上野学園中学校 の過去問分析

上野学園中学校の過去問を年度ごとに数えて、何が固定で何が毎年変わるか・よく出る単元・過去問の使い方をまとめたページです。

上野学園中学校 過去問分析(2016〜2026 年度・回は資料から特定できず・4 科目)

更新 2026-08-20。


1. この学校の基本情報

項目 内容
所在地 東京都台東区
男女 共学(2007 年度から共学化)
入試回と日程・科目 2 月 1 日午前=2 科・4 科・理科と社会を重く見る 4 科の受け方から選択、または適性検査Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ/2 月 1 日午後=2 科/2 月 3 日午前=国語・算数・英語から 2 科目を選択/2 月 4 日午前=2 科・4 科・特待チャレンジ(4 科)から選択/2 月 6 日午前=2 科(2026 年度募集要項)
試験時間・配点 国語・算数とも各 50 分・各 100 点。適性検査はⅠ・Ⅱ・Ⅲとも各 45 分・各 100 点。理科・社会の時間配分は募集要項の表記が曖昧で読み取れませんでした
英語検定の扱い 2 月 3 日の 2 科目選択では、英検 4 級を 70 点・3 級以上を 80 点に得点化し、当日の得点と高い方を採ります
定員の注記 募集人員には音楽コースの分を含みます

いまの小 6 は 2027 年 2 月、小 5 は 2028 年、小 4 は 2029 年の入試を受けます。


2. このページでわかること

このページは、どんな問題が出るか・家で何をやるかだけを扱います。難易度・偏差値・合格可能性・入試結果は扱いません(偏差値募集要項・入試結果)。

過去問そのものの回し方は 過去問の使い方、受験用語は 用語集 にまとめてあります。

以下、大問(問題の大きなかたまり)・小問(その中の一問)という言い方をします。


3. まず結論だけ(10 行)

結論

  1. 算数は精読した 3 年(2024〜2026)とも 5 大問 25 小問で、大問 2 の 5 つの小問と大問 3 の 6 つの小問は、番号ごとに単元が決まっています。同じ種類の問題が同じ場所に出るという意味で、この置き場所を以下では座席(問題の置き場所)と呼びます。
  2. 理科と社会にはその座席の固定がなく、毎年作り直しています。理科は 4 分野(物理・化学・生物・地学)の並び順が毎年入れ替わり、社会は 1 つの大問の中で地理・歴史・公民をまたぎます。
  3. 社会と理科は上野・台東区と身のまわりの物から入る導入が多く、知識をそのまま聞かずに資料を読ませる作りが、精読した 3 年で一貫しています。

家でやること 3 つ

  1. 算数は同じ番号の小問を年度をまたいで縦に並べて解きます(大問 1 の 8 問・大問 2 の 5 枠・大問 3 の 6 枠)。
  2. 理科・社会は年度通しで解いて、4 分野と近現代の穴を潰します。捨て分野を作ると当たった年に大きく響きます。
  3. 理由を 1〜2 文で書く記述を毎週 1 本。理科・社会・国語のどれにも毎年出ます。

今週やる 1 つ

  1. 算数 2024〜2026 の大問 1 (2)(3) だけを続けて解き、分配法則でくくる工夫算と「商は小数第一位まで求めて余りも答えなさい」の処理ができる状態か確かめます。

注意

  1. 資料の冊子には入試回(第 1 回・第 2 回のように、同じ学校が日を変えて行う入試のそれぞれ)の表記が無く、ここに書いたことがどの回のものかは分かりません。国語は 2019 年度以降の問題文が資料にありません(→ 13 節)。

4. 資料の状況

どの年をどこまで見たかを、3 つに分けて書きます。精読した年(設問文まで読んだ年)/構成だけ数えた年(大問の並びだけを数えた年)/資料のある年(転写が存在する年)。転写=過去問の紙面を文字データに起こしたもの、です。

科目 精読した年 構成だけ数えた年 資料のある年 判読の確度
算数 3 年(2024・2025・2026) 0 年 13 年(2012〜2026。2019・2021 は無し) 高。3 年とも 5 大問 25 小問がそのまま読めました
理科 3 年(2024・2025・2026) 0 年 12 年(2012〜2026 のうち) 高。ただし 2025 の大問 1(1) と、2025 大問 3 の設問番号(導入文は「(1)〜(6)」ですが紙面は (5) まで)にずれがあります
社会 3 年(2024・2025・2026) 0 年 12 年(2012〜2026 のうち) 中〜高。2024 大問 1 問 4 と 2025 大問 1 問 1 は転写が不完全で、この 2 問は分析から外しました
国語 3 年(2016・2017・2018) 0 年 6 年(2012〜2018) 高。ただし 2016 の慣用句と 2017 の漢字は、資料上の小問の数え方が原本とずれているため数え直しました

5. 一番大きな結論

算数だけが「同じ種類の問題が同じ場所に出る」作りで、理科・社会は毎年作り直しています。 これがこの学校の一番の特徴で、科目ごとに過去問の使い方を変える必要があります。

算数は精読した 3 年(2024〜2026)とも 5 大問 25 小問、大問ごとの小問数まで 8・5・6・3・3 で同じです。それだけでなく、大問 2 の 5 つの小問と大問 3 の 6 つの小問は、番号ごとに単元が決まっています。大問 2 は (1) おうぎ形 (2) 多角形の面積 (3) 三角定規の角度 (4) 柱体 (5) 回転体、大問 3 は (1) 速さ (2) 割合と比 (3) 売買損益 (4) 場合の数 (5) 平均算 (6) 食塩水。3 年とも同じ並びです。同じ数値の問題が出るわけではありませんが、どの座席に何の単元が座るかが決まっています。座席の索引の記録では、大問 1〜3 の並びは 2022 年度から 5 年続いています(原本で確かめたのは直近 3 年です)。

理科と社会には、この座席の固定がありません。理科は 4 分野から 1 題ずつという枠だけがあり、並び順は毎年入れ替わります。社会は 1 つの大問の中で地理・歴史・公民をまたぐ作りで、「大問 3 は歴史」といった決まりがありません。国語は大問 1 が漢字・語句、大問 2 が読解 1 題という並びが精読した 3 年で動いていませんが、読解のジャンル(説明文・随筆・小説)は毎年変わります。

過去問の使い方は、次のように分けます。

もうひとつの特徴は、社会と理科が「上野・台東区」と「身のまわりの物」から入ることです。上野公園、不忍池、上野駅、浅草の花やしき、西郷隆盛像、国立科学博物館、雷おこし、アルミ缶のリサイクル、炭酸水メーカー。知識をそのまま聞くのではなく、目の前の物や場所を入口にして資料を読ませる作りが、精読した 3 年で一貫しています。


6. この学校らしさが出る場所


7. 今からやるなら(優先順)

想定している学年: 受験学年(小 6)の、過去問演習に入っている段階を前提にしています。小 5 以前なら、この節は「最終的にここへ向かう」地図として読み、日々の学習は基礎(計算の正確さ・図形・読解・短い記述・漢字語彙)を先に進めてください。同じ番号の小問を縦に解く演習は小 6 の夏以降が目安です。学年別の入り方は 11 節に書きました。

各項目の根拠(年度と実例)は 8 節(科目別の詳細)を参照してください。先頭の [ ] は家での回し方の目安、末尾の(確認: 〜◯年度)は、その内容を原本で確認できている最後の年度です。

  1. [毎日 10 分] 算数・大問 1 の計算 8 問 — (2) は「48×25+75×48」「17×51+83×51」のように分配法則でくくると暗算で終わる作りが 3 年連続。(3) は 3 年とも「商は小数第一位まで求めて余りも答えなさい」。この 2 枠を落とさないだけで大きく効きます。(確認: 〜2026 年度)
  2. [週末 60 分] 算数・大問 3 の 6 枠 — 速さ・割合と比・売買損益・場合の数・平均算・食塩水が 3 年とも同じ順で並びます。6 つの単元を 1 枠ずつ仕上げれば、大問 1 つが丸ごと固まります。とくに売買損益(定価・利益・値引きの二段構え)と平均算(あとから 1 人分を直す形)は 3 年とも出ています。(確認: 〜2026 年度)
  3. [週末 60 分] 算数・大問 2 の 5 枠 — おうぎ形の重なり(2024・2025 は同文)、多角形の分割、三角定規の角度、柱体の体積・表面積、回転体。図形が苦手なら、ここを枠ごとに縦断するのが最短です。三角定規の角度は 30・45・60・90 の組み合わせだけなので、重ね方をひととおり。(確認: 〜2026 年度)
  4. [週 1 回] 社会・近現代の並べ替えと前年 1 年のニュース — 「時代の古い順に並べなさい」が 3 年連続(2024 は A〜E の 5 つ、2025 は A〜C、2026 は太平洋戦争末期の 4 つ)。昭和を「大正末〜満州事変」「戦中」「戦後改革」「高度成長」の 4 期に分けて言えるように。前年 1 年のニュースは選挙・国際会議・受賞・記念年の 4 つの引き出しで整理します(2025 は 2024 年の各国選挙が丸ごと 1 題、2026 は「昭和 100 年」とノーベル平和賞)。(確認: 〜2026 年度)
  5. [週末 60 分] 社会・資料を読んで書く記述 — 3 年で 10 問。2024「上野公園に避難した人の多くが命をとりとめた理由」、2025「食べ残しの削減に協力できること」、2026「おにぎりの消費金額が増加した理由」「三権分立の目的」。字数指定はありません。模範解答を写すより、資料のどこを根拠にしたかを口で言えるようにします。(確認: 〜2026 年度)
  6. [週末 60 分] 理科・「簡単に説明しなさい」の記述と 4 分野の穴つぶし — 記述は 3 年とも 2〜5 問で、「紙が燃えなかった理由」「月が光って見える理由」「米がくさった原因」のように実験や現象の理由を 1〜2 文で書きます。あわせて 4 分野それぞれの基本事項を穴なく。精読した 3 年で大問として出ていない電流・回路、中和の計算、植物のつくり、地層は、自動集計の記録では過去に大問として出ています。(確認: 〜2026 年度)
  7. [週末 60 分] 算数・大問 5 の立体と 50 分 25 問の時間感覚 — 2024 は立方体の切断、2025 は展開図から組み立て、2026 は真正面と真上から見た図から復元。3 通りとも「立体を頭の中で組み立て直す」練習になります。25 問を 50 分なので 1 問 2 分。年度通しで 3 回は測ります。(確認: 〜2026 年度)
  8. [毎日 10 分] 国語・慣用句と四字熟語を「語+意味」で — 2016 は 9 組について語と意味を別々に選ばせました。意味だけを問う設問が独立して出るので、意味を言葉で説明できるところまで。漢字は読みと書き取りを同じ量ずつ、送り仮名込みで書く練習も入れます。(確認: 〜2018 年度)

8. 科目別の詳細

8-1. 算数(50 分・100 点・5 大問・小問 25・答えのみ)

年度×大問の題材表(精読した 3 年)

年度 大問 1 大問 2 大問 3 大問 4 大問 5
2024 計算 8 問 図形小問 5 問(おうぎ形の重なり/正方形の分割と台形/三角定規の回転/円柱のくりぬき/回転体の体積比) 穴埋め文章題 6 問(速さ・割合と比・売買損益・場合の数・平均算・食塩水) 規則性(20 枚のカードを左右に配り直す) 立方体の切断(切り口の形・体積・面の対角線の交点を結んだ立体)
2025 計算 8 問 図形小問 5 問(おうぎ形の重なり/長方形の組み合わせ/三角定規の重ね/三角柱の表面積/円すいの高さ) 穴埋め文章題 6 問(速さ・比例と反比例・売買損益・場合の数・平均算・食塩水) 規則性(○と●5 個で 0〜31 を表す・ぬりつぶしで解答) 直方体の展開図(体積・切断面の形・切り取った立体)
2026 計算 8 問 図形小問 5 問(正方形と円の重なり/2 つの正方形/三角定規の重ね/ひし形を底面とする四角柱/回転体の体積) 穴埋め文章題 6 問(速さ・割合と比・売買損益・場合の数・平均算・食塩水) 規則性(31 日ある月のカレンダーと週ごとの合計) 真正面から見た図と真上から見た図(三角柱の表面積・組み合わせた立体の体積)

3 年とも 5 大問・小問 25 問。大問ごとの小問数も 8・5・6・3・3 で 3 年間動いていません。表に出てくる売買損益(原価・定価・値引きから利益を求める)・平均算(合計=平均×回数に戻して処理する文章題)・逆算(□にあてはまる数を求める計算)の中身は 用語集 にもあります。

座席の固定(何年ぶん確認できたか)

大問の並びだけでなく、大問 2 と大問 3 は小問の番号まで中身が決まっています。精読した 3 年の原本で確認した並びは次のとおりです。

座席 出るもの 3 年の内訳
大問 1 (1)〜(8) 計算のみ。(1) 整数の四則、(2) 分配法則でくくる工夫算、(3) わり算で「商は小数第一位まで求めて余りも答えなさい」、(4) 小数の加減、(5)〜(8) 小数・分数の混じった四則と□のない多重かっこ 3/3
大問 2 (1) 円とおうぎ形の重なりの面積 3/3(2024・2025 は「2 つのおうぎ形を重ねたものです。色がついた部分の面積を求めなさい」が同文)
大問 2 (2) 正方形・長方形を組み合わせた図の面積 3/3
大問 2 (3) 三角定規を重ねた(回した)角度 3/3
大問 2 (4) 柱体の体積または表面積 3/3(円柱のくりぬき/三角柱/ひし形を底面とする四角柱)
大問 2 (5) 回転体か円すい 3/3
大問 3 (1) 速さ 3/3
大問 3 (2) 割合と比(2025 のみ比例と反比例) 3/3
大問 3 (3) 売買損益 3/3
大問 3 (4) 場合の数(選び方・組み合わせ) 3/3
大問 3 (5) 平均算 3/3
大問 3 (6) 食塩水の濃度 3/3
大問 4 規則性(3 小問) 3/3
大問 5 立体図形(3 小問) 3/3

導入文も固定されています。大問 1「次の計算をしなさい。」、大問 2「次の各問いに答えなさい。ただし、円周率は 3.14 とする。」、大問 3「次の文中の □ にあてはまる数を答えなさい。」は 3 年とも同文です。

「同じ問題が出る」わけではありません(数値も図も毎年変わります)。同じ種類の問題が同じ番号の座席に座り続けている、という意味です。

頻出単元と周期

問い方のくせ

8-2. 理科

年度×大問の題材表(精読した 3 年)

年度 大問 1 大問 2 大問 3 大問 4 小問数
2024 燃焼(紙を燃やす 4 つの実験・むし焼き) 気象(大気中の二酸化炭素の観測・綾里/与那国島/南鳥島) 金属と熱・電気(アルミ缶のリサイクルのメモ・電熱線・濃度の%換算) 動物の分類(呼吸・生まれ方で 5 グループに分けた表) 18
2025 星・星座(夏の大三角・星の等級・北極星のまわりの動き・ベテルギウス) 動物(シロナガスクジラとクジラジラミ・ヒゲクジラのヒゲ・食物連鎖) 水溶液(炭酸水メーカー・においと気体・リトマス紙と洗ざい) 光(光年の計算・光の速さ・歯車を使った測定) 22
2026 人体と燃焼(骨と関節・酸素と不完全燃焼の語句補充) ふりこ(ふれはば・おもりの重さ・ひもの長さの 3 実験・ふりこ時計の調整) 月(満月から 18 日後の形・満ち欠けの向き・光って見える理由・皆既月食) 熱と状態変化(雷おこしの作り方の調査メモ・実験結果の分析) 14

大問数は 3 年とも 4 です。一方で小問数は 18 → 22 → 14 と大きく動きます。

座席の固定は無い(毎年作り直す)

算数と違い、理科は「大問 ◯ に必ず ◯◯ が来る」という固定が精読した 3 年では確認できませんでした。2024 は化学→地学→物理寄り→生物、2025 は地学→生物→化学→物理、2026 は生物→物理→地学→化学と、4 分野の並び順が毎年入れ替わっています。

つまり理科の過去問は「同じ座席を縦に解く」使い方ができません。年度通しで解いて、4 分野をまんべんなく仕上げるのが正しい使い方になります。

頻出単元と周期

問い方のくせ

8-3. 社会

年度×大問の題材表(精読した 3 年)

年度 大問 1 大問 2 大問 3 大問 4 小問数
2024 校内の探究活動
不忍池の水質調査/台東区の人口構成/上野公園周辺の地図と写真/上野駅の乗降客数/浅草花やしきと 1853 年/関東大震災と上野公園
近代の情報と輸送の年表(電信・鉄道馬車・三菱と財閥・大正期の正誤) 情報通信(自動式電話のポスター・電話交換手・現代の通信のグラフ) ウェルビーイングと技術
漏刻/天智天皇/エキマトペ/万葉集/ひすいの交易/メタンハイドレート/海底二万里/時代の並べ替え
22
2025 修学旅行の行程表
山手線/大阪万博/法隆寺・東大寺・平等院/薬師寺/にしんそば/京都の世界遺産/二条城/三十三間堂
2024 年に世界で実施された選挙の表(下関条約・イギリスと時差・都知事選の選挙権/被選挙権・アメリカ独立宣言・人物名 3 問) 日本の食品(小売業の表・コールドチェーン・卸売・貨幣と支払い方法・食料自給率・食品ロス) 上野恩賜公園(写真の撮影方角・西郷隆盛像と高村光雲・野口英世・国立科学博物館・日本固有の生物・時代の並べ替え) 31
2026 昭和 100 年
普通選挙法の改正/満州事変/東洋初の地下鉄/太平洋戦争末期の並べ替え/戦後改革/三種の神器/高度成長/円高円安
日本の農業
石包丁/墾田永年私財法/室町の肥料/千歯こき/地租改正/八郎潟の干拓/稲作の機械
戦後の米の年表(食糧管理・ノーベル平和賞・食糧法と品種・減反・55 年体制の終わり・おにぎりの消費金額) 三権分立(国会議事堂の銅像・天皇の国事行為・裁判所の地図記号・裁判所の種類・内閣不信任決議・三権分立の目的) 28

大問数は 3 年とも 4 です。小問数は 22 → 31 → 28 と振れます。

座席は固定されていない(毎年作り直す)

社会は地理・歴史・公民が大問ごとに分かれておらず、1 つの大問の中で分野をまたぐのがこの学校の作りです。2024 大問 1 は水質調査(環境)→ 人口構成(地理)→ 地図の読図 → 西郷隆盛(歴史)→ 鉄道の乗降客数(地理・記述)→ 花やしきと 1853 年(歴史)→ 関東大震災(防災・記述)と、1 題の中で 7 分野を渡り歩きます。

したがって「大問 3 は必ず歴史」といった座席の固定はありません。ただし精読した 3 年に共通する運びはあります。

頻出単元と周期

問い方のくせ

8-4. 国語

国語は 2019 年度以降の問題文が資料にありません(著作権処理の関係で掲載されない年が多いためです)。ここに書いたのは精読した 2016・2017・2018 年度に限った話で、直近の形式は市販の過去問集で確認してください。算数・理科・社会は 2026 年度まで精読しているので、国語だけ時点が違う点に注意してください。

年度×大問の題材表(精読した 3 年)

年度 大問 1(知識) 大問 2(読解)
2016 漢字の読み 5・書き取り 5(送り仮名つき)+慣用句 9 組(空らんの語を語群 A〜J から選び、さらに意味をア〜コから選ぶ二段構え) 説明文(八太昭道『新版ごみから地球を考える』)— ごみと社会、発想の転換、「第三の思想」
2017 漢字(①〜⑤書き取り・⑥〜⑩読み)+四字熟語の完成と意味の対応づけ 随筆風の物語(川島民親『ぼくの動物記 第二話 野面 キツネとフクロウ』)— 夜の野道でフクロウとキツネの声を聞く
2018 漢字の書き取り 5(送り仮名つき)+熟語の穴うめパズル(遠→□→資 のような形)+四字熟語+慣用句の空らん 小説(重松清『きみの町で』)— 電車の席をゆずる/ゆずらないをめぐるヒナコとサユリ

3 年とも 2 大問。自動集計の記録では 2012〜2018 年度の 6 年すべてが 2 大問です。

座席は固定されている

大問 1 が漢字・語句の知識、大問 2 が読解 1 題。この並びは精読した 3 年(記録では 6 年)で崩れていません。読解の文章は 1 題だけで、説明文・随筆・小説のどれが来るかは年ごとに変わります。

つまり国語も「大問 1 の知識問題を縦に解く」使い方ができます。一方、読解は 1 題勝負なので、ジャンルを絞らず 3 種類とも用意しておく必要があります。

頻出単元と問い方のくせ


9. しばらく出ていない単元(復活の警戒)

精読した 3 年(算数・理科・社会は 2024〜2026、国語は 2016〜2018)の範囲での話です。最終確認年度は、その単元を最後に確認できた年度で、原本で見たものか自動集計の記録によるものかを併記しました。

科目 単元 出ていた年 最終確認年度 状況
算数 逆算(□にあてはまる数を求める計算) 2012〜2018 年度に大問 2 の位置で毎年 2018 年度(自動集計の記録) 2020 年度以降の並びからは外れています。大問 1 の多重かっこの計算が近い処理力を要求します
算数 水量・グラフの変化 2016・2020・2022・2023 年度に大問 2023 年度(自動集計の記録) 精読した 3 年の大問 4・5 は規則性と立体で固まっていますが、規則性の素材として戻る余地があります
算数 大問 3 (2) の枠(比例と反比例) 2025 2025 年度(原本) 2024・2026 は割合と比、2025 だけ比例と反比例でした。「比の周辺」で幅を持たせておきます
理科 電流・回路 2024 に電熱線で触れたのみ 2024 年度(電熱線として原本。大問としては 2023 年度まで・自動集計の記録) 大問として出た年に当たると失点が大きい枠です
理科 中和の計算・水溶液の濃度計算 2025 に水溶液の判別 2023 年度(大問としては自動集計の記録) 計算を伴う中和は精読した 3 年にありません
理科 植物のつくりとはたらき、地層・岩石 2024 大問 2 の小問で植物が 1 問 2023 年度(大問としては自動集計の記録) 精読した 3 年では小問レベルにとどまります
社会 地形図の本格的な読図(等高線・断面図・縮尺計算) 2012〜2020 年度に大問 2020 年度(自動集計の記録) 精読した 3 年では地図を扱う小問にとどまります。地図を扱う姿勢自体は 3 年とも続いているので、本格的な読図が戻る余地があります
社会 世界地理 2013・2015・2017 年度に大問 2017 年度(自動集計の記録) 精読した 3 年では 2025 大問 2 のイギリスの時差と 2024 大問 4 のフランス文学が入口になった程度です
社会 憲法の条文 精読した 3 年には無し 精読した 3 年では確認できず 2026 に三権分立が大問 1 題ぶん来たので、憲法本体が続く余地があります
国語 読解のジャンル 2016 説明文 → 2017 随筆風の物語 → 2018 小説 2018 年度(原本) 1 年ずつ移りました。特定ジャンルに絞った対策は勧められません
国語 読解の解答形式 2012・2014 は記号選択が主軸、2013 は記述が主軸 2014 年度(自動集計の記録) 読解の解答形式も年ごとに動きます

10. 形式面の注意(科目横断)


11. 学年別ロードマップ(小 4 スタートを前提に)

この学校に向けて何をするか
小 4(土台) 計算の正確さを最優先にします。整数・小数・分数の四則と、分配法則でくくる工夫算、わり算の余りの意味。この学校の大問 1 (2)(3) がそのままここです。図形は「正方形・長方形の面積」「円とおうぎ形」の入口まで。国語は漢字(読み・書き・送り仮名)と慣用句を毎日少しずつ。理科・社会は身のまわりの物や地域の地図に興味を向けるだけでよいです。時間計測はまだしません
小 5(幅) 週の器は「平日 15 分×5 + 週末 60 分」を基本形にします。平日 15 分は計算(四則・工夫算・わり算の商と余り)と漢字・慣用句を毎日。週末 60 分はその週の単元 1 つに充て、算数の大問 2・3 の 11 枠を次の順で一巡します。おうぎ形 → 多角形の面積 → 三角定規の角度 → 柱体 → 回転体 → 速さ → 割合と比 → 売買損益(原価・定価・値引きから利益を求める文章題・受験用教材の単元)→ 場合の数 → 平均算(合計=平均×回数に戻す文章題・受験用教材の単元)→ 食塩水。理科は 4 分野をまんべんなく進め、実験の「変えた条件は何か」を言えるように。社会は近現代の流れを年表で通し、地図記号と方角を固めます。国語は指示語の書きぬきと、理由を 2〜3 文で書く習慣を作ります。ただし国語は 2019 年度以降の問題文が資料に無い(→ 13 節)ので、直近の形式は市販の過去問集で確かめてください
小 6(仕上げ) 7 節の 8 項目。算数は同じ番号の小問を年度をまたいで縦に、理科・社会は年度通しで時間を計ります。国語は説明文・随筆・小説を 1 題ずつ、時間を計って解きます(読解は 1 題しか出ないので、1 題にじっくり向き合う配分でよいです)

この学校を小 4 から目指すとどこで差がつくか。 算数の座席が決まっているぶん、小 6 の反復が最も効く学校です。ただし大問 1 の計算 8 問と大問 3 の 6 枠は、小 4〜小 5 で身につけた計算の正確さと単元の基礎がそのまま点になる場所でもあります。逆に理科・社会は毎年作り直されるので、小 5 のうちに全分野をひととおり学び終えること(4 分野・近現代の通し・地図)を省くと、小 6 で埋め合わせがききません。算数は小 6 に時間をかける価値があり、理科・社会は小 5 での全分野の一巡が本体、という配分になります。


12. この学校と併願するなら

観点は勉強が転用できるかだけです。同じ形式・同じ頻出単元・同じ問い方なら、過去問演習が二重に効きます。難易度・偏差値帯・合格可能性・通学圏は扱いません。男女と日程の注記は併願候補の表のまま写しました。

8 校の一覧・記述量・注意は 併願候補ページ へ。


13. 資料の限界


上野学園中学校 のページ: 学校トップ / 偏差値 / 併願候補 / 募集要項・入試結果 / 用語集 / 過去問の使い方


数字はすべて出所つきで、換算や評価語は足していません(→ 方法論)。合格可能性・お子さんとの相性は扱いません。更新 2026-08-17。

上野学園中学校 のページ: 学校トップ / 偏差値(4 出所併記) / 過去問分析 / 併願候補 / 募集要項・入試結果 / 校風・理念

索引: 出題スタイル別 / 単元別 / 問い方別 / 同じ場所に同じ種類の問題 / 入試結果の公表状況 / 国語の出典 / 校風キーワード / 旧称 / 入試日程 ・ 共通: 過去問の使い方 / 用語集 / 資料の限界 / 方法論 / トップ