順天堂大学系属理数インター中学校 の過去問分析

順天堂大学系属理数インター中学校の過去問を年度ごとに数えて、何が固定で何が毎年変わるか・よく出る単元・過去問の使い方をまとめたページです。

順天堂大学系属理数インター中学校 過去問分析(2016〜2026 年度・2 科・4 科入試 第 1 回・各科目 3 年分)

更新 2026-08-20。


1. この学校の基本情報

項目 内容
所在地 東京都中野区
男女 共学(学校法人宝仙学園には高校のみの女子部が別にありますが、中学校は共学部のみです)
旧称 宝仙学園中学校共学部「理数インター」(2007〜2024 年 3 月の通称)。2024 年 4 月から現校名です

入試回は次のとおりです(2027 年度の学校の公表資料による内容です)。

日程 科目 試験時間 配点
2 科・4 科入試 第 1 回 2 月 1 日午前 2 科(国語・算数)または 4 科(国語・算数・理科・社会) 国語 40 分・算数 40 分・理科と社会を合わせて 40 分 国語 100・算数 100・理科 50・社会 50(4 科 300 点満点/2 科 200 点満点)
医学進学入試 第 1 回 2 月 1 日午後 算数・理科 算数 50 分・理科 50 分 各 100(200 点満点)
適性検査入試 第 1 回 2 月 1 日午前 適性検査 I(作文)+適性検査 II(総合問題)+調査書 各 45 分 適性 I 40・適性 II 50・調査書 10
新 4 科特別総合入試 2 月 2 日午後 4 教科の総合問題(4 科入試の学習内容から出題) 60 分 100
2 科・4 科入試 第 2 回 2 月 4 日午前 第 1 回と同じ 第 1 回と同じ 第 1 回と同じ
医学進学入試 第 2 回 2 月 4 日午後 第 1 回と同じ 第 1 回と同じ 第 1 回と同じ

いまの小 6 は 2027 年 2 月、小 5 は 2028 年、小 4 は 2029 年の入試を受けます。

このレポートが分析したのは 2 科・4 科入試 第 1 回の問題だけです。他の回の傾向はこの資料からは分かりません(→ 4 節・13 節)。


2. このページでわかること

このページは、どんな問題が出るか・家で何をやるかだけを扱います。難易度・偏差値・合格可能性・入試結果は扱いません(偏差値募集要項・入試結果)。

過去問そのものの回し方は 過去問の使い方、受験用語は 用語集 にまとめてあります。

以下、大問(問題の大きなかたまり)・小問(その中の一問)という言い方をします。


3. まず結論だけ(10 行)

結論

  1. この学校は「どの問題が出るか」ではなく「どの席に何が座るか」が読める学校です。ここでいう座席(問題の置き場所)の固定とは、同じ問題が出るという意味ではなく、同じ種類の問題が毎年同じ場所に出るという意味です。
  2. 算数は 3 大問 18 小問(6+9+3)が 3 年とも同じで、大問 1 は 6 問すべて計算、大問 2 の (1) は 3 年連続で数の性質です。理科は大問 4 が地学で固定、社会は大問 1 が地理・大問 2 が歴史で、国語は 5 大問の並びと大問一の設問の順序が 3 年とも同じです。
  3. いちばん効くのは理科と社会を合わせて 40 分という条件への慣れで、知識量よりも配分の設計で差が出る作りになっています。

家でやること 3 つ

  1. 理科 20 問・社会 22〜24 問を合わせて 40 分で通す練習をします(理科 18 分/社会 20 分/見直し 2 分のように配分を決め、決めた時刻で必ず切り替えます)。
  2. 算数の大問 1 の 6 枠を、年度順ではなく枠ごとに縦に解きます(「(2) の比の穴埋めだけを 3 年分」「(6) の逆算だけを 3 年分」)。
  3. 社会の地形図の読図を、断面図・縮尺からの面積計算・方角から見える景色の 3 通りで練習します。

今週やる 1 つ

  1. 直近 2 年(2025・2026)の理科と社会を続けて 40 分で解き、どちらを先に解くか・どの時刻で切り替えるかを決めます。

注意

  1. 国語は 2019 年度以降の問題文が資料にありません(著作権処理の関係で掲載されない年が多いためです)。ここに書いた国語の話は 2016〜2018 年度のものです(→ 13 節)。

4. 資料の状況

どの年をどこまで見たかを、3 つに分けて書きます。精読した年(設問文まで読んだ年)/構成だけ数えた年(大問の並び・小問の数・大問ごとの単元だけを参照した年)/資料のある年(転写が存在する年)。転写=過去問の紙面を文字データに起こしたもの、です。以降の本文でもこの 3 語を使います。

科目 精読した年 構成だけ数えた年 資料のある年 判読の確度
算数 3 年(2024・2025・2026) 2014〜2023 2010・2014〜2026 高。3 年とも大問構成・設問文とも読み取れました
理科 3 年(2024・2025・2026) 2012〜2023 2010・2012〜2026 高。2025 は転写に一部あいまいな箇所がありますが、大問構成と題材の読み取りには支障ありません
社会 3 年(2024・2025・2026) 2017〜2023 2010・2013〜2026
国語 3 年(2016・2017・2018) なし 2010・2014〜2018 の 6 年分 高。ただし直近の形式は分かりません

5. 一番大きな結論

この学校は「どの問題が出るか」ではなく「どの席に何が座るか」が読める学校です。 ここでいう座席の固定とは、同じ問題が出るという意味ではなく、同じ種類の問題が毎年同じ場所に出るという意味です。

精読した 3 年(算数・理科・社会は 2024〜2026、国語は 2016〜2018)で確認できた座席は次のとおりです。

したがって過去問の使い方は「単元の解き方を身につける」と「時間の使い方を身につける」の二本立てになります。年度を通して解くだけでなく、同じ席の問題を年度をまたいで縦に並べて解く(算数の大問 1(2) だけを 3 年分、理科の大問 4 だけを 3 年分、国語の大問一問一だけを 3 年分…)と、その席で何を要求されているかが早く見えます。

一方で毎年作り直されるものもはっきりしています。算数の大問 2 の 9 問の単元構成、理科の各分野の中の単元、社会の会話文のテーマ(猛暑 → 交通と流通 → 関西の巡検)は年ごとに入れ替わります。ここは幅を持って準備します。

そしてこの学校でいちばん効くのは、理科と社会を合わせて 40 分という条件への慣れです。知識量よりも配分の設計で差が出る作りになっています。


6. この学校らしさが出る場所


7. 今からやるなら(優先順)

想定している学年: 受験学年(小 6)の、過去問演習に入っている段階を前提に優先順を付けています。小 5 以前なら、この節は「最終的にここへ向かう」地図として読み、日々の学習は基礎(計算の正確さ・図形・読解・漢字語彙)を先に進めてください。同じ席の問題を縦に解く演習は小 6 の夏以降が目安です。学年別の入り方は 11 節に書きました。

各項目の根拠(年度と実例)は 8 節(科目別の詳細)を参照してください。先頭の [ ] は家での回し方の目安、末尾の(確認: 〜◯年度)は、その内容を原本で確認できている最後の年度です。

  1. [週末 60 分] 理科+社会を 40 分で通す練習(最優先) — 理科 20 問・社会 22〜24 問を合わせて 40 分です。理科 18 分/社会 20 分/見直し 2 分のように配分を決め、決めた時刻で必ず切り替えます。どちらを先に解くかも決めておきます。(確認: 〜2026 年度)
  2. [毎日 10 分] 算数・大問 1 の 6 枠を枠ごとに縦に — とくに (2) の比の穴埋め(小数と帯分数の混在比が 3 年連続)と (6) の逆算です。過去問を年度順ではなく「(2) だけ 3 年分」「(6) だけ 3 年分」で解きます。ここを 10 分以内で確実に取ると大問 2・3 に時間が回ります。あわせて (4) の工夫算に的を絞ります。3.14 の共通因数をくくり出す(2026)、その年の年号(2024 の 2024000、2026000・20260 など)を分解する、1/(n×(n+1)) に分ける(2025)の 3 手をそのまま出しています。(確認: 〜2026 年度)
  3. [週末 60 分] 算数・大問 2 の頻出 5 単元と大問 3 — 大問 2 は過不足算(配り方を変えたときの余り・不足から数を求める・受験用教材の単元)・売買損益・通過算(列車が橋やトンネルを通る時間・受験用教材の単元)・仕事算(何人・何台で分担したときの日数を求める・受験用教材の単元)・和差算(和と差から 2 つの数を求める・受験用教材の単元)の 5 単元がいずれも 2 年以上続けて出ています。9 問を 12 分、1 問 1 分台で回します。大問 3 は図形の移動(おうぎ形の重なりと転がり)で、「転がったあとの中心の動き」「重なり部分をおうぎ形と三角形に分ける」の 2 手を固めます。速さとグラフ(長方形上を動く点と面積の変化グラフ、グラフの折れ目の意味を読む)は隔年で入れ替わっているので別枠で用意します。演習は 2023 年度以降を優先します。(確認: 〜2026 年度)
  4. [週 1 回] 社会・地形図の読図を 3 通りで — 断面図の選択(2024)、縮尺から実際の面積・距離(2025)、地図記号と方角から見える景色(2026)と、3 年連続で切り口を変えて大問 1 に入っています。(確認: 〜2026 年度)
  5. [週末 60 分] 理科・地学の 4 単元と化学の実験を読む力 — 地学は気象・月と星・地震・流水と地層で、大問 4 は必ず地学です。気象は精読した 3 年には出ておらず、大問構成の記録では 2022 年度が最後です。化学は「実験の結果から物質を当てる」練習を、塩酸と金属・炭酸カルシウム、気体の集め方(水上置換・上方置換)、中和の量的関係と濃度計算まで一続きでやります。作図は葉のヨウ素反応・こん虫のあしの位置・月の形をフリーハンドで描けるようにしておきます。(確認: 〜2026 年度)
  6. [週 1 回] 社会・40 字記述を語句指定つきで — 2024〜2026 の 6 問(【戦法・築城】【季節風・雪】【新羅・北路・南路】【長安・道路】ほか)を素材に、指定語を全部使って 40 字(=解答欄 2 行程度)に収めます。あわせて正誤の組合せと並べかえ(「文 I・II の正誤」「I〜III を古い順」で歴史の 2〜3 問)を、時期をそろえて覚え直します。統計表は上位 5 県の表・2 軸のグラフ・割合の図を読み、「北海道・愛知・大阪・沖縄」あたりの特徴を数字で言えるようにします。写真で世界を当てる問題(料理・民族衣装・世界遺産の建築物)は 3 年連続で 1 問ずつあり、国の位置と気候・宗教から絞れる作りです。憲法の条文(首都・基本的人権・生存権)と選挙権・被選挙権の年齢は、公民の独立した大問が無い分ピンポイントで問われます。(確認: 〜2026 年度)
  7. [毎日 10 分] 理科・1〜2 文の理由説明 — 毎年 1〜2 問あります。「〜だから。」で終えます。2025・2026 の 4 問はすべて「原因 → 結果」を一本の線で書けば足ります。(確認: 〜2026 年度)
  8. [毎日 10 分] 国語・知識 15 問と大問一の定位置の 3 設問 — 漢字の書き取り 5・読み 5・ことわざ/慣用句 5 を、この学校の並びそのままで毎日 5 分。送り仮名つきの訓読みを厚めにします。大問一は問一の脱文挿入(指示語・接続語の手がかりで前後をつなぐ)、問二の接続語の空欄補充、最終問の内容合致の ○ × が 3 年連続で同じ位置です。記述は 30 字・40 字・60 字・80 字の書き分けを、同じ設問で長さを変えて練習します。物語は「大人が子どもをどう見ているか」を読みます。ただし 2019 年度以降の形式は資料からは確認できていないので、市販の過去問集で並びを確かめてください。(確認: 〜2018 年度)

8. 科目別の詳細

8-1. 算数(40 分・100 点・3 大問 18 問・答えのみ)

年度×大問の題材表

年度 大問 1(6 問) 大問 2(9 問) 大問 3(3 問)
2026 計算の□埋め(整数の四則/比の穴埋め/小数の四則/3.14 をくくり出す工夫算/分数と大かっこ/逆算) 一行問題 9 問(最大公約数・平均算・割合と比・仕事算・場合の数・過不足算・通過算・売買損益・正方形とおうぎ形の面積) おうぎ形の転がり(半径 6cm・中心角 60°。直線上を転がす/同じおうぎ形の周りを転がす)
2025 計算の□埋め(整数の四則/比の穴埋め/小数の四則/分数の分解を使う工夫算/分数と大かっこ/逆算) 一行問題 9 問(数の性質・和差算・時計算・縮尺と単位換算・通過算・円と正六角形の面積・過不足算・仕事算・売買損益) 長方形の辺上を動く点と面積のグラフ(グラフのア・イの値/面積が 800cm² になる時刻)
2024 計算の□埋め(整数の四則/比の穴埋め/小数の四則/2024000 など年号を使う工夫算/分数と大かっこ/逆算) 一行問題 9 問(分母 40 の既約分数・円とおうぎ形・割合と比・年齢算・過不足算・速さ・和差算・集合・食塩水の濃度) 2 つのおうぎ形の重なり(半径 12cm・中心角 45°。点が重なる 3 つの場面の重なり面積)

3 年とも 3 大問・18 小問(6+9+3) で、内訳の数まで同じです。大問数と小問数の集計では 2023 年度も 3 大問 18 小問で、2023〜2026 の 4 年はこの形です。それ以前(2014〜2022)は 4 大問 17〜22 小問だったので、演習に使うなら 2023 年度以降が本番に近くなります。

同じ場所に同じ種類の問題が出る(座席の固定)

この学校の算数は「どの問題が出るか」より「どの席に何が座るか」が読めます。同じ問題が出るのではなく、同じ種類の問題が同じ番号に出るという意味です。

頻出単元と回数(精読した 3 年=2024〜2026)

単元 出た年(大問 2 の番号) 補足
過不足算・差集め算 2024(5)・2025(7)・2026(6) 3 年連続。2024 と 2026 はどちらも長いす(6 人ずつで 3 人あぶれる/7 人ずつで 6 人あぶれる)で、数字だけ違う同じ問いです
数の性質 2024(1)・2025(1)・2026(1) 3 年連続で大問 2 の先頭
割合と比 2024(3)・2026(3)・大問 1(2) は毎年 比の扱いが計算と文章題の両方に入ります
売買損益 2025(9)・2026(8) 2 年連続。売れ残りを値引きして売る 2 段構え
通過算 2025(5)・2026(7) 2 年連続。すれ違いと追い越しの両方を 1 問で
仕事算 2025(8)・2026(4) 2 年連続。2026 は人数と日数の両方が動きます
平面図形の面積 2025(6)・2026(9) 2 年連続。円・正六角形・正三角形・正方形とおうぎ形の重なり
和差算・分配算 2024(7)・2025(2) 2 年連続
図形の移動 2024 大問 3・2026 大問 3 隔年で大問 3 に
単発 円とおうぎ形(2024)・年齢算(2024)・速さ(2024)・集合(2024)・食塩水(2024)・時計算(2025)・縮尺と単位換算(2025)・場合の数(2026)・平均算(2026) 大問 2 の残り枠を埋める層

問い方のくせ


8-2. 理科(社会と合わせて 40 分・50 点・4 大問 20 問・選択 40〜45%/短答(語句や数値を短く答える形式)40〜55%/記述 1〜2 問)

年度×大問の題材表

年度 大問 1 大問 2 大問 3 大問 4
2026 生物|食物連鎖(森の食べる・食べられる図、バッタの脱皮、タカを駆除すると何が起こるか) 物理|音の反射(コウモリの反響定位、3 人が音を出し合う時間計算) 化学|中和(濃度不明の塩酸 X を 4% 水酸化ナトリウムで調べる) 地学|流れる水のはたらき(しん食・運ぱん・たい積、川の断面、扇状地)
2025 物理|かっ車(定かっ車・動かっ車の組み合わせ、体重計とゴンドラ) 化学|金属の判別(金・銀・銅・鉄・アルミニウムの 3 片を実験で特定) 生物|光合成(ふ入りダイズの葉とアルミはく、ヨウ素液) 地学|月(与謝蕪村「菜の花や 月は東に 日は西に」から月の位置と形)
2024 物理|電磁石(コイルの巻数と電池のつなぎ方、引きつけるくぎの本数) 化学|塩酸と 4 種の固体の反応(亜鉛・炭酸カルシウムなど、気体の集め方) 生物|人体(ヒトの呼吸器官、魚のえら呼吸) 地学|地震(P 波・S 波の速さと初期微動の計算、緊急地震速報)

3 年とも 4 大問・20 小問です。小問の配り方は 2024 が 5・4・5・6、2025 が 5・5・5・5、2026 が 7・4・4・5 で、大問ごとに 4〜7 問です。

同じ場所に同じ種類の問題が出る(座席の固定)

頻出単元と回数(精読した 3 年=2024〜2026)

分野 出た単元 補足
地学 地震(2024)・月(2025)・流水のはたらき(2026) 大問 4 の席。計算を含む年(2024 の P 波 S 波、2026 の石のちがい)と観察中心の年が交互
化学 気体の発生と集め方(2024)・金属の判別(2025)・中和と濃度(2026) 3 年とも「実験の結果から物質を特定する/濃度を計算する」作り。表や実験①②③を読んで数値を出します
物理 電磁石(2024)・かっ車(2025)・音の反射(2026) 力学と電磁気が交互。2026 の音は「速さ×時間」の計算問題として出ました
生物 人体・呼吸(2024)・光合成(2025)・食物連鎖とこん虫(2026) 2025・2026 は 2 年続けて植物と光がからみます
気体の性質 2024 大問 2・2025 大問 2 問 2 化学の中で 2 年連続

問い方のくせ


8-3. 社会(理科と合わせて 40 分・50 点・2 大問 22〜24 問・選択 64〜75%/記述 2 問(40〜50 字程度))

年度×大問の題材表

年度 大問 1(地理・11〜13 問) 大問 2(歴史・11 問)
2026 関西地方の巡検(彦根の城下町の地形図・パークアンドライド・神戸の中華街・日本標準時子午線・淡路島のたまねぎ・世界の民族衣装) 「日本の首都」から古代〜近世(憲法の条文・弥生の遺跡・平城京・安土城・二条河原の落書・菱川師宣)
2025 今治タオルと富山(地形図の面積計算・季節風と雪・信濃川・燕市の洋食器・ブランド米・自動車保有率と水田率) 「交通と流通」(東海道新幹線・大山古墳・遣唐使の航路・新田開発・川中島・秀吉の政策)
2024 猛暑とヒートアイランド(地形図の断面図・発電方式別の上位県・世界の料理・鉱産資源の輸入先・世界農業遺産の中伊豆・工場の分布) 「災害」で古代〜現代を通す(関東大震災 100 年・東日本大震災・濃尾地震・仏教伝来・承久の乱・鉄砲伝来・上米の制・沖縄・憲法 25 条)

同じ場所に同じ種類の問題が出る(座席の固定)

頻出単元と回数(精読した 3 年=2024〜2026)

単元 出た年 補足
地形図の読図 2024・2025・2026 3 年連続。断面図 → 縮尺計算 → 景色の方角と、毎年切り口を変えます
世界地理を写真で判別 2024(トルコ料理)・2026(サウジアラビアの民族衣装)・2025(世界遺産の建築物) 3 年連続。写真 4 枚から国を当てる作り
日本の地形・都道府県の同定 2024・2025・2026 川・平野・都市名を漢字で書かせる短答が毎年
農業・畜産 2024(茶・世界農業遺産)・2025(ブランド米・水田率)・2026(果実・たまねぎ) 3 年連続。統計表・グラフから県を当てます
飛鳥・奈良 2024(仏教伝来)・2025(大山古墳・遣唐使)・2026(平城京・古い順) 3 年連続
鎌倉・室町 2024(承久の乱・六波羅探題)・2025(川中島)・2026(二条河原の落書・承久の乱) 3 年連続。承久の乱は 2024 と 2026 の 2 回(2024 は六波羅探題、2026 は北条泰時を答えさせます)
安土桃山 2024(鉄砲伝来)・2025(秀吉の政策)・2026(信長の政策) 3 年連続
江戸 2024(上米の制)・2025(享保の改革・新田開発)・2026(浮世絵) 3 年連続
憲法・政治のしくみ 2024・2025・2026 毎年 1〜2 問、会話文の中に
人口・都市・外国人 2026(中華街・在住外国人の多い都道府県) 2026 で厚くなりました

問い方のくせ


8-4. 国語(40 分・100 点・5 大問 31〜32 問・選択 39〜41%/記述 2〜4 問。精読したのは 2016〜2018)

国語は 2018 年度までの問題文しか資料にありません(著作権処理の関係で掲載されない年が多いためです)。ここに書いたのは 2016〜2018 年度に限った話で、直近の形式は市販の過去問集で確認してください。

年度×大問の題材表

年度 大問一(論説・説明文) 大問二(物語) 大問三 大問四 大問五 小問計
2018 榎本博明『〈自分らしさ〉って何だろう?』(「ほんとうの自分」への違和感) 川端裕人『ギャングエイジ』(新卒教師と 3 年 2 組、名前を覚えるのが苦手) 漢字の書き取り 5 漢字の読み 5 ことわざの漢字補充 5 31
2017 矢田部英正『日本人の坐り方』(正坐と胡坐、武家儀礼) 竹内真『自転車冒険記 12 歳の助走』(自転車で東京から大阪へ、カップ麺) 漢字の書き取り 5 漢字の読み 5 慣用句の漢字補充 5(意味つき) 32
2016 言葉と差異(ソシュールと宮沢賢治の雲の表現) 父と娘(テレビ電話ごしの会話、アユコ) 漢字の書き取り 5 漢字の読み 5 ことわざの漢字補充 5 31

(2016 年度の出典は資料からは確認できません。2010・2014・2015 年度も問題冊子はありますが、ここでは直近 3 年分にあたる 2016〜2018 を扱いました。)

同じ場所に同じ種類の問題が出る(座席の固定)

国語は 4 科目のうちで並びが最も動きません。

頻出と回数(精読した 3 年=2016〜2018)

内容 3 年での出方
論説・説明文 1 本+物語 1 本 3 年とも。詩・短歌・古文・漢文はゼロ
論説の題材 言葉・身体・自分らしさ。いずれも「あたりまえを問い直す」系
物語の題材 小学生〜中学生か、子どもと向き合う大人(父・新卒教師)。心情の読み取りが中心
漢字の書き取り 3 年とも 5 問。テキシ・インガ・ヒサン・ウンチン(2016)、ジュリツ・ハイユウ・カンサツ・ソメル・ステる(2017)、ゴカイ・ソウサ・チョゾウ・オいた・オサめる(2018)。送り仮名つきが毎年 1〜2 問
漢字の読み 3 年とも 5 問。座興・皮革・皇后・委ねる・済ませる(2016)、備えつける・参拝・設ける・訳・指摘(2017)、文武両道・厳禁・安否・供える・喝采(2018)。訓読み+送り仮名が毎年 2 問前後
ことわざ・慣用句 3 年とも 5 問。青菜に塩・怪我の功名・弘法にも筆の誤り・同じ穴のむじな・船頭多くして…(2016)、恩に着せる・機が熟す・口を割る・芸が細かい・底をつく(2017)、青菜に塩・毒を食らわば皿まで・青天の霹靂・九死に一生を得る・渡りに船(2018)
選択の比率 39〜41%(2016 12/31、2017 13/32、2018 12/31)
記述の数 2016 4 問・2017 2 問・2018 4 問

問い方のくせ


9. しばらく出ていない単元(復活の警戒)

精読した年(算数・理科・社会は 2024〜2026、国語は 2016〜2018)の範囲での話です。最終確認年度は、その単元を確認できた最後の年度を指します。設問文まで読んでいない年は「(記録)」と付けました。

科目 単元 最終確認年度 状況
理科 気象 2022 年度(記録) 大問 4 の地学枠で最も多く使われてきましたが、精読した 3 年(2024〜2026)には出ていません。大問構成の記録では 2022 年度が最後で、戻る候補の筆頭です
理科 星・星座/惑星 2025 は月が出ましたが星座は出ていません。地学枠の循環に入っています
理科 溶解度・再結晶 精読した 3 年の化学は気体・金属・中和で、溶解度の計算は出ていません
理科 てこ・ばね・浮力 2025 にかっ車が出ました。力のつり合いの残りは用意しておきます
算数 立体図形 2022 年度(記録) 精読した 3 年の 54 問に立体が出ていません。大問構成の記録では 2016〜2022 に立体の大問が繰り返しあり、3 大問になってからは席がありませんが、一行問題に戻る余地はあります
算数 速さとグラフ 2025 年度 大問 3 が速さとグラフだったのは 2025 のみです。2024・2026 は図形の移動で、交互なら次は速さです
算数 場合の数・規則性 2026 年度 2026(5) に場合の数が 1 問。大問 1(4) の工夫算に規則性の顔(分数の分解)が入る年(2025)もあります
社会 国際社会・国際協力 2020 年度(記録) 大問構成の記録では 2018・2020 に大問の主軸でした。精読した 3 年では世界地理の 1〜2 問にとどまります
社会 近現代の戦争 2024 年度 2025・2026 の歴史大問は古代〜近世が中心です。近現代が薄い年が 2 年続いています
社会 時事そのものを主題にする大問 2017 年度(記録) 記録では 2017 年度に前年の出来事が大問の柱でした。精読した 3 年では「昨年の猛暑」「一昨年のパリ五輪」のように会話文の入口として使われるだけで、時事の大問にはなっていません
国語 記述の字数指定 2018 年度 2016 は字数指定なし、2017・2018 は指定ありです。どちらも起こりうるものとして両方練習します
国語 「すべて同じ記号を書いてはいけません」の但し書き 2016 年度 指示を読み落とすと 1 問まるごと落とす作りです

10. 形式面の注意

4 科目に共通すること

算数

理科

社会

国語


11. 学年別ロードマップ(小 4 から始めるなら)

小 4(土台)

小 5(幅)

週の器は「平日 15 分×5 + 週末 60 分」を基本形にします。

小 6(仕上げ)

この学校は小 4 から始めるとどこで差がつくか

差がつくのは小 5 の「幅」ではなく、小 4 からの計算と知識の積み上げです。この学校の算数は 18 問中 6 問が計算、国語は 31〜32 問中 15 問が漢字とことわざで、合計するとかなりの部分が「速く正確に処理する」層でできています。ここは短期間では伸びにくく、小 4 から毎日少しずつ積んだ子が、小 6 で読解・図形・記述に時間を回せます。逆に小 5 で単元を広げるだけでは、理科と社会を 40 分で配るという条件に対応しきれません。小 4=処理速度、小 5=4 分野と一行問題の全分野の一巡、小 6=同じ席の反復と 2 科目 40 分の配分、という順で積むのがこの学校の形に合います。


12. この学校と併願するなら

観点は勉強が転用できるかどうかだけです。同じような形式・同じような頻出単元・同じような問い方であれば、過去問演習が二重に効きます。難易度・偏差値帯・通学圏・入試日程の重なりはここでは扱いません。

8 校の一覧・記述量・注意は 併願候補ページ へ。


13. 資料の限界


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数字はすべて出所つきで、換算や評価語は足していません(→ 方法論)。合格可能性・お子さんとの相性は扱いません。更新 2026-08-17。

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