聖学院中学校 の過去問分析

聖学院中学校の過去問を年度ごとに数えて、何が固定で何が毎年変わるか・よく出る単元・過去問の使い方をまとめたページです。

聖学院中学校 過去問分析(2024〜2026 年度・第 1 回相当・4 科目)

更新 2026-08-20。


1. この学校の基本情報

項目 内容
所在地 東京都北区中里
男女 男子校
旧称 新制聖学院中学校(1947〜1948)、聖学院中学校・高等学校(1948〜)
試験時間・配点(教科の回) 国語 50 分・100 点、算数 50 分・100 点、理科と社会は 1 冊にまとめて 50 分・各 50 点
時間割 午前の回は 8:30 国語 → 9:35 算数 → 10:40 理社、午後の回は 15:00 国語 → 16:05 算数 → 17:10 理社です。第 3 回アドバンストの当日の時刻は要項の表に記載がありません
面接 英語特別入試のみ面接(日本語・英語)20 分です

入試回は 2027 年度の要項で 8 回あります。

入試回 日程 科目・形式 配点
第 1 回一般 2 月 1 日 午前 2 科/4 科の選択 国 100・算 100・理 50・社 50
英語特別入試 2 月 1 日 午前 面接のみ(日本語・英語)20 分 要項に記載なし
第 1 回アドバンスト 2 月 1 日 午後 2 科/4 科の選択 国 100・算 100・理 50・社 50
ものづくり思考力入試 2 月 1 日 午後 思考力 80 分・協働振り返り 30 分 非公表
第 2 回一般 2 月 2 日 午前 2 科/4 科の選択 国 100・算 100・理 50・社 50
第 2 回アドバンスト 2 月 2 日 午後 2 科/4 科の選択 国 100・算 100・理 50・社 50
デザイン思考力入試 2 月 2 日 午後 思考力 80 分・協働振り返り 30 分 非公表
第 3 回アドバンスト 2 月 3 日 午後 2 科/4 科の選択 国 100・算 100・理 50・社 50

英語特別入試の出願資格は英検 3 級・CEFR A1 以上で、2025 年度入試から筆記試験は廃止されています。

いまの小 6 は 2027 年 2 月、小 5 は 2028 年、小 4 は 2029 年の入試を受けます。


2. このページでわかること

このページは、どんな問題が出るか・家で何をやるかだけを扱います。難易度・偏差値・合格可能性・入試結果は扱いません(偏差値募集要項・入試結果)。

過去問そのものの回し方は 過去問の使い方、受験用語は 用語集 にまとめてあります。

分析したのは教科(国語・算数・理科・社会)の回の問題だけです。ものづくり思考力入試・デザイン思考力入試・英語特別入試は教科の筆記とは別の形式なので、このレポートの話は当てはまりません(→ 13 節)。

以下、大問(問題の大きなかたまり)・小問(その中の一問)という言い方をします。


3. まず結論だけ(10 行)

結論

  1. 同じ種類の問題が、毎年同じ場所に出る学校です。席が決まっていて、そこに毎年新しい問題が座るという言い方がいちばん近く、算数は大問 5 つの並びが精読した 3 年でまったく崩れていません。
  2. 算数の大問 1 は計算 10 問、国語の大問 1 は漢字 20 問(読み 10・書き 10)、社会は大問 1 が地理・大問 2 が歴史・大問 3 が公民です。理科だけは番号の固定ではなく、水溶液・電気(またはてこ)・天体の 3 つが席を入れ替えながら毎年そろいます。
  3. 理科と社会は 1 冊にまとまっていて 2 科目で 50 分です。理科 22〜25 問と社会 30〜35 問、合わせて 55〜60 問を 50 分で処理することになります。

家でやること 3 つ

  1. 算数の大問 1 の計算 10 問(四則 5・逆算 2・単位換算 2〜3)を 10 分で全問正解できるようにします。
  2. 国語の漢字 20 問(読み 10・書き 10)を毎日やります。設問数の 55 % 以上がここです。
  3. 理科と社会を合わせて 50 分で通す練習をします。どちらを先に解くか、それぞれ何分使うかを決めておきます。

今週やる 1 つ

  1. 算数の大問 1 だけを 3 年ぶん縦に並べて解き、四則 5 問・逆算 2 問・単位換算 2〜3 問という内訳が 10 分で片付くかを確かめます。

注意

  1. 国語は 2023 年度以降の問題文が資料にありません(著作権処理の関係で掲載されない年が多いためです)。ここに書いた国語の話は 2016・2018・2022 年度のものです(→ 13 節)。

4. 資料の状況

どの年をどこまで見たかを、3 つに分けて書きます。精読した年(設問文まで読んだ年)/構成だけ数えた年(大問がどの単元だったかの表だけを見た年)/資料のある年(転写が存在する年)。転写=過去問の紙面を文字データに起こしたもの、です。

科目 精読した年 構成だけ数えた年 資料のある年 備考
算数 2024・2025・2026(3 年) 精読した年以外は年度別の一覧で単元の並びだけを見ています 2010〜2026(16 年) 大問 5・小問 27〜29 が 3 年とも同じ。転写の確度は高い
理科 2024・2025・2026(3 年) 同上 2010〜2026(16 年) 大問 3・小問 22〜25。図が多く、図そのものは転写できない
社会 2024・2025・2026(3 年) 同上 2010〜2026(16 年) 大問 3・小問 30〜35。導入文が長く、文言まで読める
国語 2016・2018・2022(3 年) 同上 2010・2014・2016・2018・2022(5 年) 2023 年度以降は問題文が資料に無い(著作権処理の関係で掲載されない年が多い)

5. 一番大きな結論

聖学院は「同じ種類の問題が、毎年同じ場所に出る」学校です。

過去問の使い方としては、「出る問題の形を覚える」「時間の使い方を身につける」の二つが中心になります。単元をゼロから全分野ひととおり学び直すタイプの試験ではありません。

同じ場所に同じ種類の問題が出るというのは、同じ問題がそのまま出るという意味ではありません。「大問 5 は角度から入る」「大問 1 は計算 10 問」というように、座席(問題の置き場所)が決まっていて、そこに毎年新しい問題が座るということです。ただしこの学校の場合、席が決まっているだけでなく、数値だけ変えた同じ形の問題も実際に見つかります。

科目ごとに具体的に書くと、次のようになります。

もう一つ、形式面で見落とせないのが理科と社会が 1 冊にまとまっていて 2 科目で 50 分という点です。理科 22〜25 問と社会 30〜35 問、合わせて 55〜60 問を 50 分。理社の時間配分をあらかじめ決めておくことが、単元の知識と同じくらい得点を左右します。

4 科目に共通するのは、「正解が一つに決まる問題を、たくさん、速く」という設計です。記述は理科で年 0〜1 問、社会でゼロ、国語で年 0〜5 問。算数は全問答えのみです。長い文章を書かせて差をつける試験ではなく、決まった形の問題を落とさずに処理できるかを見る試験に見えます。


6. この学校らしさが出る場所

過去問でしか掴めない題材の色を挙げます。


7. 今からやるなら(4 科目統合の優先順)

想定している学年は、受験学年(小 6)の、過去問演習に入っている段階です。小 5 以前の方は 11 節の学年別ロードマップを先に読んでください。

各項目の根拠(年度と実例)は 8 節(科目別の詳細)を参照してください。先頭の [ ] は家での回し方の目安、末尾の(確認: 〜◯年度)は、その内容を原本で確認できている最後の年度です。

  1. [毎日 10 分] 算数・大問 1 の計算 10 問を 10 分で全問正解する。 四則 5 問・逆算 2 問・単位換算 2〜3 問という内訳が 3 年変わっていません。3 年ぶんの大問 1 だけを縦に並べて解けば、それがそのまま本番の形になります。100 点満点の中でここの比重は大きく、10 分以内に片付けられるかが、そのまま大問 3〜5 に回せる時間になります。あわせて単位換算を独立した単元として仕上げます。長さ(cm・mm・m の混合加減)は 3 年連続で同じ形、ほかに時間(分→日・時間・分・秒)、体積(L・mL)、速さ(分速・時速・秒速)の 4 種類を、比の形で答えるところまで。(確認: 〜2026 年度)
  2. [毎日 10 分] 国語・漢字 20 問(読み 10・書き 10)を毎日。 設問数の 55 % 以上がここで、しかも 3 年間形が変わっていません。中学入試用の漢字問題集を一冊、読みと書きの両方向で仕上げます。大人語彙(厚顔無恥・思案・余波・意図・教訓)と訓読み(志す・険しい・補う・快い)を両方向で、意味と例文をセットで入れます。読解のほうは、問一の語句の意味を選ぶ設問(「いびつに」「もたげた」「しずしずと」「つっけんどんに」「ほっこりした」のような、辞書的でない語感の言葉)、抜き出しを字数から逆算する手順(「十一字で」「十五字以内で」「最初の七字を」と指定が細かい)、20〜40 字の記述を理由(〜から。)・内容説明(〜こと。)・心情の形で書く練習、慣用句と副詞を「使える」水準まで(「あきれてものも言えない」「あたかも」を使って一文を作る設問が実際に出ています)、「今のあなたにできることを考えて答えなさい」のような正解が一つでない設問に「自分の立場→理由→具体的にすること」の 3 つを短く並べる形で備えること。題材は物語が同世代の人間関係もの、説明文が「学び方・ことば・生き方」に寄っているので、同じ系統の本を読んでおくと入りやすくなります。ただし 2023 年度以降は資料が無いので、大問 3 つの構成が続いているか・漢字 20 問が維持されているか・記述の量がどうなったかは、市販の過去問集で必ず確認してください。(確認: 〜2022 年度)
  3. [週末 60 分] 社会・47 都道府県を「形」で見分ける+雨温図+農畜産物の生産割合。どれも 3 年連続で出ています。地図は縮尺がそろっていない状態で出るので、県境の形と面積比の感覚を白地図でくり返します。雨温図は日本海側(新潟・富山)と北海道(札幌)が続いているので、冬の降水量が多いもの・気温が低いものの見分けを最優先で。生産割合はぶどう・野菜・乳用牛・ブロイラーと毎年ちがう品目のグラフや表が出るので、主要品目の上位 3 県は数字で覚えます。(確認: 〜2026 年度)
  4. [週末 60 分] 理科・水溶液の判別。3 年連続で大問 1 つぶんです。酸性・中性・アルカリ性の判別、リトマス紙と指示薬、加熱して残るもの(黒くなる/何も残らない)、混ぜて白くにごる組合せ、気体の発生(塩酸+石灰石で二酸化炭素)。身近な液体の名前(レモン果汁・食塩水・砂糖水・重そう水・石灰水・酢・炭酸水・消毒用アルコール)で覚え直すのがこの学校向きです。あわせて、掃除の洗剤・料理(乳化・卵の殻)・照明の種類・パソコンの熱のように、理科の用語を家の中のものに翻訳して説明する習慣をつけておくと、そのままこの学校の設問文になります。(確認: 〜2026 年度)
  5. [週末 60 分] 算数・一行問題 8 種と大問 3〜5。一行問題は速さ(自動車)・食塩水(300 g から始まる)・売買損益(○割引き・○ % 増し)・つるかめ算(2 種類のものの個数を合計から求める・受験用教材の単元)・場合の数(カードで数を作る)・仕事算(何人・何台で分担したときの日数を求める・受験用教材の単元)・和差算・円とおうぎ形の 8 種を 1 問 1 分で。3 年とも大問 2 に 7〜8 問並びます。大問 5 の角度は 3 年連続で、三角形の角の和・二等辺三角形・折り返し・回転移動、そして最後に「色をつけた部分の面積」が来るので、角度を求めた図をそのまま面積計算につなげる練習を。大問 4 の規則性は周期(何分ごとにつく電球)と数表(段ごとに並ぶ数)の 2 系統で、表を自分で書き出して規則を見つける手順を身につけます。大問 3 は売買損益が 2025・2026 の 2 年連続で、「○ g ごとに値引き」「セット販売」のように条件が段階的に増えるので、(1) の答えを (2) で使う誘導の読み方に慣れておきます。2024 大問 3 の速さ(同じ道を回る 2 人の追いつき)は図に位置を書き込んで考えます。約束記号は 3 年のうち 2024 に大問で登場し、「記号の定義を読んで、まず (1) で 1 回試す」という手順を固めておきます。(確認: 〜2026 年度)
  6. [週末 60 分] 理科・電気回路と天体・てこ・記述。電気回路は直列と並列で豆電球の明るさと電流がどうなるか、電池を増やしたとき・豆電球を増やしたときの数値、スイッチ 2 個の回路図の読み分け。3 年で 2 回、いずれも大問 2 で、2026 のように「電流を 1 としたとき、いくつになるか」を分数で答えさせる形に慣れておきます。月は満ち欠けと位置(図のア〜クで答える形)、時刻と方角(日の入りに東/南中)、月の自転と公転、潮の満ち引き。3 年連続で天体が出ており、そのうち 2 回が月です。てこは支点からの距離と重さの積、てんびんの傾き、複数のおもりのつりあいを、2025 のように「結果から埋まっているおもりの位置を推理する」形まで。語を指定された記述は年 1 問しかありませんが、指定語を先に置いて 1 文で説明する形を体に入れておくと確実に差がつきます。生物は精読した 3 年に出ていないだけで、それ以前は定番でした。植物のつくり・こん虫・人体の基礎は落とさずに保ちます。(確認: 〜2026 年度)
  7. [週 1 回] 社会・用語を漢字で書く+対外関係史+公民。短答(語句や数値を短く答える形式)には「漢字 2 字」「漢字 3 字」「漢字 4 字」の指定が多く、書けない漢字は 0 点になります。国民主権・貴族院・渡来人・関税自主権のような語を、意味とセットで書けるまで。対外関係史は渡来人→遣唐使→日宋貿易→元寇→勘合貿易(倭寇との区別)→南蛮貿易→朱印船と日本町→鎖国と四つの窓口→開国→岩倉使節団の順に並べた自作年表を持っておくと、大問 2 がそのまま解けます(2024・2025 は大問 2 のテーマそのものでした)。公民は大問 3 が 3 年とも 7 問で範囲が狭いので、国会の種類(特別国会・臨時国会)、内閣と国務大臣、裁判所の種類、憲法公布の日と祝日名、国民主権・基本的人権・平和主義を取り切ります。時代の並べ替えは 2 年連続で大問 2 の終盤にあり、昭和前期(五・一五事件→真珠湾→原爆投下)と戦後(憲法公布→警察予備隊→国連加盟)は年号まで。前年 1 年のニュースは「どの県の話か」「どの制度の話か」で仕分け、世界遺産の新規登録・観光と地域の課題・節目の年(戦後 80 年)は特に。「間違っているものを選ぶ」形は選択肢 4 つを 1 つずつ○×で判定してから答える手順を固定します。(確認: 〜2026 年度)
  8. [週 1 回] 理社を 50 分で通す練習。合わせて 55〜60 問です。どちらを先に解くか、それぞれ何分使うかを過去問で決めておきます。社会は小問 30〜35 問なので、1 問 30 秒台の処理速度が要ります。(確認: 〜2026 年度)

8. 科目別の詳細

4 科目の見取り図は次のとおりです。

科目 形式の固定度 中身の性格 最優先で時間をかける価値があること
算数 非常に高い。大問 5・小問 27〜29・50 分・全問答えのみ(3 年不変) 大問 1 の計算 10 問と大問 2 の一行問題 7〜8 問で、全体の 6 割を占める。大問 3〜5 は誘導つき 計算 10 問を 10 分で全問正解すること。次に単位換算(3 年連続で同じ形)
理科 高い。大問 3・小問 22〜25。記号選択が主軸(68〜92 %) 水溶液・電気・天体が毎年そろう。記述は年 0〜1 問で語の指定つき。暮らしの道具が題材 水溶液の判別と電気回路。この 2 つで大問 2 つぶん
社会 非常に高い。地理・歴史・公民の 3 大問(3 年不変)。記述ゼロ 地理は都道府県の同定・雨温図・統計、歴史は対外関係の通史、公民は憲法と三権分立 都道府県を形で見分ける・雨温図・用語を漢字で書く
国語 高い。大問 3・小問 34〜36(2022 年度まで) 設問の 55 % 以上が漢字 20 問。読解は物語 1・説明文 1 で、入口は語句の意味 漢字(読み 10・書き 10)を毎日。次に語彙

8-1. 算数(50 分・100 点・大問 5・小問 27〜29・答えのみ)

年度×大問の題材表

年度 大問 1 大問 2 大問 3 大問 4 大問 5 小問計
2024 計算 10 問(四則 5・逆算 2・単位換算 2・速さの比 1) 一行問題 7
食塩水/速さ/つるかめ算/売買損益/平均算/場合の数/円
速さ(正方形の歩道を回る太郎と花子の追いつき) 約束記号(A★B = 余り ÷ 商) 角度(二等辺三角形・お父さんとひじりさんの会話) 29
2025 計算 10 問(四則 5・逆算 2・単位換算 2・速さの比 1) 一行問題 8
速さ/数の性質/場合の数/食塩水/和差算 2/速さ/円
売買損益(コーヒー豆 100 g ごとの値引き) 規則性(3 つの電球 A・B・C が同時につく周期) 角度+おうぎ形(直角三角形を回転させた図・色をつけた部分の面積) 27
2026 計算 10 問(四則 5・逆算 2・単位換算 3) 一行問題 8
速さ/売買損益/食塩水/つるかめ算/場合の数/仕事算/角度/折り返し
売買損益(ノート・ペン・消しゴムのセット販売) 規則性(パスカルの三角形状に並んだ数) 角度+おうぎ形(正方形の中のおうぎ形・色をつけた部分の面積) 29

同じ場所に同じ種類の問題が出る(この学校の算数の中心的な性格)

精読した 3 年(2024〜2026)で、大問の並びは一度も崩れていません。

手元の年度別の一覧では、大問 1 が計算問題である年は 2010 年度から 2026 年度まで途切れておらず、大問 5 に角度が来るのは 2022 年度から 2026 年度まで 5 年続いています。ただし設問文まで読み直したのは 2024〜2026 の 3 年なので、確実に言えるのは「3 年連続」までです。「同じ問題が出る」のではなく、「同じ種類の問題が同じ場所に出る」——ここが対策の起点になります。

数値だけ変えた同じ問題(原本で両年を確認したもの)

頻出単元と回数(精読した 3 年)

単元 3 年での出現 どこに出るか
四則計算・逆算 3 年 × 各 7 問 大問 1 の前半
単位換算(長さ・時間・体積・速さ) 3 年 × 各 2〜3 問 大問 1 の後半
速さ 3 年(2024 は大問 3 も) 大問 2、年により大問 3
食塩水の濃度 3 年 大問 2
売買損益 3 年(2025・2026 は大問 3) 大問 2・大問 3
場合の数(カード・数づくり) 3 年 大問 2
角度 3 年 大問 5(2026 は大問 2 にも)
円とおうぎ形 3 年 大問 2 または大問 5 の最後
つるかめ算 2 年(2024・2026) 大問 2
規則性・数列 2 年(2025・2026) 大問 4

問い方の作り

8-2. 理科(社会と合わせて 50 分・50 点・大問 3・小問 22〜25)

年度×大問の題材表

年度 大問 1 大問 2 大問 3 小問計 記号選択の割合
2024 水溶液|換気扇とトイレの汚れ・洗剤の代用(聖くんの掃除)
身近な水溶液 8 種の判別
食塩と砂の分離
電気回路|モーターの回る向き・電池の増やし方
スイッチ 2 個と豆電球の回路図
月|光の反射・公転と三日月
日の入り時の月の位置
干潮と満潮
22 86 %
2025 てこ|つりあいの基本
棒の中に埋め込まれたおもりの位置を実験 I〜III で推理
惑星・太陽系|わく星を太陽に近い順に
紫金山・アトラスすい星/流星
小わく星の位置
水溶液|鍋のつゆに浮く油からマヨネーズの乳化へ(聖くんと学くんの会話)
お酢と卵の殻
25 68 %
2026 月|衛星・惑星・恒星の区別
明け方に南に見える月(形をぬりつぶす作図)
月の裏側に海が少ない理由/クレーター
電気回路|豆電球の明るさ
電池と豆電球を直列に増やしたときの電流
白熱電球・蛍光灯・LED の比較
位置表示灯内蔵スイッチ
水溶液・気体|校内のファブラボの 3D プリンター・レーザーカッター・コンピューターを題材に、危険性のピクトグラム
二酸化炭素の発生
こぼれた 4 種の水溶液の特定/液浸冷却
24 92 %

同じ場所に同じ種類の問題が出る(理科)

問い方の作り

8-3. 社会(理科と合わせて 50 分・50 点・大問 3・小問 30〜35)

年度×大問の題材表

年度 大問 1(地理) 大問 2(歴史) 大問 3(公民) 小問計
2024 2023 年の夏の猛暑 12 問
東京の猛暑日/札幌の雨温図/ダムと発電/野菜の生産割合/新幹線/世界の山火事/温暖化
「日本に来日した外国人の歴史」 13 問
歴史好きの聖太郎くんがまとめた文章。鑑真から戦後まで通史
政治とは何か 7 問
間接民主制/国民主権/普通選挙/帝国議会/選挙制度
32
2025 5 人の夏休みの思い出 14 問
沖縄/山陽本線/佐渡島の金山/台風/新潟の雨温図/輪島塗/リアス海岸/富士河口湖町の暗幕/ぶどうの生産割合/日本三大急流
「海を渡る交流の歴史」 14 問
漢書地理志から戦後の首相まで、外交と貿易で貫く通史
法律ができるまで 7 問
特別国会/内閣/裁判所の種類/三権分立/憲法の規定
35
2026 都道府県に関する文章 Ⅰ〜Ⅴ 13 問
東京都の島/養殖漁業/乳用牛とブロイラー/富山県の位置と雨温図/世界遺産/内陸県
人物と場所で読む通史 10 問
豊臣秀吉の楽市楽座/平安の仏教/鎖国/日清戦争/ポツダム宣言
戦後 80 年 7 問
日本国憲法の公布/GHQ/非核三原則/国会と内閣
30

同じ場所に同じ種類の問題が出る(社会)

社会は 4 科目の中で並びが最もはっきりしています。

数値だけ変えた同じ問題(原本で確認したもの)

頻出単元と回数(精読した 3 年)

問い方の作り

大問 1・2 の導入文は長い

大問 1 と大問 2 は、それぞれ 800〜1,000 字級の文章に下線部が 10 個以上ついています。設問はその下線部を順にたどる形なので、文章を最初に通読する必要はなく、下線部ごとに拾い読みしてよい作りです。理科と合わせて 50 分という時間を考えると、この読み方ができるかどうかは大きく効きます。

8-4. 国語(50 分・100 点・大問 3・小問 34〜36。2016・2018・2022 年度で確認)

国語は 2023 年度以降の問題文が資料にありません(著作権処理の関係で掲載されない年が多いためです)。ここに書いたのは 2016・2018・2022 年度に限った話で、直近の形式は市販の過去問集で確認してください。出典(著者・作品)も同じ制約を受けます。

年度×大問の題材表

年度 大問 1 大問 2(物語) 大問 3(説明文・論説文) 小問計
2016 漢字 20 問(読み 10・書き 10) 三浦しをん『神去なあなあ日常』(横浜から三重の林業の村へ来た「俺」) 8 問 斉藤淳『10 歳から身につく問い、考え、表現する力』(知識偏重の学び方への疑問) 8 問 36
2018 漢字 20 問(読み 10・書き 10) 山本甲士『ひかりの魔女』(祖母と孫の光一・立禅と空手) 7 問 日野原重明『十歳のきみへ』(遠い国の人を「知る」ということ・敗戦から得たもの) 7 問 34
2022 漢字 20 問(読み 10・書き 10) 如月かずさ『給食アンサンブル』(家の事情で公立中に転校した美貴と友人) 7 問 中村桃子『自分らしさと日本語』(名前とは何か・実名敬避・夫婦の姓) 9 問 36

同じ場所に同じ種類の問題が出る(国語)

問い方の作り

漢字の中身

精読した 3 年の 60 問を見ると、小学校で習う範囲を超えた大人語彙が混ざります。読みは「強情・面持ち・新手・固辞・代謝・本望・率先・利己的」(2016)、「厚顔無恥・甚だしい・思案・処置を施す・喜び勇んで」(2022)。書き取りは「自他・陽性・終結・寄付・自治・発芽・往来・代弁・日誌・温存」(2016)、「治安・余波・調味料・追加・決行・意図・教訓・激動・人望」(2022)と、新聞や大人の会話で使う熟語が中心です。訓読み(志す・険しい・補う・快い・保つ・囲まれて)も毎年混ざります。


9. しばらく出ていない単元(復活の警戒)

精読した 3 年には出ていないけれど、年度別の一覧ではこの学校が繰り返し出してきたものです。過去問演習で「出なかった単元」として飛ばさないほうがよいものを並べます。最終確認年度は、その単元を最後に確認できた年度です。

科目 単元 最終確認年度 状況
理科 生物分野(植物・こん虫・人体・生態系) 2023 年度 最重要。精読した 3 年(2024〜2026)に大問が 1 つも無い。一覧では 2023 年度のこん虫が最後で、2010 年代には毎年のように大問だった。3 大問のうち 1 つがまるごと戻る余地は大きい
理科 気象・天気 2018 年度 一覧では 2018 年度が大問。3 年間なし
理科 地層・岩石・流水 2022 年度 2022 年度の流水が最後
理科 ふりこ・ばね 2023 年度 2023 年度のふりこが最後。てこは 2025 に出たので、力学の別系統として
理科 星・星座 2025 年度(流星の短答) 2025 に流星の短答はあったが、星座の大問としては 3 年間なし
算数 立体図形 2021 年度 一覧では 2019・2021 年度に大問。3 年間、大問としては出ていない
算数 約束記号 2024 年度 2024 大問 4 が最後だが、一覧では 2016・2018・2021・2023 と 2〜3 年おきに戻ってくる常連
算数 平均算・資料の読み取り 2024 年度(一行問題) 2020 年度に大問。2024 は一行問題として登場
算数 仕事算 2026 年度(一行問題) 2017・2018 に大問。2026 は大問 2 の一行問題で復活
算数 資料の読み取り・論理 2015 年度 2014・2015 に登場。長く出ていない
社会 地形図の読図 記載なし 精読した 3 年ではゼロ
社会 財政・税 2017 年度 一覧では 2017 年度が大問。3 年間なし
社会 国際社会・国連 2011 年度 2011 年度が大問。近年は小問レベル
社会 文化史(仏像・建築・絵画) 2025 年度(町人文化の 1 問) 2025 に町人文化の 1 問のみ。仏像・建築・絵画を写真で識別させる形は精読した 3 年でなし
社会 環境問題を正面から扱う大問 2024 年度(温暖化の小問) 2010 年度に大問。2024 は温暖化の小問として登場
国語 詩・短歌・俳句/古文・漢文 記載なし 精読した 3 年(2016・2018・2022)ではゼロ
国語 随筆 記載なし 説明文の枠が評論寄りに固まっているが、随筆的な文章が入る余地はある
国語 四字熟語・ことわざの独立設問 2022 年度(作文の形) 2022 は慣用句を使った作文の形で出た

10. 形式面の注意(4 科目共通)

理科と社会は 1 冊にまとまっていて、2 科目で 50 分です(各 50 点)。国語 50 分 100 点、算数 50 分 100 点。一般入試は 2 科/4 科の選択制です。この時間割は 4 科目の対策バランスを直接左右します。理科 22〜25 問と社会 30〜35 問を合わせて 55〜60 問を 50 分で処理することになるので、時間配分の設計がそのまま得点を決めます。

算数

理科

社会

国語

4 科目とも配点の内訳(大問ごと・小問ごと)は資料にありません。科目の満点だけが分かっています。


11. 学年別ロードマップ(小 4 から始めるなら)

小 4(土台)

計算の正確さ・図形の基礎・読解・短い記述・漢字語彙の 5 本です。この学校で最終的に効く単元の入口だけ触れておくとよく、分数と小数の混じった四則計算(算数の大問 1 の形)、単位の感覚(cm と mm と m、L と mL を行き来する遊び)、都道府県の形と位置(社会の大問 1 の入口)、漢字の読みと書き(国語の大問 1 そのもの)が該当します。時間の計測はまだしません。

この学校に限って言えば、単位換算と漢字は小 4 から始める価値が特に高いところです。どちらも「毎年必ず、決まった数だけ出る」ことがはっきりしていて、しかも積み上げに時間がかかるからです。

小 5(幅)

全分野をひととおり学び終える時期です。週の器は「平日 15 分×5 + 週末 60 分」を基本形にします。平日 15 分は算数の計算と国語の漢字にあて、週末 60 分をその週の単元 1 つにあてる形です。8 節の年度×大問の題材表を「小 5 で一度は触れる単元リスト」として使うとよいでしょう。

算数は速さ → 食塩水 → 売買損益 → つるかめ算(2 種類のものの個数を合計から求める・受験用教材の単元) → 場合の数 → 規則性 → 角度の順に週末の枠へ割り付けます。理科は水溶液・電気・力学・天体を厚めに(ただし生物も落とさない。9 節参照)、社会は都道府県と雨温図をこの学年で完成させておくと小 6 が楽になります。国語は漢字の学習量を落とさないことが最優先で、並行して語句の意味(辞書的でない語感の言葉)を増やします。ただし国語は 2023 年度以降は資料が無いので、直近の形式は市販の過去問集で確かめてください(→ 13 節)。

記述の練習は、他校を併願するなら必要ですが、この学校だけを見るなら比重は低くなります。その時間を漢字と計算に回せるのがこの学校の特徴です。

小 6(仕上げ)

7 節の 8 項目に集中します。夏以降の過去問は、同じ座席を縦に解く使い方が特に効く学校です。年度通しで時間を計るのと並行して、「算数の大問 1 だけを 3 年ぶん」「算数の大問 5 だけを 3 年ぶん」「社会の大問 3(公民)だけを 3 年ぶん」「国語の大問 1(漢字)だけを 5 年ぶん」という縦の解き方を必ず入れます。席が決まっているので、この解き方の効率が非常に高くなります。

時間を計るのは理社の合冊 50 分を最優先で。ここだけは年度通しでないと練習になりません。

この学校は小 4 から始めるとどこで差がつくか

問われるのは、その場のひらめきよりも「決まった形の問題を、落とさずに、速く処理する力」です。この力は積み上げでしか作れません。算数の計算 10 問と単位換算、国語の漢字 20 問——この 2 つだけで両科目の相当な部分を占めており、どちらも小 4 から毎日積んだ子が有利になります。逆に、社会の公民(大問 3 は 3 年とも 7 問で範囲が狭い)や理科の水溶液のように、範囲が限られていて小 6 で集中的に時間をかければ間に合う領域もはっきりしています。早く始める価値があるのは「毎日の積み上げが要るもの」、遅く始めても取り返せるのが「範囲の狭い暗記」——この見分けが、この学校では特にきれいに割れます。


12. この学校と併願するなら

観点は過去問演習が二重に効くかだけです。難易度・偏差値帯・通学圏・共学か男子校かの選び方には触れません。日程の重なりは注記だけ写しました。

8 校の一覧・記述量・注意は 併願候補ページ へ。


13. 資料の限界

要項と分析対象年の対応について


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数字はすべて出所つきで、換算や評価語は足していません(→ 方法論)。合格可能性・お子さんとの相性は扱いません。更新 2026-08-17。

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