巣鴨中学校 の過去問分析
巣鴨中学校の過去問を年度ごとに数えて、何が固定で何が毎年変わるか・よく出る単元・過去問の使い方をまとめたページです。
巣鴨中学校 過去問分析(2009〜2026 年度・四谷大塚データベース掲載の 1 回分・最大 18 年分)
更新 2026-08-20。
1. この学校の基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在地 | 東京都豊島区 |
| 男女 | 男子校 |
| 旧称 | 巣園学舎(1910 年、私塾) |
| 入試回と日程・科目 | 第Ⅰ期 2 月 1 日午前 — 4 科(国語・算数・理科・社会)/算数選抜 2 月 1 日午後 — 算数 1 科/第Ⅱ期 2 月 2 日午前 — 4 科/第Ⅲ期 2 月 4 日午前 — 4 科(海外帰国子弟特別入試制度あり: 出願書類の精査の上、入試成績合計点に 10 点を加点。算数選抜を除く) |
| 試験時間・配点 | 4 科の回は算数 50 分・100 点、国語 50 分・100 点、理科 30 分・50 点、社会 30 分・50 点(第Ⅰ期〜第Ⅲ期で共通)。算数選抜は算数 60 分・100 点 |
上の表は 2026 年度の募集要項による内容です。
いまの小 6 は 2027 年 2 月、小 5 は 2028 年、小 4 は 2029 年の入試を受けます。
このレポートが分析した冊子がどの回のものかは、資料からは判別できません(→ 4 節・13 節)。算数選抜(60 分・算数 1 科)は時間も分量も別物で、このレポートの算数の分析はそのまま当てはまりません。
2. このページでわかること
このページは、どんな問題が出るか・家で何をやるかだけを扱います。難易度・偏差値・合格可能性・入試結果は扱いません(偏差値 / 募集要項・入試結果)。
過去問そのものの回し方は 過去問の使い方、受験用語は 用語集 にまとめてあります。
以下、大問(問題の大きなかたまり)・小問(その中の一問)という言い方をします。
3. まず結論だけ(10 行)
結論
- 4 科目とも、同じ種類の問題が毎年同じ場所に出ます。理科は生物 → 物理 → 地学 → 化学の 4 大問、社会は地理 → 歴史 → 公民の 3 大問、算数は大問 1 が 6 問の小問集合、国語は漢字 → 説明的文章 → 随筆です。
- ただし同じ問題が出るわけではありません。固定されているのは枠と並びと問い方で、中身の題材は毎年作り直されています。
- 時間が短く問題数が多いのが最大の特徴です。理科は 30 分で 33〜40 問、社会は 30 分で 24〜25 問(1 問 45〜75 秒)。
家でやること 3 つ
- 理科と社会を 30 分で通す訓練をします(時間を計って、どの大問で時間が溶けるかを特定します)。
- 算数の大問 1(小問集合 6 問)を 12 分で全問正解できる状態にします。
- 社会の大問 2(テーマ通史)だけを 3 年分縦に解きます。
今週やる 1 つ
- 理科の直近 1 年分を 30 分計って解き、1 問 45〜55 秒で回らない大問がどこかを特定します。
注意
- 国語は 2020 年度以降の問題文が資料にありません(著作権処理の関係で掲載されない年が多いためです)。ここに書いた国語の話は 2019 年度までのものです(→ 13 節)。
4. 資料の状況
どの年をどこまで見たかを、3 つに分けて書きます。精読した年(設問文まで読んだ年)/構成だけ数えた年(転写データの大問ごとの単元分類を数えた年)/資料のある年(転写が存在する年)。転写=過去問の紙面を文字データに起こしたもの、です。
| 科目 | 精読した年 | 構成だけ数えた年 | 資料のある年 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 算数 | 3 年(2024〜2026) | 15 年(2009〜2023) | 18 年(2009〜2026・欠けなし) | 全問が答えのみを書く形式。図のある小問が 47% で、図そのものは転写できないため図の説明文からの推定を含みます。転写の読み取り確度が低めの年が 18 年中 4 年(2026 を含む) |
| 理科 | 3 年(2024〜2026) | 15 年(2009〜2023) | 18 年(2009〜2026・欠けなし) | 小問が年 25〜46 と多い(精読した 3 年は 33〜40)。導入文が長く、表・グラフが多い。転写の読み取り確度が低めの年が 18 年中 9 年(2024・2025 を含む) |
| 社会 | 3 年(2024〜2026) | 15 年(2009〜2023) | 18 年(2009〜2026・欠けなし) | 地図・写真・統計表が多い。転写の読み取り確度が低めの年が 18 年中 4 年(2024・2025・2026 を含む) |
| 国語 | 3 年(2017〜2019) | 8 年(2009〜2016) | 11 年(2009〜2019) | 本文・設問とも転写が残り、出典も 11 年分すべて残っています。2020〜2026 年度の 7 年分の問題文は資料に無く(著作権処理の関係で掲載されない年が多いためです)、現在の出題がこの通りである保証はありません |
- 収録冊子の校名は全校・全冊で照合済みです(別校の冊子が混じっていた場合はこの節に明記しています)。
- 入試回について: この学校の 2026 年度は第Ⅰ期・算数選抜・第Ⅱ期・第Ⅲ期の 4 回があります(→ 1 節)。一方、転写データは 1 年につき 1 冊しかなく、どの回のものかは資料からは判別できません。4 科の回はいずれも同じ時間・配点(国語 50 分 100 点・算数 50 分 100 点・理科 30 分 50 点・社会 30 分 50 点)なので、本レポートは 4 科の回のいずれかとして読んでください。算数選抜(60 分・算数 1 科)は時間も分量も別物で、このレポートの算数の分析はそのまま当てはまりません。
- 「毎年」「〜年連続」は原本で 3 年以上の反復を確認したものに限ります。年度×大問の題材表は、算数・理科・社会が 2024〜2026 の 3 年、国語が 2017〜2019 の 3 年を設問文で精読して起こしました。それ以前の年は、転写データの大問ごとの単元分類を数えたものだけを「転写の分類では」と断って書き、細部には触れていません。
- 設問別の配点は問題冊子・解答用紙に印刷されていません(精読した年で確認)。
5. 一番大きな結論
巣鴨は「同じ種類の問題が、毎年同じ場所に出る」学校です。 これがこの資料で最もはっきり読み取れることで、しかも 4 科目すべてに当てはまります。
- 理科は大問 1 =生物 → 大問 2 =物理 → 大問 3 =地学 → 大問 4 =化学。精読した 2024〜2026 の 3 年がすべてこの順で、大問数は 4 のまま動きません。生物が大問 1 に来る形は転写のある 18 年でほぼ通し、地学が大問 3 に来る形は 2018〜2026 の 9 年、電気回路が大問 2 に来る形は 2024〜2026 の 3 年で確認できます。
- 社会は大問 1 =地理 → 大問 2 =歴史 → 大問 3 =公民。大問数は 3 のまま 18 年動きません。しかも大問 2 は「あるテーマに関する 1〜10 の文章を読み、下線部①〜⑩について問 1〜問 10 に答える」という作りが 3 年とも同一で、10 本の文章が時代順に並ぶところまで揃います。
- 算数は大問 1 が 6 問の小問集合(2024・2025・2026 の 3 年連続)で、続く大問 2〜4 が「速さ系 1 本・数の性質または規則性 1 本・図形 1 本」の 3 本立てです。大問 4 題・小問 15〜16 問という枠も 3 年変わりません。
- 国語は大問 1 =漢字の書き取り(9〜10 問)→ 大問 2 =説明的文章 → 大問 3 =随筆。精読した 2017〜2019 の 3 年に共通し、大問 1 が漢字である形は 2011〜2019 の 9 年で確認できます。
ただし「同じ問題が出る」わけではありません。精読した年の中で、数値だけ変えた同じ問題の再登場は見つかりませんでした。固定されているのは枠と並びと問い方であって、中身の題材は毎年作り直されています。理科の生物は植物・鳥・人体・動物分類と入れ替わり、社会の地理は防災 → 工業 → 自給率と毎年別の単元になります。
したがって過去問の使い方は「出る問題を覚える」ではなく、①同じ場所に来る同じ種類の問題に、その場所ごとの解き方と時間を割り当てる練習、②理科 30 分 40 問・社会 30 分 24 問という速さに体を合わせる練習、の二つに近くなります。時間が短く問題数が多いのがこの学校の最大の特徴で、特に理科と社会は 1 問 45〜75 秒しかありません。4 科合計 160 分に対して小問は 100 問を超え、難しい 1 問に粘る作りではなく、取れる問題を落とさない設計になっています。
6. この学校らしさが出る場所
- 理科の大問に「健児君」が住んでいます。 2024 大問 3(関東大震災 100 年)、2025 大問 3(荒川の岩淵水門)、2026 大問 3(2025 年の夏至)と、3 年連続で地学の大問の主人公として同じ名前の生徒が出てきます。2025 大問 4 には「巣太君」も登場します。自由研究の記録や会話の形で導入が作られており、実験や観察を自分でやってみた設定になっているのが共通します。
- 理科は「その年の出来事から入って、計算へ着地する」作りです。2024 は「2023 年は『関東大震災 100 年』でしたので」から始まってマグニチュードとエネルギーの倍率へ、2026 は「2025 年に『今年の夏至の瞬間に東京の真上に太陽が…』」から始まって南中高度を小数第 2 位まで求めさせる方へ進みます。話題は身近でも、答えるのは数字です。
- 理科は身近な地形が題材になります。2025 大問 3 は荒川の岩淵水門で隅田川が分かれるところから流水のはたらきへ入り、降水量のグラフと氾濫の危険まで扱います。2024 大問 1 はツバメ前線とカラスの生息数、2026 大問 1 はアユ・アマガエル・ヤモリ・トキ・ツキノワグマと、日本の身近な生き物が並びます。
- 社会の大問 2 は「モノから見た日本史」です。 2024 は金属・鉱物(勾玉・和同開珎・戦国の金銀山・たたら製鉄・八幡製鉄所)、2025 は稲作と米(稲作遺跡・大嘗祭・年貢・高杯・大飢饉・米騒動)、2026 は草花(纏向遺跡・風土記・六歌仙・葉藍)。一つのモノを軸に古代から戦後まで通す作りが 3 年とも同じで、テーマは毎年変わります。歴史を「時代の暗記」でなく「モノの流れ」で捉え直す練習がそのまま効くように見えます。
- 社会の地理は「資料の新旧を比べる」です。2024 は広島市北部と千葉県北部の地理院地図を 1999 年(1967 年)と現在で並べて変化を書かせ、2026 は食料自給率と木材生産量の推移表、葉藍の収穫高と輸入量のグラフを並べます。2 つの資料の差から理由を言葉にする設問が、記述の中心になっています。
- 社会の公民は「今まさに議論されていること」です。2024 は統一地方選挙とクォータ制について自分の考えを 30 字、2026 は参議院改革の方向性を 25 字。制度を知っているかではなく、制度の狙いを短く言えるかを問う形に見えます。
- 国語の説明的文章は科学と生き物が多めです。2009〜2019 の 11 年で、環境(2009)・脳(2010)・考古学(2011)・生態系(2012)・科学論(2013・2014)・科学の方法(2018)・魚(2019)と、少なくとも 6 年が理科寄りの題材です。理科の大問 1 が毎年生物であることと響き合っているように見えます。
- 国語の随筆は「身近な人と自分」です。木琴のエピソードと決断(2017)、亡くなった父の記憶(2018)、本を読むことと自分の習慣(2019)、孫との日々(2016)、正月の食べもの(2015)。大きな事件ではなく、日常の場面から筆者が何を考えたかを追う文章が続きます。
7. 今からやるなら(優先順)
想定している学年: 受験学年(小 6)の、過去問演習に入っている段階を前提に優先順を付けています。小 5 以前なら、この節は「最終的にここへ向かう」地図として読み、日々の学習は基礎(計算の正確さ・図形・読解・短い記述・漢字語彙)を先に進めてください。学年別の道筋は 11 節にまとめました。
各項目の根拠(年度と実例)は 8 節(科目別の詳細)を参照してください。先頭の [ ] は家での回し方の目安、末尾の(確認: 〜◯年度)は、その内容を原本で確認できている最後の年度です。
- [週 1 回] 理科と社会を 30 分で通す訓練(小 6・夏以降) — 理科は 33〜40 問、社会は 24〜25 問で、1 問あたり理科 45〜55 秒・社会 70〜75 秒しかありません。この 2 科目は知識の深さより処理速度で決まります。まず理科の「30 分・35 問の時間感覚」を先に作り、年度通しで時計を置いて解いて、1 問 45 秒で回らない大問がどこかを特定します。社会も同じように時間を計って解き、「どの大問で時間が溶けるか」を特定するところから始めます。選択肢を読み切る速さは、時間を計った演習でしか作れません。(確認: 〜2026 年度)
- [毎日 10 分] 算数・大問 1(小問集合 6 問)を 12 分で全問正解 — 2024〜2026 の 3 年とも、仕事算・売買損益・つるかめ算・食塩水・割合と比・角度・回転体・場合の数・数の性質から 6 問が並びます(つるかめ算=個数を合計から逆算する文章題。特殊算の中身は用語集へ)。いずれも標準的な問題で、基本問題を「見た瞬間に手が動く」状態にします。ここを落とすと 15 問中の 4 割を失います。(確認: 〜2026 年度)
- [週 1 回] 社会・大問 2(テーマ通史)を 3 年分縦に解く — 「1〜10 の文章+下線部①〜⑩+問 1〜問 10」という作りが 3 年とも同じで、問 1 が原始・古代、問 8〜10 が近代〜戦後という時代の並びまで揃います。10 問を 10 分(1 問 1 分が目安)で処理する練習を、この大問だけで積めます。(確認: 〜2026 年度)
- [週末 60 分] 理科・電気回路と「計算できる理科」 — 電気回路は 2024・2025・2026 と 3 年連続で大問 2 に入り、しかもスイッチ 9 個の回路(2024)、ダイオード(2026)、回転式スイッチ(2026)と手が込んでいます。「豆電球 P に流れる電流の何倍か」を比で答える形が 3 年とも出るので、直列・並列の電流の比を暗算できるところまで練習します。地学も南中高度・時差・マグニチュードのエネルギー比・降水量の試算、化学も気体・溶解度・中和と、必ず数値計算の設問があり、用語暗記だけでは届きません。あわせて植物の復習も捨てないこと。18 年で最も出ている単元(10 回)が 2023 以来 3 年空いており、生物は必ず大問 1 に来ます。(確認: 〜2026 年度)
- [週末 60 分] 算数・回転体(小 5 から入口) — 転写の分類では 18 年で 7 大問、2024 は大問 1 の 1 問、2026 は大問 4 全体。長方形・台形・三角形を直線の周りに回した立体の体積と表面積を、断面図を描いて出す手順を固めます。(確認: 〜2026 年度)
- [週末 60 分] 算数・速さと数の性質・規則性 — 速さは 3 年連続で大問が 1 本あります。流水算(2024)、ダイヤグラムを読む(2025)、3 者の出会いを繰り返す(2026 の犬)と形が毎年変わるので、線分図・ダイヤグラム・比の 3 つの道具を全部持ちます。数の性質は最大公約数・最小公倍数の組み合わせ(2024)、約数の和(2026)。「約数の個数が奇数になるのは平方数」のような性質を、暗記でなく理由込みで言えるように。規則性(2025 大問 2)は、周期と余りの処理を書き出しで確認する癖をつけます。(確認: 〜2026 年度)
- [毎日 10 分] 国語・漢字の書き取りと「本文中の言葉を使って ◯ 字以内」の記述 — 大問 1 がまるごと漢字で、2017〜2019 の 3 年とも 9〜10 問。「操る」「専ら」「裁く」「蓄え」「拾う」のような送りがなつきの訓読みが混じるので、小 4 から毎日 10 問。記述は 3 年とも「本文中の言葉を使って ◯ 字以内」の形で 40〜60 字が中心です。自分の言葉を足しすぎると外れるので、本文の表現を組み替える練習を、添削してもらいながら。時間配分は漢字 10 問を 5 分で終え、読解 2 本に 20 分ずつが目安です。(確認: 〜2019 年度)
- [週 1 回] 社会・20〜40 字記述と公民(選挙・国会) — 記述は 3 年とも字数指定つきで、「グラフ・地図の変化を見て理由を書く」形です(2024 の新旧地理院地図、2026 の葉藍の収穫高と輸入量)。「資料 A では〜だが資料 B では〜。理由は〜。」の 2 文を 40 字に収める書き方を作ります。歴史用語・地理用語は漢字で書いて覚えます(「漢字で」の指定が 3 年とも複数あります)。公民は 2024〜2026 が選挙・国会で 3 年続いており、選挙制度(比例代表・被選挙権年齢・任期)と両院の違いを表で整理します。(確認: 〜2026 年度)
8. 科目別の詳細
8-1. 算数(50 分・100 点・大問 4・小問 15〜16・全問が答えのみ)
年度×大問の題材表(2024〜2026・原本で確認)
| 年度 | 大問 1 | 大問 2 | 大問 3 | 大問 4 |
|---|---|---|---|---|
| 2026(4 題・15 問) | 小問集合 6 問(割合(本を初日 2/5・翌日残りの 4/7)/仕事算(30 人で行事の準備・人数を減らす日)/割合と比(約分して 5/7 になる分数)/つるかめ算(50 円のえんぴつと 120 円のボールペン)/数の性質(4 桁の割られる数を求める虫食い算)/角度(正三角形と正五角形を重ねた①②の角)) | 速さ(家から 1980m の公園。花子さんと飼い犬とお母さんの出会い・犬が走った道のりの合計・2 回目に出会ったときの 2 人の距離)3 問 | 数の性質(整数 A の約数の和を □A□ と表す約束記号。18・32・50 の値/値が 31 になる A を 2 つ/1〜100 で値が奇数になる A の個数)3 問 | 回転体(長方形 ABCD を直線上で回転させてできる立体の体積・表面積)3 問 |
| 2025(4 題・16 問) | 小問集合 6 問(逆算(□に当てはまる整数)/売買損益(25% の利益を見込んだ定価をさらに割り引く)/約束記号(a ○C b)/つるかめ算(100 円と 120 円のノート 16 冊)/食塩水の濃度(2% の食塩水 A 75g に B を混ぜる)/平面図形の面積(正方形の中の斜線部)) | 規則性・数列(1 から順に整数を書いたカードを並べる。30 のカードの左の数字/100 のカードと同じ縦の列/2025 のカードと同じ横の列)3 問 | 立体図形(底面が直角二等辺三角形の三角柱/六角形の中の合同な三角形 GHI と JKL/その六角形を底面とする六角柱)3 問 | 速さとグラフ(地点 P から Q への一本道を進む太郎さんと次郎さん。グラフ上の点 A・B・C で起きたことを選ぶ/速さの比/グラフの □/道のり)4 問 |
| 2024(4 題・15 問) | 小問集合 6 問(仕事算(A さん 1 人で 2 時間)/場合の数(0〜5 の 6 個から異なる 3 個で作る整数)/角度(内角の和が 2700 度の正多角形)/売買損益(800 円で 100 個仕入れ 2 割の利益)/割合と比(男子 20%・女子 5% 増えた生徒数)/回転体(台形 ABCD を直線 L の周りに一回転)) | 流水算(下流の地点 A と上流の地点 B を速さの違う船 X・Y が進む。静水時の速さと川の流れの速さの比/上るのにかかる時間/往復の時間)3 問 | 数の性質(最大公約数 6・最小公倍数 420 という条件を満たす整数の組。2 つの整数 A・B /3 つの整数 12・60・C /3 つの整数 D・60・E)3 問 | 図形の移動(1 辺 5cm の正三角形 ABC の各頂点を中心とする円。共通部分「形 D」の面積/形 D が直線上を転がるときの様子を選ぶ/半径 3cm の円が形 D の周りを転がるとき)3 問 |
精読した 3 年に共通するのは、大問 4 題・小問 15〜16 問という枠と、大問 1 が必ず 6 問の小問集合になる並びです。大問 1 の 6 問はいずれも 1 行〜3 行の短い問題で、割合・文章題(仕事算・売買損益・つるかめ算・食塩水・割合と比)から 3〜4 問、数の性質または場合の数から 1 問、図形(角度・面積・回転体)から 1〜2 問という配合が 3 年とも変わりません。大問 2〜4 は 3〜4 問ずつの本格的な大問で、速さ系が 1 本(2024 流水算・2025 速さとグラフ・2026 速さの出会い)、数の性質または規則性が 1 本(2024 大問 3・2025 大問 2・2026 大問 3)、図形が 1 本(2024 図形の移動・2025 立体図形・2026 回転体)という 3 本立てが 3 年連続で成立しています。同じ問題そのものの再登場は、精読した 3 年の中では見つかりませんでした。
頻出単元と周期(転写の分類・2009〜2026 の 18 年で大問の主要単元として数えたもの)
| 単元グループ | 大問で出た年 | 傾向 |
|---|---|---|
| 速さ・流水算・速さとグラフ | 2009・2010・2012・2016・2018(仕事)・2019・2022・2023・2024(流水)・2025・2026 | 18 年中 11 年。近年は 3 年連続。出会い・追いつきとダイヤグラムの両方 |
| 数の性質 | 2009・2011・2014・2016・2018・2021・2022・2023・2024・2026 | 18 年中 10 年。約数・倍数・約束記号の形で繰り返し出る |
| 規則性・数列 | 2012・2013・2014・2015・2017・2025 | 18 年中 6 年。2014 は 2 大問 |
| 平面図形の面積・面積比 | 2010・2011・2012・2013・2014・2015・2016・2017・2021・2023・2025 | 転写の分類では 18 年中 11 年。大問としても小問集合の 1 問としても出る |
| 立体図形(体積・表面積・切断) | 2010・2012・2013(切断)・2015・2022・2025 | 6 年。2013 の切断以降、切断そのものの大問は減っている |
| 回転体 | 2009・2014・2016・2017・2018・2020・2026(2024 は大問 1 の 1 問) | 18 年中 7 大問。この学校で最も特徴的な図形単元 |
| 円とおうぎ形 | 2009・2011・2018(2024 大問 4(1) に斜線部の面積) | 大問としては 2018 が最後 |
| 時計算 | 2009・2011(約束)・2017・2018・2021 | 5 年。2021 を最後に 5 年なし |
| 場合の数・論理 | 2010・2015・2016(論理)・2017・2020・2022(2024 大問 1 に 1 問) | 6 年 |
| 文章題(食塩水・仕事算・売買・平均・和差・つるかめ) | 2010・2011・2013・2018・2019・2020・2021・2023・2024(大問 1)・2025(大問 1)・2026(大問 1) | 近年は大問ではなく大問 1 の小問集合に集約されている |
| 図形の移動 | 2024 | 2024 に転がりの形で登場 |
問い方
- 答えのみを書く形式です。精読した 3 年 46 問はすべて数値・整数・比などを答える短答(語句や数値を短く答える形式)で(記号選択は 2024・2025 の各 1 問だけ)、途中式や理由を書かせる設問は一つもありませんでした。2024 大問 3 の導入には「解答は答えのみを書きなさい」と明記されています。
- 比で答えさせます。「最も簡単な整数の比で求めなさい」(2024 大問 2(1)・2025 大問 4(2))が 2 年続けて出ています。
- 同じ設定を条件だけ変えて 3 段に重ねます。2024 大問 3 は「最大公約数 6・最小公倍数 420」という一つの条件を (1) 2 数 →(2) 12・60・C →(3) D・60・E と重ね、2026 大問 3 は「約数の和」の記号を (1) 具体値 →(2) 逆算 →(3) 個数の性質へと広げます。(1) が定義や具体例の確認で、(3) が本体という並びは 3 年に共通します。
- 図形の大問は「動かす・回す」です。2024 は正三角形の頂点を中心にした円の共通部分を転がし、2026 は長方形を直線上で回して立体を作ります。図の説明が長いので、自分で図を描き直せるかで差がつきます。
- 大問 1 の 6 問は、いずれも塾のテキストに載る標準的な設定で、特別なひねりは無い代わりに全問正解が前提の速さが求められます。50 分・15 問なので大問 1 に 12〜15 分、大問 2〜4 に 10 分強ずつが目安になります。
家での回し方は 7 節、形式面の注意は 10 節、しばらく出ていない単元は 9 節にまとめました。
8-2. 理科(30 分・50 点・大問 4・小問 33〜40)
年度×大問の題材表(2024〜2026・原本で確認)
| 年度 | 大問 1(生物) | 大問 2(物理) | 大問 3(地学) | 大問 4(化学) |
|---|---|---|---|---|
| 2026(4 題・40 問) | 動物のなかま分け(背骨の有無・卵の殻・A〜E を 2 つに分ける区切り/アユのなわばり/アマガエルの呼吸/ヤモリの足の裏/トキ/ツキノワグマの分布と冬眠)14 問 | 電気回路(ダイオードを入れた回路。電池の向き・2 個のつなぎ方・回転式スイッチで回路を組み替えたときに光る豆電球と電流の比)8 問 | 太陽(2025 年の夏至。南中高度を小数第 2 位まで/東経 135 度と各地の南中時刻/夏至の瞬間の日時が年ごとにずれる理由/春分〜秋分が 186 日である理由)10 問 | 水溶液と中和(水酸化ナトリウム水溶液と塩酸の会話。濃度・中和で残る値 X と Y・薄めた塩酸の片付け・ガーゼに残った塩酸)8 問 |
| 2025(4 題・33 問) | 人体・消化(消化器官 A〜F の図/食道/すい液の酵素/便/だ液のはたらきを調べる実験とヨウ素液)10 問 | ばね・てこ+電気回路(ばねの長さ 27cm で棒が水平/おもり C の重さ/X の長さ/スイッチ A・B・C と豆電球ア〜オに流れる電流)8 問 | 流水のはたらきと気象(荒川の岩淵水門で隅田川と分かれる。上流と下流の違い/曲がった川/傾いて並ぶ石/火星の探査機/降水量のグラフと氾濫)7 問 | 溶解度・再結晶(硝酸カリウムの結晶を作る。ろ過の方法/食塩水の性質/飽和/3 人の回収方法の比較)8 問 |
| 2024(4 題・36 問) | 鳥と食物連鎖(鳥の特徴・つばさの骨格・心臓のつくり・恒温動物/スズメ/ツバメ前線/ミツバチ/カラスの生息数の減少率とごみ対策)13 問 | 電気回路(スイッチ A〜I を組み合わせた回路。豆電球 a〜d の明るさ・電流の大きさの比・空欄②に入れる部品)8 問 | 地震(2023 年の「関東大震災 100 年」。マグニチュードとエネルギー/ハザードマップ/4 枚のプレート/死者数の表から都県を当てる/2019 年に加わった地形図の記号)9 問 | 気体(気体 A・B の判別/アンモニアの発生と上方置換/空気の 0.58 倍という重さ/温度が 1℃ 上がるごとに 273 分の 1 という体積変化)6 問 |
この学校の理科でいちばん大きい特徴は、大問の並びが分野で固定されていることです。 精読した 3 年はすべて 大問 1 =生物 → 大問 2 =物理(うち電気回路が 3 年連続)→ 大問 3 =地学 → 大問 4 =化学 の順で、大問数は 4 のまま動きません。同じ位置に同じ分野が来るという意味であって、同じ問題が出るという意味ではありません。生物が大問 1 に来る並びは転写のある 2009〜2026 の 18 年でほぼ通しており、地学が大問 3 に来る形は 2018〜2026 の 9 年、電気回路が大問 2 に来る形は 2024〜2026 の 3 年で確認できます。
頻出単元と周期(転写の分類・2009〜2026 の 18 年)
| 分野 | 大問で出た単元と年 | 傾向 |
|---|---|---|
| 生物(大問 1) | 植物のつくりとはたらき 2009・2012・2013・2015・2017・2018・2019・2020・2021・2023/こん虫・動物の分類 2011・2014・2022・2026/人体 2010・2025/種子の発芽 2016/生態系・食物連鎖 2024 | 18 年で 10 年が植物。ただし直近 3 年は動物・人体が続き、植物が 2023 以来 3 年出ていない |
| 物理(大問 2) | てこ・つり合い 2011・2014・2015・2017・2018・2021/滑車 2009・2010・2022・2023/ばね 2012・2013・2020/電気回路 2024・2025・2026/電流のはたらき 2019/音 2016 | 力学(てこ・滑車・ばね)が長く主役だったが、2024 から 3 年連続で電気回路。2025 は前半がばね・てこ、後半が電気回路の二本立て |
| 地学(大問 3 中心) | 気象 2012・2013・2014・2019・2021・2022/地層・岩石 2009・2015/地震・火山 2018・2023・2024/流水のはたらき 2010・2025/月 2011/星・星座 2020/太陽 2026 | 気象が 6 年で最多。2023〜2024 は地震が 2 年続き、2025・2026 は流水・太陽 |
| 化学(大問 4 中心) | 気体の性質 2009・2010・2012・2014・2015・2018・2022・2024/中和 2011・2017/金属と水よう液 2013・2016/熱と状態変化 2019・2020・2023/溶解度・再結晶 2021・2025/水溶液の性質と判別 2026 | 気体が 8 年で最多。2024 気体 → 2025 溶解度 → 2026 水溶液・中和 と回っている |
問い方
- 記号選択が主軸、次いで数値・語句の短答です。精読した 3 年の割合は、選択が 53%(2024)・64%(2025)・57%(2026)、短答が 36%・33%・42%。記述は 2024 に 1 問(カラス対策)、2025 に 1 問(対照実験を置いた理由)、2026 は 0 問でした。
- 一つの大問の中で分野をまたぎます。2024 大問 1 は鳥の骨格(生物)→ ツバメ前線(気象)→ カラスの生息数の割合計算(算数的処理)まで含み、2025 大問 2 は前半がばね・てこ、後半が電気回路。「[ Ⅰ ][ Ⅱ ] について、それぞれの問いに答えなさい」という二本立ての導入が 2024・2026 で見られます。
- 表・グラフの数値から計算させる短答が各大問に入ります。2024 のカラスの減少率(%)とアンモニアの体積(273 分の 1)、2025 の降水量からの試算、2026 の南中高度(小数第 2 位まで)と中和の X・Y。桁の指定(「小数第 2 位を四捨五入して」2026 大問 3 問 4)を読み落とさないこと。
- 「すべて選びなさい」「2 つ選びなさい」「誤っているものを 1 つ」が混じります。2026 大問 2 問 5(光る豆電球をすべて)、2026 大問 3 問 2(すべて)、2025 大問 1 問 2(誤っているもの)。
- 同じ生徒の名前(健児君・巣太君)が会話文・自由研究の導入に繰り返し出て、その年・前年の出来事が入口になります(→ 6 節)。ただし知識として時事を問うのではなく、そこから南中高度や震度の計算へつなぐ作りです。
家での回し方は 7 節、形式面の注意は 10 節、しばらく出ていない単元は 9 節にまとめました。
8-3. 社会(30 分・50 点・大問 3・小問 24〜25)
年度×大問の題材表(2024〜2026・原本で確認)
| 年度 | 大問 1(地理) | 大問 2(歴史・テーマ通史) | 大問 3(公民) |
|---|---|---|---|
| 2026(3 題・24 問) | 日本の自給率(品目別食料自給率の推移表/鶏卵の自給率/フードマイレージ/木材の国内生産量と燃料材の増加/ 輸入割合の高い資源の表/魚介類の輸入額上位 4 品目/レアメタル/ある地下資源)10 問 |
草花(纏向遺跡と邪馬台国/風土記の編さんと外国/六歌仙/和歌を詠んだ人物/承久の乱の時代の法律/ 参勤交代/古い順の並べ替え/葉藍の収穫高と藍の輸入量のグラフから理由を 40 字/東京都のできごと/本土空襲)10 問 |
参議院と参議院議員通常選挙(衆参の議場写真と会議録の判別/空欄に語と数(漢字 3 字・1 けたの数字)/参議院改革の方向性を「〜という語を用いて 25 字以内」で/検討中の案の正誤)4 問 |
| 2025(3 題・25 問) | 浜松市とその周辺の楽器製造を中心とした工業(政令指定都市の表/天竜川の名称と流路/浜松城と遠江国分寺を結ぶ直線の断面/東海工業地域と京葉工業地域の比較/ かつての作物/1 時間ごとの気象データ/本社工場の写真 A〜D /遠州地域の産業の地域構造図)10 問 |
稲作と米(稲作の遺跡/大嘗祭/土地制度と税制/平安貴族の高杯/室町文化と能/ 大阪に集まった資料/大飢饉のときの将軍/米騒動と民衆運動/ミッドウェー海戦の発表を 20 字/1950 年代のできごと)10 問 |
正誤の組み合わせ((1)〜(5) の①・②の 2 文を読んで正誤を判定。内閣不信任/国の歳出と租税収入/地方公共団体の首長と議員の被選挙権年齢・任期/サンフランシスコ平和条約/国連加盟)5 問 |
| 2024(3 題・25 問) | 自然災害と地形図の読図(2016 年の天気図とフェーン現象/広島市北部の 1999 年と現在の地理院地図を比べて 30 字/新しい地図記号/ 千葉県北部の 1967 年と現在の地図/等高線の間隔が変わった理由を 40 字/岐阜県安八町の輪中と三角点)9 問 |
金属・鉱物(三種の神器の勾玉/日本と朝鮮半島/和同開珎を漢字で/奥州藤原氏/戦国時代の金銀山/ 大阪/たたら製鉄/1901 年操業の製鉄所を漢字で/大戦景気と 1920 年代/1941 年のバス・タクシーの営業許可の規制理由を 40 字)10 問 |
統一地方選挙を題材にした授業(投票の表と衆参両院の選挙/無効票をあらわす色/保障される基本的人権/地方自治の記事/グラフ 1 の A〜C の年/クォータ制について自分の考えを 30 字)6 問 |
社会も分野の並びが固定されています。 精読した 3 年はすべて 大問 1 =地理(9〜10 問)→ 大問 2 =歴史(10 問)→ 大問 3 =公民(4〜6 問)で、大問数は 3 のまま動きません。転写のある 2009〜2026 の 18 年も一貫して 3 大問で、公民が大問 3 に来る形は 18 年通して確認できます。同じ位置に同じ分野が来るという意味であって、同じ問題が出るという意味ではありません。
大問 2 の「テーマ通史」は問い方まで同じ
精読した 3 年で最も再現性が高いのは大問 2 です。「◯◯に関して述べた次の 1〜10 の文章を読み、下の問いに答えなさい」という導入 → 下線部①〜⑩ → 問 1〜問 10 が下線部の番号どおりに対応、という作りが 3 年とも完全に一致します。しかも 10 本の文章は時代順に並んでおり、問 1 が原始・古代、問 5 前後が中世〜近世、問 8〜問 10 が近代〜戦後という配置まで揃います(2024 は勾玉 → 和同開珎 → 奥州藤原氏 → 戦国の鉱山 → 大阪 → たたら製鉄 → 八幡製鉄所 → 大戦景気 → 1941 年、2025 は稲作遺跡 → 大嘗祭 → 税制 → 平安貴族 → 室町文化 → 大阪 → 大飢饉 → 米騒動 → ミッドウェー → 1950 年代、2026 は纏向遺跡 → 風土記 → 六歌仙 → 和歌 → 承久の乱 → 参勤交代 → 並べ替え → 葉藍 → 東京都 → 本土空襲)。
つなぎのテーマは毎年変わります(金属・鉱物 → 稲作と米 → 草花)が、テーマそのものを知らなくても答えられる作りで、問われるのは各時代の標準的な知識です。「同じ種類の問題が同じ場所に出る」出方の代表例で、大問 2 だけを 3 年分縦に解くと問い方に慣れることができます。
頻出単元と周期(転写の分類・2009〜2026 の 18 年)
| 分野 | 主要単元と年 | 傾向 |
|---|---|---|
| 地理(大問 1) | 日本の地形 2014・2019・2025/貿易・資源・エネルギー 2020・2022・2026/都道府県の同定 2013・2021/工業・産業 2015・2016/農業・畜産 2011・2017/水産業 2009/交通・通信 2010/地形図の読図 2012/人口・都市 2018/林業・森林 2023/環境問題・防災 2024 | 単元が毎年入れ替わるのが特徴。同じ地理単元が 2 年続くことはほとんど無い。ただし統計表・グラフ・地図の読み取りという解き方は毎年共通 |
| 歴史(大問 2) | 近代の戦争と大正・昭和前期 2011・2020・2024・2026/原始・古代 2010・2012・2014・2017・2023/鎌倉・室町 2013・2016・2019/飛鳥・奈良 2015・2021/平安 2009・2018/江戸 2022・2025 | 転写の分類では「大問の主要単元」が年ごとに違うが、これは 10 本の文章のうちどの時代の設問が多いかの差で、通史を一続きで問う形は変わらない |
| 公民(大問 3) | 三権分立 2011・2019・2021・2025・2026/日本国憲法 2009・2017・2022/国際社会 2010・2012/選挙制度 2016・2024/環境政策 2020・2023/地方自治 2018/都道府県 2013/戦後・現代 2014・2015 | 国会・選挙・三権分立の周辺が 18 年で 7 回と最多。2024〜2026 の 3 年は選挙・国会が続いている |
問い方
- 記号選択が主軸です。精読した 3 年の選択の割合は 64%(2024)・84%(2025)・71%(2026)。短答は 16〜21%、記述は 4〜16% です(字数・文字種の指定は 10 節)。
- 記述の中身は「グラフ・地図の変化を見て理由を書く」です。2024 は 1999 年と現在の地理院地図の差、等高線の間隔の変化、1941 年の規制強化の理由。2026 は葉藍の収穫高と輸入量の 2 つのグラフから理由を書きます。資料の変化を言葉にする練習が直接効きます。
- 「あやまっているもの」「正しいもの」を選ぶ 4 択が中心です。2025 大問 3 のように①・②の 2 文の正誤の組み合わせを判定させる形も出ます(2025 大問 3 は 5 問すべてこの形)。
- 写真・図・グラフ・地図を必ず使います。2025 は本社工場の写真 A〜D の判別と地域構造の模式図、2026 は衆参の議場写真と会議録の判別、2024 は地理院地図の新旧比較。文字の知識だけでは足りません。
家での回し方は 7 節、形式面の注意は 10 節、しばらく出ていない単元は 9 節にまとめました。
8-4. 国語(50 分・100 点・大問 3・小問 28〜32)
国語だけは資料が 2009〜2019 年度の 11 年分しかなく、2020 年度以降の問題文が資料にありません(著作権処理の関係で掲載されない年が多いためです)。以下は 2017〜2019 の 3 年を原本で精読したもので、直近の出題がこの通りである保証はありません。最新の状況は市販の過去問集で確かめてください。
年度×大問の題材表(2017〜2019・原本で確認)
| 年度 | 大問 1 | 大問 2(説明的文章) | 出典 | 大問 3(随筆) | 出典 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2019(3 題・32 問) | 漢字の書き取り 10 問(ソウジュウ・ライメイ・サイク・トウジ・キボウ・ サイケン・ショウタイ・タクワ・イタダ・ヒロ) |
サケとマグロの養殖・野生種の減少と寿司ネタの歴史 11 問 | 井田齊『魚はすごい』 | 本を読むこと・電子書籍と紙の本・子供の教育 11 問 | 群ようこ「本との距離」 |
| 2018(3 題・30 問) | 漢字の書き取り 10 問(イタ・アラワ・オガ・テンラン・タイシャク・ セイセイ・ショウ二科・コテイ・イサン・ミンシュウ) |
科学とは何か・仮説と検証・相関関係と因果関係(朝食と学力)11 問 | 池上彰『はじめてのサイエンス』 | 亡くなった父(光晴さん)をめぐる家族の記憶 9 問 | 井上荒野『夢のなかの…魚屋の地図』 |
| 2017(3 題・28 問) | 漢字の書き取り 9 問(コウカイ・クンリン・ヨウサン・ボウエキ・アヤツ・ メイキュウ・カブ・モッパ・サバ) |
文章の書き方・「離見の見」・自分の感情をナマな言葉で書かないこと 10 問 | 林望『文章の品格』 | 「大いなるもの」と木琴のエピソード・決断 9 問 | 春日武彦『鬱屈精神科医、占いにすがる』 |
大問 1 =漢字の書き取り(カタカナを漢字に直す 9〜10 問)→ 大問 2 =説明的文章 → 大問 3 =随筆という並びは、精読した 3 年に共通し、転写のある 2011〜2019 の 9 年でも大問 1 が漢字の書き取りである形が確認できます(2009・2010 は大問 2 題で漢字の大問がありません)。同じ位置に同じ種類の問題が来るという意味であって、同じ問題が出るという意味ではありません。
文章の傾向(資料のある 11 年に限れば)
出典が残っている 2009〜2019 の 11 年分を並べると、大問 2 は科学・言語・社会をやさしく説明した新書系の文章(武田邦彦『偽善エコロジー』2009、佐々木正悟『脳は直感している』2010、阿部芳郎『考古学の挑戦』2011、花里孝幸『生態系は誰のため?』2012、毛利衛『日本人のための科学論』2013、森博嗣『科学的とはどういう意味か』2014、河野至恩『世界の読者に伝えること』2015、林望『文章の品格』2017、池上彰『はじめてのサイエンス』2018、井田齊『魚はすごい』2019)、大問 3 は個人の体験を書いた随筆または小説(羽鳥操・松尾哲矢 2009、村山由佳『楽園のしっぽ』2010、玄侑宗久『しあわせる力』2011、乃南アサ『見知らぬ街で』2012、藤原新也『名前のない花』2013、角田光代 2014、木皿泉「正月を食べる」2015、椎名誠『孫物語』2016、春日武彦 2017、井上荒野 2018、群ようこ「本との距離」2019)という色分けが 11 年通して続いています。
大問 2 に科学・生き物の文章が来る割合が高いのがこの学校の目立つところで、11 年のうち少なくとも 6 年(2009・2012・2013・2014・2018・2019)が科学・生物・環境をテーマにしています。理科の大問 1 が毎年生物であることと合わせて、生き物や自然科学の文章に慣れておく価値があります。
問い方
- 記述はすべて字数指定つきです。「本文中の言葉を使って、六十字以内で答えなさい」(2017)、「本文中の言葉を使って、五十字以内で答えなさい」(2018)、「本文中の言葉を使って、四十字以内で答えなさい」(2019)のように、「本文中の言葉を使って」+字数指定という形が 3 年とも繰り返されます。字数は 10 字から 80 字まで幅があります(2019 は「『サケの場合は、』に続くように八十字以内」が最長、2017 は「七十字以内」)。
- 抜き出しは「初めの◯字」の形が多くなっています。「本文中から探し、その初めの五字をぬき出して答えなさい」(2019 に 3 問)、「初めの十字」(2018)、「初めの七字」(2017)。一文・一段落を特定してから頭を写す形で、探す範囲が広めです。
- 空欄を字数指定つきで埋めさせる大きな設問が 2018・2019 にあります。2018 大問 2 問 11 は Ⅰ〜Ⅳ の空欄に「五字以内」「二字」「十字以内」と別々の字数が指定され、抜き出しと自分の言葉の両方が混じります。
- 助詞・助動詞の識別が 3 年連続で出ています。「さえ」の用法(2017 大問 2 問 5)、「ない」の識別(2018 大問 2 問 3)、「食べられ」の意味(2019 大問 2 問 1)。文法の設問が説明的文章の大問に必ず 1 問入っています。
- 語句・慣用句の知識も入ります。「口を貸さない」の口に漢字一字(2017)、「口転口倒」の空欄に漢字(2019)、「簡単に」の直前に補う語句(2019)。
家での回し方は 7 節、形式面の注意は 10 節、しばらく出ていない単元は 9 節にまとめました。
9. しばらく出ていない単元(復活の警戒)
周期が上限に達しているものです。転写の単元分類(2009〜2026)で大問の主要単元として数えたもので、精読していない年の細部は保証しません。最終確認年度は、その単元を大問として最後に確認できた年度です。
| 科目 | 単元 | 大問で出た年(転写の分類) | 最終確認年度 | 状況 |
|---|---|---|---|---|
| 算数 | 時計算 | 2009・2011・2017・2018・2021 | 2021 年度 | 18 年で 5 回。2021 を最後に 5 年なし。約束記号との複合で出た年もある |
| 算数 | 円とおうぎ形(大問として) | 2009・2011・2018 | 2018 年度(大問として) | 2024 大問 4(1) に斜線部の面積として小問で登場 |
| 算数 | 立体の切断 | 2013 | 2013 年度 | 13 年なし。立体そのものは 2025 大問 3 に出ている |
| 算数 | 場合の数・論理(大問として) | 2010・2015・2016・2017・2020・2022 | 2022 年度(大問として) | 2024 は大問 1 の 1 問に降りた |
| 算数 | 平均・和差・売買などの文章題(大問として) | 2010・2011・2013・2019・2020・2021・2023 | 2023 年度(大問として) | 近年は大問 1 の小問集合に集約。大問として戻る余地はある |
| 理科 | 植物のつくりとはたらき | 2009・2012・2013・2015・2017・2018・2019・2020・2021・2023 | 2023 年度 | 18 年で 10 回と最多なのに 2023 以来 3 年なし。大問 1 は必ず生物なので、次の候補の筆頭 |
| 理科 | てこ・つり合い | 2011・2014・2015・2017・2018・2021 | 2021 年度(大問として) | 2025 大問 2 の前半に部分登場 |
| 理科 | 滑車 | 2009・2010・2022・2023 | 2023 年度 | 電気回路が 3 年続いた後の戻り先 |
| 理科 | 気象 | 2012・2013・2014・2019・2021・2022 | 2022 年度(大問として) | 18 年で 6 回。2024・2025 に小問 |
| 理科 | 月・星座 | 月 2011/星・星座 2020 | 月 2011 年度/星座 2020 年度 | 月は 15 年、星座は 6 年空いている。地学は大問 3 で必ず出る |
| 理科 | 気体の性質 | 2009・2010・2012・2014・2015・2018・2022・2024 | 2024 年度 | 18 年で 8 回と化学の最多 |
| 理科 | 熱と状態変化 | 2019・2020・2023 | 2023 年度 | — |
| 社会 | 地形図の読図(大問の主題として) | 2012・2024 | 2024 年度 | 12 年周期で戻った実績。2024 は防災とセット |
| 社会 | 日本国憲法(公民の大問の主題として) | 2009・2017・2022 | 2022 年度 | 2024〜2026 は選挙・国会が続いている |
| 社会 | 国際社会・国際協力 | 2010・2012 | 2012 年度(大問として) | 14 年なし(2025 大問 3 に小問)。公民は大問 3 で必ず出る |
| 社会 | 環境政策 | 2020・2023 | 2023 年度 | — |
| 社会 | 人口・都市/交通・通信網 | 人口 2018/交通 2010 | 人口 2018 年度/交通 2010 年度 | 交通・通信網は 2025 に小問。地理は毎年単元が入れ替わるので、間隔の空いた単元は戻りやすい |
| 社会 | 水産業(大問の主題として) | 2009 | 2009 年度(大問として) | 2026 に小問。間隔が空いている |
| 国語 | 大問 2 題構成 | 2009・2010 | 2010 年度 | 2011 以降は 3 題(漢字+文章 2 本)。2020 年度以降の資料が無いため現状は不明で、大問構成が動く可能性はある |
- 歴史は通史なのでどの時代も出ますが、平安時代(大問の主要単元としては 2018 が最後)と安土桃山(2024 に小問)は設問数が少なめの年が続いています。
- 国語では、詩・短歌・古文は 2009〜2019 の 11 年で出ていません。
10. 形式面の注意
算数
- 50 分・100 点・大問 4・小問 15〜16(第Ⅰ期の募集要項と、精読した 3 年の転写)。
- 精読した 3 年の 46 問はすべて数値・比などを答える短答で、記号選択は年 0〜1 問。途中式や考え方を書かせる設問は一つもありませんでした(2024 大問 3 の導入に「解答は答えのみを書きなさい」と明記)。作図の指示も 3 年の設問文には現れませんでした。
- 「最も簡単な整数の比で求めなさい」(2024・2025)の指定があります。円周率の但し書きは 3 年の設問文に現れていませんが、2026 大問 4 は回転体で円柱を扱うので、市販の過去問で但し書きの有無を確かめてください。
- 「はいくつですか」「は何 cm³ ですか」のように単位を設問文で指定してきます。答えの単位を書く欄かどうかは転写では読み切れません。
理科
- 30 分・50 点・大問 4・小問 33〜40(2024 年 36 問、2025 年 33 問、2026 年 40 問)。1 問あたり 45〜55 秒しかありません。理科で最も効くのは知識の量より処理の速さで、選択肢を読む速度が直接得点になります。
- 記号選択が 53〜64%、数値・語句の短答が 33〜42%、記述は 2024・2025 に各 1 問(2026 は 0)。作図の指示は 3 年の設問文に現れませんでした。
- 桁の指定(「小数第 2 位を四捨五入して」2026 大問 3 問 4、「計算の答えは小数…」2026 大問 4 問 3)に注意。「ア〜オから 2 つ選びなさい」「A〜H からすべて選びなさい」「誤っているものを 1 つ」と選び方の指定が変わるので、答えの個数を勝手に決め打ちしないこと。
- 導入文が長く(3 年の平均で設問文と導入文を合わせて 5,000 字前後)、会話文・自由研究の記録・図表が並ぶので、先に設問を見てから本文に戻る読み方が要ります。
社会
- 30 分・50 点・大問 3・小問 24〜25。1 問あたり 70〜75 秒です。選択肢の文が長い(4 つの文をすべて読ませる正誤判定が多い)ので、読む速さがそのまま点になります。
- 記号選択が 64〜84%、短答が 12〜21%、記述が 4〜16%。記述は 3 年とも字数指定つきで 20〜40 字(2024「30 字以内で述べなさい」「40 字以内で説明しなさい」、2025「20 字以内で述べなさい」、2026「40 字以内で説明しなさい」「〜という語を用いて 25 字以内で説明しなさい」)。長文記述は無く、解答らんは狭いと考えてよいでしょう。
- 文字種の指定が細かくなっています(「漢字で」「漢字 2 字で」「漢字 3 字で」「漢字 4 字で」「カタカナ 5 字で」「1 けたの数字で」)。ひらがなで書くと落ちます。
- 写真・地図・グラフ・統計表が毎年入り、冊子の分量は A4 換算 12 頁前後。ページをめくる時間も見込んでおきます。
国語(2017〜2019 で確認)
- 50 分・100 点・大問 3・小問 28〜32。設問数が多く(漢字 10 問+読解 20 問前後)、1 問あたり 1 分半しかありません。
- 短答(漢字・抜き出し)が 50〜62%、記号選択が 28〜30%、記述が 9〜20%(3 年で 3〜6 問)。記述はすべて字数指定つきで 10〜80 字(中心は 40〜60 字)、条件は「本文中の言葉を使って」が 3 年とも付きます。自分の言葉で言い換えすぎると外れるので、本文の表現をどう組み替えるかの練習が要ります。
- 「※解答にあたっては、句読点やかぎかっこ等の記号も一字分として数えること」の注記があります(2017)。
- 本文は 2 本合わせて 5,000〜6,000 字前後。作図・図表はありません。
11. 学年別ロードマップ
| 段 | 何をするか | この学校での重み |
|---|---|---|
| 小 4(土台) | 計算の正確さ(分数・小数・単位換算)、図形(立方体・円柱を紙で作って回してみる/断面を見る)、読解(線部の言い換えを口で言う)、短い記述(理由を 1 文で)、漢字語彙の 5 本。この学校で最終的に効く入口は「割合と比」「速さの 3 公式」「立体を回したらどんな形になるかの感覚」「カタカナを漢字に直す毎日 10 問」 | 差はほぼ無い。時間計測はまだしない。ただし漢字と計算の毎日は早いほど効く(大問 1 が漢字・大問 1 が計算系の小問集合という並びが両科目で固定されているため) |
| 小 5(幅) | 全分野をひととおり学び終える時期。週の器は「平日 15 分×5 + 週末 60 分」を基本形にする。平日 15 分は漢字(カタカナを漢字に直す毎日 10 問)と計算の毎日ぶん。週末 60 分はその週の単元 1 つで、算数は 8-1 の頻出単元表を「小 5 で一巡する単元リスト」として、速さ → 流水算(川の流れと船の速さ・受験用教材の単元) → 数の性質 → 規則性 → 平面図形の面積比 → 立体の体積 → 回転体 → 食塩水 → 仕事算(分担したときの日数・受験用教材の単元) → 売買損益 → つるかめ算(個数を合計から逆算・受験用教材の単元)の順に一巡する。理科は 4 分野を均等に一巡し、特に電気回路・てこ・ばね・気体・溶解度・南中高度の計算単元。社会は通史を一続きで言えるようにし、統計表と地図の読み取りを習慣に。国語は説明的文章(科学・生き物)と随筆の両方を読み、抜き出しと 40 字記述を練習する。ただし国語は 2020 年度以降の資料が無い(→ 13 節)ので、直近の形式は市販の過去問集で確かめる | ここが本体。4 科目とも「どの分野も必ず出る」構成なので、苦手分野を残すと必ずその大問で失点する。理科は 4 分野すべて、社会は 3 分野すべてが毎年出る |
| 小 6(仕上げ) | 7 節の 8 項目。夏以降に時間を計った通し演習を軸にする。加えて「同じ場所を縦に」解く使い方が効く学校なので、社会の大問 2(テーマ通史)だけを 3 年分、理科の大問 2(物理)だけを 3 年分、算数の大問 1(小問集合)だけを 3 年分、というまとめ方をする | 時間配分の練習に最も時間をかける価値がある段。理科 30 分・社会 30 分は、解ける問題を全部解く前に終わってしまう分量である |
この学校は小 4 から始めるとどこで差がつくか。 小 5 での全分野の一巡と、小 6 での処理速度の二段構えになります。大問の並びが固定されているぶん「ここは捨てる」という戦略が取りにくく、理科の 4 分野・社会の 3 分野のどれか一つでも穴があると、その大問がまるごと沈みます。逆に、どの分野も標準的な問題が中心なので、穴を作らずに小 5 を終えられれば、小 6 は時間配分の練習に集中できます。早くから効くのは漢字(毎日 10 問)と計算(毎日)の 2 つで、どちらも大問 1 の位置に固定されているため、積み上げがそのまま点になります。
12. この学校と併願するなら
観点は「同じ形式・同じ頻出単元・同じ問い方なら過去問演習が二重に効くか」だけです。難易度・偏差値帯・入試日程の重なり・通学圏は見ていません。近さは出題構造の距離と単元の分布の似方を合成した自動集計で、同じ問題が出るという意味ではありません。
- 東京成徳大学中学校(東京都・共学)— 国語と社会が最も近く、算数も近い組み合わせです。4 科すべてで比較できる数少ない相手です。
- 獨協中学校(東京都・男子校)— 国語が非常に近く、算数・社会も近い相手です(理科だけ離れます)。ただし巣鴨の国語は 2019 年度までの資料での比較です。
- 東京農業大学第三高等学校附属中学校(埼玉県・共学)— 国語が近い相手です。算数・理科は比較できません。
8 校の一覧・記述量・注意は 併願候補ページ へ。
- 巣鴨の理科は「30 分・4 大問・小問 40」という分量が独特で、そのまま代用できる学校は少なくなっています(候補 8 校の理科の近さはいずれも中程度で、突出して近い相手はいません)。
13. 資料の限界
- 入試回が特定できません。この学校は 4 科の回が 3 つ(第Ⅰ期・第Ⅱ期・第Ⅲ期)と算数 1 科の回が 1 つあるのに対し、転写データは 1 年につき 1 冊しかなく、どの回のものかは資料から判別できません。4 科の回は時間・配点が同じなので分析の枠組みは共通しますが、同じ年の他の回の出題がこの通りである保証はありません。算数選抜(60 分・算数 1 科)はこのレポートの対象外です。
- 国語は 2020〜2026 年度の 7 年分の問題文が資料にありません。著作権処理の関係で掲載されない年が多いためで、学校が出していないわけではありません。国語について書いたことはすべて 2009〜2019 年度の資料に基づき、原本を精読したのは 2017〜2019 の 3 年です。直近の大問構成・記述の量・出題される文章が変わっている可能性があるため、国語だけは市販の過去問での確認を強くおすすめします。
- 転写の読み落としの可能性があります。図・写真・グラフ・地図は文字情報に置き換えているため、算数の立体図形、理科の回路図と表、社会の地理院地図・写真の細部は、設問文と図の説明からの推定を含みます。転写の読み取り確度が低めの年が算数 4 年・理科 9 年・社会 4 年あり、精読した 2024〜2026 のうち算数 2026、理科 2024・2025、社会 2024・2025・2026 が含まれます(本文の記述はこれらの年も設問文を読み直して確認しました)。2026 算数の大問 4 は小問番号が (1)(1)(2) と重複して読まれています。3 問構成であることは確かですが、枝番号は市販の過去問で確認してください。社会は 2024 の大問 1 問 5、2025 の大問 2 問 4 の読み取りに欠けがあり、図版の細部は市販の過去問で確かめてください。
- 同じ問題の使い回しは見つかりませんでした。精読した年(算数・理科・社会は 2024〜2026、国語は 2017〜2019)の中では、数値だけを変えた同じ問題の再登場は確認できませんでした。それ以前の年との照合はしていません。
- 設問別の配点は分かりません。科目の満点(国算 100・理社 50)は募集要項にありますが、大問ごと・設問ごとの重みは冊子に印刷されていないため、「大問 1 が全体の何割」といった配分は推定に頼っています。
- 「毎年」「〜年連続」は原本で 3 年以上の反復を確認したものだけに使いました。「〜のように見える」と書いた箇所は題材からの推測で、出題意図を裏づける資料はありません。2009〜2023 の単元の回数は転写データの分類を機械的に数えたもので、精読していない年の細部は保証しません。
- 学校の方針・カリキュラム・入試結果には触れていません(別の資料の領分です)。
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