日本大学中学校 の過去問分析
日本大学中学校の過去問を年度ごとに数えて、何が固定で何が毎年変わるか・よく出る単元・過去問の使い方をまとめたページです。
日本大学中学校 過去問分析(2023〜2025 年度・3 年分)
更新 2026-08-20。
1. この学校の基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在地 | 神奈川県横浜市港北区 |
| 男女 | 共学(2004 年 4 月に中高完全共学化) |
| 旧称 | 日本大学第四中学校(旧制、初期名称) |
| 入試回・日程・科目・募集人員(2026 年度募集要項) | A-1 日程 2 月 1 日午前・4 科・適性検査型と合わせて 90 名(男女、AF・GL 両コース合計) 適性検査型 2 月 1 日午前・適性検査Ⅰ・Ⅱ・A-1 日程と合わせて 90 名(男女) A-2 日程 2 月 1 日午後・2 科(国語または英語+算数、英検 2 級以上で英語試験免除可)・50 名(男女) B 日程 2 月 2 日午後・2 科・40 名(男女) C 日程 2 月 5 日午前・4 科・20 名(男女) 帰国生 2025 年 12 月 6 日午前・2 科(国語または英語+算数、英検 2 級以上で英語試験免除可)・募集人員は特に定めない |
| 試験時間・配点(2026 年度募集要項) | 4 科の回(A-1・C 日程)は国語 50 分 100 点・算数 50 分 100 点・理科 40 分 75 点・社会 40 分 75 点 2 科の回(A-2・B 日程)と帰国生は国語または英語 50 分 100 点・算数 50 分 100 点 適性検査型は適性検査Ⅰ 50 分 100 点・適性検査Ⅱ 50 分 200 点 |
| 同名・類似名の別校 | 日本大学の付属校で、校名は「日本大学中学校」。日本大学第一・第二・第三・豊山・豊山女子・藤沢・目黒日本大学・千葉日本大学第一・土浦日本大学・佐野日本大学とは別の学校です |
いまの小 6 は 2027 年 2 月、小 5 は 2028 年、小 4 は 2029 年の入試を受けます(帰国生の回だけは、その前年の 12 月に行われます)。
2. このページでわかること
このページは、どんな問題が出るか・家で何をやるかだけを扱います。難易度・偏差値・合格可能性・入試結果は扱いません(偏差値 / 募集要項・入試結果)。
過去問そのものの回し方は 過去問の使い方、受験用語は 用語集 にまとめてあります。
以下、大問(問題の大きなかたまり)・小問(その中の一問)・短答(語句や数値を短く答える形式)・逆算(□ にあてはまる数を求める計算)という言い方をします。
3. まず結論だけ(10 行)
結論
- 算数と社会は、同じ種類の問題が毎年ほぼ同じ場所に出るつくりです。精読した 3 年(2023〜2025)では、算数の大問 1 が小問集合、社会の大問 3 が地理、というように座席(問題の置き場所)が動きませんでした。
- 算数は大問 1 が 8 問の小問集合で 3 年連続、社会は大問 1 が歴史の通史・大問 3 が地理で 3 年連続。算数の大問数は 3 年とも 5、社会は 3 年とも 3 です。
- 理科だけは毎年つくり直しています。大問数が 4・4・3 と動き、単元も 3 年で重なりません。
家でやること 3 つ
- 算数の大問 1 の 8 問を毎日 5 問。3 年とも同じ並びで、答え方の指定(比・単位・四捨五入)まで含めて正解にします。
- 社会の地形図を毎週 1 枚。3 年連続で大問 3 の最後にあります。
- 理科は物理・化学・生物・地学を全部持つこと。座席で予測できないので、どの分野が来ても手が動く状態を先に作ります。
今週やる 1 つ
- 3 年分の算数の大問 1 だけを続けて 24 問解いてみます。同じ種類の問題が同じ場所に座っていることが体感できます。
注意
- 国語は 1 冊も資料がありません。また資料に入試回の表記がなく、どの回の問題かは特定できません(→ 13 節)。
4. 資料の状況
どの年をどこまで見たかを、3 つに分けて書きます。精読した年(設問文まで読んだ年)/構成だけ数えた年(大問の並びだけを数えた年)/資料のある年(転写が存在する年)。転写=過去問の紙面を文字データに起こしたもの、です。
| 科目 | 精読した年 | 構成だけ数えた年 | 資料のある年 | 備考・判読の確度 |
|---|---|---|---|---|
| 算数 | 3 年(2023・2024・2025) | 0 年 | 3 年(2023〜2025) | 2025 年度の 1 冊は判読の確度がやや低いと表示されています |
| 理科 | 3 年(2023・2024・2025) | 0 年 | 3 年(2023〜2025) | 2024 年度の 1 冊は判読の確度がやや低いと表示されています |
| 社会 | 3 年(2023・2024・2025) | 0 年 | 3 年(2023〜2025) | 2023・2024 年度の 2 冊は判読の確度がやや低いと表示されています |
| 国語 | 0 年 | 0 年 | 0 年 | 1 冊も資料にありません(著作権処理の関係で掲載されない年が多い) |
- 収録冊子の校名は全校・全冊で照合済みです(別校の冊子が混じっていた場合はこの節に明記しています)。
- 本文では、3 年とも自分で設問文を読み直して確認できた並びだけを「毎年」と書きました。
- 資料に入試回の表記がないため、どの回の問題かは特定できません。2026 年度募集要項では 4 科目の回は A-1 日程(2 月 1 日午前)と C 日程(2 月 5 日午前)、2 科目の回は A-2 日程(2 月 1 日午後)と B 日程(2 月 2 日午後)、ほかに適性検査(適性検査Ⅰ・Ⅱ)の回と帰国生の回があります。理科・社会が揃っている 3 冊なので 4 科目の回のいずれかと考えるのが自然ですが、A-1 と C のどちらかは断定できません。
- 適性検査(適性検査Ⅰ・Ⅱ)の問題は資料にありません。このレポートは適性検査の回には当てはまりません。
- 試験時間と配点は 1 節の表にまとめました。理科と社会は 40 分で、算国より 10 分短いことが後で効いてきます。
5. 一番大きな結論
この学校の算数と社会は「同じ種類の問題が、毎年ほぼ同じ場所に出る」つくりです。「同じ問題が出る」のではなく「同じ座席(問題の置き場所)に同じ種類の問題が座っている」と理解してください。精読した 3 年分(2023〜2025)では次の座席が動きませんでした。
- 算数の大問 1 は 8 問の小問集合で 3 年連続(2023・2024・2025)。しかも中身の並びまで固定で、(1) 計算 → (2) 逆算 → (3) 数の性質 → (4) 角度 → (5) 図形の面積が 3 年とも同じ順番。導入文も 3 年とも「次の □ にあてはまる数を求めなさい。」で一字違いません。
- 算数の大問数は 3 年とも 5、小問数は 18〜19 とほとんど動きません。
- 社会の大問数は 3 年とも 3、小問は 30〜36。大問 1 が歴史(古代〜中世を含む通史)で 3 年連続、大問 3 が地理で 3 年連続、真ん中の大問 2 が公民(2023 財政・税、2024 三権分立)または時事(2025)。
- 理科だけは毎年つくり直しています。大問数が 4・4・3 と動き、単元も 3 年で重なりません(2023 月・花・気体・溶解度/2024 光・こん虫・水溶液・惑星/2025 電気回路・人体・熱と状態)。理科は「座席で読む」科目ではなく「単元を全部持っている」科目です。
したがって過去問の使い方は、算数と社会は「同じ座席を縦に解く」、理科は「全分野の一巡+年度通しで時間を計る」の二本立てになります。具体的には次のようにします。
- 算数は 3 年分の大問 1 だけを続けて 24 問解く。次に 3 年分の平面図形の大問だけを続けて解く。
- 社会は 3 年分の地形図の設問だけを続けて解き、次に 3 年分の大問 1(歴史の通史)だけを続けて読む。
- 理科は年度ごとに 40 分を計って通す。座席で予測できないので、どの分野が来ても手が動く状態を作るほうが先です。
3 年分しかないので「毎年」と書けるのは上に挙げた並びだけで、それ以外は「精読した 3 年に限れば」の話として読んでください。
6. この学校らしさが出る場所
- 「太郎さん」が理科と社会の両方に出てきます。理科は 3 年とも(お父さんとの空気でっぽう、自由研究のポスター、科学館の見学、家のタコ足配線)、社会も 2024 の大問 1 が「中学 2 年生の太郎さんの福岡旅行」でした。学校生活や家庭の場面に知識を置き直して聞くのが、この学校の一貫した作り方に見えます。
- 生活と安全(理科): ブレーカーが作動する家電の組み合わせ、タコ足配線の危険、液体窒素の危険性、ガスバーナーの点火手順。「家や実験室で実際に何が起きるか」を言葉にできるかが問われます。
- 食べもの・生きものから入る社会: 昆虫食(2023)、北海道の観光(2024)、ドッグフード(2025)。そこから飼料、農業経営体、食品ロス、製糸業へつないでいきます。地理の入口が毎年「身近な話題」です。
- 読み物としての大問 1(社会): 2025 は「吾輩はイヌである」で始まる文章に縄文から戦後までを乗せていました。歴史の知識を、筋のある文章の中で位置づけ直す読み方が要ります。
- 算数は素直で、答えのみ。3 年とも記述欄がなく、作図も 3 年で 1 問だけ。その代わり大問 1 の 8 問と、比・単位・四捨五入の指定に取りこぼしが出やすい作りです。
- 科学史・技術史の題材が理科(2024 アリストテレスとエラトステネス)にも社会(2025 製糸業から自動車工場へ)にも顔を出します。ものごとの由来をたどる文章を読ませたい、という方向のように見えます。
7. 今からやるなら(優先順)
想定している学年: 受験学年(小 6)の、過去問演習に入っている段階を前提にしています。小 5 以前の方は、この節を「最終的にここへ向かう」地図として読み、実際の手順は 11 節の学年別ロードマップを見てください。
各項目の根拠(年度と実例)は 8 節(科目別の詳細)を参照してください。先頭の [ ] は家での回し方の目安、末尾の(確認: 〜◯年度)は、その内容を原本で確認できている最後の年度です。
- [毎日 10 分] 算数・大問 1 の 8 問を毎日 5 問 — 3 年とも同じ座席(計算 → 逆算 → 数の性質 → 角度 → 面積 → 文章題 3 問)です。ここは配点の 4 割前後を占める枠で、しかも一番読みやすい。時間を計り、答え方の指定(比・単位・四捨五入)まで含めて正解にする。(1)〜(3) は分数と小数の混じった四則計算・□ を含む逆算・分数や小数の性質(大小比較、循環小数の何位)、(4) は折り返し・重ね・二等辺三角形の性質を使う角度、(5) は円とおうぎ形の複合求積(2023・2025)。(6)〜(8) の場合の数は 2024 大問 1(8) のプレゼント交換、2025 大問 1(7) の 3 けたの整数が実物です。(確認: 〜2025 年度)
- [週末 60 分] 算数・後半の大問(平面図形の面積比・水量とグラフ・規則性・立体) — 平面図形の面積比は 3 年連続(2023 大問 3・2024 大問 3・2025 大問 4)で、相似と底辺比・高さ比の処理を、答えを「何倍」「何対何」の比で書くところまで。水量とグラフは 2024・2025 と 2 年連続で後半の大問にあり、仕切り板・傾けた円柱・沈めるおもりの 3 パターン。規則性は 2023 の針が回る装置と 2025 の回転する 4 つの輪が作りがよく似ていて、周期を見つけて「何分後」「何番目」を出す形(この 2 題が最良の教材です)。立体(回転体・体積)は 2023 の最終大問なので捨てない。(確認: 〜2025 年度)
- [週 1 回] 社会・地形図を毎週 1 枚 — 3 年連続で大問 3 の最後にあります(2023 伊那・2024 苫小牧・2025 新旧比較)。地図記号・縮尺計算(8cm×25000)・土地利用の変化の 3 点。(確認: 〜2025 年度)
- [週末 60 分] 社会・歴史を通史で 1 本につなぐ/理由を 2〜3 文で書く — 大問 1 は 3 年とも 14 問の通史で、縄文から戦後まで 1 つの読み物で行き来します。時代ごとの一問一答より、流れの中で位置づける復習を。記述は社会が 3 年とも 2 問(うち 1 問は歴史。御家人の不満、衆議院の優越、暮らしの変化)、理科が 3 年とも 1〜2 問。いずれも字数の枠ではなく指定語か解答欄の大きさで長さが決まるので、指定語を必ず使う訓練を。(確認: 〜2025 年度)
- [週末 60 分] 理科・生物を実験つきで、そのうえで化学・物理・地学の大問に手を広げる — 大問 2 は 3 年とも生物で、3 年とも実験・観察の手順を読ませます(受粉・こん虫の育ち方・だ液の消化)。対照実験の理由を 1 文で言葉にする練習も(2025 大問 2(5)「水だけを入れた試験管 A を用意したのはなぜか」=何と何を比べるためか)。電気は 2025 の大問 1 が電力の計算から家庭のブレーカーまで通しで、W=V×A を家電の表示と結びつけて。水溶液は 2023 が溶解度と再結晶、2024 が指示薬と中和で 2 年連続。天体は 2023 大問 1 と 2024 大問 4 で、月の形と方位、惑星の並びは落とせません。(確認: 〜2025 年度)
- [週末 60 分] 社会・前年のニュースと予算の整理 — 3 年連続で前年の出来事と前年度予算が問われ、2025 は大問 2 の 12 問すべてが前年の出来事でした。選挙・国際会議・為替・スポーツ大会・法律の名前まで月ごとに整理し、予算(歳入・歳出)の内訳も毎年確認します。(確認: 〜2025 年度)
- [毎日 10 分] 理科・社会の用語を漢字で書く/「すべて選べ」「組み合わせを選べ」の読み方 — 両科目とも 3 年連続で漢字指定が入ります(理科は消化・小腸・完全変態・二酸化炭素、社会は憲法・国会・幕府関係の語)。理科の「すべて選び、記号で答えなさい」「組み合わせを選べ」も 3 年連続で入り、個数が示されず部分点もありません。選択肢を 1 つずつ正誤判定する読み方に、時間を計って慣れる。(確認: 〜2025 年度)
- [週 1 回] 理科・社会を 40 分で通す — 理科 22〜28 問、社会 30〜36 問。1 問 1 分強しかありません。社会は導入の読み物だけで 1800 字前後あるので、読み物を先に通読するか下線部ごとに切って解くか、自分のやり方を過去問で決めておく。年度通しで時間を計るのは、この 2 科目で先にやる価値があります。(確認: 〜2025 年度)
8. 科目別の詳細
| 科目 | 形式の固定度(3 年分) | 中身の性格 | 最優先で時間をかける価値があること |
|---|---|---|---|
| 算数 | 非常に高い。大問 5・小問 18〜19・大問 1 は 8 問の小問集合で 3 年連続 | ほぼ全問が答えのみの短答(95〜100%)。記述なし。作図は 3 年で 1 問だけ | 大問 1 の 8 問を落とさない練習。とくに (1)〜(5) の並びは毎年同じ |
| 理科 | 低い。大問 4・4・3 と動き、単元も 3 年で重ならない | 記号選択が主軸(選択 67%)。短答 29%、説明を書かせる問題は 4% | 物理・化学・生物・地学を全部持つこと。40 分で 22〜28 問という手数 |
| 社会 | 高い。大問 3 で 3 年連続、小問 30〜36 | 記号選択が主軸(選択 62%)+短答 31%。書かせる問題は 6% だが 3 年とも入る | 歴史の通史(大問 1)と地理(大問 3)を先に固める。漢字指定に慣れる |
| 国語 | 資料なし(8-4 節) | — | 市販の過去問集で確認してほしい |
8-1. 算数(2023・2024・2025 年度/50 分・100 点)
年度×大問の題材表
| 年度 | 大問 1(8 問) | 大問 2 | 大問 3 | 大問 4 | 大問 5 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2023 | 小問集合(計算・逆算・分数の大小・角度 円の重なり・消去算(2 つの式から一方を消す)・過不足算(余りと不足から個数を出す)・数列) |
割合(映画館の入場者数と定員) | 平面図形の面積比(直角三角形の内側の点を通る平行線) | 規則性(1 分ごとに動く針の装置・作図 1 問) | 回転体(正方形を組んだ図形を軸で 1 回転) |
| 2024 | 小問集合(計算・逆算・逆算の言い換え・角度 面積・売買損益(原価と定価から利益を出す)・和差算(和と差から 2 数を出す)・場合の数) |
速さ(校庭に線をひく会話文・円周率の指定あり) | 平面図形の面積比(台形の何倍か) | 水量とグラフ(仕切り板を動かす水そう+おもり) | 数の性質・規則性(正三角形を 3 等分した点に数を入れる) |
| 2025 | 小問集合(計算・逆算・循環小数・角度 正方形と半円とおうぎ形・割合・場合の数・つるかめ算(個数を合計から逆算)) |
仕事算(1 日ぶんの量から日数を出す。A さんと B さん) | 規則性(0〜4 が書かれた回転する 4 つの輪) | 平面図形の面積比(正方形の中の交点) | 水量とグラフ(かたむけた円柱+おもりを沈める) |
※ 消去算・過不足算・売買損益・和差算・つるかめ算・仕事算は、学校の教科書ではなく受験用教材で扱う単元です。
動かない座席
- 大問 1 は 3 年とも 8 問の小問集合。導入文は 3 年とも「次の □ にあてはまる数を求めなさい。」で一字も違いません(同じ問題ではなく、同じ枠が使い回されています)。
- 大問 1 の中の並びまで固定。精読した 3 年すべてで (1) 四則計算 →(2) 逆算 →(3) 数の性質 →(4) 角度 →(5) 図形の面積 でした。
- (4) の角度は 3 年とも図つき: 2023 は二等辺三角形と直角二等辺三角形の重なり、2024 は BE=DC の条件つき、2025 は正三角形の折り返し。折り返し・重ね・条件つきの角度という色まで揃っています。
- (5) の面積は 2023 が半径 6cm の円 2 つの重なり、2025 が正方形+半径 2cm の半円+半径 4cm のおうぎ形。円とおうぎ形の複合求積が 2 年(2023・2025)、2024 は直線図形の面積。
- (6)〜(8) は文章題・場合の数・数列の枠で、単元は年ごとに入れ替わります(消去算・過不足算/売買損益・和差算・場合の数/割合・場合の数・つるかめ算)。場合の数の実物は 2024 大問 1(8) のプレゼント交換と 2025 大問 1(7) の 3 けたの整数です。
- 平面図形の面積比の大問が 3 年連続(2023 大問 3・2024 大問 3・2025 大問 4)。「〜は台形 ABCD の面積の何倍ですか」「最も簡単な整数の比で表しなさい」という比で答えさせる形が共通です。
- 水量とグラフの大問が 2 年連続(2024 大問 4・2025 大問 5)。どちらも容器に加えておもりを入れる二段構えでした。2023 は同じ最終位置に回転体(立体の体積)が来ています。
- 規則性の大問が 2 年(2023 大問 4・2025 大問 3)。しかも題材が近く、2023 は「1 分ごとに動く針の装置」、2025 は「回転すると数が変わる 4 つの輪」で、どちらも回転で数が変わる装置を追いかけて何分後かを求める作りです。
問い方の特徴
- 答えのみを書かせます(3 年で短答 95〜100%)。式や考え方の欄は精読した 3 年にはありませんでした。
- 答え方の指定が混ざります: 「最も簡単な整数の比で答えなさい」(2023・2024・2025)、「小数第 1 位を四捨五入して」(2024)、「何時間何分ですか」「何分何秒後ですか」(2025)。単位・比・時刻の書き方で落とさない練習が要ります。
- 会話文を読ませる大問が 2024 にありました(校庭に線をひく相談)。空欄ア〜カを順に埋める形で、穴埋め誘導になっています。
- 作図は 3 年で 1 問だけ(2023 大問 4「解答用紙の図に 43 分後の針の位置をかきなさい」)。作図の練習に時間を割く必要は薄い形です。
8-2. 理科(2023・2024・2025 年度/40 分・75 点)
年度×大問の題材表
| 年度 | 大問 1 | 大問 2 | 大問 3 | 大問 4 |
|---|---|---|---|---|
| 2023 | 月の満ち欠け(2023 年 1 月 7 日の満月・日食月食) | 花のつくりと受粉(ヘチマの 2 種類の花・受粉の実験) | 気体(お父さんと太郎くんの会話・空気でっぽう) | 溶解度と再結晶(飽和水溶液・ガスバーナーの手順) |
| 2024 | 光(太郎さんの自由研究ポスター・反射と屈折) | こん虫(モンシロチョウの卵・脱皮・標識再捕) | 水溶液の判別(ムラサキキャベツ液・黒豆水・中和) | 地球の形と天体(会話文・アリストテレス・エラトステネスの測定) |
| 2025 | 電気回路と電力(実験+家庭のブレーカー・タコ足配線) | 人体(だ液のはたらきの実験・消化と吸収) | 空気の総合(科学館見学:大気の層・オゾン・燃焼・液体窒素)※ 14 小問 | — |
動かない座席と、動く座席
- 大問 2 は 3 年とも生物(2023 ヘチマの花・2024 モンシロチョウ・2025 だ液と人体)。しかも 3 年とも実験や観察の手順を読ませてから問う形です。
- それ以外の座席は毎年入れ替わります。大問 1 は地学→物理→物理、大問 3 は化学→化学→総合、大問 4 は化学→地学→(無し)。
- 大問数が 2025 に 4 から 3 に減ったのは、問題が減ったからではありません。2025 の大問 3 が 14 小問の大きな総合問題(科学館の見学に沿って大気・気体・燃焼・液体窒素を続けて聞く)になっており、小問の合計はむしろ 28 問と 3 年で最多です。
- 3 年を通して、4 分野(物理・化学・生物・地学)が毎年ひととおり入ります。2025 は大問が 3 つでも、大問 3 の中で気象・気体・燃焼・状態変化を横断していました。
問い方の特徴
- 記号選択が主軸(3 年で 59〜71%)。短答が 25〜32%、説明を書かせる問題が 3 年とも 1〜2 問入ります(2023「ヘチマはどのように受粉するか」、2024「山頂と海岸線の語を必ず用いて」+「自由研究に質問するとしたら何を聞くか」、2025「液体窒素の危険を 1 つ取り上げ理由とともに」)。
- 組み合わせを選ばせる選択肢が 3 年連続(「①〜③に入る語句の組み合わせとして正しいもの」をア〜カから選ぶ形)。1 つ間違えると全体が落ちるので、正誤を並行して詰める練習が要ります。
- 「すべて選び、記号で答えなさい」も 3 年連続(2023 大問 4、2024 大問 2、2025 大問 1・大問 3)。個数が示されません。
- 漢字指定が 3 年連続(2023「漢字で答えなさい」、2024「3 文字以上の漢字で」、2025「漢字 2 字で」)。用語をひらがなで書くと取れません。
- 語を指定して書かせる説明が 2024 にありました(「山頂」と「海岸線」を必ず用いて)。
- 図の読み取りが約半分の小問に絡みます(有図 50%)。作図はありません。
この学校らしさ(理科)
- 会話文と「太郎さん」が 3 年とも登場します(2023 お父さんと太郎くんの空気でっぽう、2024 太郎さんの自由研究ポスターと先生との実験・お父さんとの宇宙の話、2025 太郎さん宅のタコ足配線と科学館見学)。理科の知識を日常の場面に置き直して聞くのが、この学校の色に見えます。
- そのため生活と安全に関わる問いがよく出ます: ブレーカーが作動する組み合わせ、タコ足配線の危険、液体窒素の危険性、ガスバーナーの点火手順。教科書の知識だけでなく「家や実験室で何が起きるか」を言葉にできるかが問われています。
- 科学史の題材も 2024 に出ました(アリストテレス・エラトステネスの地球の大きさの測定)。読み物として長い導入文を読み切る力が要ります。
- 時事の色は薄めです。2023 の大問 1 が「2023 年最初の満月は 1 月 7 日」と当年の日付を使った程度で、ニュースの暗記を求める問題は精読した 3 年では見当たりませんでした。
8-3. 社会(2023・2024・2025 年度/40 分・75 点)
年度×大問の題材表
| 年度 | 大問 1(14 問) | 大問 2 | 大問 3 |
|---|---|---|---|
| 2023 | 参議院議員選挙の話から入り、室町・江戸・平安・奈良へさかのぼる通史(9 問) | 地球温暖化・国連人間環境会議・SDGs・物価上昇・令和 4 年度予算(9 問) | 昆虫食(FAO・世界人口・飼料・長野県の果樹)+ 2 万 5 千分の 1 地形図「伊那」(9 問) |
| 2024 | 中学 2 年生の太郎さんの福岡旅行と機内誌(人口計算・果物・飛鳥〜江戸の通史)(14 問) | 憲法改正・法律ができるまで・内閣総理大臣・地方自治と直接請求(8 問) | 北海道の地図(知床・雨温図・先住民族・北方領土)+ 2 万 5 千分の 1 地形図「苫小牧」(8 問) |
| 2025 | 「吾輩はイヌである」— イヌとヒトの関係で縄文から戦後までをたどる通史(14 問) | 2024 年に起きた出来事の年表(台湾総統選・GDP・日銀・円安介入・パリ五輪)(12 問) | ドッグフードの歴史から農業・食品ロス・製糸業・自動車工場+新旧 2 枚の地形図(10 問) |
動かない座席
- 大問 3 つで 3 年連続(2023・2024・2025)。小問は 30〜36 問。
- 大問 1 は歴史中心の通史で 3 年連続。しかも 3 年とも長い読み物に番号つきの下線部と空らんを埋め込み、上から順に問う形で、3 年とも小問は 14 問ちょうどでした。時代の範囲は広く、2025 は縄文から戦後まで 1 つの大問で通しています。
- 大問 2 は公民と時事の枠(2023 環境・国際・財政、2024 憲法・国会・地方自治、2025 は 2024 年の出来事の年表)。政治のしくみと前年のニュースが、この位置に 3 年とも入ります。
- 大問 3 は地理の枠で、最後が地形図の読図で 3 年連続(2023「伊那」・2024「苫小牧」・2025 は時期の異なる 2 枚を見比べる)。3 年とも 2 万 5 千分の 1 の原寸で、2024 は「地形図上 8cm の実際の距離を m で答えなさい」という縮尺計算も出ています。
- 説明を書かせる問題が 3 年とも 2 問。そのうち 1 問は必ず大問 1(歴史)の中にあります(2023 問 2 衆議院の優越の理由、2024 問 12 御家人の不満の理由、2025 問 2 縄文から弥生への暮らしの変化)。
問い方の特徴
- 記号選択が主軸(3 年で 57〜75%)、短答が 19〜33%、説明が 6〜7%。
- 「誤っているものを選び記号で答えなさい」が毎年複数。正しいものを選ぶ問いと混ざるので、設問文の「正しい/誤っている/あてはまらない」を読み違えると連鎖して落とします。
- 空らんを漢字で埋めさせる短答が毎年。「空らん( )にあてはまる語句を漢字 2 字で答えなさい」という言い回しは 2023 と 2024 の両方に同じ形で出ており、字数を漢字何字と指定する形が定着しています(2023 は漢字 4 字・3 字・2 字、2025 は法律名を漢字 7 字で)。
- 説明問題には条件が付きます: 2023 は「原油価格・賃金・上昇・増えない の語句を必ず用い、使った語句に下線を引くこと」、2025 は「解答らんの範囲内で」。字数の枠ではなく指定語と解答欄の大きさで長さが決まる形です。
- 並べ替え(2025 問 4 人物を古い順に)、正誤の組み合わせ(2025 問 12 A・B の正誤)、統計表の読み取り(2025 問 3 生産量上位 5 か国、問 4 農業経営体の表)も毎年どこかに入ります。
- 2025 の大問 3 問 6 は「食品ロスの 4 コマ漫画の空きコマの文章を作りなさい」という珍しい形でした。知識をその場で使い直させる問いが、記述の一方に混ざることがあります。
この学校らしさ(社会)
- 大問 1 の読み物が毎年おもしろい。2024 は太郎さんの福岡旅行の機内誌、2025 は「吾輩はイヌである」に始まってイヌとヒトの関係で日本史を通す、という作りでした。1 つの筋を追いながら時代を行き来するので、年号の丸暗記よりも「どの時代の話をしているか」を見失わない読み方が要ります。
- 前年のニュースと前年度の予算が 3 年連続で出ます(2023 年度は令和 4 年度一般会計歳出・歳入、2024 年度は 2023 年度予算、2025 年度は 2024 年の出来事の年表 12 問)。とくに 2025 は大問 2 が丸ごと前年の出来事でした。
- 身近な食べ物・生き物から入る地理が続いています(昆虫食・北海道・ドッグフード)。そこから飼料、農業経営体、食品ロス、製糸業へつなげる作りです。
8-4. 国語
国語は資料が 1 冊もありません(著作権処理の関係で過去問データベースに掲載されない年が多く、この学校は 2023〜2025 年度のいずれの年も載っていません)。したがって出題文の長さ・ジャンル・設問の作り・記述の分量については、このレポートでは何も書けません。市販の過去問集で確認してください。
分かっているのは募集要項の枠だけです。4 科目の回(A-1・C 日程)と 2 科目の回(A-2・B 日程)のいずれも国語は 50 分・100 点で、A-2 日程と帰国生では英語に振り替えることもできます(英検 2 級以上で英語試験免除の扱いがあると募集要項に書かれています)。
9. しばらく出ていない単元(復活の警戒)
3 年分しかないので「周期」とまでは言えませんが、精読した 3 年のうち 1 回だけ出て、その後 1〜2 年空いている単元を挙げておきます。出題の枠(座席)が固定されている学校では、こういう単元が同じ座席に戻ってくることがあります。最終確認年度は、その単元を原本で最後に確認できた年度です。
| 単元 | 出ていた年 | 最終確認年度 | 中身 |
|---|---|---|---|
| 速さ(算数) | 2024 | 2024 年度 | 3 年で 2024 の大問 2(校庭に線をひく会話文)だけ。速さは大問 1 の小問でも 2025 のつるかめ算に混ざる程度でした。大問として戻る余地が大きい枠です。旅人算(出会いと追いつきの速さ)・ダイヤグラムは手を抜けません |
| 立体(回転体・体積)(算数) | 2023 | 2023 年度 | 2023 の大問 5 だけ。その位置は 2024・2025 とも水量とグラフに入れ替わりました。どちらも「立体の体積を求める」点では同じ系統なので、回転体は残しておく |
| 消去算/過不足算/売買損益/和差算(算数) | 2023・2024 | 2024 年度 | 大問 1 の (6)〜(8) の枠で年ごとに入れ替わります。3 年で一度ずつしか出ていないので、この枠は文章題全種を薄く広くが正解です |
| 天体(理科) | 2023・2024 | 2024 年度 | 2023 の大問 1(月の満ち欠け)と 2024 の大問 4(地球の形・惑星)で 2 年続いた後、2025 は大問から消えました(2025 は大問 3 の中で ISS の高度に触れる程度)。戻る可能性が高い枠です |
| 溶解度と再結晶(理科) | 2023 | 2023 年度 | 2023 の大問 4 だけ。計算を含む化学として重い枠なので、飽和水溶液・濃度・結晶の重さは残しておく |
| 地方自治(社会) | 2024 | 2024 年度 | 2024 の大問 2 だけ(直接請求の署名数、国庫支出金)。公民の枠は年ごとに憲法・国会・財政・地方と入れ替わるので、公民は全分野を薄く一巡しておく形になります |
| 世界地理と国際機関(社会) | 2023・2025 | 2025 年度 | 2023 の大問 3(FAO・世界人口)と 2025 の大問 2(NATO 系の説明)に散っています。日本地理に比べて薄いですが、消えてはいません |
10. 形式面の注意
- 算数はほぼ全問が答えのみ。途中式を書かせる欄は精読した 3 年にはありませんでした。作図は 2023 年度の大問 4 で「解答用紙の図に針の位置をかきなさい」の 1 問だけ。
- 円周率が要る年は、大問の導入文で指定されます(2024 年度の大問 2)。指定のない大問では円が出ない作りになっていました。
- 算数には「小数第 1 位を四捨五入して答えなさい」「最も簡単な整数の比で答えなさい」といった答え方の指定が毎年混ざります。答えは合っているのに書き方で落とす失点が起きやすい形です。
- 社会は漢字指定が毎年あります(「漢字 2 字で答えなさい」など)。3 年とも同じ言い回しで出るので、用語は漢字で書けるところまで仕上げておく必要があります。
- 理科と社会の「書かせる問題」に字数の枠は付いていません。精読した 3 年では「簡単に説明しなさい」「理由とともに説明しなさい」という形で、行の長さに合わせて書かせます。代わりに漢字で答えさせる指定(「漢字 2 字で」など)が理科・社会とも 3 年連続で入ります。
- 理科・社会は 40 分。理科は 22〜28 問、社会は 30〜36 問なので、1 問あたり 1 分強しかありません。読む量も社会は導入文だけで 1800 字前後あり、時間配分の練習が点差になる形式です。
11. 学年別ロードマップ
小 4(土台)
- 分数・小数の混じった四則計算を毎日。□ を求める逆算(=算数の大問 1 の (1)(2) の入口)。
- 角の大きさと三角形の性質。円とおうぎ形の面積の基礎。
- 理科は身のまわりの観察(月の形、こん虫の育ち方、豆電球)。
- 社会は都道府県と地図記号、地形図の見方の入口。
- 読解は「理由を 2〜3 文で書く」習慣づけ。時間はまだ計らない段階です。
小 5(幅)
週の器は「平日 15 分×5 + 週末 60 分」を基本形にします。
- 平日 15 分は、算数の計算(分数・小数の四則、逆算)と、理科・社会の用語を漢字で書く練習を日替わりで。どちらもこの学校が毎年まとまった量を出す場所です。
- 週末 60 分は、その週の単元 1 つ。8 節の年度×大問の題材表を「小 5 で一巡する単元リスト」として使えます。算数の単元は次の順に置きます。割合 → 速さ → 平面図形の面積比 → 水量とグラフ → 規則性 → 場合の数 → 文章題全種(消去算・過不足算・売買損益・和差算・つるかめ算・仕事算。いずれも受験用教材の単元)。この並びは、大問 1 の (6)〜(8) と後半の大問に入る単元からそのまま取りました。
- 理科は物理・化学・生物・地学を全部。理科は毎年つくり直すので、全分野をひととおり学び終えることがそのまま得点力になります。
- 社会は通史を一度通し、公民(憲法・国会・財政・地方自治)を一巡し、地形図を月 1 枚。
- 記述は「指定語を必ず使って書く」練習を始める。
- 国語については、この学校の資料が 1 冊も無いため何も書けません(→ 13 節)。国語の進め方は市販の過去問集で実物を見て決めてください。
小 6(仕上げ)
- 7 節の 8 項目をそのまま進めます。
- 夏以降は、算数と社会は同じ座席を縦に解きます(3 年分の大問 1 だけを続けて解く、3 年分の地形図だけを続けて解く)。理科は年度通しで 40 分を計ります。
- 過去問は 3 年分(2023〜2025)しか資料がないので、市販の過去問集でより古い年も入手して、同じ座席の縦解きに足してください。ただし 2026 年度以降は資料が無い(→ 13 節)ので、直近の形は市販の過去問集で確かめる必要があります。
この学校は小 4 から始めるとどこで差がつくか。 差がつくのは小 5 での全分野の一巡です。理由は科目で分かれます。算数と社会は座席が固定なので、極端に言えば小 6 の秋から「大問 1 の 8 問」「地形図」「歴史の通史」に集中しても間に合う作りです。ところが理科だけは 3 年分で単元が一度も重なりませんでした。物理・化学・生物・地学のどれが来ても大問として立つので、直前期に山を張れません。小 5 で理科を全分野一巡できているかどうかが、そのまま小 6 の余裕になります。もう一つは社会の読み物を読み切る体力で、これは小 4〜小 5 の読書と、「理由を 2〜3 文で書く」習慣がそのまま効きます。
12. この学校と併願するなら
観点は勉強が転用できるかだけです(同じ形式・同じ頻出単元・同じ問い方なら、過去問演習が二重に効きます)。難易度・偏差値帯・入試日程の重なり・通学圏・男女の別は、ここでは扱いません。
この学校については、自動集計による併願候補の一覧がありません。候補を出すには 2 科目以上の過去問資料が同じ条件で揃っている必要があり、この学校は国語の資料が無いために計算対象から外れています。したがって「似ている学校」の名前をここに挙げることはできません(併願候補ページ にも同じ理由で候補がありません)。
代わりに、転用が効く条件だけ書いておきます。次の 3 つが揃う学校の過去問は、この学校の対策と重なります。
- 算数に 8 問前後の小問集合が大問 1 に固定されていて、答えのみを書かせる学校(計算・逆算・角度・面積の並びまで似ていれば、そのまま毎日の演習に使えます)。
- 社会に 2 万 5 千分の 1 地形図の読図が毎年入る学校(縮尺計算と新旧比較の練習は完全に共通です)。
- 理科が記号選択が主軸で、40 分で 25 問前後の学校(「すべて選べ」「組み合わせを選べ」の読み方と、時間配分の練習が共通します)。
なお、この学校には 2 科目の回(A-2・B 日程)もあります。2 科目の回だけを受けるつもりでも、併願先が 4 科目校の場合は、理科・社会の準備を本校の準備とは別に立てる必要があります。
13. 資料の限界(このレポートで書けなかったこと)
- 年数が 3 年しかありません(2023・2024・2025 年度)。「3 年連続」と書いた並びは 3 冊すべてを自分で読み直して確認したものですが、3 年は「毎年そうなっている」と言い切るには短い期間です。4 年目・5 年目も同じとは限りません。市販の過去問集でより古い年を確認できるなら、そちらで裏を取ってください。
- どの入試回の問題かが特定できません。資料に回の表記がなく、理科・社会が揃っていることから 4 科目の回(A-1 または C)と推定していますが、断定はできません。2 科目の回(A-2・B 日程)の算数・国語がこれと同じ作りかどうかは、この資料では分かりません。
- 適性検査(適性検査Ⅰ・Ⅱ)の問題は 1 冊もありません。適性検査の回を受ける場合、このレポートの内容はほとんど当てはまりません。
- 国語は 1 冊もありません(著作権処理の関係で掲載されない年が多いためです)。文章のジャンル・長さ・記述の分量・漢字や語句の配分について、ここでは何も書いていません。国語だけは市販の過去問集で確認してください。
- 転写の読み取りには誤差があります。2025 年度の算数、2024 年度の理科、2023・2024 年度の社会は判読の確度がやや低い表示でした。とくに次の 2 点は、自動集計と原本が食い違っていた箇所です。
- 社会は「全冊に字数指定あり」と集計されていましたが、原本の記述問題に字数の枠はありません。指定されているのは「漢字 2 字で」「漢字 7 字で」といった答え方の文字種と、「解答らんの範囲内で」という解答欄の大きさでした。理科も同じです。本文は原本のほうを採りました。
- 理科は「2025 年に大問数が 4 から 3 に減った」と集計されていましたが、問題量は減っていません。2025 の大問 3 が 14 小問の大きな総合問題になっただけで、小問の合計は 28 問と 3 年で最多です。本文は原本のほうを採りました。
- 算数の大問 1 の並びは「同じ座席に同じ種類の問題」であって、同じ問題ではありません。3 年で完全に同じ設問文だったのは、大問 1 の導入文「次の □ にあてはまる数を求めなさい。」と、社会の「空らん( )にあてはまる語句を漢字 2 字で答えなさい」という問い方の言い回しだけで、数値や図はすべて別物でした。過去問を「答えを覚える」使い方はできません。
- 校名の取り違えについて。東京都の日本大学第一中学校は旧称が「日本大学中学校」で、本校(神奈川県横浜市港北区)と同じ文字列になります。本文と学校の公表資料を突き合わせましたが、東京の学校の事実がまぎれ込んだ箇所は見つかりませんでした。本校の旧称は日本大学第四中学校(旧制、初期名称)です。
- 配点・試験時間は 2026 年度の募集要項によるものです(1 節の表)。募集要項は年ごとに変わることがありますので、受験年の要項で必ず確認してください。
- この学校は国語の資料が無いため、併願候補を出せる対象には入っていません。
- 難易度・偏差値・合格可能性・入試結果・学校の教育方針については、このレポートでは一切扱っていません(別の資料の領分です)。
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数字はすべて出所つきで、換算や評価語は足していません(→ 方法論)。合格可能性・お子さんとの相性は扱いません。更新 2026-08-17。
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