関東中学受験データasmon.ai/kanto — 265校・出所つき保存した学校

立教池袋中学校の過去問分析

男子私立東京都豊島区

重要結論

  1. 出題の形式が 17 年ほとんど変わらず、中身は毎年作り直される学校です。算数は「大問 10 題×各 2 小問=20 問、大問 1 は計算 2 問、全問答えのみ」が 2010 年から一度も崩れていません。
  2. 科目ごとに競技が違います。算数・理科・国語は「速く正確に処理する」試験、社会だけが「資料を根拠に自分の考えを書く」試験です。
  3. 過去問の使い方は「出る問題を覚える」ではなく、①時間の使い方を身につける、②循環している単元プールの解き方(解法の手順)を習得する、の二つに近いものになります。理科だけは古い年度の再利用に一定の価値があります。

今週やること

  1. 算数の大問 10(推理・ゲーム系)を 1 年分だけ解き、(1) を取り切る練習をすること。(2) は重い数え上げ・推理が多く、(1) を拾えるかが差になります。
  2. 算数の円・おうぎ形の複合求積(2022〜2026 の 5 年連続)と、比で解く速さ(17 年皆勤)。
  3. 理科の力学計算の手順(浮力・密度・てこ・滑車・ばね)と天体。

分析年度: 2010〜2026 年度
入試回: 第 1 回
資料の範囲: 17 年分
原本確認範囲(精読した年): 算数 17 年・理科 17 年・社会 17 年・国語 9 年
制約: 社会は提案型記述が最後に置かれる年が多く、Ⅲを後回しにすると特徴的な設問を白紙にしやすい配置です。

詳しい根拠を見る
  1. 大問数の変化点
  2. この学校の基本情報
  3. このページでわかること
  4. まず結論だけ(10 行)
  5. 資料の状況
  6. 一番大きな結論
  7. この学校らしさが出る場所(過去問でしか掴めない題材の色)
  8. 今からやるなら(4 科目統合の優先順)
  9. 科目別の詳細
  10. しばらく出ていない単元(復活の警戒)
  11. 形式面の注意
  12. 学年別ロードマップ
  13. この学校と出題構造が近い学校
  14. 資料の限界

大問数の変化点

  • 国語: 5 題(2010 年度から、大問数を数えられた資料 8 冊すべて・数えられなかった年 2012。最新の資料は 2018 年度)。前回の変化: なし(2010〜2018 年度の、数えられた資料 8 冊で変化なし)。変化の履歴: 0 回
  • 理科: 7 題(2019 年度から、大問数を数えられた資料 2 冊すべて・数えられなかった年 2020。最新の資料は 2021 年度(2022 年度・2023 年度・2024 年度・2025 年度・2026 年度は読み取りの確度が低く数えていない。読み取りでは 2022 年度 6 題・2023 年度 7 題・2024 年度 7 題・2025 年度 7 題・2026 年度 6 題))。前回の変化: 2017 → 2019 の間に 8 題 → 7 題(間の年は大問数を数えられていない)。変化の履歴: 1 回: 2019。前回の変化のときの分野の並び: 生物|地学|地学|物理|化学|化学|物理|物理 → 生物|地学|地学|分野横断|地学|化学|物理
  • 社会: 3 題(2011 年度から、大問数を数えられた資料 11 冊すべて・数えられなかった年が 5 年。最新の資料は 2026 年度)。前回の変化: なし(2011〜2026 年度の、数えられた資料 11 冊で変化なし)。変化の履歴: 0 回
  • 算数: 10 題(2011 年度から、大問数を数えられた資料 12 冊すべて・数えられなかった年 2012・2019・2021・2024。最新の資料は 2026 年度)。前回の変化: なし(2011〜2026 年度の、数えられた資料 12 冊で変化なし)。変化の履歴: 0 回

変化の間隔は過去の事実で、次の変化の時期を示すものではありません。全校の一覧は 出題の型の変化点。

更新 2026-08-20。


この学校の基本情報

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項目 内容
所在地・男女 東京都豊島区・男子校
旧称 立教尋常中学校(1896〜)、立教中学校(1899〜1999・築地から池袋へ)
入試回と科目 一般 第 1 回(2 月 2 日・4 科)/一般 第 2 回(2 月 5 日・AO 入試。国語・算数+自己アピール面接)
試験時間・配点(第 1 回) 国語 50 分・100 点/社会 30 分・50 点/算数 50 分・100 点/理科 30 分・50 点(時間割は国語 8:50-9:40、社会 10:00-10:30、算数 10:50-11:40、理科 12:00-12:30)
試験時間・配点(第 2 回) 国語 50 分・100 点/算数 50 分・100 点(時間割は国語 8:50-9:40、算数 10:00-10:50)
面接 第 2 回のみあり。約 7 分の自己アピール面接で、出願資格として自己アピール申請書が必要

いまの小 6 は 2027 年 2 月、小 5 は 2028 年、小 4 は 2029 年の入試を受けます。

このレポートが分析したのは第 1 回(4 科)の問題です。第 2 回は AO 入試で面接があるため、過去問という形で練習できるのは筆記(国語・算数)の部分だけです。


このページでわかること

どんな問題が出るか・家で何をやるかだけを扱います。難易度・偏差値・合格可能性・入試結果は扱いません(偏差値 / 募集要項・入試結果)。

用語は用語集へ。過去問そのものの使い方は過去問の使い方にまとめてあります。


まず結論だけ(10 行)

「まず結論だけ(10 行)」を開く(上の要約と同じ内容です)

結論

  1. 出題の形式が 17 年ほとんど変わらず、中身は毎年作り直される学校です。算数は「大問 10 題×各 2 小問=20 問、大問 1 は計算 2 問、全問答えのみ」が 2010 年から一度も崩れていません。
  2. 科目ごとに競技が違います。算数・理科・国語は「速く正確に処理する」試験、社会だけが「資料を根拠に自分の考えを書く」試験です。
  3. 過去問の使い方は「出る問題を覚える」ではなく、①時間の使い方を身につける、②循環している単元プールの解き方(解法の手順)を習得する、の二つに近いものになります。理科だけは古い年度の再利用に一定の価値があります。

家でやること 3 つ

  1. 算数の円・おうぎ形の複合求積(2022〜2026 の 5 年連続)と、比で解く速さ(17 年皆勤)。
  2. 理科の力学計算の手順(浮力・密度・てこ・滑車・ばね)と天体。
  3. 社会の提案・考案型の記述を「資料の根拠→自分の考え→理由」の 3 文で書く練習。

今週やる 1 つ

  1. 算数の大問 10(推理・ゲーム系)を 1 年分だけ解き、(1) を取り切る練習をすること。(2) は重い数え上げ・推理が多く、(1) を拾えるかが差になります。

注意

  1. 社会は提案型記述が最後に置かれる年が多く、Ⅲを後回しにすると特徴的な設問を白紙にしやすい配置です。

資料の状況

転写=過去問の紙面を文字データに起こしたものです。この分析はその転写を読んで書いています。年の数え方は次の 3 語を使い分けます: 精読した年(設問文まで読んだ年)/構成だけ数えた年(大問の並びだけ数えた年)/資料のある年(手元に資料が存在する年)。

  • 算数: 精読した年 17/構成だけ数えた年 0/資料のある年 17
  • 理科: 精読した年 17/構成だけ数えた年 0/資料のある年 17
  • 社会: 精読した年 16/構成だけ数えた年 0/資料のある年 16
  • 国語: 精読した年 9/構成だけ数えた年 0/資料のある年 9

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科目 精読した年度 年数 欠けている年 備考
算数 2010〜2026 17 なし 全年度が「大問 10 題×各 2 小問=20 問」。転写の確度は高い
理科 2010〜2026 17 なし 図表が多く、転写では小問数が年により 22〜29 とややぶれる(原本はおおむね 25 前後)
社会 2010〜2026 16 2012 年度が欠落 記述の解答欄が多く、転写は文言まで読める
国語 2010〜2018 9 2019〜2026 の 8 年分が非掲載(著作権処理のためと思われる) 直近 8 年は市販の過去問集での補完が前提
  • 収録冊子の校名は全校・全冊で照合済みです(別校の冊子が混じっていた場合はこの節に明記しています)。
  • 対象はすべて第 1 回入試(4 科目)です。表紙・解答用紙で回の表記を確認できた年度のみを扱い、別の回の問題は含んでいません。
  • 試験時間は表紙の記載で、算数 50 分・国語 50 分・理科 30 分・社会 30 分(精読した年度で共通)でした。
  • 「毎年」「〜年連続」と書いた箇所は、該当年度の問題文を原本で読み直して確認したものです。確認できなかった主張は「読めた年に限れば」と弱めるか、書いていません。
  • 判読の限界: 図そのものは転写できないため、図形問題の細部(例: 2016 年算数の図の形)は設問文と図の説明文からの推定を含みます。

一番大きな結論

立教池袋は「出題形式が 17 年ほとんど変わらず、中身は毎年作り直される」学校です。

  • 算数は「大問 10 題×各 2 小問=20 問、大問 1 は計算 2 問、全問答えのみ」が 2010 年から一度も崩れていません。しかし大問 2〜10 の単元は毎年入れ替わり、同じ問題がそのまま再登場した例は見つかりませんでした。
  • 社会は「3 大問・最後の大問は公民×時事」が 16 年不変で、テーマは毎年「前年の社会的な出来事」で立て直されます。
  • 理科は大問 6〜8 題・25 問前後で、記述が精読した 17 年でゼロです。題材は毎年違いますが、6〜10 年前の問題とよく似た計算問題が戻ってくる例が複数あります。
  • 国語(2018 年まで)は 5 大問・約 30 問で、抜き出しと 4 択が中心です。

したがって、この学校の過去問の使い方は「出る問題を覚える」ではありません。①時間の使い方を身につける、②循環している単元プールの解き方(解法の手順)を習得する——この二つに近いものです。「同じ問題を暗記する」使い方は算数・社会・国語では効きにくく、理科だけは古い年度の再利用に一定の価値があります。

科目横断の要点

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科目 形式の固定度 中身の性格 過去問で取り組む練習
算数 非常に高い。大問 10×各 2 小問・計算が大問 1・50 分・答えのみ(17 年不変) 7 つほどの単元グループから毎年抽出。大問 10 は 2023〜2026 の 4 年連続で推理・ゲーム系 円・おうぎ形の複合求積(2022〜2026 の 5 年連続)と、比で解く速さ(17 年皆勤)
理科 高い。大問 6〜8・約 25 問・30 分。選択が 5〜8 割 記述が 17 年ゼロ。計算 5〜10 問+記号選択。2020 年以降、科学史を追体験する大問がほぼ毎年 力学の計算(浮力・てこ・滑車・ばね)と天体
社会 高い。3 大問・30 分・最後は公民×時事(16 年不変) 毎年「前年の社会的テーマ」で作り直し。正解が一つでない提案・考案型の記述が年 1〜3 問 「資料→自分の考え→理由」の 3 文で書く練習
国語 高い(2018 年まで)。5 大問・約 30 問・50 分 抜き出し+4 択が中心。記述は年 1〜6 問・15〜35 字が中心 抜き出しの精度とスピード。名物は在校生の詩と歳時記系の自校作成文章

科目ごとに競技が違うのがこの学校の顔です。算数・理科・国語は「速く正確に処理する」試験、社会だけが「資料を根拠に自分の考えを書く」試験になっています。


この学校らしさが出る場所(過去問でしか掴めない題材の色)

  • 国語: 在校生の詩。「(本校生徒作品)」と明記された詩が 9 年中 5 年(2010・2011・2013・2016・2017)にあります。出典を書かない自校作成の文章(初詣・二十四節気・季語と餅・芭蕉)も 5 本あり、季節の行事・日本文化のうんちくが伏流しています。
  • 理科: 科学史を追体験する大問。2020 ファラデー『ロウソクの科学』、2022 アリスタルコスの太陽中心説、2023 フックの顕微鏡+フィゾーの光速測定、2024 フロギストン説→ラボアジエ、2025 天動説と地動説、2026 ドルトンの原子説+ガリレオの土星。いずれも「昔の実験を誘導文で追い、その場で計算して同じ結論を出す」形です。2021 も落下運動を調べる歴史的装置が題材で、2020 年以降ほぼ毎年、近年は年 2 題あります。
  • 社会: 生の資料を疑って読ませます。1918 年の実物新聞紙面(2014)、全国紙 3 社の社説読み比べ(2019)、原発報道 2 紙比較(2021)、平安貴族の日記 5 点(2025)と、史料批判そのものを記述させます。公民の背骨は「弱い立場との共生」(外国人労働者 2019・子どもの貧困 2017・ジェンダー 2023・ユニバーサルデザイン 2026)のように見えます。
  • 算数: 大問 10 の推理・ゲーム(的当て 2011・ヒット&ブロー 2017・石段と除夜の鐘 2019・ルーレット双六 2024・度数分布からの得点推理 2025・リーグ戦の勝ち点表 2026)。「ルールを表に整理→小さい場合で実験→周期を見つける」の 3 手順が共通しています。
  • 自校ネタ: 社会 2019 大問 2 は箱根駅伝を題材に立教大学の出場回数に触れ、算数 2025 大問 8 の登場人物は「R 君」です。実生活・行事の題材化(エコキャップ運動 2016・ゴミとリサイクル 2018・熱中症の件数 2023・文化祭の行列 2023・ドッジボール大会 2026)が多いのも特徴です。

今からやるなら(4 科目統合の優先順)

想定している学年: 受験学年(小 6)の、過去問演習に入っている段階を前提に優先順を付けています。小 5 以前なら、この節は「最終的にここへ向かう」地図として読み、日々の学習は基礎(計算の正確さ・図形・読解・短い記述・漢字語彙)を先に。過去問を使った算数の型演習・社会の記述練習は小 6 の夏以降が目安です(小 5 以前の進め方は学年別ロードマップの節へ)。

各項目の根拠は科目別の詳細の節を参照してください。

  1. [週末 60 分] 算数・円とおうぎ形の複合求積(螺旋状に並べたおうぎ形・方眼上の円弧・転がる円)— 2022〜2026 の 5 年連続。2010 年大問 9(四分円を次々に置いていく図形の周の長さ)と 2023 年大問 6(中心角 90° のおうぎ形を 5 つ並べた図形)は発想がよく似ており、2026 年大問 4(正五角形の外側に 5 つのおうぎ形)も同じ手順で解けます。教材は 2010-9・2016-5・2019-7・2022-6・2023-6・2024-2・2025-4・2026-4 の 8 題。(確認: 〜2026 年度)
  2. [週末 60 分] 算数・速さの 2 つの形(往復してすれ違う/周回コースで追い越す)— 17 年皆勤。2023 往復すれ違い・2024 トンネル内のすれ違い(通過算)・2025 周回 3 人・2026 往復で 2 回すれ違い、と直近は「グラフを読む」より「文章から比を立てる」形です。(確認: 〜2026 年度)
  3. [週末 60 分] 理科・力学計算の手順(浮力・密度・てこ・滑車・ばね)— 2011・2017・2019・2022・2024・2025・2026 の力学大問を、解き方の手順ごと反復します。滑車のエレベーターは 2019 大問 7 → 2024 大問 7 で再登場しています。(確認: 〜2026 年度)
  4. [週 1 回] 社会・提案型記述の 3 文の形 — 精読した 16 年中 14 年で「あなたならどうするか」を書かせる設問を確認しました。「不便→誰が困る→どう直す」を日頃から言葉にする習慣が直接点になります。(確認: 〜2026 年度)
  5. [毎日 10 分] 国語・抜き出しの精度とスピード + 漢字書き取り — 得点の最大ブロックです。「字数指定を見た瞬間に機械的に探す」訓練を。あわせて漢字書き取りを毎日、パズル型の知識問題(四字熟語・ことわざ)を過去問全年度分やります。(確認: 〜2018 年度)
  6. [週末 60 分] 算数・水量問題(容器を傾ける・沈める・くり抜き容器)+ 大問 10 の (1) を確実に取る訓練 — 水量は 2022〜2026 の 5 年で 4 回(2022-7・2023-9・2024-6・2026-7)で、「水の体積は変わらない」の一本軸です。大問 10 は (2) が重い数え上げ・推理になることが多く、(1) を拾えるかが差になります。(確認: 〜2026 年度)
  7. [週 1 回] 理科・天体(月齢と出没時刻の計算・惑星の見え方)— 2023〜2026 は惑星・流星の題材が続き、月の基本は 2026 大問 4 でも健在です。(確認: 〜2026 年度)
  8. [週 1 回] 社会・前年時事を制度・地理・歴史に翻訳する — 秋以降。憲法は 25 条(2017・2026)と 14 条(2023)が主役になった実績があります。(確認: 〜2026 年度)

科目別の詳細

算数(50 分・大問 10×各 2 小問=20 問・答えのみ)

大問(問題の大きなかたまり)と小問(その中の一問)の関係は 17 年変わりません。

年度×大問の題材表(大問 1 は全年度「計算 2 問」のため省略)

前半の大問(大問 2〜5):

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年度 大問 2 大問 3 大問 4 大問 5
2010 約数の和・逆数の和(54 の約数) 場合の数(1・2・4・8・16 個のボールの袋) 速さ(父と子の歩幅と歩数の比) 割合と集合(平均点以上の人数)
2011 群数列(分数) 円グラフ(休日の時間の内訳) 和差算(ビー玉 5 人) 集合(四角形 200 個の分類)
2012 表と概数(学校数) 角度(円に内接する正五角形+正六角形) 単位換算(江戸の石・斗・升・合) 速さ(兄弟の追いつき)
2013 約束記号 比(リボン 3 本) 平均算(4 人のテスト) 相関表の読み取り(漢字と計算の得点)
2014 縮尺(宝の地図) 売買損益(ゲームソフトの値付け) 速さ(トライアスロン) 群数列(素数の繰り返し)
2015 拡大図(2 倍)と面積 割合と集合(歯科検診) 速さとグラフ(往復・すれ違い) 数の性質(奇数偶数の演算)
2016 角度(長方形の折り返し) 単位換算(架空の単位キカル・ピム・ペカ) じゃんけんのコイン(つるかめ算=個数を合計から逆算する解き方) 直線と円弧で囲まれた図形の周と面積
2017 割合と比(生徒会選挙) 食塩水(混合) 速さ(途中で状態が変わる往復) 約束記号(9 で割った余り)
2018 円グラフ(ゴミとリサイクル) 数の性質(A×A=B の条件推理) 暦(金曜日の日にちの和) 折り紙(長方形・面積比)
2019 分数の性質(約分と差からの逆算=□にあてはまる数を求める計算) 台形の面積比 場合の数(さいころでコイン移動) 割合(運賃の値上げ)
2020 約束記号(下降階乗) 魔方陣 角度(三角形の折り返し) 図形の移動(正方形と平行四辺形の重なり)
2021 角度(半円と二等辺三角形) 割合と比(降水量の表) 数の性質(最大公約数・最小公倍数のパズル) 速さと周期(信号機)
2022 角度(正五角形の内部) 速さ(周回コースの追いつき) 消去算(セット販売の値引き) 円グラフ(おこづかい)
2023 約束記号(A※B=A×A+A×B) 集合(アンケート 300 人) 速さ(往復・すれ違い) 円グラフ 2 段(熱中症の件数)
2024 方眼上の円弧の求積 比のやりとり(3 箱の玉) 円と三角形の重なり(面積の割合) 平均算(合格者・不合格者)
2025 角度(正三角形を折る) 平均算(テスト 7 回・区間の重なり) 半円の複合図形の面積・周 規則性(黒石白石の三角形)
2026 約束記号(△=最大公約数・▽=最小公倍数) 規則性(渦巻き状のカード) おうぎ形の螺旋(正五角形の外側)の面積・周 分配算(3 箱のボール・分数)

後半の大問(大問 6〜10):

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年度 大問 6 大問 7 大問 8 大問 9 大問 10
2010 水量(容器を傾けてこぼす) 速さ(往復・平均速度) 面積比(三角形の辺の延長) おうぎ形の螺旋(四分円を次々に置く・周) 折り紙(4 回折って切る・面積と周)
2011 速さ(旅人算・駅への往復) 立体(直方体と半円柱の複合) 正方形の等積 11 分割 食塩水(比・食塩追加) 推理(的当て 3 人の得点)
2012 立体(円錐台+円柱) 仕事算(トラック 3 台) 規則性(4 の累乗の下 2 けた) 消去算(コップの水のやりとり) 図形パズル(正方形 16 個の図形)
2013 既約分数の個数 円と正方形の重なりの面積 立体(正方形と正三角形で囲まれた立体) 速さとグラフ(家・学校・図書館) やりとり算(3 コップ・逆算)
2014 階段状図形の周と面積 立体(半円錐+三角柱) 分数のやりとり(プリン 3 人) 図形パズル(3 種の正三角形カード) 周期(矢印の表示板)
2015 円(半径の和差算・面積) 分数の数表 回転体(長方形 3 枚) 消去算(ブレンド米 3 種) 対称性の数え上げ(デジタル数字)
2016 水量(2 水そうの追いつき) 分配算(エコキャップ 3 か月) 相当算(跳ね上がるボール) 立体(投影図から復元・切断) 速さとグラフ(2 人の公園往復)
2017 面積比(三角形・辺の比) 単位換算(度・分・秒) 立体(おうぎ形柱 2 つ) 影の面積(電球と箱) 論理(4 けたの数当てゲーム)
2018 割合と比(スキー学校の人数) 速さとグラフ(普通列車と特急) 折り紙+回転体(直角二等辺三角形) 平均と表(男女 5 人ずつ) 約束記号の表(きまり*)
2019 割合と比(2 校の男女) おうぎ形の組み合わせ(色つき部分の周) 水そう(仕切り+注水) 速さ(電車の遅れ・時速 72km) 周期シミュレーション(石段と除夜の鐘)
2020 比のやりとり(おはじき 3 人) 速さと周期(信号待ちの旅人算) 円錐 3 つの展開図 割合と比(文化祭の来場者) 立体(立方体から直方体をくり抜く)
2021 食塩水(毎分注入) 立体(立方体 5 個の多面体) 数表の規則性(21 行 20 列) 円柱 3 段重ね(表面積→高さ) 場合の数(道順)
2022 転がり移動(円が展開図の周りを 1 周) 水量(容器を傾ける・底面の変更) 相関表の読み取り(国語と算数の得点) 場合分け(1〜200 を 3 つに分類) 影の面積・体積(電球と半円板)
2023 おうぎ形の螺旋(中心角 90°×5)の弧長・面積 正方形と長方形の重なり 速さとグラフ(バス 2 台・停車つき) 水量(容器を傾ける) ニュートン算(文化祭の受付の行列)
2024 水量(半円柱をくり抜いた容器) 進み方の違う時計 3 つ 規則性(5 桁のソートの周期) 通過算(トンネル内のすれ違い) 場合の数(ルーレット双六の勝ち方)
2025 年齢算(4 人家族) 相当算(本のページ・計画変更) 速さ(周回コース・3 人の追い越し) 回転体(三角柱を辺の周りに回す) 推理(度数分布表から 4 人の得点)
2026 円グラフ+帯グラフ(2 学年の人数) 水量(円柱容器に円錐を沈める) 速さ(往復・2 回目のすれ違い) 直角三角形の分割求積 推理(リーグ戦の勝ち点表)

太字は「初見の設定を読んで整理する思考系」です。大問 10 は 17 年中 12 年ほどが思考系で、2023〜2026 は 4 年連続です。

頻出単元と周期(17 年集計)

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単元グループ 出現 傾向
計算(大問 1) 17/17 (1) は整数・小数、(2) は分数・小数の四則混合。西暦を仕込んだ計算が定番(2023「2023÷7」、2025「2025÷(536−461)」、2026「2026×25+…−22×2026」)。□を求める逆算は出ない
速さ 17/17 往復してすれ違う・周回で追い越す・途中で速さが変わる、が中心。グラフ読解つきは 5 回(2013・2015・2016・2018・2023)で、2023 を最後に出ていない
立体図形(水量含む) 17/17 柱体・円錐の複合、くり抜き、投影図からの復元、回転体、展開図。水量は 2010・2016・2019・2022・2023・2024・2026 の 7 回で直近 5 年に 4 回
円・おうぎ形の平面求積 10/17 2022〜2026 で 5 年連続。おうぎ形を並べた螺旋(2010・2023・2026)、転がる円(2022)、方眼上の円弧(2024)、半円の複合(2025)。弧の長さは「中心角の合計」でまとめる技術が共通
規則性・周期・数列 10/17 群数列(2011・2014・2015)、数表(2015・2021・2026)、周期(2012・2014・2019・2024)。「何回めで元に戻るか」が核
場合の数・論理・推理 11/17 大問 10 の指定席。ゲームのルールを読んで整理する問題
資料・グラフの読み取り 8/17 2011・2012・2013・2018・2022・2023・2025・2026。円グラフは中心角⇔割合⇔実数の変換、相関表は平均とのからみ。2022 以降 5 年で 4 年
約束記号 7/17 2013・2017・2018・2020・2021・2023・2026
角度 6/17 2012・2016・2020・2021・2022・2025。折り返しが 3 回(2016・2020・2025)
平均算 5/17 2013・2018・2022・2024・2025
単位換算 4/17 2012・2014・2016・2017。2018 以降出ていない
食塩水 3/17 2011・2017・2021
ニュートン算 1/17 2023

問い方の形

  • すべての大問が「短い導入文+(1)(2)」です。(1) が基本、(2) が発展の 2 段構えで、(1) を全大問で拾うと 10 問になります。
  • 重い問題の位置はほぼ毎年同じです: 大問 6〜9 の (2)(円周率の計算・比の複合)と大問 10 の (2)(数え上げ・推理)。
  • 円とおうぎ形は「面積→周りの長さ」または「周りの長さ→面積」の 2 問セットです(2024・2025・2026 で確認)。
  • 大問 10 は「ルールを表に整理→小さい場合で実験→周期を見つける」の 3 手順で (1) は必ず届きます。

今からやるなら(算数)

  1. 円・おうぎ形の複合求積 8 題(2010-9・2016-5・2019-7・2022-6・2023-6・2024-2・2025-4・2026-4)を通しで。3.14 の計算は分配法則でまとめて最後に 1 回。
  2. 速さの「往復すれ違い(1 回目・2 回目)」「周回の追い越し周期」「通過算」を比で処理する練習。
  3. 水量(2010-6・2016-6・2019-8・2022-7・2023-9・2024-6・2026-7)。傾けたときの水の形と「体積÷新しい底面積」。
  4. 大問 10 を 17 年分だけ年度を変えて続けて解く。(1) を落とさない。
  5. 計算 2 問+円グラフ+平均算は失点ゼロ枠。西暦計算は倍数の知識(2025=45×45、2026=2×1013)を仕込んでおく。

理科(30 分・大問 6〜8・約 25 問・記述なし)

年度×大問の題材表

前半の大問(大問 1〜4):

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年度 大問 1 大問 2 大問 3 大問 4
2026 生物・環境/藻とバイオ燃料(オイル量の計算) 化学/原子説の科学史(ラボアジエ→プルースト→ドルトン、会話文) 物理・化学/電波と無線 LAN+金属 3 種の判別 地学/月齢の推定(2025 年 12 月 18 日の暦)
2025 物理・生物/コウモリの超音波(音速の往復計算) 物理/恐竜模型の浮力で体重推定 化学/重そうの熱分解(質量計算) 物理/シート型レンズ(屈折・区画を塗る作図)
2024 生物・環境/クマ出没(加重平均・相関) 化学・物理/ネッククーラー(状態変化・凝固点) 地学/流星と放射点 地学/地温の測り方
2023 生物/メダカの飼育と遺伝 地学・化学/海水の密度と深層循環 生物/顕微鏡とロバート・フック(会話文) 地学/惑星観察記録の誤り探し
2022 物理・環境/SDGs・高効率給湯器(熱量計算) 物理/自転車のギア比 地学/月食とアリスタルコス(会話文) 化学/水素の燃焼(過不足計算)
2021 生物・地学/サンゴ礁 物理・地学/満月を横切る飛行機(視直径) 化学/日本刀とたたら製鉄 化学/アルコール消毒液(濃度・密度換算)
2020 生物/植物の動き(屈性) 生物/桜の開花予想 地学/結露とフェーン現象の計算 化学/『ロウソクの科学』ファラデー+吉野彰(会話文)
2019 生物/もやし(暗所発芽) 地学・生物/暑さ指数の計算 地学/月の写真(地球照) 物理・地学/太陽光発電(再エネ)
2018 生物・化学/ポップコーン(水蒸気の膨張) 物理・地学/水の密度と湖の凍結 地学/水星の自転と公転 化学/砂と食塩の分離(会話文)
2017 生物/スイカ(積算温度) 地学/太陽と月の出没時刻表 地学/鍾乳洞の気温 物理/影の大きさと濃さ
2016 生物/イチゴのハウス栽培と CO₂ 生物/腕の筋肉 地学/関東大地震と標高変化 地学・化学/石油と油田
2015 生物・環境/森林の CO₂ 吸収 地学/明け方の星のスケッチ(作図) 化学/塩酸+炭酸カルシウム(純度) 物理・化学/立方体 3 種の材質判別
2014 生物/カレーの食材 生物/レタスの光発芽 地学/木星のガリレオ衛星 地学/南中時刻と均時差
2013 生物/水槽の生態系(メダカ・水草) 地学/アリスタルコスの推定 物理/ブラックボックス回路 化学/水溶液の判別
2012 生物・環境/コケの屋上緑化 地学/月食と金星(影を塗る作図) 化学/溶解度(食塩とホウ酸) 化学/金属粉の判別
2011 生物・環境/ウミガメの生態調査 生物/昆虫の変態と越冬 地学/皆既月食(会話文) 地学/フェーン現象の 3 段階計算
2010 生物/冬眠と体温 生物/インゲンマメの発芽 地学/皆既日食・金環日食 地学・物理/結露と木材

後半の大問(大問 5〜8):

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年度 大問 5 大問 6 大問 7 大問 8
2026 地学/ガリレオの土星の観察 物理/さおばかり(てこ・棒の重さ込み) — —
2025 物理・化学/エアコンの冷媒(状態変化) 地学/天動説と地動説(オリオン座・会話文) 生物/DNA 複製の実験 —
2024 化学/燃焼の科学史(フロギストン説→ラボアジエ、会話文) 化学/2 物質の混合物×液体の気体発生 物理/人力エレベーター(滑車・体重計) —
2023 化学/中和(蒸発残留の表) 物理/ボールの揚力(バックスピン) 物理/レーマー・フィゾーの光速測定 —
2022 物理/モビールのつり合い(てこ・密度) 生物/馬の毛色の遺伝 — —
2021 化学/入浴剤(質量保存) 物理/ピンホールで太陽の大きさ 物理/落下運動の歴史的装置(斜面・ふりこ) —
2020 地学/北極星の見つけ方 物理/機械式呼び鈴(電磁石) 物理/金属線の電流(長さ・断面積) —
2019 地学/地震(P 波 S 波・速報の秒数) 化学/水溶液の判別(5 種から 4 種) 物理/エレベーターの滑車 —
2018 化学/貝がら+アルミはく×液体 物理/ばね 3 種(誤りの回を探す) — —
2017 化学/片栗粉と食塩の分離 化学/金属 4 種の判別(密度・浮力) 物理/ばね 2 種 物理/浮力とてこ
2016 化学/ホットケーキミックスに電気 化学/水溶液の判別 物理/音速と気温 物理/熱気球と浮力
2015 物理/注射器の空気圧縮 物理/電車と電気(回生ブレーキ) 物理/ふりこ(条件制御) —
2014 化学/気体発生の判別 物理/磁石と鉄くぎ 物理/三路スイッチ 物理/電磁石と磁石
2013 物理・化学/金属の比熱 物理/エアコンと扇風機 地学/南極はなぜ寒い —
2012 物理/光の屈折率 物理/豆電球 7 個の回路 — —
2011 化学/ろうそくとアルコールランプの炎 化学/溶解度(3 物質) 物理/電磁石とクリップ 物理/ばね 3 種と浮力
2010 物理/ばね 2 種 化学/水溶液の判別 化学/水溶液の判別 2 物理/LED 電球

大問は 6〜8 題です(2010 年代前半は 8 題、近年は 6〜7 題)。分野は毎年、物理 2〜4 題・化学 2 題・生物 1〜2 題・地学 1〜3 題で物理がやや厚く、人体の単独大問は 17 年で 2016 の 1 回だけでした。

頻出単元と周期

  • 物理: 浮力・密度(2011・2015・2016・2017・2023・2025)が最頻で、ばね・てこ・材質同定と複合します。ばね(2010・2011・2017・2018)、てこ・モビール・さおばかり(2017・2022・2026)、滑車(2019・2024)、電気回路(2012・2013・2014・2015・2020)、電磁石(2011・2014・2020)、光(2012・2017・2021・2023・2025)、音(2016・2025)、熱(2013・2022・2024・2025)。
  • 化学: 水溶液・気体・金属の判別(2010×2・2012・2013・2014・2016・2017・2018・2019・2021・2024・2026)がほぼ隔年で、全科目を通じて最も繰り返される問い方です。量的関係の計算(2015・2021・2022・2024・2025)、溶解度(2011・2012・2017)、燃焼(2011・2020・2024)。
  • 地学: 天体が中心です。月(2010・2011・2012・2017・2019・2021・2022・2026)、惑星・衛星(2012・2014・2018・2023・2025・2026)、流星(2024)、太陽・星(2014・2015・2020)。天体の大問は 17 年中 16 年(2016 のみ地震と石油)。気象(2010・2011・2013・2017・2019・2020)、地震・大地(2016・2019)。
  • 生物: 環境・生態のデータ調査もの(2011 ウミガメ・2012 コケ・2013 水槽・2015 森林・2016 ハウス・2020 桜・2021 サンゴ・2024 クマ)が看板です。発芽・植物の成長(2010・2014・2016・2019・2020)、遺伝・DNA(2022・2023・2025)。
  • 毎年出るもの: 計算問題 5〜10 問(比例・割合・逆算=□にあてはまる数を求める計算)、表・グラフの読み取り、時事・生活の題材(皆既月食 2011・青色 LED 2010・SDGs 2022・OSO18 のクマ 2024・ネッククーラー 2024・バイオ燃料 2026 など)、身近な機械のしくみ(呼び鈴・三路スイッチ・自転車・エレベーター・給湯器・エアコン・さおばかり・無線 LAN)。

再利用の実例(両年の問題文を原本で確認したもの):

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題材 初出→再出 間隔
フェーン現象の 3 段階計算(100m あたりの気温変化) 2011 大問 4 → 2020 大問 3 9 年
アリスタルコスの推定(月食の影・視直径) 2013 大問 2 → 2022 大問 3 9 年
ばねと浮力で体積・密度を求める 2011 大問 8 → 2017 大問 7・8 6 年
滑車のエレベーター(力のつり合いとロープの長さ) 2019 大問 7 → 2024 大問 7 5 年
メダカを含む水槽の観察 2013 大問 1 → 2023 大問 1(遺伝つきに発展) 10 年
エアコンのしくみ 2013 大問 6 → 2025 大問 5(ヒートポンプに深化) 12 年

同じ数値の問題がそのまま出るわけではありませんが、6〜10 年前の題材が解き方ごと戻ってきます。古い年度の演習価値が他校より高い学校です。

問い方の形

  • 各大問は「身近な題材か科学史の導入文(近年は太郎君と先生の会話文)+選択 2〜3 問+計算 1〜2 問」です。会話文の形式は 2022〜2026 で毎年確認しました(2011 の皆既月食も会話文)。
  • 実験は【実験 1】【実験 2】…で提示し、表の○×や数値から同定・計算させます。見たことのない題材(DNA 複製・ヒートポンプ・シート型レンズ)でも誘導が丁寧なので、「誘導文を最後まで読んでから解く」習慣が最重要です。
  • 「すべて選びなさい」「正しくないものを選びなさい」が毎年数問あります。6〜8 択の組み合わせ表も頻出です。
  • 計算の内訳: 比例・逆比(ばね・ギア比・電流)、割合・%(純度・濃度・加重平均)、浮力=押しのけた水、つり合いの逆算、速さ(音・光・波・P 波 S 波)、天体の周期、熱量。

今からやるなら(理科)

  1. 力学計算の手順演習(浮力・密度・てこ・滑車・ばね)— 2011・2017・2019・2022・2024・2025・2026 の力学大問。
  2. 天体(月齢と出没時刻の計算・惑星の見え方・会合周期)— 2023〜2026 の 4 年分+2013・2022 のアリスタルコスもの。
  3. 化学の判別と量的関係 — 定石表を 1 枚に整理し、2010・2013・2014・2016・2018・2019・2024・2026 を横断。
  4. 科学史の有名実験(ラボアジエ・ドルトン・ガリレオ・アリスタルコス・ファラデー・フィゾー)を読み物で仕込む。
  5. 古い過去問の再利用を狙う — 2017〜2020 年度あたりの、まだ戻っていない題材(ばね複合・電気回路・地震計算・溶解度グラフ)。
  6. 生物は環境データもの+遺伝に寄せ、人体・こん虫の細かい暗記は後回し。

社会(30 分・3 大問・記述 2〜9 問)

年度×大問の題材表(★=提案・考案型の記述が出た大問)

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年度 Ⅰ Ⅱ Ⅲ
2026 地理|工業(伝統的工芸品・工業地帯・製鉄所の立地変化) 歴史|江戸の文治政治と赤穂事件(切腹を命じた理由の記述、「現代にたとえて○○のような武士」) 公民|福祉とユニバーサルデザイン(憲法 25 条・新聞記事)★図書室の UD 改装提案
2025 地理・時事|訪日外国人観光(空港・書き出し指定の記述) 歴史|平安貴族の日記 5 点(★史料批判の記述) 公民・時事|地方自治(倉吉市の高校生の陳情)★自分の陳情を考案
2024 地理・時事|関東大震災 100 年と首都直下(地形図・複合災害) 歴史|文明開化(条例の図版・福沢諭吉の批判的読解) 公民・時事|MaaS・DX(★DX 活用アイデア)
2023 歴史|「天下」概念の史料吟味(教員と生徒の会話) 地理・公民|人口減少とコンパクトシティ(★行政への疑問を作文) 公民・時事|ジェンダー(憲法 14 条・グラフ読み取り記述)
2022 地理|新潟の新旧地形図比較(1968/2007) 歴史・公民|年表 1881-1945×帝国憲法条文 公民・時事|アパレル大量廃棄と SDGs ★会議参加者としてアイデア
2021 地理・公民・時事|コロナと地方創生(リモートワーク・かかしの里) 歴史|思想・宗教史通史(重層的共存を説明) 公民|メディアリテラシー(原発報道の新聞 2 紙読み比べ)
2020 地理・時事|令和・世界遺産・観光 歴史|対外交易史(琉球王の書簡) 公民・時事|食品ロス(★買い物で意識すること)
2019 歴史|原始・古代の遺跡 地理・時事|箱根駅伝(立教大学の出場・東海道・第 5 区の地形) 公民・時事|外国人労働者(全国紙 3 社の社説読み比べ)★共生の具体策
2018 地理|湖(火山・カルデラ・雨温図) 歴史|中世の農業と貨幣 公民・時事|働き方改革(労働基準法・労働生産性)
2017 地理・時事|伊勢志摩サミット(G7・賢島の写真) 歴史|漫画『サザエさん』8 点で戦後経済史 ★バブル期の題材を考案 公民・時事|子どもの貧困(憲法 25 条・子ども食堂)★対策提案
2016 地理・時事|交通網の発達(新幹線・首都圏と地方の問題) 歴史|幕末(ペリー・打ちこわし・物価グラフ) 公民・時事|防災(避難所の場面を想定)★共助の具体策
2015 地理|気候と地形(雨温図) 歴史|仏教史(史料 5+年表) 公民・時事|地方創生・人口減少 ★地域を選び計画を提案
2014 地理|火山と防災(鹿児島の読図・ジオパーク) 歴史|米騒動(1918 年の新聞紙面・検閲)★見出しを考案 公民|国際協力(ODA・援助の賛否と姿勢)
2013 地理|地域ブランド化(ブランド米・特産物) 歴史|江戸後期の産業と文化(絵と史料) 公民・時事|選挙制度 ★18 歳選挙権の賛否両論
2011 地理|伝統的工芸品(白地図・雨温図) 歴史|平安の文献史料 5 本 ★史料にタイトルを考案 公民・時事|観光立国 ★外国人旅行者をどこへ案内するか
2010 地理|水産業(海流・漁港・クロマグロ規制) 歴史|武家政権通史(政治機構の並べ替え) 公民|公害と環境 ★自分の心がけ+理由

(2012 は資料がありません)

表から読める構造:

  • 「Ⅲ=公民×時事」は精読した 16 年で不動です。Ⅰ・Ⅱの地理/歴史は 2019・2023 で入れ替わり、融合大問(2021 のⅠ・2022 のⅡ・2023 のⅡ)も近年増えました。
  • ★の提案・考案型記述は 16 年中 14 年で確認しました(2018・2021 は「自分で考えて」の語句補充のみ)。
  • 分野配分は大問ベースで地理:歴史:公民≒1:1:1 です。

頻出テーマと周期

  • 前年の時事が大問テーマそのものになります(精読した年で例外なし): 2026 は 2025 年の新聞記事(ユニバーサルデザイン)、2025 は訪日外国人の回復と倉吉市の陳情の実話、2024 は関東大震災 100 年(2023)と DX、2023 はジェンダーギャップ指数、2022 はアパレル廃棄と SDGs、2021 はコロナ、2020 は令和改元と食品ロス削減推進法、2019 は入管法改正(2018)。ニュース暗記では届かず、「そのニュースはどの制度・どの地理・どの歴史につながるか」の翻訳練習が対策になります。SDGs・環境・共生系(食品ロス→アパレル廃棄→ジェンダー→UD)が 2020 年以降の主軸です。
  • 提案・考案型の記述(本校最大の特徴): 観光客をどこへ案内するか(2011)、県のネーミング(2013)、新聞見出しを書く(2014)、地域を選んで計画(2015)、共助の具体策(2016)、貧困対策(2017)、共生の具体策(2019)、買い物で意識すること(2020)、アパレル会議のアイデア(2022)、行政への疑問(2023)、DX 活用(2024)、自分の陳情(2025)、図書室の UD 改装(2026)。「資料の根拠→自分の考え→理由」の 3 文で書けば形になります。
  • 生の資料を読み比べ、疑わせます: 実物の新聞紙面(2014)、社説 3 本比較(2019)、原発報道 2 紙(2021)、平安の日記 5 点(2025・「日記から歴史をひもとく際に気をつけること」を記述)。2021→2023→2025 と、史料批判そのものを記述させる流れが続いています。
  • 歴史はテーマ通史です: 政権交代史(2010)、仏教史(2015)、対外交易史(2020)、思想・宗教史(2021)、武士のあり方(2026)。並べ替え・時期特定は 2010・2016・2019・2022・2026。語群対応の連問(2021 は 15 連問、2026 は 20 択から 6 連問)が歴史の得点柱です。
  • 公民の核は憲法と共生です: 25 条(2017・2026)、14 条(2023)、帝国憲法との対比(2022)。地方自治・地方創生系は 2015・2021・2023・2025 と繰り返します。

問い方の形

  • 各大問は「導入文+空欄語句(文字種指定)+下線部の選択(2 つ選ぶ・すべて選ぶ)+記述 1〜3」です。
  • 記述の 3 種: ①資料読み取り型(グラフ複数の統合・史料の含意)②理由説明型(〜だから)③提案・考案型。①②で部分点、③で差がつきます。
  • 書き出し印字型(2020「〜を目的としていながら、」、2023「私は…ということが気になりますが」、2025「遠方からの観光客の傾向としては、」)に接続する形で書く練習が要ります。

今からやるなら(社会)

  1. 「資料→考え→理由」の 3 文で書く練習。過去問の★問題だけ 16 年分を年度を変えて続けて解き、「〜だから」で締める。1 行=30 字の感覚を作る。
  2. 前年時事を「憲法何条の話か」「どの地域・産業の話か」で仕分けする。憲法 25 条・14 条は条文レベルまで。地方自治(首長と議会・陳情)は一式固める。
  3. 2 つのグラフから「共通して言えること」を 1 文で言う練習。新聞 2 紙の同一ニュース読み比べ。史料問題では「誰が・何のために書いたか」を必ず添える。
  4. 宗教史・対外関係史・民衆と支配(土一揆→打ちこわし→米騒動)の 3 本の軸で年表を自作。
  5. 語句は「文字種・字数指定つき」で書く練習。ノーマライゼーション(カタカナ)・IoT・フェアトレードなど、カタカナ・略語の時事用語がこの学校特有の頻出層。

国語(50 分・5 大問・約 30 問。2010〜2018 の 9 年のみ)

年度×大問の題材表

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年度 大問一 大問二 大問三 大問四 大問五 設問計
2018 説明文(教科書の中の話・佐藤克文) 物語(商店街の幼なじみ・穗髙明) 詩(柴田トヨ) 漢字 6 随筆(ネコ通り・縁側と日本家屋・檀ふみ) 26〜29
2017 小説(図書館と詩人・川上弘美) 物語(テニス部・佐川光晴) 随筆(登山のプロの流儀・小林紀晴) 漢字 6 詩+鑑賞文(★本校生徒作品・尺取虫) 32
2016 物語(過去に戻れる喫茶店・川口俊和) 評論(江戸時代の遺産・長田弘) 漢字 6 随筆(絵本の読み聞かせ・小池昌代) 詩(★本校生徒作品・石見銀山) 31
2015 物語(撮影所・ドリアン助川) 随筆(自校作成・季語と餅と歳時記) 四字熟語の漢数字パズル 漢字 6 評論(傘・原研哉) 32
2014 随筆(修学旅行論・浅田次郎) 随筆(鉛筆と消しゴム・やなせたかし) 漢字 6 ことわざのグループ分け 評論(芭蕉と『おくのほそ道』・出典表記なし) 30
2013 物語(家族とピアノ・瀬尾まいこ) 説明文(棋士の長考・羽生善治) 漢字 6 詩(★本校生徒作品・蚊) 随筆+短歌(家族の歌・河野裕子) 31
2012 物語(バンドと父・小路幸也) 説明文(二十四節気・冬至南瓜・出典表記なし) 四字熟語の誤字探し 漢字 5 評論(工作の思考・森博嗣) 29〜30
2011 物語(人気ブロガーの母・十時直子) 随筆(初詣・年末年始・出典表記なし) 詩(★本校生徒作品・景清洞) 漢字 6 随筆(釣りと読書・万城目学) 29〜30
2010 物語・随筆(真夏の葬儀・佐藤雅彦) ルポ(靴磨きの達人・野地秩嘉) 随筆(校外学習と新型インフル・出典表記なし) 漢字 6 詩(★本校生徒作品・森の中で) 32

★=「(本校生徒作品)」と明記された詩です。設問計は転写と目視で 1〜3 問ずれる年があるため幅で示しました。

9 年間ぶれない要素: 大問は必ず 5 つ。漢字の独立大問(5〜6 問)が毎年 1 つ。読解は「物語+随筆+説明・評論」の 3 本柱(物語文は 9 年中 8 年)。詩は 9 年中 6 年(うち 5 回が生徒作品)。古文・漢文はゼロ。

頻出と周期

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ジャンル 出現年数/9 備考
物語文 8 大人が主人公の小説が多い(喫茶店・撮影所・バンド・ブロガーの母)。同世代ものは 2017 テニス部くらい
随筆 9 毎年 1〜2 本。暮らし・文化・仕事論
説明文・評論 6 軽めの文化論・デザイン論・思考論。硬い学術論説はない
詩 6 生徒作品 5+柴田トヨ 1。鑑賞文とセットの年も(2017)
自校作成・出典なし文章 5 本 2010 の三・2011 の二・2012 の二・2014 の五・2015 の二。題材は初詣・二十四節気・季語・芭蕉と、季節の行事に集中
古文・漢文 0 —

問い方の形

  • 抜き出し(「三字で」「十四字で」「最初の五字を」)と 4 択(イ・ロ・ハ・ニ)で 8 割超です。転写ベースで選択 15〜41%、抜き出し・語句などの短答(語句や数値を短く答える形式)44〜73%。
  • 記述は年 1〜6 問(多くの年で 2〜4 問)、模範解答は 15〜35 字が中心です。最長は 2017 の 50 字程度。「〜から。」「〜こと。」「〜気持ち。」で終わる定番の形です。
  • 空欄に合う語を自分で考えて入れる問題が毎年 1〜3 問あります(「漢字二字で」など)。
  • 変化球: 生徒作品の詩の読解(表現の指す内容・空欄の語補充。2016 は工具の写真から選ばせる)、時系列並べ替え・段落分け(2018 の五)、本文の誤り指摘(2014 の五)、読解内の慣用句・語法問題(「足が出る/重い」2011、「雨脚」の音訓 2017)。
  • 知識大問: 漢字は「カタカナ→漢字 3〜4 問+訓読み書き 2〜3 問」の書き専門で、君臨・圧巻・便乗・委ねるなど大人語彙が混ざります。第 2 の知識大問(2012 誤字探し・2014 ことわざ分類・2015 漢数字パズル)はパズル形式にひねってきます。

今からやるなら(国語)

  1. 抜き出しの精度とスピード。字数指定を見た瞬間に該当表現を機械的に探す。
  2. 4 択の消去法。迷ったら保留して先へ進むペース管理とセットで。
  3. 20 字記述の書き方(「理由の核+〜から。」「内容の核+〜こと。」)。削る練習。
  4. 漢字は書き専門で毎日。送り仮名つき訓読みを重点的に。
  5. 四字熟語・ことわざ・慣用句(身体語・数字入り)を「意味+表記+使い方」で。過去問の知識大問を全年度分。
  6. 歳時記・年中行事の教養(二十四節気・季語・正月と節分・旧暦)を会話で補強。
  7. 大人向けエッセイの多読(佐藤雅彦・原研哉・万城目学・浅田次郎)。
  8. 詩は怖がらない。生徒作品の詩は「情景の言い換え」「表現の指すもの」を問う素直な出題。
  9. 2019 年度以降は市販過去問で必ず補完し、①5 大問構成の維持、②生徒作品詩の継続、③記述の字数増(2017 に 50 字級)の行方を確認する。

しばらく出ていない単元(復活の警戒)

周期が上限に達しているものを、科目をまたいで一本の表にまとめました。

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科目 単元 出た年 最終確認年度 空白と見立て
理科 ばね 2010・2011・2017・2018 に大問 2018 年度 2019〜2026 の 8 年間なし。浮力やてことの複合で戻る可能性が高い
理科 電気回路(豆電球・抵抗・配線推理) 2012・2013・2014・2015・2020 2020 年度 6 年なし
理科 地震の計算(P 波・S 波) 2019 大問 5 2019 年度 7 年なし
理科 溶解度のグラフ 2011・2012・2017 2017 年度 グラフを読む形では 9 年なし
算数 ダイヤグラム読解 2013・2015・2016・2018・2023 の 5 回 2023 年度 2023 のバス問題を最後に 3 年出ていない。書き込む作図は出ないので、読み取りだけ触れておく
算数 食塩水 2011・2017・2021 の 3 回 2021 年度 5 年出ていない
算数 単位換算 2012・2014・2016・2017 2017 年度 2018 以降出ていない
社会 地形図の読図 2014・2022(新旧比較)・2024 2024 年度 出ない年もあるが、出ると大問の入口を塞がれる
社会 雨温図 2011・2015・2018・2022 2022 年度 地理の大問に付く形
社会 国際協力・ODA 2014 2014 年度 公民の題材として長く出ていない
国語 第 2 の知識大問 2012 誤字探し・2014 ことわざ分類・2015 漢数字パズル 2015 年度 資料のある年の最後が 2015 年度
国語 短歌 2013 2013 年度 随筆と組み合わせる形
  • 理科の再利用の実績(5〜12 年周期)から見ると、上の 4 つはいずれも次に戻る候補です。
  • 算数の 3 つは、いずれも「読めば解ける」水準は保っておきたいところです。

形式面の注意

  • 算数: 記述・作図は 17 年ゼロで、答えのみです。解答用紙には単位が印字済み(cm³・度・通り・「午後□時□分□秒」など)で、比の答えには「:」が印字されます。円周率は精読した 15 年分すべて 3.14(2019・2026 は転写に記載なし)。「もっとも簡単な整数の比で」「小数第 2 位を四捨五入」の指示が多く、読み飛ばすと失点します。配点は解答用紙にも問題冊子にも書かれていません。2024 年度から冊子が 1 ページ 1 題の 12 ページ構成になり、余白が増えました(問題数は不変)。解答は「125.6(または 125 と 3/5)」のように別表記が併記される年があり、分数・小数どちらでも構いません。
  • 理科: 30 分で 22〜29 問(転写ベース)。記述は 17 年ゼロ、用語を書かせるのは年 0〜1 問(「蒸散」2012・「水素」2012・「光合成」2021・「二酸化炭素」2022 など、漢字指定あり)。「すべて選びなさい」が毎年数問あり、桁指定の四捨五入(「小数第 1 位を四捨五入」「整数で」など)が計算問題にほぼ毎回つきます。作図は数年に 1 問で、2012・2015・2025 の 3 回程度。解答用紙に単位が印刷済みで、単位換算の方向は用紙から逆算できます。30 分で 25 問前後・計算多めなので、1 周目は知識・読解問題を即答し、計算はマークして 2 周目に回す配分が現実的です。表紙に「計算機つきの時計は使えない」旨の注意が毎年あります。2024 年以降は冊子が 12〜17 ページに増えましたが、設問数は横ばいです(導入文の長文化)。
  • 社会: 文章記述に字数指定は原則なく、解答欄の行数(1 行≒25〜30 字)で分量が決まります(明示例は 2018 の「10 字以内」ほど)。記述の割合は年でぶれ、2026 は 21 問中 2(10%)、2025 は 24 問中 6(25%)、2024 は 21 問中 5(24%)、2023 は 18 問中 3(17%)、2018 は 24 問中 9(38%)で、記述が多い年で 8〜9 問、少ない年で 2〜3 問です。語句は「漢字で」「漢字 4 字」「カタカナ 10 文字」「アルファベット 3 文字」「15 字」の文字種・字数指定が非常に多く、守れないと 0 点になります。選択は「2 つ選んで」「すべて選んで」「あてはまらないものを」の完答型・除外型が毎年複数で、計算はほぼ出ません。書き出しが印字されていて続きを書く形(2020・2023・2025)も増えています。全大問に資料がつき、グラフは折れ線・帯・円・人口ピラミッドに加え、バブルチャート(2025)・複合グラフも出ます。地形図の読図は 2014・2022・2024(新旧比較・地形断面図と切り口が毎回違う)。30 分で解答欄 20〜30+記述 2〜9 で、提案型記述が最後に置かれる年が多く、Ⅲを後回しにすると特徴的な設問を白紙にしやすい配置です。
  • 国語: 古文・漢文・学校文法(品詞・活用・敬語)は精読した 9 年でゼロです。記述は 15〜35 字が中心で「削る練習」が要ります。抜き出しは字数の指定が細かく、解答欄が点線でマス切りされているので字数ミスは自覚できる設計です。配点は 9 年間非公開(評点欄のみ)なので、取れる問題から順に拾います。設問約 30×50 分で大問 1 つ 10 分弱。文章は 1 本 2,000〜4,000 字級と短めで、「5 回ギアを入れ替える切り替え力」が要ります。解答用紙は設問ごとの短冊枠です。

学年別ロードマップ

小 4(2029 年 2 月の入試)

  • 計算の正確さを毎日。大問 1 の計算 2 問は 17 年皆勤で、(1) は整数・小数、(2) は分数・小数の四則混合です。
  • 漢字語彙を毎日。読解は物語・随筆を中心に、詩を怖がらない読み方から。
  • 理科は身近な機械のしくみ(呼び鈴・自転車・エアコンなど)と季節の天体を、会話で話題にしておくだけで十分です。
  • 社会はニュースを「どの地域・どの産業の話か」で仕分ける習慣を作ります。

小 5(2028 年 2 月の入試)

週の器は「平日 15 分×5 + 週末 60 分」を基本形にします。

  • 平日 15 分×5: 計算 2 問+漢字書き取り。余力があれば抜き出しの練習を 1 問。
  • 週末 60 分: 単元を一巡します(全分野をひととおり学び終える)。この学校の出方に合わせるなら、順番は 速さ(往復してすれ違う/周回で追い越す)→ 円・おうぎ形の求積 → 立体図形と水量 → 規則性・周期・数列 → 割合と比・平均算 → 場合の数・論理・推理 です。
  • 特殊算は、つるかめ算(個数を合計から逆算)・ニュートン算(受験用教材の単元)のように、教科書に載っていない単元が混ざります。名前と解き方の手順をセットで覚えます。
  • 社会は「〜だから」で締める 1 文の説明から始めます。1 行=30 字の感覚づくりもここで。
  • 国語は詩・随筆・歳時記の教養(二十四節気・季語・正月と節分・旧暦)を会話で補強します。ただし 2019 年度以降は国語の資料が無いので、直近の形式は市販の過去問集で確認してください(→資料の限界の節)。

小 6(2027 年 2 月の入試)

「今からやるなら」の節がそのまま小 6 の計画です。過去問を使った算数の演習と社会の記述練習は夏以降が目安になります。大問 10 を 17 年分だけ年度を変えて続けて解く、★の記述だけ 16 年分を年度を変えて続けて解く、といった「1 種類を年度を変えて通す」使い方がこの学校では効きます。

小 4 から始めるとどこで差がつくか

この学校は同じ問題を出し直さない代わりに、単元のプールが循環します。小 4・小 5 のうちに「解き方の手順」を単元ごとに手に入れておくと、初見の題材でも手順を当てはめるだけで済みます。理科は 6〜10 年前の題材が解き方ごと戻ってくるので、古い年度に触れられる時間があること自体が有利に働きます。


この学校と出題構造が近い学校

  • 出題構造が近い学校の 8 校の一覧・記述量・注意は 出題構造が近い学校のページ にまとめてあります。このレポートは第 1 回(4 科)の過去問だけを見ているため、上位 3 校の紹介はそちらのページを参照してください。
  • 第 2 回は AO 入試で国語・算数の 2 科目です。併願先が 4 科目校の場合、第 2 回だけを受けるなら理科・社会は本校の準備とは別に立てる必要があります。
  • 勉強の出題構造の近さという点では、この学校の準備(答えのみで速く処理する算数・記述ゼロの理科・提案を書かせる社会)は科目ごとに性格が違うので、併願先を選ぶときは「どの科目が似ているか」を科目単位で見るのが現実的です。

資料の限界

  • 入試回は第 1 回の 1 冊のみです。第 2 回以降の問題は含まれておらず、この分析は第 1 回にのみ当てはまります。
  • 国語は 2019〜2026 の 8 年分が欠落しています。直近の変化はこの資料からは言えません。社会は 2012 が欠落しています。
  • 転写の読み落としの可能性: 図・写真は文字情報に置き換えているため、図形問題の細部や地形図・グラフの読み取り問題は設問文からの推定を含みます。理科は小問数が転写で 22〜29 とぶれており、原本の設問数はおおむね 25 前後と見ています。
  • 「同じ問題の使い回し」は、両年の問題文を原本で確認したものだけを実例として書きました。数値まで同一の再出題は今回の範囲では見つかっていません。
  • 配点は算数・国語とも非公開で、小問ごとの重みは推定に頼っています。

学校の公表資料との照合

  • 試験時間(算数 50 分・国語 50 分・理科 30 分・社会 30 分)は、転写した表紙の記載と学校の公表資料が一致しました。配点(国語 100・社会 50・算数 100・理科 50)は学校の公表資料の側にしかなく、問題冊子・解答用紙には書かれていません。
  • 第 2 回は AO 入試(国語・算数+約 7 分の自己アピール面接)で、この資料には含まれていません。過去問という形で練習できるのは筆記の部分だけで、面接の準備は別に必要です。

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数字はすべて出所つきで、換算や評価語は足していません(→ 方法論)。合格可能性・お子さんとの相性は扱いません。ページ生成日: 2026-10-14。

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