関東中学受験データasmon.ai/kanto — 265校・出所つき保存した学校

白百合学園中学校の過去問分析

女子私立東京都千代田区

重要結論

  1. 算数は 40 分で 9〜11 問しかありません。1 問あたり 4 分前後を使える代わりに、1 問が丸ごと配点を背負います。
  2. 理科・社会は逆に、30 分で 30〜57 問を捌きます。1 問 30〜60 秒で判断し続ける試験になります。
  3. 形式は科目ごとに固まっています。算数は答えのみを書かせる設問がほぼすべて、理科は作図が 4 年連続、社会は地理 → 歴史 → 公民・時事の 3 大問が 2022〜2026 の 5 年連続、国語は説明文 1 題+物語 1 題の 2 大問です。

今週やること

  1. 算数を 1 問 4 分の配分で 1 年分通し、見直しの手順(単位・比の約分・条件の読み落とし)が手から出てくるか確かめます。
  2. 算数は 2019〜2026 の 8 年を「1 問あたり 4 分」で解き、見直しの手順を固定します。
  3. 社会は通史の一問一答を漢字で書く練習を、1 問 30 秒で書ける速さまで上げます。

分析年度: 2005〜2026 年度
入試回: 一般入試(4 教科)相当
資料の範囲: 最長 22 年分
原本確認範囲(精読した年): 算数 8 年・理科 4 年・社会 4 年・国語 4 年
制約: 国語は 2024 年度を除くと 2019 年度で止まっており、2025・2026 年度の形式はこの資料からは言えません(→ 13 節)。

詳しい根拠を見る
  1. 大問数の変化点
  2. 1. この学校の基本情報
  3. 2. このページでわかること
  4. 3. まず結論だけ(10 行)
  5. 4. 資料の状況
  6. 5. 一番大きな結論
  7. 6. この学校らしさが出る場所(過去問でしか掴めない題材の色)
  8. 7. 今からやるなら(4 科目統合の優先順)
  9. 8. 科目別の詳細
  10. 9. しばらく出ていない単元(復活の警戒)
  11. 10. 形式面の注意
  12. 11. 学年別ロードマップ(小 4 から始めるなら)
  13. 12. この学校と出題構造が近い学校
  14. 13. 資料の限界

大問数の変化点

  • 国語: 2 題(2016 年度から、大問数を数えられた資料 5 冊すべて・数えられなかった年 2020・2021・2022・2023。最新の資料は 2024 年度)。前回の変化: 2014 → 2016 の間に 3 題 → 2 題(間の年は大問数を数えられていない)。変化の履歴: 4 回: 2009・2011・2014・2016(間隔 2・3・2)
  • 理科: 4 題(2026 年度の、大問数を数えられた資料 1 冊のみ。最新の資料は 2026 年度)。前回の変化: 2024 → 2026 の間に 5 題 → 4 題(間の年は大問数を数えられていない)。変化の履歴: 9 回(直近 2019・2022・2026・間隔 3・4)。前回の変化のときの分野の並び: 物理|地学|地学|化学|生物 → 生物|化学|物理|地学
  • 社会: 3 題(2022 年度から、大問数を数えられた資料 2 冊すべて。最新の資料は 2023 年度(2024 年度・2025 年度・2026 年度は読み取りの確度が低く数えていない。読み取りでは 2024 年度 3 題・2025 年度 3 題・2026 年度 3 題))。前回の変化: 2020 → 2022 の間に 4 題 → 3 題(間の年は大問数を数えられていない)。変化の履歴: 7 回(直近 2018・2019・2022・間隔 1・3)。前回の変化のときの分野の並び: 地理-産業|地理-社会・環境・世界|歴史-近世|公民-憲法・政治 → 地理-地図・地形・気候|歴史-古代〜中世|公民-経済・社会
  • 算数: 5 題(2010 年度から、大問数を数えられた資料 9 冊すべて・数えられなかった年が 7 年。最新の資料は 2025 年度(2026 年度は読み取りの確度が低く数えていない。読み取りでは 2026 年度 5 題))。前回の変化: 2008 → 2010 の間に 6 題 → 5 題(間の年は大問数を数えられていない)。変化の履歴: 2 回: 2007・2010(間隔 3)。前回の変化のときの分野の並び: 速さ|割合・文章題|数の性質・規則性|平面図形|割合・文章題|割合・文章題 → 速さ|数の性質・規則性|平面図形|立体図形|割合・文章題

変化の間隔は過去の事実で、次の変化の時期を示すものではありません。全校の一覧は 出題の型の変化点。

更新 2026-08-20。


1. この学校の基本情報

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項目 内容
所在地 東京都千代田区
男女 女子校
旧称 仏英和高等女学校(1910 年〜)、白百合高等女学校(1935〜1947 年)
入試回と日程・科目 海外帰国生入試 2026 年 11 月 28 日 — 英語・国語・算数、または国語・算数・フランス語から選択/一般入試 A 方式(4 教科)2027 年 2 月 2 日午前 — 4 科/一般入試 B 方式(外国語利用・3 教科)2027 年 2 月 2 日午前 — 国語・算数・外国語(英語またはフランス語)。募集は一般入試で計 70 名(B 方式を含む)
試験時間・配点 A 方式は国語 40 分 100 点・算数 40 分 100 点・理科 30 分 75 点・社会 30 分 75 点(8:30 国語 → 9:20 算数 → 10:10 理科 → 10:50 社会)。B 方式は国語 40 分 100 点・算数 40 分 100 点・外国語 40 分 150 点(外国語は 10:10〜10:50)。海外帰国生入試の時間・配点は学校の公表資料に入っていません
B 方式のしくみ B 方式の国語・算数は A 方式と同一問題です。理科・社会のかわりに外国語(英語またはフランス語)を受け、外国語だけ配点が 150 点と大きく、3 教科の合計点で判定されます

上の表は 2027 年度の募集要項による内容です。

いまの小 6 は 2027 年 2 月、小 5 は 2028 年、小 4 は 2029 年の入試を受けます。

このレポートが分析したのは 4 教科がそろった問題、つまり A 方式に相当する問題です。B 方式の外国語と海外帰国生入試の問題は含みません(→ 4 節・13 節)。


2. このページでわかること

このページは、どんな問題が出るか・家で何をやるかだけを扱います。難易度・偏差値・合格可能性・入試結果は扱いません(偏差値 / 募集要項・入試結果)。

過去問そのものの回し方は 過去問の使い方、受験用語は 用語集 にまとめてあります。

以下、大問(問題の大きなかたまり)・小問(その中の一問)という言い方をします。


3. まず結論だけ(10 行)

「3. まず結論だけ(10 行)」を開く(上の要約と同じ内容です)

結論

  1. 算数は 40 分で 9〜11 問しかありません。1 問あたり 4 分前後を使える代わりに、1 問が丸ごと配点を背負います。
  2. 理科・社会は逆に、30 分で 30〜57 問を捌きます。1 問 30〜60 秒で判断し続ける試験になります。
  3. 形式は科目ごとに固まっています。算数は答えのみを書かせる設問がほぼすべて、理科は作図が 4 年連続、社会は地理 → 歴史 → 公民・時事の 3 大問が 2022〜2026 の 5 年連続、国語は説明文 1 題+物語 1 題の 2 大問です。

家でやること 3 つ

  1. 算数は 2019〜2026 の 8 年を「1 問あたり 4 分」で解き、見直しの手順を固定します。
  2. 社会は通史の一問一答を漢字で書く練習を、1 問 30 秒で書ける速さまで上げます。
  3. 理科は 30 分で 40 問前後を通す配分をつくり、表のデータを自分でグラフにする練習をします。

今週やる 1 つ

  1. 算数を 1 問 4 分の配分で 1 年分通し、見直しの手順(単位・比の約分・条件の読み落とし)が手から出てくるか確かめます。

注意

  1. 国語は 2024 年度を除くと 2019 年度で止まっており、2025・2026 年度の形式はこの資料からは言えません(→ 13 節)。

4. 資料の状況

どの年をどこまで見たかを、3 つに分けて書きます。精読した年(設問文まで読んだ年)/構成だけ数えた年(大問の並び・小問の数だけを数えた年)/資料のある年(転写が存在する年)。転写=過去問の紙面を文字データに起こしたもの、です。

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科目 精読した年 構成だけ数えた年 資料のある年 判読の確度
算数 8 年(2019〜2026) 13 年(2005〜2012・2014〜2018) 21 年(2005〜2026。2013 年度は資料がありません) 大問構成と題材は全年度わかります。図そのものは文章に置き換えられているため、図形問題は図の説明文からの推定を含みます。転写の読み取り確度が低めの年が 21 年中 9 年(2022・2023・2026 を含む)
理科 4 年(2023〜2026) 18 年(2005〜2022) 22 年(2005〜2026) 表・グラフ・長い導入文が多い。小問数は年により 29〜49。読み取り確度が低めの年が 22 年中 5 年(2025 を含む)
社会 4 年(2023〜2026) 18 年(2005〜2022) 22 年(2005〜2026) 小問が多く(年 30〜60)、語句と選択肢の文言まで追えます。読み取り確度が低めの年が 22 年中 11 年(2024・2025・2026 を含む)
国語 4 年(2017・2018・2019・2024) 9 年(2005・2006・2008・2009・2010・2011・2013・2014・2016) 13 年(2005・2006・2008・2009・2010・2011・2013・2014・2016・2017・2018・2019・2024) 本文・設問とも追えます。ただし直近では 2024 年度しか無く、2025・2026 の形式はこの資料では言えません
  • 国語は 2007・2012・2015・2020・2021・2022・2023・2025・2026 年度の資料がありません。算数は 2013 年度がありません。
  • 収録冊子の校名は全校・全冊で照合済みです(別校の冊子が混じっていた場合はこの節に明記しています)。
  • 四谷大塚のデータは 1 校 1 年 1 科目につき 1 冊のみで、冊子に回の表記があるかは確認していません。2027 年度の募集要項では一般入試 A 方式(4 教科・2 月 2 日)と B 方式(外国語利用・3 教科、国語と算数は A 方式と同一問題)があり、精読した問題は 4 教科がそろっているため A 方式相当と見ています。海外帰国生入試の問題は含みません。
  • 試験時間・配点(2027 年度募集要項): 国語 40 分 100 点・算数 40 分 100 点・理科 30 分 75 点・社会 30 分 75 点。精読した年度の冊子に時間の記載があるかは確認していないため、本文で「30 分で 40 問超」と書く箇所は現在の時間で解いた場合の目安です。
  • 「毎年」「〜年連続」は原本の設問文で 3 年以上の反復を確認したものに限ります。年度×大問の題材表は、算数が 2019〜2026 の 8 年、理科・社会が 2023〜2026 の 4 年、国語が 2017〜2019・2024 の 4 年を精読して起こしました。それ以前の年は転写の分類(大問ごとの主要単元)を数えたものだけを「転写の分類では」と断って書き、題材の細部には触れていません。

5. 一番大きな結論

白百合学園は「算数と理科・社会で、時間の使い方が正反対になる」学校です。

  • 算数は 40 分で 9〜11 問しかありません。精読した 8 年(2019〜2026)はすべて 5 大問で、小問は 9〜11 問です。1 問あたり 4 分前後を使える代わりに、1 問が丸ごと配点を背負います。計算問題だけの小問集合が置かれていないため、ウォームアップの 1 問目から本題が始まります(2023 は花屋の売買損益、2025 はつるかめ算、2026 は 4 つの容器の食塩水)。
  • 理科・社会は 30 分で 30〜57 問を捌きます。理科は 2023 年 39 問、2024 年 31 問、2025 年 34 問、2026 年 47 問。社会は 2023 年 49 問、2024 年 42 問、2025 年 39 問、2026 年 57 問。1 問 30〜60 秒で判断し続ける試験になります。
  • 形式は科目ごとに固まっています。算数は答えのみを書かせる設問がほぼすべてで、精読した 8 年に記号を選ぶだけの設問は見当たりません。かわりに「考え方がわかるように説明しなさい」が 2022 と 2025 の最終問に置かれました。理科は作図が 4 年連続(2023 年 4 問・2024 年 2 問・2025 年 2 問・2026 年 2 問)で、記述も年 3〜7 問あります。社会は大問 3 つ(地理 → 歴史 → 公民・時事)が 2022〜2026 の 5 年連続で、歴史の大問だけで 24〜26 問を占めます。
  • 国語は説明文 1 題+物語 1 題の 2 大問が、精読した 4 年(2017・2018・2019・2024)すべてで同じ並びです。小問 14〜16 問のうち記述が 4 問、漢字の書き取りが各大問の最後に置かれます。

したがって過去問の使い方は、算数が「単元の型を習得する」(少ない問題数を確実に取り切る)、理科・社会が「時間の使い方を身につける」(30 分で数十問を通す)に近くなります。「出る問題を覚える」使い方が効く場所は、社会の歴史大問の一問一答くらいで、それも聞かれる語句は年ごとに入れ替わります。

科目横断の要点

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科目 形式の固定度 中身の性格 過去問で取り組む練習
算数 高い。5 大問・小問 9〜11・40 分(2012 年度以降の精読した年はすべて 5 大問)。答えのみが大半、記号選択はほぼ無い 出題位置(大問の番号と順番)と単元の対応は決まっておらず、単元は毎年入れ替わる。平面図形・割合と文章題・速さ・数の性質と規則性の 4 群で全体の 9 割 1 問を落とさない精度と、平面図形の面積比・規則性の数え上げ・食塩水や仕事算の設定整理
理科 中程度。4〜5 大問・小問 29〜49・30 分 4 分野を毎年ひと通り。会話文や長い導入文からデータを読ませ、比例と割合で計算させる。記述が年 3〜7 問、作図が年 2〜4 問 30 分で 40 問前後を読み切る配分と、グラフを自分で描く練習、「なぜそう考えたか」を 1〜2 文で書く練習
社会 高い。3 大問(地理 → 歴史 → 公民・時事)が 2022〜2026 の 5 年連続。小問 39〜57・30 分 歴史の大問が 24〜26 問で通史を縦断。地理は地図・雨温図・地形図。公民は前年の出来事が入口 通史の一問一答を漢字で速く書くことと、前年のニュースを制度・地理に翻訳する練習
国語 中程度。2 大問(説明文 → 物語)・小問 14〜16・40 分 説明文は時間論・言語・生物・消費社会と硬め。記述は 70〜100 字が中心。抜き出しと語句の設問が多い 70〜100 字の記述(理由説明・心情説明)と漢字の書き取り 5 問。ただし 2025・2026 の形式は未確認

科目ごとに競技が違います。算数は「少ない問題を取り切る」、理科は「読んで描いて計算する」、社会は「大量の語句を速く正確に」、国語は「決められた字数で説明する」です。


6. この学校らしさが出る場所(過去問でしか掴めない題材の色)

  • 算数の登場人物が学校と地元の名前です。「百合子さん」(2023 の登山コース、理科 2023・2024 にも登場)、「桜さん・百合さん」(2026 の池の周回)、「桜さん」(理科 2024 の会話文)。2024 大問 5 は「九段さんと飯田さん」が別々の車で待ち合わせる設定で、校地のある千代田区九段と隣接する飯田橋の地名がそのまま人名になっています。
  • 理科は「身のまわりの装置・現象」から入り、最後に考察させます。宇宙空間で声が聞こえない理由(2024)、窓のくもりと南極ではく息が白くならない理由(2025)、リニアモーターカーが浮いて走る利点(2025)、江戸時代の水車と石臼・サボニウス型風車(2026)、福井県水月湖の年縞(2026)。導入は会話文か実験の記録で、最後の小問が「なぜか」「利点は何か」に着地する構成が、精読した 4 年に共通します。
  • 社会の歴史大問が毎年 1 つのテーマで通史を貫きます。2023 は「宗教」(信仰の対象と芸術の源泉から戦後まで)、2024 は「貨幣」(新紙幣の発行にちなむ)、2025 は「コメ」(前年の品薄から縄文の食料カレンダー・租・北前船へ)、2026 は「日本の歴史全体」。入口は前年の出来事、中身は旧石器から戦後までの一問一答という組み立てが 4 年続いています。
  • 災害と防災が科目をまたいで出ます。社会 2023 は阪神・淡路大震災と本州四国連絡橋、2024 は地形図の読図、2026 は大問 1 が丸ごと自然災害伝承碑(地図記号を書く・「津波てんでんこ」の意味・雲仙普賢岳・線状降水帯・ハザードマップ)。理科でも 2024 が地震計と P 波・S 波、2026 が年縞から読む洪水の記録です。
  • 「多様性」「共生」に触れる題材が理科・社会の両方に見えます。理科 2023 の昆虫食と SDGs、2026 の生物多様性 870 万種、社会 2025 の憲法 25 条と社会保障、2026 の防災における「自助」。断定できるほどの本数ではありませんが、知識を答えさせた後に「あなたはどう考えるか」を短く書かせる方向に寄っているように見えます。
  • 国語の説明文が「時間」「ことば」「生きもの」「消費」と抽象度の高い題材で、物語は家族・職人・仲間との関係を扱います(2018 は俳句をめぐる友人関係、2019 は父と子の仕事、2024 は三人兄弟)。

7. 今からやるなら(4 科目統合の優先順)

想定している学年: 受験学年(小 6)の、過去問演習に入っている段階を前提に優先順を付けています。小 5 以前なら、この節は「最終的にここへ向かう」地図として読み、日々の学習は基礎(計算の正確さ・図形・読解・短い記述・漢字語彙)を先に。時間を計った通し演習は小 6 の夏以降が目安です(学年別の順序は 11 節)。

各項目の根拠(年度と題材)は 8 節(科目別の詳細)を参照してください。先頭の [ ] は家での回し方の目安、末尾の(確認: 〜◯年度)は、その内容を原本で確認できている最後の年度です。

  1. [週末 60 分] 算数・1 問を落とさない精度をつくる — 40 分で 9〜11 問なので、1 問の重みが大きくなります。2019〜2026 の 8 年を「1 問あたり 4 分」で解き、見直しの手順(単位・比の約分・条件の読み落とし)を固定します。途中で詰まった大問を飛ばす判断も、問題数が少ないぶん早めに要ります。(確認: 〜2026 年度)
  2. [週 1 回] 算数・平面図形の面積比 — 2019 大問 3(三角形 ABC の中の DG:EG と BG:GF から面積比)、2022 大問 2(平行四辺形の辺を 4 等分)、2023 大問 3(正六角形と対角線の交点の面積比)、2026 大問 5(円に内接する正方形の各辺を 3 等分してできる四角形の面積比)。「最も簡単な整数の比で答えなさい」が精読した 8 年のうち 6 年に登場します。辺の比 → 高さの比 → 面積比の 3 段を手順化します。(確認: 〜2026 年度)
  3. [週 1 回] 算数・規則性と数の性質の数え上げ — 2019 大問 4(正六角形を段状に並べる・19 段目の向き)、2020 大問 3(1 から 12 までを続けて並べた数字列)、2024 大問 2(0・2・4 の数字列で 2024 個目まで)、2026 大問 4(分数の数列の 32 番目)、2025 大問 5(分子 2・分母が奇数の分数を単位分数 2 つの和に分ける)。「小さい場合で書き出す → 周期や群を見つける → 番号で数える」が共通の手順です。(確認: 〜2026 年度)
  4. [週 1 回] 算数・食塩水と仕事算の設定整理 — 2022 大問 3(容器 A・B の移し替え)と大問 4(グラウンド整備の人数)、2024 大問 1(ダンプカー 3 台)、2026 大問 1(4 つの容器 A〜D の移し替え)。容器や作業者が 3 つ以上出てくるのがこの学校の形で、表に整理してから比に落とす練習が要ります。(確認: 〜2026 年度)
  5. [毎日 10 分] 社会・通史の一問一答を漢字で書き、前年の出来事を制度に翻訳する — 歴史の大問は 2023 年 26 問、2024 年 24 問、2025 年 24 問、2026 年 24 問。旧石器から戦後まで一気に下り、「漢字 3 字で」「漢字 4 字で」「漢字 1 字で」の指定が並びます(2026 は寺院名・建築様式・城名がいずれも漢字指定)。1 問 30 秒で書ける速さまで上げます。あわせて公民の大問の入口は前年の出来事で、2023 は成人年齢 18 歳と円安、2024 は新紙幣の発行、2025 はコメの品薄、2026 は 2025 年 7 月の参議院選挙とアメリカの関税政策でした。これは精読した 4 年すべてで共通です。ニュースの暗記ではなく「どの制度・どの統計につながるか」で仕分けます。(確認: 〜2026 年度)
  6. [週末 60 分] 理科・30 分で 40 問前後を通す — 2026 は 47 問、2023 は 39 問です。長い導入文(会話文・実験の記録)を読み切ってから解く必要があるので、「知識で即答できる小問を先に拾い、計算と記述は 2 周目」の配分を体に入れます。(確認: 〜2026 年度)
  7. [週 1 回] 理科・グラフと図を自分で描き、指定語句つきの理由記述を書く — 作図は 2023(ばねの長さのグラフ・オーストラリアで見えるオリオン座)、2024(ふりこの長さを図に示す・P 波と S 波の到達時間の差のグラフ)、2025(中和の結果のグラフ・葉のつき方を上から見た図)、2026(体重と脳重量のグラフ・風車を通る風の向き)。4 年連続で年 2〜4 問あり、解答用紙に描く前提の設問が続きます。記述は 2023「『密度』という語句を用いて説明」、2024「『温度』と『水にとける限度量』という言葉を使って」、2025「リニアモーターカーが車両を浮かせて走ることの利点」、2026「光合成をしないのに植物に分類されるのはなぜか」。1〜2 文で、聞かれた語を必ず入れて書く練習をします。(確認: 〜2026 年度)
  8. [週 1 回] 国語・70〜100 字の記述 — 2017(暦を把握しなければならなかった理由を 80 字以内)、2018(瑞穂の心情を 100 字以内)、2024(「豊かさのなかの不安」を 70 字以内・「決して不幸ではなかった」理由を 80 字)。字数制限のある設問は「、」「。」も一字と冒頭に明記されます。精読した 4 年はいずれも記述 4 問なので、1 問 5 分は使えない配分になります。(確認: 〜2024 年度)

8. 科目別の詳細

8-1. 算数(40 分・100 点・5 大問・小問 9〜11・答えのみが大半)

年度×大問の題材表(2019〜2026・原本で確認)

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年度 大問 1 大問 2 大問 3 大問 4 大問 5 小問計
2026 食塩水(4 つの容器 A〜D の移し替えと濃度) 速さ(池のまわりを桜さん・百合さんが周回・反対方向に出発して出会う) 円とおうぎ形(おうぎ形 OAB を AC で折り、点 O が弧上の D に重なる) 規則性(分数の数列・32 番目・55/12 は何番目か) 平面図形(大きな円に内接する正方形 ABCD の各辺を 3 等分・面積比) 9
2025 つるかめ算(5 円・10 円・100 円硬貨で合計 2025 円) 流水算(P 町と Q 町を船 A・B が往復・出会う地点) 円とおうぎ形(直角二等辺三角形と BC の中点 D で接する円) 水量とグラフ(2 枚の仕切りと排水管・グラフの空欄) 数の性質(分子 2・分母が奇数の分数を単位分数 2 つの和に・考え方の説明) 10
2024 仕事算(ダンプカー A・B・C で土砂を運ぶ・運んだ量の比) 規則性(0・2・4 の数字列・534 番目・2024 個中の 0 の個数) 立体図形(1 辺 3cm・高さ 2cm の直方体を積んだ立体の表面積と重さ) 図形の移動(直線 ℓ(エル)上の長方形 A と B の重なり・倒して転がす) 速さ(九段さんと飯田さんが別々の車で 14 時に待ち合わせ) 11
2023 売買損益(花屋・原価 200 円の花 300 本・2 日目は 2 割引き) 速さ(百合子さんが登山コースを 2 日かけて往復・休憩 8 分) 平面図形(正六角形 ABCDEF と対角線の交点・面積の何倍か) 時計算(反時計回りに回る特別な針 A を取り付けた時計) 立体図形(三角柱 2 つをくりぬき直方体 B をはめ込んだ立体 C) 10
2022 数の性質(2022 のように 4 けたのうち 3 つが 2 である整数) 平面図形(平行四辺形の辺を 4 等分して結ぶ) 食塩水(4%と 8%の混合・容器 A/B・容器 C/D/E) 仕事算(サッカー部員がグラウンド A・B を整備・人数は 50〜60 人) 円とおうぎ形(円と正三角形/垂直に交わる弦・考え方の説明) 11
2021 速さ(姉と妹が家から 3.2km の駅まで往復・速さの比) 和差算(中 1 全員に赤・青・黄・緑の好きな色を聞く) 円とおうぎ形(正方形の各辺と円 C1・C2) 数の性質(50 より小さい 2 けたの素数・積の場合の数) 角度(長方形の紙を AB で折る・斜線部と長方形の面積比) 9
2020 割合と比(□にあてはまる数) 図形の移動(半径 2cm の円が半径 5cm の円のまわりを回る) 規則性(1 から 12 までを続けて並べた数字列・9 の個数) 時計算(円周を 4 等分する目盛りの時計・角度が 90 度) 影・光源と相似(五角形 ABCDE と比・面積) 11
2019 速さ(東西の線路・列車 A・B・C の発車時刻) 売買損益(原価 120 円・30%と 25%の利益) 平面図形(三角形 ABC・DG:EG と BG:GF・面積の何倍か) 規則性(正六角形を段状に並べる・19 段目の向き) 図形の移動(1 辺 3cm の正方形を点 C 中心に 180° 回転) 11

2018 年度以前(転写の分類では。題材は未確認): 2018 つるかめ/場合の数/速さ/円とおうぎ形/平面、2017 数の性質/ニュートン算/割合/平面/速さとグラフ、2016 速さ/円とおうぎ形/角度/仕事算/数の性質、2015 時計算/数の性質/平面/速さとグラフ/割合、2014 通過算/場合の数/規則性/平面/水量、2012 平面/規則性/割合/速さ/平面、2011 仕事算/論理/平面/円とおうぎ形/回転体/集合(6 大問)、2010 速さ/規則性/平面/回転体/売買損益。2005〜2009 は 6〜7 大問で小問 10〜13。

頻出単元と周期(転写の分類・2005〜2026 の 21 年)

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単元群 占める割合 主な出方
平面図形(面積・面積比・角度・円とおうぎ形) 27% 精読した 8 年すべてに 1〜2 題。面積比(2019・2022・2023・2026)と円とおうぎ形(2021・2022・2025・2026)が二本柱
割合と文章題(食塩水・売買損益・仕事算・つるかめ算・和差算) 24% 精読した 8 年すべてに 1〜2 題。容器や作業者が 3 つ以上出る設定が多い
速さ(旅人算・周回・流水算・通過算・時計算) 22% 2019〜2026 の 8 年すべてに 1 題。時計算(2020・2023)と流水算(2025)も速さの枠
数の性質・規則性 18% 2019〜2026 の 8 年すべてに 1 題。数列の番号を数える形が中心
立体図形 6% 2023・2024 のみ。21 年を通しても大問での登場は少ない
  • 図のある小問が 50%(21 年)で、平面図形と図形の移動の大問はほぼ全問に図がつきます。
  • 大問と単元の対応は決まっていません。速さが大問 1 の年(2019・2021)も大問 5 の年(2024)もあり、「大問 3 はいつも速さ」といった出題位置の固定は見当たりません。同じ種類の問題が同じ場所に出る、という並びの固定がこの学校には無い、ということです。
  • 同じ問題の使い回しは、精読した 8 年と転写の分類の範囲では見つかっていません。2010 と 2011 に「円柱と円すいの体積の比は 3:1」という同じ但し書きがありますが、これは問題文の注記で、設問そのものの再登場ではありません。

問い方の型

  • 各大問は 1〜3 小問です。1 小問しかない大問が毎年 1〜2 つあります(2019 大問 5、2020 大問 2、2021 大問 2、2023 大問 5、2024 大問 5、2026 大問 3)。誘導が無いぶん、設定を読んで一気に立式する力が要ります。
  • 逆に 3 小問の大問は (1) が基本、(2) が比や個数、(3) が全体の答えという誘導型です(2019 大問 3・4、2022 大問 3・4、2024 大問 1・2)。
  • 答えの形が指定されます: 「最も簡単な整数の比で」「何倍ですか」「何時何分ですか」「解答らんにかきなさい」。
  • 最後の大問の最後の小問に、説明を書かせる設問が置かれた年があります(2022・2025)。

8-2. 理科(30 分・75 点・4〜5 大問・小問 29〜49)

年度×大問の題材表(2023〜2026・原本で確認)

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年度 大問構成 小問計・記述・作図
2026 ①生物(生物多様性 870 万種・光合成をしない植物・菌類・虫媒花・体重と脳重量の表からグラフを描いて比べる)14 問
②化学(水溶液 A と固体 X から二酸化炭素・体積の比例と限界・炭酸水の加熱)11 問
③物理(てこ・輪軸・江戸時代の水車と石臼・風力発電とサボニウス型風車)12 問
④地学(福井県水月湖の年縞・1 年 1 層・厚い層の意味)10 問
47・記述 7・作図 2
2025 ①地学・化学(空気中の水蒸気と湿度・洗濯物・コップの水滴・窓のくもり・南極ではく息が白くならない理由)10 問
②化学(塩酸と水酸化ナトリウムの中和・BTB・結晶・グラフ作図)10 問
③物理(コイルと方位磁針・電磁石・リニアモーターカー)8 問
④生物(葉の断面・光合成・葉のつき方を上から見た図の作図)6 問
34・記述 7・作図 2
2024 ①物理(ふりこと音・ふりこの長さを図示・宇宙空間で声が聞こえない・電磁ブザー)5 問
②地学(地震計のしくみ・P 波と S 波の到達時間の差のグラフ作図・初期微動継続時間)6 問
③地学(潮の満ち引きと月・月がいつも同じ面を向ける理由)6 問
④化学(溶解度・食塩とミョウバンの判別・「温度」「水にとける限度量」を使った記述)5 問
⑤生物(百合子さんと桜さんの会話・消化と吸収・血液の流れ・血液型の表)9 問
31・記述 6・作図 2
2023 ①物理(棒・糸・ばね・おもりのつり合いと浮力・ばねの長さのグラフ作図)8 問
②地学(星の日周運動・オリオン座・北極と赤道・オーストラリアで見える向きの作図)10 問
③生物(節足動物の分類・変態・進化の説・昆虫食と SDGs)9 問
④化学(6 種類の水溶液の判別方法を 5 通り書く)6 問
⑤化学(ロウとエタノールの状態変化・密度・水だけが例外である理由の作図)6 問
39・記述 3・作図 4

2022 年度以前(転写の分類では。題材は未確認): 2022 電気回路/水溶液/植物/地震・火山/地震・火山、2021 てこ/生態系/溶解度/水溶液/気象/地層、2020 種子の発芽/気体/中和/月/気象/熱と状態変化、2019 こん虫/熱と状態変化/溶解度/月/月/光、2018 実験器具/ふりこ/星・星座/水溶液、2017 人体/電磁石/気体/気象/浮力。2005〜2013 は 4〜6 大問で小問 35〜47。

頻出単元と周期(転写の分類・2005〜2026)

  • 物理: ふりこ(2018・2024)、浮力と密度(2007・2011・2017・2023)、ばね(2015・2023 に小問)、てこと輪軸(2021・2026)、電磁石(2005・2009・2017・2025)、電気回路(2014・2022)、光(2008・2010・2012・2016・2019)、音(2012・2013・2024)。同じ単元が 4〜8 年おきに戻ります。
  • 化学: 熱と状態変化(2005・2006・2009・2011・2013・2019・2020・2023・2025)が最多、水溶液の判別(2014・2018・2021・2022・2023)、溶解度(2010・2016・2019・2021・2024)、中和(2015・2020・2025)、気体(2011・2014・2017・2020・2026)、質量保存と量的関係(2007・2026)。
  • 地学: 地震・火山(2011・2014・2016・2021・2022・2024)、気象(2005・2009・2012・2014・2016・2017・2020・2025)、月(2010・2019・2020・2024)、星・星座(2015・2018・2022・2023)、地層と岩石(2008・2011・2013・2021・2026)、流水(2006)。
  • 生物: 植物のつくりとはたらき(2006・2008・2010・2016・2022・2025・2026)、人体(2005・2014・2017・2024・2026)、こん虫と動物の分類(2007・2011・2019・2023)、生態系(2015・2021・2026 に小問)、種子の発芽(2012・2020)。
  • 4 分野を毎年ひと通り扱います。精読した 4 年ではどの年も物理・化学・地学・生物がそろい、並び順は年ごとに違います(2023 は物理 → 地学 → 生物 → 化学 → 化学、2026 は生物 → 化学 → 物理 → 地学)。

問い方の型

  • 各大問は「長い導入文(会話文・実験の記録・読み物)→ 語句の穴埋め → 選択 → 計算 2〜5 問 → 記述または作図」です。導入を読み切らないと後半の計算に入れない構造になっています。
  • 計算は比例と割合が中心です。二酸化炭素の発生量と水溶液の体積(2026)、湿度と飽和水蒸気量(2025)、中和した水溶液の濃度(2025)、初期微動継続時間と震源距離(2024)、浮力(2023)。
  • 記述の問い方は 3 種です: ①指定語句つき(2023「密度」、2024「温度」「水にとける限度量」)②理由(2025「南極ではく息が白くならないのはなぜか」、2026「光合成をしないのに植物に分類されるのはなぜか」)③考察・利点(2025「リニアモーターカーが浮いて走る利点」、2026「水車の羽根板の向き」)。
  • 表のデータを自分でグラフにしてから答える設問が 2024・2025・2026 にあります。P 波と S 波の差、中和の結果、体重と脳重量です。

8-3. 社会(30 分・75 点・3 大問・小問 39〜57・地理 → 歴史 → 公民)

年度×大問の題材表(2023〜2026・原本で確認)

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年度 大問 1(地理) 大問 2(歴史・通史) 大問 3(公民・時事) 小問計・記述
2026 自然災害伝承碑(地図記号を書く・津波/火山/洪水の 3 例・「津波てんでんこ」の意味
雲仙普賢岳と島原半島・プレート・線状降水帯・特別警報と気象庁・自助)20 問
旧石器(岩宿遺跡)から戦後(大阪万博・三種の神器)までの通史
(漢字 4 字の指定が並ぶ・建築様式 3 問・時代の古い順に並べ替え 2 問・江戸の火消しの消火方法を記述)24 問
2025 年 7 月の参議院選挙(議席数の図・コメ価格・消費税減税と給付
首相指名・アメリカの新大統領と関税政策・関税の影響を受ける品目の表)13 問
57・記述 6・作図 1
2025 5 つの都市 A〜E を当てる(雨温図 5 つ・ため池と水不足・政令指定都市・関東の都市の説明穴埋め 7 語)9 問 前年のコメ品薄から入り、ナウマンゾウの歯・縄文の食料カレンダー・板付遺跡・租・木簡
枕草子・平等院鳳凰堂・三斎市・勘合貿易・北前船・東海道・徴兵令・GHQ まで 24 問
憲法第 25 条と社会保障(労働・社会保障の 4 種類・人口減少の時期・地方分権一括法・首長と議員の選出のしかたの違いを記述)6 問 39・記述 5
2024 地形図の会話文(地図記号と語句の穴埋め・写真 4 枚との対応・千代田区に接する区
藩から現在の県を当てる 2 問・鹿島港・[X][Y] に入る文を考えて書く)10 問
新紙幣の発行にちなむ貨幣の歴史(旧石器の遺跡・石包丁・天武天皇・大宝律令・古今和歌集・大輪田泊
甲州金・関ヶ原後の大名の配置・宿場の少額貨幣の理由・下関条約・サンフランシスコ平和条約)24 問
国会と行政(漢字 4 字の国会名・こども家庭庁・温室効果ガスと各国の CO2 排出量のグラフ・地方交付税)8 問 42・記述 4
2023 日本の島 A〜D(島名と都道府県・写真・雨温図・阪神淡路大震災・明石海峡大橋と生活の変化
トキ・排他的経済水域・世界自然遺産・田畑別耕地面積の資料)12 問
「宗教」を軸にした通史(富士山と浮世絵・邪馬台国・仏教伝来・行基・空海・平等院鳳凰堂
御成敗式目の目的を記述・キリスト教伝来・島原天草一揆・五箇条の御誓文・時代の古い順に並べ替え 2 問)26 問
成人年齢 18 歳(家庭裁判所・マルチ商法・条例・知事の被選挙権・オンブズマン・円安の説明)11 問 49・記述 3

2022 年度以前(転写の分類では。題材は未確認): 2022 都道府県/原始・古代/三権分立、2021 都道府県/地形図/飛鳥・奈良/選挙制度、2020 貿易・資源/人口・都市/江戸/選挙制度、2019 都道府県/飛鳥・奈良/鎌倉・室町/時事、2018 貿易・資源/文化史/近代の戦争/地方自治/国際社会。3 大問に固まったのは 2022 年度からで、2018〜2021 は 4〜5 大問でした。

頻出テーマと周期

  • 歴史の大問が 24〜26 問で通史を縦断します(2023〜2026 の 4 年連続)。テーマ(宗教・貨幣・コメ・日本史全体)は変わりますが、旧石器〜戦後を年代順に下る組み立てと、「時代の古い順に並べ替えなさい」が毎年 1〜2 問、建築様式・文化財の名称を漢字で書かせる設問が毎年数問という点は共通です。
  • 公民の大問は前年の出来事が入口です(精読した 4 年すべて)。2023 成人年齢 18 歳(2022 年 4 月)、2024 新紙幣、2025 コメの品薄、2026 参議院選挙とアメリカの関税政策。
  • 地理は 1 テーマで 9〜20 問です。島(2023)、地形図(2024)、都市当て(2025)、災害伝承碑(2026)と器は変わりますが、雨温図(2023・2025)と写真・地図との対応が繰り返し出ます。
  • 転写の分類では、都道府県・地域の同定が 2019〜2023・2025 と頻出、地形図の読図が 2016・2021・2024、三権分立が 2022・2024。公民は憲法・政治(2008・2015・2025)と地方自治(2016・2018・2023・2025)が交互に入ります。

問い方の型

  • 各大問は「導入文(会話文・説明文・生徒の調べ学習)+下線部の設問」です。語句は文字種と字数の指定つきが多くなります。
  • 選択は「誤っているものを 1 つ」「正しいものを 2 つ」「正しいものをすべて」「時代の古い順に並べ替え」。「すべて選び」の形が 2026 に複数あり、部分点が期待しにくくなっています。
  • 記述は短く(1〜2 文)、3 種類です: ①資料から読み取る(2023 の耕地面積、2026 の議席数の図)②理由・しくみを説明する(2024 の宿場の少額貨幣、2025 の雨温図の降水量の違い)③自分の考えを書く(2025「その理由として、どういうことが考えられますか。自分の考えを書きなさい」、2024 の [X][Y] に入る文を考える)。
  • 地図・写真・グラフ・表・雨温図が全大問につきます。

8-4. 国語(40 分・100 点・2 大問・小問 14〜16・原本で読んだのは 2017・2018・2019・2024)

2020〜2023・2025・2026 年度は資料がありません。直近で精読できたのは 2024 年度のみで、現在の大問数・記述の字数は市販の過去問で確認する必要があります。

年度×大問の題材表

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年度 大問 1(説明文・論説) 大問 2(物語・小説) 小問計・記述
2024 広告と消費社会(「この変化」の内容・広い意味の広告・接続語 2 問・「本当の楽しさ」を旅の準備で説明・「豊かさのなかの不安」を 70 字以内・カタカナ→漢字 5 問) 三人兄弟(恭一・次郎・俊三)の物語(語句の意味 2 語・傍線部の発言の意図・気持ちの選択 2 問・「精いっぱいの芸当」の理由・「決して不幸ではなかった」理由を 80 字・カタカナ→漢字 5 問) 14・記述 4
2019 セイヨウタンポポの繁殖(「代名詞」の用法・花粉がつかなくてもタネができるか・接続語 3 問・空欄に 10 字以内で書く 2 問・在来種を守る理由の記述) 父と子と職人仕事(語句の意味 3 語・「自分」の指す内容を 3 分類・父の思いの記述 2 問・五字の抜き出し・ひらがな→漢字 4 問) 15・記述 4
2018 言語伝達(「示唆に富んだ」の意味・5 つの文の並べ替え・「言語伝達の基本」・表現者と理解者を別の言葉に・視点を推し量る難しさの記述・カタカナ→漢字 4 問) 俳句をめぐる瑞穂とトーコ(「私たち」の指す人物・空欄補充・ネガティブな感情の記述・「複雑な気持ち」を 100 字以内・ことわざの選択・「目を丸くして」の理由・漢字 1 字 2 問・評価が表れた箇所の抜き出し) 16・記述 4
2017 「物理量としての時間」(意味の選択・七字の抜き出し・「主観」の対義語・「古今東西」と同じ構成の熟語・砂時計の情報についての記述・指示語・古代の為政者が暦を把握した理由を 80 字以内) 画を描く「ぼく」と太郎(「調教」が書かれた一文・つぶやきの抜き出し・比喩の説明 2 問・何が一番必要か・小説の特色・カタカナ→漢字 5 問) 14・記述 4

2016 年度以前(転写の分類では): 2016・2013・2011・2008・2006・2005 は 2 大問、2009・2010・2014 は 3 大問(四字熟語・敬語などの知識が独立した大問になっていた年)。

頻出と型

  • 大問 1 が説明文・論説、大問 2 が物語・小説の順が、精読した 4 年で共通です。知識問題は独立した大問ではなく、読解の中に組み込まれています(2016 年度以降の精読した年はすべて 2 大問)。
  • 記述は 4 問(4 年とも)。字数指定は 70 字以内・80 字以内・100 字以内が中心で、指定なしの短い記述も混じります。問い方は「なぜですか。理由を〜字で」「どのようなことですか」「どのような思いか」。
  • 漢字は各大問の最後にまとめて 4〜5 問、カタカナを漢字に直す形です(2019 のみひらがな→漢字)。年 8〜10 問。
  • 語句の設問が厚くなっています: 対義語(2017)、熟語の構成(2017)、慣用句・ことわざ(2018)、語句の意味(2019・2024)、接続語の補充(2019・2024)、文の並べ替え(2018)。
  • 抜き出し(本文から該当箇所をそのまま書き写す形式)は字数指定つきです(「七字で」「五字前後で」「五字の」)。指示語の内容を答える設問が毎年あります。

9. しばらく出ていない単元(復活の警戒)

転写の分類から周期を読んだものです。2018 年度以前(国語は 2016 年度以前)は題材まで確認していないため、単元名の水準で挙げます。

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科目 単元 出た年 最終確認年度 状況
算数 立体図形(体積・表面積) 2014・2023・2024 2024 2025・2026 は立体が 1 題も無い。21 年を通しても出題の割合が小さい単元だが、2 年続けて出た直後の 2 年空き
算数 時計算 2015・2020・2023 2023 3〜5 年周期。2023 を最後に 3 年空き
算数 図形の移動 2019・2020・2024 2024 2 年空き。2024 は直線上を倒して転がす形
算数 集合(重なりの整理) 2006・2009・2011 2011 15 年空き
算数 ニュートン算 2017 2017 9 年空き
算数 通過算 2014 2014 12 年空き。速さの大問は毎年あるので、その中身として戻る候補
算数 場合の数 2014・2018(2021 に小問) 2018(小問は 2021) 大問としては 8 年空き
理科 光 2008・2010・2012・2016・2019 2019 2〜4 年周期だったが 7 年空き
理科 惑星・太陽 2007・2015 2015 11 年空き。星座は 2022・2023 に出ている
理科 燃焼 2012 2012 14 年空き
理科 実験器具・観察の基本 2005・2013・2018 2018 5〜8 年周期。8 年空き
理科 種子の発芽 2012・2020 2020 8 年周期なら次年度前後
理科 電気回路 2014・2022 2022 8 年周期。2025 は電磁石で、回路そのものは 4 年空き
社会 工業・産業立地 2008・2012 2012 14 年空き。地理の大問は近年、島・地形図・都市・災害で組まれている
社会 国際社会・国際協力 2014・2018(2023・2026 に小問) 2018(小問は 2026) 大問としては 8 年空き
社会 人口・都市問題 2020 2020 6 年空き
社会 農業・畜産の大問 2014・2017 2017 9 年空き。2025・2026 はコメが小問として入っている
社会 文化史を軸にした大問 2018 2018 転写の分類では 2018 が最後
国語 独立した知識の大問(四字熟語・敬語) 2009・2014 2014 2016 年度以降の精読した年は 2 大問で、知識は読解の中に組み込まれている

10. 形式面の注意

  • 算数(40 分・100 点): 5 大問・小問 9〜11。答えのみを書かせる設問がほぼすべてで、記号選択は精読した 8 年に見当たりません。説明を書く設問は 0〜1 問です。「考え方がわかるように説明しなさい」「解答用紙にある図を用いて、考え方を説明しなさい」が 2022・2025 の最終問に 1 問ずつ。「最も簡単な整数の比で答えなさい」の指定が多く(2019・2020・2021・2023・2024・2026)、円周率は 3.14 です(2022・2026 の問題文で確認)。西暦を仕込んだ問題(2022「2022 のように 3 つが 2 である 4 けたの整数」、2024「全部で 2024 個の数字」、2025「合計 2025 円」)が 3 年続いた後、2026 は数列の 32 番目で西暦を使っていません。
  • 理科(30 分・75 点): 4〜5 大問・小問 29〜49。作図が 4 年連続で年 2〜4 問(グラフを描く/図に描き込む)。記述は年 3〜7 問で 1〜2 文、指定語句つきが 2023・2024 に、「利点を 1 つあげなさい」「なぜですか」の考察型が 2025・2026 にあります。選択は「2 つ選び」「すべて選び」「ア、イから選び」の但し書きつき。計算は濃度・湿度・反応比・てこと輪軸で、桁と単位の指定を読み落とすと失点します。設問の内訳は短答(語句や数値を短く答える形式)35〜53%・選択 28〜52%・記述 8〜21%・作図 4〜10% で、図のある小問が約半分です。
  • 社会(30 分・75 点): 3 大問・小問 39〜57。語句の文字種と字数の指定が多いです(「漢字 3 字で」「漢字 4 字で」「漢字 1 字で」「漢数字を入れて」)。選択は「誤っているものを 1 つ」「正しいものをすべて」「時代の古い順に並べ替えなさい」の 3 種で、並べ替えは 2023・2024・2025・2026 の 4 年連続。記述は年 3〜6 問で 1〜2 文と短く、「自分の考えを書きなさい」(2025)のように答えを 1 つに絞らない設問が混じります。作図は 2026 の地図記号 1 問。設問の内訳は短答 53〜64%・選択 21〜37%・記述 6〜13% です。
  • 国語(40 分・100 点): 2 大問・小問 14〜16。冒頭に「字数制限がある問題は、『、』や『。』も一字と数えます」の注記があります(2017・2024 で確認、2024 はカギカッコも含む)。記述は 4 問で 70〜100 字が中心なので、記述 1 問に使える時間は 4〜5 分です。抜き出しは「七字で」「五字前後で」の字数指定つき。漢字はカタカナを漢字に直す形が中心で、各大問の最後に 4〜5 問まとめて置かれます(2019 のみひらがな→漢字)。

11. 学年別ロードマップ(小 4 から始めるなら)

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段 この学校で何をするか
小 4(土台) 計算の正確さ(算数は問題数が少ないぶん、計算ミス 1 つの重みが大きくなります)、平面図形の面積の基本、割合と比の意味、読解は理由を 1 文で言う練習、漢字は書き取りを毎日。時間計測はまだしません。
小 5(幅) ここが本体です。週の器は「平日 15 分×5 + 週末 60 分」を基本形にします。平日 15 分は漢字の書き取りと、社会の通史の年表づくり・都道府県と気候・産業の地図をかわるがわる。国語は「〜から。」「〜という気持ち。」を 70〜100 字で書く習慣をここに入れます。週末 60 分は算数の単元を 1 つずつで、8-1 の年度×大問の題材表を「小 5 で一巡する単元リスト」として次の順に使います。平面図形(面積比・角度・折り返し・円とおうぎ形) → 割合と文章題(食塩水・売買損益・仕事算(何人・何台で分担したときの日数を求める・受験用教材の単元)・つるかめ算(個数を合計から逆算・受験用教材の単元)・和差算(和と差から 2 つの数を出す・受験用教材の単元)) → 速さ(旅人算・往復・周回・流水算(川の流れと船の速さ・受験用教材の単元)・通過算(列車が橋やトンネルを通る時間・受験用教材の単元)・時計算(長針と短針の作る角・受験用教材の単元)) → 数の性質と規則性(数列・群数列・素数・約数) → 立体と図形の移動。理科は 4 分野を偏りなく全分野ひととおり学び終え、表とグラフを自分で描くことに慣れます。ただし国語は 2025・2026 年度の資料が無いので、直近の形式は市販の過去問で確かめてください(→ 13 節)。
小 6(仕上げ) 7 節の 8 項目。夏以降、算数は 40 分 9〜11 問の通し演習(1 問 4 分の配分と見直し)、理科・社会は 30 分の通し演習(1 問 30〜60 秒)。国語は 2024 年度以外の直近の形式を市販の過去問で確認してから、記述の字数に合わせます。

この学校は小 4 から始めるとどこで差がつくか: 算数は大問ごとの単元が年で入れ替わるので、「どの単元が来ても崩れない幅」を小 5 で作れたかが効きます。小 6 で出題位置別に絞り込む学校とは逆で、直前期は幅を狭めるより精度を上げる時間になります。理科・社会は「30 分で数十問を読み切る体力」で差がつき、これは小 6 の通し演習でしか身につきません。国語の 70〜100 字の記述は、小 5 から書き慣れているかがそのまま出ます。


12. この学校と出題構造が近い学校

観点は「同じ形式・同じ頻出単元・同じ問い方なら過去問演習が重なるか」だけです。男女別学・共学の区別、入試日程の重なり、難易度・偏差値帯、通学圏は扱いません(一覧の男女・日程の注記は自動集計の表をそのまま写したものです)。近さの数字は科目ごとの出題構造の近さ(0〜100)で、同じ問題が出るという意味ではありません。国語の近さは本校の 2024 年度までの資料で計算されているため、参考程度に読んでください。

  • 雙葉中学校(東京都)— 算数がもっとも近く、国語・社会も近いです。算数の「問題数が少なく 1 問が重い」構造が共通で、演習が重なりやすい組み合わせです。
  • 頌栄女子学院中学校(東京都)— 理科・算数・国語とまんべんなく近く、突出した科目はありません。理科の「30 分で 40 問前後+作図」が共通します。
  • フェリス女学院中学校(神奈川県)— 社会・算数が近く、国語は離れます。社会の通史と資料読みが使いやすい相手です。

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13. 資料の限界

  • 資料は 1 年につき科目 1 冊のみで、冊子の回の表記は確認していません。一般入試 B 方式の外国語や海外帰国生入試の問題は含まれていません。試験時間・配点は 2027 年度募集要項の値で、精読した年度の実際の時間は確認していません。
  • 国語は 2024 年度を除くと 2019 年度で止まっており(2007・2012・2015 も欠落)、直近の変化はこの資料からは言えません。算数は 2013 年度が欠落しています。
  • 2018 年度以前(国語は 2016 年度以前)の単元は転写の分類から起こしたもので、題材の一言・設問文までは確認していません。
  • 転写の読み取り確度が低めの年が、算数 21 年中 9 年・社会 22 年中 11 年あります。小問数や単元の細部はそのぶん割り引いて読む必要があります。
  • 図・グラフ・写真・地図は文字情報に置き換えられているため、図形問題や地形図・雨温図の読み取りは設問文と図の説明文からの推定を含みます。
  • 「同じ問題の使い回し」は原本で両年の設問文を確認したものだけを書く方針で、この学校では精読した範囲に該当がありませんでした。
  • 配点は科目ごとの合計(国語・算数 100 点、理科・社会 75 点)しか分からず、小問ごとの配点は問題冊子に印刷されていません。設問数ベースの比重しか語れません。
  • 「〜のように見える」と書いた箇所は題材からの推測で、出題意図を裏づける資料はありません。

資料どうしの食い違い

  • 1 節の入試回・試験時間・配点は 2027 年度の募集要項によるもの、4 節以降の分析は 2005〜2026 年度の問題によるものです。分析した問題が実際に何方式の何回だったかは冊子に表記が無く、4 教科がそろっていることから A 方式相当と見ているだけです。

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数字はすべて出所つきで、換算や評価語は足していません(→ 方法論)。合格可能性・お子さんとの相性は扱いません。ページ生成日: 2026-10-14。

この学校が載っているまとめ