八雲学園中学校 の過去問分析
八雲学園中学校の過去問を年度ごとに数えて、何が固定で何が毎年変わるか・よく出る単元・過去問の使い方をまとめたページです。
八雲学園中学校 過去問分析(2010〜2025 年度・第 1 回相当・最大 16 年分)
更新 2026-08-20。
1. この学校の基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在地 | 東京都目黒区 |
| 男女 | 共学(2017 年度に共学化しました。それ以前は女子校です) |
| 入試回と日程・科目 | 第 1 回 2 月 1 日午前(80 名)/第 2 回 2 月 1 日午後(20 名・英検の加点あり)— どちらも 2 科(国語・算数)と 4 科(国語・算数・理科・社会)の選択制/特待チャレンジ 2 月 2 日午後 — 4 科のみ/得意 2 科目 2 月 3 日午後/未来発見 2 月 5 日午前(2027 年度募集要項) |
| 試験時間・配点 | 国語 50 分 100 点・算数 50 分 100 点。理科と社会は合わせて 60 分(各 50 点) |
| 得意 2 科目入試の組み合わせ | 次の 3 通りから選びます。国語と算数の 2 科目/国語か算数の 1 科目に理科・社会を加え、理科・社会は得点の高い方を 2 倍して 100 点として扱う方式/英語と、国語か算数の 1 科目 |
| 未来発見入試の作り | 国語・算数・英語から 1 科目(50 分・100 点)と、自己表現文(50 分・400〜600 字・15 点・A / B / C の 3 段階で評価)。英語は英検 4 級程度 |
| 合格ライン(募集要項に記載) | 第 1 回・第 2 回は 2 科 100 点・4 科 150 点。特待チャレンジは合計 220 点以上で特待生、150 点以上で一般合格。2 月 1 日の合格者も、出願すれば特待チャレンジを受けられます |
いまの小 6 は 2027 年 2 月、小 5 は 2028 年、小 4 は 2029 年の入試を受けます。
2. このページでわかること
このページは、どんな問題が出るか・家で何をやるかだけを扱います。難易度・偏差値・合格可能性・入試結果は扱いません(偏差値 / 募集要項・入試結果)。
過去問そのものの回し方は 過去問の使い方、受験用語は 用語集 にまとめてあります。
以下、大問(問題の大きなかたまり)・小問(その中の一問)という言い方をします。
3. まず結論だけ(10 行)
結論
- 4 科目とも、どの大問にどんな種類の問題が来るかが決まっています。同じ種類の問題が同じ場所に出るという意味で、以下これを座席(問題の置き場所)と呼びます。算数は 2010〜2025 の 16 年すべてが 5 大問 20 小問(大問ごとの小問数も 5-9-2-2-2)、理科は 15 年すべてが 5 大問 × 5 小問、社会は 16 年すべてが 3 大問(地理 16 問・歴史 16 問・公民 8 問)です。
- 座席に入る中身のほうは毎年作り直されます。理科の大問 5 は地学で固定ですが、月(2023)→ 天気(2024)→ 風(2025)と題材は毎年別です。
- 算数は大問 1 の計算 5 問と大問 2 の小問集合 9 問で 14 問、全体の 7 割になります。理科・社会は記号選択が主軸で、記述はどの科目も 0〜1 問です。
家でやること 3 つ
- 算数の大問 1(四則計算 4 問+逆算(□にあてはまる数を求める計算)1 問)を 5 分で満点にします。この並びは 16 年変わっていません。
- 社会の「適当でないものを 1 つ」に印をつけ、外した 3 文のどこが誤りかを口で言います。
- 国語の漢字 10 問(読み 5 問・書き取り 5 問)を毎日続けます。
今週やる 1 つ
- 理科と社会を合わせて 60 分の通し演習を 1 回やり、理科 25 分・社会 35 分といった配分を先に決めます。
注意
- 転写データは 1 年につき 1 冊で入試回の区別がなく、ここで扱った 1 冊は第 1 回相当として読んでいます。国語は 2020 年度以降の問題文が資料にありません(→ 13 節)。
4. 資料の状況
どの年をどこまで見たかを、3 つに分けて書きます。精読した年(設問文まで読んだ年)/構成だけ数えた年(転写データの単元分類で大問ごとの主要単元を数えた年)/資料のある年(転写が存在する年)。転写=過去問の紙面を文字データに起こしたもの、です。
| 科目 | 精読した年 | 構成だけ数えた年 | 資料のある年 | 判読の確度 |
|---|---|---|---|---|
| 算数 | 3 年(2023・2024・2025) | 13 年(2010〜2022) | 16 年(2010〜2025) | 中〜高。読み取りが不確かな冊が 16 年中 6 年(2023・2025 を含む)。図のある小問が 3 割あり、図そのものは転写されないため図の説明文からの読み取りを含む |
| 理科 | 3 年(2023・2024・2025) | 12 年(2010・2012〜2022) | 15 年(2010・2012〜2025。2011 年度は資料なし) | 中。読み取りが不確かな冊が 15 年中 13 年(精読した 3 年を含む)。図・写真・グラフのある小問が約半分 |
| 社会 | 3 年(2023・2024・2025) | 13 年(2010〜2022) | 16 年(2010〜2025) | 高。精読した 3 年はいずれも読み取り確度が高い(読み取りが不確かな冊は 16 年中 4 年) |
| 国語 | 3 年(2017・2018・2019) | 6 年(2010・2011・2013〜2016) | 9 年(2010・2011・2013〜2019) | 高。ただし 2012 年度、および 2020 年度以降の問題文が資料に無い(著作権処理の関係で掲載されない年が多い)。資料のある年は本文・設問とも読める |
- 収録冊子の校名は全校・全冊で照合済みです(別校の冊子が混じっていた場合はこの節に明記しています)。
- 入試回については、転写データが 1 年につき 1 冊で回の区別がありません。八雲学園の入試は複数回制で、2027 年度は第 1 回・第 2 回・特待チャレンジ・得意 2 科目・未来発見が予定されています(日程と科目は 1 節)。この分析で扱った 1 冊は第 1 回相当として読んでいます。以下「毎年」「◯年連続」と書くのは、すべてこの 1 冊系列の話です。第 2 回以降が同じ形かどうかは、この資料では確かめられません。
- 本文で「毎年」「◯年連続」と書いたのは、原本で 3 年以上の反復を確認したものだけです。年度×大問の題材表は、算数・理科・社会が 2023〜2025 の 3 年分、国語が 2017〜2019 の 3 年分を設問文で読み直して起こしました。それ以前の年は、転写データの単元分類を数えたものだけを「転写の分類では」と断って書いています。
- 設問ごとの配点は問題冊子に印刷されていません。科目全体の試験時間・配点は 1 節に載せました。
5. 一番大きな結論
問題を置く場所が科目ごとに決まっていて、そこに入る中身は毎年作り直される学校です。
出題の入れ物が動かない度合いは、関東の中でもかなり強い部類に入ります。
- 算数: 2010〜2025 の 16 年すべてが 5 大問 20 小問で、大問ごとの小問数も 5-9-2-2-2 です。精読した 3 年(2023・2024・2025)は完全に一致しました。しかも大問 1 は 16 年連続で計算(四則 4 問+最後に逆算 1 問という中身の並びまで 3 年一致)、大問 2 は 9 問の小問集合、大問 4 は 3 年連続で速さです。大問 3・大問 5 だけが毎年作り直されます。
- 理科: 15 年すべてが 5 大問 × 5 小問です。大問 1 は 4 分野からばらばらに 5 問並べた記号選択の小問集合(導入文の一言まで 3 年同じ)、大問 2 =物理・大問 3 =化学・大問 4 =生物・大問 5 =地学という分野の並びが動きません(大問 2・4・5 は 2012〜2025 の 14 年、大問 3 は 2018〜2025 の 8 年)。
- 社会: 16 年すべてが 3 大問で、大問 1 =地理(16 問)・大問 2 =歴史(16 問)・大問 3 =公民(8 問)です。大問 1・2 は長い文章か会話文を 1 本読んで下線部に答える形です。
- 国語: 2017〜2019 の 3 年は漢字だけの大問 1 → 物語文 → 説明文の順です。ただし 2015・2016 は漢字が最後の大問だったので、他の 3 科目ほど長い固定ではありません。
ここで大事なのは、「同じ場所に同じ種類の問題が出る」のであって「同じ問題が出る」のではないという区別です。精読した 3 年に、数値だけ変えた同一問題の再登場は見つかりませんでした。理科の大問 5 は地学で固定ですが、月(2023)→ 天気(2024)→ 風(2025)と中身は毎年変わります。社会の大問 2 は歴史で固定ですが、お風呂(2023)→ 食料の保存(2024)→ 山形への旅(2025)とテーマは毎年別です。
したがって過去問の使い方は、①どの場所にどんな種類の問題が来るかを覚えて、解く順番と時間配分を先に決めておく、②その場所ごとに要求される単元をひととおり学び終えておく、の二つに近くなります。「出る問題を覚える」使い方は効きません。逆に言えば、本番で見る問題用紙の見取り図が、解く前から頭に入っている状態を作れる学校です(縦に解く手順は 過去問の使い方)。
4 科目に共通するのは、「難問を 1 問解く力」より「決まった量を決まった時間で正確に片付ける力」が問われる作りだという点です。算数 20 問・理科 25 問・社会 40 問・国語 30 問と、いずれも設問数に対して時間に余裕がありません。とくに理科と社会は合わせて 60 分で 65 問あるので、時間配分の設計そのものが得点力になります。
6. この学校らしさが出る場所
- 学校名が問題の中に登場します。 算数では「スーパー八雲」(2023 大問 2(7)・卵の売買損益)、「夢の超特急ヤクモエクスプレス」(2024 大問 2(1)・通過算)、おもちゃの「ヤクモン」(2024 大問 5・壁で 90 度向きを変えて直進)、人工知能「ヤークモ」(2025 大問 5・5 人との会話)。社会でも「八雲学園に通う太郎さんと花子さん」(2024 大問 1)、「八雲学園に通う春男さんと夏子さん」(2025 大問 1)、「八雲学園に通う秋子さん」(2025 大問 2)が登場します。4 年にわたって続く癖で、受験生が読んで楽しめるようにという意図のように見えます。
- 会話文・旅行記・自由研究といった「生活の場面」から入ります。 社会の大問 1 は 2 年続けて生徒同士の会話、2025 の大問 2 は山形への旅行記でした。理科も棒磁石の実験 1〜5(2025)、種子の発芽の仮説 A〜D と実験 ①〜⑧(2024)と、手順を並べて比べさせる形が近年目立ちます。
- 前年の出来事が入口になります。社会は 3 年連続(2022 年の参院選と西九州新幹線 → 2023 年の猛暑と道路交通法改正 → 2024 年の北陸新幹線敦賀延伸とジェンダー・ギャップ指数)、理科は 2 年連続(宇宙施設への滞在 → WHO の宣言)。時事は「知識を問う」より「話の入口」として使われているので、細かい年号より出来事の名前と場所を押さえる方が効きます。
- 算数の題材が身近です。卵の仕入れと売り値、ボールを運ぶゲームのポイント、じゃんけんで階段を上る、池のまわりに木とライトを植える、オリンピックの開催回数(2025 大問 2(8))。抽象的な設定より、場面が想像できる形に整えられています。
- 理科は写真の使い方に特徴があります。結晶の写真から物質名を答える(2023)、雲の写真から積乱雲を答える(2024)、エンドウの花を 4 枚の写真から選ぶ(2024)。実物を見た経験がそのまま得点になる設問が各年にあります。
- 全体として、受験生が一度読めば場面を思い描ける題材を選び、そのうえで標準的な単元を素直に問う、という作り方が精読した 3 年を通して一貫しています。
7. 今からやるなら(優先順)
想定している学年: 受験学年(小 6)の、過去問演習に入っている段階を前提にしています。小 5 以前なら、この節は「最終的にここへ向かう」地図として読み、日々は基礎(計算の正確さ・一行問題(数行で終わる短い文章題)の一巡・読解・漢字語彙・理科の 4 分野と社会の 3 分野)を先に進めてください。学年別の入り方は 11 節に書きました。
各項目の根拠(年度と実例)は 8 節(科目別の詳細)を参照してください。先頭の [ ] は家での回し方の目安、末尾の(確認: 〜◯年度)は、その内容を原本で確認できている最後の年度です。
- [毎日 10 分] 算数・大問 1 の計算 5 問を 5 分で満点に — 四則計算 4 問+いちばん最後に逆算 1 問という並びが 16 年連続です。
6.28×37−1.57×12−3.14×18(2024)のように、共通因数でくくる工夫の計算が毎年 1 問入ります(2023 は234.5×2.4−23.4×24+45×0.24、2025 は0.5×77+0.125×46−33×0.25)。逆算は □ を式の途中に 1 つ置いて外側からほどく同じ作りです。ここは練習量が直接点になる、この学校で最も確実に時間をかける価値がある場所です。(確認: 〜2025 年度) - [週末 60 分] 算数・大問 2 の小問集合 9 問を 20 分で — 速さ・売買損益・平均算・食塩水・和差算・つるかめ算・仕事算・通過算・角度・規則性・数の性質・立体と、標準的な一行問題が満遍なく回ります。単元名を見ずに解けるかが課題です。角度は 3 年連続で入り、うち 2023・2025 は「長方形の紙を折って角度を求める」同じ作りでした。折り返した角が等しいことを図に書き込む手順を固定しておくと速くなります。(確認: 〜2025 年度)
- [週末 60 分] 算数・大問 3〜5 はまず (1) を縦に — 大問 3〜5 は「長めの設定文+図+(1)(2)」の 2 問構成で、(1) が基本量を出す誘導、(2) がその値を使う本体という関係が 3 年とも共通です。(1) を落とすと (2) も落ちるので、3 年分の (1) だけを続けて 6 問解きます。大問 4 は 3 年連続で速さ(2023 流水算・2024 点の移動とグラフ・2025 3 人の往復)なので、ダイヤグラムかグラフを自分で描いて整理するところまでを手順にします。大問 3・大問 5 に回ってくる規則性と約束記号は、示された例を自分で 1 回再現してから使い、「小さい回数で実際に書き出す → 周期を見つける」で処理します。規則性は小問集合と大問の 2 か所に出る前提で、周期・数列の和・並べた数の何番目、の 3 種を小問のレベルで速く処理できるようにしておきます。長く空いている単元は 9 節にまとめました。(確認: 〜2025 年度)
- [毎日 10 分] 理科・大問 1 の 4 分野一問一答 — 5 問を 4 分で。物理・化学・生物・地学の用語と性質を横断して確認します。5 問目が前年の出来事から来るのが 2 年続いている(2024 は宇宙施設への滞在、2025 は WHO の宣言)ので、前年の科学ニュース(宇宙・感染症・環境)を 1 つは押さえておきます。(確認: 〜2025 年度)
- [週末 60 分] 理科・大問 2〜5 の 4 分野を穴なく — 大問 2 の物理は「輪軸・滑車・てこ」「電気と磁石」「光」の 3 本を回します(2023〜2025 で 3 本とも出ています)。大問 3 の化学は 3 年とも最後の 1〜2 問が表・グラフからの比例計算(溶解度 2023・加熱前後の重さ 2024・塩酸と金属 2025)なので、表のどこか 1 点を基準にして比で伸ばす手順を固定します。大問 4 の生物は人体が厚く(転写の分類で 15 年に 5 回)、血液循環・骨と筋肉・消化と吸収を図で覚えます。大問 5 の地学は気象が厚く(2024・2025 と 2 年続き)、雲の種類と写真・雲量と天気・海風と陸風・季節風を。月の満ち欠けと南中時刻(2023)は計算がからむので手順を確認します。あわせて「仮説を確かめるにはどの実験を比べるか」(2024 大問 4(3))の読み方を練習します。(確認: 〜2025 年度)
- [週 1 回] 社会・選択肢の読み方と資料の読み取り — 「正しいものを 1 つ」と「適当でないものを 1 つ」の 2 種類が同じ大問の中で何度も入れ替わるので、設問文の「適当でない」に必ず丸をつける手順を体に入れます。答え合わせでは正解の確認だけでなく、外した 3 文のどこが誤りかを口で言います。40 問の 8 割が記号選択なので、ここが最大の失点源にも得点源にもなります。あわせて、地形図を 3 年分(2023 三宅島・2024 箱根・2025 噴火口)解いて等高線・距離・地図記号・方位を確認し、都道府県の位置・形・特産・統計を一巡します(青森県の形(2024)、4 県の統計表から栃木県(2024)、四国の県名(2025)のように、地図の上で場所と結びつける問い方が多くなっています)。大問 2 の通史のために人物・事件・文化を時代順に並べる練習、公民は憲法・三権分立・地方自治の 3 本。前年のニュース 10 件(新幹線の開業、選挙、法改正、国際的な指標、物価と為替、生成 AI)も入口として押さえます。記述は 1 問・1〜2 行なので、長く書く練習より、聞かれたことにまっすぐ 1 文で答える練習を。(確認: 〜2025 年度)
- [毎日 10 分] 国語・漢字 10 問と知識問題を 1 冊 — 読み 5 問・書き取り 5 問が 3 年連続で、標準的な語だけが出ています。漢字だけで小問の 3 分の 1 なので、小 6 の 2 学期以降も毎日 10 問を切らさないことが直接効きます。熟語の組み立て・慣用句・ことわざ・対義語・品詞・接続語・表現技法が各大問に必ず混ざるので、知識の問題集を読解とは別枠で 1 冊仕上げます。抜き出しには「十字以内」「二十五字以内」「二十七字」のような枠が付くので、候補を見つけたら指を折って字数を数える手順を固定します。記述は 1〜2 文で、「〜から。」「〜ため。」の文末をそろえ、線部の言い換え+根拠の 2 部で書きます。各読解の最後に置かれる「内容に合っているもの」は選択肢が本文全体に散らばるので、最後に解きます。物語文は小中学生の部活・家族もの、説明文は身近な自然科学が多いので、同系統の文章を読む量を確保しておくと初見の負担が下がります。なお直近年度の形式は資料の外なので、市販の過去問集で 2020 年度以降の大問構成と記述の分量を確かめてから、仕上げの計画を立ててください。(確認: 〜2019 年度)
- [週末 60 分] 理科・社会を合わせて 60 分の通し演習(小 6 の秋以降) — 理科 25 問・社会 40 問の合計 65 問を 60 分で解くので、理科 25 分・社会 35 分といった配分を先に決め、そのとおり解けるかを何度も試します。社会の大問 3(公民 8 問)は最後にあるため、時間切れで丸ごと落とすと 8 問です。残り時間の管理を練習に入れます。(確認: 〜2025 年度)
8. 科目別の詳細
8-1. 算数(50 分・100 点・大問 5・小問 20・答えのみ)
年度×大問の題材表(精読した 3 年)
| 年度 | 大問 1(5 問) | 大問 2(9 問・小問集合) | 大問 3(2 問) | 大問 4(2 問) | 大問 5(2 問) |
|---|---|---|---|---|---|
| 2025 | 四則計算 4 問+逆算 1 問 | 仕事算 紙を折った角度 通過算(バスと橋) 規則性(1+3+5+…=2025) つるかめ算(ボール 50 個のポイント) 円とおうぎ形(円の面積から直角三角形) 数の性質(池のまわりの木とライト) 規則性(オリンピックの回数) 立体(直方体の中の円柱) |
規則性・約束記号(数に「操作」をくり返して対応するひらがなを出す・2025 回くり返す) | 速さ(P・Q 間を 3 人が往復して出会う) | 割合と比(人工知能「ヤークモ」と 5 人の会話文・比と年齢) |
| 2024 | 四則計算 4 問+逆算 1 問 | 通過算(「ヤクモエクスプレス」) 売買損益 平均算 約束記号 立体の表面積(立方体の上に立方体) 規則性(3 の倍数) 正三角形と正六角形の面積差 角度 規則性(2 つの数の積の列) |
数の性質(1〜13 のカードを 3 人が 3 枚ずつ・条件から特定) | 速さとグラフ(台形の周上を動く点 P と三角形の面積のグラフ) | 図形の移動(「ヤクモン」が壁に当たると 90 度向きを変えて直進・記号選択 2 問) |
| 2023 | 四則計算 4 問+逆算 1 問 | 速さ(弟と兄の追いつき) 食塩水の濃度 和差算(500 個のアメを 4 クラスに) 水量とグラフ(円柱のコップ A・B) 数の性質(同じ月の同じ曜日に生まれた 2 人の日付) 紙を折った角度 売買損益(「スーパー八雲」の卵) 図形の移動(正三角形 6 個の太線の長さ) 規則性(0〜4 の 5 個の数字で作る整数) |
速さとグラフ(長方形の辺上を動く点 P と三角形 APD の面積) | 流水算(上り 4 時間・下り 3 時間の往復船) | 場合の数(じゃんけんで 9 段の階段を上るゲーム) |
この表がこの学校の中心です。 3 年とも 5 大問 20 小問で、大問ごとの小問数は 5-9-2-2-2 が完全に一致しました。転写の年表では 2010〜2025 の 16 年すべてが 5 大問 20 小問で、この形は 16 年動いていません。表に出てくるつるかめ算・和差算・仕事算・通過算・流水算・平均算・売買損益・約束記号などの中身は 用語集 にあります。
座席の固定(何年連続か)
- 大問 1 は 16 年連続で計算(転写の分類)。精読した 3 年は、いずれも「四則計算 4 問+いちばん最後に逆算 1 問」という中身まで同じ並びでした。逆算の形も 2023
108÷(17+13×□−20)=3、2024{(2×□−4)÷3+6}÷0.1=100、2025(3×4+□÷2−8)÷11=3と、□ を式の途中に 1 つ置いて外側からほどく同じ作りです。 - 大問 2 は 9 問の小問集合です。3 年とも「次の各問いに答えなさい」の一言で始まり、単元は毎年入れ替わります。
- 大問 4 は 3 年連続で速さです(2023 流水算・2024 速さとグラフ・2025 3 人の往復)。ただし 3 年なので、これは「同じ場所に同じ系統の問題が来ている」という段階の観察です。
- 大問 3・大問 5 は毎年作り直しで、規則性・数の性質・場合の数・図形の移動・割合が回っています。
頻出単元と周期(転写の分類・2010〜2025 の 16 年)
- 計算(四則・逆算): 大問 1 として 16 年連続。分数と小数の混ざった 4 段式と、共通因数でくくる工夫問題が毎年 1 問入ります。
- 規則性・数列: 16 年中 9 年で大問(2010・2012・2017・2018・2019・2020(2 大問)・2022・2024・2025(2 大問))。精読した 3 年でも 2023 大問 2(9)、2024 大問 2(6)(9)、2025 大問 2(4)(8)・大問 3 と、小問集合と大問の両方に必ず顔を出します。
- 速さ系(速さ・速さとグラフ・通過算・流水算): 16 年中 11 年。精読した 3 年では大問 4 の位置に固定され、加えて小問集合にも 1 問(2023 追いつき・2024 通過算・2025 通過算)。
- 数の性質: 16 年中 6 年で大問。精読した 3 年では 2023 大問 2(5)・2024 大問 3・2025 大問 2(7)。
- 推理・論理: 転写の分類では 2012〜2017 と 2020 に大問として集中し、2021 以降は大問になっていません。
- 水量(容器と水の高さ): 2012・2015・2018・2020 に大問。2023 は大問 2(4) の小問に降りています。
- 平面図形・角度: 大問になるのは 2011・2018 だけですが、小問集合の角度は 3 年連続(2023 大問 2(6)・2024 大問 2(8)・2025 大問 2(2))。うち 2023 と 2025 は「長方形の紙を折って角度を求める」同じ作りでした。
- 立体図形: 2024 大問 2(5)(立方体の上に立方体・表面積の差)、2025 大問 2(9)(直方体の中の円柱)と、小問集合に 1 問という位置づけです。
問い方
- 3 年とも答えだけを書く短答(語句や数値を短く答える形式)です(2024 の大問 5 だけ記号選択 2 問)。途中式・説明・作図を求める設問は、精読した 3 年にありませんでした。
- 大問 3〜5 は 2 問構成で、(1) が基本量を出す誘導、(2) がその値を使う本体という関係が 3 年とも共通です(2023 大問 3「辺 BC の長さは何 cm ですか」→「面積が 2 回目に 78cm² になるのは何秒後」、2024 大問 4「辺 DA の長さ」→「台形の面積」、2025 大問 4「P・Q 間の道のり」→「3 人がはじめて同時に出会う」)。
- 会話文・物語仕立ての設定が近年入ります(2025 大問 5 は人工知能「ヤークモ」と 5 人の会話、2024 大問 5 はおもちゃ「ヤクモン」の動き)。読む量は増えますが、聞かれているのは比・年齢・反射の規則という標準的な中身です。
- 「最も簡単な整数の比で答えなさい」(2025 大問 5(1))のような答え方の指定があります。
8-2. 理科(社会と合わせて 60 分・50 点・大問 5・小問 25)
年度×大問の題材表(精読した 3 年)
| 年度 | 大問 1(5 問) | 大問 2(5 問) | 大問 3(5 問) | 大問 4(5 問) | 大問 5(5 問) |
|---|---|---|---|---|---|
| 2025 | 4 分野の記号選択(圧力/蒸発させて何も残らない水溶液/葉のつくりの誤りを選ぶ/ベガのある星座/前年 8 月の WHO 緊急事態宣言) | 物理・磁石(棒磁石で実験 1〜5・磁石につくもの/方位磁針のふれ/ぬい針を磁石にしたときの N 極/2 本を重ねる/折ったときの磁極) | 化学・金属と水溶液(塩酸に溶けない金属/発生する気体/水酸化ナトリウム水溶液と反応する金属/グラフから塩酸の量を変えたとき/金属 0.5g と塩酸 200cm³ のグラフ計算) | 生物・骨(大人の骨の数/アブミ骨の場所/骨と筋肉をつなぐつくり/骨でつくられる血液成分/昆虫のからだの支え方) | 地学・風(電球と線香の対流実験/季節風/海風・陸風の向き/「なぎ」が 1 日に何回起きるか/風の発生のしくみの空欄 a〜d の組み合わせ) |
| 2024 | 4 分野の記号選択(ショート回路/アルカリ性の水溶液/酸素を運ぶ血液成分/南中高度が最も高い時期/前年 8 月から日本人が滞在した宇宙施設) | 物理・とつレンズ(利用されていないもの/屈折/焦点/レンズが厚くなると焦点距離は/ヒトの水晶体) | 化学・金属の加熱(4 種の金属の加熱前後の重さのグラフ・重さが増える理由の記述/銅の重さの比/鉄 2.4g / 2.7g→4.5g の金属を特定/マグネシウムの未反応分) | 生物・種子の発芽(仮説 A〜D と実験 ①〜⑧・エンドウの花の写真/子葉の位置/仮説 D を確かめる実験の組み合わせ/発芽するものをすべて/正しい仮説をすべて) | 地学・天気(雲量/雲量 7 は晴れかくもりか/積乱雲の写真/雲の特徴/アメダスをカタカナ 4 文字で) |
| 2023 | 4 分野の記号選択(最も熱を伝えやすい物質/最も軽い気体/食べる部分が茎の野菜/ドーム状火山の噴火と溶岩のねばりけ/上皿てんびんのつり合い) | 物理・輪軸と滑車(半径が 2 倍の輪軸・引く長さ/つり合うおもり/輪軸の応用をすべて選ぶ/動滑車を加えた場合の長さと力) | 化学・結晶と溶解度(結晶の写真の物質名/再結晶/大きな結晶を得る方法の記述/60℃ 109g・20℃ 32g の溶解度計算/蒸発による析出) | 生物・血液循環(心臓に戻る血液の入口/臓器 A の特定/酸素の多い血液の場所と血管名/養分の多い血液の場所) | 地学・月(同時刻の月が 1 日 12 度東へずれる・午後 6 時に東の地平線/午後 6 時に南中する月/5 日後の南中時刻/5 日後の高度/三日月の位置) |
5 大問 × 5 小問の形が動きません。 転写の年表では資料のある 15 年すべてが 5 大問で、小問は 22〜25(精読した 3 年はすべて 25 問)。そのうえで、
- 大問 1 は 3 年とも「4 分野からばらばらに 5 問並べた記号選択の小問集合」で、導入文も「次の問いに答えなさい。答えはア〜エからそれぞれ最も適当なものを 1 つ選び、記号で答えなさい。」と 3 年とも同じ一文でした(この言い回しは転写では 2017・2019・2021・2022・2023・2025 に現れます)。
- 大問 2 =物理・大問 3 =化学・大問 4 =生物・大問 5 =地学の並びが動きません。転写の分類では大問 2 の物理・大問 4 の生物・大問 5 の地学が 2012〜2025 の 14 年、大問 3 の化学が 2018〜2025 の 8 年続いています。精読した 3 年も例外なくこの並びでした。
- ただしその中の細かい単元は毎年入れ替わります(物理は輪軸 → とつレンズ → 磁石、化学は溶解度 → 金属の加熱 → 金属と水溶液、生物は人体 → 種子 → 人体、地学は月 → 天気 → 風)。「大問 5 は地学」は決まっているが「大問 5 は月」ではない、という区別が大事です。
- 大問 1 の 5 問目は前年の出来事からというのが 2 年続きます(2024 は 2023 年 8 月からの宇宙施設滞在、2025 は前年 8 月の WHO の宣言)。2023 は上皿てんびんだったので、3 年連続ではありません。
頻出単元と周期(転写の分類・資料のある 15 年)
- 地学(大問 5): 気象 5 年(2010・2013・2019・2021・2024・2025)、星・星座 2 年(2012・2016)、太陽 2 年(2015・2020)、月 2 年(2017・2023)、地層・岩石 3 年(2014・2018・2022)。気象がいちばん厚く、2024・2025 と 2 年続いています。
- 物理(大問 2): 電気回路・電磁石 5 年(2012・2015・2019・2020・2022・2025)、ばね 4 年(2010・2015・2019・2022)、てこ・つり合い・輪軸 4 年(2012・2013・2021・2023)、音 4 年(2010・2014・2017・2018)、光 3 年(2016・2020・2024)、ふりこ 2 年、滑車 1 年、浮力 1 年(2025 の大問 1 に圧力)。
- 化学(大問 3): 水溶液の性質 3 年、金属と水溶液 3 年(2014・2015・2025)、溶解度・再結晶 2 年(2021・2023)、質量保存・燃焼 3 年(2016・2020・2024)、気体の性質 2 年(2018・2019)、中和 2 年(2012・2022)。
- 生物(大問 4): 人体 5 年(2013・2014・2019・2023・2025)、こん虫・動物の分類 4 年(2010・2018・2020・2022)、生態系 3 年(2012・2015・2021)、植物のつくり・種子の発芽 3 年(2016・2017・2024)。人体がいちばん厚くなっています。
問い方
- 記号選択が主軸です。 精読した 3 年で選択が 56%(2023)・52%(2024)・76%(2025)、残りは短い語句・数値の短答です。記述は 2023 と 2024 に各 1 問ずつ(「大きな結晶を得るにはどのようにすればよいですか。簡単に答えなさい」2023 大問 3(3)、「金属を空気中で加熱すると重さが増加するのはなぜですか」2024 大問 3(1))で、いずれも 1 文で足ります。2025 は記述なしでした。
- 大問 2〜5 は「テーマを 1 つ決めて (1) 用語 →(2)(3) しくみ →(4)(5) グラフ・表からの計算」という下から積む並びが 3 年で共通です。最後の 1〜2 問だけが計算という配置なので、前半の用語で取りこぼさないことが得点に直結します。
- 「すべて選び」(2023 大問 2(3)、2024 大問 4(4)(5))、「カタカナ 4 文字で」(2024 大問 5(5))、「『穴』または『針先』のどちらかで」(2025 大問 2(3))のように、答え方の指定が各年に混じります。
- 実験を並べて条件を比べさせる設問が近年出ます(2024 大問 4 の仮説 A〜D と実験 ①〜⑧、2025 大問 2 の実験 1〜5)。「どの実験とどの実験を比べるか」を答えさせる形は、対照実験の考え方をそのまま聞いています。
8-3. 社会(理科と合わせて 60 分・50 点・大問 3・小問 40 前後)
年度×大問の題材表(精読した 3 年)
| 年度 | 大問 1 =地理(16〜17 問) | 大問 2 =歴史(16 問) | 大問 3 =公民(8 問) |
|---|---|---|---|
| 2025 | 「八雲学園に通う春男さんと夏子さん」の会話。北陸新幹線敦賀延伸を入口に、 伝統的工芸品/リアス海岸/日本海の 2 海流 気比の松原の防災の役割(記述) 本州四国連絡橋/カツオの遠洋漁業 高松市の雨温図/熊本の農作物と水俣病 噴火口の地図記号/「シリコンアイランド」 人口減少のグラフ読み取り/生成 AI /円安の正誤 |
山形の山寺への旅行記。 円仁と平安の出来事/文翔館と大正 夏目漱石の 1000 円札/最上川 新田義貞/延暦寺を建てた人 豊臣秀吉の刀狩/松尾芭蕉と『奥の細道』 徳川綱吉/五・一五事件と 1932 年 |
「自由」をテーマにした文章。 決まりを効力の強い順に並べる 憲法改正の手続き/天皇の国事行為 国民の三大義務 「経済活動の自由」にあたるもの 認められている権利 ジェンダー・ギャップ指数のグラフ 衆院選の女性当選者割合のグラフ |
| 2024 | 「八雲学園に通う太郎さんと花子さん」の会話。2023 年の猛暑と避暑地カード 1〜7 を巡り、 温室効果ガス/エルニーニョ/台風 北海道の野菜と釧路/青森県の形と白神山地 十和田湖と同じ成因の湖 4 県の統計表から栃木県/東京湾アクアライン 箱根の地図/野辺山原の抑制栽培 北陸新幹線の区間/鳥取の農業/阿蘇の草原 政令指定都市のある道県をすべて |
「食料の保存」をテーマにした通史。 大森貝塚/弥生時代 律令の農民の負担と木簡/氷室 12 世紀と壇ノ浦/コロンブス ルイス・フロイス『日本史』と障壁画 五稜郭と函館/北海道開拓と缶詰 満州事変/三種の神器 高度経済成長/フードロス |
東京都知事の節水の呼びかけ。 実践できる節水の具体例を書く 地方税でないもの/国庫支出金 地方公共団体の仕事 首長と地方議会/リコール 2023 年 4 月の道路交通法改正 空欄の語句 |
| 2023 | 火山をテーマにした文章。 シラス台地/サツマイモの円グラフ 大隅半島の地図/嬬恋村の農業 日本ジオパーク/西九州新幹線の区間 長崎の世界遺産/火砕流 洞爺湖/昭和新山/岐阜県 三宅島の 2 万 5 千分の 1 地形図 2 問 地熱発電/火山の位置を地図で確認 |
「お風呂」をテーマにした通史。 『魏志』倭人伝/屈葬/飛鳥の仏教 光明皇后と奈良の建造物 北条政子の演説と承久の乱 石川五右衛門と錦絵 福沢諭吉と緒方洪庵/大正の文化 戦後の国際関係/石油危機 1980 年代の家庭/ユズ湯 |
2022 年 7 月の参議院議員選挙と 8 月の国会。 改選議席数/参院選の投票方法 臨時国会/内閣総辞職 二院制の長所(記述) 衆議院の特徴/空欄を漢字で 国務大臣の人数 |
3 大問・40 問前後という形と、大問 1 =地理・大問 2 =歴史・大問 3 =公民(8 問)の並びが動きません。 転写の年表では 2010〜2025 の 16 年すべてが 3 大問・35〜41 小問で、精読した 3 年は大問ごとの小問数が 16-16-8(2023 のみ 17-16-8)とほぼ同じでした。
- 大問 3 は 8 問固定で、公民のうち三権分立・憲法・地方自治が回っています(転写の分類で三権分立 6 年・憲法 4 年・地方自治 3 年・財政 2 年)。2021〜2025 は憲法と政治の枠が 5 年続いています。
- 大問 1 と大問 2 は長い文章か会話文を 1 本読ませ、下線部と空欄に沿って 16 問という作りです。2024・2025 は大問 1 が「八雲学園に通う◯◯さんと◯◯さん」の会話で始まりました(2 年連続)。2025 は大問 2 も八雲学園の生徒の旅行記で、学校名を登場させる導入文がこの学校の癖です。
- 大問 2 の通史は「テーマを 1 つ決めて縄文から現代まで一気に下る」形(2023 お風呂・2024 食料の保存)と、「1 つの土地の歴史をたどる」形(2025 山形)が交替します。どちらも時代が飛ぶので、時代の順番があいまいだと答えにくくなります。
頻出単元と周期(転写の分類・2010〜2025 の 16 年)
- 地理(大問 1): 日本の地形 6 年(2013・2014・2015・2016・2019・2021・2023)、都道府県・地域の同定 6 年(2011・2012・2017・2018・2022・2024)、産業 2 年(2010・2025)、気候・雨温図 1 年(2020)。地形と都道府県がほぼ交互に主役になり、どちらの年でも農業・工業・交通・エネルギーの小問が混ざります。
- 地形図の読図は、精読した 3 年すべてに登場しました(2023 三宅島の 2 万 5 千分の 1 地形図で 2 問、2024 箱根の地図、2025 噴火口の地図記号)。
- 歴史(大問 2): 江戸時代 6 年(2012・2014・2016・2018・2021・2023・2025)、飛鳥・奈良 3 年(2010・2011・2013)、原始・古代 2 年(2020・2024)、鎌倉・室町 1 年、平安 1 年、近代の戦争 1 年、文化史 1 年。江戸が最も厚いのですが、実際にはどの年も縄文から現代まで通しで出るので「主役の時代」の意味は薄くなります。
- 公民(大問 3): 三権分立・国会・内閣・裁判所 6 年(2010・2011・2014・2015・2018・2023)、日本国憲法 4 年(2017・2021・2022・2025)、地方自治 3 年(2012・2024)、財政・税 2 年(2019・2020)、国際社会 1 年(2013)、経済・労働 1 年(2016)。
- 前年〜前々年の出来事が入口になるのは 3 年連続で確認できました(2023 は 2022 年 7 月の参院選と 9 月の西九州新幹線、2024 は 2023 年の猛暑・都知事の節水呼びかけ・4 月の道路交通法改正、2025 は 2024 年 3 月の北陸新幹線敦賀延伸・6 月のジェンダー・ギャップ指数・生成 AI・円安)。
問い方
- 記号選択が主軸です。 精読した 3 年で選択が 80%(2023)・75%(2024)・80%(2025)。短答は 7〜10 問、記述は 0〜1 問です。
- 選択肢の聞き方が「正しいものを 1 つ」と「適当でないものを 1 つ」の 2 種類しかなく、3 年ともその両方が何度も出ます。転写では「下線部◯について……次の中から 1 つ選び、記号で答えなさい」の言い回しが 2014・2017・2018・2019・2020・2021・2023 に現れます。「適当でない」の見落としが、この学校では最大の失点源になります。
- 選択肢は 4 つの文で、それぞれが 1〜2 行の説明文です。語句を知っているだけでは足りず、文の中の年代・場所・人物のどこか 1 か所が違うという作りです。
- 短答は「漢字で答えなさい」「解答欄に合わせて」「カタカナで」「ひらがなで」と字種の指定がつきます(2023 に 3 問、2024・2025 に各 1 問)。
- 記述は 1 問だけで、字数指定なし・解答欄 1〜2 行。3 年の実例は「二院制にどのような長所がありますか」(2023)、「あなたが実践できる『節水』の具体例を 1 つ」(2024)、「気比の松原にはどのような防災の役割がありますか」(2025)。知識を 1 文で言い換えるか、自分の生活から具体例を出すかのどちらかで、長い論述ではありません。
- グラフ・表・地図の読み取りが各年に 2〜4 問あります(2023 サツマイモの円グラフ・地形図・火山の位置、2024 4 県の統計表・箱根の地図、2025 雨温図・人口のグラフ・ジェンダー指数のグラフ・女性当選者割合のグラフ)。
8-4. 国語(50 分・100 点・大問 3・小問 30〜34。2010〜2019 の資料のみ)
2020 年度以降の問題文が資料に無い(著作権処理の関係で掲載されない年が多い)ため、以下は 2010〜2019 年度に限った話です。直近の形式は市販の過去問集で確認してください。精読したのは 2017・2018・2019 の 3 年です。
年度×大問の題材表(精読した 3 年)
| 年度 | 大問 1 | 大問 2 | 大問 3 |
|---|---|---|---|
| 2019(30 問) | 漢字(読み 5 問・書き取り 5 問) | 物語文(黒川裕子『奏のフォルテ』)11 問。仮入部の吹奏楽。 「顔を真っ赤にして」の気持ちを書く/空欄の「◯◯顔」 無言の理由/表現技法/27 字の抜き出し 「ぞんざい」の意味/ヒゲクマの気持ち 2 問 ひらがな 2 字の空欄/「不思議」の中身を本文の言葉で 「ため」に続く 15 字以内 |
説明文(高槻成紀『動物を守りたい君へ』)9 問。 接続語 2 つ/ペット産業が発展した理由 熟語の組み立てが 1 つだけ違うもの 「商品」の中身を説明/「目をつけて」の使い方 ことわざ/抜き出し 2 問/内容に合うもの |
| 2018(30 問) | 漢字(読み 5 問・書き取り 5 問) | 物語文(角田光代『さがしもの』)10 問。 品詞が形容動詞のもの/25 字以内の抜き出し 一文節の抜き出し/二文の最初の 7 字 共通する漢字 1 字 「欠点を見つけて悪く言う」慣用句 気持ちの選択 2 問/個室に移された理由を 40 字以内 内容に合うもの |
説明文(田中修『植物はすごい』)10 問。 接続語 2 つ/「価値のある」の意味 人工授粉を行う理由の記述 「そんな事情」の説明と抜き出し 熟語の組み立て/「偶然」の対義語 内容の選択 2 問 |
| 2017(34 問) | 漢字(読み 5 問・書き取り 4 問) | 物語文 11 問。 「断った」と同じ意味/「きっと」が直接かかる部分 「ちゃかす」の意味/品詞名 情景の説明(記述)/様子の選択 10 字以内の抜き出し/たとえの説明 空欄補充 2 問/理由の記述 |
説明文(顔と表情)14 問。 説明の選択/慣用句の空欄 3 つ 段落に入る文/比較する理由の記述 接続語 3 つ/抜き出し 4 問 内容に合うもの |
漢字だけの大問 1 → 物語文 → 説明文という並びが 2017〜2019 の 3 年連続です。ただし転写の年表を見ると 2015・2016 は漢字が大問 3(最後)に置かれており、この並びが定着したのは 2017 からと読めます。大問数は 2010〜2019 の 9 年で 2〜4(ほとんどの年が 3)、小問は 21〜36 と、算数・理科・社会に比べると年ごとの振れがあります。
頻出単元と問い方(精読した 3 年)
- 漢字は読み 5 問・書き取り 5 問の 10 問です(2018・2019)。2017 は読み 5 問・書き取り 4 問。中学入試の標準的な語(形相・帰省・皮革・干潮・存亡/創刊・反射・招待・営む・取得・現象・停留所)で、難読の当て字は出ていません。漢字だけで 10 問=小問の 3 分の 1 なので、ここは満点を狙う場所です。
- 記号選択と抜き出しが本体です。3 年の内訳は短答(多くが抜き出し)47〜53%、記号選択 37〜44%、記述 9〜13%。
- 記述は 3〜4 問(2017 年 3 問、2018 年 3 問、2019 年 4 問)。字数指定があるものとないものが混ざります(2018「四十字以内」、2019「『ため』に続くように十五字以内」、2017・2018 は「説明しなさい」で指定なし)。長い論述はなく、1〜2 文で足りる分量です。
- 抜き出しに字数の枠が付くのが 3 年とも共通です(「十字以内でぬき出して」2017、「二十五字以内でぬき出して」2018、「二十七字」2019)。指定字数を数えて本文を探す練習が直接効きます。
- 語句・文法・知識の設問が各大問に必ず混ざります。品詞名(2017 大問 2・2018 大問 2)、熟語の組み立てが 1 つだけ違うもの(2018 大問 3・2019 大問 3 と 2 年連続で同じ聞き方)、慣用句・ことわざ(2018・2019)、対義語(2018)、語句の意味(2017・2019)、表現技法(2017・2019)、接続語の空欄(2017・2018・2019 の 3 年連続)。読解の力とは別に、知識の問題集を 1 冊仕上げる価値があります。
- 各読解の最後は「この文章の内容に合っているものを次から一つ選び、記号で答えなさい」が 3 年とも置かれています(2017 大問 3 問八、2018 大問 2 問十・大問 3 問九、2019 大問 3 問九)。全体を見渡す設問なので、本文を読み終えてすぐ手をつけない方がよい枠です。
- 物語文は小学生・中学生が主人公で部活や家族が題材です(2018 祖母と本、2019 吹奏楽部の仮入部)。説明文は身近な自然科学・社会(2018 パイナップルと受粉、2019 ペットとイヌ、2017 顔と表情)で、難解な評論ではありません。
9. しばらく出ていない単元(復活の警戒)
転写の単元分類(2010〜2025)で、大問の主要単元として数えたものです。精読していない年の細部は保証しません。最終確認年度は、その単元を大問として最後に確認できた年度を指します。
| 科目 | 単元 | 大問で出ていた年 | 最終確認年度 | 状況 |
|---|---|---|---|---|
| 算数 | 推理・論理 | 2012・2013・2014・2015・2016・2017・2020 | 2020 年度 | 16 年で 7 回と多いのに 2021 以降 5 年ありません。戻る候補の筆頭とみています |
| 算数 | 水量・容器と水の高さ | 2012・2015・2018・2020 | 2020 年度 | 3 年周期で来ていましたが 2020 以来 5 年なし。2023 は小問(大問 2(4))で復帰しています |
| 算数 | 食塩水の濃度 | 2018・2021 | 2021 年度 | 大問としては 2021 以来 4 年なし。2023 は小問に出ています |
| 算数 | 平面図形の求積 | 2011・2018 | 2018 年度 | 大問としては長く空いています。角度は小問で毎年出ています |
| 算数 | 仕事算・過不足算 | 仕事算 2014、過不足算 2022 | 2022 年度 | 近年は小問集合に降りています(2025 大問 2(1) が仕事算) |
| 理科 | 音 | 2010・2014・2017・2018 | 2018 年度 | 2018 以来 7 年なし。物理で最も長く空いています |
| 理科 | 星・星座 | 2012・2016 | 2016 年度 | 大問としては 9 年なし。2025 は大問 1 の小問(ベガ)で顔を出しました |
| 理科 | 太陽(南中・日周運動) | 2015・2020 | 2020 年度 | 5 年周期。2020 以来 5 年なし。2024 は大問 1 の小問 |
| 理科 | 地層・岩石 | 2014・2018・2022 | 2022 年度 | 4 年周期で来ているので次の候補 |
| 理科 | 中和/気体の発生と性質 | 中和 2012・2022、気体 2018・2019 | 2022 年度 | 化学で空いている枠 |
| 理科 | こん虫・動物の分類 | 2010・2018・2020・2022 | 2022 年度 | 2022 以来 3 年なし。2025 は大問 4(5) の小問で顔を出しました |
| 社会 | 財政・税 | 2019・2020 | 2020 年度 | 大問 3 の主役として 2020 以来 5 年なし |
| 社会 | 国際社会・国際協力 | 2013 | 2013 年度 | 12 年空いています。2025 は小問(ジェンダー・ギャップ指数)で顔を出しました |
| 社会 | 経済・労働 | 2016 | 2016 年度 | 9 年空いています |
| 社会 | 気候・雨温図 | 2020 | 2020 年度 | 大問 1 の主役としては 5 年なし。2025 は小問(高松市の雨温図) |
| 社会 | 歴史で主役になっていない時代 | 平安 2019、鎌倉・室町 2022、近代の戦争 2015 | 2022 年度 | 主役の時代としては空いている枠です。ただし通史の作りなので、どの時代も小問では毎年出ます |
| 国語 | 漢字の大問が最後に来る並び | 2015・2016 | 2016 年度 | 2017 以降は大問 1 です。漢字を最初に片付ける前提だけで練習しない方が安全です |
| 国語 | 記述が大問の主役になる年 | 2010(大問 2)・2013(大問 1) | 2013 年度 | 2017 以降の並びが続く保証はありません |
| 国語 | 文法(品詞・活用)が主役 | 2013 | 2013 年度 | 品詞・敬語の知識は薄くしないでおきます |
10. 形式面の注意
- 記述はどの科目も少なめです。 算数は精読した 3 年とも 0 問(全問が答えのみの短答、2024 の大問 5 だけ記号選択)。理科は 0〜1 問、社会は 0〜1 問で、いずれも 1 文か 1〜2 行。国語は 3〜4 問で、四十字以内・十五字以内のような短い指定が付くことがあります。長い論述の練習は、この学校のためには要りません。
- 字数指定は、算数・理科・社会にはありません。国語は抜き出しに「十字以内」「二十五字以内」「二十七字」のような枠が付き、記述にも「四十字以内」「十五字以内」が混ざります。読解の大問の頭に「字数制限のある解答については、特別の指示がない限り、句読点や符号も一字として数えます」と印刷されています(2017〜2019 の 3 年)。
- 作図は、精読した 3 年に自分で図やグラフを描かせる設問が算数・理科・社会のいずれにもありませんでした。理科は転写では「作図あり」となっている年がありますが、精読した 3 年には見当たりません。
- 円周率は算数で「ただし、円周率は 3.14 とします」と設問ごとに印字されます(2025 大問 2(6)(9) で確認)。2023・2024 では円周率を使う設問自体が出ていません。
- 答え方の指定が各科目に散らばります。算数「最も簡単な整数の比で」、理科「すべて選び」「カタカナ 4 文字で」「『穴』または『針先』のどちらかで」、社会「漢字で」「解答欄に合わせて」「ひらがなで」「カタカナで」、国語「ひらがな二字で」「『ため』に続くように」。設問文の末尾を読み飛ばさないことが、全科目共通の注意になります。
- 社会の選択肢は「正しいもの」と「適当でないもの」の 2 種類しかありませんが、その両方が同じ大問の中で何度も入れ替わります。ここが最も事故が起きやすいところです。
- 理科と社会は合わせて 60 分(各 50 点)です。理科 25 問・社会 40 問で合計 65 問なので、解く順番と時間配分を自分で決めておく必要があります。理科を 25 分・社会を 35 分あたりで区切る想定になります。社会だけで 40 問あるので、社会を 35 分としても 1 問 50 秒。選択肢 4 つを読み切る速さが要ります。社会の大問 3(公民 8 問)は最後にあるので、時間切れで丸ごと落とすと 8 問です。
- 算数は 50 分・5 大問 20 小問で、単純平均は 1 問 2 分半です。大問 1 の計算 5 問と大問 2 の 9 問で 14 問あるので、前半 14 問を 25 分以内に収めて大問 3〜5 に各 8 分を残す配分になります。国語は 3 大問 30 問前後のうち 10 問が漢字で、読解 2 本を 40 分強で処理する配分です。記述の解答欄は 1〜2 行です。
- 図表の量は科目でだいぶ違います。算数は図のある小問が 3 割前後で、図は「右の図」「次の図」として与えられます。理科は図・写真・グラフのある小問が約半分(転写では 52%)で、写真から結晶や雲や花を見分ける設問があります(2023 大問 3(1)、2024 大問 4(1)・大問 5(3))。図鑑や写真で見た経験がそのまま効きます。社会は図表のある小問が 15% 程度で、ほとんどは文章と選択肢を読む問題です。
- 単位はすべて設問文と選択肢に印字されています(cm・g・℃・cm³ など)。単位を自分で補う設問は、精読した 3 年にありませんでした。
11. 学年別ロードマップ(小 4 スタートを前提に)
| 段 | この学校に向けて何をするか | この学校での重み |
|---|---|---|
| 小 4(土台) | 計算の正確さ(分数・小数・単位換算)を最優先に。図形は角度と面積の基本、理科は身のまわりの観察(雲・月・植物・磁石)、社会は都道府県の位置と形、国語は漢字と音読。この学校で最終的に効く入口は「計算の工夫」と「一行問題を式で解く習慣」 です | 差はほぼ付きません。時間計測はまだ不要。ただし計算だけは早く固めるほど後が楽になります |
| 小 5(幅) | 週の器は「平日 15 分×5 + 週末 60 分」を基本形にします。平日 15 分は計算と、国語の漢字 10 問・知識問題を毎日。週末 60 分はその週の単元 1 つに充てます。算数の単元は 8-1 の題材表を「小 5 で全分野を一巡する単元リスト」として使い、速さ → 食塩水 → 売買損益 → 平均算 → 和差算 → つるかめ算(2 種類のものの個数を合計から求める・受験用教材の単元) → 仕事算(全体を 1 とおいて日数を求める・受験用教材の単元) → 通過算(列車が橋や人を通り過ぎる時間・受験用教材の単元) → 角度 → 規則性 → 数の性質 → 立体 の順に置きます。理科は物理・化学・生物・地学の 4 分野を均等に。社会は地理(地形・都道府県・産業)と歴史の通史を一巡し、公民は憲法・三権分立・地方自治の 3 本。国語は説明文と物語文の両方を、抜き出しの字数条件つきで解きます。ただし国語は 2020 年度以降の問題文が資料に無い(→ 13 節)ので、直近の形式は市販の過去問集で確かめてください | 一行問題を全分野ひととおり学び終えることが、そのまま得点になる学校です。難問に手を出すより、標準問題を穴なく回す方が効きます |
| 小 6(仕上げ) | 7 節の 8 項目。夏以降は年度通しで時間を計る演習を主にします。算数は「前半 14 問を 25 分」、理科・社会は「合わせて 60 分」の配分をつくり、解く順番を固定します。過去問は 3 年分を 2 周し、2 周目は時間短縮を狙います | 座席が決まっている学校なので、ここでの通し演習の効果が大きくなります。問題用紙の見取り図を頭に入れ、迷わず手が動く状態を作ります |
この学校は小 4 から始めるとどこで差がつくか。 差がつくのは小 5 での全分野の一巡と、小 6 の時間配分づくりです。算数は 20 問中 14 問が計算と一行問題、社会は 40 問の 8 割が記号選択、理科は 25 問の半分以上が記号選択で、どれも「知っていれば取れる」設問が主体です。だから難問を追う時間より、標準的な単元を穴なく回して速く正確に処理する時間の方が効きます。小 4 で計算、小 5 で全分野の一巡、小 6 で時間配分、という順番がそのまま最短路になります。理科・社会が合わせて 60 分という配分の練習だけは、小 6 の秋以降に必ず入れておきたいところです。
12. この学校と併願するなら
観点は勉強が転用できるかだけです。同じ形式・同じ頻出単元・同じ問い方なら、過去問演習が二重に効きます。難易度・偏差値帯・合格可能性・通学圏は扱いません。
- 新島学園中学校(群馬県・共学)— 算数・国語の 2 科目がともに近い組み合わせです。理科・社会は比較できません。
- 帝京大学中学校(東京都・共学)— 算数・社会・理科の 3 科目が近い組み合わせです。国語は比較できません。
- 東京成徳大学中学校(東京都・共学)— 理科が最も近く、算数・国語も近い一方、社会はやや離れます。
8 校の一覧・記述量・注意は 併願候補ページ へ。
- 科目別では、算数が近いのは星野学園・千葉日本大学第一・東海大学付属浦安・新島学園、理科は東京成徳大学・山手学院・帝京大学、社会は本郷・帝京大学・山手学院、国語は本郷・千葉日本大学第一・東海大学付属浦安・新島学園です。4 科目を 1 校でまとめて回したいなら山手学院がバランスの良いところです。
- 2027 年度は、帝京大学が 2 月 1 日・2 月 3 日、東京成徳大学が 2 月 1 日・2 月 2 日・2 月 5 日の同じ時間帯に八雲学園と入試が重なる回があります。同じ日の同じ時間帯に重なる回は、どちらか一方しか受けられません。
- 本校は 2 科(国語・算数)と 4 科の選択制です。2 科で受ける計画なら、併願先が 4 科目校の場合、理科・社会は本校の準備とは別に立てる必要があります。
- 近さは科目ごとの出題構造の距離(0〜100・100 が最も近い)で、同じ問題が出るという意味ではありません。
13. 資料の限界
- 入試回が特定できません。この分析に使った転写データは 1 年につき 1 冊で、回の区別がありません。八雲学園の入試は複数回制で、2027 年度の募集要項では第 1 回・第 2 回・特待チャレンジ・得意 2 科目・未来発見が予定されています(日程と科目は 1 節)。ここで扱った 1 冊は第 1 回相当として読んでいます。第 2 回以降が同じ形かどうかはこの資料では確かめられません。回ごとの実物は学校配布・市販の過去問集で確認してください。
- 年度は 2010〜2025 年度で、2026 年度は含まれません。設問文まで精読したのは算数・理科・社会が 2023〜2025 の 3 年、国語が 2017〜2019 の 3 年です。それ以前の年については、転写データの単元分類(大問ごとの主要単元)を数えたものだけを「転写の分類では」と断って書きました。
- 国語は 2020 年度以降の問題文が資料にありません(著作権処理の関係で掲載されない年が多いためで、学校が出していないわけではありません)。8-4 節に書いたことは 2010〜2019 年度に限った話です。
- 転写には読み取りが不確かな冊があります(算数 16 年中 6 年、理科 15 年中 13 年、社会 16 年中 4 年)。精読した年でも、図そのものは転写されず図の説明文になっているため、図から読み取る設問の細部には推定が混じります。「〜のように見える」と書いた箇所は題材からの推測で、裏づけとなる資料はありません。
- 設問ごとの配点は問題冊子に印刷されていません。科目全体の配点(国語 100 点・算数 100 点・理科 50 点・社会 50 点)は募集要項によるものです。
- ここでは出題の形と中身だけを見ています。難易度・合格可能性・入試結果・学校の方針には触れていません。
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数字はすべて出所つきで、換算や評価語は足していません(→ 方法論)。合格可能性・お子さんとの相性は扱いません。更新 2026-08-17。
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