暁星中学校 の過去問分析
暁星中学校の過去問を年度ごとに数えて、何が固定で何が毎年変わるか・よく出る単元・過去問の使い方をまとめたページです。
暁星中学校 過去問分析(2009〜2026 年度・第 1 回相当・最大 18 年分)
更新 2026-08-20。
1. この学校の基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在地 | 東京都千代田区 |
| 男女 | 男子校 |
| 入試回と日程・科目 | 第 1 回 2 月 2 日午前 — 4 科(国語・算数・社会・理科。募集は約 65 名)/第 2 回 2 月 3 日午後 — 2 科(国語・算数。募集は約 10 名、14:30 入場〜17:10 終了の午後実施) |
| 試験時間・配点(第 1 回) | 国語 50 分 100 点、算数 50 分 100 点、社会 40 分 75 点、理科 40 分 75 点 |
| 試験時間・配点(第 2 回) | 国語 50 分 100 点、算数 50 分 100 点 |
| 旧称 | 旧制暁星中学校(1899 年開校〜1947 年) |
上の表は 2026 年度の募集要項による内容です。
いまの小 6 は 2027 年 2 月、小 5 は 2028 年、小 4 は 2029 年の入試を受けます。
このレポートが分析したのは第 1 回相当の問題だけです。第 2 回の傾向はこの資料からは分かりません(→ 4 節・13 節)。
2. このページでわかること
このページは、どんな問題が出るか・家で何をやるかだけを扱います。難易度・偏差値・合格可能性・入試結果は扱いません(偏差値 / 募集要項・入試結果)。
過去問そのものの回し方は 過去問の使い方、受験用語は 用語集 にまとめてあります。
以下、大問(問題の大きなかたまり)・小問(その中の一問)という言い方をします。
3. まず結論だけ(10 行)
結論
- 暁星は「大問の並びが決まっていて、同じ場所に同じ種類の問題が出る」学校です。ただし同じ問題が出るわけではありません。
- いちばん分かりやすいのは算数で、精読した 2024・2025・2026 の 3 年は大問 5 題・小問 11 問、しかも小問の配り方が 2・2・2・3・2 と 3 年とも同じです。大問 5 の座席(問題の置き場所)には数の性質・規則性が座り続けています。
- 理科も大問 4 の座席は 3 年連続で物理、国語は精読した 3 年とも物語文 1 題で最後の問いが作文でした。社会だけが年ごとに動きます。
家でやること 3 つ
- 算数の大問 4(規則性・場合の数)と大問 5(数の性質・規則性)を、年度をまたいで縦に解きます。
- 理科の大問 4(力のつり合い・浮力)を 2024・2025・2026 の 3 年分縦に解きます。
- 国語の最後の作文を書く型を作ります(〈いつ・どこで・何が起きたか〉→〈そのとき何を感じたか〉→〈今どう思うか〉の 3 段)。
今週やる 1 つ
- 2024・2025 の算数の大問 5 を解いて、素因数分解 →(指数+1) の積 → 総和の公式、の 3 点セットが手から出てくる状態か確かめます。
注意
- 国語は 2019・2021・2022・2023・2025・2026 年度の資料がありません。ここに書いた国語の話は 2024 年度までのものです(→ 13 節)。
4. 資料の状況
転写=過去問の紙面を文字データに起こしたものです。以下では読み方の深さを 3 語に分けて書きます。資料のある年=転写がある年、精読した年=原本の設問文まで読み直した年、構成だけ数えた年=転写データの単元分類(大問ごとの主要単元)を数えただけの年です。
| 科目 | 資料のある年 | 年数 | 精読した年 | 構成だけ数えた年 | 資料が無い年 | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 算数 | 2009〜2026 | 18 | 2024〜2026 | 2009〜2023 | なし | 図のある小問が 36%。図そのものは転写できないため図の説明文からの推定を含む。精読した 3 年はいずれも読み取りの確度が高い |
| 理科 | 2009〜2026 | 18 | 2024〜2026 | 2009〜2023 | なし | 導入文が長く(1 大問あたり 1000 字前後)、表・グラフが多い。2026 の転写は読み取りの確度が低め(大問 1 の 1 問が読み切れていない) |
| 社会 | 2009〜2026 | 18 | 2024〜2026 | 2009〜2023 | なし | 小問が多く(年 23〜57)、選択肢の文言まで読める。2025・2026 の転写は読み取りの確度が低め(各 1 問が読み切れていない) |
| 国語 | 2009〜2018・2020・2024 | 12 | 2018・2020・2024 | 2009〜2017 | 2019・2021・2022・2023・2025・2026 の 6 年 | 本文・設問とも読める。最新 2 年が無いため、直近の様子は確認できません |
- 収録冊子の校名は全校・全冊で照合済みです(別校の冊子が混じっていた場合はこの節に明記しています)。
- 入試回について: この学校には第 1 回(2 月 2 日午前・4 科)と第 2 回(2 月 3 日午後・国語と算数の 2 科)があります(2026 年度募集要項)。転写データは 1 年につき 1 冊で、2020 年度の国語の冒頭に「第 1 回 2 月 2 日実施」と印字されていることから、以下は第 1 回相当として読んでください。第 2 回の問題はこの資料に含まれていません。
- 試験時間・配点(2026 年度募集要項・第 1 回): 国語 50 分 100 点、算数 50 分 100 点、社会 40 分 75 点、理科 40 分 75 点。募集人員は約 65 名。第 2 回は国語 50 分 100 点・算数 50 分 100 点で募集人員は約 10 名、14:30 入場〜17:10 終了の午後実施です。
- 「毎年」「〜年連続」は原本で 3 年以上の反復を確認したものに限って書きました。年度×大問の題材表は 2024〜2026 の 3 年分(国語は 2018・2020・2024 の 3 年分)を設問文で読み直して起こしたものです。構成だけ数えた年については、大問ごとの主要単元を数えたものだけを「転写の分類では」と断って書き、細部には触れていません。
- 満点・設問別配点は問題冊子に印刷されていません(精読した年で確認)。
5. 一番大きな結論
暁星は「大問の並びが決まっていて、同じ場所に同じ種類の問題が出る」学校です。ただし同じ問題が出るわけではありません。
- 算数がいちばん分かりやすいところです。精読した 2024・2025・2026 の 3 年は、大問 5 題・小問 11 問で、しかも小問の配り方が 2・2・2・3・2 と 3 年とも同じでした。解答形式も 3 年とも 100% が答えを書く短答(語句や数値を短く答える形式)で、記号選択も長い記述もありません。
- そのうえで大問 5 の座席には「数の性質・規則性」が座り続けています。原本で確認できたのは 2024(約数の個数と総和)・2025(約数の個数)・2026(碁石の取り出し方の数え上げ)の 3 年ですが、転写の分類まで含めると 2012 年から 2026 年まで 15 年続けて同じ座席に同じ種類の問題が並びます。集めた関東 265 校の中で、これと同じくらい座席が固定している学校は 2 校しかありません。大問 4 も 3 年とも規則性か場合の数で、しかも 3 年とも小問 3 問です。大問 1 は 3 年とも図形でした。
- 理科も大問 4 の座席は 3 年連続で物理で(2024 電磁石とてこ、2025 浮力と密度、2026 てこ・つり合い)、3 年とも力のつり合い・浮力の計算が入ります。残り 3 枠は生物・化学・地学が順不同で回ります。
- 国語は精読した 3 年(2018・2020・2024)で形が完全にそろいます。大問は物語文 1 題だけ、問 1 は漢字の書き取り、そして最後の問いは必ず「あなたの〜を教えてください」という、本文の言葉を使ってあなた自身の経験を書かせる作文でした。同じ問い方が 3 年とも同じ位置にあります。
- 社会だけが年ごとに動きます。大問 4〜5・小問 28〜41 と幅があり、説明を書かせる設問も 2024・2025 は 2 問ずつ、2026 は 0 問でした。ただし「最後の大問が現代社会の話題」なのは 3 年とも同じです。
したがって過去問の使い方は、①同じ座席の問題を年度をまたいで縦に解く(算数の大問 4・5、理科の大問 4、国語の最後の作文)、②時間の使い方を身につける(社会 40 分 28〜41 問、理科 40 分 28 問)の二つが中心になります。「出る問題を覚える」ことはできませんが、「出る問題の種類と、その置き場所」は覚えられる学校です。
科目ごとに並べると次のようになります。
| 科目 | 形式の固定度 | 中身の性格 | 最優先で時間をかける価値があること |
|---|---|---|---|
| 算数 | 非常に高い。50 分・大問 5・小問 11(2・2・2・3・2)が 3 年とも一致。答えを書く短答が 100% | 大問 1 図形/大問 2・3 に速さと割合系の文章題/大問 4 規則性・場合の数/大問 5 数の性質・規則性、という並びが続く | 大問 4・5(規則性と数の性質)を年度をまたいで縦に解くこと。約数の個数と総和は 2 年連続で直接出た |
| 理科 | 高い。40 分・大問 4・小問 28〜29 | 1 つの題材から単元をまたいで聞く。長い導入文と実験の表。記号選択が主軸で、説明を書かせる設問が 2024・2025 に各 3 問前後 | 長い導入文を読みながら下線部を処理する速さと、大問 4 の力のつり合い・浮力の計算 |
| 社会 | 中程度。40 分・大問 4〜5・小問 28〜41 と年により動く | 歴史(年代の並べ替え・年表への当てはめ)+現代社会の話題(環境・ジェンダー・国際紛争・害獣対策)。記号選択が主軸 | 年代の前後関係を年号なしで判断する練習と、1 問 1 分の処理速度 |
| 国語 | 非常に高い(精読した 3 年で)。50 分・物語文 1 題・小問 10〜11 | 同世代の少年が主人公の物語文 1 本。漢字 →語句 →心情・理由の記述 →最後に自分の経験を書く作文 | 最後の作文を書く型と、五十字・六十字の心情記述 |
競技の中身がはっきり分かれています。算数は「決まった 5 枠を 50 分で全部取りにいく」、理科は「長文を読んで計算する」、社会は「速く正確に選ぶ」、国語は「書く(自分のことも書く)」です。
6. この学校らしさが出る場所(過去問でしか掴めない題材の色)
- 算数は座席が決まっています。大問 1 に図形、大問 2・3 に速さと割合系の文章題、大問 4 に規則性・場合の数(ここだけ 3 問)、大問 5 に数の性質・規則性。この並びが 2024〜2026 の 3 年とも同じで、転写の分類では大問 5 の座席は 2012 年から続いています。問題そのものは毎年新しく作られるのに置き場所は動かないという珍しい作りで、受験生から見ると「どこで何を聞かれるか分かっているテスト」になります。
- 算数は「約数の個数」が好きです。2024 大問 5 は「約数の個数が 3 個で総和 871」「4 個で総和 400」、2025 大問 5 は「約数が 7 個で 200 以上の最小」「15 個で 2000 以上の最小」。条件の与え方だけを変えた同型が 2 年続きました。2026 は同じ座席で碁石の取り出し方を数えさせたので、「数の性質か規則性のどちらか」と構えておくのがよさそうに見えます。
- 理科は台所と生活が題材です。ドライアイスを水に入れてシャボン玉を浮かせる(2024)、砂金のパンニング(2024)、フランス菓子ガトーマジックが 3 層に分かれる理由(2025)、電子レンジの出力と加熱時間(2025)、融雪剤で雪がとける原理(2025)、缶ジュースを傾けて止まる位置とやじろべえ(2026)、発酵食品と腸内細菌(2026)。身の回りで実際に起きることを、その場で理科の言葉に翻訳させる出題が続いています。2026 大問 1 は歌の詞を引用した導入文から天体観測へ入る作りでした。
- 社会は「年代を並べる」出題が目立ちます。2024 大問 1 は 12 件の出来事を年表のどこに入れるか選ぶ 12 問、2026 大問 3 は 3 つの文を古い順に並べる 8 問。年号を答えさせるのではなく前後関係を判断させる形で、その年の小問の 2〜3 割を占めます。
- 社会は現代社会の話題を最後に置きます。ジェンダー平等と人口ピラミッド(2024 大問 4)、環境条約と SDGs(2024 大問 5)、クマの目撃と害獣対策・アニマルウェルフェア(2025 大問 4)、国連と紛争・オスロ合意(2026 大問 4)。その話題から制度・統計・歴史へ渡らせる作りで、時事そのものの知識を問うわけではありません。2026 大問 1 は暁星の生徒が埼玉県を調べるという設定で地理をまとめており、地元・身近な場所から入る色もあります。
- 国語は「同世代の男の子の、言えない気持ち」が題材です。駅伝に出たいと言い出せない小学生(2018・佐藤いつ子『駅伝ランナー』)、友人との距離をはかる中学生(2020・水野瑠見『十四歳日和』)、学芸会と「何のために勉強するのか」を話す小学生(2024・上岡伸雄『風の教室』)。説明文を出さず物語文 1 本に絞るのもこの学校の色で、転写のある 12 年すべてがこの形でした。
- 国語の最後は「あなたのことを教えてください」です。本文の傍線部の言い回しをそのまま使って、あなた自身の経験を書かせます。2018「決心したのになかなか切り出せなかった時」、2020「何度も思い出す出来事」、2024「目が釘付けになったとき」。精読した 3 年すべてで、同じ問い方が同じ位置にありました。読解の設問ではなく、受験生自身に語らせる 1 問を最後に置き続けているように見えます。
7. 今からやるなら(4 科目統合の優先順)
想定している学年: 受験学年(小 6)の、過去問演習に入っている段階を前提に優先順を付けています。小 5 以前なら、この節は「最終的にここへ向かう」地図として読み、日々の学習は基礎(計算の正確さ・図形・読解・短い記述・漢字語彙)を先に。同じ座席を縦に解く演習は小 6 の夏以降が目安です。学年別の道筋は 11 節にまとめました。
各項目の根拠は 8 節(科目別の詳細)を参照してください。先頭の [ ] は取り組む頻度の目安、末尾の(確認: 〜20XX 年度)はその施策の根拠が確認できている最後の年度です。
- [週末 60 分] 算数・大問 5 と大問 4 を年度をまたいで縦に解く(確認: 〜2026 年度) — 大問 5 は 2024(約数の個数が 3 個で総和 871 の A/4 個で総和 400 の B)、2025(約数が 7 個で 200 以上の最小/15 個で 2000 以上の最小)と、2 年続けて「約数の個数」から整数を特定する同じ設定が出ました。素因数分解 →(指数+1) の積 →総和の公式、の 3 点セットを反射で使えるところまで。2026 は同じ座席が碁石の取り出し方(規則性)に振れたので、両方に備えます。大問 4 は 2024(分数の数列で「82/87 は何番目」→約分できる分数→2024 番目までで約分後 6/13 になる数)、2025(2 の倍数でも 3 の倍数でもない数列で「91 は何番目」→91 番目の数→総和)、2026(16 席に 2 席以上あけて座る場合の数→円形に並べ替えて 3 人)。ここだけ 3 年とも小問 3 問で、(1) 何番目 →(2) その値 →(3) 総和・個数と段が積まれ、11 問中 3 問がここに集まります。途中の計算を書く欄があるので、式を読める形で残す練習も一緒に。
- [週 1 回] 国語・最後の作文を書く型を作り、五十字・六十字の心情記述を添える(確認: 〜2024 年度) — 2018「あなたの『決心したのになかなか切り出せなかった』時のことを教えて下さい」、2020「あなたが何度も思い出す出来事について教えてください」、2024「あなたの『目が釘付けになった』ときのことを教えてください」。精読した 3 年とも、最後の問いが本文の言葉を使ってあなた自身の経験を聞く形でした。字数指定はありません。〈いつ・どこで・何が起きたか〉→〈そのとき何を感じたか〉→〈今どう思うか〉の 3 段で 5〜8 行書く練習を、週 1 本でも積んでおきたいところです。あわせて 2018 と 2024 に出た「六十字程度」「五十字程度」の心情記述を、〈出来事・きっかけ〉+〈だから今こう感じている〉の 2 部で書き、字数に合わせて根拠の数を増減させる練習を。傍線部に番号を振りながら、指示語が何を指すかをその場で余白に書き込む癖もつけておきます。漢字は冒頭にまとめて 10〜16 か所出る前提で。
- [週末 60 分] 理科・大問 4 の力のつり合いと浮力を縦に解く(確認: 〜2026 年度) — 2024 大問 4(コイルと方位磁針の作図・ばねののび・てこのつり合い・水槽に沈めたおもり)、2025 大問 4(電子レンジの出力と時間/氷の密度・水面より上の長さ・人形の重さ)、2026 大問 4(40cm と 50cm の棒・太さが一様でない棒・机からはみ出させる・容器とおもり・缶ジュース・やじろべえ)。3 年連続で大問 4 が物理、かつ 3 年とも重心・つり合い・浮力の計算です。理科 28 問のうち 7〜8 問がここ。28 問を 40 分で処理するには導入文を読み返す回数を減らすのが最短なので、長い導入文を読みながら下線部に印をつける訓練を、時間を計った過去問演習の中で。
- [週末 60 分] 社会・年代の前後関係を年号なしで判断する(確認: 〜2026 年度) — 2024 大問 1 は【出来事】ア〜シの 12 件を年表の 1〜17 のどこに入るか選ぶ形(元寇・鉄砲伝来・南北朝合体・生類憐みの令・田沼意次・株仲間解散・日米修好通商条約 など)、2026 大問 3 は 3 つの文を古い順に並べる問題が 8 題。その年の小問の 2〜3 割がここに集まる年があります。政権・法令・戦争・条約を時代のかたまりごとに並べ直す練習が直結します。
- [毎日 10 分] 算数・速さと割合系の文章題を各 1 本ずつ 5 分で(確認: 〜2026 年度) — 速さは 3 年とも大問 1 本(2024 上り坂・下り坂・平地/2025 給水と排水のグラフ/2026 ケーブルカーのすれ違い)、割合系の文章題も 3 年とも 1 本(2024 年齢算/2025 食塩水/2026 個数の比の変化)。名前のついた文章題(食塩水・年齢算・売買損益・仕事算・つるかめ算(個数を合計から逆算)・平均・比の変化。いずれも受験用教材の単元です)を一通り回しておきます。
- [週 1 回] 理科・「理由を説明しなさい」「原理を説明しなさい」を 2 文で(確認: 〜2025 年度) — 2024 は白い煙の中で火が消えた理由・砂金のパンニングで金が底に沈む原理・人体の密度、2025 は消化管の長さと食べ物・融雪剤で雪がとける原理・メレンゲが浮く理由。この 2 つの言い回しで来るので、〈起きたこと〉+〈それはなぜか(性質の名前を入れて)〉の 2 文の形を用意します。条件を 1 つだけ変えた実験 1/実験 2 を並べる出題も 3 年とも入るので、「どの条件が変わって、何が変わったか」を口で言えるように。
- [週末 60 分] 社会・1 問 1 分の処理速度と、指定・図表への注意(確認: 〜2026 年度) — 40 分で 28〜41 問。「漢字 3 字で」「漢字 4 文字で」「漢字 8 文字で」「カタカナ 4 字で」の指定が毎年あり、指定を外すと正解でも点になりません。「3 つ選びなさい」「誤っているものを」「見られない地図記号を」のような条件の裏返しにも注意します。雨温図・人口ピラミッド・分布図・世帯構成・食料自給率・林業の統計が 3 年とも出たので、「どの指標が高い/低いか」を都市・県の性格と結びつける練習と、地形図の記号を「無いものを選ぶ」形にも耐えられるまで覚えることを合わせて。
- [毎日 10 分] 算数・大問 1 の図形を最初の 5 分で(確認: 〜2026 年度) — 2024 立方体の頂点を結んだ立体の共通部分、2025 回転体の体積、2026 正八角形の斜線部と長方形の複合。3 年とも大問 1 が図形なので、ここでつまずくと 50 分の設計が崩れます。立体・回転体・平面の複合図形の 3 系統を持っておきます。
8. 科目別の詳細
8-1. 算数(50 分・100 点・大問 5・小問 11・すべて答えを書く形式)
年度×大問の題材表(2024〜2026・原本で確認)
| 年度 | 大問 1 | 大問 2 | 大問 3 | 大問 4 | 大問 5 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2026(5 題・11 問) | 平面図形(正八角形の斜線部の面積 80cm²/長方形 ABCD と正方形 BEFC の複合。(1) の一辺を (2) で使う)2 問 | 速さ(山のケーブルカー A・B。上り 25 分・下り 10 分・到着 10 分後に折り返し。初めてすれ違う時刻/2 回目のすれ違いで A が半分の速さに)2 問 | 割合と比(キャベツとトマト 6:5 → 傷んだ分を除くと 9:8。除いた個数の比/150〜300 個の条件から個数を決める)2 問 | 場合の数(16 席に 2 席以上あけて座る。最大人数/2 人の空け方/円形に並べ替えて 3 人)3 問 | 規則性(碁石を 1 回に 1 個か 2 個ずつ取り出す方法の数。3 個のとき/10 個のとき)2 問 |
| 2025(5 題・11 問) | 立体(1cm の正方形を組んだ図形を直線 ℓ(エル)で 1 回転させた回転体の体積/図 2 は図 1 の何倍か)2 問 | 割合・文章題(食塩水。容器 A に あ% 900g、容器 B に い% 700g の穴埋め 2 問)2 問 | 速さ・水量とグラフ(給水口と排水口。排水量/2 回目に 12L になる時刻。グラフつき)2 問 | 規則性(2 の倍数でも 3 の倍数でもない数列。91 は何番目/91 番目の数/1〜91 番目の総和)3 問 | 数の性質(約数が 7 個で 200 以上の最小/約数が 15 個で 2000 以上の最小)2 問 |
| 2024(5 題・11 問) | 立体(1 辺 6cm の立方体の頂点を結んだ立体 1・立体 2 の体積/A・B・C・D を重ねたときの共通部分の体積)2 問 | 割合・文章題(年齢算。父と長男の年齢の和 44・20 年後に 2 倍/母と次男が 8:1 のとき)2 問 | 速さ(宿舎から球場へ。上り坂・下り坂・平地 1.8km。時間の差/上りと下りの時間)2 問 | 規則性(分数の数列 1/3, 2/3, 1/5, … 。82/87 は何番目/約分できる分数/2024 番目までで約分後 6/13 になる数)3 問 | 数の性質(約数の個数が 3 個で総和 871 の A/約数の個数が 4 個で総和 400 の B)2 問 |
精読した 3 年の共通点がきわめて多くあります。
- 大問 5 題・小問 11 問が 3 年とも同じで、しかも小問の配り方まで 2・2・2・3・2 が 3 年連続で一致します(大問 4 だけが 3 問)。
- 解答形式は 3 年とも 100% が答えを書かせる短答です。記号選択も長い記述もありません。
- 大問 1 は図形(2024 立体・2025 回転体・2026 平面図形)で 3 年連続。大問 5 は数の性質か規則性で 3 年連続(2024 約数・2025 約数・2026 碁石の取り出し方)。大問 4 は規則性か場合の数で 3 年連続、しかも 3 年とも小問 3 問です。
- 大問 2・大問 3 は「速さ」と「割合・文章題」の 2 枠が入れ替わります(2024 は 2 年齢算・3 速さ、2025 は 2 食塩水・3 水量とグラフ、2026 は 2 速さ・3 割合と比)。速さが 3 年連続で大問 1 本、割合系の文章題も 3 年連続で大問 1 本です。
同じ数値の問題がそのまま再登場した例は 3 年では見つかりませんでした。ただし 2024 大問 5 と 2025 大問 5 は「約数の個数を指定して整数を特定する」という同じ設定で、2024 が「約数の個数が 3 個・総和 871」、2025 が「約数が 7 個で 200 以上の最小」と、条件の与え方だけを変えた同型です。2024 大問 4 と 2025 大問 4 も、数列を示して「◯◯は何番目か」から入る同じ組み立て(2024「82/87 は何番目か」/2025「91 は何番目の数か」)で、(3) で総和や個数に広げるところまでそろっています。
頻出単元と周期(転写の分類・2009〜2026 の 18 年で大問の主要単元として数えたもの)
| 単元グループ | 大問で出た年(転写の分類) | 傾向 |
|---|---|---|
| 数の性質・規則性 | 大問 5 の位置に 2012〜2026 の 15 年連続 | 18 年の単元分布でも最大の 30%。同じ座席に同じ種類の問題が並ぶ度合いは全 265 校で 2 校しかない水準 |
| 速さ・速さとグラフ | 2009・2010・2011・2012・2013・2014・2015・2016・2018・2019・2020・2021・2022・2023・2024・2026 | 単元分布 27%。18 年でほぼ毎年、年によっては 2 大問 |
| 割合・文章題(食塩水・年齢算・売買・仕事算・流水算・つるかめ・平均・ニュートン) | 2010・2012・2013・2014・2015・2016・2017・2018・2020・2021・2022・2023・2024・2025・2026 | 単元分布 21%。名前のついた文章題が毎年どれか 1 つ入る |
| 平面図形(円とおうぎ形・角度・面積比) | 2011・2012・2013・2015・2016・2017・2018・2019・2021・2022・2023・2026 | 単元分布 12%。大問 1 に置かれることが多い |
| 立体図形(切断・回転体・体積) | 2022・2024・2025 | 単元分布 7%。2024・2025 は 2 年続けて大問 1 |
| 場合の数・推理・論理 | 2010・2011・2023・2026 | 2026 は大問 4 に入った |
問い方の型
- 設問文が短いのが特徴です。「〜を求めなさい」で終わる 1 行の問いが 11 問中ほとんどを占め、3 年とも 100% がこの形でした。答えだけを書く欄ではなく、途中の計算を書く欄があります(2026 の冒頭に「途中の計算等はすべて解答用紙の計算欄に書きなさい」)。
- 1 大問 2 問(大問 4 だけ 3 問)なので、(1) が (2) の材料になる作りが多くなります。2026 大問 1 は (1) で求めた正八角形の 1 辺を (2) の長方形で使い、大問の中で数値を持ち越します。2025 大問 4 は (1)「91 は何番目」→(2)「91 番目の数」→(3)「1〜91 番目の総和」と 3 段で積み上がります。
- 大問 5 の数の性質は「約数の個数と総和から元の整数を当てる」形(2024・2025)が続き、2026 は取り出し方の場合の数を数える規則性に振れました。約数の個数の公式(素因数分解の指数+1 の積)を使いこなせるかが 2 年続けて直接問われています。
- 速さは「2 つの動くものがすれ違う」(2026 ケーブルカー)「区間ごとに速さが変わる」(2024 上り坂・下り坂・平地)「グラフで水量の増減を読む」(2025)と、毎年ちがう衣装ですが、時間・道のり・速さの比に落とすという骨は同じです。
8-2. 理科(40 分・75 点・大問 4・小問 28〜29・長い導入文つき)
年度×大問の題材表(2024〜2026・原本で確認)
| 年度 | 大問 1 | 大問 2 | 大問 3 | 大問 4 |
|---|---|---|---|---|
| 2026(4 題・28 問) | 地学(歌の詞を引用した導入文から天体観測へ。観測に向かない時間・雨が降りにくい条件・星座と季節・望遠鏡のレンズ・彗星)7 問 | 化学(海水と同じ濃さの水溶液 500g の作り方・血液 0.9% との比較・水の状態変化の実験 1/実験 2 の温度変化)6 問 | 生物(食中毒と免疫・発酵食品・腸内細菌との共生・呼吸・ボツリヌス毒素とボトックス注射・菌を増やす実験の条件)8 問 | 物理(てこ・つり合い。40cm と 50cm の棒・太さが一様でない棒・机からはみ出させる・容器とおもり・缶ジュース・やじろべえ)7 問 |
| 2025(4 題・28 問) | 生物(人体と植物。消化管の長さと食べ物の関係・発芽の 3 条件・花のつくり A〜D と実のへた)7 問 | 地学+化学(関東の冬の天気・雲画像から月を当てる・積雪計・気象観測機器・融雪剤で雪がとける原理の実験 1/実験 2)7 問 | 化学(フランス菓子ガトーマジックの製法。メレンゲが浮く理由・3 層に分かれる理由・熱の伝わり方・オーブンの対流)6 問 | 物理(電子レンジの加熱と出力・時間の関係/氷の密度・水に浮く長さ・人形の重さ・氷がとけたときの上面)8 問 |
| 2024(4 題・29 問) | 化学(ドライアイスを水に入れる。 物質名 状態変化 白い煙 シャボン玉が煙の上に浮く理由 燃焼の 3 条件 火が消えた理由 炭素とマグネシウムの燃焼のグラフ作図)8 問 |
地学(火山と地層。火成岩・ペットボトルで小石と砂と泥を沈める・海水面と堆積・火山砕せつ物の分類・砂金のパンニングの原理)7 問 | 生物(生物の分類と進化・昆虫の特徴・進化の系統樹の作図・冬の過ごし方/人体の密度と浮き沈み)7 問 | 物理(コイルと方位磁針の作図・アルミ缶とスチール缶の選別/ばねののび・てこのつり合い・水槽に沈めたおもり)7 問 |
精読した 3 年の共通点です。
- 大問 4 題・小問 28〜29 問が 3 年とも同じでした(2024 が 29、2025・2026 が 28)。40 分でこの量なので、1 問あたり 1 分 20 秒前後になります。
- 大問 4 は 3 年連続で物理(2024 電磁石+ばね+てこ、2025 浮力・密度、2026 てこ・つり合い)で、しかも 3 年とも力のつり合い・浮力の計算が入ります。残りの 3 枠は生物・化学・地学が順不同で回ります(2024 化学→地学→生物、2025 生物→地学→化学、2026 地学→化学→生物)。
- 1 つの大問の中で単元をまたぐのがこの学校の作りです。たとえば 2024 大問 1 はドライアイスという 1 つの題材から気体の性質・状態変化・浮力・燃焼までを順に聞きます。2025 大問 2 は気象から熱の実験へ、2026 大問 1 は天体から気象・人体・光へ渡っていきます。「大問 1 は生物、大問 2 は地学」といった分野の割り当てで準備しても効きにくいところです。
- 答え方は記号選択が主軸(3 年とも 31〜46%)で、語句・数値の短答が 32〜45%、説明を書かせる設問が 3 年で 9 問。2026 は説明だけを書かせる設問が無く、代わりに「記号を選んで理由も書く」形の混ざった設問が 6 問ありました。
頻出単元と周期(転写の分類・2009〜2026 の 18 年で大問の主要単元として数えたもの)
| 分野 | 大問の主要単元として出た年(転写の分類) | 傾向 |
|---|---|---|
| 気象 | 2011・2012・2014・2016・2021・2022・2023・2025 | 18 年で最多(単元分布 8%)。天気図・雲画像・季節の天気 |
| 熱と状態変化 | 2009・2010・2012・2016・2019・2023(金属と水)・2025・2026 | 実験の温度変化を表から読む形が近年 |
| 人体 | 2010・2018・2022・2025・2026 | 直近 2 年連続 |
| 水溶液の性質・濃度 | 2011・2015・2017・2020・2021・2022 | 2022 以降は大問の柱としては空いている |
| 浮力・密度 | 2020・2025(2024 大問 3・大問 4 に小問) | 近年は物理枠の計算として |
| てこ・つり合い・ばね・ふりこ | てこ 2011・2012・2026/ばね 2016/ふりこ 2014・2019・2021 | 力学は物理枠の常連 |
| 地層・岩石・化石/流水 | 2010・2013・2014・2015・2024 | 2024 に戻った |
| 天体(月・惑星・星座) | 2009・2017・2018・2019・2020・2023・2026 | 3〜4 年おき |
| こん虫・生態系・植物 | こん虫 2011・2015・2024/生態系 2016・2021・2023/植物 2012・2017 | 生物枠の中で回る |
| 電磁石・電気回路 | 2009・2015・2017・2018・2024 | 電磁石は 2024 に復帰、電気回路は 2018 が最後 |
問い方の型
- どの大問も「次の文章を読んで、以下の問いに答えなさい」から始まる長い導入文つきです(18 年平均で導入文 1000 字・設問文 3590 字)。身近な出来事の描写や会話から入り、下線部 (あ)(い)(う) …(年により①②③)に沿って設問が並びます。下線部に番号を戻して読み直す作業が毎問発生します。
- 途中に【実験 1】【実験 2】が差し込まれ、その結果の表から考察させます(2025 大問 2 の融雪剤、2026 大問 2 の水の温度変化、2024 大問 2 のペットボトルの堆積)。精読した 3 年で「実験結果からわかること」を選ばせる設問が毎年あります。
- 説明を書かせる設問は「理由を説明しなさい」「原理を説明しなさい」の 2 語で来ます(2024 大問 1(7) 白い煙の中で火が消えた理由・大問 2(7) パンニングで金が底に沈む原理・大問 3(7) 人体の密度、2025 大問 1(3) 消化管の長さ・大問 2(7) 融雪剤で雪がとける原理・大問 3(2) メレンゲが浮く理由)。現象を自分の言葉で 1〜2 文にする力が 2 年続けて求められました。
- 「すべて選び」(2024 大問 3(5)、2025 大問 2(6))、「間違っているものを 1 つ」(2025 大問 1(2))など、選択の条件が問ごとに変わります。
- 計算は桁指定つきです(2025 大問 4(5)「小数第 3 位を四捨五入して小数第 2 位までで」・(7)「小数第 1 位を四捨五入して」)。
8-3. 社会(40 分・75 点・大問 4〜5・小問 28〜41・記号選択が主軸)
年度×大問の題材表(2024〜2026・原本で確認)
| 年度 | 大問 1 | 大問 2 | 大問 3 | 大問 4 | 大問 5 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2026(4 題・39 問) | 地理(暁星の生徒が埼玉を調べる設定。 深谷市の煮ぼうとう 秩父盆地の立体地図 荒川 地形図に見られない地図記号を 3 つ 狭山丘陵のドーム プロ野球の本拠地都市の雨温図と人口 林業の統計)10 問 |
歴史・古代(弥生〜平安。渡来人を漢字 3 字・木簡・美濃国半布里の戸籍の図表読解)8 問 | 歴史・年代並べ(3 つの文を古い順に並べる問題が 8 題。 モンゴル襲来 守護大名 近松門左衛門 江戸の貿易 ラクスマンと大塩平八郎 沖縄県設置と八幡製鉄所 地租改正と日比谷焼打ち 治安維持法と関東大震災)8 問 |
国際(国連と安全保障理事会・1993 年のオスロ合意・紛争と人道の空欄 A〜E・戦争の史跡がある都道府県を画像から)13 問 | — |
| 2025(4 題・28 問) | 歴史・通史(2024 年 7 月の話題から入る。 平安の蝦夷・仏教の 2 宗派・院政 鎌倉の御家人と新仏教 近世の農具 日明貿易と土倉・酒屋 秀吉の朝鮮侵略 琉球処分 選挙制度の背景)12 問 |
公民(三権分立。5 つの文のうち正しいものを選ぶ 1 問)1 問 | 公民・地理(リニア中央新幹線から地方自治へ。カタカナ 4 字・漢字 4 字・ハラスメント・世帯の家族類型のグラフ)5 問 | 地理・時事(クマと害獣対策。 札幌市西部の地理院地図 ツキノワグマとヒグマの分布 戦後の造林 シカの分布変化 アニマルウェルフェア 連携と役割分担 説明を書かせる設問 2 問)10 問 |
— |
| 2024(5 題・41 問) | 歴史・年表(【出来事】ア〜シの 12 件が年表の 1〜17 のどこに入るかを選ぶ。 足利義昭追放 島原天草一揆 元寇 文禄の役 生類憐みの令 田沼意次 徳川吉宗 南北朝合体 日米修好通商条約 株仲間解散 北条高時 鉄砲伝来)12 問 |
歴史・古代(ヤマト政権から。白村江・天皇の名・戦いの名・空欄 A・B)6 問 | 歴史・戦後(朝鮮戦争から。人名 3 つ・漢字 8 文字の語句・機関名を漢字 4 文字)4 問 | 公民・時事(ジェンダー平等。家庭科の男女・ジェンダーバックラッシュ・人口ピラミッド・医学部入試・ジェンダーギャップ指数 2023 の図・都道府県議会の女性比率/説明を書かせる設問 2 問)10 問 | 環境(会話文。国際条約・足尾銅山・COP21 のパリ協定・食料自給率の順・3R・SDGs の 17 目標)9 問 |
精読した 3 年から見えることです。
- 大問数は 4〜5、小問数は 28〜41 と年によって動きます。算数・理科ほど形が決まっていません。40 分でこの問題数なので、1 問 1 分前後の速さが要ります(2024 は 41 問で 1 問 1 分弱)。
- 並びの傾向は「歴史 → 公民・時事 → 地理・環境」です。ただし 2026 は大問 1 が地理で始まり、歴史が大問 2・3 に来ました。最後の大問が現代社会の話題(環境・ジェンダー・国際紛争・害獣対策)なのは 3 年とも共通です。
- 答え方は記号選択が主軸(2024 68%、2025 46%、2026 79%)。短答は 21〜46%。説明を書かせる設問は 2024・2025 に各 2 問で、いずれも最後の大問の問 9・問 10 という同じ位置にありました。2026 は 0 問です。
- 年代を並べる・年表に当てはめる出題が 3 年中 2 年(2024 大問 1 の 12 問、2026 大問 3 の 8 問)。どちらもその年の小問の 2〜3 割を占める大きな枠で、出来事の前後関係を「年号なしで」判断できるかを大量に問います。
- 図表・統計の読み取りが毎年入ります。立体地図・地形図・雨温図・人口ピラミッド・分布図・世帯構成のグラフ・食料自給率・林業統計。2026 大問 1 問 4 の「図に見られない地図記号を 3 つ選ぶ」のように、条件を裏返した聞き方が混ざります。
頻出単元と周期(転写の分類・2009〜2026 の 18 年で大問の主要単元として数えたもの)
| 分野 | 大問の主要単元として出た年(転写の分類) | 傾向 |
|---|---|---|
| 歴史・近現代(幕末〜戦後) | 2011・2012・2013・2015(2 題)・2016・2017・2019・2020・2023・2024 | 単元分布 17%。戦後・現代が独立した大問になる年が多い |
| 歴史・古代〜中世 | 2009・2011・2014・2016・2018・2020・2021・2024・2025・2026(2 題) | 単元分布 17%。飛鳥・奈良と鎌倉・室町が交互 |
| 地理・地図・地形・気候 | 2009・2010・2011・2014・2017・2022・2026 | 単元分布 13%。地形図・立体地図・雨温図 |
| 地理・社会・環境・世界 | 2009・2017・2018・2020・2024・2025・2026 | 環境問題・国際協力が近年の定位置 |
| 地理・産業(農業・工業・貿易・林業) | 2016・2020・2021・2024・2025・2026 | 統計の順位当てが多い |
| 公民(憲法・三権分立・選挙・地方自治・財政) | 2010・2012・2013・2016・2019・2021・2022・2023・2025 | 2025 は大問 2 と大問 3 に分かれた |
| 人口・都市問題 | 2015・2018・2024・2025 | 人口ピラミッド・世帯構成・転出入 |
| 都道府県・地域の同定 | 2010・2017・2022(2026 大問 4 に小問) | 細粒度では最多の 9% |
問い方の型
- 「次の文章を読み、あとの問いに答えなさい」+下線部 (1)(2)(3) …/空欄( A )( B )の形が骨格です。空欄補充と下線部設問の組み合わせが 3 年ともほぼすべての大問で使われます。
- 「最も適切なものを次のア〜オのうちから 1 つ選び、記号で答えなさい」がこの学校の定型文です。2023・2024 の設問文で同じ言い回しが繰り返し現れることを確認しています。選択肢が 5 つ(ア〜オ)の年が多くなっています。
- 文字種・字数の指定が毎年つきます。「漢字 8 文字で」「漢字 4 文字で」(2024)、「カタカナ 4 字で」「漢字 4 字で」(2025)、「漢字 3 字で」(2026)。指定を読み落とすと正解でも点になりません。
- 「3 つ選びなさい」(2026 大問 1 問 4)、「誤っているものを」(2026 大問 4 問 2②)、「古い順に並べる」(2026 大問 3)、「高いものから順に」(2024 大問 5 問 5)のように、選び方の条件が問ごとに変わります。
- 説明を書かせる設問は用語の定義(2024 問 9「『ジェンダー』とはどのような性差のことか」)と、統計・現象の理由(2024 問 10 転出人口が上回る傾向、2025 問 9 ハンターによる駆除、2025 問 10 戦後の北海道のヒグマ)の 2 系統です。字数指定は付いていません。
8-4. 国語(50 分・100 点・大問 1・小問 10〜11・物語文 1 本)
資料の状況: 国語は資料のある年が 12 年(2009〜2018・2020・2024)で、2019・2021・2022・2023・2025・2026 の 6 年の資料がありません。そのため題材表は精読できた 2018・2020・2024 の 3 年で作りました。2025・2026 の様子は分かりません。
年度×大問の題材表(2018・2020・2024・原本で確認)
| 年度 | 大問 1(この学校は大問 1 題のみ) | 出典 | 設問の内訳 |
|---|---|---|---|
| 2024(1 題・11 問) | 学芸会のグループ分け。劇を希望した「ぼく」と、ラグビー部の話をする友人アッシー。「何のために勉強しなくちゃいけないのか」をめぐる会話 | 上岡伸雄『風の教室』(中公文庫) | 漢字ア〜コ 10 問を 1 問/語句の意味 1/記号選択 5/説明の記述 3(六十字程度・五十字程度・指定なし)/最後にあなた自身のことを書く作文 1 |
| 2020(1 題・10 問) | 中学生の「俺」と友人・百井。わだかまっていたもどかしさと、「俺のほうがありがとうだよ」 | 水野瑠見『十四歳日和』(講談社) | 漢字①〜⑯ 16 問を 1 問(カタカナ→漢字と漢字→ひらがなの両方)/語句の意味 3 語で 1/空欄補充 1/記号選択 3/説明の記述 3(二十字以上三十字以内・指定なし 2)/最後にあなた自身のことを書く作文 1 |
| 2018(1 題・10 問) | 駅伝に出たい小学生・走哉。「出たい」と言えないまま帰りの会が終わる | 佐藤いつ子『駅伝ランナー』(角川文庫) | 漢字 1/語句の意味 3 語で 1/記号選択 2/説明の記述 5(六十字程度・五十字程度・指定なし 3)/最後にあなた自身のことを書く作文 1 |
この学校の国語は、精読した 3 年すべてで形がそろっています。
- 大問は 1 題だけです。物語文(小説)が 1 本で、説明文・論説文・詩・古文は 3 年ともありません。12 年分の転写でも大問数は 1 で一定しています。
- 主人公は 3 年とも小学生・中学生の少年で、部活・学芸会・友人関係という学校生活の中の迷いを描く場面です。2018 は駅伝に出たいと言い出せない小学生、2020 は友人との距離をはかる中学生、2024 は学芸会と将来の話をする小学生。同世代の男の子が、言えない気持ちを抱える場面が続いています。
- 問 1 は漢字の書き取りで 3 年とも冒頭にあります。まとめて出るので数が多く(2020 は 16 か所、2024 は 10 か所)、2020 は漢字→ひらがなの読みも混ざります。
- 問 2 は「本文中の意味として最も適切なものを選ぶ」語句の設問です(2018 は「おそれおおい」「上目づかい」「無性に」、2020 は「仰々しくて」「ありきたりな」「ひとりよがり」の 3 語)。2024 は問 9 に 1 語だけありました。
- 最後の問いは、あなた自身の経験を書かせる作文です。しかも本文の傍線部の言葉をそのまま使って「あなたの〜を教えてください」と聞くという同じ形が 3 年とも同じ位置にあります。2018「あなたの『決心したのになかなか切り出せなかった』時のことを教えて下さい」、2020「あなたが何度も思い出す出来事について教えてください」、2024「あなたの『目が釘付けになった』ときのことを教えてください」。同じ問い方が精読した 3 年すべての最後に置かれています。
- 説明の記述が 3〜5 問。12 年の集計では設問の 5 割が記述で、記号選択が 4 割強、抜き出しはごく少なくなっています。
頻出単元と周期(転写の分類・2009〜2024 の 12 年)
| 設問の種類 | 割合(12 年の集計) | 中身 |
|---|---|---|
| 説明の記述 | 60%(心情 24%・内容と指示語 14%・理由 14%・作文 その他) | 「このときの◯◯の気持ちを説明しなさい」「なぜか、説明しなさい」「◯◯の内容を説明しなさい」 |
| 漢字の書き取り | 14% | 冒頭にまとめて |
| 記号選択 | 13% | 心情・理由・本文の内容と合うもの |
| 語句の知識 | 10% | 本文中の意味・慣用句 |
| 抜き出し・空欄補充 | 2% | 少ない |
問い方の型
- 傍線部に番号(①②③…)を振り、その一つ一つについて聞きます。「◯◯について、このときの△△の気持ちを説明しなさい」が基本形で、3 年とも複数回出ます。
- 前の傍線部を踏まえさせる設問があります。2024 問 3 は「③について、⑩を踏まえて」、問 6 は「⑦について、⑥の指す内容を踏まえて自分の言葉で」。離れた 2 か所を結びつけて書く作業が要ります。
- 字数は「六十字程度」「五十字程度」(2018・2024 とも同じ 2 つの指定が出ました)、「二十字以上三十字以内」(2020)、指定なし、の 3 通りが混在します。
- 記号選択に「あてはまらないものを選ぶ」形が混じります(2024 問 4)。
- 最後の作文は字数指定が無く、「教えてください」という語りかけの口調です。本文の言葉を自分の経験に置き換えて書く課題で、あらすじの要約でも意見文でもありません。
9. しばらく出ていない単元(復活の警戒)
転写の単元分類(2009〜2026、国語は 2009〜2024)で大問の主要単元として数えたものです。精読していない年の細部は保証できません。最終確認年度は、その単元が大問の柱として確認できている最後の年度です。
| 科目 | 単元 | 大問で出た年(転写の分類) | 最終確認年度 | 状況 |
|---|---|---|---|---|
| 算数 | 円とおうぎ形の求積 | 2011・2012・2013・2016・2017・2020・2021 | 2021 | 大問 1 の図形枠の常連だったが、2024〜2026 は立体・回転体・多角形。戻る候補の筆頭。円周率 3.14 の計算はできるように |
| 算数 | 立体の切断 | 2022(大問 1 として。2024・2025 は回転体・組み合わせ立体) | 2022 | 切断そのものは 4 年空いている |
| 算数 | 仕事算・ニュートン算 | 2016・2018・2019・2020・2021 | 2021 | 2022 以降は大問になっていない。割合・文章題の枠は食塩水・年齢算・売買・比が回っているので、次に戻る余地がある |
| 算数 | 時計算 | 2014 | 2014 | 12 年なし。速さ枠の変化球として |
| 算数 | 流水算 | 2013・2017 | 2017 | 9 年なし |
| 理科 | 電気回路・電流 | 2015・2018 | 2018 | 8 年なし。2024 は電磁石で、回路の計算は長く空いている。物理枠は 3 年連続で力学・浮力なので、次に振れる先の候補 |
| 理科 | 気体の発生と性質 | 2013・2014・2018 | 2018 | 2024 に燃焼・ドライアイスの小問として顔を出した |
| 理科 | 月の満ち欠け | 2017・2018 | 2018 | 8 年なし。2026 は「観測に向かない時間」の小問のみ |
| 理科 | 光・音 | 光 2010・2013・2022/音 2023 | 光 2022/音 2023 | 光は 4 年なし。2026 は望遠鏡のレンズが小問 |
| 理科 | 水溶液の判別・中和 | 2011・2015・2017・2020・2021・2022 | 2022 | 2022 が最後の柱。2026 は濃度計算の小問に降りている |
| 理科 | 地震・火山 | 2019(2024 は火山と地層) | 2019 | 地震そのものは 7 年なし |
| 社会 | 日本国憲法を柱にした大問 | 2019・2021 | 2021 | 5 年なし。2025 は三権分立が 1 問だけの大問 2 として残り、公民の比重が薄い年だった。憲法・人権の大問が戻る余地 |
| 社会 | 選挙制度 | 2013・2022 | 2022 | 2025 大問 1 問 8 に小問として |
| 社会 | 財政・税・経済 | 2014・2016 | 2016 | 10 年なし。3 年連続で大問になっていない |
| 社会 | 都道府県の同定を柱にした大問 | 2010・2017・2022 | 2022 | 2026 は大問 4 問 5 の「史跡がある都道府県」の小問 |
| 社会 | 交通・通信/貿易・資源 | 2013・2016 | 2016 | 2025 のリニアは地方自治の話題として使われた |
| 社会 | 文化史・美術史 | 2011・2013・2014 | 2014 | 近年は年代並べの選択肢の中(2026 大問 3 問 3)に降りている |
| 国語 | 説明文・論説文 | 資料のある 12 年(2009〜2018・2020・2024)はすべて物語文 1 題 | 2024(この年まで物語文 1 題) | 12 年間その形で、大問 1 題・物語文という形は 2009 年から変わっていない。ただし 2019・2021〜2023・2025・2026 の資料が無いため、この 6 年の様子は確認できない。説明文・論説文が加わっていないかは市販の過去問で最新年を確かめてほしい |
10. 形式面の注意
- 算数: 50 分・大問 5・小問 11(2・2・2・3・2)。単純計算で 1 問 4 分半です。精読した 3 年はすべて答えを書く短答で、記号選択も長い記述もゼロ。長い記述も選ぶ設問もないので、時間は全部「解く」に使えます。途中の計算を書く欄があります(2026 の冒頭に「途中の計算等はすべて解答用紙の計算欄に書きなさい」)。図のある小問は全体の 36%(18 年平均)。作図を求める設問は精読した 3 年の設問文には現れませんでしたが、グラフを読む設問はあります(2025 大問 3)。円周率の但し書きも 3 年の設問文には現れませんでした(回転体・正八角形など、円が主役の大問がこの 3 年に無いため)が、転写の分類では円とおうぎ形の大問が 2011〜2023 に何度も出ているので、3.14 の計算は当然できる前提で臨みたいところです。桁指定・四捨五入の指示は精読した 3 年に無く、答えは分数・比・整数のまま書く問題が中心でした。
- 理科: 40 分・大問 4・小問 28〜29。1 問 1 分 20 秒の配分です。理科は 75 点で社会と同じ配点(2026 年度募集要項)。記号選択が主軸(31〜46%)、語句と数値の短答が 32〜45%、説明を書かせる設問が 3 年で 9 問。2026 は説明だけの設問が無く、「記号を選んで理由も書く」形が 6 問。図のある小問は 18 年平均で 48%。作図が出る年があります(2024 は 3 問: 燃焼のグラフ、進化の系統樹、方位磁針の向き)。精読した 3 年では 2025・2026 に作図の設問は見当たりませんでした。桁指定つきの計算があります(2025「小数第 3 位を四捨五入して小数第 2 位までで」「小数第 1 位を四捨五入して」)。「すべて選び」「間違っているものを 1 つ」など選び方の条件が問ごとに変わります。字数を指定した設問がある年は 18 年で 17%。精読した 3 年の説明問題には字数指定が付いておらず、欄の大きさが分量の目安になります。2026 の転写は読み取りの確度が低め(大問 1 の 1 問が読み切れていない)なので、細部は市販の過去問で確かめてください。
- 社会: 40 分・大問 4〜5・小問 28〜41。1 問 1 分の配分で、理科と同じ 75 点です(2026 年度募集要項)。記号選択が主軸(46〜79%)。文字種の指定が毎年あります(「漢字 3 字で」2026、「カタカナ 4 字で」「漢字 4 字で」2025、「漢字 8 文字で」「漢字 4 文字で」2024)。「最も適切なものを次のア〜オのうちから 1 つ選び、記号で答えなさい」が定型で、選択肢が 5 つの年が多くなっています。「3 つ選びなさい」「誤っているものを」「古い順に並べる」「高いものから順に」と条件が変わります。説明を書かせる設問は 2024・2025 に各 2 問(最後の大問の問 9・問 10)、2026 は 0 問で、字数指定は付いていませんでした。18 年の集計では字数を指定した設問がある冊が 61%。図のある小問は 18 年平均で 32% で、地図・グラフ・写真・史料の図版が 1 大問に 2〜4 点入ります。前年〜前々年の出来事が入口になる年があります(2025 大問 1 の冒頭が 2024 年 7 月、2024 大問 4 のジェンダーギャップ指数 2023、2025 大問 3 のリニア中央新幹線)。ただし時事そのものを問うのではなく、そこから制度・歴史・統計へ渡る作りです。
- 国語: 50 分・大問 1 題(物語文)・小問 10〜11。本文が長く(12 年の集計で 5000 字前後)、物語文 1 本を読み切って記述を 3〜5 本と作文 1 本書く配分になります。漢字は冒頭にまとめて 10〜16 か所(2020 は読みも混在)あり、ここを取りこぼさないのが前提です。字数は「六十字程度」「五十字程度」(2018・2024)、「二十字以上三十字以内」(2020)、指定なしが混在します。最後の作文には字数指定がありません。図・グラフ・作図は 12 年の集計で 0%。「あてはまらないものを選ぶ」形の選択があります(2024 問 4)。第 2 回(2 月 3 日午後・国語と算数の 2 科目)についてはこの資料に転写が無く、第 1 回と同じ形かは分かりません。
11. 学年別ロードマップ
| 段 | 何をするか | この学校での重み |
|---|---|---|
| 小 4(土台) | 計算の正確さ(分数・小数・比)、図形(立方体・角柱を見る、面積の分割)、読解(物語文で人物の気持ちを口で言う)、短い記述(理由を 1 文で)、漢字語彙の 5 本。暁星で最終的に効く入口は「約数・倍数を数え上げること」「数の並びを見て規則を見つけること」「自分の経験を人に話すこと」です | 差はほぼありません。ただし約数の書き出しと数列の書き出しを面倒がらない習慣だけは早くから。国語は「今日あったこと」を数行で書く習慣が、そのまま最後の作文につながります |
| 小 5(幅) | 1 週間の基本形は「平日 15 分×5 + 週末 60 分」です。平日 15 分には算数の約数・倍数の書き出しと数列の書き出し、国語の心情記述を五十字で 1 本(書いて直してもらう回数を稼ぐ)を割り付けます。週末 60 分は全分野の一巡にあてます。算数は 8-1 節の題材表を「小 5 で一巡する単元リスト」として、数の性質 → 規則性 → 場合の数 → 速さ → 食塩水と年齢算と比(受験用教材の単元です) → 平面図形 → 立体と回転体 の順に。理科は 4 分野を一巡しつつ、力学(てこ・ばね・浮力)を厚めに。社会は通史を時代のかたまりで並べられる状態にし、地形図の記号と雨温図の読み方を入れます。国語の心情記述はここで型を作ります(ただし 2025 年度以降は国語の資料がありません → 13 節) | 算数の大問 5 枠がはっきりしているので、小 5 のうちに「どの枠がまだ弱いか」が言える状態になれば小 6 が軽くなります。とくに数の性質(約数の個数と総和)と規則性は、他校より配点上の比重が高いところです |
| 小 6(仕上げ) | 7 節の 8 項目。夏以降の過去問は「同じ座席を縦に」が第一です(算数の大問 4・5、理科の大問 4、国語の最後の作文)。そのうえで社会と理科は年度通しで 40 分を計ります。算数も 50 分の通し演習で「大問 1 の図形を 5 分」「大問 4 で 12 分」といった配分を決めます(ただし国語は 2025 年度以降の資料がありません → 13 節) | 座席が決まっている科目(算数・理科・国語)は縦に解くほど効きます。社会は年ごとに形が動くので、通しで時間を計る使い方が中心です |
この学校は小 4 から始めるとどこで差がつくか: 算数の大問 4・5 に当たる「数の性質と規則性」を、小 5 のうちにどれだけ手を動かして経験したかで差がつきます。約数の個数を素因数分解から出す、数列の何番目かを数える、条件を満たす並べ方を全部書き出す——これらは学年が上がってから急に伸ばしにくく、しかも 11 問中 5 問(大問 4 の 3 問+大問 5 の 2 問)がこの枠にあります。国語はもう一つ別の性質で、自分の経験を人に伝わる形で書けるかが最後の 1 問で毎回問われます。読書量より「書いて直してもらった回数」が効くので、小 4・小 5 のうちから短い作文を書き続けておくと、小 6 で新しく始める必要がありません。
12. この学校と併願するなら(勉強が転用できるか、だけを見る)
観点は「同じ形式・同じ頻出単元・同じ問い方なら過去問演習が二重に効くか」だけです。難易度・偏差値帯・通学圏は見ていません。数字は科目ごとの出題構造の近さ(0〜100・100 が最も近い)で、同じ問題が出るという意味ではありません。近い順に 3 校だけ挙げます。
- 獨協中学校(東京都・男子校): 4 科すべてで比較でき、理科・社会・算数と近いところが多い学校です。国語は離れます(暁星の物語文 1 題・最後の作文という形が独特なためです)。
- 東京都市大学等々力中学校(東京都・共学): 理科が近く、算数・社会も中程度です。国語は比較できません。
- 関東学院中学校(神奈川県・共学): 理科・社会が近く、算数はやや離れます。国語は比較できません。
8 校の一覧・記述量・注意は 併願候補ページ へ。
- 読み方: 理科と社会は転用が効きやすく(8 校中 7 校が 75 以上)、長い導入文+下線部設問という理科の作りと、記号選択が主軸で図表の多い社会の作りは、多くの学校と共通する部分があります。一方で算数は獨協(80)以外は 70 前後まで落ちます。5 大問 11 問・全問短答・大問 5 が数の性質という形は、他校の過去問では代用しにくいところです。国語はさらに独特で、物語文 1 題のみ・最後に自分の経験を書かせる形に近いのは駒場東邦(85)くらいです。暁星の算数と国語は暁星の過去問でしか練習できないと考えて、限られた過去問を大切に配分したいところです。
- 第 2 回は 2 科(国語・算数)です。第 2 回だけを受けるつもりでも、併願先が 4 科目校の場合、理社は第 2 回の準備とは別に立てる必要があります。
- 併願候補ページの桐朋中学校には、2027 年度は 2 月 2 日の同じ時間帯に入試が重なる回があるという注記が付いています。
- 近さは自動集計です。同じ問題が出るという意味ではありません。
13. 資料の限界
- 入試回: この資料には 1 年につき 1 冊の問題しか含まれていません。2020 年度の国語の冒頭に「第 1 回 2 月 2 日実施」と印字されていることから第 1 回相当として扱いましたが、第 2 回(2 月 3 日午後・国語と算数の 2 科)の問題は含まれていません。第 2 回を受ける場合、ここに書いたことがそのまま当てはまるかは確認できません。第 2 回は 2 科で募集人員も約 10 名と第 1 回と条件が違います。
- 国語の資料: 資料があるのは 12 年(2009〜2018・2020・2024)で、2019・2021・2022・2023・2025・2026 の 6 年がありません。「物語文 1 題・最後に自分の経験を書く作文」という形は精読した 3 年(2018・2020・2024)と 12 年の分類で一貫していますが、最新の 2025・2026 でその形が続いているかは確認できていません。市販の過去問で最新年の形を必ず確かめてください。
- 精読した年の範囲: 年度×大問の題材表は算数・理科・社会が 2024〜2026 の 3 年、国語が 2018・2020・2024 の 3 年です。それ以外の年は構成だけ数えた年で、設問文の細部は読んでいません。9 節の「しばらく出ていない単元」は分類ベースなので、実際には小問として出ていた単元が「無し」と見える可能性があります。
- 転写の読み落とし: 2025・2026 の社会と 2026 の理科は転写の読み取り確度が低めで、それぞれ 1 問が読み切れていません。図・表・地図・写真そのものは転写に含まれず、図の説明文からの推定を含みます。図を実際に見ないと分からない出題(地形図の細部・立体地図・史料の画像)は、この資料だけでは評価しきれません。
- 配点の内訳: 科目ごとの持ち点(国語 100・算数 100・社会 75・理科 75)は募集要項から取りましたが、大問ごと・設問ごとの配点は問題冊子に印刷されておらず不明です。「11 問中 5 問が大問 4・5 に集まる」といった記述は問題数の比であって配点の比ではありません。
- 触れていないこと: 難易度・偏差値・合格可能性・入試結果・学校の理念や方針には触れていません。併願の節も「勉強が転用できるか」だけを見ており、日程の重なり・通学圏・学校の性格は扱っていません。
- 「毎年」「〜年連続」は、原本で 3 年以上の反復を確認したものだけに使いました。「〜のように見える」と書いた箇所は題材からの推測で、出題意図を裏づける資料はありません。
資料どうしの食い違い
- 社会の小問数は、4 節の表では「年 23〜57」、8-3 節と 10 節では「28〜41」と幅が違います。前者は 18 年分の転写、後者は精読した 3 年(2024〜2026)の数です。
- 理科の「説明を書かせる設問」の数え方が節によってそろっていません。5 節の表は「2024・2025 に各 3 問前後」、10 節は「3 年で 9 問」、7 節は「2024・2025 の 6 問」です。原本で設問を挙げられているのは 2024 の 3 問と 2025 の 3 問で、2026 は説明だけの設問が無く「記号を選んで理由も書く」形が 6 問です。
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