聖ドミニコ学園中学校 の過去問分析
聖ドミニコ学園中学校の過去問を年度ごとに数えて、何が固定で何が毎年変わるか・よく出る単元・過去問の使い方をまとめたページです。
聖ドミニコ学園中学校 過去問分析(2010〜2023 年度・第 1 回・科目により 6〜13 年分)
更新 2026-08-20。
1. この学校の基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在地 | 東京都世田谷区 |
| 男女 | 女子校 |
| 入試回と日程・科目 | 前期 第 1 回 2 月 1 日午前 — アカデミックコースは国語・算数の 2 科、インターナショナルコースは英語または国語・算数の 2 科/前期 第 2 回 2 月 1 日午後 — 両コースとも国語・算数の 2 科/前期 第 3 回 2 月 2 日午前 — アカデミックコースは国語・算数の 2 科、インターナショナルコースは英語/前期 第 4 回 2 月 3 日午後 — アカデミックコースのみで、国語か算数の 1 科を選びます/後期 2 月 11 日午前 — アカデミックコースの国語・算数の 2 科 |
| 試験時間・配点 | 第 1 回・第 3 回は国語 50 分 100 点、算数 50 分 100 点、英語は筆記 50 分 70 点にスピーキング 30 点。第 2 回は国語・算数とも 50 分・各 100 点。第 4 回は選んだ 1 科目が 50 分 100 点。後期の試験時間と配点は学校の公表資料に入っていません |
| 募集人員 | 第 1 回は両コースあわせて 20 名、第 2 回はあわせて 10 名、第 3 回はあわせて 10 名。第 4 回と後期の人数は学校の公表資料に入っていません |
| 英語受験の条件 | 第 1 回のインターナショナルコースは、英語で受けるなら英検の級を問わず、国語・算数の 2 科で受けるなら英検 3 級以上が必要です。第 2 回のインターナショナルコースも英検 3 級以上が必要です |
上の表は 2026 年度の募集要項による内容です。
いまの小 6 は 2027 年 2 月、小 5 は 2028 年、小 4 は 2029 年の入試を受けます。
このレポートが分析したのは第 1 回の問題だけです。第 2 回以降と英語受験の傾向は、この資料からは分かりません(→ 4 節・13 節)。
2. このページでわかること
このページは、どんな問題が出るか・家で何をやるかだけを扱います。難易度・偏差値・合格可能性・入試結果は扱いません(偏差値 / 募集要項・入試結果)。
過去問そのものの回し方は 過去問の使い方、受験用語は 用語集 にまとめてあります。
以下、大問(問題の大きなかたまり)・小問(その中の一問)という言い方をします。同じ種類の問題が同じ場所に出ることを、座席(問題の置き場所)が決まっている、と書きます。
3. まず結論だけ(10 行)
結論
- 何番に何が出るかがきわめて強く決まっている学校です。資料のある範囲では 4 科目とも、大問の並びと役割が何年も動いていません。
- 算数は 13 年(2010〜2023)ずっと 4 大問・20 小問で、大問 1 は (1)〜(10) の枠ごとに式の作りまで決まっていて、変わるのは数字だけです。
- 理科の人体(消化)のように、まったく同じ設問が別の年にもう一度出た例も原本で確認できました(2013 年度と 2014 年度、2015 年度と 2018 年度)。
家でやること 3 つ
- 算数の大問 1 の計算 10 問を、(1) だけ 13 年分・(7) だけ 13 年分…と枠ごとに縦に解きます。ここは 20 問中 10 問にあたります。
- 国語の漢字を毎日 10 問。年によっては大問一と大問二で計 20 問が出ます。
- 社会の大問 4 に向けて、前年 1 年間のニュースを選挙・首脳・国際会議・スポーツ・災害の 5 つに分けてまとめます。
今週やる 1 つ
- 算数の大問 1 (8) の工夫の計算を 2018 年度以降の 5 冊で解いて、小数点をずらして共通の数でくくる手が出てくるか確かめます。
注意
- 2026 年度の入試科目に理科・社会は入っていません。理科・社会の節は 2020 年度までの冊子を読んだ記録です。国語は 2017 年度以降の問題文が資料にありません(→ 13 節)。
4. 資料の状況
どの年をどこまで見たかを、3 つに分けて書きます。精読した年(設問文まで読んだ年)/構成だけ数えた年(大問の並び・小問の数と題材だけを確かめた年)/資料のある年(転写が存在する年)。転写=過去問の紙面を文字データに起こしたもの、です。
| 科目 | 精読した年 | 構成だけ数えた年 | 資料のある年 | 資料の無い年度 | 判読の確度 |
|---|---|---|---|---|---|
| 算数 | 3 年(2020・2022・2023) | 10 年(2010〜2019) | 2010〜2020、2022、2023 の 13 年 | 2021 年度と 2024 年度以降 | 高。式の細部(分数・小数の書き方)に転写のゆれがある年はありますが、大問構成と各問の作りの読み取りに支障はありません |
| 理科 | 3 年(2017・2018・2020) | 4 年(2013〜2016) | 2013〜2018、2020 の 7 年 | 2019 年度と 2021 年度以降 | 中〜高。大問の区切り方が年により A・B に割られており、紙面の並びに戻して読む必要があります |
| 社会 | 3 年(2017・2018・2020) | 4 年(2013〜2016) | 2013〜2018、2020 の 7 年 | 2019 年度と 2021 年度以降 | 高 |
| 国語 | 3 年(2014・2015・2016) | 3 年(2010・2012・2013) | 2010、2012〜2016 の 6 年 | 2011 年度と 2017 年度以降(著作権処理の関係で掲載されない年が多い) | 中。2014 年度は転写に不備があります(下記) |
- 収録冊子の校名は全校・全冊で照合済みです(別校の冊子が混じっていた場合はこの節に明記しています)。
- 入試回は、冊子に「第 1 回」と印刷されている年(2013・2014・2017・2022 などで確認)から見て第 1 回とみられます。第 2 回以降の傾向はこの資料からは分かりません。
- 試験時間・配点は問題冊子に印刷されていません。いま受ける入試の試験時間・配点は 1 節と募集要項で確認してください。
- 2026 年度の入試科目に理科・社会は入っていません(前期第 1 回〜第 4 回・後期とも国語と算数の 2 科、回によって英語受験)。この報告の理科・社会の節は 2020 年度までの冊子を読んだもので、いま出題されている科目の話ではありません。それでも、この学校が何をどう問うてきたかを知る手がかりにはなります。
- 気づいた資料そのものの問題を挙げておきます。
- 2014 年度の国語は、大問一の設問が問二以降まるごと大問二(乗馬の物語)のものと同じ内容で入っています。大問一の読解設問は確認できなかったので、この年は漢字と大問二だけを使いました。
- 2010 年度の算数の冊子には第 1 回と第 2 回の 2 回分が綴じられている旨の記載があります。転写されているのは 4 大問 20 問で、他の年と同じ形なので 1 回分とみて使いました。
- 2020 年度の理科は社会と 1 冊に綴じられています。理科の大問は 4 題そろっています。
- 理科は 2015・2017・2018 年度で、紙面上の「問 1」の A と B が別々の大問として数えられています。大問数が年ごとに 3〜6 と動いて見えるのはこのためで、紙面ではどの年も 4 題(2016 年度のみ 3 題)です。
- 国語の出典一覧(学校横断の集計表)では、2010 年度 大問二の著者・書名の欄に本文の説明文の一部が入っており、正しくは山田詠美『学問』です。
5. 一番大きな結論
この学校の入試は、「何番に何が出るか」がきわめて強く決まっています。 資料のある範囲では 4 科目とも、大問の並びと役割が何年も動いていません。
- 算数は 13 年(2010〜2023)ずっと 4 大問・20 小問で、内訳も大問 1 が計算 10 問/大問 2 が一行問題(数行で終わる短い文章題)5 問/大問 3 がグラフ・速さ・水量の 3 問/大問 4 がルールを読むゲーム 2 問から変わりません。さらに大問 1 は (1)〜(10) の枠ごとに式の作りまで決まっていて、変わるのは数字だけです。
- 社会は 7 年(2013〜2020)ずっと 4 大問で、大問 1 が年表の歴史/大問 2 が地理の「誤っているものを 1 つ選ぶ」5 問/大問 3 が文章を読む地理/大問 4 が前年の出来事と公民です。「1 行以内で説明しなさい」という記述が大問 1 に毎年ちょうど 1 問入るところまで同じです。
- 理科は 7 年(2013〜2020)を通じて生物 → 地学 → 化学 → 物理 の順です(2013 年度は地学と生物が入れ替わり、2020 年度は化学と物理が入れ替わる)。化学は水溶液の計算、物理は力のつり合いにほぼ固定されています。
- 国語は 6 年(2010〜2016)ずっと説明文 1 題+物語 1 題の 2 大問で、各大問の問一に漢字 10 問が同じ問い方でまとまって出ます。
つまり「同じ種類の問題が毎年同じ場所に出る」学校です。数字や題材は毎年入れ替わるので「同じ問題が出る」わけではありませんが、理科の人体(消化)のように、まったく同じ設問が別の年にもう一度出た例も原本で確認できました(2013 年度と 2014 年度、2015 年度と 2018 年度)。
したがって過去問の使い方は、年度ごとに通しで解くより、同じ座席の問題を年度をまたいで縦に並べて解くほうが効率がよくなります。算数の大問 1 の (7) だけを 13 年分、社会の大問 4 だけを 7 年分、国語の漢字だけを 6 年分、という解き方です。時間配分の練習は、通し演習を数回すれば足ります。
一方、毎年作り直されているのは次の部分です。算数の大問 2 に並ぶ 5 問の単元、算数の大問 4 のゲームの設定、理科の各分野の中の単元(月・太陽・星、てこ・ばね・ふりこ)、社会の年表の切り口と前年ニュースの中身、国語の本文。ここは幅を持って準備します。
6. この学校らしさが出る場所
- 問題文に自校の名前をもじった固有名詞がよく出ます。 算数では「ドミ子さん」(2022・2023)、「聖ドミニコ学園の窓拭き」(2022)、「ドミニコ学園駅」(2018)、「ドミニコ池」(2023)、「ドミニコ電鉄」の世田谷駅・修道院前駅・聖堂前駅・ドミニコ駅(2013)、「ドミニコ遊園地」(2012)、「ドミニコ宇宙観測所」(2016)、「ドミ市とニコ市」(2023)、「ドミニコ山」(2019)。理科では「小学生ドミちゃんとお母さんの会話」(2016)。修道院前駅・聖堂前駅のような駅名は、カトリック校であることが問題文の細部に出ている例のように見えます。
- 算数の大問 4 は毎年ちがう「世界」を用意してきます。「あなたはお絵の具屋さんです」(2011)、「あなたは街を作るゲームをしています」(2012・2013)、「あなたはシルクロードの商人です」(2014)、「あなたはロボットに命令を与えて中央のマスへ誘導するゲームをしています」(2017)、「あなたは宝石屋さんです」(2022)。受験生を当事者にして、ルールを読ませ、最大の得点を探させます。知識ではなく、条件の読み取りと粘り強い試行を測っている場所のように見えます。
- 理科は会話文や身近な観察から入る年があります。2016 年度は冬休みの親子の会話 1 本で、こん虫の冬越し・イチョウ・サクラの花・冬の星座・月の満ち欠けを 10 問続けて問います。2020 年度は「口から食べた食べ物はからだの中に入ったらどこに行くのでしょうか」という語りかけから消化管に入ります。
- 社会の大問 4 は必ず前年の出来事から始まります。2012 年の各国の指導者交代、2013 年の世界文化遺産登録と五輪招致、2014 年の消費税率引き上げ先送り、戦後 70 年談話、2016 年の伊勢志摩サミットとアメリカ大統領の広島訪問、2017 年の指導者交代、2019 年のラグビーワールドカップと EU 離脱。新聞・ニュースを見ている子が有利になるように作られているように見えます。
- 国語の物語文は、小学生から中学生の子どもが友人・きょうだいとの関係に悩む話が 6 年とも選ばれています。転校生と同級生(2010)、血のつながらない姉妹(2012)、読書好きの少女(2013)、乗馬に挑む少女(2014)、サッカーが苦手な弟と姉(2015)、離島の男子三人組(2016)。説明文は「言葉と心」「言葉の誤用」「時間の感覚」「英語と国語」「日本語に主語が出てこないこと」と、言葉そのものを題材にしたものが 6 年中 5 年を占めます。
- 算数の題材にも生活の場面が多くあります(プールの給水管、暖房の強さと二酸化炭素の排出量、ネコの体重、キウイとオレンジの値段)。2023 年度の大問 3 は暖房の設定と二酸化炭素の排出量を比べる問題で、算数の中に環境の話題が入っています。
7. 今からやるなら(4 科目統合の優先順)
想定している学年: 受験学年(小 6)の、過去問演習に入っている段階を前提に優先順を付けています。小 5 以前なら、この節は「最終的にここへ向かう」地図として読み、日々の学習は基礎(計算の正確さ・図形・読解・漢字語彙)を先に進めてください。同じ座席の問題を縦に解く演習は小 6 の夏以降が目安です。学年別の入り方は 11 節に書きました。
各項目の根拠(年度と実例)は 8 節(科目別の詳細)を参照してください。先頭の [ ] は家での回し方の目安、末尾の(確認: 〜◯年度)は、その内容を原本で確認できている最後の年度です。
- [毎日 10 分] 算数・大問 1 の計算 10 問を枠ごとに縦断する。 13 年分を (1) だけ・(2) だけ…と並べて解きます。とくに (7) の「帯分数で割って、かっこ内の分数と小数の差でさらに割る」形と、(9)(10) の逆算(□にあてはまる数を求める計算)は毎年ほぼ同じ作りです。ここは 20 問中 10 問=半分にあたります。(8) の工夫の計算は、2018 年度以降の 5 冊が「342×2.36−34.2×2.5−3.42×11」のように小数点をずらして共通の数でくくる形で、やり方を知っているかどうかで所要時間が大きく変わります。(確認: 〜2023 年度)
- [毎日 10 分] 国語・漢字を毎日 10 問。 資料のある 6 年すべてで線部①〜⑩ の書き取りと読みがまとまって出て、年によっては大問一と大問二で計 20 問です。ここは配点が読みやすく、練習が最も直接に効きます。(確認: 〜2016 年度)
- [週 1 回] 社会・大問 4 の準備(前年のニュース)。7 年すべて前年の出来事から始まり、そこから選挙・国会・内閣・憲法・国際連合へつながります。ニュースは選挙/首脳/国際会議/スポーツ/災害の 5 つに分けてノートにまとめ、人名はカタカナで書けるように。あわせて憲法の条文(前文・第 9 条・第 25 条)と、国会・内閣・選挙の仕組みまで。大問 4 の後半は毎年ここに着地します。(確認: 〜2020 年度)
- [週末 60 分] 算数・大問 3 の速さとグラフ/水そうと水量。13 年すべてこの位置で、速さ系 8 回、水量系 4 回、流水算 1 回です。この 2 本を交互に解き、グラフをかく年の問題も読み取りの練習として使います。あわせて大問 2 の図形(円とおうぎ形の斜線部分・立体の体積と表面積・展開図)を 13 年分まとめて。(確認: 〜2023 年度)
- [週 1 回] 社会・通史年表を自分で 1 枚作り、地理は「誤り探し」に耐える精度まで。大問 1 は 7 年とも年表で、空欄に入るのは教科書太字の語(大化の改新・墾田永年私財法・承久の乱・徳政令・勘合・下関条約…)。年号そのものより「I〜IV の間に起きた出来事の順番」を選ぶ形が繰り返し出ます。「1 行以内で説明する」練習を歴史の重要語 30 個くらいで(囲い米の制・徳政令・一向一揆・楽市楽座・参勤交代など、制度の中身を 1 行で言えるように)。地理は都道府県の 1 位(人口・面積・農産物)、気候の特徴、工業地帯の割合、伝統工芸品の産地まで。あいまいな知識だと消去法で落ちます。(確認: 〜2020 年度)
- [週末 60 分] 理科・水溶液の計算と、力のつり合い・月と太陽。溶解度と再結晶(2014〜2017 の 4 年連続)は、表からの比例計算で完結できるまで。水の量を変える・温度を下げる・水を蒸発させるの 3 パターンです。中和(2018・2020)は、塩酸と水酸化ナトリウム水溶液の体積を変えて残る固体の重さを出す形。物理は 7 年中 6 年が力のつり合いなので、てこ・てんびん・ばねを、図を見て支点からの距離×重さで即座に立式できるまで。地学は月と太陽が主で、地球のまわりの月の位置(A〜H の記号で答えさせる形)と、棒の影の向き・長さ。人体の消化は、使い回しの設問(「消化」を漢字 2 文字で答える/消化管の順番/臓器の位置)をそのまま覚えておく価値があります。(確認: 〜2020 年度)
- [週 1 回] 国語・20〜40 字の記述。理由の説明と「それ」の内容説明で、字数指定が必ずあるので、字数に合わせて削る練習まで。抜き出しは字数から逆に探す練習を(「15 字以内」「25 字以内で最初と最後の 5 字」という形が繰り返し出ます)。語句・慣用句の意味(「役不足」「百聞は一見に如かず」のように、ことわざ・慣用句そのものが題材になる年もあります)と、接続語の使い分け(つまり・ところが・たとえば・そこで)も。(確認: 〜2016 年度)
- [週末 60 分] 算数・大問 4 のルール読み取り。13 年すべてゲームの設定を読んで得点を求める形で、2 問目が「最大にすると何点か」を探させる年が 8 回。知識ではなく、条件を書き出して全通り調べる作業に慣れておきます。時間を計らずに、ルールを紙に書き出すところから始めてください。(確認: 〜2023 年度)
8. 科目別の詳細
8-1. 算数(4 大問・20 小問・途中式の要求は無し)
資料があるのは 2010〜2023 年度の 13 冊です(2021 年度は資料が無い)。うち設問文まで一問ずつ突き合わせたのは 2020・2022・2023 の 3 年で、残りの 10 年は大問構成と各小問の作り・題材まで確認しました。
年度×大問の題材表
大問の数は 13 年すべて 4、小問の数も 13 年すべて 20(10+5+3+2)です。大問 1 は 10 問の計算、大問 2 は 5 問の一行問題なので、下表は大問 3 と大問 4 の題材だけを示します。
| 年度 | 大問 3(3 問・グラフ/速さ/水量) | 大問 4(2 問・ルールを読むゲーム) |
|---|---|---|
| 2010 | 2 本のロウソクの燃え方(グラフをかく) | 3 軒の親せき回りで所持金が最大になる順番 |
| 2011 | 通学路の追いかけ(グラフをかく) | 絵の具屋さん・色を混ぜて安く作る |
| 2012 | 自転車とバスの追いつき(グラフをかく) | 街づくりゲームの得点 |
| 2013 | ドミニコ電鉄の普通と急行(グラフをかく) | 5×5 のマスに建物を建てる得点 |
| 2014 | 段のある水そうへの給水・排水 | シルクロードの商人・金貨の交換 |
| 2015 | 長方形の辺上を動く点 P と三角形の面積(グラフをかく) | 動物の行列とエサの量 |
| 2016 | 平地・上り坂・下り坂の歩き(グラフをかく) | 数を 5 つの整数の和に分ける得点 |
| 2017 | 太さの違う 3 つの円柱を重ねた容器の水位(グラフをかく) | ロボットに命令を出してマスへ誘導 |
| 2018 | 途中で雨が降る通学(グラフを読む) | サイコロの出目で進み方を選ぶすごろく |
| 2019 | 仕切り板のある水そう | 5 人の変則じゃんけん |
| 2020 | 川に落としたハンカチとボート(流水算) | 4 つのコマを進めて点をもらうゲーム |
| 2022 | プールの 2 本の給水管 | 宝石屋さんに 4 人の客が来る |
| 2023 | 暖房の強さと二酸化炭素の排出量 | サイコロですごろくを進む |
同じ場所に同じ種類の問題が出る(13 年)
大問 1 が計算 10 問、大問 2 が一行問題 5 問、大問 3 がグラフ・速さ・水量の 3 問、大問 4 がルールを読んで得点を求める 2 問。この並びが 2010〜2023 の資料のある 13 年すべてで動いていません。小問の数まで 10・5・3・2 で固定されています。
さらに大問 1 は、枠ごとに作りが決まっています。式を並べると次のようになります。
| 枠 | 何が出るか | 確認した年 |
|---|---|---|
| (1) | 整数の混合計算「◯−◯÷◯−◯×◯」 | 2012〜2023 の 12 冊(2010・2011 は「◯÷◯−◯×○」の形) |
| (2) | 整数の乗除だけの 4 項(例 387÷43×8÷3) | 2012〜2023 の 12 冊 |
| (3) | かっこの中を先に計算する整数式 | 2012〜2023 の 12 冊 |
| (4)(5) | 帯分数の加減 と 小数のかけ算(年により前後が入れ替わる) | 13 冊すべてでこの 2 種が入る |
| (6) | 帯分数と小数の混じった乗除 | 13 冊すべて |
| (7) | 帯分数で割ってから、かっこ内の分数・小数の差で割る | 13 冊すべて |
| (8) | 2018 年度以降は「342×2.36−34.2×2.5−3.42×11」のように小数点をずらして共通因数でくくる工夫の計算。2013〜2017 年度は大かっこ入りの整数式 | 2018・2019・2020・2022・2023 の 5 冊が工夫の計算 |
| (9) | □を含む逆算「(□×◯−◯)÷(◯−◯)=◯」 | 2019・2020・2022・2023 の 4 冊で同じ形 |
| (10) | 帯分数を含む逆算 | 13 冊すべて |
数値は毎年入れ替わっているので「同じ問題が出る」わけではありません。同じ作りの式が同じ番号の枠に入る、という意味です。たとえば大問 1 (1) は 2020 年度が 71−28÷4−3×15、2022 年度が 83−56÷8−3×17、2023 年度が 97−42÷6−3×18。(4) は 2020 年度が 0.2×(12.3−2.7)×5、2022 年度が 0.8×(14.3−1.6)×125、2023 年度が 0.25×(11.5−1.8)×40。この 3 年は原本を並べて一問ずつ確認しました。
頻出単元と周期
- 大問 2 の 5 問は年ごとに単元が入れ替わります(速さ・割合・和差算・食塩水・仕事算・売買損益・数の性質・縮尺と単位換算・平均・消去算・年齢算・通過算)。ただし 5 問のうち 1〜2 問は必ず図のついた図形問題(面積・体積・表面積・円とおうぎ形)で、13 冊すべてで確認できます。図形が (4)(5) に置かれる年が多くなっています。
- 大問 3 は速さ系と水量系の 2 本立てです。速さとグラフが 2010・2011・2012・2013・2015・2016・2018・2023 の 8 回、水そうの水量とグラフが 2014・2017・2019・2022 の 4 回、流水算が 2020 の 1 回。
- 大問 4 は 13 年すべてがルール説明つきのゲームです。「あなたは絵の具屋さんです」(2011)「あなたはシルクロードの商人です」(2014)「あなたは宝石屋さんです」(2022)のように受験生を当事者にする書き出しが多くなっています。2 問目が「最大(最小)になるのは何点/何枚/何個か」を探させる形になっているのが 2010・2011・2013・2014・2016・2018・2020・2022 の 8 回。単元名としては推理・場合の数・規則性のどれにも寄りますが、必要なのは決められたルールを正しく読み取って全通り試す作業で、13 年間その性格が変わっていません。
8-2. 理科(紙面は 4 題・2020 年度までの資料)
資料があるのは 2013〜2020 年度の 7 冊です(2019 年度と 2021 年度以降は資料が無い)。設問文まで一問ずつ突き合わせたのは 2017・2018・2020 の 3 年で、残り 4 年は大問構成と各小問の題材まで確認しました。
年度×大問の題材表
冊子では大問が「問 1」〜「問 4」(年により「第 1 問」〜「第 4 問」)と印刷され、そのうち 1 つが A・B の 2 題材に分かれる年があります。転写データでは A・B が別の大問として数えられているため、大問数が 3〜6 とばらついて見えますが、紙面上はどの年も 4 題(2016 年度のみ 3 題)です。下表は紙面の並びに戻して示します。
| 年度 | 1 番目 | 2 番目 | 3 番目 | 4 番目 |
|---|---|---|---|---|
| 2013 | 冬の星空(星座・方角) | 人体(消化)+植物のつくり | 空気の成分と燃焼 | てんびんのつり合い |
| 2014 | 動物のからだ+植物(カキの種) | 月の見え方+気象(気温のグラフ・台風) | ホウ酸の溶解度 | てんびんのつり合い |
| 2015 | 人体の断面+インゲンマメの発芽 | 月の公転と地球の位置 | ミョウバンの溶解度 | かん電池とモーターのつなぎ方 |
| 2016 | 冬の日の親子の会話(こん虫の冬越し・イチョウ・サクラ・星座・月)10 問 | ミョウバンの溶解度 | ふりこの長さと往復時間 | — |
| 2017 | こん虫のスケッチ+一年を通した植物の写真 | 季節ごとの太陽の動きと影 | ホウ酸の溶解度 | てんびんのつり合い |
| 2018 | 人体(消化管)+ジャガイモの葉の光合成 | 川の流れのはたらき+月と地球の位置 | 塩酸と水酸化ナトリウムの中和 | ばねののび |
| 2020 | 消化管と、肉食動物・草食動物の小腸の長さ | 太陽の動きと影 | てこのつり合い | 塩酸と水酸化ナトリウムの中和 |
同じ場所に同じ種類の問題が出る(7 年)
1 番目が生物、2 番目が地学、3 番目が化学、4 番目が物理。この並びが 2014・2015・2016・2017・2018 の 5 年で完全に一致し、2020 年度は 3 番目と 4 番目(物理と化学)が入れ替わっただけ、2013 年度は地学と生物が入れ替わっただけです。生物と地学が前半、化学と物理が後半という点は、資料のある 7 年すべてで崩れていません。
その中でも次の 3 つは座席まで含めて反復が強くなっています。
- 化学の 3 番目は水溶液の計算です。溶解度・再結晶(ホウ酸 2014・2017、ミョウバン 2015・2016)が 4 年連続、そのあと中和(2018・2020)が 2 回。表から「100g の水にとける量」を読み、水の量を 2 倍・4 分の 1 にして比例計算し、冷やしたときに出てくる結晶の量を出す、という手順が 4 年とも同じです。
- 物理は力のつり合いです。てんびん・てこ(2013・2014・2017・2020)、ばね(2018)、ふりこ(2016)で、7 年中 6 年。電流(2015 のかん電池とモーター)は 1 回だけです。てんびんの大問は導入文まで似ており、2013 年度「図 1 の状態でつり合っているてんびんがある。以下の問に答えよ。」と 2017 年度「下の図 1 の状態でつり合っているてんびんがある。てんびんの重さは考えないものとする。」を原本で並べて確認しました。
- 生物の人体(消化)は同じ設問が繰り返し出ています。 2013 年度と 2014 年度の設問は句読点以外まったく同じ文で「口から入った食べ物は、小腸・胃・食道・大腸を移動する間に、細かくなり、養分を吸収しやすい形に変えられる。この事を何と言うか。漢字 2 文字で答えよ。」。2015 年度と 2018 年度は臓器名を空欄にした版で、こちらも 2 年が同じ文です。4 年ぶんの原本を並べて確認した、はっきりした問題の使い回しです。2020 年度も消化管を題材にした大問が 1 番目に置かれています。
8-3. 社会(4 大問・27〜34 問・2020 年度までの資料)
資料があるのは 2013〜2020 年度の 7 冊です(2019 年度と 2021 年度以降は資料が無い)。設問文まで一問ずつ突き合わせたのは 2017・2018・2020 の 3 年で、残り 4 年は大問構成と各設問の題材まで確認しました。
年度×大問の題材表
大問は 7 年すべて 4 題、小問は 27〜34 問(平均 29 問)です。
| 年度 | 大問 1(年表・歴史) | 大問 2(地理の一問一答) | 大問 3 | 大問 4(前年の出来事+公民) |
|---|---|---|---|---|
| 2013 | 57 年の奴国から始まる通史年表 | 日本の産業 | 記号で答える一問一答 | 2012 年の各国の指導者交代・衆議院選挙 |
| 2014 | 538 年の仏教伝来から始まる通史年表 | 日本の地形 | 記号で答える一問一答 | 2013 年の世界文化遺産登録・五輪招致 |
| 2015 | 通史年表(空欄 a〜j) | 日本の地形 | 記号で答える一問一答 | 2014 年の消費税率引き上げ先送りと解散 |
| 2016 | 通史年表(空欄 a〜e) | 日本の水産業 | 島国としての日本(海・島の数・領域) | 戦後 70 年の首相談話・第二次世界大戦 |
| 2017 | 1641 年の鎖国から始まる江戸〜戦後の年表 | 日本の農業・運輸・工業・畜産・発電 | 火山と地震・防災 | 2016 年の伊勢志摩サミット・アメリカ大統領の広島訪問・参議院選挙 |
| 2018 | 57 年の奴国から始まる通史年表 | 都道府県・気候・野菜・工芸作物・伝統工芸品 | 加工貿易と産業の空洞化 | 2017 年の各国の指導者交代・衆議院選挙・憲法 |
| 2020 | 663 年の白村江から始まる通史年表 | 工業地帯・火山・領域・東北・中国四国 | 2019 年の豪雨災害と九州・千葉・長野 | 2019 年のラグビーW 杯・EU 離脱・消費税・憲法 25 条と 9 条 |
同じ場所に同じ種類の問題が出る(7 年)
- 大問 1 は必ず年表です。導入文が 7 年間ほぼ同文で、「次の年表について、文中の空欄( a )〜( )に正しい語句を入れなさい。また下の問いに答えなさい。」で始まります。年表は古代から現代までの通史(2017 年度だけ江戸以降)で、空欄補充 4〜10 問+下線部の問い 5〜9 問。
- 大問 1 に「1 行以内で答えなさい」という説明問題がちょうど 1 問入ります。2013・2014・2015・2016・2017・2018・2020 の 7 年すべてで確認しました。囲い米の制の説明(2017)、徳政令の内容(2018)、加賀の一向一揆の後の政治(2020)のように、年表の下線部の内容を 1 行で言い換えさせます。
- 大問 2 は地理の 5 問(2013〜2015 は 7 問)で、すべて「以下の文章の中から、誤っているものを 1 つ選んで記号で答えなさい」の形です。2017・2018・2020 は 5 問すべてがこの形で、原本で確認しました。地理の知識をアからエの文の正誤で問う作りが崩れていません。
- 大問 4 は必ず前年の出来事から始まります。7 年すべてで、前年に起きたことを述べた文章を読ませ、カタカナ 3〜4 字の人名・語句を埋めさせてから、選挙制度・国会・内閣・憲法・国際連合へつなぎます。憲法の条文を直接聞く設問(2018 の三大原理、2020 の第 25 条・第 9 条)もここに入ります。
- 大問 3 は 2016 年度から性格が変わりました。2013〜2015 年度は「次の問いに最も適する答えを記号で答えなさい」の一問一答でしたが、2016 年度以降は文章を読ませて地理・防災・貿易を問う形になっています。これは表紙・冒頭の設問文を原本で見て確かめた変化です。
問題の使い回し
2013 年度 大問 4 問 5 と 2014 年度 大問 4 問 7 は、問いの文と選択肢の前半が同じです。両年とも「下線部…について、この選挙について述べた以下の文から正しいものを 2 つ選んで(記号で)答えなさい」で、選択肢ア〜ウは「満 20 歳以上の男女が立候補できる/満 25 歳以上/満 30 歳以上」までまったく同じ。違うのはエ以降で、2013 年度は衆議院(比例 180 人・小選挙区 300 人)、2014 年度は参議院(3 年ごとに半数改選)に振られています。両年の原本を並べて確認しました。
8-4. 国語(2 大問・2016 年度までの資料)
資料があるのは 2010・2012〜2016 年度の 6 冊です。2017 年度以降の国語は資料に無く(著作権処理の関係で掲載されない年が多い)、ここに書いたのは 2010〜2016 年度に限った話です。直近の形式は市販の過去問集で確認してください。設問文まで一問ずつ突き合わせたのは 2014・2015・2016 の 3 年です。
年度×大問の題材表
| 年度 | 大問一(説明文・論説) | 大問二(物語・小説) |
|---|---|---|
| 2010 | 文章を書くこと・ことばと心 | 静岡の地方都市に転校した女の子と同級生 |
| 2012 | 「役不足」ということわざ・言葉の誤用 | 血のつながらない姉妹になった小四のフミと小六のマキ |
| 2013 | 時計の発明と時間の感覚 | 読書好きの小四のさよと近所の高校 |
| 2014 | 運動会の同級生の思い出から始まる随想 | 北海道で乗馬を習う中二のまりもと愛馬サイファ |
| 2015 | 英語と国語の勉強のちがい | サッカーが苦手な小三の勇翔と姉の恵里 |
| 2016 | 日本語の会話に主語が出てこないこと | 沖縄の離島で暮らす中二の征人と友人二人 |
同じ場所に同じ種類の問題が出る(6 年)
- 説明文 1 題+物語 1 題の 2 大問です。資料のある 6 年すべてで同じです(転写では 2012 年度が 3 件、2014 年度が 2 件に分かれて見えますが、本文をたどると 2 題です)。小問は合計 19〜28 問。
- 漢字 10 問がまとめて 1 問にされています。線部①〜⑩ を挙げて「のカタカナは漢字に直し、漢字は読み方をひらがなで答えなさい」という同じ問い方が 2010・2012・2013・2014・2015・2016 の 6 年すべてに出ます。2013・2015・2016 は大問一と大問二の両方に 10 問ずつ、合計 20 問。置かれる位置は 2012 年度以降どの年も各大問の問一で、2010 年度だけ大問の最後にありました。ここだけで配点のかなりの部分を占めるとみられます。
- 語句の意味を選ばせる問い(「一面食らう」「不貞腐れて」2010、「検分」「棄権」2014、「不意に」2012)が毎年あります。
- 抜き出しには必ず字数の指定がつきます(「15 字以内で本文中から抜き出して」2010、「25 字以内でぬきだし、最初と最後の 5 字」2012、「20 字以内」2012、「15 字以内」2012)。
- 本文からぬき出した一文を元の場所に戻させる設問が 2010・2012・2014 に出ています(「次の一文を…空欄部ア〜エのどこに補うのが最も適当か」)。
9. しばらく出ていない単元(復活の警戒)
最終確認年度は、その単元を原本で最後に確認できた年度です。理科・社会は 2020 年度までの資料に基づきます。
| 科目 | 単元 | 出題年 | 最終確認年度 | 状況 |
|---|---|---|---|---|
| 算数 | 大問 3 の水そう・水量 | 2014・2017・2019・2022 | 2022 年度 | 2〜3 年おき。2023 年度は速さだったので戻る位置にある |
| 算数 | 大問 3 の流水算 | 2020 | 2020 年度 | 1 回のみ |
| 算数 | 大問 2 の食塩水の濃度 | 2011・2017 | 2017 年度 | 6 年空いて 1 回。しばらく出ていない |
| 理科 | 星・星座 | 2013(大問)・2016(会話文の中) | 2016 年度 | 2017 年度以降は大問として見当たらない |
| 理科 | 電流・かん電池 | 2015 | 2015 年度 | 1 回のみ。物理は力のつり合いに寄っているが、戻る候補 |
| 理科 | ふりこ | 2016 | 2016 年度 | 1 回のみ。物理の中では出ていない年数が長い |
| 理科 | 気象(気温のグラフ・台風) | 2014 | 2014 年度 | 1 回のみ |
| 理科 | 燃焼・空気の成分 | 2013 | 2013 年度 | 1 回のみ。化学は溶解度と中和が主軸 |
| 理科 | 流水のはたらき・地層 | 2018 | 2018 年度 | 地学は月と太陽が主なので、流水は間隔が空きやすい |
| 社会 | 水産業 | 2015・2016 | 2016 年度 | 2017 年度以降の大問 2 では見当たらない |
| 社会 | 環境問題・防災・公害 | 2017・2020 | 2020 年度 | 3 年おき。2017 は防災とセットで出た |
| 社会 | 江戸の三大改革 | 2017 | 2017 年度 | 年表が江戸中心だった年。通史の年は薄くなる |
| 社会 | 世界地理(EU・国際機関) | 2020 | 2020 年度 | 大問 4 の国際欄に入ることが多い |
| 社会 | 貿易・資源・エネルギー | 2017・2018 | 2018 年度 | 大問 2 か大問 3 に隔年で入る |
10. 形式面の注意
算数
- 解答はすべて答えだけを書く形です。途中式や説明を書かせる設問は 13 年間 1 問もありません。
- グラフをかき込む設問は 2010・2011・2012・2013・2015・2016・2017 の 7 冊で大問 3 に 1 問ずつ入っていました(2014 も無し)。2018 年度以降の 5 冊(2018・2019・2020・2022・2023)では大問 3 が数値を答える 3 問だけになっており、かき込みの指示は見当たりません。近年の作図の有無は市販の過去問集で確かめてください(この資料は 2023 年度で止まっています)。
- 円周率は 3.14 です。必要な小問に「ただし、円周率は 3.14 とします」と添えられます(2010・2011・2012・2014・2020・2022・2023 で確認。2018 年度は大問 2 の導入文にまとめて記載)。
- 図がつく小問は 20 問中 5〜7 問。大問 3 のグラフ、大問 2 の図形、大問 4 の盤面図が中心です。
- 問題文の登場人物や地名に「ドミ子さん」「真愛さん」「ドミニコ学園駅」「ドミニコ池」「ドミニコ電鉄」「ドミ市・ニコ市」など自校をもじった固有名詞がよく使われます(2012・2013・2016・2018・2022・2023 などで確認)。読み取りに影響はありませんが、初見で面食らわないように。
理科
- 答え方は短答(語句や数値を短く答える形式)が中心です(資料のある 7 年で 7〜9 割)。記号選択は 2013 年度 5 問・2016 年度 4 問・2017 年度 6 問・2018 年度 5 問で、2015 年度は 3 問、2020 年度は 0 問。年ごとに選択の量が動くので、選択に頼らない書き取り練習が要ります。
- 説明を書かせる設問は年 0〜3 問で、字数の指定がつく年とつかない年があります。2016 年度「10 文字以上 50 字以内」(春に植物の活動が活発になる理由)、2017 年度「40 字以内」(気温が上がる仕組み)は字数つき、2020 年度の 3 問(肉食動物と草食動物の小腸の長さの比の特徴とその理由、影の移動速度が夏と冬で違う理由)は「文章で説明せよ」で字数の指定がありません。
- 答え方の細かい指定が多くあります。「漢字 2 文字で答えよ」(2013・2014・2015・2018 の消化、2017 の南中)、「平仮名で答えよ」(2017 こん虫の胸)、「漢字二文字で答えよ」(2014 台風)、「小数第一位を四捨五入して」(2015 ミョウバン)。
- 図のついた小問が多くあります(資料のある年で 5〜7 割)。図を見て答える問題が主で、自分でかく作図は 2016 年度(7 日後の月の形)と 2017 年度(こん虫の足を正しい位置に正しい本数でかき込む)の 2 回を確認しました。
- 表を読んで比例計算をさせる設問(溶解度・ばね・てこ)が毎年あります。単位(g・cm・℃)の付け替えが多いので、答えの単位まで確認する習慣が要ります。
社会
- 字数指定(◯字以内)は 7 年間 1 問もありません。説明問題は「1 行以内で答えなさい」という行の指定で、解答欄 1 行に収めます。
- 文字種の指定は毎年あります。「カタカナ 4 字」(2017・2018)、「カタカナ 3 字」(2017)、「カタカナ 6 字」(2015)、「漢字 4 字」(2020)、「漢字 3 字」(2016)。
- 「誤っているものを 1 つ選び」の消去の問い方が年々増えています。原本で数えると 2016 年度 4 問、2017 年度 6 問、2018 年度 8 問、2020 年度 10 問。全体の 3 分の 1 前後が「間違い探し」で、あいまいな覚え方だと点が伸びにくくなります。「適当でないもの」を選ばせる形は理科・国語にも混じります。
- 「2 つ選び」の複数選択は 2013 年度 3 問・2014 年度 2 問・2018 年度 2 問で、年により無い年もあります。
- 記号選択がおよそ 6 割、語句を書く短答が 3 割強、説明が 1 問です。図・写真を使う設問は少ないものの、文化史では写真の選択があります(2017 の元禄文化、2018 の平安の阿弥陀三尊像と平等院、2020 の銀閣と金閣の写真の見分け)。
- 地形図の読図は資料のある 7 年に見当たりません。
国語
- 記述には字数の指定があります。20 字以内(2016)、30 字以内(2013・2015)、35 字以内(2014)、40 字以内(2012・2016)、40 字以上 60 字以内(2013)、120 字以内(2010)。年により長さの幅が大きくなっています。抜き出しにも字数指定がつきます。
- 記述は年 2〜4 問。理由の説明(「なぜですか」)と、指示語の内容の説明(「それ」とはどうすることか)が中心です。答えの形を指定してくる年があります。2014 年度は「『○○ではなく、○○(する)精神』という形になるように考えて 35 字以内で」、2010 年度は「『おれ』『じいちゃん』の二語を必ず使って、自分で考えて作りなさい」。
- 記号選択が最も多く、資料のある年で全体の 4〜6 割です。「二つ選び、記号で答えなさい」「適当でないものを」が混じります。
- 空欄に接続語を入れる設問(「しかも/そこで/つまり/ところで/ところが/たとえば」から選ぶ)が 2012・2014・2016 にあります。
- 出典は本文の末尾に「(著者名『書名』による)」の形で印刷されています。原本で確認できたのは、2010 年度 大問二 山田詠美『学問』、2012 年度 清水義範『行儀よくしろ』と重松清『ポニーテール』、2013 年度 海保博之(書名は転写がくずれている)と川上弘美『七夜物語』、2014 年度 今北純一『自分力を高める』と村山由佳『天翔る』、2015 年度 大問一 橋本武『橋本式国語勉強法』、2016 年度 大問一 坂真理子『美しい日本語のすすめ』。2015 年度と 2016 年度の大問二には出典の表記が見当たりません。転写に文字の読み違いがあるため、著者名・書名は市販の過去問集で確かめてください。
全科目
- 解答用紙は問題冊子と同じ綴じに入っている年が多くなっています。
11. 学年別ロードマップ(小 4 から始めるなら)
| 段 | この学校に向けて何をするか |
|---|---|
| 小 4(土台) | 計算の正確さが最優先です。この学校の算数は 20 問中 10 問が計算で、分数と小数の混じった四則と逆算がその中心にあります。加えて、漢字の書き取り・読みを毎日少しずつ(国語は毎年 10〜20 問)。図形は面積の基本まで。時間はまだ計らなくてかまいません |
| 小 5(幅) | 週の器は「平日 15 分×5 + 週末 60 分」を基本形にします。平日 15 分は算数の大問 2 に並ぶ一行問題の単元を、次の順にひととおり回します。速さ → 割合 → 食塩水 → 仕事算(何人・何台で分担したときの日数を求める・受験用教材の単元) → 売買損益 → 和差算(和と差から 2 つの数を求める・受験用教材の単元) → 消去算(2 つの式から一方を消して求める・受験用教材の単元) → 年齢算(受験用教材の単元) → 通過算(列車が橋やトンネルを通る時間・受験用教材の単元) → 数の性質 → 縮尺と単位換算 → 平均。週末 60 分はその週の 1 科目にあてます。社会は歴史の通史を一度通して年表の形で頭に入れる、理科は溶解度・てこ・月と太陽、国語は 20〜40 字で理由を書く練習を始める、の順です。ただし理科・社会は 2021 年度以降の資料がなく、国語は 2017 年度以降の問題文が資料にありません(→ 13 節)ので、直近の形式は市販の過去問集で確かめてください |
| 小 6(仕上げ) | 7 節の 8 項目です。夏以降は同じ座席を縦に解きます。算数は大問 1 の枠ごと、社会は大問 1 と大問 4 だけを年度をまたいで、国語は漢字だけを 6 年分。時間の感覚を作る通し演習は数回で足ります |
この学校は小 4 から始めるとどこで差がつくか。 差がつくのは「計算と漢字を毎日続けたかどうか」です。算数は 20 問中 10 問が計算、国語は毎年 10〜20 問が漢字で、しかも枠ごとの作りが何年も変わりません。つまり早く始めた分がそのまま積み上がる形の出題になっています。逆に、小 5 でしか身につかない難しい単元に早く手を出す必要は薄いといえます。大問 4 のゲームのように、じっくり条件を書き出して考える問題も毎年出るので、小 4 のうちに「あわてずに全部書き出す」習慣をつけておくと後で効きます。
12. この学校と併願するなら
観点は勉強が転用できるかだけです(同じ形式・同じ頻出単元・同じ問い方なら、過去問演習が二重に効きます)。難易度・偏差値帯・入試日程の重なり・通学圏・男女別学かどうかの向き不向きは、ここでは扱いません。
- 新島学園中学校(群馬県・共学)— 算数と国語の作りが近い組み合わせです。
- 目黒日本大学中学校(東京都・共学)— 4 科がまんべんなく近く、理科がとくに近くなっています。
- 東海大学付属浦安高等学校中等部(千葉県・共学)— 国語と算数が近い組み合わせです。理科はやや離れます。
8 校の一覧・記述量・注意は 併願候補ページ へ。
- この学校の入試は国語・算数の 2 科(回によって 1 科選択または英語)です。併願先が 4 科目校の場合、理科・社会はこの学校の準備とは別に立てる必要があります。
- 近さは、科目ごとの「大問数・小問数・記述と選択の比率・図表の比率・同じ位置に同じ単元が来るか・設問文の使い回し」の距離と、単元分布の似かたを合わせた自動集計です。同じ問題が出るという意味ではありません。併願で過去問演習を二重に効かせたいなら、算数の計算 10 問と国語の漢字が同じように並ぶ学校を選ぶと、日々の練習がそのまま両方に効きます。
13. 資料の限界
- 入試回は 1 種類だけです。冊子に「第 1 回」と印刷されている年があることから第 1 回とみられますが、前期第 2 回〜第 4 回・後期、および英語受験の問題はこの資料に含まれていません。回によって出題の作りが違う可能性があります。
- 年が飛んでいます。算数は 2021 年度、理科・社会は 2019 年度が無く、いずれも 2024 年度以降は資料がありません。したがって「◯年連続」と書いたものは、資料のある冊子の中で連続しているという意味です。
- 国語は 2017 年度以降がありません(著作権処理の関係で掲載されない年が多いためで、学校が出していないわけではありません)。ここに書いた国語の話は 2010〜2016 年度に限られます。直近の形式・出典は市販の過去問集で確認してください。
- 2026 年度の入試科目に理科・社会は入っていません(国語・算数の 2 科、回により英語)。理科・社会の節は過去の出題を記録したもので、いま準備すべき科目の案内ではありません。
- 転写に不備のある冊子があります。2014 年度の国語は大問一の設問が大問二のものと重複しており、大問一の読解設問は確認できませんでした。理科は年により紙面の「問 1」の A・B が別の大問として数えられています。2010 年度の算数は 2 回分が綴じられた冊子です。2020 年度の理科は社会と 1 冊に綴じられています。
- 問題冊子には試験時間・配点・満点が印刷されていません。時間配分の目安は、学校が公表している募集要項(国語・算数とも 50 分)で確かめてください。
- 図やグラフは文章での説明として転写されているため、図そのものの細部(目もりの刻み・図形の寸法)は再現できていません。作図の有無など、図に依存する読み取りには読み落としの可能性があります。
- ここに書いたのは出題の形と中身の話だけで、難易度・合格に必要な得点・入試結果には触れていません。「〜のように見える」と書いた箇所は題材からの推測で、出題意図を裏づける資料はありません。
資料どうしの食い違い
- 学校の公表資料には、後期の試験時間・配点・募集人員と、前期第 4 回の募集人員が入っていません。1 節の表でその欄が空いているのはこのためです。
- 冊子に印刷された「第 1 回」が、いまの募集要項の前期第 1 回と同じ回を指すかどうかは確認できていません。年度が離れているため、回の呼び方が当時と同じとは限りません。
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