関東中学受験データasmon.ai/kanto — 265校・出所つき保存した学校

桜蔭中学校の過去問分析

女子私立東京都文京区

重要結論

  1. 桜蔭は形式が年ごとに動き、中身は毎年作り直される学校です。国語だけが形式を固定しています。
  2. 算数は大問数が 4〜6、小問数が 10〜27 と年で動き、大問 2 以降の単元も出題位置(大問の番号と順番)が決まっていません。ただし図で状況が定義される小問が 6 割という性格は動きません。
  3. 国語は 2007 年以降ずっと 2 大問(論説・随筆+物語)で、小問 9〜12 のうち 6〜8 問が記述、字数指定はありません。

今週やること

  1. 国語の記述を 1 問、字数指定が無い前提で「何を入れれば満点か」を自分で決めてから書いてみてください。
  2. 国語は、記述の書き方を身体に入れます(過去問の記述問だけを年度を変えて続けて解く)。
  3. 算数は、初見の設定を図から読み取って手を動かす練習と、単元の型の習得をします。

分析年度: 2005〜2026 年度
入試回: 一般入試(2 月 1 日)
資料の範囲: 22 年分
原本確認範囲(精読した年): 算数 4 年・理科 4 年・社会 4 年・国語 4 年
制約: 過去問の使い方は「出る問題を覚える」ではありません。年度を通しで解く価値は、時間配分(特に算数 50 分と社会 30 分)を体感する点にあります。

詳しい根拠を見る
  1. 大問数の変化点
  2. 1. この学校の基本情報
  3. 2. このページでわかること
  4. 3. まず結論だけ(10 行)
  5. 4. 資料の状況
  6. 5. 一番大きな結論
  7. 6. この学校らしさが出る場所(過去問でしか掴めない題材の色)
  8. 7. 今からやるなら(4 科目統合の優先順)
  9. 8. 科目別の詳細
  10. 9. しばらく出ていない単元(復活の警戒)
  11. 10. 形式面の注意
  12. 11. 学年別ロードマップ(小 4 から始める場合の順序)
  13. 12. この学校と出題構造が近い学校
  14. 13. 資料の限界

大問数の変化点

  • 国語: 2 題(2007 年度から、大問数を数えられた資料 17 冊すべて・数えられなかった年 2010・2011・2014。最新の資料は 2026 年度)。前回の変化: 2005 → 2007 の間に 1 題 → 2 題(間の年は大問数を数えられていない)。変化の履歴: 1 回: 2007
  • 理科: 4 題(2018 年度から、大問数を数えられた資料 7 冊すべて・数えられなかった年 2020・2023。最新の資料は 2026 年度)。前回の変化: 2017 → 2018 の間に 5 題 → 4 題。変化の履歴: 4 回: 2009・2011・2016・2018(間隔 2・5・2)。前回の変化のときの分野の並び: 物理|生物|地学|分野横断|化学 → 物理|物理|地学|生物
  • 社会: 3 題(2021 年度から、大問数を数えられた資料 5 冊すべて・数えられなかった年 2025。最新の資料は 2026 年度)。前回の変化: 2019 → 2021 の間に 2 題 → 3 題(間の年は大問数を数えられていない)。変化の履歴: 7 回(直近 2018・2019・2021・間隔 1・2)。前回の変化のときの分野の並び: 歴史-近世|公民-憲法・政治 → 地理-産業|歴史-古代〜中世|公民-憲法・政治

変化の間隔は過去の事実で、次の変化の時期を示すものではありません。全校の一覧は 出題の型の変化点。

更新 2026-08-20。


1. この学校の基本情報

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項目 内容
所在地 東京都文京区
男女 女子校
入試回と日程・科目 一般入試 2026 年 2 月 1 日午前の 1 回のみ — 4 科(国語・算数・社会・理科)
試験時間 国語 50 分・算数 50 分・社会 30 分・理科 30 分
配点 国語 100 点・算数 100 点・社会 60 点・理科 60 点
面接 受験生の面接があります
旧称 桜蔭女学校(1924〜1926)、桜蔭高等女学校(1926〜1947)

上の表は 2026 年度の募集要項による内容です。入試は年 1 回だけで、複数回入試はありません。

いまの小 6 は 2027 年 2 月、小 5 は 2028 年、小 4 は 2029 年の入試を受けます。


2. このページでわかること

このページは、どんな問題が出るか・家で何をやるかだけを扱います。難易度・偏差値・合格可能性・入試結果は扱いません(偏差値 / 募集要項・入試結果)。

過去問そのものの回し方は 過去問の使い方、受験用語は 用語集 にまとめてあります。

以下、大問(問題の大きなかたまり)・小問(その中の一問)という言い方をします。


3. まず結論だけ(10 行)

「3. まず結論だけ(10 行)」を開く(上の要約と同じ内容です)

結論

  1. 桜蔭は形式が年ごとに動き、中身は毎年作り直される学校です。国語だけが形式を固定しています。
  2. 算数は大問数が 4〜6、小問数が 10〜27 と年で動き、大問 2 以降の単元も出題位置(大問の番号と順番)が決まっていません。ただし図で状況が定義される小問が 6 割という性格は動きません。
  3. 国語は 2007 年以降ずっと 2 大問(論説・随筆+物語)で、小問 9〜12 のうち 6〜8 問が記述、字数指定はありません。

家でやること 3 つ

  1. 国語は、記述の書き方を身体に入れます(過去問の記述問だけを年度を変えて続けて解く)。
  2. 算数は、初見の設定を図から読み取って手を動かす練習と、単元の型の習得をします。
  3. 理科・社会は、時間の使い方と「穴埋め連鎖」「正誤の組合せ」という問い方に慣れます。

今週やる 1 つ

  1. 国語の記述を 1 問、字数指定が無い前提で「何を入れれば満点か」を自分で決めてから書いてみてください。

注意

  1. 過去問の使い方は「出る問題を覚える」ではありません。年度を通しで解く価値は、時間配分(特に算数 50 分と社会 30 分)を体感する点にあります。

4. 資料の状況

年の数え方を 3 つに分けて書きます。精読した年(設問文まで読んだ年)/構成だけ数えた年(大問・小問の数や単元の分類だけを見た年)/資料のある年(転写データが手元にある年)です。転写=過去問の紙面を文字データに起こしたものです。

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科目 資料のある年 精読した年 構成だけ数えた年 備考
算数 2005〜2026(22 年) 2023・2024・2025・2026(4 年) 2005〜2022(18 年) 式と図が多く、転写に不鮮明な箇所がある年が多い(2025 大問 2 の導入文に「判読不能」の記載)。大問数・小問数の読み取りは可能
理科 2005〜2026(22 年) 2023・2024・2025・2026(4 年) 2005〜2022(18 年) 直近 3 年は転写の確度が高い。小問数は 17〜33 と年でぶれる
社会 2005〜2026(22 年) 2023・2024・2025・2026(4 年) 2005〜2022(18 年) 空欄語句を 1 つずつ数えるかどうかで小問数が変わる(2026 は 46 と数えた)
国語 2005、2007〜2026(21 年) 2023・2024・2025・2026(4 年) 2007〜2022(17 年) 2006 年度が欠落。2026 大問二は設問文の転写に重複らしき箇所がある
  • 収録冊子の校名は全校・全冊で照合済みです(別校の冊子が混じっていた場合はこの節に明記しています)。
  • 入試は年 1 回(一般入試・2 月 1 日午前・4 科)です。試験時間は国語 50 分・算数 50 分・社会 30 分・理科 30 分、配点は国語 100 点・算数 100 点・社会 60 点・理科 60 点(2026 年度の募集要項の記載)。転写データは各年 1 冊ずつで、この 1 回に対応します。
  • 年度×大問の題材表と「同じ問い方」「同じ題材」の指摘は、精読した 2023〜2026 の 4 年分を根拠にしています。それ以前の年について書いた回数・周期は、転写データの単元分類を集計したもので、題材の細部は原本で確認していません。その旨を都度添えました。
  • 「毎年」「〜年連続」は、原本で 3 年以上の反復を確認したものだけに使いました。

5. 一番大きな結論

桜蔭は「形式が年ごとに動き、中身は毎年作り直される」学校です。国語だけが形式を固定しています。

  • 算数は大問数が 4〜6、小問数が 10〜27 と年で動きます(2023 は 4 大問 14 問、2024 は 4 大問 27 問、2025 は 4 大問 17 問、2026 は 5 大問 14 問)。大問 1 は「□にあてはまる数を答えなさい」の小問集合で、(1) の逆算(□にあてはまる数を求める計算)1 問のあとに「出題位置の並び」「日付を 8 桁の数にする」「糸を巻く」など、その年だけの設定を読んで考える小問が続きます。大問 2 以降の単元も出題位置が決まっておらず、同じ問題がそのまま再登場した例は精読した 4 年分では見つかりませんでした。ただし図で状況が定義される小問が 6 割(転写データで有図小問 59%、2025 は 17 問中 10 問、2026 は 14 問中 10 問)という性格は動きません。
  • 理科は 4 大問(22 年分の転写では 3〜5)で、分野の並び順が毎年違います(2023 化学→生物→地学→物理、2026 化学→生物→物理→地学)。各大問は長い導入文+実験や表→選択と数値の穴埋めで、記述は年 0〜2 問です。
  • 社会は 3 大問(地理→歴史→公民)の並びが精読した 4 年で共通し、大問 1 の地理と最後の公民は 22 年分の転写でもほぼ同じ出題位置にあります。ただし歴史の切り口(税・女性・睡眠・小麦)と地理の入口(水道・道・パリ五輪・離島)は毎年作り直され、公民には前年の出来事が必ず入ります。
  • 国語は 2007 年以降ずっと 2 大問(論説・随筆+物語)で、小問 9〜12 のうち 6〜8 問が「どういうことですか。説明しなさい」「なぜですか」の記述です。字数指定は無く、抜き出しも精読した 4 年ではゼロでした。

したがって過去問の使い方は「出る問題を覚える」ではありません。①国語は記述の書き方を身体に入れる、②算数は初見の設定を図から読み取って手を動かす練習と単元の型の習得、③理科・社会は時間の使い方と「穴埋め連鎖」「正誤の組合せ」という問い方への慣れ——この 3 つに近いものです。年度を通しで解く価値は、時間配分(特に算数 50 分と社会 30 分)を体感する点にあります。

科目ごとに競技が違うのがこの学校の顔です。国語は「読んで書く」一本、算数は「読んで図を描いて数える」、理科・社会は「長い文章から必要な数字と語句を素早く拾う」試験です。


6. この学校らしさが出る場所(過去問でしか掴めない題材の色)

  • 算数: 「作る・並べる・払う」生活の設定を数学にします。画用紙とセロハンテープで正多面体を組み立てて「テープは何か所」(2026 大問 2)、IC 運賃と切符運賃の消費税の端数(2026 大問 4)、3 人席と 2 人席の使い方(2026 大問 1)、絵の具を混ぜて立方体の面を塗る(2024 大問 2)、映画館にチケットを忘れて引き返す「桜さん」(2025 大問 3)、旗を立てる「花子さんと桜さん」(2023 大問 2)。設定を読み切る国語力を算数で測っているように見えます。
  • 理科: 台所と街の科学です。海水から塩を取る釜(2024 大問 1)、植物工場のサニーレタスと LED の色(2024 大問 2)、雨上がりの運動場の水はけと関東ローム(2024 大問 3・「桜蔭中学校のある本郷台地」と神田上水が問題文に登場)、家電の消費電力と電気料金(2025 大問 2)、和食の大豆製品と軟水・硬水(2025 大問 3)、排気ガスと酸性雨(2026 大問 1)、モンシロチョウのオスがメスを見分ける実験(2026 大問 2)。2023 大問 3 は「元旦・旧暦・七草・すばる・彦星・ISS・太陽フレア」を正月の題材で一つの大問にまとめています。
  • 社会: 導入文が読み物で、地元と女性史が入ります。「桜蔭中学校から歩いて 5 分の東京水道歴史館」から江戸の上水を語る(2024 大問 1)、歴史の教科書に女性が少ないのはなぜかから始めてジェンダーの視点で通史を読む(2025 大問 2: 光明皇后・女房・北条政子・職業婦人・女性の選挙権)、「昔の日本人はどんな寝具で眠ったか」で縄文〜1950 年代(2026 大問 2)、税はなぜ納めるのかで公民と歴史をつなぐ(2024 大問 3)。テーマ通史の切り口が毎年ユニークで、知識を「軸」で結び直せるかを見ています。
  • 国語: 「弱さ」「捨てる」「居場所」を扱う現代の文章です。ゴミ箱ロボットと「注文をまちがえる料理店」(2025 一)、本を断裁しない出版社と生ゴミの再利用(2026 一・対談形式)、SNS の誹謗中傷とカミュ『ペスト』(2023 一・ラジオ番組の語り)、ジーンズ職人の祖母と孫の「居場所」(2024 二)、貧困の同級生「イトケ」と卒業式(2026 二)、イザベラ・バードと通訳の少年(2025 二)。物語は子どもより大人・老人が語り手の年が多いです。

7. 今からやるなら(4 科目統合の優先順)

想定している学年: 受験学年(小 6)の、過去問演習に入っている段階を前提に優先順を付けています。小 5 以前なら、この節は「最終的にここへ向かう」地図として読み、日々の学習は基礎(計算の正確さ・図形・読解・短い記述・漢字語彙)を先に進めてください。過去問を使った国語の記述演習・算数の初見設定の演習は小 6 の夏以降が目安です。学年別の入り方は 11 節に書きました。

各項目の根拠(年度と実例)は 8 節(科目別の詳細)を参照してください。先頭の [ ] は家での回し方の目安、末尾の(確認: 〜◯年度)は、その内容を原本で確認できている最後の年度です。

  1. [週末 60 分] 国語・記述の書き方を過去問の記述問だけで縦断 — 2023〜2026 の 4 年で記述 6〜8 問/年。問い方は「──線部②とはどういうことですか。説明しなさい」(2024 一 問三・2026 一 問三・問六)、「なぜですか。くわしく説明しなさい」(2023 二 問四・2024 一 問二)、「どのような思いで」「どのように受け止めたか」(2026 一 問五・二 問五)の 3 種に集約されます。字数指定が無いので「何を入れれば満点か」を自分で決める練習が要ります。(確認: 〜2026 年度)
  2. 「どういうことか」は本文の言い換え+具体、「なぜか」は原因+気持ちの動き、「どのような思い」は出来事+感情語で書きます。
  3. 「くわしく」「簡潔に」「具体的に」の語で分量を変える練習を。解答欄の 8 割を目安にします。
  4. 2 か所を統合する記述(2025 一 問五・2026 二 問二)は重点的に。
  5. 漢字は書き取り専門で毎日。送り仮名つき、大人語彙(2024「タテマエ」「ソヨウ」)を混ぜます。
  6. 現代の論説(弱さ・捨てる・言葉)と、大人が語る物語を多読します。
  7. 2006 年度と、転写に重複のある 2026 大問二は市販の過去問で確認してください。
  8. [週末 60 分] 算数・図で定義された立体を復元する — 正四面体→正八面体→正二十面体を画用紙とセロハンテープで組み立てる(2026 大問 2)、方眼上の色分け図形を軸を変えて回転させる(2026 大問 5)、立方体に円と長方形の穴を動かしてくり抜く(2023 大問 4)、直方体と円柱に糸を巻く(2025 大問 1 (2))。いずれも「見取り図→展開図→式」を自分で描く力が問われます。(確認: 〜2026 年度)
  9. 水量とグラフ(2024 大問 4)は 1 題で 12 空欄です。同じ作りの問題を 3 題ほど他校の過去問で補います。
  10. [週 1 回] 算数・場合の数の数え上げ — さいころ 2 個の素数ゲーム(2023 大問 3)、縦 7 マスの白黒の並べ方(2024 大問 1 (2))、ライト 7 個の点灯パターン(2025 大問 2 [A])、赤玉白玉の重さの平均(2025 大問 4)、25 の展示場の見学順(2026 大問 3)。4 年連続で大問 1 題以上あります。「条件を表に整理→小さい場合で数える→もれなく」の手順を固めます。(確認: 〜2026 年度)
  11. [毎日 10 分] 算数・大問 1 の「その年だけの設定」を読む練習と、速さを「経路の図」から解く — 3 人席と 2 人席で 47 人(2026)、日付を 8 桁の数にして奇数番目・偶数番目の和(2026)、4 で割った余りと 7 で割った余りの約束記号(2025)、歯車 4 つの回転数(2023)。単元名がつかない小問で、読解の速さが得点差になります。制限時間 3 分で読んで手を動かす練習を。速さは、長方形の周りに旗を立てる 2 人(2023 大問 2)、正方形の辺と対角線を組み合わせた経路(2025 大問 2 [B])、映画館へ歩いて走る往復(2025 大問 3)、一方通行の展示場の最短・最長(2026 大問 3)と、ダイヤグラムより「地図上の道順」で出ます。(確認: 〜2026 年度)
  12. [週 1 回] 社会・「文 a〜c の正誤の組合せ」を 3 文とも判定する — 2024 は大問 3 の 11 問中 9 問、2025 は 3 大問合わせて 11 問、2026 は 3 大問合わせて 9 問(大問 3 は 10 問中 5 問)がこの形です。2023 は 3 問と少なく、年で増減します。1 文の判定を誤ると 8 択が全滅するので、「正しい/誤り」を各文に必ず書き込む癖をつけます。(確認: 〜2026 年度)
  13. [週 1 回] 社会・前年の出来事を公民に翻訳し、記述を条件どおりに書く — 2024 年の大統領選挙・イギリス総選挙(2025 大問 3)、2025 年の年金改正法・原爆 80 年・国連(2026 大問 3)、2023 年のコロンビアの子ども発見・トルコ地震(2024 大問 1・2)。ニュースを「内閣・国会・裁判所・選挙・財政・国連のどこにつながるか」で仕分けします。記述は 20 字(2024 防風林の役割)・30 字(2026 スノーポールの役割)・50 字(2026 繊維産業の変化)・60 字(2023 武士の役割・2024 日露戦争の増税)・70 字(2025 女性労働者が多い理由)と字数指定のある問題と、指定なしで「〜にふれて」「図を参考にして」と条件がつく問題(2023 地下ダム・2025 コンテナ船・2026 アクアライン)が年 2〜3 問。「資料の読み取り+理由」を 1〜2 文で書く練習をします。(確認: 〜2026 年度)
  14. テーマ通史(食・税・女性・生活)で年表を自作し、原始〜昭和を 1 本でつなぎます。
  15. 地理は「江戸〜現代の生活史」の入口に慣れます(上水・街道・離島・観光)。雨温図・地図記号・時差計算は落とさないように。
  16. [週末 60 分] 理科・文章から数値を拾って比例計算する手順 — 食塩水から水を蒸発させて結晶が出るときの水分 %(2024 大問 1)、電気料金の差額(2025 大問 2)、回転鏡で光速を求める(2026 大問 3 問 4)、月が 1 日に公転する角度から次の満月まで(2026 大問 4)。(あ)〜(か)の穴埋め連鎖で、前の空欄を間違えると後ろも崩れる作りなので、途中の値をメモしながら進みます。(確認: 〜2026 年度)
  17. 穴埋め連鎖は 2026 大問 3・4、2025 大問 4 問 5、2024 大問 1 問 5 で練習します。
  18. 水溶液・気体の判別と % 計算(2023 大問 1・2024 大問 1・2025 大問 1・2026 大問 1)、天体の計算(自転と公転の角度・月の公転と満ち欠け)を 2026 大問 4・2023 大問 3 で。
  19. [週末 60 分] 理科・植物と気象の基礎 — 植物は 2024(植物工場の光の色)・2025(大豆と種子の呼吸)、気象は 2025(雲の種類と前線)で、22 年分の転写でも植物 9 回・気象 8 回と最も多い分野です。植物は光の色・種子の呼吸・花のつくり、気象は雲・前線・気温を押さえます。(確認: 〜2025 年度)

8. 科目別の詳細

まず 4 科目の見取り図です。

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科目 形式の固定度 中身の性格 過去問で取り組む練習
算数 低い。大問 4〜6・小問 10〜27・50 分。答えのみが基本だが、式を書かせる小問(2024 大問 4 サ・シ)や「考えられるものをすべて書く」小問(2023・2025・2026)が混じる 大問 1 の (1) 逆算のあとは、その年だけの設定(出題位置・運賃・日付・糸巻き)を読んで考える小問。大問 2 以降は立体・場合の数・速さ・水量が中心で出題位置は動く。図を前提にする小問が 6 割 図から状況を復元して手を動かす練習(立体の展開・回転体・積み木と水量)と、場合の数を数え上げる根気(2023〜2026 の 4 年連続で大問 1 題以上)
理科 中くらい。4 大問(3〜5)・小問 17〜33・30 分。選択 55%/短答(語句や数値を短く答える形式)41%/記述 4%(22 年分の転写) 分野順は毎年入れ替わる。各大問は長い導入文+実験や表→選択と数値穴埋め。生活の題材(塩づくり・植物工場・電気料金・和食の大豆・排気ガス)が入口 文章と表から数値を拾って比例計算する手順(食塩水の %・電気料金・光速の測定・月の公転角)と、植物・気象の基本
社会 高い。3 大問(地理→歴史→公民)・30 分。選択 60%/短答 26%/記述 9%(22 年分の転写) 導入文の空欄語句(漢字指定)+下線部の「文 a〜c の正誤の組合せ」+記述 1〜3 問。公民は前年の出来事から 正誤の組合せ問題を「3 文とも判定する」精度と、語句を漢字で書き切ること
国語 非常に高い。2 大問・小問 9〜12・50 分。記述 62%(22 年分の転写)、字数指定なし 論説・随筆 1 本(2 本立ての年も)+物語 1 本。設問は漢字 1 問+「どういうことか」「なぜか」「どのような思いか」の記述が 4〜5 問ずつ 字数指定のない記述を、本文の言葉を使って過不足なく書く型。選択と抜き出しの練習はほぼ要らない

8-1. 算数(50 分・大問 4〜5・小問 14〜27・答えのみ+一部「すべて書く」)

年度×大問の題材表(精読した 2023〜2026)

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年度 大問 1(小問集合) 大問 2 大問 3 大問 4 大問 5
2026(5 大問 14 問) (1) 逆算 (2) 3 人席・2 人席/3 人席・7 人席の座り方 (3) 日付を 8 桁の数にした和の性質 正四面体・正八面体・正二十面体を画用紙で組み立てる(テープの数・のりしろ) 25 の展示場を一方通行で 5 つ回る最短・最長時間と選び方(速さ・場合の数) IC 運賃と切符運賃(税抜×1.1 の端数・大人と子ども) 方眼上の赤青黄の図形を 2 本の軸で回転させた体積(×3.14)
2025(4 大問 17 問) (1) 逆算 (2) 直方体と円柱に糸を最短で巻く (3) 4 で割った余り<n>・7 で割った余り[n]の約束記号 [A] ライト 7 個の点灯・色の場合の数 [B] 正方形の辺・対角線を組み合わせた経路の速さ 映画館へ徒歩→引き返し→母と出会う→走る(速さ・出会い) 赤玉白玉(101g/100g)を 4 個ずつ取り出す平均(場合の数・「すべて書く」記述 1 問) —
2024(4 大問 27 問) (1) 逆算 2 問 (2) 縦 7 マスの白黒の並べ方(条件つき)(3) 正方形の折り紙を対角線で折る→広げた面積 青・黄・赤の絵の具を混ぜて立方体の 6 面を塗る(割合と比・最大個数) 正三角形が正方形の周りを転がる(図形の移動・点の軌跡) 水そう A・B・C とおもり D・E(水量とグラフ・空欄ア〜シ 12 個、サ・シは式も) —
2023(4 大問 14 問) (1) 逆算 (2) 歯車 4 つの回転数(比例) (3) 216 人のアンケート 3 問(集合) 長方形の土地の周りに 10m おきに旗を立てる 2 人(規則性・速さ) さいころ 2 個で「素数」の得点ゲーム(場合の数・「すべて書く」) 立方体に円 A と長方形 B の穴を動かしてくり抜く体積(立体・速さ) —

2005〜2022 は構成だけ数えた年で、転写データの単元分類だけを見ています。大問数は 2005〜2017 が 5〜6、2018〜2025 が 4、2026 が 5。大問 1 は 22 年を通じて「四則・逆算」から始まる小問集合で、その後ろの小問の単元は年で変わります。

頻出単元と周期

  • 立体図形(切断・回転体・くり抜き・積み木と水量): 2023〜2026 の 4 年連続で大問 1 題以上(2023 大問 4、2024 大問 4 の水量、2025 大問 1 (2)、2026 大問 2・5)。転写データの分類では 22 年中 16 年に立体系の大問があります。
  • 場合の数: 2023〜2026 の 4 年連続(2023 大問 3、2024 大問 1 (2)、2025 大問 2 [A]・大問 4、2026 大問 3)。転写データでは 2007・2015・2017・2018 にも。
  • 速さ: 2023 大問 2、2025 大問 2 [B]・大問 3、2026 大問 3。転写データでは 22 年中 13 年。ダイヤグラムを読む形は 2011・2013 の 2 回だけで、直近 4 年は「地図・経路の図」で出ます。
  • 数の性質・規則性・約束記号: 2023 大問 2 (1)、2025 大問 1 (3)、2026 大問 1 (2)(3)・大問 4。転写データでは規則性が 2005〜2016 に多く、2020 以降は数の性質へ寄っています。
  • 水量とグラフ: 2024 大問 4。転写データでは 22 年で 9 回(9 節参照)。
  • 割合と比・集合・平均: 2023 大問 1 (3)、2024 大問 2、2025 大問 4 (1)①。単独の大問は少なく、他単元と混ざります。
  • 食塩水・仕事算・売買損益・ニュートン算(水そうに水を入れながら同時に抜く形の問題): 転写データでは 2019 以降ほとんど出ていません(食塩水 2019、時計・流水 2022 が最後)。

問い方の型

  • 大問 1 は「(1) 逆算+(2)(3) その年だけの設定の小問(①②の枝分かれつき)」の 3 本立て(2023・2025・2026)。2024 は (1) が 2 問・(2)(3) が枝分かれで計 7 問。単元名がつかない小問が半分を占めます。
  • 大問 2 以降は「導入文+図+(1)〜(3)」で、(1) が具体例の確認、(2)(3) が一般化・最大最小・数え上げ。2026 大問 3 は「一番短いとき」「一番長いとき」、2024 大問 2 は「できるだけ多く」、2025 大問 2 [B] は「一番早く」——最大・最小を問う設問が 4 年すべてにあります。
  • 「考えられるものをすべて書きなさい。ただし解答らんを全て使うとは限りません」が 2023・2025・2026 の 3 年で確認できました。全部書けたかどうかで差がつきます。
  • 1 題の中で数値が連鎖します(2024 大問 4 の 12 空欄、2026 大問 5 のア〜オ)。前の答えを使って次を出すので、途中の検算が必要です。

8-2. 理科(30 分・大問 4・小問 17〜33・記述 0〜2 問)

年度×大問の題材表(精読した 2023〜2026)

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年度 大問 1 大問 2 大問 3 大問 4
2026(4 大問 17 問) 化学/排気ガスをペットボトルに集める実験→酸性雨(気体・水溶液) 生物/モンシロチョウのオスがメスを見分ける実験(紫外線・行動) 物理/光の反射(鏡を回すと反射光は何度ずれるか・回転鏡で光速を求める穴埋め) 地学/地球の自転と公転の角度→1 日の長さ、月の公転と満月の間隔(2025 年 9 月 8 日の月食から)
2025(4 大問 22 問) 化学/石灰水と炭酸水・石灰石・消石灰・生石灰(水溶液の判別) 物理/家電の消費電力と電気料金(W・Wh・LED に替えると何円安いか) 生物/和食の大豆製品→軟水・硬水→イネの花→種子の呼吸(酸素と二酸化炭素の比) 地学/雲の種類と前線・気温の変化(「大気の状態が不安定」の穴埋め)
2024(4 大問 27 問) 化学/砂糖と食塩の結晶・海水から塩を取る釜(溶解度・% 計算) 生物/植物工場のサニーレタスと LED の色(表の読み取り・気孔) 地学/雨上がりの運動場の水はけ・関東ローム・本郷台地・神田上水(地層・れきの大きさ) 物理/音の伝わり方(風船とビーズ・発射装置の球で振動を模型化)
2023(4 大問 33 問) 化学/塩酸とアルミニウム・水酸化ナトリウムの中和(グラフの形・濃度 %) 生物/セミの種類と鳴き声・成長順・光ファイバーの断線 地学/元旦・旧暦・七草・すばる・彦星・金星の見え方・ISS・太陽フレア(13 小問) 物理/台ばかり(ばね・歯車)と台車の運動(記録の表・ゴムひも)

2005〜2022 は構成だけ数えた年で、転写データの単元分類だけを見ています。大問数は 3〜5(4 が最頻)、分野の並び順は毎年違います。

頻出単元と周期

  • 転写データの 22 年集計: 植物のつくりとはたらき 9 回(2008・2010・2012・2016・2018・2020・2021・2024・2025)、気象 8 回(2005・2007・2009・2015・2016・2020・2022・2025)、生態系 7 回(2017 が最後)、こん虫 5 回(2006・2013・2022・2023・2026)、天体(太陽・月・星)7 回前後(2006・2010・2014・2017・2019・2023・2026)、地層 4 回、熱と状態変化 5 回、光 4 回(2005・2012・2018・2026)、電流・電気回路 4 回(2011・2015・2019・2025)、中和 4 回、溶解度 4 回。
  • 精読した 4 年では、化学が毎年大問 1(2023 中和・2024 溶解度・2025 水溶液・2026 気体)。ただし転写データでは 2005〜2022 の大問 1 は光・浮力・気象・てこ・ふりこ・花・電気・植物・地層など様々で、「化学が先頭」は直近 4 年の並びに限ります。
  • 生活の題材が入口になるのは 4 年すべて(塩づくり・植物工場・電気料金・和食・排気ガス)です。
  • 前年の出来事は 2026 大問 4(2025 年 9 月 8 日の月食)、2023 大問 3(2025 年の太陽フレア予想)程度で、社会ほど濃くありません。

問い方の型

  • 各大問は「長い導入文(実験①②…や表)+選択 2〜4 問+数値 1〜3 問」。導入文が 300〜600 字級で、読む量が多いのが特徴です(転写データで設問文 3,700 字+導入 1,300 字、A4 換算 8 頁)。
  • 穴埋め連鎖: 「つぎの文章の(あ)〜(か)にあてはまる語句または数字を答えなさい」で 1 問に空欄 4〜7 個(2026 大問 3 問 3・問 4、大問 4 問 1・問 2、2025 大問 4 問 5、2024 大問 1 問 5)。文章の論理を追いながら順に埋めます。
  • 選択は「1 つ」「2 つ」「すべて」「正しくないもの」「順番に並べかえ」が混じり、8 択(ア〜ク)も多くあります(2025 大問 4 問 3、2026 大問 3 問 2)。
  • 計算の型: 割合・%(水分・濃度・純度)、比例(電力×時間、光の速さ、公転角)、比(呼吸の気体比)、単位換算(Wh・円)。

8-3. 社会(30 分・3 大問・記述 2〜3 問)

年度×大問の題材表(精読した 2023〜2026)

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年度 大問 1(地理) 大問 2(歴史) 大問 3(公民)
2026(3 大問・空欄語句を含め 46 問) 「道」の役割: 五街道→国道 1 号→高速道路→アクアライン(雨温図・工業地帯の図・自動車生産・高速道路の表・記述 2) 「睡眠と寝具」で縄文〜1950 年代(三内丸山の花粉表・高松塚・長安・島原の史料・日清戦争の日付・輸入品グラフの記述) 問 1〜10 の独立小問: 年金改正法・介護保険・国民審査・被団協・核兵器・貿易・裁判・政治・選挙・国連
2025(3 大問・29 問) パリ五輪→観光資源→世界遺産→伝統的工芸品→観光公害→南海トラフ→貿易港(時差計算・地図記号・記述 1) 「歴史の教科書に女性が少ないのはなぜか」で通史(兵士・光明皇后・女房・北条政子・鉄砲・秀吉・大名・女性労働者の記述 70 字・職業婦人・選挙権・家電普及) 2024 年の英米選挙→大統領と内閣→予算・国会→地方交付税→国債(正誤組合せ 5 問)
2024(3 大問・20 問) 「桜蔭から徒歩 5 分の東京水道歴史館」で江戸の上水〜利根川水系(防風林の記述 20 字・河川の同定・家庭の水の使われ方・トルコ地震・下線部の語句) 2023 年 6 月コロンビアの子ども発見→南米の地理(大西洋・アフリカ・アマゾン・ブラジルの正誤) 「なぜ税を納めるのか」で公民と歴史をつなぐ(納税の義務・主権・国会→原始〜江戸の税・1904 年増税の記述 60 字・正誤組合せ 9 問)
2023(3 大問・29 問) 日本の島と離島振興(国境・領海・都道府県庁所在都市・特別措置法の記述・地下ダムの記述・漁業統計) ウクライナ侵攻→小麦の歴史で通史(弥生〜幕末〜第二次大戦・並べ替え・武士の役割の記述) 憲法記念日・三大原則・個人情報保護法・期日前投票・消費税・国連分担金(1〜5 の文の空欄+選択)

2005〜2022 は構成だけ数えた年で、転写データの単元分類だけを見ています。大問数は 3 が最頻(2 大問 2015・2019、4 大問 2011・2016・2017・2020、6 大問 2005)です。

頻出テーマと周期

  • 出題位置: 大問 1 が地理(産業・地形・交通)、最後の大問が公民(三権・憲法・国際)という並びは、転写データの 22 年でもほぼ崩れません(例外は 2015・2019 の 2 大問構成、2024 の「税」大問が歴史と公民の融合)。歴史は真ん中で、時代の切り口が毎年変わります。
  • 地理の入口は「江戸〜現代の生活史」: 上水(2024)、五街道→高速道路(2026)、離島(2023)、観光(2025)。転写データでは農業(2006・2008・2017・2021・2024)、貿易・資源(2007・2009・2010・2013・2023)、交通(2014・2022・2026)が多いです。
  • 歴史はテーマ通史: 小麦(2023)、税(2024)、女性(2025)、睡眠(2026)。原始〜昭和を 1 本の文章でつなぎ、下線部ごとに「文 a〜c の正誤」を問います。転写データでは飛鳥・奈良、江戸、近代の戦争が多いです。
  • 公民は前年の出来事から(精読した 4 年で例外なし): 2022 年ウクライナ侵攻と国連分担金(2023)、2023 年トルコ地震(2024)、2024 年英米選挙・首相交代(2025)、2025 年年金改正法・原爆 80 年・国連(2026)。三権・選挙・財政・国連の基本に翻訳されます。
  • 記述は「資料+理由」: 防風林の役割(2024)、日露戦争の増税が続いた理由(2024)、コンテナ船の長所(2025)、女性労働者が多い理由(2025)、アクアラインが橋でない理由・スノーポールの役割・繊維産業の変化(2026)、離島の特別法・地下ダム・武士の役割(2023)。年 2〜3 問です(2023 は 3 問)。

問い方の型

  • 各大問は「読み物の導入文+空欄語句 1〜10(文字種指定)+下線部の設問」。下線部の設問は「文 a〜c の正誤の組合せが正しいものをア〜ク(あ〜く)から 1 つ」が主で、2024 大問 3 は 11 問中 9 問、2025 大問 2 は 11 問中 7 問。2023 は 3 問だけで、正誤組合せの多さは 2024 以降に目立ちます。
  • 「次の 1〜5 の文を読み、空欄に適する語句・数字を答えなさい」(2023 大問 3)、「問 1〜問 10 に答えなさい」(2026 大問 3)と、公民は独立小問の集合になる年があります。
  • 資料は表(貿易港・漁業統計・高速道路の延長・花粉の割合)、グラフ(普及率・輸入額の割合)、雨温図、地図(河川・世界遺産・南米)、写真(スノーポール・コンテナ船)。図の依存は転写データで 16% と低めですが、出た小問は資料の読み取りそのものです。

8-4. 国語(50 分・2 大問・小問 9〜12・記述 6〜8 問)

年度×大問の題材表(精読した 2023〜2026)

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年度 大問一(論説・随筆) 設問 大問二(物語) 設問
2026 対談: 本を断裁しない出版社と生ゴミの再利用(藤原辰史『九回裏の「捨てる」考』) 漢字 3・記述 4(どういうことか 3・どのような思い 1)・三文字以内の語句補充 1 貧困の同級生「イトケ」と卒業式の「一番キライだった」 語句の意味の選択 1・漢字二字の補充 1・記述 4(なぜ 2・どう受け止めたか 1・どういうことか 1)※問二と問四が同文で転写
2025 Ⅰ ゴミ箱ロボット(岡田美智男『弱いロボットから考える』)+Ⅱ「注文をまちがえる料理店」 四字熟語 1・語句選択 1・記述 3(どのように違うか・どういうことか・共通する考え)・記号選択 1 イザベラ・バードと通訳の鶴吉(植松三十里『イザベラ・バードと侍ボーイ』) 漢字 3・漢字一字の補充 1・記述 3(なぜ 2・どのようなことか 1)
2024 自分の気持ちを言葉にすることは自分への「暴力」でもある(言葉と感情) 漢字 4・記述 3(なぜ 2・どういうことか 1) ジーンズ職人の祖母「りょう」が孫「静」に語る神戸と「居場所」 漢字 3・語句の組合せ選択 1・記述 3(理由 2・気持ち 1)
2023 ラジオ番組の語り: SNS の誹謗中傷・カミュ『ペスト』・峯田和伸(高橋源一郎) 漢字 3・記述 4(何に怯えているか・なぜ・比ゆの内容・希望を感じる点) 「お姉ちゃん」と羽美が悪口の手紙を配ったおばさんに会いにいく 漢字 5・ひらがなの語群から選んで漢字に直す 1・記述 3(どういうことか・なぜ 2)

転写データでは 2007〜2026 のすべてが 2 大問です。小問は 5〜16 で、記述の割合は中央値 62%。

頻出と型

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要素 精読した 4 年 備考
記述(内容説明「どういうことか」) 毎年 2〜3 問 「くわしく説明しなさい」「具体的に答えなさい」「簡潔に答えなさい」と、分量の指示が語で入る
記述(理由「なぜですか」) 毎年 2〜3 問 「〜をふまえて」「〜と対照的とはどういうことか」と条件がつく年(2024 二 問三・2025 一 問四・二 問三)
記述(心情「どのような思い・気持ち」) 年 1 問 2024 二 問四・2026 一 問五・二 問五
漢字の書き取り 毎年 大問一 問一 3〜5 問+大問二 1〜3 問 「送り仮名がある場合はそれも含めて」。大問二は「漢字一字/二字を考えて答えなさい」の補充が 2023・2025・2026
記号選択 年 0〜2 問 語句の組合せ(2024 二)、擬態語(2025 一)、語の意味(2026 二)
抜き出し 0 精読した 4 年でゼロ
語彙・四字熟語 年 0〜1 問 2023 二 問二(語群から選んで漢字に)、2025 一 問一(四字熟語)、2026 一 問四(三文字以内の語)
古文・漢文・文法 0 —

問い方の型

  • 大問一は「問一 漢字→記述 3〜4」、大問二は「漢字・語句 1〜2+記述 3〜4」で 4 年同じです。転写データでは 20 年近く同じ骨格に見えます。
  • 記述に字数指定はありません。「簡潔に」「くわしく」「具体的に」の語で分量を示します。2 本の文章に「それぞれふれて」共通点を書く設問(2025 一 問五)や、線部①と②をつないで理由を書く設問(2026 二 問二)のように、2 か所以上を統合して書く記述が毎年 1 問はあります。
  • 論説は「弱さ・捨てない・言葉と感情」の現代的なテーマ、物語は語り手が大人・老人の年が多いです(2024 の祖母、2025 の通訳)。

9. しばらく出ていない単元(復活の警戒)

転写データの単元分類による集計です。原本で読み直したのは 2023〜2026 のみです。最終確認年度は、その単元を資料の上で最後に確認できた年度を指します。

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科目 単元 転写データ上の出題年 最終確認年度 状況
算数 水量とグラフ 2005・2006・2010・2014・2016・2017・2018・2021・2024 2024 年度 22 年で 9 回。2024 大問 4(3 つの水そうと 2 つのおもり・グラフの空欄 12 個)が最新
算数 円とおうぎ形の求積 2006・2009・2019 2019 年度 大問として 7 年空き。2026 大問 5 の回転体(×3.14)で円は戻っている
算数 食塩水 2011・2019 2019 年度 7 年空き
算数 時計算・流水算 2019・2022(時計)、2022(流水) 2022 年度 4 年空き
算数 図形の移動 2008・2014・2022・2024 2024 年度 2024 大問 3(正三角形が正方形の周りを転がる)が最新
理科 生態系・食物連鎖 2005・2007・2009・2011・2014・2015・2017 2017 年度 2017 を最後に 9 年空き。かつては 2〜3 年おき
理科 地層・岩石 2008・2013・2018・2024 2024 年度 5 年周期。2024(関東ロームと本郷台地)の直後で当面低め
理科 ふりこ・物体の運動 2007・2009・2017・2023 2023 年度 6〜8 年周期
理科 電流・電気回路 2011・2015・2019・2025 2025 年度 4 年周期がきれいに続く。次は 2029 前後だが単発小問は随時
理科 てこ・浮力 てこ 2008・2015・2020、浮力 2006・2008・2016 てこ 2020 年度・浮力 2016 年度 てこ 6 年、浮力 10 年空き。力学の計算は 2023 の台ばかり(ばね)以来
社会 地形図の読図(大問として) 2018 2018 年度 8 年空き。地図記号は 2025 大問 1 に小問で出た
社会 財政・税を最後の大問に 2011・2016 2025 年度 2024 は大問 3 が「税の歴史」で復活。2025 大問 3 も国債・地方交付税
社会 世界地理を大問 1 に 2005・2025 2025 年度 2024 大問 2(南米)、2025 大問 1(パリ)と直近で厚い
  • 算数のこの 4 つ(水量とグラフ・円とおうぎ形の平面求積・食塩水・時計算と流水算)は、「読めば解ける」水準は保っておきます。
  • 理科は、生態系・食物連鎖と、力学(てこ・浮力・ばね)を 1 年分ずつ復習して復活に備えます。
  • 社会は、雨温図が 2026 大問 1 で復活しました。並べ替え(2023 大問 2 (8))は不定期です。
  • 国語は、記号選択が 2 問の年(2024・2025)と 1 問の年(2026)があり、四字熟語・季語など知識問題は不定期です。詩・短歌・古文は転写データの範囲では見当たりません。

10. 形式面の注意

算数(50 分・100 点)

  • 大問 1 は「次の□にあてはまる数(または言葉)を答えなさい」で始まり、(1) が逆算(ア・イを求める)。答えのみが基本ですが、「解答らんは全部使うとは限りません」の注記つきで「考えられるものをすべて書く」小問(2023 大問 3 (2)①、2025 大問 4 (1)②、2026 大問 1)と、式も書かせる小問(2024 大問 4 サ・シ)があります。式を書かせるのはこの 2 か所だけです。
  • 答えが 2 つ以上ある小問もあります(2026 大問 3 (1)「見学順」と「時間」)。
  • 円周率は 3.14(2023 の注記、2026 大問 5 の「ア×3.14 cm³」で確認)。2026 大問 5 は円すいの体積の公式を問題文で与えています。
  • 大問 4 の空欄が 12 個(2024)のように、1 題の中で連鎖して数を出す形が多く、途中の 1 か所のミスが後ろに響きます。
  • 図を前提にする小問が 6 割です。図が転写できていない年もあるため、演習では必ず原本の図で解いてください。

理科(30 分・60 点)

  • 選択(1 つ・2 つ・すべて)と数値の穴埋めが 9 割超。記述は年 0〜2 問で 20 字以内(2024 大問 2 問 1「植物工場の利点」、2025 大問 3 問 2「軟水の特ちょう」)か「簡単に説明」(2024 大問 3)です。
  • 桁指定(「小数第 2 位を四捨五入して小数第 1 位まで」「整数で」)が数値問題にほぼ毎回つきます。桁指定と単位を読み落とすと失点します。
  • (あ)〜(か)の穴埋め連鎖(2026 大問 3・4、2025 大問 4 問 5)は 1 問扱いで空欄が 4〜7 個。「すべて選びなさい」「正しくないもの」「順番に並べかえ」(2023 大問 2 問 3)が混じります。作図は精読した 4 年では見当たりません。
  • 30 分で 17〜33 問。導入文を読み切ってから設問に入る方が結局速い作りです。

社会(30 分・60 点)

  • 導入文の空欄語句は「すべて漢字で」「漢字 2 文字で」「カタカナで」「略称をアルファベットで」の文字種指定が毎年つきます(2024 大問 1「すべて漢字 2 文字」、2025 大問 1「8 以外はすべて漢字」、2026 大問 2「1〜5 は漢字、7 はカタカナ、8 は略称をアルファベット」)。「漢字 2 文字」「漢字 3 字」「カタカナ」「略称をアルファベット」を守れないと 0 点です。
  • 記述は年 2〜3 問で、20〜70 字の字数指定つき(2024 は 2 問とも、2026 は 3 問中 2 問)と指定なし(2023 の離島・地下ダム、2025 のコンテナ船、2026 のアクアライン)が混じり、「以下の語句をすべて使って」(2023 大問 2 (10)「江戸・領地・河川」)や「〜を明らかにし」「〜にふれて」と書く内容の条件がつきます(2025 大問 2 (8)・2026 大問 1 問 6)。
  • 選択は「文 a〜c の正誤の組合せ」の 8 択(ア〜ク/あ〜く)が主。時差の計算(2025 大問 1 (1))や表・グラフの読み取り(貿易港の表・普及率のグラフ・花粉の割合表)が小問で入ります。
  • 30 分で 20〜46 問。空欄語句を先に埋め、正誤組合せは 3 文とも判定してから記号を選びます。

国語(50 分・100 点)

  • 記述に字数指定はありません(22 年分の転写でも字数指定のある冊は 0%)。解答欄の大きさが分量の目安になるので、市販の過去問の解答用紙で実寸を確認してください。
  • 漢字は大問一の問一(カタカナ 3〜5 問・「送り仮名がある場合はそれも含めて」)と、大問二の「漢字一字/二字を考えて答えなさい」(2023・2025・2026)で年 2〜3 問。記号選択は年 0〜2 問、抜き出しは精読した 4 年でゼロです。選択と抜き出しの練習はほぼ要らず、漢字は書き取り専門です。
  • 本文は論説 2,000〜4,000 字+物語 3,000〜7,700 字(転写ベース)で、2024 の物語は 7,700 字級と長め。2 本合わせて 6,000〜11,000 字級です。50 分で読んで 6〜8 問の記述を書くので、1 問 4〜5 分の配分になります。

11. 学年別ロードマップ(小 4 から始める場合の順序)

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段 何をするか この学校での意味
小 4(土台) 計算の正確さ(分数・小数の四則、□を求める逆算)、図形(立方体・展開図・回転体を実物で触る)、読解(物語と説明文を毎週 1 本ずつ)、短い記述(「なぜ」に 2 文で答える)、漢字語彙。算数は「表に整理して数える」遊び(さいころ・カード)を入れておく 大問 1 (1) の逆算は毎年 1 問。立体を「見取り図から展開図へ」自分で描く力は、ここで実物に触っておくと小 6 で効く。時間計測はまだしない
小 5(幅) 全分野をひととおり学び終えるのが本体。算数は立体(切断・回転体・積み木と水量)・場合の数・速さ・数の性質・規則性を一巡。理科は植物・気象・水溶液・電気・光・天体の基本と「表から比例を読む」練習。社会は地理(産業・地形・交通)・歴史通史・公民の骨格を漢字で書けるところまで。国語は「どういうことか」「なぜか」に本文の言葉で 3〜4 文で答える習慣 桜蔭はここが本体。同じ問題が出る学校ではないので、単元の抜けがそのまま失点になる。年度×大問の題材表(8 節)を「小 5 で一巡する単元リスト」として使う
小 6(仕上げ) 7 節の 8 項目。夏以降に過去問を「1 年分を、時間を計って解く」(算数 50 分・社会 30 分の配分を体感)と、「国語の記述問だけを年度を変えて」「算数の場合の数・立体だけを年度を変えて」の 2 通りで使う 形式が年で動くので「同じ大問を、年度を変えて解く」は算数・理科では効かない。国語だけは 2 大問の出題位置が固定なので、大問一の記述・大問二の記述を年度を変えて解く

小 5 の 1 週間の枠は「平日 15 分×5 + 週末 60 分」を基本形にして、次の順に割り付けます。平日の 15 分は算数の単元一巡(立体→場合の数→速さ→数の性質→規則性の順)と社会の語句を漢字で書く練習に、週末の 60 分は理科の「表から比例を読む」練習と、国語の「どういうことか」「なぜか」を 3〜4 文で書く練習に充てます。ただし国語は 2006 年度の資料が無いので、その年の形式はこの分析からは分かりません(→13 節)。

この学校は小 4 から始めるとどこで差がつくか: 小 5 での全分野の一巡と、小 6 の「初見の設定を読んで図を描く」練習の量で差がつきます。算数は毎年設定を作り直すので、過去問の暗記は効かず、「読んだことのない問題を 50 分で処理した経験」の蓄積が物を言います。国語は小 4 から「本文の言葉で説明する」習慣を続けた子が、小 6 で字数指定のない記述に迷わなくなります。


12. この学校と出題構造が近い学校

観点は出題構造が近いか(同じ形式・同じ頻出単元・同じ問い方なら過去問演習が重なる)だけです。男女別学・共学の区別、入試日程の重なり、難易度・偏差値帯、通学圏は扱いません(男女・日程の注記は出題構造が近い学校のページのまま写しました)。候補は転写データからの自動集計で出した上位 8 校で、科目ごとの近さ(0〜100)を添えています。同じ問題が出るという意味ではありません。

  • 創価中学校(東京都・共学)— 算数・理科・社会とそろって近く、3 科目まとめて過去問演習を使いやすい候補です。国語は比較の材料がありません。
  • 北里大学附属順天中学校(東京都・共学)— 社会が最も近く、算数・理科もそろって近い候補です。
  • 目黒日本大学中学校(東京都・共学)— 社会が特に近く、算数はやや離れます。

8 校の一覧・記述量・注意は 出題構造が近い学校のページ へ。

近さは、科目ごとの「大問数・小問数・記述/選択の比率・図表の比率・同じ位置の単元の一致・設問文の使い回し」の距離と、単元分布の類似を半分ずつ合成し、2 科目以上で平均したものです。桜蔭の国語(記述 6 割・2 大問固定)は転写データのある学校の中でも際立っており、国語の演習まで使える候補は少ないのが実情です。国語は他校ではなく、桜蔭自身の過去問を年度を変えて続けて解く方が重なります。


13. 資料の限界

  • 入試は年 1 回で、転写データも各年 1 冊です。別の回は存在しないので、この分析は一般入試(2 月 1 日)にそのまま当てはまります。
  • 設問文まで読み直した(精読した)のは各科目 2023〜2026 の 4 年分です。2005〜2022 について書いた回数・周期は転写データの単元分類の集計で、題材の細部・同じ問題の再出は原本で確認していません。「〜のように見える」と書いた箇所は題材からの推測で、出題意図を裏づける資料はありません。
  • 国語は 2006 年度が欠落しています。2026 大問二は設問文の転写に重複(問二と問四が同文)があり、記述の数が 1 問ぶれる可能性があります。
  • 算数は式と図の転写に不鮮明な箇所がある年が多く(2025 大問 2 [A] の導入文に判読不能の記載)、図そのものは文字情報に置き換えているため、立体・回転体・経路の図の細部は設問文と図の説明文からの推定を含みます。
  • 理科・社会の小問数は、空欄語句や(あ)〜(か)の穴埋めを 1 つずつ数えるかで大きく変わります(社会 2026 の 46 問、理科 2023 の 33 問)。設問数ベースの比重はその前提で読んでください。
  • 「同じ問題の使い回し」は精読した 4 年分では見つかりませんでした。数値まで同一の再出題は、転写データの照合でも算数・理科ではゼロ、社会・国語では設問の指示文(「空欄に適する語句を答えなさい」「カタカナを漢字に直しなさい」)が一致した程度です。
  • 配点は科目別の満点(国算 100・理社 60)のみ公表で、小問ごとの重みは不明です。

資料の中の食い違い

  • 8-2(理科)で「前年の出来事」の例として挙げた 2023 大問 3 は「2025 年の太陽フレア予想」で、出題年より後の年を扱っています。他の例(2026 大問 4 の 2025 年 9 月 8 日の月食)とは性格が違うので、読むときは切り分けてください。
  • 算数の大問数は、精読した 4 年では 4〜5、22 年分の転写データでは 4〜6 です。節によって幅が違うのはこの数え方の差によるもので、食い違いではありません。

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数字はすべて出所つきで、換算や評価語は足していません(→ 方法論)。合格可能性・お子さんとの相性は扱いません。ページ生成日: 2026-10-14。

この学校が載っているまとめ