東京学芸大学附属小金井中学校 の過去問分析

東京学芸大学附属小金井中学校の過去問を年度ごとに数えて、何が固定で何が毎年変わるか・よく出る単元・過去問の使い方をまとめたページです。

東京学芸大学附属小金井中学校 過去問分析(2010〜2025 年度・第 1 学年一般入学者選抜)

更新 2026-08-20。


この学校の基本情報

項目 内容
所在地 東京都小金井市貫井北町
男女 共学
入試回 第 1 学年 一般入学者選抜(検査Ⅰ〜Ⅳ)の 1 回のみ
日程・集合 2026 年 2 月 3 日 午前(午前 8 時 10 分に本校集合)
科目 検査Ⅰ国語・検査Ⅱ算数・検査Ⅲ社会・検査Ⅳ理科の 4 科(「報告書」の内容とあわせて総合的に評価)
募集人員 71 名
試験時間・配点 募集要項の該当項目がこの資料に入っていないため、学校の公表資料で確認してください
旧称 東京学芸大学教育学部附属小金井中学校(1972〜2004)/国立大学法人東京学芸大学附属小金井中学校(2004〜)

いまの小 6 は 2027 年 2 月、小 5 は 2028 年、小 4 は 2029 年の入試を受けます。


このページでわかること

このページは、どんな問題が出るか・家で何をやるかだけを扱います。難易度・偏差値・合格可能性・入試結果は扱いません(偏差値 / 募集要項・入試結果)。

用語は用語集へ。過去問そのものの使い方は過去問の使い方にまとめています。


まず結論だけ(10 行)

大問(問題の大きなかたまり)と小問(その中の一問)という言い方で書きます。

結論

  1. 大問 1 の座席(問題の置き場所)だけが 4 科目そろって固定されていて、その先は毎年作り直される学校です。
  2. 4 科目のなかで社会がいちばん固く、2022 年度から 2025 年度までの 4 年は「20 問+4 問+6 問=30 問」で一致しています。
  3. 4 科目そろって「書かせる・かかせる」学校です。算数は作図、理科と社会は記述、国語は 90〜105 字の記述が複数あります。

家でやること 3 つ

  1. 同じ座席を縦に解く — 算数の大問 1、理科の大問 1、国語の放送、社会の 3 大問を、年度をまたいで同じ場所だけ続けて解きます。
  2. 単元の解き方を身につける — 大問 2 以降は毎年新作なので、規則性の調べ方・水溶液の判別・年表の埋め方といった手順が本体になります。
  3. 昨年 1 年間のニュースを「月」と「都道府県」で整理する — 社会の大問 2 はこの形が 4 年続いています。

今週やる 1 つ

注意


資料の状況

転写=過去問の紙面を文字データに起こしたものです。この節では読み込みの深さを、精読した年(設問文まで読んだ年)/構成だけ数えた年(大問と小問の数だけを数えた年)/資料のある年、の 3 語に分けて書きます。以降の本文でもこの 3 語だけを使います。

科目 精読した年 精読した年数 構成だけ数えた年 資料のある年 解答だけが資料にある年 資料が無い年 備考
算数 2010・2015〜2020・2022〜2025 11 なし 15 2011〜2014 2021 図が多く、作図の答案そのものは転写できない
理科 2015〜2020・2022〜2025 10 なし 10 なし 2021 設問文が長く、1 冊あたり A4 換算 13 頁ぶん
社会 2015〜2025 11 なし 11 なし なし 小問数が 11 年ほぼ 30 で動かない
国語 2010・2014・2015・2016・2019 5 なし 8 2011〜2013 2017・2018・2020 年度以降 著作権処理の関係で掲載されない年が多い

一番大きな結論

東京学芸大学附属小金井は「大問 1 の座席だけが 4 科目そろって固定されていて、その先は毎年作り直される」学校です。

同じ種類の問題が同じ場所に出る、という固定は次のとおりです(「同じ問題が出る」という意味ではありません)。

科目 固定されている座席 何年続いているか
算数 大問 1 =「次の問いに答えなさい」の小問集合。その先頭は必ず計算 精読した 11 年すべて(2010・2015〜2020・2022〜2025)
理科 大問 1 =「次の(各)問いに答えなさい」の 4 分野横断の小問集合 精読した 10 年のうち 9 年。直近は 2018〜2025 の 7 冊連続
社会 歴史の年表・都道府県の白地図・資料と記述の 3 大問がそろって入る。都道府県の大問の導入文は 11 年間まったく同じ文 精読した 11 年すべて(2015〜2025)。2022〜2025 は「20 問+4 問+6 問=30 問」で 4 年一致
国語 大問 1 = 放送による問題(聞き取り)。大問 2 が文学、大問 3 が説明文 精読した 5 年すべて(2010・2014・2015・2016・2019)

一方で、大問 2 以降の中身はどの科目も毎年作り直されています。算数の大問 2〜4 も、理科の大問 2〜5 も、同じ位置に同じ単元が 3 年続いた例は精読した年にありません。社会だけは例外で、「昨年◯月の出来事はどの都道府県か」という同じ問い方が 4 年連続で 4 問並びます。

したがって、この学校の過去問の使い方は次の順になります。

  1. 同じ座席を縦に解く — 算数の大問 1、理科の大問 1、国語の放送、社会の 3 大問です。ここは形が決まっているので、年度をまたいで同じ場所だけを続けて解く価値が最も高くなります。
  2. 単元の解き方を身につける — 大問 2 以降は毎年新作なので、単元ごとの手順(規則性の調べ方、水溶液の判別、年表の埋め方)を身につけるのが本体になります。
  3. 出る問題を覚える — この使い方は効きにくいものです。同じ問題がそのまま再登場した例は 4 科目とも見つかりませんでした。

もうひとつの大きな特徴は、4 科目そろって「書かせる・かかせる」ことです。算数は作図が精読した 11 年すべてにあり(1 年あたり 1〜5 問)、理科は文章で説明させる設問が 2017 年度以降の 8 冊すべてに、社会は記述が 2〜4 問、国語は 90〜105 字の記述が複数あります。答えだけを速く出す訓練だけでは足りません。

科目横断の要点

科目 形式の固定度 中身の性格 最優先で時間をかける価値があること
算数 中くらい。大問 3〜4・小問 11〜25 と年による差はあるが、大問 1 が計算から始まる小問集合なのは 11 年不変 大問 2 以降は毎年新作。長い誘導文つきの探究的な題材(コラッツ予想・格子点・円周率の近似) 計算 3 問の確保とコンパス・定規の作図
理科 中くらい。大問 4〜5・小問 21〜30。大問 1 が小問集合(10 年中 9 年) 会話文・観察日記・実験記録を読ませる長文。設問文 4,800 字前後 長い文章を読み切る力と理由を書く記述
社会 非常に高い。3 種類の大問が 11 年すべてに入り、直近 4 年は 30 問で完全一致 歴史は年表の「間」を問う反復、地理は昨年のニュースから都道府県、公民は資料からの記述 昨年のニュースを月と都道府県で覚えること、「正しくないものを 2 つ」への対応
国語 高い(2019 年度まで)。3 大問・13〜17 問。大問 1 は放送 放送+文学+説明文。抜き出しと長い記述が中心 聞き取りとメモ、行数指定の記述

科目の顔がそろって「その場で考えて、手を動かして、言葉にする」方向を向いているのが、この学校の全体像です。


この学校らしさが出る場所


今からやるなら(4 科目統合の優先順)

想定している学年: 受験学年(小 6)の、過去問演習に入っている段階を前提にしています。小 5 以前なら、この節は「最終的にここへ向かう」地図として読み、日々の学習は学年別ロードマップの節の小 4・小 5 の段を先にしてください。

各項目の根拠は科目別の詳細の節を参照してください。末尾の(確認: 〜20XX 年度)は、その施策の根拠が確認できている最後の年度です。

  1. [毎日 10 分] 社会・昨年のニュースを「月」と「都道府県」で整理する — 大問 2 は 2022〜2025 の 4 年連続で「昨年◯月の出来事はどの都道府県か」だけを 4 問聞いています。しかも古い月から新しい月へ順に並びます。毎月ノートに 3 つずつ書き足すだけで直接点になります。ニュースを見たら地図の上で場所を指す習慣がそのまま点になります。世界遺産の新規登録と新幹線の開業は毎年チェックします(7 回・4 回と繰り返し出ています)。あわせて白地図の 47 番号を体で覚えます(北海道①から南へ)。番号で答えさせるので、県名が分かっても位置が出てこないと書けません。(確認: 〜2025 年度)
  2. [毎日 10 分] 算数・大問 1 の計算 3 問を落とさない — 11 年すべてで大問 1 の先頭は計算です。直近 3 年は 3 問ずつ。分数と小数が混ざった式・工夫すれば約分で消える式(2025 の 79×80×81×(80/81−79/80) など)が好まれます。(確認: 〜2025 年度)
  3. [週末 60 分] 算数・コンパスと定規の作図 — 精読した 11 年すべてにあり、2025 年度は 15 問中 5 問。「コンパスでかいた円や定規でひいた線は消さずに残す」書き方まで身につけます。正多角形の作図(2025)・回転移動の跡(2017)・条件を満たす範囲を塗る(2023)を、線を消さずに残す書き方で練習します。(確認: 〜2025 年度)
  4. [週 1 回] 算数・規則性と長い導入文と速さ — 規則性を「実験→表→式」で処理する手順を身につけます。2016・2017・2019・2020・2022・2023・2025 の 7 回で、最頻の単元です。会話文や科学の話題から入る大問が毎年あるので、長い導入文から条件だけを抜き出す訓練もここに入れます。速さは自分でグラフを書く練習まで(2025 は距離と時間のグラフを 2 回書かせました)。(確認: 〜2025 年度)
  5. [週 1 回] 社会・歴史は「出来事の間」で並べ直す — 大問 1 の 20 問のうち 13〜15 問が「間の出来事を年代順に並び替え」と「間の説明として正しくないものを 2 つ選び」です。年号の丸暗記より、「大仏建立と源平合戦の間」「日清戦争と満州事変の間」に何が入るかを言えるようにします。並び替えと正誤で大問 1 の 7 割を占めるので、選択肢 6 つから 2 つ落とす練習も時代ごとにまとめて行います。(確認: 〜2025 年度)
  6. [週末 60 分] 理科・長い会話文と観察記録を読み切る — 設問文 4,800 字前後、A4 換算 13 頁です。理科を「読む科目」として時間配分します。あわせて水溶液の判別を手順で覚えます(2018・2019・2022・2023・2025 の 5 回。ラベルのないビーカーを実験で絞る形が繰り返されるので、リトマス紙・蒸発・におい・気体の発生でどこまで絞れるかを手順にします)。表とグラフの読み取りと、グラフの続きを書く練習(2023 の気温のグラフ)、実験器具の正しい使い方と安全(2017 大問 5・2025 大問 3 問 2。名前だけでなく「なぜその手順か」まで)も同じ枠で扱います。(確認: 〜2025 年度)
  7. [週 1 回] 4 科目共通・理由を 2〜3 文で書く — 理科(サウナ・火山灰)、社会(牛乳パックのくぼみ・てまえどり)、国語(90〜105 字)。書き出し指定・指定語入りの書き方まで練習します。理科は「なぜそうなるか」を 1〜2 文で書く形から始め、指定語を入れる・書き出しに続ける形まで。社会は身近なものの「なぜ」を 2〜3 文で書く練習を、牛乳パックのくぼみ・てまえどり・冠水表示板のような、教科書に載っていない題材で行います。(確認: 〜2025 年度)
  8. [毎日 10 分] 国語・聞き取りとメモ(資料は 2019 年度まで) — 大問 1 は精読した 5 年すべて放送です。「正しい/ちがう/判断できない」の 3 分類が 3 年ぶん同じ問い方で出ています。ニュースやラジオ、家族の会話を聞いて要点をメモし、あとで「これは言っていた/言っていない/判断できない」を仕分けます。聞いた意見に対して自分の考えを 2 段落で書く練習(賛成の立場を選び、理由を放送の中身から引く)、抜き出しは「はじめと終わりの五文字」に慣れる練習(句読点・かぎかっこの数え方まで)、90〜105 字の記述を行数で書き切る練習(書き出し指定・結び指定つき)、漢字の書き取り 5 問(送り仮名つき)を毎日。(確認: 〜2019 年度)

科目別の詳細

算数(大問 3〜4・小問 11〜25・作図あり)

年度×大問の題材表

大問 1 は精読した 11 年すべてが「次の問いに答えなさい」で始まる小問集合なので、下表では中身を注記しました。

年度 大問数/小問数 大問 1(小問集合) 大問 2 大問 3 大問 4
2015 4 / 14 計算 1 問+わり算の筆算の意味+重なる 4 円の面積 対称な図形(作図) 約束記号 ◎(平均をとる操作) 仕切りつき水そうとグラフ
2016 3 / 11 計算 1 問+売買損益+数字「5」の出現回数+連続する整数の和+立方体の展開図に線を書き込む 正方形をつないだ図形の中で正三角形を転がす 円周上のピンに糸をかけていく(規則性)
2017 4 / 25 計算 1 問+一の位の規則性+平均算+合同な三角形の作図 長方形と別図形の重なりから面積を出す マスを段状に並べた数表(規則性) バスと徒歩・自転車の速さ(小問 13)
2018 4 / 20 計算 2 問+売買損益 4 問 約束記号 <>(一の位を返す操作) 折り紙を折って切る 数を交互に言うゲームの必勝手順(推理)
2019 4 / 13 計算 2 問+和差算 2 問 図形の外周を別の図形が回転する 塩と砂糖のコップ(正しい選択肢に〇) 車の渋滞が後ろへ伝わる(規則性)
2020 4 / 14 計算 1 問+部活動の割合の表+対角線が直交する図形 五星・六星(正多角形の辺の延長・対称) 修学旅行の見学地めぐり(速さ・時間内に回る) かけ算の答えを並べた数表(規則性)
2022 4 / 15 計算 2 問+消費税と割引の順序 3 問 図形の移動 穴のあいた直方体の容器に注水(水量とグラフ) 1 週間が 7 日になった由来(曜日の並びと規則性)
2023 3 / 14 計算 3 問+へいの角につないだ犬の動ける範囲(作図) 黒白の正方形を交互に重ねる(面積の規則性・作図) 内外 2 本のレールを走る電車 2 台(速さ・円周率を 3 とした場合と実際の差)
2024 3 / 15 計算 3 問+山手線の区間ごとの速さ+折り紙を切る(作図・選択) 三角形の面積を格子点の数から求める(先生との会話) 約束記号 @(何回わり切れるか)
2025 4 / 15 計算 3 問+鉛筆の仕入れと値付け+「答えに使わない数値」を選ぶ 円周上の点から正六角形・正五角形を作図(定規だけで) コラッツ予想(操作の回数) 往復する 2 人の距離と時間のグラフ(作図 2 問)

(2010 年度は大問 7 題・小問 19 と、他の年と作りが違います。同じ並びとして扱っていません。2011〜2014 年度と 2021 年度は問題冊子の資料がありません。)

同じ場所に同じ種類の問題が来るか

大問 1 の座席だけが完全に固定されています。精読した 11 年(2010・2015〜2020・2022〜2025)のすべてで、大問 1 は「次の問いに答えなさい」という導入の小問集合で、その先頭が計算問題です。計算の数は 1〜3 問で、2023・2024・2025 の 3 年は 3 問で揃っています。

頻出単元と周期

問い方の特徴


理科(大問 4〜5・小問 21〜30・記述あり)

年度×大問の題材表

年度 大問数/小問数 大問 1 大問 2 大問 3 大問 4 大問 5
2015 4 / 26 小問集合 太陽高度と気温の 1 時間ごとの観測 川での魚つり 装置を使った実験 1・2
2016 4 / 22 小問集合 水をガスバーナーで熱する装置 月の形と位置の観察 1〜3 鹿児島県と沖縄県にまたがる地域
2017 5 / 29 電磁石を作る 昨年の夏の出来事の会話(関東地方の地図) かんの中で木をよく燃やす実験 森林・池・水田の自然環境 実験の操作と器具の使い方
2018 5 / 23 小問集合 梅雨と雨雲 ニホンオオカミとニホンジカ(食べる・食べられる) 5 種類の水溶液を調べる 実験用てことおもり
2019 5 / 30 小問集合 ふりこ(木・ガラス・鉄の球) カマキリの卵の観察日記 月の観察の会話文 水溶液を調べる会話文 1・2
2020 5 / 27 小問集合 てこの実験の会話文 水があたたまると体積はどうなるか 食べた物のゆくえ(消化の実験) 夏休みの日記(台風・気象)
2022 5 / 21 小問集合 ふりこの実験 砂に混ざった食塩を取り出す会話文 メダカの飼育条件 A〜D 月の満ち欠けカレンダー
2023 5 / 28 小問集合 豆電球の回路 1〜5 と電磁石 桜島の噴火(会話文・火山灰と川砂の観察) ヒトとメダカの誕生 百葉箱で 4 日間の気温を測る
2024 5 / 25 小問集合 東京学芸大学の敷地内の生き物と食べる・食べられる関係 金属・水・空気のあたたまり方(サウナ) 浮く・沈む(1cm³ あたりの重さ) 山から海への川と地層
2025 4 / 22 小問集合 モンシロチョウ・カブトムシ・スズメバチ 水溶液の判別 手回し発電機と豆電球・発光ダイオード

(2021 年度は資料がありません。)

同じ場所に同じ種類の問題が来るか

大問 1 は「次の(各)問いに答えなさい」で始まる 4 分野横断の小問集合で、精読した 10 年のうち 9 年(2015・2016・2018・2019・2020・2022・2023・2024・2025)がこの作りです。例外は 2017 年度だけで、この年は大問 1 が電磁石の実験でした。直近は 2018 年度から 2025 年度まで 7 冊連続(2021 年度は資料無し)で大問 1 が小問集合です。

頻出単元と周期

問い方の特徴


社会(大問 3〜6・小問 29〜32・記述あり)

年度×大問の題材表

年度 大問数/小問数 歴史の年表(並び替え・正誤) 都道府県の白地図 資料と記述(最後の大問) その他
2015 3 / 30 大問 1(15 問・米づくり〜) 大問 2(10 問) 大問 3(5 問)
2016 6 / 32 大問 3(6 問・日清戦争〜) 大問 4(5 問) 大問 5・6(各 5 問) 大問 1 人物カード・大問 2 年表
2017 4 / 29 大問 1(15 問・平城京〜) 大問 2(5 問) 大問 3・4(5 問・4 問)
2018 4 / 30 大問 1(15 問・卑弥呼〜) 大問 2(5 問) 大問 3・4(各 5 問)
2019 6 / 30 大問 3(6 問・長州藩と薩摩藩〜) 大問 4(5 問) 大問 5・6(各 5 問) 大問 1 資料・大問 2 縄文からの文章
2020 6 / 30 大問 3(5 問・ペリー来航〜の表) 大問 4(5 問) 大問 5・6(各 5 問) 大問 1 金属の文章・大問 2 人物 A〜D
2021 4 / 29 大問 1(17 問・大化の改新〜) 大問 2(5 問) 大問 3(5 問)・大問 4(2 問)
2022 3 / 30 大問 1(20 問・法隆寺〜) 大問 2(4 問) 大問 3(6 問)
2023 3 / 30 大問 1(20 問・稲荷山古墳の鉄剣〜) 大問 2(4 問) 大問 3(6 問)
2024 3 / 30 大問 1(20 問・富本銭〜) 大問 2(4 問) 大問 3(6 問)
2025 3 / 30 大問 1(20 問・国分寺〜) 大問 2(4 問) 大問 3(6 問)

同じ場所に同じ種類の問題が来るか — この学校の社会がいちばん固い

社会は 4 科目のなかで並びの固定が最も強い科目です。精読した 11 年(2015〜2025)のすべてに、次の 3 種類の大問が必ず入っています。

  1. 「日本で起こった主な出来事を年代順に並べたもの」から出発する歴史の大問(2015・2016・2017・2018・2019・2021・2022・2023・2024・2025 の 10 年。2020 年度も矢印つきの年表で同じ作りです)
  2. 「次の①〜㊷であらわした都道府県の日本地図をみて、あとの問いに答えなさい。」で始まる地理の大問(11 年すべて。導入文は 11 年間まったく同じ文です)
  3. 「次の問 1〜問◯について、それぞれ答えなさい。」で始まる資料読み取り+記述の大問(11 年すべて。2016〜2020 年度はこれが 2 大問に分かれていました)

さらに 2022 年度から 2025 年度までの 4 年間は「大問 1(歴史 20 問)・大問 2(都道府県 4 問)・大問 3(資料と記述 6 問)=合計 30 問」で完全に一致しています。小問 30 という総数は 2015・2018・2019・2020・2022〜2025 の 8 年で同じです。

同じ問い方が毎年出る例(原本で確認)は次のとおりです。

ただし、設問の中身(選択肢の文)は毎年書き換えられています。並べる出来事も、正誤の選択肢も、突き合わせたかぎり同じ文が 2 年に出た例は見つかりませんでした。「同じ問題が出る」のではなく「同じ問い方が同じ場所に出る」学校です。

頻出単元と周期

問い方の特徴


国語(大問 3・小問 13〜17。2010・2014・2015・2016・2019 の 5 年のみ)

国語は 2020 年度以降の問題文が資料にありません(著作権処理の関係で掲載されない年が多いためです)。2011〜2013・2017・2018 年度も同じ理由で問題文を精読できていません。ここに書いたのは 2010・2014・2015・2016・2019 年度に限った話で、直近の形式は市販の過去問集で確認してください。

年度×大問の題材表

年度 大問数/小問数 大問 1 大問 2 大問 3
2010 3 / 17 放送による問題(全国から東京に集まった人たちの交流) 物語(お父さんが組合へ出かけた晩の話・新美南吉『狐』) 説明文(環境適応と動物の習性・野村潤一)
2014 3 / 13 放送による問題(話し合い) 物語(昭和 23 年、鍛冶屋の六郎と弟子入り・伊集院静『親方に神様』) 説明文(オオカミのイメージ・千葉徳爾『狩の話』)
2015 3 / 13 放送による問題(男女の会話がかみあわない「こうえん」) 随筆(ゴリラの飼育・幸田文「一類人猿」) 説明文(ソメイヨシノ・佐藤俊樹『桜が創った「日本」』)
2016 3 / 13 放送による問題(2 家族のピクニックとごみ箱の話) 物語(少年たちが持ちこんだフナの買い取り・『経済原理』) 説明文(法隆寺の木・西岡常一・小原二郎『法隆寺を支えた木』)
2019 3 / 15 放送による問題(少子高齢化と人口ピラミッド) 物語(戦後の沖永良部島・『神に守られた島』) 説明文(知性と人生相談)

(2016 年度は転写が 3 大問を 1 件にまとめてしまっていますが、設問番号が「問一〜問二」「問一〜問六」「問一〜問五」と 3 回振り直され、出典も 2 本あります。実体は他の年と同じ 3 大問なので、上表では 3 大問として扱いました。2019 年度大問 2 と 2016 年度大問 2 は資料の著者名の文字が読み取りにくいため、ここでは書名だけを載せています。)

同じ場所に同じ種類の問題が来るか — 大問 1 は放送を聞く問題

精読した 5 年(2010・2014・2015・2016・2019)のすべてで、大問 1 は「放送による問題」です。これは中学入試では珍しい形で、この学校の国語のいちばんの特徴と言ってよいでしょう。

頻出単元と問い方


しばらく出ていない単元(復活の警戒)

科目 単元 出た年 最終確認年度 備考
算数 水量とグラフ 2015・2022 の 2 回 2022 2022 を最後に 3 年出ていない。仕切り・穴・ブロックを入れるといった条件つきで戻る可能性がある
算数 立体(切断・展開図) 2010・2016(大問 1 の展開図への書き込み) 2016 大問としては長く出ていない。作図と結びつきやすい単元なので警戒したい
算数 推理と論理のゲーム 2018(数を交互に言うゲーム) 2018 ルールを読んで小さい場合で実験する手順は、規則性の大問と地続き
算数 食塩水・濃度 2019(塩と砂糖のコップ) 2019 以来 6 年出ていない
理科 てこ・実験用てこ 2018 大問 5・2020 大問 2 2020 大問としては 5 年出ていない(2024 大問 1 ではさみの力点が 1 問出たのみ)
理科 燃焼 2017 大問 3(かんの中で木を燃やす) 2017 8 年出ていない
理科 人体・消化 2015・2020・2024 大問 1(血液の流れ) 2020(大問として) 大問としては 2020 が最後で 5 年空いている
理科 月の満ち欠け 2016・2019・2022 2022 3 年おきに出ており、2022 を最後に 3 年空いた
理科 地層・流水 2023(火山灰)・2024(山から海への川) 2024 2 年続いたあと 2025 は出ていない
社会 四大公害病 2016 大問 4 問 5 2016 9 年出ていない。環境の記述と結びつきやすい
社会 領土をめぐる問題 2017(他国との問題が起きている場所) 2017 8 年出ていない
社会 史料や人物カードそのものを読ませる形 2016(人物カード)・2019(資料)・2020(人物 A〜D) 2020 2022 年度以降は年表に一本化されている。戻れば大問 1 の入口が変わる
社会 地形図・白地図以外の地図の読図 精読した年に見当たらない 該当なし 都道府県の同定は毎年出るが、等高線や地図記号を読む形は出ていない。出れば新しい形になる
社会 選挙・地方自治 2016(選挙制度)・2018・2021(地方自治) 2021 以降、大問 1 の末尾は国会・内閣・裁判所と国際に寄っている

形式面の注意

4 科目共通

算数

理科

社会

国語


学年別ロードマップ

小 4(土台)

計算の正確さ・図形をかく手・音読と聞き取り・短い記述・漢字語彙の 5 本です。この学校で最終的に効く入口だけを挙げると、分数と小数の混じった計算(算数の大問 1 は 11 年すべて計算から始まります)、コンパスと定規で図をかくこと(作図が毎年あります)、人の話を聞いてメモを取ること(国語の大問 1 は放送です。ただし 2020 年度以降は国語の資料が無いので、直近の形は確認できていません → 資料の限界の節)、日本地図の都道府県の位置(社会の大問 2)。時間を計るのはまだ先でよいでしょう。

小 5(幅)

単元を一巡させる時期です。この文書の年度×大問の題材表を「小 5 で一度は触れておく単元リスト」として使えます。大問 2 以降が毎年作り直される学校なので、全分野をひととおり学び終える作業はここが本体になります。

週の形は「平日 15 分×5 + 週末 60 分」を基本形にして、次のように割り付けます。

小 6(仕上げ)

「今からやるなら」の節の項目に集中します。過去問の解き方は 2 段構えにしたいところです。①同じ座席を縦に解く(算数の大問 1 だけを 10 年分、社会の大問 2 だけを 10 年分、国語の放送だけを 5 年分。ただし国語は 2020 年度以降の資料が無いため 5 年分が上限です → 資料の限界の節)、②年度通しで時間を計る(試験時間が公表されていないので、まずは 1 分あたり 1 問弱を目安に、社会 30 問・理科 25 問を通しで)。秋以降は、社会の大問 2 に備えてその年 1 年間のニュースを月ごとに整理する作業を毎月続けます。

この学校は小 4 から始めるとどこで差がつくか

差がつくのは小 5 での全分野の一巡と、小 4 からの「手と耳」です。大問 2 以降が毎年新作なので、直前に過去問を詰め込んでも当たりません。逆に、コンパスで正確に図をかく・人の話を聞いてメモを取る・身のまわりのものの理由を言葉にする、という 3 つは短期間では伸びにくく、小 4 から積むと効きます。社会の「昨年のニュースを都道府県で覚える」だけは小 6 の 1 年で間に合います(毎年その年のニュースが対象なので、早く始めても対象が変わります)。


この学校と併願するなら

観点は勉強が転用できるかだけです。同じ形式・同じ頻出単元・同じ問い方なら、過去問演習が二重に効くという意味です。難易度・偏差値帯・入試日程の重なり・通学圏・男女別学の区別は扱っていません。

出題の作りが近いとして挙がる上位 3 校は次のとおりです(かっこ内は男女)。

8 校の一覧・記述量・注意は 併願候補ページ へ。

ただし、この学校でいちばん特徴的な「国語の放送問題」と「算数の作図」は、上の 8 校とは共有されていません。併願校の過去問で代わりに練習することはできないので、この 2 つはこの学校の過去問そのもので積む必要があります。


資料の限界

資料どうしの食い違い


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数字はすべて出所つきで、換算や評価語は足していません(→ 方法論)。合格可能性・お子さんとの相性は扱いません。更新 2026-08-17。

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