青稜中学校 の過去問分析

青稜中学校の過去問を年度ごとに数えて、何が固定で何が毎年変わるか・よく出る単元・過去問の使い方をまとめたページです。

青稜中学校 過去問分析(2024〜2026 年度・3 年分)

更新 2026-08-20。


1. この学校の基本情報

項目 内容
所在地 東京都品川区二葉
男女 共学
旧称 青蘭学院中学校・高等学校
入試回と日程・科目 1A 2 月 1 日午前(男女計 50 名)/1B 2 月 1 日午後(男女計 50 名)/2A 2 月 2 日午前(男女計 40 名)/2B 2 月 2 日午後(男女計 40 名)。どの回も 2 教科(国語・算数)と 4 教科(+理科・社会)の選択で、面接はありません
試験時間 国語 50 分 → 算数 50 分 → 理科・社会あわせて 60 分。午前の回は 8:40 国語 → 9:50 算数 → 11:00 理社、午後の回は 14:40 国語 → 15:50 算数 → 17:00 理社
配点 どの回も募集要項に記載がありません
面接 ありません

上の表は 2026 年度の募集要項による内容です。

いまの小 6 は 2027 年 2 月、小 5 は 2028 年、小 4 は 2029 年の入試を受けます。


2. このページでわかること

このページは、どんな問題が出るか・家で何をやるかだけを扱います。難易度・偏差値・合格可能性・入試結果は扱いません(偏差値募集要項・入試結果)。

過去問そのものの回し方は 過去問の使い方、受験用語は 用語集 にまとめてあります。

以下、大問(問題の大きなかたまり)・小問(その中の一問)という言い方をします。


3. まず結論だけ(10 行)

結論

  1. 青稜は「大問の並びが 4 科目とも固定されていて、中身は毎年入れ替わる」学校です。ここでいう固定とは、同じ種類の問題が同じ座席(問題の置き場所)に出るという意味であって、同じ問題が出るという意味ではありません。
  2. 座席の中身は、算数が大問 1 = 計算・大問 2 = 一行題(数行で終わる短い文章題)・大問 3〜6 = 1 小問ずつの独立問題・大問 7・8 = 誘導つき、理科が大問 1 から順に物理・化学・生物・地学、社会が地理・日本史の一問一答・歴史の長文・国際と公民、国語が物語文・説明文・語句と知識・漢字です。
  3. ただし社会だけは、問い方そのものが毎年使い回されています。大問 1 の 1 問目は 3 年連続でほぼ同じ設問文で、扱う地方が入れ替わるだけです。

家でやること 3 つ

  1. 社会は、地方別の白地図に山地・河川・平野・半島・湾を書き込みます。関東(2024)・東北(2025)・近畿(2026)と地方を回しているので、残りの地方を一巡しておきます。
  2. 社会は、日本史を「縄文〜古墳/飛鳥・奈良/平安〜室町/安土桃山・江戸/明治以降」の 5 区分で棚卸しします。大問 2 はこの 5 区分がそのまま毎年 5 問になります。
  3. 算数は食塩水を、容器が 3 つある形まで手を伸ばします(2024・2025・2026 の 3 年連続で出ています)。

今週やる 1 つ

  1. 同じ座席を縦に解きます。「算数の大問 5 だけ 3 年分」「理科の大問 1 だけ 3 年分」という解き方が、この学校ではそのまま実戦練習になります。年度通しで解く前に、まずこれをやる価値が高いです。

注意

  1. 資料には入試回の記載がなく、国語は 2020 年度以降の問題文が資料にありません(→ 4 節・13 節)。

4. 資料の状況

この節では、資料をどこまで読めているかを 3 つの言い方で分けます。精読した年(設問文まで読んだ年)/構成だけ数えた年(大問の並びだけを自動集計で数えた年)/資料のある年(過去問の転写が手元にある年)です。転写=過去問の紙面を文字データに起こしたものです。

科目 精読した年 構成だけ数えた年 資料のある年 備考
算数 3 年(2024・2025・2026) なし 2010・2014〜2026(14 年分) 2024 年度は転写の確度が低く記録され、大問 2(6) の 1 小問に読み取りの欠けがある。表の題材はそれ以外の部分から起こした
理科 3 年(2024・2025・2026) 2021 年まで(大問の並びのみ) 2010・2015〜2017・2021〜2026(10 年分) 3 年とも転写の確度は高い
社会 3 年(2024・2025・2026) なし 2010・2013・2015〜2017・2021〜2026(11 年分) 2026 年度は転写で 4 つの大問が 1 つにまとめられている(下記)
国語 3 年(2014・2016・2019) なし 2010・2014・2016・2019(4 年分) 2020 年度以降の問題文が資料に無い(著作権処理の関係で掲載されない年が多い)

5. 一番大きな結論

青稜は「大問の並びが 4 科目とも固定されていて、中身は毎年入れ替わる」学校です。ただし社会だけは、問い方そのものが毎年使い回されています。

ここでいう固定とは、同じ種類の問題が同じ場所に出るという意味であって、同じ問題が出るという意味ではありません。原本で精読した 3 年分では、次の並びが 4 科目すべてで動いていませんでした。

そして社会には、設問文がほぼ一字一句そのまま毎年出ている箇所があります。大問 1 の 1 問目、「左ページの図の①〜⑩の名称には、誤りが三つあります。…正しい名称については、図の下にある語群の中から選び、そのままの表記で答えなさい」は 2024・2025・2026 の 3 年連続(2026 だけ文末が「〜誤りが3つある。」に改まっています)。扱う地方が関東 → 東北 → 近畿と入れ替わるだけで、聞き方は同じです。続く雨温図の 3 択、地方の説明文の選択も 3 年とも同じ形です。

したがって、この学校の過去問の使い方は次の 2 つに寄ります。

  1. 同じ座席を縦に解く——「大問 5 だけ 3 年分」「理科の大問 1 だけ 3 年分」という解き方が、この学校ではそのまま実戦練習になります。年度通しで解く前に、まずこれをやる価値が高いです。
  2. 社会だけは「出る問題を覚える」に近い——地方の白地図の名称誤りさがし、雨温図 3 択、日本史 5 区分の誤り選択は、問題の形を先に知っているかどうかで初手の速さが変わります。

一方、算数・理科・国語の中身(どの単元が来るか)は毎年作り直されています。算数の大問 2 が何の単元になるかは 3 年ともバラバラで、「この位置はこの単元」という覚え方は算数の大問 5・6 以外では通用しません。


6. この学校らしさが出る場所


7. 今からやるなら(4 科目統合の優先順)

想定している学年: 受験学年(小 6)の、過去問演習に入っている段階を前提に優先順を付けています。小 5 以前なら、この節は「最終的にここへ向かう」地図として読み、日々の学習は基礎(計算の正確さ・図形・読解・短い記述・漢字語彙)を先に。過去問を使った演習は小 6 の夏以降が目安です。

各項目の頭にかかる時間の目安、末尾にその施策の根拠を確認できている最後の年度を付けました。根拠は 8 節(科目別の詳細)を参照してください。

  1. [毎日 10 分] 社会・地方別の白地図に山地/河川/平野/半島/湾を書き込む——大問 1(1) の 1 問目は 3 年連続で同じ聞き方(①〜⑩のうち 3 つが誤り)です。2026 は近畿地方で、鈴鹿山脈・津市・英虞湾・紀の川・潮岬・堺市・播磨平野・淀川・奈良盆地・丹波高地が並びました。関東(2024)・東北(2025)と地方を回しているので、残りの地方を一巡しておくのが最も同じ時間で点になりやすいところです。(確認: 〜2026 年度)
  2. [週末 60 分] 社会・日本史を 5 区分で棚卸しし、国際機関と条約を漢字とカタカナで——大問 2 は 3 年とも「①縄文〜古墳、②飛鳥・奈良、③平安〜室町、④安土桃山・江戸、⑤明治以降」の 5 問で、すべて「ア〜エから誤っているものを一つ」です。区分ごとに「よくある誤り」を集めるだけで 5 問が安定します。大問 4 は 3 年とも国際情勢で、核兵器禁止条約・政府開発援助・国連平和維持活動・安全保障理事会などを書き方の指定つきで答えさせます。(確認: 〜2026 年度)
  3. [週末 60 分] 算数・食塩水——2024(食塩を混ぜる)・2025(容器 A・B・C のやりとり、濃度の比が条件)・2026(2 種類を混ぜて 6%)と 3 年連続です。2025 のような 3 容器の問題まで手を伸ばします。(確認: 〜2026 年度)
  4. [週末 60 分] 理科・化学の比例計算を過不足まで——大問 2 は 3 年とも計算入りです。2026 は「炭酸カルシウムと塩酸 Y のうち、どちらがどれくらい残りますか」と過不足まで聞きます。(確認: 〜2026 年度)
  5. [毎日 10 分] 算数・角度を 2 分で 1 問、あわせて後半 2 大問の誘導に乗る——大問 5 は 3 年連続で角度 1 問なので、折り返し・回転・平行線・正多角形の 4 手筋を図から即断できる状態に。大問 7・8 は (1) の答えを (2) で使う構造なので、(1) の検算を習慣にします。(確認: 〜2026 年度)
  6. [毎日 10 分] 国語・漢字と語句——大問 4 の読み書き 9〜10 問と大問 3 の語句知識で、設問数の 3 割前後です。ここは毎日の積み上げがそのまま点になります。(確認: 〜2019 年度)
  7. [週 1 回] 理科・前年の自然災害と気象を地学の用語に翻訳——2025 は能登半島地震(震度階級・マグニチュード・初期微動継続時間)、2026 は 2025 年夏の暑さ(平年値・天気図)でした。出来事そのものより、そこに結び付く用語が答えになります。(確認: 〜2026 年度)
  8. [週 1 回] 理科と社会の 60 分の配り方を決める——合冊なので、たとえば「社会 25 分・理科 30 分・見直し 5 分」のように先に決めて、過去問でその通りに解きます。理科の大問 1(物理)と大問 2(化学)は計算が重く、時間が伸びやすいところです。(確認: 〜2026 年度)

8. 科目別の詳細

問い方の細部は 10 節(形式面の注意)、しばらく出ていない単元は 9 節、家でやることは 7 節にまとめました。

8-1. 算数(50 分・大問 8・答えのみ)

年度×大問の題材表(前半の大問・原本で精読した 3 年)

年度 大問 1 大問 2 大問 3 大問 4
2024 計算 5 問(四則 3・逆算 2) 一行題 6 問(場合の数/分配算/食塩水/数の性質/規則性/時計算) 和差算(A〜E 5 つのおもりの重さ) 速さ(分速 63m と分速 66m の 2 人)
2025 計算 5 問(四則 3・逆算 2) 一行題 6 問(割合と比/分配算/仕事算/小数の性質/規則性(9 の倍数を○で囲む)/通過算) 速さ(自動車で A→D・区間の時間比 2:1) 図形の移動(二等辺三角形と半円のまわりを半径 2cm の円が回る)
2026 計算 3 問(四則 2・逆算 1) 一行題 4 問(周回コースの速さ/年齢算/紙の折り比べ/ひもの結び目と単位) 食塩水(A 500g と B 700g を混ぜて 6%) 数の性質(ゼリー 77・ガム 185・あめ 257 を等分に配る)

年度×大問の題材表(後半の大問)

年度 大問 5 大問 6 大問 7 大問 8
2024 角度(直角三角形を 2 通りに回した図) 平面図形(1 辺 10cm の正方形と 2 つの同じ正方形の重なり) 立体(1 辺 2cm の立方体を 1・4・9 …と積む/2 小問) つるかめ算(個数を合計から逆算・的当てゲームの得点/3 小問)
2025 角度(合同な 3 つの三角形 ABC・ADC・EBC) 円とおうぎ形(半径 2cm と 4cm の円を並べた図) 食塩水(容器 A・B・C の入れ替え/2 小問) 数の性質(平方数にするための最小の数〈 〉/3 小問)
2026 角度(正五角形と平行な 2 直線) 平面図形(正十二角形の対角線と斜線部の面積) 仕事算(水そうと 3 台の装置 A・B・C/2 小問) 規則性(碁石を並べた図形/2 小問)

この科目でいちばん大きな発見 — 座席の並びが 3 年そろっている

同じ種類の問題が同じ場所に来る、という意味の固定です(同じ問題が出るという意味ではありません)。2024・2025・2026 の 3 年で次がそろっていました。

つまり 前半(大問 1〜6)は 1 問ずつ切り離せる短距離走、後半(大問 7・8)だけが誘導つきの長い問題、という並びが 3 年動いていません。過去問を解くときは「大問 6 まで何分で来られたか」を毎回計るのが、この学校でいちばん再現性のある練習になります。

小問数は 2026 年に減っている

精読した 3 年の小問数は 2024 = 20 問、2025 = 20 問、2026 = 15 問です。減った内訳は、大問 1 の計算が 5 問 → 3 問、大問 2 の一行題が 6 問 → 4 問、大問 8 が 3 小問 → 2 小問。大問の数(8)と大問 3〜7 の構成は変わっていないので、「前半の数をこなす部分が軽くなり、1 問あたりの重さが増えた」という変化に読めます。ただしこれは 1 年分の観測なので、2027 年度に戻る可能性も見ておきたいところです。

頻出単元(精読した 3 年)


8-2. 理科(社会と合わせて 60 分・大問 4・25〜27 問)

年度×大問の題材表(原本で精読した 3 年)

年度 大問 1(物理) 大問 2(化学) 大問 3(生物) 大問 4(地学)
2024 てこ・てんびん(等間かくの穴が開いた棒/さおばかり)7 問 燃焼(ろうそくのほのお+プロパンの燃焼計算)6 問 植物のつくり(リーフレタスと植物工場)4 問 月(地球の北極上空から見た自転と公転)8 問
2025 電磁石(地球という磁石・モーター・手回し発電機)5 問 中和(指示薬と塩酸・水酸化ナトリウム水溶液)7 問 こん虫(夏休みの日記に書かれたセミ)7 問 地震(2024 年 1 月の能登半島地震)7 問
2026 音(気温と音速のグラフ・弦の高さ)6 問 気体の発生(金属と水溶液・過酸化水素水・炭酸カルシウムと塩酸)7 問 植物のつくり(会話文・道管と師管・根の屈性)7 問 気象(2025 年夏の記録的な暑さ)7 問

この科目でいちばん大きな発見 — 4 大問が物理・化学・生物・地学の順に並ぶ

同じ種類の問題が同じ場所に来る、という意味の固定です。大問 1 = 物理、大問 2 = 化学、大問 3 = 生物、大問 4 = 地学の並びが、原本で精読した 2024・2025・2026 の 3 年で完全に一致していました(自動集計の索引ではさらに 2021 年まで同じ並びとされています)。大問の数も 3 年とも 4 で動きません。小問数は 25・26・27 と、3 年とも 25〜27 の幅に収まります。

この並びが分かっていると、過去問を「年度通し」ではなく「大問 1 だけ 3 年分」「大問 4 だけ 3 年分」と縦に解く使い方ができます。とくに大問 1 の物理は 3 年とも計算が主で(てこの位置決め、音速の計算、電磁石の性質)、分野は年ごとに変わっても「与えられた数値から比例・反比例で追う」という解き方は共通なので、ここだけを集中的に演習する価値が高いところです。

頻出単元(精読した 3 年)


8-3. 社会(理科と合わせて 60 分・大問 4・24〜28 問)

年度×大問の題材表(原本で精読した 3 年)

年度 大問 1(地理) 大問 2(歴史の一問一答) 大問 3(歴史の長文読解) 大問 4(国際・公民)
2024 (1) 関東地方の図+雨温図+地方の説明
(2) 発電とエネルギー(原油・天然ガス・再生可能エネルギー・都市鉱山)8 問
縄文〜古墳/飛鳥・奈良/平安〜室町/安土桃山・江戸/明治以降 の 5 問 東北・北海道の歴史(縄文遺跡群の世界文化遺産登録から)3 問 香港と一国二制度/表現の自由/多様性と共生/ウクライナ・スーダン 8 問
2025 (1) 東北地方の図+雨温図+地方の説明
(2) 日本の地形と防災(4 枚のプレート・河川のトップ 3・防災地図・南海トラフ)8 問
古墳時代まで/飛鳥・奈良/平安〜室町/安土桃山・江戸/明治以降 の 5 問 古代〜中世の政治(ヤマト政権から戦国まで)5 問 地域紛争(ウクライナ侵攻・安全保障理事会・北大西洋条約機構への加盟)6 問
2026 (1) 近畿地方の図+雨温図+地方の説明
(2) 産業と人口(地域別農業産出額・工業出荷額・合計特殊出生率・輸出品目の変化)8 問
古墳時代まで/飛鳥・奈良/平安〜室町/安土桃山・江戸/明治以降 の 5 問 原始・古代の生活と遺跡(貝塚・稲作・土器)5 問 核兵器と核抑止/少数派の迫害/南シナ海/政府開発援助と国連平和維持活動/経済格差と公正取引 10 問

この科目でいちばん大きな発見 — 大問 1 と大問 2 が「ほぼ同じ設計図」で 3 年作られている

同じ種類の問題が同じ場所に来る、という意味の固定です。社会は 4 科目の中で最もこれが強く出ています。

大問 1(1) は 3 年とも「ある地方の地図+誤りさがし → 雨温図 → 地方の説明文」の 3 点セットで、扱う地方だけが 2024 関東 → 2025 東北 → 2026 近畿 と入れ替わります。しかも 1 問目の指示文がほぼ一字一句同じで、3 年分を並べると次のようになります。

同じ問い方が 3 年続いています(2024 と 2025 は「左ページ」「左のページ」の 1 字違いだけ、2026 は文末が「〜ある。」に直っただけ)。これは原本の 3 年分を突き合わせて確認したものです。地図に山地・河川・平野・半島などの名称が①〜⑩で書き込まれ、そのうち 3 つが間違っている——という形の問題を、受験生は「初めて見た」状態で解いてはいけません。

2 問目も 3 年とも雨温図 3 つから 1 つを選ぶ形です(2024 は八丈島・銚子市・前橋市から前橋市、2025 は秋田市・仙台市・盛岡市から秋田市、2026 は大津市・神戸市・和歌山市から和歌山市)。同じ地方の中の 3 都市を見分ける形なので、「気温の年較差」と「降水量が多い季節」の 2 軸で分類しておくと、日本海側・太平洋側・内陸の違いが直接効きます。3 問目も 3 年とも「次のア〜エの文章の中で、◯◯地方について正しく説明しているものを一つ、記号で選びなさい」です。

大問 2 は 3 年とも「時代を 5 つに区切って各 1 問」。区切り方まで同じで、①縄文・弥生・古墳、②飛鳥・奈良、③平安〜室町、④安土桃山・江戸、⑤明治時代以降。設問はすべて「次のア〜エの文章の中から、誤っているものを一つ、記号で選びなさい」(2024 の 1 問目だけ「時代順に並べなさい」)。日本史を 5 区分で棚卸しする 5 問が毎年ここにあると分かっていれば、直前期の詰め込み方が変わります。区分ごとに集めておきたい「よくある誤り」は、人物と業績の入れ替え・時代のずれ・政策の目的違いの 3 種です。

大問 3 は歴史の長めの文章に下線を引き、「下線部①に関して、誤っているものを一つ選びなさい」で刻んでいく形が 3 年共通。大問 4 は 3 年とも国際情勢と公民の複合で、扱う地域は年ごとに違います。

頻出テーマ(精読した 3 年)


8-4. 国語(50 分・大問 4・36〜39 問。2014・2016・2019 年度のみ)

国語は 2020 年度以降の問題文が資料に無い(著作権処理の関係で掲載されない年が多い)ため、ここに書いたのは 2014・2016・2019 年度(と出典だけ確認できた 2010 年度)に限った話です。直近の形式は市販の過去問集で確認してください。

年度×大問の題材表(原本で精読した 3 年)

年度 大問 1(物語文) 大問 2(説明文・論説) 大問 3(語句・知識) 大問 4(漢字)
2014 兄弟で雑木林へ行く話(12 問) 自然満足度と「共有地の悲劇」(2 つの文章 Ⅰ・Ⅱ を関連づける/13 問) 二字熟語を組み立てる漢字+語句の選択(2 問) 読み書き 9 問
2016 幼なじみとグライダー、親との衝突(17 問) 時間と自分の固定(5 問) 故事成語 8 つの意味を選ぶ(8 問) 読み書き 9 問
2019 亡くなった友人との「タイムマシンを作る約束」の手記(15 問) 日本語の感謝とあやまりの表現(6 問) 呼応の表現を選ぶ 5 問(「まるで悪夢の( )」など) 読み書き 10 問

出典は原本の表記で次のとおりです。2014 大問 1「内海隆一「林を抜けて」より」(転写では著者名がここまでしか読めない)、2016 大問 1「梨屋アリエ『色の地図』より 一部改変」・大問 2「川北義則『自分のための 24 時間』より 一部改変」、2019 大問 1「村山由佳『約束』より 一部改変」・大問 2「金田一春彦『日本語を反省してみませんか』より、一部略してある」。2010 年度は「高橋敬一「昆虫にとってコンビニとは何か」」と「関口尚『空をつかむまで』」。

この科目でいちばん大きな発見 — 4 大問の役割が固定されている

同じ種類の問題が同じ場所に来る、という意味の固定です。精読した 3 年(2014・2016・2019)で 大問 1 = 物語文、大問 2 = 説明文・論説、大問 3 = 語句と知識、大問 4 = 漢字の読み書きが一致していました。大問の数は 3 年とも 4、小問数は 36・39・36 と 36〜39 の幅に収まります。

重心も一定で、大問 1(物語文)だけで全体の 3〜4 割の設問数を占めます(12 問/17 問/15 問)。逆に大問 3・4 は語句と漢字で 11〜19 問あり、知識だけで取れる問題が全体の 3 割前後です。50 分でこの分量なので、知識問題を落とすと読解に時間が回りません。


9. しばらく出ていない単元(復活の警戒)

精読した年(算数・理科・社会は 2024〜2026、国語は 2014・2016・2019)の範囲での話です。最終確認年度は、その単元を原本で最後に確認できた年度を指します。

科目 単元 最終確認年度 状況
算数 立体図形 2024 年度 2024 大問 7(積み上げた立方体の体積)以降、2025・2026 は独立の大問として出ていない。大問 7 は「重い誘導問題」の枠なので、戻るならここ
算数 場合の数 2024 年度 2024 大問 2(1)(6 枚のカードで 4 けたの奇数)のあと 2 年見えていない。一行題の枠で戻りやすい
算数 時計算(長針と短針の作る角・受験用教材の単元) 2024 年度 2024 大問 2(6) が精読した 3 年で唯一。長針と短針の角度は大問 5(角度)と結び付く題材でもある
算数 通過算(列車が橋やトンネルを通る時間・受験用教材の単元) 2025 年度 2025 大問 2(6)(6 両編成と 10 両編成が 450m の橋を渡る)が唯一。速さが 3 年連続で出る学校なので、速さの一形態として警戒
理科 力のつり合い(てこ・かっ車・ばね) 2024 年度 2024 大問 1 のあと 2 年出ていない。物理は分野を回すので、次に戻ってきやすい枠
理科 月・太陽の動き 2024 年度 2024 大問 4 のあと 2 年出ていない。地学の枠は月・地震・気象を回しており、月は基本量の問題が作りやすい
理科 人体 精読した 3 年でゼロ 生物の枠は植物とこん虫で回っている
理科 水溶液の判別(指示薬・液性の識別) 2025 年度 2025 大問 2 で扱われたが、2026 は気体の発生に寄った
社会 地形図の読図 精読した 3 年でゼロ 地理の枠が「地方の地図+統計」で埋まっているため。ただし地図を読む力そのものは大問 1(1) で毎年問われている
社会 地方自治・選挙制度 精読した 3 年でゼロ 大問 4 が国際色に寄っているぶん、国内の政治制度が手薄になっている
社会 中世(鎌倉・室町)を正面から扱う長文 精読した 3 年でゼロ(大問 3 の題材として) 大問 2 の 1 問では毎年出るが、大問 3 の題材としては使われていない(2024 東北・北海道、2025 古代〜中世の政治、2026 原始・古代)
社会 憲法の条文・三権分立 2024 年度 2024 に表現の自由・権利の調整として出たが、2025・2026 の大問 4 は国際色が濃い。三権分立そのものを問う設問は 2026 では大問 1(2) 問 5(気象庁は何省の外局か)に形を変えて出た
国語 故事成語・四字熟語 2016 年度 2016 大問 3 で 8 問まとめて出た。大問 3 は語句の知識枠なので、ここに戻る余地が大きい
国語 慣用句(体の一部を使う言い回し) 2016 年度 2016 大問 2 問 2 が「( )に銘じる」の形で漢字一字を答えさせた
国語 語句の意味を選ぶ設問 2019 年度 2016・2019 の大問 1 冒頭にあり(「突飛」「古稀」「うやむや」)、本文中の難語の意味を選ぶ形は繰り返し出ている

10. 形式面の注意

算数

理科

社会

国語

4 科目に共通すること


11. 学年別ロードマップ

小 4(土台)——計算の正確さ、図形(角度と面積の基本)、物語文の読み取り、短い記述、漢字語彙の 5 本です。この学校で最後に効くのは、算数なら「角度」と「割合」の入口、社会なら「都道府県と地形の名前」。白地図に山・川・平野の名前を書き込む遊びを小 4 から始めておくと、社会の大問 1 が 6 年生でそのまま得点源になります。時間を計るのはまだ不要です。

小 5(幅)——全分野をひととおり学び終える年です。週の器は「平日 15 分×5 + 週末 60 分」を基本形にします。

小 6(仕上げ)——7 節の 8 項目がそのまま計画になります。夏までは同じ座席を縦に解きます(「大問 5 だけ 3 年分」「理科の大問 1 だけ 3 年分」)。秋以降は理科・社会を 60 分の合冊で通しで解き、時間配分を体に入れます。社会の大問 1・大問 2 は形が決まっているので、直前期に最も伸びしろが残っている場所でもあります。

この学校は小 4 から始めるとどこで差がつくか——差がつくのは小 5 の「穴を作らないこと」です。青稜は理科の 4 分野・社会の 5 時代区分・算数の 6 つの独立大問と、出題の枠が広く浅く割り振られている学校で、どこか 1 分野を落とすとその枠がまるごと空く構造になっています。逆に言えば、極端に深い 1 問で決着する学校ではありません。小 4・小 5 で分野を均等に埋めておけば、小 6 は「同じ座席を縦に解く」演習に集中でき、直前期の伸びが素直に出ます。


12. この学校と併願するなら

観点は勉強が転用できるかだけです(同じ形式・同じ頻出単元・同じ問い方なら、過去問演習が二重に効きます)。男女別学かどうか、入試日程の重なり、難易度や通学圏はここでは扱いません。

出題構造が近い順に 8 校が挙がっています。近さは科目ごとの大問数・小問数・記述と記号選択の比率・図表の比率・同じ位置の単元の一致などから自動集計で出したもので、同じ問題が出るという意味ではありません。国語はどの組み合わせでも資料が足りず、比較できていません。上位 3 校は次のとおりです。

8 校の一覧・記述量・注意は 併願候補ページ へ。


13. 資料の限界

資料どうしの食い違いについて

学校の公表資料には 1A・1B・2A・2B の 4 回が載っていますが、過去問の転写側にはどの回の冊子かを示す記載がありません。1 節の表と 4 節の「入試回」はこの食い違いをそのまま書いたもので、どちらかを推測で埋めることはしていません。


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数字はすべて出所つきで、換算や評価語は足していません(→ 方法論)。合格可能性・お子さんとの相性は扱いません。更新 2026-08-17。

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