関東中学受験データasmon.ai/kanto — 265校・出所つき保存した学校

上野学園中学校の過去問分析

共学私立東京都台東区

重要結論

  1. 算数は精読した 3 年(2024〜2026)とも 5 大問 25 小問で、大問 2 の 5 つの小問と大問 3 の 6 つの小問は、番号ごとに単元が決まっています。同じ種類の問題が同じ場所に出るという意味で、この置き場所を以下では出題位置(大問の番号と順番)と呼びます。
  2. 理科と社会にはその出題位置の固定がなく、毎年作り直しています。理科は 4 分野(物理・化学・生物・地学)の並び順が毎年入れ替わり、社会は 1 つの大問の中で地理・歴史・公民をまたぎます。
  3. 社会と理科は上野・台東区と身のまわりの物から入る導入が多く、知識をそのまま聞かずに資料を読ませる作りが、精読した 3 年で一貫しています。

今週やること

  1. 算数 2024〜2026 の大問 1 (2)(3) だけを続けて解き、分配法則でくくる工夫算と「商は小数第一位まで求めて余りも答えなさい」の処理ができる状態か確かめます。
  2. 算数は同じ番号の小問を年度を変えて並べて解きます(大問 1 の 8 問・大問 2 の 5 枠・大問 3 の 6 枠)。
  3. 理科・社会は年度通しで解いて、4 分野と近現代の穴を潰します。捨て分野を作ると当たった年に大きく響きます。

分析年度: 2016〜2026 年度
入試回: 回は資料から特定できず
資料の範囲: 4 科目
原本確認範囲(精読した年): 算数 3 年・理科 3 年・社会 3 年・国語 3 年
制約: 資料の冊子には入試回(第 1 回・第 2 回のように、同じ学校が日を変えて行う入試のそれぞれ)の表記が無く、ここに書いたことがどの回のものかは分かりません。国語は 2019 年度以降の問題文が資料にありません(→ 13 節)。

詳しい根拠を見る
  1. 大問数の変化点
  2. 1. この学校の基本情報
  3. 2. このページでわかること
  4. 3. まず結論だけ(10 行)
  5. 4. 資料の状況
  6. 5. 一番大きな結論
  7. 6. この学校らしさが出る場所
  8. 7. 今からやるなら(優先順)
  9. 8. 科目別の詳細
  10. 9. しばらく出ていない単元(復活の警戒)
  11. 10. 形式面の注意(科目横断)
  12. 11. 学年別ロードマップ(小 4 スタートを前提に)
  13. 12. この学校と出題構造が近い学校
  14. 13. 資料の限界

大問数の変化点

  • 国語: 2 題(2012 年度から、大問数を数えられた資料 6 冊すべて・数えられなかった年 2015。最新の資料は 2018 年度)。前回の変化: なし(2012〜2018 年度の、数えられた資料 6 冊で変化なし)。変化の履歴: 0 回
  • 理科: 4 題(2013 年度から、大問数を数えられた資料 8 冊すべて・数えられなかった年が 6 年。最新の資料は 2026 年度)。前回の変化: 2012 → 2013 の間に 5 題 → 4 題。変化の履歴: 1 回: 2013。前回の変化のときの分野の並び: 地学|分野横断|分野横断|生物|地学 → 地学|物理|生物|化学

変化の間隔は過去の事実で、次の変化の時期を示すものではありません。全校の一覧は 出題の型の変化点。

更新 2026-08-20。


1. この学校の基本情報

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項目 内容
所在地 東京都台東区
男女 共学(2007 年度から共学化)
入試回と日程・科目 2 月 1 日午前=2 科・4 科・理科と社会を重く見る 4 科の受け方から選択、または適性検査Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ/2 月 1 日午後=2 科/2 月 3 日午前=国語・算数・英語から 2 科目を選択/2 月 4 日午前=2 科・4 科・特待チャレンジ(4 科)から選択/2 月 6 日午前=2 科(2026 年度募集要項)
試験時間・配点 国語・算数とも各 50 分・各 100 点。適性検査はⅠ・Ⅱ・Ⅲとも各 45 分・各 100 点。理科・社会の時間配分は募集要項の表記が曖昧で読み取れませんでした
英語検定の扱い 2 月 3 日の 2 科目選択では、英検 4 級を 70 点・3 級以上を 80 点に得点化し、当日の得点と高い方を採ります
定員の注記 募集人員には音楽コースの分を含みます

いまの小 6 は 2027 年 2 月、小 5 は 2028 年、小 4 は 2029 年の入試を受けます。


2. このページでわかること

このページは、どんな問題が出るか・家で何をやるかだけを扱います。難易度・偏差値・合格可能性・入試結果は扱いません(偏差値 / 募集要項・入試結果)。

過去問そのものの回し方は 過去問の使い方、受験用語は 用語集 にまとめてあります。

以下、大問(問題の大きなかたまり)・小問(その中の一問)という言い方をします。


3. まず結論だけ(10 行)

「3. まず結論だけ(10 行)」を開く(上の要約と同じ内容です)

結論

  1. 算数は精読した 3 年(2024〜2026)とも 5 大問 25 小問で、大問 2 の 5 つの小問と大問 3 の 6 つの小問は、番号ごとに単元が決まっています。同じ種類の問題が同じ場所に出るという意味で、この置き場所を以下では出題位置(大問の番号と順番)と呼びます。
  2. 理科と社会にはその出題位置の固定がなく、毎年作り直しています。理科は 4 分野(物理・化学・生物・地学)の並び順が毎年入れ替わり、社会は 1 つの大問の中で地理・歴史・公民をまたぎます。
  3. 社会と理科は上野・台東区と身のまわりの物から入る導入が多く、知識をそのまま聞かずに資料を読ませる作りが、精読した 3 年で一貫しています。

家でやること 3 つ

  1. 算数は同じ番号の小問を年度を変えて並べて解きます(大問 1 の 8 問・大問 2 の 5 枠・大問 3 の 6 枠)。
  2. 理科・社会は年度通しで解いて、4 分野と近現代の穴を潰します。捨て分野を作ると当たった年に大きく響きます。
  3. 理由を 1〜2 文で書く記述を毎週 1 本。理科・社会・国語のどれにも毎年出ます。

今週やる 1 つ

  1. 算数 2024〜2026 の大問 1 (2)(3) だけを続けて解き、分配法則でくくる工夫算と「商は小数第一位まで求めて余りも答えなさい」の処理ができる状態か確かめます。

注意

  1. 資料の冊子には入試回(第 1 回・第 2 回のように、同じ学校が日を変えて行う入試のそれぞれ)の表記が無く、ここに書いたことがどの回のものかは分かりません。国語は 2019 年度以降の問題文が資料にありません(→ 13 節)。

4. 資料の状況

どの年をどこまで見たかを、3 つに分けて書きます。精読した年(設問文まで読んだ年)/構成だけ数えた年(大問の並びだけを数えた年)/資料のある年(転写が存在する年)。転写=過去問の紙面を文字データに起こしたもの、です。

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科目 精読した年 構成だけ数えた年 資料のある年 判読の確度
算数 3 年(2024・2025・2026) 0 年 13 年(2012〜2026。2019・2021 は無し) 高。3 年とも 5 大問 25 小問がそのまま読めました
理科 3 年(2024・2025・2026) 0 年 12 年(2012〜2026 のうち) 高。ただし 2025 の大問 1(1) と、2025 大問 3 の設問番号(導入文は「(1)〜(6)」ですが紙面は (5) まで)にずれがあります
社会 3 年(2024・2025・2026) 0 年 12 年(2012〜2026 のうち) 中〜高。2024 大問 1 問 4 と 2025 大問 1 問 1 は転写が不完全で、この 2 問は分析から外しました
国語 3 年(2016・2017・2018) 0 年 6 年(2012〜2018) 高。ただし 2016 の慣用句と 2017 の漢字は、資料上の小問の数え方が原本とずれているため数え直しました
  • 収録冊子の校名は全校・全冊で照合済みです(別校の冊子が混じっていた場合はこの節に明記しています)。
  • 国語は 2019 年度以降の問題文が資料にありません(著作権処理の関係で掲載されない年が多いためです)。国語について書いたのは 2016〜2018 年度に限った話で、直近の形式は市販の過去問集で確認してください。
  • 入試回は資料から特定できません。この学校は 2 月 1 日から 2 月 6 日まで複数の受け方を用意していますが、過去問の資料は 1 年 1 科目につき 1 冊しかなく、どの回のものかを示す表記が冊子から読み取れませんでした。以下は「そのうちの 1 つの回」の分析として読んでください。適性検査による入試については資料が無く、分析していません。
  • 資料の身元は本文から確かめられました。理科 2025 の大問 2 は「上野学園の中学生である、ますみ君」で始まり、2026 の大問 3 は「上野公園から南の空を見ると」、大問 4 は「上野学園では探究をするとき」という書き出しです。社会 2024 の大問 1 は校内の探究活動(不忍池・台東区・上野駅)、2025 の大問 4 は上野恩賜公園が丸ごと 1 題でした。別の学校の問題が混ざっている様子はありません。
  • 試験時間・配点は募集要項の数字を 1 節に載せました。理科・社会の時間と配点は募集要項の表記が読み取れなかったので、市販の過去問集で確認してください。

5. 一番大きな結論

算数だけが「同じ種類の問題が同じ場所に出る」作りで、理科・社会は毎年作り直しています。 これがこの学校の一番の特徴で、科目ごとに過去問の使い方を変える必要があります。

算数は精読した 3 年(2024〜2026)とも 5 大問 25 小問、大問ごとの小問数まで 8・5・6・3・3 で同じです。それだけでなく、大問 2 の 5 つの小問と大問 3 の 6 つの小問は、番号ごとに単元が決まっています。大問 2 は (1) おうぎ形 (2) 多角形の面積 (3) 三角定規の角度 (4) 柱体 (5) 回転体、大問 3 は (1) 速さ (2) 割合と比 (3) 売買損益 (4) 場合の数 (5) 平均算 (6) 食塩水。3 年とも同じ並びです。同じ数値の問題が出るわけではありませんが、どの出題位置に何の単元が座るかが決まっています。出題位置の索引の記録では、大問 1〜3 の並びは 2022 年度から 5 年続いています(原本で確かめたのは直近 3 年です)。

理科と社会には、この出題位置の固定がありません。理科は 4 分野から 1 題ずつという枠だけがあり、並び順は毎年入れ替わります。社会は 1 つの大問の中で地理・歴史・公民をまたぐ作りで、「大問 3 は歴史」といった決まりがありません。国語は大問 1 が漢字・語句、大問 2 が読解 1 題という並びが精読した 3 年で動いていませんが、読解のジャンル(説明文・随筆・小説)は毎年変わります。

過去問の使い方は、次のように分けます。

  • 算数は「出る問題を覚える」に近いやり方です。年度通しで解くより、同じ番号の小問を年度を変えて並べて解くほうが効率がよいです。
  • 理科・社会は「単元ごとの解き方を身につける」に近いやり方です。年度通しで解いて、穴を潰します。捨て分野を作ると当たった年に大きく響きます。
  • 国語は大問 1(知識)を年度を変えて、大問 2(読解)は 3 ジャンルを 1 題ずつ解きます。

もうひとつの特徴は、社会と理科が「上野・台東区」と「身のまわりの物」から入ることです。上野公園、不忍池、上野駅、浅草の花やしき、西郷隆盛像、国立科学博物館、雷おこし、アルミ缶のリサイクル、炭酸水メーカー。知識をそのまま聞くのではなく、目の前の物や場所を入口にして資料を読ませる作りが、精読した 3 年で一貫しています。


6. この学校らしさが出る場所

  • 上野と台東区が問題の舞台になります。 社会 2024 の大問 1 は校内の探究活動をそのまま問題にしたもので、不忍池の水質調査、台東区の人口構成(港区・武蔵野市との比較)、上野公園周辺の地理院地図と写真の同定、上野駅の 1 日平均乗降客数の折れ線グラフ、浅草「花やしき」の開園年 1853 年、関東大震災で上野公園に避難した人の話が 1 題に並びます。社会 2025 の大問 4 は上野恩賜公園が丸ごと 1 題で、西郷隆盛像と高村光雲、野口英世像のラテン語、国立科学博物館の歴史を扱います。社会 2026 では「昭和 2 年に開通した東洋初の地下鉄のルート」(上野〜浅草)が選択肢に出ます。理科 2026 の大問 3 は「2025 年 11 月 5 日午後 11 時に上野公園から南の空を見ると」で始まります。
  • 校内の活動がそのまま素材になります。社会 2024 大問 1 の探究活動(フィールドワーク)、社会 2025 大問 1 の修学旅行の行程表(東京駅→新大阪→法隆寺・東大寺・平等院・薬師寺・京都の班別研修・二条城・三十三間堂)、理科 2026 大問 4(4) の「上野学園では探究をするとき、課題設定、情報収集、整理・分析、まとめ・表現…」という探究の進め方。学校でやっていることを問題に変換する姿勢が、社会と理科の両方に出ているように見えます。
  • 身のまわりの物から理科に入ります。アルミ缶のリサイクル(2024)、炭酸水メーカーとトイレ・排水管の洗ざい(2025)、雷おこし(2026)、ふりこ時計の進み(2026)。実験器具の名前を聞くより、「この現象は理科でいうと何か」を聞く作りです。
  • 算数の計算にその年の数と 1904 が入ります。2024 年度は「2024+36−100」、2026 年度は「2026−1904÷2−37×2」、2025 年度は「123−45+1904」。1904 という数が 2 年続けて使われており、学校にゆかりのある数を混ぜているように見えます。
  • 社会の記述が「自分ならどうするか」に寄ります。2025「食べ残しの削減に、私たちや企業が協力できることを考えて書きなさい」、2026「ノーベル平和賞受賞の理由として、両者に共通することを考えて答えなさい」。国語 2017 にも「あなたならどのような気持ちになるでしょうか。その理由とともに書きなさい」があります。知識を書かせる記述ではなく、資料や文章を踏まえて自分の言葉でまとめる記述が 3 科目に共通します。
  • 理科・社会に登場する生徒の名前が繰り返されます(ますみさん・ますみ君、太郎くん、けんたさん、学くんと園子さん)。

7. 今からやるなら(優先順)

想定している学年: 受験学年(小 6)の、過去問演習に入っている段階を前提にしています。小 5 以前なら、この節は「最終的にここへ向かう」地図として読み、日々の学習は基礎(計算の正確さ・図形・読解・短い記述・漢字語彙)を先に進めてください。同じ番号の小問を年度を変えて続けて解く演習は小 6 の夏以降が目安です。学年別の入り方は 11 節に書きました。

各項目の根拠(年度と実例)は 8 節(科目別の詳細)を参照してください。先頭の [ ] は家での回し方の目安、末尾の(確認: 〜◯年度)は、その内容を原本で確認できている最後の年度です。

  1. [毎日 10 分] 算数・大問 1 の計算 8 問 — (2) は「48×25+75×48」「17×51+83×51」のように分配法則でくくると暗算で終わる作りが 3 年連続。(3) は 3 年とも「商は小数第一位まで求めて余りも答えなさい」。この 2 枠を落とさないだけで大きく効きます。(確認: 〜2026 年度)
  2. [週末 60 分] 算数・大問 3 の 6 枠 — 速さ・割合と比・売買損益・場合の数・平均算・食塩水が 3 年とも同じ順で並びます。6 つの単元を 1 枠ずつ仕上げれば、大問 1 つが丸ごと固まります。とくに売買損益(定価・利益・値引きの二段構え)と平均算(あとから 1 人分を直す形)は 3 年とも出ています。(確認: 〜2026 年度)
  3. [週末 60 分] 算数・大問 2 の 5 枠 — おうぎ形の重なり(2024・2025 は同文)、多角形の分割、三角定規の角度、柱体の体積・表面積、回転体。図形が苦手なら、ここを枠ごとに縦断するのが最短です。三角定規の角度は 30・45・60・90 の組み合わせだけなので、重ね方をひととおり。(確認: 〜2026 年度)
  4. [週 1 回] 社会・近現代の並べ替えと前年 1 年のニュース — 「時代の古い順に並べなさい」が 3 年連続(2024 は A〜E の 5 つ、2025 は A〜C、2026 は太平洋戦争末期の 4 つ)。昭和を「大正末〜満州事変」「戦中」「戦後改革」「高度成長」の 4 期に分けて言えるように。前年 1 年のニュースは選挙・国際会議・受賞・記念年の 4 つの引き出しで整理します(2025 は 2024 年の各国選挙が丸ごと 1 題、2026 は「昭和 100 年」とノーベル平和賞)。(確認: 〜2026 年度)
  5. [週末 60 分] 社会・資料を読んで書く記述 — 3 年で 10 問。2024「上野公園に避難した人の多くが命をとりとめた理由」、2025「食べ残しの削減に協力できること」、2026「おにぎりの消費金額が増加した理由」「三権分立の目的」。字数指定はありません。模範解答を写すより、資料のどこを根拠にしたかを口で言えるようにします。(確認: 〜2026 年度)
  6. [週末 60 分] 理科・「簡単に説明しなさい」の記述と 4 分野の穴つぶし — 記述は 3 年とも 2〜5 問で、「紙が燃えなかった理由」「月が光って見える理由」「米がくさった原因」のように実験や現象の理由を 1〜2 文で書きます。あわせて 4 分野それぞれの基本事項を穴なく。精読した 3 年で大問として出ていない電流・回路、中和の計算、植物のつくり、地層は、自動集計の記録では過去に大問として出ています。(確認: 〜2026 年度)
  7. [週末 60 分] 算数・大問 5 の立体と 50 分 25 問の時間感覚 — 2024 は立方体の切断、2025 は展開図から組み立て、2026 は真正面と真上から見た図から復元。3 通りとも「立体を頭の中で組み立て直す」練習になります。25 問を 50 分なので 1 問 2 分。年度通しで 3 回は測ります。(確認: 〜2026 年度)
  8. [毎日 10 分] 国語・慣用句と四字熟語を「語+意味」で — 2016 は 9 組について語と意味を別々に選ばせました。意味だけを問う設問が独立して出るので、意味を言葉で説明できるところまで。漢字は読みと書き取りを同じ量ずつ、送り仮名込みで書く練習も入れます。(確認: 〜2018 年度)

8. 科目別の詳細

8-1. 算数(50 分・100 点・5 大問・小問 25・答えのみ)

年度×大問の題材表(精読した 3 年)

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年度 大問 1 大問 2 大問 3 大問 4 大問 5
2024 計算 8 問 図形小問 5 問(おうぎ形の重なり/正方形の分割と台形/三角定規の回転/円柱のくりぬき/回転体の体積比) 穴埋め文章題 6 問(速さ・割合と比・売買損益・場合の数・平均算・食塩水) 規則性(20 枚のカードを左右に配り直す) 立方体の切断(切り口の形・体積・面の対角線の交点を結んだ立体)
2025 計算 8 問 図形小問 5 問(おうぎ形の重なり/長方形の組み合わせ/三角定規の重ね/三角柱の表面積/円すいの高さ) 穴埋め文章題 6 問(速さ・比例と反比例・売買損益・場合の数・平均算・食塩水) 規則性(○と●5 個で 0〜31 を表す・ぬりつぶしで解答) 直方体の展開図(体積・切断面の形・切り取った立体)
2026 計算 8 問 図形小問 5 問(正方形と円の重なり/2 つの正方形/三角定規の重ね/ひし形を底面とする四角柱/回転体の体積) 穴埋め文章題 6 問(速さ・割合と比・売買損益・場合の数・平均算・食塩水) 規則性(31 日ある月のカレンダーと週ごとの合計) 真正面から見た図と真上から見た図(三角柱の表面積・組み合わせた立体の体積)

3 年とも 5 大問・小問 25 問。大問ごとの小問数も 8・5・6・3・3 で 3 年間動いていません。表に出てくる売買損益(原価・定価・値引きから利益を求める)・平均算(合計=平均×回数に戻して処理する文章題)・逆算(□にあてはまる数を求める計算)の中身は 用語集 にもあります。

出題位置の固定(何年ぶん確認できたか)

大問の並びだけでなく、大問 2 と大問 3 は小問の番号まで中身が決まっています。精読した 3 年の原本で確認した並びは次のとおりです。

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位置 出るもの 3 年の内訳
大問 1 (1)〜(8) 計算のみ。(1) 整数の四則、(2) 分配法則でくくる工夫算、(3) わり算で「商は小数第一位まで求めて余りも答えなさい」、(4) 小数の加減、(5)〜(8) 小数・分数の混じった四則と□のない多重かっこ 3/3
大問 2 (1) 円とおうぎ形の重なりの面積 3/3(2024・2025 は「2 つのおうぎ形を重ねたものです。色がついた部分の面積を求めなさい」が同文)
大問 2 (2) 正方形・長方形を組み合わせた図の面積 3/3
大問 2 (3) 三角定規を重ねた(回した)角度 3/3
大問 2 (4) 柱体の体積または表面積 3/3(円柱のくりぬき/三角柱/ひし形を底面とする四角柱)
大問 2 (5) 回転体か円すい 3/3
大問 3 (1) 速さ 3/3
大問 3 (2) 割合と比(2025 のみ比例と反比例) 3/3
大問 3 (3) 売買損益 3/3
大問 3 (4) 場合の数(選び方・組み合わせ) 3/3
大問 3 (5) 平均算 3/3
大問 3 (6) 食塩水の濃度 3/3
大問 4 規則性(3 小問) 3/3
大問 5 立体図形(3 小問) 3/3

導入文も固定されています。大問 1「次の計算をしなさい。」、大問 2「次の各問いに答えなさい。ただし、円周率は 3.14 とする。」、大問 3「次の文中の □ にあてはまる数を答えなさい。」は 3 年とも同文です。

「同じ問題が出る」わけではありません(数値も図も毎年変わります)。同じ種類の問題が同じ番号の出題位置に座り続けている、という意味です。

頻出単元と周期

  • 毎年(3 年連続・原本で確認): 計算 8 問、おうぎ形の面積、三角定規の角度、柱体の体積・表面積、回転体、速さ、割合と比、売買損益、場合の数、平均算、食塩水、規則性、立体。
  • 大問 5 の立体の切り口は 3 年で毎年違う入り方をします。2024 は立方体の切断、2025 は展開図から組み立てる、2026 は真正面と真上から見た図から立体を復元する。「立体を頭の中で組み立て直す」という要求だけが共通しています。
  • 大問 4 の規則性も素材が毎年入れ替わります(カードの配り直し → ○●による数の表し方 → カレンダー)。共通するのは「操作を数回たどってから、一般の場合を言い当てる」という運びで、3 小問とも (1) 具体 → (2) 少し先 → (3) 大きい数・差、の順です。

問い方のくせ

  • 大問 1 (3) は 3 年とも「商は小数第一位まで求めて余りも答えなさい」。2024 は 2345÷678、2025 は 2025÷29、2026 は 560÷15。わり算の余りの扱いを毎年ここで問うので、小数第一位まで出したときの余りの求め方(余り = わられる数 − 商 × わる数)は必ず確認しておいてください。
  • 大問 1 (1) にその年の西暦が入ります(2024 年度は 2024+36−100、2026 年度は 2026−1904÷2−37×2)。1904 という数は 2025 年度 (1) の 123−45+1904 にも使われています。
  • 大問 1 (2) は「48×25+75×48」「17×51+83×51」のように、分配法則でくくると暗算で終わる作りが 3 年連続です。
  • 大問 3 は文章の中の □ に数を入れる形です。単元は 6 つに割り振られているので、6 問を「速さ・比・損益・場合の数・平均・食塩水」の 6 枠として練習できます。
  • 大問 2 (5) の回転体は「軸を変えて 2 通り回したときの体積の比」(2024)まで踏み込む年があります。

8-2. 理科

年度×大問の題材表(精読した 3 年)

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年度 大問 1 大問 2 大問 3 大問 4 小問数
2024 燃焼(紙を燃やす 4 つの実験・むし焼き) 気象(大気中の二酸化炭素の観測・綾里/与那国島/南鳥島) 金属と熱・電気(アルミ缶のリサイクルのメモ・電熱線・濃度の%換算) 動物の分類(呼吸・生まれ方で 5 グループに分けた表) 18
2025 星・星座(夏の大三角・星の等級・北極星のまわりの動き・ベテルギウス) 動物(シロナガスクジラとクジラジラミ・ヒゲクジラのヒゲ・食物連鎖) 水溶液(炭酸水メーカー・においと気体・リトマス紙と洗ざい) 光(光年の計算・光の速さ・歯車を使った測定) 22
2026 人体と燃焼(骨と関節・酸素と不完全燃焼の語句補充) ふりこ(ふれはば・おもりの重さ・ひもの長さの 3 実験・ふりこ時計の調整) 月(満月から 18 日後の形・満ち欠けの向き・光って見える理由・皆既月食) 熱と状態変化(雷おこしの作り方の調査メモ・実験結果の分析) 14

大問数は 3 年とも 4 です。一方で小問数は 18 → 22 → 14 と大きく動きます。

出題位置の固定は無い(毎年作り直す)

算数と違い、理科は「大問 ◯ に必ず ◯◯ が来る」という固定が精読した 3 年では確認できませんでした。2024 は化学→地学→物理寄り→生物、2025 は地学→生物→化学→物理、2026 は生物→物理→地学→化学と、4 分野の並び順が毎年入れ替わっています。

つまり理科の過去問は「同じ大問を、年度を変えて解く」使い方ができません。年度通しで解いて、4 分野をまんべんなく仕上げるのが正しい使い方になります。

頻出単元と周期

  • 3 年で 2 回以上出たもの: 燃焼(2024 大問 1・2026 大問 1(2) と大問 4(1))、動物の分類と食物連鎖(2024 大問 4・2025 大問 2)、熱の扱い(2024 大問 3・2026 大問 4)。
  • 天体は 2 年連続で大問 1 つ分(2025 星座・2026 月)。
  • 自動集計の記録では 2012〜2026 年度を通して、こん虫・動物の分類、気象、熱と状態変化、星・星座、燃焼が上位に並びます。特定の単元に偏るというより、4 分野から 1 題ずつ拾う作りが続いています。

問い方のくせ

  • 「簡単に説明しなさい」の記述が毎年あります。 2024 は 5 問(18 問中 28%)、2025 は 2 問(22 問中 9%)、2026 は 3 問(14 問中 21%)。字数指定は 3 年とも無く、1〜2 文で書く量です。
  • 記述の中身は「理由の説明」に集中します。2024「紙が燃えなかった理由」「なぜちがうものができたのか」「たくさんの卵を産む理由」、2025「光の速さが測定できなかった理由」、2026「月が光って見える理由」「米がくさってしまった原因」。
  • 指定語句つきの記述があります(2025「『北極星』という言葉を使って」)。
  • 身のまわりの物や出来事から入る導入文が毎年つきます。アルミ缶のリサイクル(2024)、炭酸水メーカーとトイレ・排水管の洗ざい(2025)、雷おこし(2026)、ふりこ時計の進み(2026)。教科書の実験そのままではなく、「生活の中のこの現象は理科でいうと何か」に読み替える力を問う作りに見えます。

8-3. 社会

年度×大問の題材表(精読した 3 年)

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年度 大問 1 大問 2 大問 3 大問 4 小問数
2024 校内の探究活動
不忍池の水質調査/台東区の人口構成/上野公園周辺の地図と写真/上野駅の乗降客数/浅草花やしきと 1853 年/関東大震災と上野公園
近代の情報と輸送の年表(電信・鉄道馬車・三菱と財閥・大正期の正誤) 情報通信(自動式電話のポスター・電話交換手・現代の通信のグラフ) ウェルビーイングと技術
漏刻/天智天皇/エキマトペ/万葉集/ひすいの交易/メタンハイドレート/海底二万里/時代の並べ替え
22
2025 修学旅行の行程表
山手線/大阪万博/法隆寺・東大寺・平等院/薬師寺/にしんそば/京都の世界遺産/二条城/三十三間堂
2024 年に世界で実施された選挙の表(下関条約・イギリスと時差・都知事選の選挙権/被選挙権・アメリカ独立宣言・人物名 3 問) 日本の食品(小売業の表・コールドチェーン・卸売・貨幣と支払い方法・食料自給率・食品ロス) 上野恩賜公園(写真の撮影方角・西郷隆盛像と高村光雲・野口英世・国立科学博物館・日本固有の生物・時代の並べ替え) 31
2026 昭和 100 年
普通選挙法の改正/満州事変/東洋初の地下鉄/太平洋戦争末期の並べ替え/戦後改革/三種の神器/高度成長/円高円安
日本の農業
石包丁/墾田永年私財法/室町の肥料/千歯こき/地租改正/八郎潟の干拓/稲作の機械
戦後の米の年表(食糧管理・ノーベル平和賞・食糧法と品種・減反・55 年体制の終わり・おにぎりの消費金額) 三権分立(国会議事堂の銅像・天皇の国事行為・裁判所の地図記号・裁判所の種類・内閣不信任決議・三権分立の目的) 28

大問数は 3 年とも 4 です。小問数は 22 → 31 → 28 と振れます。

出題位置は固定されていない(毎年作り直す)

社会は地理・歴史・公民が大問ごとに分かれておらず、1 つの大問の中で分野をまたぐのがこの学校の作りです。2024 大問 1 は水質調査(環境)→ 人口構成(地理)→ 地図の読図 → 西郷隆盛(歴史)→ 鉄道の乗降客数(地理・記述)→ 花やしきと 1853 年(歴史)→ 関東大震災(防災・記述)と、1 題の中で 7 分野を渡り歩きます。

したがって「大問 3 は必ず歴史」といった出題位置の固定はありません。ただし精読した 3 年に共通する運びはあります。

  • 大問 1 は必ず長い導入(探究活動の記録・修学旅行の行程表・昭和 100 年の文章)から始まります。3/3。
  • 大問 4 は「まとめ」の位置で、2024 と 2025 は最後の設問が「文章 A〜E を時代の古い順に並べる」。2026 は三権分立の目的を書かせる記述で締めます。
  • 前年の出来事が必ずどこかに入ります。2025 大問 2 は 2024 年に世界で行われた選挙が丸ごと 1 題、2026 大問 1 は「令和 7 年は昭和 100 年」、2026 大問 3 問 2 は 2024 年の日本原水爆被害者団体協議会のノーベル平和賞。3/3。
  • 資料(写真・地図・グラフ・表・ポスター・年表)を読む設問が主軸です。3 年とも、資料無しで知識だけで答えられる小問は半分に満たない量でした。

頻出単元と周期

  • 近現代(明治〜昭和)が 3 年とも厚いです。2024 大問 2(電信・鉄道・財閥)、2025 大問 4(西郷隆盛像・野口英世・博物館)、2026 大問 1(昭和 100 年を 4 期に分けて通す)。
  • 三権分立・国会・選挙は 2025(都知事選の選挙権と被選挙権)と 2026(大問 4 まるごと)で 2 年連続。
  • 農業・食料は 2025 大問 3(食料自給率・食品ロス)と 2026 大問 2・3(農具から減反まで)で 2 年連続。
  • 地図・地図記号・方角は 3 年とも 1 問以上(2024 上野公園周辺の地理院地図、2025 写真の撮影方角、2026 裁判所の地図記号)。
  • 自動集計の記録では 2012〜2020 年度は 6〜8 大問でしたが、2023 年度以降は 4 大問です。1 題あたりが長く重くなる方向に変わっています。

問い方のくせ

  • 「時代の古い順に並べなさい」が 3 年連続です(2024 大問 4 問 8 で A〜E、2025 大問 4 問 7 で A〜C、2026 大問 1 問 4 で太平洋戦争末期の 4 つの出来事)。年号の丸暗記より、出来事同士の前後関係を押さえる練習が効きます。
  • 「誤っているもの・正しくないものを 1 つ選び」が毎年複数あります(2025 は 3 問)。消去法の練習が要ります。選択肢 4 つすべての正誤を言えるようにしておくとよいです。
  • 正誤の組み合わせを選ばせます(2024 大問 2 問 4 の「ア・イの正誤の組み合わせ」、2025 大問 3 問 4 の空らん 1・2 の語句の組み合わせ、2026 大問 5 の I〜III の組み合わせ)。
  • 記述は「資料を読んで理由や内容を考えて書く」形です。3 年とも字数指定はありません。2024「上野公園に避難した人の多くが命をとりとめた理由を図 1〜4 を参考にして」、2025「食べ残しの削減に協力できることを考えて書きなさい」「時差を説明する文を考えて書きなさい」、2026「おにぎりの消費金額が増加した理由」「三権分立の目的」。知識を答える記述ではなく、資料から読み取った内容を自分の言葉でまとめる記述です。
  • 会話文の中に設問を埋め込む形式があります(2025 大問 2 問 2 の学くんと園子さん)。

8-4. 国語

国語は 2019 年度以降の問題文が資料にありません(著作権処理の関係で掲載されない年が多いためです)。ここに書いたのは精読した 2016・2017・2018 年度に限った話で、直近の形式は市販の過去問集で確認してください。算数・理科・社会は 2026 年度まで精読しているので、国語だけ時点が違う点に注意してください。

年度×大問の題材表(精読した 3 年)

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年度 大問 1(知識) 大問 2(読解)
2016 漢字の読み 5・書き取り 5(送り仮名つき)+慣用句 9 組(空らんの語を語群 A〜J から選び、さらに意味をア〜コから選ぶ二段構え) 説明文(八太昭道『新版ごみから地球を考える』)— ごみと社会、発想の転換、「第三の思想」
2017 漢字(①〜⑤書き取り・⑥〜⑩読み)+四字熟語の完成と意味の対応づけ 随筆風の物語(川島民親『ぼくの動物記 第二話 野面 キツネとフクロウ』)— 夜の野道でフクロウとキツネの声を聞く
2018 漢字の書き取り 5(送り仮名つき)+熟語の穴うめパズル(遠→□→資 のような形)+四字熟語+慣用句の空らん 小説(重松清『きみの町で』)— 電車の席をゆずる/ゆずらないをめぐるヒナコとサユリ

3 年とも 2 大問。自動集計の記録では 2012〜2018 年度の 6 年すべてが 2 大問です。

出題位置は固定されている

大問 1 が漢字・語句の知識、大問 2 が読解 1 題。この並びは精読した 3 年(記録では 6 年)で崩れていません。読解の文章は 1 題だけで、説明文・随筆・小説のどれが来るかは年ごとに変わります。

つまり国語も「大問 1 の知識問題を年度を変えて続けて解く」使い方ができます。一方、読解は 1 題勝負なので、ジャンルを絞らず 3 種類とも用意しておく必要があります。

頻出単元と問い方のくせ

  • 漢字は読みと書き取りの両方が出ます。送り仮名を含めて書かせる形が 2016・2018 にあります(「ミチビク」「オギナウ」「アブナイ」「ウケタマワる」)。
  • 慣用句・ことわざが 3 年とも出ます。2016 は「空らんの語を選ぶ」と「その意味を選ぶ」を 9 組セットで問い、2018 は「→から下の意味を表す慣用句を、□にひらがな三字をあてはめて完成させる」形。語と意味をセットで覚えていないと点にならない作りです。
  • 四字熟語が 2017・2018 に出ます。2017 は漢字一文字を入れて完成させたうえで意味を 12 択から選ばせます。
  • 熟語の穴うめパズル(遠→□→資、続→□→見 のように、前後の漢字とつながって二字熟語になる字を入れる)が 2018 大問 1 問二に 5 問あります。
  • 読解の設問は空らん補充・記号選択・抜き出し・説明記述の組み合わせです。3 年とも空らん補充が複数あります(2018 は A〜G の 7 か所)。
  • 指示語の内容を問う設問が多いです。2016「『それ』にあたるもの」「『こういう』の指す内容を『…という考え方』が続くように二十五字で」「『こうした』の指す内容を『…世界』が続くように十五字で」、2017「『こんな単純なこと』とは何を指しますか」、2018「『さっきの一言』とは何をさしていますか」。文末の形を指定されるので、指定された形に合わせて切り取る訓練が効きます。
  • 記述は 2〜3 問です。2016 は 2 問(比喩の意味の説明・「なぜ第三の思想が必要か」)、2017 は 2 問、2018 は 3 問(違いの説明・理由の説明・共通点の説明)。この 3 種類を 60 字前後で書けるようにしておくと、2018 の 3 問がそのまま練習素材になります。
  • 自分の考えを書かせる設問が 2017 にあります(「この文章のように『だまされた』としたら、あなたならどのような気持ちになるでしょうか。その理由とともに書きなさい」)。読み取りだけでなく、自分の言葉で理由をつけて書く練習が要ります。
  • 文法に触れる設問もあります(2018 問九「『ぼくたちは』の述語を本文中より抜き出して答えなさい」)。

9. しばらく出ていない単元(復活の警戒)

精読した 3 年(算数・理科・社会は 2024〜2026、国語は 2016〜2018)の範囲での話です。最終確認年度は、その単元を最後に確認できた年度で、原本で見たものか自動集計の記録によるものかを併記しました。

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科目 単元 出ていた年 最終確認年度 状況
算数 逆算(□にあてはまる数を求める計算) 2012〜2018 年度に大問 2 の位置で毎年 2018 年度(自動集計の記録) 2020 年度以降の並びからは外れています。大問 1 の多重かっこの計算が近い処理力を要求します
算数 水量・グラフの変化 2016・2020・2022・2023 年度に大問 2023 年度(自動集計の記録) 精読した 3 年の大問 4・5 は規則性と立体で固まっていますが、規則性の素材として戻る余地があります
算数 大問 3 (2) の枠(比例と反比例) 2025 2025 年度(原本) 2024・2026 は割合と比、2025 だけ比例と反比例でした。「比の周辺」で幅を持たせておきます
理科 電流・回路 2024 に電熱線で触れたのみ 2024 年度(電熱線として原本。大問としては 2023 年度まで・自動集計の記録) 大問として出た年に当たると失点が大きい枠です
理科 中和の計算・水溶液の濃度計算 2025 に水溶液の判別 2023 年度(大問としては自動集計の記録) 計算を伴う中和は精読した 3 年にありません
理科 植物のつくりとはたらき、地層・岩石 2024 大問 2 の小問で植物が 1 問 2023 年度(大問としては自動集計の記録) 精読した 3 年では小問レベルにとどまります
社会 地形図の本格的な読図(等高線・断面図・縮尺計算) 2012〜2020 年度に大問 2020 年度(自動集計の記録) 精読した 3 年では地図を扱う小問にとどまります。地図を扱う姿勢自体は 3 年とも続いているので、本格的な読図が戻る余地があります
社会 世界地理 2013・2015・2017 年度に大問 2017 年度(自動集計の記録) 精読した 3 年では 2025 大問 2 のイギリスの時差と 2024 大問 4 のフランス文学が入口になった程度です
社会 憲法の条文 精読した 3 年には無し 精読した 3 年では確認できず 2026 に三権分立が大問 1 題ぶん来たので、憲法本体が続く余地があります
国語 読解のジャンル 2016 説明文 → 2017 随筆風の物語 → 2018 小説 2018 年度(原本) 1 年ずつ移りました。特定ジャンルに絞った対策は勧められません
国語 読解の解答形式 2012・2014 は記号選択が主軸、2013 は記述が主軸 2014 年度(自動集計の記録) 読解の解答形式も年ごとに動きます
  • 理科は 4 分野を 1 題ずつ拾う作りなので、「今年出なかった分野が翌年出る」と考えたほうがよいです。天体は 2025(星座)・2026(月)と 2 年続きました。星座と月は片方ずつ出る運びに見えます。

10. 形式面の注意(科目横断)

  • 記述: 算数は精読した 3 年でゼロ。理科は毎年 2〜5 問、社会は毎年 2〜4 問、国語は毎年 2〜3 問です。4 科目とも字数指定がありません(国語の字数指定は書きぬきにだけ付きます)。解答欄の大きさが分量の目安になります。
  • 円周率は 3.14(算数の大問 2 の但し書きで 3 年とも確認)。
  • 算数の試験時間は 50 分・100 点(2026 年度募集要項)。25 問を 50 分なので 1 問 2 分で、計算 8 問を速く正確に抜けることが最優先になります。
  • 算数の解答は数値を書く短答(語句や数値を短く答える形式)が中心です。2024・2026 は 25 問すべて短答でした。2025 だけは大問 4 の 3 問が「解答らんの ○ をぬりつぶしなさい」という塗り分けの解答で、大問 5 (2) に記号を選ぶ問題が 1 問ありました。年によってこうした解答の仕方が混じります。途中式や説明を書かせる設問は、精読した 3 年では出ていません。
  • 算数で図のある小問は大問 2・5 に集中します(「右の図は…」の形で本文に図が付きます)。
  • 理科・社会の解答の内訳は年によって振れます。理科は 2024 が短答 50%・記述 28%・選択 22%、2025 が短答 45%・選択 45%・記述 9%、2026 が選択 57%・短答 21%・記述 21%。社会は 2024 が選択 68%・記述 18%・短答 14%、2025 が選択 84%・短答 10%・記述 6%、2026 が選択 54%・短答 32%・記述 14% で、2026 は短答と記述が増えています。
  • 文字種の指定があります。理科「漢字三文字で」(2024)「漢字 2 文字で」(2025)、社会「漢字で」(2026 大問 3 問 4)。
  • 計算の桁指定が付くことがあります(理科 2024「小数点以下は四捨五入し、整数で答えること」)。理科の計算は 3 年とも 1〜2 問だけです。
  • 選択肢の記号は科目で違います。社会は「あ・い・う・え」が主で、「ア・イ・ウ」の年もあります(2024 大問 2 問 4)。国語は「ア〜エ」と語群(A〜J、1〜12)が混在します。
  • 複数選択と丸つけが混じります。理科は「全て選び」(2025 に 4 問)や、文中の {左・右} に丸をつける形式(2026 大問 3(2))があります。記号を 1 つ選ぶ練習だけでは足りません。
  • 図版の量が多いです。社会は写真・地図・グラフ・ポスター・年表・行程表が非常に多く、図無しでは解けない小問が半分を超えます。理科も表・グラフの読み取りが中心です(世界地図と観測地点、食物連鎖の図、ふりこの実験表、調査メモ)。コピーを取って書き込みながら解く練習をしておくとよいです。
  • 理科 2026 の大問 1 は 2 つの小問の中に空欄が 6 つあり、小問数の見かけ(14)より実際に書く数は多くなります。小問数の少ない年ほど 1 問あたりの分量が多い作りです。
  • 国語の小問数は年によって振れます。読解の大問 2 は 10〜11 問で安定していますが、知識の大問 1 は 2016 が 19 問(漢字 10 +慣用句 9 組)、2017 が 10 問前後、2018 が 11 問。知識の分量が読解と同じかそれ以上ある年があるのがこの学校の特徴で、2016 は全体の半分が知識問題でした。
  • 入試の受け方が複数あります。2 科・4 科の選択、理科と社会を重く見る受け方、適性検査による入試、国語・算数・英語から 2 科目を選ぶ回、英語検定の級を得点に換算する回などが 2026 年度の募集要項に並びます(1 節)。ここでの分析は国語・算数・理科・社会の問題冊子に基づくもので、適性検査については資料がありません。

11. 学年別ロードマップ(小 4 スタートを前提に)

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段 この学校に向けて何をするか
小 4(土台) 計算の正確さを最優先にします。整数・小数・分数の四則と、分配法則でくくる工夫算、わり算の余りの意味。この学校の大問 1 (2)(3) がそのままここです。図形は「正方形・長方形の面積」「円とおうぎ形」の入口まで。国語は漢字(読み・書き・送り仮名)と慣用句を毎日少しずつ。理科・社会は身のまわりの物や地域の地図に興味を向けるだけでよいです。時間計測はまだしません
小 5(幅) 週の器は「平日 15 分×5 + 週末 60 分」を基本形にします。平日 15 分は計算(四則・工夫算・わり算の商と余り)と漢字・慣用句を毎日。週末 60 分はその週の単元 1 つに充て、算数の大問 2・3 の 11 枠を次の順で一巡します。おうぎ形 → 多角形の面積 → 三角定規の角度 → 柱体 → 回転体 → 速さ → 割合と比 → 売買損益(原価・定価・値引きから利益を求める文章題・受験用教材の単元)→ 場合の数 → 平均算(合計=平均×回数に戻す文章題・受験用教材の単元)→ 食塩水。理科は 4 分野をまんべんなく進め、実験の「変えた条件は何か」を言えるように。社会は近現代の流れを年表で通し、地図記号と方角を固めます。国語は指示語の書きぬきと、理由を 2〜3 文で書く習慣を作ります。ただし国語は 2019 年度以降の問題文が資料に無い(→ 13 節)ので、直近の形式は市販の過去問集で確かめてください
小 6(仕上げ) 7 節の 8 項目。算数は同じ番号の小問を年度を変えて、理科・社会は年度通しで時間を計ります。国語は説明文・随筆・小説を 1 題ずつ、時間を計って解きます(読解は 1 題しか出ないので、1 題にじっくり向き合う配分でよいです)

この学校を小 4 から目指すとどこで差がつくか。 算数の出題位置が決まっているぶん、小 6 の反復が最も効く学校です。ただし大問 1 の計算 8 問と大問 3 の 6 枠は、小 4〜小 5 で身につけた計算の正確さと単元の基礎がそのまま点になる場所でもあります。逆に理科・社会は毎年作り直されるので、小 5 のうちに全分野をひととおり学び終えること(4 分野・近現代の通し・地図)を省くと、小 6 で埋め合わせがききません。算数は小 6 に時間をかける価値があり、理科・社会は小 5 での全分野の一巡が本体、という配分になります。


12. この学校と出題構造が近い学校

観点は出題構造が近いかだけです。同じ形式・同じ頻出単元・同じ問い方なら、過去問演習が重なります。難易度・偏差値帯・合格可能性・通学圏は扱いません。男女と日程の注記は出題構造が近い学校の表のまま写しました。

  • 明星中学校(東京都・共学)— 4 科目すべてが近い組み合わせです(算数 86・国語 80・理科 83・社会 82)。1 校だけ選ぶならここです。2027 年度は 2 月 1 日の同じ時間帯に入試が重なる回があります。
  • 啓明学園中学校(東京都・共学)— 算数(85)と国語(76)が近く、理科・社会は比較できるだけの資料がありません。2027 年度は 2 月 1 日・2 月 4 日・2 月 6 日の同じ時間帯に入試が重なる回があります。
  • 淑徳巣鴨中学校(東京都・共学)— 算数(87)が最も近く、理科(81)も近い組み合わせです。国語は比較できるだけの資料がありません。

8 校の一覧・記述量・注意は 出題構造が近い学校のページ へ。

  • 同じ日の同じ時間帯に重なる回は、どちらか一方しか受けられません。
  • この学校は 2 科でも受けられます。2 科で受ける予定でも、併願先が 4 科目校の場合、理社は本校の準備とは別に立てる必要があります。
  • 数字は科目ごとの出題の作りの近さ(100 に近いほど近い)で、同じ問題が出るという意味ではありません。

13. 資料の限界

  • 入試回が分かりません。この学校は 2 月 1 日から 2 月 6 日まで複数の受け方を用意していますが、手元の資料は 1 年 1 科目につき 1 冊のみで、冊子から回を示す表記が読み取れませんでした。ここでの分析は「そのうちの 1 つの回」のもので、他の回で大問構成が違う可能性は残ります。適性検査による入試については資料が無く、一切分析していません。
  • 国語は 2019 年度以降の問題文が資料にありません(著作権処理の関係で掲載されない年が多いためです)。国語について書いたのは 2016〜2018 年度に限った話で、7 年以上前の形式です。直近の国語は市販の過去問集で確認してください。
  • 原本で確かめたのは各科目 3 年分です(算数・理科・社会は 2024〜2026、国語は 2016〜2018)。それ以前の年について書いた部分は、大問の並びと単元の記録に基づくもので、設問文そのものは確認していません。記録と原本が食い違った箇所は原本を採りました。
  • 出題位置の固定について(5 節で述べた一番大きな結論の再掲)。算数は大問 1〜5 の並びに加え、大問 2 の 5 枠と大問 3 の 6 枠が 3 年連続(2024・2025・2026)で同じ単元です。出題位置の索引の記録では大問 1〜3 の並びは 2022 年度から 5 年続いています。国語は大問 1 が漢字・語句、大問 2 が読解という並びが精読した 3 年(記録では 2012〜2018 の 6 年)で不変です。理科と社会には出題位置の固定が無く、毎年作り直しています。理科は 4 分野の並び順が 3 年とも入れ替わり、社会は 1 つの大問の中で分野をまたぎます。出題位置の索引にこの学校の行があるのも算数と国語だけで、理科・社会の行はありません。これは原本で読んだ内容と一致します。
  • 転写の不完全な箇所があります。社会 2024 の大問 1 問 4、社会 2025 の大問 1 問 1、理科 2025 の大問 1(1) は設問の一部が読み取れず、分析から外しました。理科 2025 の大問 3 は導入文が「(1)〜(6)の問いに答えなさい」となっていますが紙面の設問は (5) までで、2024 の大問 4 も導入文は「(1)〜(5)」ですが小問は 4 つでした。設問番号の表記と実際の数が合わない箇所があります。
  • 小問の数え方に幅があります。国語 2016 の大問 1 は、慣用句の 9 組を「語を選ぶ」「意味を選ぶ」に分けて記録すると 18 問になりますが、原本の設問としては 9 問です。同じく 2017 の大問 1 は、記録上、漢字 10 問の最後が四字熟語の設問と入れ替わっていました。本稿では原本の表記に合わせて数え直しています。算数の大問 1 も「(1)〜(8) の 8 問」ですが、2026 の理科 大問 1 のように 1 つの小問に空欄が複数ある設問があり、書く量は小問数より多くなります。
  • 自動集計の記録との食い違いがあります。算数について記録は「選択 0%・記述 0%」としていますが、原本では 2025 年度に塗り分けの解答が 3 問と記号選択が 1 問ありました。国語について記録は「字数指定のある冊 0%」としていますが、2016 年度に「二十五字で」「十五字で」の指定がありました。いずれも原本を採りました。
  • 難易度・偏差値・合格可能性・学校の理念・入試結果には触れていません。これらは別のページの領分です。

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数字はすべて出所つきで、換算や評価語は足していません(→ 方法論)。合格可能性・お子さんとの相性は扱いません。ページ生成日: 2026-10-14。

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