東京学芸大学附属世田谷中学校 の過去問分析

東京学芸大学附属世田谷中学校の過去問を年度ごとに数えて、何が固定で何が毎年変わるか・よく出る単元・過去問の使い方をまとめたページです。

東京学芸大学附属世田谷中学校 過去問分析(2014〜2026 年度・回の区別なし・科目により 3 年分)

更新 2026-08-20。


1. この学校の基本情報

項目 内容
所在地 東京都世田谷区
男女 共学
旧称 東京第一師範学校男子附属中学校(1947 年の開校時)/東京学芸大学東京第一師範学校世田谷中学校(1949 年に改称)
出願期間(2027 年度・一般入試) 2026 年 12 月 19 日 0:00 〜 2027 年 1 月 6 日 23:59
入試回・試験日・募集人員 募集要項の該当項目がこの資料に入っていません。学校の公表資料で確認してください
科目・試験時間・配点・面接 募集要項の該当項目がこの資料に入っていません。学校の公表資料で確認してください(過去問の冊子からも確認できませんでした → 13 節)

いまの小 6 は 2027 年 2 月、小 5 は 2028 年、小 4 は 2029 年の入試を受けます。


2. このページでわかること

このページは、どんな問題が出るか・家で何をやるかだけを扱います。難易度・偏差値・合格可能性・入試結果は扱いません(偏差値募集要項・入試結果)。

過去問そのものの回し方は 過去問の使い方、受験用語は 用語集 にまとめてあります。

以下、大問(問題の大きなかたまり)・小問(その中の一問)という言い方をします。


3. まず結論だけ(10 行)

結論

  1. 大問のは年で動きますが、並びは動きません。算数は 7 → 4 → 4(2021・2025・2026)、社会は 8 → 7 → 6、理科は 5 → 6 → 5 と数が変わる一方で、同じ位置に同じ種類の問題が来ます。
  2. 社会がいちばん固く、大問 1 = 世界地図と語句(赤道の位置を問う設問が 3 年連続)、大問 2 = 日本の一地方、中盤 = 歴史、最後 = 公民という並びです。算数は大問 1 = 小問集合、大問 3 = 資料・グラフの読み取り、最後の大問 = 説明を書かせる図形か規則性。
  3. 4 科目に共通して、答えを出すだけでなく「なぜそうなるか」「あなたならどうするか」を書かせます。算数は精読した 3 年すべてに「説明しなさい」があり、理科は記述が全体の 16〜33%、国語は最後に自分の考えを書かせます。

家でやること 3 つ

  1. 社会の大問 1・大問 2 を 3 年ぶん続けて解きます(世界地図の赤道・大陸と、日本の一地方)。
  2. 算数の大問 3(資料・グラフ)を 3 年ぶん続けて解きます(2021 の食品ロス、2025 の新紙幣切替率、2026 の生徒会の調査)。
  3. 理科の電気回路を「条件から回路を作る」向きで練習します(2021・2025・2026 と 3 年連続)。

今週やる 1 つ

  1. 算数の「説明しなさい」を 1 問だけ選んで、3〜4 行の答案にしてみます(2021 の五角形の内角の和、2025 の直角三角形になる理由、2026 の電車のグラフ)。

注意

  1. 国語は 2019 年度以降の問題文が資料に無く(著作権処理の関係で掲載されない年が多いためです)、ここに書いた国語の話は 2014〜2018 年度に限られます(→ 13 節)。試験時間と配点も資料からは分かりませんでした(→ 1 節・13 節)。

4. 資料の状況

手元にあるのは、この学校の入試問題の転写データです(転写=過去問の紙面を文字データに起こしたもの、です)。どの年をどこまで見たかを 3 つに分けて書きます。精読した年(設問文まで読んだ年)/構成だけ数えた年(大問の並び・小問の数だけを数えた年)/資料のある年(転写が存在する年)。科目ごとに揃っている年が違うので、科目ごとに直近の 3 年ぶんを原本で精読しました。

科目 精読した年 構成だけ数えた年 資料のある年
算数 3 年(2021・2025・2026) 2014〜2018 年度(大問として見えた単元だけ → 9 節) 2014〜2026 のうち 7 年
理科 3 年(2021・2025・2026) 2013・2015・2016 年度(同上) 2013〜2026 のうち 8 年
社会 3 年(2021・2025・2026) 2013〜2026 のうち 9 年
国語 3 年(2014・2016・2018) 2014〜2018 のうち 3 年

5. 一番大きな結論

この学校の出題は「大問の数」ではなく「大問の並び」が固まっています。

大問の総数は年によってはっきり動きます。算数は 7 → 4 → 4(2021・2025・2026)、社会は 8 → 7 → 6、理科は 5 → 6 → 5。数だけ見ると毎年つくり直しているように見えます。ところが同じ位置に同じ種類の問題が来るという点では、精読した 3 年がよく揃っています。

科目 精読した 3 年で確認できた並び
算数 大問 1 = 小問集合(1 問目は必ず計算そのもの)/大問 3 = 資料・グラフの読み取り/最後の大問 = 説明を書かせる図形か規則性
社会 大問 1 = 世界地図と語句(赤道の位置を問う設問が 3 年連続で入る)/大問 2 = 日本の一地方を丸ごと/中盤 = 歴史/最後の大問 = 公民
理科 生物・地学・化学・物理が毎年そろう。2025・2026 の 2 年は大問 1 = てこのつり合い、大問 2 = スイッチと豆電球の回路まで一致
国語 大問 1 = 漢字 10 問/最後に「あなたの考え」を書かせる(精読した 2014・2016・2018 の 3 年)

これは同じ問題が出るという意味ではなく、同じ種類の問題が同じ場所(座席=問題の置き場所)に出るという意味です。素材は毎年変わります。社会の大問 1 は 2021 が世界の 2 つの図、2025 がオーストラリア、2026 が世界の大陸地図というふうに、赤道を問うという設計だけが残って中身は入れ替わります。

例外的に、設問文そのものが繰り返された例も見つかりました。社会の大問 1 の導入文『次の地図や語句について、あとの問いに答えなさい。』は 2025 と 2026 で同じ、その中の『次の 2 つの文章で述べられている語句を、それぞれ答えなさい。』も 2025 と 2026 で同じでした。国語では 2014 年度の漢字『運命に身をゆだねる。』が 2018 年度にそのまま再登場しています(いずれも両年の原本を突き合わせて確認しました)。

過去問の使い方としては、同じ座席を縦に解くのが最も効きます。年度通しで時間を計るのは後回しでよく、まず「社会の大問 1 だけを 3 年ぶん」「算数の大問 3 だけを 3 年ぶん」というふうに横断して解くと、この学校が何を繰り返し測ろうとしているかが短時間で見えます。

そしてもう一つ、4 科目に共通する性格があります。答えを出すだけでなく「なぜそうなるか」「あなたならどうするか」を書かせる問題が、算数にも理科にも国語にも入っています。算数は精読した 3 年すべてに「説明しなさい」があり、理科は記述が全体の 16〜33%、国語は最後に自分の考えを書かせます。ここを避けて通ることはできません。


6. この学校らしさが出る場所


7. 今からやるなら(優先順)

想定している学年: 受験学年(小 6)の、過去問演習に入っている段階を前提に優先順を付けています。小 5 以前の方は、単元そのものに関わる 1・3・6 を先に、書き方に関わる 2・4・8 を後に回してください。学年別の入り方は 11 節に書きました。

各項目の根拠(年度と実例)は 8 節(科目別の詳細)を参照してください。先頭の [ ] は家での回し方の目安、末尾の(確認: 〜◯年度)は、その内容を原本で確認できている最後の年度です。

  1. [週末 60 分] 社会・大問 1 と大問 2 を 3 年ぶん続けて解く — 世界地図の赤道・大陸と、日本の一地方(県庁所在地・雨温図・地形・産業)。この学校で最も戻ってくる場所です。3 年ぶん続けて解けば「世界地図で赤道と大陸/日本の一地方を県庁所在地から海流まで」という同じ道具立てが繰り返されるのが体感できます。(確認: 〜2026 年度)
  2. [週末 60 分] 算数・大問 3(資料・グラフ)を 3 年ぶん続けて解く — 2021 の食品ロス、2025 の新紙幣切替率、2026 の生徒会の調査。素材は違うのに聞かれ方は近いことが体感できます。素材は毎年違うので「同じ問題」を覚える意味はなく、表とグラフを見て 30 秒で何が縦軸・横軸かを言える練習に使います。(確認: 〜2026 年度)
  3. [週末 60 分] 理科・電気回路を「条件から回路を作る」向きで練習する — 2021(作図 2 問)・2025(スイッチの組み合わせをすべて選ぶ)・2026(作図 1 問)と 3 年連続です。「与えられた回路の電流を計算する」ではなく「点灯の条件から回路を作る・特定する」向きで、3 年ぶんを続けて解くのが一番効率のよい形です。(確認: 〜2026 年度)
  4. [週 1 回] 算数・「説明しなさい」の答案と、小問集合・規則性 — 「説明しなさい」は 3〜4 行で書く練習を。2021 の五角形の内角の和、2025 の直角三角形になる理由、2026 の電車のグラフはどれも答えは分かるのに説明しづらい題材ばかりで、式だけ書いて終わらないようにします。大問 1 の小問集合は時間を計って解きます。2025 は 11 問、2026 は 9 問あり、ここでの取りこぼしが一番痛いところです。規則性は「1 番目・2 番目・3 番目」と続く問題を、平面(正三角形の増え方)と立体(立方体の積み上げ)の両方で。2026 は式そのものを書かせています。(確認: 〜2026 年度)
  5. [毎日 10 分] 漢字と語彙 — 社会は都道府県名・県庁所在地・地形の名前を漢字で書けるようにします。「漢字で書きなさい」「カタカナ 7 文字で」と文字の種類まで指定してくるので、書けないと落とす作りです。国語は漢字 10 問を過去問で解き直します(精読した年の範囲で、4 年をへだてて同じ漢字が再登場した実例があります)。書き取り中心で、送りがなまで書かせる形に慣れます。空欄補充と語句の言い換えを選択肢で処理する速さも、小問が 27〜37 問と多いぶん効きます。(確認: 社会は〜2026 年度・国語は〜2018 年度)
  6. [週 1 回] 理科・4 分野を均等に — 生物・地学・化学・物理が毎年そろうので、1 分野を捨てると大問 1 つぶんを失います。気象は精読した 3 年に無いぶん、戻ったときに備えて基礎は入れておきます。あわせて、生活の中の現象(蒸発・乾燥剤・保冷剤・経口補水液・川原の石)に理科の言葉を当てる習慣を。ニュースの用語を覚えるという意味ではなく、身近な現象を実験の形に置き直す練習としてです。(確認: 〜2026 年度)
  7. [週 1 回] 社会・「間違っているものをすべて選べ」と、歴史の並べ替え — 社会の選択問題の多くがこの形です。正しい選択肢を 1 つ見つけて満足せず、4 つの選択肢を全部判定する読み方を身につけます。歴史は年号ではなく並べ替えができる形で覚えます(2026 は並べ替えだけで 3 問ありました)。前年のニュースは、用語(会議名・選挙・国際機関)を答えられる程度に。深追いは不要です。(確認: 〜2026 年度)
  8. [週 1 回] 書き方をつくる(理科の記述と国語の意見文) — 理科の記述は「1〜2 行」と「数行」で書き分けます。設問文にその指示が書かれています。とくに実験の条件をそろえる理由(2025 の袋かけ、2026 の対照実験・袋 A)を言葉にします。「あなたならどうするか」に答えるときは、目的と手段を分けて 2 文で書く練習を。理科の 2026 は「『何をするため』に『どのような対策をする』か、それぞれ分けて書きましょう」と設問文が書き方まで指定しています。国語の「あなたの考えを 120 字で」に類する作文は、本文の内容を踏まえたうえで書き、感想文にならないよう本文の言葉を 1 つは引きます。2 つの文章を読み比べて共通点・違いを言う練習も、2018 のような出題に備えて入れておきます。(確認: 理科は〜2026 年度・国語は〜2018 年度)

8. 科目別の詳細

科目横断の要点

科目 形式の固まり方 中身の性格 最優先で時間をかける価値があること
算数 大問数は動く(精読した 3 年で 7・4・4)が、小問数は 18〜20 で安定。並びは動かない 資料・グラフの読み取りと規則性が軸。説明を書かせる問題が毎年 2〜3 問 グラフの読み取りと、「図・式・言葉で説明する」答案の書き方
理科 大問 5〜6・小問 19〜21 で安定。分野は 4 つそろう 電気回路が 3 年連続。実験の条件と目的を言葉にさせる 回路を「条件から作る」練習と、1〜2 行の説明の練習
社会 大問 6〜8・小問は 32〜50 と幅がある。並びは 4 科目でいちばん固い 記号選択が主軸だが「すべて選べ」「間違っているものを選べ」が多い。語句は漢字で書かせる 大問 1・2 を年度縦断で解くことと、都道府県・地形の漢字書き
国語(2014〜2018) 大問 3〜4・小問 27〜37。大問 1 は漢字 10 問で動かない 論説・小説・随筆・新聞コラムまで幅広い。最後に自分の考えを書く 漢字 10 問の確実化と、120 字前後の意見記述

8-1. 算数(2021・2025・2026 年度を原本で精読)

年度×大問の題材表(前半の大問)

年度 大問数/小問数 大問 1 大問 2 大問 3 大問 4
2021 7/18 小問集合(計算・単位・角度 2 問) 場合の数(0〜9 のカード) 資料の読み取り(食品ロスの積み上げ棒グラフ) 規則性(かけ算の表)
2025 4/19 小問集合 11 問(計算
平均の速さ
場合の数
円柱の水量
さいころの展開図
おうぎ形と正方形
約数と直方体
展開図
正三角形の増え方)
数の性質(覆面算の筆算 3 題) 資料の読み取り(新紙幣切替率の折れ線グラフ・予想の当否を説明) 場合の数・角度(円周 12 等分の点と輪ゴムの三角形・直角になる理由の説明)
2026 4/20 小問集合 9 問(逆算(□にあてはまる数を求める計算)2 問
わり算の等式
A より大きくなる式
割合
円の面積比
相似な三角形の個数)
速さとグラフ(電車の速さ‑時間グラフを読む・説明・距離と対応するグラフ選び) 資料の読み取り(生徒会の 4 つの調査結果の表・グラフの選び方・予想の誤りを説明) 規則性・立体(立方体を積む立体の体積と表面積)

年度×大問の題材表(後半の大問)

年度 大問 5 大問 6 大問 7
2021 場合の数・仕事算(分担したときの日数を求める・受験用教材の単元。バスケの総当たり戦の時間割) 縮尺(世田谷区の地図の面積を方眼で見積もる・説明) 角度(五角形の内角の和が 540°になる理由の説明)
2025
2026

大問の総数は年で動きます(精読した 3 年で 7 → 4 → 4)。ただし中身の並びは動いていません。精読した 3 年すべてで、

という並びになっていました。2021 が 7 大問なのは、2025・2026 なら大問 1 の中に小問として入るであろう単発の問題(場合の数・規則性)が独立した大問として置かれていたからで、大問 1 が肥大した代わりに独立大問が減ったという見え方をします。年度をまたいで比べるときは大問の番号ではなく「計算と小問集合/資料の読み取り/説明を書かせる図形・規則性」の 3 つの区画で見るほうが実態に合います。

頻出単元と周期

問い方

8-2. 理科(2021・2025・2026 年度を原本で精読)

年度×大問の題材表

年度 大問数/小問数 大問 1 大問 2 大問 3 大問 4 大問 5 大問 6
2021 5/19 人体(段ボールとゴムバンドで腕を再現する・消化と吸収・水が尿になるまで) 熱と状態変化・気体(ごみの分別をめぐる会話/プラスチックの光と影/削り屑を見分ける実験を設計) 月(満月の南中時刻・1 週間後の月の形を作図・日没に南中する月を作図) 質量保存(2 種類の球●○が結びつくモデルから重さの比を出す) 電気回路(条件を満たす回路になるよう解答用紙に導線をかき入れる 2 問)
2025 6/21 てこ(実験用てこのつり合いから袋 A〜D の石の個数を決める) 電気回路(見た目で分からないスイッチ A・B・C の ON/OFF の組み合わせをすべて選ぶ) 熱と状態変化(水たまりが消える会話・蒸発量の実験・保冷剤と乾燥剤の重さの変化) 花のつくりと受粉(アサガオの袋かけ実験)+中庭の生き物・ネジバナ 月・太陽(月の出と月の入りの写真の見分け・太陽と月の方角から分かること) 太陽(日食の並び順・地球から太陽までの距離の比)
2026 5/21 てこ(6 種類の石 15 個の内訳をつり合いから決める) 電気回路(3 人のスイッチと豆電球のつながり方を解答用紙に作図) 濃度・溶解度(経口補水液をつくる会話・グラフの読み取り・熱中症対策を書く) 人体(とろみ剤とだ液の実験計画・仮説の文を書く・対照実験の必要性) 流水のはたらき(多摩川の上流と世田谷区付近の川原の石・水害対策を書く)

2025 と 2026 は大問 1 と大問 2 の中身がそろっています。 大問 1 は 2 年とも「実験用てこにつるした袋のつり合いから、中に入っている石の個数(重さ)を決める」問題、大問 2 は 2 年とも「見た目では ON/OFF が分からないスイッチと豆電球の回路」です。2021 は並びが違う(人体 → 化学 → 月 → 化学 → 回路)ので、この 2 つ組がいつからのものかは精読した 3 年では決められません。ただし、回路を解答用紙に作図させる問題は 2021 にも 2026 にもあります(2021 は 2 問、2026 は 1 問。どちらも『解答用紙の図に導線をかき入れなさい』という同じ形の指示)。

精読した 3 年に共通して言えるのは、生物・地学・化学・物理が毎年そろうことです(2021 人体・月・化学 2・回路/2025 てこ・回路・化学・生物・月・太陽/2026 てこ・回路・化学・人体・流水)。どれか 1 分野を捨てられる作りにはなっていません。

頻出単元と周期

問い方

8-3. 社会(2021・2025・2026 年度を原本で精読)

年度×大問の題材表(前半の大問)

年度 大問数/小問数 大問 1 大問 2 大問 3 大問 4
2021 8/49 世界地理・時事の語句(赤道の位置
ハザードマップ
ICT
排他的経済水域
地形図の読図)
日本の地方(近畿と関東の地図・県庁所在地・雨温図・昼夜間人口) 国際社会(WHO と感染症) 鎌倉・室町(4 つの資料)
2025 7/50 世界地理・語句(オーストラリアの地図と赤道・国旗・輸入品/NGO・SDGs) 関東地方(県の同定・昼夜間人口・ヒートアイランド・関東ローム・工業出荷額) 日本の食事をテーマにした通史(6 枚のカードの並べ替え) 対外関係史(貿易の年表)
2026 6/32 世界地理・語句(大陸の地図と赤道・札幌の経線/偽情報・TICAD) 東北地方(県庁所在地・八郎潟・雨温図・潮目・祭り) 近代(「東京学芸大学の歴史」の年表・学制から終戦まで) 戦後(同じく学芸大の歴史・GHQ・憲法・ノーベル賞・東京五輪)

年度×大問の題材表(後半の大問)

年度 大問 5 大問 6 大問 7 大問 8
2021 近代の戦争(年表と資料) 原始・古代(2 つの遺跡) 文化観光推進法と地域 三権分立(国の予算の関係図・二院制)
2025 選挙制度(東京都知事選挙) 経済(為替レートと物価のグラフ) 三権分立(裁判所のしくみ)
2026 通史(“歴史の中で活躍する女性”の授業のやりとり・並べ替え 2 問) 選挙制度・人権(2025 年の参議院議員選挙・判決文)

4 科目のなかで、社会がいちばん並びが固い科目です。 精読した 3 年すべてで、

  1. 大問 1 = 世界地図と語句の 2 本立て。2025 と 2026 は導入文が『次の地図や語句について、あとの問いに答えなさい。』で一字一句同じでした。さらに赤道の位置を問う設問が 3 年連続で大問 1 に入っています(2021 は 2 つの図で赤道を示す線の組み合わせ、2025 はオーストラリア大陸の赤道、2026 は赤道が通る大陸をすべて選ぶ)。語句を答えさせる部分も、2025 と 2026 は『次の 2 つの文章で述べられている語句を、それぞれ答えなさい。』という同じ設問文でした。
  2. 大問 2 = 日本の一地方を丸ごと。2025 は『関東地方について、あとの問いに答えなさい。』、2026 は『東北地方について、あとの問いに答えなさい。』と、地方名だけを入れ替えた同じ形です。2021 も近畿と関東の 2 地図で同じことをしています。
  3. 中盤が歴史(2021 は大問 4〜6、2025 は大問 3〜4、2026 は大問 3〜5)。
  4. 最後の大問が公民(2021 三権分立、2025 三権分立、2026 選挙制度と人権)。

小問数は 49・50・32 と 2026 で大きく減っています。3 年では減少の傾向とまでは言えませんが、2026 は 1 問あたりにかけられる時間が増える作りになっていました。

頻出単元と周期

問い方

8-4. 国語(2014・2016・2018 年度を原本で精読・直近年の資料は無い)

国語は 2019 年度以降の問題文が資料に無く(→ 4 節・13 節)、ここに書いたのは 2014〜2018 年度に限った話です。

年度×大問の題材表

年度 大問数/小問数 大問 1 大問 2 大問 3 大問 4
2014 3/31 漢字 10 問(1〜5 は漢字、6〜10 は漢字と送りがな) 論説(衣服と身体について) 物語(薫子と友だち)+最後に自分の経験を書く記述
2016 4/27 漢字 10 問(書き 6・読み 4) 小説(辞書づくりと下宿) 論説(科学者に必要な「あたま」) 論説を要約したうえで自分の考えを書く
2018 4/37 漢字 10 問(書き 7・読み 3) 随筆【I】朝顔 新聞コラム【II】(2014 年 8 月 25 日「天声人語」朝日新聞)+【I】との読み比べ 説明文【III】ソメイヨシノの開花

分かったこと


9. しばらく出ていない単元(復活の警戒)

精読した 3 年には出ていないものの、それ以前の資料では大問として見えていた単元です。間隔が空いているぶん、戻ってきたときに準備の差が出ます。 最終確認年度は、その単元を資料の中で最後に確認できた年度です。

科目 単元 最終確認年度 状況
算数 食塩水・売買損益 2014〜2018 年度の資料(年までは特定できていません) 2014〜2018 年度の資料では見えていましたが、精読した 3 年には出ていません。割合の文章題として一通り触れておく価値はあります
算数 時計算(長針と短針の作る角・受験用教材の単元) 同上 同じく精読した 3 年では見ていません
算数 縮尺・単位換算 2021 年度 2021 に大問 1 つ(世田谷区の面積)と小問 1 つ(時間の単位)。2025・2026 では見ていません。km² や時間と分の換算は落とさないようにしておきたいところです
理科 天気・気象 2016 年度 2013・2015・2016 年度の資料では大問として見えていましたが、精読した 3 年には出ていません。雲・前線・気温のグラフは一通り復習しておく価値があります
理科 ばね・浮力・ふりこ・滑車 精読した 3 年では確認できず 精読した 3 年に出た力学はてこだけで、しかもパズル寄りの出し方でした。素直な力学が戻ってきたときに備えておきたいところです
理科 燃焼・気体の発生 精読した 3 年(小問として) 精読した 3 年では小問どまりです
理科 こん虫・動物の分類 2025 年度 2025 に小問 1 つ(中庭の生き物)で出た程度です
社会 地形図の読図 2021 年度 2021 に大問 1 の中で 2 問。2025・2026 では見ていません。等高線・地図記号・断面図は準備しておきたいところです
社会 原始・古代(遺跡) 2021 年度 2021 に独立した大問がありました。以後は通史の一部として出るだけです
社会 国際社会・国連の機関 2025 年度 2021(WHO)と 2025(NGO・SDGs)で語句として出ています
社会 環境政策・エネルギー 2025 年度 2025(オーストラリアからの輸入品)と 2021(ハザードマップ)で触れられる程度です。まとまった出題が戻る余地があります

10. 形式面の注意

4 科目に共通

算数

理科

社会


11. 学年別ロードマップ

小 4(土台)

計算の正確さ・図形の基礎・読解・短い記述・漢字語彙の 5 本を、時間を計らずに進めます。この学校で最終的に効くのは、割合と比の入口(算数の小問集合でも資料の読み取りでも土台になります)と、地図を読む習慣(社会の大問 1・2 が地図から始まります)です。理科は身の回りの現象を「なぜだろう」と口に出す習慣づけで十分です。国語は漢字を書き取りで、送りがなまで正しく書けるように。

小 5(幅)

単元をひととおり回す学年です。この学校は素材が毎年変わるので、全分野をひととおり学び終えること自体がそのまま効きます。週の器は「平日 15 分×5 + 週末 60 分」を基本形にします。平日 15 分は算数の単元と、社会の都道府県・国語の漢字を日替わりで。週末 60 分はその週の単元 1 つを、理科の 4 分野と社会の地方から順に当てていきます。8 節の年度×大問の題材表を「小 5 で一巡する単元リスト」として使ってください。

小 6(仕上げ)

7 節の 8 項目がそのまま小 6 の課題です。過去問は「同じ座席を縦に」から始めて、後半で年度通しに切り替えるのがこの学校に合っています。社会の大問 1・2、算数の大問 1・3、理科の大問 1・2 は、それぞれ 3 年ぶんを続けて解く価値があります。記述の答案は、書いたあと必ず「聞かれたことに答えているか」を音読で確かめてください。

小 4 から始めるとどこで差がつくか

この学校で差がつくのは、小 5 で全分野を一巡することよりむしろ小 4〜5 のあいだに「説明する言葉」を持てるかどうかです。算数の「図、式、言葉を用いて説明しなさい」、理科の「なぜそう考えたか簡単な文章で説明しなさい」、国語の「あなたの考えを 120 字で」。どれも小 6 の秋から練習を始めると、書くこと自体に時間を取られて内容まで手が回りません。小 4 のうちから、答えを出したあとに「どうしてそうなるの」と一言で言い直す習慣をつけておくと、小 6 の過去問演習が丸ごと楽になります。全分野の一巡のほうは小 5 で間に合います。


12. この学校と併願するなら

観点は勉強が転用できるかだけです。難易度・偏差値帯・入試日程の重なり・通学圏は見ていません。出題の作りが近い学校の過去問を解くと、この学校の準備がそのまま二度効く、という意味です。

8 校の一覧・記述量・注意は 併願候補ページ へ。


13. 資料の限界

資料側の食い違い


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数字はすべて出所つきで、換算や評価語は足していません(→ 方法論)。合格可能性・お子さんとの相性は扱いません。更新 2026-08-17。

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