開智望中等教育学校 の過去問分析

開智望中等教育学校の過去問を年度ごとに数えて、何が固定で何が毎年変わるか・よく出る単元・過去問の使い方をまとめたページです。

開智望中等教育学校 過去問分析(2024 年度・1 年分)

更新 2026-08-20。


1. この学校の基本情報

項目 内容
所在地 茨城県守谷市
男女 共学

入試回(2027 年度要項)

日程 科目 試験時間 配点 面接
第 1 回開智望専願入試 2026 年 11 月 28 日午前 国語・算数 国語 45 分・算数 45 分 国語 100 点・算数 100 点 個人面接
第 2 回開智望専願入試 2026 年 12 月 12 日午前 国語・算数 国語 45 分・算数 45 分 国語 100 点・算数 100 点 個人面接
第 1 回適性検査型(併願)入試 2026 年 11 月 28 日午前 適性検査Ⅰ・Ⅱ 適性検査Ⅰ 45 分・適性検査Ⅱ 45 分 適性検査Ⅰ 100 点・適性検査Ⅱ 100 点 集団面接
第 2 回適性検査型(併願)入試 2026 年 12 月 12 日午前 適性検査Ⅰ・Ⅱ 適性検査Ⅰ 45 分・適性検査Ⅱ 45 分 適性検査Ⅰ 100 点・適性検査Ⅱ 100 点 集団面接

いまの小 6 は 2027 年 2 月、小 5 は 2028 年、小 4 は 2029 年の入試を受けます。


2. このページでわかること

どんな問題が出るか・家で何をやるかだけを扱います。難易度・偏差値・合格可能性・入試結果は扱いません(偏差値 / 募集要項・入試結果)。用語は用語集へ。

対象は 2024 年度の過去問 1 年ぶん(国語は資料なし)です。精読した冊子には理科・社会の問題が含まれていますが、上の入試回の表のとおり現行の要項に理科・社会を使う回は無く、科目の対応関係は資料からは特定できません(くわしくは資料の限界を参照)。


3. まず結論だけ(10 行)

  1. 資料は 2024 年度の 1 年ぶんしかなく、「毎年」「◯年連続」といった傾向はこの学校については判定できません。
  2. 3 科目とも入口はやさしく、後半で手を動かす作りです。
  3. 答え方は科目でかなり違います(算数は短答 96%、社会は記号選択が主軸で 72%)。
  4. 題材は身のまわりの道具と前年のニュースに寄っています。
  5. 家でやることは 3 つ。この 1 冊を時間を計って通し、配分の感覚をつかむこと。
  6. 出ている単元を手がかりに小学校範囲を穴なく一巡すること。
  7. 社会と理科の「自分の言葉で書く問い」に慣れること。
  8. 今週やるなら、算数の前半 11 問(大問 1 の計算 6 問+大問 2 の一行問題 5 問)から。2024 年度は全体の 44% を占めました。
  9. 注意: 現行の要項に理科・社会を使う回はありません。受ける回の科目は必ず学校の要項で確認してください。
  10. 国語は 2024 年度の問題文が資料に無く、この学校の国語についてはここでは何も書けません。

4. 資料の状況

過去問分析のもとになった資料の状況です。精読した年は設問文まで読んだ年、構成だけ数えた年は大問・小問の数だけ数えた年、資料のある年は冊子そのものが手元にある年を指します。転写(過去問の紙面を文字データに起こしたもの)の確度は科目により異なります。

科目 精読した年 構成だけ数えた年 資料のある年 大問/小問 備考
算数 2024(1 年) なし 2024(1 年) 8/25 表紙・注意書きと解答用紙が同梱。数式まで転写されている。図そのものは読めない
理科 2024(1 年) なし 2024(1 年) 4/20 表紙に「一般入試」と読める記載。図の一部(大問 2 のハンガーの図)は数値が転写されていない
社会 2024(1 年) なし 2024(1 年) 2/25 全 19 ページ分。転写の確度はこの 3 科目でいちばん高い
国語 0(0 年) 問題文が資料に無い(著作権処理の関係で掲載されない年が多い)

収録冊子の校名は全校・全冊で照合済みです(別校の冊子が混じっていた場合はこの節に明記しています)。


5. 一番大きな結論

1 年ぶんしか資料が無いので、「何年も変わらない形式」も「毎年変わる中身」も、この学校については判定できません。同じ場所に同じ種類の問題が来るかどうか(座席の固定。同じ場所に同じ種類の問題が来ること)は、2 年以上の突き合わせでしか言えない性質のもので、ここでは書きません。以下はすべて 2024 年度の 1 冊で確認できたことです。

そのうえで、1 冊からでもはっきり分かることが 3 つあります。

(1) 3 科目とも「入口はやさしく、後半で手を動かす」作りになっています。 - 算数は大問 1 が計算 6 問、大問 2 が一行問題 5 問。ここまでで 25 問中 11 問(44%)を占めます。大問 3 以降は食塩水・場合の数・平面図形・立体図形・速さ・平面図形と、単元ごとに 1 大問ずつです。 - 理科は大問 4 題が化学(燃焼)・物理(つり合い)・地学(気象)・生物(メダカと人のたんじょう)に 1 題ずつ割り当てられています。4 分野を均等に置く作りです。 - 社会は大きな大問 2 本だけで 25 問。1 本目が「旅行のパネル」、2 本目が「徳川家康のリード文」で、その中に地理・歴史・公民が混ざって入ります。

(2) 答え方は科目でかなり違います。 - 算数は 25 問中 24 問(96%)が答えだけを書く短答で、記述は 0 問。残る 1 問も「A・B・C で答えなさい」という選び方で、記号選択の問題らしい選択肢は並んでいません。 - 理科は短答 12 問(60%)・記号選択 6 問(30%)・記述 2 問(10%)です。 - 社会は記号選択 18 問(72%)・短答 4 問(16%)・記述 3 問(12%)で、記号選択が主軸です。ただし選択肢は「a と b の正誤の組合せ」「古い順に並べかえ」「表 a〜d の組合せ」のように、1 問で 2 つ以上の知識を要求する作りが多くなっています。

(3) 題材が「身のまわり」と「その年のニュース」に寄っています。 - 理科大問 2 は洗濯ばさみが 45 個ついたハンガーのつり合い、大問 3 は方位磁針と雲量の観測。実験器具ではなく生活の道具から入ります。 - 社会は 2023 年 5 月の石川県の地震、2024 年 3 月の北陸新幹線の敦賀延伸、2023 年の大河ドラマ、2024 年の大河ドラマ、山梨県の「人口減少危機突破宣言」(2023 年 6 月)、2024 年夏季オリンピックの開催都市と、前年から当年にかけての出来事が繰り返し設問の入口になっています。 - 算数の一行問題には「望さん」「智君」、社会の大問 1 には「開智望小学校 6 年生」「利家くん」が登場します。設問の登場人物に学校名が使われています。

したがって、この学校の過去問の使い方は「出る問題を覚える」ではありえません(そもそも 1 冊しかありません)。①この 1 冊を時間を計って通し、配分の感覚をつかむ、②出ている単元を手がかりに小学校範囲を穴なく一巡する、③社会と理科の「自分の言葉で書く問い」に慣れる——この 3 つが現実的な使い方になります。


6. この学校らしさが出る場所


7. 今からやるなら

想定している学年: 受験学年(小 6)の、過去問演習に入っている段階を前提に優先順を付けています。小 5 以前なら、この節は「最終的にここへ向かう」地図として読み、日々の学習は基礎(計算の正確さ・図形・読解・短い記述・漢字語彙)を先に。年度を通した時間つきの演習は小 6 の夏以降が目安です。

  1. [毎日 10 分] 算数の前半 11 問(大問 1 の計算 6 問+大問 2 の一行問題 5 問)を落とさない練習。2024 年度はここが全体の 44% を占めました。大問 1 は 5 分以内、大問 2 は 1 問 1 分で処理できるまでが目安です。分数と小数の混じった計算(7.7×0.75-3.3×0.75-0.4×0.75 のように共通因数でくくる形)、かっこの入った逆算、帯分数どうしの比を簡単にする形が並びます。(確認: 2024 年度)
  2. [週末 60 分] 算数の文章題(食塩水・場合の数・速さ)。食塩水は 3 種類を全部混ぜる、B に A を混ぜて C と同じ濃さにする、という標準的な流れで、面積図か天びん図のどちらかに決めて処理できるようにしておきます。場合の数はさいころ 3 個で「どれも奇数」「3 つとも異なる」「赤<青−2 かつ青<黄−2」の 3 段階、条件を満たす組を樹形図か表で漏れなく数える力が問われます。速さは兄弟が同時に家を出て学校へ向かい、帰りの速さやすれちがう地点を求める形で、図をかいて時間と道のりの関係を整理する練習が効きます。(確認: 2024 年度)
  3. [週末 60 分] 算数の図形(立体の切断・相似)。立体の切断は 1 辺 6cm の立方体 6 個を階段状に積んだ立体を 3 点を通る平面で切り、2 つの体積の差を求める形で、切断面の形を自分で先に決めてから体積を分ける手順が要ります。相似は直角が 2 か所ある図から相似な三角形を見つける形(大問 5)で、「対応する角の大きさが等しい 2 つの三角形では、辺の長さの比が等しくなることがわかっています」のように性質が問題文でその場で与えられても使えるようにしておきます。(確認: 2024 年度)
  4. [週 1 回] 理科のてこ・つり合いの計算。2024 年度は 20 問中 4 問がこの大問で、洗濯ばさみの位置(横 5cm 間隔で 9 列、縦 5cm 間隔で 5 列)を座標のように使ってつり合いを考えさせました。支点からの距離×重さの計算を、図が与えられていない状態でも組み立てられるようにしておきます。(確認: 2024 年度)
  5. [週末 60 分] 理科の知識単元(燃焼・気象・メダカと人のたんじょう)。燃焼はロウソクが燃えるときの気体の変化、鉄(スチールウール)が燃えて酸化鉄になること、石灰水の反応。気象は雲量と天気の決め方(快晴・晴れ・くもりの境目)、気象庁の観測、雲の種類、台風と高潮の関係。メダカと人のたんじょうは卵の変化の順序、飼い方の手順とその理由、子宮・羊水・へその緒・たいばんの働きで、教科書の図をそのまま言葉で説明できるようにしておきます。(確認: 2024 年度)
  6. [週 1 回] 理科の理由記述 2 問と選び方の指示を読む練習。記述は「高潮のような災害が何を原因にどう起こるか」「メダカの飼い方でその手順を行う理由」の 2 問で、どちらも字数指定は無く、2〜3 文で原因→結果の順に書ければ足りる形に見えます。あわせて、「一つ選び」なのか「全て選び」なのかで答えが変わる問題が実際に入っているため、選び方の指示を読み落とさない練習も添えます。(確認: 2024 年度)
  7. [週末 60 分] 社会の選択肢・資料読み取りの技能。「正誤の組合せ」「並べかえ」への耐性をつけます。2024 年度は「a と b の双方/片方が正しい」を 4 択で問う形、文 a〜c を古い順に並べる形、表 a〜d の組合せを選ぶ形が入っており、1 つでもあいまいだと答えが決まらない作りなので用語の暗記だけでは届きません。雨温図の読み取りも、2024 年度は雨温図から米づくりの条件を説明させる形で出ており、気温・降水量のグラフからその土地の産業を説明する練習が効きます。歴史は年表のどこに入るか・古い順に並べるという問い方に対応するため、出来事を年代の帯の上に置いて覚えるのが早い方法です。(確認: 2024 年度)
  8. [週末 60 分] 社会の記述 3 問と知識暗記(日本地理の基礎+前年のニュース+公民の条文)。記述は、雨温図とジオパークのキャラクターの説明を合わせて「なぜ米どころか」を説明する問い、リニア中央新幹線の建設が人口減少にどう影響するかを自分の考えとして述べる問い、親藩・譜代大名・外様大名の違いを説明する問いの 3 種類で、字数指定は 3 問とも無いので、資料をつなぐ/自分の考えを述べる/用語を対比するという書き出しの言葉をそれぞれ決めておくと解答欄の大きさに合わせて書きやすくなります。日本地理は伝統的工芸品、豚・乳用牛・キャベツ・メロンの都道府県別統計、北陸新幹線の延伸先、瀬戸大橋、関東平野と、地図帳を開けば確かめられる範囲から出ています。公民は第 1 条(象徴)、第 9 条(戦争の放棄・戦力の不保持・交戦権の否認)、内閣の仕事、直接税と間接税、地方自治(条例)と、2024 年度に出た範囲はそのまま教科書の中心部分です。前年のニュースは 2023 年 5 月の地震、2023 年 6 月の県知事の宣言、2023 年と 2024 年の大河ドラマ、2024 年 3 月の新幹線延伸、2024 年夏季オリンピックと、直近 1 年の出来事が 5 か所以上で入口になっていました。ニュースをノートに月ごとにまとめる習慣がそのまま効きます。(確認: 2024 年度)

8. 科目別の詳細

8-0. 科目横断の要点

科目 2024 年度の形式 中身の性格 最優先で投資すべきこと
算数 大問 8・小問 25。大問 1=計算 6 問、大問 2=一行問題 5 問。記述 0 問、答えのみが 96% 食塩水・場合の数・平面図形・立体図形の切断・速さと、標準的な単元が 1 題ずつ。特殊算に名前のつくもの(つるかめ算・旅人算など)は出ていない 計算 6 問と一行問題 5 問を取り切る精度。分数と小数の混じった計算、逆算、比の変形
理科 大問 4・小問 20。4 分野に 1 題ずつ。記述 2 問(10%)、記号選択 6 問(30%) 生活の道具(洗濯ばさみのハンガー・方位磁針)を題材にし、そこから知識を引き出す。数値計算はつり合いの大問に集中 てこ・つり合いの計算(支点からの距離とおもりの重さ)と、理由を 1〜2 文で書く練習
社会 大問 2・小問 25。記号選択 18 問(72%)、記述 3 問(12%) 1 つの大問の中で地理・歴史・公民が混ざる。前年のニュースが設問の入口に何度も使われる 選択肢の「正誤の組合せ」「並べかえ」に耐える正確な知識と、資料 2 枚を結びつけて説明する記述
国語 資料なし 2024 年度の問題文が資料に無いため、この学校の国語についてはここでは何も書けない

算数(精読したのは 2024 年度のみ)

大問ごとの題材(2024 年度・大問 8/小問 25)

大問 小問数 題材 形式
1 6 計算(四則 4 問・かっこの入った逆算 1 問・帯分数の比を簡単にする 1 問) 答えのみ
2 5 一行問題(36 の約数で 2 番目に大きい数/10〜30 の素数の個数/17 を 7 回かけた一の位/身長の 1.2 倍/女子 15 人は男子の何倍) 答えのみ
3 3 食塩水(5%・12%・9% の 3 種を混ぜる) 1 問だけ「A・B・C で答える」形、他は答えのみ
4 3 場合の数(赤・青・黄のさいころ 3 個) 答えのみ
5 3 平面図形(長方形の辺上に E・G・F をとり、EG⊥GF・GF⊥FC。相似で長さと斜線部の面積) 答えのみ・図あり
6 2 立体図形(1 辺 6cm の立方体 6 個を階段状に積む。体積と、3 点を通る平面での切断) 答えのみ・図あり
7 2 速さ(兄弟が同時に家を出て学校へ。帰りの速さ・すれちがう地点) 答えのみ
8 1 平面図形(平行四辺形の辺 AB の延長上に E・F。四角形 ABGH は三角形 DGC の何倍か) 答えのみ・図あり

大問 8 だけは小問に分かれておらず、1 問だけの大問として置かれています。導入文がそのまま設問になっている形で、転写の切れ目の可能性も考えましたが、設問番号が振られていないこと・問いが 1 文で完結していることから、実際に 1 問構成の大問と読めます。

座席(同じ場所に同じ種類の問題が来るか)

判定できません。資料が 2024 年度の 1 冊しかないため、「大問 3 は毎年食塩水」のような並びの固定は、この学校については確認する手段がありません。2024 年度に「大問 1 が計算、大問 2 が一行問題」だったことは事実ですが、これが翌年も同じかどうかは書けません。他校では前半が計算と一行問題という並びは広く見られる作りなので、そうなっている可能性は高いですが、ここでは確認できていないと受け取ってください。

出ていた単元(2024 年度の 25 問の内訳)

単元 問数 実例
四則計算・逆算 5 18÷(4-1)、1/3+1/4+1/6、0.75 でくくる計算、121×1 と 9/11÷5/7、二重かっこの逆算
割合と比 3 帯分数の比を簡単にする、身長の 1.2 倍、女子の人数は男子の何倍
食塩水の濃度 3 3 種の混合・後入れで濃さを合わせる
場合の数 3 さいころ 3 個の 3 段階
平面図形の面積・面積比 4 相似を使う長さと斜線部(大問 5)、平行四辺形の面積比(大問 8)
数の性質 2 36 の約数、10〜30 の素数の個数
規則性・数列 1 17 を 7 回かけた一の位
立体図形 2 階段状に積んだ立方体の体積・切断後の体積の差
速さ 2 兄弟の往復・すれちがい

名前のついた特殊算はほとんど出ていません。つるかめ算・旅人算・仕事算・ニュートン算・年齢算のいずれも 2024 年度には無く、代わりに標準的な単元が 1 題ずつ並びました。ただしこれも 1 年ぶんの観察です。

大問 5 は導入文の中に「対応する角の大きさが等しい 2 つの三角形では、辺の長さの比が等しくなることがわかっています」という説明が置かれています。相似という言葉を使わずに、その場で性質を与えてから使わせる作りです。初見の性質を読んでその場で使う練習が効きます。

問い方の性格

今からやるならは「7. 今からやるなら」を参照してください。


理科(精読したのは 2024 年度のみ)

大問ごとの題材(2024 年度・大問 4/小問 20)

大問 小問数 分野 題材
1 3 化学 4 つのビン(水よう液入り 2 本・水入り 2 本)にロウソクとスチールウールを入れて燃やす実験。使った水よう液と関係する気体、鉄の燃焼後の物質、実験結果の文の正誤
2 4 物理 洗濯ばさみが 45 個(横 9 列×縦 5 列・5cm 間隔)ついたハンガーのつり合い。くつした・3 枚のハンカチをどこに干すか
3 7 地学 方位磁針の図から入り、雲量の観測と天気の決め方、観測を行う官庁、特殊な雲の名称、方位、海に関係する災害とその原因
4 6 生物 メダカの成長のスケッチの並べかえ、飼い方の理由、大きさの見当、無精卵、そこから人のたんじょう(子宮・羊水・へその緒・骨盤)へ

4 分野が 1 大問ずつという割り当てです。小問数は 3・4・7・6 と均等ではなく、地学と生物に厚みがある配置でした。

大問 3 は方位磁針という物理寄りの入口から気象へ入り、大問 4 はメダカから人体へ移ります。1 つの大問の中で単元をまたぐ作りです。機械的な集計ではこうした大問が「先頭の小問の単元」で代表されてしまうので、単元の一覧だけを見て範囲を判断しないほうがよいです。

座席(同じ場所に同じ種類の問題が来るか)

判定できません。1 年ぶんの資料では、「大問 1 が化学、大問 4 が生物」という並びが固定なのかどうかを確かめられません。2024 年度がその並びだった、というだけです。

問い方の性格

今からやるならは「7. 今からやるなら」を参照してください。


社会(精読したのは 2024 年度のみ)

大問ごとの題材(2024 年度・大問 2/小問 25)

大問 小問数 導入 中で問われたこと
1 12 開智望小学校 6 年生の発表会。利家くんが家族で石川県金沢市へ旅行した様子をまとめたパネル 1〜4 能登半島の伝統的工芸品(2023 年 5 月の地震から)/豚とキャベツの都道府県別統計の組合せ/雨温図とジオパークの資料から石川県が米どころである理由(記述)/能楽が大成された時期を年表から/北陸新幹線の敦賀延伸の県名/日本の芸術史の並べかえ/水戸藩の説明/瀬戸大橋/中尊寺金色堂と金閣の正誤の組合せ/大正時代の首相のカード/間接税/高知県ゆかりの人物
2 13 徳川家康の生涯をたどるリード文(2023 年の大河ドラマから入る) 関ヶ原と大坂の陣の語句の組合せ/紫式部と源氏物語/武家諸法度の資料の選択/条例(漢字 2 字)/リニア中央新幹線と山梨県の人口減少(記述)/関東地方の説明/日本国憲法第 1 条の穴うめ/内閣の仕事/親藩・譜代大名・外様大名の違い(記述)/姫路城と屋久島の組合せ/憲法第 9 条/核兵器と原子力/2024 年夏季オリンピックの開催都市

大問は 2 本だけで、1 本あたり 12〜13 問です。他校でよくある「地理の大問・歴史の大問・公民の大問」という分け方ではなく、1 本のリード文の中で 3 分野をまたぐ作りです。

大問 1 は旅行記、大問 2 は人物伝。どちらも読み物として通して読める文章から設問がぶら下がります。読む量は 19 ページ分と多いです。

座席(同じ場所に同じ種類の問題が来るか)

判定できません。1 年ぶんの資料では、「大問 1 が地理寄りのリード文、大問 2 が歴史のリード文」という並びが続くかどうかは確かめられません。2024 年度はそうだった、というところまでです。

問い方の性格

今からやるならは「7. 今からやるなら」を参照してください。


国語

この学校の国語は、2024 年度の問題文が資料に無く(著作権処理の関係で掲載されない年が多い)、したがってここに書けることがありません。出題される文章の傾向・設問の作り・記述の量・出典のいずれも、この資料からは確認できませんでした。

2027 年度の要項では、教科の入試は国語・算数の 2 科目(各 45 分・各 100 点)+面接となっています。国語の配点は算数と同じ 100 点で、2 科目入試であれば国語の比重は半分になります。形式は市販の過去問集で確認してください。


9. しばらく出ていない単元(復活の警戒)

1 年ぶんの資料しか無いため、「何年出ていないから次に出そう」という周期の話はできません。ここでは代わりに、2024 年度の 1 冊に出ていなかった主要単元を挙げます。出ていないことは「出ない」という意味ではなく、むしろ 1 冊だけでは出題範囲の全体が見えていないという意味です。手を抜く根拠には使わないでください。

科目 2024 年度に出ていなかった主要単元 最終確認年度
算数 円とおうぎ形の求積、水そうとグラフ、旅人算のグラフ(ダイヤグラム)、つるかめ算・仕事算・ニュートン算などの名前のついた特殊算(受験用教材の単元)、相似の応用、時計算、対称な図形、割合の売買損益 2024(唯一の資料年)
理科 電気回路と豆電球、ばねの伸び、光と音、星と月の動き、植物のつくりと蒸散、水よう液の性質と中和、地層と岩石、ふりこ 2024(唯一の資料年)
社会 地形図の読み取り、世界地理(国名・気候帯)、古代(飛鳥・奈良)、近現代の戦後史、選挙のしくみ、国際連合、工業地帯の統計 2024(唯一の資料年)

「最終確認年度」はこの学校では 2024 年度(唯一の資料年)で統一されています。他校のような「◯年度以降出ていない」という周期の判定材料ではなく、単に「確認できた資料がその年しか無い」ことを示しています。


10. 形式面の注意


11. 学年別ロードマップ

小 4(土台)

小 5(幅)

小 6(仕上げ)

この学校は小 4 から始めるとどこで差がつくか

差がつくのは小 5 での全分野の一巡です。資料が 1 年ぶんしか無い以上、「この単元は出ないから捨てる」という判断ができません。逆に言えば、小 5 のうちに単元プールをひととおり平らに埋めた子は、どの単元が来ても同じように戦えます。加えて、小 4 からニュースを地図と結びつける習慣と理由を短く書く習慣をつけておくと、社会の記述 3 問と理科の記述 2 問——2024 年度でいえば理社 45 問のうち 5 問——にそのまま届きます。この 2 つの習慣は塾のカリキュラムでは後回しになりがちで、家庭で積める差がいちばん大きい部分でもあります。


12. この学校と併願するなら

観点は勉強が転用できるかだけ(同じ形式・同じ頻出単元・同じ問い方なら、過去問演習が二重に効きます)。難易度・偏差値帯・入試日程・通学圏は扱いません。

この学校については、候補校の一覧を出せません。 併願候補の計算には 2 科目以上の過去問資料を複数年ぶん必要としますが、この学校は 3 科目とも 1 年ぶんしか資料が無いため、他校との比較そのものが成立しません(併願候補ページでも同じ結論を掲載しています)。

代わりに、転用を考えるときの手がかりだけ挙げておきます。


13. 資料の限界


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数字はすべて出所つきで、換算や評価語は足していません(→ 方法論)。合格可能性・お子さんとの相性は扱いません。更新 2026-08-17。

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