帝京大学中学校 の過去問分析

帝京大学中学校の過去問を年度ごとに数えて、何が固定で何が毎年変わるか・よく出る単元・過去問の使い方をまとめたページです。

帝京大学中学校 過去問分析(2010〜2025 年度・データベース掲載の 1 回分・15 年分)

更新 2026-08-20。


1. この学校の基本情報

項目 内容
所在地 東京都八王子市
男女 共学
入試回と日程・科目 第一回 2 月 1 日午前 — 2 科(算国)または 4 科(算国理社)の選択(出願後の変更はできません)/第二回(特待生・一般選抜)2 月 2 日午前 — 4 科/第三回 2 月 3 日午後 — 2 科(算国)
試験時間・配点 国語 50 分 100 点・算数 50 分 100 点・理科 30 分 50 点・社会 30 分 50 点。第三回は国語・算数のみ各 50 分 100 点
特待生 第一回は 4 科上位合格者から若干名、第二回は 4 科上位合格者 15 名を特待生とします

上の表は 2027 年度の募集要項による内容です。

いまの小 6 は 2027 年 2 月、小 5 は 2028 年、小 4 は 2029 年の入試を受けます。

このレポートが分析したのは過去問データベースに掲載されている 1 回分だけで、上のどの回にあたるかは特定できていません(→4 節・13 節)。


2. このページでわかること

このページは、どんな問題が出るか・家で何をやるかだけを扱います。難易度・偏差値・合格可能性・入試結果は扱いません(偏差値募集要項・入試結果)。

過去問そのものの回し方は 過去問の使い方、受験用語は 用語集 にまとめてあります。

以下、大問(問題の大きなかたまり)・小問(その中の一問)という言い方をします。


3. まず結論だけ(10 行)

結論

  1. 科目ごとに「何番に何の種類の問題が来るか」という座席(問題の置き場所)が 10 年以上動いていません。算数は大問 5 題・小問 20 問が 13 年、理科は地学 → 生物 → 化学 → 物理が 11 年連続、社会はテーマ長文 → 地理 → 歴史 → 公民が 12 年です。
  2. 同じ問題の使い回しではなく、同じ種類の問題が同じ場所に、素材だけ変えて出ます。理科・社会の中の単元や算数の大問 3・4 の単元は毎年入れ替わります。
  3. 算数は 13 年すべて答えのみ(式・作図・記号選択はゼロ)、社会の記述は毎年ちょうど 1 問・字数指定なしです。

家でやること 3 つ

  1. 算数の大問 1 の計算 4 問と、大問 2 の 8 枠を、枠ごとに年度をまたいで縦に解きます。
  2. 社会の大問 4 の公民(三権分立・国会・内閣・裁判所)を先に固めます。
  3. 理科の大問 4 の物理だけを 15 年分縦に解きます。

今週やる 1 つ

  1. 直近 3 年(2023〜2025)の算数の大問 5(速さとグラフ)を解いて、グラフの折れ点から速さと出会いの時刻を逆算する手順が手から出てくるか確かめます。

注意

  1. 国語は精読できた資料が 4 年分(2010・2014・2015・2022)しかありません(→13 節)。

4. 資料の状況

どの年をどこまで見たかを、3 つに分けて書きます。精読した年(設問文まで読んだ年)/構成だけ数えた年(大問の並び・小問の数だけを数えた年)/資料のある年(転写が存在する年)。転写=過去問の紙面を文字データに起こしたもの、です。

科目 精読した年 構成だけ数えた年 資料のある年 判読の確度
算数 13 年(2010・2014〜2025) 0 年 16 年(2010〜2025。2011〜2013 は問題冊子が無く解答用紙のみ) 高。2023 年度だけ大問 2 (6) の転写に難があると記録されているので、その 1 問は使っていません
理科 15 年(2010・2012〜2025) 0 年 15 年(2011 は無い)
社会 12 年(2013・2015〜2025) 0 年 16 年(2010〜2025。2010〜2012・2014 は解答のみ)
国語 4 年(2010・2014・2015・2022) 0 年 4 年(それ以外の年は問題文が資料に無い。著作権処理の関係で掲載されない年が多い) 中。4 年分しかないので、国語の記述はすべて「精読した 4 年に限れば」の話です

自動集計の要約表と原本が食い違った点(原本を採りました):

  1. 要約表は算数の大問 2 を年ごとに「割合」「和差算」「図形の移動」などと 1 単元で記録していますが、原本の大問 2 は 8 問の小問集合で、記録されていたのは先頭の小問の単元でした。本文の表と結論は原本から数え直しています。
  2. 要約表は社会について「字数を指定する年が 4 割」としていますが、原本では精読した 12 年すべてで記述に字数指定はありません。指定があるのは「漢字 2 字で答えなさい」といった答え方の側で、記述の長さではありません。
  3. 索引には算数の大問 2 が「割合・文章題が 5 年連続」と載っていますが、上の 1 のとおり大問 2 は小問集合なので、「大問 2 の (1)〜(4) が文章題」と読み替えるのが正確です。
  4. 国語の出典一覧に載っている著者名のうち 2 件は、原本の印字そのものが崩れています。該当分の著者名はこのレポートに書いていません。

5. 一番大きな結論

この学校の入試は、「何番に何の種類の問題が来るか」が科目ごとに 10 年以上動いていません。 ただしこれは「同じ問題が出る」という意味ではありません。原本を突き合わせても、同じ設問文が年をまたいで使い回されている例は、社会の空欄補充の指示文(「文章中の空欄( 1 )にあてはまる語句を漢字で書きなさい」)以外には見つかりませんでした。同じ種類の問題が、同じ場所に、素材だけ変えて出る、というのが正確な言い方になります。

固定されている座席(問題の置き場所)は次のとおりです。

一方で「毎年変わるもの」もはっきりしています。理科の各分野の中の単元(物理なら光・運動・電気・てこの循環で、分野の中の単元は 3〜5 年で循環します)、社会の大問 1 のテーマと大問 3 の歴史の切り口、算数の大問 3・4 に入る単元は年ごとに入れ替わります。ここは幅を持って準備します。

過去問の使い方は「単元ごとの解き方を身につける」に、次いで「時間の使い方を身につける」に近くなります。出る問題そのものを覚える形ではありませんが、出る場所と問い方が決まっているので、同じ座席の問題を年度をまたいで縦に並べて解くのが効率がよくなります(算数なら大問 1 の計算 4 問を 13 年分、大問 2 の (5)〜(8) の図形だけを 12 年分、理科なら大問 4 の物理だけを 15 年分、社会なら大問 4 の公民だけを 12 年分)。理科・社会は 30 分で 23 問・35 問なので、通しで時間を計る練習も要ります。


6. この学校らしさが出る場所


7. 今からやるなら(優先順)

想定している学年: 受験学年(小 6)の、過去問演習に入っている段階を前提に優先順を付けています。小 5 以前の方はこの節を「最終的にここへ向かう」地図として読み、日々の学習は基礎(計算の正確さ・図形・読解・短い記述・漢字語彙)を先に。学年別の入り方は 11 節に書きました。

各項目の根拠(年度と実例)は 8 節(科目別の詳細)を参照してください。先頭の [ ] は家での回し方の目安、末尾の(確認: 〜◯年度)は、その内容を原本で確認できている最後の年度です。

  1. [毎日 10 分] 算数・大問 1 の計算 4 問 — 13 年すべて同じ場所・同じ問い方(四則計算 3 問+逆算 1 問)です。分数・小数まじりのかっこの入れ子が毎年出ます。ここは満点を前提に組みます。(確認: 〜2025 年度)
  2. [週末 60 分] 算数・大問 2 の 8 枠を枠ごとに縦断 — (1)〜(4) が文章題、(5)〜(8) が図形という並びが 13 年崩れていません。食塩水の濃度は 10 年連続(2016〜2025)、円とおうぎ形も 10 年連続(2016〜2025)です。1 問あたりにかけられる時間が短いので、解けるものから拾う練習も兼ねます。(確認: 〜2025 年度)
  3. [週末 60 分] 算数・大問 3〜5 の単元もの(速さとグラフ・規則性・辺の比と面積比) — 大問 5 の速さとグラフは 3 年連続(2023・2024・2025)で、速さ系を大問 5 に置いた年は 13 年で 9 回。グラフの折れ点から速さと出会いの時刻を逆算する手順を固めます。規則性は 2014〜2025 の 12 年すべてで 1 題、辺の比と面積比は 13 年で 10 回です(連比を取る手順を固めます)。(確認: 〜2025 年度)
  4. [週 1 回] 社会・大問 4 の公民 — 三権分立・国会・内閣・裁判所が 11 年連続(2015〜2025)。憲法の原則と条文、選挙のしくみ、地方自治、財政まで。6〜8 問がまとめて取れる場所です。(確認: 〜2025 年度)
  5. [週 1 回] 社会・空欄補充を漢字で+記述 1 問 — 「文章中の空欄( 1 )にあてはまる語句を漢字で書きなさい」が 11 年連続で、年に 2〜7 か所。答えは教科書の基本語ですが、ひらがなでは点になりません。記述は「わかりやすく説明しなさい」が 12 年中 11 年で、字数の枠がないぶん、理由の筋を 2〜3 文で通す練習をします。(確認: 〜2025 年度)
  6. [週末 60 分] 理科・大問 4 の物理 — 15 年すべて最後が物理で、小問が 5〜9 問と重い年があります。光(2016・2018・2022)、物体の運動(2017・2021・2023)、電気(2012・2013・2015・2020)、ばねとてこ(2010・2019・2025)、浮力(2024)を一巡します。(確認: 〜2025 年度)
  7. [週末 60 分] 理科・化学の計算 3 本(溶解度・再結晶/金属と塩酸/反応する量の関係) — 表とグラフから比例を読み、過不足を判断する手順が共通です。溶解度は 2015・2018・2025 と 3 回、いずれも同じ形の表から始まります。(確認: 〜2025 年度)
  8. [毎日 10 分] 国語・漢字の書き取り 10 問と字数つきの記述 — 精読した 4 年すべてで最後の大問が書き取り 10 問で、読みは出ません。標準的な熟語と、送り仮名つきの訓読みです。記述は 40〜60 字が中心で字数指定が付きます。ただし国語は資料が 4 年しかないので、直近の形式は市販の過去問集で確かめてください。(確認: 〜2022 年度)

8. 科目別の詳細

8-1. 算数(50 分・100 点)

大問の骨格(2010・2014〜2025 の 13 年すべてで同じ)

精読した 13 年すべてで大問 5 題・小問ちょうど 20 問。内訳も動きません。

位置 中身 小問数 精読した 13 年での一致
大問 1 「次の □ にあてはまる数を求めなさい」— 四則計算 3 問+逆算 1 問 4 13/13
大問 2 「次の各問いに答えなさい」— 小問集合。前半 4 問が文章題、後半 4 問が図形 8(2010 のみ 7) 13/13
大問 3 図形の面積比/規則性/通過算 など 1 題 2〜3 13/13
大問 4 規則性/水量/立体/流水算 など 1 題 2〜3 13/13
大問 5 速さ(グラフつき)が中心。年によって規則性・水量 3 13/13

大問 2 の前半 4 問=文章題・後半 4 問=図形という並びは、精読した 13 年で一度も崩れていません。 2014〜2025 の 12 年は 8 問で (1)〜(4) が割合・食塩水・和差・平均・数の性質・仕事算など、(5)〜(8) が平面図形・角度・円とおうぎ形・立体・図形の移動・回転体。2010 だけ 7 問(文章題 4+図形 3)です。

年度×大問の題材表(大問 3・4・5)

年度 大問 3 大問 4 大問 5
2010 面積比(三角形 ABC を 3 方向に分割) 場合の数(0〜5 の 6 枚から 3 けたの整数) 速さ(1 周 300m のトラックを 5 周と 7 周)
2014 得点表からの場合の数と平均 規則性(数列 A・B の 2 本立て) 速さとグラフ(A・B 地点の往復・5 分休けい)
2015 面積比(三角形 ADF が 12cm²) 水量とグラフ(しきり 4 枚を入れた円柱水そう) 規則性(碁盤目の道を反時計回りに毎秒 1m)
2016 規則性(3,1,4,1,5 の繰り返し) 水量とグラフ(円柱容器 A・B・C を組む) 速さ(管の中で出会うと向きを変える虫)
2017 面積比(平行四辺形 2 つの重なり) 流水算(舟 P・Q) 規則性(0・1・5・9 を含まない整数の列)
2018 場合の数(16 個の点から二等辺三角形) 面積比(正六角形の辺を 3 等分) 速さ(ウサギとカメ・4km)
2019 角度と面積比(AB=AC=AD=AE の折れ線図形) 規則性 流水算(船 P・Q、AB:BC=3:5)
2020 立体の切断(1 辺 8cm の立方体を B・G・D で切る) 速さ(忘れ物に気づいて走って戻る) 規則性(A の段が 7,10,13,…,2020)
2021 規則性(1/2, 2/3, 1/3, 3/4,… の分数列) 面積比(三角形の各辺を 1:2 に分ける) 速さ(A 君・B 君・C 君の同じコース)
2022 通過算(特急と普通列車・トンネル) 面積比(平行四辺形 AP:PB=1:2) 水量とグラフ(しきり板つき直方体水そう)
2023 規則性(段ごとに 1,2,1/1,2,3,2,1…) 立体の切断(1 辺 8cm の立方体・三角すい) 速さとグラフ(A 君・B 君・C 君と自転車)
2024 面積比(1 辺 4cm の正方形 ABCD) 規則性(正十二角形の上を動く点 P・2024 回) 速さとグラフ(3960m の往復)
2025 規則性(0 から並べ 1・3・5・7・9 を〇で囲む) 相似(平行線 EF と面積比) 速さとグラフ(三角形の辺上を往復する点 P・Q)

表に出てくる流水算・通過算・仕事算・和差算・時計算などの特殊算の中身は 用語集 にあります。

頻出と回数(原本で数えたもの)

問い方の特徴

8-2. 理科(30 分・50 点)

大問の骨格

精読した 15 年(2010・2012〜2025)すべてで大問 4 題。小問は 19〜28 問(中央値 23 問)で年により幅があります。

2015 年度から 2025 年度までの 11 年連続で、大問 1=地学・大問 2=生物・大問 3=化学・大問 4=物理です。 2010 年度も同じ並びでした。並びが違うのは 2012(生物 → 化学 → 地学 → 物理)・2013(化学 → 地学 → 生物 → 物理)・2014(化学 → 地学 → 生物 → 物理)の 3 年だけで、物理が最後に来ることだけは精読した 15 年すべてで共通です。

年度×大問の題材表

年度 大問 1 大問 2 大問 3 大問 4
2010 太陽系の惑星 植物の発芽と日長 金属と塩酸・中和 ばねと物体の運動
2012 プランクトンと食物連鎖 アルミはくと塩酸 停滞前線と気象衛星画像 電気回路と抵抗
2013 塩酸とマグネシウム 堆積岩の分類 ハエの生命表 電熱線と水温
2014 物質の状態変化 太陽の日周運動 花芽と遺伝 音の高低と振動数
2015 流水のはたらき(扇状地) ウマの進化と足の指 溶解度(食塩・ホウ酸・ミョウバン) 豆電球 8 個の回路
2016 地学 4 分野の総合 からだが動くしくみ 中和(A 液・B 液のグラフ) 光と回転数
2017 地震・火山 食物連鎖のピラミッド 濃度の違う塩酸 X・Y レール上のボールの運動
2018 がけの地層のスケッチ 肺と心臓 溶解度(食塩・ほう酸・ミョウバン) 光の速さと反射
2019 水の流れ 長日植物・短日植物 4 つの水溶液の判別 ばね A・B・C
2020 火山と溶岩・マグマ 消化と吸収 酸化銅と炭素(質量の関係) ニクロム線と水温
2021 雲の分類 ヒトの血液循環 メタン・プロパンの燃焼 小球の運動
2022 透明半球と太陽の動き 光合成と呼吸 水素と酸素の反応 プリズムと光の屈折
2023 熱中症と気象用語 花芽の 4 領域(シロイヌナズナ) 気体 A〜E の発生と性質 回転寿司のレーンとコイン
2024 黒部ダム(林間学校の会話文) ミツバチの 8 の字ダンス 塩酸と炭酸カルシウム 浮力
2025 地震・火山(レポート形式) 恒温動物と変温動物 溶解度(物質 X) シーソーとてこ

頻出と回数

問い方の特徴

8-3. 社会(30 分・50 点)

大問の骨格

精読した 12 年(2013・2015〜2025)すべてで大問 4 題・小問 33〜38 問(中央値 35 問)。座席も動きません。

位置 中身 小問数 精読した 12 年での一致
大問 1 一つの「モノ・出来事」を軸に、世界地理・日本史・国際・時事を串刺しにする長文 9〜12(2015 以降は 11〜12) 12/12
大問 2 日本地理(都道府県の同定・地形・産業・気候) 4〜9 12/12
大問 3 歴史(原始から近現代までを一つのテーマで通す) 7〜9 12/12
大問 4 公民(憲法・三権分立・選挙・地方自治・財政) 6〜8 12/12

記述問題は毎年ちょうど 1 問で、2015〜2025 の 11 年連続で大問 1 に置かれています(2013 のみ大問 1 と大問 3 に 1 問ずつ)。

年度×大問の題材表

年度 大問 1(テーマ長文) 大問 2(日本地理) 大問 3(歴史) 大問 4(公民)
2013 都道府県 4 つのメモ マンガ・アニメと伝統文化 父との会話(税・社会保障)
2015 めがね 日本の米作り 情報を伝える手段の歴史 基本的人権と平等権
2016 記号(A〜J の 10 種) 北海道旅行の作文 戸籍の歴史 社会科見学(国会)
2017 リオ五輪 山陰地方への旅行 陸上交通の歴史 政治参加
2018 鉛筆 愛媛の祖父母と羽田空港 貨幣の歴史 裁判の傍聴記
2019 はきもの 会話文(気候・地形・工業) 九州地方の歴史 選挙と憲法
2020 判子(印章) 北海道旅行の作文 刀剣の歴史 アメリカ旅行と地方自治
2021 「水」(水産・工業・地形) 四国地方の歴史 1964 年東京五輪と財政
2022 漂流物(海洋プラスチック) スポーツと都道府県 関東地方の歴史 二つの憲法の比較表
2023 スポーツと政治(サッカー) 世界地図(4 か国) 東京国立博物館 150 年 第 49 回衆議院議員総選挙
2024 音楽と歴史(第九 200 年) 近畿地方の地図 地震と防災の歴史 日本の政治のしくみ
2025 さまざまな会議・条約 製造業から見た都道府県 人口の歴史 景気と経済

頻出と回数

問い方の特徴

8-4. 国語(50 分・100 点。資料は 2010・2014・2015・2022 の 4 年)

国語は資料のある年が少なく、精読できたのは 2010・2014・2015・2022 の 4 年です。2011〜2013・2016〜2021・2023〜2025 は問題文が資料に無い(著作権処理の関係で掲載されない年が多い)ため、ここに書いたのはその 4 年に限った話です。直近の形式は市販の過去問集で確認してください。

大問の骨格(精読した 4 年)

位置 中身 小問数
大問 1 物語文(小学生〜中学生が主人公) 6〜8
大問 2 説明文・論説文 6〜8
大問 3 ことばの知識 5
最後の大問 「――線部のカタカナを漢字に改めなさい」10 問 10

最後の大問が漢字の書き取り 10 問なのは精読した 4 年すべてです。 2010 だけ大問が 5 題で、漢字の前に「矢印の部分は何画目か」(筆順・画数)が 5 問入ります。ほかの 3 年は 4 大問。小問の合計は 27〜34 問です。

年度×大問の題材表

年度 大問 1(物語文) 大問 2(説明文) 大問 3(知識) 最後(漢字)
2010 地方都市に引っ越した小学 2 年生 仁美 世界不況と非正規労働 俳句 5 句の季節 筆順 5 問+書き取り 10 問
2014 中学 2 年生のキャンドルナイト 修理と修復の違い(仏像) 仲間はずれ探し(季語・作者と作品・昔の国名・数え方) 書き取り 10 問
2015 合唱コンクールの指揮者になった中 1 心平 ペットと「寝た子を起こすな」 文法(そうだ・らしい・れる・ない・ながらの用法) 書き取り 10 問
2022 母と二人暮らしの小 5 光輝と祖父 ひとりで考えること・政治参加 三つの( )に同じ言葉(ひらがな) 書き取り 10 問

出典の書名は原本の末尾に印刷されています。精読した 4 年で確認できたのは、森絵都『クラスメイツ』(2015 大問 1)、市川朔久子『紙コップのオリオン』(2014 大問 1)、飯泉太子宗『時をこえる仏像 修復師のしごと』(2014 大問 2)、中馬清福『日本の基本問題を考えてみよう』(2010 大問 2)、小島俊明の哲学についての本(2022 大問 2)です。2015 大問 2 の『動物を守りたい君へ』と 2022 大問 1 の『しずかな日々』は、資料上の著者名の表記が崩れているため著者名は書きません。

問い方の特徴(精読した 4 年)


9. しばらく出ていない単元(復活の警戒)

精読した年(算数 13 年・理科 15 年・社会 12 年)の範囲での話です。最終確認年度は、その題材を原本で最後に確認できた年度を指します。

科目 題材 出た年 最終確認年度 状況
算数 水量とグラフ 2015・2016・2022 2022 年度 大問 4 か 5。2022 を最後に 3 年空き
算数 流水算 2017・2019 2019 年度 大問 4・5。2019 を最後に 6 年空き
算数 場合の数を大問で 2010・2014・2018 2023 年度(大問 2 の小問) 2018 を最後に大問では出ていない
算数 回転体(大問 2) 2014・2015・2017・2023 2023 年度 2023 を最後に空き
算数 通過算 2022 2022 年度 大問 3 に 1 回だけ。大問 2 にも出ていない
算数 時計算 2023 2023 年度 大問 2 に 1 回
理科 電気回路・電流と発熱(大問 4) 2012・2013・2015・2020 2020 年度 2020 を最後に 5 年空き。物理 5 種の中でいちばん間が空いている
理科 中和(大問 3) 2010・2016 2019 年度(小問 1 問) 2016 を最後に大問では出ていない
理科 2014 2018 年度(小問 1 問) 2014 を最後に大問では出ていない
理科 太陽・天体 2010・2014・2022 2022 年度 2022 を最後に 3 年空き
理科 星・星座 2016(小問 1 問) 2016 年度 精読した 15 年で大問としては無い
理科 遺伝 2014 2014 年度 15 年で 1 回だけ
社会 地形図の読図 2013・2016 2016 年度 2016 を最後に 9 年空き。中学入試では定番の素材なので、ゼロで済ませない
社会 農業・畜産 2013・2015・2016・2017・2020・2022・2024 2024 年度 2 年おき前後。2024 に大問 1 で 1 問
社会 水産業・海流 2013・2016・2018・2021・2022 2022 年度 2022 を最後に 3 年空き
社会 気候・雨温図 2013・2019・2021・2022 2022 年度 2022 を最後に 3 年空き
社会 地方自治 2013・2017・2018・2020・2024 2024 年度 4 年前後の間隔
社会 財政・税・社会保障 2013・2021・2022・2025 2025 年度 2025 に復帰
社会 人口・都市問題 2017・2023 2023 年度 6 年間隔。2025 の大問 3 は「人口の歴史」で歴史側から扱った

10. 形式面の注意


11. 学年別ロードマップ

この学校に向けて何をするか
小 4(土台) 計算の正確さが最優先です。算数の大問 1 は 13 年すべて計算 4 問で、ここを落とさない子が有利になります。分数・小数のまじった四則と逆算に早く慣れます。図形は角度と面積の基礎、国語は漢字の書き取りと物語文の読み、理科・社会は身の回りへの興味づけで十分です。時間を計るのはまだ先です
小 5(幅) この学校は毎年新しい問題を作るので、小 5 は全単元をひととおり学び終えることが本体になります。週の器(時間の置き方)は「平日 15 分×5 + 週末 60 分」を基本形に。平日 15 分は大問 1 と同じ計算(四則計算 3 問+逆算 1 問)と漢字の書き取りに充てます。週末 60 分はその週の単元 1 つで、8 節の年度×大問の題材表を「小 5 で一巡する単元リスト」として次の順に回します: 食塩水 → 割合 → 和差 → 平均 → 数の性質 → 仕事算(何人・何台で分担したときの日数を求める・受験用教材の単元) → 平面図形の面積比 → 角度 → 円とおうぎ形 → 立体 → 図形の移動 → 規則性 → 速さ。理科は 4 分野を偏りなく、とくに物理 5 種。社会は地理の都道府県と公民の三権分立を厚く。国語は 40〜60 字の記述を書き慣れます。ただし国語は 2022 年度より後の問題文が資料に無いので(→13 節)、直近の形式は市販の過去問集で確かめてください
小 6(仕上げ) 7 節の 8 項目です。夏以降は同じ座席を縦に解く(算数の大問 1 だけを 13 年分、理科の大問 4 だけを 15 年分、社会の大問 4 だけを 12 年分)のと、年度通しで時間を計る(理科は 23 問前後・社会は 35 問前後を 30 分)演習を組み合わせます

この学校は小 4 から始めるとどこで差がつくか。 差がつくのは小 5 での全分野の一巡です。座席は固定でも中身は毎年作り直されるので、「この単元は出ない」と切れる単元がほとんどありません。算数は 5 大問のうち 3 つが単元別の 1 題で、そこに入る単元は年ごとに入れ替わります。理科は 4 分野を必ず 1 題ずつ。社会は地理・歴史・公民を必ず 1 大問ずつ。つまり 4 科目とも「穴を作らない」ことがそのまま得点になる構造です。小 4 で計算と漢字という毎年必ず出る枠を固め、小 5 で単元を一巡し、小 6 で座席ごとの解き方と 30 分の時間感覚を身につける、という順番が無駄が少なくなります。


12. この学校と併願するなら

観点は過去問演習が二重に効くかどうかだけです。難易度・偏差値帯・通学圏は見ていません。男女の区別と日程の重なりは、自動集計の一覧の注記をそのまま写しています。

8 校の一覧・記述量・注意は 併願候補ページ へ。


13. 資料の限界


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数字はすべて出所つきで、換算や評価語は足していません(→ 方法論)。合格可能性・お子さんとの相性は扱いません。更新 2026-08-17。

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