頌栄女子学院中学校 の過去問分析
頌栄女子学院中学校の過去問を年度ごとに数えて、何が固定で何が毎年変わるか・よく出る単元・過去問の使い方をまとめたページです。
頌栄女子学院中学校 過去問分析(2009〜2026 年度・回の区別がつかない 1 冊・最大 18 年分)
更新 2026-08-20。
1. この学校の基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在地 | 東京都港区 |
| 男女 | 女子校 |
| 入試回と日程・科目 | 第 1 回 2 月 1 日(募集 100 名)/第 2 回 2 月 5 日(募集 100 名)。どちらも 4 科(国語・算数・理科・社会)か、英語利用入試(国語・算数+英検のみなし得点)かを選びます。募集人数は英語利用入試を含んだ数です |
| 試験時間・配点 | 国語・算数・理科・社会とも各 40 分・各 100 点。4 科目が同じ配点です |
| 4 科と英語利用入試の関係 | 国語・算数の問題は 4 科と英語利用入試で共通です(2027 年度募集要項) |
| 旧称 | 頌栄学校(1884 年からの起源にあたる名前です) |
いまの小 6 は 2027 年 2 月、小 5 は 2028 年、小 4 は 2029 年の入試を受けます。
2. このページでわかること
このページは、どんな問題が出るか・家で何をやるかだけを扱います。難易度・偏差値・合格可能性・入試結果は扱いません(偏差値 / 募集要項・入試結果)。
過去問そのものの回し方は 過去問の使い方、受験用語は 用語集 にまとめてあります。
以下、大問(問題の大きなかたまり)・小問(その中の一問)という言い方をします。
3. まず結論だけ(10 行)
結論
- 枠は固いのに、中身は毎年作り直されます。算数は資料がある 2012〜2026 の 15 年がすべて大問 5 題、理科は 2009〜2026 の 18 年がすべて大問 4 題です。
- 算数は座席(問題の置き場所)が決まっています。精読した 2024〜2026 の 3 年で、大問 1 が 9〜10 問の小問集合、大問 4 が立体図形、大問 2 が「言葉で説明する」記述という並びが揃います。同じ問題が出るのではなく、同じ種類の問題が同じ場所に出ます。
- 4 科目すべてで答えの理由を日本語で書かせます。算数は「なお、答えの求め方も説明しなさい」が 2022〜2026 の 5 年連続、理科の記述は年 2〜4 問、社会の記述は年 4〜5 問、国語は記述 5〜7 問+作文です。
家でやること 3 つ
- 算数の大問 1 の小問集合を、2024〜2026 の 3 年分(29 問)を 1 問 2 分の計測つきで通します。
- 算数の説明の記述(「答えの求め方も説明しなさい」と「なぜこの計算ではいけないか」)を、年度をまたいで縦に書きます。
- 社会の記述 14 問(3 年分)を、指定語句と資料の条件を守って書き直します。
今週やる 1 つ
- 算数の大問 2 を 2024 年度と 2026 年度で続けて書きます(7 人から 3 人を選ぶのになぜ 6 で割るか/往復の平均の速さがなぜ (12+4)÷2 でないか)。正しい答えは問題文に書いてあり、書くのは理由だけという珍しい形です。
注意
- 国語は 2024 年度以降の問題文が資料にありません(著作権処理の関係で掲載されない年が多いためです)。ここに書いた国語の話は 2023 年度までのものです(→ 13 節)。
4. 資料の状況
どの年をどこまで見たかを、3 つに分けて書きます。精読した年(設問文まで読んだ年)/構成だけ数えた年(転写の単元分類で大問ごとの主要単元を数えただけの年)/資料のある年(転写が存在する年)。転写=過去問の紙面を文字データに起こしたもの、です。
| 科目 | 精読した年 | 構成だけ数えた年 | 資料のある年 | 判読の確度 |
|---|---|---|---|---|
| 算数 | 3 年(2024〜2026。説明を求める設問は 2022・2023 も設問文で確認) | 15 年(2009〜2023) | 18 年(2009〜2026) | 図のある小問が 39〜64%。図そのものは転写できないため図の説明文からの推定を含みます。読み取り確度が低めの年が 18 年中 13 年(2024・2025・2026 を含む) |
| 理科 | 3 年(2024〜2026) | 15 年(2009〜2023) | 18 年(2009〜2026) | 表・グラフが多く、図のある小問が 3 年の中央値で 66%。小問が 35〜40 と多い。読み取り確度が低めの年が 18 年中 13 年(2026 は高め) |
| 社会 | 3 年(2024〜2026) | 15 年(2009〜2023) | 18 年(2009〜2026) | リード文が長く、語句・選択肢の文言まで読めます。2024〜2026 の 3 年はいずれも読み取り確度が高め |
| 国語 | 3 年(2016・2018・2023) | 7 年(2009〜2013・2015・2017) | 10 年(2009〜2013・2015〜2018・2023 の 10 冊) | 2024 年度以降の問題文が資料にありません(著作権処理の関係で掲載されない年が多いためです)。国語について書けるのは 2023 年度までの話です |
収録冊子の校名は全校・全冊で照合済みです(別校の冊子が混じっていた場合はこの節に明記しています)。
- 入試回が分かりません。学校の公表資料では第 1 回と第 2 回の 2 回があります(日程・科目・配点は 1 節)。一方、過去問の転写は 1 年につき 1 冊しかなく、それが第 1 回のものか第 2 回のものかは資料からは区別できません。以下は「第 1 回相当の 1 冊」を精読した結果として読んでください。回ごとの違いは、市販の過去問集(回別に収録されている)で確かめてください。
- 「毎年」「〜年連続」は原本で 3 年以上の反復を確認したものに限ります。年度×大問の題材表は算数・理科・社会が 2024〜2026 の 3 年、国語が 2016・2018・2023 の 3 年を設問文で読み直して起こしました。それ以前の年については、転写の単元分類を数えたものだけを「転写の分類では」と断って書き、細部には触れていません。
- 設問別の配点は問題冊子に印刷されていません(精読した年で確認しました)。
5. 一番大きな結論
頌栄女子学院は「枠は固いが、中身は毎年作り直す」学校です。そして 4 科目すべてで「答えの理由を日本語で書かせる」学校です。
- 算数は座席が固い。資料がある 2012〜2026 の 15 年はすべて大問 5 題です。精読した 3 年(2024〜2026)では、大問 1 が 9〜10 問の小問集合、大問 4 が立体図形、大問 2 が「言葉で説明する」記述という並びが揃っています。大問 2 の説明記述は 2022・2023・2024・2026 の 4 年で確認できました(2025 は大問 2 が推理の短答(語句や数値を短く答える形式)で、代わりに大問 3 に「答えの求め方も説明しなさい」が付きます)。出るのは同じ問題ではなく、同じ種類の問題が同じ場所に出ます。
- 理科は大問 4 題が 18 年(2009〜2026)動いていません。ただし分野の並び順は年ごとに変わり、「大問 3 は必ず化学」のような座席の固定は 3 年では見つかりませんでした。40 分で 35〜40 問と量が多く、表・グラフからの計算が各年 4〜8 問入ります。
- 社会は大問 2〜3・小問 21〜30 で、どの大問も長いリード文から始まります。各大問の問 1 がリード文の空らんに語句を入れる問題という形が 3 年続きます。1 本のテーマ(貿易・旅・交通)の中に地理・歴史・公民が混ざり、科目内の分野で切れていません。
- 国語は論説(随筆)1 本+物語 1 本で、記号選択が主軸です。精読した 3 年(2016・2018・2023)はいずれも最後に「作文問題」が置かれ、本文の主題を自分の経験に引きつけて書かせます。
書かせる量が 4 科目に分散しているのがこの学校の特徴です。算数の「なお、答えの求め方も説明しなさい」は 2022〜2026 の 5 年連続、理科の記述は年 2〜4 問、社会の記述は年 4〜5 問(指定語句つき)、国語は記述 5〜7 問+作文。1 科目 40 分でこれを書き切ります。
したがって過去問の使い方は「出る問題を覚える」ではなく、①座席が決まっている算数の大問 1・大問 2・大問 4 を縦に解く(同じ場所を年度をまたいで)、②理科・社会・国語は年度を通しで時間を計り、書く分量の感覚を身につける、の二つに近くなります。
科目横断の要点
| 科目 | 形式の固定度 | 中身の性格 | 最優先で時間をかける価値があること |
|---|---|---|---|
| 算数 | 高い。大問 5 題(2012〜2026 の 15 年)・小問 17〜25・40 分。大問 1=小問集合、大問 4=立体、大問 2=説明の記述 | 小問集合で一行題(数行で終わる短い文章題)を広く、大問で立体・食塩水・規則性・水量を深く。単元は毎年入れ替わる | 大問 1 の 9〜10 問を 1 問 2 分で処理する速さと、「なぜこの計算ではいけないか」を日本語で書く力 |
| 理科 | 中程度。4 大問(2009〜2026 の 18 年)・40 分は不変だが、分野の並び順は毎年違う | 会話文・その年の出来事から入り、表・グラフの数値で計算させる。記述は年 2〜4 問 | 表から数値を出す計算(湿度・溶解度・中和・地震波・呼吸量)と、40 分で 35〜40 問を読む速さ |
| 社会 | 中程度。大問 2〜3・小問 21〜30・40 分。各大問がリード文型で、問 1 が空らん補充 | 1 本のテーマに地理・歴史・公民が混ざる。記述は年 4〜5 問で指定語句・資料つき | 渡された資料から筋を組み立てて書く練習と、リード文の空らんを埋める語句の量 |
| 国語 | 中程度。大問 2〜3・小問 20〜25・40 分。論説(随筆)→物語の順 | 記号選択が主軸、記述 5〜7 問、最後に作文問題。字数指定は年により有無が変わる | 本文の主題を自分の経験に結ぶ作文と、選択肢の長い記号選択の精度 |
科目ごとに競技が違います。算数は「速く処理して、理由を書く」、理科は「読んで計算する」、社会は「資料から組み立てる」、国語は「選んで、書く」です。
6. この学校らしさが出る場所(過去問でしか掴めない題材の色)
- 「頌子さん」と「栄子さん」が問題の中に住んでいます。理科では 2024 大問 3(2023 年の夏、猛暑について父と話す頌子さん)、2025 大問 4(自由研究「酸性・アルカリ性」)、2026 大問 4(夏休みの宿題で町の植物を調べる)。社会では 2024 大問 1 問 7(歴史のカードを作る頌子さん)・大問 2 問 6(2)(頌子さんと栄子さんの会話)、2025 大問 1 問 6、2026 大問 2 問 3(長岡京の地図を見て話す頌子と栄子)・大問 3 問 6(エンゲル係数の仮説を立てる頌子さん)。算数でも 2024 大問 2 の「頌子さんは…と考えました」。理科と社会の 3 年すべてに登場します。生徒が調べ、考え、間違え、それを説明する、という構図が問題の骨格になっています。
- 「間違った考え方」を先に見せて、なぜ間違いかを説明させます。算数の大問 2 がこの形です(2022・2023・2024・2026)。7×6×5=210 を 6 で割る理由(2024)、往復の平均の速さが (12+4)÷2 でない理由(2026)。正解の数値は問題文に書いてあるので、点になるのは説明だけです。答えより理由を測っているように見えます。
- 社会は「その場で仮説を立てさせます」。2026 大問 3 問 6 は、エンゲル係数が上がった原因について受験生に仮説を 2 つ考えさせ、そのそれぞれを検証するデータ(世帯平均年収のグラフなど)が先に示されています。2025 大問 2 問 9(4) は交通史学者の 3 分類を渡して資料 4 つを分類させます。2024 大問 1 問 7 はカード 2 枚の共通要因を「地理に注目しながら」説明させます。知識を答えるのではなく、与えられた枠組みで資料を処理させる設問が毎年あります。
- 社会は 1 本のテーマで地理・歴史・公民を縦断します。2026 大問 1 は「貿易」で現代の統計→日宋貿易→勘合貿易→鎖国→日米修好通商条約と遡り、2025 大問 2 は「旅」で観光公害→京都→北海道→土佐日記・奥の細道と 19 問続きます。分野別の問題集の切り方とは違う頭の使い方が要ります。
- 理科は身近な観察と自由研究から入ります。奄美大島の世界自然遺産(2024)、猛暑日とヒートアイランド(2024)、阪神大震災から 30 年(2025)、自由研究の酸性・アルカリ性(2025)、リニアモーターカー(2024・2026)、町の植物と「暖かさの指数」(2026)。その年に近い出来事や身のまわりから入り、最後は表の数値の計算に落ちるという作りが繰り返されます。
- 国語は「あなたはどう考えるか」で終わります。2016 は自由の範囲が広がることについて、2018 はカシとヨシのどちらの生き方がすぐれているか、2023 は自分にとっての「バランス」。設問文に評価の観点まで書いてあり、「自分の毎日の生活や経験なども具体的に盛りこんで」(2016)と経験を求めます。本文の主題を受け止めて自分の言葉に置き換える力を、3 年とも最後に測っているように見えます。
- 国語の題材: 学者が中学一年の冬を振り返りながら自由を論じる文章(2016・大澤真幸『自由の条件』)、腰を痛めて野球を続けられなくなった選手と代走の関係(2016・須賀しのぶ『雲は湧き、光あふれて』)、踏まれることを生き方に変えたオオバコ(2018・稲垣栄洋『植物はなぜ動かないのか』)、箱根駅伝を目指す初心者だらけの大学陸上部(2018・三浦しをん『風が強く吹いている』)、漫談家・徳川夢声の「間」と「虚実のバランス」(2023)、親の破産で夜逃げされた高校生(2023・加納朋子『てるてるあした』)。逆境や制約の中で自分の位置を見つける人物・生き物が並んでいるように見えます。
7. 今からやるなら(4 科目統合の優先順)
想定している学年: 受験学年(小 6)の、過去問演習に入っている段階を前提に優先順を付けています。小 5 以前ならこの節は「最終的にここへ向かう」地図として読み、日々の学習は基礎(計算の正確さ・図形・読解・短い記述・漢字語彙)を先にしてください。算数の説明記述や国語の作文の練習は小 6 の夏以降が目安です。学年別の道筋は 11 節にまとめました。
各項目の根拠は 8 節の科目別を参照してください。末尾の(確認: 〜20XX 年度)は、その項目の根拠が確認できている最後の年度です。
- [毎日 10 分] 算数・大問 1 の小問集合を 20 分以内で通す — 2024 年 9 問・2025 年 10 問・2026 年 10 問。計算・逆算(□にあてはまる数を求める計算)・角度・通過算・平均・割合・立体の体積・規則性・図形の移動が並びます。3 年分で 29 問あるので、1 問 2 分の計測つきで回します。ここを落とすと後半の説明記述に時間が残りません。(確認: 〜2026 年度)
- [週 1 回] 算数・説明の記述を 2 種類そろえて書く — 「答えの求め方も説明しなさい」は 2022・2023・2024・2025・2026 の 5 年連続で 1〜2 問あります(2026 は大問 5 の 2 問とも)。式だけ並べるのではなく、何を求めているかを日本語でつなぐ形に固めます。もう 1 種類は「なぜこの計算ではいけないか」の説明で、2024 大問 2(7 人から 3 人を選ぶのになぜ 6 で割るか)、2026 大問 2(往復の平均の速さがなぜ (12+4)÷2 でないか)、2023 大問 2(合同な直角三角形 4 つと正方形で作った大きな正方形の 1 辺の求め方)、2022 大問 2(2 つの部分の面積が等しくなる理由)。正しい答えは問題文に書いてあり、書くのは理由だけという珍しい形です。4 題を続けて書くと型がつかめます。(確認: 〜2026 年度)
- [週末 60 分] 算数・大問 4 の立体を 3 年分縦に解く — 2024(積み木 18 個の色ぬり)・2025(正三角形 4 枚の立体を 3 種類の立体で組む)・2026(円柱の切り口としてありうる図形を 10 個判定)。数える・組み立てる・切り口を見るの 3 方向すべてに当たります。あわせて食塩水(2025 大問 3・2026 大問 5)と規則性(2024 大問 3・2025 大問 5)を途中式つきで解き直します。(確認: 〜2026 年度)
- [週末 60 分] 社会・記述 14 問(3 年分)を条件つきで書き直す — 指定語句と「使用した語句には下線を引くこと」(2025 の「人件費・工場」「石炭」、2024 の「パフォーマンス」)、資料・カード・グラフを参考にする条件が付きます。2026 の「エンゲル係数上昇の仮説を 2 つ立てる」のように、答えが一つに決まらない設問もあります。解く順序も決めておきます。まず問 1 の空らん(2024 は 15 か所、2025 は 10 か所)を埋めて話題をつかみ、それから下線部の設問に戻ります。40 分で 21〜30 問なので、読み返す回数を減らす順序が要ります。貿易(2026)・交通(2024・2025)・観光(2025)のように現代の地理から同じ土地の歴史へ遡る出題が続くので、地理と歴史はつなげて覚えます。(確認: 〜2026 年度)
- [毎日 10 分] 理科・表から数値を出す計算を「作業」として練習する — 2024 の飽和水蒸気量の表から 4 問、2025 の呼吸の換気量・肺胞の表面積・中和で残る固体の質量 3 問、2026 の地震波の速さと発生時刻・溶解度・「暖かさの指数」。単元別ではなく「表を見て割合・比例を出す」という一つの作業として通します。(確認: 〜2026 年度)
- [週 1 回] 理科・記述 9 問(3 年分)を書き直し、40 分で 35〜40 問という量に慣れる — 記述は「知識を目の前の題材の言葉で言い直す」練習として、模範解答と自分の答えの差を見ながら直します。長い導入文を読んでから解き始めるのではなく、設問を先に見て必要な段落へ戻る読み方を試します。(確認: 〜2026 年度)
- [週末 60 分] しばらく出ていない単元を戻しておく — 理科の天体(星・星座・月・惑星は 18 年で 9 回出ているのに 2024〜2026 の 3 年は大問として無し)、社会の公民(憲法・三権分立・選挙・財政)、社会の地形図(断面図・等高線・地図記号)と雨温図。地形図は 2024 大問 2 で 3 小問出ています。計算を含む単元は、空いた期間が長いほど戻ったときの負担が大きくなります。(確認: 〜2026 年度)
- [週 1 回] 国語・作文問題を 3 題書き、知識問題を仕上げる — 2016(自由の範囲が広がることをどう考えるか)・2018(カシの生き方とヨシの生き方のどちらがすぐれているか)・2023(あなたが考える「バランス」)。設問文に評価の観点(内容と表現/表記もふくめた言葉としての正しさ)が書いてあるので、そこを満たす形で書きます。あわせて慣用句(体の一部)と接続語の空欄補充を仕上げます(2016・2018・2023 の 3 年連続で冒頭近くにあります)。字数指定つきの記述は指定の幅ごとに書き分け、選択肢の長い記号選択は誤りの選択肢が本文とどこでずれているかを指させるまで直します。(確認: 〜2023 年度)
8. 科目別の詳細
8-1. 算数(40 分・100 点・大問 5 題・小問 17〜25)
年度×大問の題材表(2024〜2026・原本で確認)
| 年度 | 大問 1 | 大問 2 | 大問 3 | 大問 4 | 大問 5 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2026(5 題・25 問) | 小問集合 10 計算の工夫/正三角形・直角二等辺三角形・正方形を組んだ角度 スカイツリーの見上げ角と影・相似 2.7km の鉄橋の通過算 30×40×60cm の水そうと排水 円柱を 2 つに切って直方体と組んだ立体の体積 大人 3 人 12 時間・子ども 4 人 15 時間の仕事算 生徒会役員 5 人の選出の推理 1 辺 4 個のご石で正三角形・正方形・正五角形と続く規則性 1 辺 12cm の正方形の周りを 1 辺 6cm の正三角形が転がる軌跡 |
説明の記述(往復の平均の速さを (12+4)÷2=8 としてはいけない理由を説明) | 平均算・推理(漢字と計算の 5 点満点テストのクロス集計表 40 人。C さんの得点/空欄に入る「質問」を自分で作る) 2 問 | 立体の切断(円柱を 1 回だけ平面で切ったときの切り口として、ありうる図形に〇・ありえない図形に×。ア〜コの 10 判定) 10 問 | 食塩水(10% 49g と 6% 85g に 200g を加える。濃度/捨てた量。2 問とも「答えの求め方も説明しなさい」) 2 問 |
| 2025(5 題・18 問) | 小問集合 10 帯分数の四則/逆算 正五角形の角度 親子の年齢比 2:7 → 2:5 200m と 300m の列車の通過算 円すいを平面で切り分けた切り口の作図 0.5kg・5g・100g・1kg のおもりのつるかめ算(個数を合計から逆算) 25 人 10 点満点のヒストグラムと平均 正八角形と直角二等辺三角形の重なり 180÷□ が整数になる数の性質 |
推理・論理(1〜9 から異なる 3 数を選ぶ数当てゲーム。「はい/いいえ」の質問と回答から絞り込む) 1 問 | 食塩水(10% から 4 割を除き水を蒸発させて食塩 8.7g。「答えの求め方も説明しなさい」) 1 問 | 立体図形(1 辺 2cm の正三角形 4 枚でできた立体を、正三角すいなど 3 種の立体で組み上げる個数。作れなければ×と書く) 3 問 | 規則性・数列(1 から数を並べた表。45 の位置の表し方/(12, 9) の数/偶数行と奇数行の 7 列目・8 列目) 3 問 |
| 2024(5 題・17 問) | 小問集合 9 逆算/5 で割ると 3 余り 7 で割ると 5 余る数 分数で割っても掛けても整数になる分数 30 人・5 点満点の平均算 初もうでの所持金の割合 10cm 角のタイルの過不足算 分速 220m の姉と弟の速さ 正三角形と二等辺三角形の角度 真上・正面から見た図から立体の表面積 |
説明の記述(7 人から 3 人を選ぶのに 7×6×5=210 を 6 で割る理由を言葉で説明) | 規則性(映画 1 本で 1 ポイント、6 ポイントで 1 本無料。42 本/100 本) 2 問 | 立体図形(立方体の積み木 18 個の外側だけに色をぬる。色のついた個数・3 面・2 面) 3 問 | 水量とグラフ(仕切り板 2 枚の直方体の水そう 2 つ。注水と排水。(2) は「答えの求め方も説明しなさい」) 2 問 |
精読した 3 年に共通するのは、大問 5 題という枠と、大問 1 が 9〜10 問の小問集合で始まる並びです(2024・2025・2026 の 3 年連続)。転写がある 2012〜2026 の 15 年はすべて大問 5 題で、この枠は長く動いていません。同じ問題の再登場は 3 年の中では見つかりませんでした。
座席の固定(同じ場所に同じ種類の問題)
- 大問 1=小問集合(2024 年 9 問・2025 年 10 問・2026 年 10 問)。ここだけで小問の半分以上を占める年があります(2025 は 18 問中 10 問)。
- 大問 4=立体図形(2024 積み木の色ぬり・2025 正三角形 4 枚の立体の組み合わせ・2026 円柱の切り口の判定)。3 年連続で同じ場所に立体が座っています。ただし問われ方は 3 年とも違い(数える・組み立てる・切り口を判定する)、「同じ問題が出る」のではなく「同じ種類の問題が同じ場所に出る」ということです。
- 大問 2=言葉で説明する記述。2024(場合の数を 6 で割る理由)・2026(往復の平均の速さ)に加え、2022(色のついた 2 つの部分の面積が等しくなる理由)・2023(合同な直角三角形 4 つと正方形で作った大きな正方形の 1 辺の求め方)も大問 2 が説明の記述でした(4 年分を原本の設問文で確認)。2025 だけは大問 2 が推理・論理の短答で、代わりに大問 3 の食塩水に「答えの求め方も説明しなさい」が付いています。
- 大問 3・大問 5 の場所は年ごとに入れ替わります(規則性・食塩水・水量・平均算が持ち回り)。
頻出単元と周期(転写の分類・2009〜2026 の 18 年で大問の主要単元として数えたもの)
| 単元グループ | 大問で出た年 | 傾向 |
|---|---|---|
| 規則性・数列 | 2010・2012・2014・2015(2 題)・2017・2022・2023(2 題)・2024・2025・2026(大問 1 に) | 18 年で最も回数が多い。表・数の並び・ポイント制など「並べて数える」形 |
| 食塩水の濃度 | 2010・2012・2014・2016・2017・2020・2022・2025・2026 | 18 年中 9 年。近年は 2025 大問 3・2026 大問 5 と 2 年連続 |
| 立体図形の体積・表面積/立体の切断 | 2011・2014(水量)・2015・2019・2022・2024・2025・2026 | 大問 4 の場所に 3 年連続。切断・投影図は 2025・2026 |
| 速さ・速さとグラフ | 2009・2010・2011・2012・2013(2 題)・2014・2019・2021・2023・2026(大問 2) | 大問としては 2023 が最後、2026 は説明の記述として登場 |
| 推理・論理 | 2010・2011・2012・2016・2017・2018(2 題)・2019・2021・2025 | 「条件から座席・数を当てる」形が繰り返し出る |
| 平面図形の面積・角度 | 2009・2011・2016(2 題)・2019・2022・2023 | 近年は大問 1 の小問に降りている(2024(8)・2025(3)(9)・2026(2)) |
| 水量とグラフ | 2014・2015・2024(2026 大問 1(5) に小問) | 4〜9 年おき |
| 平均算 | 2013・2020・2026 | 2026 はクロス集計表を読む形に変わった |
| 仕事算・ニュートン算 | 2011(2 題)・2018・2021(2026 大問 1(7) に小問) | 大問としては 2021 が最後 |
| 場合の数 | 2017・2024 | 2024 は説明の記述として |
問い方の型
- 「なお、答えの求め方も説明しなさい」が 5 年連続です(2022・2023・2024・2025・2026)。数値の答えだけでなく、途中の考え方を日本語と式で書かせる欄が毎年 1〜2 問あります。
- 誤った考え方を示して「なぜそれではいけないのか」を説明させる問いが、2022・2023・2024・2026 の大問 2 に置かれています。正解の式は問題文に書いてあり、受験生が書くのは理由だけです。
- 大問 1 の小問集合は 1 問 1 単元でつながりがなく、9〜10 問を 40 分の前半で処理する必要があります。
- 2026 大問 4 は「ありうるものに〇、ありえないものに×」を 10 個並べる形式で、記号を選ぶというより 10 回の判定です。2025 大問 4 は「立体を作れなければ解答用紙のすべてに×とかきなさい」という、成立しない場合を答えさせる指示つきです。
- 2026 大問 3(2) は「( ) に当てはまる質問を 1 つ答えなさい」で、設問の側を自分で作る問いです。
8-2. 理科(40 分・100 点・大問 4 題・小問 35〜40)
年度×大問の題材表(2024〜2026・原本で確認)
| 年度 | 大問 1 | 大問 2 | 大問 3 | 大問 4 |
|---|---|---|---|---|
| 2026(4 題・36 問) | 地震 9 問 2025 年も日本各地で地震 初期微動と主要動 記録用紙を巻いた円筒の地震計 波の速さ・発生時刻・グラフ選択 最後に「平常時と災害時を分けない備え」を書かせる記述 |
電磁石 9 問 コイルの巻き数・電流の向き 電磁石 A〜F の強さの順・永久磁石 [II] リニアモーターカーが浮上・前進するしくみ 電流の向きを変える周期の計算 |
溶解度・再結晶 10 問 硝酸カリウムの溶解度をグラフに作図 ミョウバンの溶け残り 結晶の形 質量パーセント濃度 飽和水溶液を冷やして出る結晶 |
気象と植物 8 問 夏休みの宿題をやる頌子さん 落葉樹と常緑樹、冬の過ごし方 平均気温と森林のタイプ 「暖かさの指数」を月平均気温の表から計算 |
| 2025(4 題・40 問) | 地層・火山・地震 11 問 阪神大震災から 30 年・能登半島地震 逆断層 火山の断面と火成岩 箱根の外輪山とカルデラ 柱状図から火山灰層の厚さ・等高線の間隔・地点の同定 |
人体(呼吸) 10 問 吸う息とはく息の気体の割合の表 1 分間の換気量 取り入れる酸素の割合を四捨五入 肺胞 1 個 0.1mm² からの表面積 肺胞と血液の物質交換の記述、レントゲンの記述 |
ふりこ 8 問 糸の長さと周期 グラフの形の選択 支点にくぎを打った振り子 2 つのおもりの衝突 「振り子が時計に使われた理由」の記述 |
水溶液 11 問 頌子さんの自由研究「酸性・アルカリ性」 BTB 液 7 種類の物質を酸性の強い順に並べる 硫黄を含む気体 塩酸と水酸化ナトリウムの中和で残る固体の質量計算 3 問 |
| 2024(4 題・35 問) | 植物 10 問 2021 年の奄美大島・徳之島の世界自然遺産登録 照葉樹 マングローブとヒルギの塩の処理の記述 ヘゴとシダ ウミガメの呼吸・赤い街灯・温度で決まる性別 |
電磁石 7 問 棒磁石と方位磁針、切った磁石 巻き数と電流 クリップの動き 電磁石の強さを不等号で並べる モーター、リニアモーターカーの記述 |
気象・湿度 10 問 2023 年夏の頌子さんとお父さんの会話 猛暑日、ヒートアイランド 二酸化炭素、海の氷 飽和水蒸気量の表から湿度・水滴の量を 4 問計算 勝浦が涼しい仮説 |
金属と燃焼 8 問 ガスバーナーの操作 加熱で重くなる理由 粉末にする理由 塩酸との反応 金属と結びつく酸素の重さの比・未反応分の計算 |
座席の固定と枠
- 大問 4 題は資料がある 2009〜2026 の 18 年すべてで変わりません。小問は 40 分で 35〜40 問。1 問あたり 1 分ちょうどの配分になります。
- 分野の並び順は年ごとに変わります(2024 は 生物→物理→地学→化学、2025 は 地学→生物→物理→化学、2026 は 地学→物理→化学→生物と気候)。「大問 3 は必ず化学」のような場所の固定は、精読した 3 年では見つかりませんでした。固定しているのは大問 4 題で物理・化学・生物・地学をひと通り回すという枠のほうで、どの分野も捨てられません。
- 電磁石は 2024 大問 2・2026 大問 2 の同じ位置に 2 年あります(間の 2025 は物理がふりこ)。リニアモーターカーは 2024(記述 1 問)と 2026([II] として 4 問)の 2 年に登場し、2026 のほうがはるかに踏み込んでいます。
頻出単元と周期(転写の分類・2009〜2026 の 18 年で大問の主要単元として数えたもの)
| 単元グループ | 大問で出た年 | 傾向 |
|---|---|---|
| 人体 | 2012・2014・2015・2018・2019・2022・2025 | 18 年で最も多い。2025 は呼吸と肺胞の計算 |
| 中和・水溶液の性質・溶解度 | 2009・2011・2012・2015・2017・2020・2021・2022・2023・2025・2026 | 化学の大問はここに集中。数値計算を伴う |
| 電流・電磁石 | 2012・2017・2020・2022・2023・2024・2026 | 近年は電磁石が中心 |
| 星・星座・月・惑星 | 2010・2012・2013・2014・2016・2017・2019・2020・2023 | 18 年で 9 回だが 2024〜2026 の 3 年は大問として無い |
| 気象 | 2009・2018・2022・2024・2026 | 温暖化・猛暑・森林のタイプなど気候とセット |
| 地層・岩石・地震・火山 | 2015・2021・2025・2026 | 2025・2026 と 2 年続いた |
| 植物のつくりとはたらき | 2010・2013・2021・2024(2026 大問 4 に) | 4〜8 年おき |
| 質量保存・量的関係・燃焼 | 2013・2016・2018・2019・2024 | 金属の加熱と重さの比 |
| ふりこ・力のつり合い・浮力 | 2009・2011・2013・2021・2025 | 物理のもう一つの柱 |
| こん虫・動物の分類・生態系 | 2011・2016・2017・2020・2023 | 2023 を最後に大問なし |
問い方の型
- 導入文が長いのが特徴です。会話文(2024 大問 3 の頌子さんとお父さん、2025 大問 4 の自由研究、2026 大問 4 の夏休みの宿題)や、その年の出来事から入る文章(2024 の世界自然遺産、2025 の阪神大震災 30 年、2026 の地震)が付きます。設問文の総量は 3 年の中央値で 4500 字前後あり、40 分で読み切る速さが要ります。
- 表・グラフからの計算が各年 4〜8 問あります。2024 は飽和水蒸気量の表から 4 問、2025 は呼吸の換気量と肺胞の表面積・中和で残る固体の質量 3 問、2026 は地震波の速さと発生時刻・溶解度・「暖かさの指数」。理科というより算数に近い処理量があります。
- 記述は年 2〜4 問(2024 年 4・2025 年 3・2026 年 2)。字数指定は付かず、「簡単に説明しなさい」「理由を答えなさい」の形です。内容は「ヒルギはどうやって塩を処理するか」(2024)、「振り子が時計に使われた理由」(2025)、「平常時と災害時を分けない備えとはどういうものか」(2026)のように、知識をその場の文脈に当てはめて言い直すタイプです。
- 「強いものから順に等号と不等号を使って並べなさい」(2024 大問 2 問 5・2026 大問 2 問 4 の 2 年)、「四捨五入して」(2025 大問 2 問 4)のような答え方の指定が入ります。
- 図のある小問は 3 年の中央値で 66%。図・表を見ないと答えられない設問が 3 分の 2 を占めます。
8-3. 社会(40 分・100 点・大問 2〜3 題・小問 21〜30)
年度×大問の題材表(2024〜2026・原本で確認)
| 年度 | 大問 1 | 大問 2 | 大問 3 |
|---|---|---|---|
| 2026(3 題・30 問) | 貿易+歴史 15 問 輸出入額の折れ線グラフ、貿易黒字・赤字 相手国上位 10 か国の表、加工貿易 貿易港ごとの輸出品目、牛肉の自給率 日宋貿易と大輪田泊の位置、勘合貿易 松前藩とアイヌ 鎖国当初のオランダ商館長日記を読んで幕府の警戒とオランダの主張を書く プロテスタント、日米修好通商条約 関税が上がった場合の消費者への影響 |
古代〜近世 6 問 長岡京に遷都した地形的な利点とそれによる問題を地図と会話文から説明 白村江、蒙古襲来 八戸藩の飢饉と害獣 江戸の都市人口の正誤組み合わせ |
米と物価 9 問 米の生産・価格 大正の米騒動とシベリア出兵 1993 年の冷害 価格弾力性の先生と生徒の対話 エンゲル係数上昇の原因について仮説を 2 つ立てさせる記述 |
| 2025(3 題・28 問) | 近代 7 問 スエズ運河とマラリア モビリティ革命、菱刈鉱山 ジャポニスム 大津事件のカード 2 枚から出来事の重要性を説明 アイヌ同化政策と「マイクロ・アグレッション」 |
旅と観光 19 問 オーバーツーリズム。訪日外国人の訪問先グラフ、バルセロナ 京都の遷都と応仁の乱と京野菜 北海道の樺太・シャクシャイン・十勝の輪作 鉄道路線図 2 枚から路線減少の理由を「石炭」を使って説明 土佐日記・奥の細道・伊能忠敬 庶民の旅を 3 段階に分類 |
地方分散 2 問 都市部への一極集中の解消 A〜C の市町村の同定 |
| 2024(2 題・21 問) | 通史 9 問 空らん 15 か所の語句記入 白村江、女帝、蒙古襲来 12 世紀以降の天皇の並べ替え 享保の改革以降の人物の並べ替え カード 2 枚の共通要因を「地理に注目して」説明 動画の倍速視聴と「パフォーマンス」 ユーチューバーの収入が伸びない理由 |
箱根駅伝と交通 12 問 旧国名 地形図の断面図と読み取り 雨温図 3 都市 4 県のサービス産業の表 アスファルト舗装で起きた問題を資料から説明 神戸淡路鳴門自動車道の所要時間と産業への影響 労働基準法と 1 日 8 時間 |
— |
座席の固定と枠
- 大問数は 2〜3(2024 年 2・2025 年 3・2026 年 3)、小問は 21〜30。転写がある 18 年でも大問 2〜4 の幅に収まります。
- どの大問も「以下の文章を読み、あとの問いに答えなさい」で始まる長いリード文型です(2024・2025・2026 の 3 年、全大問で共通)。地理の大問・歴史の大問という分け方ではなく、1 本のテーマの中に地理・歴史・公民が混ざって出ます。2026 大問 1 は「貿易」というテーマで現代の統計から日宋貿易・鎖国・開国まで一続きに問います。
- 各大問の問 1 が、リード文の空らんに語句を入れる問題です(2024 大問 1 は (1)〜(15) の 15 か所、2025 大問 1 は (1)〜(10) の 10 か所、2026 は大問 1・2・3 それぞれの問 1)。「文中の空らん…に入る適切な語句を答えなさい」という同じ問い方が 3 年続いています。ここだけで語句の短答が 10〜20 個並ぶ年があります。
頻出単元と周期(転写の分類・2009〜2026 の 18 年で大問の主要単元として数えたもの)
| 単元グループ | 大問で出た年 | 傾向 |
|---|---|---|
| 貿易・資源・エネルギー | 2009・2026(2 題) | 2026 は大問 1 と大問 3 の両方 |
| 都道府県・地域の同定 | 2011・2015・2017・2019・2021(2025 大問 3 に小問) | 大問としては 2021 が最後 |
| 地形図の読図 | 2012・2014・2016・2018(2024 大問 2 に小問 3 問) | 大問としては 2018 が最後。2024 に断面図・読み取り・ルートの 3 小問で復帰 |
| 近代の戦争と大正・昭和前期 | 2011・2012・2015・2021・2025(2026 大問 3 に小問) | 4〜6 年おき |
| 飛鳥・奈良時代 | 2010・2024・2026 | 2024・2026 と隔年で |
| 鎌倉・室町時代 | 2009・2019・2020・2022(2025・2026 に小問) | 3 年とも他の大問のリード文に混ざって出る |
| 戦後・現代史 | 2010・2011・2017・2019 | 大問としては 2019 が最後 |
| 日本国憲法・三権分立・選挙 | 2010・2012・2016・2023 | 公民の大問は 2023 が最後。2025 大問 1 問 6 に司法権の独立が記述として |
| 交通・通信網 | 2023・2024・2025 | 3 年連続。道路・鉄道・所要時間と産業の関係 |
| 観光・地域おこし | 2022・2025 | オーバーツーリズムなど |
| 経済・労働・産業の変化 | 2020(2024・2025・2026 に小問) | 大問としては 2020 が最後だが小問では毎年 |
問い方の型
- 記述が年 4〜5 問あります(2024 年 5 問/21 問中・2025 年 5 問/28 問中・2026 年 4 問/30 問中)。字数指定はなく、代わりに指定語句と「使用した語句には下線を引くこと」(2025 大問 2 問 2 の「人件費・工場」、問 8(4) の「石炭」、2024 大問 1 問 8(1) の「パフォーマンス」)や、資料・カード・グラフを「参考にして」という条件が付きます。
- 記述の中身は覚えた知識を書くものではなく、その場で渡された資料から筋を組み立てるものです。カード 2 枚の共通要因を地理から説明(2024)、鉄道路線図 2 枚の比較(2025)、江戸期の資料から幕府とオランダの立場を読み分ける(2026)、エンゲル係数上昇の仮説を 2 つ立てる(2026)、旅の資料 4 つを 3 段階に分類する(2025)。
- 文字数・文字種の指定が短答に付きます。「6 字で答えなさい」(2025 大問 2 問 3・2026 大問 3 問 4(2))、「漢字 2 字」「カタカナ 7 字」(2026)、「カタカナで」(2025)。
- 正誤の組み合わせ(「文章 I・II を読み、正誤の組み合わせとして正しいものを」2026 大問 2 問 2・問 6)、順番の並べ替え(2024 大問 1 問 5・問 6)、「すべて選びなさい」(2025 大問 2 問 7(4))、「2 つ選びなさい」(2026 大問 2 問 4)が混ざります。
- グラフ・表・地図・雨温図・地形図・路線図・史料と、資料の種類が多いのも特徴です。図表のある小問は 3 年の中央値で 29% ですが、リード文自体に資料が埋め込まれているため、実際に資料を見る量はこれより多くなります。
8-4. 国語(40 分・100 点・大問 2〜3 題・小問 20〜25)
国語は 2024 年度以降の問題文が資料にありません(著作権処理の関係で掲載されない年が多いためです)。ここに書いたのは 2016・2018・2023 年度に限った話で、直近の形式は市販の過去問集で確認してください。資料としては 2009〜2023 年の 10 冊分があります。
年度×大問の題材表(2016・2018・2023・原本で確認)
| 年度 | 大問 1 | 大問 2 | 大問 3 |
|---|---|---|---|
| 2023(3 題・25 問) | 漢字の書き取り A〜E の 5 問(独立した大問に) | 随筆 10 問 漫談家・徳川夢声が「間」と「虚実のバランス」について書いた文章 接続語、脱文をもどす位置 25 字以内・30 字以内の説明 2 問 作文問題「あなたが普段考えている『バランス』」 |
物語 10 問 加納朋子『てるてるあした』。親が破産して夜逃げした照子 慣用句の体の一部 心情説明の記述 4 問 |
| 2018(2 題・22 問) | 論説 10 問 稲垣栄洋『植物はなぜ動かないのか』。オオバコと雑草の戦略 15 字以内・20〜30 字以内の説明 脱文をもどす位置、抜き出し 作文問題「カシの生き方とヨシの生き方のどちらがすぐれているか」 |
物語 12 問 三浦しをん『風が強く吹いている』。箱根駅伝を目指す寛政大学陸上部の合宿 漢字 5 問 慣用句の体の一部 3 問 記号選択 8 問、心情の記述 2 問 |
— |
| 2016(2 題・20 問) | 論説 10 問 大澤真幸『自由の条件』。中学一年の冬と「自由」 漢字 5 問、接続語 40〜50 字の説明、抜き出し 作文「自由の範囲が大きくなっていくことをどう考えるか」 |
物語 10 問 須賀しのぶ『雲は湧き、光あふれて』。腰を痛めて野球を続けられなくなった益岡と代走の須藤 慣用句の体の一部 30 字以内・50〜60 字の記述 3 問 |
— |
座席の固定と枠
- 論説(または随筆)1 本+物語 1 本の 2 本立てです。2023 は漢字だけを独立した大問 1 に切り出して 3 題構成になりました。
- 小問は 20〜25。転写がある 10 年でも大問 2〜3・小問 20 前後で安定しています。
- 論説(随筆)が先、物語が後という並びは、精読した 3 年とも同じです。
問い方の型
- 記号選択が主軸です(3 年で全設問の 32〜64%)。心情・理由・内容の説明を 4 択・6 択から選ぶ形が多く、選択肢が長くなっています。
- 記述は年 5〜7 問。字数指定のある年(2016 は 30 字以内・40〜50 字・50〜60 字が 2 問、2018 は 15 字以内・20〜30 字、2023 は 25 字以内・30 字以内)と、字数指定のない年(2018 大問 2・2023 大問 3 は「自分の言葉でわかりやすく説明しなさい」)が混ざります。「問題文中の語句を用いて」(2016 問六、2018 問三・問五)、「『バランス』という言葉を使わないで」(2023)、「『目の前の落語家』という言葉を必ず使って」(2023)のような条件が付きます。
- 最後に「作文問題」が置かれます(2016 大問 1 問十、2018 大問 1 問十、2023 大問 2 問十の 3 年)。「自分の毎日の生活や経験なども具体的に盛りこんで、自由に作文して下さい」(2016)、「自分の経験を具体例としてあげながら」(2018)、「実際の経験や具体例をあげ」(2023)と、本文の主題を自分の経験に引きつけて書かせます。設問文の中に「評価は内容と表現の両面から行います」(2016)、「評価は、表記もふくめた言葉としての正しさ、また、巧みさにも着目しながら」(2023)と評価の観点まで書いてあります。字数の指定はなく、「必ず解答欄内に収まるように書いて下さい」(2023)とあります。
- 慣用句の空欄に体の一部を表す漢字を入れる問題が 3 年連続です(2016 大問 2 問二「■をしゃくった」「■を寄せて」、2018 大問 2 問二「■を向けた」など 3 問、2023 大問 3 問三)。
- 接続語・語句の空欄補充を記号で選ぶ問題も 3 年連続です(2016 大問 1 問二・大問 2 問一、2018 大問 1 問一、2023 大問 2 問一・大問 3 問二)。「〜に入れるのに最も適当な語を、それぞれ次のア〜カの中から一つずつ選び」という同じ言い回しが、2010〜2023 の資料の中で繰り返し現れます。
- 漢字の書き取りはカタカナ→漢字が 5 問で、「ていねいに書きなさい」の指示つきです(3 年とも)。
- 脱文をもどす位置を答える問題(2018 大問 1 問六、2023 大問 2 問三)、抜き出し(2016 問七、2018 問九、2023 問九)も繰り返し出ます。
9. しばらく出ていない単元(復活の警戒)
転写の単元分類(2009〜2026)で大問の主要単元として数えたものです。精読していない年の細部は保証できません。最終確認年度は、その単元を大問として最後に確認できた年度です。
| 科目 | 単元 | 大問で出た年(転写の分類) | 最終確認年度 | 状況 |
|---|---|---|---|---|
| 算数 | 速さの大問 | 2009・2010・2011・2012・2013(2 題)・2014・2019・2021・2023 | 2023 | 18 年で 11 大問と多いのに、大問としては 2023 が最後。2026 は説明の記述として大問 2 に登場した。次に戻る候補の筆頭 |
| 算数 | 仕事算・ニュートン算 | 2011(2 題)・2018・2021 | 2021 | 2021 以来 5 年なし。2026 大問 1(7) に仕事算の小問 |
| 算数 | 平面図形の求積・面積比を大問の柱に | 2009・2011・2016(2 題)・2019・2022・2023 | 2023 | 2023 が最後。近年は大問 1 の小問に降りている |
| 算数 | 場合の数の大問 | 2017・2024 | 2024 | 2024 は説明の記述として。純粋な数え上げの大問は 2017 が最後 |
| 算数 | 水量とグラフ | 2014・2015・2024 | 2024 | 2024 に 9 年ぶりに戻った。2026 は大問 1(5) に小問 |
| 理科 | 星・星座・月・惑星 | 2010・2012・2013・2014・2016・2017・2019・2020・2023 | 2023 | 18 年で 9 回。2024〜2026 の 3 年は大問として無し。理科で最も長く空いている。月の満ち欠け・南中時刻・星の日周運動といった計算を含む |
| 理科 | こん虫・動物の分類・生態系 | 2011・2016・2017・2020・2023 | 2023 | 2023 が最後。生物は 2024 植物→2025 人体→2026 植物と続いている |
| 理科 | てこ・つり合い・ばね・浮力 | 2009・2011・2013・2021 | 2021 | 物理は 2024 電磁石→2025 ふりこ→2026 電磁石。力のつり合い系が長く空いている |
| 理科 | 光・音 | 2014(2024 大問 1 問 8 に赤い街灯の小問) | 2014 | 大問としては 12 年なし |
| 社会 | 公民(日本国憲法・三権分立・選挙制度)を大問の柱に | 2010・2012・2016・2023 | 2023 | 2023 が最後。小問では毎年出るので、大問として戻ると分量が一気に増える |
| 社会 | 地形図の読図を大問の柱に | 2012・2014・2016・2018 | 2018 | 2018 が最後・18 年で 4 回。2024 大問 2 に断面図・読み取り・ルートの 3 小問で復帰しており、大問への復帰も念頭に |
| 社会 | 都道府県・地域の同定を大問の柱に | 2011・2015・2017・2019・2021 | 2021 | 2021 が最後・18 年で 5 回。2025 大問 3 に市町村の同定の小問 |
| 社会 | 戦後・現代史 | 2010・2011・2017・2019 | 2019 | 2019 が最後。近現代は 2025 大問 1・2026 大問 3 に出ているが、戦後史そのものは空いている |
| 国語 | 詩・短歌・俳句/古文/学校文法(品詞・敬語) | 精読・構成を数えた 10 年(2009〜2023)で見つからず | 資料が 2023 年度まで | 出題の可能性を否定する材料もない。2024 年度以降の資料が無いため、直近の形は市販の過去問集で確認してほしい |
算数の 4 単元は、いずれも大問 1 の小問には降りて出ています。戻す順の目安は 7 節にまとめました。
10. 形式面の注意
算数
- 40 分・大問 5 題・小問 17〜25。小問数は 2024 年 17 → 2025 年 18 → 2026 年 25 と増えました(2026 は大問 4 の 10 判定が効いています)。
- 図のある小問は 3 年で 39〜64%(2024 年 47%・2025 年 39%・2026 年 64%)。図を読んで解く比重が年により動きます。
- 作図は 2025 大問 1(6)(円すいの切り口)の 1 問で、3 年のうち 1 年です。
- 円周率の但し書き・桁指定・四捨五入の指示は、精読した 3 年の設問文には現れませんでした。
- 解答用紙は問題冊子に同梱されています(2024・2026 の転写注記)。説明を書く欄の実寸は転写では読み切れないので、市販の過去問集で確認してください。
理科
- 40 分・大問 4 題・小問 35〜40(1 問あたり約 1 分)。記号選択と短答でほぼ 9 割です(2024 短答 57%・選択 31%、2025 短答 55%・選択 38%、2026 選択 56%・短答 33%)。
- 作図は 2026 大問 3 問 1(溶解度曲線を点と線で描く)で 1 問。3 年のうち 1 年です。
- 記述に字数指定のある年は 18 年中 28%。精読した 3 年の記述に字数指定はありませんでした(「簡単に説明しなさい」の形)。
- 単位・けたの指定(「秒速何 km」「何 g」「四捨五入して」)が計算問題に付きます。答え方の指定を読み落とさないようにしてください。
社会
- 40 分・大問 2〜3・小問 21〜30。作図は精読した 3 年にありません。
- リード文が長く(導入文の中央値で 3100 字前後)、設問文と合わせると 40 分でかなりの分量を読みます。
- 語句の答えは漢字指定が付くことがあります(2025 大問 2 問 8(1)「漢字で答えなさい」)。
- 記述の解答欄の大きさは転写では読み切れません。指定語句つきの記述がどれくらいの分量を求めているかは、市販の過去問集の解答欄で確認してください。
国語
- 40 分・大問 2〜3・小問 20〜25。図表はありません。
- 本文の量が多く、精読した 3 年の本文+設問で A4 換算 20〜24 頁分の転写があります。40 分で 2 本読んで作文まで書き切る配分が要ります。
- 作文の解答欄は問題冊子の外にあり、実寸は転写では読み切れません。市販の過去問集で欄の大きさを見て、そこに収まる分量を練習してください。
- 「(『です・ます』で結ばなくてもかまいません。)」(2016)のような但し書きが作文に付きます。
11. 学年別ロードマップ
| 段 | 何をするか | この学校での重み |
|---|---|---|
| 小 4(土台) | 計算の正確さ(分数・小数・単位換算)、図形(立方体・円柱を切ったらどんな面が出るかを実物やスケッチで見る)、読解(線部の言い換えを口で言う)、短い記述(理由を 1 文で)、漢字語彙の 5 本。頌栄で最終的に効く単元の入口は「一行題を速く正確に解く癖」「立体を手で作って眺めること」「なぜそうなるかを声に出して説明する習慣」 | 差はほぼありません。時間計測はまだしません。ただし「答えだけでなく理由を言う」習慣は、この学校ではそのまま得点になるので早くから |
| 小 5(幅) | 全分野をひととおり学び終える段。1 週間の割り振りは「平日 15 分×5 + 週末 60 分」を基本形にします(下に配分を書きました) | 算数の大問 1 に出る一行題の幅はここで作ります。理科の 4 分野は毎年ひと通り回るので、どれも捨てられません。社会のテーマ横断型は、分野別の暗記だけでは届きません |
| 小 6(仕上げ) | 7 節の 8 項目。夏以降、算数は同じ場所を縦に(大問 1 だけ 3 年分、大問 2 の説明だけ 4 年分、大問 4 の立体だけ 3 年分)、理科・社会・国語は年度通しで 40 分を計ります。書いたもの(算数の説明・社会の記述・国語の作文)は必ず人に見てもらいます | 算数は座席が決まっているので縦の演習が効きます。ほかの 3 科目は書く分量と時間の感覚が主戦場で、通し演習の回数より「書いたものを直す回数」が効きます |
小 5 の 1 週間の割り振り(基本形: 平日 15 分×5 + 週末 60 分)
- 平日 15 分×5 のうち 2 日: 算数の一行題を、8-1 の題材表を「小 5 で一巡する単元リスト」として使いながら順に当たります。順番は、割合・平均(平均算は受験用教材の単元)→ 食塩水 → 速さと通過算 → つるかめ算(個数を合計から逆算・受験用教材の単元)・過不足算(受験用教材の単元)→ 角度と平面図形 → 立体の体積と表面積 → 規則性 → 水量 → 推理。
- 平日 15 分×5 のうち 2 日: 理科の 4 分野(人体・水溶液と中和・電流と電磁石・天体・地層と地震・気象・ふりこ)を計算つきで一巡し、「表を見て比例か反比例かを言う」習慣をつけます。
- 平日 15 分×5 のうち 1 日: 社会は地理と歴史を同じ土地でつなげて覚えます(貿易港と日宋貿易、北海道と松前藩、京都と応仁の乱)。
- 週末 60 分: 国語の論説と物語の記述を「線部の言い換え+理由」の 2 部で書き、直してもらう回数を稼ぎます。ただし国語は 2024 年度以降の資料が無いので、直近の形式は市販の過去問集で補ってください(→ 13 節)。
この学校は小 4 から始めるとどこで差がつくか: 小 5 での全分野の一巡(特に理科 4 分野と算数の一行題の幅)と、小 6 で「書いたものを直してもらう回数」です。4 科目すべてに日本語で説明させる設問があり、算数の「なぜこの計算ではいけないか」や国語の作文は、模範解答を見ても自分の答案のどこが足りないか一人では分かりにくいものです。添削の往復回数がそのまま差になります。逆に、算数の座席が決まっている分、直前期にどこを重点的に回すかは決めやすい学校です。
12. この学校と併願するなら
観点は「同じ形式・同じ頻出単元・同じ問い方なら過去問演習が二重に効くか」だけです。難易度・偏差値帯・入試日程の重なり・通学圏は見ていません。数字は科目ごとの出題構造の近さ(0〜100・100 が最も近い)で、自動集計によるものです。同じ問題が出るという意味ではありません。
- 晃華学園中学校(東京都・女子校)— 4 科目すべてが近く、算数が最も近いので演習を相互に回しやすい相手です。
- 開智中学校(埼玉県・共学)— 社会・算数が近く、理科はやや離れます。
- 香蘭女学校中等科(東京都・女子校)— 国語が最も近く、記述と選択の配分が似ています。理科は離れます。
8 校の一覧・記述量・注意は 併願候補ページ へ。
13. 資料の限界
- 入試回が分かりません。学校の公表資料では第 1 回と第 2 回の 2 回があり、いずれも 4 科目各 40 分・100 点ですが、過去問の転写は 1 年につき 1 冊しかなく、それがどちらの回のものかは資料から区別できません。ここに書いた座席の固定・単元の周期は「1 年 1 冊」を並べた結果であり、回ごとの違いは反映していません。回別に収録された市販の過去問集で確かめてください。
- 国語は 2024 年度以降の問題文が資料にありません(著作権処理の関係で掲載されない年が多いためです)。国語について書いたのは 2016・2018・2023 年度に限った話で、直近 3 年の形式・出典・作文問題の有無は市販の過去問集で確認してください。出典(著者・作品)も同じ制約を受けており、資料に残っているのは 2009〜2018 年と 2023 年の一部です。
- 図は文字の説明としてしか残っていません。算数の図のある小問は 3 年で 39〜64%、理科は 66% ありますが、実際の図・グラフ・地形図は転写に含まれません。図から読み取る設問の細部(目盛りの刻み・線の重なり方)は、この分析では扱えていません。
- 解答用紙の実寸が分かりません。算数の説明欄、社会の記述欄、国語の作文欄がどれくらいの大きさかは、点の取り方に直結するのに転写では読めません。市販の過去問集の解答用紙(縮尺表示つき)で確認し、実際にその大きさで書く練習をしてください。
- 転写の読み取り確度に幅があります。算数・理科は 18 年中 13 年が読み取り確度が低めの年で、2024〜2026 も含まれます(社会の 2024〜2026 と理科の 2026 は確度が高め)。単元名の割り当てや小問の数え方に誤差がありえます。3 年以上の反復として書いたものは設問文を読み直して確かめていますが、それ以前の年の周期表は転写の分類を数えただけです。
- 設問別の配点が分かりません。どの設問に何点配られるかは問題冊子に印刷されていないため、「記述が何点分か」は書けません。記述の問数(社会 4〜5 問・国語 5〜7 問+作文・理科 2〜4 問・算数 1〜2 問)から重みを推し量ってください。
- 難易度・偏差値・合格可能性・学校の理念・入試結果には触れていません。この分析は出題の形と中身だけを見たものです。
- 「〜のように見える」と書いた箇所は題材からの推測で、裏づけとなる資料はありません。
資料どうしの食い違い
学校の公表資料と過去問の原本とのあいだで、記述が食い違う点は見つかりませんでした。ただし公表資料には第 1 回・第 2 回の 2 回があるのに転写は 1 年 1 冊しかない、という対応の欠けがあり、これが上の「入試回が分かりません」です。
頌栄女子学院中学校(東京都・school_id 78)/作成 2026-08-18
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数字はすべて出所つきで、換算や評価語は足していません(→ 方法論)。合格可能性・お子さんとの相性は扱いません。更新 2026-08-17。
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