芝浦工業大学柏中学校 の過去問分析

芝浦工業大学柏中学校の過去問を年度ごとに数えて、何が固定で何が毎年変わるか・よく出る単元・過去問の使い方をまとめたページです。

芝浦工業大学柏中学校 過去問分析(2009〜2026 年度・第 1 回相当・最大 17 年分)

更新 2026-08-20。


1. この学校の基本情報

項目 内容
所在地 千葉県柏市
男女 共学
入試回と日程・科目 第 1 回 1 月 23 日/第 2 回 1 月 27 日。いずれも 4 科(国語・算数・理科・社会)、または英語を加えた 5 科を選べます。ほかに課題作文入試 2 月 4 日(課題作文)(2026 年度募集要項)
試験時間・配点 国語 45 分 100 点・算数 45 分 100 点・理科 40 分 75 点・社会 40 分 75 点で、4 科は 350 点満点。5 科はこれに英語 45 分 100 点を加えて 450 点満点。第 1 回と第 2 回で同じです。課題作文の時間・配点は公表ページに記載がありません
名前の似た別の学校 芝浦工業大学附属中学校(東京)とは別の学校です

いまの小 6 は 2027 年 1 月〜2 月、小 5 は 2028 年、小 4 は 2029 年の入試を受けます(上の日程・科目は 2026 年度募集要項のものです)。


2. このページでわかること

このページは、どんな問題が出るか・家で何をやるかだけを扱います。難易度・偏差値・合格可能性・入試結果は扱いません(偏差値募集要項・入試結果)。

過去問そのものの回し方は 過去問の使い方、受験用語は 用語集 にまとめてあります。

以下、大問(問題の大きなかたまり)・小問(その中の一問)という言い方をします。


3. まず結論だけ(10 行)

結論

  1. 同じ種類の問題が、毎年ほぼ同じ場所に出る学校です。「同じ問題」が出るわけではなく、題材や数字は毎年新しく作られます。
  2. 算数は 7 大問 17 小問、理科は 4 大問で生物 → 地学 → 化学 → 物理、社会は 3 大問で歴史 → 地理 → 公民と、大問の並びがほとんど動きません。
  3. 社会がいちばん徹底していて、大問 2・大問 3 の導入文は精読した 3 年とも一字違いません。

家でやること 3 つ

  1. 社会は年度ごとにではなく、大問 1 だけを 3 年分・大問 2 だけを 3 年分と、同じ番号を縦に並べて解きます。
  2. 算数は大問 6 の (2)「理由・考え方を文章で書く」を、答え合わせのたびに 1 問だけ練習します。
  3. 理科の記述は 15〜35 字で言い切る練習をします(長く書く練習ではなく、削る練習です)。

今週やる 1 つ

  1. 2024・2025・2026 の社会の大問 1 だけを続けて 3 本解き、カードの並べ替え・人物年表の空欄・A と B の正誤 4 択が同じ位置に来ることを目で確かめます。

注意

  1. 元にした冊子は 1 年 1 科目につき 1 冊だけで、第 1 回・第 2 回のどちらのものかを区別できません。国語は 2022 年度以降の問題文が資料にありません(→ 13 節)。

4. 資料の状況

どの年をどこまで見たかを、3 つに分けて書きます。精読した年(設問文まで読んだ年)/構成だけ数えた年(大問の並びだけを数えた年)/資料のある年(転写が存在する年)。転写=過去問の紙面を文字データに起こしたもの、です。

科目 精読した年 構成だけ数えた年 資料のある年 資料が無い年 判読の確度
算数 3 年(2024・2025・2026) 13 年 16 年(2009〜2026) 2012・2013 図のある小問が 45%。図そのものは転写されないため、図の説明文からの推定を含みます。読み取り確度が低めの冊が 16 年中 7 冊(精読した 3 年はいずれも確度が高い)
理科 3 年(2023・2024・2025) 14 年 17 年(2009〜2025) 2026 年度 表・グラフが多く、小問は年により 25〜39。読み取り確度が低めの冊が 17 年中 13 冊(2023・2024 を含む)
社会 3 年(2024・2025・2026) 14 年 17 年(2009〜2026) 2012 4 科目で最も読む量が多い(設問文の総字数が中央値 8157 字)。読み取り確度が低めの冊が 17 年中 14 冊(2024・2026 を含む)
国語 3 年(2016・2017・2021) 6 年 9 年(2009〜2021) 2013・2018〜2020、および 2022 年度以降 本文・設問とも転写されている年は、設問文まで確認できます。読み取り確度が低めの冊は 9 年中 1 冊

5. 一番大きな結論

この学校は、同じ種類の問題が毎年ほぼ同じ場所に出る学校です。「同じ問題」が出るわけではありません。題材や数字は毎年新しいのに、大問の並び・小問の数・問い方の言い回しがほとんど動きません。以下では、この「同じ種類の問題が毎年来る置き場所」を座席(問題の置き場所)と呼びます。

したがって過去問の使い方は、「同じ座席に来る問題の解き方を先に決めておく」に最も近くなります。年度ごとに 1 年分ずつ解くより、大問の番号ごとに 3 年分を縦に並べて解くほうが、この学校では効率がよいところです。特に社会はそれが露骨に効きます。一方で中身は毎年新しく作られるので、答えを覚える使い方は効きません。「この位置ではこの手順を出す」という反射を作るのが狙いになります(回し方の手順は 過去問の使い方)。

4 科目の要点(一覧)

科目 形式の固定度 中身の性格 最も時間をかける価値があること
算数 高い。7 大問 17 小問・小問配分 2/2/2/2/3/3/3 が 3 年一致。45 分 大問 1 は計算、後半に規則性・立体・速さ・割合が回る。設定文が長く、生活や社会の場面が被せてある 大問 6(2) の「理由を書く」と、規則性を書き出して表にする手順。計算を落とさないこと
理科 高い。4 大問・生物 → 地学 → 化学 → 物理の並びが 8〜17 年。40 分 分野の中の題材は毎年入れ替わる。導入文が長く、前年のニュースが入口になる。記述はすべて 15〜35 字 短く言い切る記述と、グラフ・模式図を描くこと。4 分野を均等に
社会 非常に高い。3 大問・歴史 → 地理 → 公民。導入文と問い方が 3 年一致。40 分 地理がやや厚い。統計表・グラフ・地形図が毎年並ぶ。歴史は大問 1 のカード 6 枚で通史を一巡 問い方ごとの練習(並べ替え・人物年表・A/B 正誤 4 択・「すべて選び ×」)と、記述 2 問の条件を守る訓練
国語 高い(資料は 2021 年度まで)。3 大問・漢字 → 読解 2 本。45 分 論説は抽象概念を身近な例で説明する文章。小説は宮沢賢治が 9 年中 6 年 漢字を成り立ちで理解することと、本文の考えを自分の例に当てはめて書く記述

科目ごとに求められる力は違いますが、「条件を読み落とさない」という一点だけは 4 科目に共通します。字数の上下限、使う語の指定、選ぶ個数、答えの桁、書き出しの言葉 —— すべての科目で細かい指定が付きます。


6. この学校らしさが出る場所


7. 今からやるなら(4 科目統合の優先順)

想定している学年: 受験学年(小 6)の、過去問演習に入っている段階を前提に優先順を付けています。小 5 以前なら、この節は「最終的にここへ向かう」地図として読み、日々の学習は基礎(計算の正確さ・図形・読解・短い記述・漢字語彙)を先に進めてください。学年別の道筋は 11 節にまとめました。

各項目の根拠(年度と実例)は 8 節(科目別の詳細)を参照してください。先頭の [ ] は家での回し方の目安、末尾の(確認: 〜◯年度)は、その内容を原本で確認できている最後の年度です。

  1. [週末 60 分] 社会は大問ごとに縦に解く(最優先) — 2024・2025・2026 の大問 1 だけを続けて 3 本、次に大問 2 だけを 3 本、大問 3 だけを 3 本。カードの並べ替え・人物年表の空欄・A と B の正誤 4 択・「すべて選び、アイウエオ順」・会話文の空欄と、3 年とも同じ問い方が同じ位置に出ているので、3 本目には手順が体に入ります。年度通しの演習はその後で 1〜2 回で足ります。(確認: 〜2026 年度)
  2. [週 1 回] 社会は問い方ごとに練習する — まず「すべて選び、アイウエオ順に。1 つもなければ ×」。3 年連続で出ており、選択肢を全部独立に判定しなければならないため 1 つ選ぶ問題より時間がかかります。演習で時間を計り、ここで時間を溶かすと 40 分 30 問が回らなくなります。人物年表は北条政子(2024)・田中角栄(2025)・三浦義村(2026)と 3 年とも「ある人物の生涯をまとめた年表の空欄」が出たので、中心人物 30 人ほどについて生年・主要な出来事・没年を並べたメモが直接効きます。地形図は 3 年連続で大問 2 の最後(2026 は「すべて選び、アイウエオ順に」の形)なので毎週 1 枚。雨温図は大問 2 の問 3 に 3 年とも来ており、加えて農業産出額・木材供給・工業出荷額・発電方式・輸出入品の推移表が毎年並びます。「1960 年と 2020 年前後を比べる」形が多いので、年代の対比で覚えます。(確認: 〜2026 年度)
  3. [週末 60 分] 算数の大問 6(2)「理由を書く」を練習する — 2024 は指定語(「弧」「中心角」)を使う、2025 は会話の空欄に合わせる、2026 は選んだ根拠を書く、と形は違いますが、求めた値の根拠を 2〜3 文で書く練習は共通して効きます。答え合わせのたびに 1 問だけやり、塾の解答を写すのではなく自分の言葉で書いて直してもらう回数を作ります。(確認: 〜2026 年度)
  4. [毎日 10 分] 算数の大問 1 の計算と、規則性の「書き出して表にする」手順 — 大問 1 は逆算(□ にあてはまる数を求める計算)が 2025・2026 と 2 年続き、分数・小数・帯分数が混ざります。毎日 2 問でよいので切らさないこと。規則性は 2024〜2026 の 3 年連続で、いずれも (1) は小さい数で実験すれば届きます。題材(カードの反転・進め方の数え上げ・数字の並び)は毎年違うので、題材ではなく手順を身につけます。(確認: 〜2026 年度)
  5. [週末 60 分] 算数の立体と、割合・濃度・速さ — 立体(切断・体積・表面積・影)は 3 年連続で大問に入っており、円すい台(2026)のように相似比から体積比・側面積を出すところまで踏み込みます。割合・濃度は 3 年連続で「混ぜる・変える・戻す」作りが出るので、てんびん図か面積図(長方形の面積で割合を表す受験用教材の書き方)のどちらかを自分の主武器に決めておきます。速さは通過算(2025)も燃費(2026)も、表や条件文を整理してからでないと式が立ちません。(確認: 〜2026 年度)
  6. [毎日 10 分] 理科の記述を 15〜35 字で言い切る — 3 年で出た記述はすべて字数上限つきの短いものでした。理由・実験方法・特徴の 3 種類が繰り返されます。長く書く練習ではなく削る練習です。あわせて「どうすれば区別できるか」を一言で答える練習を入れます(気体の判別(2023)は代表例なので、気体ごとの確認方法を表にまとめておきます)。(確認: 〜2025 年度)
  7. [週 1 回] 理科の作図と、表・グラフからの計算 — 作図は 2023 が回路とグラフ、2024 がばねののびのグラフ 2 本、2025 が複葉の模式図と 3 年連続。定規と鉛筆で「点を打って線で結ぶ」を手癖にします。計算はばねののび(2024)、太陽の像の直径から実際の直径(2023)、水質の平均点(2024)、メタンの燃焼の体積比(2025)。桁と単位の指定を読み落とさないこと。(確認: 〜2025 年度)
  8. [週 1 回] 国語は条件を数えてから書き、漢字は成り立ちまで — 記述は字数の上下限・使う語・箇条書きの個数・書き出しの指定が必ず付くので、書き始める前に条件に丸を付ける癖をつけます。3 年とも最後の設問が「本文の考えを自分の例に当てはめて書く」形だったので、読んだ論説について「これと同じことが言える身近な例は何か」を口で言う練習を日々の読解でやっておきます。漢字は音記号と部首の設問(2017・2021)が部首の意味(〈丘〉〈器〉〈土〉〈ことば〉)を知らないと手が出ないので、漢字辞典で部首の意味を引く習慣を。同音・同訓の誤字探し、文の並べ替え(「三番目にはア」)、一文を本文に戻す設問も同じ 3 年に出ています。ただし国語は 2022 年度以降の資料が無いので、直近の形式は市販の過去問集で確認してください。(確認: 〜2021 年度)

このほか、理科と社会は前年のニュースが導入文の入口になります(6 節)。地震・大雨・台風・外来生物・脱炭素・宇宙開発(理科)、統一地方選挙・路線バスの減便(社会)が 3 年で実際に導入文になりました。用語の暗記ではなく「何が起きて何が問題か」を 2 文で言えるようにしておくと導入文が速く読め、社会ではそこから聞かれる制度(選挙・地方自治・財政・労働)に降りられます。(確認: 〜2026 年度)


8. 科目別の詳細

8-1. 算数(45 分・100 点・7 大問・17 小問)

年度×大問の題材表(精読した 3 年・前半の大問)

小問の数は 3 年とも大問 1〜4 が各 2 問、大問 5〜7 が各 3 問(合計 17 問)で、1 問もずれていません。

年度 大問 1(2 問) 大問 2(2 問) 大問 3(2 問) 大問 4(2 問)
2024 計算 + 仕事算風の文章題(お茶のキャップ 4 個で 1 本交換) 立体の切断(1 辺 6 cm の立方体を 2 回切る) 数の性質(偶数なら 2 で割り奇数なら 3 倍して 1 を足す操作) 割合・売買(1 ドル 120 円で買った絵画を 150 円で売る)
2025 逆算 + 円とおうぎ形(半径 5 cm の円 5 つをひもで囲う) 通過算・速さ(全長 400 m・時速 270 km の新幹線) 円とおうぎ形(半円と三角形の面積の差) 数の性質(1〜100 の旗を手順どおり塗り分ける)
2026 逆算 + 角度(長方形の折り返しで角 AFE) 平面図形(3・4・5 の直角三角形に相似な三角形を扇状につないでいく) 規則性(1234567891011… と並べた何番目の数字か) 濃度(4% と 12% の食塩水を出す 2 台の機械)

年度×大問の題材表(精読した 3 年・後半の大問)

年度 大問 5(3 問) 大問 6(3 問) 大問 7(3 問)
2024 規則性(表が白・裏が黒の 3 枚のカードを回す) 円とおうぎ形(大円の内側を転がる小円)+理由の説明 速さ(1.6 km の通学路・忘れ物で引き返す)+解き方を書く
2025 影と相似(三角柱の面を光を通さない板に変える) 規則性・場合の数(1 日 1 問か 2 問で 10 問を解く進め方)+説明を書く 割合(みその麹・大豆・塩の配合)+解き方を書く
2026 立体(円すい台をくり抜いた容器・2 つ重ねた高さ) 立体(27 個の積み木の数字の面にドリルで穴)+理由を書く 速さと割合(車の 3 つの速度設定と燃費)

通過算(列車が鉄橋やトンネルを通り抜ける時間を求める)・仕事算(何人で何日かかるかを求める)などの中身は 用語集 にあります。

頻出単元と周期(転写の分類・2009〜2026 の 16 年で大問の主要単元として数えたもの)

問い方


8-2. 理科(40 分・75 点・4 大問・32〜36 小問)

年度×大問の題材表(精読した 3 年)

年度 大問 1(生物) 大問 2(地学) 大問 3(化学) 大問 4(物理)
2023(36 問) 種子の発芽(ユーカリ・レタス・イロハモミジの光発芽と硬実種子・実験 1/2 の表を読む) 星と太陽(さそり座の 1 等星の南中・太陽の像から直径を計算・黒点数のグラフ) 気体 A〜E の特定(発生・捕集・検出、注射器 5 本を見分ける実験の設計) 電気回路(節電と太陽光発電の会話文 → 電流計の接続を描く・6 つの回路の比較・電流と電圧のグラフ)
2024(36 問) 生態系(アカミミガメとアメリカザリガニの分類・外来生物・水質の点数計算・食物連鎖) 地震(関東大震災 100 年・震度・ハワイ諸島とプレート・P 波 S 波の到達時刻の表) 燃焼と質量保存(『沈黙の春』と農薬 → 木材の蒸し焼き・銅の酸化・酸化銅と木炭の反応) ばねと浮力(ばね A・B ののびのグラフを描く・棒とばねのつり合い・水と食塩水での浮力)
2025(32 問) 植物(種子と胞子・海藻とコケ・示準化石と示相化石・複葉の模式図を描く) 気象(2024 年 7 月の山形の大雨と台風 7 号・天気図・降水量の意味・簡易雨量計・雲のでき方) 気体と燃焼(カーボンニュートラル・二酸化炭素と石灰水・メタンの燃焼の体積計算) 光と太陽(宇宙コロニーの会話文・光の三原色・疑似的な重力・鏡で反射した太陽光の南中高度・SDGs の 18 番目の目標)

頻出単元と周期(転写の分類・2009〜2025 の 17 年)

問い方


8-3. 社会(40 分・75 点・3 大問・29〜32 小問)

年度×大問の題材表(精読した 3 年)

年度 大問 1(歴史・11〜12 問) 大問 2(地理・10〜13 問) 大問 3(公民と時事・7〜8 問)
2024(31 問) 「女性の歴史」のカード〈あ〉〜〈か〉。近松門左衛門・北条政子の年表・1992 年と現行の教科書記述の読み比べ 日本地理。①〜⑫の県の同定・雨温図・熊本の地形断面・農産物の収穫量推移・林業・フードマイレージ・自動車生産・輸出入品・地形図 前年 4 月の統一地方選挙。地方自治・国会・選挙と女性議員の表・働き方と育児
2025(32 問) 「流通や交通の歴史」のカード〈あ〉〜〈か〉。日米修好通商条約・田中角栄の年表・年表と文章の矛盾点を探す 日本地理。根釧などの地形断面・地震と産業・雨温図・農業産出額・木材供給・工業地帯・昼夜間人口比率・人口ピラミッド・貿易相手国・地形図 前年の路線バス減便・廃止。運転手不足の表・税・首長として何をするか
2026(29 問) 「裁判に関する歴史」のカード〈あ〉〜〈か〉。明治政府の外交目標・三浦義村の年表・会話文とレポートの読み取り 日本地理。斜線部の都道府県・自然災害・雨温図・農業・宮城/千葉/静岡の漁獲量・工業地帯の出荷額・発電方式の推移・輸出入品・環境問題・地形図 政治経済の文章。選挙・予算・グラフの読み取り・国際情勢・生活保護の基準額

頻出単元と周期(転写の分類・2009〜2026 の 17 年)

問い方

この学校の社会は、問い方の使い回しが 4 科目の中で最も強くなっています。以下はすべて 2024・2025・2026 の原本で 3 年とも確認しました。


8-4. 国語(45 分・100 点・3 大問・23〜27 小問)

国語は 2022 年度以降の問題文が資料にありません(著作権処理の関係で掲載されない年が多いためです)。ここに書いたのは 2009〜2021 年度に限った話で、直近の形式は市販の過去問集で確認してください。原本を精読したのは資料のある中で新しい 2016・2017・2021 の 3 年です。

年度×大問の題材表(精読した 3 年)

年度 大問 1(漢字・語彙) 大問 2 大問 3
2016(23 問) カタカナを漢字に 4 問 + □に漢字一字を入れて三つの熟語を完成させる 小説: 壺井栄『二十四の瞳』(けがで休んでいる先生の家へ向かう一年生たち) 論説: 戸田剛文『世界について』(ものの「価値」はどこにあるか)
2017(26 問) カタカナを漢字に 4 問 + 音記号と部首から漢字を作る 4 問 小説: 宮沢賢治『谷』(理助に連れられて崖の谷をのぞく「私」) 論説: 西部忠『貨幣の謎』(貨幣と言葉の共通点)
2021(27 問) カタカナを漢字に 4 問 + 音記号「之」「灸」「束」「成」「聖」と部首から漢字を考える 4 問 論説: 池内了『なぜ科学を学ぶのか』(科学研究の社会への役立ち方・趣味と文化) 小説: 宮沢賢治『紫紺染について』(盛岡の紫紺染と山男)

頻出と周期(転写の分類・2009〜2021 の 9 年)

問い方

以下は 2016・2017・2021 の 3 年とも原本で確認しました。


9. しばらく出ていない単元(復活の警戒)

転写の単元分類で、大問の主要単元として数えたものです。精読していない年の細部は保証しません。最終確認年度は、その単元が大問の主要単元として最後に数えられた年度で、そのあと小問として登場したものは「状況」の欄に書いています。資料の範囲は算数・社会が 2009〜2026 年度、理科が 2009〜2025 年度、国語が 2009〜2021 年度なので、国語の欄は「2021 年時点でどうだったか」です。特殊算の名前(流水算・ニュートン算・和差算など)は 用語集 にあります。

科目 単元 大問で出た年 最終確認年度 状況
算数 場合の数・論理 2018・2019(論理)・2023 2023 年度 2023 以来 3 年なし。2025 大問 6 は規則性と場合の数の中間
算数 図形の移動・回転 2011・2016(回転)・2021(移動)・2022(回転)・2023(移動) 2023 年度 2023 を最後に 3 年なし。2024 大問 6 の転がる円が近い
算数 水量・仕事算・流水算・ニュートン算 水量 2021、仕事 2018・2024、流水 2017・2022、ニュートン 2009 2024 年度(仕事算) 流水算は 2022 以来 4 年なし
算数 時計算 2021 2021 年度 5 年なし
算数 集合・和差算 2009・2011(集合)・2015・2022(和差)・2023(集合) 2023 年度 3 年なし。大問 1(2) の一行題で戻る形が多い
算数 約束記号 2019 2019 年度 7 年なし
理科(生物) 人体 2011・2015・2020 2020 年度 2020 を最後に 5 年なし。生物の大問は 2023 種子 → 2024 動物と生態系 → 2025 植物と回っている
理科(生物) こん虫・動物の分類 2010・2012・2019・2022 2022 年度 2024 大問 1 に分類の小問として復帰。3 年周期に近い
理科(生物) 動物の誕生・成長 2009・2018 2018 年度 7 年なし
理科(地学) 2016・2017 2017 年度 8 年なし。地学は 2023 天体 → 2024 地震 → 2025 気象と回り、月が最も長く空いている
理科(地学) 地層・岩石・化石 2009・2010・2011・2018・2020 2020 年度 2020 以来 5 年なし(2025 大問 1 に示準化石・示相化石の小問)
理科(化学) 中和・水溶液の性質 2009・2013 2013 年度 12 年なし。2023 大問 3 にリトマス試験紙の小問
理科(化学) 溶解度 2011・2018 2018 年度 7 年なし
理科(物理) てこ・つり合い 2015 2015 年度 10 年なし(2024 大問 4(7) に棒とばねのつり合いとして小問で登場)
理科(物理) ふりこ・物体の運動 2011・2014・2016・2019・2022 2022 年度 3 年周期が続いていたが 2022 以来 3 年なし。次に戻る候補の筆頭
理科(物理) 2012・2021 2021 年度 4 年なし
理科(物理) 浮力・密度 2009 2009 年度 大問としては長く空いていたが、2024 大問 4 の後半に小問で復帰
社会 世界地理を独立した大問に 2009・2010・2011・2013・2014・2015 2015 年度 2015 を最後に 10 年なし。大問数が 7〜8 から 3 に減ったため。今は大問 2 の貿易・大問 3 の国際情勢の小問として入る
社会 日本国憲法 2011・2015・2017・2020 2020 年度 3〜5 年周期で来ていたが 2020 以来 5 年なし。2024 大問 3 問 2 に三原則の小問
社会 三権分立・国会・内閣・裁判所 2010・2013・2018・2026 2026 年度 2026 大問 3 で 8 年ぶりに柱に戻った
社会 情報・メディア 2021 2021 年度 5 年なし
社会 財政・税・社会保障 2022 2022 年度 2026 大問 3 に予算・生活保護の小問として復帰
社会 選挙制度 2023 2023 年度 2026 大問 3 問 3 に小問
社会 水産業・海流 2011・2018 2018 年度 2026 大問 2 問 5(宮城・千葉・静岡の漁獲量)で 8 年ぶり
社会 林業・森林 2015・2024・2025 2025 年度 2 年連続で出た後、2026 は無し
社会 人口・都市問題 2025 大問 2 に 2 問(昼夜間人口比率・人口ピラミッド) 2025 年度 2026 は無し。統計の読み取りとして戻りやすい
社会 都道府県の同定を柱に 2010・2011 2011 年度 大問としては 15 年なし。ただし大問 2 の問 1 として 3 年連続で出ている
国語 絵を見て文章にする作文 2009・2010・2011・2012 2012 年度 「この絵を見て、そこに何があるか、どうしているかをそのまま文章にし、この絵を見ていない人にも絵の様子がわかるようにしなさい」が 4 年続いた後、2014 以降は見当たらない
国語 熟語の構成・熟語パズル 2009・2012・2016・2021 2021 年度 大問 1 の 2 問目として 4〜5 年おきに出る
国語 同音異義語・同訓異字を独立した設問に 2011・2012 2012 年度 読解の中の誤字探しとしては続いている
国語 作文・意見記述を独立した大問に 2009・2010・2011・2012 2012 年度 大問としては 2012 が最後。2016 以降は読解の最終問に組み込まれた形で残る
国語 表現技法(比喩・擬態語の説明) 2016・2021 2021 年度 5 年おき

10. 形式面の注意

4 科目に共通すること

科目別


11. 学年別ロードマップ

何をするか この学校での重み
小 4(土台) 計算の正確さ(分数・小数・逆算)、図形(立方体・円すいを実物やスケッチで見る)、読解(線部の言い換えを口で言う)、短い記述(理由を 1 文で)、漢字語彙の 5 本。この学校で最終的に効く入口は「□ を求める逆算」「立体を切ったらどんな面が出るか」「小さい場合を書き出して数える癖」「漢字を部首の意味で覚えること」です 差はほぼ付きません。時間計測はまだしません。書き出す・描くことを嫌がらない習慣だけ早く
小 5(幅) 全分野をひととおり学び終える段です。週の器は「平日 15 分×5 + 週末 60 分」を基本形にします。平日 15 分は算数の計算(大問 1 の形で毎日 2 問)と漢字(部首と音記号での整理)を毎日、週末 60 分はその週の単元 1 つ。算数は 8-1 節の題材表を「小 5 で一巡する単元リスト」として使い、規則性 → 立体の切断と体積 → 速さと通過算(列車が鉄橋やトンネルを通り抜ける時間を求める・受験用教材の単元)→ 割合と濃度 → 平面図形の面積比 → 数の性質 の順に置きます。理科は 4 分野を均等に一巡し、「表の数値をグラフにする」練習を入れます(ただし理科は 2026 年度の資料がありません → 13 節)。社会は通史を人物の年表で一巡し、都道府県の統計(農業産出額・工業出荷額・貿易品目)を表で見ます。国語は漢字を部首と音記号で整理し、読解の記述を「線部の言い換え+理由」の 2 部で書きます(ただし国語は 2022 年度以降の資料がありません → 13 節) どの分野も同じ場所に必ず来るので、捨て単元を作れません。ここで穴を残すと、小 6 で「毎年出る位置なのに解けない」という状態になります
小 6(仕上げ) 7 節の 8 項目。夏以降は大問の番号ごとに 3 年分を縦に解くのを主にし、年度通しの時間計測は後半に 1〜2 回。社会は大問 1 → 2 → 3 の順に縦、算数は大問 6(2) と大問 7 だけを縦、理科は記述と作図だけを縦に抜き出して回します 同じ場所に同じ種類が来る学校なので、ここに集中して時間をかける価値があります。「この位置ではこう解く」を決めておくと本番の時間配分が安定します

この学校は小 4 から始めるとどこで差がつくか。 差がつくのは、小 5 での全分野の一巡と、小 6 の「縦に解く」演習の 2 か所です。分野の並びが決まっているぶん、苦手分野があると毎年その位置で確実に失点する構造になっています。逆に言えば、小 5 で 4 分野・6 単元をまんべんなく回しておけば、小 6 では問い方の練習だけに集中できます。もう一つ早くから効くのは書く量に対する耐性で、算数の説明・理科の短い記述・社会の 2 問・国語の記述と、4 科目すべてに「自分の言葉で書く」場所があります。書いたものを直してもらう回数が、そのまま差になります。


12. この学校と併願するなら

観点は勉強が転用できるかだけです。同じ形式・同じ頻出単元・同じ問い方なら、過去問演習が二重に効きます。難易度・偏差値帯・入試日程の重なり・通学圏は扱いません。数字は科目ごとの出題構造の近さ(0〜100・100 が最も近い)で、同じ問題が出るという意味ではありません。

8 校の一覧・記述量・注意は 併願候補ページ へ。

読み方: この学校の社会(問い方の使い回しが強く、選択が 8 割、記述 2 問)は洗足学園・栄東・聖光学院と構造が近く、社会の演習を相互に回せます。理科(4 分野・短い記述・作図)は洗足学園・清真学園・昭和女子大附属昭和が近いところです。算数(7 大問 17 小問・説明を書かせる枠つき)は清真学園と昭和女子大附属昭和が特に近く、記述のある算数の練習を相互に流用できます。国語は共立女子・聖光学院・栄東が近い組み合わせです。近さの数字は出題構造の距離から自動集計したもので、男女の区別は校名から判定できる範囲でだけ付けています。


13. 資料の限界


芝浦工業大学柏中学校 のページ: 学校トップ / 偏差値 / 併願候補 / 募集要項・入試結果 / 用語集 / 過去問の使い方


数字はすべて出所つきで、換算や評価語は足していません(→ 方法論)。合格可能性・お子さんとの相性は扱いません。更新 2026-08-17。

芝浦工業大学柏中学校 のページ: 学校トップ / 偏差値(4 出所併記) / 過去問分析 / 併願候補 / 募集要項・入試結果 / 校風・理念

索引: 出題スタイル別 / 単元別 / 問い方別 / 同じ場所に同じ種類の問題 / 入試結果の公表状況 / 国語の出典 / 校風キーワード / 旧称 / 入試日程 ・ 共通: 過去問の使い方 / 用語集 / 資料の限界 / 方法論 / トップ