開智日本橋学園中学校 の過去問分析

開智日本橋学園中学校の過去問を年度ごとに数えて、何が固定で何が毎年変わるか・よく出る単元・過去問の使い方をまとめたページです。

開智日本橋学園中学校 過去問分析(2010〜2012 年度・第 1 回相当・3 年分)

更新 2026-08-20。


1. この学校の基本情報

項目 内容
所在地 東京都中央区
男女 共学(私立)
入試回と日程・科目 第 1 回 2 月 1 日午前 — LC は 2 科(国語・算数)/DLC は 4 科(国語・算数・理科・社会)/GLC は 3 科(国語・算数・英語)から選ぶ形/特待生入試 2 月 1 日午後 — LC・DLC は 4 科、または算数だけを受ける形/第 2 回 2 月 2 日午後 — LC は 2 科、DLC は 4 科/第 3 回 2 月 3 日午後 — 第 2 回と同じ
試験時間 国語 50 分・算数 50 分・理科 25 分・社会 25 分。特待生入試の算数だけを受ける形は算数 I が 50 分、算数 II が 20 分
配点 国語 100 点・算数 120 点・理科 50 点・社会 50 点。算数だけを受ける形は算数 I が 120 点、算数 II が 40 点
時間帯 第 1 回は LC が 8:40〜10:35、DLC が 8:40〜11:50、GLC が 8:40〜11:40。特待生入試は LC・DLC が 14:40〜17:50、算数だけを受ける形が 15:45〜17:05。第 2 回・第 3 回は LC が 14:40〜16:35、DLC が 14:40〜17:50
面接 GLC は試験の終了後に口頭試問があります

上の表は 2026 年度の募集要項による内容です。算数が 120 点で、国語 100 点・理科 50 点・社会 50 点よりも重く配点されています。コースによって受ける科目が違うので、まず志望コースを決めてから科目の準備を組んでください。

いまの小 6 は 2027 年 2 月、小 5 は 2028 年、小 4 は 2029 年の入試を受けます。

同じ学園グループの開智中学校(埼玉)・開智未来中学校・開智所沢中等教育学校とは別の学校です。過去問を買うときも検索するときも、校名を最後まで確認してください。


2. このページでわかること

このページは、どんな問題が出るか・家で何をやるかだけを扱います。難易度・偏差値・合格可能性・入試結果は扱いません(偏差値募集要項・入試結果)。

過去問そのものの回し方は 過去問の使い方、受験用語は 用語集 にまとめてあります。

以下、大問(問題の大きなかたまり)・小問(その中の一問)という言い方をします。

この学校は資料が旧称の時代(2010〜2012 年度)の 3 年分しかありません。ここに書いてあるのはその 3 冊で確認できたことであって、いまの入試の傾向ではありません(→ 4 節・13 節)。


3. まず結論だけ(10 行)

結論

  1. 算数は座席(問題の置き場所)が固定されていて、大問 1 が計算、大問 2 が一行問題(数行で終わる短い文章題)、大問 3 が平面図形、大問 5 がグラフ、大問 6 が短い文章題という並びが、精読した 3 年(2010・2011・2012)で同じでした。「同じ問題が出る」のではなく「同じ種類の問題が同じ場所に出る」という意味です。
  2. 大問 1(計算 6 問)と大問 2(一行問題 6〜7 問)だけで、小問全体の 52〜57% を占めます。
  3. 国語は前半に読解 1 題、後半に知識の小問群 5〜6 かたまり、という並びが 3 年とも同じでした。

家でやること 3 つ

  1. 算数の計算 6 問を、毎日 6 問セットで解きます(大問 1 の並びは 3 年とも似ています)。
  2. 算数の一行問題(大問 2)を、食塩水の濃度・約数と倍数・単位換算にしぼって毎日 6〜7 問解きます。
  3. 四字熟語の空所に漢数字を入れる問題を一枚のリストにして覚えます(3 年とも同じ問い方で出ています)。

今週やる 1 つ

  1. 国語を 1 年分、知識の小問を先に片づけてから読解に入る順番で通して解き、時間の残り方を確かめます。

注意

  1. 資料は 2010〜2012 年度の 3 年分で、いまから 10 年以上前の、校名も体制も違う時代のものです。ここに書いた並びが現在も続いているかは確認できていません(→ 13 節)。

4. 資料の状況

このレポートは、過去問の転写データ(設問文・導入文・図の説明)を直接読んで書いています。転写とは、過去問の紙面を文字データに起こしたものです。最初に、資料の状態をはっきりさせておきます。この学校は資料の年代が古く、量も少ないため、読み方に注意が必要です。

科目 精読した年(設問文まで読んだ) 構成だけ数えた年 資料のある年 状態
算数 3(2010・2011・2012) 0 3 全年で大問 6・小問 21〜25 を確認
国語 3(2010・2011・2012) 0 3 全年で読解 1 題 + 知識の小問群を確認
理科 0 0 0 資料が 1 冊も無い
社会 0 0 0 資料が 1 冊も無い

収録冊子の校名は全校・全冊で照合済みです(別校の冊子が混じっていた場合はこの節に明記しています)。

理科と社会は原資料未確認です。このレポートには理科・社会の中身についての記述を置いていません。書けることが無いからで、学校が出していないという意味ではありません。

校名について

現在の校名は開智日本橋学園中学校(東京都中央区)です。学校の公表資料には旧称として「日本橋女学校」「日本橋高等女学校」「日本橋女学館中学校・高等学校」が記録されています(改称の年は手元の資料に記録がありません)。ここで扱う 2010〜2012 年度の冊子は改称前の体制で実施された入試のもので、2011 年度の国語冊子の冒頭には「平成二十三年度 中学校進学クラス入学試験 第一回 国語問題」と印字されています。冊子に現在と違う名称やコース名が出てくるのは改称前の正常な姿であって、別の学校の問題が混ざっているわけではありません。

回について

2010 年度・2011 年度は冊子に第 1 回の表記があります(2011 年度は原本の表紙、2010 年度は転写時の記録)。2012 年度の冊子には回の表記がありませんので、2012 年度については回を断定していません。以下「3 年連続」と書いているものは、この 3 冊を通して確認した意味です。

判読の確度

2010 年度・2011 年度の算数は、解答用紙が問題用紙の下部に一体化しているため転写の確度が下がると記録されています。実際に読むと、選択肢の並びが隣の設問にずれて付いている箇所(2010 年度国語 大問 1 問一)、同じ導入文が二つの設問群に重複して付いている箇所(2011 年度国語の慣用句と四字熟語)がありました。このレポートでは、そういう乱れがある部分は「そう読める」に留め、断定していません。

現在の入試の形(募集要項の側の情報)

参考までに、現在の募集要項では試験時間と配点が次のようになっています。資料の年度(2010〜2012)とは 10 年以上離れているので、下の分析にそのまま重ねないでください。

算数の配点が国語より高く設定されている点だけは、下で述べる「算数は座席が固定されていて対策しやすい」という観察と合わせて意味があります。ただし当時の配点は資料に無いため、これは現在の要項の話です。


5. 一番大きな結論

算数は「同じ場所に同じ種類の問題が出る」作りが 3 年続いている

精読した 3 年(2010・2011・2012)で、算数の大問の並びが次のように揃っています。「同じ問題が出る」のではなく、「同じ種類の問題が同じ場所に出る」という意味です。

場所 3 年で共通していること 確認年
大問 1 計算 6 問ちょうど。導入文は 3 年とも「次の計算をしなさい。」 2010・2011・2012(3 年連続)
大問 2 空所に数を入れる一行問題 6〜7 問。導入文は「次の[ ]の中にあてはまる数(や言葉)を入れなさい。」 2010・2011・2012(3 年連続)
大問 3 図を見て求める平面図形(面積・角度) 2010・2011・2012(3 年連続)
大問 5 グラフを読み取る問題(水量 1 回・速さ 2 回) 2010・2011・2012(3 年連続)
大問 6 最後は短い文章題 1〜2 問(売買損益・速さ・つるかめ算) 2010・2011・2012(3 年連続)
大問数・小問数 大問 6 で 3 年とも不動。小問は 25→23→21 とゆるやかに減少 2010・2011・2012

大問 4 だけは立体(2010・2011)から平面図形(2012)に移っており、ここは固定と言えません。

国語も「読解 1 題 + 知識の小問群」で 3 年動いていない

国語は、前半に説明文・随筆の読解を 1 題、後半に知識の小問群を 5〜6 かたまりという並びが 3 年とも同じです。知識側の中身(漢字の読み書き・慣用句・四字熟語・語句の意味・敬語・部首)も、組み合わせを入れ替えながら毎年出ています。

読解は 1 題だけで、物語文が入った年は精読した 3 年にはありませんでした(説明文・随筆・詩を含む随筆)。読解 1 題という構成は、時間配分の点で大きな意味があります(12 節)。

過去問の使い方はどれに近いか

過去問の使い方を 3 通り(「出る問題を覚える」「時間の使い方を身につける」「単元ごとの解き方を身につける」)に分けるなら、算数はほぼ完全に「単元を一巡したうえで、決まった座席の問題を確実に取る」練習に向きます。ただし資料が 10 年以上前で 3 年分しかないため、現在の入試がこの並びを保っているかは、市販の過去問集で必ず確かめてください。このレポートで断定できるのは「2010〜2012 年度の 3 冊ではこうだった」までです。


6. この学校らしさが出る場所


7. 今からやるなら

想定は受験学年・小 6 の過去問演習期です。小 5 以前の方は、この順番のうち「単元の入口」だけを先に押さえてください(詳しくは 11 節の学年別ロードマップ)。根拠は 8 節の科目別を参照してください。

  1. [毎日 10 分] 算数の計算 6 問を、毎日 6 問セットで。精読した 3 年とも大問 1 は計算ちょうど 6 問で、並びまで似ています。2011 年度と 2012 年度は(1)3 桁の整数のたし算ひき算、(2)分数のたし算ひき算、(3)分数の乗除 3 つ、(4)整数の四則、(5)小数のかけ算わり算とかっこ、(6)分数と小数の混ざった式、という同じ作りで数値だけを変えた並びでした(両年の設問文を突き合わせて確認)。ここは満点前提で作られています。(確認: 〜2012 年度)
  2. [毎日 10 分] 一行問題(大問 2)の 6〜7 問を、単元をばらして毎日。3 年で繰り返し出たのは、食塩水の濃度(2010・2011・2012 の 3 年連続)、数の性質=約数・倍数・余り(3 年連続)、単位換算(2011・2012)、割合と比、規則性(等間隔に木を植える・カレンダー)。「1 問 1 答で答えだけ書く」形に慣れることが大事です。(確認: 〜2012 年度)
  3. [週 1 回] グラフの読み取り(大問 5)を年度通しで。3 年連続で大問 5 がグラフです。2010 年度は水そうに 2 本の管で給水するグラフ、2011 年度は歩いて祖母宅へ行き途中で休むグラフ、2012 年度は自宅→学校→図書館の道のりグラフ。読むだけでなく「続きを書き足す」設問が 2010・2012 の 2 回出ています。方眼のグラフ用紙に線を引く練習をしてください。(確認: 〜2012 年度)
  4. [週 1 回] 平面図形の求積(大問 3)。2010 年度は「斜線部分の面積・アの角度・体積」を 3 問並べる形、2011 年度もほぼ同じ導入文で同じ 3 点セット(ただし図は別物なので「同じ作りの問題」であって使い回しではありません)。2012 年度は斜線部の面積 1 問に絞られました。正方形に弧を組み合わせた木の葉の形の斜線部(2011)、四分円とおうぎ形の重なり(2012)が出ています。円とおうぎ形の複合求積を厚めに。(確認: 〜2012 年度)
  5. [週末 60 分] 立体(展開図・切断)。2010 年度は展開図を完成させて立体の名前・頂点数・辺数・面数・垂直な辺の数を答える形、2011 年度は立方体を 4 点で切って切り口の形を答え展開図に線を描く形。2012 年度には立体の大問がありませんので「毎年」とは言えませんが、2 年続いた上に手を動かす形なので準備は必要です。(確認: 〜2011 年度)
  6. [毎日 10 分] 国語の知識を毎日。漢字の読み書きを 10 問(3 年とも出ています。2012 年度は読み・書きが 10 問まとめて 1 かたまりでした)。四字熟語の空所に漢数字を入れる問題は、この学校で一番はっきりした繰り返しで、2010 年度・2011 年度・2012 年度の 3 年とも同じ問い方で出ており、素材まで重なっています(十人十色・一石二鳥は 2010 と 2011 の両年、四苦八苦は 2010 と 2012 の両年で確認)。漢数字入りの四字熟語のリストを一枚作って覚えるのが一番効率的です。慣用句は、2010 年度が足・手・口・目・耳・鼻・歯・顔・頭から選ぶ形、2011 年度が空所に体の一部の漢字を書く形(足が出る・鼻が高い・目がない・手が足りない・首を長くする)、2012 年度は同じ枠が動物名の慣用句(馬が合う・つるの一声・ねこの額・すずめのなみだ)に置き換わっています。「体の一部」「動物」「植物」の 3 系統でまとめて覚えるのが安全です。(確認: 〜2012 年度)
  7. [週末 60 分] 読解と語句で繰り返される問い方をまとめて練習。否定の接頭語(不・未・非・無)は、2011 年度が「不自由」と同じ「不」がつく語を選ぶ問題、2012 年度が「未・非・不・無」がつく語を選ぶ問題で、2 年続けてほぼ同じ問い方でした。対義語も 2010 年度(義務・自然)と 2012 年度に出ています。表現技法は 2011 年度(倒置法・直喩法・隠喩法)と 2012 年度(擬人法・倒置法・直喩法)の 2 年連続で、名前と例を対にして覚えてください。空所に接続語を入れる問題は 3 年連続です。指示語の指す内容も 3 年連続で出ており、2012 年度は「4 つの指示語のうち 3 つが同じものを指す。それを漢字二字で答え、違う 1 つを数字で答えよ」という凝った聞き方でした。線を引いて指示内容を追う練習を。(確認: 〜2012 年度)
  8. [週末 60 分] 時間配分の練習。国語は読解が 1 題しかない代わりに知識の小問が非常に多く(2012 年度は知識側だけで 32 小問)、読解に時間を使いすぎると知識で落とす作りです。知識を先に片づけて読解に残り時間を回す順番を、通しで試しておいてください。(確認: 〜2012 年度)

分量の目安は、算数なら大問 1 と大問 2 を毎日 12〜13 問、週に 1 回グラフ 1 題、週に 1 回図形の求積 1 題です。3 年分しかないので「解き尽くす」のは早いです。同じ座席の問題を市販の類題で補ってください。


8. 科目別の詳細

8-0. 科目横断の要点

科目 形式の固定度(精読した 3 年) 中身の性格 最優先で時間をかける価値があること
算数 高い。大問 6 で不動、大問 1・2・3・5・6 の役割が 3 年同じ 答えだけを書く短答(語句や数値を短く答える形式)が 9 割以上。記述は 0 問。作図(図やグラフへの書き込み)が毎年 1〜2 問 計算 6 問と一行問題 6〜7 問の取りこぼしゼロ。次にグラフの読み取り
国語 高い。読解 1 題 + 知識の小問群という並びが 3 年同じ 知識問題の比重が非常に大きい。記述は 0〜2 問で字数指定なし 漢字の読み書き・慣用句・四字熟語(漢数字)・語句の意味の反復
理科 原資料未確認
社会 原資料未確認

8-1. 算数(2010・2011・2012 の 3 年を精読)

年度×大問の題材表

年度 大問 1 大問 2 大問 3 大問 4 大問 5 大問 6 大問/小問
2010 計算 6 問 一行問題 7 問(逆算=□にあてはまる数を求める計算・比の配分・円柱の名前・割った余り・食塩水・正方形の敷き詰め・速さ) 面積・角度・体積の 3 点セット 立体(展開図を完成させて頂点・辺・面を数える) 水量とグラフ(管 A・管 B の給水) 売買損益(Tシャツ 85%・ジーンズ 2 割引) 6/25
2011 計算 6 問 一行問題 6 問(円周と直径・概数・カレンダー・約数・単位換算・果汁の割合) 面積(木の葉の形)・角度(三角定規)・体積の 3 点セット 立体(立方体の切断と展開図への書き込み) 速さとグラフ(歩いて祖母の家へ・途中で休む) 速さ(2 人の走る速さの比較とハンデ) 6/23
2012 計算 6 問 一行問題 6 問(比・食塩水・公倍数・木を植える・仕事算・単位換算) 円とおうぎ形の重なりの面積 平面図形(直角三角形 2 つの組み合わせ・高さを出す) 速さとグラフ(自宅→学校→図書館・追いかけ) つるかめ算(個数を合計から逆算する受験用教材の単元。テストの配点が題材) 6/21

頻出と繰り返し

問い方のくせ

8-2. 国語(2010・2011・2012 の 3 年を精読)

年度×大問の題材表

転写の側では大問の切れ目が年ごとに大きく違って記録されていますが(2010 年度 7 かたまり、2011 年度 1 かたまり、2012 年度 2 かたまり)、設問番号の通し方と導入文の続き方を追うと、3 年とも同じ構成です。ここでは中身で並べ直しました。

年度 読解(1 題) 知識の小問群 小問数
2010 自伝的な随筆(鳥取県境港で育った少年時代・祖先の霊と行事) 体の一部の慣用句 / 四字熟語(漢数字) / 語句の意味 2 種 / 漢字の書き取り / 漢字の読み 15
2011 車いすで暮らす書き手の文章(不自由と自由)+詩 漢字の読み書き / 慣用句の意味を選ぶ / 似た意味の二字熟語 / 四字熟語(漢数字) / 体の一部の慣用句 27
2012 説明文(ものの「価値」と値段・需要と供給) 漢字の読み書き 10 問 / 動物名の慣用句 / 四字熟語(漢数字) / 敬語 / 部首 47

小問数の差(15→27→47)は、転写の数え方の粒度の差が大きく含まれています。2010 年度は「①〜⑤」をまとめて 1 小問と数え、2012 年度は 1 つずつ数えているためで、問題量が 3 倍になったわけではありません。

読解の中で 3 年連続していること

問い方 2010 2011 2012
空所に接続語を入れる ○(3 か所) ○(2 か所) ○(4 か所)
指示語が指す内容 ○(4 つの指示語を比べる)
字数を指定した抜き出し ○(十字以内・二字) ○(十八字・四字・一文) ○(十字以内・二十一〜二十五字)
言い換えている部分を探す
表現技法
否定の接頭語(不・未・非・無)
対義語
記述(字数指定なし) 1 問 2 問

この表の下 4 行が、読解で何を鍛えるべきかを示しています。登場人物の心情を長く書かせる作りではなく、本文の言葉を正確に拾い、言い換えの関係を見つける作りです。

知識の小問群で確認できた繰り返し

出典について

8-3. 理科・社会

原資料未確認です。この学校の理科・社会は転写データが 1 冊もありません。現在の募集要項では理科・社会がそれぞれ 25 分 50 点で、4 科目を選ぶコースでは受験することになります。中身については市販の過去問集で確認してください。時間が 25 分と短いことだけは、要項の側から言えます。


9. しばらく出ていない単元(復活の警戒)

資料が 3 年分しかないため、周期の話は慎重にしか書けません。精読した範囲で「1〜2 年出て、直近年は出ていない」ものを挙げます。出ると決まったわけではありません。

題材 出た年 最終確認年度 見立て
立体図形(展開図・切断) 2010・2011 2011 年度 大問 1 つぶんを使い、2012 では大問から消えました。手を動かす作図がつく形なので、消えたままとは考えにくい題材です
水量とグラフ 2010 2010 年度 2010 の大問 5 が水そうと管でしたが、2011・2012 は速さのグラフです。グラフの座席自体は固定なので、水量に戻る可能性はあります
売買損益 2010 2010 年度 2010 の大問 6(定価の 85%・2 割引)以降、精読した年には出ていません
語句の使い方が同じものを選ぶ(国語) 2010 2010 年度 2011・2012 では見当たりません

逆に、敬語(5 問)・部首(5 問)は 2012 にだけ知識の小問群として登場しました。国語の知識側は、枠は固定でも中身が入れ替わる作りに見えます。


10. 形式面の注意

精読した 3 年で確認したことです。


11. 学年別ロードマップ

小 4 スタートを最も早い出発点として並べます。

この学校でやること
小 4(土台) 計算の正確さがそのまま点になる学校です。整数・小数・分数の四則を、途中式なしで正確に出せるところまで。図形は「面積の公式」と「角度」の入口、立体は展開図を実際に組み立てる遊び。国語は漢字の読み書きと、慣用句・四字熟語を「意味とセットで」覚え始める。時間計測はまだ不要です。
小 5(幅) 週の器は「平日 15 分×5 + 週末 60 分」を基本形にします。平日の 15 分は算数の一行問題と国語の知識(漢字・四字熟語・慣用句)に、週末の 60 分は図形の求積とグラフに割り付けてください。8 節の年度×大問の題材表を「小 5 で全分野をひととおり学び終えるための単元リスト」として使えます。算数は食塩水の濃度 → 約数と倍数 → 単位換算 → 割合と比 → 規則性 → 速さとグラフ → 売買損益 → つるかめ算(受験用教材の単元) → 円とおうぎ形の求積 → 立体の展開図と切断の順。国語は敬語・部首・表現技法・接続語・否定の接頭語という「知識の棚」を作る年です。記述は多くないので、長い記述の訓練より知識をひととおり押さえるほうを優先。ただし 2013 年度以降は資料が無いので、この単元の並びが現在も同じかは確認できていません(→ 13 節)。
小 6(仕上げ) 7 節の 8 項目。夏以降は同じ座席を縦に解くのが効きます(大問 1 だけを 3 年分、大問 5 だけを 3 年分、というやり方)。並びが固定なので、この縦解きが素直に成立します。年内に 1 度は年度通しで時間を計り、国語の「知識を先に」の順番を固めてください。ただし 2013 年度以降は資料が無いので、縦解きに使えるのは 2010〜2012 年度の 3 冊と市販の類題です(→ 13 節)。

この学校は小 4 から始めるとどこで差がつくか。差がつくのは小 5 での全分野の一巡よりも、小 4〜小 5 で作る「計算と知識の貯金」です。算数の大問 1・2 で 13 問前後、国語の知識側で 20〜30 問が、どちらも「知っていれば書けるだけ」の問題として並びます。ここを落とさない子は、残り時間を図形とグラフに全部回せます。逆に、記述の長文訓練や難問の演習に早くから寄せても、精読した 3 年の出題にはあまり返ってきません。


12. この学校と併願するなら

観点は勉強が転用できるかだけです。難易度・偏差値帯・入試日程の重なり・通学圏・男女の区別は、ここでは扱いません。

この学校については、併願候補を自動的に出せませんでした。候補を出すには 2 科目以上の過去問資料が必要ですが、この学校は算数と国語の 2 科目とも 3 年分しかなく、しかも 2010〜2012 年度と年代が離れているため、他校と同じ土俵で比べられません。上位 3 校を挙げることもできていません。

代わりに、この学校の対策がそのまま効く学校の特徴を書いておきます。過去問集を見比べるときの目安にしてください。

この学校の LC は 2 科(国語・算数)で受けられます。併願先が 4 科目校の場合、理社は本校の準備とは別に立てる必要があります。

一覧・記述量・注意は 併願候補ページ へ。


13. 資料の限界(このレポートで断定していないこと)

  1. 年代が古い。資料は 2010〜2012 年度の 3 年分だけで、現在から 10 年以上前です。校名も体制も変わっています。ここに書いた並びが現在も続いているかは確認できていません。必ず市販の過去問集で直近 3 年を確かめてください。
  2. 理科・社会は 1 冊もありません。このレポートに理科・社会の分析はありません。
  3. 回は 2010・2011 のみ確定。2012 年度の冊子には回の表記がなく、断定していません。科目ごとに違う回の冊子が混ざっている可能性も、表記が無い以上は否定できません。
  4. 転写の乱れがあります。2010・2011 の算数は解答用紙が問題用紙と一体化しており確度が下がると記録され、国語では選択肢が隣の設問にずれて付いた箇所(2010 年度 大問 1 問一)と、同じ導入文が二つの設問群に重複した箇所(2011 年度の慣用句と四字熟語)を確認しました。該当箇所は「そう読める」に留めています。
  5. 大問の数え方は資料の側で揺れています。国語は 2010 年度が 7 かたまり、2011 年度が 1 かたまり、2012 年度が 2 かたまりとして記録されていますが、設問番号の通し方を追うと 3 年とも同じ構成でした。算数の大問 2 も、集計上は年ごとに違う単元に見えますが、原本ではどの年も「空所に数を入れる一行問題の集まり」です。このレポートは原本の読み方を優先しています。
  6. 「使い回し」と「同じ作り」を分けています。2010・2011 の大問 3 のように導入文が同じでも、図と数値が違えば同じ問題ではありません。ここで「素材が重なる」と書いたのは、四字熟語(十人十色・一石二鳥・四苦八苦)のように両年の原本を突き合わせて同じ語を確認したものだけです。
  7. 国語の出典は、原本に印字があり、かつ転写が読める部分だけを書いています。書名の転写が乱れている 2 年分は書名を書いていません。
  8. 現在の試験時間・配点は募集要項の側の情報で、資料の年度のものではありません。
  9. 「〜のように見える」と書いた箇所は、題材や問い方からの推測です。裏づけになる資料はありません。

資料どうしの食い違い


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数字はすべて出所つきで、換算や評価語は足していません(→ 方法論)。合格可能性・お子さんとの相性は扱いません。更新 2026-08-17。

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