東邦大学付属東邦中学校 の過去問分析

東邦大学付属東邦中学校の過去問を年度ごとに数えて、何が固定で何が毎年変わるか・よく出る単元・過去問の使い方をまとめたページです。

東邦大学付属東邦中学校 過去問分析(2024〜2026 年度・前期相当・3 年分を精読)

更新 2026-08-20。


1. この学校の基本情報

項目 内容
所在地 千葉県習志野市
男女 共学
入試回と日程・科目 推薦 12 月 1 日(国語・算数の 2 科・自己推薦書。合格したら必ず入学します)/帰国生(英語選択型)12 月 1 日(英語・国語・算数の 3 科)/前期 1 月 21 日(4 科)/後期 2 月 3 日(4 科)(2027 年度募集要項)
試験時間・配点(推薦・帰国生・前期) 受ける科目はどれも 45 分・100 点です
試験時間・配点(後期) 国語・算数は 45 分・100 点、社会・理科は 30 分・50 点で、前期とは別の構成です

いまの小 6 は 2027 年 1 月〜2 月(推薦は 2026 年 12 月)、小 5 は 2028 年、小 4 は 2029 年の入試を受けます。


2. このページでわかること

このページは、どんな問題が出るか・家で何をやるかだけを扱います。難易度・偏差値・合格可能性・入試結果は扱いません(偏差値募集要項・入試結果)。

過去問そのものの回し方は 過去問の使い方、受験用語は 用語集 にまとめてあります。

以下、大問(問題の大きなかたまり)・小問(その中の一問)という言い方をします。


3. まず結論だけ(10 行)

結論

  1. 4 科目とも「何問をどんな形式で出すか」が何年も動かない学校です。社会と算数では、大問の並び(同じ種類の問題が同じ場所に出ること)まで固まっています。
  2. 算数は精読した 3 年とも大問 6・小問 18 で全問が答えのみ、社会は 3 年とも大問 1 = 地理・大問 2 = 歴史・大問 3 = 公民の順です。
  3. 4 科目とも記述がほとんどありません。書く力より、選択肢を最後まで詰めて正誤を確定させる力に配点が寄っています。

家でやること 3 つ

  1. 算数の前半 8 問(大問 1 の計算 3 問+大問 2 の小問集合)を 12 分以内で抜ける練習をします。
  2. 社会の二重線内 a〜d の正誤組合せを、精読した 3 年分から抜き出してまとめて解きます。
  3. 理科の化学の量的関係を「限界に達する点で場合分けして混合物の内訳を出す」ところまで反復します。

今週やる 1 つ

  1. 2024・2025・2026 の算数 大問 1 の計算 3 問だけを続けて解き、3 問 5 分以内に収まるか測ります。

注意

  1. 手元の資料はどの回のものか特定できておらず、前期相当として読んでいます。後期は社会・理科が 30 分 50 点と別の構成です。国語は 2025・2026 年度の問題文が資料にありません(→ 13 節)。

4. 資料の状況

どの年をどこまで見たかを、3 つに分けて書きます。精読した年(設問文まで読んだ年)/構成だけ数えた年(大問数・小問数・形式の比率だけを数えた年)/資料のある年(転写が存在する年)。転写=過去問の紙面を文字データに起こしたもの、です。

科目 精読した年 構成だけ数えた年 資料のある年 判読の確度
算数 3 年(2024・2025・2026) 18 年(精読した 3 年を除く残り) 21 年(2005〜2026。2013 年度のみ資料なし) 3 年とも設問文・数式まで読めます。図は文字の説明に置き換えて読んでいるため、図形問題の細部は説明文からの推定を含みます
理科 3 年(2024・2025・2026) 18 年(精読した 3 年を除く残り) 21 年(2005〜2026。2013 年度のみ資料なし) 大問構成・単元・設問文の骨格は読めますが、導入文の一部と図表の数値に転写の揺れがあります
社会 3 年(2024・2025・2026) 17 年(精読した 3 年を除く残り) 20 年(2005〜2026。2008・2016 年度は資料なし) 設問文と資料の見出しは読めますが、選択肢の細部と統計表の数値には転写の揺れがあります
国語 3 年(2018・2019・2024) 11 年(精読した 3 年を除く残り) 14 年(2006・2008〜2019・2024) 3 年とも本文の要旨・設問文まで読めます。ただし対象年が他科目とずれています

5. 一番大きな結論

4 科目とも「何問をどんな形式で出すか」が何年も動かない学校です。そして社会と算数では、大問の並びまで固まっています。

以下では、大問 4 が地学、大問 3 が公民、というように「大問◯の位置に毎年◯◯が来る」という並びのことを、座席(問題の置き場所)と呼びます。

ここで大事な区別があります。同じ問題が出るのではなく、同じ種類の問題が同じ場所に出るということです。3 年分を読んだ限り、算数でも社会でも過去問と同じ設問がそのまま再登場した例は見つかりませんでした。題材は毎年新しく作られています。

したがってこの学校の過去問の使い方は、「出る問題を覚える」ではなく、「大問ごとの持ち時間を体に入れる」+「その座席に来る単元の解き方を身につける」の 2 つになります。とくに算数の「前半 8 問を何分で抜けるか」と、社会の「45 分で 25 問超の資料問題を読み切れるか」は、過去問を年度通しで時間を計って解く以外に鍛えようがありません。

もうひとつの大きな特徴として、4 科目とも記述がほとんどありません。算数は 3 年とも途中式・作図の要求がゼロ、理科・社会も 3 年とも記述ゼロ、国語も精読した 3 年は記号選択と抜き出しだけでした。書く力より、選択肢を最後まで詰めて正誤を確定させる力に配点が寄っています。

科目ごとに競技が違います。算数は「決まった順路を速く正確に走る」試験、理科は「長い文章と表から数値を取り出して計算する」試験、社会は「大量の資料を読みながら多肢の正誤を確定する」試験、国語は「選択肢の細部を本文と突き合わせる」試験です。共通するのは、4 科目とも 45 分・100 点で、書く量が少なく、読む量と判断の回数が多いことです。


6. この学校らしさが出る場所


7. 今からやるなら(4 科目統合の優先順)

想定している学年: 受験学年(小 6)の、過去問演習に入っている段階を前提に優先順を付けています。小 5 以前なら、この節は「最終的にここへ向かう」地図として読み、日々の学習は基礎(計算の正確さ・図形・読解・語彙漢字)を先に進めてください。過去問を年度通しで時間を計って解くのは小 6 の夏以降が目安です。学年別の順序は 11 節に書きました。

各項目の根拠(年度と実例)は 8 節(科目別の詳細)を参照してください。先頭の [ ] は家での回し方の目安、末尾の(確認: 〜◯年度)は、その内容を原本で確認できている最後の年度です。

  1. [毎日 10 分] 算数・前半 8 問(大問 1 の計算 3 問+大問 2 の小問集合)を 12 分以内で抜ける — どちらも 3 年とも同じ位置です。大問 1 の (1) はくくり出しや部分分数(分数を差の形に分けて次々に消す計算)などの工夫計算(2024 の 123×21×37+123×21×63+369×…、2025 の 43/(6×7)+57/(7×8)+…、2026 の 2.026×15+10.13×3+405.2×0.1)、(2)(3) は分数・小数が混ざった逆算(□にあてはまる数を求める計算)です。その年の西暦が式に仕込まれるので、2027 なら 2027・20.27・2.027 が入る形を想定して練習しておくと動じません。目標は計算 3 問で 5 分以内。大問 2 は 3 年とも 4〜5 問で、食塩水の濃度が 3 年連続(2024 は 500g の食塩水の入れ替え、2025 は 2.5% 200g から捨てて水を入れる、2026 は A と B を混ぜる)、ほかに速さ・平面図形の面積比・数の性質・場合の数・回転体が並びます。1 問 90 秒で解ける状態にしてください。回転体は 2025・2026 と 2 年連続なので、直線のまわりに 1 回転させた立体の体積は必ず一巡しておきます。(確認: 〜2026 年度)
  2. [週 1 回] 社会・二重線内の a〜d の正誤組合せを 3 年分抜き出して練習する — 大問 2(歴史)に毎年 2〜4 問集中します。2024 は京都に関するできごと a〜d・江戸幕府のしくみ a〜c・昭和の鉄道 a〜c、2025 は江戸時代に行われた政策 a〜f、2026 は聖武天皇 a〜c・大政奉還までの a〜d。3〜4 本すべてを判定しないと 1 問も取れないため、「たぶんこれ」では当たりません。誤りの入れ方(人名の入れ替え・年代のずらし・因果の逆転)を分類して覚えます。(確認: 〜2026 年度)
  3. [週 1 回] 社会・大問 1 の統計表と雨温図の読み取り — 3 年とも大問 1 に入ります。雨温図は 2024(富山・熊谷・宮古島)・2025(京都・長野・室戸岬)・2026(八丈島)と 3 年連続。統計表は第 1 次産業従業者数(2024)、青森県の農業(2025)、千代田区・練馬区・多摩市(2026)。都道府県名の暗記ではなく、数字の大小から特徴を逆にたどる手順を身につけてください。工業の問いが 3 年とも大問 1 の後半に来ます。(確認: 〜2026 年度)
  4. [週末 60 分] 理科・化学の量的関係と「適切でないものを選ぶ」形式 — 量的関係は 3 年連続の山場です。2024 大問 6(炭酸カルシウムと塩酸から出る二酸化炭素・混合物)、2025 大問 5(銅とマグネシウムの加熱・結びつく酸素の限界・混合物)、2026 大問 6(塩酸 A1・A2 とマグネシウム・混ぜた塩酸 A3)。いずれも最終小問が混合物の内訳を出す問いで、表から比例の関係を出す → 過不足の境目を見つける → 内訳を出す、の 3 段階を手が覚えるまで反復します。あわせて「適切でないものを選びなさい」の 4〜5 択にも慣れてください(2024 大問 1(1) 集中豪雨の被害・大問 3(1) 種子を食用にする植物・大問 5(2) 外来種、2025 大問 1(2)(3) 火山の災害と恩恵)。選択肢を 1 本ずつ「これは正しい」と言い切れるかで潰します。「組み合わせとしてもっとも適切なもの」も 3 年とも複数あり、単発の知識では届きません。(確認: 〜2026 年度)
  5. [毎日 10 分] 国語・記号選択の絞り込みと漢字 — 精読した 3 年で選択肢が 84〜95% を占めます。選択肢が長く、本文の言い換えとして正確かを確かめる作業が中心です。「なんとなく合っている」で選ばず、選択肢の各節がどの行に対応するかを指で押さえる練習を、過去問 1 題につき全問やってください。漢字は「同じ漢字を使うものを選ぶ」形で仕上げます。大問 1 の問 1 が 3 年ともこの形(2018・2019 はア〜エの 4 択、2024 は A〜I の 9 択)で、書き取り練習だけでは対応できません。同音異字を並べて意味で切り分ける問題集の使い方に切り替えます。あわせて語句の意味・慣用句(「お茶を濁した」「庇を貸して母屋を取られる」「潔しとしない」)が 3 年とも 1〜2 問出ます。(確認: 〜2024 年度)
  6. [週末 60 分] 算数・立体図形と規則性を「大問として」解く — 3 年ともどこかの大問に入ります。立体は 2024 大問 5(立方体 3 つを組んだ立体の表面積と体積)、2025 大問 4(容器と水量のグラフ)・大問 6(正八面体の切断面と面積比)、2026 大問 2(2)(回転体)。規則性は 2024 大問 4(10 段の階段の上がり方)、2025 大問 3(ます目の約束記号)、2026 大問 5(4 つのランプの点滅の重なり)。最後の小問が「何倍か」で終わる形が 2 年連続なので、比のまま処理する感覚を作ってください。(確認: 〜2026 年度)
  7. [週 1 回] 社会・大問 3 の公民を「人物や作品から入る」形で読む — 3 年とも大問 3 が公民で、入口が人物・作品です(2024 はだしのゲン、2025 女性の権利、2026 やなせたかし)。そこから憲法の条文・三権分立・選挙制度・国際協力・社会保障へつながります。憲法の条文を「どの権利がどの条にあるか」で言える状態にしておくと、2026 大問 3 問 8(2) のような設問で迷いません。(確認: 〜2026 年度)
  8. [週末 60 分] 4 科目とも「45 分で全部に触る」時間配分を年度通しで測る — 前期は 4 科目すべてが 45 分です。社会は設問文が約 6900 字(A4 換算 20 頁前後)と 4 科目でいちばん量が多く、読み終わらないまま終わることが起こりえます。算数は 18 問で 1 問 2 分 30 秒。過去問を解くときは必ず時計を置き、大問ごとの通過時刻を記録してください。(確認: 〜2026 年度)

8. 科目別の詳細

8-1. 算数(前期 45 分・100 点・大問 6・小問 18・答えのみ)

年度×大問の題材表(精読した 3 年)

年度 小問数 大問 1 大問 2 大問 3 大問 4 大問 5 大問 6
2024 18 計算 3 問(2024×20/43÷506 を含む工夫計算・逆算・123×21×37+… の分配法則) 小問集合 5 問(1/37 の小数第 2024 位
道のりを分けた平均の速さ
500g の食塩水の入れ替え
三角形の面積比
40 人アンケートの集合)
仕事算(1 つの仕事にかかる時間を比で出す。A 1 人で 6 時間・B と C の 2 人での比) 規則性(10 段の階段の上がり方・5 段目をふまない場合) 立体(一辺 3cm の立方体 3 つを組んだ立体 A・B・C の表面積と体積) 平面図形と比(一辺 7cm の正方形 ABCD 内の DH:HC・DI:IH・FG の長さ)
2025 18 計算 3 問((1.925+3/8)÷… の工夫計算・逆算・43/(6×7)+57/(7×8)+… の部分分数) 小問集合 5 問(2.5% の食塩水 200g の入れ替え
1〜2025 で 3 でも 5 でも割り切れない数
時速 60km と 72km の 2 台
三角形 ABC と正方形 ACDE の面積
直線 ℓ(エル)のまわりの回転体)
規則性(ます目に書いた ≪2, 12≫ という約束記号の値) 立体と水量(直方体の透明な容器・【図 2】【図 4】のグラフの空欄) 速さ(直線上の A・B・C 地点を動く 3 点 X・Y・Z が同じ位置になる時刻) 立体(正八面体の DP:PE・四角形 PQFE と表面積の比・三角形 AYQ の面積比)
2026 18 計算 3 問(2.026×15+10.13×3+405.2×0.1 の工夫計算・逆算 2 問) 小問集合 4 問(食塩水 A・B を混ぜる
直角三角形を回転させた立体
最短経路の場合の数
分母 24 で 1/5 より大きく 5/7 より小さい分数)
割合と比(100 円硬貨と 10 円硬貨あわせて 240 枚を A・B に分ける) 速さ(円形コースの P 地点・Q 地点・2 回目に出会う時刻・1 周の時間) 規則性(5 分周期などで点滅する 4 つのランプ A〜D の点灯・消灯の重なり) 平面図形(AB=12cm の長方形 ABCD の BQ・QR・三角形 RST と長方形の面積比)

座席の固定(同じ場所に同じ種類の問題)

頻出単元と周期(精読した 3 年)

単元 出現 位置 傾向
計算(工夫計算・逆算) 3 年連続・各 3 問 大問 1 分配法則でくくる/部分分数/小数と分数の混在。西暦の数がしばしば入る
食塩水の濃度 3 年連続・各 1 問 大問 2 「捨てて同じ量の水を入れる」入れ替え(2024・2025)と混合(2026)
規則性・数列 3 年連続 大問 2・3・4・5 階段の上がり方(2024)、約束記号(2025)、周期の重なり(2026)。「並べて周期を見つける」手順が共通
立体図形の体積・表面積 3 年連続 大問 4・5・6 立方体を組んだ立体(2024)、容器と水量(2025)、正八面体の切断面(2025 大問 6)
速さ 3 年連続 大問 2・4・5 直線上の 3 点(2025)、円形コースの出会い(2026)、道のりを分けた平均の速さ(2024)
平面図形の面積・面積比 3 年連続 大問 2・6 相似と面積比を積み上げて最後に「何倍か」で締める
回転体 2 年連続(2025・2026) 大問 2 直線のまわりに 1 回転させてできる立体の体積
場合の数 2026 のみ(大問 2(3) 最短経路) 大問 2 単独の大問ではなく小問集合の 1 問として

問い方の特徴


8-2. 理科(前期 45 分・100 点・大問 6〜7・小問 20・記述なし)

年度×大問の題材表(精読した 3 年・前半の大問)

年度 大問数/小問数 大問 1 大問 2 大問 3 大問 4
2024 7/20 気象(集中豪雨の被害と災害時の情報入手) 溶解度・再結晶(硝酸カリウムの結晶が生じる温度・飽和水溶液) 植物(種子を食用にする植物・ヒマワリと同じ仲間・花のつくりの順) ばね(容器が傾き始めるときのばねののび・2 つの実験の組合せ)
2025 6/20 地層・火山(火山の噴火による災害と、火山から人が受ける恩恵) 植物(種子をまく時期・日当たり・梅雨明け後の水やりの失敗の原因) 物体の運動(ボールを落とす高さと衝突までの時間・はね上がる高さ 313.6cm の計算) 流水のはたらき(キャンプの日記とスケッチ A〜C の日付・場所の特定)
2026 6/20 人体(背中側から見える臓器の図・消化液をつくる臓器・名称とはたらきの組合せ) 物体の運動(レールの長さと物体の重さの表・摩擦のある床にかえたとき) 生態系(有害物質の生物濃縮・ファイトレメディエーション) 電気回路(電熱線と豆電球・電流の大きさと乾電池の個数・豆電球 3 個と乾電池 6 個)

年度×大問の題材表(精読した 3 年・後半の大問)

年度 大問 5 大問 6 大問 7
2024 生態系(外来種と特定外来生物の説明の正誤) 質量保存・量的関係(炭酸カルシウムと塩酸から出る二酸化炭素・混合物の計算) 浮力・密度(断面積の異なる円筒とおもり・てこのつり合い)
2025 質量保存・量的関係(銅とマグネシウムの加熱・結びつく酸素の限界・混合物の計算) 熱と状態変化(水と油を温める・温度差 17℃ を保つ・等しくなる時刻)
2026 惑星(千葉県の夜空で見る火星・望遠鏡での見え方・星座の中の動き) 金属と水溶液の反応(塩酸 A1・A2 とマグネシウム・発生する水素の量・混ぜた塩酸 A3)

空欄は、その年にその番号の大問が無いことを示します。

座席の固定(同じ場所に同じ種類の問題)

頻出単元と周期(精読した 3 年)

単元 出現 傾向
質量保存・量的関係(化学計算) 3 年連続 過不足のある反応。「十分な量の〜を加えて」「あるおもさの混合物」の内訳を出す問いが必ず最終小問に来る
植物のつくりとはたらき 3 年連続 2024 は種子と花のつくり、2025 は種まきの時期と栽培の失敗、2026 は植物による土壌浄化
ふりこ・物体の運動 2 年連続(2025・2026) 表とグラフから比例・反比例を読む。2025 は落下の時間、2026 はレールの長さと重さ
生態系・食物連鎖 2 年(2024・2026) 外来種(2024)、生物濃縮(2026)
地学(気象・地層・火山・流水・惑星) 3 年連続で 1〜2 題 2024 気象、2025 地層/火山と流水、2026 惑星
電気回路 2026 のみ 豆電球と電熱線の混在回路。乾電池の個数と電流の関係を表から読む
浮力・密度/ばね/てこ 2024 に 2 題 2025・2026 では大問として出ていない

問い方の特徴


8-3. 社会(前期 45 分・100 点・大問 3・小問 25〜27・記号選択が主軸)

年度×大問の題材表(精読した 3 年)

年度 小問数 大問 1(地理) 大問 2(歴史) 大問 3(公民)
2024 25 邦平さんが栃木県宇都宮市へ
都市の位置・経度差と時刻
第 1 次産業従業者数の表
路面電車の写真
富山市の雨温図と地形
LRT
東邦大学付属東邦中学校の学校新聞をたどる
鎌倉室町・台湾統治・藤原氏
平安時代
京都のできごとの並べ替え
江戸幕府のしくみ
文化史の年代順
昭和の鉄道
広島市教育委員会『ひろしまへいわノート』とはだしのゲン
大政翼賛会・こども基本法
G7 広島サミット
戦争に反対する父の資料
家族に関する憲法と法律
世界の憲法の平和条項
2025 26 邦平さんが日本の伝統的な祭りを調べる
都市 A〜E をめぐる旅・観光客
京都/長野/室戸岬の雨温図
青森県の農業統計
仙台の地図
工業の会話文と漢字 4 字
千葉県の産物からたどる通史
安土桃山・江戸の政策 a〜f
飛鳥奈良の語句組合せ
平安時代・鎌倉室町
第二次世界大戦前後の並べ替え
1941 年の太平洋戦争
「女性の権利」の向上
法令審査権・クリントン元大統領夫人
司法制度・ナチス ドイツ
国の政策を担う省庁
最高裁判所の個人の意見
2021 年の夫婦の姓の大法廷判決
全国民の約 48% に広がった選挙法改正
2026 27 邦平さんが東京都の地理を調べる
千代田区/練馬区/多摩市の表
伊豆諸島と小笠原諸島
都市型水害
八丈島の雨温図
東京都の地形図・都市農業の写真
北海道と静岡県の工業
中学 2 年の京都・奈良への旅行からたどる通史
徳川家光・鎌倉室町の正誤組合せ
金閣寺への放水を題材にした作品
藤原氏・法隆寺の世界文化遺産
豊臣秀吉
聖武天皇 a〜c
大政奉還までの a〜d
やなせたかし氏の文章から
日本ユニセフ・「正義」
ボランティアが広まった契機
物価の基準
プラスチック資源循環法とリニューアブル
社会保障制度
参議院比例代表のしくみ
テレビの「あんぱんまん」・憲法の条文

座席の固定(同じ場所に同じ種類の問題)

社会はこの学校で並びがいちばん固まっている科目です。

頻出単元と周期(精読した 3 年)

単元 出現 位置 傾向
雨温図・気候の読み取り 3 年連続・各 1 問 大問 1 2024 富山/熊谷/宮古島、2025 京都/長野/室戸岬、2026 八丈島。都市名と図の対応を選ぶ
統計表からの都道府県・都市の同定 3 年連続 大問 1 第 1 次産業従業者数(2024)、青森県の農業(2025)、千代田区/練馬区/多摩市(2026)
工業・産業構造 3 年連続 大問 1 の後半 3 年とも最後の 1〜2 問が工業
平安時代(特に藤原氏) 3 年連続 大問 2 2024 問 3・問 4、2025 問 4、2026 問 4。藤原氏そのものは 2024・2026 の 2 年
鎌倉・室町時代 3 年連続 大問 2 2024 問 1・問 5、2025 問 5、2026 問 2
江戸時代 3 年連続 大問 2 幕府のしくみ(2024)、江戸の政策 a〜f(2025)、徳川家光(2026)
近代の戦争・第二次世界大戦 3 年連続 大問 2 または 3 台湾統治(2024)、1941 年の太平洋戦争(2025)、大政奉還まで(2026 は幕末寄り)
三権分立・国会・内閣・裁判所 3 年連続 大問 3 2025 は司法制度・省庁・最高裁の意見と 4 問、2026 は「正義」と参議院比例代表
日本国憲法 3 年連続 大問 3 家族の規定(2024)、平和条項(2024)、憲法の条文(2026)
国際社会・国際協力 3 年連続 大問 3 G7 広島サミット(2024)、ナチス ドイツ(2025)、日本ユニセフ(2026)
文化史・美術史 2 年(2024・2026) 大問 2 つくられた年代順の並べ替え(2024 問 7)、金閣寺を題材にした作品(2026 問 3)
選挙制度 3 年連続 大問 3 大政翼賛会(2024)、選挙権が全国民の約 48% になった改正(2025)、参議院比例代表(2026)

問い方の特徴


8-4. 国語(前期 45 分・100 点・大問 2・小問 19〜21・記号選択が主軸)

国語は転写データが 2006・2008〜2019・2024 の 14 年分で、2020〜2023 と 2025・2026 の問題文が資料にありません(著作権処理の関係で掲載されない年が多いためです)。そのため精読したのは 2018・2019・2024 の 3 年で、他科目の 2024〜2026 とは対象年が揃っていません。以下は「精読した 3 年に限れば」という前提で読んでください。直近の形式は市販の過去問集で確認してほしいところです。

年度×大問の題材表(精読した 3 年)

年度 小問数 大問 1 大問 2
2018 19 説明文(モノや制約を生かしてつくる・「主客転倒」・不思議な存在)
漢字 3 問・空欄 I II III・抜き出し 2 問・本文の内容と合うもの
小説(姪っ子の甲高い声・「美奈ちゃん」と父・おどけてみせる父)
慣用句「お茶を濁した」・抜き出し 1 問・本文の説明
2019 20 論説(ウイルスは生物と無生物の間をただよう何者か・人間の暮らしとのかかわり・「ウイルスにだけは寛容になれない」)
漢字 3 問・接続語 I II・四字熟語「千差万別」・慣用句「庇を貸して母屋を取られる」
小説(久美子と孝文・「思考は凍りついた」・獣の毛皮・「ばあちゃんに捨てられちゃったの」)
擬態語の空欄・語句の意味 2 つ・脱文の挿入位置・抜き出し 2 問
2024 21 論説(東京の緑・大阪と東京の緑量・東京遷都・ふるさとへの距離感)
漢字「ホウコ」・語句「ピンとこない」「潔しとしない」・脱文の挿入位置・空欄 I〜III・筆者の主張
小説(絵麻と尚美・「肩を竦めた」・「もたらされたという言い回しが気に障った」・「絵麻なりの手打ち」・「はっきりと傷ついた目を返した」)
本文の尚美についての説明・本文の説明

座席の固定(同じ場所に同じ種類の問題)

頻出単元と周期(精読した 3 年)

単元 出現 位置 傾向
漢字(同じ漢字を使うものを選ぶ) 3 年連続・各 1 問(3 択分の枝) 大問 1 問 1 書き取りではなく記号選択。同音異字の識別
空欄補充(接続語・語句) 3 年連続 大問 1(I・II・III) 「I 〜 III にあてはまる言葉としてもっとも適切なものを選びなさい」という同じ問い方が繰り返される
語句の意味・慣用句 3 年連続・各 1〜2 問 大問 1・2 「お茶を濁した」(2018)、「庇を貸して母屋を取られる」「千差万別」(2019)、「ピンとこない」「潔しとしない」(2024)
抜き出し 3 年連続・各 1〜3 問 大問 1・2 「漢字二字でぬき出して」(2018 問 7)のように字数・字種の指定つき
脱文の挿入位置 2 年(2019 大問 2 問 3・2024 大問 1 問 3) 大問 1 または 2 「次の一文(連続した二つの文)を入れるとすると、どこが適切か」
心情説明の選択 3 年連続・各 3〜4 問 大問 2 中心 傍線部の動作・せりふから登場人物の気持ちを選ぶ
理由説明の選択 3 年連続・各 2〜3 問 大問 1・2 「とありますが、それはなぜですか」
内容説明・指示語の選択 3 年連続・各 3〜5 問 大問 1・2 「このようなこと」「このたかだかの距離感」など指示語の中身

問い方の特徴


9. しばらく出ていない単元(復活の警戒)

精読が 3 年分のため、長い周期は 20 年前後の転写データの単元集計から補って挙げます。年度の特定は精読した範囲に限ります。最終確認年度は、その単元を最後に確認できた年度です。

科目・単元 精読した 3 年での様子 最終確認年度
算数・立方体の切断 2024〜2026 の 3 年では正八面体の切断面(2025 大問 6)だけで、立方体の切断は 3 年空いています。展開図と切り口の作図は復習しておきたいところです 2023 年度(転写データで 2010・2018・2023 に切断の大問。正八面体の切断面は 2025 年度)
算数・場合の数 2026 大問 2(3) の最短経路 1 問のみ。単独の大問としては 3 年ありません 2026 年度(小問として)
算数・時計算・流水算・年齢算 3 年とも出ていません 時計算 2018 年度/流水算 2021 年度/年齢算 2011 年度(いずれも転写データ)
算数・円とおうぎ形の求積 3 年とも円周率を使う大問がありません 2015 年度(転写データで 2012・2015)
算数・資料の読み取り・平均 2024 大問 2(5) のアンケート集合以外は 3 年ありません 2024 年度
理科・月の満ち欠け 2026 大問 5 で惑星は出ましたが、月は 3 年ありません 2019 年度(転写データで 2017・2019)
理科・こん虫と動物の分類 3 年とも大問がありません 2023 年度(転写データ)
理科・音と光 3 年とも出ていません 2021 年度(転写データで 2019・2021 に光)
理科・中和のグラフ、水溶液の判別 2026 大問 6(4)(5) で塩酸の混合として顔を出しましたが、指示薬とグラフを使う中和は 3 年ありません 2026 年度(塩酸の混合として)
理科・実験器具の使い方 3 年とも単独の小問がありません 特定できず
社会・地形図の読図 3 年とも等高線と地図記号を読む形の設問がありません(2026 大問 1 問 4 は東京都の地形の図、2025 問 5 は仙台の地図ですが、その形ではありません)。統計表と雨温図が代わりに出ています 特定できず(転写データでも近年は統計表・雨温図が中心)
社会・世界地理 2026 大問 1 問 1(2) の島の表 1 問のみ。単独の大問としては 3 年ありません 2026 年度(小問として)
社会・原始・古代(縄文・弥生・古墳) 3 年とも大問 2 の下線部として薄く、飛鳥奈良より前はほとんど出ていません 2020 年度(転写データで 2015・2020 に大問)
社会・財政・税・社会保障 2026 大問 3 問 4・問 6 で戻ってきましたが、2024・2025 は薄いままです 2026 年度
社会・情報・メディア 3 年ありません 2018 年度(転写データ)
国語・記述 精読した 3 年(2018・2019・2024)ではゼロですが、2020〜2023・2025・2026 の資料が無いため、出ないとは言い切れません 精読の範囲では確認できず
国語・詩・短歌・俳句 3 年とも出ていません 精読の範囲では確認できず
国語・文法(品詞・敬語) 単独の小問としては 3 年とも見当たりません 精読の範囲では確認できず
国語・季語・年中行事 2018 大問 1 の空欄補充に関わる程度で、2019・2024 はありません 2018 年度

10. 形式面の注意


11. 学年別ロードマップ

小 4(土台)

小 5(幅)

週の器は「平日 15 分×5 + 週末 60 分」を基本形にします。平日 15 分は算数の計算(工夫計算と逆算)を毎日、週末 60 分はその週の単元 1 つに充ててください。

小 6(仕上げ)

この学校は小 4 から始めるとどこで差がつくか

差がつくのは小 5 での全分野の一巡と、小 6 の時間配分の 2 か所です。 理由は 2 つあります。ひとつは、4 科目とも大問数・小問数・形式が動かないので、「何が出るか」で迷う余地が小さく、代わりに「決まった量を時間内に処理できるか」で差がつくこと。もうひとつは、理科の 4 分野・社会の 3 分野・算数の主要単元がどれも毎年顔を出すため、苦手分野を 1 つ残すとそのまま失点になることです。裏を返せば、小 5 までに穴を作らず、小 6 で 45 分の走り方を覚えれば、この学校の出題は素直に返してくれます。特殊な記述や作図の訓練に時間を割く必要が(精読した年に限れば)少ないぶん、基礎を一巡することと速さのほうに時間をかけやすい学校と言えます。


12. この学校と併願するなら

観点は勉強が転用できるかだけです。同じ形式・同じ頻出単元・同じ問い方なら、過去問演習が二重に効きます。男女別学・共学の区別、入試日程の重なり、難易度、通学圏はここでは扱いません。

8 校の一覧・記述量・注意は 併願候補ページ へ。


13. 資料の限界


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数字はすべて出所つきで、換算や評価語は足していません(→ 方法論)。合格可能性・お子さんとの相性は扱いません。更新 2026-08-17。

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