江戸川学園取手中学校 の過去問分析

江戸川学園取手中学校の過去問を年度ごとに数えて、何が固定で何が毎年変わるか・よく出る単元・過去問の使い方をまとめたページです。

江戸川学園取手中学校 過去問分析(2009〜2025 年度・4 科目型・科目により 8〜17 年分)

更新 2026-08-20。


1. この学校の基本情報

所在地: 茨城県取手市/男女: 共学。要項年度は 2027 年(今日は 2026-08-22)。

入試日 選べる型 試験時間 配点 備考
12 月 12 日 適性型入試 2026-12-12・午前 適性型(適性 A・適性 B)のみ選択可 適性 A50 分・適性 B50 分 適性 A100・適性 B100(合計 200 点) 集合 8:40。適性 A は文章・資料等の総合的読解(読解力・分析力・表現力)、適性 B は理数的総合問題(発想力・思考力)。応募コースは東大ジュニア・医科ジュニア・難関大ジュニアの合計 230 名枠(内部進学者を除く)から出願時選択。
1 月 8 日入試 2027-01-08・午前 4 科目型(国算社理)・英語型(国算英)のいずれかを出願時選択 国語 50 分・算数 50 分・社会 40 分・理科 40 分 国語 100・算数 100・社会 75・理科 75(4 科目型合計 350 点)/英語型は国語 100・算数 100・英語 150(合計 350 点) 4 科目型: 集合 8:40、国語 9:00-9:50、算数 10:05-10:55、社会 11:10-11:50、理科 12:05-12:45。英語型(同日程・同定員内で選択可): 国語 9:00-9:50・算数 10:05-10:55・英語 11:10-12:00(50 分・リスニング 15 分程度を含む・CEFR A1〜A2 相当=英検準 3 級〜準 2 級程度)。受験料は 1 回のみ 20,000 円/複数回(2〜5 回すべて)30,000 円。
1 月 17 日入試 2027-01-17・午前 4 科目型・英語型のいずれかを出願時選択 国語 50 分・算数 50 分・社会 40 分・理科 40 分 4 科目型合計 350 点・英語型合計 350 点(時間割・配点は 1 月 8 日入試と同一)
1 月 25 日入試 2027-01-25・午前 4 科目型・英語型のいずれかを出願時選択 国語 50 分・算数 50 分・社会 40 分・理科 40 分 4 科目型合計 350 点・英語型合計 350 点(時間割・配点は 1 月 8 日入試と同一)
2 月 5 日入試 2027-02-05・午前 4 科目型・英語型のいずれかを出願時選択 国語 50 分・算数 50 分・社会 40 分・理科 40 分 4 科目型合計 350 点・英語型合計 350 点(時間割・配点は 1 月 8 日入試と同一) 募集定員は「若干名」。

いまの小 6 は 2027 年 2 月、小 5 は 2028 年、小 4 は 2029 年の入試を受けます。


2. このページでわかること

このページは、江戸川学園取手中学校の過去問(算数・理科・社会・国語)を読んで分かった「どんな問題が出るか」「家で何をやるか」だけを扱います。 難易度・偏差値・合格可能性・入試結果は扱いません(偏差値 / 募集要項・入試結果)。 用語は用語集にまとめてあります。


3. まず結論だけ(10 行)

  1. 大問の並びはほぼ毎年同じで、中身(数値・題材)は毎年新しく作られる学校です。同じ場所に同じ種類の問題が来ることは、読んだ 3 年でどの科目にも確認できました。
  2. 算数は大問 1 の計算・図形、社会は大問 1 の地形図というように、決まった座席(同じ場所に同じ種類の問題が出ること)を年度をまたいで縦に解く練習が効きます。
  3. 4 科目とも最後に自分の言葉で書く 1 問が待っています(算数の途中式・理科の理由記述・社会の「あなたの考え」・国語の要約)。
  4. 算数の大問 1(計算 3 問+正方形とおうぎ形の斜線部)を毎日の反復教材にしてください。
  5. 社会の地形図の読図を最優先で通してください(等高線・地図記号・新旧比較・断面図)。
  6. 4 科目それぞれの「最後の 1 問」を書く練習に時間を割いてください。
  7. 今週は、国語の 80〜100 字要約を 1 本、指定語句と書き出しの条件つきで書いてみてください。
  8. 国語は 2023 年度以降の問題文が資料に無く(著作権処理の関係で掲載されない年が多い)、この分析は 2009〜2022 年度、とくに 2015・2016・2022 年度に限った話です。

4. 資料の状況

各科目で、資料のある年・構成だけ数えた年・精読した年(設問文まで読んだ年)を分けて示します。

科目 資料のある年 構成だけ数えた年 精読した年 備考
算数 15(2009〜2025) 12 3(2023・2024・2025) 2012・2013 年度の問題が資料に無い
理科 17(2009〜2025) 14 3(2023・2024・2025) 欠けなし
社会 16(2009〜2025) 13 3(2023・2024・2025) 2012 年度の問題が資料に無い
国語 8(2009〜2022) 5 3(2015・2016・2022) 2023 年度以降の問題文が資料に無い(著作権処理の関係で掲載されない年が多い)

収録冊子の校名は全校・全冊で照合済みです(別校の冊子が混じっていた場合はこの節に明記しています)。


5. 一番大きな結論

江戸川学園取手は「大問の並びが決まっていて、中身は毎年書き下ろされる」学校である。そして 4 科目すべてで、最後に『自分の言葉で説明させる 1 問』が待っている。

同じ場所に同じ種類の問題が来るという意味での並びの固定は、読んだ 3 年でどの科目にも確認できた。

一方で、同じ問題がそのまま出た例は 4 科目とも見つからなかった。数値まで同じ再出題は無く、題材は毎年新しく作られている(算数の回転体の問題が 2021 年と 2023 年でよく似た文になっている例が 1 つあるだけ)。

そして各科目の「最後の 1 問」が揃って自分の言葉を要求する。

科目 最後に置かれている 1 問 何年連続で確認できるか
算数 「答えだけでなく、途中の計算や考え方も書きなさい」(終盤の大問に 1 問だけ) 3 年連続
理科 理由や現象を 1〜2 文で説明する記述(年 2〜4 問) 3 年連続
社会 「あなたはどう考えるか」を数文で書く記述(最終大問の最終問) 3 年連続
国語 80 字以上 100 字以内の要約(条件つき・最終大問の最終問) 3 年連続

したがって、この学校の過去問の使い方は「出る問題を覚える」ではない。①同じ座席(大問 1 の計算、大問 1 の図形、社会の大問 1 の地形図…)を年度をまたいで縦に解く、②各科目の最後の 1 問を書く練習に時間を割く——この二つが中心になる。


6. この学校らしさが出る場所


7. 今からやるなら(4 科目統合の優先順)

想定している学年: 受験学年(小 6)の、過去問演習に入っている段階を前提にしています。小 5 以前の方は、この節を「最終的にここへ向かう」地図として読み、日々の学習は基礎(計算の正確さ・図形・読解・漢字語彙)を先に。学年別の順序は 11 節に書きました。

  1. [毎日 10 分] 算数・大問 1 の小問集合を落とさない。計算 3 問(3 問目は毎年「工夫して計算する」形)+小問 3 問で、算数の 3 割弱がここにある。大問 1 の後半には正方形とおうぎ形を組み合わせた斜線部の面積が 3 年連続で入るので合わせて固める。3 年分をそのまま毎朝の教材にできる(確認: 〜2025 年度)。
  2. [週末 60 分] 社会・地形図の読図。3 年連続で大問 1 に入っている。等高線・地図記号・新旧比較・断面図の 4 つを、それぞれ 10 問ずつでよいので必ず通す。ここは対策が最も確実に返ってくる場所(確認: 〜2025 年度)。
  3. [週末 60 分] 理科・浮力と密度、てこのつり合いの計算。大問 1 が 3 年連続で力学。「沈んだ体積×液体の密度=浮力」を、食塩水(密度 1.1 など)の中でも即座に使えるようにする。太さが一様でない棒の重心(2024)まで踏み込む年もある(確認: 〜2025 年度)。
  4. [週 1 回] 国語・80〜100 字の要約を週 1 本。指定語句を使う・書き出しが決まっているという条件つきで書く(確認: 〜2022 年度)。
  5. [週 1 回] 社会・「あなたはどう考えるか」を 3〜5 文で書く。「事例→一方の結論→他方の結論→自分の考えと理由」の順を決めておく(確認: 〜2025 年度)。
  6. [週末 60 分] 算数・場合の数と立体図形。場合の数は 3 年連続で 1 大問、途中式を書かせる 1 問がここに置かれた年が 2 回ある。立体は 3 年とも立方体を舞台にした切断・回転体・傾けた容器の水(確認: 〜2025 年度)。
  7. [毎日 10 分] 理科・1〜2 文の理由記述。字数指定のある年(2023 は 20 字以内)と指定なしの年があるので、両方に慣れる(確認: 〜2025 年度)。
  8. [週末 60 分] 社会・飛鳥奈良と三権分立。3 年連続で出ている 2 本柱。史料の口語訳と憲法の条文まで(確認: 〜2025 年度)。

根拠は 8 節の科目別を参照。時間配分の練習(社会・理科の 40 分で 20〜24 問+記述、通し演習で「最後に 8 分残す」感覚を作る)は 10 節にまとめました。


8. 科目別の詳細

8-0. 科目横断の要点

科目 形式の固定度 中身の性格 最優先で投資すべきこと
算数 高い。大問 6 題(2021 年以降)・小問 21〜22・50 分・答えのみ+途中式 1 問 大問の並びは動かず、題材は毎年新作。長い導入文でルールを説明する大問が毎年 1〜2 つ 正方形+おうぎ形の求積(3 年連続)と場合の数の数え上げ(3 年連続)
理科 中くらい。大問 4 題(2016 年以降)・小問 20〜23・40 分。記述の数は年で 2〜4 問と動く 大問 1 の力学だけが厚く、あとは単元が広く散らばる。グラフ読解と作図が近年連続 浮力・密度・てこの計算と、1〜2 文で理由を書く練習
社会 中くらい。大問 3〜4 題・小問 23〜24・40 分。近年は小問を減らして 1 問を重くする方向 大問 1 地理/大問 2 歴史通史/最終大問 公民の論考、という並びは 3 年連続 地形図の読図(3 年連続)と、「あなたの考え」を数文で書く練習
国語 高い(2022 年まで)。大問 2〜3 題・50 分。記述は最後の 1 問だけ 抜き出し(全小問の 43%)と記号選択(26%)で 7 割。物語 1 本+論説 1〜2 本 抜き出しの精度80〜100 字要約(条件つき)

4 科目に共通するのは「長めの文章・資料を読ませてから問う」姿勢と、「最後に自分の言葉を書かせる」構えである。社会の最終大問には大学の教科書や専門誌の論考がそのまま出るので、国語の説明文対策が社会の得点に直結するという、この学校らしい重なりがある。

8-1. 算数(50 分・100 点・大問 6 題・小問 21〜22)

年度×大問の題材表(原本で読んだ 3 年)

年度 大問 1 大問 2 大問 3 大問 4 大問 5 大問 6
2025 小問集合 6(計算 3・通過算・集合の 3 つの円・正方形 2 つとおうぎ形の斜線部) 仕事算(3 人の組み合わせと 1 人の欠勤) 数の性質(2025=45×45・約数・有限小数) 立体(立方体の容器を頂点で傾けて残る水の量・水面の形) 場合の数(向きの決まった 6 席の座り方) 平面図形(正方形を含む三角形の面積比)
2024 小問集合 6(計算 3・9 枚のカードの数の性質・正方形とおうぎ形 2 つの交点・直方体の切り分け) 仕事算(A・B・C の交代作業) 図形の移動(直角二等辺三角形と台形の重なり) 集合(ゼッケン 320 人の倍数の重なり) 場合の数(ケーキ 6 個を 3 人に分ける) 立体図形(立方体の切断面の三角形と対角線の交点)
2023 小問集合 6(計算 3・時計算・正方形と円の斜線部・台形の回転体) 平均算(7 人の学習時間・誤記録の訂正) 場合の数(最短経路と得点ルール) 平面図形(方眼上の座標と三角形の面積) 食塩水(実験手順を 10 回くり返す) 立体(立方体上を動く点と体積)

精読した 3 年より前は原本を開いていないが、大問の数は 2021 年から 6 題で、2020 年以前は 7 題だった(2009〜2025 の 15 年分の集計より)。小問数は 15 年を通して平均 22.1 問とほとんど動かない。

同じ場所に同じ種類の問題が来る(並びの固定)

頻出単元と周期

単元 読んだ 3 年での出方 15 年分の集計での位置づけ
四則計算(工夫計算を含む) 3 年連続・毎年 3 問 細かい単元では最多(全小問の 11%)
場合の数 3 年連続・大問 1 つ 細かい単元で 11%。大きな分類「場合の数・論理」で 15%
平面図形(面積・面積比) 3 年連続(2023 大問 4・2024 大問 6(1)・2025 大問 6) 大きな分類「平面図形」で 19%
立体図形(切断・回転体・容器) 3 年連続 「立体図形」で 13%
割合・文章題(仕事算・平均算・食塩水) 3 年連続(大問 2 か大問 5) 「割合・文章題」で 19%(最多タイ)

読んだ 3 年で目立ったのは、その年の西暦を題材にするやり方(2025 大問 3 は「2025=45×45」から約数と有限小数へ展開。素因数分解で見れば 2025=3⁴×5² でもある)。年号の素因数分解は毎年チェックしておきたい。

問い方の特徴


8-2. 理科(40 分・75 点・大問 4 題・小問 20〜23)

年度×大問の題材表(原本で読んだ 3 年)

年度 大問 1 大問 2 大問 3 大問 4
2025 物理(火星での重さ・てこ・浮力・音の速さ) 熱と状態変化(水の密度と温度・冷却と加熱のグラフ) 生物(利根川の河川敷のモンシロチョウ・標識再捕獲による個体数推定) 地学(地球の形・エラトステネスの測定・扁平率)
2024 物理(太さの違う棒のつり合い・半球形の容器内の棒) 熱と状態変化(状態図・水の固体と液体の密度) 生物(DNA と塩基の割合・グリフィスの肺炎球菌の実験) 地学(4 月の天気と朝の気温・気温/湿度/気圧のグラフ 3 日分)
2023 物理(浮力・密度・食塩水中の浮力・ばねばかり) 地学(袋田付近の地層・堆積と隆起・地層の再現実験) 化学(水素とアンモニアの発生と集め方・中和の量的関係) 生物(顕微鏡の各部名称と使い方・接眼ミクロメーターの目盛り)

大問 4 題という形は 2016 年から続いている(2015 年以前は 8 題・小問 40 問超)。小問数は 2020 年以降 20〜24 問で安定している。

同じ場所に同じ種類の問題が来る(並びの固定)

頻出単元と周期

単元 読んだ 3 年での出方
浮力・密度 2023 大問 1・2025 大問 1(17 年の集計でも上位)
てこ・つり合い 2024 大問 1・2025 大問 1 の一部
熱と状態変化 2024 大問 2・2025 大問 2(17 年の集計で最多)
気象 2024 大問 4(17 年で上位。2022 にも出ている)
遺伝・DNA 2024 大問 3

17 年分の集計では単元の散らばりが大きく(上位 3 群で全体の 22% しか占めない)、特定の単元だけを固めるやり方は効きにくい。「大問 1 の力学」だけが例外的に厚い

問い方の特徴


8-3. 社会(40 分・75 点・大問 3〜4 題・小問 23〜24)

年度×大問の題材表(原本で読んだ 3 年)

年度 大問 1 大問 2 大問 3 大問 4
2025 地理|2 つの大阪万博(阪神工業地帯・新旧地形図の比較・大阪府と大阪市の人口増減・関西国際空港・各国パビリオンと貿易統計) 歴史|女性からたどる通史(推古天皇から婦人参政権まで・カード形式) 公民・歴史|1947 年の新聞第 1 面(第一回国会・議院内閣制・「未来世界」の作文)
2024 地理|浅間山の噴火と嬬恋村(火山・地形図と断面図・キャベツの抑制栽培・イタリアのポンペイ) 歴史|新紙幣の肖像から通史(十七条の憲法・伊藤博文とドイツ憲法・天保の改革・富嶽三十六景・明銭) 公民|効率性と公平性をめぐる論考(財政・裁判所・イギリス・「あなたの身の周りの事例」)
2023 地理|秋田竿燈まつり(地形図・台湾・稲作・人口資料の正誤判定・能代市の木材産業) 歴史|人物カードで通史(倭王武・聖武天皇・藤原道長・江戸) 歴史|岩倉使節団と 1889 年 公民|SNS と侮辱罪の論考(法律案の提出権・表現の自由・憲法 13 条と 29 条)

大問の数は年で動く。2022〜2025 は 3〜4 題(小問 23〜24 問)で、2020 年以前は 5〜8 題・小問 35〜51 問だった。この 5 年ほどで、小問を減らして 1 問あたりを重くする方向に変わっている

同じ場所に同じ種類の問題が来る(並びの固定)

頻出単元と周期

単元 読んだ 3 年での出方 16 年分の集計
地形図の読図 3 年連続(大問 1) 細かい単元で 5%・上位
飛鳥・奈良時代 3 年連続 細かい単元で 7%・歴史では最多
三権分立・国会・内閣・裁判所 3 年連続 細かい単元で 8%・最多
人権・多様性・共生 2023・2024
工業・産業/貿易・資源 2025 大問 1 大きな分類「地理-産業」で 10%

大きな分類では 歴史-古代〜中世 17%・公民-憲法・政治 14%・地理-地図地形気候 13%・歴史-近現代 12%・地理-産業 10% と、地理:歴史:公民がおおよそ 1:1:1

問い方の特徴


8-4. 国語(50 分・100 点・大問 2〜3 題・小問 19〜32。2009〜2022 年度の資料のみ)

国語は 2023 年度以降の問題文が資料に無い(著作権処理の関係で掲載されない年が多い)。ここに書いたのは 2009〜2022 年度、とくに原本を読んだ 2015・2016・2022 年度に限った話で、直近の形式は市販の過去問集で確認してほしい。

年度×大問の題材表(原本で読んだ 3 年)

年度 大問 1 大問 2 大問 3 小問計
2022 物語(父を事故で亡くした雨音と帆波・いとうみく『あしたの幸福』) 評論(大学の学びと知識の捉え方・増田聡) 19
2016 物語(文芸部と俳句・森谷明子『春や春』) 評論(日本人の身体感覚・安田登『日本人の身体』) 評論(「所有」と時代の転換点・南野忠晴) 32
2015 物語(祖父の木と音楽コンクール・中さなえ) 説明文(宇宙論とビッグバン・佐藤勝平『宇宙論入門』) 随筆・評論(老人の思い出話と記憶・小浜逸郎) 21

2009〜2016 年度は 3 大問・小問 21〜32 問で安定していた。2022 年度だけ 2 大問・19 問で、しかも大問 2 の問十・問十一に「5 科目型・英語型の受験生のみ解答すること」という但し書きが付いている。科目の選び方によって解く問題の数が変わる作りになった年があるということなので、受験する型に合わせて過去問の解く範囲を確認したい。

同じ場所に同じ種類の問題が来る(並びの固定)

頻出と周期

問い方 8 年分の集計での割合 読んだ 3 年での様子
抜き出し 43% 「初めの五字を答えなさい」が圧倒的。段落・一文・十四字・九字と単位が細かく指定される
記号選択 26% 傍線部の内容説明・理由。選択肢は 4〜6 本で長め
空欄補充(語句・擬態語・接続語) 6% 空欄 A〜E に語を入れる形が毎年
漢字の書き取り 6% カタカナ→漢字が中心。読みを平仮名で書かせる問題も
慣用句・ことわざ・四字熟語 3% 2016(塞翁が馬など)、2022(かぶりを振る・膝を打つ/試行錯誤・付和雷同)と繰り返し。体の部位を使う慣用句が多い
記述 4% 前述の 80〜100 字要約 1 問

読解の内容そのものを問う設問のうち、「文中から探して初めの五字を書く」形が最も多い。答えを自分で組み立てるより、本文の該当箇所を正確に見つける力が問われる作りになっている。硬めの論説(科学・身体・社会・大学など)を読む練習は、社会の大問 3 に大学の教科書級の文章が出ることを考えると 2 科目分の効果がある。

問い方の特徴


9. しばらく出ていない単元(復活の警戒)

読んだ 3 年(または資料が確認できる直近)に出ていないが、集計では繰り返し出ている単元です。最終確認年度は、大問または明確な出題として最後に確認できた年度です。

科目 単元 最終確認年度 補足
算数 速さのグラフ(ダイヤグラム) 不明(2023〜2025 になし。15 年の集計では反復出題) 2025 は通過算が大問 1 の小問に入っただけで、速さの大問は 3 年間なし。15 年の集計で繰り返し出ている単元なので、戻る候補の筆頭。
算数 水量の変化(グラフ)・ニュートン算・過不足算 不明(読んだ 3 年になし)
理科 人体 2020 年度 17 年の集計では上位単元。2020 年の大問 1 が最後に確認できる位置で、読んだ 3 年にはない。
理科 電気回路と電磁石 2020 年度 2019・2020 が最後の確認。大問 1 が力学に固定されている分、入れ替わりで戻る形になる。
理科 植物のつくりとはたらき 2021 年度 17 年で上位単元。2021 が最後で、読んだ 3 年にはない。
理科 中和・溶解度の計算 2023 年度 2023 大問 3 問 4 で顔を出したきり、2024・2025 では大問になっていない。
社会 世界地理の大問 2021 年度 2017・2019・2021 に大問で出ていたが、読んだ 3 年では小問止まり(2023 の台湾、2024 のイタリア、2025 のパビリオンの国あて)。
社会 財政・社会保障 2020 年度 大問での扱いは 2019・2020 が最後の確認。2024 も小問 1 問だけ出ている。
社会 選挙制度 2016 年度 2016 以来、読んだ 3 年では出ていない。
社会 国際社会・国際協力 2019 年度 大問での扱いは 2019 が最後。2025 は最後の記述で顔を出す程度。
国語 漢字・語句の独立大問 確認できていない 読んだ 3 年では読解に組み込まれている。2009〜2012 年度の並びでも独立大問は確認できていない。
国語 詩・短歌・古文 確認できていない(8 年分でゼロ) 8 年分の資料でゼロ。

10. 形式面の注意

科目別の時間感覚と分量:


11. 学年別ロードマップ(小 4 から始めるなら)

小 4(土台)

小 5(幅)

週の器: 平日 15 分×5+週末 60 分を基本形に、次の内容を割り付けます。

小 6(仕上げ)

この学校は小 4 から始めるとどこで差がつくか

差がつくのは 小 5 での全分野の一巡 である。理科の単元が広く散らばり、社会も地理・歴史・公民がほぼ 1:1:1 で出るため、穴のある単元がそのまま失点になる。逆に言えば、算数の大問 1(計算・図形)と社会の地形図のように「毎年同じ場所に出る」ところは小 6 の反復で十分に間に合う。小 4 は計算と地図と読書、小 5 は単元の一巡と「1〜2 文で理由を書く」習慣、小 6 は同じ座席を縦に解く——この順番が、この学校の出題に対しては無駄が少ない。


12. この学校と併願するなら(勉強が転用できるか、だけを見る)

観点は 勉強が転用できるか だけです。同じような大問の作り・同じような頻出単元・同じような問い方であれば、過去問演習が二重に効きます。難易度・偏差値帯・入試日程の重なり・通学圏は扱っていません(男女の別は分かる範囲で添えました)。

8 校の一覧・記述量・注意は併願候補ページ。この近さは「大問数・小問数・記述と選択の比率・図表の比率・同じ位置に出る単元・設問文の言い回し」の距離と、単元分布の似方を合わせたもので、同じ問題が出るという意味ではありません


13. 資料の限界


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数字はすべて出所つきで、換算や評価語は足していません(→ 方法論)。合格可能性・お子さんとの相性は扱いません。更新 2026-08-17。

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