香蘭女学校中等科 の過去問分析

香蘭女学校中等科の過去問を年度ごとに数えて、何が固定で何が毎年変わるか・よく出る単元・過去問の使い方をまとめたページです。

香蘭女学校中等科 過去問分析(2009〜2026 年度・第 1 回相当・最大 18 年分)

更新 2026-08-20。


1. この学校の基本情報

項目 内容
所在地 東京都品川区
男女 女子校
入試回と日程・科目 第 1 回 2 月 1 日午前 — 4 科(国語・算数・社会・理科)/第 2 回 2 月 2 日午後 — 2 科(国語・算数)
試験時間 第 1 回は国語 50 分・算数 50 分・社会 30 分・理科 30 分。第 2 回は国語 50 分・算数 50 分
配点 第 1 回は国語 100 点・算数 100 点・社会 50 点・理科 50 点。第 2 回は国語・算数の各 100 点
面接 第 1 回・第 2 回とも面接はありません

上の表は 2026 年度の募集要項による内容です。旧称は香蘭中学校・高等学校(1949 年〜)、香蘭女学校中学校・高等学校です。

いまの小 6 は 2027 年 2 月、小 5 は 2028 年、小 4 は 2029 年の入試を受けます。


2. このページでわかること

このページは、どんな問題が出るか・家で何をやるかだけを扱います。難易度・偏差値・合格可能性・入試結果は扱いません(偏差値募集要項・入試結果)。

過去問そのものの回し方は 過去問の使い方、受験用語は 用語集 にまとめてあります。

以下、大問(問題の大きなかたまり)・小問(その中の一問)という言い方をします。


3. まず結論だけ(10 行)

結論

  1. この学校は「同じ種類の問題が、同じ場所に出る」学校です。同じ問題が出るわけではなく、数字も設定も文章も毎年変わります。変わらないのはどの座席(問題の置き場所)にどの種類の問題が座るかと、1 問あたりに使える時間のほうです。
  2. 算数の座席がきわめて安定しています。小問 22 問は資料のある 17 年(2009〜2026)すべてで同じ数で、2024〜2026 は大問 1 が 14 問の小問集合、大問 2 が 2 問、大問 3 が 3 問、大問 4 が 3 問と 3 年とも同じです。理科も 2024 年以降は大問 2 が生物、大問 3 が物理、大問 4 が化学の 3 年連続です。
  3. 一方で社会に座席はありません。2 大問という数は 2019 年から変わりませんが、中身は 1 つのテーマの読み物に下線部をつけて地理・歴史・公民をまたいで聞く形で、分野で大問が分かれていません。

家でやること 3 つ

  1. 算数の大問 1 の (1)〜(4)(四則計算 2 問・逆算 2 問)を毎日 4 問解きます。
  2. 算数の大問 1 の (5)〜(14) を「1 問 1 分半」で 10 問回します。
  3. 社会の正誤判定の 4 択を、選択肢 1 本ずつに○×と理由をつけながら潰します。

今週やる 1 つ

  1. 理科の大問 1 のばね・てこを 2024〜2026 の 3 年分続けて解き、表から 1 g あたりののびを出す・支点からの距離で計算する、の 2 手が手から出てくるか確かめます。

注意

  1. 国語は 2021 年度以降の問題文が資料にありません(著作権処理の関係で掲載されない年が多いためです)。ここに書いた国語の話は 2020 年度までのものです(→ 13 節)。

4. 資料の状況

どの年をどこまで見たかを、3 つに分けて書きます。精読した年(設問文まで読んだ年)/構成だけ数えた年(転写データの単元分類で大問ごとの主要単元を数えた年)/資料のある年(転写が存在する年)。転写=過去問の紙面を文字データに起こしたもの、です。

科目 精読した年 構成だけ数えた年 資料のある年 判読の確度
算数 3 年(2024〜2026) 14 年(2009〜2023 のうち資料のある年) 17 年(2009〜2026。2013 は資料に無し) 小問はすべての年で 22 問。図のある小問が 33% で、図そのものは転写できないため図の説明文からの推定を含みます。読み取り確度が低めの年が 17 年中 12 年(2025・2026 を含む)
理科 3 年(2024〜2026) 15 年(2009〜2023) 18 年(2009〜2026) 表と実験の説明が多い科目です。読み取り確度が低めの年が 18 年中 8 年。精読した 3 年はいずれも確度が高くなっています
社会 3 年(2024〜2026) 15 年(2009〜2023) 18 年(2009〜2026) 長い読み物と下線部の設問まで読めます。読み取り確度が低めの年が 18 年中 3 年。精読した 3 年はいずれも確度が高くなっています
国語 3 年(2017・2018・2020) 8 年(2009〜2016 のうち資料のある年) 11 年(2009〜2018・2020。2019・2021 年度以降は資料に無し) 国語は 2021 年度以降の問題文が資料にありません(著作権処理の関係で掲載されない年が多いためです)。ここに書いたのは 2009〜2020 年度に限った話で、直近の形式は市販の過去問集で確認してください

5. 一番大きな結論

香蘭女学校中等科は「同じ種類の問題が、同じ場所に出る」学校です。同じ問題が出るわけではありません。数字も設定も文章も毎年変わります。変わらないのはどの座席(問題の置き場所)にどの種類の問題が座るかと、1 問あたりに使える時間のほうです。

したがって過去問の使い方は、①算数と理科は「同じ座席を縦に 3 年分続けて解く」、②社会と国語は「年度通しで時間を計る」の二本立てが素直です。単元ごとの解き方を習得する使い方(算数の大問 1 の 14 問、理科の大問 1 のばね・てこ)も、座席が決まっている分だけ狙いを絞りやすくなります。

科目ごとに求められる技は違います。算数は「小問集合を速く正確に」、理科は「表を読んで計算する」、社会は「正誤を速く判定する」、国語は「書く」。そして 4 科目に共通するのは時間です。


6. この学校らしさが出る場所


7. 今からやるなら(優先順)

想定している学年: 受験学年(小 6)の、過去問演習に入っている段階を前提に優先順を付けています。小 5 以前なら、この節は「最終的にここへ向かう」地図として読み、日々の学習は基礎(計算の正確さ・図形・読解・短い記述・漢字語彙)を先に進めてください。時間を計った過去問演習は小 6 の夏以降が目安です。学年別の道筋は 11 節にまとめました。

各項目の根拠(年度と実例)は 8 節(科目別の詳細)を参照してください。先頭の [ ] は家での回し方の目安、末尾の(確認: 〜◯年度)は、その内容を原本で確認できている最後の年度です。

  1. [毎日 10 分] 算数・大問 1 の (1)〜(4) を毎日 4 問(想定: 小 6 通年、小 5 から始めてよい)— 3 年とも同じ座席に四則計算 2 問・逆算 2 問が入ります。逆算はかっこが 3 重になり、分数と小数が混ざります(2026 の (4) は「1 4/9 ×(□+2 1/2)」を含む 3 段の逆算)。22 問中の 4 問がここで確実に取れます。(確認: 〜2026 年度)
  2. [毎日 10 分] 算数・大問 1 の (5)〜(14) を「1 問 1 分半」で 10 問(小 6)— 3 年とも割合・食塩水・速さ・場合の数・数の性質が入り、場合の数は 3 年とも (8) の位置、食塩水は 3 年連続、速さも 3 年連続です。単元別の一問一答形式でタイマーをかけて回すのが最短です。(確認: 〜2026 年度)
  3. [週末 60 分] 算数・大問 3 と大問 4 を縦に — 大問 3 は「条件を並べて絞る」形(2024 の 5 つのおもりの重さ、2026 のカード配り)で、表を書いて場合を尽くし、最後の (3) が「全部で何通り」で終わります。大問 4 は図形で、2024 が立体(積んだ立方体から抜き取った表面積と体積)、2025・2026 が平面図形の面積比です。相似と面積比を「最も簡単な整数の比で」答える形(2025)に慣れておきます。(確認: 〜2026 年度)
  4. [週末 60 分] 理科・大問 1 のばね/てこ(小 6)— 2024 のばねの全長、2025 の棒ばかり、2026 のばねと 3 年連続です。表から 1 g あたりののびを出す・支点からの距離で計算する、の 2 手で解ける形が続いています。あわせて選択肢の吟味(誤っているもの・2 つ選び・判断できないもの)に慣れておきます。(確認: 〜2026 年度)
  5. [週末 60 分] 理科・大問 4 の化学計算(小 6)— 中和が 2024・2026、燃焼が 2025。「表のどこがちょうど反応した点か」を見つけて比例で伸ばす手順は 3 年とも共通です。(確認: 〜2026 年度)
  6. [週 1 回] 社会・正誤判定の 4 択(小 6、小 5 から少しずつ)— 「下線部について述べた文章として正しいものを 1 つ」「誤っているものを 1 つ」の 2 つで設問の 6 割以上が回っています。選択肢 1 本ずつに○×と理由をつける訓練が、そのまま 30 分 40 問の処理速度になります。あわせて年代の並べ替え(2024・2025・2026 の 3 年連続。出来事を古い順に、元号を古い順に)で時代の順序を確実にし、地形図(記号・縮尺の計算・読み取り)を 1 セット仕上げ、統計の表から都道府県・作物を上位 5 位の顔ぶれで当てる練習をしておきます。(確認: 〜2026 年度)
  7. [週 1 回] 国語・理由と心情の記述(小 6、書く量は小 5 から)— 字数指定がほぼ無いので、解答欄の大きさが分量の指示になります。2017 は 17 問中 8 問が記述だった年もありました。物語 1 本+説明的な文章 1 本を 50 分で解く練習、カタカナ→漢字の書き取りを毎日 3〜5 問、抜き出しの条件読み(漢字二字で、文中から)もあわせて回します。ただし 2021 年度以降の形は資料から追えていないので、市販の過去問集で直近 3 年ぶんを 1 回解いて確かめてから使ってください。(確認: 〜2020 年度)
  8. [週 1 回] 理科・社会の時間配分を体に入れる(小 6 の秋以降)— 理科 30 分 28 問、社会 30 分 40 問は、解く前に「読む順番」を決めておかないと終わりません。会話文・読み物は先に設問を見て、必要な下線部の周辺だけ読む回し方を過去問で身につけます。(確認: 〜2026 年度)

8. 科目別の詳細

科目ごとの形式面の注意は 10 節に、しばらく出ていない単元は 9 節にまとめました。

8-1. 算数(50 分・100 点・大問 4・小問 22)

年度×大問の題材表(2024〜2026 の 3 年を設問文で精読したもの)

大問 1(14 問) 大問 2(2 問) 大問 3(3 問) 大問 4(3 問)
2024 計算 2・逆算 2 + 約分と差/売買損益/三角形の面積比/4 人を 2 部屋に分ける場合の数/3 と 7 の 100 個の積の一の位/4 でも 7 でも割り切れない整数/中心角 45 度のおうぎ形の組合せ/つるかめ算(個数を合計から逆算・130 円と 170 円のお菓子)/食塩水/速さ(香さんと蘭子さんの出会い) おうぎ形の転がり(中心 O の動いた線の長さ) 推理・論理(重さの違う 5 つのおもりの平均から順位と差を出す) 立体(1 cm の立方体を積んだ塊から抜き取った後の表面積と体積)
2025 計算 2・逆算 2 + 0・2・5 だけでできる整数の並び/立方体の切断(点 P・Q・R)/展開図の数字/道順の場合の数/積が 4851 の 2 数/池の周りの速さ/正方形 2 つの角度/和差算(赤青黄緑のおもり)/13 年ゼミと 17 年ゼミ/食塩水 規則性(正方形の各辺を 3 等分して増えていく図形の個数と長さ) すごろく(10 円玉の表裏で進む・つるかめ算+止まれないマス+2 人の場合の数) 平面図形(直角三角形の中の角度と面積比 2 問)
2026 計算 2・逆算 2 + 赤青白の玉の割合/正方形 2 つの周りの長さと面積/食塩水の入れかえ/1〜4 のカードの場合の数/正三角形だけでできた立体(展開図)/玉ねぎの L・M・S の割合/分母と分子の差が 25 の分数/規則的に並ぶ分数/正六角形の中点を結んだ図形/速さ(家から学校・妹と姉) 展開図の面に色をぬる場合の数 推理・論理(赤青白のカード 12 枚を 3 人に配る得点差と通り数) 平面図形(正方形と正三角形 2 つを組み合わせた図の面積と長さ)

大問の並びと分量

頻出単元と周期(精読した 3 年)

単元 出た年(位置) 一言
四則計算・逆算 2024・2025・2026 の大問 1(1)〜(4) 3 年連続で同じ 4 つの座席。分数・小数の混合、かっこが 3 重になる逆算
場合の数 2024(8)・2025(8)・2026(8)、さらに 2025 大問 3(3)・2026 大問 2 3 年とも大問 1 の (8) に入っている。道順・部屋分け・カードの並べ方・色のぬり分け
食塩水の濃度 2024(13)・2025(14)・2026(7) 3 年連続。混ぜる・入れかえるの 2 通り
速さ 2024(14)・2025(10)・2026(14) 3 年連続で大問 1 の後半。出会い算・池の周りの追いつき・妹と姉の追いつき
数の性質 2024(9)(10)・2025(7)(9)(13)・2026(11) 3 年連続。倍数の個数・一の位・最小公倍数(セミ)・分数の範囲
平面図形の面積・面積比 2024(7)・2025 大問 4・2026(6)(13)+大問 4 3 年連続。相似と面積比を「最も簡単な整数の比で」答えさせる年がある(2025)
立体図形 2024 大問 4(積んだ立方体)・2025(6)(切断)・2026(9)(正三角形の立体) 3 年連続で立体がどこかに入るが、大問になったのは 2024 だけ
規則性・数列 2025 大問 2・2025(5)・2026(12) 図形が増えていく規則、分数の数列
推理・論理 2024 大問 3・2026 大問 3 条件を並べて絞り込む。3 問目が「全部で何通り」で終わる形
割合と比・売買損益・つるかめ算・和差算 2024(5)(6)(12)・2025(12)・2026(5)(10) 大問 1 の中の文章題枠。3 年とも 2〜3 問

問い方


8-2. 理科(30 分・50 点・大問 4・小問 27〜34)

年度×大問の題材表(2024〜2026 の 3 年を設問文で精読したもの)

大問 1 大問 2 大問 3 大問 4
2024(34 問) 分野横断(14 問): 温室効果ガス・偏西風・ガスバーナーの点火・ばねの全長とおもり・かおりさんと父の会話・水の沸騰に必要な熱・クモの足・カニの数と月の満ち欠け・ハサミのてこ 生物(7 問): ウマとヒトの誕生・せきつい動物・胎児と血管(図に描き込む作図 1 問) 物理(6 問): ふりこ(脈拍で 10 往復を測る・おもりの重さと糸の長さ・グラフの形) 化学(7 問): 胃腸薬の水酸化マグネシウムと塩酸の中和(表からちょうど中和する点・割り切れない場合は四捨五入)
2025(27 問) 分野横断(8 問): 香さんの夏の帰省の会話から入道雲・真夏日と夏至・汗の塩分濃度・体温調節・淡水の生き物・棒ばかり(てこ) 生物(6 問): 節分と立春・モヤシ(リョクトウ)とカイワレダイコンの育て方・光合成(記述 1 問) 物理(7 問): 虹と逆さ虹(氷の結晶での反射と屈折・入射角と屈折角の表から角度を求める) 化学(6 問): ろうそくとガスバーナーの燃焼・酸素とメタンの重さの計算・消火に有効な気体
2026(28 問) 分野横断(8 問): 2025 年 7 月のカムチャツカ半島の地震のニュースを親子で話す形から、マグニチュード・成層火山・火山ガスの二酸化炭素の集め方(記述)・ばね・外来種・食物連鎖のグラフ 生物(7 問): オナモミ(風媒花・ひっつき虫・茎の断面の作図・日照時間と花芽) 物理(7 問): 電磁石とコイル(方位磁針の向き・実験表の読み取り・発光ダイオード) 化学(6 問): 塩酸と水酸化カルシウムの中和・温泉の川の中和(BTB 液)

大問の並びと分量

頻出単元と周期(精読した 3 年)

単元 出た年 一言
ばね・てこ(力のつり合い) 2024・2025・2026 の大問 1 3 年連続。表から比例の関係を読んで未知の値を出す
中和 2024 大問 4・2026 大問 4 2 年。表の「ちょうど反応する量」から比例計算
植物のつくりとはたらき 2025 大問 2・2026 大問 2 2 年連続。発芽・光合成・花のつくり
気象・太陽 2024 大問 1・2025 大問 1 温暖化・偏西風・入道雲・夏至の南中高度
生態系・食物連鎖 2026 大問 1(2 問) 外来種、増減のグラフの形を選ぶ
光・電磁石・ふりこ 2024 ふりこ・2025 光・2026 電磁石(すべて大問 3) 物理の大問は 3 年とも別単元。回している
実験器具の操作 2024 大問 1・2025 大問 4 ガスバーナーが 2 年
こん虫・動物の分類 2024 大問 1・2024 大問 2・2025 大問 1 クモの足のつき方、せきつい動物、淡水の生き物

問い方


8-3. 社会(30 分・50 点・大問 2・小問 39〜45)

年度×大問の題材表(2024〜2026 の 3 年を設問文で精読したもの)

大問 1 大問 2
2024(43 問) 紙(20 問): A〜D の 4 本の文章。パピルスと中東・平安の絵巻物・福沢諭吉の塾・陸奥宗光の年代並べ替え・国連の活動・和紙の伝統的工芸品・自由貿易と古紙の割合・林業・都知事選の年代別投票率(記述)・衆議院の選挙制度・北里柴三郎と熊本県・浜田市の地形図(記号・縮尺計算・読み取り) 地名(23 問): 名主・本州四国連絡橋・江戸の火事・玉川上水・讃岐平野のため池・茨城県の農業・大森貝塚・四大公害・甲府盆地の扇状地・鎌倉の建築・古代の税制・デジタル地域通貨(記述)
2025(45 問) 水(22 問): 季節風・米と大豆の収穫量の表・森林と木造建築・黒部と水力発電(記述)・台風・高度経済成長と第二水俣病・公害の法律・国連と水へのアクセス・南南問題・マイクロプラスチック・旬の魚・一遍上人絵伝・世界人口 カレー(23 問): インドの首相・古代の遺跡・地形図の読み取り・正距方位図法・ジャガイモの生産量の表・戦争中の生活・ポツダム宣言・キング牧師・缶とリサイクル・食品表示と国会・ふるさと納税(記述)・レトルト食品のイメージ変化の資料
2026(39 問) 鎌倉と女性の働き方(19 問): 観光公害・平泉の中尊寺と出土品・岩手県と大谷翔平・執権と御恩/奉公・神奈川県の資料判別・女性の雇用のグラフ(記述)・ローリングストック・黒柳徹子とユニセフ・SDGs の 5 番目・戦後の女性の地位 平成の時代(20 問): ベルリンの壁・元号の並べ替え・和歌・消費税・参議院議員選挙(2025 年 7 月)・三審制・日本国憲法・日明貿易・日米安全保障条約・発電・自衛隊の指揮監督権・世界地理

大問の並びと分量

頻出単元と周期(精読した 3 年)

単元 出た年 一言
年代の並べ替え 2024 大問 1 問 6・2025 大問 2 問 6・2026 大問 2 問 2 3 年連続。出来事を古い順に、元号を古い順に
都道府県の同定 2024(熊本県)・2025(長崎ほか)・2026(神奈川県ほか) 3 年連続。文章や資料の表から県を当てる
環境問題・防災 2024(四大公害・江戸のリサイクル)・2025(第二水俣病・マイクロプラスチック・公害の法律)・2026(ローリングストック・防災) 3 年連続で各年 2〜3 問
国際社会・国際協力 2024(国連の活動・先住民族)・2025(国連・南南問題・水へのアクセス)・2026(ユニセフ・SDGs) 3 年連続。国連と世界の課題
貿易・資源・エネルギー 2024(自由貿易・古紙)・2025(水力発電)・2026(石油・発電の比較) 3 年連続。発電方式は 2 年
鎌倉・室町時代 2024 大問 2 問 14・2025 大問 1 問 12・2026 大問 1 の柱と大問 2 問 11 3 年連続。2026 は大問 1 のテーマそのもの
戦後・現代 2024(東京五輪)・2025(高度経済成長)・2026 大問 2 の柱 3 年連続
地形図の読図 2024 大問 1 問 12〜14・2025 大問 2 問 7 2 年連続。2026 は無し。地図記号・縮尺の計算・読み取りの 3 点セット
選挙制度・国会 2024(投票率・衆院選)・2025(国会)・2026(参院選・三審制・自衛隊) 3 年連続。公民は大問の後半に固まりやすい
農業・畜産の統計表 2024(茨城県)・2025(米・大豆・トマト・みかん)・2026 は無し 上位 5 道府県の表から作物を当てる形が 2 年

問い方


8-4. 国語(50 分・100 点・大問 2・小問 16〜32/2009〜2020 年度で見る限り)

先に資料の断りです。国語は 2021 年度以降の問題文が資料にありません(著作権処理の関係で掲載されない年が多いためです。2019 年度も同じです)。ここに書いたのは 2009〜2020 年度に限った話で、原本の設問文を精読したのは 2017・2018・2020 の 3 年ぶんです。直近の形式は市販の過去問集で確認してください。

年度×大問の題材表(2017・2018・2020 を設問文で精読したもの)

大問 1 大問 2
2017(17 問) 物語(あさのあつこ『13 歳のシーズン』): 茉里と深雪の会話。記号選択 4・記述 3 評論(苫野一徳『子どもの頃から哲学者』): 哲学は思考の地図。漢字 5・記号選択 3・抜き出し 1・記述 5
2018(32 問) 物語: 童話をめぐる「わたし」とみっくん。漢字 4・線部の様子と行動の記号選択 10・記述 4 評論(ドリアン助川『プチ革命 言葉の森を育てよう』): 【文章 A】【文章 B】の 2 本立て。漢字 3・語句と表現技法・意見を書く設問・抜き出し 3
2020(20 問) 物語(岩瀬成子『もうひとつの曲がり角』): 「わたし」とみっちゃん。漢字 3・抜き出し 3・記号選択 4・記述 2 講演をもとにした文章(清水真砂子): 戦争と平和を生きのびる言葉。漢字 3・記号選択 4・抜き出し 1・空欄補充・記述 2

大問の並びと分量

問い方(精読した 3 年)


9. しばらく出ていない単元(復活の警戒)

転写の単元分類(2009〜2026)で大問の主要単元として数えたものです。精読していない年の細部は保証できません。最終確認年度は、その単元をこの分類で最後に確認できた年度を指します。

科目 単元 大問で出た年(転写の分類) 最終確認年度 状況
算数 水量・容器とグラフ 2009・2022 2022 年度 13 年空いて戻った実績がある。2022 以来 4 年なし
算数 立体の切断を大問に 2014・2019・2023 2023 年度 4〜5 年周期。2024〜2026 は大問として無し(2025 の大問 1(6)、2026 の大問 1(9) に小問として登場)。次に戻る候補の筆頭
算数 速さを大問に 2010・2012・2020・2021 2021 年度 2021 以来 5 年、大問としては無し。大問 1 の中の小問では 3 年連続で出ている
算数 図形の移動・点の移動 2010・2011・2019・2024 2024 年度 2024 の大問 2(おうぎ形の転がり)で戻った。4〜8 年周期
算数 角度を大問に 2021 2021 年度 5 年なし。大問 1 の小問では 2025 に登場
算数 影(光源と物体) 2015 2015 年度 11 年なし
理科 水溶液の性質・判別を大問に 2014・2016・2018・2019 2019 年度 2019 以来 7 年、大問としては無し。2026 の大問 4 に小問として登場
理科 金属と水溶液の反応 2009・2010・2012・2013・2017・2020 2020 年度 3〜4 年周期で回っていたが 2020 以来 6 年なし。化学の大問は 2024 中和 → 2025 燃焼 → 2026 中和
理科 人体 2009・2014・2019 2019 年度 5 年周期がきれい。2019 以来 7 年、大問としては無し(2024 大問 2 に血管の小問)
理科 星・星座 2016・2017 2017 年度 9 年なし。地学が大問として独立していない 3 年間が続いている
理科 月・太陽 月 2009、太陽 2013・2021・2022 2022 年度 2022 以来、地学は大問 1 の中の小問だけ(2024 に月、2025 に南中高度)
理科 音・滑車・浮力 音 2015、滑車 2015、浮力 2022 2022 年度 物理の大問は 2024 ふりこ → 2025 光 → 2026 電磁石。音・滑車・浮力は長く空いている
理科 生態系・食物連鎖を大問に 2010・2013・2016・2023 2023 年度 3 年周期に近い。2026 は大問 1 の小問で登場
社会 日本国憲法・三権分立を大問の柱に 2012・2016 2016 年度 10 年なし。2026 の大問 2 に三審制・憲法の小問として入っている
社会 地方自治 2015 2015 年度 11 年なし。2025 のふるさと納税の記述が近い位置
社会 地形図の読図を大問の柱に 2009・2015・2021 2021 年度 6 年周期。2024・2025 は小問として 2 年連続(記号・縮尺計算・読み取り)、2026 は無し。次に戻る候補
社会 環境問題を大問の柱に 2010・2014 2014 年度 12 年なし。小問としては 3 年連続で出ている
社会 世界地理を大問の柱に 2023・2025 2025 年度 2 年周期。2026 は小問のみ
国語 詩・短歌・俳句 2014(詩の鑑賞をあつかった文章) 2014 年度 資料のある年では 1 回。2021 年度以降が追えないので、市販の過去問集で確認してほしい
国語 語句の意味・表現技法の知識 2018 2018 年度 2018 に語句の意味と擬態語の設問。資料のある年では最後

10. 形式面の注意

算数(50 分・100 点・大問 4・小問 22)

理科(30 分・50 点・大問 4・小問 27〜34)

社会(30 分・50 点・大問 2・小問 39〜45)

国語(50 分・100 点・大問 2・小問 16〜32/2009〜2020 年度で見る限り)


11. 学年別ロードマップ

何をするか この学校での重み
小 4(土台) 計算の正確さ(分数・小数・かっこの多い式)、図形(正方形・正三角形を組み合わせた図の中に相似を見つける目)、読解(物語文で気持ちの変化を口で言う)、短い記述(理由を 1 文で)、漢字語彙の 5 本です。この学校で最終的に効く入口は「逆算をかっこ 3 段まで正確に」「面積比の考え方」「表を書いて場合を書き出す癖」 差はほぼ無い。時間計測はまだしない。ただし計算の解き方を早く固めることは、算数の大問 1 に 14 問という配分の学校では素直に効く
小 5(幅) 週の器は「平日 15 分×5 + 週末 60 分」を基本形にします。平日 15 分は算数の単元を一巡する枠に使い、8-1 の題材表を「小 5 で一巡する単元リスト」として次の順に回します。割合と比 → 売買損益 → つるかめ算(個数を合計から逆算・受験用教材の単元) → 和差算(和と差から 2 つの数を出す・受験用教材の単元) → 食塩水 → 速さ → 場合の数 → 数の性質 → 規則性 → 平面図形の面積比 → 立体。週末 60 分は理科・社会・国語に配り、理科は 4 分野を一巡してばね・てこ・中和・燃焼の計算を表から比例で解く形で練習し、社会は地理・歴史・公民を一巡して正誤の 4 択に触れ始め、国語は物語と説明的文章を 1 本ずつ、記述を書いて直してもらう回数を稼ぎます。ただし国語は 2021 年度以降の資料が無いので(→ 13 節)、直近の形式は市販の過去問集で確かめてください 単元の幅はここで作る。ただしこの学校は同じ座席に同じ種類の問題が来るので、小 5 での全分野の一巡そのものよりも「大問 1 に出る種類の単元を一通り」の意識でよい
小 6(仕上げ) 7 節の 8 項目です。夏以降、算数と理科は「同じ座席を縦に」(算数の大問 1 の (1)〜(4) を 3 年分、大問 4 の図形を 3 年分、理科の大問 3 の物理・大問 4 の化学を 3 年分)。社会と国語は年度通しで時間を計ります。秋以降は 4 科目とも本番と同じ時間配分(算数・国語 50 分、理科・社会 30 分)で ここに時間をかける価値が大きい学校。座席が決まっているぶん、縦に解くやり方の効きが大きい。同時に、理科・社会 30 分の速さは通し演習の回数でしか身につかない

この学校は小 4 から始めるとどこで差がつくか。 差がつくのは計算の精度と処理速度です。算数は 22 問中 14 問が小問集合、理科は 30 分で 28 問、社会は 30 分で 40 問。つまり「難しい 1 問に 15 分かける力」よりも「標準的な問題を落とさず速く回す力」の比重が大きい入試です。小 4 のうちに逆算とかっこの処理を体に入れ、小 5 で単元を一巡し、小 6 で座席ごとの縦解きと時間計測に入る、という順序が無駄がありません。記述は理科・社会が年 1〜2 問、国語は年による振れが大きいので、書く力は「毎日大量に」ではなく「週に数本、きちんと直してもらう」形で足ります。


12. この学校と併願するなら

観点は勉強が転用できるかだけです。同じ形式・同じ頻出単元・同じ問い方なら、過去問演習が二重に効きます。難易度・偏差値帯・入試日程の重なり・通学圏は見ていません。

8 校の一覧・記述量・注意は 併願候補ページ へ。


13. 資料の限界


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数字はすべて出所つきで、換算や評価語は足していません(→ 方法論)。合格可能性・お子さんとの相性は扱いません。更新 2026-08-17。

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