関東中学受験データasmon.ai/kanto — 265校・出所つき保存した学校

学習院女子中等科の過去問分析

女子私立東京都新宿区

重要結論

  1. この学校は「大問の数と入口の出題位置(大問の番号と順番)は動かないが、中身は毎年作り直す」学校です。同じ問題ではなく、同じ種類の問題が同じ場所に出ます。
  2. 算数は大問 6 題・小問 12〜13 が 3 年連続で、大問 1 は計算 2 問(17 年中 16 年)、最後の大問 6 は長い設定文の大きな問題です。国語は小説の記述 9〜12 問+漢字 20 問だけで、記号選択・抜き出しが 1 問もありません(2010〜2020 年度の資料に限る)。
  3. 理科・社会は 30 分、国語は 50 分に対して書く量が多く、何を先に取るかの判断が得点を左右します。

今週やること

  1. 2026 年度の算数の大問 1 と大問 6 を解き、大問 1 を 3 分で取り切れるか、大問 6 の設定を図に描き直して (1) が取れるかを確かめます。
  2. 国語の「説明しなさい」の記述を 1 日 2 問書き、添削してもらいます。
  3. 算数の大問 1(計算 2 問)を 3 分・満点で固定し、大問 6(長い設定の大問) 3 年分を年度を変えて続けて解きます。

分析年度: 2009〜2026 年度
入試回: A 入試相当
資料の範囲: 最大 18 年分
原本確認範囲(精読した年): 算数 3 年・理科 3 年・社会 3 年・国語 3 年
制約: 国語は 2021 年度以降の問題文が資料にありません(著作権処理の関係で掲載されない年が多いためです)。ここに書いた国語の話は 2010〜2020 年度のものです(→ 13 節)。

詳しい根拠を見る
  1. 大問数の変化点
  2. 1. この学校の基本情報
  3. 2. このページでわかること
  4. 3. まず結論だけ(10 行)
  5. 4. 資料の状況
  6. 5. 一番大きな結論
  7. 6. この学校らしさが出る場所
  8. 7. 今からやるなら(優先順)
  9. 8. 科目別の詳細
  10. 9. しばらく出ていない単元(復活の警戒)
  11. 10. 形式面の注意
  12. 11. 学年別ロードマップ
  13. 12. この学校と出題構造が近い学校
  14. 13. 資料の限界

大問数の変化点

  • 国語: 2 題(2016 年度から、大問数を数えられた資料 5 冊すべて。最新の資料は 2020 年度)。前回の変化: 2015 → 2016 の間に 1 題 → 2 題。変化の履歴: 6 回: 2011・2012・2013・2014・2015・2016(間隔 1・1・1・1・1)
  • 理科: 4 題(2010 年度から、大問数を数えられた資料 15 冊すべて・数えられなかった年 2023・2025。最新の資料は 2026 年度)。前回の変化: なし(2010〜2026 年度の、数えられた資料 15 冊で変化なし)。変化の履歴: 0 回
  • 社会: 3 題(2024 年度から、大問数を数えられた資料 2 冊すべて。最新の資料は 2025 年度(2026 年度は読み取りの確度が低く数えていない。読み取りでは 2026 年度 4 題))。前回の変化: 2023 → 2024 の間に 4 題 → 3 題。変化の履歴: 9 回(直近 2022・2023・2024・間隔 1・1)。前回の変化のときの分野の並び: 歴史-古代〜中世|地理-地図・地形・気候|地理-社会・環境・世界|地理-社会・環境・世界 → 歴史-古代〜中世|地理-産業|公民-経済・社会
  • 算数: 6 題(2022 年度から、大問数を数えられた資料 3 冊すべて・数えられなかった年 2024・2025。最新の資料は 2026 年度)。前回の変化: 2020 → 2022 の間に 7 題 → 6 題(間の年は大問数を数えられていない)。変化の履歴: 6 回: 2012・2013・2017・2018・2020・2022(間隔 1・4・1・2・2)。前回の変化のときの分野の並び: 計算|計算|割合・文章題|数の性質・規則性|速さ|速さ|立体図形 → 計算|速さ|割合・文章題|平面図形|数の性質・規則性|数の性質・規則性

変化の間隔は過去の事実で、次の変化の時期を示すものではありません。全校の一覧は 出題の型の変化点。

更新 2026-08-20。


1. この学校の基本情報

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項目 内容
所在地 東京都新宿区
男女 女子校
旧称 学習院女学部(1906 年)→ 女子学習院(1918 年)
入試回と日程 A 入試 2 月 1 日午前/B 入試 2 月 3 日午前。どちらも 4 科(国語・算数・理科・社会)
試験時間・配点 国語 50 分・100 点、算数 50 分・100 点、理科 30 分・60 点、社会 30 分・60 点(募集要項の時限表は A・B 共通掲載)

上の表は 2027 年度の募集要項による内容です。

いまの小 6 は 2027 年 2 月、小 5 は 2028 年、小 4 は 2029 年の入試を受けます。

このレポートが分析した転写データは 1 年につき 1 冊で、A・B どちらの回かの区別が資料からはつきません。ここでは先に行われる A 入試相当として読んでいます(→ 4 節・13 節)。


2. このページでわかること

このページは、どんな問題が出るか・家で何をやるかだけを扱います。難易度・偏差値・合格可能性・入試結果は扱いません(偏差値 / 募集要項・入試結果)。

過去問そのものの回し方は 過去問の使い方、受験用語は 用語集 にまとめてあります。

以下、大問(問題の大きなかたまり)・小問(その中の一問)という言い方をします。


3. まず結論だけ(10 行)

「3. まず結論だけ(10 行)」を開く(上の要約と同じ内容です)

結論

  1. この学校は「大問の数と入口の出題位置(大問の番号と順番)は動かないが、中身は毎年作り直す」学校です。同じ問題ではなく、同じ種類の問題が同じ場所に出ます。
  2. 算数は大問 6 題・小問 12〜13 が 3 年連続で、大問 1 は計算 2 問(17 年中 16 年)、最後の大問 6 は長い設定文の大きな問題です。国語は小説の記述 9〜12 問+漢字 20 問だけで、記号選択・抜き出しが 1 問もありません(2010〜2020 年度の資料に限る)。
  3. 理科・社会は 30 分、国語は 50 分に対して書く量が多く、何を先に取るかの判断が得点を左右します。

家でやること 3 つ

  1. 国語の「説明しなさい」の記述を 1 日 2 問書き、添削してもらいます。
  2. 算数の大問 1(計算 2 問)を 3 分・満点で固定し、大問 6(長い設定の大問) 3 年分を年度を変えて続けて解きます。
  3. 理科の「計算 1 大問」と社会の通史の大問を、それぞれ 3 年分通して解きます。

今週やる 1 つ

  1. 2026 年度の算数の大問 1 と大問 6 を解き、大問 1 を 3 分で取り切れるか、大問 6 の設定を図に描き直して (1) が取れるかを確かめます。

注意

  1. 国語は 2021 年度以降の問題文が資料にありません(著作権処理の関係で掲載されない年が多いためです)。ここに書いた国語の話は 2010〜2020 年度のものです(→ 13 節)。

4. 資料の状況

どの年をどこまで見たかを、3 つに分けて書きます。精読した年(設問文まで読んだ年)/構成だけ数えた年(転写の単元分類で、大問の並びと単元だけを数えた年)/資料のある年(転写が存在する年)。転写=過去問の紙面を文字データに起こしたもの、です。

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科目 精読した年 構成だけ数えた年 資料のある年 備考
算数 3 年(2023・2025・2026) 14 年(2009〜2022) 17 年(2009〜2026。2024 年度分は資料に無い) 図のある小問が半分(17 年平均で 50%)。図そのものは転写できないため図の説明文からの推定を含む。転写の読み取り確度が低めの年が 17 年中 6 年(2025 を含む)
理科 3 年(2024〜2026) 15 年(2009〜2023) 18 年(2009〜2026) 表・グラフが多い。小問は年により 12〜23。転写の読み取り確度が低めの年が 18 年中 3 年(2025 を含む)
社会 3 年(2024〜2026) 15 年(2009〜2023) 18 年(2009〜2026) 長い文章+空欄+下線部の形。小問は年により 14〜28。転写の読み取り確度が低めの年が 18 年中 2 年(2026 を含む)
国語 3 年(2018〜2020) 8 年(2010〜2017) 11 年(2010〜2020) 2021 年度以降の問題文が資料に無い(著作権処理の関係で掲載されない年が多い)。この報告の国語の話は 2010〜2020 年度に限る
  • 収録冊子の校名は全校・全冊で照合済みです(別校の冊子が混じっていた場合はこの節に明記しています)。
  • 入試回: この学校の入試は A 入試(2 月 1 日午前)と B 入試(2 月 3 日午前)の 2 回あります。転写データは 1 年につき 1 冊で、どちらの回かの区別が資料からはつきません。ここでは先に行われる A 入試相当として読んでいます。募集要項では A・B とも 4 科で、科目構成・試験時間・配点は同じと読み取れるので、形式の話(大問数・時間配分・記述の量)は両方の回に通じるはずですが、具体の題材が B 入試のものである可能性は排除できません。
  • 「3 年連続」「3 年とも」は原本の設問文で確認したものに限ります。「17 年中 16 年」のような長い期間の数え方は、転写データの単元分類を数えたもので、細部は保証しません。
  • 満点・設問別の配点は問題冊子に印刷されていません(精読した年で確認)。

5. 一番大きな結論

学習院女子中等科は「大問の数と入口の出題位置は動かないが、中身は毎年作り直す」学校です。

同じ問題が出るのではありません。同じ種類の問題が同じ場所に出ます。精読した年の設問文を突き合わせても、数値だけ変えた使い回しは 1 問も見つかりませんでした。動かないのは次の 4 つです。

  • 算数は大問 6 題・小問 12〜13 が 3 年連続です(2023・2025・2026)。大問 1 は 3 年とも「次の□にあてはまる数を求めなさい」の計算 2 問で、(1) が四則計算の工夫、(2) が逆算(□にあてはまる数を求める計算)。導入文の文言まで一致します。転写の単元分類まで広げると、17 年のうち 16 年で大問 1 が計算になります。最後の大問 6 は 3 年とも「長い設定文+図+(1)〜(4)」の大きな問題(2023 円のコース、2025 速さとグラフ、2026 流水算(川の流れと船の速さ))で、小問 3〜4。間の大問 2〜5 は小問 1〜3 の中問で、大問 1 つに小問 1 つしかない大問が毎回あります。
  • 理科は 4 大問です。転写のある 18 年すべてで 4 大問なので、この枠は動かないと考えてよいでしょう。ただし分野の並び順は固定されていません(2024 生物→地学→物理→化学、2025 地学→物理→生物→物理、2026 地学→生物→化学→物理)。代わりに 1 つの大問がまるごと計算になるのが 3 年連続です(浮力・密度/熱量/燃焼と質量)。
  • 社会は地理・歴史・公民(時事を含む)の 3 本柱を 1 本ずつ立てます。通史の大問が 3 年とも 1 本あり、小問数が最も多くなっています(7〜12 問)。ただし通史が何番目に置かれるかは動きます(2024 大問 1、2025 大問 3、2026 大問 4)。
  • 国語は大問 2 つだけです。大問 1 が小説 1 本の読解で設問はすべて記述、大問 2 が漢字 20 問。精読した 2018〜2020 の 3 年とも同じで、資料のある 11 年(2010〜2020)を通しても崩れていません。記号選択・抜き出しが 1 問も無いのがこの学校の最大の特徴です。ただしこの話は 2020 年度までの資料に基づきます。

したがって過去問の使い方は「出る問題を覚える」ではなく、次の 2 つに近くなります。

  1. 同じ席に来る種類に合わせて手順を固める — 算数の大問 1(計算 2 問)と大問 6(長文設定の大問)、国語の記述と漢字 20 問は、位置も形式も動きません。ここは「解き方」でなく「手順」として固定できます。
  2. 時間の使い方を身につける — 理科・社会は 30 分で 16〜27 問、しかも説明の記述が 4〜7 問。国語は 50 分で記述 9〜12 問。書く分量に対して時間が短いので、何を先に取るかの判断が得点を左右します。

単元を丸ごと当てにいく使い方(「この単元が出る」と決め打ちする)は、理科・社会では効きにくいです。理科は 18 年で 30 種類以上の単元が回り、社会も分野の中で毎年入れ替わります。

科目ごとに求められる作業も違います。算数は「速く正確に」、理科は「読んで計算して説明する」、社会は「大量の情報を 30 分で処理する」、国語は「ひたすら書く」。4 科合計 160 分に対して書く量が多いという点は 4 科に共通します。理科・社会は 30 分で、4 科の学校としては短い方です。


6. この学校らしさが出る場所

  • 国語は「選ばせない」。2018・2019・2020 の 3 年とも、読解の設問は 1 問残らず「説明しなさい」で、記号も抜き出しもありません。傍線は①〜⑫と本文全体に均等に打たれ、最初から最後まで順に説明していく構成になっています。1 問だけ難問があるのではなく、全部が同じ重さで並びます。書くことでしか点が入らない国語という設計が、この学校でいちばん分かりやすい特徴に見えます。
  • 国語の題材は「同年代の子どもの物語」です。資料に出典が残っている 8 年はすべて小説・物語で、説明文が 1 つもありません。しかも『十四歳日和』(2020)、『一人っ子同盟』(2018)、『よっつ屋根の下』(2017)、『狐フェスティバル』(2016)と、小学校高学年〜中学生が語り手か中心人物の作品が並びます。家族・友人・学校の中の関係の揺れを扱う話が続いているように見えます。
  • 算数は「入口が同じで出口が毎年違う」形です。大問 1 の計算 2 問という入口と、大問 6 の長文設定という出口は動きません。その間に置かれる大問 2〜5 は、割合・数の性質・過不足算・平均算・規則性・図形の移動・約束記号と毎年入れ替わり、1 問だけで終わる大問も混じります。「大問 = 小問 3〜4 問」という一般的な感覚のまま入ると、配分を誤りやすくなります。
  • 算数は「答えが 1 つでない設問」を混ぜます。作れる正方形の面積をすべて(2023 大問 5)、最も遠い札の番号をすべて(2023 大問 6)、余りが条件を満たす整数をすべて(2026 大問 5)。書き漏らしがそのまま失点になる形が 3 年中 2 年に入っています。
  • 理科は「身近な生き物と前年の空模様」から入ります。ナミアゲハのさなぎの色(2024)、2024 年 8 月の台風 5 号から 10 号(2025)、「観測史上最も暑い夏」(2026)、ニュージーランドのお花畑と日本の花の色の比較(2025)。導入は身の回りや前年の出来事ですが、問われるのはそこから先のしくみで、時事の知識そのものは聞かれません。
  • 理科は「実験の設計」を聞きます。2024 大問 1 問 4 は「さなぎの色が何をもとに決まるのかを調べるための実験」を組み立てさせ、その結果からいえることを説明させます。答えを覚えている子より、条件をそろえて比べる考え方が身についている子が有利に見えます。
  • 社会は「地図と表から自分で読む」問題です。2026 大問 1 は地理院地図の高知平野・讃岐平野を並べ、ビニールハウスの地図記号から促成栽培へ、ため池の多さから降水量へと進みます。2025 大問 1 は松下村塾など 5 つの手がかりから都道府県を当てさせます。資料を読んでから知識を使う順番が徹底しているように見えます。
  • 社会は「あなたはどう考えるか」に踏み込みます。マイナンバーカードを持つメリットを 1 つ(2024)、日本からのコメの輸出を増やすにはどうしたらよいか(2026)、多党制の長所を 1 つあげて説明(2025)。正解が 1 つに決まらない設問を毎回どこかに置いています。
  • 社会は自校の所在を問います。2024 大問 3 問 3 は「学習院女子中等科はどの 2 種類の地方公共団体に属するか」。受験する学校がどこにあるかを知っているかを、地方自治の設問として聞いています。

7. 今からやるなら(優先順)

想定している学年: 受験学年(小 6)の、過去問演習に入っている段階を前提に優先順を付けています。小 5 以前なら、この節は「最終的にここへ向かう」地図として読み、日々の学習は基礎(計算の正確さ・図形・読解・短い記述・漢字語彙)を先に。過去問を使った記述の添削は小 6 の夏以降が目安です。学年別の道筋は 11 節にまとめました。

各項目の根拠(年度と実例)は 8 節(科目別の詳細)を参照してください。先頭の [ ] は家での回し方の目安、末尾の(確認: 〜◯年度)は、その内容を原本で確認できている最後の年度です。

  1. [毎日 10 分] 国語の記述を毎日書く — 大問 1 の設問 9〜12 問がすべて「説明しなさい」で、選択肢が 1 つもありません(2018・2019・2020 で確認)。50 分でこの分量を書くには、部分点の取れる書き方(傍線の言い換え+根拠+結論)が身についている必要があります。4 科の中でここが最も時間がかかり、最も時間をかける価値のあるところなので、いちばん早く始めます。1 日 2 問書き、添削してもらいます。(確認: 〜2020 年度)
  2. [毎日 10 分] 算数の大問 1(計算 2 問)を 3 分・満点で固定する — (1) は 20.26×20.26−0.26×0.26(2026)のような工夫して計算する形、(2) は □ が式の途中にある逆算です。3 年とも同じ位置・同じ文言で、17 年中 16 年この形。ここでの失点が最ももったいないところです。(確認: 〜2026 年度)
  3. [週末 60 分] 算数の大問 6 を 3 年分通しで解き、「すべて求めなさい」に慣れる — 2023 大問 6(円のコースと札)、2025 大問 6(速さとグラフ・グラフの続きを描く)、2026 大問 6(流水算)。単元は違いますが「長い設定を図に描き直す →(1) で設定を確認 →(2) 以降が本体」という作りは同じで、(1) を落とすと後ろが全部止まります。速さ系は 3 年とも出ているので、「途中で速さが変わる」(2023)、「グラフを描き足す」(2025)、「川の流れとすれちがい・追いつき」(2026)の 3 種を一巡します。あわせて 2023 大問 5(1)(作れる正方形の面積をすべて)、2023 大問 6(4)(最も遠い札の番号をすべて)、2026 大問 5(2)(3)(余りの条件を満たす整数をすべて)のような、答えが 1 つに決まらない設問で、書き出しの表を作る手順を固定します。(確認: 〜2026 年度)
  4. [週末 60 分] 理科の「計算 1 大問」を落とさない — 2024 大問 3(浮力・密度 6 問)、2025 大問 2(熱量とカロリー 5 問)、2026 大問 3(燃焼と質量 4 問)。最初に出した数値を後ろで使い回す誘導なので、1 か所ずれると大問ごと崩れます。3 年分を通して解きます。(確認: 〜2026 年度)
  5. [週 1 回] 理科・社会の説明記述を 40〜60 字で書く形を作る — 理科は「なぜ気温が低くなるのか」(2026)、「台風の勢力が急速に弱まった理由」(2025)、「なぜ波が高くなるのか」(2024)。社会は「遣唐使の航路が変わった理由」(2024)、「ため池が多い理由と役割」(2026)。理由 → しくみ → 結論の順で、図表の数値を 1 つ引用します。字数指定は無いので、解答欄の大きさに合わせる練習も込みで。理科の気象は 2 年連続で大問 1 なので、台風の進路と偏西風・フェーン現象・気温の高低と標高/内陸性を、教科書レベルで説明できる状態にしておきます。(確認: 〜2026 年度)
  6. [週末 60 分] 社会の通史大問を 3 年分通す — 2024 大問 1(日本と大陸の交流)、2025 大問 3(縄文から 1964 年まで 12 問)、2026 大問 4(沖縄を軸に旧石器から現代まで 10 問)。長文に空欄と下線部が並び、下線部ごとに時代が飛びます。年表を横に置いて「下線部 → 時代 → 語句」の反射を作ります。(確認: 〜2026 年度)
  7. [毎日 10 分] 漢字 20 問を毎日、読みも同じ量 — 国語の大問 2 は 20 問で、書き取りと読みの内訳が 12:8〜15:5 と動きます。読みには「上背」「社」「分別」「直に」「大輪」のような訓読み・特別な読みが入ります(2018・2019 で確認)。(確認: 〜2020 年度)
  8. [週 1 回] 統計表から都道府県・品目を当てる練習 — 農産物の収穫量上位 3 県(2024)、魚介類の生産割合(2025)、食料品の出荷額割合と人口統計(2026)。順位の丸暗記でなく、気候・地形と結びつけて覚えます。(確認: 〜2026 年度)

8. 科目別の詳細

科目別の「今からやるなら」「しばらく出ていない単元」「形式面の注意」は 7 節・9 節・10 節にまとめました。

8-1. 算数(50 分・100 点・大問 6・小問 12〜13・作図あり)

年度×大問の題材表(2023・2025・2026・原本で確認)

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年度 大問 1 大問 2 大問 3 大問 4 大問 5 大問 6
2026(6 題・12 問) 計算 2 問(「次の□にあてはまる数を求めなさい」。(1) 20.26×20.26−0.26×0.26 の工夫、(2) 分数の逆算) 割合と比(花さんと桜さんの所持金の比 5:3、同じクッキーを 8 枚と 2 枚買って所持金が同額に)1 問 数の性質(2 つの塔 A・B の鐘が鳴る間隔と重なり)1 問 円とおうぎ形(1 辺 3cm の正三角形 ABE と正方形 BCDE の複合図形。斜線部分の周りの長さ・面積)2 問 約束記号([A, B] を A を B で割った余りと定める。[245,6] などの計算/[18,□]=0 の□をすべて/[105,□]=66 の□をすべて)3 問 流水算(A は B より 12km 上流。2 そうの船 P・Q のすれちがい時刻・静水時の速さと流速・追いつく地点)3 問
2025(6 題・13 問) 計算 2 問((1) 小数と分数の四則、(2) 逆算) 数の性質(1〜2025 のうち 9 と 21 の両方で割り切れる整数/9 でも 21 でも割り切れない整数)2 問 過不足算・差集め算(用意したお金で児童に配る。人数と金額)1 問 規則性・数列(ある規則で並ぶ分数。20 番目の数/初めて 0.625 より小さくなるのは何番目か)2 問 図形の移動(1 辺 15cm の正三角形 ABC の頂点 A に長さ 45cm の糸。糸の端 D の描く曲線を作図・曲線の長さ、円周率 3.14)2 問 速さとグラフ(兄と妹の歩き。速さと AB 間の道のり・追いつき・2 回目に出会う時刻・グラフの続きを 30 分までかく)4 問
2023(6 題・12 問) 計算 2 問((1) 帯分数と小数の四則、(2) □×□+□+□=575 の 4 つの□を求める逆算) 速さ(姉と妹が同時に家を出て駅へ。中間地点のポストの前後で速さが変わる)1 問 平均算(1〜100 の整数 A<B<C<D<E<F と平均の条件から C・D を求める/B と E の平均の最小)2 問 割合(タブレットの「今週の合計使用時間 5 時間 45 分 0 秒」の表示から先週比を出す)1 問 平面図形(縦横 1cm 間隔の 25 個の点から 4 点を選んで正方形。作れる面積をすべて/面積 6cm² 以外の個数)2 問 円とおうぎ形(直線と円でできたコースと札。周の長さと札の本数・最も遠い地点 T の作図・最も遠い札の番号をすべて)4 問

表に出てくる流水算・過不足算・差集め算・平均算・約束記号などの中身は 用語集 にあります。

精読した 3 年の共通点:

  • 大問 1 は 3 年とも「次の□にあてはまる数を求めなさい」の計算 2 問で、(1) が四則計算の工夫、(2) が逆算。導入文の文言まで同じです。転写の単元分類まで広げると、17 年のうち 16 年で大問 1 が計算(四則または逆算)になっています。
  • 最後の大問 6 は 3 年とも「長い設定文+図+(1)〜(4)」の大きな問題で、小問 3〜4。2023 は円のコース、2025 は速さとグラフ、2026 は流水算です。ここだけで小問数の 4 分の 1 を占めます。
  • 間の大問 2〜5 は小問 1〜3 の中問が並びます。1 問だけの大問(2023 大問 2・大問 4、2025 大問 3、2026 大問 2・大問 3)があり、大問 1 つ=小問 1 つという配分に慣れておく必要があります。
  • 速さ・流水を含む「速さ系」は 3 年とも入っています(2023 大問 2、2025 大問 6、2026 大問 6)。円とおうぎ形は 2023 大問 6・2026 大問 4 の 2 年です。
  • 同じ問題の再登場は 3 年の設問文では見つかりませんでした。似ているのは位置と形式であって、数値を変えただけの問題ではありません。

頻出単元と周期(転写の単元分類・2009〜2026 の 17 年で大問の主要単元として数えたもの)

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単元グループ 大問で出た年 傾向
計算(四則・逆算) 2009〜2020・2022・2023・2025・2026(2021 のみ大問 1 が規則性) 17 年中 16 年。ほぼ必ず大問 1 に置かれる
速さ・速さとグラフ・流水算 2009〜2014・2016〜2023・2025・2026(2015 のみ無し) 17 年中 16 年。計算と並ぶ二本目の柱
規則性・数列 2009・2012(2 題)・2013・2014・2015・2017・2019・2020・2021・2022・2025 17 年中 11 年。細かい単元の中では最大
平面図形(角度・面積・面積比) 2009・2013・2016・2023 4 年
円とおうぎ形 2010・2012・2015・2018・2019・2023・2026 7 年。2023・2026 は大問の主役
図形の移動・回転 2009・2014・2016・2017・2021・2022・2025 7 年。2025 は糸の巻きつけで作図つき
立体(切断・水量) 2010・2012・2013・2015・2017・2018・2020 7 年。2021 以降は大問として現れていない
数の性質 2014・2015・2022・2025・2026 5 年。2025・2026 は 2 年連続
割合・文章題(食塩水・売買・年齢・仕事・過不足・鶴亀・和差・平均・集合・場合の数・論理) 2010〜2026 のほぼ毎年どこかに 1〜2 題 中問の主戦場。1 問で完結する形が多い
約束記号 2026 17 年で 1 回

問い方

  • 答えは数値の短答(語句や数値を短く答える形式)が中心で、記号選択が 3 年の設問文に 1 問もありませんでした。選択肢から選ぶ練習より、値を出し切る練習が効きます。
  • 「考えられるものをすべて求めなさい」が 2023(大問 5(1)・大問 6(4))と 2026(大問 5(2)(3))に出ます。答えが 1 つではない設問で、書き漏らすと落ちます。
  • 作図は 2023 に 1 問、2025 に 2 問(2026 は 0)。「作図に使った線は消さずに残しておくこと」(2025 大問 5(1))、「下の図に作図しなさい」(2023 大問 6(2))、「図 1 のグラフの続きを 30 分までかきなさい」(2025 大問 6(4))。図に描き込む・グラフを延長するタイプで、白紙から描かせる形ではありません。糸の巻きつけ(2025 大問 5)とグラフの延長(2025 大問 6(4))の 2 種を練習すれば足ります。
  • 大問 6 は (1) が設定の確認、(2) 以降が本体という誘導になっています。(1) を落とすと後が全部止まる作りなので、最初の小問は確実に取ります。
  • 1 問しかない大問(2026 大問 2・大問 3 など)は、途中式を書く欄があっても答えは 1 つです。ここは「一行問題(数行で終わる短い文章題)を速く正確に」の勝負になります。
  • 複合図形の「周りの長さ」と「面積」を別々に問う形(2026 大問 4)、分数の列で「初めて◯より小さくなるのは何番目」という聞き方(2025 大問 4)が、円とおうぎ形・規則性のよくある聞かれ方です。

8-2. 理科(30 分・60 点・4 大問・小問 20〜23・説明する記述あり)

年度×大問の題材表(2024〜2026・原本で確認)

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年度 大問 1 大問 2 大問 3 大問 4
2026(21 問) 気象(「昨年は観測史上最も暑い夏」。猛暑日・真夏日・熱帯夜の用語、最高気温 1 位と 4 位の都道府県、フェーン現象のしくみ、最低気温上位の都道府県がなぜ気温が低くなるのか説明、標高と気温)6 問 植物のつくりとはたらき(光合成の反応式の穴埋め、葉によく光が当たるようにするしくみを説明、光とからだづくり、光を発芽条件とする種子の利点を説明)5 問 燃焼・質量の関係(アルコール 4.6g の完全燃焼から 6.9g のときの酸素・炭素・水素の重さを順に計算、生じた酸素の由来を説明)5 問 てこ・つり合い(正方形の板の頂点におもりを下げてつり合わせる。1 点・2 点・4 点と条件を増やす)5 問
2025(23 問) 気象(「2024 年の 8 月には台風 5 号から 10 号が次々と」。積乱雲・台風の発生と消滅の基準・進路が北東に変わる理由・勢力が急速に弱まった理由を説明・偏西風)7 問 熱と状態変化(カロリーの定義から、水の混合温度・金属球を入れたときの温度を順に計算)5 問 花のつくりと受粉(受粉とは何かを説明・虫媒花の花粉の特徴・風媒花の例・ニュージーランドと日本の花の色の図を比べて説明・「お花畑」の特徴を考えて説明)6 問 電気回路(豆電球と電池のつなぎ方を交換しながら明るさと電流を測る。測定値のグラフを作図・電池の消耗・分岐した豆電球の電流)5 問
2024(20 問) こん虫(ナミアゲハ。完全変態の呼び名・幼虫の体色の役割・はねの枚数・さなぎの色が何で決まるかを調べる実験の計画と結果の説明・液晶画面で同じ色を見せたら)6 問 波と流水(波を起こすエネルギー・水路の幅と水深を変えたときの波の高さ・なぜ波が高くなるのかを説明)4 問 浮力・密度(円柱 A・B を水槽に沈める。1 秒あたりの注水量を考え方・式つきで・円柱の高さ・おしのけた水の体積・重さ・1cm³ あたりの重さ・くりぬいてコップにしたら)6 問 水溶液の判別(8 種類の水溶液を BTB・においなど 4 つの実験で見分ける・赤色リトマスが青に変わるもの・加熱して残るもの・混ぜて白くにごる組合せ)4 問

精読した 3 年の共通点:

  • 4 大問です。転写のある 18 年すべてで 4 大問なので、この並びは動かないと考えてよいでしょう。小問は 20〜23。
  • 分野の順番は固定されていません。2024 は 生物→地学→物理→化学、2025 は 地学→物理→生物→物理、2026 は 地学→生物→化学→物理。「大問 3 は必ず化学」といった置き方はしていません。
  • 1 つの大問がまるごと計算になるのが 3 年連続です(2024 大問 3 の浮力・密度 6 問、2025 大問 2 の熱量 5 問、2026 大問 3 の燃焼と質量 4 問)。数値を 1 つ間違えると後ろが連鎖して崩れる誘導形式です。
  • 「〜を説明しなさい」の記述が 3 年とも入ります(2024 は 2 問、2025 は 6 問、2026 は 5 問)。字数指定は無く、解答欄の大きさが分量の目安です。
  • 導入文が前年の出来事から始まる年が 2 年続きました(2025 の 2024 年夏の台風、2026 の「観測史上最も暑い夏」)。ただし問われるのは出来事そのものでなく、そこから先の理科のしくみです。

頻出単元と周期(転写の単元分類・2009〜2026 の 18 年)

  • 地学: 気象 3 回(2011・2025・2026)、月 3 回(2012・2014・2022)、星・星座 2 回(2021・2023)、太陽・惑星 3 回(2010・2013・2019)、地層・岩石 2 回(2009・2016)、流水のはたらき 3 回(2009・2017・2024)、地震・火山 1 回(2020)。2025・2026 は気象が 2 年連続で大問 1 です。
  • 物理: 電気回路・電流・電磁石 6 回(2011・2014・2015・2018・2023・2025)、てこ・つり合い 2 回(2010・2026)、ふりこ 2 回(2013・2017)、浮力・密度 2 回(2014・2024)、光 2 回(2015・2019)、音 1 回(2022)、熱と状態変化 6 回(2010・2012・2016・2018・2021・2025)。
  • 化学: 気体の性質 3 回(2011・2013・2017)、溶解度・濃度 2 回(2019・2021)、水溶液の判別 1 回(2024)、中和 2 回(2009・2018)、質量保存・量的関係 2 回(2020・2023)、金属と水 1 回(2012)、燃焼 1 回(2026)、実験器具の操作 2 回(2014・2016)。
  • 生物: 生態系・食物連鎖 7 回(2010・2015・2017・2018・2021・2022・2023)、こん虫・動物の分類 4 回(2011・2012・2019・2024)、植物のつくり 4 回(2009・2013・2016・2026)、花のつくり 1 回(2025)、人体 1 回(2020)。
  • 単元の散らばりが大きく(18 年で 30 種類以上)、特定の単元に張るより 4 分野を薄く全部という配分になります。生物は「こん虫・植物・生態系・人体」を一巡し、人体だけは長く空いていることを意識しておきます(→ 9 節)。

問い方

  • 短答(語句・数値)が 5〜7 割、説明の記述が 1〜3 割、記号選択は 2〜3 問だけです。記号選択で稼ぐ設計にはなっていません。
  • 記述は「なぜ〜か説明しなさい」「〜とは何か説明しなさい」「どのような利点があるか」の 3 種です。知識を書き写すのでなく、図・表・自分の知識から理由を組み立てて書きます。2025 大問 3 問 6「ニュージーランドの『お花畑』にはどのような特徴があると考えられますか」のように、答えが本文に無い設問もあります。
  • 計算の大問には「考え方・式、答えを書きなさい」(2024 大問 3 問 1)の指示がつくことがあります。答えだけでなく過程を書く欄があります。
  • 実験の設計そのものを問う設問があります(2024 大問 1 問 4: さなぎの色が何をもとに決まるかを調べる実験と、その結果からいえること)。
  • 作図は 2025 の 1 問(測定値のグラフ)のみです。3 年では 1 問だけなので、優先度は高くありません。

8-3. 社会(30 分・60 点・大問 3〜4・小問 16〜27・説明する記述が 2〜3 割)

年度×大問の題材表(2024〜2026・原本で確認)

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年度 大問 1 大問 2 大問 3 大問 4
2026(4 題・25 問) 地形図の読図(地理院地図の高知平野・讃岐平野。ビニールハウスの地図記号と促成栽培・他産地と比べた利点を説明・自然災害伝承碑・地図記号 Y の判別・ため池が多い理由と役割を気候と関連づけて説明・讃岐うどんと小麦)7 問 統計表(食料品の出荷額割合上位 3 位・都道府県別人口の統計・北海道のさけ類とぶり類の漁獲量の変化の理由を説明)3 問 時事と経済(2023 年から始まる文章の空欄 6 つ+語句 4 つ・国際情勢をふまえて空欄に入る文を答える・コメの輸出を増やすにはどうしたらよいか・商品の価格)5 問 沖縄を軸にした通史(旧石器から現代まで。空欄 5 つ〈うち 1 つは漢字 6 文字指定〉・米づくり前後の社会を比べて説明・四つの窓口・『学問のすすめ』・米軍基地があることで起きている問題を説明・2000 円紙幣)10 問
2025(3 題・27 問) 地理(松下村塾など 5 つの手がかりから都道府県を当てる・本州四国連絡橋・魚介類の生産割合の表・愛知県と大阪府への通勤通学流入・北海道の製造品出荷額・農業従事者の高齢化が及ぼす影響を説明)7 問 政治(イギリス下院の選挙から始まる文章。空欄 6 つ+語句 3 つ・自民党総裁選・多党制の長所を説明・政党の「国民と政治のかけ橋」という役割・衆院選の投票率・政治資金)8 問 通史(縄文から現代まで。空欄 4 つ・環濠集落・律令の税・行基を協力させた理由を説明・厳島神社・織田信長・東海道五十三次・年代並べかえ・関税自主権・戦時下の都市の食料・1964 年)12 問 —
2024(3 題・16 問) 通史(日本と大陸の交流。空欄 3 つ・卑弥呼と中国・遣唐使の航路が変わった理由を説明・朝鮮半島のできごとの並べかえ・農地改革とその影響・領土をめぐる対立)7 問 地理(農産物の収穫量上位 3 県の表 A〜H・4 つの文を順に並べかえ・長野県の主な都市が盆地に位置する理由を説明)3 問 公民(マイナンバーと社会保障。空欄 9 つを 20 択から・健康保険のしくみを説明・学習院女子中等科が属する 2 種類の地方公共団体・社会保障の担当省庁・監視社会と人権・マイナンバーカードのメリットを 1 つ)6 問 —

精読した 3 年の共通点:

  • 地理・歴史・公民(時事を含む)の 3 本柱を 3 年とも 1 本ずつ立てています。2026 だけ地理が 2 本に割れて 4 大問になりました。位置は固定されていません(通史の大問は 2024 が大問 1、2025 が大問 3、2026 が大問 4)。
  • 通史の大問が 3 年とも 1 本あり、小問数が最も多くなっています(7 問・12 問・10 問)。長い文章に空欄と下線部が並び、下線部ごとに時代を飛ぶ形です。ここで社会の 4 割前後を取ることになります。
  • 空欄を選択肢群からまとめて選ぶ設問が 3 年連続です(2024 大問 3 問 1 は空欄 9 つを 20 択から、2025 大問 2 問 1 は 6 つ、2026 大問 3 問 1 は 6 つ)。1 問で 6〜9 個の解答を要求されます。
  • 統計表・グラフの読み取りが 3 年とも入ります(農産物の上位 3 県、魚介類の生産割合、食料品の出荷額割合、人口統計)。表から都道府県や品目を当てる形が中心です。
  • 記述が 4〜7 問(2024 4/16、2025 5/27+混合 1、2026 7/25)。字数指定はありません。

頻出単元と周期(転写の単元分類・2009〜2026 の 18 年で大問の主要単元として数えたもの)

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分野 単元 大問で出た年 傾向
地理 都道府県・地域の同定 2013・2016(2 題)・2017・2019・2020(2 題)・2021・2022・2023 18 年中 8 年。地理の中心
地理 農業・畜産 2011・2012・2015・2018・2024・2026 6 年。2024・2026 と近年復活
地理 人口・都市問題 2011(2 題)・2017・2019・2023 4 年
地理 日本の地形 2010・2014・2018・2021 4 年
地理 交通・通信網 2012・2015 2 年。2025 に本州四国連絡橋の小問で復帰
地理 工業・産業構造 2012・2026 2 年
地理 気候・雨温図 2009・2019 2 年。2026 に讃岐平野の降水量の記述で復帰
地理 水産業・海流 2025 1 年(2026 大問 2 にさけ・ぶりの小問)
歴史 原始・古代 2012・2015・2023・2025・2026 5 年。通史の書き出しになりやすい
歴史 江戸時代 2011・2013・2022 3 年
歴史 飛鳥・奈良 2014・2016・2021 3 年
歴史 近代の戦争・大正昭和前期 2018・2019 2 年
歴史 戦後・現代 2009・2022 2 年
歴史 幕末・明治維新 2010・2017 2 年
歴史 平安・鎌倉室町 2024(平安)・2020(鎌倉室町) 各 1 年
公民 選挙制度 2013・2016・2025 3 年
公民 財政・税・社会保障 2021・2024 2 年
公民 三権分立 2012・2019 2 年
公民 日本国憲法 2014 1 年
公民 地方自治 2018 1 年
その他 国際社会・国際協力 2010(2 題)・2017 2 年。2025・2026 に小問で登場
その他 時事(前年のニュース) 2015・2026 2 年。大問にならない年も導入文と小問に入る
その他 環境問題・防災 2020・2023 2 年。2026 は自然災害伝承碑の小問

問い方

  • 記号選択が 3〜4 割、語句の短答が 3〜4 割、記述が 2〜3 割。記述の比率は 4 科目の中で高い方で、3 年とも 4 問以上です。
  • 記述の問われ方は 3 つあります。①理由を説明する(2024「遣唐使の航路が変わった理由」、2025「行基を協力させた理由」、2026「ため池が多い理由」)、②表・図から読み取ったことを説明する(2026 大問 2 問 3 のさけ類・ぶり類の漁獲量の変化、2025 大問 1 問 6 の農業従事者の高齢化)、③自分の考えを提案する(2024「マイナンバーカードのメリットを 1 つ」、2026「コメの輸出を増やすにはどうしたらよいか」)。③は正解が 1 つに決まりません。「どうしたらよいか」の形は、根拠 1 つ+提案 1 つの 2 文で書く練習が効きます。
  • 空欄補充は「文中の空欄 6〜9 個に、選択肢 15〜20 個から選ぶ」形と「語句を自分で書く」形が併存します。
  • 並べかえ(年代順・地域の順)が 2024・2025・2026 のいずれにも入ります。
  • 前年のニュースが導入文と空欄に入ります(2025 のイギリス下院選、2026 の 2023 年の出来事)。ニュースそのものより「その出来事がどの制度・どの統計につながるか」で覚えるのが効きます。
  • 地形図の読図は 2026 に地理院地図で本格的に出ました。地図記号は、ビニールハウス・自然災害伝承碑・老人ホームなどの新しい記号を含めて一巡しておく価値があります。
  • 2024 大問 3 問 3 は「学習院女子中等科はどの 2 種類の地方公共団体に属するか」を問います。学校の所在地(東京都新宿区)と、その属する地方公共団体の種類を知っていることが前提になる設問があります。

8-4. 国語(50 分・100 点・大問 2・小問 31〜32・記述と漢字の 2 本立て)

先に断っておくと、国語は 2021 年度以降の問題文が資料にありません(著作権処理の関係で掲載されない年が多いためです)。ここに書いたのは 2010〜2020 年度に限った話で、直近の形式は市販の過去問集で確認してください。以下の題材表は 2018〜2020 年度を原本で精読したものです。

年度×大問の題材表(2018〜2020・原本で確認)

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年度 大問 1 大問 2
2020 小説(水野瑠見『十四歳日和』)。「私」と朱里・松村さんの教室での関係。設問 9 問、全問が「説明しなさい」の記述(指示語の内容・心情・理由・「作者がどのようなことを表そうとしたか」・「順を追って説明」) 漢字(カタカナを漢字に、漢字をひらがなに)。冒頭は「総理大臣がカクギを開く」
2019 小説。中学一年の鈴と弟の圭、亡くなった母をめぐる話。設問 11 問、全問が記述(「お母さんの残した印のようなもの」とはどのようなものか・「急に涙が出てきた」のはなぜか・「自分がばらばらになってしまいそうだった」はどのような状態か) 漢字 20 問(書き取り 15・読み 5)。フクシンの友/カンマツ/トロウ/ソンダイ/ハクす/コメダワラ/上背・社・光明・直に
2018 小説(重松清『一人っ子同盟』)。団地に住む小六の「ぼく」(ノブ)と子ども会・自治会・お神輿。設問 12 問、全問が記述(傍線①〜⑫にすべて「どのような気持ちか」「なぜか」「どういうことか」) 漢字 20 問(書き取り 12・読み 8)。ジントク/タテマエ/ショウワ/ソンシツ/ギョウセキ/ユウシュウ/タガヤす/カチカン/ビョウシン/ジュンずる/割安・分別・落札・身内・大輪

精読した 3 年の共通点:

  • 大問は 2 つだけです。大問 1 が小説 1 本の読解、大問 2 が漢字 20 問。この 2 本立ては 3 年とも同じで、転写のある 2010〜2020 の 11 年を通しても崩れていません。
  • 大問 1 の設問は 9〜12 問で、そのすべてが「説明しなさい」の記述です。記号選択・抜き出し・空欄補充は 3 年の設問文に 1 問もありませんでした。選ぶ問題が無い国語という点が、この学校の最大の特徴です。
  • 大問 2 の漢字は 20 問で、「次の傍線のカタカナは漢字に、漢字はひらがなに直しなさい」の一文も 3 年とも同じです。書き取りと読みの内訳は年によって 12:8〜15:5 と動きます。
  • 題材は 3 年とも小説です。説明文・論説文・随筆は精読した 3 年にありませんでした。
  • 傍線が①〜⑫と本文全体に均等に打たれ、最初から最後まで順に説明していく構成です。1 問だけ難しい設問があるのではなく、全部が同じ重さで並びます。

過去の出典(資料に残っている年のみ)

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年度 著者・作品
2020 水野瑠見『十四歳日和』
2018 重松清『一人っ子同盟』
2017 大崎梢『よっつ屋根の下』
2016 瀬尾まいこ『狐フェスティバル』
2014 田村理江『ひみつの花より』
2013 辻仁成『そこに君がいた』
2011 今江祥智『枯葉』
2010 新美南吉『狐』

資料に出典が残っている 8 年はすべて小説・物語で、説明文は 1 つもありません。しかも同年代(小学校高学年〜中学生)の子どもが語り手か中心人物である作品が並びます(『十四歳日和』『一人っ子同盟』『よっつ屋根の下』『狐フェスティバル』)。家族・友人・学校の中の関係の揺れを扱う話が続いています。同じ帯の作品(重松清・瀬尾まいこ・大崎梢など)を読み慣れておくと、人物関係の把握が速くなります。2012・2015・2019・2021 年度以降の出典は資料に残っていません。

問い方

  • 設問の語尾は「説明しなさい」でほぼ統一されます。「〜とあるが、この時の『ぼく』の気持ちを説明しなさい」「〜はなぜか、説明しなさい」「〜とはどのようなことか、説明しなさい」の 3 種です。
  • 傍線が A・B と 2 か所に分かれ、両方を結びつけて説明させる設問があります(2018 問 6・問 7、2019 問 6)。「2 か所の変化を並べて、その間に何があったかを書く」形の練習が効きます。
  • 「順を追って説明しなさい」(2020 問 5)のように、経過を段階に分けて書かせる指示が混じります。
  • 「作者がどのようなことを表そうとしたのか」(2020 問 4・赤い絵の具の繰り返し)のように、表現の効果を問う設問もあります。
  • 字数指定は 3 年とも無し。解答欄の大きさが分量の指示になります。

9. しばらく出ていない単元(復活の警戒)

転写の単元分類(2009〜2026)で大問の主要単元として数えたものです。精読していない年の細部は保証しません。最終確認年度は、その単元が大問として出たことを資料で最後に確認できた年度です。

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科目 単元 大問で出た年 最終確認年度 状況
算数 立体(切断・水量・体積) 2010・2012・2013・2015・2017・2018・2020 2020 年度 2009〜2020 では 7 年に出ていたが、2021 以降 5 年間、大問として現れていない。戻る候補の筆頭
算数 時計算 2011・2020 2020 年度 9 年空いて戻った実績がある。2020 以来 6 年
算数 場合の数・論理・集合 2011・2013・2017・2018・2021 2021 年度 2021 が最後で 5 年
算数 仕事算・ニュートン算 2016 2016 年度 10 年なし
算数 食塩水・売買・年齢算 2010・2012・2015・2017・2019・2023 2023 年度 中問として散発的に戻る。2023 は使用時間の割合
理科 人体 2020 2020 年度 生物の 4 本柱(こん虫・植物・生態系・人体)で唯一 6 年空いている
理科 月・星座 月 2012・2014・2022/星 2021・2023 2023 年度 地学は 2025・2026 と気象が 2 年続いたので、天体が戻る余地
理科 中和 2009・2018 2018 年度 2018 が最後で 8 年
理科 ふりこ 2013・2017 2017 年度 9 年なし
理科 音 2022 2022 年度 18 年で 1 回のみ
理科 気体の性質 2011・2013・2017 2017 年度 2017 が最後で 9 年
社会 日本国憲法・人権を柱にした大問 2014 2014 年度 12 年なし。2024 大問 3 に人権侵害の小問で顔を出す
社会 三権分立・国会と内閣 2012・2019 2019 年度 2019 が最後で 7 年。公民は 2024 財政、2025 選挙制度だったので次の候補
社会 国際社会・国際協力を柱に 2010(2 題)・2017 2017 年度 9 年なし。2025・2026 は小問で登場
社会 地方自治 2018 2018 年度 2024 大問 3 問 3 に小問で復帰
社会 環境問題・防災 2020・2023 2023 年度 2026 は自然災害伝承碑の小問のみ
社会 鎌倉・室町 2020 2020 年度 通史の中では触れられるが、大問の主題としては 6 年空いている
国語 説明文・論説文の読解 (資料のある 2010〜2020 では確認できない) — 11 年すべて小説。ただし直近の資料が無いので、備えを完全に捨てるのは危うい
  • 算数の立体は 2009〜2020 では常連だったので、切断と水量を 1 年分ずつ復習しておくと備えになります。
  • 国語は、資料のある 11 年(2010〜2020)で、記号選択・抜き出し・語彙の知識問題・詩・古文・文法も大問として現れていません。2021 年度以降に設問の種類が増えていないかどうかは、市販の過去問集で確認してください。

10. 形式面の注意

算数(50 分・100 点・大問 6・小問 12〜13)

  • 1 問あたり 4 分前後で、大問 6 に 12〜15 分残す配分が要ります。
  • 図のある小問が半分程度(17 年平均で 50%)。図は問題冊子に印刷され、作図(2023 に 1 問、2025 に 2 問、2026 は 0)もその図に描き込みます(設問の文言は 8-1 節)。円周率は「3.14 とします」の断りつきです(2025 大問 5(2) で確認)。
  • 字数指定・文字種指定は算数にはありません。桁指定・四捨五入の指示も精読した 3 年の設問文には現れませんでした。

理科(30 分・60 点・4 大問・小問 20〜23)

  • 短答が 5〜7 割、説明の記述が 1〜3 割(2024 は 20 問中 2 問、2025 は 23 問中 6 問、2026 は 21 問中 5 問)、記号選択は 2〜3 問だけです。記述に字数指定はありません。
  • 30 分で 20〜23 問。1 問あたり 1 分 20 秒前後で、うち 5 問前後が説明の記述です。記述を含む大問に 10 分、残り 3 大問に 20 分が目安で、書く設問を後回しにして短答を先に取る判断が要ります。
  • 計算の大問に「考え方・式、答えを書きなさい」(2024 大問 3 問 1)の指示が付くことがあり、過程を書かせる欄があります。単位・小数の桁指定は計算の設問に散発的に付きます(2024「何 cm³ ですか」「1cm³ あたり何 g ですか」)。
  • 作図は 2025 の 1 問(測定値のグラフ)のみ。図のある小問が 4 割強で、回路図・水槽・板とおもりなど、条件が図の中にしか書かれていないものが多くなっています。

社会(30 分・60 点・大問 3〜4・小問 16〜27)

  • 記号選択 3〜4 割、語句の短答 3〜4 割、記述 2〜3 割(2024 は 16 問中 4 問、2025 は 27 問中 5 問+混合 1、2026 は 25 問中 7 問)。記述に字数指定は無く、解答欄は 1 行〜2 行が目安です。
  • 空欄 6〜9 個を選択肢 15〜20 個からまとめて選ぶ設問が 3 年連続です(2024 大問 3 問 1 は空欄 9 つ)。並べかえ(年代順・地域順)が 3 年とも入ります。文字種指定は散発的です(2026 大問 4 問 1「(4) は漢字 6 文字で」)。
  • 小問数の年ごとの振れが大きく(16 問の年と 27 問の年がある)、多い年は 1 問 1 分ちょうどの速さになります。時間配分を固定せず、始めに小問数を数えて 1 問あたりの持ち時間を決め、書く設問を後回しにして短答を先に取る判断を、演習のたびに練習します。
  • 図・表のある小問は全体の 15% 程度ですが、地理の大問には 3 年とも表か地図が付いています。資料に出てくる統計の年次は「2022 年」「2023 年」など直近のものが使われています。

国語(50 分・100 点・大問 2・小問 31〜32/2010〜2020 の資料に基づく)

  • 記述に字数指定は無く、解答欄の大きさが分量の指示です(設問の条件つきの実例は 8-4 節)。
  • 50 分で記述 9〜12 問+漢字 20 問。記述 1 問あたり 3 分強しか無く、下書きをする時間はありません。読みながら傍線ごとに答えの骨格を作っていく読み方が要ります。漢字を先に 5〜7 分で終え、残り 43 分を記述に充て、1 問 3 分半で書き切る練習を、時間を計ってします。
  • 本文は長めです(転写ベースで本文が 5 ページ相当)。読む速さそのものが得点に直結します。
  • 漢字は 20 問で、配点の比重は小さくありません。読みには「上背」「社」「分別」「直に」のような訓読み・特別な読みが入ります。

11. 学年別ロードマップ

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段 何をするか この学校での重み
小 4(土台) 計算の正確さ(分数・小数・逆算)、図形(円とおうぎ形の周と面積、正三角形・正方形の基本)、読解(傍線の言い換えを口で言う)、短い記述(理由を 1 文で)、漢字語彙の 5 本。学習院女子で最終的に効く入口は「工夫して計算する感覚」「速さの 3 公式とグラフ」「物語を読んで人物の気持ちを言葉にする」 差はほぼ無い。時間計測はまだしない。ただし書くことを嫌がらない習慣だけは早くから。この学校は 4 科すべてで書かされる
小 5(幅) 週の器は「平日 15 分×5 + 週末 60 分」を基本形にする。平日 15 分は、算数の計算(四則の工夫・逆算)と漢字 20 問(読みを含む)に割り付ける。週末 60 分はその週の単元 1 つで、算数は 8-1 の頻出単元表を「小 5 で一巡する単元リスト」に使い、計算の工夫 → 速さとグラフ → 規則性と数列 → 円とおうぎ形 → 図形の移動 → 割合と文章題(つるかめ算(個数を合計から逆算)・過不足算などの受験用教材の単元を含む) → 数の性質 の順に一巡する。理科は 4 分野を一巡し、計算単元(浮力・熱量・てこ・電流・溶解度)を表で読む習慣。社会は通史を一巡し、統計表を「気候・地形とセットで」見る。国語は小説の記述を「傍線の言い換え+根拠」の 2 部で書き、直してもらう回数を稼ぐ。ただし国語は 2021 年度以降の問題文が資料に無いので、直近の形式は市販の過去問集で確かめる(→ 13 節) 中身は毎年作り直されるので、単元の幅(全分野をひととおり学び終えること)はここで作る。特に理科は 18 年で 30 種類以上が回るため、山を張る余地がない
小 6(仕上げ) 7 節の 8 項目。夏以降に過去問を「同じ大問を、年度を変えて解く」(算数の大問 1 と大問 6、国語の記述と漢字)+「1 年分を、時間を計って解く」(理科・社会 30 分、国語 50 分)の 2 通りで使う。記述は書きっぱなしにせず、必ず直してもらう。国語は 2021 年度以降の資料が無いので、直近の形式を市販の過去問集で確認してから演習に入る(→ 13 節) 出題位置が固定されている算数の大問 1・大問 6 と国語の 2 大問は年度を変えて続けて解く価値が高い。理科・社会は年度通しで時間配分を体に入れる方が効く

この学校は小 4 から始めるとどこで差がつくか。 小 5 での全分野の一巡と、小 6 で「書いたものを直してもらった回数」です。この学校は 4 科すべてに説明の記述があり、国語に至っては選ぶ問題がありません。正解を見ても「自分の書き方のどこが足りないか」は一人では分かりにくいので、添削の回数がそのまま差になります。逆に、暗記の量で押し切れる場所(一問一答だけで取れる設問)は他校より少なめです。ただし漢字 20 問と社会の語句だけは量が要るので、小 5 のうちに一巡しておくと小 6 が軽くなります。


12. この学校と出題構造が近い学校

観点は「同じ形式・同じ頻出単元・同じ問い方なら過去問演習が重なるか」だけです。難易度・偏差値帯・合格可能性・通学圏は見ていません。数字は科目ごとの出題構造の近さ(0〜100・100 が最も近い)の自動集計で、同じ問題が出るという意味ではありません。

  • 雙葉中学校(東京都・女子校)— 4 科すべて比較でき、すべてが近い唯一の学校です。理科と算数が特に近く、国語の記述練習も相互に回せます。
  • 東京都市大学等々力中学校(東京都・共学)— 理科が最も近く、算数・社会も中程度。国語は比較できません。2027 年度は 2 月 1 日の同じ時間帯に入試が重なる回があります。
  • 桐朋女子中学校(東京都・女子校)— 4 科がそろい、どの科目も同じくらい近く、社会がわずかに最も近くなっています。2027 年度は 2 月 1 日の同じ時間帯に入試が重なる回があります。

8 校の一覧・記述量・注意は 出題構造が近い学校のページ へ。

国語(選択肢の無い記述と漢字 20 問)の練習を重ねられるのは、8 校の中では啓明学園(86)と桐朋女子(78)・雙葉(77)です。国語で比較対象が出ない学校が多いのは、資料のある年数が少ないためです。4 科すべてを 1 校で代用したいなら雙葉か桐朋女子になります。


13. 資料の限界

  • 入試回: この学校は A 入試(2 月 1 日午前)と B 入試(2 月 3 日午前)の 2 回ありますが、転写データは 1 年につき 1 冊で、どちらの回のものかが資料からは分かりません。ここでは A 入試相当として読んでいます。大問数・時間配分・記述の量といった形式の話は両方の回に通じるはずですが、個々の題材が B 入試のものである可能性は残ります。市販の過去問集は回ごとに分かれているので、そちらで確かめてください。
  • 算数の 2024 年度の冊が資料にありません。算数の「3 年連続」は 2023・2025・2026 を指します。
  • 国語は 2021 年度以降の問題文が資料にありません(著作権処理の関係で掲載されない年が多いためです)。この報告の国語の記述はすべて 2010〜2020 年度の話で、直近 5 年で設問の種類が増えていないか(記号選択や抜き出しが加わっていないか)は市販の過去問集で確認してください。出典(著者・作品)も同じ制約を受けており、2012・2015・2019 年度と 2021 年度以降は資料に残っていません。
  • 転写の読み落とし: 図そのものは転写されず、図の説明文から内容を推定しています。算数は図のある小問が半分を占めるため、図の細部(目盛り・角度・長さの表示)に依存する設問は、ここでの記述より難しい可能性があります。転写の読み取り確度が低めの年(算数 6 年・理科 3 年・社会 2 年)は、単元分類の数え方に誤差が入りえます。
  • 年数の重み: 「17 年中 16 年」のような長い期間の数え方は転写データの単元分類を数えたもので、原本の設問文まで精読したのは各科目 3 年分だけです。精読していない年の細部は保証しません。
  • 配点の内訳: 設問ごとの配点は問題冊子に印刷されていません。記述 1 問の重みがどれくらいかは、この資料からは分かりません。
  • 「〜のように見える」と書いた箇所は題材からの推測で、出題意図を裏づける資料はありません。
  • 難易度・偏差値・合格可能性・学校の理念・入試結果には触れていません。それらは別のページの領分です。

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数字はすべて出所つきで、換算や評価語は足していません(→ 方法論)。合格可能性・お子さんとの相性は扱いません。ページ生成日: 2026-10-14。

この学校が載っているまとめ