東京都市大学等々力中学校 の過去問分析

東京都市大学等々力中学校の過去問を年度ごとに数えて、何が固定で何が毎年変わるか・よく出る単元・過去問の使い方をまとめたページです。

東京都市大学等々力中学校 過去問分析(2012〜2026 年度・4 科の回・算数/理科/社会 15 年分・国語 4 年分)

更新 2026-08-20。


1. この学校の基本情報

項目 内容
所在地 東京都世田谷区
男女 共学
入試回 2027 年度は 12 月の帰国生入試と、2 月 1 日から 2 月 4 日までの 6 回があります(下の表)
試験時間・配点 帰国生入試は各 45 分・各 100 点、2 月 3 日午後の英語選択は英語 50 分・国語 45 分・算数 45 分・各 100 点。2 月 1 日・2 日・4 日の回は、試験時間・配点が学校の公表資料に入っていません
面接 帰国生入試にあります(3 名のグループで 10 分程度・日本語・4 段階評価)。2 月の回については、面接の記載が学校の公表資料にありません
校名の変遷 旧称は東横女子商業学校(1940 年に校名変更)、および東横学園中学校・高等学校です
入試回 日程 科目 試験時間・配点
帰国生入試 2026 年 12 月 10 日 A 方式(国語・算数・英語・面接、または作文・算数・英語・面接)/B 方式(国語・算数・面接) 各 45 分・各 100 点。2027 年度は作文が 45 分・600 字程度に変わります
第 1 回特選 2 月 1 日午前 4 科のみ 学校の公表資料に入っていません
第 1 回 S 特選 2 月 1 日午後 2 科・4 科の選択 同上。スライド合格があります(若干名・2027 年度からの変更点)
第 2 回 S 特選(S 特チャレンジ) 2 月 2 日午後 2 科・4 科の選択 同上。スライド合格があります
第 2 回特選 2 月 2 日午後 2 科・4 科の選択 同上。第 1 回 S 特選から英語選択までの合計募集人員は 180 名です
英語選択 2 月 3 日午後 英語 1 教科、または英語・国語・算数の 3 教科 英語 50 分・国語 45 分・算数 45 分・各 100 点。2027 年度に 2 月 4 日午前から 2 月 3 日午後へ日程が変わり、3 教科が新設されました
アクティブラーニング 2 月 4 日午前 合格コースは当日の結果によります 学校の公表資料に入っていません

上の 2 つの表は 2027 年度の入試要項による内容です。

いまの小 6 は 2027 年 2 月、小 5 は 2028 年、小 4 は 2029 年の入試を受けます。

このレポートが分析したのは、4 科目がそろう回の 1 冊分だけです。他の回の傾向はこの資料からは分かりません(→ 4 節・13 節)。


2. このページでわかること

このページは、どんな問題が出るか・家で何をやるかだけを扱います。難易度・偏差値・合格可能性・入試結果は扱いません(偏差値募集要項・入試結果)。

過去問そのものの回し方は 過去問の使い方、受験用語は 用語集 にまとめてあります。

以下、大問(問題の大きなかたまり)・小問(その中の一問)という言い方をします。


3. まず結論だけ(10 行)

結論

  1. この学校は、問題の並びが決まっていて、中身は毎年作り直す学校です。算数は 15 年間ずっと大問 6 題、社会は 15 年間ずっと大問 3 題で、大問 1 が地理・大問 2 が歴史・大問 3 が公民という並びです。
  2. 4 科目すべてで、その場で与えられた資料を読んで処理させる比重が高いです。社会の設問文は 1 冊で 3,400 字前後、理科でも 1,900 字前後あります。
  3. 理科だけは並びが決まっていません。大問数が 2024 年 4 → 2025 年 2 → 2026 年 3 と動きます。ただし大問 1 が物理であることは 3 年連続で変わりません。

家でやること 3 つ

  1. 算数の大問 1 の計算 3 問と大問 2 の一行問題を、年度をまたいで縦に解きます。
  2. 社会の 15〜25 字の記述を、指定語句つきで書く練習をします。
  3. 理科の長い文章を読んで、その場で数値を追う練習をします。

今週やる 1 つ

  1. 直近 3 年(2024・2025・2026)の算数の大問 1 (2) を解いて、「まともに計算すると重いが、工夫すると一瞬」の式に手が動くか確かめます。

注意

  1. 国語は 2017 年度以降の問題文が資料にありません(著作権処理の関係で掲載されない年が多いためです)。ここに書いた国語の話は 2013〜2016 年度のものです(→ 13 節)。

4. 資料の状況

どの年をどこまで見たかを、3 つに分けて書きます。精読した年(設問文まで読んだ年)/構成だけ数えた年(大問の並び・小問の数だけを数えた年)/資料のある年(転写が存在する年)。転写=過去問の紙面を文字データに起こしたもの、です。

科目 精読した年 構成だけ数えた年 資料のある年 判読の確度
算数 3 年(2024・2025・2026) 12 年(2012〜2023) 15 年(2012〜2026) 高。ただし 2025 年度は読み取り確度が低めで、図の細部が復元できていない小問が 1 つあります
理科 3 年(2024・2025・2026) 12 年(2012〜2023) 15 年(2012〜2026) 高。2024 年度は読み取り確度が低めです
社会 3 年(2024・2025・2026) 12 年(2012〜2023) 15 年(2012〜2026) 高。2024・2026 年度は読み取り確度が低めです。2026 大問 3 の記述で、指定語句が転写から落ちています
国語 3 年(2014・2015・2016) 1 年(2013。出典の記録のみ) 4 年(2013〜2016) 2017 年度以降の問題文が資料にありません(著作権処理の関係で掲載されない年が多いためです)

5. 一番大きな結論

この学校は「問題の並びが決まっていて、中身は毎年作り直す」学校です。しかも 4 科目すべてで、その場で与えられた資料を読んで処理させる比重が高くなっています。

並びが決まっている、というのは具体的にこういうことです。

ここで言う「同じ場所に同じ種類の問題が出る」は、同じ問題が出るという意味ではありません。数字も設定も題材も毎年変わります。精読した 3 年の中で、同じ設問文がそのまま再登場した例は 4 科目とも見つかりませんでした。

もう一つの柱が、読ませる量の多さです。理科は実験の手順書や官公庁のパンフレット、社会は新聞記事や外務省の発表文、国語は大問 4 でパンフレットやアンケート結果を読ませます。知識を思い出す設問より、その場で読んで数値を追う設問のほうが多いです。社会の設問文は 1 冊で 3,400 字前後、理科でも 1,900 字前後あり、小問数(社会 17〜24・理科 15〜20)に対して読む分量が重くなっています。

したがって、この学校の過去問の使い方は「出る問題を覚える」ではありません。①席ごとに縦に解いて手順を固める(算数の大問 1・2、社会の大問 3、国語の大問 1・4)、②年度通しで時間を計り、読む速さを体に入れる——この二つを組み合わせるのが向いています。


6. この学校らしさが出る場所


7. 今からやるなら(4 科目統合の優先順)

想定している学年: 受験学年(小 6)の、過去問演習に入っている段階を前提に優先順を付けています。小 5 以前なら、この節は「最終的にここへ向かう」地図として読み、日々の学習は基礎(計算の正確さ・図形・読解・短い記述・漢字語彙)を先に。席ごとに縦に解く演習は小 6 の夏以降が目安です。小 5 以前の進め方は 11 節にまとめてあります。

  1. [毎日 10 分] 算数・大問 1 の計算 3 問を、年度をまたいで縦に 5 年分。(1)(2) の四則計算と (3) の逆算は 15 年動いていない席なので、ここを確実に取る訓練が直接効きます。(2) は毎年「まともに計算すると重いが、工夫すると一瞬」の式になっています(2024 は 3.14 のくくり出し、2025 は連続 5 整数の積の差、2026 は等差数列の和どうしの比)。(確認: 〜2026 年度)
  2. [週末 60 分] 算数・大問 2 の一行問題を単元ごとに。精読した 3 年で必ず 1 問は図形(角度または立体)が入ります。角度(正方形と正三角形の重ね合わせ・2025)、立体(立方体と正八面体・2024、積み木の表面積・2026、立方体の切断)、速さ、割合、数の性質が回っています。(確認: 〜2026 年度)
  3. [週末 60 分] 算数・大問 3〜6 の道具立てを一巡。仕事算とニュートン算はセットで(2024・2026。どちらも「単位時間あたりの量」を比で押さえる同じ道具で解けます)、平面図形の面積比(2024 台形の分割・2025 平行線と相似。辺の比から面積比へ)、場合の数(2025 カード・2026 プレゼント交換。書き出しと計算の使い分け)、規則性・数列(2025・2026。前の項から次を作る数列、余りの周期)、速さのグラフ(2025)と水量のグラフ(2024。折れ点が何を意味するかを読む)。いずれも (3) で条件を 1 つ足して問い直されるところまで。(確認: 〜2026 年度)
  4. [週 1 回] 社会・15〜25 字の記述を指定語句つきで。精読した 3 年の記述 8 問すべてに字数指定があり、うち 6 問前後は「次の言葉を必ず使用して」がついています(【吸収量】【壇の浦】【守護】【国境】【円】【任期】【解散】)。字数が短いので、主語と結論だけを残す訓練が効きます。「〜だから。」で終える形と、体言止めで名詞をつくる形(連立内閣とは何か)を両方。(確認: 〜2026 年度)
  5. [週末 60 分] 理科・長い文章を読んで数値を追う。2024 の大問 1 は会話文の空らん 7 個すべてが数値で、台車の運動と熱量を順に埋めていく形でした。理科の一問一答より、実験レポートを読ませる問題集が合います。物理(運動・光)を厚めに(大問 1 は 3 年連続で物理。運動・光・てこ・ばね・電気回路を一巡)、計算のある化学(気体の溶解量・化学変化の量的関係)、資料の読み取りとセットの地学(ハザードマップ、雨温図、地層の柱状図)まで。ア〜シのような多数の選択肢は、消去法ではなく条件を 2 つに分けて絞ると速いです。(確認: 〜2026 年度)
  6. [週 1 回] 理科・理由を 1〜2 文で書く。2024・2026 の記述はすべて、資料の数値や図から言えることを書かせています。「資料のどこを根拠にしたか」を必ず入れます。(確認: 〜2026 年度)
  7. [週末 60 分] 社会・平安〜鎌倉と、国会・内閣・選挙。歴史の大問 2 は古代〜中世に寄っており(精読した 3 年は奈良・平安・鎌倉)、摂関政治(外戚)・院政・源平の争乱・守護と地頭・執権政治・御成敗式目を人物と役職の対応で、奈良(平城京・墾田永年私財法・木簡)もセットで。公民の大問 3 は三権分立と選挙制度が最頻で、議院内閣制・衆議院の優越(任期と解散が理由)・比例代表と小選挙区・被選挙権年齢・連立内閣を漢字で書けるところまで。あわせて、3 つの文を古い順に並べる年代順の並べ替え(時代の中の前後関係を年表で)、前年 1 年のニュースを制度に翻訳する練習(選挙があれば選挙制度、国際紛争があれば国連と平和維持活動、物価高があれば為替と観光収入)、記事から入る地理(脱炭素、観光公害、食品ロス、食料自給率)も。(確認: 〜2026 年度)
  8. [毎日 10 分] 国語・漢字 10 問(読み 5・書き 5)。席が動かず、小問の 3 割を占めます。読みは「建立」「常夏」「時雨」「感極まって」のように音訓が入り混じる語が多いです。あわせて [週末 60 分] で、抜き出しを「最初と最後の五字」で答える練習、20〜40 字の記述(長く書く練習より削る練習)、空欄に入る言葉を自分の言葉で作る練習(5 字・15 字程度)、段落どうしのつながりや言い換えの一貫性を疑って読む練習を。(確認: 〜2016 年度)

この 8 つに加えて、次の 3 つを重ねます。

各項目の根拠は 8 節(科目別の詳細)を参照してください。


8. 科目別の詳細

まず 4 科目を横に並べた一覧です。

科目 形式の固定度 中身の性格 最優先で時間をかける価値があること
算数 非常に高い。大問 6・小問 18〜20 が 15 年不変。大問 1 が計算 3 問、大問 2 が一行問題の集合。全問が答えのみ(記述・記号選択 0%) 大問 3〜6 の単元は毎年入れ替わる。割合・文章題 22%/平面図形 16%/計算 15%/数の性質・規則性 15%/速さ 15% の 5 群で回る 大問 1 の計算 3 問と大問 2 の一行問題を席ごとに縦断。仕事算・ニュートン算・平面図形の面積比・場合の数
理科 低い。大問 2〜4・小問 15〜20 と年ごとに動く。大問 1 が物理なのは 3 年連続 分野を横断した長い文章を読ませ、その場で計算させる。記述が毎年 1〜3 問。突出した単元は無く、上位 3 群でも 33% 長文と資料を読んでその場で数値を追う練習。物理(運動・光)を厚めに。理由を 1〜2 文で書く
社会 高い。大問 3・小問 17〜24。地理→歴史→公民の並びが 15 年でほぼ不変 前年前後の出来事を入口に、制度と地理の知識へつなぐ。記述は毎年 2〜3 問ですべて 10〜25 字の字数指定つき・指定語句つきが大半 短い記述を指定語句で書く練習。平安〜鎌倉、国会・内閣・選挙を漢字で
国語 高い(2016 年度まで)。大問 4・小問 32〜35。漢字 10 問→小説→説明文→資料の読み取り 記号選択が主軸。抜き出しは字数指定つき、記述は 40 字以内。大問 4 の資料の読み取りが 3 年連続 漢字 10 問と、グラフ・アンケートの読み取り。20〜40 字の記述を字数ちょうどに

4 科目に共通するのは「与えられた資料から必要な数字と言葉を取り出す」という作業です。理科の会話文、社会の統計表、国語の大問 4 は、同じ力を別の材料で測っているように見えます。

8-1. 算数(大問 6・小問 18〜20・全問が答えのみ)

年度×大問の題材表(2024〜2026・原本で確認)

年度 大問 1 大問 2(一行問題の集合) 大問 3 大問 4 大問 5 大問 6
2024 計算 3 問(帯分数の四則/3.14 のくくり出し/逆算) 5 問: 分数にかけて整数になる最小の数・角度(A は B より 70 度小さく…)・速さの過不足(時速 3km で 15 分遅刻)・立方体と正八面体の体積・所持金の比 3:5:2 仕事算(大学生 4 人で 9 日の仕事/高校生との組合せ) 平面図形の面積比(台形 ABCD を分割し面積の何倍か) ニュートン算(牧草地の草と牛 15 頭・35 頭) 水量とグラフ(100L の水そう・給水管と排水管の開閉)
2025 計算 3 問(小数と分数の混合/連続整数の積の差/逆算) 5 問: 池の周りの追いつき・すれちがい・最大公約数 15 と最小公倍数 180・4 種類のグミの個数比・正方形と正三角形を重ねた角度・道のりを分けた速さ 平面図形の面積比(平行線 2 組・AF:FB = 11:5) 場合の数(0〜6 の 7 枚のカードで 3 桁の数) 速さとグラフ(自転車で図書館・兄とすれちがい・母と合流) 規則性・数列(前 2 項の和・2025 番目を 3 で割った余り)
2026 計算 3 問(帯分数の四則/等差数列の和の比/逆算) 4 問: 年齢算(年齢の差が変わらないことを使う)(比 1:7 が 15 年後に 2.5 倍)・時計算(長針と短針の角度を追う)(90 度になる 7 回目)・売買損益(原価・定価・売価の関係)(2 割引きと 3 割引き)・立方体 14 個を組んだ立体の表面積 数の性質(30 部屋の照明を規則にしたがって点灯・消灯) 場合の数(4 人のプレゼント交換・6 人へ拡張) 図形の移動(三角形の上を正方形が動く重なりの面積) 仕事算(車の工場 A・B の製造台数)

同じ場所に同じ種類の問題が出る

頻出単元と周期(転写の分類・2012〜2026 の 15 年)

問い方の特徴

8-2. 理科(大問 2〜4・小問 15〜20・記述が毎年 1〜3 問)

年度×大問の題材表(2024〜2026・原本で確認)

年度 大問数/小問数 大問 1 大問 2 大問 3 大問 4
2024 4/20 会話文の空らん (1)〜(7) に数値を入れる(台車の運動と熱量の計算) 鉄と硫黄の反応・硫化水素(化学変化と量的関係・実験の安全) 熱中症のパンフレット(発汗の理由・体重から失う水分量・救急搬送件数の表と気象) 歌詞を導入にした天体(南中した月の形と時刻・日付が変わる瞬間・月からの光が届く時間)
2025 2/17 記録タイマーと台車(打点間隔・速さの増え方・水平投射と落下の合成) フジの種子の散布(花のつくり・種子が遠ざかる利点・果実の写真の同定・さやが種子を飛ばす仕組み・落下のグラフから初速を出す)
2026 3/15 光(平面鏡の文字・スプーンの凹面の像・カーブミラーの向き) 南極のコオリウオと血液(北極と南極の気温差・酸素の溶解量の計算) 富士山の噴火ハザードマップ(火山灰の分布と風・溶岩流と扇状地・火山灰中の鉱物と関東ローム)

同じ場所に同じ種類の問題が出る

頻出単元と周期(転写の分類・2012〜2026 の 15 年)

問い方の特徴

8-3. 社会(大問 3・小問 17〜24・記述が毎年 2〜3 問で全問に字数指定)

年度×大問の題材表(2024〜2026・原本で確認・★=記述が出た大問)

年度 大問 1(地理) 大問 2(歴史) 大問 3(公民・国際)
2024 ★脱炭素先行地域の新聞記事(温室効果ガス・カーボンニュートラル・主要国の電源別発電・間伐・促成栽培と抑制栽培) ★鎌倉(先生と生徒の会話/源頼朝・執権・藤原氏の外戚政治・守護と地頭・御成敗式目) ★外務省の外相談話(国連総会・安全保障理事会・ソ連解体・平和維持活動・冷戦・戦後の国際的な動き)
2025 ★新聞記事から観光(訪日外国人・観光公害・石炭産出量の表と国当て・イスラームの国・茶の栽培面積) ★資料と地図(平治の乱と源頼朝・征夷大将軍の由来・醍醐天皇・平安京の内裏と落雷・藤原氏の年代順配列・江戸の外交政策の年代順配列) ★日本国憲法前文(比例代表と小政党・投票率対策・衆議院の優越・議院内閣制・自衛隊の派遣・国民主権・『法の精神』・世論調査のグラフ)
2026 ★三浦半島の紀行文(熱帯夜・半島の地形・海に囲まれた気候・漁業種別・海面漁業の漁獲量・食品ロス・食料自給率) 平城京と古代の土地制度(都の位置・木簡などの資料 3 点の正誤・743 年の史料と墾田永年私財法) ★参議院議員選挙をめぐる親子の会話(被選挙権年齢・省庁の判別・衆議院の優越の条件・連立内閣)

同じ場所に同じ種類の問題が出る

頻出テーマと周期(転写の分類・2012〜2026 の 15 年)

問い方の特徴

8-4. 国語(大問 4・小問 32〜35。2013〜2016 年度の資料のみ)

国語は 2017 年度以降の問題文が資料にありません(著作権処理の関係で掲載されない年が多いためです)。ここに書いたのは 2013〜2016 年度に限った話で、直近の形式は市販の過去問集で確認してください。精読したのは 2014・2015・2016 の 3 年、2013 は出典の記録だけを見ています。

年度×大問の題材表(2014〜2016・原本で確認)

年度 大問 1 大問 2(文学的文章) 大問 3(説明的文章) 大問 4(資料の読み取り)
2014 漢字 10 問(読み 5・書き 5) 宮下奈都『よろこびの歌』(合唱コンクールと歌/9 問) 平田オリザ『わかりあえないことから』(コミュニケーション能力/10 問) サイクリング大会のパンフレット(目的の説明・参加費の計算・走行時間に影響する条件を自分で 1 つ挙げる/3 問)
2015 漢字 10 問(読み 5・書き 5) 佐藤多佳子『しゃべれども しゃべれども』(落語と小学生/11 問) 橋本治『これで古典がよくわかる』(人間の複雑さと日本語の話し方/10 問) 家庭教育に関する国際比較アンケート 2 種(並び方の説明・日本と対照的な国・2 つ選ぶ/4 問)
2016 漢字 10 問(読み 5・書き 5) 窪美澄「かそけきサンカヨウ」(父の再婚と家族/9 問) 平木典子『アサーション・トレーニング』(会話を買い物にたとえる/11 問) 英語への苦手意識のアンケート 3 種(資料 A・B・C から読み取れること/3 問)

同じ場所に同じ種類の問題が出る

頻出と問い方の特徴(精読した 3 年に限った話)


9. しばらく出ていない単元(復活の警戒)

周期が上限に達しているものを、科目ごとに並べます。

科目 単元 出題年 最終確認年度 状況
算数 食塩水の濃度 2012〜2020 に繰り返し(転写の分類) 2020 年度 大問 3 の常連でしたが 2021 以降 6 年出ていません。大問 2 の一行問題として戻る余地があります
算数 ニュートン算 2023・2024 2024 年度 2 年続けて出て 2 年空き
算数 水量とグラフ 2012・2024 2024 年度 2024 に出た直後。間隔は長いです
算数 図形の移動(重なりの面積) 2014・2016・2017・2021・2026 2026 年度 4〜5 年おきに戻ってきます。2026 に出た直後
算数 流水算 2015・2017・2018・2019・2025 2025 年度 2025 に出た直後なので当面は低めです
理科 星・星座 2012・2021 2021 年度 5 年空き
理科 2016・2021 2021 年度 5 年周期なら次が近いです
理科 こん虫・動物の分類 2013・2018・2020 2020 年度 6 年空き
理科 電気回路・電磁石 2013・2014・2022 2022 年度 2023 以降は大問として出ていません。大問 1 の物理の席は運動と光が続いているので、戻るとすればここです
理科 溶解度・水溶液の計算 2019・2022・2024 2024 年度 2〜3 年おき
社会 財政・税を大問 3 に 2018・2022 2022 年度 4 年周期なら次が近いです。精読した 3 年には出ていません
社会 世界地理を大問 1 に 2017・2023 2023 年度 2025 に石炭産出量の表と国当てで一部戻りましたが、大問全体では 3 年空き
社会 都道府県の同定 2016・2017・2022 2022 年度 精読した 3 年には正面から出ていません
社会 日本国憲法の条文の穴埋め 2015・2019・2023 2023 年度 2025 は前文が導入でしたが、条文の穴埋めは精読した 3 年にありません
社会 江戸時代を大問 2 の柱に 2012・2014 2014 年度 長く出ていません(2025 は小問で外交政策に触れただけ)
社会 近現代(明治〜戦後)を大問 2 の柱に —(2013 年度以降は大問として確認できません) 小問としては入ります(2024 大問 3 の冷戦)
国語 精読した年数が 3 年しかないため周期は語れません

10. 形式面の注意

まず 4 科目に共通する点です。

科目ごとの内訳は次のとおりです。


11. 学年別ロードマップ(小 4 から始めるなら)

やること
小 4(土台) 計算の正確さ(分数と小数の混じった四則、逆算)、図形の基礎(角度・面積・立方体)、読解、短い記述、漢字語彙の 5 本。この学校で最後に効くのは「計算 3 問を落とさない」「漢字 10 問を落とさない」なので、その入口を作る時期です。時間計測はまだしません。グラフや表を家族と一緒に読む習慣(新聞の統計、天気予報の図)を作ると、後の理科・社会・国語の大問 4 に効きます
小 5(幅) 全分野をひととおり学び終えることがここの本体です。週の器は「平日 15 分×5 + 週末 60 分」を基本形にします。平日 15 分は、月〜金で算数の 5 群を 1 群ずつ(割合・文章題 → 平面図形 → 計算 → 数の性質・規則性 → 速さ。この 5 群で出題のほぼ全部を覆います)。週末 60 分は、理科の 4 分野を広く(突出した単元が無く、上位 3 群でも 33% しかないので、山を張れません)と、社会の地理・歴史・公民の通し(歴史は古代〜中世を厚めに)を隔週で。国語は説明文と小説を交互に読み、抜き出しの字数指定に慣れておきます
小 6(仕上げ) 上の「今からやるなら」の 8 項目。夏以降は、席ごとに縦に解く(算数の大問 1・2、社会の大問 3、国語の大問 1・4)と、年度通しで時間を計る(理科・社会)を並行させます。社会の 15〜25 字記述と理科の理由記述は、書いたものを大人に読んでもらって削る作業を繰り返します

この学校は小 4 から始めるとどこで差がつくか。 差がつくのは小 5 での全分野の一巡と、小 4 からの「資料を読む習慣」です。算数の大問 3〜6 は毎年作り直されるので、特定の単元を先取りしても当たりません。効くのは 5 つの単元群をむらなく持っていることと、大問 1・2 の席を確実に取る計算力です。そして 4 科目すべてに共通する「長い文章と資料を読んで、必要な数字を取り出す」作業は、短期間では伸びにくいものです。小 4 のうちから、説明の文章と表・グラフを一緒に読む時間を持っている子は、小 6 の理科・社会でそのぶん楽になります。


12. この学校と併願するなら

観点は勉強が転用できるかだけです。同じ形式・同じ頻出単元・同じ問い方なら、過去問演習が二重に効きます。難易度・偏差値帯・通学圏・合格可能性は扱いません。

出題構造の近さで並べると、上位 3 校は次のとおりです。

8 校の一覧・記述量・注意は 併願候補ページ へ。


13. 資料の限界

1 節(基本情報)と分析対象年のずれ

1 節の入試回・日程・試験時間は 2027 年度の入試要項による内容で、このレポートが分析した 2012〜2026 年度の問題とは年がずれています。2027 年度は、2 月 1 日午後の回にスライド合格が加わる、英語選択の回が 2 月 4 日午前から 2 月 3 日午後へ移る、英語・国語・算数の 3 教科が新設される、帰国生入試の作文が 45 分・600 字程度に変わる、といった変更点があります。実際に受ける回の条件は募集要項で確認してください。


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数字はすべて出所つきで、換算や評価語は足していません(→ 方法論)。合格可能性・お子さんとの相性は扱いません。更新 2026-08-17。

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