茗溪学園中学校 の過去問分析

茗溪学園中学校の過去問を年度ごとに数えて、何が固定で何が毎年変わるか・よく出る単元・過去問の使い方をまとめたページです。

茗溪学園中学校 過去問分析(2010〜2025 年度・4 科目そろう回・科目により 5〜16 年分)

更新 2026-08-20。


1. この学校の基本情報

項目 内容
所在地 茨城県つくば市
男女 共学

入試回一覧(2027 年度要項)

日程 科目 試験時間 配点 備考
国際生特別選抜(国際生 A/B・IC11 月) 2026 年 11 月 14 日・午前 AC 国語・算数・英語/MG 英語・日本語作文/IC 英語・日本語算数 科目共通 50 分 科目共通 100 オンライン実施。募集人員は AC10 名/MG15 名(国際生)、IC20 名
第 1 回推薦(専願)・第 1 回国際生 B 2026 年 12 月 19 日・午前 AC・MG 共通 国語・算数(EEC 選抜希望者は追加で英語) 国語 50 分・算数 50 分 国語 100・算数 100 募集人員 AC30 名/MG45 名。集合 9:00
IC1 月・国際生 A/B 2027 年 1 月 11 日・午前 IC 英語・日本語算数/AC 国語・算数・英語/MG 英語・日本語作文 科目共通 50 分 科目共通 100 募集人員 IC20 名、AC35 名/MG50 名(第 2 回一般 4 科と共通枠)
第 2 回一般 4 科 2027 年 1 月 11 日・午前 4 科(国語・算数・理科・社会) 国語 50 分・算数 50 分・理科 30 分・社会 30 分 国語 100・算数 100・理科 50・社会 50 募集人員 AC35 名/MG50 名(国際生 A/B と共通枠)。集合 9:00
第 3 回一般総合 2027 年 1 月 23 日・午前 総合学力(国語・算数・社会・理科の融合型) 総合学力 50 分 総合学力 100 募集人員 AC5 名/MG10 名。集合 9:00

上の表は 2027 年度の募集要項による内容です。AC・MG・IC・EEC は募集要項に出てくるコース・区分の記号で、それぞれが何を表すかは資料に記載が無いため、ここでは推測せずそのまま表記だけを使っています。

この分析(4 節以降)が対象にしているのは第 2 回一般 4 科(2027 年 1 月 11 日・午前)です。 教科としての 4 科目の学力試験はこの回だけで、理科・社会は各 50 点・各 30 分です。第 1 回推薦は国語・算数の 2 科目、第 3 回一般総合は国語・算数・社会・理科を融合した「総合学力」1 本(50 分・100 点)、11 月の国際生特別選抜と 1 月の IC1 月・国際生 A/B は英語・日本語作文・日本語算数などが中心です。2 科目・総合学力・国際生の入試には、この分析は当てはまりません。

2027 年 1 月 11 日は IC1 月・国際生 A/B と第 2 回一般 4 科が同じ枠で行われ、募集人員も AC35 名/MG50 名(IC20 名を含む)の共通枠です。内訳は資料に無いため、当てずっぽうで分けていません。11 月の国際生特別選抜はオンラインで実施されます。

いまの小 6 は 2027 年 2 月、小 5 は 2028 年、小 4 は 2029 年の入試を受けます。


2. このページでわかること

このページは、どんな問題が出るか・家で何をやるかだけを扱います。難易度・偏差値・合格可能性・入試結果は扱いません(偏差値募集要項・入試結果)。

過去問そのものの回し方は 過去問の使い方、受験用語は 用語集 にまとめてあります。

以下、大問(問題の大きなかたまり)・小問(その中の一問)という言い方をします。


3. まず結論だけ(10 行)

結論

  1. 茗溪学園は 4 科目すべてで「自分の考えを理由つきで書く」設問が置かれる学校です。社会の大問 3 の最終問は 3 年連続で「あなたの考えを述べなさい」、理科も 3 年連続で「あなたならどうするか」を書かせています。
  2. 並びの固定度は科目でかなり違います。社会と国語(2018 年度まで)が非常に固く、大問の並びまで年をまたいで一致します。算数は大問 1(計算中心の小問集合)だけが 16 年動かず、大問 2〜4 は毎年書き下ろされます。理科は大問 4 題という数だけが固定され、分野の並び順は毎年入れ替わります。
  3. 配点は国語・算数が各 100 点、理科・社会が各 50 点。国語・算数が 2 倍の重みを持つ一方、理科・社会は 30 分しかないのに記述が 2〜6 問あり、時間当たりの負荷はむしろ理科・社会のほうが高くなっています。

家でやること 3 つ

  1. 理科・社会の「①資料から読み取れること→②自分の立場→③理由」の 3 段で書く練習を週 1 回。この学校で最も差がつく場所です。
  2. 国語の漢字を毎日。読み・書き 12〜16 問で全小問の 3〜4 割を占め、位置も問い方も動かない最も確実な得点源です。
  3. 算数の大問 1(16〜19 問中 8 問)を時間つきで。16 年動いていない入口です。

今週やる 1 つ

  1. 2024 年度社会大問 3 の核廃絶の設問(「まず、どちらの考えに賛成かを提示し、そのあとに理由を述べなさい。あなたが、2 人とまったく異なる考えを持っている場合は、まず 2 人の考えを否定してから、そのあとなぜ否定するのか、理由を述べなさい」)を読み、実際にこの型で書いてみます。

注意

  1. 原本で設問文まで読んだのは各科目 3 年分(国語は 2015・2016・2018 年度)で、それ以前は大問ごとの分野・単元の集計だけです。国語は 2019 年度以降の問題文が資料に無く(著作権処理の関係)、この分析は 2018 年度までに限られます(→ 13 節)。

4. 資料の状況

どの年をどこまで見たかを、3 つに分けて書きます。精読した年(設問文まで読んだ年)/構成だけ数えた年(大問ごとの主要単元を数えただけの年)/資料のある年(転写が存在する年)。転写=過去問の紙面を文字データに起こしたもの、です。

科目 精読した年度 構成だけ数えた年度 資料のある年度 年数
算数 2023・2024・2025 2010〜2022 2010〜2025 16
理科 2023・2024・2025 2010・2012・2014〜2022 2010〜2025(2011・2013 年度の問題は資料に無い) 14
社会 2023・2024・2025 2010・2014〜2022 2010〜2025(2011〜2013 年度の問題は資料に無い) 13
国語 2015・2016・2018 2010・2014 2010・2014・2015・2016・2018(2019 年度以降の問題文は著作権処理の関係で資料に無い) 5

5. 一番大きな結論

茗溪学園は「4 科目すべてで『あなたはどう考えるか』を書かせる学校」である。そして科目によって、席が固定されている度合いがはっきり違う。

同じ場所に同じ種類の問題が来るという意味での並びの固定は、読んだ 3 年で科目ごとに次のように分かれた(同じ問題がそのまま出るという意味ではない)。

そして 4 科目に共通して、答えが一つに決まらない問いに、自分で立場を選んで理由まで書かせる設問が置かれている。理科は「あなたならどのような方法で森林内の木の本数を推測するか」(2024)、社会は「どちらの考えに賛成かを提示し、そのあとに理由を述べなさい」(2024)、国語は理由説明の記述が毎年 7 問、算数も「答えだけでなく、途中の考え方も書きなさい」(2023)。選んで終わりの試験ではない

したがって過去問の使い方は、①社会と国語は「同じ席を縦に」解く、②算数は大問 1 を縦に・大問 2〜4 は初見の設定を読む練習、③理科は分野ごとに拾い直して縦に解く、という科目別の使い分けになる。


6. この学校らしさが出る場所


7. 今からやるなら(4 科目統合の優先順)

想定している学年: 受験学年(小 6)の、過去問演習に入っている段階を前提に優先順を付けています。小 5 以前なら、この節は「最終的にここへ向かう」地図として読み、日々の学習は基礎(計算の正確さ・図形・読解・漢字語彙)を先に。学年別の進め方は 11 節にまとめました。

各項目の根拠(年度と大問の中身)は 8 節(科目別の詳細)を参照してください。先頭の [ ] は家での回し方の目安、末尾の(確認: 〜◯年度)は、その内容を原本で確認できている最後の年度です。

  1. 「自分の考えを、理由をつけて書く」練習を週 1 回 — 理科と社会は 3 年連続で必ず出ます。全体としては「① 資料から読み取れること → ② 自分の立場 → ③ 理由」の 3 段で書く形を体に入れます。理科はさらに「① 根拠になる観察やデータ → ② 自分の判断 → ③ 理由」という書き方で、「あなたならどのような方法で森林内の木の本数を推測するか、自分の考えを述べなさい」(2024)のような問いに、実験の条件の比べ方(ふりこの実験 2023・タンポポの調査 2023・光合成のグラフ 2024)を踏まえて答える練習を。社会は大問 3 の最終問が 3 年連続で「あなたの考え」(2023 選挙がない期間の是非、2024 核廃絶、2025 立憲主義の短所)で、2024 は「まず、どちらの考えに賛成かを提示し、そのあとに理由を述べなさい。2 人とまったく異なる考えを持っている場合は、まず 2 人の考えを否定してから、そのあとなぜ否定するのか、理由を述べなさい」という反論の作法まで指定されます。社会の記述は「〈図〉から〇〇が読み取れる。だから△△になった」の 2 文を基本形にし、指示された観点(自然の条件と人の営み、原料の対比など)を全部使うことを毎回確認してください。この学校で最も差がつく場所です。(確認: 〜2025 年度)
  2. [毎日 10 分] 国語の漢字 — 読み 6〜8 問・書き 6〜8 問で計 12〜16 問、全体の 3〜4 割を占めます。送り仮名つきの訓読み(任せる・自ら・集う・支える・補う・負う・富んで・拝んだ)と四字熟語(無病息災・無我夢中・起死回生)が毎年入ります。位置も問い方も動かない、最も確実な得点源です。(確認: 〜2018 年度。国語は 2019 年度以降の資料が無いため)
  3. [週末 60 分] 算数の大問 1(計算中心の小問集合)を時間つきで — 16〜19 問中 8 問がここに集まり、16 年動いていません。20 分で 8 問を目標にします。計算のくふう(「2025×79+2025×21」「9+98+997+9996+99995」のようにまとめて計算させる問題)と、立体図形 1 問(立方体を組んだ立体の体積・円すいの表面積・円すいの表面上の最短経路を展開図に直す問題)が 3 年連続で入るので、分配法則を手癖にし、展開図で考える練習もここに含めます。(確認: 〜2025 年度)
  4. [週末 60 分] 算数の大問 2〜4「初見の設定を読む練習」 — 新しいきまりを読んで使う練習(約束記号・装置・料金表・操作の手順)が、読んだ 3 年の大問 2〜4 の 9 題中 6 題を占めます。「何が決まっていて何を求めるか」を箇条書きに直す作業を、9 題分やります。経路の数え上げ・色紙の重ね方・さいころの目の合計のような数え上げを表に整理する練習が 2023・2024 と 2 年連続、速さとグラフ(高度と時刻 2024、円形コースの周回 2025)が 2024・2025 と 2 年連続で大問 2 に来ています。2025 は 4 問が作図(点の動く範囲を斜線で示す・グラフに折れ線を描き足す)でした。「答えだけでなく、途中の考え方も書きなさい」に備える練習も(2023 に 2 問、出る年は大問の最終問に置かれます)。(確認: 〜2025 年度)
  5. [週末 60 分] 社会の時間配分と大問 3 対策 — 30 分・18〜24 問・記述 4〜6 問。選択と短答(語句や数値を短く答える形式)を 15 分で終え、大問 3 の記述に時間を残します。大問 3 から解くという手も検討に値します。憲法は条文レベルまで——三権分立の図(矢印が何を表すか)、条文と生活の事例の対応(2025 大問 3 問 2)、憲法改正の手続き、三原則。読んだ 3 年すべてに出ている、最も確実な得点源です。(確認: 〜2025 年度)
  6. [週 1 回] 地形図と空中写真、理科は分野ごとに束ね直す — 社会は地形図・空中写真を毎週 1 枚。社会の大問 1 に 3 年連続で入っています。等高線・土地利用の記号(水田・畑・果樹園)・新旧の比較・地理院地図との対応まで、「読み取れないものを選べ」の形で練習すると効率がよいです。理科は並び順が毎年変わるので、「大問 2 だけを 3 年分縦に」という解き方は意味を持ちません。3 年分から「気象の大問」「生物の大問」と分野ごとに拾い直して束ねます。(確認: 〜2025 年度)
  7. [週 1 回] グラフ・表から数値を読み取って計算する — 理科は温度差が最大になる時刻(2024)、約何年で 2 日増えるか(2023)、光合成量の読み取り(2024)のほか、てこのつり合い・発熱量と水の量・心臓が 1 分間に送り出す血液量・比例と逆比の計算が各大問に 1〜2 問入ります。四捨五入の桁指定(「小数第 1 位まで」)を毎回確認してください。社会は人口ピラミッド・発電量・土器の割合のような表を読む問題が毎年あります。(確認: 〜2025 年度)
  8. [週 1 回] 国語の記述・知識、社会と理科の前年ニュース、身近な地域 — 国語は「〜はなぜですか。説明しなさい」を週 3 問(3 年とも記述 7 問。字数指定が無いので解答欄の大きさに合わせて 1〜2 文に収める)、「文中の表現を用いて」書く練習、5 択の「適切でないものを選ぶ」訓練、段落分け・構成の問題、憲法・宗教・労働のような硬めの説明文に慣れることを組み合わせます。社会・理科は前年〜前々年のニュースを「どの制度・どの地域・どの科学の話か」で仕分ける練習を——社会は国際会議・万博・エネルギー政策・人口減少、理科はパリ五輪の聖火(2025)・加熱式弁当(2025)・ネックの冷却材や太陽光発電(2024)・猛暑日やヒートアイランドのような気象と環境の題材(2023・2024 と 2 年連続)で、同じニュースが 2 科目に別々の顔で出ることがあります。社会は茨城県と身近な地域の地理・歴史も厚めに——霞ヶ浦・土浦・貝塚・中世の在地領主のような足元の題材が歴史の大問 2 に入る年があります(2024)。(確認: 〜2025 年度。国語は〜2018 年度)

8. 科目別の詳細

8-0. 科目横断の要点

科目 並びの固定度 中身の性格 最優先で時間をかける価値があること
算数 入口だけ高い。大問 1 は 16 年すべて計算から始まる小問集合。大問 4 題は 6 年連続。大問 2〜4 は自由 新しいきまりを読んでから解く問題が大問 2〜4 の 3 分の 2。記号選択はほぼ無く答えを自分で書く 大問 1 の 8 問を落とさないことと、計算のくふう
理科 大問数だけ。4 題は 8 年連続だが分野の並び順は毎年変わる 単元の偏りが小さく、どの分野からも出る。実験の手順を追わせる 「あなたの考えを述べなさい」を書く練習と、グラフから数値を読む力
社会 非常に高い。地理 → 歴史 → 公民が 3 年一致、歴史の席は 7 年連続 30 分で 18〜24 問、うち記述 4〜6 問。地形図が 3 年連続 「立場 → 理由」で書く練習と、地形図の読図
国語 非常に高い(2018 年度まで)。漢字 2 大問+読解 2 大問。漢字の位置まで固定 漢字が全体の 3〜4 割。記述は 3 年とも 7 問で、ほぼすべて理由説明 漢字 12〜16 問理由説明の記述

配点は国語・算数が各 100 点、理科・社会が各 50 点。国語と算数が 2 倍の重みを持つ一方で、理科・社会は 30 分しかないのに記述が 2〜6 問あり、時間当たりの負荷はむしろ理科・社会のほうが高い。

8-1. 算数(50 分・100 点・大問 4 題・小問 16〜19)

年度×大問の題材表(原本で読んだ 3 年)

年度 大問 1 大問 2 大問 3 大問 4
2023 小問集合 8 問(計算 2・約分できない分数の個数・余りからの整数の個数・おうぎ形 2 枚の斜線部・立方体 10 個を組んだ立体・食塩水・学校と家と図書館の速さ) 分数どうしの新しい記号 ⊕ を決める(約束記号・大小比較・分母が最小の分数) 経路の数え上げ(右・上・右上に進める図で A から B へ) スマートフォンの月額料金のルール(動画の視聴時間と閲覧回数から料金を出す)
2024 小問集合 8 問(計算 2・家から駅までを 4 等分した速さ・3 本のひもの和差算・2 店の割引の比較〈選択〉・3 個のさいころの目の合計・おうぎ形が半径の周りを回る移動・円すいの表面上の最短経路) 飛行機の高度と時刻(速さとグラフ・毎分何 m 下降するか・海抜 3640 m 以上の時間帯) 装置 A・B をつないだ装置 C(約束記号・逆算〈□にあてはまる数を求める計算〉) 5 色の円の色紙の重ね方(場合の数・見える色の条件)
2025 小問集合 8 問(計算 4・往復の平均の速さ・6 人の平均点・円の中の斜線部の面積・円すいの表面積) 1 周 3 km のランニングコースを 3 周(速さとグラフ・逆回りの人の動きをグラフに描く・すれ違いと追い越しの時刻) 2 つの円上を動く点 P・Q と、それらで決まる点 R が動く範囲(図形の移動・3 問とも作図) 線分の間に和を書き入れる操作をくり返す(規則性・6 回後の総和)

同じ種類の問題が同じ場所に来るという意味での並びの固定が、この学校の算数にははっきりある(同じ問題がそのまま出るという意味ではない)。

つまりこの学校の算数は、入口(大問 1)が 16 年動かず、本体(大問 2〜4)は毎年作り直される構造になっている。過去問の使い方も、大問 1 は「同じ席を縦に」、大問 2〜4 は「初見の設定を読む練習」と分けるのが素直である。

頻出単元と周期

16 年分(2010〜2025)の単元の分布は、計算 34%・数の性質と規則性 14%・平面図形 13%・速さ 12%・割合と文章題 12%。計算が全小問の 3 分の 1 を占めるのがこの学校の際立った数字で、大問 1 の 8 問構成がそのまま効いている。

単元 読んだ 3 年での様子 16 年分での位置づけ
計算(大問 1 の先頭) 2023・2024 は 2 問、2025 は 4 問。整数の四則、分数と小数の混合、くふうして計算する形 2010〜2025 の 16 年すべてで大問 1。皆勤
速さ・速さとグラフ 3 年すべてに登場。2023 大問 1(8)、2024 大問 1(3) と大問 2、2025 大問 1(5) と大問 2 2010・2012・2015・2016・2017・2018・2019・2020・2024・2025 と最頻クラス。2024・2025 は大問 2 が速さとグラフで 2 年連続
約束記号(新しい記号や装置を決める) 2023 大問 2(分数の ⊕)、2024 大問 3(装置 C) 2020・2022・2023・2024 の 4 回。2022〜2024 は 3 年連続。2025 は出ていない
場合の数 2023 大問 3(経路)、2024 大問 4(色紙の重ね方) 2023・2024 の 2 年連続。数え上げを表に整理する形
立体図形 3 年とも大問 1 に 1 問(立方体の組み合わせ・円すいの最短経路・円すいの表面積) 2016 切断、2021 切断など大問でも登場
円とおうぎ形 2023 大問 1(5)(おうぎ形 2 枚の斜線部)、2025 大問 1(7)(円の中の斜線部)、2024 大問 1(7)(おうぎ形の回転移動) 2010・2011・2013・2014・2018・2020 と大問でも定期的
規則性・数列 2025 大問 4(線分に和を書き入れる操作) 2013・2014・2017・2021・2022・2025 と 6 回。3〜4 年おきに戻ってくる
図形の移動 2025 大問 3(点 R の動く範囲・作図 3 問) 2015・2017・2025 の 3 回

問い方の特徴


8-2. 理科(30 分・50 点・大問 4 題・小問 15〜20)

年度×大問の題材表(原本で読んだ 3 年)

年度 大問 1 大問 2 大問 3 大問 4
2023 化学|スチールウールの燃焼(実験 A・B・C、燃えた後の重さの変化・性質の変化を確かめる方法) 物理|ブランコに見立てたふりこ(「だれよりも速くこぐには」という自由研究の設定) 生物|タンポポの花のつくり(綿毛の正体・セイヨウとカントウのタネの重さと落下速度) 地学|つくば市の 2022 年 6〜8 月の気温(猛暑日の日数・1921〜2021 年の長期変化のグラフ)
2024 物理|てこ(支点と力点の位置・200 kg のバイクを持ち上げる計算・つなわたりの棒) 地学|猛暑日の芝生面と黒石畳・白石畳の温度(ヒートアイランドと太陽光発電の是非) 化学|○・☆・+のカードを並べて物質のでき方を表す(決められたルールに従う数え上げ) 生物|森林と光合成(陽生植物・陰生植物のグラフ・森林の木の本数の推測法)
2025 化学|加熱式弁当の生石灰と水(発熱量の計算・油で実験したらどうなるか・未使用品の捨て方) 生物|人体(吸う息とはく息・心臓が 1 分に送り出す血液量の計算・高地での拍動数・植物の呼吸) 物理|パリ五輪の聖火の点火に使う鏡(凹面鏡の形・鏡にうつる図の作図・生活の中の鏡) 地学|つくば市で 3 月 1 日に見たシリウス(方位・星の色・2 時間後の位置・星の明るさと距離)

理科は大問の数だけが固定され、分野の席は毎年入れ替わる

頻出単元と周期

分野 読んだ 3 年での様子 14 年分(2010〜2025)での位置づけ
気象・天気 2023 大問 4(猛暑日)、2024 大問 2(ヒートアイランド)で 2 年連続 単元別で最頻の 9%。2010・2014・2016・2017・2018・2023・2024
植物のつくりとはたらき 2023 大問 3(タンポポ)、2024 大問 4(光合成のグラフ)、2025 大問 2(6)(植物の呼吸) 9% で気象と並ぶ最頻。3 年連続で顔を出す
天体(星・星座・月・太陽) 2025 大問 4(シリウスの観察) 星・星座 7%。2010・2012・2014・2015・2016・2019・2021・2025
熱と状態変化 2025 大問 1(生石灰の発熱量) 7%。2010・2012・2014・2016・2018・2025
人体 2025 大問 2 2017・2022・2025 と 3 回。3 年おきに戻ってきている
力学(てこ・ふりこ・浮力) 2023 大問 2(ふりこ)、2024 大問 1(てこ) ふりこは 2012・2014・2017・2018・2019・2023 と 6 回で物理の最頻。てこは 2012・2014・2016・2024
燃焼・質量保存・量的関係 2023 大問 1(スチールウール)、2024 大問 3(カードのルール) 2016・2023 燃焼、2024 質量保存

問い方の特徴


8-3. 社会(30 分・50 点・大問 3 題・小問 18〜24)

年度×大問の題材表(原本で読んだ 3 年)

年度 大問 1(地理) 大問 2(歴史) 大問 3(公民)
2023 中学 1 年生のカナさんによる宮古島の発表原稿(人口ピラミッド・地形図の畑記号・地下ダム・観光と水) 千葉氏と佐竹氏を軸に、鎌倉の御家人から江戸の大名へ(領地と武士の結びつきの変化) 三権分立・議院内閣制・選挙(憲法改正の手続き・「選挙がない期間が長いこと」の是非)
2024 ビールびんのリユースから工業立地へ(セメント工場と鉄鋼工場の位置の違い・山口県の地形図と地理院地図) 霞ヶ浦の歴史(広畑貝塚の製塩土器・小田氏・江戸時代の土浦のしょうゆ・近代の湖と戦争) G7 サミットと核兵器禁止条約(先生・溪太さん・茗子さんの会話・憲法の三原則との対応)
2025 大阪・関西万博から日本の課題へ(高齢化のグラフ・万博跡地の空中写真と地形図・再生可能エネルギー・太陽光発電の課題) 「時代」の名前をたどる通史(稲荷山古墳の鉄剣と干支の計算・十七条の憲法・『古事記』『日本書紀』の読み方) モンテスキュー『法の精神』から三権分立・人権の事例と憲法の条文・立憲主義の長所と短所

社会はこの学校で並びの固定が最もはっきりしている科目である(同じ問題がそのまま出るという意味ではない)。

頻出単元と周期

13 年分(2010〜2025)の分布は、公民の憲法・政治 19%・歴史の古代〜中世 19%・地理の産業 13%・歴史の近現代 12%・地理の地図と地形と気候 12%。細かく見ると、日本国憲法 11%・鎌倉室町 7%・地形図の読図 6%・飛鳥奈良 6%・幕末明治 6% の順になる。

単元 読んだ 3 年での様子 13 年分での位置づけ
日本国憲法・三権分立 2023 大問 3(議院内閣制と憲法改正)、2024 大問 3 問 6(三原則との対応)、2025 大問 3(条文と事例の対応・立憲主義) 単元別で最頻の 11%。2014・2015・2017・2018・2025 と大問でも。読んだ 3 年すべてに登場
地形図・空中写真の読図 3 年連続(宮古島・山口県のセメント工場・万博跡地) 6%。2014〜2018 は 5 年連続で大問にあった。この学校の看板
国際社会・国際協力 2023 大問 1(宮古島の位置と近隣国)、2024 大問 3(G7・核兵器禁止条約) 2016・2023・2024
原始・古代 2024 大問 2 問 6(広畑貝塚の製塩土器)、2025 大問 2(稲荷山古墳の鉄剣・十七条の憲法) 飛鳥奈良 6%。2014・2015・2016・2020・2021・2024・2025
鎌倉・室町 2023 大問 2(御家人と領地)、2024 大問 2 問 4(小田氏) 7%。2017・2018・2022・2023
幕末・明治維新/近代の戦争 2023 大問 2 問 4・5(大名の配置)、2024 大問 2(近代の霞ヶ浦)、2025 大問 2 問 5 6%。2010・2014・2015・2016・2017・2018・2019・2024
工業・産業・貿易・資源 2024 大問 1(セメントと鉄鋼の立地)、2025 大問 1(再生可能エネルギー) 地理-産業 13%。2010・2016・2020・2022・2024・2025
人口・都市問題 2023 大問 1 問 2(宮古島の人口ピラミッド)、2025 大問 1 問 2(高齢化のグラフ) 2 年連続

問い方の特徴


8-4. 国語(50 分・100 点・大問 4 題・小問 36〜37。2010〜2018 年度の資料のみ)

国語は 2019 年度以降の問題文が資料に無い(著作権処理の関係で掲載されない年が多い)。ここに書いたのは 2015・2016・2018 年度の 3 年を原本で読んだ結果に限った話で、直近の形式は市販の過去問集で確認してほしい。資料のある年は 2010・2014・2015・2016・2018 の 5 年である。

年度×大問の題材表(原本で読んだ 3 年)

年度 大問 1 大問 2 大問 3 大問 4
2015 漢字の読み 8 問(簡潔・至難・口座・任せる・容易・誤った・絹織物・無病息災) 漢字の書き取り 8 問(宿泊・補う・遺失物・観察・余る・操縦・銭湯・無我夢中) 物語 10 問|石森史郎『ゴンザ』(江戸時代、薩摩から漂流した少年がスケートを教わる場面) 説明文 10 問|池上彰『憲法はむずかしくない』(憲法 9 条の芦田修正と文民条項)
2016 漢字の読み 8 問(案内・方角・集う・自ら・中腹・策略・忠告・一致団結) 漢字の書き取り 8 問(負う・深刻・歓喜・秘境・穀物・賛成派・寸法・起死回生) 物語 11 問|辞書編集部の荒木が「馬締」という男をスカウトする場面(出典は資料に記載なし) 評論 10 問|キリスト教と「石を投げる者」の話(イエスの言葉をどう読むか)
2018 漢字の読み 6 問(支える・備わった・才覚・初版本・通達・見聞) 漢字の書き取り 6 問(恩師・富んで・輸血・灰色・拝んだ・除幕式) 物語 12 問|小学 4 年生の「私」と 5 年生の「シモダくん」・図書委員の選挙(出典は資料に記載なし) 評論 13 問|「フリーター」という言葉の成り立ちと歴史(1987 年ごろの流行から)

国語はこの学校の 4 科目でいちばん並びが動かない(同じ問題がそのまま出るという意味ではない)。

頻出と周期

出題 読んだ 3 年での様子 5 年分(2010〜2018)での位置づけ
漢字の読み(大問 1) 3 年とも 6〜8 問。訓読み(任せる・自ら・集う・支える・拝んだ)が半分近く 5 年すべてで大問 1。皆勤
漢字の書き取り(大問 2) 3 年とも 6〜8 問。四字熟語が毎年 1 問(無我夢中・起死回生)、送り仮名つき(補う・負う・富んで)も毎年 5 年分の単元別で漢字が 28%。最頻
記号選択 3 年で 11〜13 問(31〜44%)。5 択が中心 5 年分で 27%。漢字に次ぐ
記述(理由説明) 3 年とも 7 問(19〜26%)。ほぼすべてが「〜はなぜですか。説明しなさい」 5 年分の記述系が 22%、うち理由説明が 16%
抜き出し(字数指定つき) 2015「九字で」、2016「最初の五字を」、2018「九字で」「十六字で」 抜き出し・空欄補充が 17%
空欄補充(接続語・擬態語・語句) 3 年とも 2〜4 問。「すーっと」「ふらふら」「じわじわ」のような擬態語と、「むしろ」「したがって」の接続語 空欄補充が 8%
文章構成・段落分け 2015 に 2 問、2016 に 1 問、2018 に 1 問 構成・表現が 4%

問い方の特徴


9. しばらく出ていない単元(復活の警戒)

大問の主要単元として数えたものです。精読していない年の細部は保証しません。最終確認年度は、その単元が大問として出たことを確認できている最後の年度です。

科目 単元 大問で出た年 最終確認年度 状況
算数 水量(容器に水を入れる・傾ける) 2011・2013・2014・2016 2016 2016 を最後に 9 年見えない
算数 縮尺・拡大縮小 2011・2015・2016・2017・2018 2018 5 年に 5 回出た時期がある。2018 を最後に 7 年出ていない。戻ってきてもおかしくない
算数 論理・推理 2012・2015・2019 2019 2019 を最後に 6 年出ていない
算数 約束記号 2020・2022・2023・2024 2024 2022〜2024 の 3 年連続のあと 2025 は出ていない。連続が切れただけで消えたとは考えにくい
理科 電気回路と電磁石 2010・2014・2016・2020・2022 2022 3 年空白だが、14 年分では定期的に来ている
理科 水溶液の性質・溶解度・濃度 2015・2020・2021 2021 2021 を最後に 4 年見えない
理科 地層・岩石・流水のはたらき 地層 2014・2016/流水 2017・2020・2022 地層 2016/流水 2022 地層は 2016 を最後に 9 年、流水は 2022 を最後に 3 年空白。地学の大問は天体と気象が続いているので、大地の分野が戻る番と考えられる
理科 月・太陽の動き 太陽 2017/月 2019 2019 2025 は恒星(シリウス)だったので、月の満ち欠けと出没時刻は空いている
社会 気候・雨温図 2018 2018 7 年出ていない。地理の大問は産業・エネルギー・人口が続いているので、自然地理が戻る番と考えられる
社会 農林水産業 農業 2015・水産業 2017・林業 2022 2022 読んだ 3 年では 2023 の宮古島の畑、2025 の農地の利用の記述と、地形図の中に埋め込まれた形でしか出ていない
社会 戦後・現代史 2015 2015 10 年出ていない。歴史の大問 2 は古代〜近代で止まる年が続いている
社会 財政・税・社会保障 2014 2014 読んだ 3 年では見えない。公民の大問 3 は三権分立・人権・国際が続いている
国語 抜き出し(字数指定つき) 2015・2016・2018 2018 2018 に 2 問あったが 2015 は 1 問、2016 は 1 問と少ない。出たときに落とさないよう練習はしておきたい
国語 知識の独立大問(四字熟語・慣用句・ことわざ) 漢字以外の知識大問は読んだ 3 年に無い。慣用句は読解の中の 1 問として出ている(2016・2018)
国語 詩・短歌・俳句 資料のある 5 年で見えない。ただし読解が 2 本だけの構成なので、入る余地は小さい

10. 形式面の注意

配点と時間は科目でまったく違います。国語 50 分・100 点、算数 50 分・100 点、理科 30 分・50 点、社会 30 分・50 点。理科と社会は時間も配点も半分ですが、記述は理科 2〜5 問・社会 4〜6 問あり、時間当たりの負荷はむしろ理科・社会のほうが重くなります。4 科目すべてに書かせる問いがあり、記述の割合は国語 19〜26%、社会 21〜33%、理科 13〜25%、算数 0〜11%——書く問いを白紙にする癖があると全科目で失点する設計です。記号選択の重さも科目でまったく違い、社会 46〜50%、理科 40〜50%、国語 31〜44%、算数はほぼ無し(0〜6%)——算数と社会で頭の使い方を切り替える必要があります。「適当でないものを選べ」が社会と国語の主軸で、「すべて選び」も理科・社会に出ます。


11. 学年別ロードマップ(小 4 から始めるなら)

小 4(土台)

小 5(幅)

小 5 の週の器は「平日 15 分×5 + 週末 60 分」を基本形にします。平日 15 分は国語の漢字と、社会の通史・地理の一問一答に充てます。週末 60 分は算数の大問 2〜4 に相当する単元一巡(上の頻出単元表を一巡リストとして使う)と、理由を 2〜3 文で書く記述練習、グラフと表を読む練習に充てます。

小 6(仕上げ)

この学校は小 4 から始めるとどこで差がつくか

差がつくのは 小 5 の「幅」と、小 4 から積む「理由を言葉にする習慣」の二つである。席が決まっているのは社会と国語で、そこに入る中身は毎年書き下ろされる。つまり「この単元が出る」と絞り込むことはできず、単元プールの網羅がそのまま得点になる。そのうえで、この学校は 4 科目すべてで「あなたはどう考えるか」を聞いてくる。理由を筋道立てて話す力は、小 6 の数か月では作りにくい。小 4 で計算と漢字と「なぜ」の会話を、小 5 で 4 科目の単元を一巡させ、小 6 で席を縦に解く——この順序がこの学校の作りに素直に合う。


12. この学校と併願するなら

観点は 勉強が転用できるか だけ。同じ形式・同じ頻出単元・同じ問い方なら、過去問演習が二重に効くという意味である。難易度・偏差値帯・入試日程の重なり・通学圏は見ていない。

8 校の一覧・記述量・注意は 併願候補ページ へ。

いずれも「大問数・小問数・記述と選択の比率・図表の比率・同じ位置に来る単元・設問文の言い回し」の近さと単元分布の似かたを合わせて出したもので、同じ問題が出るという意味ではない。ただし、この学校の「あなたの考えを述べなさい」という問い方までそろう学校は上の一覧からは分からない。過去問演習を転用するときは、形式が近くても記述の書かせ方は別物として扱ってほしい。


13. 資料の限界


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数字はすべて出所つきで、換算や評価語は足していません(→ 方法論)。合格可能性・お子さんとの相性は扱いません。更新 2026-08-17。

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