関東中学受験データasmon.ai/kanto — 265校・出所つき保存した学校

北豊島中学校の過去問分析

女子私立東京都荒川区

重要結論

  1. 算数は精読した 4 年(2022・2023・2024・2026)すべてで大問 7・小問 26〜28 問。27 問前後のうち前半 19 問(大問 1〜3)が、毎年ほぼ同じ設計図で作られています。
  2. 残る大問 4〜7 の 4 枠は毎年作り直され、精読した 4 年で同じ単元が同じ場所に来たことは一度もありません。
  3. 国語も精読した 3 年(2014・2015・2016)とも大問 6 つの並びが同じで、大問 1〜5 の 30 問前後がすべて知識・語彙・パズル、読解は最後の 1 題だけです。

今週やること

  1. 算数の大問 3 (1)「小数第 1 位まで計算したときの商とあまり」を 4 年分(2022・2023・2024・2026)続けて解きます。
  2. 算数の大問 1・2・3 だけを年度を変えて解きます(計算 8 問・逆算 5 問・一行問題 6 問)。
  3. 国語の大問 1〜5 だけを年度を変えて解きます(漢字 20 問と熟語・パズル・慣用句・並べ替え)。

分析年度: 2022〜2026 年度
資料の範囲: 算数 4 年分/国語は 2014〜2016 年度/理科・社会は 2022 年度のみ
原本確認範囲(精読した年): 算数 4 年・国語 3 年・理科 1 年・社会 1 年
制約: 精読した冊子には入試回(一般・特待◯回のように、同じ学校が日を変えて行う入試のそれぞれ)の表記が無く、ここに書いたことがどの回のものかは分かりません。国語は 2017 年度以降の問題文が資料にありません(→ 13 節)。

詳しい根拠を見る
  1. 大問数の変化点
  2. 1. この学校の基本情報
  3. 2. このページでわかること
  4. 3. まず結論だけ(10 行)
  5. 4. 資料の状況
  6. 5. 一番大きな結論
  7. 6. この学校らしさが出る場所
  8. 7. 今からやるなら(優先順)
  9. 8. 科目別の詳細
  10. 9. しばらく出ていない単元(復活の警戒)
  11. 10. 形式面の注意
  12. 11. 学年別ロードマップ(小 4 から始める場合)
  13. 12. この学校と出題構造が近い学校
  14. 13. 資料の限界

大問数の変化点

  • 国語: 6 題(2011 年度から、大問数を数えられた資料 5 冊すべて・数えられなかった年 2012。最新の資料は 2016 年度)。前回の変化: 2010 → 2011 の間に 5 題 → 6 題。変化の履歴: 1 回: 2011
  • 算数: 7 題(2010 年度から、大問数を数えられた資料 11 冊すべて・数えられなかった年が 6 年。最新の資料は 2026 年度)。前回の変化: なし(2010〜2026 年度の、数えられた資料 11 冊で変化なし)。変化の履歴: 0 回

変化の間隔は過去の事実で、次の変化の時期を示すものではありません。全校の一覧は 出題の型の変化点。

更新 2026-08-20。


1. この学校の基本情報

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項目 内容
所在地 東京都荒川区
男女 女子校(全日制課程)
入試回と日程・科目 一般 2 月 1 日午前(2 科=国語・算数)
特待 1 回 2 月 1 日午後(2 科)
特待 2 回 2 月 2 日午後(2 科または 4 科。特待の回で 4 科を選べるのはこの回だけ)
特待 3 回 2 月 5 日午後(2 科)
英語での受験 2 月 1 日午後
適性検査での受験 2 月 1 日午後
自己表現入試「好きなこと」 2 月 2 日午後・2 月 5 日午後
試験時間・配点 国語・算数は各 45 分・各 100 点
特待 2 回で 4 科を選んだときの理科・社会は 2 科目あわせて 45 分・各 25 点(あわせて 50 点)
英語での受験は英語 45 分 100 点+英会話 45 分(ネイティブの先生を含みます。英会話の配点は募集要項で確認してください)
適性検査での受験は検査Ⅰ(読解・記述)・検査Ⅱ(分析・思考)が各 45 分 100 点
自己表現入試「好きなこと」はテーマを各自で設定した約 10 分のプレゼンテーションと質疑応答(配点は公表されていません)
面接 一般・特待・適性検査の各回に面接があります(初回のみなど回によって条件が異なります。詳しい条件は募集要項で確認してください)

上の表は 2026 年度の募集要項による内容です。

いまの小 6 は 2027 年 2 月、小 5 は 2028 年、小 4 は 2029 年の入試を受けます。


2. このページでわかること

このページは、どんな問題が出るか・家で何をやるかだけを扱います。難易度・偏差値・合格可能性・入試結果は扱いません(偏差値 / 募集要項・入試結果)。

過去問そのものの回し方は 過去問の使い方、受験用語は 用語集 にまとめてあります。

以下、大問(問題の大きなかたまり)・小問(その中の一問)という言い方をします。


3. まず結論だけ(10 行)

「3. まず結論だけ(10 行)」を開く(上の要約と同じ内容です)

結論

  1. 算数は精読した 4 年(2022・2023・2024・2026)すべてで大問 7・小問 26〜28 問。27 問前後のうち前半 19 問(大問 1〜3)が、毎年ほぼ同じ設計図で作られています。
  2. 残る大問 4〜7 の 4 枠は毎年作り直され、精読した 4 年で同じ単元が同じ場所に来たことは一度もありません。
  3. 国語も精読した 3 年(2014・2015・2016)とも大問 6 つの並びが同じで、大問 1〜5 の 30 問前後がすべて知識・語彙・パズル、読解は最後の 1 題だけです。

家でやること 3 つ

  1. 算数の大問 1・2・3 だけを年度を変えて解きます(計算 8 問・逆算 5 問・一行問題 6 問)。
  2. 国語の大問 1〜5 だけを年度を変えて解きます(漢字 20 問と熟語・パズル・慣用句・並べ替え)。
  3. 算数の大問 4〜7 に向けて、割合と比・速さ・規則性・平面図形を中心に単元の幅を用意します。

今週やる 1 つ

  1. 算数の大問 3 (1)「小数第 1 位まで計算したときの商とあまり」を 4 年分(2022・2023・2024・2026)続けて解きます。

注意

  1. 精読した冊子には入試回(一般・特待◯回のように、同じ学校が日を変えて行う入試のそれぞれ)の表記が無く、ここに書いたことがどの回のものかは分かりません。国語は 2017 年度以降の問題文が資料にありません(→ 13 節)。

4. 資料の状況

どの年をどこまで見たかを、3 つに分けて書きます。精読した年(設問文まで読んだ年)/構成だけ数えた年(大問の並びだけを数えた年)/資料のある年(転写が存在する年)。転写=過去問の紙面を文字データに起こしたもの、です。

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科目 精読した年 構成だけ数えた年 資料のある年 判読の確度
算数 4 年(2022・2023・2024・2026) 0 年 12 年(2010〜2016、2020、2022〜2024、2026) 高。式は数式として起こされていて、分数・小数の細部まで読めます
国語 3 年(2014・2015・2016) 0 年 7 年(2010〜2016) 高。ただし 2017 年度以降の問題文が資料に無い(著作権処理の関係で掲載されない年が多い)
理科 1 年(2022) 0 年 1 年(2022) 中。図の内容は文字での説明として入っているので、図そのものは見られません
社会 1 年(2022) 0 年 1 年(2022) 中。同上
  • 収録冊子の校名は全校・全冊で照合済みです(別校の冊子が混じっていた場合はこの節に明記しています)。
  • 入試回は資料からは特定できません。使っている過去問データベースは 1 校×1 年×1 科目につき 1 冊しか収録しておらず、精読した冊子のどこにも「一般」「特待◯回」といった回の表記がありません。2022 年度だけ理科・社会が入っているので、その年は 4 科の回の冊子である可能性がありますが、断定はしません。本文の「毎年」「◯年連続」は、あくまで「この 1 系列の冊子を年度順に並べたときに」という意味です。
  • 2026 年度の募集要項によれば、国語・算数はどの回も各 45 分・各 100 点、4 科を選べるのは 2 月 2 日午後の 1 回だけで、そこでの理科・社会は 2 科目あわせて 45 分・あわせて 50 点です。ただし精読した 2022 年度の理科は 30 小問、社会は 31 小問あり、合計 61 小問を 45 分で解く分量とは合いにくいところです。2022 年度当時の時間割が今と違った可能性があるので、理科・社会の時間配分は必ず最新の要項で確認してください。
  • 満点・設問別の配点は、どの科目のどの年度の冊子にも印刷されていません。
  • 2 月 1 日午後・2 月 2 日午後・2 月 5 日午後には、国算 2 科で受ける回のほかに、英語で受ける回、適性検査で受ける回、自己表現(プレゼンテーション)で受ける回が同じ時間帯に並んでいます(2026 年度要項)。この分析はあくまで国語・算数(と 4 科の理科・社会)の冊子についてのもので、英語・適性検査・プレゼンテーションの中身は資料にありません。

5. 一番大きな結論

算数は、同じ種類の問題が同じ場所に出ることが、きわめてはっきりしている学校です。 精読した 4 年(2022・2023・2024・2026)すべてで大問は 7 つ、小問は 26〜28 問、そして前半 3 つの大問の中身が完全に同じ役割で並びます。以下ではこれを出題位置(大問の番号と順番)と呼びます。大問の番号ごとに決まった種類の問題が座っている、という意味です。

  • 大問 1 = 計算 8 問。導入文は 4 年とも「次の計算をしなさい。」の一文だけです。
  • 大問 2 = 逆算(□ にあてはまる数を求める計算)5 問。導入文は 4 年とも「次の □ の中にあてはまる数を答えなさい。」。
  • 大問 3 = 一行問題(数行で終わる短い文章題)6 問。導入文は大問 2 と同じ文です。しかも (1) は 4 年とも「◯◯ ÷ ◯◯ を小数第 1 位まで計算したときの商は □、あまりは □ です」(2022 は 192.6÷4.7、2023 は 6.42÷18.3、2024 は 82.7÷13.2、2026 は 51.4÷7.9)。数字だけ入れ替えた同じ問題が 4 年続いています。

つまり 27 問前後のうち 19 問(大問 1〜3)は、毎年ほぼ同じ設計図で作られています。ここは「同じ問題が出る」に近いところです。

一方で大問 4〜7 の 4 枠は毎年作り直されます。精読した 4 年で同じ単元が同じ出題位置に来たことは一度も無く、規則性・割合・つるかめ算(2 種類のものの個数を合計から求める)・時計算・資料の読み取り・速さ・平面図形・円とおうぎ形・図形の移動・売買損益が、年ごとに入れ替わって座ります。ここは「単元の幅を用意する」勉強になります。

国語も、精読した 3 年(2014・2015・2016)は 6 つの大問の並びがまったく同じで、しかも大問 2〜5 の指示文が同じ文です。大問 1 が漢字 20 問、大問 2 が「( )+漢字 1 字」に入る熟語を 4 択で選ぶ 4 問、大問 3 が表から二字熟語をさがすパズル、大問 4 がからだの一部を使った慣用句 4 問、大問 5 が 5 つの文の並べ替え、大問 6 が物語文の読解。大問 1〜5 の 30 問前後がすべて知識・語彙・パズルで、読解は最後の大問 1 つだけ、という作りが 3 年続きます。

したがって、過去問の使い方は次の 2 本立てになります。

  1. 同じ大問を、年度を変えて解く — 算数の大問 1・2・3 だけを何年分も、国語の大問 1〜5 だけを何年分も。ここは形も指示文もほぼ動かないので、反復がそのまま得点に変わります。
  2. 1 年分を、時間を計って解く — 算数は 45 分で 27 問、国語は 45 分で 38 問前後。1 問あたりの持ち時間が短いので、通し演習で「戻らない・詰まったら飛ばす」を体に入れる必要があります。

注意してほしいのは、「同じ問題が出る」のではなく 「同じ種類の問題が同じ場所に出る」 ということです。算数の大問 3 (1) のように数字だけ替えた同じ問題も現に 4 年続いていますが、多くは「同じ出題位置に同じ作りの別の問題」です。


6. この学校らしさが出る場所

  • 国語の「熟語パズル」。 表の中から上下・左右の並びで二字熟語を 11 個(年により 12 個)さがし、見つけた熟語を塗りつぶすと漢字が 1 字浮かび上がります。精読した 3 年とも大問 3 に固定で、指示文もほぼ同じです。他ではあまり見ない形の問題が、毎年同じ出題位置にあります。
  • 国語の「並べ替え」。5 つの文を意味の通る順に並べ直す問題が、精読した 3 年とも大問 5 にあります。しかも「①と⑤の順番はそのままで変わらない」という条件付きで、実質は真ん中 3 つの並べ替えです。
  • 算数の題材が生活に寄っています。精読した 4 年で出たのは、ペンキの缶の買い方(0.7 L 缶と 1.5 L 缶で費用を安くする)、クッキーとチョコレートの代金、イベントの参加費、ハンドボール投げの記録、新幹線の運行グラフ、正方形の土地に作った花だんと通路、折り紙。世界一高い建物の高さを別の建物の高さと比べる概数の問題(2023)のような、身の回りや時事に寄せた素材もあります。
  • 算数の最後の大問が「説明させる」方向に寄っています。2024 は「多角形の内角の和」を、三角形への分割と外角の和という 2 通りの筋道で誘導してから「七角形は何度か、どう考えたか説明しなさい」と聞きます。2026 は分数を三角形状に並べた規則性で、9 段目までの総和と考え方を書かせます。答えより過程を見る問いが、最後の 1 問に置かれているように見えます。
  • 社会(2022)が「自分の考え」を求めます。十七条憲法の「和を以って貴しとなし」を現代の生活にどう生かすか、地形図で川の近くに神社が多いのはなぜか。知識を答えたあとに一言考えを書かせる作りが、3 大問のうち 2 つに入っていました。
  • 国語の読解は物語文で、動物や子どもの心情を扱います。2014 は川の魚(クロエ)の話、2015 は夜の川に出かける少女(イズミ)の話、2016 は文房具屋と猫と水仙のけしゴムの話。説明文・論説文は精読した 3 年には出ていません。

7. 今からやるなら(優先順)

想定している学年: 受験学年(小 6)の、過去問演習に入っている段階を前提にしています。小 5 以前なら、この節は「最終的にここへ向かう」地図として読み、日々は基礎(計算の正確さ・漢字語彙・単元の一巡)を先に進めてください。学年別の入り方は 11 節に書きました。

各項目の根拠(年度と実例)は 8 節(科目別の詳細)を参照してください。先頭の [ ] は家での回し方の目安、末尾の(確認: 〜◯年度)は、その内容を原本で確認できている最後の年度です。

  1. [毎日 10 分] 算数・大問 1(計算 8 問)を年度縦断で。 4 年とも 8 問固定で、内容は整数・小数・分数の四則、かっこと分配法則、帯分数のたし引き。2026 は「17 × 2/9 + 10 × 2/9」のように分配法則でまとめる問題が入っていました。1 問 30 秒を目標にします。(確認: 〜2026 年度)
  2. [毎日 10 分] 算数・大問 2(逆算 5 問)を年度縦断で。 精読した 4 年とも 5 問。うち 3〜5 問は素直な逆算で、2022・2023 は 4 問目が比の逆算(「3.5 : □ = 1/5 : 3/7」など)でした。かっこの外にかけ算・わり算が付いた形((□ − 18) × 0.7 = 2.1)を必ず練習してください。(確認: 〜2026 年度)
  3. [毎日 10 分] 算数・大問 3(一行問題 6 問)を年度縦断で。まず (1) は 2022・2023・2024・2026 のすべてで「小数第 1 位まで計算したときの商とあまり」です。あまりの小数点の位置で崩れやすいので、ここは確実に取れる 1 問として単独で 4 年分やります。残り 5 問に出たのは、規則性の数列、三角定規の重なり角、概数、場合の数、速さ、単位換算(cm³ と L、毎分と毎時)、最大公約数、倍数の個数、台形の面積、割合、おつり計算、割引の割合、長方形の周りの長さ、本の読みかけ日数。「1 行で聞かれる基本」を単元横断で 1 日 5 問が合っています。(確認: 〜2026 年度)
  4. [週末 60 分] 算数・大問 4〜7 は「単元の幅」で準備します。精読した 4 年に出た 16 枠の中身は、規則性 2・割合と比 3・平面図形 2・速さ 2・資料の読み取り 1・時計算 1・つるかめ算 1・図形の移動 1・円とおうぎ形 1・売買損益と仕事算 1・角度 1。割合と比、速さ、規則性、平面図形の 4 つが厚いところです。(確認: 〜2026 年度)
  5. [週末 60 分] 算数・最後の大問に来る「説明を書かせる小問」。精読した 4 年のうち 3 年(2022・2024・2026)で、最終大問の最後の小問が「求め方を 2 通り答えなさい」「あなたはどのように考えて求めましたか。図や式、言葉などを使って、わかりやすく説明しなさい」という形でした(2023 は無し)。式だけでなく「なぜそうなるか」を 2〜3 行書く練習を、規則性と角度で必ずやっておきます。(確認: 〜2026 年度)
  6. [毎日 10 分] 国語・漢字 20 問を年度縦断で。精読した 3 年とも大問 1 は 20 問で、読みと書き取りが 1 つの大問に混ざっています。年によって配分が変わり、2014 は読み 6・書き 14、2016 は読み 11・書き 9 でした。読みと書きを分けずに 20 問セットで練習します。(確認: 〜2016 年度)
  7. [毎日 10 分] 国語・大問 2〜4(熟語・パズル・慣用句)を年度縦断で。指示文が 3 年とも同じなので、過去問がそのまま練習帳になります。大問 2 は「( )状・( )点・( )性・( )料」のように漢字 1 字を示して、そこにつながる二字熟語を 4 択から選ぶ形。大問 4 は「歯が立たない」「舌をまく」「首を長くする」のような、からだの一部を使った慣用句を 4 択で。大問 3 のパズルは解き方を先に決めておきます。表の中から「上から下」「左から右」の並びで二字熟語を 11 個(2015 は 12 個)さがし、見つけた熟語を塗りつぶすと漢字が 1 字浮かぶ作りなので、塗り残しの形から答えの漢字を逆算できます。時間が無ければ先に浮かぶ字を見にいく手もあります。(確認: 〜2016 年度)
  8. [週 1 回] 国語・大問 6(物語文)は記述 3 問に絞ります。精読した 3 年とも記述はちょうど 3 問で、内容は「なぜそう言ったのか(理由)」「このときの気持ち」「どういうことか(指示語・比喩の言い換え)」の 3 種類。字数指定は精読した 3 年の記述には無く、解答らんの大きさで書く量を決める形です。「本文のことばを使って」という条件が付くことが多いところです。あわせて「想像して答えなさい」という問いにも備えます。2014 の「もし『今の気持ち』を具体的なことばにして伝えたとしたら、どのように言ったと考えられますか」、2016 の「けしゴムを買ったのは何のためだと思われますか」がそれで、本文に直接書かれていないことを本文の流れから推して書く練習が要ります。(確認: 〜2016 年度)

8. 科目別の詳細

「今からやるなら」「しばらく出ていない単元」「形式面の注意」は、科目をまたいで 7 節・9 節・10 節にまとめました。ここは根拠(年度と題材)を置く場所です。

8-1. 算数(2026 年度要項では 45 分・100 点。精読したのは 2022・2023・2024・2026 の 4 年。大問 7・小問 26〜28)

年度×大問の題材表(前半の大問 1〜3・毎年ほぼ同じ)

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年度 大問 1(8 問) 大問 2(5 問) 大問 3(6 問)
2022 計算 8 問 逆算 5 問(4 問目は比) (1) 小数の商とあまり/最大公約数/単位換算/代金/速さの単位/面積の倍率
2023 計算 8 問 逆算 5 問(4 問目は比) (1) 小数の商とあまり/数列/三角定規の角/概数/場合の数/速さ
2024 計算 8 問 逆算 5 問 (1) 小数の商とあまり/単位換算/おつり/長方形の周/日数/割引
2026 計算 8 問 逆算 5 問 (1) 小数の商とあまり/おつり/台形の面積/倍数の個数/割合/時間の計算

年度×大問の題材表(後半の大問 4〜7・毎年入れ替わる)

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年度 大問 4(2〜3 問) 大問 5(2 問) 大問 6(2 問) 大問 7(1〜3 問)
2022 規則性(red・green を交互に並べる文字列) 割合(所持金の 2/5 を使い、残りの 1/9 を募金) 図形の移動(折り紙を折って切り、広げた形。作図あり) 平面図形の面積(求め方を 2 通り)
2023 平面図形(正方形の土地の中の花だんと通路の幅・面積比) 時計算(短針の動く角度) 割合(本を 1 日目に 1/3、2 日目に残りの 1/3) 売買損益・仕事算(0.7 L 缶と 1.5 L 缶のペンキ)
2024 つるかめ算(クッキーとチョコレート) 資料の読み取り(ハンドボール投げの度数分布グラフ) 速さ(登校途中で忘れ物をして引き返す) 角度(多角形の内角の和・説明を書かせる)
2026 割合と比(子どもと大人の人数比と参加費) 速さとグラフ(新幹線の運行グラフ・停車時間) 円とおうぎ形(1 辺 10cm の正方形+半径 5cm のおうぎ形 4 つ) 規則性(分数を 9 段に並べる・説明を書かせる)

表に出てくるつるかめ算・時計算・売買損益・仕事算などの中身は 用語集 にあります。

出題位置の固定(4 年連続で確認)

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位置 何が来るか 確認できた年
大問 1 「次の計算をしなさい。」+計算 8 問(1 問も増減しない) 2022・2023・2024・2026 の 4 年すべて
大問 2 「次の □ の中にあてはまる数を答えなさい。」+逆算 5 問 4 年すべて
大問 3 大問 2 と同じ導入文で、一行問題 6 問 4 年すべて
大問 3 (1) 「小数第 1 位まで計算したときの商とあまり」(数字だけが替わる) 4 年すべて
大問 4 以降 固定なし。同じ単元が同じ出題位置に来たことが一度も無い ―

頻出単元と分量

精読した 4 年・のべ 109 小問のうち、大問 1 と大問 2 の計算・逆算が 52 問(うち 2 問は比を使う逆算)で、およそ半分です。残るうち厚いのは、割合と比(8 問前後)、速さ(5 問前後)、規則性・数列(5 問)、平面図形の面積(5 問)。計算に半分を割り当てる作りが 4 年変わっていません。

よく出る問い方

  • 「次の計算をしなさい。」「次の □ の中にあてはまる数を答えなさい。」— この 2 文で大問 1〜3 の 19 問が始まります。
  • 「このとき、次の各問いに答えなさい。」— 大問 4 以降の導入文の締め。精読した 4 年で共通です。
  • 「あなたはどのように考えて〜を求めましたか。図や式、言葉などを使って、わかりやすく説明しなさい。」— 2024・2026 の最終小問。
  • 大問 4〜7 は (1) が易しく (2) が本題、という 2 段構成が多いところです。(1) を確実に取ってから (2) に進みます。

8-2. 国語(2026 年度要項では 45 分・100 点。精読したのは 2014・2015・2016 の 3 年。大問 6・小問 37〜41)

国語は 2017 年度以降の問題文が資料にありません(著作権処理の関係で掲載されない年が多いためです)。ここに書いたのは 2014〜2016 年度に限った話で、直近の形式は市販の過去問集で確認してください。

年度×大問の題材表(前半の大問 1〜3)

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年度 大問 1 大問 2 大問 3
2014 漢字 20 問(読み 6・書き 14) 「( )状・( )点・( )性・( )料」につながる熟語を 4 択で 4 問 表から二字熟語を 11 個さがす+塗ると浮かぶ漢字 1 字
2015 漢字 20 問(読み 6・書き 14) 「( )費・( )化・好( )・低( )」で 4 問 同じ形(12 個)
2016 漢字 20 問(読み 11・書き 9) 「( )用・( )化・( )点・( )観」で 4 問 同じ形(11 個。小問が 2 つに分かれている)

年度×大問の題材表(後半の大問 4〜6)

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年度 大問 4 大問 5 大問 6
2014 からだの一部を使った慣用句 4 問(歯・舌・首・手) 5 つの文の並べ替え((1) と (5) は固定) 物語文の読解 7 問(川の魚クロエと友だち)
2015 同じ形 同じ形 物語文の読解 11 問(夜の川へ出かける少女イズミ)
2016 同じ形(鼻・きも・口・手) 同じ形(丸数字表記) 物語文の読解 7 問(文房具屋と猫と水仙のけしゴム)

出題位置の固定(3 年連続で確認)

  • 大問 1〜6 の並びが 3 年とも同じです。漢字 → 熟語 4 択 → 熟語パズル → 慣用句 → 並べ替え → 読解。
  • 大問 2 の指示文が 3 年とも同じ: 「次の 1 〜 4 の漢字につながる最も適当な熟語を、後のア〜エからそれぞれ一つずつ選び、記号で答えなさい。(ただし、同じ記号は二度使わないこと)」。原本を 3 年分突き合わせて同文であることを確認しました。
  • 大問 3 の指示文も 3 年ともほぼ同じ: 「左の表の中から、上から下、または左から右の組み合わせでできる二字の熟語を十一個(2015 は十二個)さがして、解答らんに書きなさい。また、ぬき出した熟語をそれぞれぬりつぶすと、ある漢字(一字)が浮かびます。」個数だけが替わります。
  • 大問 4 の指示文も 3 年とも同じ骨格: 「次の 1 〜 4 は、からだの一部を使った慣用句です。下に書かれている意味になるように、空らんにあてはまることばを…」。
  • 大問 5 の指示文も 3 年とも同じ: 「次の(1)〜(5)の文をつなげて意味の通る文章にするには、どのように並べかえたらよいですか。正しい順序を解答らんに番号で書きなさい。ただし、(1)と(5)の順番はそのままで変わりません。」

この 4 つの大問(2〜5)は、数値・語句だけを替えて同じ指示文を使い続けています。 国語で 10 問前後がこの形にあたります。

頻出と分量

精読した 3 年で、小問は 37・41・38 問。うち漢字が 20 問で固定、熟語・慣用句・並べ替えが 10 問前後、読解が 7〜11 問。知識・語彙が全体の 4 分の 3 を占めます。

よく出る問い方

  • 「ただし、同じ記号は二度使わないこと」— 選択肢の使い切り条件。大問 2・4・6 で共通です。
  • 「本文のことばを使って説明しなさい」「わかりやすく説明しなさい」— 記述の標準的な指示。
  • 「想像して答えなさい」「〜と思われますか」— 本文に直接書かれていないことを推して書かせる問い(2014・2016 で確認)。
  • 「解答らんに合うように、本文中から二十字以内でぬき出しなさい」— 抜き出しには字数指定が付きます(2015)。

8-3. 理科(精読したのは 2022 年度の 1 年のみ)

理科は 2022 年度の 1 冊しか資料にありません。以下はその 1 年に限った観察であり、「毎年こうだ」とは言えません。

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大問 小問数 中身
1 8 分野をまたぐ小問集合(こん虫の分類/タンポポの花/川の流れ/天気と気温・湿度/溶解度/中和/熱の伝わり方/滑車)
2 6 植物のはたらき(オオカナダモと BTB 液で光合成と呼吸を調べる実験)
3 8 大地の活動(火山のふん火とマグマ・火成岩/地震の初期微動と主要動・災害)
4 5 気体(水上置換法・図をかく問題・酸素と水素と二酸化炭素の性質と発生)
5 3 電磁石と磁石(方位磁針の向き・導線のまわりの磁界)

大問 5・小問 30。記号選択 57%・答えのみ 37%・図をかく 3%・記述 3%。大問 1 が全分野の小問集合で、大問 2 以降が実験や現象を 1 つ深く掘る、という 2 層の作りでした。

準備するなら、4 分野をまんべんなくやることです。2022 年度で目立ったのは「実験の手順の意味を問う」設問(水をふっとうさせた理由、対照実験を置いた理由)と、「器具を組み合わせて図示する」設問でした。実験の目的と手順をことばで説明できるようにしておく、というのがこの 1 年から言えることです。ただし年数が 1 年しか無いので、市販の過去問集で年度を足してください。


8-4. 社会(精読したのは 2022 年度の 1 年のみ)

社会も 2022 年度の 1 冊しか資料にありません。以下はその 1 年に限った観察です。

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大問 小問数 中身
1 12 肖像画 3 枚(飛鳥時代の摂政/室町 3 代将軍/明治の政治家)を軸に、飛鳥から明治までの歴史。京都府の形を選ぶ地理の問題が 1 問混ざる。十七条憲法を現代の生活にどう生かすかの記述 1 問
2 13 年表を軸に古墳・奈良・平安・幕末を扱いつつ、問 5 が甲府の地形図の読図 7 問(地図記号・断面図・縮尺計算・8 方位・内陸県・工業地帯)
3 6 会話文を読んで日本国憲法(三原則・生存権)、国会・三権分立、選挙権年齢、個人情報

大問 3・小問 31。記号選択 48%・答えのみ 45%・記述 2 問(6%)。記述はどちらも字数指定が無く、自分の意見や考えを書かせるものでした(十七条憲法の内容を生活に生かすには/川の近くに神社が多い理由)。

注意してほしいのは、大問 2 の作りです。「年表」の大問ですが、その中の問 5 だけで地形図の読図が 7 問続きます。1 つの大問の中に地理がまとまって入る作りなので、大問の見出しだけで「この大問は地理」「この大問は歴史」と分けると実態を取り違えます。

準備するなら、地形図の読図を 1 セットとして仕上げることです(地図記号・断面図・縮尺の計算・8 方位)。2022 年度はここに 7 問が集まっていました。歴史は人物と時代の対応を、地理は都道府県の形と工業地帯を、公民は憲法の三原則・条文(25 条など)・国会と選挙を。年数が 1 年しか無いので、市販の過去問集で年度を足してください。


9. しばらく出ていない単元(復活の警戒)

精読した年数が少ないので、ここは「精読した 4 年(算数)・3 年(国語)の中で、直近に出ていない枠」という限定的な話として読んでください。最終確認年度は、その単元を原本で最後に確認できた年度を指します。

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単元 出ていた年 最終確認年度 中身
図形の移動(折り紙・算数) 2022 2022 年度 2022 の大問 6 に出て、2023・2024・2026 では出ていません。この学校で作図の解答らんが出た唯一の例でもあります(折った紙を切って広げた形をかく)
時計算(算数) 2023 2023 年度 2023 の大問 5 に出たきりです。短針・長針の動く角度は、精読した範囲では大問 1 つ分を占める扱いでした
場合の数(算数) 2023 2023 年度 2023 の大問 3 に 1 問のみ。ほかの年では見当たりません
資料の読み取り(算数) 2024 2024 年度 2024 の大問 5。度数分布のグラフから順位と割合を出す作りでした
立体図形(算数) 精読した 4 年には無し ― 2022・2023・2024・2026 には 1 問も出ていません。資料のある年の自動集計では、より古い年に立体を扱った枠が記録されていますが、原本で確かめていないので断定しません。「出ないもの」として切り捨てるのは危険で、体積・表面積の基本は押さえておくのが安全です
記述(内容説明)の比重の変動(国語) 2014・2015・2016 2016 年度 記述は 3 年とも 3 問で安定していますが、大問 6 の小問数は 7 問(2014・2016)と 11 問(2015)で揺れます。読解の問題数が増える年があると見ておいてください

10. 形式面の注意

  • 算数は答えのみが基本です。精読した 4 年で、答えだけを書く小問が 88〜100%。説明を書かせる小問は最後の大問に 1 問あるかないかです。
  • 算数の記述は「説明しなさい」で、字数指定がありません。2022「その面積の求め方を 2 通り答えなさい。必要ならば、解答欄の図を利用して説明しても構いません」、2024「あなたはどのように考えて七角形の内角の和を求めましたか。図や式、言葉などを使って、わかりやすく説明しなさい」、2026「あなたの考え方を図や式、言葉などを使って、わかりやすく説明しなさい」。「図や式、言葉などを使って」という言い回しが 2024・2026 で共通しているので、式だけの答案にしないことです。
  • 算数の記号選択は、精読した 4 年で 1 問だけでした(2022 の折り紙)。作図も 2022 の 1 問のみで、折り紙を広げた形を解答らんにかく問題です。「定規を使用しなくても構いません」と明記されていました。定規・コンパスの持参可否は要項で確認してください。
  • 円周率の指定は、精読した 4 年の設問文には見当たりませんでした。2026 の大問 6(おうぎ形 4 つと正方形)でも指定の文言は転写にありません。冊子の冒頭の注意書きに書かれている可能性があるので、市販の過去問集で確認してください。
  • 単位は問題文の中に印字されています(「何 cm² ですか」「何 L ですか」)。解答らんに単位を書かせる作りではないように見えます。
  • 算数の時間配分は 45 分で 27 問前後、1 問あたり 100 秒です。前半 19 問を 20 分以内に終える配分が要ります。
  • 国語は答えのみ 61〜65%、記号選択 27〜32%、記述 7〜8%。記述はどの年も 3 問です。
  • 国語の記述に字数指定は、精読した 3 年ではありません。解答らんの大きさで書く量を判断します。ただし抜き出しには字数指定があります(2015 の「本文中から二十字以内でぬき出しなさい」)。
  • 国語の選択肢は「同じ記号は二度使わないこと」が多いところです。大問 2・大問 4、および大問 6 の空欄補充で、この条件が精読した 3 年に共通して付きます。1 つ決まれば他が絞れるので、確実なものから埋めます。
  • 国語の漢字は大問 1 に 20 問まとめて出ます。「――線の漢字の読みをひらがなで書き、――線のカタカナを漢字に直しなさい」という 1 つの指示で読みと書きが混在します。
  • 国語の時間配分は 45 分で 38 問前後。前半 30 問を 20 分で終えて読解に 25 分残す配分になります。
  • 理科(2022)には図をかく問題があります。「水上置かん法を簡潔に図示しなさい」で、器具を選んで組み合わせ、水面まで示し、水の部分を斜線で塗る、という指定つきでした。記述も 1 問(「どのような性質の気体ですか。簡単に説明しなさい」)。
  • 社会(2022)の記述 2 問には字数指定がありません。「わたしたちの普段の生活の中でこの内容を生かすには」「川の近くになぜ神社が多くあると考えられるか、あなたの意見や考えを説明しなさい」という、自分の考えを書かせる作りでした。

11. 学年別ロードマップ(小 4 から始める場合)

小 4(土台)

  • 計算の正確さが、この学校ではそのまま最初の 13 問(大問 1 の 8 問+大問 2 の 5 問)になります。整数・小数の四則を、筆算のけた運びまで含めて確実にしておきます。
  • わり算のあまりを早めに固めます。大問 3 (1) が 4 年続けて「小数第 1 位までの商とあまり」なので、「あまりは元の小数点の位置に戻す」という感覚を小 4 のうちに作ると、あとで楽になります。
  • 漢字。国語は 38 問前後のうち 20 問が漢字です。学年配当漢字を読み・書き両方で、その都度ためずに積みます。
  • 短い記述。「なぜそう思ったか」を 2 文で書く習慣を。まだ字数は気にしません。
  • 時間計測はまだしません。

小 5(幅)

週の器は「平日 15 分×5 + 週末 60 分」を基本形にします。平日 15 分は計算と語彙・熟語を毎日、週末 60 分はその週の単元 1 つに充てます。

  • 単元を一巡します。大問 4〜7 は毎年別の単元が座るので、全分野をひととおり学び終えることがそのまま効きます。精読した 4 年に出た単元を、週末 60 分の枠に次の順で置いてください。割合と比 → 速さ(グラフを含む)→ 規則性・数列 → 平面図形の面積 → 円とおうぎ形 → つるかめ算(2 種類のものの個数を合計から求める・受験用教材の単元)→ 和差算 → 時計算(長針と短針の作る角度を追う・受験用教材の単元)→ 図形の移動 → 売買損益 → 仕事算 → 資料の読み取り → 場合の数 → 角度 → 概数 → 単位換算 → 数の性質。8 節の年度×大問の表を、そのまま一巡の点検表として使えます。
  • グラフを読む練習。2024 は度数分布のグラフ、2026 は運行のグラフ(速さのグラフ)が大問 1 つ分を占めました。表・グラフから数値を読む練習を、算数と社会でまとめてやると効率がよいところです。
  • 語彙・熟語。二字熟語の組み立て、慣用句(とくにからだの一部を使うもの)、接続語。国語の大問 2〜4 はここが直接得点になります。ただし国語は 2017 年度以降の問題文が資料に無い(→ 13 節)ので、直近の形式は市販の過去問集で確かめてください。
  • 文の並べ替え。5 つの文を意味の通る順に並べる問題が大問 5 に固定で入っています。接続語と指示語を手がかりに順序を決める練習は、小 5 のうちから短時間で回せます。

小 6(仕上げ)

  • 7 節の 8 項目に集中します。
  • 夏から秋は、同じ大問を、年度を変えて解く。算数は大問 1・2・3 だけを年度をまたいで、国語は大問 1〜5 だけを年度をまたいで。1 回 15 分で回せます。
  • 秋から冬は、年度通しで時間を計ります。算数 45 分 27 問、国語 45 分 38 問前後。国語は読解が最後の大問に置かれているので、前半の知識 30 問をどれだけ短く終えて読解に時間を残せるかが通し演習の主題になります。
  • 4 科で受ける回(特待 2 回)を考えるなら、理科・社会は資料が 2022 年度の 1 年分しか無いので、市販の過去問集で年度を足す必要があります。

この学校は小 4 から始めるとどこで差がつくか

差がつくのは小 4 の計算と漢字、そして小 5 で全分野をひととおり学び終えたかどうかです。算数の 27 問のうち 19 問、国語の 38 問前後のうち 30 問前後が、思考というより「手が覚えているか」で決まる出題位置に置かれています。ここは早く始めた分だけ確実に積み上がります。逆に、算数の大問 4〜7 と国語の読解は毎年作り直されるので、小 6 の 1 年で仕上げても間に合う性質のものです。小 4・小 5 で前半を自動化しておき、小 6 の時間を後半と記述に回す、という配分がこの学校の作りには合っています。


12. この学校と出題構造が近い学校

観点は出題構造が近いかだけです。同じ形式・同じ頻出単元・同じ問い方なら、過去問演習が重なります。難易度・偏差値帯・合格可能性・通学圏は扱いません。

  • 品川翔英中学校(東京都・共学)— 8 校で最も近い組み合わせです。算数の大問の並びと小問の分量が近く、計算と一行問題の練習が使いやすいところです。
  • 実践女子学園中学校(東京都・女子校)— 国算 2 科の練習として両科目とも同じくらい重なります。多摩大学附属聖ヶ丘中学校と並んで、国語の近さは 8 校で最も高い組み合わせです。
  • 日出学園中学校(千葉県・共学)— 算数の近さが際立ちます。

8 校の一覧・記述量・注意は 出題構造が近い学校のページ へ。

  • 2027 年度は、多摩大学附属聖ヶ丘中学校とアレセイア湘南中学校が 2 月 1 日の同じ時間帯に北豊島と入試が重なる回があります。同じ日の同じ時間帯に重なる回は、どちらか一方しか受けられません。
  • この学校は国語・算数の 2 科が基本です(4 科を選べるのは特待 2 回だけ)。併願先が 4 科目校の場合、理社は本校の準備とは別に立てる必要があります。
  • 近さは、科目ごとに「大問数・小問数・記述と記号選択の比率・図表の比率・同じ位置に来る単元の一致・設問文の使い回し」と「単元の分布」を突き合わせて出したもので、同じ問題が出るという意味ではありません。国語については、この学校の資料が 2016 年度で止まっているため、近さの数字も 2016 年度までの姿にもとづく点に注意してください。

13. 資料の限界

  • 入試回が特定できません。使っている過去問データベースは 1 校×1 年×1 科目につき 1 冊のみを収録し、精読した冊子には回の表記がありません。この学校は 2026 年度で 10 の区分(一般・特待 1〜3 回・英語で受ける回・適性検査で受ける回・自己表現の回 2 つ・帰国生 2 回)を実施しているので、ここで見た冊子がどの回のものかは分かりません。年をまたいで別の回の冊子が混ざっている可能性も否定できません。
  • 理科・社会は 2022 年度の 1 年分しかありません。「毎年こうだ」という話は書いていません。1 年分の観察として読んでください。
  • 国語は 2017 年度以降の問題文が資料にありません(著作権処理の関係で掲載されない年が多いためです)。ここに書いたのは 2014〜2016 年度に限った話で、直近 10 年の形式は市販の過去問集で確認してください。読解に使われた作品の著者名・題名は、手元の一覧には記録があるものの、冊子本文の末尾表記を今回の資料からは確かめられなかったため、本文には書いていません。
  • 算数は 12 年分が資料にありますが、精読したのは 2022・2023・2024・2026 の 4 年です。「4 年連続」「精読した 4 年で」と書いた箇所は、この 4 年についての話です。2010〜2020 年度についても大問 7・小問 27 前後という記録はありますが、原本を確かめていないので中身には踏み込んでいません。
  • 転写の読み落としの可能性があります。図は文字による説明として入っているため、図そのものの細部(角度の値、目盛りの刻み、方眼の有無)は判断できません。円周率の指定・持ち物の指定など、冊子冒頭の注意書きも資料には入っていません。
  • 試験時間・配点は 2026 年度の募集要項によるもので、精読した年度(2014〜2016、2022〜2026)当時の時間・配点とは違う可能性があります。とくに理科・社会は、2022 年度の分量(各 30 問前後)と 2026 年度要項の「2 科目あわせて 45 分」が合いにくいところです。
  • 難易度・合格可能性・他校との優劣・学校の理念や入試結果は、この分析の範囲外です。

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数字はすべて出所つきで、換算や評価語は足していません(→ 方法論)。合格可能性・お子さんとの相性は扱いません。ページ生成日: 2026-10-14。

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