方法論
更新 2026-08-17。このサイトの学校ページが「何を、どの資料から、どう数えて」書かれているかを説明します。数字は換算しない・評価語を足さない・合格可能性と相性は扱わない、が全ページ共通の規則です。
何を数えているか
対象は関東 265 校の過去問(最大 2005〜2026 年度)を、学校 × 科目 × 年度の 1 冊ごとに大問・小問まで構造化したものです。数えているのは次の 2 群です。
形式(器)
| 数えるもの | 学校ページでの表し方 |
|---|---|
| 大問数・小問数 | 「大問 N 前後・小問 M 前後」(過去の全年の中央値) |
| 大問ごとの小問数の並びが年をまたいでどれだけ似ているか | 「大問数と小問数の形が年をまたいで安定している(時間配分が読める)」「ほぼ完全に固定されている(時間配分が完全に読める)」「年によって形式が変わる」 |
| 記述/記号選択/短答/作図の比率 | 「記述 X%/記号選択 Y%」「記述が多い」「記号選択が中心」「算数でも記述させる問題が出る」 |
| 図・表・グラフ・写真つきの小問の割合 | 「図表つきの小問 Z%」「図形問題の比重が高い」「図・グラフを読む問題の比重が高い」「図表・地図・写真など資料を読む問題の比重が高い」 |
| 設問文と導入文(国語は本文)の文字数 | 「問題文の量が多い」「本文の量 約 N 字」 |
| 大問の多さ・小問の多さ | 「大問が多い(8 題以上)」「小問が多い」 |
中身
| 数えるもの | 学校ページでの表し方 |
|---|---|
| 大問の同じ位置に同じ単元が前年と一致する割合 | 「同じ位置に同じ単元の同型問題が出る(同一問題・同型問題の反復)」(理科・社会は「分野の配置と設問の文型が毎年反復する」など) |
| 設問文が年をまたいでそのまま再登場する割合と、数値・固有名詞・記号だけを置き換えると同じになる割合 | 「同じ問い方が毎年出る(設問文の使い回し)」「数値だけ変えた同じ問題が出る」。決まり文句(「次の問いに答えなさい」のように多くの学校に共通する文)は除いています |
| 国語の大問構成と問われる順序 | 「設問の並び(問われる順序)が毎年同じ」「知識問題(熟語・語句など)の問い方が毎年同じ」 |
| 単元の分布(科目ごとに 30〜40 の単元に分類) | 「よく出る単元(比率)」上位 5・「出題分野が偏る」・「知識問題の比重が高い」 |
| 入試の前年〜前々年の出来事に触れる小問(社会) | 「時事の話題がよく出る」 |
年によって資料の質が違うため、統計をとるときは新しい年に重みを置いています(2017 年以降を 1、2012〜2016 年を 0.5、2011 年以前を 0.25)。「〜前後」「X%」はこの重みつきの中央値です。5 年分未満の科目は統計を出さず「傾向は述べない」とします。
数えないもの
- 難易度。問題が難しいか易しいかは数えていませんし、量や比率から推定もしていません。
- 合格可能性・お子さんとの相性。
- 学校の優劣。偏差値・倍率・出題形式のどれにも評価語を足しません。
- 来年の出題の予測。書いているのは過去に起きたことだけです。「〜年連続」「毎年」は原本で反復を確認した範囲の事実です。
- 出題形式が変わった年の機械的な検出。試みましたが、原本で確かめると転写の差に反応していることが多かったため、学校ページには出していません。人手で確認した変化だけを詳しいレポートに書きます。
- 理科の時事。理科で機械的に数えた「時事」は単元語(地震・台風など)に反応していたため、表示していません。
出所と一次/三次の区別
| 情報 | 出所 | 区別 |
|---|---|---|
| 過去問 | 入手した過去問資料(PDF)を機械でテキスト化 | 一次資料の転写。図は転写できず要約 |
| 学校の基本情報(男女・設置者・宗教・所在地・旧称) | 都県の学校一覧・各校公式サイト・百科事典を照合 | 一致で「確認」、食い違いや不明は「未確認」 |
| 募集要項(回・日程・科目・試験時間・配点・募集人員) | 各校公式の募集要項(2027 年度入試を正・未公開なら 2026 年度) | 一次 |
| 校風・理念 | 各校公式サイトの語彙 | 一次(評価語は足さない) |
| 偏差値 | 四谷大塚(合不合判定テスト A80/C50)・日能研(予想 R4)・首都圏模試センター(80% 予想偏差値)・市進(80% 合格有望圏)の公表物 | 第三者の公表値。併記のみ・換算しない。SAPIX は非公開のため扱わない |
| 入試結果 | 各校公式の入試結果ページ(一次)。取れない年の人数・倍率のみ塾サイト等(三次) | 一次と三次を備考で区別。合格最低点・平均点は一次のみ |
各ページの数字には出所と取得日を付けています。出所に無い値は「—」で、推測で埋めていません。
「原本で確認」の手続き
- 機械集計の結果のうち、学校ページの結論に影響する項目(同じ位置の反復・設問文の使い回し・記述の多さ・国語の設問構成など)は、人手が原本を 3 年分以上読んで照合しています。
- 照合の結果は「一致」「不一致」「どちらとも言えない」の 3 つに分け、「一致」のものだけに「(原本で確認)」を付けます。「不一致」は表示から外し、「どちらとも言えない」は無印のまま(機械集計のみ)にしています。
- 照合の対象は全校ではなく、機械集計の判定が変わりやすい学校(判定の目安に近い学校)、結論への影響が大きい項目、そして判定の作り込みに使っていない学校の抜き取りです。無印の学校は「照合していない」のであって「反復が無い」のではありません。
- 詳しいレポートがある学校は、レポート執筆時に原本を 3 年分以上直接読んでいます。レポート内の「毎年」「〜年連続」は原本で 3 年以上の反復を確認したものに限ります。
併願候補の出し方
- 観点は 勉強が転用できるか だけです。難易度・偏差値帯・通学圏は見ていません。
- 科目ごとに、出題の形(大問数・小問数・記述比率・選択比率・図表比率・同じ位置の単元の一致・設問文の使い回し)を標準化して距離をとり、単元分布の類似(比率のベクトルの向きの近さ)と半分ずつ合成します。
- 2 科目以上で計算できる学校どうしだけを比べ、科目の平均を「近さ(0〜100)」として上位 8 校を出します。国語の資料が無い学校は国語抜きで計算します。
- 男女は学校情報で絞ります(男子校 ⇔ 女子校は除外・共学は両方に出す・別学は注記)。男女が未確認の学校は候補から外すか、その旨を表示します。
- 日程は除外せず注記します(募集要項の回別日程から「同じ日の同じ時間帯に入試が重なる回がある」を書く)。併願は複数回入試で成立することが多いためです。
- 各候補に「どの科目が近いか」を科目別の数値で示します。「近さ」は出題構造の近さであって、同じ問題が出るという意味ではありません。
数字は換算しない・評価語を足さない
- 偏差値は出所ごとに値をそのまま併記し、出所間で平均・換算・順位づけをしません。指標の意味(A80/C50/R4/80%)は各社の定義に従い、このサイトで再定義しません。
- 倍率は「受験者数 ÷ 合格者数」に統一し、学校が別定義の倍率しか公表していなければ計算値に ※ を付けます。倍率の高低に評価語を足しません。
- 出題の記述は「多い」「中心」「安定している」「反復する」のような量と反復の語だけを使い、「難しい」「良問」「対策しやすい」のような評価語を使いません。
- 他者の見解や伝聞を引く書き方をせず、資料を数え・読んだ結果を自分の観察として書きます。断定は根拠のある所だけで、確度は「原本で確認」「〜年分では」「読めた年に限れば」で表します。
分析レポートの執筆体制
- 各校の詳しい分析レポートは、AI(Anthropic 社の Claude)が過去問の転写データと原本を読んで執筆し、用語・リンク・数値の機械検査と人の確認を通して掲載しています。
- レポートの数値はすべて過去問の機械集計が根拠です。レポートが数値を新しく作ることはなく、集計に無い数字は書きません。
更新の考え方
- サイトの各ページは、データ(過去問の構造化結果・学校情報・偏差値・入試結果・募集要項)から機械的に再生成しています。データが更新されると全ページを作り直し、更新日を書き換えます。
- 過去問は新しい資料の入手に合わせて(例年、新年度の入試後)、偏差値は各社の公表に合わせて年に数回、入試結果と募集要項は各校の公開後に更新します。
- 詳しいレポートは再生成の対象外で、書き直した日を本文に書きます。機械の一言とレポートの記述の粒度が違う場合は、レポートの科目別詳細のほうが細かい根拠を持っています。
- 生成に使った入力ファイルの識別情報と生成日を記録し、どの版のデータから作ったページかを追えるようにしています。