関東中学受験データasmon.ai/kanto — 265校・出所つき保存した学校

開智未来中学校の過去問分析

共学私立埼玉県加須市

重要結論

  1. 算数は大問 6・小問 18 という形が 13 年(2012・2015〜2026)動きません。大問 1(1) は計算、大問 1(2) は逆算(□にあてはまる数を求める計算)、大問 2(4) は図形が 6 年連続(2021〜2026)で同じ出題位置(大問の番号と順番)に来ます。
  2. 国語も大問 3(知識)の 13 問が、2015・2016・2022 の 3 年で設問文までそろっています。
  3. 理科と社会は毎年作り直す作りで、位置で狙い撃ちはできません。

今週やること

  1. 直近 2 年(2025・2026)の大問 1・大問 2 の 8 問ずつを解いて、10 分で取り切れるか確かめます。
  2. 算数の大問 1・大問 2 の 8 問だけを、2021〜2026 の 6 年分、年度順に並べて解きます。
  3. 国語の大問 3 の 13 問を、資料のある年ぶん解きます。

分析年度: 2011〜2026 年度
資料の範囲: 収録は 1 年 1 科目 1 冊・算数 13 年/理科 10 年/社会 5 年/国語 5 年
原本確認範囲(精読した年): 算数 6 年・理科 3 年・社会 5 年・国語 5 年
制約: 収録は 1 年 1 科目 1 冊で、年によって違う回の冊子が並んでいる可能性が高いところです。社会は 2017 年度、国語は 2022 年度、理科は 2023 年度で資料が止まっています(→ 13 節)。

詳しい根拠を見る
  1. 大問数の変化点
  2. 1. この学校の基本情報
  3. 2. このページでわかること
  4. 3. まず結論だけ(10 行)
  5. 4. 資料の状況
  6. 5. 一番大きな結論
  7. 6. この学校らしさが出る場所
  8. 7. 今からやるなら(4 科目統合の優先順)
  9. 8. 科目別の詳細
  10. 9. しばらく出ていない単元(復活の警戒)
  11. 10. 形式面の注意
  12. 11. 学年別ロードマップ(小 4 スタートを前提に)
  13. 12. この学校と出題構造が近い学校
  14. 13. 資料の限界

大問数の変化点

  • 国語: 3 題(2011 年度から、大問数を数えられた資料 5 冊すべて・数えられなかった年が 7 年。最新の資料は 2022 年度)。前回の変化: なし(2011〜2022 年度の、数えられた資料 5 冊で変化なし)。変化の履歴: 0 回
  • 理科: 3 題(2021 年度から、大問数を数えられた資料 3 冊すべて。最新の資料は 2023 年度)。前回の変化: 2019 → 2021 の間に 4 題 → 3 題(間の年は大問数を数えられていない)。変化の履歴: 2 回: 2018・2021(間隔 3)。前回の変化のときの分野の並び: 生物|化学|物理|地学 → 地学|化学|物理
  • 算数: 6 題(2012 年度から、大問数を数えられた資料 6 冊すべて・数えられなかった年が 5 年。最新の資料は 2022 年度(2023 年度・2024 年度・2025 年度・2026 年度は読み取りの確度が低く数えていない。読み取りでは 2023 年度 6 題・2024 年度 6 題・2025 年度 6 題・2026 年度 6 題))。前回の変化: なし(2012〜2022 年度の、数えられた資料 6 冊で変化なし)。変化の履歴: 0 回

変化の間隔は過去の事実で、次の変化の時期を示すものではありません。全校の一覧は 出題の型の変化点。

更新 2026-08-20。


1. この学校の基本情報

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項目 内容
所在地 埼玉県加須市
男女 共学
入試回と日程 探究 1: 1 月 10 日午前/第 1 回: 1 月 10 日午後/探究 2: 1 月 11 日午前/算数 1 科: 1 月 11 日午後/T 未来: 1 月 12 日午後(2026 年度募集要項)。ここに挙げたのは代表的な回で、全回は募集要項へ
科目・試験時間・配点 探究 1・探究 2 は 3 領域(計算基礎 20 分 50 点・読解基礎 30 分 50 点・探究〈科学または社会または英語〉40 分 100 点)/第 1 回は 2 科(国語・算数 各 40 分 100 点)/算数 1 科は 60 分 100 点/T 未来は 3 科または 4 科(国語・算数 各 40 分 100 点。4 科は社会と理科を合わせて 40 分 100 点)
名前の似た別の学校 開智・開智日本橋学園・開智所沢・開智望の各校とは、別の学校です

いまの小 6 は 2027 年 1 月、小 5 は 2028 年、小 4 は 2029 年の入試を受けます。


2. このページでわかること

このページは、どんな問題が出るか・家で何をやるかだけを扱います。難易度・偏差値・合格可能性・入試結果は扱いません(偏差値 / 募集要項・入試結果)。

過去問そのものの回し方は 過去問の使い方、受験用語は 用語集 にまとめてあります。

以下、大問(問題の大きなかたまり)・小問(その中の一問)という言い方をします。


3. まず結論だけ(10 行)

「3. まず結論だけ(10 行)」を開く(上の要約と同じ内容です)

結論

  1. 算数は大問 6・小問 18 という形が 13 年(2012・2015〜2026)動きません。大問 1(1) は計算、大問 1(2) は逆算(□にあてはまる数を求める計算)、大問 2(4) は図形が 6 年連続(2021〜2026)で同じ出題位置(大問の番号と順番)に来ます。
  2. 国語も大問 3(知識)の 13 問が、2015・2016・2022 の 3 年で設問文までそろっています。
  3. 理科と社会は毎年作り直す作りで、位置で狙い撃ちはできません。

家でやること 3 つ

  1. 算数の大問 1・大問 2 の 8 問だけを、2021〜2026 の 6 年分、年度順に並べて解きます。
  2. 国語の大問 3 の 13 問を、資料のある年ぶん解きます。
  3. 算数の大問 3(規則性)を 2023〜2026 の 4 年分、続けて解きます。

今週やる 1 つ

  1. 直近 2 年(2025・2026)の大問 1・大問 2 の 8 問ずつを解いて、10 分で取り切れるか確かめます。

注意

  1. 収録は 1 年 1 科目 1 冊で、年によって違う回の冊子が並んでいる可能性が高いところです。社会は 2017 年度、国語は 2022 年度、理科は 2023 年度で資料が止まっています(→ 13 節)。

4. 資料の状況

どの年をどこまで見たかを、3 つに分けて書きます。精読した年(設問文まで読んだ年)/構成だけ数えた年(大問の並びだけを数えた年)/資料のある年(転写が存在する年)。転写=過去問の紙面を文字データに起こしたもの、です。

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科目 精読した年 構成だけ数えた年 資料のある年 判読の確度
算数 6 年(2021〜2026) 7 年(2012・2015〜2020) 13 年(2012、2015〜2026。2011、2013、2014 は資料が無い) 高。2023・2025 は図の数値が転写で落ちている小問がある(2023 の大問 6 と 2025 の大問 2(4))。設問文と大問構成の読み取りには支障がない
理科 3 年(2021・2022・2023) 3 年(2018・2019・2020) 10 年(2012、2015〜2023。2011、2013、2014、2024〜2026 は資料が無い) 高。2020 のみ転写の確度が低い
社会 5 年(2012・2013・2015・2016・2017) 0 年 5 年(同じ 5 年。2011、2014、2018 年度以降すべては資料が無い) 2012 と 2017 は転写の確度が低い。2017 は設問の一部で語尾が乱れている
国語 5 年(2011・2012・2015・2016・2022) 0 年 5 年(同じ 5 年。2013、2014、2017〜2021、2023 年度以降は資料が無い。著作権処理の関係で掲載されない年が多い) 高。ただし 2016 の説明文の著者名は転写で 1 字欠けており、2022 は本文末尾の出典表記そのものが転写に入っていない
  • 収録冊子の校名は全校・全冊で照合済みです(別校の冊子が混じっていた場合はこの節に明記しています)。
  • 入試回について。この学校は 1 年に 6 通りの入試(探究 1・第 1 回・探究 2・算数 1 科・T 未来・第 2 回)を行っており、科目の組み合わせも回ごとに違います。一方、過去問データベースには 1 校 1 年 1 科目につき 1 冊しか収録されていません。実際、転写に付された冊子の記録を見ると、2021 年度の算数は解答用紙が「T 未来」と印字されたもの、2024 年度の算数は算数 1 科の冊子、2025 年度の算数は第 1 回の冊子とされており、年によって収録された回が違う可能性が高いところです。この点は本文の随所で断りを入れています。ただし後述のとおり、大問数・小問数・大問 1〜3 の作りは年をまたいでほとんど動いていないので、回が違っても構成の観察は大きくは崩れないと考えています。
  • 試験時間・配点は冊子に印字が見当たりませんでした。募集要項の側では、国語・算数は 40 分 100 点(第 1 回・第 2 回・T 未来)、算数 1 科の回だけ 60 分 100 点、T 未来の 4 科は社会と理科を合わせて 40 分 100 点となっています(1 節)。理科・社会が 1 冊ずつ独立している年の冊子は、この時間割とは別の作りに見える年もあるので、実際の時間は募集要項で確認してください。

5. 一番大きな結論

算数と国語は「同じ種類の問題が同じ場所に出る」学校、理科と社会は「毎年作り直す」学校です。

  • 算数は大問 6・小問 18 が 13 年間(2012・2015〜2026)変わりません。そのうち大問 1 と大問 2 は「次の□にあてはまる数を答えなさい」の小問集合 4 問ずつで 6 年連続(2021〜2026)、その中でも大問 1(1) は計算、大問 1(2) は逆算、大問 2(4) は図形が 6 年連続で同じ出題位置に来ます。さらに大問 3 は 4 年連続(2023〜2026)で規則性で、導入文の言い回しまでほぼ同じです。18 問中 11 問の性格が出題位置で決まります。
  • 国語は大問 3(知識)の中身が 3 年ぶん(2015・2016・2022)一字一句そろっています。主語述語 2 問 → 意味から漢字一字 2 問 → 敬語 2 問 → 作家と作品 1 問 → 漢字の書き取り 6 問、で 13 問。2015 と 2022 は 7 年隔てているのに、設問文が同じです(作家名と例文だけが差し替わります)。
  • 理科は 2020 年から大問が 4 題→3 題に減り、分野の並びも年ごとに入れ替わります。位置で狙い撃ちはできません。
  • 社会は 2 大問という枠だけが 5 年共通で、中身は「生徒の会話・自由研究」を入口にする年(2013・2015・2016)と、資料 I〜V を読ませる年(2017)で作りが違います。

したがって過去問の使い方は科目で分けるのがよいところです。算数と国語は、同じ大問を、年度を変えて解きます(算数の大問 1・2 の 8 問だけを 6 年分、大問 3 だけを 4 年分、国語の大問 3 だけを資料のある年ぶん)。理科と社会は、年度通しで長い導入文ごと読み切る練習に使います。理科は 1 大問あたりの分量が多く、社会は記述が全体の 2〜5 割を占めるので、時間の使い方そのものが練習の対象になります。回し方の手順は 過去問の使い方 にまとめてあります。

もう一つ、科目をまたいで一貫しているものがあります。「未来くん(未来君・未来さん)」という登場人物で、理科は 2018〜2023 の 6 年連続、国語は 2022 の設問文に出てきます。会話文や自由研究の形で「考える過程」を見せてから問う作りが、理科・社会・国語に共通しています。


6. この学校らしさが出る場所

  • 「未来くん」が主人公として問題文に出てきます。 理科は 2018(エタノール水溶液の実験、てこ実験器)・2019(家の前のソーラーパネル、開智未来中学校の体験授業)・2020(母と洗濯物を干しながら湿度の話)・2021(科学クラブの 6 年生として先生と水溶液と電流の話)・2022(星の明るさと色を先生と話す)・2023(開智先生と 5 月の空の話。ここは「未来さん」)の 6 年連続。国語も 2022 の設問文に「未来君は傍線部②に着目し、…次の表にまとめました」と出てきます。社会では「開智未来中学校 2 年生の浩一君」(2015)、「開智未来中学校に通う愛弓さんと京平君」(2016)、「開智未来中学校 3 年生の貴族さん」(2016)と、在校生が問題文の中で調べものをしています。
  • 「調べた過程」を見せてから問います。 社会 2016 は生徒が夏休みに作った史跡紹介のホームページと、みかん「みらい」の価格を調べた自由研究がそのまま大問になっています。理科 2021 は【会話文】と実験 1〜8 の結果表、2023 は先生との【会話文】。答えより先に、誰かが考えている場面を読ませます。
  • 「あなたならどうするか」を正面から聞きます。社会 2015「あなたが県知事として琵琶湖の水質悪化を防ぐための条例を考えるとしたら、ほかにどのようなものを考えますか」、2016「もしあなたがみかん農家だった場合、どのような工夫をしますか」「あなたがホームページの作者だとしたら、⑧にどのようなことを書きますか」、2013「話し合いや学び合いのさいに大事だとあなたが思うこと」。国語も 2016「あなたが『ぼく』ならどのような言葉を話しかけますか」、2022「あなたなら空欄 X にどのような文章を入れますか」。正解が一つに決まらない設問を、どの科目でも必ず 1 問は置く作りに見えます。
  • その場でルールを与えて考えさせる算数が出ます。2021 大問 4 は「①赤の玉がとなり合ってはいけない ②赤と緑がとなり合ってはいけない」という並べ方のルール、2024 大問 4 は「この文の中に 1 という数字は□個ある」という自分自身を数える文、2026 大問 3 は【ルール】①〜④にしたがう土地の移動、2026 大問 6 は 3 種類のピースで正方形を作るパズル。解法の暗記では届かない枠が、毎年 1 つあります。
  • 埼玉県が題材に入ります。理科 2018 大問 4 は埼玉県内の河川敷の生態系、2019 大問 4 は埼玉県の地形(県西部の山地・丘陵、県央部から東部の台地と低地)。社会 2015 は行田市の古墳、2012 は埼玉県の隣県。地元の地形と歴史を、資料を読んで考えさせる形で使います。
  • その年の数字を問題に入れます。算数 2021 大問 1(3)「1/7 の小数第 2021 位」、2026 大問 1(4)「1 辺 2026cm の立方体」、2026 大問 2(2) は 3.138・22/7・3.14・158/49 の大小比較(円周率の近似値を並べたもの)。
  • 国語の説明文が硬めです。ソクラテスの反駁的対話と実践理性(2016)、『論語』と『葉隠』の諫言思想(2022)、感情と若者言葉(2015)。物語のほうは家族と別れ(父の仕事、母と祖母、犬の死、阪神・淡路大震災)に寄っています。

7. 今からやるなら(4 科目統合の優先順)

想定している学年: 受験学年(小 6)の、過去問演習に入っている段階を前提にしています。小 5 以前なら、この節は「最終的にここへ向かう」地図として読み、日々の学習は基礎(計算の正確さ・図形・読解・短い記述・漢字語彙)を先に進めてください。同じ大問を、年度を変えて解く演習は小 6 の夏以降が目安です。学年別の入り方は 11 節に書きました。

各項目の根拠(年度と実例)は 8 節(科目別の詳細)を参照してください。先頭の [ ] は家での回し方の目安、末尾の(確認: 〜◯年度)は、その内容を原本で確認できている最後の年度です。

  1. [毎日 10 分] 算数・大問 1 と大問 2 の 8 問 6 年分を年度を変えて続けて解く(2021〜2026)。計算 → 逆算 → 一行題(数行で終わる短い文章題)→ 図形、という並びが崩れていません。18 問中 8 問がここです。10 分で取り切る形をまず作ります。(確認: 〜2026 年度)
  2. [毎日 10 分] 国語・大問 3 の 13 問。 主語述語・慣用句と四字熟語の漢字一字・敬語・作家と作品・漢字 6 問。設問文が年をまたいで同じなので、資料のある年の分をそのまま解けば形式に慣れます。作家と作品は太宰治・高村光太郎・宮沢賢治のように近代の代表作家から出るので、教科書レベルの作家 20 人ぶんの代表作を覚えておきます。敬語は「校長先生が私の家に来ます」「私が校長先生の自宅に行きます」のような主語の入れ替えで尊敬・謙譲を選び分ける形です。読解 2 題と合わせて時間内に回すため、知識を先に片づける順番も決めておきます。(確認: 〜2022 年度)
  3. [週末 60 分] 算数・大問 3 の規則性を 4 年分(2023 は分数列、2024 は 2 倍して 1 を足す数列、2025 は差を交互にくり返す数列、2026 はルールにしたがう移動)。「n 番目」「1 番目から n 番目までの和」「割ったあまり」の 3 通りの聞き方に慣れます。(確認: 〜2026 年度)
  4. [週末 60 分] 算数・平面図形の面積比。2025 大問 2(4)・大問 6、2026 大問 2(4)・大問 5・大問 6 と、直近 2 年で図形の比重が上がりました。正三角形・正六角形を等分して部分の面積を出す形を厚めに。大問 2(4) の図形の一行題だけを 6 年分抜き出して連続で解くと、「図から比を読んで面積か角度を出す」手順が共通していることが見えます。(確認: 〜2026 年度)
  5. [週末 60 分] 国語・意見と想像の記述を 70 字で。2016「あなたが『ぼく』ならチロに話しかけるように 70 字以内」、2022「あなたなら空欄 X にどのような文章を入れますか。40 字〜75 字」。読解 2 題の締めが毎回これです。「あなたなら」「登場人物に話しかけるように」という指示に合わせて、本文の内容を必ず 1 つ入れます。あわせて「文章中の言葉を使いながら」書く記述を 40〜70 字で、理由(〜から。)・内容説明(〜こと。)・心情(〜気持ち。)に書き分けます。(確認: 〜2022 年度)
  6. [週末 60 分] 理科・表から数値を読む計算 3 系統。水溶液と気体の判別(2021・2022)、中和と溶解度(2020・2023)、気象の湿度計算(2020・2023)。表から比例を読んで、過不足と濃さを出す。湿度は飽和水蒸気量の表を使った露点と凝結量です。理由記述は 1〜2 文で、「表のデータに着目して」などの条件を必ず答えに入れます。(確認: 〜2023 年度)
  7. [週末 60 分] 社会・記述 3 種。「あなたならどうするか」の提案記述(2013・2015・2016)は、資料の中の語を必ず 1 つ以上使って「〜だから、〜する」の形で 2〜3 文。理由説明は「〜だから。」で終える形を 40〜60 字で、2017 のように字数と語句が指定される場合に備えて指定語句を必ず入れる練習も。史料の読み取りは、武家諸法度・五品江戸廻送令のような短い原文から「誰が何をしたか」を 20 字で言い切ります。(確認: 提案記述は〜2016 年度、理由説明と史料は〜2017 年度)
  8. [週 1 回] 算数・立体の切断と、その場でルールを読む問題。立体の切断は 2021・2022・2023 に大問、2024・2025 は消え、2026 は小問 1 つだけ。3 年連続で出ていた枠なので、戻ってきたときのために 3 題は通しておきます。その場でルールを読む問題(2021 大問 4 の玉の並べ方、2024 大問 4 の自己言及の文、2026 大問 3 の土地の移動)は、習った解法をあてはめるのではなく、条件を書き出して整理する練習として週 1 題。(確認: 〜2026 年度)

8. 科目別の詳細

まず 4 科目を一枚に並べます。短答(語句や数値を短く答える形式)・記述・選択の比率は、精読した年で数えたものです。

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科目 形式の固定度 中身の性格 まず時間をかける価値があるもの
算数 大問 6・小問 18 が 13 年不変。大問ごとの小問数も 4-4-2〜3-2〜3。答えのみ 100%、記述・作図は精読した 6 年で 0 問 大問 1・2 は小問集合、大問 3 は規則性(2023〜2026)、大問 4〜6 は文章題と図形。図形は 2026 に 2 題まで増え、速さは 2025・2026 に消えた 大問 1・2 の 8 問 6 年分を年度を変えて解く。大問 2(4) の図形の一行題と大問 3 の規則性
国語 大問 3(説明文・物語・知識)が 5 年不変。大問 3 は 13 問で設問文まで同じ。短答 60%/記述 24%/選択 16% 説明文は思想・哲学寄り、物語は家族と別れ。読解の締めは必ず意見・想像の記述(70 字前後) 大問 3 の知識 13 問。次に「文章中の言葉を使いながら」の記述
理科 2018・2019 は 4 大問(28〜30 問)、2020〜2023 は 3 大問(19〜25 問)。短答 62〜75%/選択 16〜25%/記述 0〜12%/作図 0〜8% 会話文・実験文つきの長い題材。表やグラフからの計算が必ず入る。3 大問しかないので毎年どれか 1 分野が休む 化学の計算 2 系統(水溶液・気体/中和・溶解度)と気象の湿度計算。長い導入文を読み切る訓練
社会 5 年とも 2 大問・小問 12〜20。記述が 19〜47% 1 つの題材に地理・歴史・公民が混ざる。「あなたならどうするか」の提案記述が 5 年中 3 年 資料を根拠にして 2〜3 文で自分の案を書く練習。環境・資源と古代〜幕末

8-1. 算数

資料のある年は 2012・2015〜2026 の 13 年分です。ここでは設問文まで一問ずつ読み直した 2021〜2026 の 6 年を中心に書きます。試験時間は年度の募集要項では回によって 40 分(国算 2 科の回)と 60 分(算数 1 科の回)に分かれますが、冊子そのものに時間の印字は見当たりませんでした。

年度×大問の題材表(精読した 6 年)

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年度 大問 1(4 問) 大問 2(4 問) 大問 3 大問 4 大問 5 大問 6
2021 計算/逆算/1÷7 の小数第 2021 位/さいころ 3 個の積が偶数 食塩水/数列の和/電車とバスの集合/円の色分け面積差 速さ(24cm の線香に火をつける) 場合の数(赤・緑・黄の玉をルールつきで並べる) 速さとグラフ(A・B 間を往復する 2 人) 立体の切断(立方体を 3 点で切る)
2022 計算/逆算/4 数の和差算/道順 約数が 3 個の数/速さ(同じ向きに歩く 2 人)/円周 9 等分の三角形/長方形と正方形の面積 数の性質(裏返した 3 枚のカードを推理) 立体(三角柱 2 つの重なりの体積) 速さ(マラソン大会の 4 人) 平面図形(正六角形上を動く 2 点と三角形の面積)
2023 計算/逆算/5 問のアンケートの答え方/マス目の中の正方形の個数 速さ(旅人算)/時計算/「かたたたき」の並べ方/相似で長さを出す 規則性(5/2, 5/3, 9/4, 9/5 … の分数列) 平面図形(三角形を回転させた図) 立体(立方体を切り落としてできる立体の面と体積) 速さ(円周上を回る 2 点と正三角形)
2024 計算/逆算/食塩水の蒸発/正三角形をくみ合わせた図の正三角形の個数 速さ(100m を 15 秒)/1・2・3 を並べた 6 けたの整数/年齢算/面積 規則性(1, 3, 7, 15, 31, 63, 127 …) 推理(「この文の中に 1 という数字は□個ある」) 割合と比(長方形の中の三角形の面積比) 食塩水(2 つのじゃ口で水そうに入れる)
2025 計算/逆算/食塩水の追加/アからクの角の和 仕事算/みかんとりんごの和差算/3 でも 4 でも割って 2 あまる数/正六角形の面積 規則性(1, 3, 8, 10, 15, 17, 22, 24, 29 …) 売買損益(りんご 100 個の仕入れと定価) 場合の数(1〜4 から 3 つ選ぶ 3 けたの整数) 平面図形(半円・直角三角形・台形の組み合わせ)
2026 計算/逆算/1 の位が 6 の 2 けたの整数の和/1 辺 2026cm と 1013cm の立方体の体積比 4 人から 2 人/3.138・22/7・3.14・158/49 の大小/年齢算/長方形の折り返しの角 規則性(A〜G の土地をルールにしたがって移動する) 仕事算(A・B・C のじゃ口) 平面図形(正三角形の各辺を 3 等分した図) 平面図形(3 種類のピースで正方形を作る)

同じ位置に同じ種類の問題が出る

  • 大問 1・大問 2 は 6 年連続(2021〜2026)で「次の□にあてはまる数を答えなさい」の小問集合 4 問ずつです。導入文はこの一文だけで、6 年とも同じ言い方(2026 だけ「数や記号を」と一語増えます)。ここで 18 問中 8 問、つまり全体の 44% が決まります。
  • 大問 1 の (1) は計算、(2) は逆算が 6 年連続で同じ出題位置です。(1) は分数と小数の混じった四則、(2) は「かっこの中に□がある式」で 6 年とも形がそろっています。
  • 大問 2 の (4) は 6 年連続で図形です(2021 円の色分け、2022 長方形と正方形、2023 相似、2024 面積、2025 正六角形、2026 折り返しの角)。図つきで、面積か角度を答えさせます。
  • 大問 3 は 4 年連続(2023〜2026)で規則性です。しかも導入文の言い回しがほぼ同じで、2023「ある規則にしたがって次のように数が並んでいます」、2024「次のように、ある規則にしたがって数が並んでいます」、2025「ある規則にしたがって、次のように数が並んでいます」——語順が入れ替わっているだけです。2026 だけは数列でなく「【ルール】にしたがって土地を移動する」形に変わりましたが、規則を見つけて先を予測する作りは同じです。2021・2022 の大問 3 は速さ・数の性質だったので、この出題位置が固まったのは 2023 からと読めます。
  • 大問数 6・小問数 18 は、自動集計で数えた 13 年(2012・2015〜2026)すべてで同じです。大問ごとの小問数も 4-4-2-3-2-3(2024)、4-4-2-3-2-3(2025)、4-4-2-2-3-3(2026)と、前半 4・4、後半 2〜3 の形から動いていません。

頻出単元と周期(2021〜2026 の 6 年で数えた)

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単元 出た年(大問または小問の位置) 回数
場合の数 2021 大問 1(4)・大問 4、2022 大問 1(4)・大問 2(3)、2023 大問 1(3)(4)・大問 2(3)、2024 大問 2(2)、2025 大問 5、2026 大問 2(1) 6 年すべて
平面図形の面積・面積比 2021 大問 2(4)、2022 大問 2(4)・大問 6、2023 大問 2(4)・大問 4、2024 大問 1(4)・大問 2(4)・大問 5、2025 大問 2(4)・大問 6、2026 大問 2(4)・大問 5・大問 6 6 年すべて
速さ 2021 大問 3・大問 5、2022 大問 2(2)・大問 5、2023 大問 2(1)・大問 6、2024 大問 2(1) 4 年(2025・2026 は無し)
規則性・数列 2021 大問 1(3)・大問 2(2)、2023〜2026 の大問 3 5 年
数の性質 2022 大問 2(1)・大問 3、2025 大問 2(3)、2026 大問 1(3)・大問 2(2) 3 年
食塩水の濃度 2021 大問 2(1)、2024 大問 1(3)・大問 6、2025 大問 1(3) 3 年
立体図形 2021 大問 6、2022 大問 4、2023 大問 5、2026 大問 1(4) 4 年(大問としては 2023 が最後)
仕事算 2025 大問 2(1)、2026 大問 4 2 年
年齢算 2024 大問 2(3)、2026 大問 2(3) 2 年

速さは 2021〜2024 の 4 年連続で大問に入っていたのに、2025・2026 は小問にも出ていません。逆に平面図形は 2026 に大問 5・大問 6 と 2 題まで増えました。図形の比重が上がり、速さが引いた 2 年が続いている、という読み方ができます。

食塩水は出方が 3 通りに分かれます。蒸発(2024 大問 1(3))・追加(2025 大問 1(3))・じゃ口から入れ続ける(2024 大問 6)で、家では 3 通りとも通しておくと取りこぼしがありません。

問い方の特徴

  • 後半の大問は「(1) で仕組みをつかませ、(2)(3) で伸ばす」作りです。2024 大問 3 は「8 番目の数は」→「30 番目の数を 5 で割ったあまりは」、2026 大問 6 は「アだけで」→「ア・イだけで」→「ア・イ・ウすべてで」と、条件を 1 つずつ足していきます。最後の 1 問だけが重くなっています。
  • その場でルールを読ませる問題が毎年 1 題あります。2021 大問 4 は「①赤の玉がとなり合ってはいけない ②赤と緑がとなり合ってはいけない」という並べ方のルール、2024 大問 4 は「この文の中に 1 という数字は□個ある」という自分自身を数える文、2026 大問 3 は【ルール】①〜④に従う土地の移動。習った解法をあてはめるのではなく、その場で条件を整理する練習が要ります。
  • 年号を数に使います。2021 大問 1(3) は「1/7 の小数第 2021 位」、2026 大問 1(4) は「1 辺 2026cm の立方体」、2026 大問 2(2) は 3.138・22/7・3.14・158/49 の大小比較。毎年その年の数字が問題文のどこかに入る作りに見えます。
  • 記号を答えさせる設問も、2026 大問 3(2)「考えられるものを A〜G の記号ですべて答えなさい」だけです。

8-2. 理科

資料のある年は 2012・2015〜2023 の 10 年分で、2024 年度以降の理科は資料にありません。ここでは設問文まで読み直した 2021・2022・2023 と、大問構成だけ確認した 2018〜2020 を使います。

年度×大問の題材表

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年度 大問数/小問数 大問 1 大問 2 大問 3 大問 4
2018 4/30 エタノール水溶液の重さと体積 星・星座 てこ実験器で 3 種のおもりの重さを比べる 埼玉県内の河川敷の生態系(父と子の会話)
2019 4/28 田んぼの跡地とソーラーパネルの生き物 色の粒を分ける実験(開智未来の体験授業) 積み重ねた本とつり合い 埼玉県の地形と地層
2020 3/19 洗濯物と湿度(母との会話) 中和と結晶 庭と畑の植物のつくり
2021 3/25 地球上の水の循環と地層(図 2 枚) 水溶液と電流(科学クラブの会話+実験 1〜8) 「どこから見るか」で変わる運動(電車と回転台)
2022 3/24 ツノの大きなカブトムシと小さなカブトムシ 星の明るさと色・惑星の分類 5 種類の気体を実験で見分ける
2023 3/20 ふりことおもりの衝突 5 月の空と台風・湿度(先生との会話) 中和と溶解度

空欄はその年にその番号の大問が無いことを示します。

同じ場所に同じ種類の問題が出るか

理科の出題位置は算数ほど固まっていません。 2018・2019 は 4 大問(生物・化学・物理・地学が 1 題ずつ)だったのが、2020 年から 3 大問に減り、2020〜2023 の 4 年はすべて 3 大問です。分野の並び順も年ごとに入れ替わります(2021 は地学→化学→物理、2022 は生物→地学→化学、2023 は物理→地学→化学)。位置で狙い撃ちする学校ではありません。

固まっているのは中身ではなく作り方のほうで、次の 3 つは 2018〜2023 の 6 年すべてに共通していました。

  1. 長い導入文(会話文・実験の説明)を読ませてから問います。3 大問のうち 2 題以上が【会話文】または【実験】つき。導入文の平均は 1,379 字(自動集計)で、設問文(2,194 字)とほぼ同じ量を読ませます。
  2. 表やグラフの数値を使った計算が必ず入ります。2021 は電気分解で発生する気体の体積、2022 は空気中のアルゴンの体積、2023 は湿度(1m³ に含む水蒸気量)と中和で残る固体の重さ。「小数第 1 位を四捨五入して整数で」のような桁指定が付きます。
  3. 主人公が「未来くん(未来君・未来さん)」です。2018・2019・2020・2021・2022 の会話文・実験文にこの名前が出てきます(2023 は「未来さんと開智先生の会話」)。6 年連続です。

頻出単元と周期(2018〜2023 の 6 年)

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分野 単元 出た年
化学 水溶液の性質・気体の判別 2018(エタノール水溶液)・2019(色の粒の分離)・2021(水溶液と電流)・2022(5 種の気体)
化学 中和・溶解度 2020・2023
地学 気象(湿度・台風) 2020・2023
地学 地層・流水 2019・2021
地学 星・惑星 2018・2022
物理 てこ・つり合い 2018・2019
物理 物体の運動(ふりこ・相対運動) 2021・2023
生物 こん虫・動物 2019・2022
生物 生態系・食物連鎖 2018・2019(大問 1 の中)・2022(大問 1 の中)
生物 植物のつくり 2020

化学は 6 年すべてに入っていて、水溶液(判別・気体)と中和・溶解度の 2 系統が交互に見えます。地学も 6 年すべて。物理は 2020・2022 に大問がありません。生物は 2021・2023 に大問がありません。3 大問しか無いぶん、毎年どれか 1 分野が休みます。

問い方の特徴

  • 理由を書かせる記述が入る年があります。2021 は 1 問(「1 か月間雨が降らなくても河川の水がなくならない理由」)、2022 は 3 問(「ツノの小さなオスが子孫を残すための戦略を具体的に 2 つ」「上方置換で集めた理由を、表のデータと水への溶けやすさに着目して」)。2023 は 0 問。字数指定は付かず、「〜に着目して書きなさい」と条件だけが付きます。
  • 実験の組み立てを聞きます。2021 大問 2 問 5 は「仮説が正しいか確かめるには実験 1〜8 のどの 2 つを比べればよいか」。条件を 1 つだけ変えて比べる考え方をそのまま問うもので、「どの実験とどの実験を比べればよいか」は毎年どこかで問われる形に見えます。
  • 「すべて選び」「誤っているものを 1 つ」が混じります。2022 大問 1 問 1「昆虫の仲間はどれですか。すべて選び」、2023 大問 1 問 1「適当なものをすべて選び」。
  • 埼玉県の地形・河川を題材にする年があります(2018 大問 4、2019 大問 4)。地元の地図・地形の資料を読ませる形です。

8-3. 社会

資料のある年は 2012・2013・2015・2016・2017 の 5 年分だけで、2018 年度以降の社会は資料にありません。ここに書いたのは 2012〜2017 年度に限った話で、直近の形式は市販の過去問集で確認してください。

年度×大問の題材表

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年度 大問数/小問数 大問 1 大問 2 記述の割合
2012 2/16 人口と首都圏(国勢調査・埼玉県の隣県) 幕末〜明治(ノルマントン号事件と治外法権) 19%(3 問)
2013 2/20 琵琶湖の環境(植物プランクトンの異常発生・人口増減率) 江戸(武家諸法度・楽市楽座) 35%(7 問)
2015 2/16 埼玉県行田市の古墳から飛鳥・奈良(先生と生徒の会話) 琵琶湖フィールドワークの図(環境と条例) 25%(4 問)
2016 2/19 生徒が作った史跡紹介ホームページ(平泉・城・大輪田泊) みかん「みらい」の価格とお金の役割(自由研究) 47%(9 問)
2017 2/12 資料 I〜V(地形図・自然エネルギー・観光客数) 茶の歴史(奈良〜平安〜幕末の史料) 33%(4 問)

大問の並びと中身

  • 5 年すべて 2 大問です。小問は 12〜20 問。地理・歴史・公民という分野の並びは固定されておらず、1 つの題材の中に地理も歴史も公民も入り込む作りが目立ちます(2013 大問 1 は琵琶湖の地理+環境+理科のノート、2017 大問 2 は茶を軸に奈良・平安・幕末を縦断)。
  • 記述の比率が高めです。精読した 5 年で記述は 3〜9 問、割合は 19〜47%。特に 2016 は 19 問中 9 問が記述でした。
  • 2017 だけ作りが違います。 それまでの「生徒の会話・自由研究・ホームページ」を入口にする形から、「資料 I〜V を参考にして」という資料読解に変わり、字数指定(50 字以内・20 字以内)と使用語句の指定(【語句:物価】)が入りました。2017 は転写の確度が低い冊子ですが、字数指定と語句指定は設問文で直接確認できました。この年で作りが変わったのか、それとも別の回の冊子なのかは、この資料からは判断できません。

問い方の特徴

  • 「あなたなら」を問う提案記述が繰り返し出ます。2013「あなた自身ができる環境を守る取り組みの例を一つ」「話し合いや学び合いのさいに大事だとあなたが思うこと」、2015「あなたが県知事として琵琶湖の水質悪化を防ぐための条例を考えるとしたら、ほかにどのようなものを考えますか」、2016「あなたがホームページの作者だとしたら、⑧にどのようなことを書きますか」「もしあなたがみかん農家だった場合、どのような工夫をしますか」。精読した 5 年のうち 3 年(2013・2015・2016)にこの問い方がありました。正解が一つに決まらない設問で、資料の中の言葉を使って自分の案を書かせます。
  • 理由を説明させる記述も毎年あります。2012「治外法権とはどういうことですか。下の文章を参考にして説明しなさい」、2016「城のこのような変化は、当時いくさで起こっていた変化とどう関係があるか説明しなさい」、2017「日本で地熱が普及しにくい理由を、資料 I と資料 IV を参考にして 50 字以内で」。
  • 史料を読ませます。2013 は武家諸法度の抜粋、2017 は五品江戸廻送令(1860 年)と唐の衰退を伝える記録。原文に近い形の史料を読んで説明させます。
  • 埼玉県が題材に入ります(2012 大問 1 の埼玉県の隣県、2015 大問 1 の行田市の古墳)。
  • 選択は 5 年で 11〜50%。「ふさわしくないものを」「間違っているものを」という消去法の聞き方と、○×を 4 文それぞれに付ける形(2017 大問 1 問 1)があります。

頻出テーマ

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テーマ 出た年
環境・資源・エネルギー 2013(琵琶湖の水質)・2015(琵琶湖の条例)・2017(地熱・自然エネルギー)
古代(飛鳥・奈良・平安) 2015・2016・2017
江戸〜幕末 2012(治外法権)・2013(武家諸法度・楽市楽座)・2017(五品江戸廻送令)
経済・お金 2016(需要と供給・貨幣の役割・キャッシュレス)
人口・都市 2012・2013
地形図の読図 2017

8-4. 国語

資料のある年は 2011・2012・2015・2016・2022 の 5 年分です。2023 年度以降の国語は資料に無く、2017〜2021 も飛んでいます(著作権処理の関係で掲載されない年が多いためです)。ここに書いたのは 2011〜2022 年度のうち精読した 5 年に限った話で、直近の形式は市販の過去問集で確認してください。

年度×大問の題材表

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年度 大問数/小問数 大問 1(説明文・論説) 大問 2(物語・小説) 大問 3(知識)
2011 3/16 庭・灯籠・蹲と茶の湯、一休の生き方 父の仕事に気づく少年(雨とひなたの匂い) 詩の読解+ことわざ(植物名)+漢字
2012 3/28 小惑星探査機「MUSES−C」の技術 むち打ちの母と祖母(涙が光る場面) 文節と単語の数・主語述語・語句の意味・慣用句・漢字 5 問
2015 3/25 「若者言葉」と「やばい」——感情の質 村中でする「かいぼり」と子どもたち 主語述語・慣用句・敬語・作品と作者(太宰治)・漢字 6 問
2016 3/26 ソクラテスの反駁的対話と実践理性 犬のチロの死と外国暮らしの家族 主語述語・四字熟語・敬語・作品と作者(高村光太郎)・漢字 6 問
2022 3/25 忠誠と離脱——『論語』と『葉隠』の諫言 阪神・淡路大震災で身を寄せた祖母と孫 主語述語・慣用句・敬語・作品と作者(宮沢賢治)・漢字 6 問

同じ位置に同じ種類の問題が出る(この学校で最もはっきりしている固定)

大問 3 の知識問題は、設問の並びも問い方の文も、2015・2016・2022 の 3 年で一字一句そろっています。 原本で並べて確認できたのは次の 5 つです。

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位置 問い方(3 年とも同文) 2015 2016 2022
問一(2 問) 「次の各文(文節で区切ってある)の主語と述語を記号で答えなさい。文中になければ『なし』と答えなさい。」 ○ ○ ○
問二(2 問) 「下の意味を読み、□にあてはまる最もふさわしい言葉を、漢字一字で答えなさい。」 ○ ○ ○
問三(2 問) 「次の文を読み、線部を正しい尊敬語または謙譲語に直しなさい。」 ○ ○ ○
問四(1 問) 「次の作品の中から『◯◯』の著書を、次のア〜エの中から選び、記号で答えなさい。」 太宰治 高村光太郎 宮沢賢治
問五(6 問) 「次の各文の線部を漢字に直しなさい。」 ○ ○ ○

2012 の大問 3 も同じ路線で、主語述語(「次の各文(文節で区切ってある)の主語と述語を記号で答えなさい」)と慣用句の漢字一字、漢字 5 問が入っていました(敬語と作品・作者は無く、代わりに文節・単語の数と語句の意味が入ります)。大問 3 だけで 13 問(2015・2016・2022)、小問全体の半分がここにあります。

  • 大問 1 が説明文・論説、大問 2 が物語・小説、大問 3 が知識という並びは、精読した 5 年すべてで同じです。
  • 大問 1 の問一が「空欄 A・B に入る接続語をア〜オから選ぶ」なのは 2011・2012・2015・2016 の 4 年連続。2022 だけ抜き出しに替わっています。
  • 各読解大問の最後の設問が「自分で考えて書く」記述です。2011 大問 1 問七(造園家と庭家の対立についての意見)、2012 大問 1 問七、2015 大問 1 問六、2016 大問 1 問六(70 字以内)と大問 2 問六(「あなたが『ぼく』ならどのような言葉を話しかけますか。チロに話しかけるように 70 字以内で」)、2022 大問 1 問六(「あなたなら空欄 X にどのような文章を入れますか。本文を踏まえて、40 字〜75 字で」)。精読した 5 年すべてで、読解の締めが意見・想像の記述でした。

問い方の特徴

  • 記述は「文章中の言葉を使いながら」が合図です。2015・2016・2022 の理由説明・内容説明にこの但し書きが付きます。本文の語を拾って組み立てる書き方が求められています。
  • 語句を指定する記述があります(2022 大問 1 問四「『諫言』『主君』という語を用いて」)。
  • 登場人物になりきって書かせます(2016 大問 2 問六「チロに話しかけるように」、2022 大問 2 問六「その思いをお祖母ちゃんが語るように 70 字以内で」)。同じ作りが 6 年隔てて出ています。
  • 他の生徒の読み方を検討させる設問が入ります(2016 大問 2 問一「B さんは登場人物を表にまとめました」、同問五「C さんはなぜそのように推測したのですか。その根拠を文章中の言葉を使って、二つ」、2022 大問 1 問二「未来君は傍線部②に着目し…次の表にまとめました」)。理科・社会と同じ「未来君」がここにも出てきます。
  • 敬語は 2022 に「〜れる・〜られるという形は用いないこと」という条件が付きました。
  • 記号選択は少なく、2015・2016・2022 の 3 年で 15〜16%。短答(抜き出し・漢字)が 60〜62%、記述が 23〜24% です。

出典(原本の本文末尾の表記で確認できたものだけ)

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年度 大問 1 大問 2 その他
2011 上田篤『庭と日本人』 長野まゆみ『野川』 大問 3 に野上弥生子『花』
2012 佐藤真澄『小惑星探査機「はやぶさ」宇宙の旅』 重松清『かあちゃん』 —
2015 清水真木『感情とは何か——プラトンからアレントまで』 阿部夏丸『泣けない魚たち』 —
2016 『ヨーロッパ思想入門』(著者名は転写で 1 字欠けているため書きません) 岩城けい『Masato』 —
2022 本文末尾の出典表記が転写に無いため書きません 同左 —

説明文は思想・哲学・科学の入門書から、物語は家族と別れ(父の仕事、母と祖母、犬の死、震災)から採られている年が多いところです。2016 の大問 1(ソクラテス)と 2022 の大問 1(『論語』と『葉隠』)は、小学生向けの説明文としてはかなり硬い部類に入ります。


9. しばらく出ていない単元(復活の警戒)

精読した年の範囲での話です。最終確認年度は、その単元を原本で最後に確認できた年度を指します(算数は 2026 年度、国語は 2022 年度、理科は 2023 年度、社会は 2017 年度までを見ています)。

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科目 単元 出た年 最終確認年度 状況
算数 立体図形(切断・体積) 2021 大問 6・2022 大問 4・2023 大問 5・2026 大問 1(4) 2026 年度(大問としては 2023 年度) 3 年連続で大問だったのに 2024・2025 は消え、2026 は大問 1 の小問 1 つだけ。戻ってくる候補の筆頭
算数 速さ・速さとグラフ 2021 大問 3・大問 5、2022 大問 5、2023 大問 6、2024 大問 2(1) 2024 年度 2021〜2024 は毎年あったのに 2025・2026 は小問にも無い。2 年空き。ダイヤグラムを読む形は 2021 大問 5 が最後
算数 売買損益 2025 大問 4 2025 年度 6 年で 1 回だけ。文章題の枠(大問 4〜5)で入れ替わる単元の 1 つ
算数 集合(ベン図) 2021 大問 2(3) 2021 年度 6 年で 1 回。小問集合の枠に戻る候補
算数 時計算 2023 大問 2(2) 2023 年度 6 年で 1 回
理科 星・星座 2018・2022 2022 年度 4 年周期。2022 を最後に空き
理科 てこ・つり合い 2018・2019 2019 年度 2020 以降は大問として出ていない
理科 植物のつくり 2020 2020 年度 2021〜2023 は空き。生物の大問が来る年の候補
理科 電気・電流 2021(大問 2 の中) 2021 年度 電気分解として出ただけ。回路そのものは 2018〜2023 の 6 年に大問が無い
理科 4 大問の並び 2018・2019 2019 年度 2020 から 3 大問。回によって冊子が違う可能性があるので、市販の過去問で大問数を確認してほしい
社会 地形図の読図 2017 2017 年度 精読した 5 年で 1 回。2017 で新しく入った形なので、以後も続いている可能性がある
社会 公民(経済・金融) 2016 2016 年度 精読した 5 年で 1 回。憲法・国会・選挙を正面から問う設問は 5 年に見当たらない
社会 近現代(明治以降) 2012・2017 2017 年度 幕末で止まる年が多い
国語 詩の読解 2011 大問 3 2011 年度 精読した 5 年で 1 回。大問 3 が知識だけになる前の形

10. 形式面の注意

  • 算数は答えのみです。 精読した 6 年(2021〜2026)はすべて短答 100%、記述 0%、作図 0% で、途中式・考え方・理由を書かせる設問は 1 問もありません。円周率の指定、定規・コンパスの可否についての印字は転写に見当たりませんでした。図つきの小問は全体の 44%(自動集計)で、大問 2 の (4) と後半の図形大問には必ず図が付きます。単位を答えさせる場面が多く(「毎分□ m」「何 cm²」「何分後」「何通り」「何倍」)、解答欄の単位印字の有無までは転写から確認できませんでした。
  • 理科は、記述が年によって 0〜3 問です(2021 は 1 問、2022 は 3 問、2023 は 0 問)。字数指定は付かず、代わりに「表 1 のデータと『気体の水への溶けやすさ』に着目して」のような条件が付きます。作図が出る年があります(2021 は回転台上のボールの道筋 2 問、2022 はカブトムシの脚を翅の位置を意識して図に記入 1 問、2023 は 0 問)。計算には「小数第 1 位を四捨五入して整数で」などの桁指定が毎年付きます。大問 3 題で小問 19〜25 問ですが、2018・2019 は 28〜30 問あったので、2020 年以降の 3 大問に慣れておいてください。
  • 社会は、記述が全体の 19〜47% を占めます。字数指定は精読した 5 年のうち 2017 だけ(50 字以内・20 字以内)で、そのとき使用語句の指定(【語句:物価】)も入りました。2012〜2016 の記述には字数指定が無く、2015 には「空欄の大きさは文の長さには関係ありません」という但し書きが付きました。文字種の指定は多いところです(「漢字一文字で」2015、「漢字で答えなさい」2015・2012)。○×を 4 文それぞれに付ける形が 2017 にありました。図・資料つきの小問は全体の 31%(自動集計)で、地図・グラフ・表・史料・地形図が混じります。作図は精読した 5 年にありません。
  • 国語は、字数指定が意見・想像の記述にだけ付きます(2012 五十字以内、2016 七十字以内 2 問、2022 四十字〜七十五字・七十字以内)。理由説明・内容説明には字数指定が無く、「文章中の言葉を使いながら」という条件が代わりに付きます。抜き出しには字数(2022「本文から十四字で抜き出しなさい」、2012「はじめとおわりの五字を抜き出しなさい(句読点…)」)や個数(2011・2016「二つ抜き出しなさい」)の指定が付きます。漢字は書き取りのみ 5〜6 問で、大問 3 の最後に置かれます。送り仮名を書かせる年があります(2011「必要ならば、送り仮名もひらがなで書きなさい」、2016「オゴソかな鐘の音」)。本文は長く、導入文・本文の量は平均 6,824 字=A4 換算 20 頁ぶん(自動集計)で、2 題の読解を読み切る速さが要ります。図を使う設問が 2012 に 1 問だけありました(大問 1 問六「『MUSES−C』の絵に最新技術を二つ書き加えなさい」)。国語で絵を描き足させる設問は他の年に見当たりません。
  • なお自動集計の表では、算数に「作図あり」、国語に「字数指定のある冊 0%」と出ていますが、原本で確かめたところ算数の作図は精読した 6 年に無く、国語の字数指定は精読した 5 年のうち 4 年にありました。この 2 点は集計のほうが誤っています。

11. 学年別ロードマップ(小 4 スタートを前提に)

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段 この学校に向けて何をするか
小 4(土台) 計算の正確さが最優先です。算数の大問 1(1)(2) は 6 年連続で計算と逆算なので、分数と小数の混じった四則、かっこが二重・三重になる逆算を、時間を計らずに正確に。図形は「目で分ける」練習の入口だけ——正三角形・正六角形を等分する、折り返した角を見つける、という見方です。この学校の図形は道具(相似・面積比)より「どう分けるか」で決まる問題が多いところです。読解と短い記述は、3〜4 文の文章について「なぜそう思うか」を 2 文で書く習慣を。理科・社会・国語のすべてで最後は「自分の考えを書く」形になります。漢字語彙は、国語の大問 3 の漢字 6 問が毎年書き取りのみなので、送り仮名を含めて書けるように。この段階で時間計測はしません
小 5(幅) 週の器は「平日 15 分×5 + 週末 60 分」を基本形にします。平日 15 分は計算と逆算(大問 1(1)(2) の形)を毎日、週末 60 分はその週の単元 1 つに使います。単元は次の順に置き、8-1 節の「頻出単元と周期」の表を、小 5 で全分野をひととおり学び終えるための単元リストとして使ってください。速さ → 売買損益(原価・定価・利益を行き来する・受験用教材の単元)→ 食塩水(蒸発・追加・じゃ口から入れ続けるの 3 通り)→ 仕事算(全体を 1 とおいて日数を出す・受験用教材の単元)→ 年齢算(年齢の差が変わらないことを使う・受験用教材の単元)→ 数の性質 → 場合の数 → 規則性・数列 → 平面図形の面積比 → 立体の切断。この学校の大問 4〜6 に入る文章題は、売買損益・仕事算・年齢算・食塩水・場合の数・速さ・数の性質と幅広いところです。理科は 4 分野を均等に回します。3 大問しかないぶん毎年どれかが休むので、山を張らずに全分野を回してください。特に化学(水溶液・気体・中和・溶解度)は 6 年すべてに入っていました。ただし 2024 年度以降の理科は資料がありません(→ 13 節)。社会は「なぜ」を 2〜3 文で書く訓練をここから。記述が全体の 2〜5 割という科目は珍しく、知識を覚えるだけでは形になりません。ただし 2018 年度以降の社会は資料がありません(→ 13 節)。国語は敬語と文法(主語述語・文節)をここで固めておくと、小 6 で大問 3 が丸ごと得点源になります。ただし 2023 年度以降の国語は資料がありません(→ 13 節)。本を読む量も、この学年でつけます。国語の本文は A4 換算で 20 頁ぶん、理科の導入文も 1,300 字を超えるので、長い文章に耐える体力が要ります
小 6(仕上げ) 7 節の 8 項目がそのまま小 6 の優先順です。夏までは、算数の大問 1・2 6 年分を年度を変えて、国語の大問 3 を資料のある年ぶんを年度を変えて解く。ここは「同じ大問を、年度を変えて解く」使い方です。秋以降は、理科と社会を年度通しで、時間を計って解きます。理科は 3 大問を最後まで読み切れるか、社会は記述を残さず埋められるかを見てください(理科は 2024 年度以降、社会は 2018 年度以降の資料がありません。→ 13 節)。直前期は、算数の大問 3(規則性)と大問 4〜6 の後半 1 問。最後の 1 問だけが重い作りなので、「(1)(2) を確実に取って (3) に時間を残す」配分を決めておきます

この学校は小 4 から始めるとどこで差がつくか。 小 5 の幅と、小 6 の反復の両方が効く、めずらしい学校です。算数の大問 1・2 と国語の大問 3 は、出題位置が決まっているぶん小 6 の反復で確実に伸びます(合わせて算数 8 問・国語 13 問)。一方で、算数の大問 4〜6 に入る文章題の単元、理科の 4 分野、社会の題材は毎年入れ替わるので、小 5 までに幅を作っていないと後半の大問で手が止まります。小 4〜小 5 で幅を作り、小 6 で固定されている出題位置を反復する——この順番が、この学校の出題の作りにいちばん合っています。


12. この学校と出題構造が近い学校

観点は出題構造が近いかだけです。同じ形式・同じ頻出単元・同じ問い方なら、過去問演習が重なります。入試日程の重なり・難易度・偏差値帯・通学圏・共学か別学かは扱いません。

  • 土浦日本大学中等教育学校(茨城県・共学)— 算数と理科の出題構造が近く、理科の「長い導入文+表の数値計算」の作りが似ています。国語の資料が無く比べられません。
  • 桐朋女子中学校(東京都・女子校)— 理科がとりわけ近く、算数の小問集合の作りも近いところです。社会の記述量はこちらのほうが少なめです。
  • 啓明学園中学校(東京都・共学)— 算数と国語の 2 科目で近く、国語の知識問題の比重が近いところです。理科・社会が比較対象に入っていません。

8 校の一覧・記述量・注意は 出題構造が近い学校のページ へ。 算数だけで見ると、東京都市大学等々力中学校(東京都・共学)の近さが 8 校で最上位で、大問数・小問数の作りが近い一方、社会の作りは離れています。

  • この学校の第 1 回は 2 科(国語・算数)、算数 1 科は 1 科目の入試です。併願先が 4 科目校の場合、理社は本校の準備とは別に立てる必要があります。
  • 近さは「大問数・小問数・記述と記号選択の比率・図表の比率・同じ位置に同じ単元が来るか・設問文の使い回し」の距離と、単元の分布の似方を合成したものです。同じ問題が出るという意味ではありません。

13. 資料の限界

  • 入試回が特定できません。この学校は 1 年に 6 通りの入試を行いますが、収録は 1 校 1 年 1 科目につき 1 冊だけです。転写に付された記録では 2021 年度の算数の解答用紙が「T 未来」、2024 年度の算数が算数 1 科、2025 年度の算数が第 1 回とされており、年ごとに違う回の冊子が並んでいる可能性が高いところです。「◯年連続」と書いた箇所も、厳密には「収録された冊子で◯年連続」という意味になります。ただし大問数・小問数・大問 1〜3 の作りは年をまたいで動いていないので、回が違っても構成の観察は保つと考えています。探究 1・探究 2 の回(計算基礎・読解基礎・探究)の問題は、この資料には 1 冊も入っていません。
  • 理科は 2023 年度、社会は 2017 年度で資料が止まっています。理科は直近 3 年、社会は直近 9 年ぶんが分かりません。特に社会は、2017 で作りが変わったように見える直後から資料が無いので、「今の社会がどちらの作りか」はこの資料では判断できません。市販の過去問集で確認してください。
  • 国語は 5 年分しかなく、間が飛んでいます(2011・2012・2015・2016・2022)。著作権処理の関係で掲載されない年が多いためで、学校が出していないわけではありません。大問 3 の知識問題が「同じ問い方で続いている」と書いたのは 2015・2016・2022 の 3 冊で確認したもので、その間の年も同じだったかは分かりません。
  • 転写の読み落としの可能性があります。2023 年度の算数は大問 6 の図の数値が、2025 年度の算数は大問 2(4) の図の数値が転写に入っていません。社会の 2012・2017 は語尾の乱れが多く、設問の意味が取りにくい箇所があります。図そのものは文章による説明でしか残っていないので、図の細部(角度・長さの記入位置)は原本に当たる必要があります。
  • 自動集計の表には誤りがありました。算数の「作図あり」、国語の「字数指定 0%」の 2 点は、原本で確かめると逆でした。また集計表の「年度×大問の単元」は、大問 1・2 のような小問集合を「先頭の小問の単元」で代表させているため、年ごとに単元が入れ替わるように見えます。実際には大問 1・2 は 6 年連続で同じ小問集合です。
  • 国語の出典表(別ページ)には、2011 年度の大問 3(野上弥生子『花』)の行が入っていません。2016 年度の説明文の著者名は転写の時点で 1 字欠けており、2022 年度は 2 大問とも出典の行がありません。出典を調べる目的でこの表を使う場合は、市販の過去問集と突き合わせてください。
  • 難易度・偏差値・合格可能性・お子さんとの相性・学校の理念には触れていません(それぞれ別のページの領分です)。

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数字はすべて出所つきで、換算や評価語は足していません(→ 方法論)。合格可能性・お子さんとの相性は扱いません。ページ生成日: 2026-10-14。

この学校が載っているまとめ