淑徳中学校 の過去問分析

淑徳中学校の過去問を年度ごとに数えて、何が固定で何が毎年変わるか・よく出る単元・過去問の使い方をまとめたページです。

淑徳中学校 過去問分析(2010〜2025 年度・スーパー特進第 1 回・算数 13 年/理科 15 年/社会 14 年/国語 5 年)

更新 2026-08-20。


この学校の基本情報

項目 内容
所在地 東京都板橋区
男女 共学(1991 年に共学化。それ以前は女子校。旧称は淑徳女学校・淑徳高等女学校)
入試回と科目・日程(2027 年度) スーパー特進 第 1 回=2 月 1 日 午前・4 科または 2 科(国算)の選択/東大選抜 第 1 回=2 月 1 日 午後・2 科(国算)/東大選抜 第 2 回=2 月 2 日 午後・2 科(国算)/スーパー特進 第 2 回=2 月 3 日 午前・2 科(国算)/東大選抜 第 3 回=2 月 3 日 午後・2 科(国算)/帰国生入試=2026 年 12 月 5 日 午前・2 科(国算)+面接(募集は若干名)
試験時間・配点 学校の公表資料で確認してください(この資料には信頼できる時間・配点が入っていません)
面接 帰国生入試にのみ面接があります(上記のとおり)

いまの小 6 は 2027 年 2 月、小 5 は 2028 年、小 4 は 2029 年の入試を受けます。

淑徳中学校(東京都板橋区・共学)のレポートです。淑徳巣鴨中学校(東京都豊島区)・淑徳与野中学校(埼玉県さいたま市)とは別の学校なので、過去問を買うときも解くときも取り違えに注意してください。


このページでわかること

このページでは、どんな問題が出るか・家で何をやるかだけを扱います。難易度・偏差値・合格可能性・入試結果は扱いません(偏差値 / 募集要項・入試結果)。

過去問そのものの進め方は過去問の使い方へ、用語は用語集へまとめてあります。

分析に使ったのは、過去問の紙面を文字データに起こしたもの(転写)です。どこまで精読できているかは 1 節に書きました。


まず結論だけ(10 行)

結論(3 行)

  1. 淑徳(板橋)は「大問の並びが 4 科目とも決まっていて、中身は毎年作り直す」学校です。出るのは同じ問題ではなく、同じ種類の問題が同じ場所(座席=問題の置き場所)に出ます。
  2. 算数は大問 5・小問 20 が動かず、大問 1 が計算 6 問、大問 5 が水量またはグラフ。社会は大問 2 の年代並べ替え 5 問と大問 3 の正誤の組み合わせ 5 問が、指示文の語句までそろっています。
  3. 理科は物理・化学・生物・地学を大問 1 つずつ毎年同じ順に並べるので、1 分野落とすとその年の 4 分の 1 が消えます。

家でやること(3 つ)

  1. 算数・大問 1 の計算 6 問を毎日。とくに後半 2 問の工夫計算。
  2. 社会・大問 2 と大問 3 を過去問で縦に 5 年分。形式が固定なので 10 問がまとまった得点源になります。
  3. 理科・4 分野それぞれで「表やグラフの数値から次の値を出す」計算を、同じ手つきで。

今週やる 1 つ

  1. 算数の大問 1 だけを 5 年分続けて解き、後半 2 問の工夫計算(部分分数・共通因数のくくり出し・交代する和・等比の和)に手が慣れているかを確かめてください。

注意(1 行)

  1. 国語は 2019 年度以降の問題文が資料に無いので、ここに書いた国語の話は 2018 年度までのものです。直近の形式は市販の過去問集で確認してください。

1 節. 資料の状況

分析に使ったのは過去問の紙面を文字データに起こしたもの(転写)です。読み方の深さを 3 つに分けて数えました。精読した年(設問文まで読んだ年)/構成だけ数えた年(大問の並びを数えただけの年)/資料のある年(その両方の合計)です。

科目 資料のある年 精読した年 構成だけ数えた年 備考
算数 13 年(2010〜2025 年度) 3 年(2023・2024・2025) 10 年 2015 年以降は毎年 大問 5・小問 20。転写の確度は 3 年とも高い
理科 15 年(2010〜2025 年度) 3 年(2023・2024・2025) 12 年 大問 4・小問 16〜25。2023 は転写の確度が低めで、大問 1 問 5 が一部読み取れていない
社会 14 年(2010〜2025 年度) 3 年(2023・2024・2025) 11 年 大問 4・小問 23〜32。2023 は転写の確度が低めで、大問 1 問 4 が一部読み取れていない
国語 5 年(2010・2014・2015・2016・2018 年度) 3 年(2015・2016・2018) 2 年 2019 年度以降は問題文が資料に無い(著作権処理の関係で掲載されない年が多い)

2 節. 一番大きな結論

淑徳(板橋)は「大問の並びが 4 科目とも決まっていて、中身は毎年作り直す」学校です。 出るのは同じ問題ではありません。同じなのは「どの種類の問題が、どの場所に出るか」——座席(問題の置き場所)です。

精読した年の範囲で、座席は次のように決まっています。

そのうえで、中身は毎年入れ替わります。同じ問題がそのまま再登場した例は、精読した 3 年ぶんの原本では 4 科目とも見つかりませんでした。ただし社会だけは例外があり、大問 2 と大問 3 の指示文(「年代の古いものから順番に…(同じ記号を何度使ってもよい)」「その正誤の組み合わせとして正しいものを…ア ①=正 ②=正 …」)が語句までほぼそのまま毎年使われています。

したがって過去問の使い方は「出る問題を覚える」ではなく、①同じ座席を縦に 5 年分続けて解く、②単元ごとの解き方の手順を身につける——この二つに近いものになります。とくに算数の大問 5 と社会の大問 2・大問 3 は、座席が完全に分かっているので縦の演習がそのまま得点になります。


3 節. この学校らしさが出る場所


4 節. 今からやるなら

想定している学年: 受験学年(小 6)の、過去問演習に入っている段階です。小 5 以前の方は、この節を「最終的にここへ向かう」地図として読み、日々の学習は 8 節の学年別ロードマップに沿って基礎から進めてください。

根拠となる年度・題材は 5 節の科目別の詳細を参照してください。

  1. [毎日 10 分] 算数・大問 1 の計算 6 問と、一行問題 5 問の穴つぶし。計算はとくに後半 2 問の工夫計算(部分分数・共通因数のくくり出し・交代する和・等比の和)を、精読した 3 年ともに入っている形として。全体の 3 割がここで、しかも最も確実に取れます。一行問題のほうは売買損益・過不足算・つるかめ算(個数を合計から逆算)・和差分配・速さ・角度・場合の数を 1 問 3 分で回します。(確認: 〜2025 年度)
  2. [週末 60 分] 社会・年代並べ替え(大問 2)と正誤の組み合わせ(大問 3)を過去問で縦に 5 年分。指示文まで固定なので、慣れれば 10 問がまとまった得点源になります。近現代(幕末〜戦後)に的を絞ります。(確認: 〜2025 年度)
  3. [週末 60 分] 算数・水量(注水と満水・傾けてこぼす・排水口 2 つ・グラフの折れ目)。大問 5 の主役で、資料の並びでは 2015〜2025 の 11 年で 7 回。(確認: 〜2025 年度)
  4. [週末 60 分] 理科・4 分野の「表とグラフから次の値を出す」計算。ばね・物体の運動・溶解度・中和・状態変化・密度は、どれも同じ手つきで解けます。(確認: 〜2025 年度)
  5. [毎日 10 分] 国語・条件つきの抜き出しを、精度とスピードの両方で。「二十二字で」「『から』に続くように」「はじめと終わりの五字を」を、条件ごと守る訓練を。全体の 3〜4 割がここです。(確認: 〜2018 年度)
  6. [週末 60 分] 社会・統計表から都道府県・港・国を当てる練習。関東各県の指標、4 大貿易港の輸出入品、主要国の比較——精読した 3 年とも大問 1 に必ず入っています。(確認: 〜2025 年度)
  7. [週末 60 分] 理科・人体(心臓と血液・消化と消化酵素)を、名称と役割をセットで。2024・2025 の 2 年連続で大問 3 に来ています。月の満ち欠けは、形・見える方角・時刻の 3 点セットで、作図で描けるところまで。(確認: 〜2025 年度)
  8. [週 1 回] 国語・100 字の意見文を週 1 本(「体験を 1 つ → 気づき → だから何が必要か」の 3 部で 100 字にそろえる)。あわせて社会・前年 1 年のニュースを制度に翻訳する練習(国連の主要機関・G7・EU と NATO・選挙のしくみ・憲法の平和主義)。社会のほうは秋以降でかまいません。(確認: 〜2025 年度)

5 節. 科目別の詳細

5-0. 4 科目の見取り図

科目 出題形式の固定度 中身の性格 最優先で時間をかける価値があること
算数 非常に高い。大問 5・小問 20 が 2015〜2025 で不変。大問 1 は計算 6 問 一行問題 5 問で単元を横に広く、大問 3〜5 で 3 段の誘導。答えのみが主軸 計算 6 問(工夫計算を含む)と水量。この 2 つで 4 割近い
理科 高い。大問 4 を物理・化学・生物・地学の順に 1 つずつ 表やグラフの数値を読んで先を予測させる。理由を書く記述が 0〜4 問 4 分野に穴を作らないこと。1 分野落とすとその年の 4 分の 1 が消える
社会 非常に高い。大問 4 の中身も並べ方も精読した 3 年で一致。指示文まで同じ 記号選択が 68〜86%。統計表からの判別と、前年の出来事を制度に翻訳する問い 年代並べ替え 5 問+正誤 5 問(形式が固定・合計 10 問)
国語 高い(2018 年まで)。大問 2・小問 27〜30 抜き出しと記号選択が主軸。記述は 100 字の意見文 1 問がほぼ全部 条件つきの抜き出しと 100 字の意見文

4 科目に共通するのは「読む量・見る量が多く、決まった手順で速く処理する」試験だということです。じっくり考えさせる長い記述はどの科目にもほとんどありません。かわりに、社会の図表、理科の表とグラフ、国語の 2 題の長文、算数の 20 問という物量があります。

5-1. 算数(大問 5・小問 20・精読したのは 2023〜2025 年度)

年度×大問の題材表

年度 大問 1 大問 2 大問 3 大問 4 大問 5
2023 計算 6 問(うち 2 問は工夫計算: 差が並ぶ長い式・等比の和) 一行問題 5 問(過不足算=長いす/売買損益=カフェラテ/場合の数=オーストラリア 6 州の色分け/速さ=歩幅と歩数/割合と比=運動会 4 組) 規則性(あみだくじを縦につないで文字列が戻る個数) 平面図形(正三角形 8 個を組んだ図形の面積比) 水量(台形の面を持つ容器・満水と傾けてこぼす量)
2024 計算 6 問(部分分数の和・22×23×24 のように因数をくくり出す形) 一行問題 5 問(売買損益=ノート仕入/角度=二等辺三角形/速さ=1 周 800m を逆回り/つるかめ算=赤青黄の玉/規則性=水曜日の日付の和と翌年の曜日) 規則性(1 から順に足す・三角数、前半と後半の合計の差) 図形の移動(直角二等辺三角形が長方形を通り抜ける・重なりの面積) 速さと料金のグラフ(鉄道の道のりと運賃の階段グラフ・2 社の比較)
2025 計算 6 問(1.1×4.5+2.2×3.6… の規則的な積の和・交代級数) 一行問題 5 問(割合=ビー玉 45 個/和差分配=本のページ数/速さ=1 周 280m の池で出会う/売買損益=1200 個の仕入れ/図形の移動=直角三角形を転がす) 約束記号(《A》=A×A、差を積の形に直す) 平面図形(三角形の辺を 3:2 などに分ける点から面積比) 水量(立方体から直方体を切り取った水そう・排水口 2 つとグラフ)

座席(同じ場所に同じ種類の問題が出ること)

この学校の算数は、座席がかなりはっきり決まっています。出るのは同じ問題ではなく、同じ種類の問題です。

大問数 5・小問数 20 は 2015〜2025 の並びで一度も崩れていません(2010・2014 のみ 6 大問 19 問)。「大問 5 の座席だけを 5 年分たてに解く」「大問 1 の計算だけを 10 年分」という縦の使い方が、この学校ではそのまま効きます。

頻出単元と周期

問い方の特徴

5-2. 理科(大問 4・小問 20〜21・精読したのは 2023〜2025 年度)

年度×大問の題材表

年度 大問 1(物理) 大問 2(物質・化学) 大問 3(生物) 大問 4(地学)
2023 ばね 2 種の直列つなぎ+水に沈める物体と台ばかりの値 食塩とホウ酸の溶解度グラフ・再結晶 恒温動物と体の大きさ、生まれつきの行動と学習した行動 シリウスと冬の大三角(等級と明るさ・南中時刻・探査機の到達年数)
2024 転がるボールの速さと時間の表を読む(等速と加速の比較) 塩酸と水酸化ナトリウムの中和・温度上昇のグラフを作図 心臓のつくりと血液の流れ(左心室の壁が厚い理由・2 心房 1 心室との比較) カコウ岩・ハンレイ岩・カンラン岩と鉄の密度、微惑星の衝突と地球の形成
2025 水の温度と密度のグラフ(4℃ が最も重い・氷の体積変化) 氷の加熱と状態変化のグラフ・熱量の計算・気体の確認 消化酵素(アミラーゼとカタラーゼ)の実験、予想と結果が食い違った理由 旧暦(太陰太陽暦)と月の満ち欠け・七夕の月の形を作図・梅雨と気団

座席(同じ場所に同じ種類の問題が出ること)

理科は「4 分野を大問 1 つずつ、毎年同じ順番で並べる」学校です。 精読した 3 年はすべて 大問 1=物理/大問 2=物質と変化/大問 3=生物/大問 4=地学 の順でした。資料に残る並びを数えると、大問 1 に物理が 11 年連続(2015〜2025)・大問 3 に生物が 12 年連続(2014〜2025)です(読み取り確度が低めの年を含む)。大問 2・大問 4 は分野で見れば同じ並びが続きますが、細かい単元は毎年入れ替わります。

大問数は 4 が定位置(資料の 15 年で 5 大問だったのは 2018 のみ)、小問は 16〜25 で年により振れます。「苦手分野が 1 つあると、その年の 4 分の 1 が丸ごと落ちる」構造なので、4 分野に穴を作らないことが最優先になります。

頻出単元と周期

問い方の特徴

5-3. 社会(大問 4・小問 28〜29・精読したのは 2023〜2025 年度)

年度×大問の題材表

年度 大問 1(地理・8〜10 問) 大問 2(歴史・並べ替え 5 問) 大問 3(歴史・正誤 5 問) 大問 4(公民+前年の出来事・9〜10 問)
2023 淑徳中学校周辺の地形図(ときわ台駅・板橋区のハザードマップ・縮尺計算・外国人向け地図記号・デジタル地図) 縄文〜室町(稲作の伝来/大宝律令/鑑真と平等院/承久の乱/勘合貿易) 幕末〜大正(日米和親条約/下関条約/大日本帝国憲法/第一次世界大戦/原敬の政党内閣) 沖縄復帰 50 年(サンフランシスコ平和条約・日米安保・非核三原則・在日米軍施設の割合・円安・最低賃金)
2024 旅行をめぐる会話文(北海道・訪日外国人消費・京都の景観規制・オーバーツーリズム・外国人労働者・人口ピラミッド) 古代〜戦後(隋への使い/和同開珎・寛永通宝・富本銭の写真/日米和親条約/絵画 3 点/ポツダム宣言) 江戸〜戦後(享保・寛政の改革/新紙幣の肖像/戦時中の標語/石油危機) G7 広島サミット(議長・ベビーブームの人口表・SDGs・NATO・EU・国連安保理・憲法前文・核軍縮)
2025 淑徳中学校高等学校の学校行事一覧(関東各県の統計表・貿易港・電気自動車の普及率・沖縄の緯度とサンゴ礁・上田市の地形図・訪日客のヒートマップ) 史料と写真で古代〜近代(十七条憲法/阿弖河荘の訴え/ビゴーの風刺画/米騒動/蒙古襲来絵詞) 江戸〜戦後(天保の改革/五箇条の御誓文と版籍奉還/下関条約/第一次世界大戦の好景気/原水爆禁止世界大会と NPT) 2024 年の「選挙イヤー」(台湾・韓国・欧州議会・アメリカ大統領選、竹島、G7、在日米軍、政権公約)

座席(同じ場所に同じ種類の問題が出ること)

社会は 4 科目のなかで最も並びがはっきりしています。 精読した 3 年はすべて次のとおりでした。

  1. 大問 1 = 地理。8〜10 問。リード文は会話文か表で、地形図・統計表・グラフを大量に読ませます。
  2. 大問 2 = 歴史の年代並べ替え 5 問。①〜③を古い順に並べる組み合わせをア〜カから選びます。
  3. 大問 3 = 歴史の正誤の組み合わせ 5 問。①と②の正誤の組み合わせをア〜エから選びます。
  4. 大問 4 = 公民と国際、前年の出来事を軸にした長文。9〜10 問。

大問 3 に近現代の歴史が座るのは 2016〜2025 の 10 年連続(読み取り確度が低めの年を含む)で、同じ科目・同じ位置・同じ単元の学校は全 265 校中 2 校しかありません。淑徳の社会でいちばん個性的な座席です。大問数 4・小問 28 前後は 2016 年以降ほぼ動いていません(資料の 14 年で小問 23〜32)。

毎年くり返される問い方

原本で精読した 3 年とも同じ文言を確認できたものが 2 つあります。同じ問題が出るのではなく、同じ問い方の枠が毎年そのまま使われる、という意味です。

この 2 つの大問だけで 10 問(全体の 3 分の 1 強)が取れます。 形式が完全に分かっているので、対策の効率がとても高い部分です。

頻出単元と周期

問い方の特徴

5-4. 国語(大問 2・小問 27〜30・精読したのは 2015・2016・2018 年度)

国語は 2019 年度以降の問題文が資料に無い(著作権処理の関係で掲載されない年が多い)ため、ここに書いたのは 2010〜2018 年度に限った話です。直近の形式は市販の過去問集で確認してください。以下は精読した 2015・2016・2018 の 3 年を軸に、出典の記録が残る 2010・2014 を補って書いています。

年度×大問の題材表

年度 大問一 大問二
2010 池谷裕二『単純な脳、複雑な「私」』(出典の記録のみ) (出典の記録なし)
2014 あさのあつこ『グラウンドの空』(野球・出典の記録のみ) 田中修『植物はすごい』(出典の記録のみ)
2015 小説 15 問(はらだみずき『サッカーボーイズ』・キャプテンを譲る場面) 説明文 15 問(飯泉太子宗『時をこえる仏像』・「修理」と「修復」の違い)
2016 小説 15 問(同級生との距離をめぐる話・制服を脱いだ友人) 説明文 12 問(榎本博明『自分らしさってなんだろう?』・日本人の自己主張)
2018 小説 16 問(須賀しのぶ『夏は終わらない』・野球部のマネージャー) 説明文 14 問(汐見稔幸『人生を豊かにする学び方』・知識と体験のつながり)

座席(同じ場所に同じ種類の問題が出ること)

大問 2 つ・合計 27〜30 問が、資料のある 5 年すべてで動いていません。精読した 3 年(2015・2016・2018)はいずれも大問一が小説、大問二が説明文で、出典の記録が残る 2014 も同じ並びです。詩・短歌・古文・漢文は、精読した 3 年でゼロでした。

漢字の書き取りは独立した大問ではなく、それぞれの大問の中に「線部 a〜d のカタカナを漢字に直しなさい」としてまとめて入っています(大問一に 4 問前後、大問二に 3〜7 問)。2015・2016 は各大問の問一、2018 は大問一だけ最後の設問(問十六)に置かれています。漢字だけの大問を探すと見つからないので、注意してください。

毎年くり返される問い方

原本で精読した 3 年で同じ形を確認できたものです。

頻出と傾向


6 節. しばらく出ていない単元(復活の警戒)

精読した 3 年(国語は 2018 年度まで)に大問として出ていませんが、それ以前に大問の座席に入った実績があるものです。「最終確認年度」は、その単元が大問の座席に入っていたと確認できた最後の年度です。

科目 単元 大問の座席に入った年 最終確認年度 一言
算数 立体図形の切断・体積 2016(大問 5 に切断)・2018(立体) 2018 水そうの形として立体は毎年出ますが、切断そのものは精読した 3 年なし
算数 食塩水 2015・2016(大問 2) 2016 一行問題にも精読した 3 年入っていません
算数 仕事算 2015(大問 5) 2015
算数 消去算 2010(大問 4) 2010
算数 資料の読み取り(表・グラフ) 2018(大問 4) 2018 2024 の運賃グラフはこれに近い形で戻ってきたと見えます
理科 てこ・かっ車 2013・2017・2021(大問 1) 2021 3〜4 年おきに大問 1 に戻る出方をしています
理科 光・音 2010・2018(光)・2020(音)(大問 1) 2020 大問 1 のもう一つの柱です
理科 電流・電磁石 2022(大問 1) 2022
理科 気体の性質を単独の大問で 2018・2021・2022(大問 2) 2022 2025 は大問 2・大問 3 の小問として顔を出しただけです
理科 植物のつくりと光合成 2022(大問 3) 2022 生物の座席は人体と動物で回っており、植物は精読した 3 年なし
理科 地層・岩石・化石 2021(大問 4) 2021 2024 は岩石の密度という形で戻りましたが、地層の重なりや化石は精読した 3 年なし
理科 太陽の動き(南中高度・季節) 2013・2016・2020(大問 4) 2020
社会 世界地理を大問 1 の柱に 2013・2018・2022 2022 2023〜2025 は日本国内が中心でした
社会 選挙制度を大問 4 の柱に 2010・2017・2020 2020 2025 は小問 1 つだけです
社会 農業・畜産を大問 1 の柱に 2010・2017 2017 2024 は小問で顔を出した程度です
社会 平安時代・鎌倉室町を単独の大問に 2015・2020・2022・2023 2023 2024・2025 は並べ替えの中に溶けています
社会 人口・都市問題 2014(大問 3) 2014 2024 に人口ピラミッドで戻ってきました

7 節. 形式面の注意

配点は 4 科目とも非公開です。問題冊子にも解答用紙にも印字されていません(精読した 3 年ぶん)。試験時間の記載も資料にありません。

算数

理科

社会

国語


8 節. 学年別ロードマップ

淑徳(板橋)は座席が決まっている学校なので、小 6 の反復が最も効きます。ただし算数の一行問題 5 問と理科の 4 分野は「穴があると即失点」なので、小 5 までに全分野をひととおり学び終えることも手を抜けません。

何をするか
小 4(土台) 計算の正確さが最優先。四則の混じった式、分数と小数の混じった式を、途中式を書いて正確に。図形は円・おうぎ形・三角形の面積の入口まで。国語は物語文と説明文を 1 日 1 題ずつ、漢字は毎日。理科は身のまわりの観察(月の形・植物・虫)を「見る」ことから。時間は計らなくてよい
小 5(幅) 全分野を一巡することがここの仕事。週の器は「平日 15 分×5 + 週末 60 分」を基本形にして、次の順で割り付ける。平日の 15 分は算数の単元を 1 つずつ——売買損益・過不足算・つるかめ算(個数を合計から逆算・受験用教材の単元)・和差分配・速さ・割合・場合の数・角度と、淑徳の一行問題に出た単元を一巡する。週末の 60 分は理科と社会に回し、理科は物理・化学・生物・地学の 4 分野を均等に(どれか 1 つ苦手を残すと、本番でその年の 4 分の 1 を落とす)、社会は地理と歴史の通史を一周して出来事の前後関係を意識して覚える(年代並べ替えのため)。国語は字数指定つきの抜き出しに慣れ、100 字で自分の考えを書く習慣を。ただし国語は 2019 年度以降の資料が無い(→10 節 資料の限界)
小 6(仕上げ) 4 節の 8 項目。夏以降は「同じ座席を縦に」が基本。算数の大問 1 だけを 10 年分、大問 5 だけを 5 年分。社会の大問 2・大問 3 だけを 5 年分。理科は 4 分野をそれぞれ 5 年分。年度通しで時間を計るのは、座席ごとの演習が一巡してからでよい

この学校は小 4 から始めるとどこで差がつくか。 いちばん差がつくのは小 5 での全分野の一巡です。算数の一行問題も理科の 4 分野も、「この単元は捨てる」が通用しない作りになっています。小 5 のうちに単元の穴をゼロにしておけば、小 6 では座席ごとの反復に集中でき、その反復がそのまま点になります。逆に、小 6 から穴を埋めようとすると、座席の縦演習に入る時間が足りなくなります。もう一つ、小 4 からの計算の正確さも効きます。大問 1 の 6 問は毎年必ずあり、後半 2 問は工夫を知らないと時間を溶かします。計算を「速く正確に、工夫して」処理できることは、この学校では 6 年間ずっと時間をかける価値のあることです。


9 節. この学校と併願するなら

観点は過去問の勉強が転用できるかだけです。同じ形式・同じ頻出単元・同じ問い方なら、過去問演習が二重に効きます。難易度・偏差値帯・通学圏は見ていません。

8 校の一覧・記述量・注意は 併願候補ページ へ。


10 節. 資料の限界

資料側の食い違い(1 節の表と基本情報の食い違い)

そのほか


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数字はすべて出所つきで、換算や評価語は足していません(→ 方法論)。合格可能性・お子さんとの相性は扱いません。更新 2026-08-17。

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