栄光学園中学校 の過去問分析

栄光学園中学校の過去問を年度ごとに数えて、何が固定で何が毎年変わるか・よく出る単元・過去問の使い方をまとめたページです。

栄光学園中学校 過去問分析(2005〜2026 年度・第 1 回・最大 22 年分)

更新 2026-08-20。


1. この学校の基本情報

項目 内容
所在地 神奈川県鎌倉市
男女 男子校
入試回と日程・科目 第 1 回のみ。2 月 2 日の終日、4 科(国語・社会・理科・算数)。回数の設定が無く、一発勝負です。募集人員 180 名(4 学級)
試験時間 国語 50 分・社会 40 分・理科 40 分・算数 60 分。算数だけが 60 分で、他の科目より長く取られています
配点 国語 70 点・社会 50 点・理科 50 点・算数 70 点。どの科目も 100 点満点ではありません
集合時刻 集合 8 時 15 分(開門 7 時 15 分)
面接 募集要項に面接の記載はありません
出願資格(通学区域) 出願できるのは神奈川県全域・東京都の一部区域・静岡県の一部などで、通学区域の制限があります。くわしくは学校の募集要項で確認してください
旧称 栄光中学校

上の表は 2026 年度の募集要項による内容です。

いまの小 6 は 2027 年 2 月、小 5 は 2028 年、小 4 は 2029 年の入試を受けます。

入試が年 1 回だけであることは、このレポートの読み方に直に効きます。複数回制の学校のように「どの回の過去問か」を選ぶ必要が無く、転写データも 1 年につき 1 冊なので、年度をまたいだ比較がそのまま成り立ちます。


2. このページでわかること

このページは、どんな問題が出るか・家で何をやるかだけを扱います。難易度・偏差値・合格可能性・入試結果は扱いません(偏差値募集要項・入試結果)。

過去問そのものの回し方は 過去問の使い方、受験用語は 用語集 にまとめてあります。

以下、大問(問題の大きなかたまり)・小問(その中の一問)、短答(語句や数値を短く答える形式)という言い方をします。


3. まず結論だけ(10 行)

結論

  1. 4 教科とも、一つの題材を最後まで掘る長い大問でできています。形も中身も毎年作り直されるので、同じ問題を暗記する使い方はどの科目でも効きにくくなっています。
  2. 入試は 2 月 2 日の 1 回だけです。算数だけが 60 分で、理科・社会は 40 分、国語は 50 分という時間配分になっています。
  3. 過去問の使い方は「出る問題を覚える」ではありません。長い設定を読み切って手を動かすこと(算数の操作・数え上げ、理科の表とグラフ)と、理由と根拠を文章で書くこと(理科の考察、社会のまとめ、国語の記述)の二つに近くなります。

家でやること 3 つ

  1. 算数は 2023〜2026 の規則性・数の性質の大問を縦に解き、「定義を読む → 小さい例で試す → 表に整理する → 大きい数に一般化する」の 4 手順を身体に入れます。
  2. 理科は表の数値を計算して方眼にグラフを描く練習をします。原本を精読した 4 年すべてに作図があり、うち 3 年はグラフを自分で描くものでした。
  3. 社会は最後の総合記述を縦に解きます。「ここまでの問題文や答えた内容をもとに」まとめを書かせる問いが 4 年連続で置かれています。

今週やる 1 つ

  1. 2026 年度の算数を 60 分で通して解き、1 題 15 分で切り上げて 4 題すべてに触れる配分を試します。完答できなくても各大問の (1)(2) を取る形を先に作ります。

注意

  1. 記述の多くは字数指定がありません。解答欄の大きさが分量の指示になるので、市販の過去問で欄の実寸を見ておいてください。

4. 資料の状況

ここでいう転写とは、過去問の紙面を文字データに起こしたものです。以下では読んだ深さを 3 つに分けて書きます。精読した年(設問文まで読み直した年)・構成だけ数えた年(大問ごとの主要単元を転写の分類で数えた年)・資料のある年(転写が存在する年)の 3 語だけを使います。

科目 資料のある年 精読した年 構成だけ数えた年 備考
算数 2005〜2026 の 22 年(欠けている年なし) 2023〜2026 の 4 年 2005〜2022 の 18 年 図のある小問が 67%。図そのものは転写できないため、図形・立体の細部は設問文と図の説明文からの推定を含みます。転写の読み取り確度が低めの年が 22 年中 10 年(2025・2026 を含む)
理科 2005〜2026 の 22 年(欠けている年なし) 2023〜2026 の 4 年 2005〜2022 の 18 年 図・表・グラフのある小問が 80%。大問が 1〜3 と少なく、1 大問あたりの小問が多くなっています。読み取り確度が低めの年は 22 年中 5 年(2023〜2026 は含まない)
社会 2005〜2026 の 22 年(欠けている年なし) 2023〜2026 の 4 年 2005〜2022 の 18 年 導入文が長く(1 年あたり約 1,900 字)、資料・グラフの説明まで読めます。読み取り確度が低めの年が 22 年中 9 年(2024 を含む)
国語 2005〜2026 の 22 年(欠けている年なし) 2023〜2026 の 4 年 2005〜2022 の 18 年 本文・設問とも読めます。読み取り確度が低めの年はありません。出典が転写に残っていないため、作品名・著者名は本文中に書いていません

5. 一番大きな結論

栄光学園は「4 教科とも一つの題材を最後まで掘る長い大問で構成し、形も中身も毎年作り直す」学校です。

したがって過去問の使い方は「出る問題を覚える」ではありません。①長い設定を読み切って手を動かす(算数の操作・数え上げ、理科の表とグラフ)、②理由と根拠を文章で書く(理科の考察、社会のまとめ、国語の記述)——この二つに近いものです。同じ問題を暗記する使い方はどの科目でも効きにくくなっています。

科目横断の要点

科目 形式の固定度 中身の性格 最優先で時間をかける価値があること
算数 高い。大問 4 題・60 分(2018〜2026 の 9 年)。小問は 21〜26(2022 年以降) 単元は毎年入れ替わります。精読した 4 年では規則性・数の性質・立体・図形の移動・速さが常連。答えは短答が 9 割超で、記号選択はほとんどありません 設定を読んで小さい場合で実験し、規則を見つけて大きい数へ一般化する練習と、立体を自分で描いて数える練習
理科 中程度。40 分は不変ですが大問数は 1〜3 で年ごとに違います 身近な題材(鉢と土、炭酸水、しょうゆの染み、電子レンジ)1 つを最後まで追います。表・グラフの数値処理と、グラフを描く作図が中心。記述は毎年 2〜3 問 表の数値を割り算・比で処理してグラフに描く練習と、「なぜそう考えたか」を 1〜2 文で書く練習
社会 低い。大問 3〜6・小問 14〜27 と年ごとに動きます(精読した 4 年) 1 つのモノを通史で追い、地理(産地・輸送・統計)と歴史(古代〜現代)を行き来します。公民を主題にした大問は転写の分類では見当たりません。記述は 4〜10 問 長い問題文とグラフを読み、「ここまでで分かったこと」を自分の言葉でまとめる練習
国語 非常に高い。3 大問(論説・小説・漢字 10 問)・50 分が 22 年不変・小問 20〜21 論説は「知ること・伝えることの難しさ」を扱う文章が続きます。小説は小学校高学年前後の子どもが人間関係の中で気づく話。記述が年 6〜7 問 字数指定のない欄に「線部の言い換え+理由」を過不足なく書く練習と、空欄に合わせて書く形式への慣れ

科目ごとに競技が違います。算数は「実験して一般化する」、理科は「測って計算して描く」、社会は「長文と資料を読んでまとめる」、国語は「書く」。共通しているのは 1 つの題材と長く付き合う持久力です。


6. この学校らしさが出る場所(過去問でしか掴めない題材の色)


7. 今からやるなら(4 科目統合の優先順)

想定している学年: 受験学年(小 6)の、過去問演習に入っている段階を前提に優先順を付けています。小 5 以前ならこの節は「最終的にここへ向かう」地図として読み、日々の学習は基礎(計算の正確さ・図形・読解・短い記述・漢字語彙)を先に進めてください。過去問を使った通し演習は小 6 の夏以降が目安です。学年別の道筋は 11 節にまとめました。

  1. [週末 60 分] 算数・小さい場合で実験して規則を見つける — 2023 大問 3(偶数なら 2 で割り、奇数なら 1 を足す操作を何回で 1 にできるか)、2024 大問 1(1 段目に数を並べ、隣り合う 2 数の積を下の段に並べる)、2024 大問 3(『足し算の数』『かけ算の数』という自作の定義)、2025 大問 2(45 行 45 列に 2025 までを渦巻き状に書き込む)、2026 大問 4(200 枚のカードに操作を繰り返し、最後に残る 1 枚)。4 年とも「定義を読む → 小さい例で試す → 表に整理する → 大きい数に一般化する」の 4 手順で、(1)(2) は例の確認になっています。(確認: 〜2026 年度)
  2. [週末 60 分] 算数・立体を自分で描いて数える — 2023 大問 2(小立方体 72 個の直方体を 3 平面で次々に切り、切れていない立方体の個数と体積)、2024 大問 4(三角柱を 2 通りの向きに置いた共通部分の立体 X・Y・Z の面の数と体積)、2025 大問 4(さいころを 2 個・4 個・9 個並べた直方体で、見える 21 個の数字の和)。見取図・投影図を自分で描かないと数え落とす問題が 3 年連続で出ています。(確認: 〜2025 年度)
  3. [週末 60 分] 理科・表の数値をグラフに描く — 2024(素焼き鉢とプラ鉢の重さの変化から蒸発量を計算)、2025(10 枚のろ紙の染みの長さ・幅・面積から 2 つのグラフを描く)、2026(電子レンジ 2 台の運転時間と上昇温度、水の量と「温度グラム」)。精読した 4 年すべてに作図があり、うち 3 年はグラフを自分で描くものです。方眼の数え方(2025 は染みに完全に入る正方形と一部でもかかる正方形を数えて面積をはさむ)まで指示されます。(確認: 〜2026 年度)
  4. [週 1 回] 国語・字数指定のない記述を書き切る — 2024 大問 1 問三・問五、2025 大問 1 問二・問五、2026 大問 1 問三・問四のように、論説の記述はほとんどが字数指定なしです。解答欄の大きさが分量の指示になるので、市販の過去問で欄の実寸を見て「この欄なら何字」を体に入れてください。2026 問三「『この点』が指す内容を答えなさい」のような指示語の内容説明が毎年あります。(確認: 〜2026 年度)
  5. [週末 60 分] 社会・長い問題文と自分の答えを束ねてまとめる — 2023 最終大問(明治から現在まで、生乳の生産地と牛乳の生産地がどう変わったか)、2024 最終大問 2 問(貨幣が使われる地域の広がり/朝廷・幕府・政府が果たした役割)、2025 最終大問(トラック輸送について、ここまでの問題文と答えた内容をもとに)、2026 大問 3 問 6(漢字を使っていた人々が江戸時代より前と比べてどう変わったか)。4 年連続で最後に総合の記述があり、配点上も分量上も大きいところです。過去問は「最後の 1 問まで時間を残す」練習として使ってください。(確認: 〜2026 年度)
  6. [週 1 回] 理科・根拠を 1〜2 文で書く — 2024 問 7(素焼き鉢のほうが蒸発が多い理由)、問 9(プラ鉢の特徴を実験 1・2 の結果をもとに)、2025 問 9(予想 1 と予想 2 のどちらが正しいか、根拠も文章で)、2026 問 10・問 11。記述は毎年 2〜3 問で、ほぼすべてが「実験結果を根拠に」の条件つきです。知識だけでは書けません。(確認: 〜2026 年度)
  7. [週末 60 分] 算数・速さと平面図形も落とさない — 2026 大問 2(560 m の道に 140 m おきの信号 3 つ、止まる/止まらないの場合分け)、2026 大問 3(長方形の中で三角形を平行移動させたときの重なり)、2023 大問 1(直角三角形と正方形の重なりの面積が何秒後にいくつになるか)。重なりの面積と時間の関係は 2023・2026 の両方に出ています。(確認: 〜2026 年度)
  8. [毎日 10 分] 書いて覚える二つ(社会の歴史語句・国語の漢字 10 問) — 社会は 2026 が 27 問中 13 問の短答(金印・卑弥呼・ワカタケル・大宰府・平城京・風土記・菅原道真・朱印状・藩校・寺子屋 など)、2024 も 25 問中 9 問。通史の一問一答は書いて答えられる状態にしておきます。地理は統計・グラフの読み取りが中心で、語句暗記の比重は歴史より小さくなっています。国語は大問 3 が 22 年連続で「次のカタカナの部分を漢字に直しなさい」10 問。2024(障害・土俵・俳優・調停・旅費・復興・欲望・裏・縮む・拾う)、2025(宝刀・専売・画期・暗雲・著述・勝因・粉末・追う・構う・煮)、2026(発揮・独創・製造・朗報・徒労・磁石・利己・織る・敬う・温かい)のように、熟語 7 問前後+訓読み 3 問前後の構成で、訓読みの送り仮名まで練習します。(確認: 〜2026 年度)

答えの書き方を指定される設問(「途中式も書きなさい」「解答欄の表に書き入れなさい」)と、記号選択がほとんど無いことについては、根拠は 10 節と 8-1 を参照してください。


8. 科目別の詳細

8-1. 算数(60 分・70 点・大問 4・小問 21〜26・短答中心)

年度×大問の題材表(2023〜2026・原本で確認)

年度 大問 1 大問 2 大問 3 大問 4
2023 図形の移動(直角三角形と正方形の重なりの面積が何秒後にいくつになるか) 立体の切断(小立方体 72 個の直方体を 3 平面で順に切る・切れていない個数と体積) 規則性(偶数なら 2 で割り奇数なら 1 を足す操作・何回で 1 になるか) 図形の移動(100×100 のマス目でさいころを転がし、出た目の和)
2024 数の性質・規則性(1 段目に数を並べ、隣り合う 2 数の積を下の段へ・6 段目・8 段目の値) 水量とグラフ(100 L の水そう・給水 2 本と排水 2 本・装置が壊れた場合) 数の性質(『足し算の数』『かけ算の数』の定義・3 桁の個数・60 番目) 立体(三角柱を 2 通りの向きに置いた共通部分 X・Y・Z の面の数と体積)
2025 四則計算(ア・イ・ウに 2・3・4 を入れる 6 通り・和・最小になる入れ方・「途中式も書きなさい」) 規則性(45 行 45 列に 1 から 2025 を渦巻き状に書く・行と列の和の比較) 推理・論理(池の周りの人が出会うたびにカードを交換・100 人の場合) 立体(さいころ 2 個・4 個・9 個で作った直方体・見える 21 個の数字の和)
2026 割合と比(コピー機の 101〜199% の拡大を重ねて 200%・300% にする操作) 速さ(560 m の道に 140 m おきの信号 3 つ・止まる場合と止まらない場合) 平面図形の面積(長方形の中で三角形を平行移動させたときの重なり) 規則性(200 枚のカードに操作を繰り返す・最後に残る 1 枚・1 度だけ間違えた場合)

頻出単元と周期(転写の分類・2005〜2026 の 22 年で大問の主要単元として数えたもの)

問い方の特徴

形式面の注意(算数)

今からやるなら(算数)

  1. 2023〜2026 の規則性・数の性質の大問 6 題を縦に解きます(定義を読む → 小さい場合を書き出す → 表 → 一般化)。
  2. 立体の 3 題(2023 大問 2・2024 大問 4・2025 大問 4)を、必ず自分で見取図を描いて解きます。
  3. 「すべて答えなさい」の問いだけを集めて、数え落としが出ない書き出しの手順を作ります。
  4. 60 分の通し演習で「1 題 15 分で切り上げて次へ行く」練習をします。完答できなくても (1)(2) を全大問で取る配分を試してください。

8-2. 理科(40 分・50 点・大問 1〜3・小問 16〜18)

年度×大問の題材表(2023〜2026・原本で確認)

年度 大問構成 題材
2023 1 大問・18 問 気が抜けた炭酸水を元に戻せるか(水にとける気体の量・重さの測定・計算)
2024 1 大問・16 問 夏休みに持ち帰った鉢の野菜。素焼き鉢とプラ鉢の温度・重さの変化から蒸発量を出し、棒の影で日なたと日かげの範囲を作図し、最後にピーマンの実の断面
2025 2 大問・18 問 ① 人体(肺と血液の空欄補充・作図)
② ワイシャツにこぼしたしょうゆの染み(布の縦糸と横糸の本数、ろ紙 10 枚の染みの長さ・幅・面積、グラフ 2 つ、最初の量の推定)
2026 3 大問・17 問 ① 葉を食べる生きもの(ダンゴムシとバッタ・分類)
② 実験用ガスこんろときゅうすでお茶をいれる
③ 2 台の電子レンジで水を温める(運転時間と上昇温度・水の量との関係・グラフ 3 つ)

頻出単元と周期(転写の分類・2005〜2026)

問い方の特徴

形式面の注意(理科)

今からやるなら(理科)

  1. 2024〜2026 の作図の問い(合計 10 問)だけを縦に解き、方眼にグラフを描く手順を固めます。
  2. 記述の問い(毎年 2〜3 問)を集め、「実験〇の結果から〜だから」の形で 2 文にまとめる練習をします。
  3. 表から比・割合を出す計算を、桁指定つきで速く正確に。
  4. 大問として長く空いている力学(ばね・てこ・浮力)と天体・気象を、標準的な問題集で一巡しておきます。

8-3. 社会(40 分・50 点・大問 3〜6・小問 14〜27)

年度×大問の題材表(2023〜2026・原本で確認)

年度 大問数/小問数 通しのテーマと大問の流れ
2023 6/14 牛乳: 乳搾りの体験と江戸時代 → 明治の行政による監視 → 生乳の産地
→ 戦後の生産量グラフ → 加工と県をまたぐ輸送 → 総合記述(生産地と消費地の変化)
2024 6/25 貨幣: 骨や貝の道具と弥生の鋳造 → 宋銭・平清盛・室町の農業
→ 戦国と石見銀山・佐渡金山 → 江戸の金貨銀貨・参勤交代・藩札・錦絵
→ 明治の「円」と現在の貿易・紙幣のデザイン → 総合記述 2 問
2025 3/14 貨物輸送: 江戸の西まわり航路と房総半島沖・北海道の鉄道
→ 戦後の輸送量グラフ(トン・トンキロ)・内航海運・宅配便・コンビニ → 総合記述(トラック輸送)
2026 4/27 漢字: 金印・卑弥呼・渡来人・木簡と戸籍 → 平安のかな文字・年中行事・室町
→ 江戸の朱印状・鎖国・藩校と寺子屋・総合記述 → 蘭学・国学・暦

頻出単元と周期(転写の分類・2005〜2026)

問い方の特徴

形式面の注意(社会)

今からやるなら(社会)

  1. 2023〜2026 の最後の総合記述 5 問を縦に解きます。問題文と自分の答えを材料にまとめる練習は、他校の過去問では代えにくいところです。
  2. グラフ 2 枚を見比べて違いを説明する問い(2025 問 3・問 4)を、割合と実数の区別を意識して解きます。
  3. 通史の一問一答を「書いて答える」形で一巡します(2026 で 13 問が短答)。
  4. 「まちがっているものを選ぶ」形式に慣れます。4 つの文をすべて検討する時間を測ってください。

8-4. 国語(50 分・70 点・3 大問・小問 20〜21)

年度×大問の題材表(2023〜2026・原本で確認)

年度 大問 1(論説・随筆) 大問 2(小説) 大問 3
2023 依存症という病気のとらえ方の変化 転校生をめぐる教室の会話(ナルとサラン) 漢字の書き取り 10 問
2024 客観性を重んじる態度とその落とし穴 子ども食堂に入る同級生と主人公アオイ(八神カンナ) 漢字の書き取り 10 問
2025 動物の鳴き声を人の言葉に翻訳する研究(プレーリードッグ・クロオウチュウ) 祖母の髪をいじる「私」と母(マユとバーバ) 漢字の書き取り 10 問
2026 専門家の「説明」が非専門家に届かない理由 合唱クラブのパートリーダー真子と朔くん 漢字の書き取り 10 問

小問の内訳は 2023 年 5+5+10、2024 年 5+5+10、2025 年 6+5+10、2026 年 5+5+10。この 3 大問の並びは転写のある 22 年(2005 年を除く)すべてで同じで、大問 3 が漢字の書き取り 10 問である点も変わりません。

頻出と周期(転写の分類・2005〜2026)

問い方の特徴

形式面の注意(国語)

今からやるなら(国語)

  1. 2023〜2026 の記述 25 問前後を縦に解き、字数指定なしの欄に「線部の言い換え+理由・背景」を収める練習をします。添削してもらう回数を稼いでください。
  2. 「空欄に合うように」形式を先に練習します(文末が決まっているため、書き出しの設計が要ります)。
  3. 論説は「筆者が疑っていること」を 1 文で言えるかを毎回確認します。
  4. 漢字は熟語 7・訓読み 3 の配分で、書いて練習します。過去 4 年分(40 問)は全問書けるようにしておいてください。

9. しばらく出ていない単元(復活の警戒)

転写の大問ごとの主要単元(2005〜2026)で数えたものです。構成だけ数えた年の細部は保証しません。

科目 単元 大問で出た年(転写の分類) 最終確認年度 状況
算数 場合の数 2011・2012・2013・2014・2018 2018 5 回出ていますが 2018 以来 8 年ありません。2025 大問 3(カードの交換)・2026 大問 4 の数え上げに要素は含まれます
算数 食塩水(濃度) 2012・2013 2013 13 年なし。文章題系では最も長く空いています
算数 仕事算・ニュートン算 仕事 2008・2015・2019、ニュートン 2014 2019 仕事算は 2019 以来 7 年。2024 大問 2 の水そう(給水と排水の同時進行)は近い考え方です
算数 時計算 2020 2020 22 年で 1 回だけ。頻度は低いところです
算数 影・光 2017 2017 9 年なし。理科 2024 の棒の影の作図と考え方が重なります
算数 通過算・流水算 通過 2016 2016 10 年なし。速さは 2026 に戻りましたが、通過算の形では出ていません
算数 水量とグラフ 2006・2011・2018・2024 2024 おおむね 6〜7 年周期。2024 に戻ったばかりです
理科 てこ・ばね(力のつり合い) 2006 2006 転写の分類では 20 年なし。物理の力学が最も長く空いています
理科 電気回路・電流 2005・2008・2016 2016 2016 以来 10 年ありません
理科 太陽・天体 2011(2024 大問 1 に棒の影と日なた・日かげの作図) 2011(大問として) 大問としては 15 年なし。2024 に小問として復帰しています
理科 地震・火山 2009 2009 17 年なし
理科 気象 2007 2007 19 年なし。2026 に「水の温度」はありますが気象そのものではありません
理科 溶解度・水溶液 2005・2013(2026 大問 2 に水の温度と成分の小問) 2013(大問として) 大問としては 13 年なし。2023 の炭酸水は気体の溶け方です
理科 浮力・密度 2019 2019 7 年なし
理科 ふりこ 2014 2014 12 年なし
社会 環境問題・防災 2015・2020 2020 5 年周期で来ていましたが 2020 以来 6 年ありません
社会 林業・森林 2016 2016 10 年なし
社会 工業・産業立地 2017・2019 2019 7 年なし。2025 は輸送、2023 は農業で、産業の切り口は毎年変わります
社会 交通・通信 2011・2021(2025 は貨物輸送で全体が交通) 2021 2025 に別の形で戻っています
社会 気候・雨温図 2008 2008 18 年なし。地理は産業・統計中心で、気候の読み取りは長く出ていません
社会 公民(憲法・政治のしくみ) 転写の分類では 22 年間、大問の主要単元として現れません。時事や制度は歴史・地理の中の小問として扱われます
国語 語句の意味・語彙の設問 2021 2021 大問 2 の中の設問として 5 年なし。2025 大問 2 問一の空欄補充(接続語)は近い形です

10. 形式面の注意


11. 学年別ロードマップ

何をするか この学校での重み
小 4(土台) 計算の正確さ(分数・小数・単位換算)、図形(立方体・直方体を見取図で描く、切ったらどんな面が出るか実物で見る)、読解(線部を自分の言葉で言い換える)、短い記述(理由を 1 文で)、漢字語彙の 5 本。この学校で最終的に効く入口は「表に書き出して規則を探す癖」「見取図を描く手」「実験の結果を口で説明する習慣」です 差はほぼありません。時間計測はまだしません。書き出す・描く・言葉にするを面倒がらない習慣だけは早くから
小 5(幅) 週の組み立ては「平日 15 分×5 + 週末 60 分」を基本形にします。平日の 15 分は算数の単元を 1 つずつ、週末の 60 分は理科の表の読み取りか社会の通史、または国語の記述 1 問の書き直しに充てます。単元の順番は 8-1 の題材表を「小 5 で全分野をひととおり学び終えるためのリスト」として使い、規則性 → 数の性質 → 立体の切断と組み合わせ → 図形の移動 → 速さ → 平面図形の面積 → 場合の数 の順に進めます。理科は 4 分野の計算単元(溶解度・熱と温度変化・ばね・電気回路・浮力)を一巡し、「表を見て比例か反比例かを言う」習慣をつけます。社会は通史を一巡し、グラフと統計表を読む練習。国語は論説と小説の記述を「線部の言い換え+理由」の 2 部で書き、直してもらう回数を稼ぎます 毎年作り直す学校なので、ここが本体になります。同じ問題は出ないため、単元の幅と「初見でも手が動く」経験がそのまま得点になります。ただし 2022 年度以前の周期は構成だけ数えた分類にもとづくものです(→13 節)
小 6(仕上げ) 7 節の 8 項目。夏以降に過去問を「年度通しで時間を計る」(算数 60 分・社会 40 分の配分が特に効きます)。算数は規則性と立体だけを年度をまたいで縦に解きます(2023〜2026 の 8 大問)。理科は作図とグラフの問いだけを縦に、社会は最後の総合記述だけを縦に、国語は記述だけを縦に 描いたもの・書いたものを直してもらう回数が効きます。同じ問題が出る学校ではないので、通し演習の回数より添削の密度です

この学校は小 4 から始めるとどこで差がつくか: 小 5 で全分野をひととおり学び終えられるかと、小 6 で「長い設定を最後まで追う持久力」を作れるかどうかです。算数は 60 分で 4 題、理科は 40 分で 1 つの実験、社会は 40 分で長い問題文と最後のまとめ記述——どの科目も途中で息切れすると後半が丸ごと落ちる構造になっています。暗記の量で差がつく場所は他校より少ないものの、国語の漢字 10 問と社会の歴史語句だけは量が要るので、小 5 のうちに書ける状態にしておくと小 6 が軽くなります。

9 節に出てくる仕事算・ニュートン算・通過算・流水算・時計算・食塩水(濃度)は、いずれも受験用教材の単元で、小学校の教科書には出てきません。


12. この学校と併願するなら(勉強が転用できるか、だけを見る)

観点は「同じ形式・同じ頻出単元・同じ問い方なら過去問演習が二重に効くか」だけです。難易度・偏差値帯・入試日程の重なり・通学圏は見ていません。近さの数字は科目ごとの出題構造の近さ(0〜100・100 が最も近い)で、自動集計によるものです。同じ問題が出るという意味ではありません。

理科は 8 校の中に特に近い学校が無く(最も近い開智未来で 68)、理科の作図とグラフの練習は栄光学園の過去問そのもので積むのが早いところです。

8 校の一覧・記述量・注意は 併願候補ページ へ。


13. 資料の限界


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数字はすべて出所つきで、換算や評価語は足していません(→ 方法論)。合格可能性・お子さんとの相性は扱いません。更新 2026-08-17。

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