桐朋女子中学校 の過去問分析

桐朋女子中学校の過去問を年度ごとに数えて、何が固定で何が毎年変わるか・よく出る単元・過去問の使い方をまとめたページです。

桐朋女子中学校 過去問分析(2010〜2025 年度・資料に入っている 1 冊ずつ・算数 11 年分ほか)

更新 2026-08-20。


1. この学校の基本情報

項目 内容
所在地 東京都調布市
男女 女子校(高等学校音楽科のみ男女共学。普通科・中学校は女子です)
旧称 桐朋高等女学校(1947 年に改称)、桐朋高等女学校・桐朋第二中学校
入試回と日程・科目 A 入試 2 月 1 日午前 — 国語・算数(筆記)+口頭試問/英語 1 科 2 月 1 日午後 — 英語(筆記)+インタビュー/論理的思考力&発想力入試 2 月 2 日午前 — 記述の試験(言語分野・理数分野)/B 入試 2 月 2 日午後 — 2 科(国語・算数)または 4 科(国語・算数・社会・理科)
試験時間 A 入試: 国語 45 分・算数 45 分、口頭試問は準備 40 分+試問 15 分/英語 1 科: 筆記 45 分+インタビュー 10 分/論理的思考力&発想力入試: 言語分野 50 分・理数分野 50 分/B 入試: 国語 45 分・算数 45 分・社会 30 分・理科 30 分
配点 4 回とも募集要項に記載がありません
面接にあたるもの A 入試の口頭試問、英語 1 科のインタビューがあります

上の表は 2027 年度の募集要項による内容です。

いまの小 6 は 2027 年 2 月、小 5 は 2028 年、小 4 は 2029 年の入試を受けます。

桐朋中学校(国立市・男子校)とは別の学校です。


2. このページでわかること

このページは、どんな問題が出るか・家で何をやるかだけを扱います。難易度・偏差値・合格可能性・入試結果は扱いません(偏差値募集要項・入試結果)。

過去問そのものの回し方は 過去問の使い方、受験用語は 用語集 にまとめてあります。

以下、大問(問題の大きなかたまり)・小問(その中の一問)という言い方をします。

資料に入っているのは筆記の問題冊子だけです。過去問という形で練習できるのは筆記の部分だけで、A 入試の口頭試問と英語 1 科のインタビューはこの資料からは分かりません(→ 13 節)。


3. まず結論だけ(10 行)

結論

  1. 算数と国語は「大問の並びが 10 年以上動かない」学校で、理科と社会は「形は動くが、聞き方の姿勢が動かない」学校です。
  2. 算数は精読した年も構成だけ数えた年も含めた 11 年すべてで、大問 1 = 計算 4 問/大問 2 = □ にあてはまる数の小問集合/大問 3 か 4 = 速さ/大問 5 = 初めて見るルールを読み解く長い問題、という並びが崩れていません。
  3. 国語は 5 年すべてで、大問 1 = 漢字 20 問(書き取り 15・読み 5)/大問 2 = 説明文・随筆/大問 3 = 物語・評論。理科は「実験の結果から、考えられることを書きなさい」、社会は「あなたの考えを、資料を根拠に書きなさい」が名物です。

家でやること 3 つ

  1. 算数の計算 4 問を毎日、途中式つきで解きます。
  2. 国語の漢字 20 問を毎日、書き取り 15・読み 5 の配分で練習します。
  3. 理科の記述だけを 7 年分、社会の記述だけを 9 年分、それぞれ縦に解きます。

今週やる 1 つ

  1. 算数の大問 5 を 1 年分、時間を計らずに解きます。(1) を例にならって書き、規則を言葉にしてから (2) へ進めるかを確かめます。

注意

  1. この資料には複数の入試回の冊子が混ざっています。4 科目を 1 つの回の試験として横に並べて読むことはできません(→ 13 節)。

4. 資料の状況

転写=過去問の紙面を文字データに起こしたものです。以下では、設問文まで通して読んだ年を精読した年、大問の構成と単元だけを数えた年を構成だけ数えた年、その合計を資料のある年と呼び分けます。

科目 資料のある年度 資料のある年 精読した年 構成だけ数えた年 備考
算数 2010・2014〜2022・2025 11 6 5 大問 5 題・小問 16〜22 問。全年で構成が一致し、転写の確度は高い
理科 2015・2017〜2022 7 3 4 大問 3〜4 題・小問 18〜25 問。2016 年度と 2023 年度以降は資料に無い
社会 2012・2013・2015・2017〜2022 9 3 6 大問 2〜3 題・小問 16〜26 問。2017 年度は大問の切れ目が資料上まとまってしまっている
国語 2014・2015・2016・2018・2021 5 3 2 大問 3 題・小問 35〜44 問。2022 年度以降は問題文が資料に無い(著作権処理の関係で掲載されない年が多い)。2010 年度は大問の切れ目がずれているため使わなかった

5. 一番大きな結論

算数と国語は「大問の並びが 10 年以上動かない」学校で、理科と社会は「形は動くが、聞き方の姿勢が動かない」学校です。

したがってこの学校の過去問の使い方は、①同じ座席(問題の置き場所)を縦に解く(算数の大問 1・2・5、国語の漢字 20 問)、②その場で考えて書く練習をする(理科・社会の記述)の二つに集約されます。「出る問題を覚える」使い方はどの科目でも効きません。

科目横断の要点

科目 形式の固定度 中身の性格 最初に時間をかける価値があること
算数 非常に高い。大問 5 題・小問 16〜22 問・45 分・答えのみ(11 年不変) 大問 1・2 は確実に取る枠、大問 5 は初見のルールを読む枠。速さは 11 年皆勤 計算 4 問を途中式つきで+大問 5 の「ルールを読んで手を動かす」訓練
国語 非常に高い。大問 3 題・小問 35〜44 問・45 分(5 年不変) 漢字 20 問+説明文+物語。抜き出しと記述で 8 割 漢字 20 問と字数を守った記述(15〜50 字、まれに 80 字)
理科 中程度。大問 3〜4 題・小問 18〜25 問・30 分。大問 1 は生物が定位置 実験と観察から考えて書く。記述が 1〜4 割、グラフをかく設問が 4 年連続 「実験の結果から言えること」を 1〜2 文で書く練習と、表からグラフをかく作業
社会 中程度。大問 2〜3 題・小問 16〜26 問・30 分。歴史→地理→公民の順は不変 テーマ通史と地元(多摩・武蔵国)の地域史。提案・考案の記述が名物 「資料 → 気づいたこと → 自分の考え」を 2〜3 文で書く練習

4 科目を通じて共通するのは、「知っていることを答える」より「今読んだものから考えて書く」比重が高いことです。算数の大問 5 も、理科の「考えられることを書きなさい」も、社会の「あなたならどうするか」も、国語の「あなたはどちらの見方をするか」も、根は同じところにあります。


6. この学校らしさが出る場所(過去問でしか掴めない題材の色)

4 科目に共通して、「考えたことをことばにする」ことが問われているように見えます。校名を伏せて 4 科目の記述だけを並べても、同じ学校のものだとわかる程度に姿勢がそろっています。


7. 今からやるなら(4 科目統合の優先順)

想定学年は受験学年(小 6)の過去問演習期です。小 5 以前の読み方は 11 節(学年別ロードマップ)に分けて書きました。各項目の根拠は 8 節(科目別の詳細)を参照してください。

  1. [毎日 10 分] 算数の計算 4 問を途中式つきで。 2015 年度以降 9 年連続で「とちゅうの計算式も解答用紙に書きなさい」と指示があります。答えだけ書く癖がついていると、ここでそのまま失点します。分数と小数の混在、かっこの入れ子が深い形に慣れておきます。(確認: 〜2025 年度)
  2. [毎日 10 分] 国語の漢字 20 問。 書き取り 15・読み 5 の配分で、送り仮名つきの訓読み(養う・快く・営む・幼い・治める)を重点的に。漢字 20 問を 5〜7 分で終える練習をしておくと、45 分で 37 問という速度の中で読解に時間が回ります。(確認: 〜2021 年度)
  3. [週末 60 分] 算数の大問 2(小問集合)を過去問 11 年分だけ縦に解きます。割合・面積比・立体・売買・単位換算という、この学校が好む単元が一巡します。(確認: 〜2025 年度)
  4. [週 1 回] 算数の速さ。往復とすれ違い、引き返し、2 ルートの比較、グラフの空欄埋めの 4 つ。11 年皆勤の単元です。(確認: 〜2025 年度)
  5. [週末 60 分] 理科の記述だけを 7 年分縦に解き、あわせて表からグラフをかく作業を定規つきで(2017〜2020 の 4 年連続)。「実験の結果 →(だから)→ 言えること」の並べ方を、答えを覚えるのではなく手順として身につけます。知識ではなく本文の条件を根拠に書き、「〜から」「〜ので」で締めます。生物は大問 1 の指定席なので、発芽・光合成・花のつくり・人の呼吸・食物連鎖を実験と結びつけて復習し、気体と水溶液の判別は実験の手順(BTB・石灰水・においなど)ごとまとめます。(確認: 〜2022 年度)
  6. [週末 60 分] 社会の記述だけを 9 年分縦に解きます。「資料から読み取れること → 自分の考え → 理由」の 3 文で、「〜だから」「〜と考えられる」で締めます。あわせて、テーマ通史のノート(宗教・戦争・食・交通と旅・移民の 5 本を縄文から現代まで 1 枚に)、古代(縄文・弥生・古墳。9 年中 6 年で大問 1 の入口。地元題材も 2 回出ています。土偶・銅鐸・銅矛・前方後円墳は写真と用語をセットで)、東京・多摩・武蔵野の地域史(国分寺・国府・武蔵国、調布と多摩川、東京の坂と地形)、憲法と三権を条文レベルまで(平和主義は第何条か、憲法改正の手続き、地方公共団体の仕事)、図版・写真・表(教科書の写真ページを「これは何の資料か」と言えるまで)。(確認: 〜2022 年度)
  7. [週 1 回] 国語の字数指定つき記述。15 字・25 字・40 字・50 字の 4 段階で同じ内容を伸縮させます。句読点も 1 字と数える前提で。「解答らんに合うように」の条件つき記述は、文末を「〜こと。」「〜から。」「〜点。」で合わせます。説明文は生き物とことば、物語は同世代の女の子の心情という 2 本を意識して読み物を選び、「あなたはどう考えるか」を理由つきで 2〜3 文で書く練習もここに入れます。(確認: 〜2021 年度)
  8. [週末 60 分] 算数の大問 5 を別枠で。時間を計らず、(1) を例にならって書き、規則を言葉にしてから (2) へ進みます。ここは「解けるかどうか」より「読み方を知っているかどうか」で差がつきます。図や表に書き込ませる設問があるので、答案に途中の表を作る癖をつけておきます。(確認: 〜2025 年度)

8. 科目別の詳細

8-1. 算数(45 分・大問 5 題・小問 16〜22 問・答えのみ)

資料のある年 11 年(2010・2014〜2022・2025)。精読した年は 6 年(2016・2017・2018・2021・2022・2025)、構成だけ数えた年は 5 年です。

同じ場所に同じ種類の問題が出る(この学校で一番はっきりしている固定)

11 年すべてで、次の並びが崩れていません。

位置 中身 何年連続か
大問 1 計算 4 問(整数・小数・分数の四則混合) 11 年すべて(2010〜2025)。小問数も 4 問で一度も動かない
大問 2 「次の □ にあてはまる数を答えなさい」の小問集合 3〜5 問 11 年すべて。割合・図形・立体・売買・単位など、単元は毎年入れ替わる
大問 3 または 大問 4 速さ(グラフつきの年が半分) 11 年すべて。大問 3 に置かれた年が 7 回、大問 4 が 4 回
大問 5 初めて見るルール・しくみを読み解く長い問題(小問 3〜7 で最多) 11 年すべて

「同じ問題が出る」のではなく「同じ種類の問題が同じ場所に出る」という意味です。数値も設定も毎年作り直されており、11 年分を見比べても数値まで一致する再出題は見つかりませんでした。

なお、自動集計の一覧では大問 2 の単元が年ごとに「和差算」「平均算」「割合」と入れ替わって見えますが、これは小問集合の先頭の小問だけを拾った結果です。原本では 11 年とも大問 2 は「□ にあてはまる数」の小問集合で、位置は動いていません。

年度×大問の題材表(精読した 6 年)

年度 大問 1 大問 2 大問 3 大問 4 大問 5
2025 計算 4 小問集合 4(割合・差の分配・直角二等辺三角形の重なり・三角柱の容器) 速さ(弟が引き返し兄が追う) 図形の移動(円のまわりを円が転がる) 数の性質(2 けたの数を奇偶で ×・+ に変える自作ルール)
2022 計算 4 小問集合 4(平均点・三角形の面積比・4 けたの整数・円柱のくりぬき) 割合(1 年生の住所を都県別に・9 月の転入) 速さ(2 本の登山道 A・B の上り下り) 場合の数(ドッジボール大会のトーナメント表づくり)
2021 計算 4 小問集合 3(りんごとトマト・長方形の中の三角形・ソフトボール投げの比) 売買(コロッケとハムカツのポイント還元) 速さとグラフ(自転車+坂道の徒歩・図書館へ) 平均算(審査員 7 人の最高点と最低点を除く採点ルール)
2018 計算 4 小問集合 4(7 で割る商と余り・円とおうぎ形・帯グラフ・容器の水) 速さ(跳ねて進むロボット 2 台の追いかけ) 濃度(果汁 80% と 60% の飲み物を混ぜる) 平面図形(正方形を折り目で切り続ける・面積の規則)
2017 計算 4 小問集合 3(ジュースの分配・人口密度・時計算) 速さとグラフ(姉と妹・駅へ・ポストに寄る) 平面図形(ひし形の紙を重ねて並べる) 推理(クレジットカード番号のチェックのしくみ)
2016 計算 4 小問集合 4(ジュースの割合・土地の縮尺・半円柱・円グラフ) 図形の移動(二等辺三角形から紙テープを切り取る) 速さとグラフ(貨物船と遊覧船・C 島で荷降ろし) 推理(動物レースの順位当て・表に書き入れる)

頻出単元と周期(11 年分)

単元 出現 出方
四則計算(大問 1) 11/11 (1) 整数、(2)(3)(4) が小数・分数の混合。かっこの入れ子が深く、逆算(□ にあてはまる数を求める計算)は大問 1 には出ない
速さ 11/11 往復・追いかけ・引き返し・2 コースの比較。グラフの空欄を埋める形が 2016・2017・2021 ほか
平面図形の面積・面積比 8/11 ほとんどが大問 2 の小問集合の 1 問。大問として出た年は 2017・2018
立体図形の体積・表面積 6/11 2014・2015・2016・2018・2020・2022・2025。円柱のくりぬき・容器に入る水・展開図
規則性・数列 6/11 2010・2015・2017・2019・2020 ほか。大問 5 の主戦場
売買損益 6/11 2010・2014・2015 は 3 年連続で大問 4。2019・2020 は大問 2 の 1 問に、2021 は大問 3 に
割合と比 6/11 2016・2019・2020・2021・2022・2025
場合の数 4/11 2014・2015・2022 ほか。トーナメント・カードの並べ方
推理・論理 2/11 2016(動物レース)・2017(カード番号のしくみ)の 2 年連続。以後は出ていない
数の性質 4/11 2010・2014・2018・2025
濃度(食塩水・果汁) 2/11 2015(大問 2 の 1 問)・2018(大問 4)
縮尺・単位換算 3/11 2010・2014・2015・2016 と大問 2 に集中。2017 以降は出ていない
時計算 1/11 2017
水量とグラフ 1/11 2019(大問 3)

問い方のくせ

8-2. 理科(30 分・大問 3〜4 題・小問 18〜25 問。2015〜2022 の 7 年分)

資料のある年 7 年。精読した年は 2020・2021・2022 の 3 年、構成だけ数えた年は 2015・2017・2018・2019 の 4 年です。2016 年度と 2023 年度以降は資料にありません。

同じ場所に同じ種類の問題が出る

年度×大問の題材表

年度 大問 1 大問 2 大問 3 大問 4
2022 生物/田んぼの調査区画と食べる・食べられる関係(バッタを取り除いたら) 化学/ものが燃える 3 条件・消火のしくみ・化石燃料 地学/つゆ(梅雨前線と 4 都市の気温・降水量)
2021 生物/人の呼吸(はき出した息の実験・えら呼吸・金魚のふくろ) 物理/てこと荷物・モビールのつり合い 化学/炭酸カルシウムと塩酸(発生する二酸化炭素の重さ)
2020 生物・地学/がけのスケッチと化石・こん虫のからだ 物理/電熱線の発熱と LED 化学/オキシドールから出る酸素・脱酸素剤
2019 地学/3 市の気温のグラフ 化学/酸性とアルカリ性の中和(先生との会話) 生物/だ液のはたらき 物理/空気てっぽうと空気の圧縮
2018 生物/けんび鏡と花粉の観察 物理/電磁石とモーター(グラフをかく) 化学/食塩とミョウバンの溶解度・再結晶
2017 生物/光合成とオオカナダモの気ほう 物理/水を熱したときの温度変化と状態変化 地学/月の満ち欠けと見え方
2015 生物/インゲンマメの発芽条件(5 通りの比較) 物理/磁石と電磁石 化学/5 つの薬品びんの判別 地学/流水のはたらきと地形

頻出単元と周期(7 年分)

単元 出現年
植物・生態(発芽・光合成・花粉・食物連鎖) 2015・2017・2018・2019・2022 の 5 年
気体と水溶液(判別・中和・発生量・溶解度) 2015・2018・2019・2020・2021 の 5 年
電気・磁石 2015・2018・2020 の 3 年
気象 2019・2022 の 2 年
人体・動物 2020・2021 の 2 年
力(てこ・つり合い・浮力) 2021 の 1 年
月・天体 2017 の 1 年のみ
地層・化石・流水 2015・2017・2020 の 3 年

7 年では天体(月・星)が 2017 の 1 回だけで、他校に比べて薄いところです。逆に「実験の結果から言えることを書く」形の生物・化学が厚くなっています。

問い方のくせ

8-3. 社会(30 分・大問 2〜3 題・小問 16〜26 問。2012〜2022 の 9 年分)

資料のある年 9 年。精読した年は 2020・2021・2022 の 3 年、構成だけ数えた年は 2012・2013・2015・2017・2018・2019 の 6 年です。2014 年度・2016 年度と 2023 年度以降は問題冊子が資料にありません。

同じ場所に同じ種類の問題が出る

年度×大問のテーマ表

年度 大問 1 大問 2 大問 3
2022 歴史/桐子さんの「旅」カード①〜⑤(縄文〜現代の通史) 地理/桐子と朋子の会話・新幹線で行く日本各地 公民/移動の自由と日本国憲法・エネルギー・地方公共団体
2021 歴史/弥生の渡来人から江戸の伊能忠敬まで 地理・公民/北海道への移住と海外への出かせぎ・在日外国人
2020 歴史/武蔵国と多摩郡(本校のある調布のあたり)の古代・中世 歴史・地理・公民/「東京都年表」で江戸〜東京オリンピックまで
2019 歴史・地理/縄文〜奈良の食生活(果実・稲・魚) 歴史・公民/平安〜現在の食生活(お茶から始まる)
2018 歴史/戦争に関わる図版から(平安〜近代) 地理/桐子と朋子の会話・地形と農業 公民/選挙・国会・人口・税と社会保障
2017 東京都内の歴史的遺物・遺跡を調べた 10 枚のメモ(歴史+地理+公民が 1 題に)
2015 歴史/日本における宗教の歴史 地理/日本の川 公民/日本の裁判
2013 歴史/武蔵国と本校周辺の地域史 地理/地図と表から県を特定 公民/地方自治・選挙・三権
2012 歴史/遣唐使と大宝律令から 歴史・公民/明治の岩倉使節団から近現代へ

※ 2017 年度は資料上、大問が 1 つ(16 小問)としてまとめられています。原本では複数のまとまりに分かれている可能性が高く、この年は大問の数の集計には使っていません。

頻出テーマと周期(9 年分)

問い方のくせ

8-4. 国語(45 分・大問 3 題・小問 35〜44 問。2014〜2021 の 5 年分)

資料のある年 5 年。精読した年は 2016・2018・2021 の 3 年、構成だけ数えた年は 2014・2015 の 2 年です。2022 年度以降は問題文が資料にありません(著作権処理の関係で掲載されない年が多いためです)。ここに書いたのは 2014〜2021 年度に限った話で、直近の形式は市販の過去問集で確認してください。2010 年度の資料は大問の切れ目がずれた形で入っているため使いませんでした。

同じ場所に同じ種類の問題が出る

5 年(2014・2015・2016・2018・2021)すべてで、次の並びが崩れていません。

位置 中身 何年連続か
大問 1 漢字 20 問。①〜⑮ がカタカナ→漢字の書き取り、⑯〜⑳ が漢字の読み 5 年すべて。20 問という数も、書き取り 15・読み 5 の内訳も動いていない
大問 2 説明文・随筆の読解 8〜13 問 5 年すべて
大問 3 物語文・評論の読解 7〜11 問 5 年すべて

小問の合計は 35〜44 問で、4 科目の中でいちばん問題数が多くなっています。45 分で 37 問前後を処理する試験です。

年度×大問の題材表

年度 大問 1 大問 2 大問 3
2021 漢字 20(わなげ・幼い・夢中・同盟・満潮・許可 ほか) 随筆/花を育てることと人を育てること(教室の話が重なる) 評論/農業と自然のとらえ方(宇根豊『日本人にとって自然とは何か』ちくまプリマー新書)
2018 漢字 20(署名・慣習・本領・営む・内訳・四捨五入 ほか) 説明文/動物の「ことば」と人間の「ことば」(池上嘉彦『ふしぎなことば ことばのふしぎ』筑摩書房) 物語/運動会に出られない「わたし」とママ(中島たい子『がっかり行進曲』ちくまプリマー新書)
2016 漢字 20(異変・注射・修正・神秘・養う・恩師 ほか) 説明文/昔話の「むかしむかし」とくりかえしの力 物語/教室のドアの前で深呼吸する「わたし」と優希(蒼沼洋人『さくらいろの季節』ポプラ社)
2015 漢字 20(額・朗読・快く ほか) 説明文/サケの生態と食材としてのサケ 物語/公園で陸と出くわした夏(森絵都『クラスメイツ』偕成社)
2014 漢字 20(損得・私服・銭湯 ほか) 説明文/モグラのトンネルと冬ごし(川田伸一郎『モグラ博士のモグラの話』岩波ジュニア新書) 小説/手紙の形で進む物語(小手鞠るい『野菜畑で見る夢は』から「宿題」文春文庫)

出典は本文の末尾に書かれた表記をそのまま写しました。2021 年度の大問 2 は資料の著者名の表記が崩れているため、著者名は書いていません。

頻出と傾向(5 年分)


9. しばらく出ていない単元(復活の警戒)

科目 単元 最終確認年度 出方
算数 推理・論理 2017 2016(動物レース)・2017(カード番号のしくみ)の 2 年連続のあと出ていない。大問 5 の素材として戻る余地が大きい
算数 縮尺・単位換算 2016 大問 2 の 1 問として復活しやすい
算数 時計算 2017 2017 の 1 回のみ
算数 水量とグラフ 2019 2019 の 1 回のみ(大問 3)
算数 濃度 2018 2015(大問 2 の 1 問)・2018(大問 4)の 2 回
理科 月・天体 2017 7 年で 1 回のみ。理科の大問 3 に地学が入る年があるので、出るときは丸ごと 1 題になる
理科 力のつり合い(てこ・ばね・浮力) 2021 2021 の 1 回のみ
理科 こん虫・動物の分類 2021 2020・2021 に部分的に出たきり
社会 地方自治 2022 2013・2022 の 2 回。間が 9 年空いた実績がある
社会 雨温図 2022 2012・2018・2022 と 4 年おき
社会 地図と表から県を特定する形 2013 2022 の写真からの特定はその変形
社会 国際協力・ODA・ユニセフ 2021 2018・2019・2021 と散発
国語 季語・歳時記・短歌 2015 2014・2015 に語彙問題として出たきり
国語 資料のある 5 年では出ていない 大問としても小問としても見当たらない

10. 形式面の注意

配点はどの科目も非公開です(→ 4 節)。取れる問題から拾う戦い方になります。過去問という形で練習できるのは筆記の部分だけで、A 入試の口頭試問と英語 1 科のインタビューはこの資料の外です。

算数

国語

理科

社会


11. 学年別ロードマップ(小 4 から始めるなら)

小 4(土台) — 計算の正確さ、図形の基礎、読解、短い記述、漢字語彙の 5 本を普通に積みます。この学校に固有の準備としては、漢字の書き取りを 1 日 5 問、送り仮名つきで始めておくこと(大問 1 の 20 問がそのまま効きます)と、計算で途中式を書く習慣の 2 つだけでよいでしょう。時間計測はまだしません。

小 5(幅) — 全分野をひととおり学び終える時期です。週の器は「平日 15 分×5 + 週末 60 分」を基本形にして、次のように割り付けます。

小 6(仕上げ) — 7 節の 8 項目です。夏以降は「同じ座席(問題の置き場所)を縦に」(算数の大問 1・2・5、国語の漢字 20 問)と「年度通しで時間を計る」を交互に。算数は 45 分で 20 問、国語は 45 分で 37 問という速度に体を慣らします。理科・社会は 30 分に対して記述が 2〜9 問あるので、書く時間を残す配分の練習を過去問でやります。

この学校は小 4 から始めるとどこで差がつくか — 算数と国語の「同じ座席」が 10 年以上動いていないので、小 6 で反復に時間をかけた分がそのまま点に変わりやすい学校です。一方で理科・社会の記述と算数の大問 5 は、直前に詰めても伸びにくく、小 5 のうちに「読んで考えて書く」時間を取ったかどうかが効いてきます。小 4 から始める強みは、この小 5 の 1 年を書く練習に使える点にあります。


12. この学校と併願するなら(勉強が転用できるか、の観点だけ)

観点は過去問の勉強が二重に効くかどうかだけです。難易度・偏差値帯・入試日程の重なり・通学圏・お子さんとの相性は扱いません(別のページの領分)。下の並びは、科目ごとの出題構造の近さから自動集計で出した候補です。

8 校の一覧・記述量・注意は 併願候補ページ へ。

A 入試(国語・算数)や英語 1 科で受ける場合、併願先が 4 科目校であれば、理科・社会は本校の準備とは別に立てる必要があります。

この学校の対策がそのまま効きやすいのは、算数の「計算+小問集合+速さ+考えさせる大問」という組み立てが似ている学校です。逆に、記述をほとんど出さない学校を併願する場合、理科・社会の練習は転用しにくくなります。国語の漢字 20 問は、どの学校を受けるにしても無駄になりません。


13. 資料の限界

資料そのものに気づいた食い違い

本文ではその年・その大問を使わずに分析しました。


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数字はすべて出所つきで、換算や評価語は足していません(→ 方法論)。合格可能性・お子さんとの相性は扱いません。更新 2026-08-17。

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