関東中学受験データasmon.ai/kanto — 265校・出所つき保存した学校

淑徳中学校の過去問分析

共学私立東京都板橋区

重要結論

  1. 淑徳(板橋)は「大問の並びが 4 科目とも決まっていて、中身は毎年作り直す」学校です。出るのは同じ問題ではなく、同じ種類の問題が同じ場所(出題位置=問題の置き場所)に出ます。
  2. 算数は大問 5・小問 20 が動かず、大問 1 が計算 6 問、大問 5 が水量またはグラフ。社会は大問 2 の年代並べ替え 5 問と大問 3 の正誤の組み合わせ 5 問が、指示文の語句までそろっています。
  3. 理科は物理・化学・生物・地学を大問 1 つずつ毎年同じ順に並べるので、1 分野落とすとその年の 4 分の 1 が消えます。

今週やること

  1. 算数の大問 1 だけを 5 年分続けて解き、後半 2 問の工夫計算(部分分数・共通因数のくくり出し・交代する和・等比の和)に手が慣れているかを確かめてください。
  2. 算数・大問 1 の計算 6 問を毎日。とくに後半 2 問の工夫計算。
  3. 社会・大問 2 と大問 3 を過去問で年度を変えて 5 年分。形式が固定なので 10 問がまとまった得点源になります。

分析年度: 2010〜2025 年度
入試回: スーパー特進第 1 回
資料の範囲: 算数 13 年/理科 15 年/社会 14 年/国語 5 年
原本確認範囲(精読した年): 算数 3 年・理科 3 年・社会 3 年・国語 3 年
制約: (1 行)**
制約(続き): 国語は 2019 年度以降の問題文が資料に無いので、ここに書いた国語の話は 2018 年度までのものです。直近の形式は市販の過去問集で確認してください。

詳しい根拠を見る
  1. 大問数の変化点
  2. この学校の基本情報
  3. このページでわかること
  4. まず結論だけ(10 行)
  5. 1 節. 資料の状況
  6. 2 節. 一番大きな結論
  7. 3 節. この学校らしさが出る場所
  8. 4 節. 今からやるなら
  9. 5 節. 科目別の詳細
  10. 6 節. しばらく出ていない単元(復活の警戒)
  11. 7 節. 形式面の注意
  12. 8 節. 学年別ロードマップ
  13. 9 節. この学校と出題構造が近い学校
  14. 10 節. 資料の限界

大問数の変化点

  • 理科: 4 題(2012 年度から、大問数を数えられた資料 11 冊すべて・数えられなかった年 2018・2021・2023。最新の資料は 2025 年度)。前回の変化: なし(2012〜2025 年度の、数えられた資料 11 冊で変化なし)。変化の履歴: 0 回
  • 社会: 4 題(2016 年度から、大問数を数えられた資料 8 冊すべて・数えられなかった年 2020・2023。最新の資料は 2025 年度)。前回の変化: 2015 → 2016 の間に 3 題 → 4 題。変化の履歴: 2 回: 2013・2016(間隔 3)。前回の変化のときの分野の並び: 地理-地図・地形・気候|歴史-古代〜中世|地理-社会・環境・世界 → 地理-地図・地形・気候|歴史-古代〜中世|歴史-近現代|時事
  • 算数: 5 題(2015 年度から、大問数を数えられた資料 4 冊すべて・数えられなかった年が 7 年。最新の資料は 2025 年度)。前回の変化: 2010 → 2015 の間に 6 題 → 5 題(間の年は大問数を数えられていない)。変化の履歴: 1 回: 2015。前回の変化のときの分野の並び: 割合・文章題|数の性質・規則性|速さ|割合・文章題|立体図形|立体図形 → 計算|割合・文章題|数の性質・規則性|立体図形|割合・文章題

変化の間隔は過去の事実で、次の変化の時期を示すものではありません。全校の一覧は 出題の型の変化点。

更新 2026-08-20。


この学校の基本情報

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項目 内容
所在地 東京都板橋区
男女 共学(1991 年に共学化。それ以前は女子校。旧称は淑徳女学校・淑徳高等女学校)
入試回と科目・日程(2027 年度) スーパー特進 第 1 回=2 月 1 日 午前・4 科または 2 科(国算)の選択/東大選抜 第 1 回=2 月 1 日 午後・2 科(国算)/東大選抜 第 2 回=2 月 2 日 午後・2 科(国算)/スーパー特進 第 2 回=2 月 3 日 午前・2 科(国算)/東大選抜 第 3 回=2 月 3 日 午後・2 科(国算)/帰国生入試=2026 年 12 月 5 日 午前・2 科(国算)+面接(募集は若干名)
試験時間・配点 学校の公表資料で確認してください(この資料には信頼できる時間・配点が入っていません)
面接 帰国生入試にのみ面接があります(上記のとおり)

いまの小 6 は 2027 年 2 月、小 5 は 2028 年、小 4 は 2029 年の入試を受けます。

淑徳中学校(東京都板橋区・共学)のレポートです。淑徳巣鴨中学校(東京都豊島区)・淑徳与野中学校(埼玉県さいたま市)とは別の学校なので、過去問を買うときも解くときも取り違えに注意してください。


このページでわかること

このページでは、どんな問題が出るか・家で何をやるかだけを扱います。難易度・偏差値・合格可能性・入試結果は扱いません(偏差値 / 募集要項・入試結果)。

過去問そのものの進め方は過去問の使い方へ、用語は用語集へまとめてあります。

分析に使ったのは、過去問の紙面を文字データに起こしたもの(転写)です。どこまで精読できているかは 1 節に書きました。


まず結論だけ(10 行)

「まず結論だけ(10 行)」を開く(上の要約と同じ内容です)

結論(3 行)

  1. 淑徳(板橋)は「大問の並びが 4 科目とも決まっていて、中身は毎年作り直す」学校です。出るのは同じ問題ではなく、同じ種類の問題が同じ場所(出題位置=問題の置き場所)に出ます。
  2. 算数は大問 5・小問 20 が動かず、大問 1 が計算 6 問、大問 5 が水量またはグラフ。社会は大問 2 の年代並べ替え 5 問と大問 3 の正誤の組み合わせ 5 問が、指示文の語句までそろっています。
  3. 理科は物理・化学・生物・地学を大問 1 つずつ毎年同じ順に並べるので、1 分野落とすとその年の 4 分の 1 が消えます。

家でやること(3 つ)

  1. 算数・大問 1 の計算 6 問を毎日。とくに後半 2 問の工夫計算。
  2. 社会・大問 2 と大問 3 を過去問で年度を変えて 5 年分。形式が固定なので 10 問がまとまった得点源になります。
  3. 理科・4 分野それぞれで「表やグラフの数値から次の値を出す」計算を、同じ手つきで。

今週やる 1 つ

  1. 算数の大問 1 だけを 5 年分続けて解き、後半 2 問の工夫計算(部分分数・共通因数のくくり出し・交代する和・等比の和)に手が慣れているかを確かめてください。

注意(1 行)

  1. 国語は 2019 年度以降の問題文が資料に無いので、ここに書いた国語の話は 2018 年度までのものです。直近の形式は市販の過去問集で確認してください。

1 節. 資料の状況

分析に使ったのは過去問の紙面を文字データに起こしたもの(転写)です。読み方の深さを 3 つに分けて数えました。精読した年(設問文まで読んだ年)/構成だけ数えた年(大問の並びを数えただけの年)/資料のある年(その両方の合計)です。

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科目 資料のある年 精読した年 構成だけ数えた年 備考
算数 13 年(2010〜2025 年度) 3 年(2023・2024・2025) 10 年 2015 年以降は毎年 大問 5・小問 20。転写の確度は 3 年とも高い
理科 15 年(2010〜2025 年度) 3 年(2023・2024・2025) 12 年 大問 4・小問 16〜25。2023 は転写の確度が低めで、大問 1 問 5 が一部読み取れていない
社会 14 年(2010〜2025 年度) 3 年(2023・2024・2025) 11 年 大問 4・小問 23〜32。2023 は転写の確度が低めで、大問 1 問 4 が一部読み取れていない
国語 5 年(2010・2014・2015・2016・2018 年度) 3 年(2015・2016・2018) 2 年 2019 年度以降は問題文が資料に無い(著作権処理の関係で掲載されない年が多い)
  • 収録冊子の校名は全校・全冊で照合済みです(別校の冊子が混じっていた場合はこの節に明記しています)。淑徳中学校については、別の学校の冊子が混じった形跡はありませんでした。
  • 2026 年度は 4 科目とも資料に入っていません。最新の 1 年は市販の過去問集で補ってください。
  • 過去問データベースは 1 校×1 年×1 科目につき 1 冊しか載せません。2023 年度の社会の転写に「第 1 回スーパー特進入学試験問題」という表紙の記載が残っており、少なくともこの年はスーパー特進の第 1 回です。他の年も同じ回として扱いました。
  • 試験時間・配点は問題冊子にも解答用紙にも印字されておらず、資料からは分かりません。学校の公表資料で確認してください。

2 節. 一番大きな結論

淑徳(板橋)は「大問の並びが 4 科目とも決まっていて、中身は毎年作り直す」学校です。 出るのは同じ問題ではありません。同じなのは「どの種類の問題が、どの場所に出るか」——出題位置(大問の番号と順番)です。

精読した年の範囲で、出題位置は次のように決まっています。

  • 算数: 大問 5・小問 20。大問 1=計算 6 問(2014〜2025 の 12 年連続)、大問 2=一行問題(数行で終わる短い文章題)5 問、大問 3=規則性や約束記号、大問 4=平面図形(2019〜2025 の 7 年連続・この出題位置が同じ学校は全 265 校中 10 校だけ)、大問 5=水量またはグラフ。
  • 理科: 大問 4。大問 1=物理(2015〜2025 の 11 年連続)、大問 2=物質と変化、大問 3=生物(2014〜2025 の 12 年連続)、大問 4=地学。4 分野を 1 大問ずつ、毎年同じ順に並べます。
  • 社会: 大問 4。大問 1=地理(統計と地形図)、大問 2=歴史の年代並べ替え 5 問、大問 3=歴史の正誤の組み合わせ 5 問(近現代が 2016〜2025 の 10 年連続・この出題位置が同じ学校は全 265 校中 2 校だけ)、大問 4=公民と国際+前年の出来事。
  • 国語: 大問 2。大問一=小説、大問二=説明文。最後は 100 字の意見文(精読した 3 年とも)。

そのうえで、中身は毎年入れ替わります。同じ問題がそのまま再登場した例は、精読した 3 年ぶんの原本では 4 科目とも見つかりませんでした。ただし社会だけは例外があり、大問 2 と大問 3 の指示文(「年代の古いものから順番に…(同じ記号を何度使ってもよい)」「その正誤の組み合わせとして正しいものを…ア ①=正 ②=正 …」)が語句までほぼそのまま毎年使われています。

したがって過去問の使い方は「出る問題を覚える」ではなく、①同じ大問を、年度を変えて解く 5 年分続けて解く、②単元ごとの解き方の手順を身につける——この二つに近いものになります。とくに算数の大問 5 と社会の大問 2・大問 3 は、出題位置が完全に分かっているので縦の演習がそのまま得点になります。


3 節. この学校らしさが出る場所

  • 社会の大問 1 に学校そのものが出ます。2023 は淑徳中学校周辺の地形図(ときわ台駅からの方角、駅近辺の博物館、板橋区のハザードマップ)、2025 は淑徳中学校高等学校の学校行事一覧(宿泊行事の行き先から各県の統計へ、上田市の地形図へ、沖縄のサンゴ礁へ)。自分の学校と足元の板橋区を題材にするのが、この学校の顔です。学校説明会や文化祭で校舎の周りを歩いておくと、地図の設問が身近になります。
  • 社会の「同じ枠を毎年使う」つくり。大問 2 の年代並べ替えと大問 3 の正誤の組み合わせは、指示文が語句までそろっています。受験生にとっては「何が来るか完全に分かっている 10 問」であり、ここまで形が固定されている学校は多くありません。
  • 理科は 4 分野を等分します。物理・化学・生物・地学を大問 1 つずつ、毎年同じ順に並べます。得意分野で稼ぐのではなく、4 つとも一定の水準で解けることを求める作りに見えます。題材は身近なところから入ります(コップに浮かべた氷、心臓の図、旧暦の七夕、シリウスの自由研究)。
  • 算数に同じ登場人物が出ます。「よし子さん」「のりおくん(のりおさん)」が 2023・2024・2025 の一行問題に 3 年連続で登場します。歩幅と歩数、池の周り、ビー玉——場面は毎年変わりますが名前は同じです。
  • 国語の会話文の名字が「沖田」「永倉」「斎藤」「松原」「井上」で、2015 と 2018 で重なっています。幕末の隊士の名字をそろえた遊びのように見えます。国語の最後に置かれる 100 字の意見文も、この会話文を読ませてから書かせる形で 3 年連続していました。
  • 国語の小説は部活の話が多いです(2014 野球・2015 サッカー・2018 野球部のマネージャー)。役割を引き受けるかどうかで揺れる中高生が主人公になっているように見えます。
  • 社会に沖縄がよく出ます(2023 の大問 4 が復帰 50 年、2025 は大問 1 と大問 4 の両方に登場)。平和と基地、核をめぐる設問が繰り返し置かれています。

4 節. 今からやるなら

想定している学年: 受験学年(小 6)の、過去問演習に入っている段階です。小 5 以前の方は、この節を「最終的にここへ向かう」地図として読み、日々の学習は 8 節の学年別ロードマップに沿って基礎から進めてください。

根拠となる年度・題材は 5 節の科目別の詳細を参照してください。

  1. [毎日 10 分] 算数・大問 1 の計算 6 問と、一行問題 5 問の穴つぶし。計算はとくに後半 2 問の工夫計算(部分分数・共通因数のくくり出し・交代する和・等比の和)を、精読した 3 年ともに入っている形として。全体の 3 割がここで、しかも最も確実に取れます。一行問題のほうは売買損益・過不足算・つるかめ算(個数を合計から逆算)・和差分配・速さ・角度・場合の数を 1 問 3 分で回します。(確認: 〜2025 年度)
  2. [週末 60 分] 社会・年代並べ替え(大問 2)と正誤の組み合わせ(大問 3)を過去問で年度を変えて 5 年分。指示文まで固定なので、慣れれば 10 問がまとまった得点源になります。近現代(幕末〜戦後)に的を絞ります。(確認: 〜2025 年度)
  3. [週末 60 分] 算数・水量(注水と満水・傾けてこぼす・排水口 2 つ・グラフの折れ目)。大問 5 の主役で、資料の並びでは 2015〜2025 の 11 年で 7 回。(確認: 〜2025 年度)
  4. [週末 60 分] 理科・4 分野の「表とグラフから次の値を出す」計算。ばね・物体の運動・溶解度・中和・状態変化・密度は、どれも同じ手つきで解けます。(確認: 〜2025 年度)
  5. [毎日 10 分] 国語・条件つきの抜き出しを、精度とスピードの両方で。「二十二字で」「『から』に続くように」「はじめと終わりの五字を」を、条件ごと守る訓練を。全体の 3〜4 割がここです。(確認: 〜2018 年度)
  6. [週末 60 分] 社会・統計表から都道府県・港・国を当てる練習。関東各県の指標、4 大貿易港の輸出入品、主要国の比較——精読した 3 年とも大問 1 に必ず入っています。(確認: 〜2025 年度)
  7. [週末 60 分] 理科・人体(心臓と血液・消化と消化酵素)を、名称と役割をセットで。2024・2025 の 2 年連続で大問 3 に来ています。月の満ち欠けは、形・見える方角・時刻の 3 点セットで、作図で描けるところまで。(確認: 〜2025 年度)
  8. [週 1 回] 国語・100 字の意見文を週 1 本(「体験を 1 つ → 気づき → だから何が必要か」の 3 部で 100 字にそろえる)。あわせて社会・前年 1 年のニュースを制度に翻訳する練習(国連の主要機関・G7・EU と NATO・選挙のしくみ・憲法の平和主義)。社会のほうは秋以降でかまいません。(確認: 〜2025 年度)

5 節. 科目別の詳細

5-0. 4 科目の見取り図

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科目 出題形式の固定度 中身の性格 過去問で取り組む練習
算数 非常に高い。大問 5・小問 20 が 2015〜2025 で不変。大問 1 は計算 6 問 一行問題 5 問で単元を横に広く、大問 3〜5 で 3 段の誘導。答えのみが主軸 計算 6 問(工夫計算を含む)と水量。この 2 つで 4 割近い
理科 高い。大問 4 を物理・化学・生物・地学の順に 1 つずつ 表やグラフの数値を読んで先を予測させる。理由を書く記述が 0〜4 問 4 分野に穴を作らないこと。1 分野落とすとその年の 4 分の 1 が消える
社会 非常に高い。大問 4 の中身も並べ方も精読した 3 年で一致。指示文まで同じ 記号選択が 68〜86%。統計表からの判別と、前年の出来事を制度に翻訳する問い 年代並べ替え 5 問+正誤 5 問(形式が固定・合計 10 問)
国語 高い(2018 年まで)。大問 2・小問 27〜30 抜き出しと記号選択が主軸。記述は 100 字の意見文 1 問がほぼ全部 条件つきの抜き出しと 100 字の意見文

4 科目に共通するのは「読む量・見る量が多く、決まった手順で速く処理する」試験だということです。じっくり考えさせる長い記述はどの科目にもほとんどありません。かわりに、社会の図表、理科の表とグラフ、国語の 2 題の長文、算数の 20 問という物量があります。

5-1. 算数(大問 5・小問 20・精読したのは 2023〜2025 年度)

年度×大問の題材表

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年度 大問 1 大問 2 大問 3 大問 4 大問 5
2023 計算 6 問(うち 2 問は工夫計算: 差が並ぶ長い式・等比の和) 一行問題 5 問(過不足算=長いす/売買損益=カフェラテ/場合の数=オーストラリア 6 州の色分け/速さ=歩幅と歩数/割合と比=運動会 4 組) 規則性(あみだくじを縦につないで文字列が戻る個数) 平面図形(正三角形 8 個を組んだ図形の面積比) 水量(台形の面を持つ容器・満水と傾けてこぼす量)
2024 計算 6 問(部分分数の和・22×23×24 のように因数をくくり出す形) 一行問題 5 問(売買損益=ノート仕入/角度=二等辺三角形/速さ=1 周 800m を逆回り/つるかめ算=赤青黄の玉/規則性=水曜日の日付の和と翌年の曜日) 規則性(1 から順に足す・三角数、前半と後半の合計の差) 図形の移動(直角二等辺三角形が長方形を通り抜ける・重なりの面積) 速さと料金のグラフ(鉄道の道のりと運賃の階段グラフ・2 社の比較)
2025 計算 6 問(1.1×4.5+2.2×3.6… の規則的な積の和・交代級数) 一行問題 5 問(割合=ビー玉 45 個/和差分配=本のページ数/速さ=1 周 280m の池で出会う/売買損益=1200 個の仕入れ/図形の移動=直角三角形を転がす) 約束記号(《A》=A×A、差を積の形に直す) 平面図形(三角形の辺を 3:2 などに分ける点から面積比) 水量(立方体から直方体を切り取った水そう・排水口 2 つとグラフ)

出題位置の固定(同じ位置に同じ種類の問題が出る)

この学校の算数は、出題位置がかなりはっきり決まっています。出るのは同じ問題ではなく、同じ種類の問題です。

  • 大問 1 は計算 6 問。資料に残る並びを数えると 2014〜2025 の 12 年連続でこの出題位置が計算です(読み取り確度が低めの年を含む)。精読した 3 年では毎年 6 問で、後半 2 問が「そのまま筆算すると詰む」工夫計算になる点まで共通しています。
  • 大問 2 は一行問題 5 問。割合・文章題系が座る出題位置として 2023〜2025 の 3 年連続。中身は毎年入れ替わりますが、5 問という数と「売買損益が 3 年連続で入っている」ことは原本で確認しました。
  • 大問 3 は数と規則の大問 3 問。2023 あみだくじ・2024 三角数・2025 約束記号と、いずれも「小さい場合で実験して規則を見つける」形です。
  • 大問 4 は平面図形(大きな分類で 2019〜2025 の 7 年連続・確度が低めの年を含む)。精読した 3 年では 2023 面積比・2024 図形の移動・2025 面積比。同じ出題位置に同じ単元が座る学校は、この科目・この位置で全 265 校中 10 校しかありません——つまり淑徳の算数らしい並びです。
  • 大問 5 は水量またはグラフを読む問題。精読した 3 年では 2023 水量・2024 運賃の階段グラフ・2025 水量。資料の並びでは 2015 以降、この出題位置に水量が 2015・2020・2021・2022・2023・2025 と繰り返し戻ってきます。

大問数 5・小問数 20 は 2015〜2025 の並びで一度も崩れていません(2010・2014 のみ 6 大問 19 問)。「大問 5 の出題位置だけを 5 年分たてに解く」「大問 1 の計算だけを 10 年分」という縦の使い方が、この学校ではそのまま効きます。

頻出単元と周期

  • 水量(容器に入れる・こぼす・排水する): 精読した 3 年で 2 回。資料の並びでは 2015〜2025 の 11 年で 7 回。この学校の算数でいちばん厚い単元です。
  • 規則性・数列: 大問 3 の常連に加え、計算の大問 1 の後半 2 問、一行問題にも顔を出します(2024 大問 2(5) の曜日)。精読した 3 年とも複数の出題位置にまたがって出ました。
  • 平面図形の面積比: 2023 大問 4・2025 大問 4。辺の比から面積比へ落とす手順が両年とも本体です。
  • 図形の移動(転がす・通り抜ける): 2024 大問 4・2025 大問 2(5)。
  • 売買損益: 2023・2024・2025 の一行問題に 3 年連続。
  • 速さ: 精読した 3 年とも一行問題に 1 問(歩幅と歩数の比=2023・2024、池の周りで出会う=2025)。大問としての速さは 2024 の運賃グラフのみ。

問い方の特徴

  • 一行問題(大問 2)の 5 問は単元がばらばらで、ここで単元の穴が直接失点になります。精読した 3 年を見ると、過不足算・売買損益・場合の数・速さ・割合・角度・つるかめ算・和差分配・図形の移動が回っています。
  • 大問 3〜5 は (1)(2)(3) の 3 段で、(1) が具体例、(2) が一般化、(3) が応用という誘導です。(1)(2) を確実に取ることが設計上いちばん効きます。
  • 計算の大問 1 は、後半 2 問が「工夫しないと終わらない」形で毎年入ります。2023 は 3−1+5−3+…−4045 の交代する長い式と 1+1/3+1/9+… の等比の和、2024 は 1/30+1/42+1/56 の部分分数と 22×23×24+44×46×48+… のくくり出し、2025 は 1.1×4.5+2.2×3.6+… と 1−1/2+1/3−1/4+…。この 3 年で「工夫計算が大問 1 の最後に来る」ことは確認できました。

5-2. 理科(大問 4・小問 20〜21・精読したのは 2023〜2025 年度)

年度×大問の題材表

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年度 大問 1(物理) 大問 2(物質・化学) 大問 3(生物) 大問 4(地学)
2023 ばね 2 種の直列つなぎ+水に沈める物体と台ばかりの値 食塩とホウ酸の溶解度グラフ・再結晶 恒温動物と体の大きさ、生まれつきの行動と学習した行動 シリウスと冬の大三角(等級と明るさ・南中時刻・探査機の到達年数)
2024 転がるボールの速さと時間の表を読む(等速と加速の比較) 塩酸と水酸化ナトリウムの中和・温度上昇のグラフを作図 心臓のつくりと血液の流れ(左心室の壁が厚い理由・2 心房 1 心室との比較) カコウ岩・ハンレイ岩・カンラン岩と鉄の密度、微惑星の衝突と地球の形成
2025 水の温度と密度のグラフ(4℃ が最も重い・氷の体積変化) 氷の加熱と状態変化のグラフ・熱量の計算・気体の確認 消化酵素(アミラーゼとカタラーゼ)の実験、予想と結果が食い違った理由 旧暦(太陰太陽暦)と月の満ち欠け・七夕の月の形を作図・梅雨と気団

出題位置の固定(同じ位置に同じ種類の問題が出る)

理科は「4 分野を大問 1 つずつ、毎年同じ順番で並べる」学校です。 精読した 3 年はすべて 大問 1=物理/大問 2=物質と変化/大問 3=生物/大問 4=地学 の順でした。資料に残る並びを数えると、大問 1 に物理が 11 年連続(2015〜2025)・大問 3 に生物が 12 年連続(2014〜2025)です(読み取り確度が低めの年を含む)。大問 2・大問 4 は分野で見れば同じ並びが続きますが、細かい単元は毎年入れ替わります。

大問数は 4 が定位置(資料の 15 年で 5 大問だったのは 2018 のみ)、小問は 16〜25 で年により振れます。「苦手分野が 1 つあると、その年の 4 分の 1 が丸ごと落ちる」構造なので、4 分野に穴を作らないことが最優先になります。

頻出単元と周期

  • 人体: 2024 心臓・2025 消化酵素。資料の並びでも 2012・2015・2017・2024・2025 と大問 3 の常連で、直近 2 年連続です。
  • こん虫・動物の分類: 2014・2016・2018〜2021・2023 と大問 3 のもう一つの柱。人体と交互に近い形で回ります。
  • 熱と状態変化・溶解度・中和: 大問 2 の中身はこの 3 つが循環します(2023 溶解度・2024 中和・2025 状態変化)。
  • 月・星座・太陽: 大問 4 の中身。2023 星座・2025 月。資料では 2015 月・2016 太陽・2017 月・2020 太陽・2022 星座・2023 星座。
  • ふりこと物体の運動・ばね・浮力: 大問 1 の中身。精読した 3 年とも「表やグラフの数値を読んで、次の値を予測する」形でした。

問い方の特徴

  • 表・グラフを読んで先を予測させるのが精読した 3 年に共通する骨格です。ばねののび(2023)、ボールの速さ(2024)、溶解度(2023)、中和の温度(2024)、水の密度(2025)、氷の加熱(2025)——いずれも「与えられた数値の規則を見つけて、表にない値を出す」形で、知識だけでは半分も取れません。
  • 理由を説明させる記述が 2024 は 4 問、2025 は 3 問(2023 は 0 問)。字数指定は原則なく、2024 の「30 字程度で」のように付く年もあります。指定語句を使わせる形(2024「動脈血・酸素・全身・静脈血」の 4 語をすべて使う)が特徴的です。
  • 実験の失敗から考えさせる設問が 2025 にあります(大問 3 問 5「予想では分解しなかったが結果は分解した。次の実験からどのようなことが考えられるか」)。条件を一つだけ変えて比べる考え方が直接問われます。
  • 記号選択は「このグラフからはわからないことを 1 つ選ぶ」(2025)のように、消去法で読む形が目立ちます。

5-3. 社会(大問 4・小問 28〜29・精読したのは 2023〜2025 年度)

年度×大問の題材表

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年度 大問 1(地理・8〜10 問) 大問 2(歴史・並べ替え 5 問) 大問 3(歴史・正誤 5 問) 大問 4(公民+前年の出来事・9〜10 問)
2023 淑徳中学校周辺の地形図(ときわ台駅・板橋区のハザードマップ・縮尺計算・外国人向け地図記号・デジタル地図) 縄文〜室町(稲作の伝来/大宝律令/鑑真と平等院/承久の乱/勘合貿易) 幕末〜大正(日米和親条約/下関条約/大日本帝国憲法/第一次世界大戦/原敬の政党内閣) 沖縄復帰 50 年(サンフランシスコ平和条約・日米安保・非核三原則・在日米軍施設の割合・円安・最低賃金)
2024 旅行をめぐる会話文(北海道・訪日外国人消費・京都の景観規制・オーバーツーリズム・外国人労働者・人口ピラミッド) 古代〜戦後(隋への使い/和同開珎・寛永通宝・富本銭の写真/日米和親条約/絵画 3 点/ポツダム宣言) 江戸〜戦後(享保・寛政の改革/新紙幣の肖像/戦時中の標語/石油危機) G7 広島サミット(議長・ベビーブームの人口表・SDGs・NATO・EU・国連安保理・憲法前文・核軍縮)
2025 淑徳中学校高等学校の学校行事一覧(関東各県の統計表・貿易港・電気自動車の普及率・沖縄の緯度とサンゴ礁・上田市の地形図・訪日客のヒートマップ) 史料と写真で古代〜近代(十七条憲法/阿弖河荘の訴え/ビゴーの風刺画/米騒動/蒙古襲来絵詞) 江戸〜戦後(天保の改革/五箇条の御誓文と版籍奉還/下関条約/第一次世界大戦の好景気/原水爆禁止世界大会と NPT) 2024 年の「選挙イヤー」(台湾・韓国・欧州議会・アメリカ大統領選、竹島、G7、在日米軍、政権公約)

出題位置の固定(同じ位置に同じ種類の問題が出る)

社会は 4 科目のなかで最も並びがはっきりしています。 精読した 3 年はすべて次のとおりでした。

  1. 大問 1 = 地理。8〜10 問。リード文は会話文か表で、地形図・統計表・グラフを大量に読ませます。
  2. 大問 2 = 歴史の年代並べ替え 5 問。①〜③を古い順に並べる組み合わせをア〜カから選びます。
  3. 大問 3 = 歴史の正誤の組み合わせ 5 問。①と②の正誤の組み合わせをア〜エから選びます。
  4. 大問 4 = 公民と国際、前年の出来事を軸にした長文。9〜10 問。

大問 3 に近現代の歴史が座るのは 2016〜2025 の 10 年連続(読み取り確度が低めの年を含む)で、同じ科目・同じ位置・同じ単元の学校は全 265 校中 2 校しかありません。淑徳の社会でいちばん個性的な出題位置です。大問数 4・小問 28 前後は 2016 年以降ほぼ動いていません(資料の 14 年で小問 23〜32)。

毎年くり返される問い方

原本で精読した 3 年とも同じ文言を確認できたものが 2 つあります。同じ問題が出るのではなく、同じ問い方の枠が毎年そのまま使われる、という意味です。

  • 大問 2 の指示文: 「次の問 1〜5 の各文に関して、年代の古いものから順番に正しくならべたときの組み合わせを、次のア〜カより 1 つずつ選び、記号で答えなさい。(同じ記号を何度使ってもよい)」——2023・2024・2025 で語句までほぼ一致。
  • 大問 3 の指示文: 「次の問 1〜5 について、その正誤の組み合わせとして正しいものを、次のア〜エの中より 1 つずつ選び、記号で答えなさい。(同じ記号を何度使ってもよい)ア ①=正 ②=正 イ ①=正 ②=誤 ウ ①=誤 ②=正 エ ①=誤 ②=誤」——精読した 3 年とも同じ。

この 2 つの大問だけで 10 問(全体の 3 分の 1 強)が取れます。 形式が完全に分かっているので、対策の効率がとても高い部分です。

頻出単元と周期

  • 国際社会・国際協力が大問 4 の中心。2024 G7・2025 各国の選挙と、資料の並びでも 2018・2019・2022・2024・2025 に登場します。
  • 近代の戦争と大正・昭和前期は大問 3 の常連(10 年連続)。日清・日露、第一次世界大戦、大正デモクラシー、戦時下の生活が繰り返し出ます。
  • 戦後・現代は 2023 が大問 4 の本体(沖縄)、2024・2025 も大問 3 の最後の設問に入ります。
  • 地形図の読図は 2023(学校周辺)・2025(上田市)。2 年に 1 回のペースで来ています。
  • 観光・訪日外国人は 2024・2025 の 2 年連続で大問 1 に登場。
  • 沖縄は 2023 の大問 4、2025 の大問 1 問 4 と大問 4 問 8 に登場。精読した 3 年で 2 回です。

問い方の特徴

  • 統計表・グラフから 1 つ選ばせる設問が大問 1 の主力です。「表のア〜オのうち千葉県はどれか」「4 つの貿易港のうち横浜港はどれか」「5 か国のうちイギリスはどれか」——都道府県・港・国の特徴を数字で見分ける訓練が直接点になります。
  • 記号選択が 68〜86% で圧倒的に多く、短答(語句や数値を短く答える形式)は 3〜8 問、記述は毎年 1 問だけです。
  • 記述の字数は「30 字以内」(2023 日本に地震が多い理由)、「20 字以内」(2024 人口構成の特色と産業への影響)、指定なし(2025 サンゴ礁の役割)。短く言い切る記述で、長文を書かせる形ではありません。
  • 「誤っているものを選びなさい」の消去法が毎年複数あります。2025 大問 1 問 4(3) には「ただし答えは 1 つとは限りません」が付いており、すべて選ぶ形も混じります。
  • 大問 4 は前年の出来事から始まりますが、問われるのは制度と地理の知識です(サミット→議長は誰か、選挙→議席と政権の関係、侵略→NATO と EU)。ニュースを覚えるのではなく、ニュースを制度の言葉に翻訳する練習が要ります。

5-4. 国語(大問 2・小問 27〜30・精読したのは 2015・2016・2018 年度)

国語は 2019 年度以降の問題文が資料に無い(著作権処理の関係で掲載されない年が多い)ため、ここに書いたのは 2010〜2018 年度に限った話です。直近の形式は市販の過去問集で確認してください。以下は精読した 2015・2016・2018 の 3 年を軸に、出典の記録が残る 2010・2014 を補って書いています。

年度×大問の題材表

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年度 大問一 大問二
2010 池谷裕二『単純な脳、複雑な「私」』(出典の記録のみ) (出典の記録なし)
2014 あさのあつこ『グラウンドの空』(野球・出典の記録のみ) 田中修『植物はすごい』(出典の記録のみ)
2015 小説 15 問(はらだみずき『サッカーボーイズ』・キャプテンを譲る場面) 説明文 15 問(飯泉太子宗『時をこえる仏像』・「修理」と「修復」の違い)
2016 小説 15 問(同級生との距離をめぐる話・制服を脱いだ友人) 説明文 12 問(榎本博明『自分らしさってなんだろう?』・日本人の自己主張)
2018 小説 16 問(須賀しのぶ『夏は終わらない』・野球部のマネージャー) 説明文 14 問(汐見稔幸『人生を豊かにする学び方』・知識と体験のつながり)

出題位置の固定(同じ位置に同じ種類の問題が出る)

大問 2 つ・合計 27〜30 問が、資料のある 5 年すべてで動いていません。精読した 3 年(2015・2016・2018)はいずれも大問一が小説、大問二が説明文で、出典の記録が残る 2014 も同じ並びです。詩・短歌・古文・漢文は、精読した 3 年でゼロでした。

漢字の書き取りは独立した大問ではなく、それぞれの大問の中に「線部 a〜d のカタカナを漢字に直しなさい」としてまとめて入っています(大問一に 4 問前後、大問二に 3〜7 問)。2015・2016 は各大問の問一、2018 は大問一だけ最後の設問(問十六)に置かれています。漢字だけの大問を探すと見つからないので、注意してください。

毎年くり返される問い方

原本で精読した 3 年で同じ形を確認できたものです。

  • 最後の設問は 100 字の意見文。3 年とも大問二の最終問で、「クラスで話し合いをした会話文」を読ませたうえで「あなたの考えを百字(以内)で述べなさい」と書かせます。テーマは 2015「あなたが修理・修復したいもの」、2016「グローバル化の時代に英語以外に必要だと思うこと」、2018「知識と体験がつながった経験」。配点の比重は分かりませんが、3 年連続で同じ位置・同じ字数なので、ここは形から練習できます。
  • 接続語の空欄補充(ア ところが イ つまり ウ たとえば …から選ぶ)が大問二に 3 年連続。3〜5 か所まとめて問われます。
  • 語句の意味を選ぶ問題が毎年複数(2015「果敢な」「鼓舞した」、2016「的外れ」「咎める」「目を凝らして」、2018「由々しき」「年季が入っている」「醍醐味」)。
  • 字数を指定した抜き出しが大問あたり 3〜6 問。「二十二字で」「四十字で、はじめと終わりの五字を」「『から』に続くように八字で」「十字以内で二つ」など、指定が細かいです。

頻出と傾向

  • 記号選択が全体の 47〜63%、短答(多くは抜き出し)が 33〜47%、記述は 4〜7%。記述は 100 字の意見文 1 問と、内容説明 0〜1 問だけです。
  • 小説の題材は部活が目立ちます(2014 野球・2015 サッカー・2018 野球部のマネージャー)。中学生・高校生の人間関係と、役割を引き受けるかどうかの葛藤が中心にあるように見えます。
  • 説明文は「言葉の使い分け」「日本人の自己」「学ぶことの意味」と、抽象語を丁寧に定義する文章が並びます。線を引いた語の言い換えを本文から探す設問が多いです。
  • 空欄に体の一部を表す漢字一字(2015)、動物の名前(2015)、反対の意味の漢字二字で熟語を作る(2018)といった語彙の設問が、毎年 1〜2 問混じります。
  • 会話文に出てくる生徒の名字は 3 節を参照してください。

6 節. しばらく出ていない単元(復活の警戒)

精読した 3 年(国語は 2018 年度まで)に大問として出ていませんが、それ以前に大問の出題位置に入った実績があるものです。「最終確認年度」は、その単元が大問の出題位置に入っていたと確認できた最後の年度です。

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科目 単元 大問の出題位置に入った年 最終確認年度 一言
算数 立体図形の切断・体積 2016(大問 5 に切断)・2018(立体) 2018 水そうの形として立体は毎年出ますが、切断そのものは精読した 3 年なし
算数 食塩水 2015・2016(大問 2) 2016 一行問題にも精読した 3 年入っていません
算数 仕事算 2015(大問 5) 2015 —
算数 消去算 2010(大問 4) 2010 —
算数 資料の読み取り(表・グラフ) 2018(大問 4) 2018 2024 の運賃グラフはこれに近い形で戻ってきたと見えます
理科 てこ・かっ車 2013・2017・2021(大問 1) 2021 3〜4 年おきに大問 1 に戻る出方をしています
理科 光・音 2010・2018(光)・2020(音)(大問 1) 2020 大問 1 のもう一つの柱です
理科 電流・電磁石 2022(大問 1) 2022 —
理科 気体の性質を単独の大問で 2018・2021・2022(大問 2) 2022 2025 は大問 2・大問 3 の小問として顔を出しただけです
理科 植物のつくりと光合成 2022(大問 3) 2022 生物の出題位置は人体と動物で回っており、植物は精読した 3 年なし
理科 地層・岩石・化石 2021(大問 4) 2021 2024 は岩石の密度という形で戻りましたが、地層の重なりや化石は精読した 3 年なし
理科 太陽の動き(南中高度・季節) 2013・2016・2020(大問 4) 2020 —
社会 世界地理を大問 1 の柱に 2013・2018・2022 2022 2023〜2025 は日本国内が中心でした
社会 選挙制度を大問 4 の柱に 2010・2017・2020 2020 2025 は小問 1 つだけです
社会 農業・畜産を大問 1 の柱に 2010・2017 2017 2024 は小問で顔を出した程度です
社会 平安時代・鎌倉室町を単独の大問に 2015・2020・2022・2023 2023 2024・2025 は並べ替えの中に溶けています
社会 人口・都市問題 2014(大問 3) 2014 2024 に人口ピラミッドで戻ってきました

7 節. 形式面の注意

配点は 4 科目とも非公開です。問題冊子にも解答用紙にも印字されていません(精読した 3 年ぶん)。試験時間の記載も資料にありません。

算数

  • 答えのみの短答(語句や数値を短く答える形式)が主軸です。「考え方と答えを書きなさい」は年 0〜1 問で、2025 は 20 問すべて短答、2023 は 19 問短答+1 問が「考え方と答えを書きなさい」、2024 は 18 問短答+並べ替えの記号選択 1 問+「考え方と答えを書きなさい」1 問でした。途中式を書かせる設問が出るときは、規則性か比較の大問の最終小問です。
  • 円周率は 3.14 の指定(2025 大問 2(5) で確認)。「最も簡単な整数の比で表しなさい」の指示が比の設問に付きます。
  • 図を使う小問は精読した 3 年で 35〜50%。作図そのものを求める設問は、精読した 3 年では出ていません。

理科

  • 記号選択 19〜33%、短答 52〜67%、記述 0〜19%。比率は年ごとにかなり動きます。
  • 作図が出ます(2024 に中和の温度グラフ 1 問、2025 に水温の予想と月の形の 2 問)。月の満ち欠けを「明るい部分を白く、暗い部分に斜線」で描かせる形は要練習です。
  • 計算の答えに桁の指定が付きます(2024「四捨五入して小数第一位まで」、2025「小数第 3 位まで」)。指定語句をすべて使わせる記述(2024)があります。
  • 単位の書かせ方(cm・g・cal・cm³)が設問文の中で指示されます。

社会

  • 記号選択が 68〜86% と圧倒的です。記述は毎年 1 問だけで、20〜30 字か字数指定なしの短いもの。短答は「解答欄に合うように答えなさい」の形が多く(2024 の「インバウンド消費」「景観条例」など)、欄の形に合わせる意識が要ります。
  • 「誤っているものを」の消去法が毎年複数あり、「答えは 1 つとは限りません」が付く年もあります(2025)。作図は精読した 3 年とも出ていません。
  • 図表の量が多く、2025 は表・グラフ・地形図・ヒートマップが大問 1 だけで 7 点入ります。30 分弱で読み切る速さが必要です(試験時間は資料に印字されていません)。

国語

  • 記号選択 47〜63%、抜き出しを含む短答 33〜47%、記述 4〜7%。記述の字数指定は 100 字(意見文)と 35 字以内(2015 の内容説明)です。
  • 抜き出しには必ず細かい字数指定が付きます。「答えが『から』に続くように」「はじめと終わりの五字を」「二つぬき出しなさい」といった書き方の条件が多く、条件を落とすと 0 点になる形です。指定を見た瞬間に本文を機械的に探す訓練が要ります。
  • 記述は 100 字の意見文が主役で、大問二の最後に置かれます。学校文法(品詞・活用・敬語)の設問は精読した 3 年でゼロでした。
  • 漢字の書き取りは国語の大問の中に埋まっています(独立した大問ではありません)。2015・2016 は各大問の問一、2018 は大問一の最終問です。
  • 本文は 2 題合計でかなり長く(設問文と本文を合わせて A4 で 17 頁相当)、読む速さがそのまま点差になります。

8 節. 学年別ロードマップ

淑徳(板橋)は出題位置が決まっている学校なので、小 6 の反復が最も効きます。ただし算数の一行問題 5 問と理科の 4 分野は「穴があると即失点」なので、小 5 までに全分野をひととおり学び終えることも手を抜けません。

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段 何をするか
小 4(土台) 計算の正確さが最優先。四則の混じった式、分数と小数の混じった式を、途中式を書いて正確に。図形は円・おうぎ形・三角形の面積の入口まで。国語は物語文と説明文を 1 日 1 題ずつ、漢字は毎日。理科は身のまわりの観察(月の形・植物・虫)を「見る」ことから。時間は計らなくてよい
小 5(幅) 全分野を一巡することがここの仕事。週の器は「平日 15 分×5 + 週末 60 分」を基本形にして、次の順で割り付ける。平日の 15 分は算数の単元を 1 つずつ——売買損益・過不足算・つるかめ算(個数を合計から逆算・受験用教材の単元)・和差分配・速さ・割合・場合の数・角度と、淑徳の一行問題に出た単元を一巡する。週末の 60 分は理科と社会に回し、理科は物理・化学・生物・地学の 4 分野を均等に(どれか 1 つ苦手を残すと、本番でその年の 4 分の 1 を落とす)、社会は地理と歴史の通史を一周して出来事の前後関係を意識して覚える(年代並べ替えのため)。国語は字数指定つきの抜き出しに慣れ、100 字で自分の考えを書く習慣を。ただし国語は 2019 年度以降の資料が無い(→10 節 資料の限界)
小 6(仕上げ) 4 節の 8 項目。夏以降は「同じ大問を、年度を変えて解く」が基本。算数の大問 1 だけを 10 年分、大問 5 だけを 5 年分。社会の大問 2・大問 3 だけを 5 年分。理科は 4 分野をそれぞれ 5 年分。1 年分を、時間を計って解くのは、出題位置ごとの演習が一巡してからでよい

この学校は小 4 から始めるとどこで差がつくか。 いちばん差がつくのは小 5 での全分野の一巡です。算数の一行問題も理科の 4 分野も、「この単元は捨てる」が通用しない作りになっています。小 5 のうちに単元の穴をゼロにしておけば、小 6 では出題位置ごとの反復に集中でき、その反復がそのまま点になります。逆に、小 6 から穴を埋めようとすると、出題位置の縦演習に入る時間が足りなくなります。もう一つ、小 4 からの計算の正確さも効きます。大問 1 の 6 問は毎年必ずあり、後半 2 問は工夫を知らないと時間を溶かします。計算を「速く正確に、工夫して」処理できることは、この学校では 6 年間ずっと時間をかける価値のあることです。


9 節. この学校と出題構造が近い学校

観点は出題構造が近いかだけです。同じ形式・同じ頻出単元・同じ問い方なら、過去問演習が重なります。難易度・偏差値帯・通学圏は見ていません。

  • 帝京大学中学校(東京都・共学): 算数・社会・理科の 3 科目がそろって近く、全科目で出題構造の近さが重なる筆頭です。
  • 北里大学附属順天中学校(東京都・共学): 理科がとくに近く、社会も近め。算数はやや離れます。
  • 足立学園中学校(東京都・男子校): 算数と理科が近く、社会はやや離れます。

8 校の一覧・記述量・注意は 出題構造が近い学校のページ へ。

  • 近さは、科目ごとの「大問数・小問数・記述と選択の比率・図表の比率・同じ位置の単元の一致・設問の言い回しの重なり」と単元の分布の似かたを合成したものです。同じ問題が出るという意味ではありません。
  • 国語はほとんどの学校で数字が出ていません。淑徳の国語の資料が 5 年しかないためで、国語の出題構造の近さしやすさはこの表からは判断できません。
  • 淑徳はスーパー特進第 1 回を除くと 2 科(国算)の回が多いため、併願先が 4 科目校の場合、理社はこれらの回の準備とは別に立てる必要があります。

10 節. 資料の限界

  • 学校の同定: この学校は「淑徳巣鴨中学校」「淑徳与野中学校」と名前の一部を共有します。本レポートは淑徳中学校(東京都板橋区)の資料だけを使いました。2023・2025 の算数の転写には「学校名は『淑徳中学校』である」という注記があり、2023 の社会は大問 1 が淑徳中学校周辺(ときわ台駅・板橋区のハザードマップ)の地形図、2025 の社会は大問 1 が淑徳中学校高等学校の学校行事一覧を題材にしています。別の学校の問題が混じった形跡は見つかりませんでした。
  • 入試回: 過去問データベースは 1 校×1 年×1 科目につき 1 冊しか載せません。2023 年度の社会の転写に「第 1 回スーパー特進入学試験問題」という表紙の記載が残っており、少なくともこの年はスーパー特進の第 1 回です。他の年も同じ回と考えて分析しましたが、表紙の記載を確認できたのはこの 1 件だけです。東大選抜(2 科)やスーパー特進第 2 回の傾向は、この資料からは分かりません。
  • 試験時間と配点: 学校の公表資料にも問題冊子にも試験時間・配点の記載がありません。本レポートで「時間が足りない」と書いた箇所は、設問数・図表の量・本文の長さからの推測です。募集要項で必ず確認してください。

資料側の食い違い(1 節の表と基本情報の食い違い)

  • 冒頭の「この学校の基本情報」に並べた入試回・日程・科目は、学校の公表資料そのものではなく、三次的な情報源から集めたものです。試験時間と配点はその情報源のものを採用していないため、基本情報の表にも数字を入れていません。入試回・日程・科目・試験時間・配点は、受験前に必ず学校の要項で確認してください。
  • 本文(原本を読んで書いた部分)で「配点は非公開」「試験時間の記載が資料に無い」と書いているのは、問題冊子と解答用紙を見た結果です。こちらと基本情報の欄の書き方が違うのは、出どころが違うためです。

そのほか

  • 年度の範囲: 資料は 2010〜2025 年度で、2026 年度は 4 科目とも入っていません。科目別の資料のある年は 算数 13 年・理科 15 年・社会 14 年・国語 5 年。原本の設問文まで精読したのは 算数・理科・社会が 2023〜2025 の 3 年、国語が 2015・2016・2018 の 3 年です。
  • 国語: 2019 年度以降の問題文が資料に無く(著作権処理の関係で掲載されない年が多い)、出典(著者・作品)の記録も同じ制約を受けています。2016 の大問一と 2018 の 2 題は設問の導入文から拾いました。直近 7 年の形式は未確認です。
  • 転写の確度: 2023 年度の理科と社会、2018 年度の国語は、転写の読み取り確度が低めと記録されています。2023 理科の大問 1 問 5 と 2023 社会の大問 1 問 4 は、設問文の一部が読み取れていません。実際に読むと、2023 理科に「習わづとも」(習わずとも)、2025 理科に「液体の水の仕事を上げるのに必要な熱量」(温度を上げる、の誤り)、2024 社会に「何いうか」「ををつくした」といった文字の崩れがあります。設問の趣旨は読み取れる範囲だったので分析には使いましたが、細かい語句はそのまま信じないでください。
  • 小問の数え方: 大問の中で (1)(2) と枝分かれする設問があり、これを 1 問と数えるか 2 問と数えるかで合計は変わります。本レポートの小問数は、枝分かれを別々に数えた場合の数字です。
  • 図: 図そのものは転写されておらず、図の説明文からの推定を含みます。図形問題・地形図・実験装置の細部は、市販の過去問集で現物を見てください。
  • 「毎年」「〜年連続」は、原本の設問文で 3 年以上の反復を確認したものか、出題位置の並びを自動集計した索引の数字(読み取り確度が低めの年を含むものには「確度が低めの年を含む」と添えました)だけに使いました。「〜のように見える」と書いた箇所は題材からの推測で、裏づけとなる資料はありません。

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数字はすべて出所つきで、換算や評価語は足していません(→ 方法論)。合格可能性・お子さんとの相性は扱いません。ページ生成日: 2026-10-14。

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