関東中学受験データasmon.ai/kanto — 265校・出所つき保存した学校

東京家政大学附属女子中学校の過去問分析

女子私立東京都板橋区

重要結論

  1. この学校の入試は「何番に何が出るか」がほとんど動きません。算数は精読した 12 年(2010〜2023)、社会は 7 年(2010〜2016)、理科と国語は 5 年、すべてで大問の並びが崩れていません。
  2. 算数は 大問 1 = 計算 6 問 → 大問 2 = [ ]に数を入れる一行問題(数行で終わる短い文章題)→ 大問 3 = 文章題(最後は必ずグラフを読む問題)→ 大問 4 = 図形 4 問(角度 → 円・おうぎ形 → 組み合わせ図形の面積 → 立体か水位)の並びです。
  3. ここで言っているのは「同じ問題が出る」ではなく「同じ種類の問題が同じ場所に出る」ということです。数値や題材は毎年入れ替わります。

今週やること

  1. 精読した中で最も新しい 2023 年度の算数の大問 4 を解いて、(1) 角度 →(2) 円・おうぎ形 →(3) 斜線部の面積 →(4) 立体・水位 の 4 手順が手から出てくる状態か確かめます。
  2. 算数の大問 4 を 12 年分、年度を変えて解きます。
  3. 算数の大問 1 の 6 枠を、枠ごとに年度を変えて続けて解きます。

分析年度: 2010〜2023 年度
入試回: 第 1 回相当
資料の範囲: 科目により 5〜12 年分
原本確認範囲(精読した年): 算数 12 年・理科 5 年・社会 7 年・国語 5 年
制約: 理科・社会・国語は 2016 年度までの資料しかありません(国語は著作権処理の関係で掲載されない年が多いためです)。この 3 科目について書いたことは 10 年前までの話です(→ 13 節)。

詳しい根拠を見る
  1. 大問数の変化点
  2. 1. この学校の基本情報
  3. 2. このページでわかること
  4. 3. まず結論だけ(10 行)
  5. 4. 資料の状況
  6. 5. 一番大きな結論
  7. 6. この学校らしさが出る場所
  8. 7. 今からやるなら(4 科目統合の優先順)
  9. 8. 科目別の詳細
  10. 9. しばらく出ていない単元(復活の警戒)
  11. 10. 形式面の注意
  12. 11. 学年別ロードマップ
  13. 12. この学校と出題構造が近い学校
  14. 13. 資料の限界

大問数の変化点

  • 国語: 3 題(2010 年度から、大問数を数えられた資料 5 冊すべて・数えられなかった年 2011・2012。最新の資料は 2016 年度)。前回の変化: なし(2010〜2016 年度の、数えられた資料 5 冊で変化なし)。変化の履歴: 0 回

変化の間隔は過去の事実で、次の変化の時期を示すものではありません。全校の一覧は 出題の型の変化点。

更新 2026-08-20。


1. この学校の基本情報

横にスクロールできます

項目 内容
所在地 東京都板橋区
男女 女子校
旧称 渡辺女子中学校(1947 年)・渡辺学園女子高等学校(1948 年)
入試回 2 月 1 日から 2 月 5 日まで第 1 回〜第 6 回。第 2 回と第 3 回は方式を選べるため、方式の数では 8 通り
面接 第 4 回のみ英語面接 10 分(50 点)

入試回の一覧です(学校の公表資料・2026 年度の要項による。日付順)。

横にスクロールできます

回・方式 日程 科目 試験時間 配点(募集)
第 1 回(2 科・4 科) 2 月 1 日 午前 2 科または 4 科 国 45 分・算 45 分・社理あわせて 45 分 国 100・算 100・社 50・理 50。4 科は 300 点満点を 1.5 で割り 200 点満点に換算して 2 科の得点と比べ、高いほうを採用(Advanced 15 名+Standard 30 名)
第 2 回(2 科) 2 月 1 日 午後 2 科 国 45 分・算 45 分 各 100。特別奨学生入試(Advanced 15 名+Standard 20 名)
第 2 回(適性検査) 2 月 1 日 午後 適性検査Ⅰ・Ⅱ または Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ 各 45 分 各 100。Advanced クラスのみ選択受験
第 3 回(2 科・4 科) 2 月 2 日 午前 第 1 回と同じ形式 第 1 回と同じ 第 1 回と同じ(Advanced 15 名+Standard 15 名)
第 3 回(英検利用プラス 1 科セレクト) 2 月 2 日 午前 英検資格点+国語または算数の 1 科 45 分 英検資格点 100・1 科 100
第 4 回(英語面接+国語または算数) 2 月 2 日 午後 英語面接+国語または算数 英語面接 10 分・1 科 45 分 英語面接 50・1 科 100。Standard クラスのみ
第 5 回(2 科) 2 月 3 日 午後 2 科(聞き取り問題あり) 国 60 分・算 60 分 各 100。Standard のみ 10 名
第 6 回(2 科) 2 月 5 日 午前 2 科 国 60 分・算 60 分 各 100(Advanced 5 名+Standard 5 名)

いまの小 6 は 2027 年 2 月、小 5 は 2028 年、小 4 は 2029 年の入試を受けます。

このページで分析できたのは、このうち第 1 回にあたる 1 回分だけです(→ 4 節)。


2. このページでわかること

このページは、どんな問題が出るか・家で何をやるかだけを扱います。難易度・偏差値・合格可能性・入試結果は扱いません(偏差値 / 募集要項・入試結果)。

過去問そのものの使い方(何年分を・いつ・どう解くか)は過去問の使い方に、用語は用語集にまとめてあります。


3. まず結論だけ(10 行)

「3. まず結論だけ(10 行)」を開く(上の要約と同じ内容です)

結論

  1. この学校の入試は「何番に何が出るか」がほとんど動きません。算数は精読した 12 年(2010〜2023)、社会は 7 年(2010〜2016)、理科と国語は 5 年、すべてで大問の並びが崩れていません。
  2. 算数は 大問 1 = 計算 6 問 → 大問 2 = [ ]に数を入れる一行問題(数行で終わる短い文章題)→ 大問 3 = 文章題(最後は必ずグラフを読む問題)→ 大問 4 = 図形 4 問(角度 → 円・おうぎ形 → 組み合わせ図形の面積 → 立体か水位)の並びです。
  3. ここで言っているのは「同じ問題が出る」ではなく「同じ種類の問題が同じ場所に出る」ということです。数値や題材は毎年入れ替わります。

家でやること 3 つ

  1. 算数の大問 4 を 12 年分、年度を変えて解きます。
  2. 算数の大問 1 の 6 枠を、枠ごとに年度を変えて続けて解きます。
  3. 社会の大問 1(2 万 5000 分の 1 地形図) 7 年分を年度を変えて続けて解きます。

今週やる 1 つ

  1. 精読した中で最も新しい 2023 年度の算数の大問 4 を解いて、(1) 角度 →(2) 円・おうぎ形 →(3) 斜線部の面積 →(4) 立体・水位 の 4 手順が手から出てくる状態か確かめます。

注意

  1. 理科・社会・国語は 2016 年度までの資料しかありません(国語は著作権処理の関係で掲載されない年が多いためです)。この 3 科目について書いたことは 10 年前までの話です(→ 13 節)。

4. 資料の状況

どの年をどこまで見たかを、3 つに分けて書きます。精読した年(設問文まで読んだ年)/構成だけ数えた年(大問の並び・小問の数だけを数えた年)/資料のある年(転写が存在する年)。転写=過去問の紙面を文字データに起こしたもの、です。

横にスクロールできます

科目 精読した年 構成だけ数えた年 資料のある年 判読の確度
算数 12 年(2010〜2020 の 11 年と 2023) 0 年 12 年(2021・2022 は資料が無く、2024 年度以降も無い) 高。大問の並び・小問数・設問文まで読めています。「立体係の体積」(2015)「体積はは何」(2019)のような誤字が残ります
理科 5 年(2010・2013・2014・2015・2016) 0 年 5 年(2011・2012 と 2017 年度以降は無い) 高。2016 のみ転写の確度が低めと表示され、大問 3 (5) が 1 問読み取れませんでした
社会 7 年(2010〜2016) 0 年 7 年(2017 年度以降は無い) 中〜高。2011〜2015 は確度が低めと表示される年が多いです。大問の並びと問い方は読めますが、統計の数値は原寸で確かめたいところです
国語 5 年(2010・2013・2014・2015・2016) 0 年 5 年(2011・2012 と 2017 年度以降は無い。著作権処理の関係で掲載されない年が多いためです) 高。ただし 2014・2015・2016 の物語文と 2014 の説明文は、出典の表記が転写に残っていません
  • 収録冊子の校名は全校・全冊で照合済みです(別校の冊子が混じっていた場合はこの節に明記しています)。
  • 入試回は 1 冊のみです。冊子に回の表記が無く、第 1 回相当として扱っています。現在この学校は 2 月 1 日から 5 日まで 6 回の入試(2 科・4 科、午後の特別奨学生、適性検査による回、英検利用の 1 科セレクト、英語面接つき、2 科)を行っていますが、ここで分析できたのはそのうち 1 つ分だけです(回ごとの一覧は 1 節)。
  • 現在の第 1 回(2 科・4 科入試)は国語 45 分 100 点・算数 45 分 100 点・社会と理科を合わせて 45 分で各 50 点です。精読した冊子には試験時間の表記が確認できませんでした。
  • 満点・設問別の配点はどの科目・年度にも印刷されていません(国語 2015・2016 の転写には数字が入っていますが、合計が満点を超えるので配点ではないと判断しました)。
  • 4 科は 300 点満点を 1.5 で割って 200 点満点に換算し、2 科の得点と比べて高いほうを採る仕組みになっています。理科・社会は 2 科目で 45 分・合計 100 点という重みになります。

5. 一番大きな結論

この学校の入試は「何番に何が出るか」がほとんど動きません。 算数は精読した 12 年(2010〜2023)すべてで、大問 1 = 計算 6 問 → 大問 2 = [ ]に数を入れる一行問題 → 大問 3 = 文章題(最後は必ずグラフを読む問題) → 大問 4 = 図形 4 問(角度 → 円・おうぎ形 → 組み合わせ図形の面積 → 立体か水位)の並びが崩れていません。社会は精読した 7 年(2010〜2016)すべてで、大問 1 = 2 万 5000 分の 1 地形図 → 大問 2 = 日本地図 → 大問 3 = 前年前後の出来事から広げる文章 → 大問 4 = 年表の通史 → 大問 5 = 資料・人物 → 大問 6 = 公民です。理科は精読した 5 年すべてで大問 4 題・小問 25 問で、物理が大問 2 に来るのが 4 年連続(2013〜2016)。国語も精読した 5 年すべてで物語文 → 説明文 → 知識の 3 大問で、漢字は大問 2 の最終設問と決まっています。

ここで言っているのは「同じ問題が出る」ではなく「同じ種類の問題が同じ場所に出る」ということです。 数値や題材は毎年入れ替わります。算数で 2014 と 2023 に同じ作りの問題(直方体を組み合わせた容器に水を入れて水面の高さを問う)が見つかりましたが、水の量は 220cm³ と 205cm³ で別のもので、文言をそのまま使い回した例は原本では確認できませんでした。

したがって過去問の使い方は、「単元の作りを身につける」と「時間の使い方を身につける」の中間に近くなります。年度ごとに 1 冊通して解くより、同じ番号の問題を年度を変えて並べて解く(算数の大問 4 だけを 12 年分、大問 1 の (2) だけを 12 年分、社会の大問 1 だけを 7 年分…)ほうが、この学校では効率がよくなります。並びが分かっていれば、試験中に「今どこにいて、あと何分あるか」がそのまま分かります。

一方で毎年変わるものもはっきりしています。算数の大問 2・大問 3 に入る文章題の単元、理科の各分野の中の単元、社会の大問 3 の話題(その年の少し前の出来事)と大問 4・5 の時代の切り口、国語の題材はどれも入れ替わります。ここは幅を持って準備します。


6. この学校らしさが出る場所

  • 社会の大問 3 が「少し前の出来事」から始まります。 静岡空港の開港(2010 年度の入試で 2009 年 6 月の話題)、上海万国博覧会(2011 年度/2010 年 5 月)、東日本大震災(2012 年度/2011 年 3 月)、ロンドン五輪(2013 年度/2012 年 7 月)、リニア中央新幹線(2015 年度/2013 年公表)、和紙のユネスコ登録(2016 年度/2014 年 11 月)。入口はニュースでも、問われるのは地理・世界地理・歴史の基本です。精読した 7 年のうち 6 年でこの作りでした。
  • 自分の学校の歴史が問題に入ります。 2015 年度の社会・大問 4 に『このころ、東京家政大学附属女子中学校のもととなる和洋裁縫伝習所が東京に設立されました』という一節があり、そこから明治期の日本の教育を問うています。年表の中に自校の創立が置かれている作りで、精読した 7 年ではこの 1 回です。
  • 理科も国語も「生きもの」に寄ります。理科は精読した 5 年のうち 3 年で「葉にでんぷんができるか」の実験(ジャガイモ・アサガオ・インゲンマメ)が出ていて、大問 4 に置かれることが多いです。国語の説明文も 5 年すべてが自然科学の題材(種子の発芽・ツキノワグマと森林・雑草と都市・地球と生命の条件・動物学と博物館)でした。理科の知識が国語の読解を助ける形になっているように見えます。
  • 算数は「図を目で分解する」ところに寄っています。大問 4 (1) の角度は「紙を折り返す・折り曲げる」設定が 12 年で 6 回(2010・2013・2017・2018・2019・2020)。(2)(3) は円・おうぎ形・半円・正方形を重ねた図の、斜線部の面積や周りの長さです。特別な知識は要りませんが、図を分けて見る作業を毎年同じ場所で測っているように見えます。
  • 社会の歴史が「資料そのもの」から入ります。大問 5 はカード(2012・2016)、写真(2013)、人物の絵(2014)、資料 A〜D(2015)と、必ず何かを見せてから問います。文化史(平安のひらがな、室町、大正)が題材になることが多いです。
  • 理科の「実験を比べる」問いがあります。『〜を調べるには、どの装置とどの装置の結果を比べればよいですか』(2014・2015)のように、条件を 1 つだけ変えた組を選ばせる問いが、物理でも生物でも出ます。実験の手順そのものを考えさせる作りが、精読した年を通して一貫しています。

7. 今からやるなら(4 科目統合の優先順)

想定している学年: 受験学年(小 6)で、過去問演習に入っている段階を前提にしています。小 5 以前の方は、この節を「最終的にここへ向かう」地図として読み、日々の学習は 11 節の学年別の段を見てください。

各項目の根拠(年度と実例)は 8 節(科目別の詳細)を参照してください。先頭の [ ] は家での回し方の目安、末尾の(確認: 〜◯年度)は、その内容を原本で確認できている最後の年度です。

  1. [週末 60 分] 算数・大問 4 12 年分を年度を変えて解く。 (1) 角度 →(2) 円・おうぎ形がからむ長さか面積 →(3) 組み合わせ図形の斜線部の面積 →(4) 立体の体積か容器の水位、の並びが 2010〜2023 の精読した 12 年すべてで同じです。4 問 ×12 セットを解くと、本番の大問 4 は初見でなくなります。(確認: 〜2023 年度)
  2. [毎日 10 分] 算数・大問 1 の 6 枠と大問 2 (1) を枠ごとに。 (1) 整数の四則 →(2) 分配法則の工夫計算(2011〜2023 の 11 年連続)→(3) 小数 →(4)(5)(6) 分数と小数の混合。45 分 20 問のうち計算 6 問をどれだけ速く正確に抜けるかが全体の時間を決めます。大問 2 (1) は倍数・約数が 12 年中 9 年なので、最小公倍数・最大公約数・約数の個数の 3 つを即答できるようにします。(確認: 〜2023 年度)
  3. [週末 60 分] 算数・大問 3 の最後のグラフ問題と、大問 3 (1) の約束記号。12 年すべてで大問 3 の最終小問がグラフ付きです(速さ 3 回、水量 3 回、ろうそくの燃え方 3 回、バネの伸び 2 回、灯油ヒーター 1 回)。「折れ線の傾きが変わる点が何を意味するか」を読む作業は題材が変わっても同じです。約束記号は精読した直近 5 年(2017・2018・2019・2020・2023)で連続で、『A*B = A×3+B と約束します。例えば…』の形で逆算(答えから A や B を求める)まで問われます。(確認: 〜2023 年度)
  4. [週末 60 分] 社会・地形図の読図を 7 年分(大問 1)。精読した 7 年すべてが 2 万 5000 分の 1 地形図です(丸亀・札幌東北部・防府・堅田・三津浜・上山・橋本)。地図記号、等高線と斜面の向き、縮尺の計算(2014『地形図上 4cm は実際に何 m か』)、駅や指定コース沿いに見える建物。2010・2011・2012 は発行年の違う 2 枚を比べて変化を読ませる作りでした。(確認: 〜2016 年度)
  5. [週 1 回] 社会・都道府県の同定(大問 2)と、年表の通史(大問 4)、公民 4 本(大問 6)、記述。大問 2 は地図の記号(A・B・X・Y・1〜4)から県名・県庁所在地・地形・気候・産業をつなぎます(『県名と県庁所在地名が異なるもの』2014 のような聞き方が繰り返されます)。大問 4 は「年表中の [う] の期間のできごととして不適当なもの」のように期間で区切って正誤を判定する形が多いので、年表を縦に読む練習を。大問 6 は 7 年すべて公民で、憲法・選挙・地方自治・裁判の 4 本のどれかが来ます。記述は『2 つの語句を用いて説明しなさい』の形(2012「軽量」「値段」、2013「江戸」「費用」、2014「城下町」「商人」、2016「制度」「文化」)で、字数指定が無いぶん解答らんの大きさで分量を測り、40 字前後で指定語を両方使って理由を述べる練習をします。(確認: 〜2016 年度)
  6. [週末 60 分] 理科・大問 2 の物理 4 年分を年度を変えて(2013 電気 → 2014 ふりこ → 2015 ふりこ → 2016 電気)と、表からグラフをかく練習。ふりこは「1 往復とはどこからどこまでか」「周期は何で決まるか」「表のどの 2 つを比べればよいか」の 3 点セットです。作図は精読した 5 年すべてでちょうど 1 問あり、5 年とも『表をもとにグラフをかきなさい』でした。目もりの取り方と点の結び方(直線か曲線か)を体で覚えます。算数・社会には作図が無いので、作図の練習は理科だけで足ります。(確認: 〜2016 年度)
  7. [週末 60 分] 理科・「葉にでんぷんができるか」の実験を 3 年分(2010 ジャガイモ・2013 アサガオ・2016 インゲンマメ)と、10〜20 字の言い切り記述。おおいをかぶせる理由、湯せんでアルコールに入れる理由、ヨウ素液の反応、実験からわかること、の 4 問が毎回そろって出ます。記述は「〜ため。」「〜こと。」に続く形なので、長く書く練習より短く削る練習を。気体(酸素・二酸化炭素の発生と集め方)と燃焼は 2014・2015 の 2 年連続なので、1 セットで押さえます。(確認: 〜2016 年度)
  8. [週 1 回] 国語・『解答欄の言い方にあうように◯字以内で答えなさい』の記述と、抜き出しの精度。精読した 5 年すべてにあり、1 年で 3〜12 か所。書く量は最大 40 字なので、長い記述より、指定の文末につながる短文を 20〜30 字でぴったり収める練習を。抜き出しは字数がぴったり指定される(「最初と最後の五字」「一続きの二文」)ので、数えて合わせる作業に慣れます。説明文は 5 年すべて生きもの・地球・科学の題材なので、理科寄りの文章を読む量を増やすと効きます。漢字は 1 問にまとめて出るので読み書き両方を毎日少しずつ、知識(大問 3)は 10 点分の固定枠なので慣用句・ことわざ・部首・類義対義語・敬語を一巡しておきます。(確認: 〜2016 年度)

8. 科目別の詳細

形式面の注意は 10 節、しばらく出ていない単元は 9 節、家でやることは 7 節にまとめました。ここには年度ごとの中身と、位置の固定の根拠を置きます。

8-1. 算数(45 分・100 点・大問 4〜5・小問 20・答えのみ)

年度×大問の題材表(2010〜2023 の 12 年・原本で確認)

大問 1 は 12 年すべて「次の計算をしなさい。」の 6 小問なので表からは省きます(下の「大問 1 の 6 枠」を見てください)。

横にスクロールできます

年度 大問 2([ ]に数を入れる一行問題・5 問) 大問 3(文章題・5 問。最後は必ずグラフ) 大問 4(図形・4 問) 大問 5
2010 速さ/割合/場合の数/平均算/逆算 年齢算・つるかめ算・通過算・食塩水/給水管 A と B の水量グラフ 正方形の折り返しの角度/円と正六角形/正方形と 4 つの円/直方体から円柱の一部を除く体積 —
2011 最小公倍数/通過算/場合の数/平均算/割合 和差算・速さ・消去算・食塩水/ろうそく A・B の燃焼グラフ 平行線と正三角形の角度/正方形の中のうずまきおうぎ形/正方形と半円/直方体の組み合わせの体積 —
2012 最小公倍数/場合の数/数の性質/平均算/食塩水 割合・過不足算・和差算・速さ/タンクの給排水グラフ 三角定規 2 枚の角度/正方形と 3 つのおうぎ形/正方形 2 種の周りの長さ/直方体の容器とおもりの水位 —
2013 約数の個数/割合/速さ/場合の数/食塩水 つるかめ算・約束記号・平均算・流水算/バネ A・B の伸びのグラフ 正方形の折り返しの角度/半径 5cm の円の一部/台形の面積/円柱の筒と直方体のおもり —
2014 最小公倍数/割合/和差算/平均算/速さ 和差算・つるかめ算・規則性・食塩水/2 本のバネ A・B のグラフ 角度/正三角形と糸の動く範囲/半円と長方形/直方体を組み合わせた容器に 220cm³ の水 —
2015 長方形の辺の比/規則性/年齢算/平均算/売買損益 過不足算・速さ・和差算・ニュートン算/灯油ヒーター(切・弱・強)のグラフ 二等辺三角形の角度/半円 2 つ/直角二等辺三角形と半円/直方体と三角柱の体積 —
2016 約数の個数/場合の数/割合/規則性/速さ 消去算・和差算・食塩水・過不足算/水そうの排水管 A・B のグラフ 対角線が等しい四角形の角度/おうぎ形と半円/中心が同じ 3 つの円/立方体 7 個の容器に 5000cm³ の水 —
2017 最大公約数/割合/規則性/速さ/売買損益 約束記号・和差算・過不足算・平均算/ろうそく A・B のグラフ 正方形の折り返しの角度/半径 6cm と 3cm の円/半径 5cm の 2 円/立方体と四角柱の体積が等しいとき —
2018 消去算/規則性/速さ/平均算/食塩水 約束記号・過不足算・規則性・割合/家と本屋の往復のグラフ 長方形の折り曲げの角度/おうぎ形を折り曲げる/半円と直角三角形/直方体から直方体を切り取る —
2019 最小公倍数/割合/平均算/植木算/食塩水 約束記号・場合の数・和差算・過不足算/家と図書館のグラフ 長方形の折り曲げの角度/円と正三角形/正方形と平行四辺形/直方体から小さな直方体を除く —
2020 最大公約数/平均算/速さ/場合の数/割合 約束記号・つるかめ算・仕事算・売買損益/兄弟の自転車のグラフ 三角形の折り返しの角度/長方形の周りを転がる円/長方形と半円/水そうにおもりを入れる —
2023 最小公倍数/割合/速さ/和差算(4 問) 約束記号・仕事算・年齢算/2 本のろうそくのグラフ(4 問) 3 直線が 1 点で交わる角度/半径 6cm の 2 円/三角形の 3 等分点/直方体を組み合わせた容器に 205cm³ の水 覆面算/4 人の重さの推理(2 問)

表に出てくるつるかめ算・過不足算・差集め算・ニュートン算・消去算・流水算・売買損益・年齢算・植木算・通過算・仕事算・和差算・平均算などの中身は 用語集 にあります。

大問 1 の 6 枠(12 年すべて同じ並び)

横にスクロールできます

枠 中身 確認した年
(1) 整数の四則混合(+−×÷ が 3〜4 個) 2010〜2023 の 12 年すべて
(2) 分配法則を使う工夫計算(例 2019 18×19+18×31、2020 29×57+29×43、2023 79×97−47×79) 2011〜2023 の 11 年すべて(2010 のみ普通の四則)
(3) 小数の四則混合 12 年すべて
(4)(5)(6) 帯分数・小数の混じった四則。(6) はかっこが二重に入る最も重い 1 問 12 年すべて

出題位置(大問の番号と順番)— 同じ種類の問題が同じ場所に出ること

原本で精読した 12 年(2010〜2023)で、次の位置が動いていません。同じ問題が出るという意味ではなく、同じ種類の問題が同じ番号に出るという意味です。

  • 大問 1 = 計算 6 問(導入文『次の計算をしなさい。』が 12 年同文)。
  • 大問 2 = [ ]に数を入れる一行問題(導入文は『次の[ ]にあてはまる数を求めなさい。』で、かっこの記号だけが年により変わります)。うち (1) は倍数・約数の問題が 12 年中 9 年(2011・2012・2013・2014・2016・2017・2019・2020・2023)。精読した直近 3 年(2019・2020・2023)は 3 年連続で最小公倍数・最大公約数そのものでした。
  • 大問 3 = 文章題 4〜5 問で、最後の 1 問は必ずグラフを読む問題(12 年すべて図つき。速さとグラフ 3 回、水量とグラフ 3 回、ろうそくの燃え方 3 回、バネの伸び 2 回、灯油ヒーター 1 回)。
  • 大問 3 (1) が約束記号なのは、精読した直近 5 年(2017・2018・2019・2020・2023)で連続です(2021・2022 は資料が無い)。
  • 大問 4 = 図形 4 問で、(1) 角度 → (2) 円・おうぎ形がからむ長さか面積 → (3) 組み合わせ図形の斜線部の面積 → (4) 立体の体積か容器と水 の並びが 12 年すべて同じ。
  • 大問 4 (1) の角度は「紙を折り返す・折り曲げる」設定が 12 年中 6 回(2010・2013・2017・2018・2019・2020)。

2023 だけ大問が 5 になりましたが、小問の合計は 20 で変わっていません(大問 2 と大問 3 を 5 問から 4 問に減らし、大問 5 に覆面算と推理を 2 問置いています)。

同じ作りの問題

原本で両年の設問文を読み比べて確認できたものだけ挙げます。いずれも文言はほぼ同じで数値と図が違うので、「同じ問題の使い回し」ではなく「同じ作りの問題」として扱ってください。

  • 直方体を組み合わせた容器に水を入れて水面の高さを問う(大問 4 (4))。2014『この容器を水平な机の上に置いて、220cm³ の水を入れました。このとき、水面は底から何 cm のところにきますか』/2023『この容器を水平な机の上に置いて、205cm³ の水を入れました。このとき、水面の高さは底から何 cm になりますか。ただし、容器の厚さは考えないものとします』。9 年隔てて同じ作りです。
  • 2 本のバネの伸びのグラフ(大問 3 の最終問)。2013『下のグラフは、バネ A とバネ B につるしたおもりの重さとバネの長さの関係を表したものです』/2014『下のグラフは、2 本のバネ A とバネ B につるしたおもりの重さとバネの長さの関係を表したものです』。問うものは 2013 が「おもりをつるしていないときの A と B の長さの差」、2014 が「おもりをつるしていないときの B の長さ」で、グラフの数値も別です。

8-2. 理科(50 点・大問 4・小問 25・記号選択が主軸)

年度×大問の題材表(2010・2013〜2016 の 5 年・原本で確認)

横にスクロールできます

年度 大問 1 大問 2 大問 3 大問 4 小問配分
2010 豆電球とかん電池のつなぎ方(A〜G の回路) 太陽の高さと気温の変化(グラフ作図) 塩酸・水酸化ナトリウム水よう液・食塩水 ジャガイモの葉とでんぷん 6/6/7/6
2013 冬の夜の星座の観察 電流のはたらき(グラフ作図) 食塩とホウ酸のとけ方 アサガオのでんぷん 6/7/6/6
2014 カボチャの花のつくりと受粉 ふりこ(グラフ作図) ボーリング調査と地層 びんの中でろうそくを燃やす 6/7/6/6
2015 ものの燃え方と酸素・二酸化炭素の発生 ふりこ(グラフ作図) インゲンマメの発芽と成長 川の上流・中流・下流 6/7/6/6
2016 水のすがたの変化(グラフ作図) 電気のはたらき・電流計・電磁石 冬の星座と月 インゲンマメの葉とでんぷん 7/6/6/6

出題位置

  • 大問 4 題・小問 25 が 5 年すべてで同じです。1 大問だけ 7 小問、残り 3 大問が 6 小問という配分も 5 年共通です(7 小問の大問が何番かは年により動きます)。
  • 物理は大問 2 が 2013・2014・2015・2016 の 4 年連続(2010 だけ大問 1)。ふりこ(2014・2015)と電気(2013・2016)が交互に入っています。
  • 大問 4 は生物が 2010(ジャガイモ)・2013(アサガオ)・2016(インゲンマメ)の 3 年で、いずれも「葉にでんぷんができるかを調べる実験」です。2014・2015 は化学・地学が入って崩れます。
  • 記述は大問 4 に集まります。2010 で 2 問、2013 で 3 問、2016 で 4 問が大問 4 に置かれています。
  • 作図は毎年ちょうど 1 問(5 年すべて)。中身も 5 年とも『表をもとにグラフをかきなさい』で共通です。

頻出単元と周期

  • 植物のはたらき・でんぷん(2010・2013・2016)— 3 年おき。精読した 5 年で 3 回。
  • ふりこ(2014・2015)— 2 年連続。
  • 電気(2010・2013・2016)— 回路のつなぎ方、電流計の読み、電磁石にクリップが何個つくか。
  • 気体・燃焼(2014・2015)— ろうそくが消える理由、石灰水の変化、酸素と二酸化炭素の集め方。
  • 星・星座(2013・2016)— どちらも「冬の夜の観察」で、星座早見と 1 等星の色を問います。
  • 地学の残り(2010 太陽高度と気温、2014 地層とボーリング、2015 流水)は毎年入れ替わります。

問い方(3〜5 年で繰り返し確認できたもの)

  • 『次の文の空らんにあてはまる形で、◯字以内で答えなさい』。2014 に 1 問、2015 に 4 問、2016 に 4 問。文末が「〜ため。」「〜こと。」と印字されていて、そこにつながる形で 10〜20 字を書きます。答えの言い切りを自分で決めなくてよい代わりに、字数がきつくなります。
  • 実験を比べさせる選択。『〜を調べるには、どの装置とどの装置の結果を比べればよいですか』(2015 大問 2・大問 3、2014 大問 2)。条件を 1 つだけ変えた組を選ぶ作業が、物理でも生物でも出ます。
  • 『最も適当なものを次から 1 つ選び、記号で答えなさい』が全体の柱です(2016 は 6 か所、2014 は 4 か所)。「2 つ選び」(2015 に 5 か所)、「すべて選び」(2010 に 4 か所、2013 に 3 か所)も混ざります。
  • 操作の順番を並べ替える問い(2016 大問 4 (2)『操作 A〜D を正しい順になるように左から並べ』)。

8-3. 社会(50 点・大問 6・小問 29〜44・記号選択が主軸)

年度×大問の題材表(2010〜2016 の 7 年・原本で確認)

横にスクロールできます

年度 大問 1(地形図) 大問 2(日本地図) 大問 3(前年前後の出来事から) 大問 4(歴史の通史) 大問 5(資料・人物) 大問 6(公民) 小問
2010 「丸亀」(坂出・瀬戸大橋)+昭和 53 年版と比較 日本のまわりの海と島 静岡空港の開港(2009 年 6 月) 修学旅行のコースをたどる通史 年表(平安の文化) 日本国憲法の施行 29
2011 「札幌東北部」+1918 年版と比較 都道府県と気候 上海万国博覧会(2010 年 5 月)と中国 年表(縄文〜) 図の読み取り 日本国憲法の公布と施行 32
2012 「防府」1954 年版と 2006 年版の比較 十勝平野・利根川・くだものの生産 東日本大震災(2011 年 3 月)と東北 年表(1600 年関ヶ原〜江戸) カード A〜D(寺子屋など) 統一地方選挙(2011 年 4 月) 32
2013 「堅田」(真野川・琵琶湖) 都道府県の同定・島々・野菜の生産量 ロンドン五輪(2012 年 7 月)とイギリス 時代のまとめ表(原始〜) 4 枚の写真 裁判員制度の 3 年 40
2014 「三津浜」(伊予鉄道高浜線) 都道府県の同定・米づくり・富士山の世界遺産 石炭・石油・天然ガス 年表(3 世紀卑弥呼〜) 4 人の人物(平清盛ほか) 日本国憲法の三大原則 39
2015 「上山」(体育文化センター・奥羽本線) 北方領土とロシア・水あげ量・野菜と果物 リニア中央新幹線(2013 年公表) 年表(7 世紀天智天皇〜。和洋裁縫伝習所の設立を含む) 資料 A〜D 三権分立ほか 36
2016 「橋本」 川と平野・県の同定・2015 年開業の新幹線 和紙のユネスコ登録(2014 年 11 月) 年表(5 世紀大仙古墳〜) カード 1〜4(ひらがな・室町ほか) 統一地方選挙と地方自治 44

出題位置

7 年すべてで大問 6 題です。並びも動きません。

  • 大問 1 は 7 年連続で 2 万 5000 分の 1 地形図の読図(導入文『次の地形図を見て、あとの問いに答えなさい。』)。うち 3 年(2010・2011・2012)は発行年の違う 2 枚を並べて、その間の変化を読ませます。
  • 大問 2 は 7 年連続で日本地図(導入文『次の地図を見て、あとの問いに答えなさい。』)。地図中の記号(A・B・X・Y・1〜4)で都道府県や川・島を指し、同定させたうえで産業・気候の統計につなぎます。小問数がいちばん多い年が多く、2016 は 12 問でした。
  • 大問 3 は 7 年連続で「文章を読んで」。うち 6 年は入試前年〜数年前の出来事(空港開港・万博・震災・五輪・リニア・ユネスコ登録)が入口で、そこから地理・世界地理・歴史へ広げます。
  • 大問 4 は年表または時代のまとめ表を見る通史が 7 年中 6 年(2010 だけ修学旅行の文章)。原始から近現代までを 1 題でまたぎます。小問数が 6〜12 と大きく振れます。
  • 大問 5 は資料そのものを見る歴史が 7 年中 6 年(カード・写真・人物・資料 A〜D・図)。
  • 大問 6 は 7 年連続で公民。憲法(2010・2011・2014)と選挙・地方自治(2012・2016)、裁判(2013)、三権分立(2015)が入れ替わります。

問い方(7 年すべてで確認)

  • 『〜について述べた文として最も適当な(不適当な)ものを次から 1 つ選び、記号で答えなさい』が主軸です。7 年すべてにあり、1 年で 3〜10 か所。地図の記号(D・E・Y)だけを差し替えて同じ形が毎年出ます(2013 は E、2014 は Y、2015 は D)。
  • 「不適当なもの」を選ぶ消去法が毎年 1〜4 か所。4 つの文をすべて判定しないと選べないので、時間を食います。
  • 記述は『2 つの語句を用いて説明しなさい』の形が 4 年で確認できました(2012「軽量」「値段」、2013「江戸」「費用」、2014「城下町」「商人」、2016「制度」「文化」)。使う語が指定されるので、書く前に語の並べ方を決めるとよいです。
  • 統計の表・グラフを読ませて「この表から読み取れることについて述べた文として」を選ばせる問題が毎年あります。

8-4. 国語(45 分・100 点・大問 3・小問 16〜19。2010〜2016 の 5 年のみ)

国語は 2017 年度以降の問題文が資料に無い(著作権処理の関係で掲載されない年が多い)ため、ここに書いたのは 2010・2013〜2016 の 5 年に限った話です。直近の形式は市販の過去問集で確認してください。

年度×大問の題材表(原本で確認)

横にスクロールできます

年度 大問 1(物語文) 大問 2(説明文・科学の題材) 大問 3(知識 2 問) 小問
2010 楠章子「神さまの住む町」(先生の壺を割ってしまう) 田中修「ふしぎの植物学」(種子の発芽と光) 熟語の言い換え/ことわざの穴埋め 19
2013 瀬尾まいこ『僕の明日を照らして』(学級委員決め) 宮崎学『ツキノワグマ』(森林の乱開発とカモシカ) 類義語・対義語/文学作品と作者 18
2014 父を亡くした少年とトラック運転手たち(出典の表記が転写に無い) 雑草はなぜ都市に生えるか(同上) 漢字の部首名/体の一部を使った慣用句 17
2015 スキージャンプの少女二人(同上) 池内了『宇宙に果てはあるの?』(地球に生命がいる条件) 動物の漢字が入る慣用句/敬語 16
2016 転校先で名簿順に出会う「わたし」(同上) 遠藤秀紀『見付けるぞ、動物の体の秘密』(博物館と好奇心) ことわざの穴埋め/共通する部首とその意味 16

出題位置

  • 3 大問・小問 16〜19 が 5 年すべて同じです。並びも「物語文 → 説明文 → 知識」で 5 年動きません。
  • 大問 2 の説明文は 5 年すべて自然科学・生きものの話題(発芽・クマ・雑草・地球と生命・動物学と博物館)。物語文と説明文の 2 本立てというより、「小説 1 本+理科寄りの説明文 1 本」と思って準備するほうが近いです。
  • 漢字の読み書きは大問 2 の最終設問に固定(2010 問七・2013 問八・2014 問八・2015 問六・2016 問六)。5 年すべて『〜線の漢字はひらがなに、カタカナは漢字に直しなさい』の 1 問で 5〜7 字をまとめて問います。
  • 大問 3 は 5 年すべて知識 2 問。1 問 5 小問の記号選択・書き取りで、慣用句・ことわざ(2010・2014・2015・2016)、部首(2014・2016)、熟語の類義対義(2010・2013)、敬語(2015)、文学作品と作者(2013)です。

問い方(5 年すべてで確認)

  • 『解答欄の言い方にあうように、◯字以内で答えなさい』。5 年すべてにあり、1 年で 3〜12 か所。文末や書き出しが解答らんに印字してあって、そこにはまる形で書きます。
  • 字数指定は毎年あります。十字以内・十五字以内・二十字以内・二十五字以内・三十字以内・三十五字以内・四十字以内が確認できました。書く量は最大でも 40 字で、長文記述は 5 年で 1 問もありません。
  • 抜き出しが多く、1 年で 8〜12 か所。「十三字でぬき出す」「最初の五字」「最初と最後の五字」「一続きの二文」のように、探す長さと答える範囲が細かく指定されます。
  • 【句読点を含む】の注記(2010 で 7 か所、2013 で 8 か所、2014 で 1 か所)。字数の数え方が明示されています。
  • 本文全体をまとめる選択肢が大問 1・大問 2 の最後に置かれます(『本文中から読み取れる〜の説明として最も適切なもの』『本文を通じて筆者が伝えようとしていることに最も近いもの』)。
  • 「適切でないものを一つ」の消去法も混じります(2010 大問 1 問七、2016 大問 2 問四)。

9. しばらく出ていない単元(復活の警戒)

周期が上限に達している単元です。最終確認年度は、その単元を原本で最後に確認できた年度です。

横にスクロールできます

科目 枠・単元 出た年 最終確認年度 状況
算数 大問 3 の過不足算・差集め算 2012・2015・2016・2017・2018・2019 2019 年度 6 回のうち 5 回が 2015〜2019 に集中。2020・2023 では出ていません。復活の筆頭
算数 大問 2 の食塩水の濃度 2012・2013・2018・2019 2019 年度 2019 を最後に、精読した 2020・2023 では出ていません
算数 大問 2 の売買損益 2015・2017 2017 年度 大問 3 に 2020 で移動。大問 2 側には 6 年以上空きがあります
算数 大問 3 のつるかめ算 2010・2013・2014・2020 2020 年度 3〜6 年おき
算数 大問 3 のニュートン算 2015 のみ 2015 年度 12 年で 1 回だけ
算数 大問 4 (2) の転がる円(図形の移動) 2020 のみ 2020 年度 他の 11 年は静止した円・おうぎ形
算数 大問 4 (4) の容器と水(水位) 2012・2014・2016・2020・2023 2023 年度 立体の体積そのものと交互に来ています
理科 水よう液の性質(酸・アルカリ) 2010 2010 年度 精読した 5 年で 1 回だけ
理科 もののとけ方(溶解度・再結晶) 2013 2013 年度 2013 以降は出ていません
理科 地層・岩石・化石 2014 2014 年度 3 年おきに来る地学枠の一角。地学枠は年ごとに入れ替わるので、いつ来てもおかしくありません
理科 流水のはたらき 2015 2015 年度 同上
理科 太陽高度と気温 2010 2010 年度 長く空いています
理科 こん虫・動物 精読した 5 年で確認できず — 生物枠は植物に寄っています
社会 新旧 2 枚の地形図の比較(大問 1) 2010・2011・2012 2012 年度 2013 以降は 1 枚のみ。戻る候補
社会 世界地理を正面から(大問 3) 2011(中国)・2013(イギリス)・2016(世界遺産) 2016 年度 2〜3 年おき
社会 貿易・資源・エネルギー 2014 2014 年度 7 年で 1 回
社会 裁判・司法(大問 6) 2013 2013 年度 公民 4 本のうち、いちばん間が空いています。大問 6 の公民枠で 7 年に 1 回
社会 環境問題 2012 前後 2012 年度前後 震災・エネルギーと結びついて出ました
社会 文化史(文学・美術) 2010・2012・2016 2016 年度 3 年おきに大問 5 に来ています
国語 文学作品と作者(大問 3) 2013 2013 年度 精読した 5 年で 1 回
国語 敬語(大問 3) 2015 2015 年度 同上

※ 理科・社会・国語は 2016 年度までしか精読できていないので、この節は「2016 年時点での状況」として読んでください。


10. 形式面の注意

算数

  • 記述・途中式の要求は精読した 12 年でゼロ、作図も 12 年で 1 問もありません。答えのみを書きます。図はすべて問題側に印刷されていて、受験生が描き足す作業は確認できませんでした。
  • 記号選択は 2023 の大問 5 (2)(4 人の重さの順を選ぶ推理)の 1 問だけで、それ以外はすべて短答(語句や数値を短く答える形式)です。
  • 円周率は 3.14 で、使う小問に『(ただし、円周率は 3.14 とします。)』と毎回書かれています(2019・2020・2023 で確認)。単位は設問文の側に「何 cm ですか」「何 cm³ ですか」と印字されています。
  • 45 分で 20 問なので、1 問あたり 2 分強です。計算 6 問を 8 分以内で抜けられるかが全体の時間を決めます。

理科

  • 記号選択 44〜68%、短答 16〜40%、記述 0〜16%。記述はあっても 10〜20 字です。
  • 記述には毎年字数指定があります(10 字以内・15 字以内・20 字以内・30 字以内)。『次の文の空らんにあてはまる形で、◯字以内で答えなさい』という形で、文末が「〜ため。」「〜こと。」と印字されています。理科の記述はここでは「短い言い切り」だと思ってよいです。
  • 作図は毎年ちょうど 1 問で、5 年とも『表をもとにグラフをかきなさい』。解答らんに軸と目もりが印刷されていて、点を打って線で結びます。
  • 「2 つ選び」(2015 に 5 か所)「すべて選び」(2010 に 4 か所、2013 に 3 か所)も混じります。
  • 図・表・グラフつきの小問が 25 問中 13〜20 問。図を見ないと解けない作りが多いです。
  • 現在の第 1 回は社会と合わせて 45 分・理科 50 点です。精読した年の冊子には試験時間の表記が確認できなかったので、時間感覚は市販の過去問集で確かめてください。

社会

  • 記号選択 67〜70%、短答 25〜26%、記述 5〜6%(毎年 1〜3 問)。
  • 記述の字数指定は精読した 7 年で 1 度もありません(原本を通して確認しました)。代わりに文字種の指定は出ます(「漢字 2 字」2013、「漢字 3 字」2012・2015、「カタカナで」2012・2013)。
  • 作図は 7 年で確認できませんでした。
  • 「不適当なものを次から 1 つ選び」の消去法が毎年 1〜4 か所あります。
  • 図・地図・表つきの小問が半分ほどです。地形図・日本地図・統計表を見ないと解けない作りなので、資料から目を離さない読み方が要ります。
  • 現在の第 1 回は理科と合わせて 45 分・社会 50 点です。小問 30〜44 を短い時間で処理することになるので、地形図と統計の読み取りに慣れておくと効きます。

国語

  • 記号選択 26〜52%、短答(抜き出し中心)29〜47%、記述 17〜31%。5 年を通して記述は 2〜5 問です。
  • 記述には毎年字数指定があります(十字以内〜四十字以内)。答えは 10〜40 字で、40 字を超える記述は精読した 5 年で 1 問もありません。
  • 解答らんに書き出しや文末が印刷されているものが多く(『解答欄の言い方にあうように』が 1 年で 3〜12 か所)、まず解答らんを読んでから本文に戻る手順が効きます。
  • 抜き出しは字数がぴったり指定され、【句読点を含む】の注記が付く年があります(2010 で 7 か所、2013 で 8 か所)。
  • 漢字は大問 2 の最終設問に 1 問だけ、5〜7 字をまとめて出ます。カタカナ→漢字が 3〜5 字、漢字→ひらがなが 2 字前後です。
  • 2016 の大問 2 は問三が 1・2 の 2 問に分かれるなど、番号と実際の設問数が食い違う年があります。設問番号ではなく解答らんの数で数えたほうがよいです。

11. 学年別ロードマップ

横にスクロールできます

段 やること
小 4(土台) 計算の正確さ・平面図形・読解・短い記述・漢字語彙の 5 本。この学校で最後まで効くのは「四則計算を速く正確に」と「角度・面積の基本」です。算数の大問 1 は 12 年すべて計算 6 問、大問 4 (1) は 12 年すべて角度なので、その入口をここで作ります。国語は 40 字以内で書き切る短い記述に早めに慣れます。時間を計るのはまだ先でよいです
小 5(幅) 単元を一巡します(全分野をひととおり学び終える)。8 節の年度×大問の題材表を「小 5 で一度は触れておく単元リスト」として使うとよいです。1 週間の形は「平日 15 分×5 + 週末 60 分」を基本にします。平日 15 分は算数の計算 6 問の形と角度・面積、週末 60 分は次の順で単元を 1 つずつ。①算数は大問 2・3 に入る特殊算(和差算・平均算・つるかめ算・過不足算・仕事算・年齢算・売買損益・消去算・食塩水。つるかめ算・過不足算・ニュートン算や面積図は受験用教材の単元です)と速さのグラフ。②社会は地形図と都道府県(ただし 2017 年度以降は資料が無い → 13 節)。③理科は物理(ふりこ・電気)と植物(同上)。④国語は理科寄りの説明文を読む量を増やす(同上)
小 6(仕上げ) 7 節の 8 項目。夏以降は同じ番号の問題を年度を変えて解きます。算数の大問 4 を 12 年分、大問 1 を 12 年分、社会の大問 1 を 7 年分、理科の大問 2 を 4 年分。そのうえで、算数は 45 分 20 問、理科・社会は 2 科目で 45 分という時間の中で通しを数回

この学校は小 4 から始めるとどこで差がつくか。 いちばん大きいのは小 5 で単元を一巡しておくことではなく、小 4〜5 のうちに計算と角度・面積の反射を作っておくことです。算数は 45 分で 20 問、うち 6 問が計算、4 問が図形の小問で、いずれも 12 年間ずっと同じ場所にあります。ここを「考えずに手が動く」状態にできると、大問 2・3 の文章題に時間を回せます。逆に、社会・国語は題材が毎年入れ替わるので、早く始めた分がそのまま貯金にはなりにくいところです。小 6 で並びを覚えて年度を変えて続けて解く時間を確保するために、小 4〜5 で計算と図形の土台を作っておく——という順番になります。


12. この学校と出題構造が近い学校

観点は出題構造が近いかだけです。同じ並び・同じ頻出単元・同じ問い方なら、過去問演習が重なります。難易度・偏差値帯・入試日程の重なり・通学圏は扱いません。男女は学校の公表資料で絞っています。

  • 東京純心女子中学校(東京都・女子校)— 4 科すべてで近く、特に理科の作り(大問数・図表の多さ)が近い組み合わせです。
  • 淑徳巣鴨中学校(東京都・共学)— 算数の作り(大問数・小問数・答えのみ)と、理科・社会の資料の使い方が近いです。
  • 駒沢学園女子中学校(東京都・女子校)— 算数・国語が近い組み合わせです。

8 校の一覧・記述量・注意は 出題構造が近い学校のページ へ。

  • この学校は 2 科で受けられる回が多く、第 2 回・第 5 回・第 6 回は 2 科のみです。2 科で受けるつもりでも、併願先が 4 科目校の場合、理社はこれらの回の準備とは別に立てる必要があります。
  • 同じ問題が出るという意味ではありません。「算数の大問 1 が計算のまとまりで、大問 4 が図形の小問集まり」という作りが似ていれば、1 校分の演習が両校に重なる、という読み方をしてください。

13. 資料の限界

  • 入試回は 1 冊のみです。過去問データベースは、この学校について 1 年 1 科目 1 冊しか掲載していません。冊子に回の表記が無く、第 1 回相当と考えて分析しています。第 2 回以降(午後の 2 科入試・適性検査による回・英語面接・1 科セレクト)の傾向はこの資料からは分かりません。適性検査による回は出題の形そのものが別なので、この分析はあてはまりません。
  • 年度の偏りが大きいです。算数は 2010〜2023 の 12 年(2021・2022 は資料が無い)ですが、理科・社会・国語は 2016 年度までで止まっています。理科・社会・国語について本文で書いたことは 10 年前までの話で、その後の変化はこの資料では確かめられません。直近の形式は市販の過去問集で確認してください。
  • 国語は 2017 年度以降の問題文が資料にありません(著作権処理の関係で掲載されない年が多いためです)。2014・2015・2016 の大問 1 と 2014 の大問 2 は、出典の表記自体が転写に残っていないため、作品名を書いていません。
  • 国語の出典一覧に載っていない年があります。手元の出典データには 2015・2016 の説明文しか記録が無かったのですが、原本を読むと 2010(楠章子「神さまの住む町」/田中修「ふしぎの植物学」)と 2013(瀬尾まいこ『僕の明日を照らして』/宮崎学『ツキノワグマ』)にも出典の表記があります。本文にはこの原本の表記のほうを書きました。
  • 転写の細部にゆれがあります。国語 2015・2016 では、設問ごとの配点欄に「40」「35」のような数が入っていますが、これは合計すると科目の満点を大きく超えるので、字数指定の数字が紛れ込んだものと考えられます。配点はこの資料からは分かりません。算数 2015・2019 などには「立体係の体積」「体積はは何」のような誤字が残ります。社会 2014・2015 も転写の確度が低めと表示される年で、細部の数値は市販の過去問集で確かめてください。
  • 読み落としの可能性があります。図や表そのものは文章で説明された形でしか読めていないので、図の細部(目もりの取り方・地形図の等高線)に基づく判断は原寸の過去問で確かめてください。
  • 難易度・偏差値・合格可能性・学校の理念・入試結果には触れていません。それらは別のページの領分です。
  • 「毎年」「〜年連続」は、原本で 3 年以上の反復を確認したものだけに使いました。「〜のように見える」と書いた箇所は題材からの推測で、出題意図を裏づける資料はありません。

旧称の表記が資料の間で食い違います

2015 年度の社会・大問 4 の設問文は、自校の創立を『このころ、東京家政大学附属女子中学校のもととなる和洋裁縫伝習所が東京に設立されました』と書いています(6 節)。一方、学校の公表資料に旧称として記録されているのは渡辺女子中学校(1947 年)・渡辺学園女子高等学校(1948 年)で、この名は入っていません。どちらが正しいかはこの資料からは決められないので、両方をそのまま並べてあります。なお、この設問文は東京家政学院中学校(千代田区)の冊子が混じったものではなく、本校の冊子に印刷されていたものです。


東京家政大学附属女子中学校 のページ: 学校トップ / 偏差値 / 出題構造が近い学校 / 募集要項・入試結果 / 用語集 / 過去問の使い方


数字はすべて出所つきで、換算や評価語は足していません(→ 方法論)。合格可能性・お子さんとの相性は扱いません。ページ生成日: 2026-10-14。

この学校が載っているまとめ