関東中学受験データasmon.ai/kanto — 265校・出所つき保存した学校

晃華学園中学校の過去問分析

女子私立東京都調布市

重要結論

  1. 出題位置(大問の番号と順番)の固さが科目によってはっきり違う学校です。同じ種類の問題が同じ場所に出るという意味で、同じ問題が出るという意味ではありません。
  2. 理科がいちばん固く、大問 4 題が物理 → 化学 → 生物 → 地学の順に並びます。大問 1 が物理・大問 4 が地学なのは 2009〜2025 の 17 年連続です。社会は 2018 年から 2025 年まで 8 年連続で大問 1 題、算数は大問 1(計算から始まる 6 問の小問集合)と大問 6(誘導に沿って追いかける題材)が固定で、間は毎年作り直しています。
  3. 理科 25 分・社会 25 分という時間の厳しさが、単元の知識より先に効きます。

今週やること

  1. 直近 3 年(2023・2024・2025)の算数の大問 1 の (1) を続けて解き、かっこの外し方と最後の「小数で割る」処理が手から出てくるか確かめます。
  2. 理科と社会を 25 分で通す演習をします。理科は 23〜27 問、社会は 19〜22 問+記述 3〜4 問です。
  3. 算数の大問 1 の (1) を 3 年分続けて解きます。入れ子の順序が同じなので、手順が手に入ります。

分析年度: 2009〜2025 年度
入試回: 4 科目の回
資料の範囲: 最大 17 年分
原本確認範囲(精読した年): 算数 3 年・理科 3 年・社会 3 年・国語 3 年
制約: 国語は 2016 年度以降の問題文が資料にありません(著作権処理の関係で掲載されない年が多いためです)。ここに書いた国語の話は 2010〜2015 年度のものです(→ 13 節)。

詳しい根拠を見る
  1. 大問数の変化点
  2. 1. この学校の基本情報
  3. 2. このページでわかること
  4. 3. まず結論だけ(10 行)
  5. 4. 資料の状況
  6. 5. 一番大きな結論
  7. 6. この学校らしさが出る場所(過去問でしか掴めない題材の色)
  8. 7. 今からやるなら(4 科目統合の優先順)
  9. 8. 科目別の詳細
  10. 9. しばらく出ていない単元(復活の警戒)
  11. 10. 形式面の注意
  12. 11. 学年別ロードマップ(小 4 スタートを前提に)
  13. 12. この学校と出題構造が近い学校
  14. 13. 資料の限界

大問数の変化点

  • 国語: 3 題(2010 年度から、大問数を数えられた資料 5 冊すべて・数えられなかった年 2012。最新の資料は 2015 年度)。前回の変化: なし(2010〜2015 年度の、数えられた資料 5 冊で変化なし)。変化の履歴: 0 回
  • 理科: 4 題(2009 年度から、大問数を数えられた資料 7 冊すべて・数えられなかった年が 10 年。最新の資料は 2025 年度)。前回の変化: なし(2009〜2025 年度の、数えられた資料 7 冊で変化なし)。変化の履歴: 0 回
  • 社会: 1 題(2019 年度から、大問数を数えられた資料 3 冊すべて・数えられなかった年 2020・2021・2022。最新の資料は 2024 年度(2025 年度は読み取りの確度が低く数えていない。読み取りでは 2025 年度 1 題))。前回の変化: 2017 → 2019 の間に 3 題 → 1 題(間の年は大問数を数えられていない)。変化の履歴: 2 回: 2012・2019(間隔 7)。前回の変化のときの分野の並び: 歴史-古代〜中世|地理-産業|公民-国際 → 地理-地図・地形・気候
  • 算数: 6 題(2022 年度から、大問数を数えられた資料 2 冊すべて。最新の資料は 2023 年度(2024 年度・2025 年度は読み取りの確度が低く数えていない。読み取りでは 2024 年度 6 題・2025 年度 6 題))。前回の変化: 2021 → 2022 の間に 5 題 → 6 題。変化の履歴: 5 回: 2011・2017・2020・2021・2022(間隔 6・3・1・1)。前回の変化のときの分野の並び: 計算|割合・文章題|平面図形|立体図形|速さ → 立体図形|数の性質・規則性|割合・文章題|立体図形|平面図形|速さ

変化の間隔は過去の事実で、次の変化の時期を示すものではありません。全校の一覧は 出題の型の変化点。

更新 2026-08-20。


1. この学校の基本情報

横にスクロールできます

項目 内容
所在地 東京都調布市
男女 女子校
入試回と日程・科目 第 1 回 2 月 1 日午前 — 4 科(国語・算数・社会・理科)/第 2 回 2 月 1 日午後 — 2 科(国語・算数)/第 3 回 2 月 2 日午前 — 4 科(第 1 回と同じ)
試験時間 第 1 回・第 3 回は 国語 50 分・算数 50 分・社会 25 分・理科 25 分。第 2 回は 国語 40 分・算数 40 分
配点 第 1 回・第 3 回は 国語 100・算数 100・社会 50・理科 50 の 300 点満点。第 2 回は 国語 80・算数 80 の 160 点満点

上の表は 2026 年度の募集要項による内容です。第 2 回だけは 2 科目・各 80 点で、時間も 40 分と他の回より短く、点の配分そのものが違います(→ 10 節)。

いまの小 6 は 2027 年 2 月、小 5 は 2028 年、小 4 は 2029 年の入試を受けます。


2. このページでわかること

このページは、どんな問題が出るか・家で何をやるかだけを扱います。難易度・偏差値・合格可能性・入試結果は扱いません(偏差値 / 募集要項・入試結果)。

過去問そのものの回し方は 過去問の使い方、受験用語は 用語集 にまとめてあります。

以下、大問(問題の大きなかたまり)・小問(その中の一問)という言い方をします。分析の対象は 4 科目の回(第 1 回または第 3 回)の問題だけで、第 2 回の中身はこの資料からは分かりません(→ 4 節・13 節)。


3. まず結論だけ(10 行)

「3. まず結論だけ(10 行)」を開く(上の要約と同じ内容です)

結論

  1. 出題位置(大問の番号と順番)の固さが科目によってはっきり違う学校です。同じ種類の問題が同じ場所に出るという意味で、同じ問題が出るという意味ではありません。
  2. 理科がいちばん固く、大問 4 題が物理 → 化学 → 生物 → 地学の順に並びます。大問 1 が物理・大問 4 が地学なのは 2009〜2025 の 17 年連続です。社会は 2018 年から 2025 年まで 8 年連続で大問 1 題、算数は大問 1(計算から始まる 6 問の小問集合)と大問 6(誘導に沿って追いかける題材)が固定で、間は毎年作り直しています。
  3. 理科 25 分・社会 25 分という時間の厳しさが、単元の知識より先に効きます。

家でやること 3 つ

  1. 理科と社会を 25 分で通す演習をします。理科は 23〜27 問、社会は 19〜22 問+記述 3〜4 問です。
  2. 算数の大問 1 の (1) を 3 年分続けて解きます。入れ子の順序が同じなので、手順が手に入ります。
  3. 理科の天体 3 点セット(太陽の南中と日の出入りの方角、月の満ち欠けと位置、星座の日周・年周)を固めます。大問 4 の席は 17 年動いておらず、17 年中 13 年が天体です。

今週やる 1 つ

  1. 直近 3 年(2023・2024・2025)の算数の大問 1 の (1) を続けて解き、かっこの外し方と最後の「小数で割る」処理が手から出てくるか確かめます。

注意

  1. 国語は 2016 年度以降の問題文が資料にありません(著作権処理の関係で掲載されない年が多いためです)。ここに書いた国語の話は 2010〜2015 年度のものです(→ 13 節)。

4. 資料の状況

どの年をどこまで見たかを、3 つに分けて書きます。精読した年(設問文まで読んだ年)/構成だけ数えた年(大問の並び・小問の数だけを数えた年)/資料のある年(転写が存在する年)。転写=過去問の紙面を文字データに起こしたもの、です。

横にスクロールできます

科目 精読した年 構成だけ数えた年 資料のある年 判読の確度
算数 3 年(2023・2024・2025) 2009〜2025 のうち精読した 3 年と 2014 を除く各年 16 年(2009〜2025。2014 は資料なし) 図のある小問が 50%。図そのものは転写されないため、図の説明文からの読み取りを含みます。読み取り確度が低めと記録された冊が 16 年中 9 年(2024・2025 を含む)
理科 3 年(2023・2024・2025) 2009〜2025 のうち精読した 3 年を除く各年 17 年(2009〜2025) 図表のある小問が 62%。読み取り確度が低めと記録された冊が 17 年中 10 年(2023・2024 を含む)
社会 3 年(2023・2024・2025) 2009〜2025 のうち精読した 3 年を除く各年 17 年(2009〜2025) 地図・統計表・写真が多く、資料のある小問が 40%。読み取り確度が低めと記録された冊が 17 年中 11 年(2025 を含む)
国語 3 年(2013・2014・2015) 2010・2011 5 年(2010・2011・2013・2014・2015) 本文・設問とも読めます。出典(著者と作品)は 2010〜2015 の範囲で残っています。2012 年度、および 2016 年度以降は資料にありません(著作権処理の関係で問題文が掲載されない年が多いためです)
  • 収録冊子の校名は全校・全冊で照合済みです(別校の冊子が混じっていた場合はこの節に明記しています)。
  • 入試回: 転写データは 1 年につき 1 冊で回の区別が付きませんが、4 科目そろっているので 4 科目の回のものです。第 2 回(2 科・40 分)が同じ形かどうかは、この資料からは分かりません。
  • 試験時間(2026 年度・4 科の回)は 国語 50 分・算数 50 分・社会 25 分・理科 25 分です。理科と社会の 25 分は、この学校を読むうえで最も重要な数字のひとつです(後述)。
  • 「毎年」「〜年連続」は、原本で 3 年以上の反復を確認したものに限って書いています。それ以前の年については、転写データの単元分類を数えたものだけを「転写の分類では」と断って書き、細部には触れていません。

5. 一番大きな結論

晃華学園は、科目によって出題位置の固さがはっきり違う学校です。出題位置の固定とは、同じ種類の問題が毎年同じ場所に出ることで、同じ問題が出るという意味ではありません。この学校では次のように分かれます。

  • 理科がいちばん固く、大問 4 題が物理 → 化学 → 生物 → 地学の順に並びます。精読した 3 年(2023〜2025)はもちろん、転写の分類まで広げると 大問 1 が物理・大問 4 が地学なのは 2009〜2025 の 17 年連続、大問 3 が生物は 9 年連続、大問 2 が化学は 7 年連続です。大問数も 17 年間ずっと 4 です。
  • 社会は「大問 1 題」という形そのものが固定されています。2018 年から 2025 年まで 8 年連続で大問 1 題、小問 19〜22 問です。1 本の長いリード文が古い時代から現代へ下り、そこに地理と公民がぶら下がります。地理の大問・歴史の大問という分け方が存在しません。
  • 算数は入口と出口が固定で、中は毎年作り直しです。大問 1 は 3 年とも計算 1 問から始まる 6 問の小問集合で、転写の分類では 2015〜2025 の 11 年、大問 1 の主要単元が四則計算です。しかも その (1) の計算は 3 年とも同じ骨格(帯分数と小数の積または商に整数を足し、分数で割り、引き、最後に小数で割る)です。最後の大問 6 は 3 年とも「その場で定義された考え方を誘導に沿って追いかける」題材です(2023 は 21×19 の工夫から 20232023×20232023−20232022×20232024 へ、2024 は素数のかけ算に分解して素数の和を考える、2025 は正六角形と正八角形から円周率をはさみうちする)。一方 大問 2 と大問 5 は毎年作り直しています。
  • 国語は資料のある 5 年で、大問 3 が漢字 8 問です。設問文(『次の①〜⑧の線部のカタカナを漢字に直しなさい』)も 8 問という数も動いていません。ただし 2016 年度以降の問題文は資料に無いため、直近の形は市販の過去問集で確認してください。

科目ごとの性格を並べると、次のようになります。

横にスクロールできます

科目 形式の固定度 中身の性格 最優先で時間をかけること
算数 中くらい。大問 6・小問 15〜24 で、小問数の振れ幅が大きい。大問 1(小問集合)と大問 6(誘導に沿って追いかける題材)の役割は固定、間は毎年変わる 単元が広く散る(平面図形 20%・割合と文章題 18%・数の性質と規則性 16%・立体 14%・速さ 13%)。答えは数値のみで記述はゼロ 大問 1 の 6 問を確実に取ることと、立体(投影図・展開図・切断)。大問 6 の誘導に慣れる
理科 最も高い。4 大問・物理 → 化学 → 生物 → 地学が 17 年連続。小問 23〜27 単元は広く散る(最多の太陽でも 8%)。身の回りの道具や場面から入る導入文が全大問にある。表から比例を追う計算が毎年 25 分で 27 問の時間配分。天体(大問 4 の席)と電気回路の作図
社会 形は最も固い(8 年連続で大問 1 題)が、中身は毎年入れ替わる 歴史の縦の流れをリード文にして、地理と公民をぶら下げる。記述が毎年 3〜4 問。SDGs が 3 年連続 記述 3〜4 問を 25 分の中で書き切る練習と、通史を順に下る復習
国語 高い(資料のある 5 年で)。3 大問・小問 27〜29。大問 3 は漢字 8 問 記号選択が主軸(56〜62%)。漢字と語彙で設問の 4 割。記述は年 2〜3 問だが字数と文末の形を指定される 漢字 8 問と語句の意味、字数・文末指定つきの記述

科目ごとに求められる力が違います。算数は「広い単元を薄く確実に」、理科は「速く処理する」、社会は「長い文を読んで書く」、国語は「選択肢を精密に絞る」です。4 科目を通して共通するのは、特定の単元に山を張れないことで、単元の比重を見るとどの科目も最大の単元が 2 割に届きません。

したがって過去問の使い方は、同じ場所の問題を年度を変えて解くことと、時間の使い方を身につけることの二本立てになります。年度を変えて続けて解く対象がはっきりしている(理科の 4 分野の席、算数の大問 1 と大問 6、国語の漢字、社会の記述 3〜4 問)一方で、理科と社会が 25 分という時間の厳しさは通し演習でしか身につきません。単純計算で理科は 1 問 1 分弱、社会は記述 3〜4 問を含んで 25 分です。解ける問題を拾って書き切る練習の比重が、他校より大きい学校です。

「出る問題を覚える」学校ではありません。同じ問題の使い回しは、精読した 3 年の設問文には見当たりませんでした。繰り返されているのは問題そのものではなく、問題の作り方です。


6. この学校らしさが出る場所(過去問でしか掴めない題材の色)

  • 「晃子さん」と「華子さん」が科目をまたいで登場します。校名の 2 文字をそれぞれ名前にした 2 人で、算数では 2023 大問 1(3)(晃子さんの登校)・2023 大問 6(21×19 をめぐる会話)・2025 大問 6(円周率のはさみうち)、理科では 2023 大問 3(華子さんがおすし屋のメニューを仲間分け)・2025 大問 1(晃子さんとハンディファン)・2025 大問 3(2 人でスーパーの野菜を調べる)、社会では 2024 のリード文(入学した華子さんが S 先生の授業を受ける)に出てきます。3 科目で確認できる、この学校特有の作り方に見えます。
  • 学校の所在地そのものが題材になります。2023 の社会は調布市の「かるた」が丸ごとリード文で、「現在、晃華学園がある場所には『狛江入道』という鎌倉時代の武士の館があったといわれています」、「晃華学園付近の地形を標高ごとに色分けした図」、京王線の 1913 年の開通と別荘地化、太平洋戦争の掩体壕、多摩川周辺の自然災害伝承碑——と、学校の足元の土地が原始から現代まで一続きに問われます。2025 の理科にも「晃華学園から見た冬至の日の出の方角は 118 度」という設問があります。
  • 理科の導入が、身の回りの道具と場面から始まります。モビール(2023)、炭酸飲料のペットボトル(2023)、おすし屋のおすすめメニュー(2023)、3×3 マスの電気回路キット(2024)、ペルチェ素子つきのハンディファン(2025)、スーパーで売られていた野菜(2025)、国立天文台の「暦計算室」というウェブサイト(2025)。知らない道具が出ても、動かし方は導入文に書いてあるという前提で読ませる作りに見えます。
  • 社会が「持続可能性」と「人口」に繰り返し戻ります。SDGs の図が 2023・2024・2025 と 3 年連続(食料危機に効く目標を選んで理由を書く/目標 13 とモーダルシフト/4 目標を文章にあてはめる)。人口は 2023 の 1 都 3 県の増減図と 2025 のリード文全体です。いずれも「なぜそうなるのか」を書かせる形で、用語の暗記では答えられません。
  • 算数の最後の大問が「数学の考え方そのもの」を扱います。2023 は 20×20 から 21×19 を引く差の説明(面積図での証明)、2024 は素数のかけ算に分解して素数の合計を考えるという新しい約束、2025 は正六角形と正八角形の周から円周率を上下からはさむ——円周率が 3.14 より大きく、いくつより小さいかを自分で確かめる設問です。計算の答えを出すことより、筋道を追えるかを見ているように見えます。
  • 国語の説明的な文章が、科学と社会の入門書から選ばれています。無農薬・無肥料の生態学(2014)、キング牧師と人種差別(2015)、報道と「疑似環境」(2013)、オノマトペと日本語(2010)。文学的な文章のほうは家族や世代のあいだのすれ違いと和解を扱ったものが続きます(森浩美『家族ずっと』・幸田文『動物のぞき』・三浦哲郎『遠出』)。

7. 今からやるなら(4 科目統合の優先順)

想定している学年: 受験学年(小 6)の、過去問演習に入っている段階を前提に優先順を付けています。小 5 以前なら、この節は「最終的にここへ向かう」地図として読み、日々の学習は基礎(計算の正確さ・図形・読解・短い記述・漢字語彙)を先にしてください。同じ場所を年度を変えて続けて解く演習は小 6 の夏以降が目安です。学年別の道筋は 11 節にまとめました。

各項目の根拠(何年に何が出たか)は 8 節(科目別の詳細)を参照してください。

  1. [週 1 回] 理科と社会を 25 分で通す練習(最優先)。理科は 23〜27 問、社会は 19〜22 問+記述 3〜4 問です。時間内に最後まで届くかどうかが、単元の知識より先に効きます。解く順序と、記述をいつ書くかを自分で決めておきます。(確認: 〜2025 年度)
  2. [毎日 10 分] 算数・大問 1 を縦と横に解く。(1) は 3 年とも同じ骨格の 4 段の入れ子計算なので、3 年分続けて解くと、かっこの外し方と最後の「小数で割る」処理が手に入ります(式は 8 節)。(2)〜(6) は年度をまたいで横に見ます。食塩水(2024・2025)・速さ・数の性質・図形が回っており、ここが 6 問あって算数の得点の土台になります。(確認: 〜2025 年度)
  3. [週末 60 分] 算数・立体を 3 通りで(投影図から復元・展開図から体積・立方体の切断)と、大問 6 の誘導。精読した 3 年とも大問 1 本が立体です。真正面・真横・真上の図から立体を復元する練習(2023)は特に手薄になりやすいところです。大問 6 は会話文や新しい約束ごとを読んで空らんを順に埋める作りで、初見の設定を怖がらないことが目的です。知識では対処できません。(確認: 〜2025 年度)
  4. [毎日 10 分] 理科・天体 3 点セット(太陽の南中と日の出入りの方角、月の満ち欠けと位置、星座の日周・年周)。大問 4 の席は 17 年動いておらず、17 年中 13 年が天体です。角度で方角を答える形(2025)に慣れておきます。(確認: 〜2025 年度)
  5. [週末 60 分] 理科・電気回路と、導線をかき加える作図。2024 は 3 問、2025 は 1 問で、2 年連続で出ています。直列・並列と豆電球の明るさ、乾電池の数と実験結果の表もあわせて。(確認: 〜2025 年度)
  6. [週 1 回] 社会・記述の書き方を固める。資料(グラフ・表・条文・図)から読み取れる傾向と、その理由を 2〜3 文で書きます。指定された観点を必ず入れてください(2024「歳入と歳出の 2 つの点から」、2025「理由を 2 つ」、2023「条約名を挙げて」)。(確認: 〜2025 年度)
  7. [毎日 10 分] 社会・通史を順に下る+SDGs。原始 → 古代 → 中世 → 近世 → 近代 → 戦後 → 現在。この学校の 1 題はこの順に進むので、時代の前後関係がそのまま得点になります。SDGs は 2023・2024・2025 と 3 年連続で図が出ており、いずれも番号の暗記ではなく理由を書かせる/選ばせる形なので、「達成されると何が変わるか」で言えるようにしておきます。(確認: 〜2025 年度)
  8. [毎日 10 分] 国語・漢字 8 問と語句の意味、字数と文末の形を守る記述。漢字は 5 年すべてで最後の大問に 8 問、送りがなのある訓読みが 1〜2 問なので、小 6 配当までを送りがな込みで固めます。語句の意味を 4 択で選ぶ設問も 3 年とも入っており、「案の定」「だしぬけに」「虫が知らせる」「閉口する」のような大人の文章に出る語を意味とセットで覚えます。記述は 40 字・60 字・80 字の 3 段階で、「〜と思っている」「〜栽培すること」のような文末指定つき、句読点も 1 字に数えます。(確認: 〜2015 年度)

8. 科目別の詳細

形式面の注意は 10 節に、しばらく出ていない単元は 9 節に、家でやることは 7 節にまとめてあります。この節は「何がどこに出ているか」だけを扱います。

8-1. 算数(4 科目の回 50 分・100 点・大問 6・小問 15〜24)

年度×大問の題材表(2023〜2025・精読した年)

横にスクロールできます

年度 大問 1(小問集合) 大問 2 大問 3 大問 4 大問 5 大問 6
2023 6 問(計算・通学方法の集合・登校の速さ・3 けたの偶数の場合の数・平行線と相似・正方形の厚紙を折る立体) 流水算(A 村 ↔ B 村をボートで往復) 円とおうぎ形(正方形の辺に半円を付けた図 1〜図 5 の弧の長さと面積の比) 立体(真正面・真横・真上の 3 方向から見た図 → 体積と表面積) 規則性(1 列 37 席のホールの座席番号) 平面図形+計算のくふう(会話文。21×19 を 20×20 から考える → 20232023×20232023−20232022×20232024)
2024 6 問(計算・食塩水の混合・通過算・和差算・円の中心と角度・えんぴつと消しゴムの比) 推理・論理(3 問のテストの合計点と人数の表から C の正解者数) 平面図形(30° をはさむ三角形の面積・正十二角形の面積) 立体(展開図から体積) 点の移動(長方形の辺上を動く P・Q。PQ が辺と平行/面積を 2 等分) 数の性質(素数のかけ算に分解し、分解した素数の合計を考える)
2025 6 問(計算・食塩水 A と B のやりとり・池の周りで追いつく・2 でも 3 でも割り切れない数・四分円の斜線部・過不足算) つるかめ算(個数を合計から逆算。10 円玉・50 円玉・100 円玉の枚数の組み合わせ) 水量とグラフ(段のある水そうから一定の割合で排水) 立体の切断(立方体を 3 点で切った切り口の形と面積比) 規則性(両端が 1・内側は左上と右上の和というブロックの三角形) 円とおうぎ形(会話文。正六角形・正八角形の周から円周率をはさみうちする)

出題位置の固定(同じ位置に同じ種類の問題が出る)

  • 大問 1 が「計算 1 問から始まる 6 問の小問集合」なのは、精読した 3 年すべてです。転写の分類では 2015〜2025 の 11 年、大問 1 の主要単元が四則計算で並んでいます。
  • その大問 1 の (1) は、3 年とも同じ骨格の 4 段の入れ子計算です。2023 は {(5½×0.5+6)÷5−¼}÷0.75、2024 は {(3⅔÷0.5+2)×1/7−1/6}÷0.25、2025 は {(3¾×0.2+6)÷3/2−3}÷0.5。「帯分数と小数の積または商 + 整数」を丸かっこで作り、それを分数で割るか掛け、分数か整数を引き、最後に小数で割る——この順序が動いていません。同じ問題ではなく、同じ作り方の問題です。
  • 最後の大問 6 は 3 年とも「その場で定義された考え方を、誘導に沿って追いかける」題材です。2023 と 2025 は晃子さんと華子さんの会話文で、空らんを順に埋めていく形。2024 は会話文ではありませんが「素数のかけ算に分解して、その素数の合計を考える」という新しい約束を提示してから問う形で、性格は同じです。ここだけ選択肢や語群からの記号選択が混ざります。
  • 立体は 3 年とも大問 3〜4 の位置です(2023 大問 4 投影図、2024 大問 4 展開図、2025 大問 4 切断)。見取図ではなく、投影図・展開図・切断面という「立体を平面に置き換えた図」から入るのが 3 年とも共通します。
  • 一方、大問 2・大問 5 は毎年作り直しています。大問 2 は流水算 → 推理・論理 → つるかめ算、大問 5 は規則性 → 点の移動 → 規則性で、ここに出題位置の固定はありません。文章題(流水算=川の流れのある往復、通過算=列車が橋を渡る時間、つるかめ算、過不足算=余りと不足から個数を出す、和差算=和と差から 2 数を出す。いずれも受験用教材の単元です)は大問 2 の席に来る候補で、毎年入れ替わります。

頻出単元と周期(転写の分類・2009〜2025 の 16 年)

  • 単元の比重は 平面図形 20%・割合と文章題 18%・数の性質と規則性 16%・立体図形 14%・速さ 13% で、特定の単元に大きく偏りません。細かい単元では 円とおうぎ形 9%・数の性質 9%・平面図形の面積と面積比 7%・四則計算 7%・規則性と数列 7% です。
  • 大問として繰り返し出ているもの: 円とおうぎ形(2013・2020 に 2 題・2023・2025)、規則性(2010・2011・2013・2015・2017・2023・2025)、立体(2011・2012・2019・2021・2022・2023・2024・2025)、速さとグラフ・ダイヤグラム(2011・2017・2021・2022・2024)、数の性質(2016・2019・2020・2022・2024)。
  • 直近 3 年で連続しているのは 立体(3 年連続で大問 1 本)と 大問 1 の食塩水(2024・2025)です。
  • 押さえどころ: 円とおうぎ形は 16 年で最も多い細かい単元(9%)なので、弧の長さの和・斜線部の面積・面積比の 3 通りを揃えておきます。

問い方の特徴

  • 答えは数値のみです。精読した 3 年に、式や考え方を書かせる欄はありません。
  • 大問 2〜5 は 1〜4 問の小さな大問で、(1) で条件を整理させ (2)(3) で一段深く問う形です。2023 の大問 4 のように小問に分かれず「体積と表面積をそれぞれ求めなさい」と 1 問で聞く年もあります。
  • 大問 6 は空らん番号(①〜⑩、1〜7 など)が多く、言葉を語群から選ぶ小問と数を答える小問が交互に並びます。2025 は 7 つの空らんのうち 4 つが記号選択でした。
  • 規則性は、座席番号(2023)、パスカルの三角形状の並び(2025)のように、表や図の並びから「何番目・何段目」を逆に問う形が中心です。
  • 図を読ませる小問が全体の約半分(転写の分類で有図 50%)です。図そのものは転写されないため、本レポートは図の説明文からの読み取りを含みます。

8-2. 理科(4 科目の回 25 分・50 点・大問 4・小問 23〜27)

年度×大問の題材表(2023〜2025・精読した年)

横にスクロールできます

年度 大問 1(物理) 大問 2(化学) 大問 3(生物) 大問 4(地学)
2023 てこ・つり合い(棒と糸で作るモビール。チョウのおもり) 気体(炭酸飲料のペットボトル。ふたを開けた音・溶けていた二酸化炭素の重さ) 動物の分類と人体(おすし屋のおすすめメニューを仲間分け。セキツイ/無セキツイ/節足動物、イクラとニワトリの卵の構造) 月と火星(火星食・月の位置と形、地球と火星が 780 日ごとに接近)
2024 電気回路(3×3 マスの回路ボードのキット。導線パーツの本数を最少・最多にする) 気体(気体 A〜C の判別・石灰石と塩酸・濃さを半分にしたときの発生量) 人体(臓器と血管の図から血液を追う・心臓の 4 つの部屋・1 日に送り出す血液量) 星・星座(88 の星座区分・夏の大三角・北斗七星から北極星・3 時間後の位置)
2025 電気回路(ハンディファン。モーターとペルチェ素子、乾電池の数と風速・表面温度の表) 中和(塩酸と水酸化ナトリウム水溶液の 5 通りの組み合わせ・BTB・蒸発残留物・鉄片とアルミニウム片) 植物(スーパーの野菜。単子葉類と双子葉類・虫ばい花・でんぷんの実験) 太陽(天球上の一日の動き・冬至と春分・日の出と日の入りの方角)

出題位置の固定(同じ位置に同じ種類の問題が出る)

  • 大問 4 題・物理 → 化学 → 生物 → 地学の順が、精読した 3 年とも同じです。転写の分類まで広げると、大問 1 が物理・大問 4 が地学なのは 2009〜2025 の 17 年連続、大問 3 が生物なのは 2017〜2025 の 9 年連続、大問 2 が化学なのは 2019〜2025 の 7 年連続です。4 科目の中で最も出題位置が動きません。
  • 大問数は 17 年間ずっと 4 です。小問数も 23〜35 の範囲で、直近 3 年は 23〜27 に収まっています。
  • 地学(大問 4)は太陽・月・星座の 3 つを回しています。2019 星 → 2020 太陽 → 2021 太陽 → 2022 気象 → 2023 月 → 2024 星座 → 2025 太陽。天体が 17 年中 13 年で、残りが気象と地震・火山です。
  • 物理(大問 1)は電気とてこ・ふりこ系の 2 系統です。2020・2021・2024・2025 が電気、2023 がてこ、2022 が浮力。直近は 2024・2025 と 2 年続けて電気回路で、どちらも「導線をかき加える」作図が入りました。
  • 化学(大問 2)と生物(大問 3)は毎年入れ替えます。化学は 気体(2023・2024)→ 中和(2025)、生物は 動物の分類(2023)→ 人体(2024)→ 植物(2025)です。生物は 3 年で重ならないので、植物・人体・分類を一巡させておくと備えになります。化学は気体の集め方と性質、BTB の色、蒸発させて残る固体の重さが押さえどころです。

頻出単元と周期(転写の分類・2009〜2025 の 17 年)

  • 単元は広く散ります(最も多い太陽でも 8%)。上位は 太陽 8%・星と星座 7%・電気回路 6%・人体 6%・気象 5% で、特定単元の一点集中では取れない作りです。
  • 大問として繰り返し出ているもの: てこ・つり合い(2009・2014・2016・2023)、ふりこ(2010・2012・2015・2020)、熱と状態変化(2011・2016・2017・2018)、溶解度(2010・2012・2021)、中和(2014・2025)、植物のつくり(2009・2011・2013・2021・2025)、月(2011・2018・2023)、気象(2014・2017・2022)。
  • 前年の出来事や年号を入り口にする作りは薄めです(転写の分類で時事語彙 0・前年年号 0)。ただし精読した 3 年では、2023 の火星食(2022 年 11 月の現象)、2024 の「今からおよそ 100 年前の 1922 年」、2025 の国立天文台のウェブサイトのように、実際にあった出来事や実在の道具・サイトを題材の入口にする設問がそれぞれ 1 か所ずつありました。

問い方の特徴

  • 身の回りの道具や場面から入る導入文が 3 年とも全大問にあります。モビール、炭酸のペットボトル、おすし屋のメニュー、回路ボードのキット、ハンディファン、スーパーの野菜、天文台のウェブサイト。知らない道具が出ても、動かし方の説明は導入文の中に書いてあるという前提で読ませる作りに見えます。
  • 表から数値を読んで比例を追う計算が毎年入ります(2023 のペットボトルの重さの差、2024 の石灰石と塩酸の量、2025 の乾電池の数と風速・表面温度)。「濃さを半分にして量を 2 倍にしたらどうなるか」という形(2024 大問 2 問 2(4))が代表的な例です。濃さ・体積・個数のどれかを変えたときに結果がどう変わるかを、式を書く前に言葉で言えるようにしておくと速くなります。
  • 「最も適切なものを 1 つ選び、記号で答えなさい」が主軸で、選択肢は (ア)〜(カ) が多いです。図そのものが選択肢になる設問(心臓の血流の向き・星座の星図・回路図)が 3 年ともあります。
  • 一つの設問で 2 つ答えさせる形(「D には何 g か。また黒いチョウのおもりは何個必要か」2023、「星座を選び、最も明るい星の名前も答えなさい」2024)が毎年 1 問前後あります。答え忘れに注意してください。

8-3. 社会(4 科目の回 25 分・50 点・大問 1・小問 19〜22)

年度×リード文の題材(2023〜2025・精読した年)

社会は 1 題しかないので、リード文の題材と、そこにぶら下がる設問の流れを示します。

横にスクロールできます

年度 リード文の題材
2023 中学生が調布市の魅力を伝える「かるた」を作った
2024 入学した華子さんが S 先生の社会科の授業を受けている会話
2025 日本の人口の移り変わり(縄文から現在まで)

設問の流れ(抜粋)は次のとおりです。

  • 2023: 旧石器時代の誤り選択 → 縄文のトチノミのあく抜きの道具 → はにわ(ひらがな指定) → 「狛江=高麗居」と渡来人 → 晃華学園のある場所にあった鎌倉時代の武士の館 → 江戸の三代将軍 → 桑畑が増えた理由を条約名を挙げて説明(記述) → 京王線の開通 → 掩体壕とポツダム宣言 → 水木しげると鳥取県・中国地方の地形 → 秋田・新潟のブランド米 → 山梨県 → 社会権 → 晃華学園付近の標高図と自然災害伝承碑 → ノーベル平和賞 → 共働き世帯のグラフ → 1 都 3 県の人口増減の図から傾向と理由(記述) → SDGs から食料危機に効く目標を 1 つ選んで理由を説明(記述)
  • 2024: 米の生産量が最も多い県 → 米騒動で米が高くなった理由(記述) → シラス台地 → ハザードマップ → 平将門 → 鎌倉幕府の成立年をめぐる話し合い → モーダルシフトが CO₂ を減らす理由と短所(記述 2 問・SDGs 目標 13 の図つき) → 徳川吉宗の定免法 → 川と県の組み合わせの誤り → 惣村 → 雨温図 → 若狭湾と原子力発電所 → 戦後の教育政策 → 消費税の標準税率と税率を決める機関 → 少子高齢化の資料 2 点 → 政府の借金が増える理由を歳入と歳出から説明(記述) → 語句の組み合わせ
  • 2025: 土偶 → 弥生の遺跡の位置と名称 → 聖武天皇 → 平氏と飢饉 → 江戸の出来事の年代並べ替え → 火山の島 → パリ五輪の新競技のピクトグラムから、新競技が追加される理由(記述) → シーボルトと鳴滝塾 → 普通選挙法 → ポツダム宣言の資料から戦後に人口が増えた理由を 2 つ(記述) → 人口ピラミッドの並べ替え → 世帯の種類の表 → 高度成長期 → 人口 500 万人超の都道府県の表 → 沖縄と北海道で第 3 次産業の割合が高い理由(記述) → 憲法 25 条と生存権 → 世界の人口上位 5 か国・最大の貿易相手国 → 2024 年 6 月に話題になった出来事と省庁名 → SDGs の 4 目標を文章にあてはめる

出題位置の固定(同じ位置に同じ種類の問題が出る)

  • 大問は 1 題だけです。転写の分類では 2018 年から 2025 年まで 8 年連続で大問 1 題(2017 年以前は 2〜4 題でした)。地理・歴史・公民という分け方の大問が存在せず、1 本のリード文に 3 分野が混ざって並びます。この形は 4 科目の中でいちばん特徴的です。
  • リード文は「歴史の縦の流れ」でできています。3 年とも古い時代から現代へ順に下り、傍線部(下線①②…)ごとに設問が付きます。設問の順序=時代の順序なので、途中から解くと文脈を失います。
  • 終盤が公民と現代の課題に着地するのも 3 年とも同じです。人口・少子高齢化・税と社会保障・国際関係・SDGs が最後の 3〜5 問に固まります。
  • SDGs(持続可能な開発目標)の図が 3 年連続で出ています(2023 は 17 目標から 1 つ選ぶ記述、2024 は目標 13 の図つき記述、2025 は 4 目標を文章にあてはめる選択)。この扱いは 3 年とも「アイコンを覚えているか」ではなく「その目標が達成されると何が変わるか」を書かせる/選ばせる形です。
  • 記述が毎年 3〜4 問です(2023 は 3 問、2024 は 4 問、2025 は 3 問)。字数指定については 10 節にまとめました。

頻出単元と周期(転写の分類・2009〜2025 の 17 年)

  • 比重は 歴史(古代〜中世)17%・地理(産業)16%・地理(地図・地形・気候)15%・歴史(近現代)14%・地理(社会・環境・世界)10% で、歴史と地理がほぼ同量、公民はそれより少なめです。
  • 細かい単元では 都道府県と地域の同定 8%・近代の戦争と大正昭和前期 7%・鎌倉室町 6%・国際社会と国際協力 5%・原始古代 5%。
  • 1 題になってからのリード文の中心: 2018 世界地理 → 2019 都道府県 → 2020 幕末・明治 → 2021 鎌倉・室町 → 2022 原始・古代 → 2023 原始・古代(調布市の通史) → 2024 鎌倉・室町(授業の会話) → 2025 原始・古代(人口の通史)。古代から始めて現代まで下る形が近年は多くなっています。
  • 地元・調布と学校そのものが題材になります(2023)。晃華学園の立地・付近の標高図・京王線の開通・多摩川の水害が、そのまま設問になっています。標高図・ハザードマップ・自然災害伝承碑・川と県の組み合わせと、地形図の読み方と防災は 3 年とも形を変えて入っています。
  • 人口・少子高齢化・世帯・産業別人口は、2023・2025 と 2 年で柱または大きな枝になっています。人口ピラミッド、第 1〜3 次産業の割合、都道府県別の人口の表を読む練習が効きます。都道府県は名前・位置・産業・雨温図をセットで押さえます。雨温図(2024)と県の同定(毎年)は落とせません。

問い方の特徴

  • 「誤っているものを次から 1 つ選び」という形が毎年複数あります(2023 は旧石器時代・中国地方の地形・山梨県、2024 は川と県の組み合わせ、2025 は都道府県の説明)。正しいものを選ぶ設問と混在するので、どちらを聞かれているかの確認が最大の失点対策になります。選択肢 1 つずつに○×を付ける書き方を決めておくと安定します。
  • 並べ替えが近年多くなっています(2025 は江戸の出来事の年代順、人口ピラミッドの古い順、2024 は鎌倉幕府の成立時期をめぐる会話の穴埋め)。
  • 記述は「理由を説明しなさい」が中心です。資料(グラフ・表・図・条文)を 1 つ与えて、そこから読み取れる傾向と理由をセットで書かせる形が 3 年ともあります。2025 の「理由を 2 つ述べなさい」、2024 の「歳入と歳出の 2 つの点から」のように、書くべき要素の数や観点を指定することが多いです。
  • 答えの書き方の指定があります(2023「ひらがなで答えなさい」、2025「解答用紙に『I 国』と書くこと」)。
  • 統計表・グラフ・地図・写真・ピクトグラム・SDGs アイコンなど、資料を見て答える小問が 4 割です(転写の分類で有図 40%)。
  • 前年の出来事が入ります(2025 の「2024 年 6 月に話題となった出来事」、2024 のパリ五輪、2023 のノーベル平和賞)。ただし時事そのものを単独で問うのではなく、制度や地理の知識に結び付けて問う形です。前年 1 年のニュース(選挙・税・国際会議・オリンピック・省庁の名前)を制度に結び付けて整理しておきます。

8-4. 国語(4 科目の回 50 分・100 点・大問 3・小問 27〜29。資料は 2010〜2015 の 5 年分)

国語は 2016 年度以降の問題文が資料にありません(著作権処理の関係で掲載されない年が多いためです)。ここに書いたのは 2010・2011・2013・2014・2015 年度に限った話で、精読したのは 2013・2014・2015 の 3 年です。直近の形式は市販の過去問集で確認してください。

年度×大問の題材表(2013〜2015・精読した年)

横にスクロールできます

年度 大問 1 大問 2 大問 3
2013 説明文(報道と「疑似環境」。眞淳平『人類の歴史を変えた 8 つのこと II』)・8 問 小説(東京で一人暮らしの亜季と、消防士の父の出張。森浩美『家族ずっと』)・11 問 漢字 8 問(ホケン証・面会シャゼツ・スイシン・タバねる・シュヒ義務・デンショウ・サンピ両論)
2014 随筆(動物園の熊と飼育係。幸田文『動物のぞき』)・9 問 説明文(リンゴの自然栽培。杉山修一『すごい畑のすごい土』)・10 問 漢字 8 問(シンペン・シンソウ・ショウチ・ホリュウ・ゲンシュ・オサめる・バンネン・チュウコク)
2015 小説(ゆびきりと秘密をめぐる郷子と先生。三浦哲郎『遠出』)・11 問 説明文(オバマ大統領の会見とキング牧師。辻内鏡人・中條献『キング牧師』)・10 問 漢字 8 問(カイマク・キショウ・イチゲイ・ホキュウ・キシュ・カモツ・ヤシナウ・カイコ)

2010・2011 年度の資料も 3 大問・27 問前後で、大問 3 が漢字という並びは同じです(2010 の大問 2 は小野正弘『オノマトペがあるから日本語は楽しい』)。

出題位置の固定(同じ位置に同じ種類の問題が出る)

  • 大問 3 が漢字 8 問なのは、精読した 3 年(2013〜2015)すべてです。『次の①〜⑧の線部のカタカナを漢字に直しなさい』という設問文まで同じで、8 問という数も動いていません。うち 1〜2 問は送りがなのある訓読み(タバねる・オサめる・ヤシナウ)です。
  • 大問 1・大問 2 は、文学的な文章 1 題と説明的な文章 1 題の組み合わせです。ただしどちらが先に来るかは年によって変わります(2013 は説明文 → 小説、2014 は随筆 → 説明文、2015 は小説 → 説明文)。ここは出題位置が決まっていません。
  • 大問数 3・小問 27〜29 は 5 年分すべてで安定しています。

頻出単元と周期(転写の分類・2010〜2015 の 5 年)

  • 設問の比重は 漢字 27%・記述系 25%・記号選択 19%・抜き出しと空欄補充 13%・語彙知識 12% で、漢字と語彙だけで 4 割を占めます。
  • 詩・短歌・古文は資料のある 5 年にはありません。

問い方の特徴

  • 記号選択が主軸です(精読した 3 年で 56〜62%)。選択肢はア〜エが基本で、空欄補充のときだけア〜オ・ア〜カに増えます。傍線部について「どういうことですか」「どのように思っていたのですか」を 4 択で選ばせる形が中心です。選択肢は、傍線部の前後 2〜3 行に根拠を戻して、言い過ぎ・言い足りないところに印を付ける手順で絞ります。
  • 語句の意味を選ばせる設問が 3 年とも入っています(2013「熟知して」「反映される」、2014「虫が知らせて」「閉口した」「丹念に」、2015「案の定」「だしぬけに」)。2 語をまとめて問う形が多く、慣用句・熟語の意味は落とせません。
  • 文や語句の順序を直す設問が 3 年とも 1 問以上あります(2013 は脱落した一文を戻す位置を 5 字で書き抜く、2014 は(ア)〜(オ)を正しい順序に、2015 は大問 1 と大問 2 で 1 問ずつ)。文章の筋道をたどる力を毎年測っており、接続語と指示語が手がかりになります。
  • ことばの使い方を比べる設問が 2014・2015 と 2 年続きます(2014「『も』と同じ使い方をしているもの」、2015「『ながら』と同じ意味で使われているもの」)。
  • 空欄補充が毎年 3〜6 か所あります。副詞・接続語・擬態語(さすがに/なにしろ/どうにか/うっとりと)と、内容をまとめた一文の両方があります。

出典の傾向(2010〜2015 の資料で確認できた分)

  • 説明的な文章は 科学・自然・歴史・社会の入門書からです。眞淳平『人類の歴史を変えた 8 つのこと II』(2013)、杉山修一『すごい畑のすごい土——無農薬・無肥料の生態学』(2014)、辻内鏡人・中條献『キング牧師』(2015)、小野正弘『オノマトペがあるから日本語は楽しい』(2010)。生態系・人種と差別・報道と情報のような題材が続いているので、この方面の語彙に慣れておくと読みやすくなります。
  • 文学的な文章は 家族・世代のあいだのすれ違いと和解を扱ったものです。森浩美『家族ずっと』(2013)、幸田文『動物のぞき』(2014)、三浦哲郎『遠出』(2015)。
  • 出典(著者・作品)も著作権処理の影響を受けるため、2016 年度以降は資料に残っていません。

9. しばらく出ていない単元(復活の警戒)

転写の単元分類(2009〜2025)で大問の主要単元として数えたものです。精読していない年の細部は保証できません。社会は 2018 年以降が 1 題構成なので、「リード文の柱になった主題」として読んでください。

横にスクロールできます

科目 単元 大問で出た年 最終確認年度 状況
理科 気象 2014・2017・2022 2022 年度 地学の 3 席目。2023〜2025 は天体が 3 年続いており、最も戻りやすい枠
理科 地震・火山 2012・2013 2013 年度 12 年空いている。地学でいちばん長い空き
理科 ふりこ 2010・2012・2015・2020 2020 年度 5 年おき。2020 を最後に 5 年空き
理科 てこ・つり合い 2009・2014・2016・2023 2023 年度 2023 に出たばかりで当面低め
理科 浮力・密度 2011・2015・2022 2022 年度 3〜7 年おき
理科 熱と状態変化 2011・2016・2017・2018 2018 年度 2019 以降、大問としては空き
理科 溶解度・再結晶 2010・2012・2021 2021 年度 化学の 4 番手。2021 が最後
理科 燃焼 2013・2019 2019 年度 6 年おき。2019 を最後に 6 年空き
理科 実験器具の使い方 2016 2016 年度 大問としては 1 回だけ。小問には随時
理科 生態系・食物連鎖 2012・2017 2017 年度 2018 以降なし
理科 種子の発芽 2019・2022 2022 年度 3 年おきで 2025 は植物のつくり
算数 速さとグラフ・ダイヤグラム 2011・2017・2021・2022・2024 2024 年度 2〜4 年おき。2025 は大問に無く、2026 の候補
算数 平均算 2012(2 題)・2015・2020 2020 年度 2021 以降、大問としては空き
算数 売買損益 2011・2015 2015 年度 10 年空いている。大問 1 の小問に入る候補
算数 ニュートン算(一定に増える量を減らす追いかけ) 2022 2022 年度 16 年で 1 回だけ
算数 縮尺 2017 2017 年度 大問としては 1 回。単位換算とセットで小問に来やすい
算数 集合(ベン図) 2018・2020・2023 2023 年度 2023 は大問 1 の小問。2〜3 年おき
算数 場合の数 2011・2013・2016・2021 2021 年度 大問としては 2021 が最後。小問には 2023 にあり
社会 日本国憲法を正面から 2010 2010 年度 15 年空いている。近年は条文が小問に入る形(2023 社会権、2025 第 25 条)
社会 三権分立 2015 2015 年度 小問には入る(2024 の税率を決める機関)が、柱としては長い空き
社会 環境問題 2009・2012 2012 年度 近年は SDGs と防災の形で入っている
社会 情報・メディア 2016 2016 年度 9 年空き
社会 人権・多様性 2016 2016 年度 2023 に「取り残される人がいないように」の会話文で小問化
社会 交通・通信網 2017 2017 年度 2024 にモーダルシフトで復活。次は地図とセットの候補
社会 世界地理 2018 2018 年度 リード文の柱としては 2018 が最後。2025 に人口上位 5 か国の表で小問化
社会 国際社会・国際協力 2014・2017 2017 年度 単元比重は 5% あるが柱としては空き
社会 幕末・明治維新 2015・2020 2020 年度 5 年おき。2025 はシーボルトで小問
国語 — — — 資料が 5 年分しかなく、周期は語れません
  • 地学が天体以外に振れた年に備えて、気象(雲・前線・天気図)と地震・火山を 1 年分ずつ復習しておくと安全です。
  • 国語は 2016 年度以降に大問の数や構成が変わっていないかどうかも、この資料からは分かりません。市販の過去問集で、(1) 大問がいくつか (2) 漢字が最後の大問にまとまっているか (3) 記述の字数指定の範囲、の 3 点を先に確認することをすすめます。設問数・出題ジャンルも変わっている可能性があります。

10. 形式面の注意

全科目に共通すること

  • 時間は 国語 50 分・算数 50 分・社会 25 分・理科 25 分です(2026 年度・4 科の回)。理科は 25 分で 23〜27 問、社会は 25 分で 19〜22 問+記述 3〜4 問です。理科・社会の時間の厳しさが、この学校の形式面で最も大きい特徴です。
  • 配点は 4 科の回が 国語 100・算数 100・社会 50・理科 50 の 300 点満点です。設問ごとの配点は資料からは分かりません。
  • 第 2 回だけは 2 科(国語・算数)・各 40 分・各 80 点の 160 点満点で、理科・社会がありません。国語と算数の比重が 4 科の回より重くなり、時間も 10 分短くなります。この回の中身は資料に無いので、以下の記述は 4 科の回についてのものです(→ 13 節)。
  • 図表・資料のある小問の割合が高い科目がそろっています(算数 50%・理科 62%・社会 40%)。転写では図そのものが残らないので、図に関する記述は説明文からの読み取りです。

算数

  • 記述はゼロで、答えは数値のみです。精読した 3 年に作図の指示はありません。
  • 円周率は 3.14 です(2025 大問 1(5) に「ただし、円周率は 3.14 とします」の断りを確認)。
  • 記号選択は年 0〜6 問で、出るとすれば大問 6 か立体の切り口です。
  • 小問数の振れ幅が大きく(2024 の 15 問 → 2025 の 24 問)、1 問あたりにかけられる時間が年で変わります。通し演習は複数年でやったほうが安全です。
  • 2024 の展開図の問題は転写の読み取り確度が低めと記録されています。細部は市販の過去問集で確かめてください。

理科

  • 25 分で 23〜27 問です。単純計算で 1 問 1 分弱で、4 科目の中で最も時間が厳しく、解ける順に拾う練習が要ります。全部解こうとせず、表の計算に時間を残す配分を決めておいてください。
  • 作図があります。2024 は 3 問、2025 は 1 問で、いずれも回路の解答欄に導線をかき加えるものです(2025 は「導線は交わらないようにかくこと」の条件つき)。定規は不要ですが、電気の作図は必ず練習しておいてください。
  • 記述は少なめです(2023 に 2 問、2024 に 1 問、2025 は 0。年 0〜2 問)。字数指定が付く年があります(2024「10 字程度で答えなさい」)。転写の分類では 17 冊のうち 41% に字数指定があります。
  • 割り切れないときの桁の指定(「小数第 2 位を四捨五入して小数第 1 位まで答えなさい」)が 2009・2011・2015 の設問文にあります。読み落とさないでください。
  • 1 つの設問で 2 つ答えさせる形が毎年 1 問前後あるので、答え忘れに注意してください。

社会

  • 25 分で 19〜22 問、うち記述 3〜4 問です。記述に時間を取られると最後の公民まで届かないので、記述をどこで書くかを決めてから解き始める配分の練習が要ります。
  • 記述の解答欄は字数指定なしの罫線枠で、罫線が分量の指示になります。精読した 3 年に字数指定はありません(転写の分類では 17 冊中 35% に字数指定があり、以前は付いた年もあります)。2〜3 文で、資料から読み取った事実 → 理由の順に書く形が答えやすくなります。
  • 「誤っているものを 1 つ選び」と「正しいものを 1 つ選び」が混在します。
  • 答え方の指定があります(「ひらがなで」「解答用紙に『I 国』と書くこと」)。
  • リード文が長く、傍線部だけ拾って解ける設問と、前後を読まないと解けない設問が混ざります。

国語

  • 記述には字数指定が付きます(40・50・60・70・80 字以内。2013 は 50 字以内・15 字以内・60 字以内、2014 は 60 字以内・70 字以内、2015 は 40 字以内・80 字以内)。句読点や記号も 1 字に数えると明記されます。
  • 答えの文末の形を指定する記述があります(2014「『〜栽培すること』という形で」、2015「『〜と思っている』という形で」)。この場合、指定部分の外は字数に入りません。書き出す前に形を確認してください。
  • 記述の数は年 2〜3 問と多くありません。残りは記号選択と漢字なので、選択肢を絞る精度が得点を決めます。
  • 「適当ではないものを一つ選び」という形が混ざります(2013 大問 2 問六)。
  • 抜き出しは 1〜2 問で、字数指定つきです(「直後の五字をそのまま書き抜きなさい」)。
  • 選択肢はア〜エが基本で、空欄補充だけア〜オ・ア〜カに増えます。

11. 学年別ロードマップ(小 4 スタートを前提に)

横にスクロールできます

段 何をするか この学校での重み
小 4(土台) 計算の正確さ(帯分数と小数が混じった四則、かっこの入れ子)、図形(コンパスと定規、立方体と直方体の見取図)、読解(傍線部を自分の言葉で言い換える)、短い記述(理由を 1 文で)、漢字語彙の 5 本。晃華学園で最終的に効く入口は「帯分数と小数が混じった入れ子の計算」と「理科・社会の資料を面倒がらずに読むこと」 差はほぼ無い。時間計測はまだしない。ただし説明文を読む習慣は早いほどよい(社会の長いリード文と国語の説明的文章に直結する)
小 5(幅) 全分野をひととおり学び終える。算数は 8-1 の題材表を「小 5 で一巡する単元リスト」として使う。理科は 4 分野を均等に、特に天体と電気回路を厚めに。社会は通史を 1 本つなぐことと都道府県。国語は記号選択の根拠を口で言う練習と、漢字・語句 この学校は単元の山が無いので、ここでの一巡が最も効く。どの科目も最大の単元が 2 割に届かず、穴のある単元がそのまま失点になる。逆に言えば、小 5 で一巡させておけば小 6 で慌てる場所が減る
小 6(仕上げ) 7 節の 8 項目。夏以降は理科と社会を 25 分で通す演習を繰り返しつつ、同じ場所を年度を変えて続けて解く(理科の大問 4 を 3 年分、算数の大問 1 を 3 年分、国語の漢字を 5 年分、社会の記述だけを 3 年分)。年度通しの時間計測と縦読みを交互に 時間配分の練習にいちばん時間を割く。理科 25 分・社会 25 分は、知識があっても慣れていないと最後まで届かない

小 5 の週の器は「平日 15 分×5 + 週末 60 分」を基本形にすると、この学校で必要なものがちょうど収まります。割り付けは次の順です。

  1. 平日 15 分のうち前半は算数の計算(帯分数と小数の入れ子)と漢字・語句。
  2. 平日 15 分の後半で算数の単元プールを順に一巡します。順番は 流水算 → 通過算 → つるかめ算 → 過不足算 → 和差算 → 規則性 → 円とおうぎ形 → 立体の切断と展開図(つるかめ算・過不足算・和差算・流水算・通過算・ニュートン算は、教科書には出てこない受験用教材の単元です)。
  3. 週末 60 分は理科と社会に回します。理科は 4 分野を均等に回し、天体と電気回路を厚めに。社会は通史を 1 本つなぐことと都道府県を交互に。
  4. 国語は平日の 15 分に漢字・語句を混ぜ、週末に記号選択の根拠を口で言う練習を足します。ただし国語は 2016 年度以降の問題文が資料に無いので、直近の形式は市販の過去問集で確かめてください(→ 13 節)。

この学校は小 4 から始めるとどこで差がつくか: 小 5 での全分野の一巡です。4 科目とも単元の偏りが小さく、「この単元だけやれば得点が伸びる」という場所がありません。小 5 までに単元プールを一巡しておくと、小 6 では出題位置の固定している場所(理科の 4 分野、算数の大問 1 と大問 6、国語の漢字)と時間配分の練習に集中できます。逆に単元に穴を残したまま小 6 に入ると、穴のある単元がどの席に来るか予測できないぶん、対策が立てにくくなります。加えて、理科・社会の長い導入文と資料を読み慣れているかどうかが 25 分の勝負を左右するので、小 4・小 5 のうちに「長い文章と表を面倒がらずに読む」習慣を作っておくと効きます。


12. この学校と出題構造が近い学校

観点は「出題構造が近いか」だけです。同じ形式・同じ頻出単元・同じ問い方なら、過去問演習が重なります。難易度・偏差値帯・入試日程の重なり・通学圏は扱いません。近さの数字は科目ごとの出題構造の近さ(0〜100・100 が最も近い)で、同じ問題が出るという意味ではありません。

  • 開智中学校(埼玉県・共学)— 4 科目の合計で最も近い 1 校です。とくに理科の作りが近く、実験と表から計算させる形が似ています。
  • 市川中学校(千葉県・共学)— 算数が最も近い 1 校です。小問集合+誘導のある大問という組み立てが似ています。社会は離れます。
  • 淑徳与野中学校(埼玉県・女子校)— 国語が近く、漢字+記号選択+字数を指定した記述という配分が似ています。

8 校の一覧・記述量・注意は 出題構造が近い学校のページ へ。

  • 科目別に見ると、算数の演習を重ねたいなら市川・西武学園文理・頌栄女子学院、国語(漢字+記号選択+字数指定つき記述)は東洋大京北・淑徳与野・市川、理科(4 分野を回し、表から計算させる)は開智・東京女学館・市川、社会(資料を読んで書く)は開智・頌栄女子学院・東京女学館です。4 科目まんべんなく回したいなら開智が最も近い組み合わせです。
  • この学校の第 2 回は 2 科(国語・算数)です。2 科で受けるつもりでも、併願先が 4 科目校の場合、理社は第 2 回の準備とは別に立てる必要があります。
  • 社会の「大問 1 題だけ」という形は珍しいので、他校の過去問で社会を練習するときは、大問が複数に分かれていても気にしなくてかまいません。逆に長いリード文を通して読む練習は、どの併願校の社会でも役に立ちます。
  • 近さは自動集計です。

13. 資料の限界

  • 入試回: 転写データは 1 年につき 1 冊で、第 1 回か第 3 回かの区別が付きません。どちらも 4 科目・300 点満点・同じ試験時間なので本レポートは「4 科目の回」としてまとめましたが、第 1 回と第 3 回で出題の作りが違う可能性は否定できません。第 2 回(2 月 1 日午後・国算 2 科・各 40 分・各 80 点)については、この資料からは何も分かりません。40 分という時間が違う以上、別の形と考えたほうがよいです。
  • 国語は 2016 年度以降の問題文が資料にありません(著作権処理の関係で掲載されない年が多いためです)。8 節の国語は 2010〜2015 年度に限った話で、直近 10 年の形式は市販の過去問集で確認してください。大問の数・漢字の位置・記述の字数指定が変わっている可能性があります。
  • 算数は 2014 年度の資料がありません。
  • 精読したのは各科目 3 年分です(算数・理科・社会は 2023〜2025、国語は 2013〜2015)。それ以前の年について書いたことは、転写データの単元分類を数えたものであり、設問文まで確かめてはいません。「転写の分類では」と断った箇所がそれにあたります。
  • 転写データは画像からの読み取りで、式・数値・図の細部に読み落としがあり得ます。とくに図そのものは転写されず、説明文だけが残るため、図に関する記述(立体の形・回路の配置・地形図の読み方)は説明文からの読み取りです。読み取り確度が低めと記録された冊が、算数 16 年中 9 年・理科 17 年中 10 年・社会 17 年中 11 年あります。
  • 設問ごとの配点は非公開で、科目全体の配点(国語 100・算数 100・社会 50・理科 50)しか分かりません。したがって「何点分がどの単元か」は語れず、設問数ベースの比重しか書いていません。
  • 「毎年」「〜年連続」は、原本で 3 年以上の反復を確認したものだけに使いました。「〜に見える」と書いた箇所は題材からの推測で、出題意図を裏づける資料はありません。
  • 難易度・偏差値・合格可能性・お子さんとの相性・学校の理念については、本レポートでは扱っていません。

晃華学園中学校 のページ: 学校トップ / 偏差値 / 出題構造が近い学校 / 募集要項・入試結果 / 用語集 / 過去問の使い方


数字はすべて出所つきで、換算や評価語は足していません(→ 方法論)。合格可能性・お子さんとの相性は扱いません。ページ生成日: 2026-10-14。

この学校が載っているまとめ