関東中学受験データasmon.ai/kanto — 265校・出所つき保存した学校

京華中学校の過去問分析

男子私立東京都文京区

重要結論

  1. どの科目でも「何番目にどんな種類の問題が来るか」が固まっています。算数は大問 1 が計算・大問 3 が図形、理科は大問 1 が生物・大問 4 が物理、というように出題位置(大問の番号と順番)が動きません。
  2. その出題位置に入る単元のほうは毎年入れ替わります。精読した 3 年で、理科は生物が植物→生態系→人体、物理がばね→光→音と一度も重なりませんでした。
  3. 時間の設計が厳しい入試です。算数は 50 分で 22〜25 問、理科と社会は合わせて 50 分(理科 23〜25 問・社会 20〜21 問)で、1 問あたり 1〜2 分しかありません。

今週やること

  1. 速さとグラフの大問(2024 は大問 6・2025 は大問 5・2026 は大問 6)を、3 年分続けて解きます。
  2. 算数の大問 1 の計算 3 問と、国語の漢字の読み書き 10 問を毎日やります。
  3. 食塩水・仕事算・売買損益の 3 つを単元別に一巡します(精読した 3 年とも大問 2 に 1 問ずつ入っています)。

分析年度: 2024〜2026 年度
入試回: 第 1 回相当
資料の範囲: 3 年分
原本確認範囲(精読した年): 算数 3 年・理科 3 年・社会 3 年・国語 3 年
制約: 資料は 1 校 1 年 1 科目につき 1 冊だけで、どの回のものかが区別できません。中高一貫入試・特別選抜入試・適性検査での受験・帰国生入試と複数の受け方があるので、ここに書いたことが全部の回に当てはまるとは限りません(→13 節)。

詳しい根拠を見る
  1. 大問数の変化点
  2. 1. この学校の基本情報
  3. 2. このページでわかること
  4. 3. まず結論だけ(10 行)
  5. 4. 資料の状況
  6. 5. 一番大きな結論
  7. 6. この学校らしさが出る場所
  8. 7. 今からやるなら
  9. 8. 科目別の詳細
  10. 9. しばらく出ていない単元(復活の警戒)
  11. 10. 形式面の注意
  12. 11. 学年別ロードマップ(小 4 スタートを前提に)
  13. 12. この学校と出題構造が近い学校
  14. 13. 資料の限界

大問数の変化点

  • 国語: 4 題(2024 年度の、大問数を数えられた資料 1 冊のみ。最新の資料は 2024 年度)。前回の変化: 2019 → 2024 の間に 2 題 → 4 題(間の年は大問数を数えられていない)。変化の履歴: 2 回: 2019・2024(間隔 5)
  • 理科: 4 題(2018 年度から、大問数を数えられた資料 4 冊すべて・数えられなかった年 2021・2022・2023・2024。最新の資料は 2025 年度(2026 年度は読み取りの確度が低く数えていない。読み取りでは 2026 年度 4 題))。前回の変化: 2017 → 2018 の間に 5 題 → 4 題。変化の履歴: 2 回: 2013・2018(間隔 5)。前回の変化のときの分野の並び: 生物|化学|地学|物理|分野横断 → 地学|生物|化学|物理
  • 社会: 2 題(2020 年度から、大問数を数えられた資料 6 冊すべて。最新の資料は 2025 年度(2026 年度は読み取りの確度が低く数えていない。読み取りでは 2026 年度 2 題))。前回の変化: 2019 → 2020 の間に 3 題 → 2 題。変化の履歴: 2 回: 2019・2020(間隔 1)。前回の変化のときの分野の並び: 歴史-近現代|公民-憲法・政治|地理-産業 → 歴史-古代〜中世|地理-社会・環境・世界
  • 算数: 6 題(2025 年度の、大問数を数えられた資料 1 冊のみ。最新の資料は 2025 年度(2026 年度は読み取りの確度が低く数えていない。読み取りでは 2026 年度 6 題))。前回の変化: 2024 → 2025 の間に 7 題 → 6 題。変化の履歴: 1 回: 2025。前回の変化のときの分野の並び: 計算|割合・文章題|平面図形|資料・グラフ|立体図形|速さ|数の性質・規則性 → 計算|割合・文章題|平面図形|数の性質・規則性|速さ|立体図形

変化の間隔は過去の事実で、次の変化の時期を示すものではありません。全校の一覧は 出題の型の変化点。

更新 2026-08-20。


1. この学校の基本情報

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項目 内容
所在地 東京都文京区
男女 男子校(京華女子中学校(東京都・女子校)とは別の学校です)
中高一貫入試 第 1 回 2 月 1 日午前/第 2 回 2 月 2 日午後/第 3 回 2 月 3 日午前。2 科(国語・算数)または 4 科(国語・算数・理科・社会)(2027 年度募集要項)
特別選抜入試 第 1 回午前・第 1 回午後(2 月 1 日)/第 2 回 2 月 2 日午後/第 3 回 2 月 3 日午前。いずれも 4 科。第 1 回午前・第 1 回午後・帰国生特別入試の合計で男子 50 名(帰国生を含む)を募集。このほかに適性検査での受験(2 月 1 日午前)もあり、検査Ⅰのみ/検査Ⅰ・Ⅱ/検査Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ の 3 通りから選べます(各 45 分・各 100 点)
試験時間・配点 国語 50 分・100 点、算数 50 分・100 点、理科と社会は合わせて 50 分で各 50 点(中高一貫入試・特別選抜入試とも同じ)
英語の資格を使う受け方 中高一貫入試の第 2 回だけ、英検の資格点(2 級以上 90 点・準 2 級プラス 80 点・準 2 級 70 点・3 級 60 点)と国語・算数の点数のうち、上位 2 つを合計して判定する受け方も選べます

いまの小 6 は 2027 年 2 月、小 5 は 2028 年、小 4 は 2029 年の入試を受けます。


2. このページでわかること

このページは、どんな問題が出るか・家で何をやるかだけを扱います。難易度・偏差値・合格可能性・入試結果は扱いません(偏差値 / 募集要項・入試結果)。

過去問そのものの回し方は 過去問の使い方、受験用語は 用語集 にまとめてあります。

以下、大問(問題の大きなかたまり)・小問(その中の一問)という言い方をします。


3. まず結論だけ(10 行)

「3. まず結論だけ(10 行)」を開く(上の要約と同じ内容です)

結論

  1. どの科目でも「何番目にどんな種類の問題が来るか」が固まっています。算数は大問 1 が計算・大問 3 が図形、理科は大問 1 が生物・大問 4 が物理、というように出題位置(大問の番号と順番)が動きません。
  2. その出題位置に入る単元のほうは毎年入れ替わります。精読した 3 年で、理科は生物が植物→生態系→人体、物理がばね→光→音と一度も重なりませんでした。
  3. 時間の設計が厳しい入試です。算数は 50 分で 22〜25 問、理科と社会は合わせて 50 分(理科 23〜25 問・社会 20〜21 問)で、1 問あたり 1〜2 分しかありません。

家でやること 3 つ

  1. 算数の大問 1 の計算 3 問と、国語の漢字の読み書き 10 問を毎日やります。
  2. 食塩水・仕事算・売買損益の 3 つを単元別に一巡します(精読した 3 年とも大問 2 に 1 問ずつ入っています)。
  3. 理科と社会を 50 分続けて解く練習をします。この時間配分は多くの学校と違うので、初回で必ずつまずきます。

今週やる 1 つ

  1. 速さとグラフの大問(2024 は大問 6・2025 は大問 5・2026 は大問 6)を、3 年分続けて解きます。

注意

  1. 資料は 1 校 1 年 1 科目につき 1 冊だけで、どの回のものかが区別できません。中高一貫入試・特別選抜入試・適性検査での受験・帰国生入試と複数の受け方があるので、ここに書いたことが全部の回に当てはまるとは限りません(→13 節)。

4. 資料の状況

どの年をどこまで見たかを、3 つに分けて書きます。精読した年(設問文まで読んだ年)/構成だけ数えた年(大問の並びだけを数えた年)/資料のある年(転写が存在する年)。転写=過去問の紙面を文字データに起こしたもの、です。

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科目 精読した年 構成だけ数えた年 資料のある年 判読の確度
算数 3 年(2024・2025・2026) 13 年 16 年(2010〜2026 年度のうち) 高。ただし 2026 年度は転写に不確かな箇所があると記録されており、式や記号の細部は市販の過去問で確かめてください
理科 3 年(2024・2025・2026) 12 年 15 年(2010〜2026 年度のうち) 高。2024・2026 年度は転写に不確かな箇所があると記録されています
社会 3 年(2024・2025・2026) 14 年 17 年(2010〜2026 年度) 高。2026 年度は転写に不確かな箇所があり、1 小問は設問文が途中で切れています
国語 3 年(2017・2019・2024) 4 年 7 年(2010・2013・2015・2016・2017・2019・2024) 高。ただし 2025 年度以降の問題文が資料に無く、直近 2 年が見られないため、国語だけは現在の形式を断定できません
  • 収録冊子の校名は全校・全冊で照合済みです(別校の冊子が混じっていた場合はこの節に明記しています)。
  • 入試回は特定できません。資料は 1 校 1 年 1 科目につき 1 冊しか無く、どの回のものかが区別できないためです。第 1 回相当と考えて読んでいます。この学校は 2 月 1 日から中高一貫入試(第 1〜3 回)・特別選抜入試(複数回)・適性検査での受験・帰国生入試と複数種類の入試を行っているので、ここに書いたことが全部の回に当てはまるとは限りません。
  • 試験時間と配点は冊子に印刷されていません。2027 年度の募集要項の数字を 1 節にまとめました。
  • 設問ごとの配点はどの科目・年度にも印刷されていません。したがって以下では設問数の比重までしか語れません。
  • 国語は 2025 年度以降の問題文が資料に無く(著作権処理の関係で掲載されない年が多い)、国語について書いたことは 2017・2019・2024 年度に限った話です。

5. 一番大きな結論

この学校の入試は、「何番目にどんな種類の問題が来るか」がどの科目でも固まっている一方、その中身は毎年作り直されています。

同じ種類の問題が同じ場所に出るということであって、同じ問題が出るという意味ではありません。精読した範囲では、年をまたいで同じ問題が使い回された例は見つかりませんでした(設問文の言い回しが揃うのは国語の漢字大問の指示文だけです)。

出題位置を科目ごとに挙げると次のとおりです。

  • 算数: 大問 1 は計算 3 問(構成だけ数えた年まで合わせると 15 年連続・2012〜2026 年度)、大問 2 は文章題の小問集合 7〜8 問(3 年連続)、大問 3 は図形の小問集合(構成だけ数えた年まで合わせると 12 年連続・2015〜2026 年度)、速さとグラフは終盤の大問(3 年連続)。
  • 理科: 大問 1 は生物(3 年連続)、大問 4 は物理(構成だけ数えた年まで合わせると 13 年連続・2014〜2026 年度)。大問 2 と大問 3 で化学と地学が入れ替わります。
  • 社会: 2 大問だけ(3 年連続。構成だけ数えた年まで合わせると 2012 年度以降ほぼ一貫)。大問 1 は長いリード文からの歴史中心の総合、大問 2 は会話文からの現代社会。
  • 国語: 大問 1 が物語、大問 2 が説明文、大問 3 が漢字の読み 5 問、大問 4 が漢字の書き取り 5 問(資料のある年はこの並びです。2019 年度だけ漢字の 2 大問が無く 2 大問構成)。

一方、その出題位置に入る単元は毎年入れ替わります。理科は 3 年で生物が植物→生態系→人体、物理がばね→光→音、地学が流水→太陽と月→星座と一度も重なりませんでした。算数も大問 4 以降は資料の読み取り・水量・規則性・立体・立体の切断・約束記号と毎年顔ぶれが違います。

したがって過去問の使い方は「時間の使い方を身につける」と「単元ごとの解き方を身につける」の 2 つに近く、「出る問題を覚える」やり方ではありません。1 年分を、時間を計って解く演習を中心に据え、そのうえで出題位置ごとに「ここは計算」「ここは図形」「ここは物理」と分かっている強みを、全分野をひととおり学び終えることで受け止めます。

時間の設計も大きい要素です。理科と社会で合わせて 50 分(理科 23〜25 問・社会 20〜21 問)、算数は 50 分で 22〜25 問。1 問あたり 1〜2 分で、迷って止まる余裕がほとんどありません。速く正確に処理することが、どの科目でも前提になっています。


6. この学校らしさが出る場所

  • 社会に自校の生徒が登場します。 2025 年度の大問 1 は「京太郎君は、京華中学校の 3 年生です」で始まり、2025・2026 の大問 2 は「京太郎」と「華夫」の会話文(2026 は先生との会話)です。校名から取った名前が固定の語り手になっています。
  • 社会の大問 1 は、その年の話題を入口にして歴史へ降りていきます。新紙幣の発行を伝える新聞記事(2024)、働く権利を学ぶ授業(2025)、ドラマ『SHOGUN』とエミー賞(2026)。話題そのものを問うのではなく、そこから渋沢栄一・殖産興業・応仁の乱へ進む作りが 3 年とも共通しています。
  • 1 つの大問の中で分野を混ぜます。2026 の大問 1 は、応仁の乱→大阪の工業→十七条の憲法→史料の年代順→北海道の農業→国際連盟→江戸の絵画→エビと水産業→災害の写真→北海道東部の酷暑、と歴史と地理を交互に置いています。分野で区切って勉強していると、切り替えの速さで消耗するように見えます。
  • 理科は生活の中の題材から入ります。乳酸菌とヨーグルト、お茶が茶色くなる理由、パピルス、石炭(2024 大問 1)。用語を暗記しているかではなく、身のまわりの現象を理科の言葉に置き換えられるかを聞いているように見えます。
  • 算数は全問が答えのみです。精読した 3 年で 69 問すべてが短答(語句や数値を短く答える形式)で、記号選択も途中式もありません。数字は 2〜3 桁で、極端に重い計算は出ない代わりに、22〜25 問を 50 分で処理する速さが要ります。
  • 国語の説明文は科学と生き物です。環境問題と科学の役割(2017・池内了)、ことばの獲得(2019・松岡享子)、生き物の個性と多様性(2024・稲垣栄洋)。物語のほうは学校生活(プール・陸上部・企画)で、いずれも小学生から中学生の日常が舞台です。
  • 理科の物理が 13 年同じ場所にあります。大問 4 が物理という並びは 2014 年度から続いています。中身はばね・光・音・てこ・電気と入れ替わりますが、「表を読んで条件を 1 つだけ変えて比べる」作りは 3 年とも共通していました。

7. 今からやるなら

想定している学年: 受験学年(小 6)の、過去問演習に入っている段階を前提にしています。小 5 以前の方は、この節を「最終的にここへ向かう」地図として読み、11 節の学年別の並べ方を参考にしてください。

各項目の根拠(年度と実例)は 8 節(科目別の詳細)を参照してください。先頭の [ ] は家での回し方の目安、末尾の(確認: 〜◯年度)は、その内容を原本で確認できている最後の年度です。

  1. [毎日 10 分] 算数・大問 1 の計算 3 問 — 整数の四則、小数の四則、分数と小数の混じった式の 3 本立てです。ここは 15 年動いていない出題位置で、22〜25 問のうち 3 問(約 14%)を確実に取れます。逆算(□にあてはまる数を求める計算)も 1 日 1 問。(確認: 〜2026 年度)
  2. [週 1 回] 算数・大問 2 の文章題 — 食塩水の濃度・仕事算・売買損益の 3 点セットは、精読した 3 年とも 1 問ずつ入っています。食塩水は水を加える・蒸発させる・入れ替えるの 3 操作、仕事算は機械の台数×日数の形(2024・2026)と 2 人の分担の形(2025)を両方。残りの枠(場合の数、和差算・分配算、年齢算、平均算、概数、倍数の個数)は薄く広く、どれも 1 問 1 分程度で処理できる状態に。(確認: 〜2026 年度)
  3. [週末 60 分] 算数・終盤の大問 3 年分を年度を変えて解く — 速さとグラフ(2024 大問 6・2025 大問 5・2026 大問 6)は 3 年とも追いかけ・追いこし・すれ違いの設定で、(1) 分速を求める →(2) グラフの空欄 ア →(3) 地点か時刻、の順です。立体の切断(2025 大問 6・2026 大問 4)は図をかき直して断面の形を確定させる練習、規則性は「何行目の何列目か」「何番目か」を数から求める逆引き、水量とグラフ(2024 大問 5)は区画ごとの底面積とグラフの折れ曲がりの対応が山です。(確認: 〜2026 年度)
  4. [週末 60 分] 算数・大問 3 の図形を角度・面積・体積の 3 種で — 角度は多角形を 2 つ重ねて x を求める形が 3 年連続(正方形 2 枚/直角三角形と正五角形/正六角形と正八角形)。多角形の内角の和と、重なりの三角形で角を追う手順を固めます。(確認: 〜2026 年度)
  5. [週末 60 分] 理科・大問 4 の物理 5 単元と、溶解度・濃度の計算 — 物理はばね(2024)・光(2025)・音(2026)に、構成だけ数えた年で繰り返し出ている てこ・つり合いと電気回路を加えた 5 つを一巡させます。どれも「長さ・重さ・本数を 1 つだけ変えて表で比べる」形に帰着します。溶解度と濃度は 2025・2026 の 2 年連続で、100g の水にとける量の表から、濃い順に並べる・何 g とけ残るか・何 g 蒸発させれば同じ濃さになるかの 3 つを手順にします。記述は年 0〜2 問しかないので分量より確実さで、「〜だから、〜になる」の形に原因と結果を 1 つずつ入れて 2 文以内にまとめます。(確認: 〜2026 年度)
  6. [毎日 10 分] 国語・漢字 10 問と、抜き出しの字数を数える手順 — 漢字は出題位置が固定で、ある年は設問数の 4 割にあたります。送り仮名つきの動詞(奮う・裁く・群がる)と同訓異字(務める・勤める・努める)を重点的に。抜き出しは「十六字で」「二十九字でさがし、初めと終わりの五字」といった指定が続くので、本文に指を当てて数える手順を固定してしまいます。記述は 2024 が 2 問とも五十字以内なので、「出来事+気持ち(または理由)」の 2 要素で組み立てる練習を理由説明と心情説明の 2 種で。説明文の ○× 判定は選択肢すべてを本文と照合するので、根拠の行を指で押さえる習慣を。(確認: 〜2024 年度)
  7. [週 1 回] 社会・漢字で書く語句と「誤っているもの」の消去法 — 「漢字 4 字」「漢字 3 字」「漢字 2 字」「カタカナ 6 字」「アルファベット 3 字」の指定が毎年複数あります。人名(渋沢栄一・福沢諭吉・新渡戸稲造)、法令名、制度名を書けるところまで。「誤っているものを選ぶ」は 2026 の大問 1 だけで 5 問あり、産業・農業・工業の説明文は 1 か所だけ入れ替えてあるので、都道府県と主要産業の対応を表にして照合します。前年のニュースは「これはどの分野の話か」を一言で言う習慣に(新紙幣→日銀の役割、訪日客→円安、家族の変化→こども家庭庁と憲法 13 条)。(確認: 〜2026 年度)
  8. [週末 60 分] 理科・社会を 50 分セットで解く — この時間配分は多くの学校と違うので、演習の初回で必ずつまずきます。理科 25 分・社会 25 分の目安を体に入れ、社会は「設問を先に読んでから長いリード文の下線部を拾う」読み方を試します。(確認: 〜2026 年度)

8. 科目別の詳細

8-1. 算数(50 分・100 点・大問 6〜7・小問 22〜25・答えのみ)

年度×大問の題材表(精読した 2024〜2026 年度)

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年度 大問 1 大問 2 大問 3 大問 4 大問 5 大問 6 大問 7
2024 計算 3 問(四則 2・逆算 1) 小問集合 8 問(倍数
割合
年齢算
売買損益
仕事算
食塩水
和差算
つるかめ算)
図形 4 問(正方形 2 枚の角度
正方形と円とおうぎ形
長方形の斜線部
立方体 18 個の色つき面)
資料の読み取り 2 問(50 人の算数国語の得点表) 水量とグラフ 3 問(しきり 2 枚・毎分 8L) 速さとグラフ 3 問(家と 12km 先の図書館・父が追いこす) 規則性 2 問(1〜60 のカードを 3 組・4 組に分け直す)
2025 計算 3 問(四則 3) 小問集合 7 問(時刻計算
平均算
場合の数
食塩水
割合
売買損益
仕事算)
図形 3 問(直角三角形と正五角形の角度
大小 2 つの半円
回転体の体積)
規則性 3 問(数を行と列に並べる・49 は何行目何列目) 速さとグラフ 3 問(家→公園→駅・兄が追いかける) 立体 3 問(直方体 3 つの立体 K・3 点を通る平面で切断) —
2026 計算 3 問(四則 3) 小問集合 7 問(4 の倍数の平均
概数
売買損益
分配算
場合の数
仕事算
食塩水)
図形 3 問(円柱を半分に切った立体の表面積
正六角形と正八角形の角度
合同な直角三角形の重なり)
立体の切断 3 問(1 辺 6cm の立方体 3 つ・P, Q, H を通る平面) 約束記号 3 問(1 に x を y 回かけた数の一の位) 速さとグラフ 3 問(自転車の A さんを車の B さんが追いかける) —

表に出てくるつるかめ算・和差算・分配算・年齢算・平均算・仕事算・売買損益などの中身は 用語集 にあります。

出題位置の固定(何年続いているか)

精読した 3 年(2024〜2026)で、次の出題位置が動いていません。同じ問題が出るという意味ではなく、同じ種類の問題が同じ場所に出るという意味です。

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位置 何が来るか 確認できた範囲
大問 1 計算 3 問。3 年とも「次の □ の中にあてはまる数を求めなさい」で始まり、(1) 整数の四則、(2) 小数の四則、(3) 分数と小数の混じった式(2024 のみ (3) が逆算) 精読 3 年+構成だけ数えた年で 15 年(2012〜2026 年度)
大問 2 文章題の小問集合 7〜8 問。中身は毎年入れ替わるが、食塩水の濃度・仕事算・売買損益は 3 年とも 1 問ずつ 精読 3 年(2024〜2026)
大問 3 図形の小問集合 3〜4 問。角度を 1 問目か 2 問目に置き、面積・体積を続ける形 精読 3 年+構成だけ数えた年で 12 年(2015〜2026 年度)
最後から 1〜2 番目の大問 速さとグラフ。3 年とも「追いかける・追いこす・すれ違う」の設定で、(1) 速さ (2) グラフの空欄 ア (3) 出会う地点か時刻の 3 問構成 精読 3 年(2024 大問 6・2025 大問 5・2026 大問 6)

一方、大問 4 以降の中身は毎年作り直しています。2024 は資料の読み取り+水量、2025 は規則性+立体、2026 は立体の切断+約束記号で、3 年とも顔ぶれが違います。

頻出単元と周期

  • 3 年連続(2024〜2026): 計算 3 問、食塩水の濃度、仕事算、売買損益、角度、速さとグラフ。
  • 精読した 3 年のうち 2 年: 場合の数(2025・2026)、和差算・分配算(2024・2026)、規則性(2024・2025)、立体の体積・表面積(2025・2026)。
  • 構成だけ数えた年まで合わせると長く続いているもの: 速さとグラフは 2012 年度以降ほぼ毎年、規則性は 2010 年代を通じて毎年、立体・水量はどちらかが毎年入ります。
  • 2026 は水量とグラフが落ち、代わりに立体の切断が 2 大問(大問 3(1)・大問 4)に増えました。

問い方

  • 大問 2 の小問集合は 1 問 1 単元です。数字は 2〜3 桁で、「原価 800 円に 3 割の利益を見込んで定価をつけ、定価の 20% 引きで売る」(2024)のように、割合の操作を 2 段重ねる作りが売買損益で 3 年とも共通しています。
  • 食塩水は 3 年とも操作が違います。水を加える(2024)、水を蒸発させる(2025)、一部を取り出して同じ重さの水を入れる(2026)。濃度計算の 3 パターンを一巡させている形です。
  • 速さとグラフは (1) が必ず「分速何 m」を求める易しい設問、(2) がグラフの空欄、(3) が「何 km のところ」「何分何秒後」。(1) を確実に取ることが前提の作りです。
  • 規則性は「49 は何行目の何列目ですか」「444 は何行目の何列目ですか」(2025)のように、位置から数を求める設問と、数から位置を逆に求める設問が対になります。
  • 2026 の約束記号(一の位の周期)は、規則性の考え方を記号の形で問い直したもので、周期を見つける力は規則性と共通です。

8-2. 理科(社会と合わせて 50 分・50 点・大問 4・小問 23〜25)

年度×大問の題材表(精読した 2024〜2026 年度)

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年度 大問 1(生物) 大問 2 大問 3 大問 4(物理)
2024 植物と細菌の利用(光合成
根を食べる野菜
お茶の変色
乳酸菌
パピルス
石炭)6 問
化学: 燃焼(底のない集気びん・燃やす前後の空気の模式図・酸素の割合)5 問 地学: 流水のはたらき(河口の昔と今の海岸線・侵食・運搬・たい積)7 問 ばね(ばね A・B の直列とおもり 2 個)5 問
2025 生態系・食物連鎖(〇×△□ の生物・数の増減・絶滅危惧種)6 問 化学: 食塩水とうすい塩酸(判別・濃度計算・溶解度)6 問 地学: 太陽と月(2024 年のある月の日の出入り・月の出入りの表)6 問 光(鏡の反射・鏡にうつる範囲・ガラスの屈折)7 問
2026 人体(消化管の模式図・デンプンとタンパク質の消化・じゅう毛・大腸)6 問 地学: 星・星座(北の空の星のならび X・1 月 20 日午後 9 時・日周運動)7 問 化学: 溶解度・再結晶(ミョウバン 50℃ 36g/10℃ 7.6g・濃度の順・ろ過)6 問 音(弦の長さ・張る強さ・音の高低)5 問

出題位置の固定(何年続いているか)

  • 大問 1 は生物です。 精読した 3 年(2024〜2026)とも生物で、いずれも 6 問。構成だけ数えた年でも 2024 年度から 3 年続いています。
  • 大問 4 は物理です。 精読した 3 年(2024 ばね・2025 光・2026 音)とも物理で、構成だけ数えた年まで合わせると 2014 年度から 2026 年度まで 13 年続いています。この学校でいちばん長く動いていない出題位置です。
  • 大問 2 と大問 3 は化学と地学が入れ替わります。2024・2025 は化学→地学、2026 は地学→化学。どちらの年も 4 大問が生物・化学・地学・物理で 1 題ずつという構成は変わりません。
  • 中身の単元は毎年作り直しています。生物は植物→生態系→人体、物理はばね→光→音、地学は流水→太陽と月→星座と、3 年で同じ単元が重なったのは化学の溶解度(2025・2026)だけです。

頻出単元と周期

  • 大問数は 3 年とも 4、小問数は 23〜25 で安定しています。
  • 化学は 3 年とも水溶液がらみ(燃焼で気体の割合、食塩水と塩酸、ミョウバンの溶解度)。溶解度・再結晶は 2025・2026 の 2 年連続です。
  • 地学は 3 年で流水・天体(太陽と月)・天体(星座)。構成だけ数えた年まで合わせると、星・星座は 2013・2016・2018・2021・2026 と 3〜5 年おきに戻ってきています。
  • 物理は 3 年でばね・光・音。構成だけ数えた年まで合わせると てこ・つり合いが 2013・2014・2016・2019・2022 と繰り返し出ており、電気回路も 2016・2021・2023 にあります。
  • 人体は 2014・2018・2022・2026 と 4 年おきに出ています。

問い方

  • 記号選択が主軸です。精読した 3 年で選択が 48%・60%・54%、短答が 43%・32%・46%。「次のア〜エから最も適切なものを 1 つ選び、記号で答えなさい」という同じ言い回しが 3 年を通じて繰り返されます。
  • 記述は年 0〜2 問です。2024 は 2 問(燃やした後の空気が重くなる理由・海底に積もる粒の大きさの変化)、2025 も 2 問(生物が減ったときの他の生物の増減・うすい塩酸の見分け方)、2026 は 0 問。いずれも字数指定なしで「簡単に答えなさい」です。
  • 記述の中身は「理由」か「変化の予想」です。2024 の「川の流れがしだいに遅くなる場合、X の海底に積もる粒の大きさは時間とともにどう変化するか」、2025 の「〇と△が減ると □ と 〇 はそれぞれ一時的にどうなるか」のように、しくみを言葉で追わせる作りが共通しています。
  • 表とグラフからの計算が化学と地学に必ず入ります。20% 100g と 8% 50g を混ぜた濃さ(2025)、ミョウバンの溶解度から濃い順に並べる・蒸発させる水の量(2026)、日の出入りの表から昼の長さと月齢(2025)。
  • 物理は 3 年とも条件を 1 つだけ変えて比べる作りです。ばね A・B のつなぎ方(2024)、鏡と目と物体の位置(2025)、弦の長さとおもりの数(2026)。表の空欄 X・Y を埋める設問(2026 大問 4 問 4)も出ます。
  • 「すべて選びなさい」(2026 大問 3 問 6)、「2 つ選び」(2026 大問 3 問 2)、「間違っているものはどれですか」(2026 大問 3 問 2)が混じります。
  • 身のまわりの話題を入口にする設問があります。乳酸菌・パピルス・石炭(2024 大問 1)、絶滅危惧種(2025 大問 1)。ただし前年の出来事を年号つきで問う設問は、精読した 3 年では見当たりませんでした。

8-3. 社会(理科と合わせて 50 分・50 点・大問 2・小問 20〜21)

年度×大問の題材表(精読した 2024〜2026 年度)

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年度 大問 1(長いリード文+歴史中心の総合) 大問 2(会話文+現代社会)
2024 新紙幣の発行を伝える新聞記事 12 問(渋沢栄一・津田梅子・北里柴三郎
日銀の役割
十七条の憲法
福沢諭吉
樋口一葉
浮世絵
点字の工夫
ユーロ)
「受験生が生きてきた 12 年間の社会の変化」8 問(地震の二次災害
剣術と柔術
富士山と世界遺産
個人情報
多摩市の小学校数の変化
譲位と白河天皇
コロナで変わったこと)
2025 京華中学校 3 年の京太郎君が働く権利を学ぶ文章 10 問(渋沢栄一と東京証券取引所
労働基準法
殖産興業
インフレーション
製糸業と紡績業
日銀の政策
医療業の人手不足
最低賃金)
訪日観光客をめぐる会話 10 問(インバウンド
円安
オーバーツーリズム
富士山と静岡
都道府県章 10 枚から縄文遺跡・中尊寺金色堂・ザビエル上陸地を当てる
豊臣秀吉)
2026 ドラマ『SHOGUN』とエミー賞を入口にした文章 14 問(応仁の乱
下剋上
徳川家康の生涯
大阪の工業
十七条の憲法の「礼」
史料 A〜D の年代順
北海道の農業
国際連盟と新渡戸稲造
江戸時代の絵画
エビと水産業
写真 3 枚の災害
北海道東部の酷暑)
「家族の形が変わってきた」会話 7 問(三世代同居の減少
家制度と廃止年
男女平等
核家族
憲法 13 条
こども家庭庁)

出題位置の固定(何年続いているか)

  • 大問は 2 つだけです。 精読した 3 年(2024〜2026)とも 2 大問・20〜21 問。構成だけ数えた年まで合わせると、2 大問構成は 2012 年度からほぼ途切れずに続いています(3 大問だったのは 2016 年度以前と 2019 年度)。地理・歴史・公民で大問を分ける作りではありません。
  • 大問 1 は長いリード文から歴史を中心に問います。3 年とも新聞記事・生徒の学習・テレビドラマといった長文が置かれ、下線部①②③…に沿って設問が並びます。歴史の比重が高く、飛鳥・奈良から近現代まで縦断します。
  • 大問 2 は会話文または語りかけ文から現代社会を問います。3 年連続(2024 社会の変化・2025 観光・2026 家族の形)で、地理・公民・時事が混ざります。
  • 1 つの大問の中で分野が混ざるのがこの学校の作りです。2026 の大問 1 は、応仁の乱(歴史)→大阪の工業(地理)→十七条の憲法(歴史)→北海道の農業(地理)→国際連盟(歴史)→エビの水産業(地理)→災害の写真(地理)と、歴史と地理を交互に置いています。

頻出単元と周期

  • 3 年とも出ているもの: 近現代(明治〜昭和前期)、人口・都市問題、人権・多様性、憲法の条文か理念。
  • 2 年: 安土桃山(2025・2026)、飛鳥・奈良の十七条の憲法(2024・2026)、財政・日銀(2024・2025)、環境・防災(2024・2026)、文化史・美術史(2024・2026)。
  • 構成だけ数えた年まで合わせると長く続いているもの: 大問 1 の歴史は 2020 鎌倉・室町 → 2021 安土桃山 → 2022 農業 → 2023 鎌倉・室町 → 2024 近代 → 2025 近代 → 2026 鎌倉・室町。中世(鎌倉・室町)と近代が交互に戻ってきています。
  • 大問 2 の現代社会の切り口は毎年入れ替わります(2023 情報・メディア → 2024 情報・メディア → 2025 観光・地域おこし → 2026 人口・都市問題)。

問い方

  • 記号選択が主軸です。精読した 3 年で選択が 50%・60%・71% と増えており、短答は 50%・35%・24% と減っています。
  • 「誤っているもの」を選ぶ消去法の設問が多く出ます。2026 は大問 1 だけで 5 問(家康存命中の出来事・大阪の工業・北海道の農業・江戸時代の絵画・国際連盟の説明の裏返し)。1 つの選択肢に地名と産業と数字が同時に入るので、消去の根拠を 1 つずつ潰す読み方が要ります。
  • 年代の並べ替えが 2026 に 3 問(戦国時代の出来事 A〜C、史料 A〜D、大正・昭和前期の出来事 A〜C)。2024・2025 には無く、2026 で一気に増えました。
  • 短答と選択を 1 問の中で組み合わせる形が 2025・2026 にあります(2025 大問 1 問 1「人名を漢字で答え、さらにその人物が設立にかかわったものを選ぶ」、2026 大問 2 問 6「省庁名を答え、設置目的を選ぶ」)。
  • 資料の読み取りが毎年入ります。多摩市の小学校数の変化(2024)、都道府県章 10 枚(2025)、史料 A〜D と災害写真 3 枚(2026)。都道府県章を 6 枚並べて県を当てさせる 2025 大問 2 は、地図でも雨温図でもない資料の使い方です。
  • 前年〜前々年の出来事を制度に翻訳して問います。新紙幣(2024)、訪日観光客数と円安(2025)、エミー賞と『SHOGUN』・前年夏の酷暑(2026)。ニュースそのものではなく、そこから歴史・地理・公民の知識に降ろす作りです。

8-4. 国語(50 分・100 点・大問 2〜4・小問 18〜25)

国語は 2025 年度以降の問題文が資料にありません(著作権処理の関係で掲載されない年が多いためです)。ここに書いたのは 2017・2019・2024 年度に限った話で、直近の形式は市販の過去問集で確認してください。

年度×大問の題材表(精読した 3 年)

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年度 大問 1(物語・小説) 大問 2(説明文・論説) 大問 3 大問 4
2017 終業式前日のプールと友だちとのすれ違い(森島いずみ『あの花火は消えない』)8 問 環境問題と科学の役割・価値観の転換(池内了『科学の考え方・学び方』)7 問 漢字の読み 5 問(惜しむ・閣議・始終・奮って・裁く) 漢字の書き取り 5 問(宣伝・候補・務めた・練り直す)
2019 陸上部のリレー選手選考と先生の判断(まはら三桃『疾風の女子マネ』)8 問 子どもと本・ことばを身につける過程(松岡享子『子どもと本』)10 問 — —
2024 企画に協力を求める場面と仲間の反応(櫛木美智子)8 問 生き物の個性と多様性・「得意なところで勝負する」(稲垣栄洋)7 問 漢字の読み 5 問(拝借・気配・閉口・要・猛威) 漢字の書き取り 5 問(綿密・緑黄・退任・群がる・勤める)

出題位置の固定(何年続いているか)

  • 大問 1 は物語・小説、大問 2 は説明文・論説です。 精読した 3 年(2017・2019・2024)とも、この 2 題の順で並んでいます。構成だけ数えた年まで合わせても、資料のある 7 年すべてがこの並びです。
  • 大問 3 が漢字の読み 5 問、大問 4 が漢字の書き取り 5 問。精読した 2017・2024 で確認でき、設問文の言い回しまでほぼ同じです(「つぎの①〜⑤の線部の漢字の読みを、ひらがなで書きなさい」/「次の (1)〜(5) の線部の漢字の読みを、それぞれひらがなで答えなさい」)。構成だけ数えた年では 2010・2013・2015・2016 も同じ出題位置でした。
  • 2019 は例外で、漢字の大問が無く 2 大問 18 問でした。大問 1・2 の順は変わりません。大問数が 4 と 2 で揺れるのはこの科目だけで、算数・理科・社会よりも枠が動きます。
  • 大問 1・2 の最後は必ず「本文の表現・内容についての設問」です。2017 大問 1 問 7「この文章の表現の特徴として最も適当なものを選び」、2019 大問 1 問 8「本文の表現の特徴として」、2024 大問 1 問 8「本文の表現の説明として」。説明文側の最終問は「本文の内容としてあてはまるものは○、そうでないものには×」(2019 大問 2 問 9、2024 大問 2 問 7)。

頻出と問い方

  • 本文は 2 題で、物語と説明文を 1 題ずつ。詩・短歌・古文・文法(品詞・活用・敬語)の設問は、精読した 3 年でゼロです。
  • 抜き出しが柱です。2019 は 18 問中 6 問、2017 は大問 2 の 7 問中 5 問が抜き出しでした。字数指定が細かく、「十六字で」「二十九字でさがし、初めと終わりの五字」「五十三字で探し、初めと終わりの五字」「それぞれ五字で」といった形です。
  • 記述は年 1〜3 問。2017 が 3 問(十字程度・二十字程度・四十字以内)、2019 が 1 問(四十字程度)、2024 が 2 問(五十字以内・五十字以内)で、必ず字数指定が付きます。中身は理由説明と心情説明です。
  • 記号選択も多く出ます(2017 28%・2019 50%・2024 44%)。心情の組み合わせを選ばせる形(2017 大問 1 問 6、2024 大問 1 問 3)が特徴的で、線部 a〜d の心情語を 4 つ並べた組を選びます。1 か所でも違えば落ちます。
  • 空欄補充が両大問に入ります。会話や地の文を空欄にして文ごと選ばせる(2017 大問 1 問 3 の a〜d)、接続語を選ぶ(2024 大問 2 問 4 の A〜D)、慣用句の一部を選ぶ(2024 大問 1 問 2「鬼の首/揚げ足/音頭/機嫌」)。
  • 説明文の内容一致は ○× 方式です(2019・2024)。「あてはまるものは○、そうでないものには×」で選択肢すべてを判定するので、まぐれ当たりが効きません。
  • 一文を挿入する位置を選ぶ設問もあります(2024 大問 2 問 1 の【1】〜【4】)。
  • 漢字は読み 5・書き 5 の計 10 問。送り仮名つきの動詞(奮って・裁く・務めた・練り直す・群がる・勤める)が毎年入り、同訓異字の書き分け(2017「務めた」・2024「勤める」)が問われます。

9. しばらく出ていない単元(復活の警戒)

最終確認年度は、その単元を最後に確認できた年度です。精読した 3 年(算数・理科・社会は 2024〜2026、国語は 2017・2019・2024)で確認したものと、構成だけ数えた年から単元名だけを引いたものが混ざります。

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科目 単元 出ていた年 最終確認年度 状況
算数 水量とグラフ 2024(しきり 2 枚の水そう・大問 5) 2024 年度 2025・2026 は出ていません。構成だけ数えた年まで合わせると 2012〜2024 に何度も出ており、戻る候補です。区画ごとの底面積とグラフの折れ曲がりを対応させるところが山
算数 資料の読み取り 2024(50 人の得点表・大問 4) 2024 年度 精読した 3 年で 1 回だけ。度数分布表から人数と割合を読む形です
算数 概数・四捨五入 2026(大問 2 の小問) 2026 年度 構成だけ数えた年まで合わせると 2015・2021 に大問の主軸として出ています
算数 縮尺・単位換算 2025(大問 2(1) の時刻計算) 2025 年度 構成だけ数えた年まで合わせると 2010・2025 に大問の主軸
算数 平均算 2025(大問 2 の小問) 2025 年度 2024・2026 には入っていません
理科 てこ・つり合い 2013・2014・2016・2019・2022 2022 年度 2023 年度以降は大問として出ていません。物理の出題位置が 13 年動いていない以上、戻る余地は大きいところです
理科 電気回路 2016・2021・2023 2023 年度 2024 年度以降は出ていません
理科 気象 2019・2022 2022 年度 2023 年度以降は出ていません
理科 こん虫・動物の分類 2015・2016・2017・2021 2021 年度 大問 1 が生物で固定なので、植物・生態系・人体と並ぶ候補です
理科 金属と水溶液・中和 精読した 3 年には無し 確認できず 化学は 3 年とも水溶液がらみですが、金属と塩酸の量的関係は出ていません
社会 地形図の読図 精読した 3 年には無し 確認できず 構成だけ数えた年でも近年は見当たりません。図のある小問が少ない作り(→10 節)とも合うので、当面の優先度は低めです
社会 世界地理を大問の主軸に 2011・2014・2020 2020 年度 近年は小問にとどまります(2024 のユーロ、2025 の円安)
社会 三権分立・選挙制度を大問の主軸に 2010・2013・2019 2019 年度 2025・2026 は小問での登場にとどまります
社会 江戸時代を正面から 2012・2014 2014 年度 2026 は家康の生涯・江戸時代の絵画として部分的に出ました
社会 農業・畜産を大問の主軸に 2013・2021・2022 2022 年度 2026 は北海道の農業として 1 問
国語 漢字の 2 大問が無い年 2019 2019 年度 逆に、ある年は 10 問が確実な得点源になります
国語 表現技法の用語(擬人法など) 2017 2017 年度 2019・2024 は「表現の特徴」を文で選ぶ形になっています
国語 語彙・慣用句 2024(大問 1 問 2) 2024 年度 2017・2019 には入っていません

10. 形式面の注意

  • 記述がとても少ない入試です。 算数は精読した 3 年ともゼロ、社会も本格的な説明記述はゼロ(2024 大問 1 問 9 の「あなたの身の周りにある、視覚障害者に配慮した工夫を 10 字以内で一つ挙げなさい」が近いだけ)、理科は年 0〜2 問。記述の負担が集中するのは国語(年 1〜3 問)だけです。書く力より、速く正確に判断する力を測る作りになっています。
  • 作図はどの科目にもありません(精読した 3 年)。理科は字数指定もゼロです。
  • 字数・文字種の指定が細かく出ます。社会は「漢字 4 字」(2024 問 2・問 6、2025 問 4)「漢字 3 字」「漢字 2 字」(2026)「カタカナ 6 字」(2025 インバウンド)「アルファベット 3 字」「6 字」(2024)「解答欄にしたがって漢字で」(2025)、国語は抜き出しと記述の両方に字数指定、算数は「いちばん簡単な整数の比で答えなさい」(2026 大問 4)「何分何秒後」(2024 大問 6)。答えが合っていても書き方を外すと取れない設問が毎年あります。
  • 選択肢は原則ア〜エの 4 択です。理科・社会にはア〜オ・ア〜カの年もあり(2025 大問 4 問 1、2026 大問 3 問 2)、「すべて選びなさい」「2 つ選び」「誤っているものを」「適さないものを」が混じります。国語は「符号で答えなさい」「記号で答えなさい」と年で言い方が変わりますが、中身は同じです。
  • 円周率は算数の問題文で明示された記述を確認できませんでした。2025 年度の半円の面積(大問 3(2) の 25.12cm²)から、3.14 で計算されていることが読み取れます。
  • 算数の解答は数値・比・時刻・個数だけです。図のある小問は全体の約 4 割で、図は「右の図」「次の図」として本文の横に置かれ、寸法は図の中に書き込まれています。大問数は 2024 の 7 から 2025・2026 は 6 に、小問数は 25 から 22 に減りました。50 分で 22 問なので 1 問あたり 2 分強です。
  • 理科と社会は合わせて 50 分です。2 科目を続けて解く前提の時間割で、どちらに何分使うかを自分で決める必要があります。理科は 23〜25 問あるので 1 問を 1 分で処理する速さが要り、記述が 0〜2 問しかないのはこの時間設計と釣り合っています。
  • 理科は図・表のある小問が多く(模式図・グラフ・河口の図・鏡と光の図・弦の装置図)、図を見ないと答えられない設問が各大問に入ります。
  • 社会に使えるのは 25 分前後で 20〜21 問。リード文が長い(大問 1 は新聞記事や会話文が数百字)ので、先に設問を見てから本文の下線部を拾う読み方が効きます。記述が無い分、語句を漢字で正確に書けるかどうかが差になります。
  • 社会の図表は多くありません(構成だけ数えた年まで合わせても図のある小問は約 17%)。写真・史料・県章など「見て判断する」資料は年に 1〜2 か所に集中し、2025 の都道府県章のように記号ではなく資料番号で答えさせる設問もあります。
  • 国語は 50 分で本文 2 題+漢字 10 問(18〜25 問)を解きます。抜き出しの字数を数える作業が入るので、時間の余裕は少なめです。抜き出しの指定は「〜字で」と「初めと終わりの五字」の両方があり、数え間違いが直接失点になります。
  • 国語の記述は 10・20・40・50 字と幅があります。「〜から。」「〜構造。」のように文末の形を指定する設問もあります(2017 大問 2 問 3「『〜構造』となるように四十字以内で」、2017 大問 1 問 1「今日は[ ]から。」の形に合わせる)。
  • 国語で出題される文章は、物語が小学生〜中学生の学校生活(プール・部活動・企画)、説明文が科学と社会(環境問題・ことばの獲得・生き物の個性)です。精読した 3 年ではどちらも身近な題材で、抽象度の高い評論は出ていません。

11. 学年別ロードマップ(小 4 スタートを前提に)

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段 この学校に向けて何をするか
小 4(土台) 計算の正確さが最優先。この学校の算数は 15 年間ずっと大問 1 が計算 3 問で、そこは最後まで変わらない可能性が高いところです。整数・小数の四則を、途中の位取りまで正確に。図形は角度(三角形・四角形の内角)と面積(長方形・三角形)の入口だけ(大問 3 の図形はここから積み上がります)。漢字と語彙は読み書き両方(国語の大問 3・4 が漢字 10 問なので、早い時期からの積み立てがそのまま点になります)。読解は物語と説明文を 1 題ずつ、短い文章で。抜き出しの練習は「本文のどこに書いてあるか指をさす」ところから。身のまわりの理科(植物・こん虫・人のからだ・光や音)は、理科の大問 1・大問 4 につながる観察として。時間を計るのはまだ先で構いません
小 5(幅) 出題位置が決まっている代わりに中身の単元が毎年入れ替わる学校なので、小 5 で全分野をひととおり学び終えることがそのまま効きます。週の器は「平日 15 分×5 + 週末 60 分」を基本形に。平日 15 分は算数の計算と国語の漢字を毎日、週末 60 分はその週の単元 1 つに充てます。算数の単元は大問 2 に入る文章題から順に置きます。食塩水 → 仕事算 → 売買損益 → 和差算と分配算 → 年齢算 → 平均算 → つるかめ算(個数を合計から逆算する・受験用教材の単元)→ 場合の数 → 倍数と概数 → 割合。そのうえで大問 3 の図形(角度・面積・体積)、速さとグラフ、規則性、水量とグラフ、立体の切断へ。8 節の年度×大問の題材表を「小 5 で一巡する単元リスト」として使ってください。理科は 4 分野を 1 周ずつ、とくに物理(ばね・てこ・光・音・電気回路)は大問 4 に必ず来るので厚めに、化学は水溶液と溶解度を。社会は都道府県と主要産業、時代ごとの年表と人物(1 つの大問の中で歴史と地理が交互に来る学校なので、分野をまたぐ切り替えに慣れておきます)。国語は抜き出しの字数を数える練習と 40〜50 字の記述、心情を表す語(緊張・決心・動揺・落胆・信頼など)を場面と結んで増やすこと。ただし国語は 2025 年度以降の資料がありません(→13 節)ので、直近の形式は市販の過去問集で確かめてください
小 6(仕上げ) 7 節の 8 項目がそのまま作業リストです。過去問は1 年分を、時間を計って解く使い方を主にし、とくに理科・社会は 2 科目 50 分で必ず 1 セットずつ通します。そのうえで、出題位置ごとの縦の演習を補助的に入れます(算数の大問 1 を 3 年分続けて、理科の大問 4 を 3 年分続けて、など)。中身は毎年違うので、覚えるためではなく「この場所ではこう考える」を固めるためです。直前期は、社会の記号選択の増加(50%→60%→71%)に合わせて、選択肢を消去する練習の比重を上げます

この学校は小 4 から始めるとどこで差がつくか。 差がつくのは小 5 で全分野をひととおり学び終えることと、小 4 からの計算・漢字の積み立てです。出題位置が固まっている学校なので「大問 1 は計算」「大問 4 は物理」と分かってはいますが、そこに入る単元は毎年作り直されます。だから直前に過去問を年度順に並べて覚えるやり方は効きにくく、小 5 までに単元の引き出しを広く埋めた子が、どの単元が来ても同じ手つきで処理できます。加えて、算数 50 分で 22〜25 問・理科と社会で 50 分という速さの設計なので、小 4 で身につけた計算の正確さと漢字の蓄積が、そのまま時間の余裕として返ってきます。


12. この学校と出題構造が近い学校

観点は出題構造が近いかだけです。同じ形式・同じ頻出単元・同じ問い方なら、過去問演習が重なります。難易度・偏差値帯・合格可能性・通学圏・男女別学の別は扱いません。

  • 日出学園中学校(千葉県・共学)— 理科(92)がとりわけ近く、国語(87)も近い組み合わせです。算数(76)はやや離れます。
  • 東京農業大学第三高等学校附属中学校(埼玉県・共学)— 国語(85)と社会(80)で近さを計算しています。算数・理科は比較できるデータが揃っていません。
  • かえつ有明中学校(東京都・共学)— 理科(87)と社会(87)が近い組み合わせです。算数・国語(75)は中くらいです。2027 年度は 2 月 1 日・2 月 2 日の同じ時間帯に入試が重なる回があります。

8 校の一覧・記述量・注意は 出題構造が近い学校のページ へ。

  • 近さは、科目ごとの大問数・小問数・記述と選択の比率・図表の比率・同じ位置に来る単元の一致・設問文の言い回しの共通度の距離と、単元分布の似かたを半分ずつ合わせ、2 科目以上で平均したものです。100 に近いほど出題の作りが近いという意味で、同じ問題が出るという意味ではありません。
  • 使い方としては、理科の出題構造の近さがいちばん重なります(出題構造が近い学校のページの 8 校中 5 校で理科が 85 以上)。理科の過去問演習は、この一覧の学校のものを混ぜても手つきが変わりにくいところです。逆に算数は 72〜79 に散っており、答えのみ 22〜25 問という京華の作りに近い学校は多くありません。算数だけは京華の過去問そのもので練習量を確保するほうがよさそうです。

13. 資料の限界

  • 入試回が分かりません。資料は 1 校 1 年 1 科目につき 1 冊で、中高一貫入試の第 1 回・第 2 回・第 3 回、特別選抜入試、適性検査での受験のどれかが区別できません。第 1 回相当と考えて読んでいますが、適性検査での受験(検査Ⅰ〜Ⅲ・各 45 分・各 100 点)はまったく別の作りのはずで、この資料からは何も言えません。帰国生入試についても同様です。
  • 精読したのは各科目 3 年分です。算数・理科・社会は 2024〜2026 年度、国語は 2017・2019・2024 年度。「3 年連続」と書いたのはこの範囲での話で、それ以前については構成だけ数えた年(算数 13 年・理科 12 年・社会 14 年・国語 4 年)から単元名だけを引いています。構成だけ数えた年に基づく「15 年連続」「13 年連続」「12 年連続」は、設問文まで自分で確かめたものではありません。
  • 国語は 2025 年度以降の問題文が資料にありません(著作権処理の関係で掲載されない年が多いためで、学校が出していないわけではありません)。国語について書いたことは 2017・2019・2024 年度に限った話で、直近 2 年で大問数・記述の字数・漢字の有無が変わっていても分かりません。市販の過去問集で必ず確認してください。
  • 転写データは画像からの読み取りなので、式・数値・図の細部に読み落としがあり得ます。2024 年度の理科、2026 年度の算数・理科・社会は、転写に不確かな箇所があると記録されています。2026 年度の社会は 1 小問の設問文が途中で切れています。
  • 図そのものは見ていません。図の内容は設問文と図の説明文から復元したもので、実際の図の細かい寸法や形は市販の過去問で確かめてください。
  • 配点が非公開です。設問ごとの配点はどの科目にも印刷されていないので、「この単元が何点分か」は言えません。書いたのは設問数の比重だけです。
  • 「毎年」「〜年連続」は、精読した 3 年か、構成だけ数えた年の年数のどちらかを明示して書きました。「〜のように見える」と書いた箇所は題材からの推測で、出題の意図を裏づける資料はありません。
  • 難易度・偏差値・合格可能性・お子さんとの相性・入試結果・学校の方針には触れていません。それらは別のページの領分です。

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数字はすべて出所つきで、換算や評価語は足していません(→ 方法論)。合格可能性・お子さんとの相性は扱いません。ページ生成日: 2026-10-14。

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