桜蔭中学校 の過去問分析

桜蔭中学校の過去問を年度ごとに数えて、何が固定で何が毎年変わるか・よく出る単元・過去問の使い方をまとめたページです。

桜蔭中学校 過去問分析(2005〜2026 年度・一般入試(2 月 1 日)・22 年分)

更新 2026-08-20。


1. この学校の基本情報

項目 内容
所在地 東京都文京区
男女 女子校
入試回と日程・科目 一般入試 2026 年 2 月 1 日午前の 1 回のみ — 4 科(国語・算数・社会・理科)
試験時間 国語 50 分・算数 50 分・社会 30 分・理科 30 分
配点 国語 100 点・算数 100 点・社会 60 点・理科 60 点
面接 受験生の面接があります
旧称 桜蔭女学校(1924〜1926)、桜蔭高等女学校(1926〜1947)

上の表は 2026 年度の募集要項による内容です。入試は年 1 回だけで、複数回入試はありません。

いまの小 6 は 2027 年 2 月、小 5 は 2028 年、小 4 は 2029 年の入試を受けます。


2. このページでわかること

このページは、どんな問題が出るか・家で何をやるかだけを扱います。難易度・偏差値・合格可能性・入試結果は扱いません(偏差値募集要項・入試結果)。

過去問そのものの回し方は 過去問の使い方、受験用語は 用語集 にまとめてあります。

以下、大問(問題の大きなかたまり)・小問(その中の一問)という言い方をします。


3. まず結論だけ(10 行)

結論

  1. 桜蔭は形式が年ごとに動き、中身は毎年作り直される学校です。国語だけが形式を固定しています。
  2. 算数は大問数が 4〜6、小問数が 10〜27 と年で動き、大問 2 以降の単元も座席(問題の置き場所)が決まっていません。ただし図で状況が定義される小問が 6 割という性格は動きません。
  3. 国語は 2007 年以降ずっと 2 大問(論説・随筆+物語)で、小問 9〜12 のうち 6〜8 問が記述、字数指定はありません。

家でやること 3 つ

  1. 国語は、記述の書き方を身体に入れます(過去問の記述問だけを縦に解く)。
  2. 算数は、初見の設定を図から読み取って手を動かす練習と、単元の型の習得をします。
  3. 理科・社会は、時間の使い方と「穴埋め連鎖」「正誤の組合せ」という問い方に慣れます。

今週やる 1 つ

  1. 国語の記述を 1 問、字数指定が無い前提で「何を入れれば満点か」を自分で決めてから書いてみてください。

注意

  1. 過去問の使い方は「出る問題を覚える」ではありません。年度を通しで解く価値は、時間配分(特に算数 50 分と社会 30 分)を体感する点にあります。

4. 資料の状況

年の数え方を 3 つに分けて書きます。精読した年(設問文まで読んだ年)/構成だけ数えた年(大問・小問の数や単元の分類だけを見た年)/資料のある年(転写データが手元にある年)です。転写=過去問の紙面を文字データに起こしたものです。

科目 資料のある年 精読した年 構成だけ数えた年 備考
算数 2005〜2026(22 年) 2023・2024・2025・2026(4 年) 2005〜2022(18 年) 式と図が多く、転写に不鮮明な箇所がある年が多い(2025 大問 2 の導入文に「判読不能」の記載)。大問数・小問数の読み取りは可能
理科 2005〜2026(22 年) 2023・2024・2025・2026(4 年) 2005〜2022(18 年) 直近 3 年は転写の確度が高い。小問数は 17〜33 と年でぶれる
社会 2005〜2026(22 年) 2023・2024・2025・2026(4 年) 2005〜2022(18 年) 空欄語句を 1 つずつ数えるかどうかで小問数が変わる(2026 は 46 と数えた)
国語 2005、2007〜2026(21 年) 2023・2024・2025・2026(4 年) 2007〜2022(17 年) 2006 年度が欠落。2026 大問二は設問文の転写に重複らしき箇所がある

5. 一番大きな結論

桜蔭は「形式が年ごとに動き、中身は毎年作り直される」学校です。国語だけが形式を固定しています。

したがって過去問の使い方は「出る問題を覚える」ではありません。①国語は記述の書き方を身体に入れる、②算数は初見の設定を図から読み取って手を動かす練習と単元の型の習得、③理科・社会は時間の使い方と「穴埋め連鎖」「正誤の組合せ」という問い方への慣れ——この 3 つに近いものです。年度を通しで解く価値は、時間配分(特に算数 50 分と社会 30 分)を体感する点にあります。

科目ごとに競技が違うのがこの学校の顔です。国語は「読んで書く」一本、算数は「読んで図を描いて数える」、理科・社会は「長い文章から必要な数字と語句を素早く拾う」試験です。


6. この学校らしさが出る場所(過去問でしか掴めない題材の色)


7. 今からやるなら(4 科目統合の優先順)

想定している学年: 受験学年(小 6)の、過去問演習に入っている段階を前提に優先順を付けています。小 5 以前なら、この節は「最終的にここへ向かう」地図として読み、日々の学習は基礎(計算の正確さ・図形・読解・短い記述・漢字語彙)を先に進めてください。過去問を使った国語の記述演習・算数の初見設定の演習は小 6 の夏以降が目安です。学年別の入り方は 11 節に書きました。

各項目の根拠(年度と実例)は 8 節(科目別の詳細)を参照してください。先頭の [ ] は家での回し方の目安、末尾の(確認: 〜◯年度)は、その内容を原本で確認できている最後の年度です。

  1. [週末 60 分] 国語・記述の書き方を過去問の記述問だけで縦断 — 2023〜2026 の 4 年で記述 6〜8 問/年。問い方は「──線部②とはどういうことですか。説明しなさい」(2024 一 問三・2026 一 問三・問六)、「なぜですか。くわしく説明しなさい」(2023 二 問四・2024 一 問二)、「どのような思いで」「どのように受け止めたか」(2026 一 問五・二 問五)の 3 種に集約されます。字数指定が無いので「何を入れれば満点か」を自分で決める練習が要ります。(確認: 〜2026 年度)
  2. 「どういうことか」は本文の言い換え+具体、「なぜか」は原因+気持ちの動き、「どのような思い」は出来事+感情語で書きます。
  3. 「くわしく」「簡潔に」「具体的に」の語で分量を変える練習を。解答欄の 8 割を目安にします。
  4. 2 か所を統合する記述(2025 一 問五・2026 二 問二)は重点的に。
  5. 漢字は書き取り専門で毎日。送り仮名つき、大人語彙(2024「タテマエ」「ソヨウ」)を混ぜます。
  6. 現代の論説(弱さ・捨てる・言葉)と、大人が語る物語を多読します。
  7. 2006 年度と、転写に重複のある 2026 大問二は市販の過去問で確認してください。
  8. [週末 60 分] 算数・図で定義された立体を復元する — 正四面体→正八面体→正二十面体を画用紙とセロハンテープで組み立てる(2026 大問 2)、方眼上の色分け図形を軸を変えて回転させる(2026 大問 5)、立方体に円と長方形の穴を動かしてくり抜く(2023 大問 4)、直方体と円柱に糸を巻く(2025 大問 1 (2))。いずれも「見取り図→展開図→式」を自分で描く力が問われます。(確認: 〜2026 年度)
  9. 水量とグラフ(2024 大問 4)は 1 題で 12 空欄です。同じ作りの問題を 3 題ほど他校の過去問で補います。
  10. [週 1 回] 算数・場合の数の数え上げ — さいころ 2 個の素数ゲーム(2023 大問 3)、縦 7 マスの白黒の並べ方(2024 大問 1 (2))、ライト 7 個の点灯パターン(2025 大問 2 [A])、赤玉白玉の重さの平均(2025 大問 4)、25 の展示場の見学順(2026 大問 3)。4 年連続で大問 1 題以上あります。「条件を表に整理→小さい場合で数える→もれなく」の手順を固めます。(確認: 〜2026 年度)
  11. [毎日 10 分] 算数・大問 1 の「その年だけの設定」を読む練習と、速さを「経路の図」から解く — 3 人席と 2 人席で 47 人(2026)、日付を 8 桁の数にして奇数番目・偶数番目の和(2026)、4 で割った余りと 7 で割った余りの約束記号(2025)、歯車 4 つの回転数(2023)。単元名がつかない小問で、読解の速さが得点差になります。制限時間 3 分で読んで手を動かす練習を。速さは、長方形の周りに旗を立てる 2 人(2023 大問 2)、正方形の辺と対角線を組み合わせた経路(2025 大問 2 [B])、映画館へ歩いて走る往復(2025 大問 3)、一方通行の展示場の最短・最長(2026 大問 3)と、ダイヤグラムより「地図上の道順」で出ます。(確認: 〜2026 年度)
  12. [週 1 回] 社会・「文 a〜c の正誤の組合せ」を 3 文とも判定する — 2024 は大問 3 の 11 問中 9 問、2025 は 3 大問合わせて 11 問、2026 は 3 大問合わせて 9 問(大問 3 は 10 問中 5 問)がこの形です。2023 は 3 問と少なく、年で増減します。1 文の判定を誤ると 8 択が全滅するので、「正しい/誤り」を各文に必ず書き込む癖をつけます。(確認: 〜2026 年度)
  13. [週 1 回] 社会・前年の出来事を公民に翻訳し、記述を条件どおりに書く — 2024 年の大統領選挙・イギリス総選挙(2025 大問 3)、2025 年の年金改正法・原爆 80 年・国連(2026 大問 3)、2023 年のコロンビアの子ども発見・トルコ地震(2024 大問 1・2)。ニュースを「内閣・国会・裁判所・選挙・財政・国連のどこにつながるか」で仕分けします。記述は 20 字(2024 防風林の役割)・30 字(2026 スノーポールの役割)・50 字(2026 繊維産業の変化)・60 字(2023 武士の役割・2024 日露戦争の増税)・70 字(2025 女性労働者が多い理由)と字数指定のある問題と、指定なしで「〜にふれて」「図を参考にして」と条件がつく問題(2023 地下ダム・2025 コンテナ船・2026 アクアライン)が年 2〜3 問。「資料の読み取り+理由」を 1〜2 文で書く練習をします。(確認: 〜2026 年度)
  14. テーマ通史(食・税・女性・生活)で年表を自作し、原始〜昭和を 1 本でつなぎます。
  15. 地理は「江戸〜現代の生活史」の入口に慣れます(上水・街道・離島・観光)。雨温図・地図記号・時差計算は落とさないように。
  16. [週末 60 分] 理科・文章から数値を拾って比例計算する手順 — 食塩水から水を蒸発させて結晶が出るときの水分 %(2024 大問 1)、電気料金の差額(2025 大問 2)、回転鏡で光速を求める(2026 大問 3 問 4)、月が 1 日に公転する角度から次の満月まで(2026 大問 4)。(あ)〜(か)の穴埋め連鎖で、前の空欄を間違えると後ろも崩れる作りなので、途中の値をメモしながら進みます。(確認: 〜2026 年度)
  17. 穴埋め連鎖は 2026 大問 3・4、2025 大問 4 問 5、2024 大問 1 問 5 で練習します。
  18. 水溶液・気体の判別と % 計算(2023 大問 1・2024 大問 1・2025 大問 1・2026 大問 1)、天体の計算(自転と公転の角度・月の公転と満ち欠け)を 2026 大問 4・2023 大問 3 で。
  19. [週末 60 分] 理科・植物と気象の基礎 — 植物は 2024(植物工場の光の色)・2025(大豆と種子の呼吸)、気象は 2025(雲の種類と前線)で、22 年分の転写でも植物 9 回・気象 8 回と最も多い分野です。植物は光の色・種子の呼吸・花のつくり、気象は雲・前線・気温を押さえます。(確認: 〜2025 年度)

8. 科目別の詳細

まず 4 科目の見取り図です。

科目 形式の固定度 中身の性格 最優先で時間をかける価値があること
算数 低い。大問 4〜6・小問 10〜27・50 分。答えのみが基本だが、式を書かせる小問(2024 大問 4 サ・シ)や「考えられるものをすべて書く」小問(2023・2025・2026)が混じる 大問 1 の (1) 逆算のあとは、その年だけの設定(座席・運賃・日付・糸巻き)を読んで考える小問。大問 2 以降は立体・場合の数・速さ・水量が中心で座席は動く。図を前提にする小問が 6 割 図から状況を復元して手を動かす練習(立体の展開・回転体・積み木と水量)と、場合の数を数え上げる根気(2023〜2026 の 4 年連続で大問 1 題以上)
理科 中くらい。4 大問(3〜5)・小問 17〜33・30 分。選択 55%/短答(語句や数値を短く答える形式)41%/記述 4%(22 年分の転写) 分野順は毎年入れ替わる。各大問は長い導入文+実験や表→選択と数値穴埋め。生活の題材(塩づくり・植物工場・電気料金・和食の大豆・排気ガス)が入口 文章と表から数値を拾って比例計算する手順(食塩水の %・電気料金・光速の測定・月の公転角)と、植物・気象の基本
社会 高い。3 大問(地理→歴史→公民)・30 分。選択 60%/短答 26%/記述 9%(22 年分の転写) 導入文の空欄語句(漢字指定)+下線部の「文 a〜c の正誤の組合せ」+記述 1〜3 問。公民は前年の出来事から 正誤の組合せ問題を「3 文とも判定する」精度と、語句を漢字で書き切ること
国語 非常に高い。2 大問・小問 9〜12・50 分。記述 62%(22 年分の転写)、字数指定なし 論説・随筆 1 本(2 本立ての年も)+物語 1 本。設問は漢字 1 問+「どういうことか」「なぜか」「どのような思いか」の記述が 4〜5 問ずつ 字数指定のない記述を、本文の言葉を使って過不足なく書く型。選択と抜き出しの練習はほぼ要らない

8-1. 算数(50 分・大問 4〜5・小問 14〜27・答えのみ+一部「すべて書く」)

年度×大問の題材表(精読した 2023〜2026)

年度 大問 1(小問集合) 大問 2 大問 3 大問 4 大問 5
2026(5 大問 14 問) (1) 逆算 (2) 3 人席・2 人席/3 人席・7 人席の座り方 (3) 日付を 8 桁の数にした和の性質 正四面体・正八面体・正二十面体を画用紙で組み立てる(テープの数・のりしろ) 25 の展示場を一方通行で 5 つ回る最短・最長時間と選び方(速さ・場合の数) IC 運賃と切符運賃(税抜×1.1 の端数・大人と子ども) 方眼上の赤青黄の図形を 2 本の軸で回転させた体積(×3.14)
2025(4 大問 17 問) (1) 逆算 (2) 直方体と円柱に糸を最短で巻く (3) 4 で割った余り<n>・7 で割った余り[n]の約束記号 [A] ライト 7 個の点灯・色の場合の数 [B] 正方形の辺・対角線を組み合わせた経路の速さ 映画館へ徒歩→引き返し→母と出会う→走る(速さ・出会い) 赤玉白玉(101g/100g)を 4 個ずつ取り出す平均(場合の数・「すべて書く」記述 1 問)
2024(4 大問 27 問) (1) 逆算 2 問 (2) 縦 7 マスの白黒の並べ方(条件つき)(3) 正方形の折り紙を対角線で折る→広げた面積 青・黄・赤の絵の具を混ぜて立方体の 6 面を塗る(割合と比・最大個数) 正三角形が正方形の周りを転がる(図形の移動・点の軌跡) 水そう A・B・C とおもり D・E(水量とグラフ・空欄ア〜シ 12 個、サ・シは式も)
2023(4 大問 14 問) (1) 逆算 (2) 歯車 4 つの回転数(比例) (3) 216 人のアンケート 3 問(集合) 長方形の土地の周りに 10m おきに旗を立てる 2 人(規則性・速さ) さいころ 2 個で「素数」の得点ゲーム(場合の数・「すべて書く」) 立方体に円 A と長方形 B の穴を動かしてくり抜く体積(立体・速さ)

2005〜2022 は構成だけ数えた年で、転写データの単元分類だけを見ています。大問数は 2005〜2017 が 5〜6、2018〜2025 が 4、2026 が 5。大問 1 は 22 年を通じて「四則・逆算」から始まる小問集合で、その後ろの小問の単元は年で変わります。

頻出単元と周期

問い方の型


8-2. 理科(30 分・大問 4・小問 17〜33・記述 0〜2 問)

年度×大問の題材表(精読した 2023〜2026)

年度 大問 1 大問 2 大問 3 大問 4
2026(4 大問 17 問) 化学/排気ガスをペットボトルに集める実験→酸性雨(気体・水溶液) 生物/モンシロチョウのオスがメスを見分ける実験(紫外線・行動) 物理/光の反射(鏡を回すと反射光は何度ずれるか・回転鏡で光速を求める穴埋め) 地学/地球の自転と公転の角度→1 日の長さ、月の公転と満月の間隔(2025 年 9 月 8 日の月食から)
2025(4 大問 22 問) 化学/石灰水と炭酸水・石灰石・消石灰・生石灰(水溶液の判別) 物理/家電の消費電力と電気料金(W・Wh・LED に替えると何円安いか) 生物/和食の大豆製品→軟水・硬水→イネの花→種子の呼吸(酸素と二酸化炭素の比) 地学/雲の種類と前線・気温の変化(「大気の状態が不安定」の穴埋め)
2024(4 大問 27 問) 化学/砂糖と食塩の結晶・海水から塩を取る釜(溶解度・% 計算) 生物/植物工場のサニーレタスと LED の色(表の読み取り・気孔) 地学/雨上がりの運動場の水はけ・関東ローム・本郷台地・神田上水(地層・れきの大きさ) 物理/音の伝わり方(風船とビーズ・発射装置の球で振動を模型化)
2023(4 大問 33 問) 化学/塩酸とアルミニウム・水酸化ナトリウムの中和(グラフの形・濃度 %) 生物/セミの種類と鳴き声・成長順・光ファイバーの断線 地学/元旦・旧暦・七草・すばる・彦星・金星の見え方・ISS・太陽フレア(13 小問) 物理/台ばかり(ばね・歯車)と台車の運動(記録の表・ゴムひも)

2005〜2022 は構成だけ数えた年で、転写データの単元分類だけを見ています。大問数は 3〜5(4 が最頻)、分野の並び順は毎年違います。

頻出単元と周期

問い方の型


8-3. 社会(30 分・3 大問・記述 2〜3 問)

年度×大問の題材表(精読した 2023〜2026)

年度 大問 1(地理) 大問 2(歴史) 大問 3(公民)
2026(3 大問・空欄語句を含め 46 問) 「道」の役割: 五街道→国道 1 号→高速道路→アクアライン(雨温図・工業地帯の図・自動車生産・高速道路の表・記述 2) 「睡眠と寝具」で縄文〜1950 年代(三内丸山の花粉表・高松塚・長安・島原の史料・日清戦争の日付・輸入品グラフの記述) 問 1〜10 の独立小問: 年金改正法・介護保険・国民審査・被団協・核兵器・貿易・裁判・政治・選挙・国連
2025(3 大問・29 問) パリ五輪→観光資源→世界遺産→伝統的工芸品→観光公害→南海トラフ→貿易港(時差計算・地図記号・記述 1) 「歴史の教科書に女性が少ないのはなぜか」で通史(兵士・光明皇后・女房・北条政子・鉄砲・秀吉・大名・女性労働者の記述 70 字・職業婦人・選挙権・家電普及) 2024 年の英米選挙→大統領と内閣→予算・国会→地方交付税→国債(正誤組合せ 5 問)
2024(3 大問・20 問) 「桜蔭から徒歩 5 分の東京水道歴史館」で江戸の上水〜利根川水系(防風林の記述 20 字・河川の同定・家庭の水の使われ方・トルコ地震・下線部の語句) 2023 年 6 月コロンビアの子ども発見→南米の地理(大西洋・アフリカ・アマゾン・ブラジルの正誤) 「なぜ税を納めるのか」で公民と歴史をつなぐ(納税の義務・主権・国会→原始〜江戸の税・1904 年増税の記述 60 字・正誤組合せ 9 問)
2023(3 大問・29 問) 日本の島と離島振興(国境・領海・都道府県庁所在都市・特別措置法の記述・地下ダムの記述・漁業統計) ウクライナ侵攻→小麦の歴史で通史(弥生〜幕末〜第二次大戦・並べ替え・武士の役割の記述) 憲法記念日・三大原則・個人情報保護法・期日前投票・消費税・国連分担金(1〜5 の文の空欄+選択)

2005〜2022 は構成だけ数えた年で、転写データの単元分類だけを見ています。大問数は 3 が最頻(2 大問 2015・2019、4 大問 2011・2016・2017・2020、6 大問 2005)です。

頻出テーマと周期

問い方の型


8-4. 国語(50 分・2 大問・小問 9〜12・記述 6〜8 問)

年度×大問の題材表(精読した 2023〜2026)

年度 大問一(論説・随筆) 設問 大問二(物語) 設問
2026 対談: 本を断裁しない出版社と生ゴミの再利用(藤原辰史『九回裏の「捨てる」考』) 漢字 3・記述 4(どういうことか 3・どのような思い 1)・三文字以内の語句補充 1 貧困の同級生「イトケ」と卒業式の「一番キライだった」 語句の意味の選択 1・漢字二字の補充 1・記述 4(なぜ 2・どう受け止めたか 1・どういうことか 1)※問二と問四が同文で転写
2025 Ⅰ ゴミ箱ロボット(岡田美智男『弱いロボットから考える』)+Ⅱ「注文をまちがえる料理店」 四字熟語 1・語句選択 1・記述 3(どのように違うか・どういうことか・共通する考え)・記号選択 1 イザベラ・バードと通訳の鶴吉(植松三十里『イザベラ・バードと侍ボーイ』) 漢字 3・漢字一字の補充 1・記述 3(なぜ 2・どのようなことか 1)
2024 自分の気持ちを言葉にすることは自分への「暴力」でもある(言葉と感情) 漢字 4・記述 3(なぜ 2・どういうことか 1) ジーンズ職人の祖母「りょう」が孫「静」に語る神戸と「居場所」 漢字 3・語句の組合せ選択 1・記述 3(理由 2・気持ち 1)
2023 ラジオ番組の語り: SNS の誹謗中傷・カミュ『ペスト』・峯田和伸(高橋源一郎) 漢字 3・記述 4(何に怯えているか・なぜ・比ゆの内容・希望を感じる点) 「お姉ちゃん」と羽美が悪口の手紙を配ったおばさんに会いにいく 漢字 5・ひらがなの語群から選んで漢字に直す 1・記述 3(どういうことか・なぜ 2)

転写データでは 2007〜2026 のすべてが 2 大問です。小問は 5〜16 で、記述の割合は中央値 62%。

頻出と型

要素 精読した 4 年 備考
記述(内容説明「どういうことか」) 毎年 2〜3 問 「くわしく説明しなさい」「具体的に答えなさい」「簡潔に答えなさい」と、分量の指示が語で入る
記述(理由「なぜですか」) 毎年 2〜3 問 「〜をふまえて」「〜と対照的とはどういうことか」と条件がつく年(2024 二 問三・2025 一 問四・二 問三)
記述(心情「どのような思い・気持ち」) 年 1 問 2024 二 問四・2026 一 問五・二 問五
漢字の書き取り 毎年 大問一 問一 3〜5 問+大問二 1〜3 問 「送り仮名がある場合はそれも含めて」。大問二は「漢字一字/二字を考えて答えなさい」の補充が 2023・2025・2026
記号選択 年 0〜2 問 語句の組合せ(2024 二)、擬態語(2025 一)、語の意味(2026 二)
抜き出し 0 精読した 4 年でゼロ
語彙・四字熟語 年 0〜1 問 2023 二 問二(語群から選んで漢字に)、2025 一 問一(四字熟語)、2026 一 問四(三文字以内の語)
古文・漢文・文法 0

問い方の型


9. しばらく出ていない単元(復活の警戒)

転写データの単元分類による集計です。原本で読み直したのは 2023〜2026 のみです。最終確認年度は、その単元を資料の上で最後に確認できた年度を指します。

科目 単元 転写データ上の出題年 最終確認年度 状況
算数 水量とグラフ 2005・2006・2010・2014・2016・2017・2018・2021・2024 2024 年度 22 年で 9 回。2024 大問 4(3 つの水そうと 2 つのおもり・グラフの空欄 12 個)が最新
算数 円とおうぎ形の求積 2006・2009・2019 2019 年度 大問として 7 年空き。2026 大問 5 の回転体(×3.14)で円は戻っている
算数 食塩水 2011・2019 2019 年度 7 年空き
算数 時計算・流水算 2019・2022(時計)、2022(流水) 2022 年度 4 年空き
算数 図形の移動 2008・2014・2022・2024 2024 年度 2024 大問 3(正三角形が正方形の周りを転がる)が最新
理科 生態系・食物連鎖 2005・2007・2009・2011・2014・2015・2017 2017 年度 2017 を最後に 9 年空き。かつては 2〜3 年おき
理科 地層・岩石 2008・2013・2018・2024 2024 年度 5 年周期。2024(関東ロームと本郷台地)の直後で当面低め
理科 ふりこ・物体の運動 2007・2009・2017・2023 2023 年度 6〜8 年周期
理科 電流・電気回路 2011・2015・2019・2025 2025 年度 4 年周期がきれいに続く。次は 2029 前後だが単発小問は随時
理科 てこ・浮力 てこ 2008・2015・2020、浮力 2006・2008・2016 てこ 2020 年度・浮力 2016 年度 てこ 6 年、浮力 10 年空き。力学の計算は 2023 の台ばかり(ばね)以来
社会 地形図の読図(大問として) 2018 2018 年度 8 年空き。地図記号は 2025 大問 1 に小問で出た
社会 財政・税を最後の大問に 2011・2016 2025 年度 2024 は大問 3 が「税の歴史」で復活。2025 大問 3 も国債・地方交付税
社会 世界地理を大問 1 に 2005・2025 2025 年度 2024 大問 2(南米)、2025 大問 1(パリ)と直近で厚い

10. 形式面の注意

算数(50 分・100 点)

理科(30 分・60 点)

社会(30 分・60 点)

国語(50 分・100 点)


11. 学年別ロードマップ(小 4 から始める場合の順序)

何をするか この学校での意味
小 4(土台) 計算の正確さ(分数・小数の四則、□を求める逆算)、図形(立方体・展開図・回転体を実物で触る)、読解(物語と説明文を毎週 1 本ずつ)、短い記述(「なぜ」に 2 文で答える)、漢字語彙。算数は「表に整理して数える」遊び(さいころ・カード)を入れておく 大問 1 (1) の逆算は毎年 1 問。立体を「見取り図から展開図へ」自分で描く力は、ここで実物に触っておくと小 6 で効く。時間計測はまだしない
小 5(幅) 全分野をひととおり学び終えるのが本体。算数は立体(切断・回転体・積み木と水量)・場合の数・速さ・数の性質・規則性を一巡。理科は植物・気象・水溶液・電気・光・天体の基本と「表から比例を読む」練習。社会は地理(産業・地形・交通)・歴史通史・公民の骨格を漢字で書けるところまで。国語は「どういうことか」「なぜか」に本文の言葉で 3〜4 文で答える習慣 桜蔭はここが本体。同じ問題が出る学校ではないので、単元の抜けがそのまま失点になる。年度×大問の題材表(8 節)を「小 5 で一巡する単元リスト」として使う
小 6(仕上げ) 7 節の 8 項目。夏以降に過去問を「年度通しで時間を計る」(算数 50 分・社会 30 分の配分を体感)と、「国語の記述問だけを縦に」「算数の場合の数・立体だけを縦に」の 2 通りで使う 形式が年で動くので「同じ座席を縦に」は算数・理科では効かない。国語だけは 2 大問の座席が固定なので、大問一の記述・大問二の記述を年度をまたいで縦に解く

小 5 の 1 週間の枠は「平日 15 分×5 + 週末 60 分」を基本形にして、次の順に割り付けます。平日の 15 分は算数の単元一巡(立体→場合の数→速さ→数の性質→規則性の順)と社会の語句を漢字で書く練習に、週末の 60 分は理科の「表から比例を読む」練習と、国語の「どういうことか」「なぜか」を 3〜4 文で書く練習に充てます。ただし国語は 2006 年度の資料が無いので、その年の形式はこの分析からは分かりません(→13 節)。

この学校は小 4 から始めるとどこで差がつくか: 小 5 での全分野の一巡と、小 6 の「初見の設定を読んで図を描く」練習の量で差がつきます。算数は毎年設定を作り直すので、過去問の暗記は効かず、「読んだことのない問題を 50 分で処理した経験」の蓄積が物を言います。国語は小 4 から「本文の言葉で説明する」習慣を続けた子が、小 6 で字数指定のない記述に迷わなくなります。


12. この学校と併願するなら(勉強が転用できる学校)

観点は勉強が転用できるか(同じ形式・同じ頻出単元・同じ問い方なら過去問演習が二重に効く)だけです。男女別学・共学の区別、入試日程の重なり、難易度・偏差値帯、通学圏は扱いません(男女・日程の注記は併願候補ページのまま写しました)。候補は転写データからの自動集計で出した上位 8 校で、科目ごとの近さ(0〜100)を添えています。同じ問題が出るという意味ではありません。

8 校の一覧・記述量・注意は 併願候補ページ へ。

近さは、科目ごとの「大問数・小問数・記述/選択の比率・図表の比率・同じ位置の単元の一致・設問文の使い回し」の距離と、単元分布の類似を半分ずつ合成し、2 科目以上で平均したものです。桜蔭の国語(記述 6 割・2 大問固定)は転写データのある学校の中でも際立っており、国語の演習まで転用できる候補は少ないのが実情です。国語は他校ではなく、桜蔭自身の過去問を縦に解く方が効きます。


13. 資料の限界

資料の中の食い違い


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数字はすべて出所つきで、換算や評価語は足していません(→ 方法論)。合格可能性・お子さんとの相性は扱いません。更新 2026-08-17。

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