関東中学受験データasmon.ai/kanto — 265校・出所つき保存した学校

実践学園中学校の過去問分析

共学私立東京都中野区

重要結論

  1. 大問の並び=出題位置(大問の番号と順番)が動きません。算数は 5 大問で、大問 1 が計算 10 問・大問 4 が規則性・大問 5 が立体という並びが 2016〜2026 の 11 年続いています。
  2. 理科は生物 → 化学 → 物理 → 地学の 4 大問、社会は地理 → 歴史 → 公民(憲法と三権分立)の 3 大問が、2018〜2026 の 9 年動いていません。
  3. 理科と社会は合わせて 50 分・100 点で 1 問 1 分弱。時間を計る練習が算数以上に効きます。

今週やること

  1. 理科・社会を 1 冊 50 分で時計を置いて通し、社会の記述 3〜4 問に何分残せるかを測ります。
  2. 算数の大問 1 の 10 枠(10 問で配点のおよそ 4 割)を、枠ごとに年度を変えて解きます。
  3. 社会の大問 3(憲法と三権分立、9 年連続) 3 年分を年度を変えて続けて解きます。

分析年度: 2010〜2026 年度
入試回: 教科入試第 1 回相当
資料の範囲: 15 年分
原本確認範囲(精読した年): 算数 3 年・理科 3 年・社会 3 年・国語 3 年
制約: 国語は 2023 年度以降の問題文が資料にありません(著作権処理の関係で掲載されない年が多いためです)。国語の話は 2022 年度までのものです(→ 4 節・13 節)。

詳しい根拠を見る
  1. 大問数の変化点
  2. 1. この学校の基本情報
  3. 2. このページでわかること
  4. 3. まず結論だけ(10 行)
  5. 4. 資料の状況
  6. 5. 一番大きな結論
  7. 6. この学校らしさが出る場所(過去問でしか掴めない題材の色)
  8. 7. 今からやるなら(優先順)
  9. 8. 科目別の詳細
  10. 9. しばらく出ていない単元(復活の警戒)
  11. 10. 形式面の注意
  12. 11. 学年別ロードマップ(小 4 から始めるなら)
  13. 12. この学校と出題構造が近い学校
  14. 13. 資料の限界

大問数の変化点

  • 国語: 2 題(2011 年度から、大問数を数えられた資料 7 冊すべて・数えられなかった年が 5 年。最新の資料は 2022 年度)。前回の変化: なし(2011〜2022 年度の、数えられた資料 7 冊で変化なし)。変化の履歴: 0 回
  • 理科: 4 題(2010 年度から、大問数を数えられた資料 7 冊すべて・数えられなかった年が 10 年。最新の資料は 2026 年度)。前回の変化: なし(2010〜2026 年度の、数えられた資料 7 冊で変化なし)。変化の履歴: 0 回
  • 社会: 3 題(2010 年度から、大問数を数えられた資料 9 冊すべて・数えられなかった年が 8 年。最新の資料は 2026 年度)。前回の変化: なし(2010〜2026 年度の、数えられた資料 9 冊で変化なし)。変化の履歴: 0 回
  • 算数: 5 題(2017 年度から、大問数を数えられた資料 6 冊すべて・数えられなかった年 2018・2020・2021・2025。最新の資料は 2026 年度)。前回の変化: 2014 → 2017 の間に 4 題 → 5 題(間の年は大問数を数えられていない)。変化の履歴: 1 回: 2017。前回の変化のときの分野の並び: 計算|割合・文章題|数の性質・規則性|平面図形 → 計算|数の性質・規則性|資料・グラフ|数の性質・規則性|立体図形

変化の間隔は過去の事実で、次の変化の時期を示すものではありません。全校の一覧は 出題の型の変化点。

更新 2026-08-20。


1. この学校の基本情報

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項目 内容
所在地 東京都中野区
男女 共学
入試回と日程・科目 教科入試第 1 回 2 月 1 日午前・第 2 回 2 月 2 日午前 — 2 科(国語・算数)または 4 科(+理科・社会)/教科入試第 3 回 2 月 3 日午前 — 2 科(国語・算数)/給費生選抜第 1 回 2 月 1 日午後 — 適性検査Ⅰ(作文)・適性検査Ⅱ(合教科)(第 1 回・第 2 回合計 10 名)/給費生選抜第 2 回 2 月 3 日午後 — 2 科(算数・理科)/Ⅱ期入試 2 月 10 日午前 — 2 科(国語・算数、募集は若干名)
試験時間・配点 教科入試は国語 45 分・100 点/算数 45 分・100 点/理科・社会は合わせて 50 分・合計 100 点(第 3 回は国語・算数のみ)。給費生選抜は各 45 分・各 100 点。Ⅱ期入試は国語・算数 各 45 分・各 100 点
英検 教科入試第 1〜3 回には英検の取得級による加点があります(→ 10 節)
面接 教科入試第 1〜3 回は面接なし。Ⅱ期入試のみ受験生面接あり

上の表は 2027 年度の募集要項による内容です。

いまの小 6 は 2027 年 2 月、小 5 は 2028 年、小 4 は 2029 年の入試を受けます。

この学校は実践女子学園中学校(東京都渋谷区・女子校)とは別の学校です。実践学園中学校は東京都中野区の共学校で、学校番号(school_id)は 267 です。

このレポートが分析したのは、教科入試第 1 回に相当すると考えられる問題だけです。給費生選抜(適性検査)の問題は含まれていません(→ 4 節・13 節)。


2. このページでわかること

このページは、どんな問題が出るか・家で何をやるかだけを扱います。難易度・偏差値・合格可能性・入試結果は扱いません(偏差値 / 募集要項・入試結果)。

過去問そのものの回し方は 過去問の使い方、受験用語は 用語集 にまとめてあります。

以下、大問(問題の大きなかたまり)・小問(その中の一問)という言い方をします。


3. まず結論だけ(10 行)

「3. まず結論だけ(10 行)」を開く(上の要約と同じ内容です)

結論

  1. 大問の並び=出題位置(大問の番号と順番)が動きません。算数は 5 大問で、大問 1 が計算 10 問・大問 4 が規則性・大問 5 が立体という並びが 2016〜2026 の 11 年続いています。
  2. 理科は生物 → 化学 → 物理 → 地学の 4 大問、社会は地理 → 歴史 → 公民(憲法と三権分立)の 3 大問が、2018〜2026 の 9 年動いていません。
  3. 理科と社会は合わせて 50 分・100 点で 1 問 1 分弱。時間を計る練習が算数以上に効きます。

家でやること 3 つ

  1. 算数の大問 1 の 10 枠(10 問で配点のおよそ 4 割)を、枠ごとに年度を変えて解きます。
  2. 社会の大問 3(憲法と三権分立、9 年連続) 3 年分を年度を変えて続けて解きます。
  3. 理科のばね(2020・2021・2026 の大問 3)を並べて解きます。同じ問いがそのまま再登場した実例のある場所です。

今週やる 1 つ

  1. 理科・社会を 1 冊 50 分で時計を置いて通し、社会の記述 3〜4 問に何分残せるかを測ります。

注意

  1. 国語は 2023 年度以降の問題文が資料にありません(著作権処理の関係で掲載されない年が多いためです)。国語の話は 2022 年度までのものです(→ 4 節・13 節)。

4. 資料の状況

どの年をどこまで見たかを 3 つに分けて書きます。精読した年(設問文まで読んだ年)/構成だけ数えた年(大問の並び・小問の数だけを数えた年)/資料のある年(転写が存在する年)。転写=過去問の紙面を文字データに起こしたもの、です。

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科目 精読した年 構成だけ数えた年 資料のある年 判読の確度
算数 3 年(2024〜2026) 2 年(2022・2023。単元の並びのみ) 15 年(2010〜2014・2016〜2026。2015・2017 は未収録) 高
理科 3 年(2024〜2026) 2 年(2020・2021。分野の並びのみ) 15 年(2010〜2014・2016・2018〜2026。2015・2017 は未収録) 高
社会 3 年(2024〜2026) 0 年 15 年(2010〜2014・2016・2018〜2026。2015・2017 は未収録) 高
国語 3 年(2016・2018・2022) 4 年(2011〜2014。設問文は読んでおらず出典と構成の記録のみで、2014 は出典も資料にありません) 7 年(2011〜2014・2016・2018・2022) 2022 年度で止まっています
  • 収録冊子の校名は全校・全冊で照合済みです(別校の冊子が混じっていた場合はこの節に明記しています)。この学校では、2017 年度として収録されていた理科・社会が別校(明光学園)のものだったため、その年は分析から外しています。
  • 資料は 1 年・1 科目につき 1 冊のみで、入試回の表記が読み取れません。国語・算数が各 45 分、理科・社会が 4 科でそろう構成から教科入試第 1 回に相当すると考えられますが、第 2 回・第 3 回・Ⅱ期入試のどれでもないと断定はできません。
  • 給費生選抜入試(適性検査Ⅰの作文・適性検査Ⅱの合教科、および算数・理科の 2 科)の問題はこの資料に含まれていません。適性検査を受ける場合、このページの分析はそのままは当てはまりません。
  • 国語は 2023 年度以降の問題文が資料にありません(著作権処理の関係で掲載されない年が多いためです)。本文中の国語の記述は 2022 年度までの話です。
  • 満点・設問別の配点はどの年度にも印刷されていません。試験時間・配点は 2027 年度の募集要項の値を使いました。

5. 一番大きな結論

この学校の入試でいちばんはっきりしているのは、大問の並びが動かないことです。

  • 算数は 5 大問で、大問 1 が計算 10 問・大問 4 が規則性・大問 5 が立体という出題位置が 2016〜2026 の 11 年続いています。大問 2 の一行題(数行で終わる短い文章題)6 問も 2020〜2026 の 7 年です。
  • 理科は 4 大問で、大問 1 が生物・大問 2 が化学・大問 3 が物理・大問 4 が地学。生物と化学がこの位置に来るのは 2018〜2026 の 9 年、物理と地学は 2020〜2026 の 7 年です。
  • 社会は 3 大問で、大問 1 が地理・大問 2 が歴史・大問 3 が公民(憲法と三権分立)。2018〜2026 の 9 年動いていません。
  • 国語は資料のある 7 年(2011〜2022)すべてで大問 2 題(説明文+物語文)・小問 19〜21 です。

ここで言っているのは「同じ問題が出る」ことではなく、同じ種類の問題が同じ場所に出るということです。したがって過去問の使い方は、年度通しで解くより「同じ大問を、年度を変えて解く」ほうがこの学校では効率がよくなります。算数の大問 1 だけを 5 年分、大問 4 だけを 5 年分、理科の大問 3 だけを 5 年分、社会の大問 3 だけを 3 年分、という並べ方をします。

同じ問いがそのまま再登場した実例も、2 件だけですが原本で確かめられました。理科では 2020 年度 大問 3 (2) と 2026 年度 大問 3 (1) が「ばねAに50gのおもりをつるしたとき、ばねAののびは何cmになりますか。」で一字も違いません。社会では「◯◯時代をあらわす文として誤っているものを、次の(ア)〜(エ)より 1 つ選んで、記号で答えなさい。」が 2024 年度(弥生時代)と 2026 年度(明治時代)に同じ文で出ています。

一方で「毎年変わるもの」もはっきりしています。算数の大問 3 の単元(概数・立体の面の数・規則性・資料の読み取り・数の性質と、5 年とも別)、理科の各分野の中の単元、社会の歴史の切り口(作家の作品一覧・大阪の年表・世界文化遺産の一覧)です。ここは幅を持って準備します。

もうひとつ、時間の制約が特徴的です。理科と社会は合わせて 50 分・100 点なので、社会 25〜28 問と理科 21〜23 問をおよそ 25 分ずつで処理することになります。1 問 1 分弱で、しかも社会には記述が 3〜4 問あります。この学校の過去問演習では、時間を計ることが算数以上に効きます。


6. この学校らしさが出る場所(過去問でしか掴めない題材の色)

  • 問題文の登場人物が「実さん」です。 社会の大問 1 は 2024 が「実さんとお父さん」の旅行の会話、2025 が「実さんと学さん」が日本について調べた会話、2026 が「修学旅行で日光東照宮をおとずれた実さん」。校名の 1 字を取った人物が 3 年続けて案内役になっています。
  • 自校の行事が理科・社会の題材になります。2025 年度 理科 大問 4 は「実践学園中学校では 3 年生になるとニュージーランド修学研修旅行に行きます」で始まり、南半球の火山と柱状図を問います。2026 年度 理科 大問 1 は「実践学園中学 1 年生は、よく晴れた 5 月、ある大学が研究するための森と農場を見学に行きました」。2021 年度 理科 大問 1 は「実践学園の環境プロジェクトの生徒たち」がオンラインのイベントに参加する話から食物連鎖へ入ります。学校の中で実際に起きていることを、そのまま設問の舞台にする作りが続いているように見えます。
  • 理科に「身のまわりの現象を実験で確かめる」設問が混ざります。鉛筆で紙に濃く線を描くと LED が光る(2024 大問 3)、ミツバチの 8 の字ダンスから花の方角を答える(2026 大問 1)、ビニール袋に入れた苗の中で二酸化炭素がふえる理由(2026 大問 1)。教科書の知識だけでなく、その場で条件を読み替える設問があります。
  • 社会に「あなたの考え」「あなたが知っていること」を書かせる設問があります。福沢諭吉について知っていることを書く(2025 大問 2)、権力分立が採用された理由を自分の考えで 1 行(2026 大問 3)、インターネットを利用する際に注意すべきこと(2025 大問 1)、地震のあと海岸近くの人がまず取るべき行動(2026 大問 1)。正解が一つに決まらない設問を毎年 1〜2 問置いています。
  • 算数の大問 3 が「読み物」になっています。レジ袋とプラスチックごみの量(2022)、乳製品加工場の生乳の配分(2025)、正八面体・正十二面体の頂点と辺と面(2023)、床にタイルを敷きつめる互除法の手順(2026)。算数の問題というより、文章に沿って数を確定していく作業で、5 年連続でこの枠にあります。
  • 社会の地理が「調べ学習の会話」から入ります。3 年とも大問 1 は生徒どうし、または生徒と大人の会話文で、下線①〜⑫にひもづけて全国を一周します。地域名が単独で問われるのではなく、旅行や授業の文脈の中に置かれます。

7. 今からやるなら(優先順)

想定している学年: 受験学年(小 6)の、過去問演習に入っている段階を前提に優先順を付けています。小 5 以前なら、この節は「最終的にここへ向かう」地図として読み、日々の学習は基礎(計算の正確さ・図形・読解・短い記述・漢字語彙)を先に。同じ大問を、年度を変えて解く演習は小 6 の夏以降が目安です。学年別の入り方は 11 節にあります。

各項目の根拠(年度と実例)は 8 節(科目別の詳細)を参照してください。先頭の [ ] は家での回し方の目安、末尾の(確認: 〜◯年度)は、その内容を原本で確認できている最後の年度です。

  1. [毎日 10 分] 算数・大問 1 の 10 枠を枠ごとに年度を変えて続けて解く — (1) 5 けた−4 けた/(2) 帯分数 3 つの加減/(3) 小数÷小数/(4) 分数と小数の混合/(5) 分配法則の工夫計算/(6) 逆算(□にあてはまる数を求める計算)/(7) 比の穴埋め/(8)(9) 単位換算 2 問/(10) 割合・売買損益。この並びが 2022〜2026 の 5 年で崩れておらず、大問 1 が計算であること自体は 11 年続いています。10 問で配点のおよそ 4 割。年度通しではなく「(1) だけ 5 年分」「(8)(9) だけ 5 年分」という並べ方をします。ここは 11 年動いていないので、かけた時間が確実に返ります。とくに (5) の工夫計算(3.14 と 0.314、0.75 と 3/4 の行き来)は反射で出るところまで。単位換算は別立てでも詰めます: 面積(mm²・cm²・m²・a・ha・km²)・体積(cm³・mL・dL・L・m³)・重さ(g・kg・t)・長さの相互変換を、倍率(10・100・1000)ごとに表にして、「何倍」「何割」とセットで毎日 5 問。2 問続けて出る枠なので、ここだけで配点の 8% 前後になります。(確認: 〜2026 年度)
  2. [週 1 回] 社会・大問 3 の公民と、歴史の「時代をあらわす文の正誤」 — 公民は 9 年連続で憲法と三権分立です。憲法改正の手続き、天皇の国事行為、公共の福祉、三権分立の図(誰が誰に何をするか)、裁判員制度、内閣の各省庁。語群からの空欄補充が毎年あるので、条文の言い回しごと覚えます。歴史は「時代をあらわす文の正誤」を全時代で: 縄文・弥生から昭和まで、各時代について「正しい文・誤っている文」を 4 つずつ自作して判別します。同じ問い方が年をまたいで出た実例のある場所です。(確認: 〜2026 年度)
  3. [週末 60 分] 理科・ばねと化学の計算、手書きグラフ — ばねを完全に固めます: 1 本ののびと重さの比例、2 本の比較、直列につなぐ、板を介して 2 本で支える。2020・2021・2026 の大問 3 を並べて解くと、同じ手順が繰り返されているのが分かります(同じ問いが再登場した実例のある場所です)。大問 2 の「表・グラフから比例を読む計算」も 3 年分: 中和の過不足(2024)、金属と水溶液(2025)、燃焼と質量(2026)。求めるものは違いますが、「ちょうど反応する比」を立てて余りを処理する手順は共通です。手書きグラフの作図も 2024・2026 に出ています。定規なしで点を打って線でつなぐ練習を(2024・2026 の大問 2 がそのまま練習材料になります)。(確認: 〜2026 年度)
  4. [週 1 回] 社会・雨温図と地形図、工業のグラフ — 雨温図と地形図はどちらも 3 年連続で大問 1 にあります。雨温図は 4 都市 1 セットで判別する練習(太平洋側・日本海側・内陸・南西諸島・北海道の 5 で分け、年降水量と最暖月・最寒月の気温で切る。2024 のように「読み取れる特徴を記述」で問われる年もあるので、言葉でも説明できるように)。地形図は等高線と川の流れ・地図記号・断面(2026 は「川の流れる向きが分かる理由」を記述で問うています。国土地理院の地形図の記号一覧を一度通しで覚えます)。工業地帯・工業地域のグラフは 3 年で 3 回出ています: 阪神・中京・京浜の製造品出荷額の構成(金属・機械・化学・食料品の割合)を、グラフの形で見分けられるように。(確認: 〜2026 年度)
  5. [週末 60 分] 算数・大問 4 の規則性、大問 5 の立体、大問 3 と大問 2 — 大問 4 と大問 5 はどちらも 11 年連続でこの位置にあり、小問はそれぞれ 2 問です。規則性は等差数列(2022・2024)・群数列(2023)・行と列の表(2025)・図形の増え方(2026)の 4 系統を 5 年分、「◯番目」だけでなく「合計」「逆引き(その数は何番目か)」まで必ずセットで解きます。立体は直方体・立方体を切る・くりぬく・積む・傾ける。体積 → 表面積の順に問われることが多いので、くりぬいた面の増減を数える手順を身につけます。大問 3 の「空欄を前から順に埋める大問」は 5 年連続でこの作りです。単元は毎年変わるので、単元を追うのではなく「文章を読んで数を復元する」練習として、時間を計らずに読み込むところから使います(この解き方は他校の過去問では代用しにくいものです)。大問 2 の一行題は 8 単元のプール(最大公約数・最小公倍数/つるかめ算(個数を合計から逆算)・消去算・年齢算・和差算/場合の数/割合と比/速さ/正方形の中の円とおうぎ形)を、1 単元 5 問ずつの薄い反復で週 1 巡。(6) の「正方形の中の円・おうぎ形」は、1 辺 10cm・20cm の正方形に半円や 1/4 円を入れて斜線部分を求める形が 4 年連続なので、円と正方形の差の取り方(等積移動・全体−白)を 3 手で出せるように。割合の 3 段(原価 → 定価 → 売値)は大問 1 (10) 用に、原価を 1 とおいて増し・引き・利益を一本の式にする練習を。(確認: 〜2026 年度)
  6. [週 1 回] 社会・指定語句つきの記述と「あなたの考え」 — 「以下の語句を必ず使用して説明しなさい」が毎年あります(2024 は 4 問中 3 問)。まず指定語句を紙に書き、そこから前後を埋める手順で書きます。2024 の 4 問(台風・ホームページ・大日本帝国憲法・不保持)が良い練習素材です。「あなたはどう考えるか」に 1 行で答える練習も: 正解が一つに決まらない設問が毎年あるので、時間がなくても 1 行は書く習慣を。前年の出来事は 10 件ほど(万博・災害・選挙・首相・国際会議あたり)を、年が明けたら家族で確認しておきます。(確認: 〜2026 年度)
  7. [毎日 10 分] 国語・漢字 10 問と接続語、記述 — 漢字は両大問の問一に 5 問ずつあり、毎日 10 問(カタカナ → 漢字、漢字 → 読み、送り仮名つきの 3 通り)。ここは毎年 2 か所にあり、配点の読める最大の枠です。接続語の穴埋めは大問 1 の問二に 3 年連続なので、「だから・なぜなら・しかし・たとえば・したがって・または・そして」の 7 語で前後の論理関係を見分ける練習を。記述は、字数指定つきの理由記述を 20 字・40 字・60 字の 3 サイズで同じ問いに書き分け(文末は「〜から。」で)、指示語の内容説明(「そういうの」「そのほう」が指すものを本文の語で 20 字前後にまとめる。精読した 3 年すべてに出ています)も。語句知識(対義語・熟語の成り立ち・慣用句・語句の意味)は別立てで: 本文の設問の中に紛れて出るので、知らなければその場で終わります。物語文は「顔をしかめた」「ふっと力を抜いた」「手がふるえた」のような動作の描写に気持ちを書き込みながら読み、説明文は「筆者が対比しているもの」(主体と客体、0 か 1 か とその反対、日本語と西欧語)を 2 語で言う練習を(精読した 3 年すべてで対比が骨格になっています)。ただし 2023 年度以降の形式は未確認です。(確認: 〜2022 年度)
  8. [週末 60 分] 理科・社会を 50 分で通す — 合わせて 1 冊 50 分・100 点。社会の記述 3〜4 問に何分残せるかを、実際に時計を置いて測ります。この学校では時間配分の練習が算数より理社で効きます。あわせて、長い選択肢を消去法で切る速さ(2026 大問 1 のような「ア〜オの 2 行の文から正しいものを 1 つ」を 1 問 1 分で。誤りの語(「すべて」「必ず」「だけ」)に印を付けながら読む習慣を)。理科は 4 分野を均等に: 出題位置が分野で固定されている以上、苦手分野を捨てると毎年その大問がまるごと落ちます。生物 → 化学 → 物理 → 地学の順で、週 1 分野ずつ薄く回します。地学は大問 4 の 1 枠しかないぶん、月の満ち欠けと南中時刻(2026)、惑星の位置と会合(2024)、柱状図の並べ替え(2025)と幅が広いので、図を自分で描いて位置関係を確かめます。理由を 1 文で書く練習も: 「なぜそうなるのか」を主語と述語のある 1 文で。字数指定が無いので、解答欄の大きさが分量の指示になります。(確認: 〜2026 年度)

8. 科目別の詳細

8-1. 算数(45 分・100 点・大問 5・小問 22〜25(平均 24))

精読した年 3(2024〜2026)/構成だけ数えた年 2(2022・2023。単元の並びのみ)/資料のある年 15。

年度×大問の題材表(2022〜2026)

大問 1(「次の □ に適当な数字を入れなさい」の計算・一行計算 10 問)は 5 年とも同じ作りなので、下の「大問 1 の 10 枠」の表にまとめました。ここでは大問 2〜5 を示します。

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年度 大問 2(一行題 6 問) 大問 3(空欄を前から順に埋める文章) 大問 4(規則性・数列) 大問 5(立体)
2022 最大公約数/つるかめ算(3g と 5g のおもり)/場合の数(4 チームの総当たり)/割合と比(カードのやりとり)/速さ(自動車 20 分で 9.6km)/正方形の中の 4 つの円 レジ袋・プラスチックごみの概数計算(あ〜お) 200, 194, 188, 182, …(20 番目・0 より大きい最小の数) 直方体から 1/2 に縮小した直方体を切り取った立体(表面積・体積)
2023 最小公倍数/つるかめ算(あんパンとメロンパン)/場合の数(0〜4 の 3 けた)/割合と比(ミルクとコーヒー 5:3)/速さ(自転車 20 分)/正方形の中の半円 正八面体・正十二面体の頂点・辺・面の数(①〜⑧) 1,2,3 | 3,4,5 | 5,6,7 | … の区切り(12 番目の区切りの和・59 が初めて出る区切り) 1 辺 2cm の立方体を重ねた立体(体積・穴をあけて残る積み木の数)
2024 最小公倍数/和差算(ハンカチ 4 枚と箱 150 円)/場合の数(5 色の旗)/割合と比(ロープ 132m を 8:3)/速さ(分速 80m で 12 分)/正方形 2 個とおうぎ形 4 つのメーター A〜D の針が進む規則(ア〜カ) 3, 10, 17, 24, 31, …(20 番目・1〜20 番目の和) 直方体を AP:PB=1:2 の点 P を通る面で分けた 2 つの立体(体積比・もとの体積)
2025 最大公約数・最小公倍数/年齢算(父は 3 倍)/場合の数(3 人のじゃんけん)/割合と比(279 人を 5:4)/速さ(家から駅・発車時刻)/正方形の中の合同なおうぎ形 4 個 乳製品加工場の生乳を牛乳・チーズ・バターに配分(①〜⑥) 数を行と列に並べた表(7 行 7 列の数・164 は何行何列) 直方体から直方体を切り取った容器を辺 AB を軸に傾ける(水面の変化・水の体積)
2026 連続する 5 個の偶数の和/消去算(ケーキとパン)/場合の数(男子 2 女子 1 の選出)/割合と比(姉妹の所持金 5:3)/速さ(分速 120m のあと)/長方形の上の図形の移動 長方形の床に正方形のタイルを敷きつめる(①〜⑥、ユークリッドの互除法の手順) マッチ棒で図形を増やす(9→10 番目の増分・10 番目の本数) 1 辺 6cm の立方体をくりぬいた立体(体積・表面積)

大問 1 の 10 枠(2022〜2026 の 5 年)

大問 1 は 5 年とも 10 小問で、導入文「次の □ に適当な数字を入れなさい」も同じです。中身の並びも次のとおりほぼ動きません。

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位置 中身 5 年での様子
(1) 5 けた − 4 けたの整数の引き算 5/5。13235−8892(2022)、69620−5227(2023)、13456−5925(2024)、11011−2025(2025)、14253−2069(2026)
(2) 帯分数 3 つの加減 5/5。「◯+◯−◯」の形も 5 年同じ
(3) 小数 ÷ 小数(割り切れる) 5/5。5.78÷3.4、5.89÷1.9、6.67÷2.3、3.91÷2.3、8.05÷3.5
(4) 分数と小数の四則混合(かっこ入り) 5/5
(5) 分配法則でまとめる工夫計算 4/5(2023 のみ 99×250)。3.14×3.5+0.314×32−3.14×1.7(2022)、22×1.7+19×1.1−33×0.1(2024)、3.26×0.45+7.5×0.326−0.1×6.52(2025)、4×0.75+3×1/4−0.25×5(2026)
(6) □ を含む逆算(かっこ入り) 5/5
(7) 比の穴埋め(A:B=C:□) 5/5。分数・小数の混じった比を整数比に直す
(8) 単位換算 5/5。742000cm²→m²、6mm→m、0.13m²→mm²、16.5km²→ha、0.27dL→cm³
(9) 単位換算と「何倍」「何割」 5/5。1.4kg は 35g の何倍(2022)、6dL→mL(2023)、6L は 800mL の何倍(2024)、800mL の何割が 8/5dL(2025)、4L の 8/5 倍は何 mL(2026)
(10) 割合・売買損益の一行題 5/5。定価の 15% 引き(2022)、全体の 8/9 が 240 人(2023)、定価 920 円の 25% 引き(2024)、35% 増しの定価を 20% 引き(2025)、40% 増しで 2100 円(2026)

同じ位置に同じ種類の問題が出る

  • 大問 1 が計算 10 問という出題位置は、年度別の大問構成を通してみると 2016〜2026 の 11 年間動いていません(中身まで確認できたのは 2022〜2026 の 5 年です)。
  • 大問 4 が規則性・数列は 2016〜2026 の 11 年連続。しかも 5 年とも小問はちょうど 2 問で、(1) が「◯番目の値」、(2) が「合計」または「逆引き(その数は何番目か)」という組み合わせです。
  • 大問 5 が立体をあつかう大問も 2016〜2026 の 11 年連続で、5 年とも小問 2 問。2022・2023・2024・2026 は体積・表面積・切り分け、2025 は容器を傾けたときの水量で、いずれも直方体・立方体を土台にしています。
  • 大問 2 が一行題 6 問は 2020〜2026 の 7 年。2022〜2026 の 5 年では並びまで一致していて、(1) 数の性質(最大公約数・最小公倍数)→(2) 文章題(つるかめ算・消去算・年齢算・和差算)→(3) 場合の数→(4) 割合と比→(5) 速さ→(6) 平面図形、の順です。(6) は 2022〜2025 の 4 年が「正方形の中に円やおうぎ形を入れた斜線部分の面積」で、2026 だけ図形の移動でした。
  • 大問 3 は「文章の中の空欄を前から順に埋める」大問が 5 年連続。空欄の記号は年によって ①〜⑧・あ〜お・ア〜カと変わりますが、作りは同じで、解き方が文章に書いてあり途中の数を復元します。中身の単元だけが毎年入れ替わります(概数→立体の頂点辺面→規則性→資料の読み取り→数の性質)。

同じ問題がそのまま出るわけではありませんが、「何番に何の種類が来るか」の出題位置はこの学校でははっきり固まっています。大問 1・4・5 は 11 年、大問 2 は 7 年、大問 3 の作り方は 2022〜2026 の 5 年で一致しています。

問い方の特徴

  • 解答形式は 2022〜2026 の 5 年とも短答(語句や数値を短く答える形式)100% です。記号選択も、式や説明を書かせる設問も、この範囲では 1 問もありません。答えだけを書きます。
  • 大問 1 の (8)(9) は毎年 2 問続けて単位換算。長さ・面積・体積・重さ・かさが年ごとに入れ替わるので、cm²↔m²、mm²↔m²、cm³↔dL↔L、g↔kg を全方向で言い換えられる状態にしておく必要があります。「何倍」「何割」を混ぜてくるのも 5 年連続です。
  • 大問 1 (10) は割合の一行題ですが、原価→定価→売値の 3 段を 1 問でたどらせる年(2025・2026)と 1 段だけの年(2022・2024)があります。2025 は「35% 増しの定価を 20% 引きで売ると利益はいくら」で 3 段です。
  • 大問 3 は空欄が 5〜8 個ある一続きの文章で、前の空欄の答えを次で使います。ひとつ取りこぼすと後ろが崩れる作りなので、読み物としての算数に慣れが要ります。2026 は互除法の手順そのものを文章で説明し、それをなぞらせています。
  • 大問 4 の (2) は「1 番目から 20 番目までの和」(2024)、「59 が初めて出てくるのは何番目の区切りか」(2023)、「164 は何行目の何列目か」(2025)のように、一つの値ではなく合計か逆引きを問う形が 5 年とも共通です。
  • 大問 5 は 2 問しかないぶん 1 問が重く、「体積を出してから表面積」(2022・2026)、「体積比 → もとの体積」(2024)のように、(1) の答えを (2) で使う組み合わせが多くなっています。

8-2. 理科(社会と合わせて 50 分・100 点・大問 4・小問 21〜23)

精読した年 3(2024〜2026)/構成だけ数えた年 2(2020・2021。分野の並びのみ)/資料のある年 15。

年度×大問の題材表(2024〜2026)

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年度 大問 1(生物) 大問 2(化学) 大問 3(物理) 大問 4(地学)
2024 オニグルミの雌花・雄花とリスの貯食(4 問) 中和(塩酸 A・B と水酸化ナトリウム水溶液、グラフ作図、蒸発後の固体の重さ)(6 問) 豆電球と電池の回路、鉛筆の線を導線にする LED の実験(6 問) 会話文の空欄を埋めながら惑星の位置関係をたどる(惑星の描き入れ作図つき)(5 問)
2025 ナミアゲハの幼虫を育てる会話文。完全変態・幼虫の脱皮回数・警告色(5 問) アルミニウム・鉄・銅を水溶液に入れる実験と中和の追加実験(6 問) 磁石と電磁石、リフティングマグネット(4 問) ニュージーランド修学研修旅行を題材に、火山の形と柱状図(7 問)
2026 大学の森と農場の見学。樹木と草類、土の中の動物、タンポポとドクダミ、果実と種子、ミツバチの 8 の字ダンス(7 問) ろうそくの炎・スチールウール・マグネシウムの燃焼と質量の関係(グラフ作図)(7 問) ばね A・B ののびと重さ、板を介したばね(4 問) 月の公転と満ち欠け、南中時刻(5 問)

参考: 2020 年度は 生物(インゲンマメの発芽)/化学(呼気の気体)/物理(ばね)/地学(地震)、2021 年度は 生物(ウミガメと食物連鎖)/化学(レジ袋と二酸化炭素)/物理(ばね)/地学(流水のはたらき)でした。

同じ位置に同じ種類の問題が出る

  • 大問 1 生物 → 大問 2 化学 → 大問 3 物理 → 大問 4 地学の順が動きません。生物と化学がこの位置に来るのは 2018〜2026 の 9 年、物理と地学がこの位置に来るのは 2020〜2026 の 7 年です(4 分野の並びまで確認できたのは 2020・2021・2024・2025・2026 の 5 年)。年度通しで解くとき、自分の得意分野が何番にあるかは毎年同じだと思ってよいでしょう。
  • 大問 3 の物理はばねが最も多い枠です。並びを確認できた範囲では 2020・2021・2026 がばね、2024 が電気回路、2025 が電磁石。年度別の大問構成をたどると、ばねは 2012〜2014・2016・2019〜2022・2026 と繰り返し使われています。
  • 同じ問いが数年をまたいで出た実例: 2020 年度 大問 3 (2) 「ばねAに50gのおもりをつるしたとき、ばねAののびは何cmになりますか。」と、2026 年度 大問 3 (1) の一文が、原本で照合して一字も違いません(どちらも大問 3 の前半)。2021 年度 大問 3 (2) はおもりが 40g に変わっただけの同じ問いで、続く「ばねBののびが○cmのとき/ばねBに何gつるせば同じのびになるか」というつなぎ方も 2020・2021・2026 の 3 年で共通しています。
  • 大問 2 の化学に「表やグラフの数値から比例をつかんで計算する」設問が 3 年連続。2024 は中和した体積の比、2025 は水酸化ナトリウム水溶液 50cm³ から残る固体の重さ、2026 はマグネシウムと酸素の結びつく重さです。
  • 大問 2 に手書きグラフの作図が 2024・2026 の 2 回。しかも但し書きが「グラフは定規を使わず手書きで書くこと」(2024)「解答用紙に定規を使用しないでていねいにグラフを書きなさい」(2026)と同じ趣旨で付きます。

問い方の特徴

  • 記号選択が主軸で、精読した 3 年では選択 32〜52%・短答 38〜55%・説明を書かせる設問 0〜14%。年による振れ幅が大きいので、選択だけ・記述だけの練習に寄せない方がよいでしょう。
  • 選択肢の作り方に癖があります。2026 の大問 1 は (1)〜(4) の 4 問が全部「次のア〜オのうち、正しいものを 1 つ選び」で、選択肢が 1 行ではなく 2 行の長い文になっています。選択肢を読む量が多いので、消去法で読み進める速さがそのまま得点になります。
  • 「2 つ選び」「すべて選び」「間違っているものを 1 つ選び」が毎年混ざります(2024 大問 2 (1) は 2 つ選ぶ、大問 3 (4) はすべて選ぶ、2025 大問 4 (4)② は間違っているもの、2026 大問 2 (3) は 2 つ選ぶ)。設問文の指示を読み落とすと丸ごと落ちます。
  • 説明を書かせる設問は、理由か比較のどちらかです。2025 は「電磁石だけに見られる性質」「異なる形をした火山と比較しながら」「幼虫の色の役割」の 3 問、2026 は「袋の中の二酸化炭素がふえた理由」の 1 問。字数指定は精読した 3 年でありません。
  • 作図は 3 年で 3 回(2024 のグラフ 1・惑星の描き入れ 1、2026 のグラフ 1)。定規を使わない手書きのグラフが 2 回です。
  • 会話文・体験文から入る大問が毎年 1〜2 題あります。2024 の大問 4、2025 の大問 1 と大問 4、2026 の大問 1。空欄 (1)〜(5) を会話の流れに沿って埋めていく作りなので、算数の大問 3 と同じく「読んでから解く」耐性が要ります。

8-3. 社会(理科と合わせて 50 分・100 点・大問 3・小問 25〜28)

精読した年 3(2024〜2026)/構成だけ数えた年 0/資料のある年 15。

年度×大問の題材表(2024〜2026)

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年度 大問 1(地理・会話文・調べ学習から入る・9〜12 問) 大問 2(歴史・人物・年表・一覧表から入る・9〜10 問) 大問 3(公民・憲法・三権分立・6〜7 問)
2024 実さんとお父さんの夏休みの旅行先の会話。沖縄の雨温図(記述)、千葉の農業、阪神工業地帯の出荷額、北方領土、十勝平野、自然災害の表、白神山地、ヒートアイランド、岡山県津山市の地形図 司馬遼太郎の主な作品の表(生誕 100 年)。土方歳三、鉄砲伝来、関ヶ原、日露戦争、鎌倉・室町、夏目漱石、藤原道長、弥生時代、江戸の人物 沖縄戦から日本国憲法へ。憲法改正の手続き、天皇が国政の機能をもたない理由(記述・「大日本帝国憲法」を使う)、国事行為、公共の福祉、自衛隊と憲法(記述・「不保持」を使う)
2025 実さんと学さんが日本について調べた会話。沖ノ鳥島、松本市の雨温図、阪神・淡路大震災、野菜の収穫量順位、遠洋漁業の基地、青函トンネル、工業地域のカード、インターネット利用の注意(記述)、沖縄県、輸入の円グラフ、世界の環境問題、甲府市の地形図の地図記号 大阪万博をきっかけに大阪の歴史を年表に。縄文時代、仁徳天皇陵、聖徳太子、聖武天皇と仏教(記述)、鑑真、豊臣秀吉、徳川家康、江戸の町、適塾と福沢諭吉(記述)、1960 年代 議会制民主主義の文章。語群からの空欄補充、三権分立(漢字 4 字)、権力集中の弊害(記述・具体例つき)、文部科学省、裁判所の制度(I・II の正誤組み合わせ)
2026 先生と生徒の地理の授業。金沢市の雨温図、豪雪地帯の工夫、都道府県別農産物の表、阪神工業地帯のグラフ、輸入先の円グラフ、大陸名、秋田市河辺三内の地形図(川の流れる向きの理由・記述)、東日本大震災で最初にとる行動(記述)、伝統工芸品と地域 世界文化遺産の一覧表(日光東照宮の修学旅行から)。原爆投下の日付、源頼朝、奈良時代、参勤交代、琉球王国、富嶽三十六景、明治時代、北海道・北東北の縄文遺跡群 権力分立の文章。空欄補充、権力分立が採られた理由(記述・自分の考えを 1 行)、国会のはたらき、現在の内閣総理大臣、裁判員制度(漢字 5 字)、裁判官をやめさせられる場合

同じ位置に同じ種類の問題が出る

  • 大問 1 が地理 → 大問 2 が歴史 → 大問 3 が公民という 3 大問の並びは 2018〜2026 の 9 年動いていません(中身まで精読したのは 3 年です)。大問 3 が憲法・三権分立を中心とする公民であることも同じ 9 年です。
  • 大問 1 に雨温図が 3 年連続。2024 は那覇(グラフの読み取りを記述)、2025 は松本(4 都市から選ぶ)、2026 は金沢(4 都市から選ぶ)。しかも 2025・2026 は「以下の雨温図は、A 市・B 市・C 市・D 市のものです。○○市の雨温図としてふさわしいものを、次の(ア)〜(エ)より 1 つ選んで、記号で答えなさい。」という同じ言い回しです。
  • 大問 1 の終盤に地形図の読図が 3 年連続。2024 は岡山県津山市(読み取れる内容の選択)、2025 は山梨県甲府市(地図記号の答え)、2026 は秋田県秋田市(等高線から川の流れる向きが分かる理由の記述)。位置も大問 1 の最後か最後から 3 番目で共通しています。
  • 大問 1 に工業の出荷額グラフが 3 年連続。2024 と 2026 は 2 年とも阪神工業地帯の構成グラフ、2025 は工業地域のカード。輸入の円グラフも 2025・2026 の 2 年連続です。
  • 大問 2 は「1 枚の表や年表を配って、そこから各時代へ飛ぶ」作りが 3 年連続。表そのものは作家の作品一覧(2024)、大阪の年表(2025)、世界文化遺産の一覧(2026)と変わりますが、下線①〜⑨に沿って縄文から昭和までを 9〜10 問で通す設計は同じです。
  • 同じ問い方が年をまたいで出た実例: 「◯◯時代をあらわす文として誤っているものを、次の(ア)〜(エ)より 1 つ選んで、記号で答えなさい。」が 2024 年度 大問 2 問 9(弥生時代)と 2026 年度 大問 2 問 8(明治時代)に、時代名以外は同じ文で出ています。両年とも原本で照合しました。
  • 大問 3 の中に指定語句つき、または「あなたの考え」を書かせる記述が毎年 1〜2 問。2024 は「大日本帝国憲法」「不保持」、2025 は権力集中の弊害を具体例つきで、2026 は権力分立が採られた理由を 1 行で、です。

問い方の特徴

  • 記号選択が主軸で、精読した 3 年では選択 57〜68%・短答 20〜29%・記述 12〜15%。記述は毎年 3〜4 問あり、社会が得点源になるかどうかはここで決まります。
  • 記述に字数指定が無い代わりに、「以下の語句を必ず使用して説明しなさい」(2024 に 4 問中 3 問)、「『仏教』という言葉を使って」(2025)、「解答らんにおさまるように」(2025)、「1 行程度で書きなさい」(2026)という指定が付きます。指定語句を落とすと形が崩れるので、まず語句を書いてから文を組み立てる練習が要ります。
  • 自分の考えや知っていることを書かせる設問があります。2025 大問 2 問 9「福沢諭吉についてあなたが知っていることを、解答らんにおさまるように答えなさい」、2026 大問 3 問 2「権力分立が採用された理由となる一文…あなたの考えを 1 行程度で書きなさい」。正解が一つに決まらない設問なので、白紙にしない習慣を作っておきます。
  • 「すべて選んで」が混ざります。2025 は大問 2 の問 1・問 3・問 6・問 10 の 4 問が「すべて選んで」で、2026 大問 1 問 3 は「2 つ選んで」。選ぶ数を指定しない設問は失点が集中しやすいところです。
  • 「I と II の両方が正しければ(ア)、I のみなら(イ)…」という正誤の組み合わせを選ぶ形が 2025 大問 3 問 4 に出ています。
  • 空欄 ( A )〜( D ) を語群から一括で選ぶ設問が大問 3 の問 1 に 3 年連続。公民用語(憲法条文の語・人数・年数)が語群になっています。
  • 文字種の指定が随所にあります。「カタカナ 6 文字」(2024 パンデミック)、「漢字 4 字」(2025 三権分立)、「漢字 5 字」(2026 裁判員制度)。
  • 前年前後の出来事を使う設問が毎年 1 問前後あります(2024 の感染症の世界的流行、2025 の大阪万博、2026 の現在の内閣総理大臣)。

8-4. 国語(45 分・100 点・大問 2・小問 19〜21。2016・2018・2022 年度で精読)

国語は 2023 年度以降の問題文が資料にありません(著作権処理の関係で掲載されない年が多いためです)。ここに書いたのは 2011〜2022 年度に限った話で、直近の形式は市販の過去問集で確認してください。精読した年 3(2016・2018・2022)/構成だけ数えた年 4(2011〜2014)/資料のある年 7。

年度×大問の題材表(資料のある 7 年)

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年度 大問 1(説明文・論説文) 大問 2(物語文・小説)
2011 竹西寛子「ありてなければ」 苫米地英人「テレビを見てはいけない」
2012 竹田青嗣『中学生からの哲学「超」入門』 重松清「海まで」
2013 ニーチェ『ツァラトゥストラ』 今江祥智「優しさごっこ」
2014 (出典が資料に無い) (同左)
2016 沢田允茂「考え方の論理」 — ことばと「もののなまえ」 重松清「バスに乗って」 — 回数券と少年と父
2018 親族名称の虚構的用法(「娘さん」という呼びかけ)— 出典名が資料に無い 奥田英『夏のアルバム』 — 小学 2 年の雅夫と姉、伯母の病
2022 山極寿一『スマホを捨てたい子どもたち』 — 西洋哲学と近代科学の反省、創発 ささきあり『天地ダイアリー』 — 中学 1 年の栽培委員と花壇

2011〜2013 年度は出典だけが資料にあり、設問の中身は読んでいません。

同じ位置に同じ種類の問題が出る

  • 大問 2 題、小問 19〜21 という構成が、資料のある 7 年すべてで動いていません(2011〜2022)。大問 1 が説明文・論説文、大問 2 が物語文・小説という並びも、精読した 3 年で共通です。
  • どちらの大問にも問一(2016 の大問 2 だけは問七)に「線部 A〜E のカタカナは漢字に直し、漢字は読み方をひらがなで書きなさい」の 5 問があります。つまり漢字は毎年 10 問。設問文はこの 3 年でほぼ同文です。
  • 大問 1 の問二は「本文中の I 〜 III(年により IV)に入る語として最も適切なものを次の中から一つずつ選び、それぞれ記号で答えなさい」が 2016・2018・2022 の 3 年連続で、言い回しもほぼ同じです。選択肢は「だから/なぜなら/しかし/たとえば」系の接続語。2022 は大問 2 にも同じ形が入って計 2 か所です。
  • 各大問の最後は「本文の内容と一致するもの」を選ぶ設問です。2016 大問 1 問十、2018 大問 1 問十(正しければ ◯・間違っていれば × を書く形)、2022 大問 1 問十(二つ選ぶ)と大問 2 問十(一つ選ぶ)。
  • 語句の知識問題が毎年 1〜3 問、本文の設問の中に混ざって置かれます。対義語(2016)、慣用句の穴埋め「( )を刺される」(2016)、語句の意味「はす向かい」(2018)「きわまりない」「きわ立った」(2018)、熟語の成り立ち(2016)、慣用句「背筋が冷える」の言い換え 5 問(2022)、品詞の判別(2018)、係り受け(2022 の「まだ」はどこにかかるか)。

問い方の特徴

  • 精読した 3 年では 記号選択 37〜65%・短答 25〜42%・記述 10〜21%。2022 は記号選択が 65% まで上がり記述が 2 問に減っているので、直近の傾向は市販の過去問で確かめてください。
  • 記述には字数指定が付くことが多くなっています。二十字以内(2016・2018)、二十五字以内(2018)、四十字以内(2018)、五十字以内(2022)、六十字以内(2022)。指定なしの「説明しなさい」も混ざります。冒頭に「(答えに字数制限がある場合には、句読点・記号も一字として数えなさい。)」の但し書きが 2016・2018 で同文です。
  • 記述の中身は「理由」「指示語の内容」「心情」の 3 系統。2016 は理由 3・指示内容 1、2018 は説明 1・理由 1・指示内容 2、2022 は説明 1・理由(気持ちに注意して)1 です。
  • 抜き出しには字数と場所の指定が細かく付きます。「本文中から五字で」(2016・2018)、「これより前の部分から、それぞれ漢字二字で」(2022)、「六字の表現を文中より」(2022)、「本文中から二つ」(2018)。
  • 並べ替え(ア〜ウの文を正しい順に)が 2022 大問 1 問六にあります。
  • 説明文の題材はことばと認識・思考の枠組みに寄っています(ことばと名前 2016、親族名称の使い方 2018、西洋近代の発想と創発 2022、哲学入門 2012、ニーチェ 2013)。物語文は小学生・中学生が家族や友人との間で気持ちを動かす話です(重松清が 2012・2016 の 2 回)。

9. しばらく出ていない単元(復活の警戒)

年度別の大問構成をたどって、近年出ていないものの、それ以前は繰り返し使われていた単元を科目別に挙げます(見た範囲は 4 節のとおり)。最終確認年度は、その単元が出たことを資料で最後に確認できた年度です。国語は資料が 2022 年度で止まっているため(→ 4 節・13 節)、国語の行の周期は慎重に読んでください。

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科目 単元・場所 出ていた年 最終確認年度 状況
算数 大問 3 に資料の読み取り・概数 2017・2022・2025 2025 年度 3〜5 年おきに大問 3 の枠に入る。2025 に来たばかり
算数 大問 5 に水量・容器の傾け 2010・2025 2025 年度 大問 5 の立体枠のうち「水」の系統。2025 に復活した
算数 大問 5 に立体の切断 2011・2024 2024 年度 切断面を考える形。2024 に復活
算数 大問 3 に平面図形・円とおうぎ形 2018・2019 2019 年度 大問 3 の枠に図形が入る年。近年は大問 2 (6) に吸収されている
算数 大問 2 のつるかめ算 2022・2023 2023 年度 2 年連続で使われたあと 2024〜2026 は和差算・年齢算・消去算に入れ替わった。プールには残っている
算数 大問 3 に論理・推理 2021 2021 年度 5 年空き
算数 大問 2 (6) の図形の移動・回転 2018・2026 2026 年度 2026 で久しぶりに移動が来た
理科 気体の性質(化学・大問 2) 2016・2020・2021 2021 年度 大問 2 の常連だったが 2022 以降 5 年空いている
理科 溶解度・再結晶(化学・大問 2) 2014・2018・2023 2023 年度 4〜5 年周期。次の周期に当たる
理科 水溶液の性質と判別(化学) 2018・2019・2022 2022 年度 単独の大問としては 2022 が最後。小問には毎年混ざる
理科 人体(生物・大問 1) 2010・2019・2022 2022 年度 3 年おきに来ていたが 2023 以降空き
理科 生態系・食物連鎖(生物) 2018・2021 2021 年度 3 年周期なら次に当たる
理科 地震・火山(地学・大問 4) 2012・2020・2022 2022 年度 2022 を最後に空き。2025 は火山の形として一部復活
理科 流水のはたらき(地学) 2010・2021 2021 年度 大問としては 2021 が最後
理科 気象(地学) 2016 2016 年度 大問としては長く出ていない。小問には混ざる
理科 電気回路(物理・大問 3) 2011・2019・2024 2024 年度 5〜8 年おき
理科 実験器具の使い方 2016 2016 年度 大問としては 2016 が最後
社会 選挙制度(公民・大問 3) 2016・2020 2020 年度 大問 3 の主題としては 2020 が最後。6 年空き
社会 国際社会・国連(公民) 2010 2010 年度 大問の主題としては長く出ていない
社会 人権・多様性(公民) 2018・2024 2024 年度 2024 は小問(公共の福祉)で復活。主題としては 2018 が最後
社会 戦後・現代の政治(公民) 2022 2022 年度 大問 3 の主題としては 2022 が最後
社会 環境問題(地理) 2016・2022・2025 2025 年度 3〜6 年おき。2025 に小問で復活
社会 世界地理(地理・大問 1) 2023・2024・2026 2026 年度 大問 1 の主題としては 2023 が最後。近年は小問(北方領土・大陸名)で入る
社会 観光・地域おこし(地理) 2012・2024 2024 年度 2024 に記述で復活
社会 平安時代(歴史・大問 2) 2016・2022・2024 2024 年度 大問 2 の主題としては 2022 が最後
社会 鎌倉・室町時代(歴史・大問 2) 2011・2013・2024・2026 2026 年度 主題としては 2013 が最後。近年は小問扱い
社会 近代の戦争(歴史) 2014・2024・2026 2026 年度 主題としては 2014 が最後
国語 短歌・俳句にかかわる設問 2016 2016 年度 大問 1 問六に一度。詩歌の独立した大問は資料のある 7 年で無い
国語 品詞・活用の判別 2018 2018 年度 1 度きり
国語 並べ替え(文の順序) 2022 2022 年度 1 度きり。直近に出たばかり
国語 ◯× で答える内容一致 2018 2018 年度 記号選択の年が多い中で 1 度きり

10. 形式面の注意

全科目共通

  • 試験時間・配点・入試回は 1 節の表のとおりです(2027 年度の募集要項による値です)。Ⅱ期入試(2 月 10 日)は受験生面接がありますが、教科入試第 1〜3 回と給費生選抜入試には面接がありません。
  • 英検の取得級による加点があります(準 2 級 20 点/3 級 15 点/4 級 10 点。2027 年度の募集要項による)。教科の勉強とは別枠なので、ここでは扱いません。
  • 「すべて選びなさい」「2 つ選びなさい」「誤っているものを」が理科・社会に毎年混ざります。選ぶ数の指定を読み落とすと大きく落とします。

算数

  • 45 分・100 点。小問は 22〜25 問なので、45 分で割ると 1 問 2 分弱。大問 1 の計算 10 問を 10 分前後で抜けられるかが時間配分の分かれ目になります。
  • 記述・作図の要求は 2022〜2026 の 5 年で 0。解答は数値のみです(→ 8 節)。
  • 図のある小問は全体の 3 割弱で、大問 2 の (6)、大問 4 の一部、大問 5 は図が本体です。
  • 円周率の指定(3 か 3.14 か)は転写資料の中では確認できませんでした。市販の過去問集で表紙の但し書きを確かめてください。
  • 単位は問題文の中で指定されます(「何 cm³ か答えなさい」など)。大問 1 (8)(9) は答えの単位が問題文の □ の直後に印字されています。

理科

  • 理科・社会合わせて 50 分を単純に半分とすると、理科は 25 分前後で 21〜23 問、1 問 1 分強。ここが最大の制約で、長い選択肢を読む速さが直接効きます。
  • 給費生選抜入試第 2 回は算数・理科の 2 科(各 45 分・各 100 点)。理科 1 科目に 45 分をあてる回があるので、受験する回によって時間の重みが変わります。
  • 説明を書かせる設問が年により 0〜3 問で、字数指定はありません。作図は 3 年で 3 回あり、うち 2 回は「定規を使わずに手書きで」のグラフです(→ 8 節)。
  • 単位(cm³・g・cm・km)と「漢字で答えなさい」「漢字 3 文字で」(2026 大問 2 (5))の指定が随所にあります。
  • 計算は割り切れる数で作られていることが多いのですが、2024 の中和・2026 の質量保存は比を立てて解く必要があります。

社会

  • 社会は 25 分前後で 25〜28 問、1 問 1 分弱。記述が毎年 3〜4 問あることを考えると、選択問題は 1 問 30〜40 秒で処理しないと記述に時間が残りません。
  • 記述は字数指定が無い代わりに、語句や行数の指定と文字種の指定が毎年付きます(実例は 8 節)。
  • 作図は精読した 3 年でありません。資料(雨温図・円グラフ・表・地形図・写真・浮世絵)は毎年 6〜10 点あり、資料を見ないと解けない設問が過半です。
  • 大問 1 の会話文・授業の文章は長めです。下線①〜⑫にひもづく設問を、本文に戻りながら解きます。

国語

  • 45 分・100 点。小問 19〜21 問に対して本文が 2 題あるので、読む速さが要ります。
  • 作図・図表の読み取りは精読した 3 年でありません(本文と設問のみ)。
  • 漢字は 10 問で、カタカナを漢字に直す問題と漢字の読みを書く問題が混在します。送り仮名を含む形(「カタヨッタ」「イソガシイ」「ムカウ」)が出るので、送り仮名まで書く練習が要ります。
  • 記述の字数指定と冒頭の但し書きは 8 節を参照してください。

11. 学年別ロードマップ(小 4 から始めるなら)

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段 この学校に向けて何をするか
小 4(土台) 計算の正確さ・図形・読解・短い記述・漢字語彙の 5 本です。この学校で最終的に効く入口だけを挙げると、算数は「5 けたの引き算と帯分数の加減を落とさない」「単位(cm・m・km、mL・L、g・kg)の関係を体で覚える」、国語は「漢字を送り仮名まで書く」「接続語で文をつなぐ」。理科は生き物と天気の観察、社会は都道府県と地図記号。この段階で時間を計る必要はありません。単位換算はこの学校では毎年 2 問出る枠なので、小 4 のうちに面積・体積の単位の並び(mm²→cm²→m²、cm³→mL→dL→L)を紙 1 枚にまとめておくと後が楽になります
小 5(幅) 単元プールを一巡する時期です。週の器は「平日 15 分×5 + 週末 60 分」を基本形にします。平日 15 分は、算数の大問 2 の一行題プールをこの順で一通り: 最大公約数・最小公倍数 → つるかめ算・消去算・年齢算・和差算(いずれも受験用教材の単元) → 場合の数 → 割合と比 → 速さ → 正方形の中の円とおうぎ形。週末 60 分は、大問 4 の規則性(等差数列・群数列・数表・図形の増え方)を系統ごとに、大問 5 の立体(体積・表面積・切断・容器)を一巡します。理科は 4 分野をまんべんなく(出題位置が分野で固定されているので、苦手分野を作るとその大問がまるごと落ちます)。社会は地理の資料(雨温図・工業出荷額のグラフ・地形図)を読む練習と、時代ごとの出来事の整理。国語は説明文で「筆者が対比しているもの」を 2 語で言う練習と、理由を 2〜3 文で書く習慣。ただし国語は 2023 年度以降の資料が無い(→ 13 節)ので、直近の形式は市販の過去問集で確かめてください
小 6(仕上げ) 7 節の 8 項目です。夏以降は同じ大問を、年度を変えて解きます。算数は大問 1 だけを 5 年分・大問 4 だけを 5 年分、理科は大問 3 だけを 5 年分、社会は大問 3 だけを 3 年分。並行して、理科・社会を合わせて 50 分で通す演習を月 1〜2 回。算数は 45 分で 22〜25 問なので、大問 1 の 10 問を 10 分で抜ける速さを作ります

この学校は小 4 から始めるとどこで差がつくか。 出題の出題位置が固まっているぶん、小 6 の反復に時間をかける価値が大きい学校です。ただしその反復が効くのは、小 5 までに単元プールを一巡していることが前提です。とくに算数の大問 1(計算 10 問)と単位換算、国語の漢字 10 問は、早く始めた子ほど当日の「取りこぼしゼロ」に近づけます。理科は 4 分野が固定席なので、小 5 のうちに苦手分野を作らないことが、そのまま大問 1 つぶんの得点差になります。


12. この学校と出題構造が近い学校

観点は「同じ形式・同じ頻出単元・同じ問い方なら過去問演習が重なるか」だけです。男女別学・共学の区別、入試日程の重なり、難易度・偏差値帯、通学圏は扱いません。数字は科目ごとの出題構造の近さ(0〜100)の自動集計で、同じ問題が出るという意味ではありません。本校の国語は 2022 年度以前の資料で計算されているため、国語の近さは参考程度に見てください。

  • 新島学園中学校(群馬県・共学)— 算数の計算主体の小問集合が近い相手です。
  • 文教大学付属中学校(東京都・共学)— 4 科すべてが近く、演習が最も広く使える相手です(2027 年度は 2 月 1 日・2 月 2 日の同じ時間帯に入試が重なる回があります)。
  • 中央大学附属横浜中学校(神奈川県・共学)— 国語と社会が高く、社会の記述と資料読み取りが重なります。算数はやや離れます。

8 校の一覧・記述量・注意は 出題構造が近い学校のページ へ。

この学校は教科入試第 1 回・第 2 回が 2 科(国語・算数)と 4 科の選択、第 3 回とⅡ期が 2 科です。2 科で受けるつもりでも、併願先が 4 科目校の場合、理社は本校の準備とは別に立てる必要があります。


13. 資料の限界

  • 資料は 1 年・1 科目につき 1 冊のみで、入試回の表記が読み取れません。国語・算数が各 45 分、理科・社会がそろう構成から教科入試第 1 回に相当すると考えられますが、第 2 回・第 3 回・Ⅱ期入試のどれでもないと断定はできません。回による傾向の違いについては、この資料からは何も言えません。
  • 給費生選抜入試の問題はこの資料に含まれていません。第 1 回の適性検査Ⅰ(作文)・適性検査Ⅱ(合教科)、第 2 回の算数・理科 2 科は、教科入試とは形式が違う可能性が高いです。適性検査を受ける場合、このページの分析はそのままは当てはまりません。
  • 国語は 2023 年度以降の問題文が資料にありません(著作権処理の関係で掲載されない年が多いためです)。資料のある年は 2011〜2014・2016・2018・2022 の 7 年で、本文中の国語の記述は精読した 2016・2018・2022 の 3 年で確認したものに限ります。直近 4 年の形式は市販の過去問集で確認してください。国語の出典(著者・作品)も同じ制約を受けます。2014 年度は出典が資料に無く、2018 年度の説明文は出典名が資料に残っていません。
  • 算数・理科・社会は 2015 年度と 2017 年度の資料がありません。2017 年度として収録されていた理科・社会は別校(明光学園)のものだったため分析から外しました。
  • 精読した年は各科目 3 年です(算数・理科・社会が 2024〜2026、国語が 2016・2018・2022)。構成だけ数えた年は、算数が 2022・2023、理科が 2020・2021 です。それより前の年について書いた回数・年度は、年度ごとの大問構成と単元の一覧から拾ったもので、設問文そのものは確認していません。「3 年連続」「5 年とも」と書いたものだけが原本で確かめた反復で、「11 年」「9 年」「7 年」と書いた出題位置の固定は大問構成の一覧から数えたものです。
  • 転写データは画像からの読み取りで、式・数値・図の細部に読み落としがありえます。とくに算数の分数・単位、理科の図番号の対応、社会の資料の数値には揺れがあります。
  • 試験時間・配点・英検加点・面接の有無は 2027 年度の募集要項の値で、過去の年度が同じだったかは確認していません。設問ごとの配点はどの年度にも印刷されていません。
  • 「毎年」「〜年連続」は原本または年度ごとの大問構成で反復を確認したものだけに使いました。「〜のように見える」と書いた箇所は題材からの推測で、出題意図を裏づける資料はありません。
  • 難易度・偏差値・合格可能性・学校の理念・入試結果はこのページでは扱っていません。

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数字はすべて出所つきで、換算や評価語は足していません(→ 方法論)。合格可能性・お子さんとの相性は扱いません。ページ生成日: 2026-10-14。

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