吉祥寺学園中等部 の過去問分析

吉祥寺学園中等部の過去問を年度ごとに数えて、何が固定で何が毎年変わるか・よく出る単元・過去問の使い方をまとめたページです。

吉祥寺学園中等部 過去問分析(2010〜2026 年度・4 科目の回・13 年分)

更新 2026-08-20。


1. この学校の基本情報

項目 内容
所在地 東京都小金井市
男女 共学
旧称 武蔵野東中学校(2026 年 3 月まで)
入試回と日程・科目 ① 2 月 1 日午前=4 科・2 科(国語・算数)・英語特別・適性検査での受験 から選択/② 2 月 1 日午後=2 科・適性検査での受験/③ 2 月 2 日午前=4 科・2 科・適性検査での受験/④ 2 月 2 日午後=2 科・英語特別・算数 1 科
募集人数 ①②を合わせて約 41 名、③④を合わせて約 20 名
試験時間・配点 ①は算数・国語が各 45 分 100 点、理科・社会は同じ時間帯にまとめて実施され各 50 点(この実施時間は学校の公表資料の中でも表記が揃っていません → 4 節)。4 科は 3 科目合計 300 点満点を 200 点満点に換算して判定します。④の算数 1 科は 60 分 100 点。②③④のその他の時間・配点は募集要項で確認してください

いまの小 6 は 2027 年 2 月、小 5 は 2028 年、小 4 は 2029 年の入試を受けます。

上の表は 2026 年度の募集要項による内容です。


2. このページでわかること

このページは、どんな問題が出るか・家で何をやるかだけを扱います。難易度・偏差値・合格可能性・入試結果は扱いません(偏差値募集要項・入試結果)。

過去問そのものの回し方は 過去問の使い方、受験用語は 用語集 にまとめてあります。

以下、大問(問題の大きなかたまり)・小問(その中の一問)という言い方をします。


3. まず結論だけ(10 行)

結論

  1. 4 科目とも「どの場所に、どの種類の問題が来るか」が長く固定されています。同じ問題が出るのではなく、同じ種類の問題が同じ場所に出るという意味で、以下ではこの置き場所を座席(問題の置き場所)と呼びます。
  2. 算数は「計算 → 小問集合 → 図形 2 問 → 会話文 1 題」の 4 大問が 2018 年から 2026 年までの 7 年、社会は「歴史 → 地理 → 公民」が 12 年、理科は「前半が生物と化学、後半が地学と物理」が 5 年続いています。
  3. 動くのは中身のほうです。算数の大問 2 の小問集合、理科の各分野の中の単元、社会の地理の切り口は年ごとに入れ替わります。

家でやること 3 つ

  1. 算数の大問 3(平面 1 問+立体 1 問)だけを 7 年分、続けて解きます。
  2. 社会の大問 1 の通史だけを 5 年分、続けて解きます。
  3. 理科・社会の説明記述を、指定された語を全部入れて 20〜30 字で書く練習をします。

今週やる 1 つ

  1. 算数の大問 4(会話文)の 2024・2026 年を解いて、最後の「答えを求める過程も書きなさい」に手が動く状態か確かめます。

注意

  1. 資料は 4 科目がそろう回 1 つぶんだけです。2 科・英語特別・適性検査での受験・算数 1 科については、この資料からは何も言えません。国語は 2019 年度以降の問題文が資料にありません(→ 13 節)。

4. 資料の状況

どの年をどこまで見たかを、3 つに分けて書きます。精読した年(設問文まで読んだ年)/構成だけ数えた年(大問の並びと導入文だけを数えた年)/資料のある年(転写が存在する年)。転写=過去問の紙面を文字データに起こしたもの、です。

科目 精読した年 構成だけ数えた年 資料のある年 判読の確度
算数 3 年(2022・2024・2026) 10 年(2010・2011・2012・2015〜2021) 13 年(2010・2011・2012・2015〜2022・2024・2026) 高。2012・2018・2020・2022 は読み取り確度が低めと記録されていますが、大問の並びと題材の読み取りに支障はありません
理科 3 年(2022・2024・2026) 9 年(2010・2012・2015〜2021) 12 年(2010・2012・2015〜2022・2024・2026) 2010・2012 は理科と社会の合冊が 1 冊で記録され、社会の大問が理科側に入り込んでいます。2017 は大問の前半(3 題)が資料にありません。この 3 年は分析から外しました
社会 3 年(2022・2024・2026) 10 年(2010・2011・2012・2015〜2021) 13 年(2010・2011・2012・2015〜2022・2024・2026) 高。ただし 2012 は歴史の大問が理科側に記録されてしまい、社会として残っているのは 2 大問だけです。この年は大問の並びの分析から外しました
国語 3 年(2015・2016・2018) 2 年(2010・2012) 5 年(2010・2012・2015・2016・2018) 高。ただし直近 8 年が見られないので、国語について書けるのは 2018 年までの話です

5. 一番大きな結論

この学校は、4 科目とも「どの場所に、どの種類の問題が来るか」が長く固定されています。 出るのは同じ問題ではありません。数字も題材も文章も毎年変わります。変わらないのは並びのほうです。

ここで言っているのは「同じ問題が出る」ではなく「同じ種類の問題が同じ場所に出る」ということです。この置き場所を、以下では座席(問題の置き場所)と呼びます。したがって過去問の使い方は、同じ座席の問題を年度をまたいで縦に解くのがいちばん効きます。算数の大問 3 だけを 7 年分、社会の大問 1 だけを 10 年分、というやり方です(手順は 過去問の使い方)。年度通しで時間を計る練習も要りますが、それは仕上げの数回で足ります。

一方で「毎年入れ替わるもの」もはっきりしています。算数の大問 2 の小問集合の単元、理科の各分野の中の単元(人体 → 花 → ヒトの誕生…と 4〜6 年で回ります)、社会の地理の切り口(4 地方の調べ学習 → サンマの不漁 → 戦後 80 年の都県)は年ごとに違います。ここは幅を持って準備してください。

もう一つ、この学校で目立つのは「その場で説明された規則を使い切らせる」問いと「条件つきで説明を書かせる」問いが全科目にあることです。算数の大問 4 は会話文の中で規則を教えたうえで計算させ、理科は「この語を使って」「20 字以内で」と条件を付けて説明を書かせ、社会は「この 2 語を必ず使って」「この資料を使って」と縛りを付けます。国語は自分の意見を 120〜200 字で書かせます。知識の量より、読んで・使って・書く速度を測っている作りに見えます。


6. この学校らしさが出る場所


7. 今からやるなら(4 科目統合の優先順)

想定している学年: 受験学年(小 6)の、過去問演習に入っている段階を前提に優先順を付けています。小 5 以前の場合は、この節を「最終的にここへ向かう」地図として読み、日々の学習は基礎(計算の正確さ・図形・読解・短い記述・漢字語彙)を先に進めてください。同じ座席の問題を縦に解く演習は小 6 の夏以降が目安です。学年別の入り方は 11 節に書きました。

各項目の根拠(年度と実例)は 8 節(科目別の詳細)を参照してください。先頭の [ ] は家での回し方の目安、末尾の(確認: 〜◯年度)は、その内容を原本で確認できている最後の年度です。

  1. [週末 60 分] 算数・大問 3 を 7 年分縦に(14 問) — 2018 年から 2026 年まで「平面図形 1 問+立体図形 1 問」で続いている席です。平面は円とおうぎ形(2019・2024・2026)と多角形の面積比(2018・2021・2022)と角度(2020)、立体は体積・表面積が中心(2018・2019・2021・2022・2024・2026)。円とおうぎ形は 2024・2026 と 2 年続いています。(確認: 〜2026 年度)
  2. [週末 60 分] 算数・大問 4 の会話文を 7 年分縦に — 2018 年から 7 年連続の席です。会話の中で規則を説明し、その規則を使わせます。題材は場合の数(2018・2022)、資料の読み取り(2019)、推理(2020・2026)、規則性(2021)、数の性質(2024)と毎年違います。最後の 1 問は「答えを求める過程も書きなさい」(2022・2024・2026 の 3 年連続)なので、過程を書く練習はここでしてください。(確認: 〜2026 年度)
  3. [毎日 10 分] 算数・大問 1 の計算 6 問(7 年分で 42 問)と、大問 2 の小問集合の 5 本柱 — 大問 1 は 2018 年から小問 6 問で固定です。素直な四則 2 問、小数分数の混合 3 問、工夫すると速い 1 問(2024 年 42×222+12×333、2026 年 128×5+64×25)。分数の答えは必ず約分します(毎年の断り書き)。大問 2 は単元が毎年入れ替わるので、割合と比(資料のある 13 年で 8 回)、速さ(7 回)、売買損益(6 回)、場合の数(6 回)、食塩水(5 回)の 5 本を教材で幅広くやってください。(確認: 〜2026 年度)
  4. [週末 60 分] 社会・大問 1 の通史を 5 年分縦に — 原始から昭和までを 1 題で通す作りが 2022・2024・2026 の 3 年連続です。時代の抜けがそのまま失点になります。できごとを古い順に並べかえる問題も 2022・2024・2026 の 3 年連続で入っているので、並べかえも同時に鍛えられます。(確認: 〜2026 年度)
  5. [週 1 回] 社会・大問 3 の三権分立、都道府県の同定、前の年のニュース — 三権分立は 2022・2024・2026 の 3 年連続で、国会・内閣・裁判所の関係図、衆議院の優越の理由、内閣の仕事、選挙で直接選べるものが繰り返し出ます。都道府県の同定は 2018 年以降の資料のある 7 年すべてで出ていて、地図・雨温図・産業のグラフ・説明文の 4 通りから当てさせます(「県名と県庁所在地名が異なる県」を選ばせる問いは 2022・2026 の両方に登場)。前の年のニュースは、地図上の位置・国際機関の名前・日本との関係の 3 点で押さえます。(確認: 〜2026 年度)
  6. [週末 60 分] 理科・化学を最優先に、地学は月と星を交互に、生物は人体を軸に — 化学は気体の発生と集め方が資料のある 10 年でほぼ毎年、金属と塩酸の量の計算は 2022・2026 と 4 年周期、水溶液の判別は 2016・2020・2024 と 4 年周期です。表とグラフから比を取り、余った側を求める手順はこの 3 単元で共通します。地学は月が 2018・2024、星が 2020・2026 ときれいに交互(それぞれ 6 年周期)なので、位置関係の図から見える形・時刻・方角を出す練習を。生物は人体が 2015・2018・2020・2022 と 2〜3 年周期です。4 分野が 1 題ずつ来るので、苦手分野を残さないでください。(確認: 〜2026 年度)
  7. [週 1 回] 語句や字数を指定された説明記述(理科・社会) — 社会は「家がら」「能力」(2022)、「ご恩」「奉公」/「武力」「言論」(2024)。理科は「めしべの付け根の部分」(2024)、「北極点、南極点」(2026)。指定語を必ず全部入れて 20〜30 字・1〜2 文にまとめる練習を、両科目まとめてやると同じ時間で点になりやすくなります。資料を使えという指定があるときは、資料中の数値や地名を答えに入れます。理由を問う「なぜですか」と、考えを問う「あなたの考えを書きなさい」は書き分けてください。(確認: 〜2026 年度)
  8. [週 1 回] 国語・理由記述と意見作文、字数を切った抜き出し、漢字 10 問 — 理由記述は資料のある 5 年すべてで最多の問い方なので、傍線部の直前直後から根拠を拾い、40〜80 字で「〜から。」と終える練習を。意見作文は 2010・2012・2015・2016 に 120〜200 字の字数指定つきで出ています(2018 年は要旨記述に替わっています)。立場をはじめに書き、理由を 2 つ、体験を 1 つ、という順で組みます。抜き出しは「五字で」「六字で」「十字以上十五字以内で」と枠が決まっているので、枠に入る言い回しを本文から探す訓練を。漢字は送り仮名込みで 10 問(読み 5・書き 5)で、書き順・対義語・熟語・ことわざ・四字熟語も年によって足されるので、漢字ドリルだけでなく語句の問題集も 1 冊。物語文 1 題+説明文 1 題の 2 本立ては 5 年変わっていないので、どちらか一方だけ得意という状態を作らないでください。ただし国語は 2018 年までしか確認できていないので、直近の形は市販の過去問集で確かめてください。(確認: 〜2018 年度)

8. 科目別の詳細

8-1. 算数(45 分・100 点/精読した年: 2022・2024・2026 の 3 年/構成だけ数えた年: 2010〜2021 の 10 年)

年度×大問の題材表

年度 大問 1 大問 2(小問集合) 大問 3 大問 4(会話文) 小問数
2018 計算 6 問 数の性質/売買損益/平均算/水量とグラフ 平面図形+立体の体積 場合の数(先生とヒガシくんの会話) 13
2019 計算 6 問 場合の数/売買損益/割合と比/速さ 円とおうぎ形+立体の体積 50m 走の記録の読み取り 13
2020 計算 6 問 速さ/仕事算/つるかめ算/場合の数/約束記号 2 問 角度+立体の切断・展開図 数字あてクイズ(推理) 15
2021 計算 6 問 場合の数/割合と比 2 問/売買損益/平均算 平面図形の面積+立体の体積 階段の上り方(規則性) 14
2022 計算 6 問 売買損益/割合と比/うるう年の数え上げ/速さ 2 問/場合の数 正六角形の対角線と面積比+円すい 2 つの体積 8 マスのすごろくとカードの引き方(場合の数) 16
2024 計算 6 問 0・2・4 で作る数の並び/場合の数/食塩水/速さ(池の周回)/割合と比 円 3 つと長方形+直方体のくりぬき 面積が同じ長方形で周が最小になるのは正方形(数の性質) 15
2026 計算 6 問 つるかめ算/食塩水/杭打ちの間隔/6/7 の小数第 40 位/通過算 半円を 6 等分した図の面積+立方体 64 個の積み重ね 本のバーコードのチェックディジット(推理・論理) 15

2010〜2017 も大問 4 題は変わりません。小問数は 2010 年 18・2011 年 13・2012 年 19・2015 年 14・2016 年 15・2017 年 17。表に出てくるつるかめ算・平均算・仕事算・通過算・売買損益・約束記号などの中身は 用語集 にあります。

同じ場所に同じ種類の問題が出るか

資料のある 13 年(2010〜2026)で大問は毎年 4 題、小問は 13〜19 問(直近 5 年は 14〜16 問)です。そのうえで次の並びが続いています。

つまりこの学校の算数は、「計算 → 小問集合 → 図形 2 問 → 会話文 1 題」という座席が 7 年続いています。出るのは同じ問題ではなく、同じ種類の問題が同じ場所に出るという意味です(自動集計で作られた索引にこの学校の行が載っていないことについては 13 節)。

頻出単元と周期(大問 2 の小問集合・資料のある 13 年)

大問 3 の図形は、(1) の平面が円とおうぎ形(2019・2024・2026)と多角形の面積・面積比(2018・2021・2022)と角度(2020)で回り、(2) の立体は体積・表面積(2018・2019・2021・2022・2024・2026)が中心で、切断・展開図が 2020 に 1 回。円とおうぎ形は 2024・2026 と 2 年続いています。

問い方の特徴

8-2. 理科(社会と同じ時間帯にまとめて実施・各 50 点/精読した年: 2022・2024・2026 の 3 年/構成だけ数えた年: 2010・2012・2015〜2021 の 9 年)

年度×大問の題材表

年度 大問 1 大問 2 大問 3 大問 4 小問数
2018 ふりこ(糸の端のおもり) 月の位置と満ち欠け 人体(消化と栄養) 気体 5 種の発生と識別 21
2019 電流と磁石 塩酸・水酸化ナトリウム水溶液と金属 アジサイの葉と蒸散 川原の石 3 種の見分け 14
2020 人体(消化と吸収) ムラサキキャベツ液で身のまわりの物質を調べる 冬の星空(カシオペヤ座) モーターと乾電池の回路 18
2021 ジャガイモの葉のはたらき ろうそくの燃焼と気体 強い電磁石を作る がけくずれの地層 17
2022 人体(臓器 A〜H の図) 金属 A・B と塩酸の反応(計算) 気象衛星ひまわりの 4 日間の画像 ふりこ(速さと位置) 19
2024 め花のふくろかけ実験(受粉) 水溶液 5 種の判別 地球・太陽・月の位置関係 かん電池と豆電球の回路 18
2026 塩酸と亜鉛(グラフ読み) ヒトの誕生 鏡と光の進み方 夏の星空の観察(会話文) 18

同じ場所に同じ種類の問題が出るか

つまり理科は「大問 3 に必ず月が出る」というほど細かくは決まっていませんが、分野の座席(前半=生物・化学/後半=地学・物理)は 5 年続いています。分野ごとに 1 題ずつ来ると分かっているので、苦手分野を残したまま本番に行くと必ず 1 題まるごと落とすことになります。

頻出単元と周期(2015〜2026 の資料のある 10 年。2017 年は後半のみ)

問い方の特徴

8-3. 社会(理科と同じ時間帯にまとめて実施・各 50 点/精読した年: 2022・2024・2026 の 3 年/構成だけ数えた年: 2010〜2021 の 10 年)

年度×大問の題材表

年度 大問 1(歴史) 大問 2(地理) 大問 3(公民) 大問 4 小問数
2018 日本列島の人々の交流の歴史 八方位と地図の読み取り 天皇の生前退位と天皇の仕事 15
2019 歴史上の人物 A〜E 都道府県・情報とメディア 税と財政(教科書の 3 班発表) 23
2020 校内新聞の特集(各時代) 日本の自動車メーカー 世界の略地図 第 25 回参議院議員選挙 22
2021 歴史上のできごとの場所 各地の産業と気候 平和について調べる 23
2022 「お金の歴史」と日中関係 九州・中国四国・中部・東北の 4 地方 国会の役割・予算・アフガニスタン 23
2024 社会を変えたできごと(原始〜昭和) サンマの不漁から水産業・工業 国会・内閣・裁判所の関係図 2023 年の重大ニュース 25
2026 日本の歴史上の他国との関わり 戦後 80 年・戦争に関わる都県 万博と第九をめぐる会話文 25

同じ場所に同じ種類の問題が出るか

大問 1 が歴史、大問 2 が地理、大問 3 が公民という並びが、2010 年から 2026 年までの資料のある 12 年すべてで続いています(2012 年だけは歴史の大問が資料上で理科の側に記録されており、この年は並びを確認できません)。2020 年と 2024 年は 4 大問になりますが、その場合も歴史 → 地理 → 公民 → 時事の順で、前 2 題の座席は動きません。

頻出単元と周期

問い方の特徴

8-4. 国語(45 分・100 点/精読した年: 2015・2016・2018 の 3 年/構成だけ数えた年: 2010・2012 の 2 年)

国語は 2019 年度以降の問題文が資料にありません(著作権処理の関係で掲載されない年が多い)。ここに書いたのは 2010・2012・2015・2016・2018 の 5 年に限った話で、直近の形式は市販の過去問集で確認してください。

年度×大問の題材表

年度 大問 1 大問 2 大問 3 小問数
2010 物語文(土穴から流された「リッキ」) 語り口調の文章(親への「くやしい」) 漢字・語句(書き取り・意味・四字熟語) 16
2012 物語文(カウンターのある場所) 説明文(チンパンジーの食わずぎらい) 漢字・短歌俳句・慣用句ことわざ 20 問 33
2015 物語文(五年生の教室・小石先生と松江) 説明文(GNH とブータン・幸せの基準) 漢字 10 問・書き順・対義語 20 問 33
2016 漢字 10 問(読み 5・書き 5) 物語文(稲刈りを手伝うタカぼう) 説明文(「便利」という言葉) 24
2018 漢字 10 問(読み 5・書き 5) 物語文(重松清「小学五年生」) 説明文(「思考の整理学」) 24

同じ場所に同じ種類の問題が出るか

頻出の問い方

出典について

原本の設問文に出典の表記が印刷されていたのは 2018 年だけで、大問 2 が重松清「小学五年生」、大問 3 が「思考の整理学」(著者名は転写の表記が揺れています)。2015 年大問 1 は本文に「小石先生」「松江」が出てくることから壺井栄「二十四の瞳」と分かります。それ以外の年・大問は原本で出典を確認できなかったので、ここには書きません。


9. しばらく出ていない単元(復活の警戒)

周期が上限に達している単元をまとめます。最終確認年度は、その単元を原本で最後に確認できた年度です(算数・理科・社会は 2026 年度、国語は 2018 年度までを見ています)。「◯年空き」は資料が無い年(2013・2014・2023・2025)を含んだ数え方です(→ 13 節)。

科目 単元 出ていた年 最終確認年度 状況
算数 仕事算 2016・2017・2020 2020 年度 大問 2 の常連でしたが 2021 年以降 5 年空いています
算数 約束記号 2017・2020 2020 年度 3 年周期。2020 を最後に 6 年空いています
算数 立体の切断・展開図 2011・2016・2017・2020 2020 年度 4〜5 年周期。大問 3(2) の立体は近年 体積・表面積 に寄っています
算数 水量とグラフ 2018 2018 年度 資料のある 13 年で 1 回のみ。他校では頻出なので油断しないでください
算数 角度 2010・2012・2016・2020 2020 年度 大問 3(1) の平面が近年は円と多角形に寄っています
理科 ばね・てこ 2015 2015 年度 11 年空き。物理 4 単元のうちこれだけ長く出ていません
理科 熱と状態変化 2010・2015・2016 2016 年度 10 年空き
理科 流水のはたらき 2017・2019 2019 年度 7 年空き
理科 こん虫・動物の分類 2012 2012 年度 14 年空き
理科 太陽(南中高度・日食) 2010・2016 2016 年度 10 年空き。地学は月・星・地層・気象で回っています
理科 中和の計算 2012・2024 2024 年度 次は当分先ですが、水溶液の判別とセットで出ます
社会 地形図の読図 2018・2022 2022 年度 4 年周期なら次が近いところです
社会 地方自治 2010・2016 2016 年度 10 年空き
社会 選挙制度 2011・2016・2024 2024 年度 5〜8 年周期
社会 文化史・美術史 2016・2019 2019 年度 7 年空き
社会 宗教史・思想史 2016 2016 年度 2016 年が最後です
社会 人口・都市問題 2012・2026 2026 年度 2012 のあと 2026 に出ています
社会 林業・森林 2015・2026 2026 年度 11 年空いて 2026 に復活した実例です
国語 短歌・俳句、慣用句・ことわざ 2012 2012 年度 漢字語句の周辺問題は年ごとに入れ替わります。書き順(2015)・四字熟語(2010)も同様です

10. 形式面の注意

算数

理科

社会

国語

共通


11. 学年別ロードマップ

小 4(土台)

計算の正確さ・平面図形の基礎・読解・短い記述・漢字語彙の 5 本です。この学校で最後に効いてくる入口だけを押さえます。

小 5(幅)

単元をひととおり学び終える学年です。この学校は算数の大問 2 と理科の各分野の単元が毎年入れ替わるので、小 5 で全分野を一巡しておくことがそのまま得点になります。

週の器は「平日 15 分×5 + 週末 60 分」を基本形にします。平日 15 分は計算と約分を毎日、週末 60 分はその週の単元 1 つ。単元は次の順に置き、8-1 節の年度×大問の題材表を「小 5 で一度は触る単元リスト」として使ってください。

小 6(仕上げ)

7 節の 8 項目に集中します。この学校は座席が固定されているので、小 6 で時間をかける先ははっきりしています。

この学校は小 4 から始めるとどこで差がつくか

差がつくのは小 5 で全分野を一巡することと、小 6 の座席演習の両方です。算数の大問 2 と理科の 4 分野は毎年中身が入れ替わるので、小 5 で単元プールを埋めた子が有利になります。一方で算数の大問 3・4、社会の大問 1・3 は座席が動かないので、小 6 の秋にここへ時間をかけた分がそのまま返ってきます。小 4 のうちにやっておく価値が高いのは、約分を必ずする計算の癖と、理由を言葉で説明する癖の 2 つです。どちらも 4 科目全部で毎年問われています。


12. この学校と併願するなら

観点は勉強が転用できるかだけです。同じ形式・同じ頻出単元・同じ問い方なら、過去問演習が二重に効きます。難易度・偏差値帯・入試日程の重なり・通学圏は扱いません。

8 校の一覧・記述量・注意は 併願候補ページ へ。


13. 資料の限界

このレポートは、過去問データベースに載っている問題冊子の転写だけを材料にしています。次の点は読むときに差し引いてください。

  1. 入試回が 1 つぶんしかありません。この学校は 2 月 1 日午前・午後、2 月 2 日午前・午後の 4 つの回があり、4 科・2 科・英語特別・適性検査での受験・算数 1 科と方式も分かれています。資料は学校×年×科目で 1 冊だけなので、ここで書いた並びや傾向は 4 科目がそろう回のものと考えるべきで、他の方式には当てはまらない可能性があります。とくに 2 月 2 日午後の算数 1 科(60 分 100 点)は、ここで見た 45 分の算数とは別の作りだと考えたほうがよいでしょう。
  2. 冊子の表紙は旧校名です。4 節に書いたとおり、資料のある冊子の表紙はほぼすべて旧称「武蔵野東中学校」になっています。2026 年 4 月の改称によるもので、別の学校が混ざった形跡はありません。市販の過去問集も旧称で並んでいる可能性があります。
  3. 理科の 2010・2012 年は使えませんでした。この 2 年は理科と社会が 1 冊に合冊されており、転写のときに社会の大問が理科側に入り込んでいます(2010 年は理科 8 大問のうち後ろの 3 題が、2012 年は 7 大問のうち後ろの 3 題が社会の内容)。2012 年の社会は逆に歴史の大問が抜けた形になっています。この 3 つは分析から外しました。
  4. 理科の 2017 年は前半がありません。大問の前半 3 題が資料に含まれておらず、後半だけが記録されています。この年は分野の並びの分析に使っていません。
  5. 国語は 2018 年までしか見られません。2019 年度以降の問題文が資料にありません(著作権処理の関係で掲載されない年が多い)。国語について書いたことは 2010・2012・2015・2016・2018 の 5 年に限った話で、2016 年に作りが一度変わった実績があるので、直近の形はさらに変わっている可能性があります。市販の過去問集で確認してください。
  6. 2013・2014・2023・2025 年度は 4 科目とも資料がありません。周期の数え方(「◯年空き」)はこの欠けを含んだ数字なので、実際にはその年に出ていた可能性があります。
  7. 自動集計で作られた索引には、この学校の座席の行が載っていません。しかし原本の大問の並びを自分で数えると、5 節に書いたとおり算数・社会・理科とも席は続いています。索引に無いことは席が無いことの証拠になりません。
  8. 転写の読み落としがあります。設問文には印字の乱れ(「最も簡単な形です表す」2020 年算数、「のとの問いに答えなさい」2022 年理科など)や、選択肢の一部が欠けた記録が混じっています。単元の分類も、小問集合の大問がその先頭の小問の単元で代表されてしまう記録の仕方になっているため、この分析では大問の中身を原本で数え直しています。それでも数問単位の取りこぼしはあり得ます。
  9. 難易度・合格可能性・学校の方針には触れていません。ここで扱ったのは「どんな問題がどこに出るか」だけです。「〜のように見える」と書いた箇所は題材からの推測で、裏づけとなる資料はありません。

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数字はすべて出所つきで、換算や評価語は足していません(→ 方法論)。合格可能性・お子さんとの相性は扱いません。更新 2026-08-17。

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