資料の限界
更新 2026-08-17。このサイトの数字と記述が「何を見て」「何を見ていないか」をまとめます。各校ページの「ここに書いていないこと・分からないこと」の共通部分です。
学校ページの記述はすべて、ここに挙げる範囲の資料から数え・読んだものです。範囲の外にあること(第 2 回以降の入試、直近の国語、難易度、合格可能性など)は書いていません。書いていないことは「分からない」のであって「無い」のではありません。
0. 問題そのものは掲載・配布しません
このサイトは過去問の分析だけを載せています。問題 PDF・問題文の転載やダウンロード提供は行いません(引用は分析の根拠を示すための最小限の文言のみ)。問題そのものは市販の過去問集や学校の配布物で入手してください(→過去問の使い方)。
1. 過去問は入手できた資料の範囲だけ
- 対象は関東 265 校、資料の年度は最大で 2005〜2026 年度です。資料の始まりは学校ごとに違い、多くは 2010 年前後からです。
- 校 × 年度 × 科目で 1 冊のみです。複数回入試(第 1 回・第 2 回・午後入試…)を行う学校でも、資料は 1 冊で、回の表記が冊子にあればそれを、無ければ第 1 回相当と仮定しています。第 2 回以降の出題形式は、このサイトからは分かりません。
- 資料が無い年(未入手の年、問題冊子が無く解答用紙だけの年)があります。学校ページの「資料 N 年分(開始〜終了)」は資料があった年数で、その間が連続しているとは限りません。
- 資料が 5 年分未満の科目は「傾向は述べない」とし、パターンも付けていません。
2. 国語は欠けている学校が多い
- 国語の問題文は著作権処理のため資料に含まれない年が多く、2010 年代半ば以降の国語が無い学校が目立ちます(例: ある学校は 2016 年度で止まり、別の学校は 2018 年度で止まっています)。
- そのため国語は「傾向は述べない」表示が多く、傾向を書いている学校でも「〜年までの傾向」です。直近の国語の形式は各校の過去問集で確認してください。
- 国語の非掲載は、併願候補の計算にも影響します(国語が計算に入らない学校が多い)。
3. 転写(PDF → テキスト)の読み落とし
- 過去問は PDF から機械でテキストに読み取り、大問・小問・単元・解答形式・図の有無を構造化しています。この読み取りには誤りがあり得ます。特に、数式・分数・単位・選択肢の表・複雑なレイアウトの年で読み落としや小問数のぶれが起きます。
- 図・グラフ・写真そのものは転写できません。図の内容は「図の記述」として要約したものを扱っており、図形問題の細部は設問文と図の記述からの推定を含みます。
- 学校ページの「転写の確度が低い年 N」は、読み取りの確度が低い年の数です。その科目の数字(大問数・小問数・比率)は参考としてお読みください。
- 学校が同じ年に別の回の冊子を掲載していたり、別校の解答が混ざっていたりする例も少数ですが見つかっています。気づいたものは学校ページの「資料の状況」に書いています。
4. 数えているのは形式と単元であり、難易度ではない
- 数えているのは大問数・小問数・記述/選択/短答の比率・図表つきの小問の割合・問題文の量・単元の分布・同じ位置の単元の一致・設問文の使い回しです。
- 問題の難しさ・易しさは数えていませんし、書いてもいません。「小問が多い」「問題文の量が多い」は量の記述であって難しさの記述ではありません。
- 配点は原則として冊子に印刷されていないため、比重は設問数ベースでしか語れません。
- 「よく出る単元(比率)」は過去の全年の小問数の割合で、来年の出題を約束するものではありません。「〜年連続」「毎年」は原本で反復を確認した範囲の事実で、次の年の予測ではありません。
5. 「原本で確認」と無印の違い
- 「(原本で確認)」が付いた記述は、人手が原本(3 年分以上)を読んで、機械集計の結果と照合したものです。
- 無印は機械集計のみです。転写の読み落としや、決まり文句の一致(「次の問いに答えなさい」のような文)を「使い回し」と数えてしまう影響を受け得ます。無印の記述は、過去問を 2〜3 年分ご自身で見て確かめてからお使いください。
- 人手の照合でも、機械集計と食い違って除外した項目があります(例: 出題形式が変わった年を機械が検出したものは、原本で確かめると転写の差であることが多かったため、このサイトでは「変わった年」を表示していません)。人手で確認した変化だけを、詳しいレポートに書いています。
6. 偏差値は 4 出所を併記するだけで、換算できない
- 出所は 四谷大塚(合不合判定テスト・A80/C50)、日能研(予想 R4)、首都圏模試センター(80% 予想偏差値)、市進(80% 合格有望圏)の 4 つです。SAPIX は偏差値表を公開していないため扱っていません。
- 4 出所は模試の受験者集団も指標の定義も違うため、出所間で数字を比べたり、平均したり、換算したりできません。学校ページの表は値をそのまま並べています。
- 出所によって、表の「回」の表記と実際の入試日の対応が明記されていないものがあります。学校ページの「回・日程」列は各出所の表記のままで、募集要項の回と一対一に対応させていません。
- 値は取得日時点の版(2026 年 5〜7 月に各社が公表した 2027 年度入試向けの値)です。各社は年に数回更新するため、最新値は各社の公表物でご確認ください。
- 掲載が無い出所は「—(未掲載)」です。掲載が無いことに意味づけはしていません。
7. 入試結果は学校公表が一次、三次情報は人数だけ
- 入試結果(募集人員・出願者数・受験者数・合格者数・実質倍率・合格最低点)は、学校公式の公表を一次資料としています。対象は 2024〜2026 年度入試の 3 年です。
- 学校公式で取れなかった年に限り、塾サイトなどの三次情報で人数と倍率だけを補い、その旨を備考に書いています。合格最低点・平均点は学校公式のみで、三次情報からは載せません。
- 実質倍率は「受験者数 ÷ 合格者数」で統一しています。学校が別の定義(出願者数 ÷ 募集人員 など)の倍率しか公表していない場合は、本サイトで計算した値に ※ を付けています。
- 合格者数に繰り上げ合格を含むかどうか、男女別か合計かは学校の公表方法に従い、備考に書いています。満点が当該年度の配点で確認できない場合は、募集要項の配点から推定した旨を書いています。
- 入試結果は収集中で、掲載が無い学校・年があります。無い年は「—」です。
8. 学校情報(募集要項)は最新年度が未公開の学校がある
- 募集要項(回別の日程・科目・試験時間・配点・募集人員)は 2027 年度入試のものを正としていますが、取得時点で 2027 年度が未公開の学校は 2026 年度のままです。学校ページに「募集要項は 2026 年度のものです」と表示しています。
- 男女・設置者・宗教・所在地・旧称は、都県の学校一覧・公式サイト・百科事典を照合したものです。照合できなかった項目は「未確認」のままにし、埋めていません。男女が未確認の学校は併願候補から外すか、その旨を表示しています。
- 併願候補ページの「同じ時間帯に入試が重なる回あり」は、募集要項の日程どうしを機械的に比べた注記です。年度が違う募集要項どうし(2027 と 2026)を比べている場合があります。
- 校風・理念ページは公式サイトの語彙をそのまま並べたもので、このサイトが評価を足したものではありません。
9. 更新の周期
- 過去問資料は新しい資料の入手に合わせて更新します(例年、新年度の入試後)。
- 偏差値は各社の公表に合わせて年に数回、入試結果は学校の公表後、募集要項は各校の公開後に更新します。
- 各ページの 2 行目に更新日を書いています。データが更新されるとページ全体を再生成するため、更新日より前の版とは数字が変わることがあります。
- 更新の手順は 方法論 をご覧ください。
書いていないこと(まとめ)
- 合格可能性・お子さんとの相性・学校の優劣・偏差値の高低の評価
- 第 2 回以降の入試の出題形式
- 直近の国語(非掲載の学校)
- 問題の難しさ
- 来年の出題の予測
- 出所間で換算した偏差値、塾どうしの比較
これらは意図して書いていません。学校ページに無ければ、このサイトの資料からは分からないことです。