白梅学園清修中学校 の過去問分析
白梅学園清修中学校の過去問を年度ごとに数えて、何が固定で何が毎年変わるか・よく出る単元・過去問の使い方をまとめたページです。
白梅学園清修中学校 過去問分析(2010〜2026 年度・4 科がそろう回・算数と社会 14 年分ほか)
更新 2026-08-20。
この学校の基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在地 | 東京都小平市 |
| 男女 | 女子。同じ敷地内にある白梅学園高等学校(共学)とは、授業・行事・カリキュラム・校舎・制服がすべて別で、清修中高一貫部は女子校 |
| 入試回と科目 | 2 科・4 科入試(特待生選考あり)/2 科選択入試(特待生選考あり※条件付き)/1 科選択入試(特待生選考なし)/適性検査入試(特待生選考あり)/英語入試(特待生選考あり)/自己表現力入試(特待生選考なし)の 6 回。すべて 2 月 1 日午前 |
| 試験時間・配点 | 2 科・4 科入試は国語 50 分・算数 50 分・理科と社会あわせて 50 分、国語 100 点・算数 100 点・理科 50 点・社会 50 点。2 科選択入試は国語・算数・理科・社会・英語から 2 科を選び、2 科あわせて 70 分・200 点。1 科選択入試は 5 科から 1 科を選び 50 分・100 点。適性検査入試は複数のタイプ設定があり各 45 分・各 100 点。英語入試は筆記 50 分・100 点と面接 15 分・50 点 |
| 面接 | 英語入試に面接(15 分・50 点)があります。自己表現力入試は基礎問題とプレゼンテーションで、時間と配点は学校の公表資料に入っていません |
いまの小 6 は 2027 年 2 月、小 5 は 2028 年、小 4 は 2029 年の入試を受けます。
このページでわかること
このページは、どんな問題が出るかと、家で何をやるかだけを扱います。難易度・偏差値・合格可能性・入試結果は扱いません(偏差値 / 募集要項・入試結果)。
過去問そのものの使い方(何年分をいつ解くか、時間の計り方など)は 過去問の使い方 にまとめてあります。
用語は 用語集 へ。
まず結論だけ(10 行)
結論
- この学校の入試で動かないのは「何番目の大問で何を測るか」という座席(問題の置き場所)で、動くのは「その枠にどの単元・どの題材を入れるか」です。
- 算数の大問 1 は計算 5 問、大問 3 は角度・面積・立体の 3 点セット。社会は地理 → 歴史 → 公民で最後が公民。理科は生物 → 地学 → 化学 → 物理。国語は知識 → 説明文 → 小説 → 作文です。
- 理科と社会は合わせて 50 分で、合計 45〜53 問。1 問あたり 1 分を切るので、時間切れがいちばん起きやすい失点です。
家でやること 3 つ
- 算数の大問 1 の 5 問(工夫計算と逆算)を毎日。
- 算数の大問 3 の 3 点セットを、年度をまたいで縦に並べて解く。
- 社会の地理の語句を漢字で書けるところまで仕上げる(記述が無いぶん、語句の正確さがそのまま点になります)。
今週やる 1 つ
- 理科と社会を 50 分の 1 本として通しで解き、どちらから解くか自分の順番を決めます。
注意
- 国語は 2016 年度までしか資料がありません。直近の形式は市販の過去問集で確かめてください(→ 資料の限界の節)。
資料の状況
「転写」=過去問の紙面を文字データに起こしたものです。以下では、設問文まで読んだ年を 精読した年、大問の並びだけを数えた年を 構成だけ数えた年、その両方を合わせた年を 資料のある年 と呼び分けます。
| 科目 | 精読した年 | 構成だけ数えた年 | 資料のある年 | 資料のある年度 | 精読した年度 | 判読の確度 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 算数 | 3 年 | 11 年 | 14 年 | 2010・2012・2014〜2022・2024〜2026 | 2024・2025・2026 | 高。2011・2013・2023 年度は資料が無い。式の細部(分数・単位)に転写の揺れがある年があるが、大問構成と題材の読み取りに支障はない |
| 理科 | 3 年 | 10 年 | 13 年 | 2010・2012・2015〜2022・2024〜2026 | 2024・2025・2026 | 高。ただし 2014 年度として収録されていた資料は別の学校(川村中学校)のもので、分析から外した |
| 社会 | 3 年 | 11 年 | 14 年 | 2010・2012・2014〜2022・2024〜2026 | 2024・2025・2026 | 高 |
| 国語 | 3 年 | 2 年 | 5 年 | 2010・2012・2014・2015・2016 | 2014・2015・2016 | 2017 年度以降の問題文が資料に無い(著作権処理の関係で掲載されない年が多い)。国語について書いたことは 2016 年度までの話 |
- 収録冊子の校名は全校・全冊で照合済みです(別校の冊子が混じっていた場合はこの節に明記しています)。この学校では、2014 年度の理科として収録されていた資料が別の学校のものでした(→ 資料の限界の節)。
- 資料は 1 年・1 科目につき 1 冊で、入試回の表記が読み取れません。学校の公表資料では 2 月 1 日午前に受け方が複数あります。資料は国語・算数・理科・社会の 4 科がそろっているので、4 科または 2 科で受ける回にあたると考えられますが、どの回かは特定できません。適性検査・英語・自己表現力の問題はこの資料に含まれません。
- 試験時間と配点は学校の公表資料によります(→ この学校の基本情報)。過去の年度もこれと同じだったかは確認していません。
- 設問ごとの配点は、どの科目・年度にも印刷されていません。
- 資料の身元は設問文からも裏づけが取れました。算数に「花小金井駅から清修中学校までの 6km」(2024)、「西武国分寺線の国分寺駅から鷹の台駅まで」(2025)、「清修中学校の校舎や、玉川上水の緑道も入れたいな」(2026)が出てきます。社会には「清修のある小平市」を調べる会話文(2024)、理科には「小平市(北緯 35 度、東経 139 度)」で棒のかげを測る実験(2026)があります。名前の似た学校の問題が紛れ込んでいるおそれはありません。
一番大きな結論
この学校の入試でいちばん動かないのは「何番目の大問で何を測るか」という座席(問題の置き場所)で、いちばん動くのは「その枠にどの単元・どの題材を入れるか」です。
- 算数は大問 5 本。大問 1 は「次の□に当てはまる数を答えなさい」の計算 5 問で、この位置に計算が来るのは資料のある 2010〜2026 年度の 14 年すべてです。さらに大問 3 は (1) 角度 (2) 色がついた部分の面積 (3) 立体、という 3 点セットで、角度がこの位置に来るのは並びの読める 2015〜2026 年度の 11 年連続です(2023 年度は資料が無い)。
- 社会は 地理 → 歴史 → 公民 の順で、最後の大問が公民なのは並びの読める 14 年のうち 13 年。しかもその最後の大問は、ほぼ毎年、三権分立・国会・内閣・裁判所を扱います。
- 理科は分野が 生物 → 地学 → 化学 → 物理 の順に並びます。大問 1 は 2024・2025・2026 の 3 年とも生物、大問 6 は 3 年とも物理です。
- 国語は 知識 → 説明文 → 小説 → 作文 の 4 本。精読した 3 年(2014・2015・2016)で構成が同じで、大問 4 の意見文(160〜200 字)は 3 年連続です。
ここで言う固定は「同じ種類の問題が同じ場所に出る」ということで、「同じ問題が出る」ではありません。ただしこの学校には、数字を変えただけの同じ問い方も実際にあります。
- 算数・大問 1 (3) は「同じ数でくくる工夫計算」が 3 年連続(2024「88×30+88×20−88×15−88×12」、2025「405×8+405×6−405×9」、2026「415×30+415×65−415×75」)。
- 算数・大問 1 (4) は「わり算のかっこの中に□があり、その外で足し引きする」逆算(□にあてはまる数を求める計算)が 3 年連続。
- 算数・大問 3 (1)(2) は設問文まで同文(「次の図の角アの大きさを求めなさい」「次の図の色がついた部分の面積を求めなさい」)。
- 社会の三審制の空欄補充は、2020 年度と 2025 年度で同じ文(「裁判所は人権を守り、公平・公正な裁判をするため、同じ事件で( )回まで裁判を受けられます」)。
- 国語の熟語の構成は、選択肢の一式(ア 同じような意味の漢字を重ねたもの(温暖)/イ 反対の意味を表す漢字を重ねたもの(上下)/ウ 上の漢字が下の漢字を説明しているもの…)が 2014・2015・2016 の 3 年で同じ。
したがって過去問の使い方は、「同じ座席の問題を年度をまたいで縦に並べて解く」ことと「単元の解き方を仕上げる」ことの両方になります。算数の大問 1 と大問 3、社会の最後の大問、国語の大問 1 は縦に並べて解く価値があります。一方、理科の物理・化学の単元や社会の地理の題材は毎年作り直されるので、そこは幅を持って準備します。
もうひとつ効くのは時間の使い方です。理科と社会は合わせて 50 分で、理科 23〜27 問・社会 21〜26 問。合計 45〜53 問を 50 分で処理することになるので、1 問あたり 1 分を切ります。ここは通し演習でしか身につきません。
この学校らしさが出る場所(過去問でしか掴めない題材の色)
- 学校の足もとが問題文に出てきます。 算数では「花小金井駅から清修中学校までの 6km の道のりを時速 15km の自転車で」(2024)、「西武国分寺線の国分寺駅から鷹の台駅までは 3.6km」(2025)、「清修中学校の校舎や、玉川上水の緑道も入れたい」(2026)。社会は「清修のある小平市」の歴史を調べる会話文が大問 1 本(2024)、理科は「小平市(北緯 35 度、東経 139 度)」で棒のかげを測る実験(2026)。受験生が実際に通う道と学校の周辺が、そのまま題材になっています。
- 校名から取った生徒が 3 科目に登場します。 社会の「梅子さん」(2024)「清子さん」「修子さん」(2024・2025)「清美」(2026)、理科の「清子さん」(2025・2026)「修子さん」(2026)、算数の「うめこ」「はなこ」(2026)「きよかさん」(2024)。同じ生徒が科目をまたいで問題文を進めていく作りになっています。
- 理科はほぼ全問が実験と観察から入ります。だ液の試験管 A〜G(2024)、インゲンマメの発芽の実験 1〜4(2025)、アサガオの葉をアルミはくでおおう(2026)、百葉箱の置き場所(2025)、棒のかげの長さ(2026)、ばね A と B ののび(2026)。知識を先に問うのではなく、実験の手順を読ませてから問うという作りが 3 年とも一貫しています。
- 「自分で実験を考えなさい」を毎年 1 問は聞きます。2024「(2)と(3)で答えた気体の正体を明らかにするにはどんな実験を行えばよいか」、2025「デンプンがふくまれていることを証明するには、どんな実験を行ってどんな結果が得られるとよいか」。
- 環境と持続可能性の話題が理科と社会の両方に入ります。紙ストローに変えることの良い点と課題点(2025 理科)、素材の識別表示マークと地球温暖化(2024 理科)、緑のカーテンと蒸散(2016 国語)、鴨川の水質の推移(2024 社会)、秋田県のエネルギー自給率(2025 社会)、レアメタル(2025 社会)。「良い点と課題点をそれぞれ」のように、両面を書かせる問い方をしてきます。
- 社会は地理が半分です。3 年とも社会の小問の半分近くが地理で、しかも日本国内の地理に絞られています。世界地理は 2019 年度を最後に大問としては出ていません。
- 国語は「日本語そのもの」を扱います。「私の夢は、将来ケーキ屋さんを開きます」を直す(2015)、「背の高い男性と女性が歩いている」の不適切さを選んで書き直す(2016)、指定された構文に従って短文を作る(2016)。文法の名称を問うのではなく、実際に書き直させます。
- 国語の最後は必ず自分の意見を書かせます。消費税率の引き上げ(2015)、小学生に給食は必要ないという意見(2016)に対して、立場を決めて 200 字。前書きに「中立(どちらでもよい)のようなあいまいな態度を取るのではなく」と書いてあります。答えの決まらない問いに、自分の立場で答えることを最後に置いています。
- 説明文が自然科学に寄ります。動物と人間の区別(2014 日高敏隆)、緑のカーテンと蒸散(2016 田中修)。理科の内容が国語の読解の下敷きになる年があります。
今からやるなら(4 科目統合の優先順)
想定している学年: 受験学年(小 6)の、過去問演習に入っている段階を前提に優先順を付けています。小 5 以前なら、この節は「最終的にここへ向かう」地図として読み、日々の学習は基礎(計算の正確さ・図形・読解・漢字語彙)を先に。過去問を時間を計って解く演習は小 6 の夏以降が目安です。
根拠となる設問文と年度は、科目別の詳細の節を参照してください。
- [毎日 10 分] 算数・大問 1 の 5 問。3 年連続で (3) が同じ数でくくる工夫計算、(4) が「わり算のかっこの中に□」の逆算。14 年同じ位置にある枠なので、時間をかける価値が確実に返ります。0.6=3/5、1.25=5/4、0.25=1/4 の相互変換も (5) で毎年使います。(確認: 〜2026 年度)
- [週末 60 分] 算数・大問 3 の 3 点セットを 3 年分縦に。角度(正多角形がらみ)、色がついた部分の面積、立体(展開図から名前と体積/回転体)。設問文まで同じなので、解き方の手順を固めておけます。(確認: 〜2026 年度)
- [週末 60 分] 算数の規則性を「逆引き」まで、単位換算は一覧で。3 年とも大問 4 か大問 5 のどちらかに規則性が 1 題あり、「合計が 200 個を超えるのは何番目か」(2026)のような逆から数える問いで差がつきます。ha と m²、時速と分速、縮尺と実距離もまとめておきます。2025・2026 は 2 年続けて縮尺が大問になりました。(確認: 〜2026 年度)
- [週末 60 分] 理科と社会を 50 分の 1 本として通しで解く。合わせて 45〜53 問。この学校でいちばん起きやすい失点は時間切れです。理科と社会のどちらから解くか、自分の順番を決めておきます。(確認: 〜2026 年度)
- [毎日 10 分] 社会の地理を漢字で書けるところまで。3 年とも社会の半分近くが地理です。平野・河川・工業地帯・都道府県と県庁所在地・農業(促成栽培・抑制栽培・二毛作)・雨温図。記述が 0 問なので、語句の正確さがそのまま点になります。あわせて前年 1 年ぶんの出来事を「何周年か」「どの制度の話か」で整理します(関東大震災 100 年・終戦 80 年・気象観測 150 年)。(確認: 〜2026 年度)
- [週末 60 分] 社会の最後の大問(公民)を落とさない。三権分立の図、国会・内閣・裁判所の仕事、三審制、選挙権、憲法の三原理と条文。範囲は狭く、毎年ほぼ同じ場所から出ます。三審制は 2020 年度と 2025 年度で同じ設問が出ました。(確認: 〜2026 年度)
- [週末 60 分] 理科の対照実験と、指定語つきの理由記述。大問 1 は 3 年連続で「条件を 1 つだけ変えて比べる」実験(だ液・発芽・光合成)で、「この条件を調べるにはどれとどれを比べるか」に即答できるようにします。理由記述は 2024「『太陽』という言葉を必ず用いて」、2025「支点・力点・作用点・長さ・大きい力をすべて使って」のように語を指定してくるので、指定語を落とすと点になりません。(確認: 〜2026 年度)
- [毎日 10 分] 国語は漢字・熟語と 50 字記述を毎日、200 字の意見文は週 1 本。漢字は「とめ・はね・はらい」の注意書きが 3 年同文。熟語の構成は選択肢の言い回しごと覚え、熟語パズル(矢印に従って二字熟語を作る図)に慣れます。小説の最後の設問は 3 年とも 50 字以内で、「気持ちの変化」「なぜそう思ったか」「この語が指す内容」の 3 種類。意見文は立場を明確にし理由を書く形で、週 1 本を人に読んでもらいます。(確認: 〜2016 年度)
科目別の詳細
まず 4 科目を横に並べると次のとおりです。
| 科目 | 形式の固定度 | 中身の性格 | 最優先で時間をかける価値があること |
|---|---|---|---|
| 算数 | 大問 5・小問 19〜20。大問 1 は 14 年ずっと計算 5 問、大問 3 は 3 点セット。記述 0 問、記号選択もほとんど無く答えのみ | 大問の役割は固定、一行題(数行で終わる短い文章題・大問 2)の単元は毎年入れ替え。大問 4・5 は規則性とそれ以外が入れ替わる | 大問 1 の 5 問(工夫計算と逆算)/大問 3 の角度・面積・立体/規則性の逆引き |
| 理科 | 大問 6・小問 23〜27(3 年連続)。生物→地学→化学→物理の並び。記述の数は年で 0〜5 問と動く。作図あり | 分野の座席は固定、単元は毎年作り直し。大問 1 は 3 年とも対照実験を読ませる | 対照実験の読み方/理由記述(指定語つき)/溶解度・濃度などの計算 |
| 社会 | 大問 3〜5・小問 21〜26。地理→歴史→公民の順で最後が公民。記述は精読した 3 年で 0 問。選択 44〜65%・短答(語句や数値を短く答える形式)35〜56% | 地理が全体の半分近く。歴史は会話文の下線部から一問一答。公民は三権分立と憲法に集中 | 地理の語句を漢字で書けること/最後の大問(三権分立・憲法)/「ふさわしくないもの」を選ぶ処理 |
| 国語 | 大問 4・小問 20〜28。知識→説明文→小説→作文。記述は 20〜36%(年で動く) | 大問 1 の知識の並びと、大問 3 の最後の 50 字記述、大問 4 の 200 字意見文が固定 | 漢字(とめ・はね・はらい)/熟語の構成と熟語パズル/50 字記述/200 字の意見文 |
算数(50 分・100 点・大問 5・小問 19〜20)
精読したのは 2024・2025・2026 年度。年度×大問の並びは 2010〜2026 年度の 14 年ぶんが資料にあります。
年度×大問の題材表(2024〜2026)
| 年度 | 大問 1 | 大問 2(一行題 5 問) | 大問 3(3 問) | 大問 4 | 大問 5 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2024 | □に当てはまる数(計算 5 問) | 速さ(花小金井駅から学校まで 6km) 売買損益(2 割引のふで箱) 年齢算 最小公倍数と最大公約数 つるかめ算(個数を合計から逆算・5 円玉と 10 円玉) |
角度(正五角形と正方形の共通辺) 色がついた部分の面積 展開図から立体の名前と体積 |
規則性(三角形状に並べた数の行と列) | 平面図形(方眼上の山形多角形の面積を、示された考え方の空欄をうめて求める) |
| 2025 | □に当てはまる数(計算 5 問) | 割合(35 人中 14 人は何 %) 速さ(西武国分寺線 国分寺駅〜鷹の台駅) 概数(四捨五入して 4000 になる範囲) 規則性(1/7 の小数第 40 位) 年齢算 |
角度 色がついた部分の面積 展開図から立体の名前と体積 |
縮尺・単位換算(エジプトのピラミッド・階数・ha・仕事算) | 規則性(正多角形を描くプログラムの角度と回数・会話文) |
| 2026 | □に当てはまる数(計算 5 問) | 速さ(アフリカゾウが 100m を 75 秒) 割合(お米 5kg の平均価格の値上がり) 集合(ピアノと水泳の重なり) 年齢算 平均算(4 人の平均点に 1 人加える) |
角度(正五角形) 色がついた部分の面積 回転体の体積 |
規則性(赤・緑・青の箱をルールどおりに並べる) | 縮尺・単位換算(学校周辺のジオラマづくり・会話文) |
同じ場所に同じ種類の問題が出る
この学校の算数は、大問 5 本という枠と、大問 1〜3 の役割が長く動いていません。
- 大問 1 は「次の□に当てはまる数を答えなさい」の計算 5 問。この位置に計算が来るのは、資料のある 2010〜2026 年度の 14 年すべて。しかも精読した 3 年(2024・2025・2026)では、5 問の中身の並びまでそろっています。
- (1) 整数の四則混合(かけ算・わり算を先に処理する形)
- (2) 分数と帯分数の四則混合
- (3) 分配法則で工夫する計算。2024「88×30+88×20−88×15−88×12」、2025「405×8+405×6−405×9」、2026「415×30+415×65−415×75」。同じ数でくくる形が 3 年連続で、変わるのはくくり出す数と項の数だけ。
- (4) 逆算。2024「72÷(□−17)−17=19」、2025「99÷(12−□)−18=15」、2026「(85−□)÷5+10=22」。わり算のかっこの中に□があり、その外で足し引きするという形が 3 年連続で同じ。
- (5) 小数と分数を混ぜた四則混合。
- 大問 3 は 3 問セットで、(1) 角度 (2) 色がついた部分の面積 (3) 立体。この 3 点セットは精読した 3 年で完全に同じで、(1)(2) は設問文まで同文(「次の図の角アの大きさを求めなさい」「次の図の色がついた部分の面積を求めなさい」)。角度が大問 3 の位置に来るのは、資料で並びが読める年でいえば 2015〜2026 年度の 11 年連続(2015・2016・2017・2018・2019・2020・2021・2022・2024・2025・2026。2023 年度は資料が無い)。
- (3) は 2024・2025 が同じ設問文「次の図は、ある立体の展開図です。この立体の名前を答えなさい。また、体積を求めなさい」の 2 年連続。2026 は回転体の体積に変わりました。
- 大問 2 は一行題 5 問の枠。単元は毎年入れ替わりますが、年齢算は 2024・2025・2026 の 3 年連続、速さも 3 年連続(2024 は自転車、2025 は電車、2026 はアフリカゾウ)。
- 大問 4 と大問 5 は「規則性」と「それ以外」が入れ替わります。2024 は 4 が規則性・5 が平面図形、2025 は 4 が縮尺・5 が規則性、2026 は 4 が規則性・5 が縮尺。規則性はどちらかの位置に 3 年とも必ず 1 題あり、縮尺・単位換算は 2025・2026 の 2 年連続。
ここで言っている固定は「同じ種類の問題が同じ場所に出る」ということで、「同じ問題が出る」ではありません。ただし大問 1 の (3)(4) と大問 3 の (1)(2) については、数字を変えただけの同じ問い方が 3 年続いています。
問い方のくせ(算数)
- 大問 1〜3 は答えのみ。途中式を書かせる指示は精読した 3 年で確認していません。
- 大問 4・大問 5 のうち片方は「考え方が問題文に書いてあり、その空欄をうめる」作りになる年があります。2024 の大問 5 は、方眼上の多角形の面積について「波線①の考え方」が本文に示され、(1)(2) で (ア)〜(オ) の空欄をうめ、(3) でその考え方を使って答えを出します。2025 の大問 5、2026 の大問 5 は会話文で、先生と生徒(たけし・ゆか/うめこ・はなこ)のやりとりを読みながら (ア)(イ)(ウ) を埋めていきます。単元の知識より「示された筋道を読んで途中の数を復元する」練習が効きます。
- 大問 4 の規則性は「①指定した位置の値 → ②範囲の合計 → ③『合計が〜を超えるのは何番目か』の逆引き」という順に難しくなります(2026 大問 4 (4)「箱の合計が 200 個を超えるのは、何番目の箱を並べ終えたときですか」、2024 大問 4 (3)「上から 11 行目、左から 5 番目の数はいくつですか」)。
- 単位の換算をまたぐ問いが多いです。ha と m²(2025)、時速と分速(2024・2026)、ジオラマの縮尺と実寸(2026)。循環小数(2025 大問 2)のように、規則性の題材は毎年変わります。
理科(社会と合わせて 50 分・50 点・大問 6・小問 23〜27)
精読したのは 2024・2025・2026 年度。資料は 2010〜2026 年度の 13 年ぶんあります。
年度×大問の題材表(2024〜2026)
| 年度 | 大問 1 | 大問 2 | 大問 3 | 大問 4 | 大問 5 | 大問 6 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2024 | 生物・人体(だ液とヨウ素液の対照実験・試験管 A〜G) | 生物・ヘチマの花(雄花と雌花・袋かけ実験) | 地学・流水のはたらき(上流と下流の石・三角州) | 地学・星と季節(地球の位置と夏の大三角) | 化学・素材の識別表示マーク(塩酸に溶ける金属・燃やすと出る気体・浮き沈み) | 物理・電気回路(かん電池の直列と並列・電流計の読み・回路の作図) |
| 2025 | 生物・インゲンマメの発芽(実験 1〜4 の対照実験) | 地学・百葉箱(色・とびらの向き・置き場所) | 化学・水よう液 A〜E の判別(実験 1〜5) | 化学・炭素の燃焼と重さの関係(表の X・Y) | 物理・てこ(支点の移動・はさみ) | 物理・光の屈折(コップのストロー・会話文)+紙ストロー |
| 2026 | 生物・葉のはたらき(アサガオ・アルミはく・ヨウ素液) | 生物・人体(消化のみちすじ・小腸のひだ) | 地学・太陽(小平市の棒のかげ・南中高度の計算) | 化学・溶解度(ホウ酸・ミョウバン・食塩の表) | 化学・熱と状態変化(実験 1〜4・金属の膨張・ろうのとけ方) | 物理・ばね(ばね A と B・のびと重さ) |
同じ場所に同じ種類の問題が出る
- 大問 6 本という枠が 2024・2025・2026 の 3 年連続。小問は 23〜27。それ以前は 4〜8 本と揺れていた(2015〜2019 年度は 4 本、2022 年度は 8 本)ので、6 本の並びは近年の姿です。
- 分野の並びが「生物 → 地学 → 化学 → 物理」で 3 年とも同じ。各分野に 1〜2 題ずつ配分され、どこに切れ目が入るかだけが年ごとに動きます。
- 2024 = 生物 2・地学 2・化学 1・物理 1
- 2025 = 生物 1・地学 1・化学 2・物理 2
- 2026 = 生物 2・地学 1・化学 2・物理 1
- 大問 1 は 3 年とも生物、大問 6 は 3 年とも物理。
- 大問 1 は 3 年連続で「対照実験を読ませる問題」。2024 はだ液のはたらきを調べる試験管 A〜G、2025 はインゲンマメの発芽の実験 1〜4、2026 はアサガオの葉をアルミはくでおおう実験。どの年も「①この条件を調べるにはどれとどれを比べるか ②結果から何が言えるか」を必ず聞きます。条件を 1 つだけ変えて比べるという考え方が、この学校の理科の中心にあります。
- 物理(大問 5・6)は毎年入れ替わります。電気回路(2024)→ てこ・光(2025)→ ばね(2026)。ここは座席が固定されているのは分野だけで、単元は毎年作り直されます。
問い方のくせ(理科)
- 理由を説明させる記述が毎年あります。2024 は 5 問(試験管 D の理由、花粉をつけていないのに実ができた理由、夏の大三角が見えない理由 ほか)、2025 は 4 問、2026 は説明つきの設問が 2 問。
- 使う語を指定してきます。2024「『太陽』という言葉を必ず用いて」、2025「用語をすべて使って(支点・力点・作用点・長さ・大きい力)」。指定語を落とすと点にならない書き方なので、条件を拾う練習が要ります。
- 「考え方とともに答えなさい」が理科に出ます。2025 大問 5 (3)「考え方と答を書きなさい」、2026 大問 6 (5)「考え方とともに答えなさい」、2026 大問 3 (4)「その答えを選んだ理由を具体的な数値を用いて説明しなさい」。算数では途中式を書かせないのに、理科では書かせます。
- 実験を自分で設計させます。2024 大問 5 (5)「(2)と(3)で答えた気体の正体を明らかにするにはどんな実験を行えばよいか」、2025 大問 1 (3)「デンプンがふくまれていることを証明するには、どんな実験を行ってどんな結果が得られるとよいか」。
- 身のまわりの環境問題を最後に置く年があります。2024 は素材の識別表示マークと地球温暖化、2025 は紙ストローに変えることの「良い点と課題点」。理科の知識で答えるのではなく、両面を書かせる問い方です。紙ストロー・プラスチック・識別表示マーク・地球温暖化は、片面だけ覚えていると答えられません。
- 選択肢は「すべて選びなさい」「最も適切なものを」が混ざります。数を指定しない全選択が毎年あります。
- 計算のある化学が厚めです。溶解度・再結晶(2026)、濃度(2026)、燃焼と重さの比例(2025)、金属と塩酸(2024)。地学は観察の道具と場所から入ります。百葉箱(2025)、棒のかげと南中高度の計算(2026)、星と地球の位置(2024)。南中高度の計算は緯度から出す形が 2026 に出ています。
社会(理科と合わせて 50 分・50 点・大問 3〜5・小問 21〜26)
精読したのは 2024・2025・2026 年度。資料は 2010〜2026 年度の 14 年ぶんあります。
年度×大問の題材表(2024〜2026)
| 年度 | 地理 | 歴史 | 公民 |
|---|---|---|---|
| 2024 | 大問 1(11 問)梅子さんの自由研究「日本の気候」の表から九州地方へ。 石油化学コンビナート・鴨川の水質・四万十川・福井の雨温図・伝統的工芸品・屋久島・大陸だな・促成栽培 |
大問 2(8 問)清子さんと修子さんが小平市の歴史を発表する会話文。 武田信玄の治水・江戸幕府・五街道と歌川広重の浮世絵・千歯こき・関東大震災・就学率のグラフ・津田梅子・第二次世界大戦 |
大問 3(2 問)国民の権利でないもの・三権分立の図(A・B・C の矢印) |
| 2025 | 大問 1(12 問)清子さんと修子さんが新幹線について話す会話文。 二毛作・明石市の経度・レアメタル・合計特殊出生率・東北の祭り・白神山地・信濃川・山形の雨温図・秋田のエネルギー自給率・嬬恋のキャベツ・有田焼・札幌 |
大問 2(9 問)太平洋戦争終戦 80 年からの通史。 長崎の原爆の月日・鑑真・摂政・北斎「神奈川沖浪裏」ほか絵画の形式・征夷大将軍・参勤交代・西南戦争 |
大問 3(4 問)選挙権・国会と内閣・三審制・生成 AI |
| 2026 | 大問 1(4 問)稲作地帯 A〜E と平野の同定 大問 2(4 問)工業地帯・地域の地図 A〜D と都市 a〜c 大問 3(3 問)都道府県の形の白地図・政令指定都市・ドーナツ化現象 |
大問 4(10 問)大河ドラマ「豊臣兄弟!」から始まる会話文。 武家諸法度・開国後の貿易グラフ・平安の年表・鎌倉の御恩と奉公・文明開化・日露戦争・ポツダム宣言 |
大問 5(5 問)憲法の三原理・予算と国会・内閣総理大臣・憲法 80 条・気象観測 150 年 |
同じ場所に同じ種類の問題が出る
- 並びは「地理 → 歴史 → 公民」で、最後の大問が公民。これは資料で並びが読める 14 年のうち 13 年(2015 年度だけが例外)で変わりません。しかも最後の大問はほぼ毎年、三権分立・国会・内閣・裁判所を扱います(2024 は憲法の枠ですが、問 2 が三権分立の図)。
- 大問の本数は 3 本が基本(2024・2025 とも 3 本、資料のある 14 年のうち 7 年が 3 本)。2026 年度は 5 本に増えましたが、増えたのは地理が 3 本に分かれたためで、地理→歴史→公民という並び自体は動いていません。
- 地理の大問がいちばん大きいです。2024 は 21 問中 11 問、2025 は 25 問中 12 問が地理。2026 は 26 問中 11 問。社会の半分近くが地理という配分が 3 年とも共通しています。
- 公民は最後に短くまとまります。2024 は 2 問、2025 は 4 問、2026 は 5 問。分量は少ないですが、三権分立・憲法・選挙という中身は毎年ほぼ同じ場所を突いてきます。
同じ問い方が繰り返される例
原本の設問文を両方の年で確認できたものを挙げます。
- 三審制の空欄補充。2020 年度 大問 4 問 5 と 2025 年度 大問 3 問 3 は、同じ文「裁判所は人権を守り、公平・公正な裁判をするため、同じ事件で( )回まで裁判を受けられます」で、空欄に数字を入れさせます。5 年をへだてて同じ設問が出ています。
- 内閣総理大臣が「内閣府と( )の省」に仕事を分けて責任者を任命する、という空欄補充も 2020 年度 大問 4 問 4 にあり、2025 年度 大問 3 問 2 にも国会と内閣の空欄補充があります。
問い方のくせ(社会)
- 記号選択が主軸。2024 は選択 52%・短答 43%、2025 は短答 56%・選択 44%、2026 は選択 65%・短答 35%。記述は精読した 3 年で 0 問。書かせるのではなく、選ばせる・語句で答えさせる作りです。
- 「ふさわしくないもの」「あやまっているもの」「誤っているもの」を選ぶ問いが毎年複数あります(2026 の大問 4 と大問 5 だけで 4 問)。1 つずつ照合する習慣が要ります。この形は毎年 3〜4 問あります。
- 語群からの一括マッチングが地理と歴史の柱。「ア〜コから 1 つずつ選び」(2024 大問 1 問 2 の地名 10 択、2024 大問 2 問 8 の第二次世界大戦の語句 10 択)、「A〜E にあてはまる平野を ア〜オ から」(2026 大問 1)。
- 資料の種類が多いです。雨温図(2024・2025)、グラフの推移(2024 の BOD、2024 の就学率、2026 の開国後の貿易品目)、白地図(2026 の都道府県の形、工業地帯の地図)、浮世絵・絵画(2024 の広重、2025 の北斎)、農具の絵(2024 の千歯こき)、年表(2020・2026)、図解(2024 の三権分立、2026 の御恩と奉公)。
- 会話文から入る大問が毎年あります。2024 は小平市の歴史を調べる会話、2025 は新幹線の会話と歴史の会話、2026 は大河ドラマの会話。会話が下線部だらけで、そこから設問がぶら下がる作りです。
- 前年〜前々年の出来事が入口になります。2024 は関東大震災から 100 年、2025 は太平洋戦争終戦 80 年・合計特殊出生率が 1.00 を下回った件・生成 AI、2026 は気象観測 150 年・大河ドラマ。時事そのものを問うのではなく、そこから制度や歴史へ渡す問い方です。
- 通史は人物と制度でつながります。武田信玄・武家諸法度・参勤交代・征夷大将軍・鑑真・摂政・津田梅子・西郷隆盛。会話文の下線部から一問一答で問われる形なので、時代の名称と人物名を対で覚えます。
国語(50 分・100 点・大問 4・小問 20〜28。2014・2015・2016 年度で確認)
精読したのは 2014・2015・2016 年度。国語は 2017 年度以降の問題文が資料に無く(著作権処理の関係で掲載されない年が多い)、ここに書いたのは 2016 年度までの話です。直近の形式は市販の過去問集で確認してください。
年度×大問の題材表(2014・2015・2016)
| 年度 | 大問 1(知識) | 大問 2(説明文) | 大問 3(小説) | 大問 4(作文) |
|---|---|---|---|---|
| 2014 | 漢字の書き取り 10 問/熟語の構成/熟語パズル 2 問/二語を使った短文づくり(絶好・機会) | 日高敏隆『人間はどこまで動物か』 — 「ヒト」と「人間」の使い分け | 弟が書いた文章をめぐる姉の話 | ユネスコ無形文化遺産に登録された「和食」の特徴を、具体例を挙げて 100 字以内で説明 |
| 2015 | 漢字の書き取り 5 問/熟語の構成/熟語パズル 2 問/語を使った短文づくり(煮つまる・蛇足)/表現に問題のある文の訂正 2 問 | 森本哲郎『日本語 表と裏』 — 日本語の一人称代名詞と自我 | 柚木麻子『終点のあの子』 — 中学の教室での友人関係 | 「消費税率を 8% から 10% に上げるべきだ」への自分の意見を 160 字以上 200 字以下 |
| 2016 | 漢字の書き取り 5 問/熟語の構成/熟語パズル 2 問/指定された構文に従う短文づくり(画期的・先見の明)/不適切な文の指摘と書き直し 2 問 | 田中修『植物はすごい』 — 緑のカーテンと蒸散 | 中田永一『くちびるに歌を』 — 五島列島の中学の合唱部 | 「小学生に給食は必要ない」への自分の意見を 160 字以上 200 字以下 |
同じ場所に同じ種類の問題が出る
- 大問 4 本の構成が 3 年とも同じ。①知識 ②説明文 ③小説 ④作文。説明文が先で小説が後、という順も動きません。
- 大問 1 の中身の並びが 2015・2016 の 2 年で完全に一致します(漢字 5 問 → 熟語の構成 → 熟語パズル → 短文づくり → 文の誤りの指摘と訂正)。2014 も漢字 10 問 → 熟語の構成 → 熟語パズル → 短文づくり、と 4 本のうち 3 本まで同じ。
- 漢字の設問文が 3 年とも同文。「次の①〜⑤(2014 は①〜⑩)の傍線部のカタカナを漢字になおしなさい。『とめ』『はね』『はらい』などの一画一画をていねいに書きなさい」。とめ・はね・はらいまで見るという注意書きが 3 年続いています。
- 熟語の構成の設問がそのまま繰り返されます。「漢字を二字組み合わせた熟語では、二つの漢字の間に意味の上で次のような関係があると考えられます。ア.同じような意味の漢字を重ねたもの(温暖) イ.反対の意味を表す漢字を重ねたもの(上下) ウ.上の漢字が下の漢字を説明(修飾)しているもの…」という選択肢の一式が、2014・2015・2016 の 3 年で同じ。
- 熟語パズル(矢印の向きに読むと二字熟語ができる図の空欄)が 3 年連続。図の形と語は毎年入れ替わりますが、「例にならって□にあてはまる漢字を答えなさい」という作りは同じ。
- 大問 3(小説)の最後の設問が 3 年とも「五〇字以内で説明しなさい」。2014 は「『私』はなぜこのように思ったのか」、2015 は「気持ちがどのように変化したのか」、2016 は「『そのような感慨』とはどのような感慨か」。最後は 50 字の記述で締める、という作りが 3 年続きます。
- 大問 4 の作文が 3 年連続。2015・2016 は前書きまでほぼ同文で、「中立(どちらでもよい)のようなあいまいな態度を取るのではなく、肯定か否定か立場を明確にして書く」ことを求め、160 字以上 200 字以下・原稿用紙の使い方・立場と理由を書くこと・誤字は減点、という条件まで同じ。
問い方のくせ(国語)
- 説明文(大問 2)は接続語の空欄補充から始まります。A〜D の 4 か所に接続詞を入れる問いが 3 年ともあります(2014 は問三、2015・2016 は問一)。
- 小説(大問 3)は語句の意味を 2 つセットで聞きます。「傍線部②・⑤の意味として最も適切なものを」(2014 問三の「器量よし」、2015 問三の「あっけにとられる」「しぶしぶ」、2016 問二の「取り繕う」「業を煮やして」)。3 年とも同じ形です。
- 表現技法を聞きます。2015 は比喩を含む一文について、2016 は「ラジオのチューニングが合うかのように」の技法を漢字で答えさせます。
- 記述は「なぜですか、説明しなさい」が中心。字数指定は最後の 1 問(50 字)に付くことが多く、それ以外は指定なしで解答欄の枠に収めます(2015 大問 2 問七は「字数制限はもうけないが、解答用紙の枠の中におさめること」と明記)。
- 書かせる量が多い年があります。2015 は 28 小問のうち記述が 10 問(36%)。2014 は 20 問中 5 問、2016 は 26 問中 6 問+記号と書き直しの組み合わせが 2 問。
- 日本語そのものを扱う設問が大問 1 にあります。「私の夢は、将来ケーキ屋さんを開きます」を直す(2015)、「この薬は風邪によく利く」「背の高い男性と女性が歩いている」の不適切さを選択肢から選んで書き直す(2016)。主語と述語の対応、二通りに読める文、重ね言葉といった観点が選択肢に並びます。
- 説明文の題材が自然科学に寄る年があります(2014 の動物と人間、2016 の植物と蒸散)。国語の説明文なのに、理科で扱う内容が下敷きになっています。
しばらく出ていない単元(復活の警戒)
「最終確認年度」は、その単元が出ていないことを確認できている最後の年度です(算数・理科・社会は 2026 年度まで、国語は 2016 年度までしか資料がありません)。
| 科目 | 単元 | 直近に大問で使われた年 | 最終確認年度 | 状況 |
|---|---|---|---|---|
| 算数 | 食塩水の濃度 | 2019 | 2026 | 大問 2 の枠。7 年空き。一行題プールの定番なのでいつ戻ってもおかしくない |
| 算数 | 和差算・分配算 | 2020・2021 | 2026 | 4〜5 年空き |
| 算数 | つるかめ算(個数を合計から逆算) | 2015・2024 | 2026 | 2 回だけで、間隔が長い |
| 算数 | 売買損益 | 2016・2022・2024 | 2026 | 2〜6 年おき |
| 算数 | 立体の切断 | 2012・2021 | 2026 | 大問 4 の枠。近年は大問 3 (3) に小さく入るだけ |
| 算数 | 場合の数 | 2010・2014 | 2026 | そのあと大問としては出ていない |
| 算数 | 資料の読み取り(表・グラフ) | 2018〜2020 | 2026 | 大問 4 の枠で 3 年続いたあと、2021 以降は規則性・縮尺に置き換わっている |
| 理科 | 地層・岩石 | 2015・2017・2022 | 2026 | 地学の枠。4 年空き。5 年前後の間隔で戻っている |
| 理科 | こん虫・節足動物 | 2016・2020 | 2026 | 生物の枠。6 年空き |
| 理科 | 動物の誕生(メダカ・ヒト) | 2018・2021 | 2026 | 生物の枠。5 年空き |
| 理科 | 電磁石 | 2018 | 2026 | 物理の枠。8 年空き。電気回路(2024)とは別枠 |
| 理科 | ふりこ | 2017 | 2026 | 物理の枠。9 年空き |
| 理科 | 浮力・密度 | 2010・2021 | 2026 | 2024 に小問で 1 問出ただけ |
| 理科 | 地震・火山 | 2020 | 2026 | 地学の枠。6 年空き |
| 理科 | 月の満ち欠け | 2010 | 2026 | 大問としては長く出ていない。太陽は 2018・2021・2026 に出ている |
| 理科 | 実験器具の使い方 | 2021 | 2026 | 独立の大問になった年がある |
| 理科 | 電気回路 | 2016・2019・2021・2022・2024 | 2026 | 2 年空き。物理の枠でいちばん戻りやすい |
| 社会 | 財政・税 | 2016 | 2026 | 公民の枠。10 年空き。三権分立・憲法・選挙に偏っている |
| 社会 | 国際社会・世界地理 | 2010・2019 | 2026 | 大問 1 の枠。近年は日本国内の地理だけ |
| 社会 | 史料・資料の読み取りを主題にした大問 | 2019 | 2026 | 独立の大問になった年がある |
| 社会 | 原始・古代(縄文〜弥生) | 2018・2020 | 2026 | 近年は通史の中に 1 問置かれるだけ |
| 社会 | 飛鳥・奈良時代を主題に | 2021・2022 | 2026 | 4 年空き。2025 は鑑真 1 問のみ |
| 社会 | 戦後・現代史 | 2015 | 2026 | 大問としては長く出ていない |
| 社会 | 時事を主題にした大問 | 2016 | 2026 | 近年は各大問の入口に置かれる形に変わっている |
| 国語 | 大問 4 が作文でない構成 | 2010・2012 | 2016 | 2014 年度以降は 3 年とも作文。ただし資料のある年数が少ない |
国語は資料のある年数が少ないため、周期として語れるものは多くありません。2010 年度の資料では大問が 3 本(漢字 → 記号選択 → 語句の意味)で作文の大問が無く、2012 年度は記述中心の 4 本でした。大問 4 の作文が定着したのは 2014 年度以降に見えます。2017 年度以降にこの構成が続いているかどうかは、この資料からは分かりません。
形式面の注意
4 科目に共通すること
- 理科と社会は合わせて 50 分。理科 23〜27 問+社会 21〜26 問で、1 問あたり 1 分を切ります。国語 50 分・算数 50 分は 1 科目ずつです。
- 記述の重さは科目でまったく違います。社会は精読した 3 年で 0 問、算数も 0 問。理科は 0〜5 問、国語は 5〜10 問。「記述の多い学校」「記述の少ない学校」と一括りにできないので、科目ごとに準備を変えます。
- 算数では途中式を書かせないのに、理科では書かせます。2025 理科 大問 5 (3)「考え方と答を書きなさい」、2026 理科 大問 6 (5)「考え方とともに答えなさい」、2026 理科 大問 3 (4)「その答えを選んだ理由を具体的な数値を用いて説明しなさい」。
- 指定語つきの記述が理科にあります。2024「『太陽』という言葉を必ず用いて」、2025「用語をすべて使って(支点・力点・作用点・長さ・大きい力)」。
- 字数指定は国語に集中します。50 字以内(小説の最後)、100 字以内(2014 の作文)、160 字以上 200 字以下(2015・2016 の作文)。理科・社会には精読した 3 年で字数指定がありません。
- 文字種の指定は社会に多いです。「カタカナ 6 文字で」(2024)、「漢字 3 字で」「漢字 2 字で」「漢字 5 字で」(2025)、「漢字で」「解答らんに合うように」(2025・2026)。答えは合っているのに書き方で落とすことが起きやすいところです。
- 計算の桁指定。理科の濃度・溶解度で「小数第 2 位を四捨五入して」(2026 大問 4 (1) など)。
- 作図は理科にあります。2024 大問 6 (5) は「豆電球 2 つとかん電池 2 つで、2 つともついて、もっとも電池が長持ちする回路」を解答用紙に線で描かせます。算数の作図は精読した 3 年では確認していません。
- 円周率の指定は確認できていません。算数の大問 3 (2) は円やおうぎ形を含む年が多いので、市販の過去問集で表紙の注意書きを確かめておきたいところです。
- 「ふさわしくないもの」「あやまっているもの」を選ぶ問いが社会・理科・国語に散らばります。選択肢を 1 つずつ○×で判定する手順を固めておきます。
- 図・表・資料の点数が多いです。とくに理科は図のある小問が 3 分の 2 前後で、4 科目でいちばん図に依存します。社会も雨温図・グラフ・白地図・絵画・年表を行き来します。
科目ごとの数字
- 算数は精読した 3 年で記述 0 問。答えのみが基本で、記号選択もごく少なく、2025 の 2 問だけ、2024・2026 は 0 問です。図のある小問は全体の 3 割強で、大問 3 は 3 問とも図つき、大問 5 は方眼や見取図がつく年があります。
- 理科の形式の比率は年ごとに動きます。2024 は選択 42%・短答 35%・記述 19%・作図 4%、2025 は短答 44%・選択 37%・記述 15%、2026 は短答 61%・選択 30%・考え方つき 9%(記述単独は 0)。有図の小問はおよそ 3 分の 2 で、図 1・図 2 と本文を行き来しながら読む作りなので、図を飛ばして設問だけ読む解き方は通用しません。
- 社会は記述が無いぶん、語句を漢字で正確に書けるかどうかがそのまま点になります。都道府県名・県庁所在地・平野名・河川名・工業地帯名は漢字で書けることが前提です(2024 問 1 の県庁所在地、2025 問 10 の札幌、2026 大問 1 問 4 の信濃川、2026 大問 3 問 1 の都道府県と県庁所在地)。図表を見ないと答えられない小問はおよそ 3 分の 1 で、図が飛ばせません。
- 国語の小問数は 20〜28。大問 1 の漢字を 1 問ずつ数えるか 1 問にまとめて数えるかで見かけの数が変わるので、「小問が増えた・減った」は数え方の違いであることが多く、実際に解く手数は 3 年ともほぼ同じです。記述の字数指定は「五〇字以内」「一〇〇字以内」「一六〇字以上二〇〇字以下」。大問 4 の作文だけは原稿用紙形式で、題名・氏名は書きません。誤字・脱字が減点対象と明記されます(2015 大問 4)。漢字で書くべき語をかなで書くことにも注意が付きます。
- 転写に読み取りづらい箇所があった小問が 2 つあります。2025 年度の算数 大問 3 (2) と、2015 年度の国語 大問 1 問三 (1) で、いずれも図の細部が追えず分析から外しました。
学年別ロードマップ(小 4 から始めるなら)
| 段 | 何をやるか |
|---|---|
| 小 4(土台) | ①計算の正確さ — 整数・小数・分数の四則と、□を含む逆算。この学校は大問 1 が 14 年ずっと計算なので、ここが最終的にそのまま効きます。②漢字 — 「とめ・はね・はらい」までていねいに書く習慣。設問文に毎年その注意が書いてあります。③図形の入口 — 角度、正多角形、円とおうぎ形、立体の展開図。大問 3 の 3 点セットの土台になります。④身のまわりの理科 — 種をまいて育てる、月や太陽のかげを見る、てこやばねを触る。この学校の理科は必ず実験と観察から入ります。⑤地図と日本 — 都道府県の形と県庁所在地、平野と川。時間計測はまだしなくてかまいません |
| 小 5(幅) | 1 週間の割り振りは「平日 15 分×5 + 週末 60 分」を基本形にします。平日の 15 分は算数の一行題(大問 2)のプールを一巡する時間にあて、次の順に進めます — 速さ・割合・年齢算・平均算・つるかめ算・売買損益(ここまで受験用教材の単元)・数の性質・集合・概数。年齢算と速さは 3 年連続で出ているので厚めに。週末の 60 分は、規則性(数の並び・図形の並び・循環小数)と、理科・社会・国語に割り振ります。理科は 4 分野をひととおり学び終えることを目標に(生物なら発芽・光合成・花と受粉・人体、地学なら気象・太陽・星・流水、化学なら水よう液・溶解度・燃焼・気体、物理ならてこ・ばね・光・電気回路)、社会は地理を厚くしてから通史を一巡します。国語は説明文(自然科学系を含む)を読む習慣と、熟語の構成・熟語パズル・文の誤り直しの知識分野。ただし国語は 2017 年度以降の資料が無いので、直近の形式は市販の過去問集で確かめてください(→ 資料の限界) |
| 小 6(仕上げ) | 上の「今からやるなら」8 項目。夏以降は 2 本立てにします。縦に並べて解くのは算数の大問 1・大問 3、社会の最後の大問、国語の大問 1。年度通しで時間を計るのは理科と社会を合わせた 50 分と、国語の 50 分。国語は記述と作文があるぶん時間配分の練習が要ります。書いたもの(国語の 50 字・200 字、理科の理由記述)は人に読んでもらって条件を拾えているか確認します。国語の年度通し演習は 2016 年度までの資料しか無いので、直近年は市販の過去問集で補います(→ 資料の限界) |
この学校は小 4 から始めるとどこで差がつくか。 差がつくのは、小 4 から積む計算の正確さと、小 5 での理科 4 分野・社会の地理をひととおり学び終えることの 2 点です。算数の大問 1 は 14 年間ずっと同じ枠で、しかも中身の並びまでそろっているので、早くから積んだぶんがそのまま返ってくる数少ない場所です。一方、理科は分野の座席が固定でも単元は毎年作り直されるため、「頻出単元だけ仕上げれば足りる」とはなりません。社会も記述が無いぶん、覚えた語句を漢字で正確に書けるかどうかがそのまま結果になります。逆に、難問を 1 問じっくり考える力に早くから時間をかけても、この学校ではあまり返ってきません。
この学校と併願するなら
観点は 過去問の勉強が二重に効くか だけです。難易度・偏差値帯・通学圏・お子さんとの相性は扱いません。入試日程の重なりは注記だけ写します。
- 目黒日本大学中学校(東京都・共学)— 4 科の中では理科がいちばん近く、算数・社会も近いです。
- 埼玉平成中学校(埼玉県・共学)— 算数の大問構成と単元の分布が近く、理科・社会も近いです。
- 東海大学付属相模高等学校中等部(神奈川県・共学)— 理科・社会が近いです。2027 年度は 2 月 1 日の同じ時間帯に入試が重なる回があります。
8 校の一覧・記述量・注意は 併願候補ページ へ。
この近さは、科目ごとの大問数・小問数・記述と選択の比率・図表の比率・同じ位置に来る単元の一致・設問文の使い回しの近さを合わせたもので、同じ問題が出るという意味ではありません。国語はこの学校の資料が 2016 年度までしか無いため、近さの計算に入っていません。
この学校は受ける回によって必要な科目が変わるため、併願先の科目構成と見比べて準備を立てる必要があります。とくに 1 科選択・2 科選択で受けるつもりでも、併願先が 4 科目校であれば理科・社会はこの学校の準備とは別に立てることになります。
過去問演習の転用という点でいちばん現実的なのは、理科と社会を合わせて 50 分で解く形式に慣れた分を、同じく理科・社会が短時間の学校に持っていくことです。逆に、算数の大問 1 の 5 問セットや大問 3 の 3 点セットのような、この学校に固有の座席の練習は他校にはそのまま移りません。
資料の限界
- 入試回が特定できません。 資料は 1 年・1 科目につき 1 冊で、冊子に回の表記がありません。4 科がそろっているので 4 科・2 科で受ける回にあたると考えられますが、断定はできません。適性検査・英語・自己表現力・1 科選択の問題はこの資料に含まれないので、それらで受ける場合はこのレポートの内容は直接あてはまりません。
- 国語は 2016 年度で止まっています。 著作権処理の関係で掲載されない年が多く、2017 年度以降の 10 年ぶんは未確認です。国語について書いたことは 2014〜2016 年度の話で、現在の大問構成・作文の有無・字数指定は市販の過去問集で必ず確かめてください。
- 2011・2013・2023 年度は 4 科とも資料がありません。 そのため「◯年連続」と書いた箇所は、資料のある年だけを数えています。算数の大問 3 の角度を「2015〜2026 の 11 年連続」と書いたのも、間の 2023 年度は確認していません。
別の学校の冊子が混じっていた件
- 2014 年度の理科として収録されていた資料は、実際には別の学校(川村中学校)のものでした。 これは分析から外してあります。同じ年の他科目には同様の混入は見つかっていません。
転写と数え方の限界
- 転写に小さな乱れがあります。 2024 年度の理科 大問 1 は小問番号が (1)(2)(1)(4) と記録されており、3 問目の番号が振り直されています(中身は 4 問として読めます)。2025 年度の算数 大問 3 (2) と国語 大問 1 問三 (1) は図の細部が追えず、この 2 問は分析から外しました。
- 小問数は数え方で変わります。 とくに国語の大問 1 の漢字は、年によって 10 問をまとめて 1 問と記録したり、5 問を 1 問ずつ記録したりしています。「小問が増えた・減った」という見え方は数え方の違いであることが多いので、本文では実際の設問文を数え直しました。
- 配点はどの科目・年度にも印刷されていません。 設問数から見た比重しか語れません。
- 転写は画像からの読み取りなので、式・数値・図の細部に読み落としがあり得ます。本文の年度・回数は原本の設問文で確認したものに限りましたが、選択肢の中だけに出る語は文脈が短くなります。
- 「毎年」「◯年連続」は 3 年以上の反復を原本で確認したものだけに使いました。「〜に見える」と書いた箇所は題材からの推測で、出題意図を裏づける資料はありません。
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数字はすべて出所つきで、換算や評価語は足していません(→ 方法論)。合格可能性・お子さんとの相性は扱いません。更新 2026-08-17。
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