関東中学受験データasmon.ai/kanto — 265校・出所つき保存した学校

狭山ヶ丘高等学校付属中学校の過去問分析

共学私立埼玉県入間市

重要結論

  1. 4 科目とも、大問の数と、どの大問に何の分野が来るかが、精読した年の範囲でそろっています。同じ種類の問題が同じ場所に出るということで、この置き場所を以下では出題位置と呼びます。
  2. 算数は大問 1 が計算 5 問、理科は大問 1 から物理・化学・生物・地学の順、社会は先頭が地理で末尾が公民。この並びが動きません。
  3. ただし固定されているのは出題位置だけで、同じ問題は出ません。設定・数値・題材は毎年作り直されています。

今週やること

  1. 理科と社会を 30 分ずつタイマーで区切り、通しで 1 年分解きます。理科 30 分で 21〜25 問、社会 30 分で 28〜32 問という速さを体で知るためです。
  2. 算数の大問 1(計算 5 問・うち逆算 2 問と単位換算 1 問)を 10 分以内・全問正解にします。
  3. 理科の 4 分野(物理・化学・生物・地学)を穴なくそろえます。どれか 1 分野を落とすと 60 点満点のうち 15 点前後が消えます。

分析年度: 2014〜2026 年度
入試回: 第 1 回相当
資料の範囲: 科目により 2〜10 年分
原本確認範囲(精読した年): 算数 3 年・理科 3 年・社会 3 年・国語 2 年
制約: 資料は校×年×科目で 1 冊のみで、どの回の冊子かは区別できません(第 1 回相当として読んでいます)。国語は 2018・2019 年度の 2 年分しかありません(→ 13 節)。

詳しい根拠を見る
  1. 大問数の変化点
  2. 1. この学校の基本情報
  3. 2. このページでわかること
  4. 3. まず結論だけ(10 行)
  5. 4. 資料の状況
  6. 5. 一番大きな結論
  7. 6. この学校らしさが出る場所
  8. 7. 今からやるなら(優先順)
  9. 8. 科目別の詳細
  10. 9. しばらく出ていない単元(復活の警戒)
  11. 10. 形式面の注意(4 科目まとめ)
  12. 11. 学年別ロードマップ(小 4 スタートを前提に)
  13. 12. この学校と出題構造が近い学校
  14. 13. 資料の限界

大問数の変化点

  • 理科: 4 題(2016 年度から、大問数を数えられた資料 7 冊すべて・数えられなかった年 2018・2020・2022・2024。最新の資料は 2026 年度)。前回の変化: なし(2016〜2026 年度の、数えられた資料 7 冊で変化なし)。変化の履歴: 0 回
  • 社会: 5 題(2026 年度の、大問数を数えられた資料 1 冊のみ。最新の資料は 2026 年度)。前回の変化: 2025 → 2026 の間に 4 題 → 5 題。変化の履歴: 4 回: 2019・2021・2023・2026(間隔 2・2・3)。前回の変化のときの分野の並び: 地理-産業|歴史-古代〜中世|歴史-近世|公民-憲法・政治 → 地理-産業|地理-地図・地形・気候|歴史-古代〜中世|歴史-近世|公民-憲法・政治
  • 算数: 5 題(2014 年度から、大問数を数えられた資料 9 冊すべて・数えられなかった年 2015・2020・2022・2024。最新の資料は 2026 年度)。前回の変化: なし(2014〜2026 年度の、数えられた資料 9 冊で変化なし)。変化の履歴: 0 回

変化の間隔は過去の事実で、次の変化の時期を示すものではありません。全校の一覧は 出題の型の変化点。

更新 2026-08-20。


1. この学校の基本情報

横にスクロールできます

項目 内容
所在地 埼玉県入間市
男女 共学
校名の表記 「付属」の字を使います(「附属」ではありません)
入試回と日程・科目 第 1 回 1 月 10 日/第 2 回 1 月 12 日/第 3 回 1 月 15 日。いずれも 4 科・2 科・1 科(算数)から選択(2027 年度募集要項)
試験時間・配点 国語・算数とも各 50 分・各 100 点、理科・社会とも各 30 分・各 60 点
面接 ありません

いまの小 6 は 2027 年 1 月、小 5 は 2028 年、小 4 は 2029 年の入試を受けます。


2. このページでわかること

このページは、どんな問題が出るか・家で何をやるかだけを扱います。難易度・偏差値・合格可能性・入試結果は扱いません(偏差値 / 募集要項・入試結果)。

過去問そのものの回し方は 過去問の使い方、受験用語は 用語集 にまとめてあります。

以下、大問(問題の大きなかたまり)・小問(その中の一問)という言い方をします。


3. まず結論だけ(10 行)

「3. まず結論だけ(10 行)」を開く(上の要約と同じ内容です)

結論

  1. 4 科目とも、大問の数と、どの大問に何の分野が来るかが、精読した年の範囲でそろっています。同じ種類の問題が同じ場所に出るということで、この置き場所を以下では出題位置と呼びます。
  2. 算数は大問 1 が計算 5 問、理科は大問 1 から物理・化学・生物・地学の順、社会は先頭が地理で末尾が公民。この並びが動きません。
  3. ただし固定されているのは出題位置だけで、同じ問題は出ません。設定・数値・題材は毎年作り直されています。

家でやること 3 つ

  1. 算数の大問 1(計算 5 問・うち逆算 2 問と単位換算 1 問)を 10 分以内・全問正解にします。
  2. 理科の 4 分野(物理・化学・生物・地学)を穴なくそろえます。どれか 1 分野を落とすと 60 点満点のうち 15 点前後が消えます。
  3. 国語の知識 16 問(漢字の読み書き・四字熟語やことわざ・敬語や部首)を毎日少しずつ積みます。

今週やる 1 つ

  1. 理科と社会を 30 分ずつタイマーで区切り、通しで 1 年分解きます。理科 30 分で 21〜25 問、社会 30 分で 28〜32 問という速さを体で知るためです。

注意

  1. 資料は校×年×科目で 1 冊のみで、どの回の冊子かは区別できません(第 1 回相当として読んでいます)。国語は 2018・2019 年度の 2 年分しかありません(→ 13 節)。

4. 資料の状況

どの年をどこまで見たかを、3 つに分けて書きます。精読した年(設問文まで読んだ年)/構成だけ数えた年(大問の並びだけを数えた年)/資料のある年(転写が存在する年)。転写=過去問の紙面を文字データに起こしたもの、です。

横にスクロールできます

科目 精読した年 構成だけ数えた年 資料のある年 判読の確度
算数 3 年(2023・2025・2026) 7 年(2014・2016〜2021) 10 年(2014、2016〜2021、2023、2025、2026) 高。大問・小問の抜けや取り違えは見当たりません
理科 3 年(2023・2025・2026) 6 年(2016〜2021) 9 年(2016〜2021、2023、2025、2026) 高。大問・小問の抜けや取り違えは見当たりません
社会 3 年(2023・2025・2026) 6 年(2016〜2021) 9 年(2016〜2021、2023、2025、2026) 高。大問・小問の抜けや取り違えは見当たりません
国語 2 年(2018・2019) 0 年 2 年(2018、2019) 高。ただし 2 年分では語れる範囲が狭くなります
  • 収録冊子の校名は全校・全冊で照合済みです(別校の冊子が混じっていた場合はこの節に明記しています)。
  • 使ったのは過去問データベースに載っている転写で、校×年×科目につき 1 冊のみです。この学校は第 1 回〜第 4 回まで入試がありますが、どの回の冊子かは資料からは区別できません(第 1 回相当と考えて読んでいます)。
  • 冊数は 30 冊・2014〜2026 年度です。資料が無い年があり(算数は 2015・2022・2024 年度、理科と社会は 2014・2015・2022・2024 年度)、年が飛んでいるだけで、その年に入試が無かったわけではありません。
  • 国語は 2018・2019 年度の 2 冊しかありません(著作権処理の関係で掲載されない年が多い)。国語について書けるのはこの 2 年の話に限られます。
  • 構成だけ数えた年については自動集計の分類だけを参考にしており、本文でもその区別を書き分けています。

5. 一番大きな結論

この学校の入試は「出題位置がほとんど動かない」つくりです。 4 科目とも、大問の数と、どの大問に何の分野が来るかが、精読した年の範囲でそろっています。

  • 算数: 大問 5・小問 17〜18 問。大問 1 が計算 5 問、大問 2 が 5 問の小問集合、大問 3〜5 が 2〜3 問ずつの設定問題。この形が 2023・2025・2026 の 3 年とも同じです。さらに大問 1 の (3)(4) が逆算(□にあてはまる数を求める計算)、(5) が単位換算という中の並びまで 3 年連続で一致しています。
  • 理科: 大問 4・小問 21〜25 問。大問 1 = 物理、大問 2 = 化学、大問 3 = 生物、大問 4 = 地学。原本で確かめた 3 年すべてで同じ並びで、自動集計では 2016 年以降の 9 冊すべてが同じです。
  • 社会: 大問 4〜5・小問 28〜32 問。先頭が地理、真ん中が歴史 2 題(古代〜中世 + 近世)、最後が公民。3 年とも同じです。
  • 国語(2018・2019 のみ): 大問 3・小問 36〜38 問。論説 → 小説 → 知識の並びで、知識の大問は「読み 4・書き 4・四字熟語やことわざ 4・敬語や部首 4」の 16 問です。

大事なのは、固定されているのは「同じ種類の問題が同じ場所に出る」ことであって、「同じ問題が出る」ことではないという点です。精読した 11 冊のなかに、年をまたいで同じ問題が再び出た例は見つかりませんでした。設定・数値・題材はすべて作り直されています。社会には「説明文 A・B の正誤の組み合わせ」のような同じ問い方が続けて出ますが、中身は毎年別物でした。

したがって過去問の使い方は「時間の使い方を身につける」と「単元ごとの解き方を仕上げる」の 2 つが中心になります。「出る問題を覚える」やり方は、この学校にはあまり効きません。一方で「大問 1 の (5) は単位換算だ」「理科の大問 3 は生物だ」といった出題位置の情報は、試験当日の時間配分をあらかじめ決めておくのに使えます(回し方は 過去問の使い方)。

もうひとつの大きな特徴は理科・社会の時間の短さです。理科 30 分で 21〜25 問、社会 30 分で 28〜32 問。1 問 1 分を切ります。国語・算数が各 50 分・100 点なのに対し、理科・社会は各 30 分・60 点で、この 2 科目は「速さ」がそのまま得点になる設計になっています。

科目横断の要点

横にスクロールできます

科目 時間・配点 形式の固定度 中身の性格 最初に時間をかける価値があること
算数 50 分・100 点 非常に高い(大問 5・小問 17〜18・大問 1 は計算 5 問が 3 年連続) 前半 10 問が計算と小問集合、後半 3 大問が設定問題。全問が答えを書く形式 大問 1 の逆算・単位換算を落とさない。大問 2 の文章題 5 問を各 2〜3 分で
理科 30 分・60 点 非常に高い(大問 4・物理→化学→生物→地学が 9 冊すべて同じ) 4 分野を均等に。各大問に計算が 1〜2 問混ざる 4 分野を穴なく。表から比例を読む計算。人体(大問 3)と気象(大問 4)
社会 30 分・60 点 高い(地理→歴史 2 題→公民。大問数は 4〜5 で動く) 知識中心。漢字指定が多い。前年のニュースから入る導入文 30 分で 30 問の処理速度。平安と江戸。用語を漢字で書けるように
国語 50 分・100 点 2 年分では高い(論説→小説→知識・知識 16 問) 記号選択と抜き出しが主軸。字数指定つきの短い記述が 1〜2 問 知識 16 問の完答。選択肢の読み比べ。20〜40 字の記述

6. この学校らしさが出る場所

  • 算数の「見慣れない記号のルールを読ませる」大問。 2023 の【4 桁の整数】、2026 の 2 種類の計算記号。どちらも 2〜3 問の小さな大問で、初見のルールを小さい数で試して法則を掴む力を見ているように見えます。
  • 算数の「容器に水を入れてひっくり返す」立体問題。2023 の四角すいと水そう、2025 の円すい。図と数値の対応を丁寧に追う作りで、ここに「式・考え方も書くこと」が付きます。
  • 理科の 4 分野を等しく問う姿勢。物理・化学・生物・地学が毎年同じ順で同じ分量です。どこかの分野に偏った出題をしません。しかも 4 分野それぞれに計算問題が入るので、理科を暗記科目として仕上げてきた受験生は時間が足りなくなる作りになっています。
  • 社会の「前年のニュースから入る」導入文。2025 は 2024 年 10 月の衆議院解散総選挙、2026 は 2025 年の米価高騰(令和の米騒動)と、その年の大河ドラマ。時事そのものを問うのではなく、時事を入口にして教科書の内容に降りてくる書き方が続いています。2023 は修学旅行の班別行動計画を書く生徒どうしの会話文から入っており、受験生の身近な場面から入る導入文という点では共通しています。
  • 社会の「説明文 A・B の正誤の組み合わせ」。2025 に 4 問、2026 に 2 問。片方だけ分かっても当てられません。教科書の記述を「どこが違うか」で読ませようとしているように見えます。
  • 国語の知識 16 問(2018・2019)。読み・書き・四字熟語・敬語・部首を各 4 問ずつ、きれいに 4 枠。全体の 4 割強を知識が占める構成で、読解偏重ではありません。

7. 今からやるなら(優先順)

想定している学年: 受験学年(小 6)の、過去問演習に入っている段階を前提にしています。小 5 以前の方は、この一覧を「いつまでに何を仕上げるか」の到達目標として読み、11 節の学年別ロードマップを見てください。

各項目の根拠(年度と実例)は 8 節(科目別の詳細)を参照してください。先頭の [ ] は家での回し方の目安、末尾の(確認: 〜◯年度)は、その内容を原本で確認できている最後の年度です。

  1. [毎日 10 分] 算数・大問 1 の 5 問を落とさない。 工夫のいる四則計算 2 問、逆算 2 問、単位換算 1 問という中身で、場所まで決まっています。逆算は 2025・2026 とも 2 問あり、2026 は「2026÷□=16 あまり 58」のようにあまりのある割り算の逆算が出ました。単位換算は L・dL・mL・cm³ の行き来と、分速↔時速の 2 系統を練習しておきます(2023・2025・2026 とも大問 1 の最後がこれ)。年度をまたいで大問 1 だけを 5 年分続けて解くと、出題のクセがはっきり見えます。10 分以内・全問正解が目標です。(確認: 〜2026 年度)
  2. [週末 60 分] 算数・大問 2 の小問集合 5 問。年齢算(何年後に年齢の関係がこうなるかを求める・受験用教材の単元)・つるかめ算(2 種類のものの個数を合計から逆算する・受験用教材の単元)・仕事算(仕事の量を 1 として日数を求める・受験用教材の単元)・通過算(列車が橋やトンネルを通り抜ける時間・受験用教材の単元)・流水算(川の流れと船の速さ・受験用教材の単元)・過不足算(配り方を変えたときの余りと不足から数を求める・受験用教材の単元)といった文章題の定番と、角度 1 問。1 問 2〜3 分で処理できるようにします。(確認: 〜2026 年度)
  3. [週末 60 分] 算数・大問 3〜5 の設定問題。大問 5 の「立体と水」は、円すい・四角すいの容器に水を入れてひっくり返す、水そうに容器を沈める、といった作りが 2023・2025 に出ています。円周率 3.14 の計算量が多いので、3.14 の段(3.14×2〜×9)を覚えておくと時間が浮きます。約束記号(見慣れない記号の計算ルールを読ませる問題)は 2023・2026 に出ており、初見の記号のルールを読んで小さい数で試す練習を、大問まるごと 1 題ぶんの分量でやっておきます。末尾の大問には「式・考え方も書くこと」が付くので、途中を書くつもりで解く癖をつけます。(確認: 〜2026 年度)
  4. [週末 60 分] 理科を 4 分野そろえる。物理(ばね・てこ・音)/化学(水溶液・気体・溶解度)/生物(人体)/地学(気象・月・地層)。どれか 1 分野を落とすと、そこだけで 5〜8 問(60 点満点のうち 15 点前後)が消えます。人体は大問 3 の出題位置で、2025 が呼吸と心臓、2026 がじん臓と尿。臓器のはたらきを覚えるだけでなく、「1 日 150L の原尿から尿 1.5L」のような割合・濃度の計算まで練習します。地学は気象を厚めに(飽和水蒸気量の表から湿度を出す計算が 2026 大問 4 問 4・問 5)、月・地層も 2 年に 1 度は回ってきます。物理は「表から比例を読む」練習を。理科の計算は湿度・濃度・つり合い・音速が中心で、30 分で 21〜25 問を処理するために、知識で即答できる問題(雲の名前・前線の名前・気体の判別)を先に取り、計算問題を後に回す順序を過去問で決めておきます。(確認: 〜2026 年度)
  5. [毎日 10 分] 社会の平安と江戸を、用語を漢字で書けるところまで。2025・2026 は歴史 2 題がこの組み合わせでした。摂関政治・院政・国風文化/三大改革・鎖国と開国・元禄と化政文化。この 2 つで歴史の 2 大問がほぼ埋まる年が続いています。答えの多くに「漢字で答えなさい」が付くので、参勤交代・武家諸法度・執権・六波羅探題・輪中・干拓・減反…と、書いて覚えます。読めるだけでは点になりません。(確認: 〜2026 年度)
  6. [週 1 回] 社会を 30 分で 30 問の速さに。知識問題が中心なので、迷ったら飛ばして戻る運用を過去問で固めます。あわせて、説明文 A・B の正誤組み合わせ問題(「両方○」「A だけ○」「B だけ○」「両方×」の 4 択)に慣れること、前年のニュース(米・選挙・大河ドラマ・災害など)を教科書の単元に結びつけておくこと(米騒動 → 大正時代/解散 → 内閣と国会)、地形図と地図記号(等高線の間隔と傾斜、輪中のような地形と暮らしの結びつき)、資料やグラフの読み取り。時間が短いぶん、計算で詰まると総崩れになります。(確認: 〜2026 年度)
  7. [毎日 10 分] 国語の知識 16 問(2018・2019 の形式)。漢字の読み書き・四字熟語・ことわざ・敬語・部首。ここは努力が最も素直に点になる場所で、しかも量が多いところです。部首をひらがなで答える、四字熟語の空欄に漢字二字を入れる、といった答え方まで練習しておきます。あわせて選択肢の読み比べを。本文の言い換えとして正しいものを選ぶ問題が大半で、選択肢はどれも本文の語をなぞってきます。「どこが本文と違うか」を指で押さえて消す練習を。(確認: 〜2019 年度)
  8. [週 1 回] 字数を守って書く練習と、1 年分を、時間を計って解く練習。国語は 20 字・40 字の指定つき(しかも使う語を指定されることがあるので、指定語を必ず入れて字数の 8 割以上で収める)、抜き出しは 21 字・7 字と細かく指定されるので探す前に字数で当たりをつける、社会は 1〜2 問の説明、算数は末尾の大問に「式・考え方も書くこと」。4 科目とも「短く書く」場面があります。通しで解くときは、国語は 50 分で 37 問(論説と小説を各 15 分、知識を 10 分、見直し 10 分といった配分をあらかじめ決める)、理科・社会は 30 分をタイマーで区切ります。この学校の対策では、これが単元別演習と同じくらい重要です。(確認: 国語は〜2019 年度・算数と社会は〜2026 年度)

8. 科目別の詳細

8-1. 算数(50 分・100 点・大問 5・小問 17〜18・原本で精読した年: 2023・2025・2026 年度)

年度×大問の題材表

横にスクロールできます

年度 大問 1(5 問) 大問 2(5 問) 大問 3 大問 4 大問 5 小問計
2023 計算(たし算の工夫・小数・分数・逆算・単位換算 1L50mL→dL) 小問集合(分銅の推理/循環小数 30 桁目/遅れる時計/流水算/おうぎ形と角度) 約束記号【4 桁の整数】3 問 資料の読み取り(50m 走・表と円グラフ)2 問 立体(正方形の水そう+四角すいの容器・水の移動)3 問 18
2025 計算(3.14 の分配・小数の四則・逆算 2 問・単位換算 110cm³→dL) 小問集合(年齢算/つるかめ算/2025! の末尾の 0/通過算/直角三角形と長方形の重なり) 過不足算(修学旅行の部屋割り)2 問 速さ(バスと電車の往復・40km)3 問 立体(円すいの容器・ひっくり返す)2 問 17
2026 計算(分配法則・分数の四則・逆算 2 問・単位換算 分速 17.5m→時速 km) 小問集合(最大公約数と最小公倍数/年齢算/仕事算/速さの過不足/正三角形を折る角度) 場合の数(長方形を切り分ける)2 問 約束記号(2 種類の計算記号)3 問 図形の移動(正方形の辺上を動く 2 点)3 問 18

表に出てくる特殊算の中身は 用語集 にあります。

問い方と形式(3 年とも同じ)

  • 大問 5・小問 17〜18 問・50 分・100 点。3 年とも大問 1 が 5 問、大問 2 が 5 問、大問 3〜5 が 2〜3 問ずつです。
  • 記号選択はゼロで、3 年とも全問が答えを書く形式です(100%)。
  • 図は 3 年とも大問 2 の後半と大問 5 に入ります(上皿てんびん・重なった図形・正方形と動く点など)。

出題位置の固定(同じ位置に同じ種類の問題が出る)

  • 大問 1 = 計算 5 問。精読した 3 年すべてです。しかも中身の並びまで似ていて、(1)(2) が工夫のいる四則計算、(3)(4) が逆算、(5) が単位換算。(5) の単位換算は 2023・2025・2026 の 3 冊連続(1L50mL→dL/110cm³→dL/分速 m→時速 km)。自動集計では 2014 年以降の全年で大問 1 が計算に分類されています。
  • 大問 2 = 5 問の小問集合。3 年とも「次の□に当てはまる数を求めなさい」の 1 行の導入文の下に、単元のばらばらな 5 問が並びます。年齢算は 2025・2026 の 2 年連続、角度(図形 1 問)は大問 2 の最後に 2023・2026。
  • 注意: 自動集計の表ではこの大問 2 が「年齢算」「数の性質」など先頭の小問の単元 1 つで代表されてしまっており、「年ごとに大問 2 の単元が変わる」ように見えます。原本を見ると 3 年とも中身は同じ「5 問の小問集合」で、変わっているのは中の 5 問の組み合わせだけです。
  • 大問 3〜5 = 2〜3 問の設定問題。ここは毎年作り直されます。ただし出てくる材料には偏りがあり、約束記号が 2023 大問 3・2026 大問 4、立体と水(容器に水を入れる・ひっくり返す)が 2023 大問 5・2025 大問 5 と、2 年に 1 度の頻度で顔を出します。
  • 同じ問題の使い回しは、精読した 3 年の間では見つかりませんでした。設定・数値はすべて別物で、似ているのは「置き場所」と「問い方」だけです。

8-2. 理科(30 分・60 点・大問 4・小問 21〜25・原本で精読した年: 2023・2025・2026 年度)

年度×大問の題材表

横にスクロールできます

年度 大問 1(物理) 大問 2(化学) 大問 3(生物) 大問 4(地学) 小問計
2023 ばね(直列・並列・棒のつり合い)5 問 熱と状態変化(氷を加熱するグラフ)6 問 植物のはたらき(ふ入りの葉とヨウ素液)6 問 地層(3 地点の柱状図・化石)8 問 25
2025 てこ(シーソーのつり合い)5 問 水溶液(指示薬・食塩水の濃度・使い捨てカイロの酸化)5 問 人体(呼吸と心臓・拍出量の計算)7 問 月と小惑星(南半球での見え方・はやぶさ 2)8 問 25
2026 音(海中と空気中を伝わる速さ・気温と音速)5 問 重そうの分解(溶解度・気体の判別・重さの計算)6 問 人体(じん臓と尿・再吸収の計算)4 問 気象(雲と前線・飽和水蒸気量の計算)6 問 21

問い方と形式(3 年とも同じ)

  • 大問 4・小問 21〜25 問・30 分・60 点。1 問あたり 1 分強しかありません。
  • 記号選択が 28〜52%、あとは答えを書く短答(語句や数値を短く答える形式)です。
  • 計算を伴う小問が 4 大問すべてに 1〜2 問ずつ入ります。 3 年で見ると、ばねの伸び/てこのつり合い/濃度/酸化前後の重さ/心臓の拍出量/原尿と尿の濃縮/飽和水蒸気量と湿度/音速と距離。理科というより算数の問題に近い小問が、毎年 5 問前後あります。

出題位置の固定(同じ位置に同じ種類の問題が出る)

  • 大問 1 = 物理、大問 2 = 化学、大問 3 = 生物、大問 4 = 地学。この並びが精読した 3 年(2023・2025・2026)すべてで同じで、自動集計では 2016 年以降の 9 冊すべてが同じ並びになっています。理科でここまで分野の順番が動かない学校は多くありません。試験開始直後にどの分野から手をつけるかを決めておけます。
  • 大問 3 の生物は「人体」が 2025・2026 の 2 年連続。2023 は植物だったので「毎年人体」とは言えませんが、直近 2 年は続いています。
  • 大問 4 の地学は、地層(2023)・月(2025)・気象(2026)と回っています。自動集計で見ると 2016 年以降の 9 冊では気象が 4 回・月が 2 回・地層が 2 回・太陽が 1 回で、気象がいちばん多い出題位置です。
  • 大問 1 の物理は「力学(ばね・てこ)」か「音」。精読した 3 年はばね・てこ・音で、いずれも表や数値から規則を読み取って計算させる作りです。
  • 同じ問題の使い回しは、精読した 3 年の間では見つかりませんでした。設問文で繰り返されるのは「以下の問 1〜問◯に答えなさい」「正しいものを、次の(ア)〜(エ)の中から 1 つ選び、その記号で答えなさい」という指示文で、これは題材が違っても同じ言い回しになる部分です。問題そのものの再出ではありません。

8-3. 社会(30 分・60 点・大問 4〜5・小問 28〜32・原本で精読した年: 2023・2025・2026 年度)

年度×大問の題材表

横にスクロールできます

年度 大問 1 大問 2 大問 3 大問 4 大問 5 小問計
2023 地理・地図(図法/緯度経度/等高線と傾斜/地図記号)4 問 歴史・近世(修学旅行の会話文から安土桃山〜江戸)9 問 歴史・中世(鎌倉幕府〜建武の新政)8 問 公民(選挙制度・国会と内閣)7 問 — 28
2025 地理・工業(近代工業の歩みから工業地帯・鉄鉱石の輸入先)9 問 歴史・古代(紫式部と国風文化・院政)8 問 歴史・近世(鎖国と開国・天保の改革)10 問 公民(2024 年 10 月の衆議院解散総選挙)5 問 — 32
2026 地理・農業(2025 年の米価高騰から稲作・減反)6 問 地理・地形図(長島町の地図・輪中)3 問 歴史・古代(藤原氏と摂関政治・院政)9 問 歴史・近世(蔦屋重三郎と元禄/化政文化)7 問 公民(日本国憲法の三大原則・人権)6 問 31

問い方と形式(3 年とも同じ)

  • 大問 4〜5・小問 28〜32 問・30 分・60 点。理科と同じ 30 分でこの問題数なので、社会は 1 問 1 分を切ります。 ここが受験勉強の設計上いちばん効く事実です。
  • 記号選択が 39〜45%、答えを書く短答が 48〜61%。
  • 語群から選ばせる空欄補充(【 A 】〜【 G 】に語群から選ぶ)が 2025・2026 の歴史・公民の各大問の冒頭に置かれます。ここは配点上のまとまりが大きいところです。
  • 図表は地理の大問に集中します(製造品出荷額のグラフ・地形図・地図記号)。

出題位置の固定(同じ位置に同じ種類の問題が出る)

  • 大問の並びは「地理 → 歴史 → 歴史 → 公民」で、精読した 3 年とも同じです。2026 だけ地理が 2 大問(農業と地形図)に分かれて全 5 大問になりましたが、先頭が地理・末尾が公民・間が歴史 2 題という骨格は動いていません。
  • 歴史は「古代〜中世から 1 題」「近世(江戸中心)から 1 題」の 2 本立てが 3 年ともです。2025・2026 は平安(摂関政治・院政)→ 江戸の順で、平安と江戸の 2 題が 2 年連続で同じ組み合わせでした。
  • 公民は 3 年とも最後の大問です。中身は選挙制度(2023)・国会と内閣(2025)・憲法と人権(2026)と回ります。
  • 地形図・地図記号の読み取りは 2023 大問 1・2026 大問 2。自動集計では 2016 年以降の 9 冊のうち 4 冊に地形図の大問があります。
  • 同じ問い方が繰り返されます。「次の説明文 A・B の正誤の組み合わせとして正しいものを次から選び記号で答えなさい」が 2025 に 4 問・2026 に 2 問。A と B の両方を判定して 4 通りから選ぶ形式で、片方しか分からないと当てられません。ただし設問の中身は年ごとに別物で、同じ問題が使い回されているわけではありません(2025 は国風文化・応仁の乱、2026 は大宝律令・平清盛)。自動集計ではこの 2 年が「同じ設問文」として並んでいますが、原本を突き合わせると重なっているのは問い方の言い回しだけでした。
  • 前の年の出来事が導入文になります。2025 大問 4 は「2024 年 10 月 27 日の衆議院議員総選挙」、2026 大問 1 は「2025 年の令和の米騒動」、2026 大問 4 は「今年度の大河ドラマの主人公・蔦屋重三郎」。直近 2 年はいずれも、その年のニュースや話題から入って教科書の内容に降りてくる作りになっています。

8-4. 国語(50 分・100 点・大問 3・小問 36〜38・原本で精読した年: 2018・2019 年度の 2 年分のみ)

国語は 2020 年度以降の問題文が資料に無い(著作権処理の関係で掲載されない年が多い)ため、ここに書いたのは 2018・2019 年度に限った話です。直近の形式は市販の過去問集で確認してください。2 年分しかないので「毎年」という言い方はしません。

年度×大問の題材表

横にスクロールできます

年度 大問 1(論説・説明文) 大問 2(小説・物語) 大問 3(知識) 小問計
2018 池谷裕二『受験脳の作り方』(新潮社)— 脳の記憶のしくみと勉強法 9 問 三浦しをん『舟を編む』(光文社)— 辞書編集部が新しい編集者を見いだす場面 11 問 漢字の読み 4/漢字の書き取り 4/四字熟語 4/敬語(尊敬・謙譲への言いかえ)4 = 16 問 36
2019 鈴木孝夫『ことばと文化』(岩波新書)— 日本の食事の作法と文化の相対性 10 問 村山由佳『約束』(集英社)— 病気の友人を救うためタイムマシンを作る少年たち 12 問 漢字の読み 4/漢字の書き取り 4/ことわざ・慣用句 4/部首 4 = 16 問 38

出典は 4 つとも原本の本文末尾の表記で確認しました。

問い方と形式(2018・2019)

  • 大問 3・小問 36〜38 問・50 分・100 点。論説 → 小説 → 知識の 3 本立てで、2 年とも同じ並びです。
  • 記号選択が 42〜47%、答えを書く短答が 47〜56%。
  • 図を選ばせる設問が 1 問ありました(2018 大問 1 問 1・実験データのグラフを 4 つから選ぶ)。国語で図を選ばせるのは珍しいところです。

出題位置の固定(同じ位置に同じ種類の問題が出る)

  • 大問 1 = 論説・説明文、大問 2 = 小説、大問 3 = 知識。2018・2019 の 2 年とも同じ並びです。
  • 大問 3 の知識は、内部の 4 つの枠まで同じです。 問 1 が漢字の読み 4 問、問 2 が漢字の書き取り 4 問、問 3 が四字熟語/ことわざ(漢字を補う)4 問、問 4 が敬語(2018)・部首(2019)4 問。4 問×4 枠 = 16 問という作りが 2 年とも一致しています。知識だけで小問の 4 割強を占めます。
  • 2 年分しか精読できていないので、これが 2020 年度以降も続いているかは分かりません。
  • 同じ問題の使い回しは、精読した 2 年の間では見つかりませんでした。

9. しばらく出ていない単元(復活の警戒)

精読した 3 年(算数・理科・社会は 2023・2025・2026)には出ていませんが、それ以前の資料では繰り返し出ていて、そろそろ戻ってきてもおかしくないものです。以下は自動集計の分類にもとづく見立てで、原本まで戻って確認したのは直近 3 年ぶんだけです。最終確認年度は、その単元が資料のうえで最後に確認できた年度を指します。

横にスクロールできます

単元 出ていた年 最終確認年度 中身
円とおうぎ形の求積(算数) 2019 2019 年度 大問として出ています
規則性・数列(算数) 2016・2017・2018・2021 2021 年度 大問として 4 年
資料の読み取り(算数) 2023 2023 年度 2023 に出たきりです
食塩水(算数) 2016・2017 2017 年度 2 年続けて出ていました
電磁石・磁石(理科) 2018・2020 2020 年度 5 年以上顔を出していません
中和(理科) 2017・2018・2019 2019 年度 5 年以上顔を出していません
こん虫(理科) 2020 2020 年度 同じく間隔が開いています
太陽(理科) 2017 2017 年度 地学の出題位置では回数が最も少ない題材です
国際社会・国連(社会) 2016・2017・2019・2020 2020 年度 公民の出題位置で 4 年出ていました
地方自治(社会) 2017 2017 年度 公民の出題位置
水産業(社会) 2019 2019 年度 地理の出題位置
貿易と資源(社会) 2021 2021 年度 地理の出題位置
近現代史(社会) 〜2020 2020 年度 近代の戦争・戦後は 2020 年度の資料を最後に大問としては見えていませんが、2025・2026 とも小問レベルでは顔を出しています

国語は 2 年分しかないため、この節を立てられません。


10. 形式面の注意(4 科目まとめ)

  • 記述の量は少なめです。 算数は末尾の大問に「式・考え方も書くこと」が付くことがあります(2023 大問 5(1)(3)、2025 大問 5(1)(2)。2026 は原本にこの指示が見えなかったので、答えだけでよい年もあると読んでおいてください)。理科は 3 年で 1 問(2023 大問 3 問 1「下線部の処理をする理由を簡単に答えなさい」)。社会は 2025 が 1 問(関東内陸工業地域が内陸に発達した理由)・2026 が 2 問(関白とはどのような役職か/輪中の集落が形成されている理由)で、2023 は 0 問。記述が「毎年ある」とは言えませんが、直近 2 年は必ず 1〜2 問入っています。国語は 2018 に 1 問・2019 に 2 問。長い作文はありませんが、短く書く場面は 4 科目すべてにあります。
  • 字数指定。国語は「二十字以内で説明しなさい」「四十字以内」の記述と、「本文より二十一字で抜き出しなさい」「本文中から七字で」「漢字二字を本文から書き抜きなさい」といった抜き出しの字数。2019 の 1 問は「『三十年前の人たち』『環境』という言葉を用いて四十字以内で」と使う語まで指定してきます。社会は「◯字で答えなさい」という答えの語の長さ指定が毎年あります(2023「5 文字で」、2025「6 字で」、2026「5 字で」が 2 問)。これは長い記述の字数制限ではなく、答えの語を字数で絞り込むヒントで、指定字数と合わない語は書き直します。理科は字数を指定して書かせる問題が 3 年とも見当たりません。
  • 文字種の指定。社会は「漢字で答えなさい」が非常に多く、2023・2025・2026 とも短答のかなりの部分に付きます。ひらがなで書くと×になる作りです。国語は「ひらがなで書きなさい」(敬語・部首)、理科は「カタカナで答えなさい」(2025 大問 3 問 6)。どの文字で書くかの指定を読み飛ばさないことです。
  • 作図。理科に 2023 の「色が変化する部分をぬりつぶしなさい」(大問 3 問 4)が 1 問あるだけです。算数・社会・国語には精読した年に作図がありません。作図が毎年出るわけではありません。
  • 円周率。算数は 3.14 と明記されます(2025 大問 5 で 2 回)。
  • 単位。算数・理科とも答えに単位を書かせる問題が多く、算数は cm³・dL・分速/時速、理科は cm・g・m・mL・%。単位の書き落としが失点に直結する作りです。
  • 選択肢の指示。国語は「最も適当なものを一つ選び」が基本で、「1 つ選び」と「すべて選び」「二つ選び」が混在します(理科 2025 大問 1 問 1・大問 3 問 1 が「すべて選び」、国語 2018 大問 1 問 9 が「二つ選び」)。並べ替えもあります(国語 2019 大問 1 問 9 でア〜カを順に並べる、社会 2026)。取りこぼしやすいので指示文を読む癖が要ります。
  • 面接はありません(学校の公表資料の募集要項情報)。4 科・2 科・1 科(算数)の選択制で、回によらず国語 50 分 100 点/算数 50 分 100 点/理科 30 分 60 点/社会 30 分 60 点です。

11. 学年別ロードマップ(小 4 スタートを前提に)

横にスクロールできます

段 この学校に向けて何をするか
小 4(土台) 計算の正確さを最優先に。とくに逆算(□にあてはまる数を求める計算)と単位換算は、この学校の算数の大問 1 にそのまま出続けている入口です。あわせて、漢字の読み書きを毎日少しずつ(国語の知識 16 問の土台)、理科は身のまわりの観察(雲・月・植物)を言葉にする習慣を。時間を計る練習はまだ不要です
小 5(幅) 単元を一巡させる時期です。週の器は「平日 15 分×5 + 週末 60 分」を基本形にします。平日 15 分は社会の用語を漢字で書く練習と、国語のことわざ・四字熟語・敬語の知識。週末 60 分はその週の単元 1 つで、8 節の年度×大問の題材表を「小 5 で一巡する単元リスト」として使ってください。単元は次の順に置きます。算数は年齢算 → つるかめ算 → 仕事算 → 通過算 → 流水算 → 過不足算(ここまで受験用教材の単元)→ 場合の数 → 図形の移動 → 立体と水。理科は物理(ばね・てこ・音)→ 化学(水溶液・気体)→ 生物(人体・植物)→ 地学(気象・月・地層)を 4 分野そろえて。社会は地理(地形図・農業・工業)と歴史(古代〜近世)を通します。国語は選択肢を読み比べる練習を(ただし 2020 年度以降は資料が無い(→ 13 節)ので、直近の形式は市販の過去問集で確かめてください)。この学校は毎年問題を作り直すので、小 5 で全分野をひととおり学び終えることがそのまま得点力になります
小 6(仕上げ) 7 節の 8 項目。夏以降は 2 通りの解き方を併用します。縦(出題位置ごと)は、算数の大問 1 だけを 5 年分、理科の大問 3(生物)だけを 5 年分、というように同じ位置を続けて解くやり方で、出題位置が固定されているこの学校では効率がよい進め方です。横(年度通し)は、理科・社会を必ず 30 分計って通しで解くこと。時間内に解き切る練習の比重を、他校より高めにとります

この学校は小 4 から始めるとどこで差がつくか。 この学校は「同じ問題が出る」つくりではないので、直前期に過去問を覚えて追い上げる形は取りにくいところです。差がつくのは小 5 で全分野をひととおり学び終えることと、小 6 の処理速度。理科 30 分・社会 30 分という短さは、知識の量ではなく「引き出す速さ」を問う設計で、その速さは小 4 からの計算と漢字の積み上げの上にしか乗りません。逆に言えば、算数の大問 1(計算 5 問)と国語の知識 16 問という毎年必ず同じ場所にある得点源が全体の 3 割前後を占めるので、早くから積んだ基礎がそのまま形になりやすい学校でもあります。


12. この学校と出題構造が近い学校

観点は出題構造が近いかだけです。同じ形式・同じ頻出単元・同じ問い方なら、過去問演習が重なります。難易度・偏差値帯・入試日程の重なり・通学圏・男女の区別は扱いません(それらは別のページの領分です)。

出題構造の近さで並べると、上位 3 校は次のとおりです。

  • 中央大学附属横浜中学校(神奈川県・共学)— 算数の作りがとくに近く、理科・社会も中程度に近い組み合わせです。
  • 西武学園文理中学校(埼玉県・共学)— 算数と社会が近い組み合わせです。同じ埼玉県で、社会の知識中心・漢字指定という性格が重なります。理科は離れます。
  • カリタス女子中学校(神奈川県・女子校)— 算数と社会が近い組み合わせです。理科は離れます。

8 校の一覧・記述量・注意は 出題構造が近い学校のページ へ。

  • 2027 年度は、浦和実業学園中学校が 1 月 10 日・1 月 12 日・1 月 15 日の同じ時間帯にこの学校と入試が重なる回があります。同じ日の同じ時間帯に重なる回は、どちらか一方しか受けられません。
  • 国語はこの学校の資料が 2 年分しかないため、国語での近さは計算できていません(出題構造が近い学校のページでも国語の欄は空白です)。上の並びは算数・理科・社会の 3 科目だけを見たものです。
  • 近いというのは出題構造が似ているという意味で、同じ問題が出るという意味ではありません。

13. 資料の限界

  • 入試回が分かりません。この学校は第 1 回〜第 4 回まで入試がありますが、資料は校×年×科目で 1 冊のみです。第 1 回相当として読んでいますが、確認はできていません。回によって形式が違う可能性は残ります。
  • 資料が飛んでいる年があります。算数は 2015・2022・2024 年度、理科と社会は 2014・2015・2022・2024 年度の冊子が資料にありません。「◯年連続」と書いたものは、資料のある年の連続であって、実際の連続とは限りません。とくに 2024 年度が全科目で抜けているため、2023 と 2025 の間に形式の変化があったかどうかは確かめられません。
  • 国語は 2018・2019 年度の 2 冊だけです(著作権処理の関係で掲載されない年が多い)。国語について書いたことは、7 年以上前の 2 年分に基づきます。現在の国語の形式は市販の過去問集で確認してください。
  • 原本を直接読んだのは 11 冊です(算数・理科・社会が 2023・2025・2026、国語が 2018・2019)。それ以外の年については自動集計の分類を参考にしただけで、そこから引いた話(9 節のしばらく出ていない単元、9 冊すべて同じ並び、といった記述)は原本での裏取りをしていません。
  • 自動集計には誤りがありました。算数の大問 2 は 5 問の小問集合なのに、集計では先頭の小問の単元 1 つで代表されていて、「年ごとに大問 2 の単元が変わる」ように見えていました(原本では 3 年とも同じ小問集合)。国語の「字数指定のある冊 0%」も、原本を見ると 2 年とも字数指定の記述があります。社会の「同じ設問文が 2025 と 2026 に出ている」という集計も、原本を突き合わせると重なっていたのは問い方の言い回しだけで、設問の中身は別物でした。本文はいずれも原本を優先して書いています。
  • 転写そのものの読み落とし(図の内容が文字に起こしきれていない、選択肢が途中で切れている等)の可能性は残ります。とくに図が主役の問題(地形図、立体の見取り図、回路や装置の図)は、実際の問題冊子で見たほうが正確です。
  • 「〜のように見える」と書いた箇所は題材からの推測で、裏づけ資料はありません。
  • 難易度・偏差値・合格可能性・学校の優劣・教育理念・入試結果には触れていません。それらは別のページを参照してください。

狭山ヶ丘高等学校付属中学校 のページ: 学校トップ / 偏差値 / 出題構造が近い学校 / 募集要項・入試結果 / 用語集 / 過去問の使い方


数字はすべて出所つきで、換算や評価語は足していません(→ 方法論)。合格可能性・お子さんとの相性は扱いません。ページ生成日: 2026-10-14。

この学校が載っているまとめ