帝京中学校 の過去問分析

帝京中学校の過去問を年度ごとに数えて、何が固定で何が毎年変わるか・よく出る単元・過去問の使い方をまとめたページです。

帝京中学校 過去問分析(2023・2025 年度・2 年分)

更新 2026-08-20。


1. この学校の基本情報

項目 内容
所在地 東京都板橋区(1946 年に板橋区へ移転。1948 年の学制改革後は帝京中学校・高等学校)
男女 共学
入試回と日程 第 1 回 2 月 1 日午前・午後/第 2 回 2 月 2 日午前(得意教科重視)・午後(得意分野評価)/第 3 回 2 月 4 日午前/第 4 回 2 月 7 日午前/帰国生入試 国内 2026 年 12 月 2 日・海外(ニューヨーク)2026 年 11 月 15 日
科目と配点 第 1 回午前・第 3 回・第 4 回 — 2 教科(国語・算数・英語から 2 教科・各 100 点)または 4 教科(国語 100 点・算数 100 点・理科 50 点・社会 50 点)。第 1 回午後は 2 教科。第 2 回午前は 2 教科(高得点の科目を 2 倍に換算・時間と配点は要項に記載なし)。第 2 回午後は 5 分野から 2 分野を選択(高得点の分野を 2 倍に換算)。帰国生入試は英語 100 点・作文 100 点
試験時間 国語 50 分・算数 50 分・英語 50 分・理科と社会は合わせて 50 分。帰国生入試(海外)は英語 50 分・作文 50 分
面接 第 1 回午前・午後は面接なし(募集内訳は一貫特進 10 名・インターナショナル 10 名ほか。午後の募集は午前と合算)。帰国生入試(国内)は日本語・英語の面接があります

上の表は 2027 年度の募集要項による内容です。

いまの小 6 は 2027 年 2 月、小 5 は 2028 年、小 4 は 2029 年の入試を受けます。

このページは東京都板橋区の帝京中学校のものです。帝京大学中学校(八王子市)などの系列の別の学校とは違う学校です。また、このレポートが分析した問題冊子には入試回の表記が無く、どの回の問題かは断定できません(→ 4 節・13 節)。


2. このページでわかること

このページは、どんな問題が出るか・家で何をやるかだけを扱います。難易度・偏差値・合格可能性・入試結果は扱いません(偏差値募集要項・入試結果)。

過去問そのものの回し方は 過去問の使い方、受験用語は 用語集 にまとめてあります。

以下、大問(問題の大きなかたまり)・小問(その中の一問)という言い方をします。


3. まず結論だけ(10 行)

結論

  1. 精読できたのは 2023 年度と 2025 年度の 2 年だけで、国語は 1 年も資料がありません。だからこのページでは「毎年」とは書きません(→ 4 節・13 節)。
  2. 精読した 2 年では、大問の数・小問の配り方・並びが 3 科目とも一致しています。社会は地理 → 歴史 → 公民、算数は大問 1 が 10 小問の一問一答で大問 5 が速さ、理科は大問 1 が生物、という座席(問題の置き場所)です。
  3. 時間がとても短い試験です。社会と理科は 1 冊に合冊され 2 教科で 50 分・合計 61〜66 問(1 問 45 秒前後)、算数は 50 分で 20 問・答えのみです。

家でやること 3 つ

  1. 社会と理科を続けて 50 分で解く練習をします(合冊のまま解く、本番と同じ受け方の再現です)。
  2. 算数の大問 1 の 10 枠を枠ごとに縦に解きます。とくに (1)〜(4) の計算 4 問と (10) の立体の体積です。
  3. 社会・公民の定番語(非核三原則・基本的人権・国際連合など)を漢字で書けるようにします。非核三原則は 2 年とも出ました。

今週やる 1 つ

  1. 過去問 1 年分で社会と理科を続けて 50 分で解き、「先に理科を片づける」「公民から解く」などの順番を決めます。

注意

  1. 国語は資料が 1 年も無く未分析です。また冊子に入試回の表記が無いため、受ける回の過去問は市販の過去問集で必ず確認してください。

4. 資料の状況

どの年をどこまで見たかを、3 つに分けて書きます。精読した年(設問文まで読んだ年)/構成だけ数えた年(大問の並び・小問の数だけを数えた年)/資料のある年(転写が存在する年)。転写=過去問の紙面を文字データに起こしたもの、です。

科目 精読した年 構成だけ数えた年 資料のある年 判読の確度
算数 2 年(2023・2025) 0 年 2 年(2023・2025。2024 は問題冊子が資料に無い) 高。式は数式の表記で残っており、数値・単位まで読めます
理科 2 年(2023・2025) 0 年 2 年(2023・2025。2024 は資料に無い)
社会 2 年(2023・2025) 0 年 2 年(2023・2025。2024 は資料に無い) 2025 は高。2023 は転写の確度が低いと記録されており、図版の一部にぼかしの注記があります。設問の並びと単元は読み取れますが、細部の語句は市販の過去問で確かめてください
国語 0 年 0 年 0 年(1 年も資料が無い) 未分析(著作権処理の関係で掲載されない年が多いためです)

5. 一番大きな結論

精読できたのは 2023 年度と 2025 年度の 2 年だけで、国語は 1 年もありません。だから「毎年こうだ」とは書けません。そのうえで言えることが二つあります。

(1) 精読した 2 年では、大問の数・小問の配り方・並びが 3 科目とも一致しています。

科目 2023 年度 2025 年度
算数 6 大問・20 小問(大問 1 が 10 小問、大問 2〜6 が各 2 小問) 6 大問・20 小問(配り方も同じ)
理科 3 大問・20 小問(7+6+7) 3 大問・24 小問(9+6+9)
社会 3 大問・41 小問(14+13+14) 3 大問・42 小問(13+15+14)

「何番に何が来るか」も、次の範囲で 2 年とも一致しました(同じ問題が出るのではなく、同じ種類の問題が同じ場所=同じ座席に出るという意味です)。

(2) 時間がとても短い試験です。 社会と理科は 1 冊に合冊された問題用紙で(2023・2025 の両年とも転写の注記で確認)、学校が公表している試験時間は 2 教科合わせて 50 分・合計 100 点(各 50 点)。精読した 2 年の小問数は社会 41〜42 問+理科 20〜24 問なので、合計 61〜66 問を 50 分。1 問あたり 45 秒前後しかありません。算数は 20 問で 50 分(1 問 2 分半)、しかも答えだけを書かせる形式で、途中式の欄はありません。

この二つを合わせると、この学校の過去問演習でいちばん最初に効くのは「知らない問題で止まらない」練習だと読めます。社会・理科は合冊であることを再現して、社会と理科を続けて 50 分で解く形で練習しないと、本番の配分感覚がつかめません。

過去問の使い方としては「単元の幅をひととおり埋めたうえで、同じ座席の問題を年度をまたいで縦に見る」がいちばん近くなります。ただしここで精読できた年数は 2 年しかないので、縦に並べられる枚数はごく薄いです。市販の過去問集で年数を足すことを前提に読んでください。

なお「同じ問題の使い回し」については、両年の原本を突き合わせて同じ問いだと確認できたのは社会の非核三原則の 1 問だけです(2023 大問 3 問 3(2)「『核兵器を、もたない、つくらない、もちこませない』を掲げた原則を何と呼ぶか」/2025 大問 3 問 3「日本における『核兵器をもたない、つくらない、もちこませない』という原則を何というか」)。それ以外は、同じ単元・同じ作りではあっても、数値も設定も別の問題でした。


6. この学校らしさが出る場所

2 年分なので「この学校の色」と言い切るには弱く、「2 年ともそうだった」までの話として読んでください。


7. 今からやるなら(優先順)

想定している学年: 受験学年(小 6)の、過去問演習に入っている段階を前提に並べています。小 5 以前の方は、この節を「最終的にここへ向かう」地図として読み、日々の学習は基礎(計算の正確さ・図形・読解・短い記述・漢字語彙)を先に。学年別の入り方は 11 節にまとめました。

以下の「2 年とも」はすべて 2023 年度と 2025 年度の 2 年を指します。3 年以上の反復で確かめた項目はありません。各項目の根拠(年度と実例)は 8 節(科目別の詳細)を参照してください。先頭の [ ] は家での回し方の目安、末尾の(確認: 〜◯年度)は、その内容を原本で確認できている最後の年度です。

  1. [週末 60 分] 社会+理科を「続けて 50 分」で解く練習 — 2 教科が 1 冊に合冊されていることが、この学校のいちばん実務的な特徴です。精読した 2 年では合計 61〜66 問。社会の大問 1(地理・13〜14 問)で時間を使い切ると公民までたどり着きません。先に理科を片づけて社会に時間を残す/社会の大問 3(公民)から解く、など順番を決めて何度か試しておく価値があります。(確認: 〜2025 年度)
  2. [毎日 10 分] 算数・大問 1 の 10 枠を枠ごとに縦へ — 全 20 問の半分がここです。2 年とも (1)〜(4) が四則計算(分数・小数・かっこの混じった 4 問。1 問 30 秒を目標に)、(5) が比の式の穴埋め(2023「1.5 : 7/2 = 6 : □」/2025「1/3 : 3/10 = □ : 1.8」)、(6) が公約数・公倍数(2023 は 55・132・231 の最大公約数、2025 は 12 と 42 の公倍数の 3 番目)、(10) が立体の体積(2023 は立方体から直方体の容器へ水を移す、2025 は円柱のくりぬき)。この 4 枠が最優先です。比の式の穴埋めは分数・小数のどちらでも扱えるように。(確認: 〜2025 年度)
  3. [週末 60 分] 算数・大問 5 の速さ — 2 年とも大問 5 が速さです。2023 は 5km のうち最後の 6 分だけ速く走る設定、2025 は池の周りを逆向きに歩く 2 人(出会い算)。どちらも (1) が単純な計算、(2) が「途中で条件が変わる/出会ってから何分後」というひとひねりです。速さは大問 1 にも 2 年とも入っている(2023 (9) 往復の平均の速さ、2025 (7) 分速から時速への換算)ので、この学校でいちばん時間をかける価値がある単元と読めます。往復の平均・途中で速さが変わる設定・出会いと追い越しまで触っておきます。(確認: 〜2025 年度)
  4. [毎日 10 分] 社会・公民の定番語を漢字で書けるようにする — 短答(語句や数値を短く答える形式)の多くに文字種の指定が付きます(2023「漢字 2 字」=税金・「漢字 5 字」=基本的人権、2025「漢字 4 字」=国際連合・「漢字 3 字」=行政権・「漢字 4 字」=国事行為)。非核三原則は 2 年とも出ました。ほかに平和主義(第 9 条)、憲法の公布日・憲法記念日、衆議院の解散、選挙権年齢、裁判員制度、三大義務。憲法と三権のしくみが軸です。(確認: 〜2025 年度)
  5. [週 1 回] 社会・地図から都道府県と地形・気候を同定し、歴史は語群からの穴埋めに慣れる — 大問 1 は 2 年とも「次の地図を見て」で始まり、地図中の記号(①〜③・A〜E・★)が何かを問います。2023 は雨温図・海流の向きと名前・漁業種類別生産量のグラフ・養殖・火山・世界遺産、2025 は尖閣諸島・沖縄の家屋・地熱発電・黒潮と促成栽培・南海トラフ・昼夜間人口・四大公害病・果物の生産上位表・月別降水量の表。白地図に「この県といえば」(気候・農産物・水産物・工業・世界遺産・公害・災害)を書き込む作業が直結します。歴史は 2 年とも語群からの一括穴埋めがあり(2023 問 1 は 8 か所を語群から、2025 問 11 は近代の人物 5 人を語群から)、一問一答より用語の一覧を横に並べて弁別する練習が近く、人物・文化財・写真から時代を言えるところまで。(確認: 〜2025 年度)
  6. [週 1 回] 理科・大問 1 の生物は「図の観察」から — 2023 はアブラナの花の図でがく・花びら・おしべ・めしべの名前 → 受粉 → 実 → 種子 → 光合成と連鎖し、2025 はこん虫の頭部の図でショウリョウバッタとナナホシテントウを見分け、食べ物・幼虫・育ち方の順番(さなぎを含むかどうか)へ進みます。植物(花のつくり・受粉・実と種子・光合成)とこん虫(体のつくり・食べ物・育ち方)を、教科書の図をスケッチして名前を入れられるところまで。(確認: 〜2025 年度)
  7. [週 1 回] 理科・電気回路と水溶液の判別、浮力と熱の計算 — 2023 の大問 3 は豆電球の明るさと電池の持ちを 7 問すべて記号選択で問います。大問 2 は「試験管の中身が分からなくなった」という会話文から、色の変化・気体・アルミニウムと塩酸・気体の集め方を順に問います。どちらも中学受験の定番の作りで、深追いより確実に速く答えることが求められています。電気回路(直列・並列と明るさ、電池の持ち)と水溶液の判別(リトマス紙の色・気体の発生・気体の集め方)を確実に。計算が出るのは 2025 の浮力だけ(体積 → 浮力 → 密度の順)で、2025 は熱の伝わり方(金属・水・空気)と状態変化の温度も大問で出ました。(確認: 〜2025 年度)
  8. [週 1 回] 算数・水量とグラフ/規則性を各 1 題ずつ — 水量とグラフは 2 年とも 1 題(2023 は大問 4 でおもりの入った容器、2025 は大問 6 で給水と排水)、規則性も 2 年とも 1 題(2023 は大問 2 で棒を並べて正方形を作る、2025 は大問 4 で 1,2,2,3,3,3,4,4,4,4… の数列)。座席は動きましたが、出ること自体は 2 年ともです。グラフの折れ曲がりが何を意味するかを言葉で説明できるところまで。図形の並べ方と数の並べ方の両方を触っておきます。(確認: 〜2025 年度)

国語はこの資料に 1 年も入っていないため未分析です(→ 8 節の国語)。どの科目で受けるか(国語・算数・英語から 2 教科、または 4 教科)を早めに決めることが、そのまま学習配分の決定になります(→ 1 節)。


8. 科目別の詳細

8-1. 算数(50 分・100 点・6 大問 20 小問・答えのみ)

年度×大問の題材表

年度 大問 1(10 小問) 大問 2 大問 3 大問 4 大問 5 大問 6
2023 一問一答(次項に内訳) 規則性(1 本 2cm の棒を並べて正方形をつなげる) 比例(ホットケーキの材料費の表。卵の端数と 1 枚あたりの費用) 水量とグラフ(直方体のおもりが入った容器・深さと時間のグラフ) 速さ(5km を分速 200m、最後の 6 分だけ分速 250m) 円とおうぎ形(1 辺 10cm の正方形と円の一部・面積と長さの比)
2025 一問一答(次項に内訳) 食塩水の濃度(4%・200g に食塩を加える/蒸発させる) 資料の読み取り(中学 1 年生 130 人の好きな球技のグラフ。割合と倍) 規則性(1,2,2,3,3,3,4,4,4,4,5… の数列。30 番目の数/5 の倍数の個数) 速さ(池の周りを兄が左回り分速 50m・弟が右回り分速 40m) 水量とグラフ(直方体の容器に給水し、いっぱいで止めて排水)

大問 2〜6 は各 2 小問です。

大問 1 の 10 枠(精読した 2 年)

2023 年度 2025 年度 2 年の一致
(1) 四則計算((2020−20)×(100+1)÷100+3) 四則計算((64−49)×(144−9)) 一致
(2) 四則計算(小数) 四則計算(かっこの入れ子) 一致
(3) 四則計算(分数のかけ算・わり算) 四則計算(分数と小数の混合) 一致
(4) 四則計算(分数・かっこ) 四則計算(分数・かっこ) 一致
(5) 比の式の穴埋め(1.5 : 7/2 = 6 : □) 比の式の穴埋め(1/3 : 3/10 = □ : 1.8) 一致
(6) 数の性質(55・132・231 の最大公約数) 数の性質(12 と 42 の公倍数のうち 3 番目に小さい数) 一致(公約数/公倍数)
(7) 割合と比(お小遣いを 3:2 に分ける) 速さ(5460m を 84 分=時速何 km) 不一致
(8) 場合の数(0・1・2 の 3 枚で作る 3 桁の整数) 平均算(りんご 4 個の平均 315g に 1 個加えて 320g) 不一致
(9) 速さ(行き時速 6km・帰り時速 4km の往復) 売買損益(仕入れ値の 3 割の利益・定価の 2 割引で 520 円) 不一致
(10) 立体(1 辺 6cm の立方体の水を縦 3cm・横 8cm の容器へ移す) 立体(半径 9cm の円柱から半径 2cm の円柱をくりぬく体積) 一致(立体の体積)

(1)〜(6) と (10) の 7 枠が 2 年とも同じ性格で、変わるのは (7)〜(9) の 3 枠です。ここには速さ・割合・場合の数・平均算・売買損益が入れ替わりで入りました。

問われ方のくせ

家庭学習の優先順は 7 節(1・2・3・8 番)へ、形式面(答えのみ・作図なし・円周率など)は 10 節へ、出ていない単元は 9 節へまとめました。

8-2. 理科(社会と合冊・2 教科で 50 分・50 点・3 大問 20〜24 小問)

年度×大問の題材表

年度 大問 1 大問 2 大問 3
2023 生物:アブラナの花のつくりと受粉(7 小問)
図の (ア)〜(エ) の名前 → 花粉がつく場所 → 受粉 → 実 → 種子(漢字 2 文字)→ 葉に当たるもの → 葉にできるもの
化学:液体の判別(6 小問)
会話文(京君と先生)。色の変化・気体の発生・アルミニウムと反応して出る気体・その気体の集め方・(a)〜(c) の液体の同定
物理:電気回路(7 小問)
豆電球 A〜D の明るさ比べと電池の持ち、E〜H で最も明るいもの。7 問すべて記号選択
2025 生物:こん虫の観察(9 小問)
頭部の図でショウリョウバッタとナナホシテントウを同定 → 口と触角 → 食べ物の対応 → 育つ順(さなぎを含む語群の並べ替え)→ 幼虫の同定 → 同じ育ち方をする生き物を 2 つ
物理:浮力と密度(6 小問)
浮力の向き → 1 辺 3cm の立方体の体積 → 全部沈めたときの浮力 → 食塩水に 1/3 沈めたとき → 1.2g のおもりを載せたとき → 物体の密度
物理・化学:熱と状態変化(9 小問)
沸騰と温度の穴埋め 7 か所 → 金属の棒の温まり方 → 試験管の水の温まり方

問われ方のくせ

家庭学習の優先順は 7 節(1・6・7 番)へ、形式面(記述 0 問・答え方の指定)は 10 節へ、出ていない単元は 9 節へまとめました。

8-3. 社会(理科と合冊・2 教科で 50 分・50 点・3 大問 41〜42 小問)

年度×大問の題材表

年度 大問 1(地理) 大問 2(歴史) 大問 3(公民)
2023 地図(14 小問)。導入は「次の地図を見て、以下の問いに答えなさい。」 時代順に並んでいない [A]〜[J] の文(13 小問) 憲法前文を平易に書きかえた文(14 小問)
2025 地図(13 小問)。導入は 2023 と同じ 1 文 板橋区を歩く先生と生徒の会話文(15 小問) 2024 年 7 月 13 日の銃撃事件から始まる文(14 小問)

各大問の中身は次のとおりです。

2 年で確認できた同じ問い

問われ方のくせ

家庭学習の優先順は 7 節(1・4・5 番)へ、形式面(消去の設問・語群からの一括穴埋めなど)は 10 節へ、出ていない単元は 9 節へまとめました。

8-4. 国語

国語はこの資料に 1 年も入っていません(著作権処理の関係で掲載されない年が多いためです)。したがって、大問の数・文章の長さ・記述の有無・漢字の出し方について、ここで書けることは何もありません。

分かっているのは、学校が公表している国語 50 分・100 点という枠と、国語・算数・英語から 2 教科を選ぶ受け方がある回があること、そして帰国生の入試では英語と作文で受ける回があること、だけです。国語の形式は市販の過去問集で確認してください。


9. しばらく出ていない単元(復活の警戒)

周期を数えられるのは資料が何年もある学校だけで、この学校は 2 年しかありません。したがって以下は「周期が来た」という話ではなく、精読した 2 年に一度も出ていないので、出題範囲に入っている以上いつ出てもおかしくない、という意味の一覧です。最終確認年度は、その単元(に近いもの)を原本で最後に確認できた年度で、一度も出ていない単元は「—」としました。

科目 出ていない領域 最終確認年度 補足
理科 地学がまるごと 1 問も無い(天体・月と太陽・星座・気象・地層と岩石・流水のはたらき) 2023 は生物・化学・物理、2025 は生物・物理・物理(熱)の 3 大問。3 大問しかないので 4 分野すべてを 1 年に入れることはできない作りで、地学が入ってくる余地は十分にあります
理科 人体(消化・呼吸・血液の流れ) 生物の大問は 2 年とも植物・こん虫でした
理科 てこ・ばね・ふりこ・電磁石・ものの燃え方・水溶液の中和と濃度計算 物理は電気(2023)と浮力・熱(2025)、化学は液体の判別(2023)でした
算数 平面図形の角度・面積(三角形や多角形・相似)・立体の切断 図形は 2023 の円とおうぎ形(大問 6)と、2 年の大問 1 (10) の立体だけでした
算数 場合の数・つるかめ算・過不足算・仕事算・通過算・流水算・ニュートン算・旅人算のダイヤグラム 2023 年度(場合の数の小問 1 問) 場合の数は 2023 の大問 1 (8)(0・1・2 の 3 枚で 3 桁の整数)に小問で 1 問だけ。つるかめ算・過不足算などの特殊算の中身は用語集にあります(受験用教材の単元です)
社会 地形図の読図(地図記号・縮尺・等高線・断面図) 大問 1 の地図は都道府県レベルの広域図で、2 年とも読図ではありませんでした
社会 工業・貿易の統計 2025 に地熱発電の語が出ただけで、地理は農業・水産業・気候・地形が中心です
社会 江戸時代の政治(幕府のしくみ・三大改革) 2025 に板橋宿の絵と鉄砲伝来は出ましたが、政治史としては薄いです
社会 日本国憲法の条文の穴埋め(条文そのものを埋めさせる形)・地方自治

10. 形式面の注意

算数

理科

社会

受け方

科目の組み合わせ・試験時間・配点・回の一覧は 1 節(この学校の基本情報)にまとめました。この資料の冊子には回の表記が無いため、このページの分析がどの回に対応するかは断定できません(→ 13 節)。


11. 学年別ロードマップ(小 4 から始めるなら)

小 4(土台)

計算の正確さ・図形・読解・短い記述・漢字語彙の 5 本を普通に積みます。この学校向けに前倒しでやることは特にありません。ただし算数の四則計算(分数と小数が混じり、かっこが二重になる式)は、精読した 2 年とも大問 1 の (1)〜(4) にそのまま出ているので、計算だけは「速く・確実に」を早い段階で定着させておくと、あとで丸ごと効きます。時間を計るのはまだ先でよいです。

小 5(幅)

この学校は 2 年分しか精読できておらず、しかも大問 2〜4 の単元は 2 年で総入れ替えになりました(規則性・比例・水量 → 食塩水・資料の読み取り・規則性)。つまり大問 2〜6 に何が来るかは読み切れません。だから小 5 は素直に単元を一巡させる(全分野をひととおり学び終える)時期になります。

週の器は「平日 15 分×5 + 週末 60 分」を基本形にします。平日 15 分は、大問 1 の 10 枠に出る計算を毎日回します(四則計算 4 問・比の式の穴埋め・公約数と公倍数。→ 7 節の 2 番)。週末 60 分は、8 節の題材表を「小 5 で一巡する単元リスト」として使い、速さ → 割合と比 → 食塩水 → 売買損益 → 平均算 → 規則性 → 水量とグラフ → 立体の体積 → 資料の読み取り の順にひととおり触ります。社会は地図と都道府県、理科は生物の観察を厚めにします。ただし精読できたのは 2023・2025 年度の 2 年だけです(→ 13 節)。

小 6(仕上げ)

7 節の 8 項目がそのまま小 6 の課題になります。夏以降は、(a) 算数を 20 問 50 分の通しで、(b) 社会と理科を続けて 50 分の通しで、この 2 種類の演習を軸にします。年数が足りないので、市販の過去問集で年度を足し、同じ座席(算数なら大問 1 の 10 枠と大問 5、社会なら大問 1・大問 3)を縦に並べて見ます。理科は手つかずになりやすい地学(月の満ち欠け・天気・地層)を、直前に落とさない程度に触っておきます(→ 9 節)。

この学校は小 4 から始めるとどこで差がつくか

この学校で効いてくるのは、難しい問題を解ききる力よりも、やさしい〜標準の問題を大量に、短時間で、取りこぼさずに処理する力に見えます。社会・理科が合わせて 50 分で 60 問超、算数が 50 分で 20 問(うち 10 問が一問一答)という構成は、そういう作りになっています。小 4 から始めるなら、その処理速度と、途中式を書かずに正解にたどり着く計算の安定を、時間をかけて作れるのが最大の利点になります。逆に、小 6 になってから速度だけを短期間で上げるのは難しいです。


12. この学校と併願するなら

観点は勉強が転用できるかだけです(同じ形式・同じ頻出単元・同じ問い方なら、過去問演習が二重に効きます)。男女別学・共学の区別、入試日程の重なり、難易度・偏差値帯、通学圏は扱いません。

この学校については、自動集計の併願候補を出せていません。 過去問の資料が 2 年分しかなく、他校と形式・単元の近さを計算するための最低条件を満たさないためです。併願候補ページ も「候補を出せません」という表示になっています。

代わりに、転用を考えるときの手がかりだけ挙げておきます。


13. 資料の限界

このレポートの土台は、算数・理科・社会の 2023 年度と 2025 年度、合わせて 6 冊の問題冊子の転写だけです。次の点は、読む前に知っておいてください。

  1. 年数が 2 年しかありません。 「毎年」「必ず」と書ける根拠はどこにもありません。本文で「2 年とも」と書いたものは、たまたま 2 回続いただけかもしれません。3 年目・4 年目を見れば崩れる可能性が常にあります。とくに算数の大問 2・3・4・6 の単元は、2 年で入れ替わっています(→ 8 節)。
  2. 2024 年度が抜けています。 間の 1 年が無いので、2023 → 2025 の間に何か変わったのかどうかは分かりません。
  3. 国語が 1 年もありません。4 科目のうち 1 科目がまるごと未分析です。配点で言えば 4 教科での受け方の 300 点中 100 点、2 教科の受け方なら半分にあたる部分が空いています。
  4. 入試回が分かりません。冊子に回の表記が無く、帝京中学校は 2 月 1 日午前・1 日午後・2 日午前・2 日午後・4 日・7 日と回が多いです。この 6 冊がどの回のものか、また 6 冊が同じ回で揃っているかどうかも断定できません。回によっては科目の組み合わせも配点方式も違う(2 日は高得点の科目・分野を 2 倍に換算する方式が案内されています)ため、受ける回の過去問は必ず市販の過去問集で別途確認してください。
  5. 2023 年度の社会は、転写の確度が低いと記録されています。図版の一部にぼかしの注記もあります。大問の並び・単元・設問の数は読み取れますが、細かい語句や選択肢の文言は原本で確かめる必要があります。
  6. 転写の読み落としの可能性があります。図そのものは文字の説明に置き換えられており、図の細部(角度・寸法・地図の記号)は元の冊子ほど正確ではありません。算数の式は数式の表記で残っていますが、細かい数値の取り違えが無いとは言い切れません。
  7. 答案用紙は分析に使っていません。解答用紙は冊子に同梱されていたと記録がありますが、解答欄の大きさ・単位の印字・配点の内訳は本文の対象にしていません。
  8. 難易度・合格可能性・お子さんとの相性・学校の理念や入試結果には、いっさい触れていません。ここで扱ったのは「どんな問題が、どこに、どんな形で出ていたか」だけです。

この学校は併願候補を出せていません(→ 12 節)。


このレポートは、過去問データベースに掲載された問題冊子の転写(2023・2025 年度)をもとに作成しました。学校の公式発表と食い違う点があれば、学校の発表を優先してください。

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数字はすべて出所つきで、換算や評価語は足していません(→ 方法論)。合格可能性・お子さんとの相性は扱いません。更新 2026-08-17。

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