明治学院中学校 の過去問分析

明治学院中学校の過去問を年度ごとに数えて、何が固定で何が毎年変わるか・よく出る単元・過去問の使い方をまとめたページです。

明治学院中学校 過去問分析(2010〜2025 年度・データベース掲載分・算数 14 年分)

更新 2026-08-20。


1. この学校の基本情報

項目 内容
所在地 東京都東村山市
男女 共学(1991 年より共学化)
旧称 普通学部(1887 年開校・港区白金台)
入試回と日程・科目 第 1 回 2 月 1 日午後 — 2 科(国語・算数)/第 2 回 2 月 2 日午前 — 4 科(国語・算数・社会・理科)/第 3 回 2 月 4 日午前 — 4 科
試験時間・配点 国語 50 分・算数 50 分・社会 30 分・理科 30 分。配点は国語 100 点・算数 100 点・社会 60 点・理科 60 点
募集 第 1 回・第 2 回は男女あわせて約 60 名ずつ、第 3 回は男女あわせて約 20 名

上の表は 2027 年度の募集要項による内容です。

いまの小 6 は 2027 年 2 月、小 5 は 2028 年、小 4 は 2029 年の入試を受けます。

明治学院大学の系列校です。明治大学の付属校(明治大学付属中野・八王子・明治)とは別の学校ですので、過去問集や資料を取り違えないようにしてください。


2. このページでわかること

このページは、どんな問題が出るか・家で何をやるかだけを扱います。難易度・偏差値・合格可能性・入試結果は扱いません(偏差値募集要項・入試結果)。

過去問そのものの回し方は 過去問の使い方、受験用語は 用語集 にまとめてあります。

以下、大問(問題の大きなかたまり)・小問(その中の一問)という言い方をします。


3. まず結論だけ(10 行)

結論

  1. 算数は「同じ問題」ではなく同じ種類の問題が同じ場所に来る作りです。精読した 6 年(2020〜2025)で、大問 1 は必ず小問集合 10 問、大問 6 は必ず作図を含む図形問題でした。
  2. 大問 2〜5 の 4 席は毎年入れ替わりますが、入れ替わる中身は狭い範囲に限られます。食塩水・速さ・規則性の 3 つが必ずどこかに入ります。
  3. 国語は先頭が物語文・末尾 2 枠が漢字で、物語文の最後は「生徒の話し合いから本文と食い違う発言を選ぶ」問いでした(精読した 3 年)。

家でやること 3 つ

  1. 算数の大問 1 の 10 問を 15 分で通す練習を毎日行います。
  2. 算数の作図をコンパスと定規で、答案としてかく練習をします。
  3. 国語の漢字 10 問(書き 5・読み 5)を毎日行います。

今週やる 1 つ

  1. 算数の大問 1 だけを年度をまたいで続けて解いてみてください。同じ場所に同じ種類の問題が来るので、1 週間で並びが体に入ります。

注意

  1. 理科・社会は資料が 2015 年度で、国語は 2021 年度で止まっています。ここに書いた理科・社会・国語の話は、そのまま今の傾向とは言えません(→ 13 節)。

4. 資料の状況

使った資料は、問題冊子を文字に起こした転写データ(転写=過去問の紙面を文字データに起こしたもの)で、年ごとに 1 冊ずつ掲載されています。年の数え方は 3 通りに分けます。精読した年(設問文まで読んだ年)・構成だけ数えた年(大問の並びや問数だけを数えた年)・資料のある年(掲載されている年)です。科目によって揃っている年数がまったく違います。

科目 資料のある年度 資料のある年 精読した年 構成だけ数えた年
算数 2010・2012〜2017・2019〜2025 14 年 6 年(2020・2021・2022・2023・2024・2025) 8 年
国語 2010・2013・2015〜2021 9 年 3 年(2019・2020・2021) 6 年
理科 2010・2012〜2015 5 年 4 年(2012・2013・2014・2015) 1 年
社会 2010・2012〜2015 5 年 3 年(2013・2014・2015) 2 年

収録冊子の校名は全校・全冊で照合済みです(別校の冊子が混じっていた場合はこの節に明記しています)。


5. 一番大きな結論

この学校の算数は、「同じ問題」ではなく「同じ座席(問題の置き場所)に同じ種類の問題」が来る作りです。 精読した 6 年(2020〜2025)で、次の 2 つが 1 度も動いていません。

  1. 大問 1 は必ず小問集合 10 問(6 年連続)。前半 4〜6 問が計算、その中に逆算(□にあてはまる数を求める計算)が 1 問(2021〜2025 の 5 年連続)、後半が一行題(数行で終わる短い文章題)で、倍数・約数の個数を数える問題が 6 年連続で入ります。
  2. 大問 6 は必ず作図を含む図形問題(6 年連続)。しかも 6 年とも「(1) で自分の手でかき、(2)(3) でその図形の周の長さや面積を求める」という運びで一致しています。

大問 2〜5 の 4 席は毎年入れ替わりますが、入れ替わる中身のプールは狭いままです。食塩水(6 年中 5 年)・速さ(6 年連続)・規則性(6 年中 5 年)の 3 つが必ずどこかに入ります。大問 6・小問 22・50 分という枠も 6 年変わっていません。

国語も、先頭が物語文・末尾 2 枠が漢字という並びが精読した 3 年(2019〜2021)で動かず、物語文の最後は必ず「生徒の話し合いから本文と食い違う発言を選ぶ」問いでした(3 年連続)。

社会は逆で、大問の順番が毎年組み直されます。ただし「憲法・政治 1 大問/地理 1〜2 大問/歴史 1〜2 大問/理由を書かせる問い 1 問」という中身の枠は 3 年とも同じでした。理科は 2012〜2014 の 3 年が「小問集合 15 問+テーマ問題 5 問×2」で完全に一致し、2015 でその並びが崩れています。

過去問の使い方としては、「時間の使い方を身につける」と「単元ごとの解き方の手順を身につける」の中間にあたります。 出る問題そのものを覚える学校ではありません(精読した年に、数値まで同じ問題の使い回しは見つかりませんでした)。しかし「大問 1 の 10 問を何分で抜けるか」「大問 6 の作図を何分でかけるか」は、座席が固定されているぶん、そのまま練習の設計図になります。

科目横断の要点

科目 形式の固定度 中身の性格 最優先で時間をかける価値があること
算数(50 分・100 点) 非常に高い。大問 6・小問 22 が 6 年不変。大問 1 と大問 6 の中身も固定 答えのみを書く。記号選択・説明ともに 0 問。作図が毎年 1〜2 問 大問 1 の 10 問を 15 分で抜ける速さ。作図の手際
国語(50 分・100 点) 高い。先頭が物語文、末尾 2 枠が漢字 記号選択と字数指定つき抜き出しが主軸。まとまった記述はほぼ無い 「生徒の話し合い」設問。漢字 10 問。字数を数える抜き出し
理科(30 分・60 点) 2012〜2014 は完全に一致、2015 で崩れる 記号選択が主軸(68〜76%)。前年の自然現象を入口にする 4 分野の一問一答 15 問。天体。溶解度・中和の計算
社会(30 分・60 点) 低い。大問の順番は毎年変わる 長い素材文を読ませてから聞く。説明を書かせる問いが毎年ちょうど 1 問 憲法と三権分立。都道府県の同定。統計表の読み取り

理科・社会は 2015 年度までの資料に基づきます。


6. この学校らしさが出る場所


7. 今からやるなら(4 科目統合の優先順)

想定学年は小 6・過去問演習期です。小 5 以前の方は 11 節の学年別ロードマップを先に読んでください。根拠は 8 節(科目別の詳細)を参照してください。

  1. [毎日 10 分] 算数の大問 1 を 15 分で 10 問。毎日これだけはやります。計算 4〜6 問+逆算 1 問+倍数約数 1 問+角度か面積か体積 1 問+平均・資料・割合 1〜2 問という並びで自作できます(自作の 10 問セットにするときは計算 5〜6 問でも同じ形になります)。(確認: 〜2025 年度)
  2. [週末 60 分] 算数の作図。コンパスと定規で、正三角形(2023)・円が転がった線(2024)・三角形の外接円(2025)をかきます。6 年連続で大問 6 に入っています。時間を計って 5 分以内。手が覚えていないと時間が溶けます。(確認: 〜2025 年度)
  3. [週末 60 分] 算数の食塩水と速さ。食塩水は同量混合・比を決めた混合・水を加える、の 3 通り(6 年中 5 年で大問)。天びん図が書けると 2 分で終わります。速さは 6 年連続で、「2 人が別々の条件で動いて出会う・追いつく・迎えに行く」の 3 場面が主です。(確認: 〜2025 年度)
  4. [毎日 10 分] 算数の倍数・約数の個数を数える問題。「A の倍数だが B の倍数ではない」(2022・2023)「A でも B でもわり切れる」(2020・2024・2025)の 2 通りを、包除の考え方で 30 秒で処理します。(確認: 〜2025 年度)
  5. [週末 60 分] 国語の「生徒の話し合い」設問と、字数指定つき抜き出し。話し合いの設問は 3 年連続で物語文の締めにあり、選択肢が 8 本ある年もあって、本文に戻る作業量が大きくなります。抜き出しは三字・五字・七字・十二字と細かいので、数え間違いをゼロにします。物語文は「子どもが主人公で、身近な出来事を通して気持ちが動く」作品を中心に読んでおきます。(確認: 〜2021 年度)
  6. [毎日 10 分] 国語の漢字 10 問(書き 5・読み 5)。末尾 2 枠が 3 年とも漢字です。ここで落とす失点がいちばんもったいないところです。あわせて敬語を、尊敬語・謙譲語・丁寧語の 3 分類ではなく「間違った文を直す」形で練習します。(確認: 〜2021 年度)
  7. [週末 60 分] 社会の憲法と三権分立。精読した 3 年すべてに大問があり、三権分立は 3 年とも 1 問ずつ入っています。前文・第 9 条・国民主権・基本的人権の 4 本を条文の言い方ごと覚えます。都道府県を「説明文から当てる」形(県名を漢字で書き、地図上の位置を番号で選ぶ)も同じ時間で練習します。(確認: 〜2015 年度)
  8. [週 1 回] 理科の 4 分野一問一答 15 問と、社会・理科の書く練習。理科の小問集合 15 問は基本事項の 1 行問題ばかりで、深追いより穴埋めが効きます。天体(太陽の道すじ・月の満ち欠け・星の色と季節)は小問集合の末尾に毎年あるので先に固めます。溶解度・濃度・中和の計算は理科の中でここだけ手数がかかります。火山と地層は図と用語をセットで、溶岩の性質と火山の形の関係(2015)まで踏み込みます。実験の文章を読んで「この実験は何を確かめているのか」を一言で言う練習も同じ枠で行います。社会は資料読み取りと計算(人口の増減を四捨五入して答える、地形図で 1km が何 cm になるか)と、「理由を 1〜2 文で書く」練習を週 1 回。理由を書く問いは毎年ちょうど 1 問で、「なぜそうしたのか」を資料から拾って書く形が 3 年とも共通しています。前年のニュース(国際大会・選挙・法改正・災害)を大問の入口として想定しておきます。(確認: 〜2015 年度)

8. 科目別の詳細

8-1. 算数(50 分・100 点・大問 6・小問 22)

精読した年: 2020・2021・2022・2023・2024・2025(6 年)。

年度×大問の題材表

年度 大問 1 大問 2 大問 3 大問 4 大問 5 大問 6
2020 小問集合 10 問 場合の数(3 けたの数のしりとり)+面積 規則性(白丸・黒丸の並び) 食塩水(A・B・C の混合) 速さ(池の周りのジョギング) 円とおうぎ形(弧の組み合わせ/作図)
2021 小問集合 10 問 資料の読み取り(テストの棒グラフ)+平均 速さ(家から公園まで・走りと歩き) 食塩水(ビーカー A・B・C に水を加える) 場合の数(サイコロとランプの ON/OFF) 面積(正方形パネルの並べ方/作図)
2022 小問集合 10 問 規則性(白黒タイルを規則的に並べる) 食塩水(5% と 8% の混合) 水量とグラフ(蛇口のひねり方で毎分の量が変わる) 平均(20 人の小テストの表) 円とおうぎ形(半径 2cm の円 5 個の組み合わせ/作図)
2023 小問集合 10 問 規則性(数当てゲームの手順) 食塩水(A・B・C の混合) 速さ(2 人が別の道順で走る) 平面図形(長方形と正方形を組んだ図形の周の長さ) 円とおうぎ形(3 つの円と正三角形/作図)
2024 小問集合 10 問 規則性(4×4 のマスの塗り方で数を表す/作図) 場合の数(バドミントンのトーナメント)+仕事算 売買損益(定価の 1 割引きと 4 割引き) 速さ(ウォーキングと迎えの自転車) 図形の移動(円が長方形の周を転がる/作図)
2025 小問集合 10 問 仕事算(2 つの蛇口と水そう) 速さ(徒歩と途中からバス) 食塩水(20% と 10% の混合) 規則性(0 と 1 だけで表す整数を小さい順に) 円とおうぎ形(二等辺三角形とその外接円/作図)

同じ場所に同じ種類の問題が来るか

精読した 6 年(2020〜2025)で、次の 2 つの座席(問題の置き場所)が動いていません。同じ問題が出るという意味ではなく、同じ種類の問題が同じ場所に来るという意味です。

大問 2〜5 の 4 席は毎年入れ替わります。ただし入れ替わる中身のプールは狭いままです。食塩水は 2020・2021・2022・2023・2025 の 5 年(2024 だけ無い)、速さは 6 年連続(2020 大問 5/2021 大問 3/2022 は大問 1 の一行題のみ/2023 大問 4/2024 大問 5/2025 大問 3)、規則性・数列は 2020・2022・2023・2024・2025 の 5 年。この 3 つが大問 2〜5 のどこかに入るのは 6 年ともに変わりません。

頻出単元と回数(精読した 6 年)

問い方のくせ

8-2. 理科(30 分・60 点)

精読した年: 2012・2013・2014・2015(4 年)。この科目は資料が 2015 年度で止まっていますので、以下は 10 年以上前の話です。直近の形式は市販の過去問集で確認してください。

年度×大問の題材表

年度 大問数/小問数 大問 1 大問 2 大問 3 大問 4
2012 3/25 小問集合 15 問
水溶液・三態・気体・熱・光
ふりこ・輪じく・音・電流と磁石
顕微鏡・昆虫の冬越し・血液の循環・太陽の道すじ
気象(高気圧と低気圧・台風・空気の上昇と気温) 植物(野菜と果物 7 種の横断面のスケッチ)
2013 3/25 小問集合 15 問
てこ・ふりこ・斜面・浮力・凸レンズ
タンポポ・光合成・川の地形・化石
金環日食・星の色・公転・熱伝導・燃焼
溶解度(硝酸カリウムの溶け方と濃度計算) 生態系(少年の日記 8 文を並べ替え、鳥のつつく順位)
2014 3/25 小問集合 15 問
ばね・回路・熱量・鏡・再結晶
濃度・燃焼・塩酸とアルミ
渡り鳥・歯・チョウの食草・メダカ
たい積岩・月の満ち欠け・太陽
植物(光合成とフロリゲン。仮説を確かめる実験の設計) 火山(2013 年の桜島噴火。噴石の落下と平均の速さ、台風との関係)
2015 4/22 光(ピンホールカメラ。像の向き・大きさ・明るさ) 中和(塩酸と水酸化ナトリウム水溶液の量の関係、蒸発後の固体の重さ) 人体(内臓の図・消化液・ヒトとフナの比較) 火山と湖(西之島・関東ローム・溶岩の性質・沼の水の対流)

同じ場所に同じ種類の問題が来るか

2012・2013・2014 の 3 年は、大問 1 が 15 問の小問集合、大問 2 と大問 3 が 5 問ずつのテーマ問題という並びで完全に一致していました(小問合計もすべて 25 問)。小問集合の中の並びも、おおむね「物理・化学」→「生物」→「地学」の順で、最後の 2〜3 問が天体という並び方をしています。

2015 でこの並びが崩れています。大問が 4 つになり、小問集合が消え、光・中和・人体・火山の 4 テーマがそれぞれ 4〜6 問になりました。この年の表紙・実施日は原本の転写では確認できないため、「2015 で作りが変わった」と言い切るのは避けます。ただ、精読した 4 年のうち 3 年と 1 年で形がはっきり違うことは事実として書いておきます。

頻出単元と回数(精読した 4 年)

問い方のくせ

8-3. 社会(30 分・60 点)

精読した年: 2013・2014・2015(3 年)。この科目も資料が 2015 年度で止まっています。以下は 10 年以上前の話で、直近の形式は市販の過去問集で確認してください。

年度×大問の題材表

年度 大問数/小問数 大問 1 大問 2 大問 3 大問 4 大問 5
2013 5/27 会話文(ロンドン五輪・時差・本初子午線・開催国の統計) 北海道の地形と農業・気候 写真と解説文(吉野ヶ里遺跡ほか。記述 1 問) 新聞記事(竹島問題の歴史。江戸〜戦後を横断) 憲法と人権・三権分立・労働者の権利・消費税
2014 5/27 邪馬台国と渡来人(原始・古代) 自校の歴史(2013 年の創立 150 周年を入口に幕末〜戦後) 人口の将来推計(表の読み取りと計算。記述 1 問) 近畿地方の地図と地形図の読図 日本国憲法の公布・三原則・三権分立
2015 4/25 大日本帝国憲法と日本国憲法(記述 1 問) 4 県の説明文から県名・位置・農業・雨温図・自動車の海外生産 大宰府と対外関係史(後漢〜鎌倉) 2020 年の東京五輪決定を入口に 1964 年前後

同じ場所に同じ種類の問題が来るか

大問の位置は年によって動きます。2013・2014 は憲法・政治の大問が最後(大問 5)だったのに、2015 は先頭(大問 1)に来ています。地理も 2013 は大問 2、2014 は大問 3・4、2015 は大問 2 と、座席が定まりません。社会は毎年組み直していると考えたほうがよいでしょう。

そのかわり、中身の枠は 3 年とも同じです。精読した 3 年すべてに、(a) 憲法・政治の大問 1 つ、(b) 地理の大問 1〜2 つ、(c) 歴史の大問 1〜2 つ、(d) 説明・理由を書かせる問い 1 問、が必ず入っています。説明を書かせる問いが「ちょうど 1 問」で 3 年一致しているのは目を引きます(2013 は弥生集落が堀と柵で囲まれた理由、2014 は福島県の転出者が増えた理由、2015 は衆議院の優越の理由)。

頻出テーマと回数(精読した 3 年)

問い方のくせ

8-4. 国語(50 分・100 点)

精読した年: 2019・2020・2021(3 年)。2022 年度以降の国語は資料に無い(著作権処理の関係で掲載されない年が多い)状態です。ここに書いたのは 2019〜2021 年度に限った話で、直近の形式は市販の過去問集で確認してください。

年度×大問の題材表

年度 構成 中身
2019 7 ブロック/24 問 ① 物語文(祖父の葬儀の日の少年。10 問)
② 詩(「水は つかめません」で始まる口語自由詩。5 問)
③ 短歌・俳句 4 首(石川啄木・持統天皇・松尾芭蕉ほか。5 問)
④ 敬語の直し
⑤ 慣用句・ことわざ
⑥ 漢字の書き取り
⑦ 漢字の読み
2020 7 ブロック/35 問 ① 物語文(下村湖人『論語物語』より。孔子と関守。11 問)
② 実用文(サッカーチームの試合案内。集合場所・乗換駅・敬語の直し。6 問)
③ 短歌・俳句 3 首(3 問)
④ 慣用句の用法(2 問)
⑤ 四字熟語・語彙(2 問)
⑥ 漢字の書き取り 5 問
⑦ 漢字の読み 5 問
2021 5 大問/29 問 ① 物語文(重松清『五年生』より。夏休みの宿題とマラソン。9 問)
② 詩(吉野弘『吉野弘詩集』より。雪の白さ。6 問)
③ 敬語(レストランの会話を直す。4 問)
④ 漢字の読み 5 問
⑤ 漢字の書き取り 5 問

出典は原本の本文末尾の表記で確かめたものだけを挙げています。2019 年度は本文末尾に出典の表記が見当たらなかったので、作品名は書いていません。

同じ場所に同じ種類の問題が来るか

精読した 3 年で、次の 3 つが動いていません。

中間の枠(詩・短歌俳句・敬語・慣用句・語彙・実用文)は年ごとに顔ぶれが変わります。ただし韻文が毎年 1 つ以上入る(2019 は詩と短歌・俳句の両方、2020 は短歌・俳句、2021 は詩)のと、敬語の直しが 3 年連続で入る(2019 は独立の大問、2020 は実用文の中の 1 問、2021 は独立の大問)のは 3 年とも共通しています。

頻出と回数(精読した 3 年)

問い方のくせ


9. しばらく出ていない単元(復活の警戒)

精読した年の中で「あったのに最近は無い」ものです。捨てると事故になります。

科目 単元 最終確認年度 中身と注意
算数 立体図形 2023 精読した 6 年では大問になっていませんが、大問 1 の最後の枠には円柱の体積(2020 大問 1(10)・2021 大問 1(10))、円すいの表面積(2023 大問 1(10))として毎年のように入ります。自動集計では 2013・2015 に立体の大問があった記録があります。大問 1 の最後の枠で必ず点にできるようにしておきます
算数 水量とグラフ 2022 2022 大問 4。6 年に 1 度。プールに入っているので捨てられません
算数 売買損益 2024 2024 大問 4。6 年に 1 度
算数 図形の移動 2024 2024 大問 6。大問 6 が「移動」に振れた年で、円が転がる問題は他の年の作図問題より手数が多くなります
国語 説明文・論説文 2017(自動集計の記録) 精読した 3 年の先頭はすべて物語文で、説明文の大問が 1 度もありませんでした。自動集計では 2017 年度に「批判的読み」の大問があった記録があります。説明文が出ない前提で準備するのは危ないところです
国語 短歌・俳句 2020 2019・2020 と 2 年続いたあと 2021 で消えました。季語・切れ字・表現技法は落とさないようにしておきます
国語 文法(品詞・活用) 2020 2020 に主語を答える問いが 1 問だけ。自動集計では 2015・2016 に独立の枠があった記録があります
理科 電気回路 2014 2012 大問 1(9)・2014 大問 1(2) と小問集合には出ますが、精読した 4 年で大問になっていません
理科 てこ・輪じく・ばね 2014 2012・2013・2014 の小問集合に毎年 1〜2 問。大問になった年は精読した範囲にありません
理科 気象 2012 2012 大問 2 でまるごと 1 大問。以後 3 年は大問として出ていません
社会 地形図の読図 2014 2014 に大問の中で 2 問出たきり。縮尺の計算まで含めて練習しておきます
社会 公害・環境 2015 2015 大問 4 問 2(水俣病)、2014 大問 3 問 5(震災後の人口移動)と毎年ふれられていますが、大問になった年は精読した範囲にありません
社会 貿易・資源 2015 2015 大問 2 の石見銀山と自動車の海外生産で顔を出す程度です

10. 形式面の注意


11. 学年別ロードマップ

小 4(土台)

小 5(幅)

週の器は「平日 15 分×5 + 週末 60 分」を基本形にします。平日の 15 分は算数の単元を 1 つずつ、週末の 60 分は理科・社会・国語にあてる割り付けです。

小 6(仕上げ)

この学校は小 4 から始めるとどこで差がつくか

差がつくのは、小 5 での全分野の一巡より、小 4 からの「計算の速さ」と「手で図をかく経験」です。算数の大問 1 は 6 年連続で 10 問あり、ここを 15 分で抜けるかどうかで残り 5 大問にかけられる時間が 35 分にも 20 分にもなります。この差は小 6 の直前期に埋めるのが難しいところです。また大問 6 の作図は 6 年連続で出ているのに、市販の問題集では作図の量が少なめです。小 4 のうちからコンパスと定規に慣れておくと、小 6 で「かき方を思い出す時間」がゼロになります。逆に、記述の量が 4 科目とも少ない学校なので、長文を書く訓練に早くから時間をかける価値は薄いところです。


12. この学校と併願するなら

観点は勉強が転用できるかだけです。同じ形式・同じ頻出単元・同じ問い方なら、過去問演習が二重に効きます。難易度・偏差値帯・入試日程の重なり・通学圏は見ていません。

8 校の一覧・記述量・注意は 併願候補ページ へ。

この一覧は、科目ごとの大問数・小問数・答え方の割合・図表の多さ・同じ位置に来る単元・単元の分布から自動集計で出した「出題構造の近さ」に基づきます。同じ問題が出るという意味ではありません。

第 1 回は 2 科(国語・算数)なので、併願先が 4 科目校の場合、理科・社会は第 1 回の準備とは別に立てる必要があります。


13. 資料の限界

自動集計と原本が食い違っていた点

いずれも原本を優先して書いています。

そのほか


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数字はすべて出所つきで、換算や評価語は足していません(→ 方法論)。合格可能性・お子さんとの相性は扱いません。更新 2026-08-17。

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