関東中学受験データasmon.ai/kanto — 265校・出所つき保存した学校

芝浦工業大学柏中学校の過去問分析

共学私立千葉県柏市

重要結論

  1. 同じ種類の問題が、毎年ほぼ同じ場所に出る学校です。「同じ問題」が出るわけではなく、題材や数字は毎年新しく作られます。
  2. 算数は 7 大問 17 小問、理科は 4 大問で生物 → 地学 → 化学 → 物理、社会は 3 大問で歴史 → 地理 → 公民と、大問の並びがほとんど動きません。
  3. 社会がいちばん徹底していて、大問 2・大問 3 の導入文は精読した 3 年とも一字違いません。

今週やること

  1. 2024・2025・2026 の社会の大問 1 だけを続けて 3 本解き、カードの並べ替え・人物年表の空欄・A と B の正誤 4 択が同じ位置に来ることを目で確かめます。
  2. 社会は年度ごとにではなく、大問 1 だけを 3 年分・大問 2 だけを 3 年分と、同じ番号を年度順に並べて解きます。
  3. 算数は大問 6 の (2)「理由・考え方を文章で書く」を、答え合わせのたびに 1 問だけ練習します。

分析年度: 2009〜2026 年度
入試回: 第 1 回相当
資料の範囲: 最大 17 年分
原本確認範囲(精読した年): 算数 3 年・理科 3 年・社会 3 年・国語 3 年
制約: 元にした冊子は 1 年 1 科目につき 1 冊だけで、第 1 回・第 2 回のどちらのものかを区別できません。国語は 2022 年度以降の問題文が資料にありません(→ 13 節)。

詳しい根拠を見る
  1. 大問数の変化点
  2. 1. この学校の基本情報
  3. 2. このページでわかること
  4. 3. まず結論だけ(10 行)
  5. 4. 資料の状況
  6. 5. 一番大きな結論
  7. 6. この学校らしさが出る場所
  8. 7. 今からやるなら(4 科目統合の優先順)
  9. 8. 科目別の詳細
  10. 9. しばらく出ていない単元(復活の警戒)
  11. 10. 形式面の注意
  12. 11. 学年別ロードマップ
  13. 12. この学校と出題構造が近い学校
  14. 13. 資料の限界

大問数の変化点

  • 国語: 3 題(2014 年度から、大問数を数えられた資料 5 冊すべて・数えられなかった年 2018・2019・2020。最新の資料は 2021 年度)。前回の変化: 2012 → 2014 の間に 4 題 → 3 題(間の年は大問数を数えられていない)。変化の履歴: 2 回: 2011・2014(間隔 3)
  • 算数: 7 題(2020 年度から、大問数を数えられた資料 7 冊すべて。最新の資料は 2026 年度)。前回の変化: 2016 → 2020 の間に 5 題 → 7 題(間の年は大問数を数えられていない)。変化の履歴: 1 回: 2020。前回の変化のときの分野の並び: 計算|立体図形|数の性質・規則性|割合・文章題|平面図形 → 計算|割合・文章題|数の性質・規則性|平面図形|速さ|数の性質・規則性|立体図形

変化の間隔は過去の事実で、次の変化の時期を示すものではありません。全校の一覧は 出題の型の変化点。

更新 2026-08-20。


1. この学校の基本情報

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項目 内容
所在地 千葉県柏市
男女 共学
入試回と日程・科目 第 1 回 1 月 23 日/第 2 回 1 月 27 日。いずれも 4 科(国語・算数・理科・社会)、または英語を加えた 5 科を選べます。ほかに課題作文入試 2 月 4 日(課題作文)(2026 年度募集要項)
試験時間・配点 国語 45 分 100 点・算数 45 分 100 点・理科 40 分 75 点・社会 40 分 75 点で、4 科は 350 点満点。5 科はこれに英語 45 分 100 点を加えて 450 点満点。第 1 回と第 2 回で同じです。課題作文の時間・配点は公表ページに記載がありません
名前の似た別の学校 芝浦工業大学附属中学校(東京)とは別の学校です

いまの小 6 は 2027 年 1 月〜2 月、小 5 は 2028 年、小 4 は 2029 年の入試を受けます(上の日程・科目は 2026 年度募集要項のものです)。


2. このページでわかること

このページは、どんな問題が出るか・家で何をやるかだけを扱います。難易度・偏差値・合格可能性・入試結果は扱いません(偏差値 / 募集要項・入試結果)。

過去問そのものの回し方は 過去問の使い方、受験用語は 用語集 にまとめてあります。

以下、大問(問題の大きなかたまり)・小問(その中の一問)という言い方をします。


3. まず結論だけ(10 行)

「3. まず結論だけ(10 行)」を開く(上の要約と同じ内容です)

結論

  1. 同じ種類の問題が、毎年ほぼ同じ場所に出る学校です。「同じ問題」が出るわけではなく、題材や数字は毎年新しく作られます。
  2. 算数は 7 大問 17 小問、理科は 4 大問で生物 → 地学 → 化学 → 物理、社会は 3 大問で歴史 → 地理 → 公民と、大問の並びがほとんど動きません。
  3. 社会がいちばん徹底していて、大問 2・大問 3 の導入文は精読した 3 年とも一字違いません。

家でやること 3 つ

  1. 社会は年度ごとにではなく、大問 1 だけを 3 年分・大問 2 だけを 3 年分と、同じ番号を年度順に並べて解きます。
  2. 算数は大問 6 の (2)「理由・考え方を文章で書く」を、答え合わせのたびに 1 問だけ練習します。
  3. 理科の記述は 15〜35 字で言い切る練習をします(長く書く練習ではなく、削る練習です)。

今週やる 1 つ

  1. 2024・2025・2026 の社会の大問 1 だけを続けて 3 本解き、カードの並べ替え・人物年表の空欄・A と B の正誤 4 択が同じ位置に来ることを目で確かめます。

注意

  1. 元にした冊子は 1 年 1 科目につき 1 冊だけで、第 1 回・第 2 回のどちらのものかを区別できません。国語は 2022 年度以降の問題文が資料にありません(→ 13 節)。

4. 資料の状況

どの年をどこまで見たかを、3 つに分けて書きます。精読した年(設問文まで読んだ年)/構成だけ数えた年(大問の並びだけを数えた年)/資料のある年(転写が存在する年)。転写=過去問の紙面を文字データに起こしたもの、です。

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科目 精読した年 構成だけ数えた年 資料のある年 資料が無い年 判読の確度
算数 3 年(2024・2025・2026) 13 年 16 年(2009〜2026) 2012・2013 図のある小問が 45%。図そのものは転写されないため、図の説明文からの推定を含みます。読み取り確度が低めの冊が 16 年中 7 冊(精読した 3 年はいずれも確度が高い)
理科 3 年(2023・2024・2025) 14 年 17 年(2009〜2025) 2026 年度 表・グラフが多く、小問は年により 25〜39。読み取り確度が低めの冊が 17 年中 13 冊(2023・2024 を含む)
社会 3 年(2024・2025・2026) 14 年 17 年(2009〜2026) 2012 4 科目で最も読む量が多い(設問文の総字数が中央値 8157 字)。読み取り確度が低めの冊が 17 年中 14 冊(2024・2026 を含む)
国語 3 年(2016・2017・2021) 6 年 9 年(2009〜2021) 2013・2018〜2020、および 2022 年度以降 本文・設問とも転写されている年は、設問文まで確認できます。読み取り確度が低めの冊は 9 年中 1 冊
  • 収録冊子の校名は全校・全冊で照合済みです(別校の冊子が混じっていた場合はこの節に明記しています)。
  • 入試回: 学校の公表資料では第 1 回(1 月 23 日)・第 2 回(1 月 27 日)・課題作文入試(2 月 4 日)の 3 つがありますが、元にした転写は 1 年 1 科目につき 1 冊しかなく、どの回のものかが区別できません。このレポートは第 1 回相当として読んで書きました。課題作文入試は科目が別なので扱いません。
  • 試験時間・配点は 1 節にまとめました(募集要項の数字で、設問ごとの配点は問題冊子に印刷されていません)。
  • 国語は 2022 年度以降の問題文が資料にありません。8-4 節に書いたのは 2009〜2021 年度に限った話で、直近の形式は市販の過去問集で確認してください。
  • 「毎年」「〜年連続」と書いたのは、原本で 3 年以上の反復を確認したもの、または「同じ場所に同じ種類の問題」の索引で年数が数えられているものに限ります。

5. 一番大きな結論

この学校は、同じ種類の問題が毎年ほぼ同じ場所に出る学校です。「同じ問題」が出るわけではありません。題材や数字は毎年新しいのに、大問の並び・小問の数・問い方の言い回しがほとんど動きません。以下では、この「同じ種類の問題が毎年来る置き場所」を出題位置(大問の番号と順番)と呼びます。

  • 算数は 7 大問 17 小問。しかも小問の配り方が大問 1〜4 は各 2 問、大問 5〜7 は各 3 問で、2024・2025・2026 の 3 年とも 1 問もずれていません(転写の分類では 2020 年から 7 大問 17 小問が 7 年続きます)。大問 1 が計算で始まるのは 2014〜2026 の 13 年連続。そして大問 6 の (2) が「理由・考え方を文章で書く」枠になっているのが 3 年連続です。
  • 理科は 4 大問で、大問 1 が生物・大問 2 が地学・大問 4 が物理という並びが 2009〜2025 の 17 年、大問 3 が化学なのが 2018〜2025 の 8 年続いています。どの分野が何番目に来るかを先に知って会場に入れます。
  • 社会が最も徹底しています。3 大問が歴史 → 地理 → 公民で、大問 2 の導入文「日本の地理に関する問題に答えなさい。」と大問 3 の導入文「現代の政治経済に関して、次の文章を読み、あとの問題に答えなさい。」は 3 年とも一字違いません。大問 1 は「〈生徒の名前〉は〈テーマ〉をテーマに調べ学習を行い、カードを作成しました」という文の名前とテーマだけが入れ替わります。問 1 のカード並べ替え、人物年表の空欄、A・B の正誤 4 択、会話文の空欄、大問 2 の最後の地形図、大問 3 の「近年の世界の説明として誤っているもの」まで、同じ問い方が同じ位置に 3 年連続で並びます。記述もきっちり 2 問(大問 1 に 1 問・大問 3 に 1 問)です。
  • 国語は大問 1 が漢字・語彙、大問 2・3 が読解 2 本。「本文の段落に誤った同音・同訓の漢字が一字あるので正しい漢字を書く」「ア〜オを並べ替える(三番目にはアが入る)」「抜き出した一文を本文の【Ⅰ】〜【Ⅳ】に戻す」の 3 つが、精読した 3 年(2016・2017・2021)とも出ました。

したがって過去問の使い方は、「同じ出題位置に来る問題の解き方を先に決めておく」に最も近くなります。年度ごとに 1 年分ずつ解くより、大問の番号ごとに 3 年分を年度順に並べて解くほうが、この学校では効率がよいところです。特に社会はそれが露骨に効きます。一方で中身は毎年新しく作られるので、答えを覚える使い方は効きません。「この位置ではこの手順を出す」という反射を作るのが狙いになります(回し方の手順は 過去問の使い方)。

4 科目の要点(一覧)

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科目 形式の固定度 中身の性格 最も時間をかける価値があること
算数 高い。7 大問 17 小問・小問配分 2/2/2/2/3/3/3 が 3 年一致。45 分 大問 1 は計算、後半に規則性・立体・速さ・割合が回る。設定文が長く、生活や社会の場面が被せてある 大問 6(2) の「理由を書く」と、規則性を書き出して表にする手順。計算を落とさないこと
理科 高い。4 大問・生物 → 地学 → 化学 → 物理の並びが 8〜17 年。40 分 分野の中の題材は毎年入れ替わる。導入文が長く、前年のニュースが入口になる。記述はすべて 15〜35 字 短く言い切る記述と、グラフ・模式図を描くこと。4 分野を均等に
社会 非常に高い。3 大問・歴史 → 地理 → 公民。導入文と問い方が 3 年一致。40 分 地理がやや厚い。統計表・グラフ・地形図が毎年並ぶ。歴史は大問 1 のカード 6 枚で通史を一巡 問い方ごとの練習(並べ替え・人物年表・A/B 正誤 4 択・「すべて選び ×」)と、記述 2 問の条件を守る訓練
国語 高い(資料は 2021 年度まで)。3 大問・漢字 → 読解 2 本。45 分 論説は抽象概念を身近な例で説明する文章。小説は宮沢賢治が 9 年中 6 年 漢字を成り立ちで理解することと、本文の考えを自分の例に当てはめて書く記述

科目ごとに求められる力は違いますが、「条件を読み落とさない」という一点だけは 4 科目に共通します。字数の上下限、使う語の指定、選ぶ個数、答えの桁、書き出しの言葉 —— すべての科目で細かい指定が付きます。


6. この学校らしさが出る場所

  • 設定に生活と社会が被せてあります。 算数はお茶のキャップ交換(2024)、みその麹と塩の配合(2025)、車の 3 つの速度設定と燃費(2026)。理科は簡易雨量計(2025)、宇宙コロニーの鏡(2025)、水質の点数化(2024)。式を立てる前に場面を読み取る手間が必ず入ります。
  • 会話文の登場人物に学校の名前が使われます。理科 2023 の大問 4 は「芝浦君」と「柏さん」の会話から始まります。社会でも中学生 2 人の会話文が 3 年連続で出ます。
  • 「自分ならどうするか」を書かせる設問が理科と社会の両方にあります。理科 2025 は「SDGs の 18 番目の目標を最大 20 字で」、社会 2025 は地方公共団体の首長の立場で対策を二つ、社会 2026 は生活保護の基準額の検討の仕方(設問文は 10 節)。答えが一つに決まらない問いを、字数を切って書かせるのがこの学校の色に見えます。
  • 実験や調べ方そのものを問います。理科 2023 は「注射器 ①〜⑤ の気体を見分ける実験」を自分で組ませ、社会 2024 は 1992 年の教科書と現行の教科書の記述を読み比べて「どちらが 1992 年か、その理由」を書かせ、社会 2025 は年表と文章を見比べて矛盾点を探させました。資料を疑って読む設問が繰り返し出ます。
  • 理科と社会に前年のニュースが入口として置かれます。関東大震災 100 年(2024 理科)、統一地方選挙(2024 社会)、山形の大雨と台風 7 号(2025 理科)、路線バスの減便(2025 社会)。ニュースの用語そのものより、そこから制度や仕組みに降りていく作りになっています。
  • 国語は宮沢賢治が繰り返し出ます。資料のある 9 年のうち 6 年(2009・2012・2014・2015・2017・2021)です。同じ作家をこれだけ選び続ける学校は多くありません。ただし 2022 年度以降の資料が無いため、いまも続いているかは確かめられていません。
  • 漢字を「読み書き」以上に扱います。音記号と部首を組み合わせて漢字を作らせる設問(2017・2021)や、本文中の同音・同訓の誤字を探させる設問は、漢字の仕組みを理解しているかを見ているように見えます。

7. 今からやるなら(4 科目統合の優先順)

想定している学年: 受験学年(小 6)の、過去問演習に入っている段階を前提に優先順を付けています。小 5 以前なら、この節は「最終的にここへ向かう」地図として読み、日々の学習は基礎(計算の正確さ・図形・読解・短い記述・漢字語彙)を先に進めてください。学年別の道筋は 11 節にまとめました。

各項目の根拠(年度と実例)は 8 節(科目別の詳細)を参照してください。先頭の [ ] は家での回し方の目安、末尾の(確認: 〜◯年度)は、その内容を原本で確認できている最後の年度です。

  1. [週末 60 分] 社会は大問ごとに年度を変えて続けて解く(最優先) — 2024・2025・2026 の大問 1 だけを続けて 3 本、次に大問 2 だけを 3 本、大問 3 だけを 3 本。カードの並べ替え・人物年表の空欄・A と B の正誤 4 択・「すべて選び、アイウエオ順」・会話文の空欄と、3 年とも同じ問い方が同じ位置に出ているので、3 本目には手順が体に入ります。年度通しの演習はその後で 1〜2 回で足ります。(確認: 〜2026 年度)
  2. [週 1 回] 社会は問い方ごとに練習する — まず「すべて選び、アイウエオ順に。1 つもなければ ×」。3 年連続で出ており、選択肢を全部独立に判定しなければならないため 1 つ選ぶ問題より時間がかかります。演習で時間を計り、ここで時間を溶かすと 40 分 30 問が回らなくなります。人物年表は北条政子(2024)・田中角栄(2025)・三浦義村(2026)と 3 年とも「ある人物の生涯をまとめた年表の空欄」が出たので、中心人物 30 人ほどについて生年・主要な出来事・没年を並べたメモが直接効きます。地形図は 3 年連続で大問 2 の最後(2026 は「すべて選び、アイウエオ順に」の形)なので毎週 1 枚。雨温図は大問 2 の問 3 に 3 年とも来ており、加えて農業産出額・木材供給・工業出荷額・発電方式・輸出入品の推移表が毎年並びます。「1960 年と 2020 年前後を比べる」形が多いので、年代の対比で覚えます。(確認: 〜2026 年度)
  3. [週末 60 分] 算数の大問 6(2)「理由を書く」を練習する — 2024 は指定語(「弧」「中心角」)を使う、2025 は会話の空欄に合わせる、2026 は選んだ根拠を書く、と形は違いますが、求めた値の根拠を 2〜3 文で書く練習は共通して効きます。答え合わせのたびに 1 問だけやり、塾の解答を写すのではなく自分の言葉で書いて直してもらう回数を作ります。(確認: 〜2026 年度)
  4. [毎日 10 分] 算数の大問 1 の計算と、規則性の「書き出して表にする」手順 — 大問 1 は逆算(□ にあてはまる数を求める計算)が 2025・2026 と 2 年続き、分数・小数・帯分数が混ざります。毎日 2 問でよいので切らさないこと。規則性は 2024〜2026 の 3 年連続で、いずれも (1) は小さい数で実験すれば届きます。題材(カードの反転・進め方の数え上げ・数字の並び)は毎年違うので、題材ではなく手順を身につけます。(確認: 〜2026 年度)
  5. [週末 60 分] 算数の立体と、割合・濃度・速さ — 立体(切断・体積・表面積・影)は 3 年連続で大問に入っており、円すい台(2026)のように相似比から体積比・側面積を出すところまで踏み込みます。割合・濃度は 3 年連続で「混ぜる・変える・戻す」作りが出るので、てんびん図か面積図(長方形の面積で割合を表す受験用教材の書き方)のどちらかを自分の主武器に決めておきます。速さは通過算(2025)も燃費(2026)も、表や条件文を整理してからでないと式が立ちません。(確認: 〜2026 年度)
  6. [毎日 10 分] 理科の記述を 15〜35 字で言い切る — 3 年で出た記述はすべて字数上限つきの短いものでした。理由・実験方法・特徴の 3 種類が繰り返されます。長く書く練習ではなく削る練習です。あわせて「どうすれば区別できるか」を一言で答える練習を入れます(気体の判別(2023)は代表例なので、気体ごとの確認方法を表にまとめておきます)。(確認: 〜2025 年度)
  7. [週 1 回] 理科の作図と、表・グラフからの計算 — 作図は 2023 が回路とグラフ、2024 がばねののびのグラフ 2 本、2025 が複葉の模式図と 3 年連続。定規と鉛筆で「点を打って線で結ぶ」を手癖にします。計算はばねののび(2024)、太陽の像の直径から実際の直径(2023)、水質の平均点(2024)、メタンの燃焼の体積比(2025)。桁と単位の指定を読み落とさないこと。(確認: 〜2025 年度)
  8. [週 1 回] 国語は条件を数えてから書き、漢字は成り立ちまで — 記述は字数の上下限・使う語・箇条書きの個数・書き出しの指定が必ず付くので、書き始める前に条件に丸を付ける癖をつけます。3 年とも最後の設問が「本文の考えを自分の例に当てはめて書く」形だったので、読んだ論説について「これと同じことが言える身近な例は何か」を口で言う練習を日々の読解でやっておきます。漢字は音記号と部首の設問(2017・2021)が部首の意味(〈丘〉〈器〉〈土〉〈ことば〉)を知らないと手が出ないので、漢字辞典で部首の意味を引く習慣を。同音・同訓の誤字探し、文の並べ替え(「三番目にはア」)、一文を本文に戻す設問も同じ 3 年に出ています。ただし国語は 2022 年度以降の資料が無いので、直近の形式は市販の過去問集で確認してください。(確認: 〜2021 年度)

このほか、理科と社会は前年のニュースが導入文の入口になります(6 節)。地震・大雨・台風・外来生物・脱炭素・宇宙開発(理科)、統一地方選挙・路線バスの減便(社会)が 3 年で実際に導入文になりました。用語の暗記ではなく「何が起きて何が問題か」を 2 文で言えるようにしておくと導入文が速く読め、社会ではそこから聞かれる制度(選挙・地方自治・財政・労働)に降りられます。(確認: 〜2026 年度)


8. 科目別の詳細

8-1. 算数(45 分・100 点・7 大問・17 小問)

年度×大問の題材表(精読した 3 年・前半の大問)

小問の数は 3 年とも大問 1〜4 が各 2 問、大問 5〜7 が各 3 問(合計 17 問)で、1 問もずれていません。

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年度 大問 1(2 問) 大問 2(2 問) 大問 3(2 問) 大問 4(2 問)
2024 計算 + 仕事算風の文章題(お茶のキャップ 4 個で 1 本交換) 立体の切断(1 辺 6 cm の立方体を 2 回切る) 数の性質(偶数なら 2 で割り奇数なら 3 倍して 1 を足す操作) 割合・売買(1 ドル 120 円で買った絵画を 150 円で売る)
2025 逆算 + 円とおうぎ形(半径 5 cm の円 5 つをひもで囲う) 通過算・速さ(全長 400 m・時速 270 km の新幹線) 円とおうぎ形(半円と三角形の面積の差) 数の性質(1〜100 の旗を手順どおり塗り分ける)
2026 逆算 + 角度(長方形の折り返しで角 AFE) 平面図形(3・4・5 の直角三角形に相似な三角形を扇状につないでいく) 規則性(1234567891011… と並べた何番目の数字か) 濃度(4% と 12% の食塩水を出す 2 台の機械)

年度×大問の題材表(精読した 3 年・後半の大問)

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年度 大問 5(3 問) 大問 6(3 問) 大問 7(3 問)
2024 規則性(表が白・裏が黒の 3 枚のカードを回す) 円とおうぎ形(大円の内側を転がる小円)+理由の説明 速さ(1.6 km の通学路・忘れ物で引き返す)+解き方を書く
2025 影と相似(三角柱の面を光を通さない板に変える) 規則性・場合の数(1 日 1 問か 2 問で 10 問を解く進め方)+説明を書く 割合(みその麹・大豆・塩の配合)+解き方を書く
2026 立体(円すい台をくり抜いた容器・2 つ重ねた高さ) 立体(27 個の積み木の数字の面にドリルで穴)+理由を書く 速さと割合(車の 3 つの速度設定と燃費)

通過算(列車が鉄橋やトンネルを通り抜ける時間を求める)・仕事算(何人で何日かかるかを求める)などの中身は 用語集 にあります。

頻出単元と周期(転写の分類・2009〜2026 の 16 年で大問の主要単元として数えたもの)

  • 大問 1 は計算(□ にあてはまる数を求める逆算、または四則計算)。この並びは 2014〜2026 の 13 年連続で、原本でも 2024(四則計算)・2025(逆算)・2026(逆算)を確認しました。大問 1 の (2) は毎回別単元の一行題(数行で終わる短い文章題)で、2024 は文章題、2025 は円とおうぎ形、2026 は角度でした。
  • 規則性・数列: 16 年中 11 年(2010・2014〜2018・2020・2021・2024〜2026)。2024〜2026 は 3 年連続で、いずれも「操作のルールを読んで小さい場合を書き出す」入口を持ちます。
  • 立体図形(切断・体積・表面積・影): 2024(立方体の切断)・2025(三角柱の影)・2026(円すい台と積み木の 2 大問)と 3 年連続。2026 は 7 大問中 2 つが立体でした。
  • 速さ(通過算・流水算・点の移動を含む): 16 年のうち 12 年。2024(通学路)・2025(新幹線の通過)・2026(車の燃費と速さ)で 3 年連続。
  • 割合・濃度・売買: 2024(為替と売買)・2025(みその配合)・2026(食塩水)で 3 年連続。転写の分類では食塩水が 2010・2016・2025・2026。
  • 平面図形(面積・面積比・円とおうぎ形): 2024 大問 6、2025 大問 1(2)・大問 3、2026 大問 1(2)・大問 2。
  • 転写の分類での単元の重みは、数の性質・規則性が 19%、平面図形 18%、割合と文章題 18%、速さ 15%、立体図形 14% で、5 本にきれいに分かれています。特定分野に極端に寄った学校ではありません。

問い方

  • 大問 6 の (2) が「答えの理由・考え方を文章で書く」枠になっています。2024「その角度になる理由を『弧』と『中心角』という言葉を用いて説明しなさい」、2025「問題数が 10 問のときの考えを、空欄イにあてはまるように文章で説明しなさい」、2026「A〜S の中から 1 つ選びなさい。また、その理由を答えなさい」。3 年連続で同じ位置にあります。
  • 最後の大問(大問 7)の冒頭に「(注意: この問題の (2)(3) は、解き方を式や言葉などを使って書きなさい)」という断り書きが 2024・2025 に付きました。2026 にこの断り書きはありませんでしたが、大問 7(3) は途中の切り替え方を自分で決める設定で、答えだけを出す問題ではありません。
  • 大問 2〜7 は 2〜3 問の誘導になっており、(1) で仕組みを確かめ、(2)(3) でそれを拡張します。2025 大問 6 は太郎君と次郎君の会話に空欄ア・イが埋め込まれた形で、会話の穴を埋めながら自分で規則を作る問い方でした。
  • 題材に生活・社会の設定を被せることが多く(お茶のキャップ交換・為替・新幹線・みその配合・車の燃費)、設定文を読み飛ばすと式が立ちません。

8-2. 理科(40 分・75 点・4 大問・32〜36 小問)

年度×大問の題材表(精読した 3 年)

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年度 大問 1(生物) 大問 2(地学) 大問 3(化学) 大問 4(物理)
2023(36 問) 種子の発芽(ユーカリ・レタス・イロハモミジの光発芽と硬実種子・実験 1/2 の表を読む) 星と太陽(さそり座の 1 等星の南中・太陽の像から直径を計算・黒点数のグラフ) 気体 A〜E の特定(発生・捕集・検出、注射器 5 本を見分ける実験の設計) 電気回路(節電と太陽光発電の会話文 → 電流計の接続を描く・6 つの回路の比較・電流と電圧のグラフ)
2024(36 問) 生態系(アカミミガメとアメリカザリガニの分類・外来生物・水質の点数計算・食物連鎖) 地震(関東大震災 100 年・震度・ハワイ諸島とプレート・P 波 S 波の到達時刻の表) 燃焼と質量保存(『沈黙の春』と農薬 → 木材の蒸し焼き・銅の酸化・酸化銅と木炭の反応) ばねと浮力(ばね A・B ののびのグラフを描く・棒とばねのつり合い・水と食塩水での浮力)
2025(32 問) 植物(種子と胞子・海藻とコケ・示準化石と示相化石・複葉の模式図を描く) 気象(2024 年 7 月の山形の大雨と台風 7 号・天気図・降水量の意味・簡易雨量計・雲のでき方) 気体と燃焼(カーボンニュートラル・二酸化炭素と石灰水・メタンの燃焼の体積計算) 光と太陽(宇宙コロニーの会話文・光の三原色・疑似的な重力・鏡で反射した太陽光の南中高度・SDGs の 18 番目の目標)

頻出単元と周期(転写の分類・2009〜2025 の 17 年)

  • 大問の並びが生物 → 地学 → 化学 → 物理で固定されています。 生物が大問 1、地学が大問 2、物理が大問 4 の位置に来る並びは 2009〜2025 の 17 年、化学が大問 3 に来るのは 2018〜2025 の 8 年続いています(索引で確認、原本では 2023〜2025 の 3 年を確認)。同じ問題が出るのではなく、同じ分野が同じ場所に来るという意味です。
  • 大問数は 2013 年以降ずっと 4。小問は 29〜39 問で、精読した 3 年は 36・36・32 問でした。
  • 単元の重みは分野内でほぼ均等に散っています(転写の分類で最も多い気象でも 7%、電流 6%、生態系・食物連鎖 6%、気体 5%、こん虫・動物の分類 5%)。「この単元だけ捨てる」が効かない作りです。
  • 分野の中の題材は年ごとに入れ替わります。生物は 2023 種子 → 2024 動物の分類と生態系 → 2025 植物、地学は 2023 天体 → 2024 地震 → 2025 気象、化学は 2023 気体 → 2024 燃焼と質量保存 → 2025 気体と燃焼、物理は 2023 電気 → 2024 ばねと浮力 → 2025 光。

問い方

  • 導入文が長く、設問文の総字数は転写の集計で中央値 4475 字あります。実験の手順・会話文・新聞記事のような文章を読んでから答える形が続きます。
  • 前年〜前々年の出来事が入口に置かれることが多く、2023 は節電と太陽光発電の会話、2024 はアカミミガメ・アメリカザリガニの規制(2023 年 6 月)と関東大震災 100 年、2025 は 2024 年 7 月の山形の大雨と台風 7 号・2050 年のカーボンニュートラル。3 年とも導入文に時事の話題が入っていました。
  • 会話文の登場人物が「芝浦君」「柏さん」(2023 大問 4)。会話の空欄と下線部に設問がぶら下がる作りで、2025 大問 4 も会話文から始まりました。
  • 実験の方法を自分で考えて書かせる設問があります。2023 大問 3(7) は「注射器 ①〜⑤ の気体を見分ける実験」の空欄を 20 字以内で埋め、さらに「残る ② と ④ を見分けるにはどのような実験を行えばよいですか」を 25 字以内で書かせました。
  • 自分の考えを書かせる設問も出ました。2025 大問 4(8) は SDGs の 17 目標に続く「18 番目の新しい目標」を最大 20 字で書かせています。

8-3. 社会(40 分・75 点・3 大問・29〜32 小問)

年度×大問の題材表(精読した 3 年)

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年度 大問 1(歴史・11〜12 問) 大問 2(地理・10〜13 問) 大問 3(公民と時事・7〜8 問)
2024(31 問) 「女性の歴史」のカード〈あ〉〜〈か〉。近松門左衛門・北条政子の年表・1992 年と現行の教科書記述の読み比べ 日本地理。①〜⑫の県の同定・雨温図・熊本の地形断面・農産物の収穫量推移・林業・フードマイレージ・自動車生産・輸出入品・地形図 前年 4 月の統一地方選挙。地方自治・国会・選挙と女性議員の表・働き方と育児
2025(32 問) 「流通や交通の歴史」のカード〈あ〉〜〈か〉。日米修好通商条約・田中角栄の年表・年表と文章の矛盾点を探す 日本地理。根釧などの地形断面・地震と産業・雨温図・農業産出額・木材供給・工業地帯・昼夜間人口比率・人口ピラミッド・貿易相手国・地形図 前年の路線バス減便・廃止。運転手不足の表・税・首長として何をするか
2026(29 問) 「裁判に関する歴史」のカード〈あ〉〜〈か〉。明治政府の外交目標・三浦義村の年表・会話文とレポートの読み取り 日本地理。斜線部の都道府県・自然災害・雨温図・農業・宮城/千葉/静岡の漁獲量・工業地帯の出荷額・発電方式の推移・輸出入品・環境問題・地形図 政治経済の文章。選挙・予算・グラフの読み取り・国際情勢・生活保護の基準額

頻出単元と周期(転写の分類・2009〜2026 の 17 年)

  • 3 大問の中身が歴史 → 地理 → 公民で固定されています。 2022 年以降は 3 大問で、精読した 2024〜2026 の 3 年は大問 1 が歴史、大問 2 が地理、大問 3 が公民・時事。2009〜2015 は 7〜8 大問、2016〜2021 は 4 大問でした。
  • 大問 2 の最後は地形図の読図です。2024 問 11、2025 問 11、2026 問 10 と 3 年連続で大問 2 の最終問が地形図から読み取る選択問題でした。転写の分類でも地形図は 2009〜2021 の資料がある年すべてで大問として並んでいます。
  • 大問 2 の問 3 は雨温図(気温と降水量の表・グラフ)で、2024・2025・2026 の 3 年とも同じ番号に来ています。
  • 地理の柱は固定されています: 都道府県の同定 → 地形・自然災害 → 雨温図 → 農業 → 林業か水産業 → 工業 → 貿易・資源 → 環境問題 → 地形図。順番も 3 年でほぼ同じです。
  • 単元の重みは地理の産業 18%、地図・地形・気候 16%、歴史の近現代 12%、古代〜中世 11%、公民の憲法・政治 10%(転写の分類)。地理がやや厚くなっています。
  • 歴史は特定の時代に寄らず、大問 1 のカード 6 枚で古代から現代まで一巡する作りです。細粒度で数えると鎌倉・室町 6%、農業・畜産 6%、近代の戦争と大正・昭和前期 5%、地形図 5%、江戸 5% と並びます。

問い方

この学校の社会は、問い方の使い回しが 4 科目の中で最も強くなっています。以下はすべて 2024・2025・2026 の原本で 3 年とも確認しました。

  • 大問 1 の導入文が名前とテーマだけ入れ替わります。2024「まひとくんは女性の歴史をテーマに調べ学習を行い、カードを作成しました。これらのカードを読み、以下の問題に答えなさい。」/ 2025「のりこさんは流通や交通の歴史を…」/ 2026「しげおくんは裁判に関する歴史を…」。
  • 大問 2 の導入は「日本の地理に関する問題に答えなさい。」、大問 3 の導入は「現代の政治経済に関して、次の文章を読み、あとの問題に答えなさい。」で、3 年とも一字違いません。
  • 大問 1 の問 1 は「カードを年代の古い順に並べかえたとき、○番目にあたるカードとして正しいものを、次のアからカより 1 つ選び、記号で答えなさい」。変わるのは順番の数だけです(2024・2025 は 4 番目、2026 は 3 番目)。
  • 「◯◯の生涯(一生)をまとめた年表の空らんにあてはまる語句の組合せ」。2024 は北条政子、2025 は田中角栄、2026 は三浦義村。人物が替わるだけで問い方は同じです。
  • A・B の 2 文の正誤を 4 通りで答える形。「文 A・B について、A・B ともに正しい場合はア、A は正しいが B が誤っている場合はイ、A は誤っているが B が正しい場合はウ…」。転写の集計ではこの問い方の文は 2013 年から 2026 年まで断続的に現れており、精読した 3 年でも毎年出ました。
  • 「正しいものをすべて選び、記号をアイウエオ順に並べて答えなさい。なお、正しい文が 1 つもない場合には、解答らんに『×』を記入しなさい」。全部間違いという答えがありうるので、消去法が効きません。
  • 中学生 2 人の会話文の空らん X・Y を埋める形。2024 はふみくんとさらささん、2025 はくみさんとはやとくん、2026 はみなとくんとよりくん(会話文に加えてレポートも読みます)。
  • 「A から C の文を時代が古いものから順に並べた場合、どのような並び方になりますか」。2024 問 4、2025 問 9、2026 問 11。
  • 大問 3 の終わりのほうに「近年の世界の説明として、誤っているものを 1 つ選び」が 3 年連続。選択肢にはアメリカ大統領・ウクライナ・中東などが並びます。

8-4. 国語(45 分・100 点・3 大問・23〜27 小問)

国語は 2022 年度以降の問題文が資料にありません(著作権処理の関係で掲載されない年が多いためです)。ここに書いたのは 2009〜2021 年度に限った話で、直近の形式は市販の過去問集で確認してください。原本を精読したのは資料のある中で新しい 2016・2017・2021 の 3 年です。

年度×大問の題材表(精読した 3 年)

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年度 大問 1(漢字・語彙) 大問 2 大問 3
2016(23 問) カタカナを漢字に 4 問 + □に漢字一字を入れて三つの熟語を完成させる 小説: 壺井栄『二十四の瞳』(けがで休んでいる先生の家へ向かう一年生たち) 論説: 戸田剛文『世界について』(ものの「価値」はどこにあるか)
2017(26 問) カタカナを漢字に 4 問 + 音記号と部首から漢字を作る 4 問 小説: 宮沢賢治『谷』(理助に連れられて崖の谷をのぞく「私」) 論説: 西部忠『貨幣の謎』(貨幣と言葉の共通点)
2021(27 問) カタカナを漢字に 4 問 + 音記号「之」「灸」「束」「成」「聖」と部首から漢字を考える 4 問 論説: 池内了『なぜ科学を学ぶのか』(科学研究の社会への役立ち方・趣味と文化) 小説: 宮沢賢治『紫紺染について』(盛岡の紫紺染と山男)

頻出と周期(転写の分類・2009〜2021 の 9 年)

  • 大問 1 が漢字・語彙の知識問題なのは資料のある 9 年すべて。カタカナを漢字に直す設問は 4 問で固定されています(2016・2017・2021 で確認)。
  • 大問 2・大問 3 が読解 2 本。小説(物語)と論説の 2 本立てで、2016・2017 は小説 → 論説の順、2021 は論説 → 小説の順でした。
  • 宮沢賢治が資料の 9 年のうち 6 年で使われています(2009『水仙月の四日』、2012『ポラーノの広場』、2014『おきなぐさ』、2015『ビジテリアン大祭』、2017『谷』、2021『紫紺染について』)。1 人の作家がこれだけ繰り返し出るのは珍しいところです。2016 だけは壺井栄『二十四の瞳』でした。
  • 新聞の社説が使われた年もあります(2009 読売新聞・2012 毎日新聞)。
  • 論説の題材は「価値とは何か」(2016)、「貨幣と言葉」(2017)、「科学は何の役に立つか」(2021)と、抽象的な概念を身近な例で説明する文章が並びます。
  • 転写の分類での設問の重みは、記述系 29%、漢字 25%、文章構成・表現 17%、語彙知識 11%、抜き出し・空欄補充 8%。漢字と記述で半分を超えます。

問い方

以下は 2016・2017・2021 の 3 年とも原本で確認しました。

  • 「この文章の 1 〜 6(または 1 〜 7)段落には使い方を誤った同音または同訓の漢字が一字あります。解答欄に正しい漢字を書きなさい」。論説のほうの冒頭に置かれます。転写の集計では同じ文が 2009 年から現れています。本文を読みながら誤字を探すという、他校であまり見ない設問です。
  • 「ア〜オの文が入ります。意味の通るように正しい順番に並べ替え、記号で答えなさい。ただし、三番目にはアが入ります」。3 年とも「三番目にはア」という条件まで同じです。
  • 「次の文は本文中の【Ⅰ】〜【Ⅳ】のいずれかの箇所に入ります。もっともふさわしい箇所を選び、ア〜エの記号で答えなさい」。抜き出した一文を本文に戻す設問です。
  • 空欄 A 〜 D に接続語・副詞を入れる(同じ記号を二度使ってはいけません)。
  • 音記号と部首を組み合わせて漢字を作る設問が 2017・2021 に出ました。2021 は「音記号『之』『灸』『束』『成』『聖』」を先に示し、生徒の会話(「この漢字には〈丘〉をあらわす部首がついているよ」)をヒントに漢字を答えさせる形。漢字の成り立ちを理解しているかを見る作りで、書き取りの練習だけでは届きません。
  • 最後の大問の最後が長めの記述。2016「日本とアメリカでのウニの価値の違いをどのように考えることができるでしょうか(40 字以上 60 字以内)」、2017「『始めに機械ありき』といえる側面を、機械の例を一つ挙げて(60 字以上 100 字以内)」、2021「『無用』と『用』のそれぞれについて(50 字以上 70 字以内)」+「『時間』という語を必ず用いて(20 字以上 40 字以内)」。本文の内容を自分の例に当てはめて書かせます。
  • 空欄の形の記述もあります。2016 大問 2 問八「先生の家がはるか遠いと感じられて A(20 字以内)ので、B(10 字以内)から。」、2017 大問 2 問八「理助は(10 字以内)ので、(20 字以内)から。」のように、文の骨組みが与えられて穴を埋める形です。
  • クラスの話し合い・生徒の意見という設定が増えています。2017 大問 3 問八「この文章を読んだ人の意見。筆者と同じ意見の人を二人選び」、2021 大問 2 問五「クラスで話し合いをしています。間違っているもの」、2021 大問 3 問八「生徒がそれぞれ表現を選び、その表現方法について意見を述べています」。

9. しばらく出ていない単元(復活の警戒)

転写の単元分類で、大問の主要単元として数えたものです。精読していない年の細部は保証しません。最終確認年度は、その単元が大問の主要単元として最後に数えられた年度で、そのあと小問として登場したものは「状況」の欄に書いています。資料の範囲は算数・社会が 2009〜2026 年度、理科が 2009〜2025 年度、国語が 2009〜2021 年度なので、国語の欄は「2021 年時点でどうだったか」です。特殊算の名前(流水算・ニュートン算・和差算など)は 用語集 にあります。

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科目 単元 大問で出た年 最終確認年度 状況
算数 場合の数・論理 2018・2019(論理)・2023 2023 年度 2023 以来 3 年なし。2025 大問 6 は規則性と場合の数の中間
算数 図形の移動・回転 2011・2016(回転)・2021(移動)・2022(回転)・2023(移動) 2023 年度 2023 を最後に 3 年なし。2024 大問 6 の転がる円が近い
算数 水量・仕事算・流水算・ニュートン算 水量 2021、仕事 2018・2024、流水 2017・2022、ニュートン 2009 2024 年度(仕事算) 流水算は 2022 以来 4 年なし
算数 時計算 2021 2021 年度 5 年なし
算数 集合・和差算 2009・2011(集合)・2015・2022(和差)・2023(集合) 2023 年度 3 年なし。大問 1(2) の一行題で戻る形が多い
算数 約束記号 2019 2019 年度 7 年なし
理科(生物) 人体 2011・2015・2020 2020 年度 2020 を最後に 5 年なし。生物の大問は 2023 種子 → 2024 動物と生態系 → 2025 植物と回っている
理科(生物) こん虫・動物の分類 2010・2012・2019・2022 2022 年度 2024 大問 1 に分類の小問として復帰。3 年周期に近い
理科(生物) 動物の誕生・成長 2009・2018 2018 年度 7 年なし
理科(地学) 月 2016・2017 2017 年度 8 年なし。地学は 2023 天体 → 2024 地震 → 2025 気象と回り、月が最も長く空いている
理科(地学) 地層・岩石・化石 2009・2010・2011・2018・2020 2020 年度 2020 以来 5 年なし(2025 大問 1 に示準化石・示相化石の小問)
理科(化学) 中和・水溶液の性質 2009・2013 2013 年度 12 年なし。2023 大問 3 にリトマス試験紙の小問
理科(化学) 溶解度 2011・2018 2018 年度 7 年なし
理科(物理) てこ・つり合い 2015 2015 年度 10 年なし(2024 大問 4(7) に棒とばねのつり合いとして小問で登場)
理科(物理) ふりこ・物体の運動 2011・2014・2016・2019・2022 2022 年度 3 年周期が続いていたが 2022 以来 3 年なし。次に戻る候補の筆頭
理科(物理) 音 2012・2021 2021 年度 4 年なし
理科(物理) 浮力・密度 2009 2009 年度 大問としては長く空いていたが、2024 大問 4 の後半に小問で復帰
社会 世界地理を独立した大問に 2009・2010・2011・2013・2014・2015 2015 年度 2015 を最後に 10 年なし。大問数が 7〜8 から 3 に減ったため。今は大問 2 の貿易・大問 3 の国際情勢の小問として入る
社会 日本国憲法 2011・2015・2017・2020 2020 年度 3〜5 年周期で来ていたが 2020 以来 5 年なし。2024 大問 3 問 2 に三原則の小問
社会 三権分立・国会・内閣・裁判所 2010・2013・2018・2026 2026 年度 2026 大問 3 で 8 年ぶりに柱に戻った
社会 情報・メディア 2021 2021 年度 5 年なし
社会 財政・税・社会保障 2022 2022 年度 2026 大問 3 に予算・生活保護の小問として復帰
社会 選挙制度 2023 2023 年度 2026 大問 3 問 3 に小問
社会 水産業・海流 2011・2018 2018 年度 2026 大問 2 問 5(宮城・千葉・静岡の漁獲量)で 8 年ぶり
社会 林業・森林 2015・2024・2025 2025 年度 2 年連続で出た後、2026 は無し
社会 人口・都市問題 2025 大問 2 に 2 問(昼夜間人口比率・人口ピラミッド) 2025 年度 2026 は無し。統計の読み取りとして戻りやすい
社会 都道府県の同定を柱に 2010・2011 2011 年度 大問としては 15 年なし。ただし大問 2 の問 1 として 3 年連続で出ている
国語 絵を見て文章にする作文 2009・2010・2011・2012 2012 年度 「この絵を見て、そこに何があるか、どうしているかをそのまま文章にし、この絵を見ていない人にも絵の様子がわかるようにしなさい」が 4 年続いた後、2014 以降は見当たらない
国語 熟語の構成・熟語パズル 2009・2012・2016・2021 2021 年度 大問 1 の 2 問目として 4〜5 年おきに出る
国語 同音異義語・同訓異字を独立した設問に 2011・2012 2012 年度 読解の中の誤字探しとしては続いている
国語 作文・意見記述を独立した大問に 2009・2010・2011・2012 2012 年度 大問としては 2012 が最後。2016 以降は読解の最終問に組み込まれた形で残る
国語 表現技法(比喩・擬態語の説明) 2016・2021 2021 年度 5 年おき

10. 形式面の注意

4 科目に共通すること

  • 記述の字数指定が全科目に付きます。 算数は字数指定なしの説明、理科は 15〜35 字の上限つき、社会は 20〜50 字の上下限つき(「なお、句読点は字数に含みます」)、国語は上限だけの年と上下限の年が混ざります。
  • 答え方の指定が細かく付きます。算数「ただし、答えは仮分数のままでかまいません」(2026 大問 2 に 2 問続けて)、理科「小数第 2 位を四捨五入して、小数第 1 位で答えること」(2024 大問 1(6)①)・「小数第 2 位で答えなさい」(2024 大問 3(9)②)、社会「漢字で」「漢字 4 字で」、国語「『〜こと。』という箇条書きの形で 4 つ書きなさい。それぞれ 20 字以内とします」(2021 大問 3 問九)。
  • 選び方の指定が多くあります。「すべて選び、記号をアイウエオ順に並べて。正しい文が 1 つもない場合は ×」(社会・3 年連続)、「2 つ選んで」「適当でないものを」「ふさわしくないものを」「二人選び」。1 つ選ぶ問題と思い込むと落とします。
  • 使う語・書き出しの指定が付きます。算数「『弧』と『中心角』という言葉を用いて」(2024)、理科「『元からいた生物』という語を使って、この語も含めて 20 字以内」(2024 大問 1(5))・「文頭は『胞子葉は』とし、合わせて 15 字以内」(2025 大問 1(4))、社会「『明治政府は』という書き出しで始めなさい」+「明治政府が外交上の国家目標としていたことに必ず触れて説明しなさい」の 2 条件(2026 大問 1 問 5)、国語「『時間』という語を必ず用いて」(2021 大問 2 問八(2))。
  • 図のある小問は算数 45%、理科 47%、社会 41%。国語は 0% です。
  • 時間あたりの問題数は、算数が 45 分 17 問(1 問 2 分半)、理科が 40 分 32〜36 問(1 問 1 分強)、社会が 40 分 29〜32 問(1 問 1 分強・ただし読む量が最も多い)、国語が 45 分 23〜27 問。理科と社会は速さが要ります。

科目別

  • 算数: 記号で選ぶ問題はほぼ無く、答えを書く短答(語句や数値を短く答える形式)が 9 割です。3 年とも 17 問中 15〜16 問が短答で、残りが説明・記述でした。円周率は 3.14 と明記されます(2024 大問 6、2025 大問 1(2)・大問 3、2026 大問 5)。精読した 3 年では、図やグラフを自分で描かせる指示はありませんでした。ただし図・表を読む小問は多く、図のある小問が全体の 45%(転写の集計)です。45 分で 17 問なので 1 問あたり約 2 分半。説明を書く大問 6(2) と、解き方を書く大問 7 に時間を残す配分が要ります。
  • 理科: 記述にはすべて字数の上限が付きます。精読した 3 年に出た記述はすべて「15 字以内」「20 字以内」「25 字以内」「30 字以内」「35 字以内」「10 字以上 15 字以内」「最大 20 字」のいずれかで、長い論述はありませんでした。短く言い切る訓練がそのまま得点になります。作図が 3 年連続で出ています(2023 は電流計を組み込んだ回路を描き、電流と電圧の関係をグラフに描く。2024 はおもりの重さとばね A・B ののびのグラフを 2 本描き分ける。2025 は 3 回複葉の模式図を 1 回複葉に書き込む)。記号選択が全体の 4 割前後で、「すべて選んで」「2 つ選んで」「適当でないもの」といった指定が多くあります。40 分で 32〜36 問なので、長い導入文を読む時間を含めると 1 問 1 分強しかありません。
  • 社会: 記号選択が主軸で全体の 8 割(2024 84%・2025 84%・2026 79%)。短答は 3〜4 問だけで、そのほとんどに「漢字で」「漢字 4 字で」の指定が付きます。記述はきっちり 2 問で、3 年とも大問 1 に 1 問・大問 3 に 1 問でした。字数は「30 字から 50 字」(2024・2026)、「20 字から 40 字」(2025)で、下限のある字数指定です。「なお、句読点は字数に含みます」の但し書きも 3 年とも付きました。統計表・グラフ・地図・地形図が多く、図表のある小問が 41%(転写の集計)。設問文の総字数は中央値 8157 字で、4 科目の中で最も読む量が多くなっています。40 分で 29〜32 問と、読む量に対して時間が短いので、選択肢を絞る速さがそのまま点になります。
  • 社会の大問 3 の記述は「あなたならどうするか」を書かせます。2024「なぜ住民は地方議会議員の選挙に参加する必要があるのでしょうか」、2025「あなたはある地方公共団体の首長であるとします。…考えられる対策を二つ、それぞれ 15 字から 25 字で」、2026「生活保護の基準額を決める際に、どのように検討したらよいと思いますか。検討すべきことがらや検討の方法を 2 つ、それぞれ 15 字から 25 字で」。2025 と 2026 は「2 つ、それぞれ 15 字から 25 字で」まで同じ形でした。大問 1 のほうは資料 2 つを見比べて「なぜそうなったか」を 30〜50 字で書かせる形が中心です。
  • 国語: 記号選択が 57%、短答 26%、記述 12%(転写の集計)。精読した 3 年でも選択が半分強で、記述は 3〜4 問でした。記述にはすべて字数指定があり、「三十五字以内」「40 字以上 60 字以内」「60 字以上 100 字以内」「20 字以内」など、上限だけの年と下限つきの年が混ざります。「ふさわしくないものを選べ」「二つ選び」「二人選び」など、選び方の指定も多くあります。図表はありません(図のある小問 0%)。本文の量は転写の集計で中央値 5258 字。45 分で 23〜27 問なので、漢字の大問を 5 分で抜けて、読解 2 本に 20 分ずつという配分になります。

11. 学年別ロードマップ

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段 何をするか この学校での重み
小 4(土台) 計算の正確さ(分数・小数・逆算)、図形(立方体・円すいを実物やスケッチで見る)、読解(線部の言い換えを口で言う)、短い記述(理由を 1 文で)、漢字語彙の 5 本。この学校で最終的に効く入口は「□ を求める逆算」「立体を切ったらどんな面が出るか」「小さい場合を書き出して数える癖」「漢字を部首の意味で覚えること」です 差はほぼ付きません。時間計測はまだしません。書き出す・描くことを嫌がらない習慣だけ早く
小 5(幅) 全分野をひととおり学び終える段です。週の器は「平日 15 分×5 + 週末 60 分」を基本形にします。平日 15 分は算数の計算(大問 1 の形で毎日 2 問)と漢字(部首と音記号での整理)を毎日、週末 60 分はその週の単元 1 つ。算数は 8-1 節の題材表を「小 5 で一巡する単元リスト」として使い、規則性 → 立体の切断と体積 → 速さと通過算(列車が鉄橋やトンネルを通り抜ける時間を求める・受験用教材の単元)→ 割合と濃度 → 平面図形の面積比 → 数の性質 の順に置きます。理科は 4 分野を均等に一巡し、「表の数値をグラフにする」練習を入れます(ただし理科は 2026 年度の資料がありません → 13 節)。社会は通史を人物の年表で一巡し、都道府県の統計(農業産出額・工業出荷額・貿易品目)を表で見ます。国語は漢字を部首と音記号で整理し、読解の記述を「線部の言い換え+理由」の 2 部で書きます(ただし国語は 2022 年度以降の資料がありません → 13 節) どの分野も同じ場所に必ず来るので、捨て単元を作れません。ここで穴を残すと、小 6 で「毎年出る位置なのに解けない」という状態になります
小 6(仕上げ) 7 節の 8 項目。夏以降は大問の番号ごとに 3 年分を年度を変えて続けて解くのを主にし、年度通しの時間計測は後半に 1〜2 回。社会は大問 1 → 2 → 3 の順に縦、算数は大問 6(2) と大問 7 だけを縦、理科は記述と作図だけを年度を変えて抜き出して回します 同じ場所に同じ種類が来る学校なので、ここに集中して時間をかける価値があります。「この位置ではこう解く」を決めておくと本番の時間配分が安定します

この学校は小 4 から始めるとどこで差がつくか。 差がつくのは、小 5 での全分野の一巡と、小 6 の「年度を変えて続けて解く」演習の 2 か所です。分野の並びが決まっているぶん、苦手分野があると毎年その位置で確実に失点する構造になっています。逆に言えば、小 5 で 4 分野・6 単元をまんべんなく回しておけば、小 6 では問い方の練習だけに集中できます。もう一つ早くから効くのは書く量に対する耐性で、算数の説明・理科の短い記述・社会の 2 問・国語の記述と、4 科目すべてに「自分の言葉で書く」場所があります。書いたものを直してもらう回数が、そのまま差になります。


12. この学校と出題構造が近い学校

観点は出題構造が近いかだけです。同じ形式・同じ頻出単元・同じ問い方なら、過去問演習が重なります。難易度・偏差値帯・入試日程の重なり・通学圏は扱いません。数字は科目ごとの出題構造の近さ(0〜100・100 が最も近い)で、同じ問題が出るという意味ではありません。

  • 聖光学院中学校(神奈川県・男子校)— 4 科すべてが近い唯一の学校で、なかでも社会が最も近い組み合わせです。
  • 洗足学園中学校(神奈川県・女子校)— 社会と理科が非常に近く、国語は離れます。
  • 栄東中学校(埼玉県・共学)— 社会が近く、算数・国語も中程度。同じ 1 月入試の県です。

8 校の一覧・記述量・注意は 出題構造が近い学校のページ へ。

読み方: この学校の社会(問い方の使い回しが強く、選択が 8 割、記述 2 問)は洗足学園・栄東・聖光学院と構造が近く、社会の演習を相互に回せます。理科(4 分野・短い記述・作図)は洗足学園・清真学園・昭和女子大附属昭和が近いところです。算数(7 大問 17 小問・説明を書かせる枠つき)は清真学園と昭和女子大附属昭和が特に近く、記述のある算数の練習を相互に使えます。国語は共立女子・聖光学院・栄東が近い組み合わせです。近さの数字は出題構造の距離から自動集計したもので、男女の区別は校名から判定できる範囲でだけ付けています。


13. 資料の限界

  • 入試回: 元にした過去問の転写は 1 年 1 科目につき 1 冊しかなく、第 1 回・第 2 回のどちらのものかが区別できません。学校の公表資料では第 2 回は「第 1 回と同傾向」とされていますが、このレポートは第 1 回相当のものとして読んで書きました。2 月の課題作文入試は科目も試験時間も別で、このレポートは扱っていません。
  • 国語: 2022 年度以降の問題文が資料にありません(著作権処理の関係で掲載されない年が多いためです)。8-4 節に書いたのは 2009〜2021 年度に限った話で、直近の形式は市販の過去問集で確認してください。2013・2018〜2020 年度も資料にありません。
  • 理科: 2026 年度の資料がありません。理科の記述は 2023〜2025 の 3 年で読みました。
  • 算数は 2012・2013 年度、社会は 2012 年度の資料がありません。
  • 原本を精読した年は科目ごとに 3 年ずつです(算数・社会 2024〜2026、理科 2023〜2025、国語 2016・2017・2021)。それ以外の年については、転写データの単元分類(大問ごとの主要単元)を数えたものだけを「転写の分類では」と断って書き、細部には触れていません。
  • 転写の読み取り確度: 転写には図そのものが含まれず、図の説明文からの推定を含みます。読み取り確度が低めと記録されている冊が、算数は 16 年中 7 冊、理科は 17 年中 13 冊、社会は 17 年中 14 冊、国語は 9 年中 1 冊あります。精読した年のうち 2023・2024 の理科と 2024・2026 の社会がこれにあたるので、小問数や設問の細部に多少のずれがある可能性があります。
  • 配点: 科目ごとの満点(国語・算数 100 点、理科・社会 75 点)は募集要項の数字で、設問ごとの配点は問題冊子に印刷されていません。
  • 難易度・合格可能性・学校の教育方針・入試結果には触れていません。それらは別の資料で確かめてください。
  • 「毎年」「〜年連続」と書いたのは、原本で 3 年以上の反復を確認したもの、または索引で年数が数えられているものに限ります。それ以外は「精読した年に限れば」「転写の分類では」と断ってあります。「〜のように見える」と書いた箇所は題材からの推測で、裏づけ資料はありません。

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数字はすべて出所つきで、換算や評価語は足していません(→ 方法論)。合格可能性・お子さんとの相性は扱いません。ページ生成日: 2026-10-14。

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