東京純心女子中学校 の過去問分析
東京純心女子中学校の過去問を年度ごとに数えて、何が固定で何が毎年変わるか・よく出る単元・過去問の使い方をまとめたページです。
東京純心女子中学校 過去問分析(2010〜2026 年度・4 科がそろう回・算数 16 年分ほか)
更新 2026-08-20。
この学校の基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在地 | 東京都八王子市 |
| 男女 | 女子 |
| 入試回 | 教科の入試が 6 回、適性検査の入試が 2 回(2027 年度・下表) |
| 試験時間・配点 | 国語 50 分・100 点/算数 50 分・100 点/理科と社会は合わせて 50 分・各 50 点(4 科で受ける場合) |
| 適性検査の入試 | 適性検査Ⅰ・Ⅱ の 2 本立て。各 50 分・各 100 点 |
| 回 | 日程 | 科目 | 試験時間 | 配点 |
|---|---|---|---|---|
| 第 1 回 | 2027 年 2 月 1 日 午前 | 2 科・4 科の選択 | 国 50 分・算 50 分・理社あわせて 50 分 | 国 100・算 100・理 50・社 50(特待生選抜の対象) |
| 第 2 回 | 2027 年 2 月 1 日 午後 | 2 科 | 国 50 分・算 50 分 | 各 100(特待生選抜の対象) |
| 第 3 回 | 2027 年 2 月 2 日 午前 | 2 科・4 科の選択 | 第 1 回と同じ | 第 1 回と同じ |
| 第 4 回 | 2027 年 2 月 3 日 午前 | 2 科・4 科の選択 | 第 1 回と同じ | 第 1 回と同じ |
| 第 5 回 | 2027 年 2 月 3 日 午後 | 2 科 | 国 50 分・算 50 分 | 各 100 |
| 第 6 回 | 2027 年 2 月 11 日 午前 | 2 科 | 国 50 分・算 50 分 | 各 100(募集は若干名) |
| 適性検査 第 1 回 | 2027 年 2 月 1 日 午前 | 適性検査Ⅰ・Ⅱ | 各 50 分 | 各 100 |
| 適性検査 第 2 回 | 2027 年 2 月 2 日 午前 | 適性検査Ⅰ・Ⅱ | 各 50 分 | 各 100 |
いまの小 6 は 2027 年 2 月、小 5 は 2028 年、小 4 は 2029 年の入試を受けます。
このページでわかること
このページは、どんな問題が出るか・家で何をやるかだけを扱います。難易度・偏差値・合格可能性・入試結果は扱いません(偏差値 / 募集要項・入試結果)。
過去問そのものの解き方・使い方の共通の案内は過去問の使い方へ、用語は用語集へまとめてあります。
なお、ここで扱っているのは国語・算数・理科・社会がそろう回の資料だけです。適性検査の入試(適性検査Ⅰ・Ⅱ)については、このページの内容はそのままは当てはまりません。
まず結論だけ(10 行)
結論
- この学校の入試でいちばん動かないのは「どの大問で何を測るか」という座席(問題の置き場所)で、いちばん動くのは「その中でどの単元・どの題材を使うか」です。同じ種類の問題が同じ場所に出る、という意味であって、同じ問題が出るという意味ではありません。
- 算数は大問 4 つが 計算 8 問 → 一行題 10 問 → 量の変化を追う大問 → ルールを読んで規則を見つける大問 の順、理科は 生物・地学・化学・物理 を 1 題ずつ、社会は 地理 → 歴史(時代区分の表)→ 歴史(深掘り)→ 公民、国語は 文学的な文章 → 説明的な文章 の 2 題です。
- 古い年度の過去問がそのまま演習材料になります。2014 年度の理科の地層の大問が 2024 年度にほとんど同じ形で戻り、算数の大問 2 の割合と比は 2025 と 2026 で数値だけを変えた同じ問題が出ています。
家でやること 3 つ
- 算数の大問 1(計算 8 問)を毎日 1 セット。この位置が計算なのは 2010〜2026 年度の 16 年間動いていません。
- 理科・社会を「25 分 + 25 分」で続けて解く通し演習。2 科目合わせて 50 分という形は、他校の過去問では練習しにくいところです。
- 理科の 4 分野を捨てず、直近 3 年だけでなく 10 年以上前の年度まで手を広げて解く。
今週やる 1 つ
- 社会の時代区分の表(旧石器 → 縄文 → 弥生 → 古墳 → 飛鳥 → 奈良 → 平安 → 鎌倉 → 室町 → 安土桃山 → 江戸 → 明治 → 大正 → 昭和 → 平成)を空で言えるようにしてください。大問 2 は 3 年とも同じ形の 2 問で、確実に取り切る枠です。
注意
- 記述の重い学校ではありません。算数は 3 年とも記述ゼロ、社会は 3 年で 1 問だけ、理科は 0〜1 問です。国語だけが年によって記述の量が大きく動きます(2015 は 2 問、2018 は 6 問)。
1 節. 資料の状況
このページは過去問の転写(転写=過去問の紙面を文字データに起こしたもの)をもとにしています。年の数え方は 3 通りに分けて書きます。精読した年は設問文まで読んだ年、構成だけ数えた年は大問の並びと単元の一覧だけを見た年、資料のある年はその両方を合わせた冊子のある年です。以降の本文でもこの 3 語だけを使います。
| 科目 | 資料のある年 | 精読した年 | 構成だけ数えた年 | 判読の確度 |
|---|---|---|---|---|
| 算数 | 2010〜2020・2022〜2026 の 16 年 | 2024・2025・2026 の 3 年 | 残り 13 年 | 高。式の細部(分数・小数・単位)に転写の揺れがある年があるが、大問構成と題材の読み取りに支障はない |
| 理科 | 2010・2012〜2020・2022〜2026 の 15 年 | 2024・2025・2026 と、使い回しの確認のため 2014 の 4 年 | 残り 11 年 | 高。2011 年度の資料が無い |
| 社会 | 2010〜2020・2022〜2026 の 16 年 | 2024・2025・2026 の 3 年 | 残り 13 年 | 高 |
| 国語 | 2010・2013・2014・2015・2016・2018 の 6 年 | 2015・2016・2018 の 3 年 | 残り 3 年 | 2019 年度以降の問題文が資料に無い(著作権処理の関係で掲載されない年が多い)。国語について書いたことは 2018 年度までの話 |
- どの科目も 2021 年度の資料がありません。
- 収録冊子の校名は全校・全冊で照合済みです(別校の冊子が混じっていた場合はこの節に明記しています)。
- 資料は 1 年・1 科目につき 1 冊で、入試回の表記が読み取れません。国語・算数・理科・社会の 4 科がそろう構成から、4 科で受けられる回(現在でいえば教科の入試の第 1 回・第 3 回・第 4 回にあたる回)に相当すると考えられますが、どの回かは特定できません。2 科(国語・算数)だけの回や、適性検査の入試(適性検査Ⅰ・Ⅱ)の問題はこの資料には含まれません。
- 試験時間と配点は 2027 年度の募集要項によります(→ この学校の基本情報)。過去の年度がこれと同じだったかは確認していません。
- 設問ごとの配点はどの科目・年度にも印刷されていません。
2 節. 一番大きな結論
この学校の入試でいちばん動かないのは「どの大問で何を測るか」という座席(問題の置き場所)で、いちばん動くのは「その中でどの単元・どの題材を使うか」です。
- 算数は大問 4 つが 計算 8 問 → 一行題 10 問 → 量の変化を追う大問 → ルールを読んで規則を見つける大問 の順に並びます。この形は 2024・2025・2026 の 3 年連続で、小問数も 25 問でそろっています。大問 1 が計算という点に限れば、年度ごとの大問構成をたどると 2010〜2026 年度の 16 年間動いていません。さらに大問 2 の末尾 3 問が (8) 角度・(9) 円とおうぎ形・(10) 立体 という並びまで 3 年連続で同じです。
- 理科は 4 大問が 生物・地学・化学・物理を 1 題ずつ。大問 1 が生物なのは 2022〜2026 年度の 5 年連続、大問 2 が地学なのは 2024〜2026 年度の 3 年連続です。大問 3 と大問 4 は化学と物理が年によって入れ替わりますが、この 2 枠に化学 1 題・物理 1 題が入ることは 3 年とも変わりません。
- 社会は 地理 → 歴史(時代区分の表)→ 歴史(深掘り)→ 公民 の 4 大問が 3 年連続です。とくに大問 2 は 3 年とも同じ設問文(「日本の歴史の時代区分を示した次の表を見て…」+ 2 問)で、大問 4 は 3 年とも公民(三権分立・国会・内閣・裁判所)です。
- 国語は大問 2 つだけで、大問 1 が文学的な文章、大問 2 が説明的な文章です。漢字 5 問は 3 年とも大問 2 の最後の問に「カタカナを漢字に直しなさい」の形で置かれています(2015・2016・2018 で確認)。
ここで言っている固定は「同じ種類の問題が同じ場所に出る」ということで、「同じ問題が出る」ではありません。中身は毎年作り直されるのが基本で、社会の大問 1 の地方は中部近畿(2024)→ 九州(2025)→ 北海道(2026)と毎年変わり、理科の物理も電流(2024)→ てこ(2025)→ 光(2026)と入れ替わります。
ただし、この学校には例外があります。 理科では 2014 年度の大問 2(地層 A〜F の図と、たい積岩・示相化石・しゅう曲を問う設問)が、2024 年度にほとんど同じ形で戻ってきました(両年の設問文を原本で確認しています)。算数でも、大問 2 の割合と比・食塩水は 2025 と 2026 で数値だけを変えた同じ問題が出ています。古い年度の過去問がそのまま演習材料になるという点は、この学校の大きな特徴です。
したがって過去問の使い方は、「どの場所で何を測られるかを知り、そのうえで古い年度まで含めて解く」に近くなります。具体的には次の 3 本立てになります。
- 座席を手がかりに準備の枠を決める — 理科は 4 分野を必ず 1 題ずつ、社会は地理・歴史・公民をそれぞれ、算数は大問 1 の計算 8 問と大問 2 の図形 3 問。どこかを捨てると配点の 4 分の 1 が固定で落ちます。
- 古い年度まで広げて解く — 直近 3 年だけでなく、10 年以上前の年度も同じ枠で作られています。とくに理科です。
- 理科と社会の 50 分の配分を自分で決める — 2 科目合わせて 50 分・各 50 点なので、どちらに何分使うかを事前に決めておかないと片方が丸ごと残ります。
3 節. この学校らしさが出る場所(過去問でしか掴めない題材の色)
- 問題文の中に「純子さん」「心一さん」「心さん」「京子さん」が登場します。 算数 2024 の大問 2・大問 4(純子さんと京子さんのゲーム)、理科 2024 の大問 4(純子さんの実験)と 2026 の大問 1・大問 3(純子さんと心さん)、社会 2025 の大問 4(純子さんと心一さんの会話文「日本の裁判のしくみ」)。校名の 2 文字を分けた名前の生徒が、3 科目の問題文を進めていきます。
- 地元・八王子が観察の舞台になります。理科 2025 の大問 2 は「東京都八王子市で、南の空の月を観察したもの」という写真から始まります。翌 2026 の大問 2 も、実際に撮った満月の写真を出発点にしています。自分の目で見た空を、そのまま問題にする作りがこの 2 年で共通しています。
- 理科は身のまわりの道具と生き物から入ります。ろうそくの炎(2025)、手回し発電機と LED(2024)、鏡と光(2026)、アサガオのふ入りの葉(2026)、アリの足と 3 億年前のこん虫メガネウラ(2025)。実験室の器具より、家や校庭で見られるものが題材になります。
- 算数の後半 2 大問は「読ませる算数」です。大問 4 は毎年、ルールが箇条書きや (*) の形で導入文に置かれ、それを自分で試して規則を見つける形(玉を取り出すゲーム、球を入れる操作、ご石を並べるルール)。公式を当てはめる問題ではなく、書かれたルールを正確に読む力を測っています。
- 社会は歴史の 1 テーマを深く掘る年があります。2026 の大問 3 は信長・秀吉・家康の年表だけで 19 問。桶狭間・天下布武の印・刀狩の史料・朝鮮出兵・大老・日光東照宮まで、3 人の生涯を通しでたどります。人物を軸にした学習がそのまま効く形になっています。
- 国語の説明的な文章は「学ぶこと・考えること」に寄ります。まねることと学ぶこと(2015 森村泰昌・美術)、好きになるとはどういうことか(2016『子どもの難問』)、役に立たない学問の意味=虚学と実学(2018 本川達雄)。文学的な文章は、家族や本との関わりの中で主人公が何かに気づく話です(2015 重松清、2018 角田光代『さがしもの』)。2016 のように詩とその読み解きを組み合わせた年もあります。
- 理科の過去問が長い周期で戻ってきます。2014 の地層の大問と 2024 の地層の大問は、図も設問もほとんど同じです(両年の設問文を原本で確認しています)。ほかの科目でも、算数の割合と比が 2025・2026 で数値だけ変えて出ました。作問の手元にある材料が繰り返し使われているように見えます。
4 節. 今からやるなら(4 科目統合の優先順)
想定している学年: 受験学年(小 6)の、過去問演習に入っている段階を前提に優先順を付けています。小 5 以前なら、この節は「最終的にここへ向かう」地図として読み、日々の学習は基礎(計算の正確さ・図形・読解・漢字語彙)を先に。過去問を年度通しで時間を計って解く演習は小 6 の夏以降が目安です。小 5 以前の進め方は 8 節(学年別ロードマップ)へ。
科目ごとの根拠は 5 節(科目別の詳細)を参照してください。頭の [ ] は 1 週間の中でどう置くかの目安、末尾の(確認: 〜20XX 年度)はその内容の根拠を確認できている最後の年度です。
- [毎日 10 分] 算数の大問 1(計算 8 問)を毎日 1 セット。 整数・帯分数・小数・工夫計算・混合 2 問・逆算 2 問という並びが 3 年同じで、この位置が計算なのは 16 年間動いていません。100 点満点の中で最も確実に点になって返ってくる枠として扱い、8 問を 6〜7 分で抜ける速さまで上げます。工夫計算は 4.5×3.2+4.5×2.6−4.5×1.8、17×7+1.7×30−170×4/5 のように桁の違う同じ数を見つけてくくる練習を(0.125=1/8、1.25=5/4 の相互変換もあわせて)。逆算(□にあてはまる数を求める計算)は (7) がかっこ 1 段、(8) がかっこ 2 段+分数と難度が上がる並びが 3 年連続なので、式を後ろからほどく手順を書き出して固めます。(確認: 〜2026 年度)
- [週末 60 分] 理科・社会の 50 分を「25 分 + 25 分」で通す演習。2 科目合わせて 50 分という形は、他校の過去問では練習しにくいところです。どちらから解くか、片方に何分まで使うかを決めて、必ず 2 科目続けて解きます。理科だけで見れば実質 25 分前後で 21〜22 問という速さになります。(確認: 〜2026 年度)
- [週末 60 分] 理科の 4 分野を捨てず、古い年度まで解く。生物・地学・化学・物理が 1 題ずつという構成が 3 年とも同じで、1 分野の空白がそのまま 50 点の 4 分の 1 の失点になります。2014 年度の地層の大問が 2024 年度にほぼ同じ形で戻った例がある以上、直近 3 年だけでなく 10 年以上前まで手を広げる価値があります。とくに大問 2(地学)と大問 1(生物)。月は 2025・2026 の 2 年連続で大問 2 に来ているので厚めに(満ち欠けの位置関係、南中時刻、真夜中に見える月、3 日後の形と時刻のずれ、写真や図から方角を読む練習)。物理は 2024 電流 → 2025 てこ → 2026 光と毎年入れ替わるので、てこ・光・電気を回します(てこは「あと 1 個でつり合わせる」「何通りあるか」という数え上げまで)。(確認: 〜2026 年度)
- [週 1 回] 理科の実験手順に「なぜその操作をするか」を付けて覚える。葉を熱湯につける・アルコールにつける、ふっとう石を入れる、ろ過にガラス棒を使う。手順そのものより理由が選択肢で問われます。あわせて、「なぜですか」に 20〜40 字で答える短い理由記述(2024 の発電機、2026 の月。字数指定は無いので解答欄に収める感覚を過去問で掴む)と、図に書き込む作図(アリの足、葉の青紫の範囲、表からのグラフ)をフリーハンドで手早く書く練習を。(確認: 〜2026 年度)
- [週 1 回] 算数の大問 2 の (8)(9)(10)(角度・円とおうぎ形・立体)と、一行題プール・大問 3・大問 4 を年度横断で。図形 3 問は 3 年とも同じ座席にあり、角度は折り返しと円の中心、円とおうぎ形は「正方形・正三角形と半円のしゃ線部分」、立体は回転体の体積と表面積(回転体が 3 年中 2 回)。一行題は食塩水・平均算・割合と比・つるかめ算(個数を合計から逆算)/過不足算・仕事算・速さ・数の性質(約数と倍数)・場合の数を 1 単元 5 問ずつ、週に 1 巡の薄い反復で。大問 3 の「量の変化」は水そうの水面の高さ・2 つの容器の増減・往復の速さを図とグラフで追い、グラフの折れ曲がる点が何を意味するかを言葉で説明できるところまで。大問 4 の規則性は 3 年とも (1)(2) が小さい数の実験、(3)(4) が大きい数や逆引きなので、1 回目・2 回目…と表を作る手を最初から出す練習を 2025・2026 の 2 年分で。「3 通りすべて答えなさい」「それぞれ何個ですか」のように答えを複数書かせる指示にも注意します。(確認: 〜2026 年度)
- [毎日 10 分] 社会の時代区分の表を空で言えるようにし、47 都道府県と地図の要素を一巡する。旧石器 → 縄文 → 弥生 → 古墳 → 飛鳥 → 奈良 → 平安 → 鎌倉 → 室町 → 安土桃山 → 江戸 → 明治 → 大正 → 昭和 → 平成 を言えるようにし、各時代の代表的なできごとを 3 つずつ。地図は県名・県庁所在地・河川・山脈・湾・半島・島・海。大問 1 の地方は毎年変わる(中部近畿 → 九州 → 北海道)ので、特定の地方だけ仕上げても足りません。語句を答える短答が半分近くを占め「漢字 2 字で」「漢字 1 字で」の指定が多いので、目で覚えるだけでなく手で書きます。(確認: 〜2026 年度)
- [週 1 回] 社会の公民・時事・資料の読み取りをまとめて。国会・内閣・裁判所の仕事の切り分け、省庁の担当、選挙のしくみ、裁判員制度(大問 4 は 3 年ともここから)。前年 1 年ぶんのニュースを政治に寄せて追う(2026 は前年 7 月の参議院議員選挙の新聞記事が大問 1 本の入口になり、首相の名前まで問われました。選挙・内閣・国際会議・万博など)。グラフから農産物・畜産物を当てる練習は上位 3 県の名前と割合をセットで(北海道・鹿児島・宮崎・青森・長野・和歌山あたりの 1 位品目)。史料は武家諸法度・刀狩令・十七条の憲法・冠位十二階を現代語で読み、「誰が誰に何を命じた文か」を見分ける形で。人物を軸にした歴史のまとめも有効で、2026 の大問 3 は信長・秀吉・家康の 3 人だけで 19 問、政策(楽市楽座・刀狩・検地・一国一城令・武家諸法度)が誰のものかを言い分けられるように。(確認: 〜2026 年度)
- [毎日 10 分] 国語のカタカナ→漢字 5 問と、抜き出し・記述の練習。漢字は大問 2 の末尾に 3 年とも同じ形で置かれ、送り仮名込みの語(マぜて・コマった・シタガう)も混ざります。抜き出しは「六字で」「十字以内で」「三十字以内で」「はじめと終わりの三字」と字数から逆算する手順(傍線の前後 → 段落の要点 → 指定字数に合う表現)を固めます。記述は「〜気持ち。」「解答欄に合うように」の指定が多いので文末を先に決めてから中身を埋め、20 字・30 字・45 字・60 字を書き分ける訓練を答え合わせのたびに。一つの傍線に (1) 指示語の中身、(2) 言い換え、(3) 理由と段が上がる形にも慣れておきます(前を落とすと後ろも崩れます)。語の意味は慣用句・擬態語・多義語(「ごめん」「ばかり」)を文脈で選べるように、詩を読む機会も数本作っておきます(2016 は詩とその読み解きの組み合わせでした)。(確認: 〜2018 年度)
5 節. 科目別の詳細
各科目の形式面の注意は 7 節に、しばらく出ていない単元は 6 節に、家でやることは 4 節にまとめてあります。
5-1. 算数(50 分・100 点・大問 4・小問 25)
精読したのは 2024・2025・2026 年度の 3 年です。この 3 年は大問 4・小問 25 でまったく同じ形でした(2023 年度までは大問 5〜6・小問 19〜22 が続いていたので、4 大問 25 小問という現在の形は 2024 年度からの 3 年ぶんです)。
年度×大問の題材表(2024〜2026)
| 年度 | 大問 1(8 問・□にあてはまる数を答える計算) | 大問 2(10 問・一行題の小問集合、円周率 3.14 の但し書きつき) | 大問 3(3 問・量の変化を追う大問) | 大問 4(4 問・ルールを読んで規則を見つける大問) |
|---|---|---|---|---|
| 2024 | 整数の四則/帯分数の加減/小数の四則/分配法則の工夫/小数と分数の混合/かっこの多い混合/逆算 2 問 | 仕事算(本を読む日数)・食塩水(蒸発)・仕事算(2 人の作業)・速さ(往復の平均)・数の性質(5 でも 7 でも割り切れる) 和差算(過不足なく分ける)・平均算(男女の平均点)・角度(円の中心)・円とおうぎ形(正方形と半円)・回転体の体積 |
水そう(直方体をしずめて水面の高さ、あふれる量) | 数の性質・場合の数(ふくろから玉を取り出すゲーム、勝ちの通り数、数の書きかえ) |
| 2025 | 整数の四則/帯分数の加減/小数の四則/分配法則の工夫(4.5 でくくる)/小数と分数の混合/中かっこ入り/逆算 2 問 | つるかめ算(5 円と 10 円切手)・速さ(時速に直す)・平均算(A・B・C の点差)・食塩水(食塩を加える)・割合と比(姉と妹の所持金) 数の性質(2025 の約数)・場合の数(サイコロ 2 個)・角度(正五角形の折り返し)・円とおうぎ形(直角三角形と円)・立体図形の体積 |
水量とグラフ(水そう A から B へ、ア・イ・ウ の値、同じ量になる時刻) | 規則性(白と黒の球を入れる操作、50 回目の個数、160 個のときの内訳) |
| 2026 | 整数の四則/帯分数の加減/小数の四則/分配法則の工夫(17 でくくる)/小数と分数の混合/かっこの多い混合/逆算 2 問 | 過不足算(リンゴを箱に)・平均算(5 回のテスト)・割合と比(姉と妹の所持金)・食塩水(食塩を加える)・場合の数(4 枚から 3 けた) 仕事算(A と B)・規則性(正三角形を 2cm ずつ重ねる)・角度(二等辺三角形の折り返し)・円とおうぎ形(正三角形と半円)・回転体の表面積 |
速さ(家と図書館、姉の往復と妹の出発、出会う地点) | 規則性(白 1・黒 2 を並べるルール、差が 9 になる 3 通り、112 個目) |
同じ場所に同じ種類の問題が出る
- 大問 1 は計算 8 問です。導入文は 3 年とも「次の □ にあてはまる数を答えなさい。」の一文で、中身の並びまでそろっています — (1) 整数の四則(かっこ入り)、(2) 帯分数の加減、(3) 小数の四則、(4) 分配法則でくくる工夫計算、(5)(6) 小数と分数が混じった計算、(7)(8) が □ を含む逆算。この (7)(8) を逆算にする並びは 3 年連続です。大問 1 の位置が計算であること自体は、年度ごとの大問構成をたどると 2010〜2026 年度の 16 年間動いていません。
- 大問 2 は一行題(数行で終わる短い文章題)10 問で、導入文も 3 年とも「次の各問いに答えなさい。ただし、円周率は 3.14 とします。」で同じです。さらに末尾 3 問の並びが 3 年連続で同じ — (8) 角度、(9) 円とおうぎ形のしゃ線部分の面積、(10) 立体(体積または表面積)。(10) は 2024・2026 が回転体(直線アを軸に 1 回転)、2025 が直方体の組み合わせでした。前半 7 問は文章題で、食塩水・平均算・割合と比・場合の数・仕事算・速さ・数の性質のプールから選ばれます。
- 大問 3 は「量が時間とともに変わる」大問が 3 年連続です。水そうに物をしずめる(2024)、2 つの水そうを管でつなぐ(2025)、家と図書館を往復する(2026)と題材は変わりますが、グラフや図から途中の値を読み、条件が等しくなる時点を求める構造は共通しています。
- 大問 4 は「ルールを読んで規則を見つける」大問が 3 年連続です。玉を取り出すゲーム(2024)、球を入れる操作(2025)、ご石を並べるルール(2026)。導入文に (*) やルールの箇条書きが置かれ、それを自分で試して規則を見つける形です。2025・2026 は 4 問とも規則性・数列でした。
つまり、同じ問題が出るわけではありませんが、「何番に何の種類が来るか」の座席は 3 年連続でそろっています。大問 1 が計算という点に限れば 16 年間動いていません。
問い方の型
- 数値だけを変えた同じ問題が翌年に出ることがあります。大問 2 の割合と比は、2025 が「姉と妹の所持金の比は最初は 3:2 でしたが、姉が妹に 800 円あげたので、姉と妹の所持金の比が 5:4 に」、2026 が「姉と妹の所持金の比は最初は 7:2 でしたが、姉が妹に 1000 円あげたので、姉と妹の所持金は同じに」と、設定も文もほぼ同じで数と結末だけが違います。食塩水も 2025「4% の食塩水 300g に食塩 20g を加えると何 %」、2026「16% の食塩水 400g に食塩を 20g 加えると何 %」と同じ問い方が 2 年続きました。
- 大問 1 (4) は毎年「共通の数でくくる」工夫計算です。2024 は 4.5、2025 は 4.5、2026 は 17(と 1.7・170)を軸にした分配法則。桁をずらした同じ数を見つけられるかを、毎年同じ場所で測っています。
- 大問 2 (8) の角度は「折り返し」が 2 年連続でした(2025 の正五角形、2026 の二等辺三角形)。2024 は円の中心と半径を使う角度です。
- 大問 4 は小問が誘導になっています。(1)(2) で小さい数を実際に試させ、(3)(4) で大きい数や逆引き(2025「球が 160 個のとき白と黒はそれぞれ何個」、2026「112 個目」)に飛ばします。手を動かして表を作る習慣がないと (3)(4) に届きません。
- 解答形式は 3 年とも短答(語句や数値を短く答える形式)100% です。記号選択も、式や考え方を書かせる欄も、原本では確認できませんでした。答えの数値だけを書きます。
5-2. 理科(社会と合わせて 50 分・50 点・大問 4・小問 21〜22)
精読したのは 2024・2025・2026 年度の 3 年に加え、使い回しの確認のための 2014 年度の 1 年です。
年度×大問の題材表(2024〜2026)
| 年度 | 大問 1(生物・5〜6 問) | 大問 2(地学・5〜6 問) | 大問 3(化学 or 物理・5〜6 問) | 大問 4(物理 or 化学・5〜6 問) |
|---|---|---|---|---|
| 2024 | 植物の分類表(単子葉と双子葉、葉脈とひげ根、ダイコン)+花のつくりの表の空欄(5 問) | 地層 A〜F の図。つぶの大きさ、アサリの化石と示相化石、火山灰のたい積岩、火山岩の特徴、しゅう曲(6 問) | 化学: 食塩の溶解度。ろ過の器具、とけ残り、表の空欄、ホウ酸との混合を冷やす・蒸発させる(5 問) | 物理: 手回し発電機・LED・豆電球。流れやすさ、実験からわかること、ハンドルの重さの順、回転数が少ない理由(記述)(6 問) |
| 2025 | 3 億年前のこん虫メガネウラ。絶滅した生物、当時の大気、完全変態、アリの引く重さの計算、アリの足の作図、食物連鎖のつり合い(6 問) | 月の満ち欠け。衛星、月の裏側、真夜中に見える月の位置と名称、満ち欠けの理由(5 問) | 物理: てこ。支点・力点・作用点、押す位置と力、あと 1 個でつり合わせる、2 個で何通り、支点を動かす(5 問) | 化学: ろうそくの燃え方。すすのつき方、炎の温度、燃え続けるしくみ、外炎と内炎、ガスコンロの青い炎(5 問) |
| 2026 | アサガオのふ入りの葉と光合成の実験。熱湯とアルコールの理由、ヨウ素液、青紫になった部分の作図、葉緑体(5 問) | 八王子で見た満月の写真。光って見える理由(記述)、方角、動く向き、満月の位置、3 日後の時刻と形(6 問) | 物理: 光。反射角、2 枚の鏡の反射、鏡に映る位置、屈折、水中から水面へ、容器の中の鏡(6 問) | 化学: 水を熱する実験。温度変化のグラフ作図、沸騰、14 分以降の温度、泡の正体、炭酸水の泡との違い(5 問) |
同じ場所に同じ種類の問題が出る
- 大問 1 は生物です。年度ごとの単元の並びをたどると、大問 1 が生物なのは 2022〜2026 年度の 5 年連続です(2023 も 2026 も植物のつくり)。
- 大問 2 は地学が 2024・2025・2026 の 3 年連続です(地層 → 月 → 月)。
- 大問 3 と大問 4 は、化学と物理が年によって入れ替わります。2024 は化学 → 物理、2025・2026 は物理 → 化学。順序は動きますが、この 2 枠が化学 1 題・物理 1 題であることは 3 年とも共通です。
- 結果として、4 大問=生物・地学・化学・物理を 1 題ずつという構成が 3 年とも変わりません。どれか 1 分野を空白にすると、50 点のうち 12 点前後が固定で落ちます。
- 一方、分野の中でどの単元が来るかは毎年作り直されます。地学は地層(2024)→ 月(2025・2026)、物理は電流(2024)→ てこ(2025)→ 光(2026)、化学は溶解度(2024)→ 燃焼(2025)→ 状態変化(2026)。「大問 2 は地学だから月だけ仕上げれば足りる」とはなりません。
数値や図まで似た問題が年をまたいで出る
理科では、10 年前の大問がほとんどそのまま戻ってきた例を原本で確認しました。2014 年度の大問 2 と 2024 年度の大問 2 は、どちらも「ある地点で見られた地層のようす」の同じ図(層 A〜F)を使い、次の設問が並びます。
| 問い | 2014 | 2024 |
|---|---|---|
| つぶの大きさによる区別 | 層 A・B・C がれき岩・砂岩・でい岩のどれか | 層 A・B・C を区別しているのは「つぶの何のちがい」か |
| 火山灰が固まった岩石 | 「火山灰などが固まってできた、たい積岩を何といいますか」 | 同じ問い(同文) |
| 火山岩の特徴 | ア〜エから正しい説明を選ぶ(「マグマがゆっくり冷え…」) | 同じ選択肢の形 |
| 示相化石 | サンゴの化石 → 「その地層がどのような環境でできたかがわかる化石を何といいますか」 | アサリの化石 → ほぼ同文 |
| しゅう曲 | 「地層が曲がっていることを何といいますか」 | 同じ問い |
大問 1 でも、2014 の「次の表の①〜④は、植物のとくちょうをもとに、グループ A とグループ B に分けています。それぞれ何をもとにグループ分けしていますか」が、2024 に①〜③の 3 グループ版としてほぼ同文で出ています。この学校の理科の過去問は、古い年度もそのまま演習材料になります。
問い方の型
- 記号選択が主軸です。3 年の内訳は 2024 が選択 55%・短答 41%・記述 5%、2025 が選択 62%・短答 29%・作図 5%、2026 が選択 68%・短答 18%・作図 9%・記述 5%。選択の比率が 3 年で上がっています(55% → 62% → 68%)。
- 記述は 0〜1 問です。2024 は「発電機 B のハンドルの回転数が少なかった理由を簡単に説明しなさい」、2026 は「月が自分で光を出していないのに光って見えるのはなぜですか」。字数指定は 3 年とも無く、いずれも 1 文で答える短いものです。
- 作図が近年 2 年続けて出ました。2025 はアリの足を頭・胸・腹の正しい位置に書き足す、2026 はヨウ素液で青紫になった部分に斜線を引く・表から温度変化のグラフをかく(2 問)。定規やグラフ用紙を使う本格的な作図ではなく、図に書き込ませる短いものです。
- 実験の手順を追わせる大問が毎年あります。2024 の溶解度(ビーカー A〜D に 5〜20g の食塩)、2025 のてこ(穴が 2cm ごと)、2026 の光合成(手順 1〜4)と水の加熱(操作 1〜2)。手順の「なぜこの操作をするか」を選ばせる問いが多く、2026 の熱湯・アルコールの理由は選択肢まで同じものを 2 問続けて使っています。
- 表やグラフの空欄・数値を答えさせます。2024 の溶解度の表の X(小数第 1 位まで)、2025 のアリの計算(0.5mg の 50 倍)。計算は重くありません。
- 「1 つ選び、記号で答えなさい」がほとんどで、「すべて選び」型は 3 年の原本では確認していません。
5-3. 社会(理科と合わせて 50 分・50 点・大問 4・小問 19〜39)
精読したのは 2024・2025・2026 年度の 3 年です。
年度×大問の題材表(2024〜2026)
| 年度 | 大問 1(地理・地図を 1 枚置いて読む・8〜13 問) | 大問 2(歴史の時代区分の表・2 問) | 大問 3(歴史・一つの時代やテーマを深く・5〜19 問) | 大問 4(公民・政治のしくみ・2〜5 問) |
|---|---|---|---|---|
| 2024 | 中部・近畿の地図。湾(伊勢・若狭・大阪)、琵琶湖、島、県庁所在地、河川名、原子力発電の割合 大阪万博、リアス海岸、果実の産出額、シートを敷く理由(記述)、輪中、雨温図(12 問) |
表の(A)〜(D)に時代名、昭和のできごとを選ぶ(2 問) | 江戸幕府のしくみの図。征夷大将軍、将軍名、井伊直弼、武家諸法度の史料、役職の担当(5 問) | 行政機関。省庁の仕事の割り当て、政令、内閣の仕事でないもの(4 問) |
| 2025 | 九州地方の地図。県名、シラス台地・有明海、さつまいも、県庁所在地、農作物と家畜のグラフ、八幡製鉄所、世界地理(8 問) | 表の(A)〜(D)に時代名、江戸のできごとで誤りを選ぶ(2 問) | 聖徳太子の政治の文章。摂政、法隆寺、冠位十二階、十七条の憲法の条文、大化の改新、律令の税(7 問) | 純子さんと心一さんの会話文「日本の裁判のしくみ」。三審制・裁判員制度(2 問) |
| 2026 | 北海道の地図。札幌・石狩川・日高山脈・オホーツク海、北方領土、知床と世界遺産 アイヌ、畜産と農産のグラフ、訪日外国人の推移、観光地の混雑(13 問) |
表の(A)〜(D)に時代名、同じ時代の組み合わせを選ぶ(2 問) | 信長・秀吉・家康の年表。桶狭間、足利義昭、天下布武、刀狩の史料、朝鮮出兵と明、大老、日光東照宮、3 人の政策の判別、正誤の組み合わせ(19 問) | 前年 7 月の参議院議員選挙の新聞記事。与党・野党、政党名、首相(5 問) |
同じ場所に同じ種類の問題が出る
- 4 大問が「地理 → 歴史(時代区分の表)→ 歴史(深掘り)→ 公民」の順に並ぶのが 2024・2025・2026 の 3 年連続です。年度ごとの大問構成をたどると、大問が 4 本になったのは 2024 年度からで(2020〜2023 は 2〜3 本)、この 4 本立ての形は 3 年ぶんです。
- 大問 2 は 3 年とも同じ設問文で始まります。「日本の歴史の時代区分を示した次の表を見て、以下の各問いに答えなさい」に続けて「旧石器時代 → 縄文時代 → 弥生時代 → 古墳時代 → …」の表が置かれ、問 1 が空欄(A)〜(D)に時代名を選ぶ、問 2 がある時代のできごとを選ぶ、という 2 問構成です。3 年とも問題数まで同じで、年度によって伏せる時代と問う時代が変わるだけです。
- 大問 4 は公民(政治のしくみ)が 3 年連続です。行政機関(2024)、裁判所と裁判員制度(2025)、選挙と与党・野党(2026)と、三権のどこを扱うかは年ごとに変わりますが、大問 4 に憲法・政治が来る枠は動きません。この位置に三権分立・国会・内閣・裁判所が 3 年連続で入る学校は関東でも珍しいです。
- 大問 1 は必ず地図から始まります。2024 が中部・近畿、2025 が九州、2026 が北海道と地方を変えながら、地図中の記号(A・B・C や①②)に地名・河川・山脈・海の名前を答えさせる短答が冒頭に並び、後半でグラフの読み取りに移ります。地方が毎年変わるので、47 都道府県を一巡しておく必要があります。
- 大問 3 は歴史を一つのテーマで深く掘ります。江戸の職制図(2024)、聖徳太子(2025)、信長・秀吉・家康の年表(2026)。年表や図の空欄を順に埋めていく形が 3 年とも共通で、2026 は 19 問すべてがこの大問に入りました。
つまり社会も、「何番に何の分野が来るか」の座席は 3 年連続でそろっています。ただし大問 3 のテーマと大問 1 の地方は毎年作り直されます。
問い方の型
- 短答と記号選択が半々です。3 年の内訳は 2024 が選択 48%・短答 48%・記述 4%、2025 が選択 53%・短答 47%、2026 が選択 54%・短答 46%。
- 記述はほとんどありません。3 年で確認できたのは 2024 の 1 問だけ(「果樹の下に白色や銀色のシートを敷くのはなぜか」)で、字数指定もありません。社会で長い記述を書く準備は、この 3 年に関しては優先順位が低いところです。
- 一つの設問で複数を答えさせる形が多くあります。「A・B・C の湾の名称をそれぞれ選び」「(Ⅰ)〜(Ⅵ)に当てはまる語句を答えなさい」「①〜⑪の仕事を担当しているのはア〜サのどれか」。1 問と数えても実質 3〜11 個ぶんの解答を書くことになり、小問数の見た目より作業量が多くなります。
- 「まちがっているもの」「誤っているもの」「〜ではないもの」を選ばせる設問が毎年入ります(2024 の内閣の仕事でないもの、2025 の江戸のできごとでまちがっているもの、2026 のグラフについて誤っているもの)。
- I・II の 2 文の正誤の組み合わせを選ぶ形式が 2026 の大問 3 問 17 に出ました(信長・秀吉・家康についての 2 文)。同じ問い方は 2015 年度にも見られます。
- 史料を読ませます。2024 は武家諸法度(やさしくしたもの)、2026 は刀狩令と太閤検地の史料ア・イを見分けさせる形で、原文そのままではなく現代語に直したものが置かれます。
- 答え方の指定が細かくなります。「漢字で」「漢字 2 字で」「漢字 1 字で」「解答欄に合うように」「省略された形でもよい」。
- 前年の出来事が公民と地理に入ります。2026 の大問 4 は 2025 年 7 月の参議院議員選挙の新聞記事がまるごと入口で、首相の名前まで問いました。2024 は大阪・関西万博(当時の翌年開催予定)を地図問題の中で扱っています。
5-4. 国語(50 分・100 点・大問 2・小問 18〜25。2015・2016・2018 年度で確認)
国語は 2019 年度以降の問題文が資料にありません(著作権処理の関係で掲載されない年が多いためです)。この資料で資料のある年は 2010・2013・2014・2015・2016・2018 の 6 年で、精読したのはそのうち新しい 3 年、2015・2016・2018 年度です。ここに書いたのはその 3 年に限った話で、直近の形式は市販の過去問集で確認してください。
年度×大問の題材表(2015・2016・2018)
| 年度 | 大問 1(小問数) | 大問 2(小問数) |
|---|---|---|
| 2015 | 重松清『角を曲がれば』。十五歳のクリスマス・イブ、父と母からの贈り物(14 問) | 森村泰昌『美しいってなんだろう? 美術のすすめ』。「まなぶ」と「まねる」、マネとゴヤ(9 問) |
| 2016 | まど・みちおの詩「頭と足」と、宇宙飛行士・毛利衛によるその読み解き(阿部晴政編『文藝別冊 まど・みちお』)(12 問) | 『子どもの難問』(野矢茂樹編著)から「好きになるってどんなこと?」に二人が答えた文章 I・II(13 問) |
| 2018 | 角田光代『さがしもの』。「ミツザワ書店」で本を盗んだ記憶と、作家になった「ぼく」(8 問) | 本川達雄『生物学を学ぶ意味』。ナマコ研究、「三つの知」、虚学と実学(10 問) |
同じ場所に同じ種類の問題が出る
- 大問は 2 つだけです。精読した 3 年とも、大問 1 が文学的な文章(小説・詩と鑑賞文)、大問 2 が説明的な文章という並びで、漢字や語句の独立した大問はありません。年度ごとの大問構成を見ると、2013 年度以降は 2 大問が続いています(2010 年度のみ 3 大問)。
- 漢字は大問 2 の最後の問に 5 問まとめて置かれます。 2015 は問七(ドクジ・ヒナン・カチ・センゲン・テンジ)、2016 は問十(マぜて・コマった・へらす・ウツし・シタガう)、2018 は問九(ベンリ・セイタイ・センモン・キョウキュウ・カイガ)。3 年とも「カタカナを漢字に直しなさい」の 5 問で、位置も大問 2 の末尾で同じです。2016 と 2018 は送り仮名を含む語が入ります。
- 説明的な文章(大問 2)は抜き出しが主軸です。2016 は 13 問中 9 問、2018 は 10 問中 5 問が本文からの抜き出しでした。「本文中から〇字で探し、抜き出しなさい」「はじめと終わりの三字をそれぞれ抜き出しなさい」「解答欄に合うように」という形が繰り返し使われます。
- 一つの傍線部に (1)(2)(3) と小問をぶら下げる形が 3 年とも共通です。2015 の問八は同じ傍線について「これが指すもの(六字で抜き出し)」「何を示そうとしたか」「なぜ選んだか(45 字以内)」の 3 段構えでした。
- 一方、記述の量は年によって大きく動きます。2015 は 45 字以内が 2 問、2016 は 60 字以内が 1 問、2018 は 6 問(30 字以内・20 字程度・30 字程度・字数指定なし・40 字以内・30 字以内)。「国語の記述は毎年 1〜2 問」とは言えません。
問い方の型
- 抜き出しには必ず字数指定が付きます。「十字以内で」「六字で」「二十字で」「三十字以内で」「漢字二字で」。指定字数から本文の該当箇所に当たりをつける手が要ります。「はじめと終わりの三字」を書かせる形も 3 年とも出ます。
- 記述にも字数指定が付きます。45 字以内(2015 が 2 問)、60 字以内(2016)、30 字以内・40 字以内・「二十字程度」「三十字程度」(2018)。解答欄に書き出しや文末(「〜気持ち。」)が印刷されていて、それに合わせて書く形が多くなります。
- 語句の本文中での意味を問う設問が入ります(2015 の「ちんぷんかんぷん」「とだどだしく」)。慣用句を単語帳で覚えるだけでなく、文脈で選べるかが問われます。
- 同じ語の別の意味を見分けさせる設問が 2015 に 2 問ありました(「ごめん」と同じ意味で使われているものを選ぶ、「ばかり」と同じ意味のものを選ぶ)。品詞・語法の知識を読解の中で問う形です。
- 空欄補充が 2 系統あります。接続語(2016 の X・Y・Z、2018 の I〜IV)と、様子を表す語・擬態語(2016 の「はらはら・うずうず」、2018 の「かわいらしい・たのもしい・なつかしい」)。
- 「適当ではないものを選ぶ」設問が混ざります(2015 の問一(1)、問七)。
- 本文の内容と合うものを選ぶ設問が説明的な文章の最後近くに来ます(2018 大問 2 問八)。
- 説明的な文章の主題は「学ぶこと・考えること」に寄ります。まねることと学ぶこと(2015)、好きになるとはどういうことか(2016)、役に立たない学問の意味(2018)。文学的な文章は、家族や本との関わりの中で主人公が何かに気づく話です(2015 の父母からの贈り物、2018 の書店と作家)。詩を読ませた年もあります(2016 のまど・みちお「頭と足」)。
6 節. しばらく出ていない単元(復活の警戒)
年度ごとの大問構成と単元の並びをたどると、次の単元は近年の大問として出ていませんが、それ以前は繰り返し使われていました。最終確認年度は、その単元を最後に確認できた年度です(括弧書きのないものは大問として、括弧書きのあるものはその形での確認です)。
| 科目 | 分野 | 単元 | 大問で使われた年 | 最終確認年度 | 状況 |
|---|---|---|---|---|---|
| 算数 | 図形 | 円とおうぎ形を主題にした大問 | 2020・2023 | 2023 | 2012〜2023 に 7 回と最も多かった枠。近年は大問 2 の (9) に吸収されている |
| 算数 | 図形 | 平面図形の角度を主題にした大問 | 2014・2016・2022 | 2022 | 同じく大問 2 の (8) に吸収 |
| 算数 | 図形 | 立体図形(切断・展開図) | 2017・2018 | 2018 | 大問としては長く出ていない。2024・2025・2026 は回転体・組み合わせが一行題に 1 問 |
| 算数 | 数 | 場合の数を主題にした大問 | 2018・2019 | 2019 | 2024 の大問 4 に組み込まれた形はあるが、独立の大問としては 7 年空き |
| 算数 | 数量 | 比例・反比例、影 | 2011・2017/2014 | 2017 | 長く出ていない |
| 算数 | 特殊算 | つるかめ算(個数を合計から逆算)・消去算を主題にした大問 | 2015・2016・2025(一行題) | 2025(一行題) | 大問としては 10 年空き |
| 算数 | 規則 | 約束記号 | 2019 | 2019 | 大問 4 の「ルールを読む」枠と相性がよく、戻る余地がある |
| 理科 | 生物 | 人体(消化・呼吸・血液) | 2015・2016・2020・2022 | 2022 | 大問 1 の生物枠で 2〜4 年おきに来ていたが 4 年空き。最も戻りやすい |
| 理科 | 生物 | 生態系・食物連鎖 | 2017(2025 に小問で 1 問) | 2025(小問) | 大問としては 9 年空き |
| 理科 | 地学 | 気象 | 2015・2016・2019 | 2019 | 大問 2 の枠。7 年空き |
| 理科 | 地学 | 星・星座 | 2013・2023 | 2023 | 10 年おき。2023 に戻った |
| 理科 | 地学 | 太陽 | 2017・2022 | 2022 | 4〜5 年おき |
| 理科 | 地学 | 流水のはたらき | 2012・2020 | 2020 | 6 年空き |
| 理科 | 化学 | 気体の性質 | 2010・2014・2018・2019・2022 | 2022 | この校でいちばん多い化学単元だが 4 年空き |
| 理科 | 化学 | 中和・水溶液の判別 | 2015 | 2015 | 長く出ていない |
| 理科 | 物理 | 電気回路・電磁石 | 2012・2016・2020・2024 | 2024 | 4 年周期がはっきりしている |
| 理科 | 物理 | 音/浮力・密度 | 2018/2019 | 2019 | どちらも長く出ていない |
| 理科 | 全般 | 実験器具の使い方 | 2016(大問)・2024(小問) | 2024(小問) | 大問としては 10 年空き。小問では毎年のように出る |
| 社会 | 地理 | 貿易・資源・エネルギー | 2014・2015・2016 | 2024(小問) | 大問としては 10 年空き。2024 は発電の割合が小問で 1 問 |
| 社会 | 地理 | 人口・都市問題 | 2010 | 2010 | 長く出ていない |
| 社会 | 地理 | 世界地理 | 2012(2025 に小問で 1 問) | 2025(小問) | 大問としては長く出ていない |
| 社会 | 地理 | 気候・雨温図を主題に | 2020(2024 に小問で 1 問) | 2024(小問) | 大問 1 の中に雨温図が入る形は続いている |
| 社会 | 歴史 | 近代の戦争・大正昭和前期 | 2014・2019 | 2019 | 大問 3 の枠。7 年空きで、近年は江戸以前に寄っている |
| 社会 | 歴史 | 幕末・明治維新 | 2012・2020・2023 | 2024(小問) | 3〜8 年おき。2024 に小問で 1 問 |
| 社会 | 歴史 | 鎌倉・室町 | 2011・2024 | 2024 | 13 年空いて 2024 に戻った例がある |
| 社会 | 公民 | 地方自治 | 2015・2017 | 2017 | 大問 4 の枠。9 年空き |
| 社会 | 公民 | 環境政策・持続可能性 | 2018 | 2026(小問) | 8 年空き。2026 に小問で 1 問 |
| 社会 | 公民 | 情報・メディア | 2012 | 2012 | 長く出ていない |
| 社会 | 公民 | 国際社会・国連 | 2022 | 2022 | 4 年空き |
| 国語 | 知識 | 語彙・季節の言葉/漢字の独立大問 | 2013/2010 | 2013 | 知識を単独で問う大問が戻る余地がある |
国語について補うと、精読した 3 年には、ことわざ・四字熟語・敬語・熟語の構成といった知識単独の大問がありません。年度ごとの大問構成をたどると 2013 年度は大問 1 が語彙・季節の言葉から始まっており、2010 年度は 3 大問で、漢字の書き取りが独立した大問になっていました。
7 節. 形式面の注意(4 科目共通と科目別)
- 理科と社会は合わせて 50 分・各 50 点。 これがこの学校の形式面でいちばん大きな特徴です。1 科目ずつ 30 分ではないので、配分を自分で決める必要があります。社会の小問数は年で 19〜39 と大きく振れるため、「社会が多い年に当たったらどうするか」まで決めておきます。
- 記述はきわめて少ないです。算数は 3 年とも記述ゼロ、社会は 3 年で 1 問だけ、理科は 0〜1 問。国語だけが年によって記述の量が大きく動きます(2015 は 2 問、2018 は 6 問)。「記述の重い学校」という前提で準備すると、力の入れどころを誤ります。
- 記号選択と短答が中心です。理科は選択 55〜68%、社会は選択 48〜54%・短答 46〜48%、算数は短答 100%。国語は 2015 が短答 52%・選択 39%・記述 9%、2016 が短答 64%・選択 32%・記述 4%、2018 が選択 39%・記述 33%・短答 28% で、2018 は記述が 3 分の 1 を占めました。
- 字数指定は国語にだけ多く出ます。抜き出し(六字で・十字以内で・はじめと終わりの三字)と記述(20 字程度〜60 字以内)の両方に付きます。理科・社会の記述には 3 年とも字数指定がありません。
- 作図は理科にだけあります。2025 はアリの足を書き足す、2026 は葉に斜線を引く・表から温度変化のグラフをかく。定規を使う本格的なものではなく、図に書き込む短いものです。算数の作図は 3 年の原本にはありません。
- 答え方の書式が細かく指定されます。「漢字で」「漢字 2 字で」「漢字 1 字で」「解答欄に合うように」(社会)、「①のグループ A であれば ①-A のように」「小数第 1 位まで」(理科)、「3 通りすべて答えなさい」(算数)。
- 「まちがっているもの」「適当ではないもの」を選ばせる設問が 4 科目すべてに混ざります。選択肢を 1 つずつ○×で判定する手順を固めておくと確実です。
- 一つの設問で複数を答えさせる形が社会に多くあります(「A・B・C の湾をそれぞれ」「(Ⅰ)〜(Ⅵ)に語句を」)。小問数の見た目より作業量が多くなります。
- 円周率は 3.14 です(算数の大問 2 の導入文に毎年明記されます)。
科目ごとの時間と分量は次のとおりです。
- 算数: 50 分・100 点。小問 25 問なので 1 問あたり 2 分です。前半 18 問(大問 1 の計算 8 問+大問 2 の一行題 10 問)をどれだけ速く正確に抜けるかで、大問 3・4 に残せる時間が決まります。記述・作図・記号選択は 3 年の原本には無く、答えのみです。図のある小問は全体の 4 割強で、大問 2 の (8)(9)(10) と大問 3 は図がないと解けません。単位(cm³・度・通り・分速・時速)は設問文で指定され、「3 通りすべて答えなさい」(2026 大問 4(2))のように答えを複数書かせる指示が混ざります。
- 理科: 理科だけで見れば実質 25 分前後で 21〜22 問、1 問 1 分強で、そこに作図と記述が入ります。時間の余裕はありません。図に依存する小問が 6 割強(地層の図、月と地球の位置、てこの棒と穴、鏡と光の道すじ、実験装置)で、図を見ずに文だけ読んでも解けません。記述の字数指定は 3 年とも無く、解答欄の大きさが目安です。計算の答え方に桁指定が付く年があり(2024「小数第 1 位まで答えなさい」)、「①のグループ A であれば ①-A のように答えなさい」(2024)のような書式指定の設問も混ざります。
- 社会: 社会だけなら実質 25 分前後です。小問数の振れが大きく、2025 は 19 問ですが 2026 は 39 問で、多い年に当たると 1 問 40 秒を切る計算になります。図・グラフ・地図・写真・史料・新聞記事といった資料の点数が多く(図のある小問が 4 割前後)、とくに大問 1 は地図を見ないと 1 問も解けません。記述は 3 年で 1 問のみ、作図はありません。語句を答える短答が半分近くを占めるので、漢字で正確に書けるかが直接得点になります。グラフの割合から農作物・家畜を当てる問題が 2025・2026 の 2 年連続で出ました(北海道 79.7% など上位県の数字が手がかりになります)。
- 国語: 50 分・100 点。小問は 18〜25 で、2 つの長文をていねいに読む時間が取れる設計です。算数・理科・社会に比べると時間の圧はやや弱くなります。漢字は大問 2 の末尾に 5 問で、読みではなくカタカナを漢字に直す形が 3 年とも共通です。作文・意見文は精読した 3 年にはありません。選択肢は 4 つ(ア〜エ)が基本で、接続語の空欄だけ 6 つ(ア〜カ)になる年があります。
8 節. 学年別ロードマップ(小 4 から始めるなら)
| 段 | 何をやるか |
|---|---|
| 小 4(土台) | ①計算の正確さ — 整数・小数・分数の四則と、□を含む逆算。東京純心女子は大問 1 が 16 年間ずっと計算 8 問なので、ここが最終的にいちばん効きます。②漢字 — カタカナを漢字に直す形に早くから慣れる(送り仮名込み)。ただし国語は 2019 年度以降の資料が無いので、直近の形は市販の過去問集で確かめてください(→ 10 節 資料の限界)。③図形の入口 — 角度、円とおうぎ形の面積、立体の体積。大問 2 の末尾 3 問がここです。④身のまわりの理科 — 植物を育てる、月を見る、ろうそくや鏡を触る。この学校の理科は身近な題材から入ります。⑤地図と日本 — 都道府県、県庁所在地、地図記号。時間計測はまだしなくてかまいません |
| 小 5(幅) | 全分野をひととおり学び終える年です。1 週間の枠は「平日 15 分×5 + 週末 60 分」を基本形にし、次の順で割り付けます。平日 15 分は算数の一行題を 1 単元 5 問ずつ、食塩水 → 平均算 → 割合と比 → つるかめ算(個数を合計から逆算・受験用教材の単元)/過不足算(受験用教材の単元)→ 仕事算 → 速さ → 数の性質 → 場合の数 の 8 単元を一巡し、そのあと規則性・数列に厚めの時間を取ります。国語はこの枠で、説明的な文章を読む習慣と抜き出しの手順を並行して。週末 60 分は理科と社会を交互に。理科は 4 分野それぞれの主要単元を漏らさず(生物なら植物のつくり・花と受粉・こん虫・人体、地学なら月・地層・気象・星、化学なら溶解度・気体・燃焼・状態変化、物理ならてこ・光・電気・ばね)、社会は 47 都道府県と通史を一巡し、グラフ・地図・雨温図を読む練習をここから始めます |
| 小 6(仕上げ) | 上の「今からやるなら」8 項目。夏以降は同じ座席を縦に並べて解く演習と年度通しの時間計測を半々で。この学校は座席が固定されているので「算数の大問 1 だけを 10 年分」「理科の大問 2 だけを 10 年分」という縦の解き方が効きます。同時に、理科・社会を 50 分続けて解く通し演習を繰り返して配分を体に入れます |
この学校は小 4 から始めるとどこで差がつくか。 差がつくのは、小 4 から積む計算の速さ・正確さと、小 5 での全分野の一巡の 2 点です。算数は 50 分で 25 問、うち 18 問が計算と一行題という設計なので、前半を何分で抜けるかがそのまま後半に残る時間になります。ここは小 4・小 5 で積んだ量がそのまま出ます。一方、記述・作文の重い学校ではない(算数は記述ゼロ、社会の記述は 3 年で 1 問、理科は 0〜1 問)ので、長い文章を書く訓練に早くから多くを割く必要は、この学校に限れば薄いところです。その代わり、理科の 4 分野と社会の 3 分野を空白なく埋めるという広さが効きます。分野を捨てられない設計なので、小 5 での全分野の一巡を飛ばすと小 6 で取り返しにくくなります。
9 節. この学校と併願するなら(勉強が転用できるか、の観点だけ)
観点は「同じ形式・同じ頻出単元・同じ問い方なら過去問演習が二重に効くか」だけです。男女別学・共学の区別、入試日程の重なり、難易度・偏差値帯、通学圏は扱いません(男女・日程の注記は自動集計の表をそのまま写しています)。数字は科目ごとの出題構造の近さ(0〜100)で、同じ問題が出るという意味ではありません。本校の国語は 2018 年度以前の資料で計算されているため、国語の近さは参考程度に見てください。
- 新島学園中学校(群馬県・共学)— 算数・国語が近く(理科・社会は計算対象外)、国語の 2 大問構成と抜き出しの比重が近いところが根拠です。
- 横須賀学院中学校(神奈川県・共学)— 算数・社会・理科が近く、社会の地理と歴史の枠がとくに近く、理科・社会をまとめて演習しやすいところが根拠です。
- 日本大学藤沢中学校(神奈川県・共学)— 算数が最も近く、算数の「計算+一行題」の枠がよく似ています。
8 校の一覧・記述量・注意は 併願候補ページ へ。
使い方の目安: 東京純心女子の柱である算数の「大問 1 計算 8 問+大問 2 一行題 10 問」を年度横断で潰す演習は、算数の近さが 87〜94 の日本大学藤沢・八千代松陰・西武学園文理で流用しやすくなります。社会の地理(地図 1 枚から読む)と歴史は社会 86〜90 の鎌倉国際文理・横須賀学院・二松学舎大学附属柏・文教大学付属。国語の 2 大問・抜き出し中心の演習は国語 86 の新島学園が近いのですが、本校側の国語の資料が 2018 年度までなので、この数字だけを根拠に演習計画を立てないほうがよいところです。理科は近さ 72〜81 とやや離れており、理科の 4 分野を 1 題ずつという構成は他校で代用しにくいので、本校の過去問を古い年度まで遡って使うほうが確実です。
なお、この学校には国語・算数の 2 科だけで受けられる回(第 2 回・第 5 回・第 6 回、および第 1 回・第 3 回・第 4 回で 2 科を選んだ場合)があります。併願先が 4 科目校の場合、理科と社会はこれらの回の準備とは別に立てる必要があります。
10 節. 資料の限界
- 資料は 1 年・1 科目につき 1 冊のみで、入試回の表記が読み取れません。4 科がそろう構成から 4 科で受けられる回に相当すると考えられますが、第 1 回・第 3 回・第 4 回のどれかは特定できません。2 科(国語・算数)だけの回、適性検査の入試(適性検査Ⅰ・Ⅱ)、その他の入試の問題はこの資料に含まれず、それらの傾向についてはここでは何も言えません。適性検査の入試の対策には、このページはそのままは使えません。
- 国語は 2019 年度以降の問題文が資料にありません(著作権処理の関係で掲載されない年が多いためです)。資料のある年は 2010・2013・2014・2015・2016・2018 の 6 年で、本文中の国語の記述は 2015・2016・2018 の 3 年を原本で確認したものに限ります。直近 8 年の形式は市販の過去問集で確認してください。国語の出典(著者・作品)も同じ制約を受けます。
- 原本を通しで精読したのは各科目 3 年ぶん(算数・理科・社会が 2024〜2026、国語が 2015・2016・2018)に、理科 2014 年度を加えたものです。それより前の年について書いた回数・年度は、年度ごとの大問構成と単元の一覧から拾ったもの(構成だけ数えた年)で、設問文そのものは確認していません。「3 年連続」「3 年とも」と書いたものと、2014 年度と 2024 年度の理科の使い回しだけが、原本で確かめた反復です。
- どの科目も 2021 年度の資料が無く、理科は 2011 年度もありません。
- 転写データは画像からの読み取りで、式・数値・図の細部に読み落としがありえます。とくに算数の分数・小数、国語の傍線部の記号、理科の図番号の対応には揺れがあります。
- 算数・社会・国語は 2024〜2026 年度に大問の本数が変わった年があり(算数は 2023 年度に 5〜6 本から 4 本へ、社会は 2024 年度に 2〜3 本から 4 本へ)、「3 年連続」と書いた構成はいずれもその新しい形での 3 年です。それ以前の年度は違う形をしています。
- 試験時間・配点は 2027 年度の募集要項の値で、過去の年度が同じだったかは確認していません。設問ごとの配点はどの年度にも印刷されていません。
- 「毎年」「〜年連続」は原本または年度ごとの大問構成で反復を確認したものだけに使っています。「〜のように見える」と書いた箇所は題材からの推測で、出題意図を裏づける資料はありません。
- 難易度・偏差値・合格可能性・学校の理念・入試結果はこのページでは扱っていません。
資料の中で食い違っている点
- 算数の大問の本数が 4 本になった年について、この節では「算数は 2023 年度に 5〜6 本から 4 本へ」と書いていますが、5-1(算数)では「2023 年度までは大問 5〜6・小問 19〜22 が続いていたので、4 大問 25 小問という現在の形は 2024 年度からの 3 年ぶん」と書いており、変わった年度が 1 年ずれています。原本で精読しているのは 2024〜2026 の 3 年なので、確実に言えるのは「2024・2025・2026 の 3 年が大問 4・小問 25 である」ところまでです。
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数字はすべて出所つきで、換算や評価語は足していません(→ 方法論)。合格可能性・お子さんとの相性は扱いません。更新 2026-08-17。
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