東海大学付属高輪台高等学校中等部 の過去問分析

東海大学付属高輪台高等学校中等部の過去問を年度ごとに数えて、何が固定で何が毎年変わるか・よく出る単元・過去問の使い方をまとめたページです。

東海大学付属高輪台高等学校中等部 過去問分析(2010〜2025 年度・第 1 回相当・算数 13 年分ほか)

更新 2026-08-20。


1. この学校の基本情報

項目 内容
所在地 東京都港区高輪
男女 共学
入試回と日程・科目 第 1 回 2 月 1 日午前・4 科(国語・算数・理科・社会)/第 2 回 2 月 3 日午前・4 科/第 3 回 2 月 5 日午前・4 科
試験時間・配点 国語 50 分 100 点、算数 50 分 100 点、理科 30 分 50 点、社会 30 分 50 点の 300 点満点。第 1 回〜第 3 回とも同じ時間割です
集合・解散 集合 8:30(開門 7:30)・解散 12:15〜12:30 頃
面接 3 回とも面接はありません
校名の沿革 高等学校が 1990 年に東海大学付属高輪台高等学校となり、中等部は 2007 年の開校です

上の表は 2027 年度の募集要項による内容です。

いまの小 6 は 2027 年 2 月、小 5 は 2028 年、小 4 は 2029 年の入試を受けます。

この学校は東海大学の付属校が複数あるうちの、東京都港区にある中等部です。東海大学付属浦安高等学校中等部(千葉)・東海大学付属相模高等学校中等部(神奈川)とは別の学校で、このレポートは高輪台の問題冊子だけを見て書いています。近所にある高輪中学校とも別の学校です。


2. このページでわかること

このページは、どんな問題が出るか・家で何をやるかだけを扱います。難易度・偏差値・合格可能性・入試結果は扱いません(偏差値募集要項・入試結果)。

過去問そのものの回し方は 過去問の使い方、受験用語は 用語集 にまとめてあります。

以下、大問(問題の大きなかたまり)・小問(その中の一問)・一行題(数行で終わる短い文章題)・短答(語句や数値を短く答える形式)という言い方をします。


3. まず結論だけ(10 行)

結論

  1. 4 科目とも「大問の何番に何の種類の問題が来るか」が長年動いていません。座席(問題の置き場所)が固定で、中身は毎年作り直される、という組み合わせです。
  2. 算数は大問 4 題・小問 17〜19 問の枠が精読した 13 年すべてで同じで、大問 1 は計算 5 問、大問 2 は一行題 6 問、大問 3 と大問 4 は過程を書かせる問題です。理科は物理 → 化学 → 生物 → 地学が 11 年連続、社会は地理 → 歴史(年表) → 公民(前年のニュース)が 10 年連続です。
  3. 書かせるのは算数だけです。社会は精読した 14 年で説明を書かせる問題が 1 問も無く、理科も年 0〜2 問、国語も 0〜2 問でした。

家でやること 3 つ

  1. 算数の大問 1 (3) の工夫算を 9 年分、大問 2 (1) の食塩水を 7 年分、同じ座席だけを縦に並べて(同じ位置の問題だけを何年分もまとめて)解きます。
  2. 算数の大問 3・大問 4 を「答えを導く過程を書く」形で練習します。答えだけ出す練習では足りません。
  3. 社会の大問 2 の年表を 10 年分まとめて解き、雨温図と地形図の読図をセットで回します。

今週やる 1 つ

  1. 直近 2 年(2024・2025)の算数の大問 1 (3) と大問 2 (1) を解いて、「共通の数でくくる」工夫算と食塩水の操作が手から出てくる状態か確かめます。

注意

  1. 国語は 2017 年度以降の問題文が資料にありません(著作権処理の関係で掲載されない年が多いためです)。ここに書いた国語の話は 2016 年度までのものです(→ 13 節)。

4. 資料の状況

どの年をどこまで見たかを、3 つに分けて書きます。精読した年(設問文まで読んだ年)/構成だけ数えた年(大問の並び・小問の数だけを数えた年)/資料のある年(転写が存在する年)。転写=過去問の紙面を文字データに起こしたもの、です。この学校は資料のある年をすべて設問文まで精読しているので、精読した年と資料のある年が同じ数になり、構成だけ数えた年はありません。

科目 精読した年 構成だけ数えた年 資料のある年 資料が無い年度 判読の確度
算数 13 年(2010、2014〜2025) 0 年 13 年(2010、2014〜2025) 2011〜2013 高。ただし 2015・2022・2023 は図がぼやけている冊子で、図の細部(長さの表記など)は読み取れない箇所があります
理科 15 年(2010、2012〜2025) 0 年 15 年(2010、2012〜2025) 2011 高。2012・2013・2015・2018・2022・2023・2025 は図がぼやけています
社会 14 年(2010、2013〜2025) 0 年 14 年(2010、2013〜2025) 2011・2012 高。地形図・写真がぼやけている年が多く(2014〜2017・2020〜2022・2024・2025)、地図の細部までは追えません
国語 5 年(2010・2011・2014・2015・2016) 0 年 5 年(2010・2011・2014・2015・2016) 2017 年度以降は資料に無い(著作権処理の関係で掲載されない年が多い) 中。2015 は漢字の設問の中に後続の設問文がまるごと入り込んでいる転写があり、設問の区切りが読みにくくなっています

5. 一番大きな結論

この学校は、4 科目とも「大問の何番に何の種類の問題が来るか」が長年動いていません。 ただし同じ問題が出るわけではなく、中身は毎年作り直されています。座席(問題の置き場所。どの位置に何の種類が来るか)が固定で、中身が入れ替わる、という組み合わせです。

座席の固定を数字で挙げると次のとおりです。

したがって過去問の使い方は「時間の使い方を身につける」と「単元の解き方を習得する」の 2 つが中心になります。「出る問題を覚える」に近いのは、算数の大問 1 (3) の工夫算・大問 2 (1) の食塩水、社会の雨温図と地形図の読図、社会の年表という限られた枠だけです。この 4 つは何をやるかが決まっているので、そこだけは過去問を縦に並べて(同じ位置の問題だけを何年分もまとめて)解く時間をかける価値があります。

もうひとつ、この学校を特徴づけるのが科目ごとの答え方のちがいです。算数の大問 3・4 は過程を書かせるのに、社会は精読した 14 年で説明を書かせる問題が 1 問も無く、理科も年 0〜2 問、国語も 0〜2 問でした。つまり「書かせる」のは算数だけで、他の 3 科目は記号選択と短い語句が中心という、はっきりした役割分担があります。


6. この学校らしさが出る場所

過去問でしか掴めない題材の色を挙げます。


7. 今からやるなら(優先順)

想定している学年: 受験学年(小 6)の、過去問演習に入っている段階を前提にしています。小 5 以前の方は、この節を「最終的にここへ向かう」地図として読み、日々の学習は基礎(計算・図形・読解・漢字語彙・単元の一巡)を先に進めてください。学年別の入り方は 11 節に書きました。

各項目の根拠(年度と実例)は 8 節(科目別の詳細)を参照してください。先頭の [ ] は家での回し方の目安、末尾の(確認: 〜◯年度)は、その内容を原本で確認できている最後の年度です。

  1. [週末 60 分] 算数・大問 1 (3) の工夫算を 9 年分まとめて — 2017〜2025 のすべてに「共通の数でくくる」計算が入っています(2019 は 2019×18−25×18+6×18、2024 は 23×289−23×256+23×55、2025 は 285×76−285×49−285×25)。ここは確実に取る前提で組みます。(確認: 〜2025 年度)
  2. [週末 60 分] 算数・大問 2 (1) の食塩水を 7 年分縦に — 2019〜2025 の 7 年連続です。混ぜる・水を加える・食塩を加える・濃度から重さを出す、の 4 操作を全部通します。(確認: 〜2025 年度)
  3. [週末 60 分] 算数・大問 3 と大問 4 の「過程を書く」練習と、規則性の 2 系列比べ — 2014〜2025 の 12 年、この 2 題には必ず「解答欄には答えを導く過程を必ず記述すること」と書かれています。答えだけ出す練習では足りません。式を縦に並べ、何を求めた式かを一言添える形を毎回やります。あわせて 2024(ご石)と 2025(マッチ棒)で 2 年連続の「図 1 と図 2 の 2 つの並びを比べ、差が◯になるのは何番目か」を最優先で解きます。(確認: 〜2025 年度)
  4. [週末 60 分] 社会・大問 2 の年表を 10 年分 — 同じ形式で通史を 1 周する問題が 10 年ぶん揃っているので、まとめて解けば時代ごとの定番設問がほぼ出そろいます。(確認: 〜2025 年度)
  5. [週 1 回] 社会・雨温図と地形図 — 雨温図は精読した 14 年すべて、地形図は 2014〜2025 の 12 年連続で、どちらも大問 1 に入ります。地形図は「説明として誤っているものはどれか」で地図記号・施設・土地利用を確かめる形です(2023・2024・2025)。(確認: 〜2025 年度)
  6. [週 1 回] 社会・前年のニュースを新聞記事の形で読む — 大問 3 の素材は必ず前年の出来事で、そこから憲法・内閣・国会・選挙・経済へつながります。ニュースそのものより、記事に出てくる用語(GDP・インフレ・非核三原則・通常国会・与党)を説明できるようにしておきます。(確認: 〜2025 年度)
  7. [週末 60 分] 理科・化学の「水にとける」/物理の光/地学の気象 — 化学は溶解度と再結晶(2018・2021・2025)、水よう液の判別(2017・2019・2024)、燃焼(2015・2020・2022)で、表やグラフから「あと何 g とけるか」を出す計算は繰り返し出ています。物理の光は 2016・2020・2022・2024 の 4 回で、直進・反射・屈折・プリズムと、水中のものが浮かび上がって見える理由。地学の気象は 2020・2021・2023・2025 で、湿度・前線・雲・気温のグラフ読み取りに加え、標高差から気温を出すフェーン現象の計算(2023)まで。(確認: 〜2025 年度)
  8. [週末 60 分] 4 科目とも時間との勝負 — 理科は 30 分で 26 問、社会は 30 分で 30 問、国語は 50 分で 25〜30 問と、1 問あたり 1 分前後しかありません。年度通しで時間を計る演習を早めに入れます。とくに算数は記号選択がゼロで、すべて自分で答えを書くため、「選択肢から選べば当たるかも」が通用せず、計算の正確さがそのまま点になります。(確認: 〜2025 年度)

8. 科目別の詳細

まず 4 科目を横に並べて見ます。

科目 形式の固定度 中身の性格 時間をかける価値が大きいところ
算数(50 分・100 点) 大問 4・小問 17〜19 が 13 年不変。大問 1=計算 5 問、大問 2=一行題 6 問はどちらも「答えのみ」、大問 3・4 は過程を書く。記号選択ゼロ 同じ位置に同じ種類。ただし単元は毎年入れ替わる。工夫算・食塩水・図形の 3 枠だけは中身まで近い 大問 1 (3) の工夫算、大問 2 (1) の食塩水、大問 2 (4) の図形。大問 3・4 は「式と説明を書く」形での練習
理科(30 分・50 点) 大問 4・小問 18〜26。物理→化学→生物→地学の順が 11 年連続。記号選択が 35〜54%、説明記述は年 0〜2 問 分野の座席は固定、分野の中の単元は 3〜5 年で循環 化学の「水にとける」(溶解度・判別・燃焼)、物理の光、地学の気象。30 分で 26 問という速さ
社会(30 分・50 点) 大問 3・小問 30〜33。地理→歴史(年表)→公民(前年ニュース)が 10 年連続。説明記述は 14 年で 0 問、記号選択が 65〜81% 年表で通史を 1 周する構成が毎年。雨温図・地形図は毎年の定席 年表の大問を 10 年分。雨温図と地形図の読図。前年のニュース用語。30 分で 30 問という速さ
国語(50 分・100 点) 説明的文章 1 題+小説 1 題。精読した 5 年で小問 20〜32。記号選択が 53〜75%、記述は 0〜2 問 記号選択と抜き出しが柱。漢字は各大問に 5 問ずつまとめて 4 択の記号選択を速く正確に。字数指定つきの抜き出し。漢字の読みと書き取り。ただし 2017 年度以降の資料が無い

家での回し方は 7 節にまとめました。ここでは根拠になる年度と中身を書きます。

8-1. 算数(50 分・100 点・大問 4・小問 17〜19)

年度×大問の題材表

年度 大問 1(計算・答えのみ) 大問 2(一行題・答えのみ) 大問 3(過程を書く) 大問 4(過程を書く)
2014 5 問 6 問(数の性質・平均算・売買損益・和差算・流水算・円とおうぎ形) 最短経路の場合の数(縦 5 本×横 4 本の道) 点 P の移動と三角形の面積のグラフ
2015 5 問 6 問(逆算・年齢算・速さ・時計算・円とおうぎ形・数の性質) 平行線と線分の比(AD:DB=3:2) マッチ棒で正三角形を段に積む規則性
2016 5 問 6 問(つるかめ算・角度・仕事算・平均算・縮尺・食塩水) 約束記号(A☆B=A÷B の余り) 正方形の並びから数えあげ(数の性質)
2017 5 問 6 問(売買損益・場合の数・割合と比・数の性質・円とおうぎ形・ニュートン算) 白黒タイルを並べて正方形を作る規則性 平地と坂道の往復(速さ・登り 2 割遅く下り 2 割速い)
2018 5 問 6 問(規則性・流水算・食塩水・円とおうぎ形・集合・割合と比) 長方形の辺上を動く点 P と三角形の面積 直方体の容器の水量(図 1〜図 3)
2019 5 問 6 問(食塩水・売買損益・つるかめ算・場合の数・割合と比・円とおうぎ形) 円グラフの読み取り(小学生 250 人の好きな色) 群数列(第 1 群・第 2 群…)
2020 5 問 6 問(食塩水・割合と比・つるかめ算・回転体・流水算 2 問) 正方形の各辺の中点を結ぶ操作の繰り返し(面積) ガソリンと走行距離(車 A・車 B の割合)
2021 5 問 6 問(食塩水・仕事算・流水算・円とおうぎ形・場合の数 2 問) 432 の約数を小さい順に並べる(数の性質) 正方形 A が秒速 1cm で動く図形の移動
2022 5 問 6 問(食塩水・場合の数・つるかめ算・円とおうぎ形・売買損益 2 問) 4 つの部分を 4 色で塗り分ける場合の数 1 周 800m の池を回る弟と兄(速さ・周回)
2023 5 問 6 問(食塩水・速さ・規則性・円とおうぎ形・数の性質 2 問) 台形を側面にもつ容器の水(立体の体積・傾け) 立方体ブロックを 1 段ずつ増やす(表面積の規則性)
2024 5 問 6 問(食塩水・通過算・割合と比・円とおうぎ形・場合の数・仕事算) ご石を並べる規則性(図 1・図 2 の 2 系列) 都市のごみ収集量(割合と比・資料)
2025 5 問 6 問(食塩水・逆算・年齢算・回転体・場合の数・つるかめ算) 時計算(長針と短針) マッチ棒を並べる規則性(図 1・図 2 の 2 系列)

大問 1 の 5 枠(毎年ほぼ同じ並び)

位置 何が出るか 確認できた年
(1) 整数の四則(かっこを含む) 2010・2014〜2025 の 13 年すべて
(2) 分数の加減(3 項)ないし分数の乗除 2019〜2025 の 7 年は分数(2014〜2018 はここが整数・小数のかっこ計算)
(3) 分配法則でくくる工夫算 2017〜2025 の 9 年連続。2017 は 2017×29−29×29+12×29、2019 は 2019×18−25×18+6×18、2020 は 2020×12−33×12+13×12、2021 は 1.5×72+1.5×28、2022 は 12.4×9.8−2.4×9.8、2023 は 58×42.3−48×42.3、2024 は 23×289−23×256+23×55、2025 は 285×76−285×49−285×25
(4) 小数の四則(かっこ・わり算を含む) 2019〜2025 の 7 年
(5) 帯分数を含む乗除の混合 2019〜2025 の 7 年

(3) の工夫算はとくにはっきりしていて、9 年間ずっと「共通の数でくくれば暗算に近い形になる」作りです。2017・2019・2020 はその年の西暦をそのまま数字に使っています。

大問 2 の一行題プール

大問 3・大問 4 の性格


8-2. 理科(30 分・50 点・大問 4・小問 18〜26)

年度×大問の題材表

年度 大問 1(物理) 大問 2(化学) 大問 3(生物) 大問 4(地学) 小問数
2015 音の性質(空気中の音の速さ) スチールウールの燃焼 動物のスケッチの同定 地層のようす 20
2016 レンズ 中和(水酸化ナトリウム水溶液+塩酸) メダカの行動と産卵 火山・地震(本校の物理化学部の文章) 24
2017 磁石 7 本の試験管の水よう液の判別 こん虫 太陽系の天体 23
2018 モノコード(弦の振動) 水よう液ととけ方 こん虫 川の流れ(A〜C の地点) 18
2019 磁石 (ア)〜(カ) の水溶液の判別 蒸散(水と油を入れた試験管 A〜D) 1 日の太陽の動き 22
2020 ろうそくの燃焼(12cm・集気びん) ヒトの血液 水の惑星・地球(気象) 25
2021 磁石(N 極・S 極) 溶解度の表 ヘチマ 天気 24
2022 光の屈折(空気中からガラスへ) ものの燃え方 動物の生まれ方 火山のふん火 25
2023 かっ車・輪じく 物質の密度・浮き沈み 光合成と呼吸 フェーン現象と前線 26
2024 光の性質(直進・屈折・プリズム) 食塩水の蒸発と結晶 ヒトの血液と心臓 川の河口からの距離と高さ 26
2025 重力・ばね・しゃ面 溶解度(食塩とホウ酸) メダカとプランクトン 11 月の 2 日間の気温と湿度 26

分野の座席が完全に固定されている

大問 1=物理、大問 2=化学、大問 3=生物、大問 4=地学。この並びが 2015〜2025 の 11 年連続で崩れていません。 2014 年以前は大問 5 題で、時事的な話題や科学史(2014 は 2006 年の京都大学の話、2012 は代替エネルギー、2010 は東海大学の海洋調査実習船)を大問 1 に置く年がありましたが、2015 年に 4 題へ変わってからは順番が固まっています。座席が固定なので「大問 1 は物理」と決め打ちで解き始めてよく、得意分野から手を付ける作戦が立てやすくなります。

小問数も 2023・2024・2025 が 3 年連続で 26 問です。1 大問あたり 5〜7 問で、30 分で 26 問を解く設計になっています。

分野の中の単元は循環する

問い方の特徴

図の扱い

図に関わる小問の割合は年によって 17%〜97% と大きく振れます。2025 は 26 問中 18 問(69%)、2023 は 35%、2024 は 38%。表・グラフからの読み取り(2021 の溶解度表、2024 の河口からの距離と高さのグラフ、2025 の気温と湿度のグラフ)は近年ほぼ毎年あります。


8-3. 社会(30 分・50 点・大問 3・小問 30〜33)

年度×大問の題材表

年度 大問 1(地理) 大問 2(歴史・年表) 大問 3(公民+前年のニュース) 小問数
2016 地理の一問一答(10 問) 年表(12 問) 公民の一問一答(10 問) 32
2017 地理の一問一答(10 問) 年表(11 問) A・B の文章(12 問) 33
2018 東北地方・三陸海岸(10 問) 年表(11 問) 憲法施行 70 周年の記事ほか(11 問) 32
2019 潜伏キリシタン関連遺産の世界遺産登録(10 問) 年表・縄文から(11 問) 成人年齢 18 歳への改正民法ほか(10 問) 31
2020 百舌鳥・古市古墳群の世界遺産登録(10 問) 年表・縄文から明治(10 問) 第 25 回参議院選挙(12 問) 32
2021 日本の位置・国土範囲(11 問) 年表・縄文から(11 問) 首相の記者会見ほか 2 本(10 問) 32
2022 関東地方の工業と人口(11 問) 年表・縄文から(10 問) 東京都議選ほか 3 本(10 問) 31
2023 日本の領域・沖縄返還・阿蘇山(10 問) 年表・弥生から大正昭和(11 問) キーウ表記変更・消費税・参院選・円安(11 問) 32
2024 世界の人口・インドと中国(11 問) 年表・縄文から(10 問) G7 広島サミット・GDP・第 211 通常国会(10 問) 31
2025 北海道の気候・農業・世界遺産(10 問) 年表・旧石器から(10 問) 2023 年の GDP・衆議院・フランス・自由権(10 問) 30

3 つの座席が 10 年間動いていない

大問 1=地理、大問 2=歴史(年表を読む)、大問 3=公民(前年のニュース記事を読む)。この 3 題構成が 2016〜2025 の 10 年連続です。 小問はそれぞれ 10〜12 問で、合計 30〜33 問。2014・2015 は 4 大問でしたが、2016 年からは 3 題で固まっています。

毎年ほぼ必ず出るもの

頻出単元


8-4. 国語(50 分・100 点。2010・2011・2014・2015・2016 の 5 年のみ資料あり)

国語は 2017 年度以降の問題文が資料に無く(著作権処理の関係で掲載されない年が多いためです)、ここに書いたのは 2010〜2016 年度に限った話です。直近の形式は市販の過去問集で確認してください。 算数・理科・社会が 2025 年度まで揃っているのに対し、国語だけ 10 年近く古い情報になる点に注意してください。

年度×大問の題材表

年度 大問 1 大問 2 大問 3 小問数
2010 説明的文章(意思伝達の手段=書く・話す・しぐさ/リージャー・プロズナハン「しぐさの比較文化」) 小説(父と子と少年野球/重松清『卒業ホームラン』) 26
2011 説明的文章(血液の起源と原始の海/岸根卓郎『いのちと宇宙論』) 物語(長雨の村/三浦哲郎『ユタとふしぎな仲間たち』) 20
2014 随筆・説明(『万葉集』と大伴家持の因幡赴任/俵万智『言葉の虫がね』) 小説(駅伝部の後輩と桝井先輩/瀬尾まいこ『あと少し、もう少し』) 知識(文法・敬語・慣用句・同音異義語)4 問 32
2015 随筆(ランニングと小説執筆/角田光代「ネガティブ・ランニング」) 小説(蓮池の朝と佳乃おばさん/本田昌子「夏の朝」) 知識(慣用表現・熟語の構成・部首名)3 問 27
2016 随筆(夕立と空の青の変化) 物語(サイレンと「ねこ」/今江祥智『三月十三日の夜』) 30

精読した 5 年で共通していたこと

問われ方の中身


9. しばらく出ていない単元(復活の警戒)

精読した年(算数 13 年・理科 15 年・社会 14 年・国語 5 年)の範囲での話です。最終確認年度は、その単元を原本で最後に確認できた年度を指します。

科目 単元 出た年 最終確認年度 状況
算数 水量とグラフ(大問 3・4) 2018・2023 2023 年度 5 年周期。次が来る候補
算数 ニュートン算 2017 2017 年度 8 年空き。一行題の 1 枠なので戻りやすい
算数 集合(ベン図) 2018 2018 年度 7 年空き
算数 平均算 2014・2016 2016 年度 9 年空き
算数 和差算 2014 2014 年度 一行題の候補
算数 速さとグラフ(ダイヤグラム) 2010・2014 2014 年度 大問 3・4 の柱としては 11 年空き。速さ自体は 2022・2023 に出ている
理科 中和の計算 2016 2016 年度 9 年空き。化学の大問 2 でいちばん長く出ていない
理科 こん虫 2017・2018 2018 年度 7 年空き。生物の大問 3 の定番なので戻る候補
理科 太陽・月・星座(天体) 2017・2019 2019 年度 6 年空き。地学が気象に寄っているぶん手薄になりやすい
理科 音(モノコード・弦) 2015・2018 2018 年度 7 年空き
理科 地層・岩石 2015 2015 年度 10 年空き
理科 火山・地震 2016・2022 2022 年度 6 年周期なら 2028 前後だが、2022 から 3 年経っている
社会 裁判所・裁判員制度を柱に 2010 2010 年度 大問の柱としては 15 年空き。三権分立の一角なのに手薄
社会 地形図の縮尺計算 2010 2010 年度 15 年空き。地形図自体は 12 年連続なので、計算が加わる余地はある
社会 農業・畜産を大問 1 の主題に 2014 2014 年度 一問一答としては 2024・2025 にあるが、主題としては 11 年空き
社会 財政・税・社会保障を大問 3 の柱に 2013・2023 2023 年度 10 年周期。2023 に戻ってきたばかりだが、消費税・社会保障は毎年どこかに顔を出す
国語 知識問題の独立大問 2014・2015 2015 年度 2016 には無い。2017 年度以降は資料が無いので現状は不明

10. 形式面の注意

4 科目に共通すること

算数

理科

社会

国語


11. 学年別ロードマップ(小 4 から始めるなら)

この学校に向けて何をするか
小 4(土台) ①計算の正確さ — 整数・小数・分数の四則と、かっこのある式。この学校の算数は毎年 5 問の計算から始まるので、ここが最後まで効きます。とくに「共通の数でくくる」工夫の感覚は早く入れておくと 9 年連続の枠がそのまま得点になります。②漢字 — 読みと書きを混ぜて 5 問セットで解く形に慣れる。③図形の入口 — 角度、円とおうぎ形の面積。④身のまわりの理科 — 光、磁石、天気、メダカや植物の観察。⑤地図と日本 — 都道府県、地図記号、雨温図の見方。時間計測はまだしなくてかまいません
小 5(幅) 単元を一巡する年です。この学校は座席が固定でも中身は毎年入れ替わるので、全分野をひととおり学び終える小 5 の出来がそのまま効きます。 週の器は「平日 15 分×5 + 週末 60 分」を基本形にします。平日 15 分は算数の大問 2 の一行題プールを次の順に 1 単元ずつ回します。割合と比 → 食塩水 → つるかめ算(個数を合計から逆算・受験用教材の単元) → 場合の数 → 売買損益 → 流水算(川の流れと船の速さ・受験用教材の単元) → 仕事算(分担したときの日数を求める・受験用教材の単元) → 速さ → 数の性質 → 逆算(□にあてはまる数を求める計算) → 年齢算(受験用教材の単元) → 通過算(列車が橋を通る時間・受験用教材の単元) → 平均算(受験用教材の単元) → 時計算(長針と短針の作る角・受験用教材の単元)。週末 60 分は規則性・数列に厚めの時間を取ります(大問 3・4 でいちばん多い単元です)。理科は 4 分野それぞれの主要単元を漏らさず、社会は通史を 1 周し、地形図と雨温図を読む練習をここから始めます。国語は説明的文章と小説を交互に読む習慣と、慣用句・敬語・熟語の構成の一巡。ただし国語は 2017 年度以降の資料が無い(→ 13 節)ので、直近の形式は市販の過去問集で確かめてください
小 6(仕上げ) 上の「今からやるなら」8 項目です。夏以降は年度通しで時間を計る演習を軸にします。この学校は理科 30 分 26 問・社会 30 分 30 問と、時間切れが最大のリスクだからです。同時に「同じ座席を縦に並べて解く」演習を、算数の大問 1 (3)・大問 2 (1)(4)、社会の年表・雨温図・地形図の 5 か所に限って入れます。算数の大問 3・4 は過程を書いた答案を人に読んでもらい、式の意味が伝わるか確認します

この学校は小 4 から始めるとどこで差がつくか。 いちばん差がつくのは、小 4 から積む計算の速さ・正確さと、小 5 の単元の一巡の 2 点です。理由は 2 つあります。第一に、算数に記号選択が 1 問も無く、しかも大問 1・2 の 11 問は「答えのみ」で部分点の余地がないので、計算の精度がそのまま点差になります。第二に、座席は固定でも中身は毎年作り直されるため、「頻出単元だけ仕上げれば足りる」とはならず、小 5 で一巡した単元の幅がそのまま大問 2 の 6 問に効いてきます。逆に、難問を 1 問じっくり考える力に早くから時間をかけても、この学校では返りが小さくなります。小 6 では時間を計る演習に重心を置きたいので、そのための土台を小 4・小 5 で作っておく形になります。


12. この学校と併願するなら

観点は過去問演習が二重に効くかどうかだけです。難易度・偏差値帯・入試日程の重なり・通学圏・お子さんとの相性は、ここでは扱いません(別のページの領分です)。校名は自動集計で出した出題構造の近い上位 8 校からで、男女・日程の注記は候補表からそのまま写しています。

8 校の一覧・記述量・注意は 併願候補ページ へ。

使い方としては、理科と社会の演習量を稼ぎたいときにこれらの学校の過去問が効きます。逆に算数の「過程を書く」練習は、この学校の過去問でしかできません(候補の 8 校はいずれも算数の近さがそれほど高くありません)。大問 3・4 の答案作りだけは高輪台の過去問を直接使ってください。


13. 資料の限界

学校の公表資料との食い違い

学校の公表資料をまとめた側の注記には「全科目記述式」という記述がありますが、原本 47 冊を数えた結果は選択 531 問・短答 587 問・記述 29 問で、記述は全体のごく一部です。本文の記述はすべて原本にもとづいています。


東海大学付属高輪台高等学校中等部 のページ: 学校トップ / 偏差値 / 併願候補 / 募集要項・入試結果 / 用語集 / 過去問の使い方


数字はすべて出所つきで、換算や評価語は足していません(→ 方法論)。合格可能性・お子さんとの相性は扱いません。更新 2026-08-17。

東海大学付属高輪台高等学校中等部 のページ: 学校トップ / 偏差値(4 出所併記) / 過去問分析 / 併願候補 / 募集要項・入試結果 / 校風・理念

索引: 出題スタイル別 / 単元別 / 問い方別 / 同じ場所に同じ種類の問題 / 入試結果の公表状況 / 国語の出典 / 校風キーワード / 旧称 / 入試日程 ・ 共通: 過去問の使い方 / 用語集 / 資料の限界 / 方法論 / トップ