関東中学受験データasmon.ai/kanto — 265校・出所つき保存した学校

森村学園中等部の過去問分析

共学私立神奈川県横浜市緑区

重要結論

  1. 森村学園は「大問の枠が何年も動かず、その枠に入る題材だけを毎年入れ替える」学校です。固定の強さは科目でかなり違い、社会がいちばん強く、算数がそれに次ぎます。
  2. 社会は大問 6 題・小問 27 前後で、6 つの枠の役割が精読した 3 年で完全に一致します。算数は大問 6 題・小問 20 問で、前半 8 問(大問 1・2)の出題位置が固定、後半 12 問(大問 3〜6)は毎年組み替えです。
  3. 理科は「4 分野 1 題ずつ」という枠だけが固定で、番号ごとに単元が決まる作りではありません。国語は大問 3 の漢字(書き取り 8 問・読み 4 問)が固定ですが、2017 年度以降の資料がありません。

今週やること

  1. 社会の大問 1 の時代判定だけを 3 年分(2024〜2026)続けて解き、「院政期は平安時代と切り離す」「南北朝は室町に含める」というこの学校の区切り方を確認します。
  2. 社会の大問 1(時代判定)と大問 4(仲間はずれと共通点)を、年度を変えて解きます。選択肢の文字列が 3 年とも同じなので、この学校の時代の区切り方に慣れるだけで点が安定します。
  3. 算数の大問 1 の計算 3 問と大問 2 の 5 枠(数の性質・食塩水・仕事算・速さ・時計算)を単元別に固めます。20 問中 8 問がここで、出題位置が決まっています。

分析年度: 2024〜2026 年度
入試回: 第 1 回相当
資料の範囲: 3 年分/国語のみ 2014〜2016 年度
原本確認範囲(精読した年): 算数 3 年・理科 3 年・社会 3 年・国語 3 年
制約: 国語は 2017 年度以降の問題文が資料に無く、書けるのは 10 年前までの話に限られます(→13 節)。

詳しい根拠を見る
  1. 大問数の変化点
  2. 1. この学校の基本情報
  3. 2. このページでわかること
  4. 3. まず結論だけ(10 行)
  5. 4. 資料の状況
  6. 5. 一番大きな結論
  7. 6. この学校らしさが出る場所
  8. 7. 今からやるなら(4 科目統合の優先順)
  9. 8. 科目別の詳細
  10. 9. しばらく出ていない単元(復活の警戒)
  11. 10. 形式面の注意
  12. 11. 学年別ロードマップ
  13. 12. この学校と出題構造が近い学校
  14. 13. 資料の限界

大問数の変化点

  • 理科: 4 題(2018 年度から、大問数を数えられた資料 4 冊すべて・数えられなかった年が 5 年。最新の資料は 2026 年度)。前回の変化: 2017 → 2018 の間に 5 題 → 4 題。変化の履歴: 1 回: 2018。前回の変化のときの分野の並び: 化学|地学|生物|物理|物理 → 生物|物理|地学|物理
  • 社会: 6 題(2013 年度から、大問数を数えられた資料 8 冊すべて・数えられなかった年 2014・2017・2019・2021。最新の資料は 2024 年度(2025 年度・2026 年度は読み取りの確度が低く数えていない。読み取りでは 2025 年度 6 題・2026 年度 6 題))。前回の変化: なし(2013〜2024 年度の、数えられた資料 8 冊で変化なし)。変化の履歴: 0 回
  • 算数: 6 題(2022 年度から、大問数を数えられた資料 5 冊すべて。最新の資料は 2026 年度)。前回の変化: 2021 → 2022 の間に 5 題 → 6 題。変化の履歴: 2 回: 2021・2022(間隔 1)。前回の変化のときの分野の並び: 計算|場合の数・論理|立体図形|平面図形|平面図形 → 計算|割合・文章題|立体図形|数の性質・規則性|割合・文章題|速さ

変化の間隔は過去の事実で、次の変化の時期を示すものではありません。全校の一覧は 出題の型の変化点。

更新 2026-08-20。


1. この学校の基本情報

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項目 内容
所在地 神奈川県横浜市緑区
男女 共学
旧称 森村高等女学校、森村学園中等科

入試回は 2027 年度の募集要項で 4 回です。

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回 日程 科目の選び方 試験時間 配点
第 1 回 2027 年 2 月 1 日 午前 2 科目・4 科目のいずれかを選択 国語 50 分・算数 50 分・社会 40 分・理科 40 分 国語 100・算数 100・社会 75・理科 75
第 2 回 2027 年 2 月 2 日 午前 2 科目・4 科目・2 科目(英語利用)・4 科目(英語利用)のいずれかを選択 国語 50 分・算数 50 分・社会 40 分・理科 40 分 国語 100・算数 100・社会 75・理科 75
第 3 回 2027 年 2 月 4 日 午前 2 科目・4 科目のいずれかを選択 国語 50 分・算数 50 分・社会 40 分・理科 40 分 国語 100・算数 100・社会 75・理科 75
帰国生入学試験 2026 年 12 月 13 日 午前 A型(国語・算数)またはB型(国語・算数+英語資格検定試験スコア) 国語 50 分・算数 50 分 国語 100・算数 100

回ごとの備考は募集要項の記載のとおりです。

  • 第 1 回: 国語8:50-9:40、算数9:55-10:45、社会・理科は4科目受験者のみ11:00-12:35。2科目判定は国算合計200点満点、4科目は350点満点を200点満点に換算し高い方を判定点に採用。面接なし
  • 第 2 回: 時間割は第1回と同一。英語利用は英検CSEスコア等により判定点に加点(英検3級+5点、準2級以上+10点)。面接なし
  • 第 3 回: 時間割は第1回と同一。面接なし
  • 帰国生入学試験: 募集人員は若干名。国語9:50-10:40、算数10:55-11:45。B型は英語を100点扱いで加点し200点満点に換算、国算2科合計と比較し高い方を判定点。特待生合格の扱いなし

配点の仕組みがこの学校の作戦を決めます。 社会と理科は各 75 点で、4 科目受験は 350 点満点を 200 点満点に換算し、2 科目受験(国算 200 点満点)と比べて高い方が判定点になります。理科と社会に時間をかけるかどうかは、この換算を前提に考えることになります。

いまの小 6 は 2027 年 2 月、小 5 は 2028 年、小 4 は 2029 年の入試を受けます。


2. このページでわかること

このページは、どんな問題が出るか・家で何をやるかだけを扱います。難易度・偏差値・合格可能性・入試結果は扱いません(偏差値 / 募集要項・入試結果)。

過去問そのものの回し方は 過去問の使い方、受験用語は 用語集 にまとめてあります。

以下、大問(問題の大きなかたまり)・小問(その中の一問)という言い方をします。同じ種類の問題が毎年同じ場所に出ることを、出題位置(大問の番号と順番)が決まっている、と書きます。


3. まず結論だけ(10 行)

「3. まず結論だけ(10 行)」を開く(上の要約と同じ内容です)

結論

  1. 森村学園は「大問の枠が何年も動かず、その枠に入る題材だけを毎年入れ替える」学校です。固定の強さは科目でかなり違い、社会がいちばん強く、算数がそれに次ぎます。
  2. 社会は大問 6 題・小問 27 前後で、6 つの枠の役割が精読した 3 年で完全に一致します。算数は大問 6 題・小問 20 問で、前半 8 問(大問 1・2)の出題位置が固定、後半 12 問(大問 3〜6)は毎年組み替えです。
  3. 理科は「4 分野 1 題ずつ」という枠だけが固定で、番号ごとに単元が決まる作りではありません。国語は大問 3 の漢字(書き取り 8 問・読み 4 問)が固定ですが、2017 年度以降の資料がありません。

家でやること 3 つ

  1. 社会の大問 1(時代判定)と大問 4(仲間はずれと共通点)を、年度を変えて解きます。選択肢の文字列が 3 年とも同じなので、この学校の時代の区切り方に慣れるだけで点が安定します。
  2. 算数の大問 1 の計算 3 問と大問 2 の 5 枠(数の性質・食塩水・仕事算・速さ・時計算)を単元別に固めます。20 問中 8 問がここで、出題位置が決まっています。
  3. 理科の長い導入文(設問文の総字数 4,200〜5,300 字)を、線を引きながら速く読む練習をします。単元の暗記より読解速度で差がつく構成です。

今週やる 1 つ

  1. 社会の大問 1 の時代判定だけを 3 年分(2024〜2026)続けて解き、「院政期は平安時代と切り離す」「南北朝は室町に含める」というこの学校の区切り方を確認します。

注意

  1. 国語は 2017 年度以降の問題文が資料に無く、書けるのは 10 年前までの話に限られます(→13 節)。

4. 資料の状況

どの年をどこまで見たかを 3 つに分けて書きます。精読した年(設問文まで読んだ年)/構成だけ数えた年(大問数・小問数と単元の並びだけを数えた年)/資料のある年(転写が存在する年)。転写=過去問の紙面を文字データに起こしたもの、です。

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科目 精読した年 構成だけ数えた年 資料のある年 判読の確度
算数 3 年(2024・2025・2026) 13 年(2010〜2023 の資料のある年) 16 年(2010〜2026) 大問数・小問数は 2010 年からたどれます。3 年とも転写の確度は高いところです
理科 3 年(2024・2025・2026) 12 年(2012〜2023 の資料のある年) 15 年(2012〜2026) 導入文が長く、2024・2025 は転写に読み落としの可能性があります。設問の骨格の読み取りには支障がありません
社会 3 年(2024・2025・2026) 11 年(2011〜2023 の資料のある年。2010 年度は下に書いた理由で除いています) 15 年(2010〜2026) 2025・2026 は転写に一部あいまいな箇所があり、人名・語句の細部は市販の過去問集で確認したいところです
国語 3 年(2014・2015・2016) 1 年(2010) 4 年(2010・2014・2015・2016) 2017 年度以降の問題文が資料に無く(著作権処理の関係で掲載されない年が多い)、国語について書けるのは 10 年前までの話に限られます
  • 収録冊子の校名は全校・全冊で照合済みです(別校の冊子が混じっていた場合はこの節に明記しています)。
  • 資料の異常: 2010 年度の社会の解答資料には別の学校(三輪田学園中学校)のものが混じっていました。その年の社会は集計から外れており、本文でも使っていません。
  • この資料は 1 校 1 年 1 科目につき 1 冊しか収められておらず、入試回の区別ができません。2027 年度の募集要項では第 1 回(2 月 1 日)・第 2 回(2 月 2 日)・第 3 回(2 月 4 日)と帰国生入試がありますが、以下は「第 1 回相当」と考えて読んでください。第 2 回・第 3 回の傾向はこの資料からは分かりません。
  • 試験時間と配点は募集要項の記載で、国語 50 分 100 点・算数 50 分 100 点・社会 40 分 75 点・理科 40 分 75 点です。社会と理科は 4 科目受験者のみが続けて受ける形(11:00〜12:35)で、2 科目受験は国算 200 点満点、4 科目受験は 350 点満点を 200 点満点に換算し、高い方を判定に使います。
  • 「3 年連続」「3 年とも」と書いた箇所は、その 3 年の設問文を実際に読んで確認したものです。それ以前の年については大問数・小問数と単元の並びまでしか確認していないので、「記録のある範囲では」と断って書きました。
  • 判読の限界: 図そのものは転写されないため、図形問題・装置図・地図の細部は設問文と図の説明文からの推定を含みます。

5. 一番大きな結論

森村学園は「大問の枠が何年も動かず、その枠に入る題材だけを毎年入れ替える」学校です。 ただし固定の強さは科目でかなり違い、社会がいちばん強く、算数がそれに次ぎます。

  • 社会が最も固定されています。大問 6 題・小問 27 前後で、6 つの枠の役割が精読した 3 年で完全に一致します。大問 1 は必ず「①〜⑤の短文がそれぞれ何時代か」から始まり、選択肢(ア.旧石器時代 イ.縄文時代 …)は 3 年とも同一の文字列です。しかも同じ選択肢は 2013 年度以降の資料でも確認できます。大問 4 は「一つだけ性格の異なるものを選び、残りの共通点を説明する」が導入文ごと 3 年連続、大問 5 は前年ニュースの短答 2 問が 3 年連続、大問 6 は会話文を読んで最後に自分の意見を書かせる長文問題が 3 年連続です。大問数が 6 でなかった年は、記録のある 15 年で一度もありません。
  • 算数は前半が固定、後半が組み替えです。大問 6 題・小問 20 問(内訳 3・5・3・3・3・3)が 3 年とも同じで、2010 年からさかのぼっても 2021 年(5 大問 17 小問)を除く全年がこの形です。大問 1 は四則計算 3 問が 2013〜2026 年の 14 年連続、大問 2 は 5 問の小問集合でその (1) が数の性質という並びが 3 年連続です。一方、大問 3〜6 の 4 枠は毎年作り直され、同じ単元が同じ番号に 2 年続いた例は精読した 3 年ではありません。
  • 理科は「4 分野 1 題ずつ」という枠だけが固定です。大問 4 題・小問 34 前後で、生物・化学・地学・物理が 1 題ずつ入るのは 3 年とも同じです。ただし分野の並び順は固定されていません(2025・2026 は化学→生物→地学→物理、2024 は生物→物理→化学→地学)。番号ごとに単元が決まる作りではないので、理科だけは「毎年作り直す」に近いところです。
  • 国語は大問 3 の漢字が固定です。説明文・随筆→物語→漢字という 3 大問の並びと、漢字の「書き取り 8 問・読み 4 問」が精読した 3 年(2014〜2016)で不変です。ただし直近 10 年の資料が無いため、いまも同じかは確認できません。

したがってこの学校の過去問の使い方は、科目ごとに変えるのが合理的です。

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科目 過去問の使い方
社会 同じ大問を、年度を変えて解く。大問 1 の時代判定だけを 5 年分、大問 4 の仲間はずれだけを 5 年分、という解き方が最も効く
算数 大問 1・2 は年度を変えて解く。大問 3〜6 は単元の教科書どおりでない出し方に慣れるため1 年分を、時間を計って解く
理科 1 年分を、時間を計って解く。40 分で 34 問・導入文 4,000 字超を読み切る訓練が本体
国語 漢字 12 問を確実に取る。記述は字数指定を守る練習。直近の形式は市販の過去問集で確認する

6. この学校らしさが出る場所

  • 「森村さん」「森さん」が問題文の登場人物として出てきます。 算数 2024 大問 5 は「今年の元日に森村さん一家に長女の花子さんが誕生しました」で始まる親子の会話、算数 2026 大問 4 は「森村さんが自転車で A 地点を出発して」、算数 2026 大問 5 は森村さんのこづかい帳です。社会 2026 大問 2 では森村さんが友人と「噴火対策 防災ハンドブック」を作り、大問 6 では森さんと叔父さんの会話が続きます。理科 2026 は太郎さんと花子さんが通風筒を自作します。登場人物の名前で学校の名を出す作りが、4 科目のうち 3 科目にまたがっています。
  • 創立者の名前が社会の題材になります。2026 年度社会の大問 6 は、北里柴三郎の新紙幣を入口に、森村市左衛門らの支援で設立された伝染研究所が帝国大学の研究所に移された経緯まで問います。用語(森村・青山・福沢・東京帝国大学・慶應義塾・文部省・民間・国)を対立の構図に整理させる設問が置かれています。
  • 校庭や地元が舞台になります。理科 2025 大問 3 は「横浜市にある森村学園の校庭で、太陽がつくるかげを観察するために、図 1 のように校庭に棒を立てました」。社会 2025 大問 1 は市制 70 周年をむかえた神奈川県厚木市の歴史で、江戸と厚木を結ぶ矢倉沢往還と横浜開港が結び付けられています。
  • 社会は「答えが一つに決まらない問い」を必ず置きます。2024 は神宮外苑の再開発に賛成か反対かを丸で選ばせ根拠を 2 つ以上書かせる、2025 は「一人ひとりの生きる価値を政府が決定する社会になったらどのような問題が起こるか」、2026 は「官と民の対立」「権威が知に圧力をかける」「多くの者が強者にそんたくする」の 3 つから 1 つ選んで現在のニュースを挙げさせる、という形です。現代社会の論争を子どもに考えさせる姿勢が、3 年を通して一貫しているように見えます。
  • 理科は身のまわりの道具のしくみを問います。さおばかり(2024)、気体検知管(2025)、電車の屋根の集電装置と地下鉄の「第 3 レール」(2025)、ドライアイスの袋の穴(2026)、自作の通風筒(2026)、物干しざおのハンガー(2026)。教科書の実験器具ではなく、生活の中の道具を理科の言葉で説明させます。
  • 国語の本文に本校教員の書き下ろしが使われた年があります。2014 年度の大問 2 は『水しぶきを浴びて』(本校国語教員による書き下ろし)で、水泳部の中学生が主人公です。ほかは斎藤孝(2014)、松浦弥太郎『ほんとうの味方のつくりかた』(2015)、山本有三『生きとし生けるもの』(2015)、原田マハ『生きるぼくら』(2016)。
  • 社会の大問 4 は「言葉をグループでくくる」思考を毎年測っています。2026 の「プーチン/ネタニヤフ/李在明/トランプ」のように現役の政治指導者を並べる年もあり、教科書の外の情報を取りに行っているかが見える設問になっています。

7. 今からやるなら(4 科目統合の優先順)

想定している学年: 受験学年(小 6)の、過去問演習に入っている段階を前提に優先順を付けています。小 5 以前なら、この節は「最終的にここへ向かう」地図として読み、日々の学習は基礎(計算の正確さ・図形・読解・短い記述・漢字語彙)を先に。同じ大問を、年度を変えて解く演習は小 6 の夏以降が目安です。学年別の道筋は 11 節にまとめました。

各項目の根拠(年度と大問の中身)は 8 節(科目別の詳細)を参照してください。先頭の [ ] は家での回し方の目安、末尾の(確認: 〜◯年度)は、その内容を原本で確認できている最後の年度です。

  1. [週末 60 分] 社会・大問 1 の時代判定と大問 4 の仲間はずれを年度を変えて — 大問 1 は「①〜⑤はそれぞれ何時代の出来事ですか」と、ア〜の選択肢(旧石器・縄文・弥生・古墳飛鳥・奈良・平安(院政期を除く)・院政期鎌倉・室町(南北朝を含む)…)が 3 年とも同一文字列で、2013 年度以降の資料でも同じ形で確認できます。「院政期は平安時代と切り離してキ」「南北朝は室町に含める」というこの学校の区切り方に慣れるだけで、毎年 5 問が安定します。大問 4 は歴史用語 4 つ・地名や人名 4 つを並べ、1 つだけ違うものを選んで残りの共通点を説明させる形です。2024 は江華島/二・二六/柳条湖/盧溝橋と清水/西陣/信楽/有田、2025 は枕草子/方丈記/徒然草/平家物語と端島/佐渡/石狩/筑豊、2026 は一向一揆/親鸞/本願寺/座禅とプーチン/ネタニヤフ/李在明/トランプ。過去 3 年の 6 問を解いたうえで、教科書の章末で自作すると効きます。(確認: 〜2026 年度)
  2. [週末 60 分] 社会・意見記述を書けるようにする — 記述が 26〜28 問中 9〜10 問(32〜38%)で、字数指定はありません。とくに大問 6 の最後は「賛成・反対のいずれかに丸をつけ、根拠を 2 つ以上挙げて意見を述べなさい」(2024 神宮外苑の再開発)のように、正解が一つに決まりません。「私は賛成/反対である。理由は 2 つある。第一に…。第二に…」の骨格を用意し、本文の語を必ず 1 つ以上入れて書きます。字数指定がないので、解答らんの行数から 80〜120 字を見積もる練習を。あわせて憲法の条文(13 条・14 条・25 条)を条文そのままの日本語で読んで意味を言い換える練習と、資料の読み取り(ハザードマップ、雨温図、賃金や産出量の表)を「グラフのどこを見て何が言えるか」を口に出して説明する練習を重ねます。(確認: 〜2026 年度)
  3. [週 1 回] 社会・前年 1 年間のニュース 20 件 — 大問 5 で短答 2 問(3 年連続)、大問 2・3・6 でも題材として使われます。2024 はガザ地区とこども家庭庁、2025 はノーベル平和賞受賞団体と GDP、2026 はカトリックの最高位聖職者と連立を離脱した政党。国際紛争・ノーベル賞・国内政治・災害・新紙幣といった軸で集めます。(確認: 〜2026 年度)
  4. [毎日 10 分] 算数・大問 1 の計算 3 問と大問 2 の 5 枠 — 20 問中 8 問がここで、出題位置が決まっています。大問 1 は年度を変えて 10 年分。(2) に「工夫して計算する」問題が毎年入る(部分分数の和、0.625 と 5/8 の変換)ので、小数と分数の変換表を暗記します。大問 2 は数の性質(公約数・割り切れる条件)と食塩水が 3 年連続なので最優先、次に仕事算(受験用教材の単元)・速さ・時計算(受験用教材の単元)です。(確認: 〜2026 年度)
  5. [週末 60 分] 算数・大問 3〜6 の (3) だけを年度を変えて解く — 各大問は必ず 3 問セットで、(3) が「はじめて〜になるのは」「何回ありますか」「1 枚だけ残ったカードの番号は」といった逆向きに詰める問いです。3 年分 12 問をまとめて解くと点差の出どころが分かります。同じ枠に入りやすい題材として、水量とグラフ(2024 の仕切り 2 枚の水槽・2025 のブロックを沈めた容器の 2 年連続。グラフの折れ曲がりが何を意味するかを言葉で説明できるところまで)と、規則性(3 年とも入り、カードを配る・箱に分ける・日付と所持金という「操作をくり返す」設定。周期を見つけて余りで処理する手順を固める)の 2 つを重ねます。(確認: 〜2026 年度)
  6. [毎日 10 分] 理科・長い導入文を読み、記述を 1〜2 文で書く — 設問文の総字数が 4,200〜5,300 字で 40 分です。会話文や実験ノートの形をした問題(他校のものでよい)を、線を引きながら読む習慣をつけます。記述は 3 年とも 3〜5 問で、「なぜ穴が空いているのか説明しなさい」「スイッチ 1 と 3 を同時に閉じるのが危険な理由」のような短い理由説明です。指定語句つきの年もあるので、「〜だから。」で終える形を 1 問 30〜60 字を目安に、日々の理科の問題で 1 問ずつ書き足します。(確認: 〜2026 年度)
  7. [週 1 回] 理科・てこ・つり合いと人体、地学と電気回路の作図 — てこは 3 年で 2 回(2024 のさおばかり、2026 の穴が 7 個あいた棒とハンガー)で、しかも「さおの重さも考える」「棒を 2 本つないで番号を①〜⑬に振り直す」と一段ひねってきます。支点・力点・作用点の暗記ではなくモーメントの計算で処理できるところまで。人体(消化・呼吸)は、だ液とデンプン、ヨウ素デンプン反応、気体検知管の使い方まで。地学は太陽と月とかげ(南中・季節による棒のかげの動き)を図で理解します(2025 は森村学園の校庭が舞台です)。電気回路は「回路図を自分で描く」「●を線でつないで回路を作る」形まで練習します。作図が 5 問出た年(2025)がある以上、描けないと丸ごと落とします。(確認: 〜2026 年度)
  8. [毎日 10 分] 国語・漢字 12 問と字数の枠内で書く練習 — 書き取り 8・読み 4 が 3 年とも固定です。読みは「消印」「宮内庁」「造作」「行司」「委ねる」「師走」「遠浅」「行楽日和」のように熟字訓・慣用的な読みが混ざり、書き取りは「敬う」「厚い/熱い」「間近」など送り仮名と同音異字に注意します。記述は 30〜40 字、40〜50 字、60〜70 字の 3 段階で同じ内容を伸縮させる訓練が効き、「本当は……のに……点」のような形式を指定された記述にも慣れておきます。説明文は抽象的な話題(芸術・仕事・コミュニケーション)を読み慣れ、物語は小学生〜青年が主人公で人間関係のこじれと和解が題材になりやすいところです。2017 年度以降は市販の過去問集で必ず確認してください。設問数・記述の量・字数指定の有無が変わっている可能性があり、この資料からは分かりません。(確認: 〜2016 年度)

8. 科目別の詳細

8-0. 科目横断の要点

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科目 形式の固定度 中身の性格 過去問で取り組む練習
算数 高い。大問 6・小問 20(3・5・3・3・3・3)・50 分・全問答えのみ。記述と記号選択はゼロ 大問 1・2 の 8 問は出題位置が決まっている。大問 3〜6 は毎年組み替えだが、規則性・水量とグラフ・速さ・図形の狭いプールから選ばれる 大問 1 の計算 3 問と大問 2 の 5 枠(数の性質・食塩水・仕事算・速さ・時計算)。そのうえで各大問の (3) だけを年度を変えて解く
理科 中程度。大問 4・小問 34 前後・40 分。4 分野 1 題ずつだが並び順は年により変わる 会話文・実験ノート形式の長い導入文。身のまわりの道具を題材にする。記述 3〜5 問・作図 0〜5 問 長い導入文を速く正確に読む力。単元としててこ・つり合い(3 年で 2 回)と人体
社会 非常に高い。大問 6・小問 27 前後・40 分。6 つの枠の役割が一致 記述が 3 割超(32〜38%)。字数指定はゼロ。正解が一つに決まらない意見記述が毎年入る 大問 1 の時代判定と大問 4 の共通点説明を年度を変えて解く。意見を根拠 2 つで書く練習
国語 高い(2016 年まで)。大問 3・小問 32〜38・50 分 説明文/随筆+物語+漢字。記述は 3〜6 問ですべて字数指定つき。記号選択が 44〜53% 漢字 12 問(書き 8・読み 4)と、30〜70 字の字数枠に収める記述。ただし 2017 年度以降は未確認

8-1. 算数(50 分・100 点・大問 6・小問 20・答えのみ)

年度×大問の題材表(原本を読んだ 2024〜2026 年度)

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年度 大問 1 大問 2(小問集合 5 問) 大問 3 大問 4 大問 5 大問 6
2024 計算 3 問 公約数/速さ/過不足算/食塩水/仕事算 水量とグラフ(2 枚の仕切りで A・B・C に分かれた水槽) 規則性(69 枚のカードを配る操作) 数の性質(西暦と年齢が割り切れる回数・親子の会話) 図形の移動(半径 6cm・中心角 60 度のおうぎ形を折れ線上で転がす)
2025 計算 3 問 3 を加えると 5 でも 7 でも割り切れる整数/旅人算/食塩水/仕事算/割合と比 平面図形(平行四辺形の中の長さの比・面積比) 時計算(1 時間に 4 分遅れる時計 B と正しい時計 A) 推理・論理(4 けたの整数を質問①②…で A〜D に分類する会話文) 水量とグラフ(直方体の容器にブロックを沈めた水そう)
2026 計算 3 問 3 でも 5 でも割り切れる数/食塩水/通過算/和差算・分配算/時計算 回転体(1 辺 2cm の正方形を並べた図形を直線 ℓ(エル)で回す・表面積 3 通り) 速さとグラフ(自転車で A→B→C→D、後から追う太朗さん) 規則性(1/1〜3/31 の収入と支出・曜日・所持金) 規則性(1〜105 のカードを 14 個の箱に配る)

3 年とも大問 6・小問 20、内訳は「大問 1 が 3 問、大問 2 が 5 問、大問 3〜6 が各 3 問」で 1 問も動きません。年度×大問の並びを 2010 年からたどっても、6 大問・20 小問でなかったのは 2021 年(5 大問・17 小問)だけです。

同じ位置に同じ種類の問題が出る(出題位置の固定)

  • 大問 1 は四則計算 3 問です。精読した 3 年で完全に同じで、記録のある 2013〜2026 年でも同じ位置に四則計算が来ています(14 年)。(1) が整数の四則、(2) が小数と分数の混じった工夫のいる計算、(3) が大かっこ入りの多段計算、という 3 問の並び方まで 3 年とも同じです。
  • 大問 2 は 5 問の小問集合で、その (1) は 3 年連続(2024〜2026)で数の性質(公約数・倍数・割り切れる条件)です。残りの 4 枠は、食塩水の濃度が 3 年連続、仕事算が 2 年(2024・2025)、速さ系(速さ・旅人算・通過算)が 3 年連続、時計算が 2 年(2025・2026)と、決まった単元プールから毎年 4 つが選ばれています。
  • 大問 3〜6 の 4 枠は毎年作り直されます。精読した 3 年で、同じ単元が同じ番号に 2 年続いた例はありません(水量とグラフは 2024 が大問 3、2025 が大問 6)。ただし枠に入る単元の顔ぶれは狭く、3 年 12 枠のうち規則性 4・水量とグラフ 2・速さとグラフ 1・平面図形 1・回転体 1・図形の移動 1・時計算 1・推理 1 に収まっています。

つまり算数は「前半 8 問(大問 1・2)の出題位置は固定、後半 12 問(大問 3〜6)は毎年組み替え」という二層の作りです。

頻出単元と周期

  • 3 年連続: 四則計算(大問 1)、数の性質、食塩水の濃度、規則性・数列。
  • 2 年: 水量とグラフ(2024・2025)、時計算(2025・2026)、仕事算(2024・2025)。
  • 図形は毎年 1 枠だけ入ります。2024 は図形の移動(転がり)、2025 は平面図形の面積比、2026 は回転体で、平面・立体・移動を年ごとに入れ替えています。
  • 大問 5・6 に「会話文つき」または「操作をくり返す」設定が入りやすいところです(2024 大問 5 の親子の会話、2025 大問 5 の先生と生徒の会話、2026 大問 5 のこづかい帳)。

問い方のくせ

  • 大問 3〜6 は必ず 3 問 1 セットで、(1) がその場のルールを確認する易しい問い、(2) が一段進んだ計算、(3) が「はじめて〜になるのは」「何回ありますか」「1 枚だけ残ったカードの番号は」のような逆向きに詰める問いです。差がつくのは各大問の (3) で、そこだけ集めて演習する価値があります。
  • 答えが割り切れないときの扱いを本文で指示します(2025 大問 4「答が整数にならない場合は、小数、分数のどちらで答えても構いません」、2026 大問 2 (5)「割り切れないときは…」)。読み落とすと形式で失点します。
  • 1 つの設問で 2 つ答えさせる形が毎年あります(2024 大問 5 (1) は ( ア )( イ )( ウ ) の 3 つ、2026 大問 6 (1) は「もっとも小さい数」と「88 のカードはどの箱か」)。解答欄が 1 つに見えても答えは複数です。
  • 円周率は 3.14 です(2026 大問 3 (3) は「ア × 3.14 cm²」の形で、ア だけを答えさせます)。

8-2. 理科(40 分・75 点・大問 4・小問 34〜35)

年度×大問の題材表(原本を読んだ 2024〜2026 年度)

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年度 大問 1 大問 2 大問 3 大問 4
2024 生物: 季節と生物・サクラの開花前線(12 問) 物理: てこ(さおばかりの目盛りを作る/8 問) 化学: 気体の発生とシャボン玉(6 問) 地学: 星座・七夕物語・太陽と月の見かけの大きさ(9 問)
2025 化学: ミョウバンの溶解度(会話文の空欄を埋める/7 問) 生物: 動物の呼吸と気体検知管(8 問) 地学: 太陽とかげ(森村学園の校庭に棒を立てる/9 問) 物理: 電気回路(電車に電気を送るしくみ・屋根の集電装置/10 問)
2026 化学: ドライアイスと状態変化(8 問) 生物: ご飯がなぜあまくなるか(仮説 1・仮説 2 を実験で確かめる/9 問) 地学: 気温の測り方と海風・陸風(通風筒を自作する/8 問) 物理: てこ(穴が 7 個あいた棒とハンガー/9 問)

同じ位置に同じ種類の問題が出る(出題位置の固定)

  • 大問 4 題・小問 34 前後は 3 年ともほぼ動きません(35・34・34)。1 大問あたり 6〜12 問で、大問の中を「問 1・問 2…」とさらに (1)(2)(3) に割る作りです。2018 年以降さかのぼっても 4 大問・27〜41 問の範囲に収まっています。
  • 4 分野を 1 題ずつ(生物・化学・地学・物理)という配分は 3 年とも同じです。ただし分野の並び順は固定されていません。2025 と 2026 は 2 年続けて「化学→生物→地学→物理」ですが、2024 は「生物→物理→化学→地学」でした。
  • 単元の出題位置は動きます。3 年で同じ位置に同じ単元が来たのは、大問 2 の生物(人体・呼吸/消化)が 2025・2026 の 2 年連続だけです。てこは 2024 が大問 2、2026 が大問 4。つまり理科は「4 分野 1 題ずつという枠は固定、中身は毎年組み替え」と読むのが正確で、算数のような番号ごとの固定はありません。

頻出単元と周期

  • 3 年で 2 回以上: てこ・つり合い(2024・2026)、人体(2025・2026)、気体の性質(2024 大問 3・2026 大問 1 の一部・2025 大問 2 の検知管)。
  • 地学は 3 年で太陽(2025)・星座と太陽と月(2024)・気象(2026)と回っており、月・星・太陽・気象・地層のうち毎年 1 つが選ばれます。精読した 3 年では地層・岩石が出ていません。
  • 化学は溶解度(2025)・状態変化(2026)・気体(2024)。中和は 2026 に大問 1 問 7 の 1 問だけ顔を出します。
  • 物理は電気(2025)とてこ(2024・2026)が交互です。

問い方のくせ

  • 長い導入文と会話文が入口になります。設問文の総字数は精読した年で 4,200〜5,300 字。2025 の大問 1 は会話文の空欄①〜⑩を順に埋める作りで、7 問すべてが会話文の続きになっています。2026 は大問 2 が「仮説 1・仮説 2 →実験 1・実験 2 →結果」という組み立てで、生徒の実験ノートを追いかける形です。
  • 身のまわりの道具を題材にします。さおばかり(2024)、気体検知管(2025)、電車の屋根の集電装置と「第 3 レール」(2025)、ドライアイスの袋の穴(2026)、自作の通風筒(2026)、物干しざおのハンガー(2026)。教科書の実験そのままではなく、道具のしくみを理科の言葉で説明させます。
  • 記述は「なぜ」を短く説明させる形が中心で、3 年とも 3〜5 問です(2024 は 4/35、2025 は 5/34、2026 は 3/34)。実例は「シャボン玉ができなかった理由」(2024)、「スイッチ 1 と 3 を同時に閉じるのが危険な理由」(2025)、「ドライアイスの袋になぜ穴が空いているか」(2026)。字数指定は 3 年ともありません。
  • 指定語句つきの記述があります(2026 大問 3「太陽の光」「地面」という言葉を用いて、2024 大問 1「地点 A、B という言葉を用いても構いません」)。
  • メリットとデメリットを両方書かせます(2025 大問 4: 第 3 レール方式の利点と危険性)。理由が 1 つに定まらない問いを、条件をそろえて説明させる形です。
  • 作図が年により大きく増減します。2025 は 5 問(回路図を電気用図記号で描く、解答用紙の「●」を線でつないで回路を作る、日かげになる範囲を塗りつぶす)、2024 は 1 問(さおばかりの目盛りを書き入れる)、2026 は 0 問。
  • 「すべて選びなさい」「正しい順番に並べなさい」(2024 大問 3 問 4 のガスバーナーの手順)「〇か×か」(2025 大問 3 問 4 (3))が混ざります。1 つだけ選ぶつもりで読むと落とします。

8-3. 社会(40 分・75 点・大問 6・小問 26〜28)

年度×大問の題材表(原本を読んだ 2024〜2026 年度)

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年度 大問 1(歴史 7 問) 大問 2(地理・環境) 大問 3(公民) 大問 4(仲間はずれ 2 問) 大問 5(前年ニュース 2 問) 大問 6(会話文の長文 6〜7 問)
2024 双六(盤双六・絵双六)の歴史 ①〜⑤ 世界湿地の日・ラムサール条約・釧路湿原(4 問) 参議院の懲罰と除名・比例代表(4 問) 江華島/二・二六/柳条湖/盧溝橋、清水/西陣/信楽/有田 ガザ地区、こども家庭庁 神宮外苑の再開発をめぐる家族の会話(7 問)
2025 市制 70 周年の厚木市とその周辺の歴史 ①〜⑤ 「先進国」「発展途上国」という用語(5 問) 新聞記事「たいほ【逮捕】」と裁判員裁判(5 問) 枕草子/方丈記/徒然草/平家物語、端島/佐渡/石狩/筑豊 ノーベル平和賞の受賞団体、GDP で日本を抜く国 旧優生保護法と憲法 13・14 条をめぐる教員と生徒の会話(6 問)
2026 歴史の中の「害虫」①〜⑤ 新燃岳の噴火・富士山のハザードマップ(5 問) 憲法 14 条と男女の賃金差(5 問) 一向一揆/親鸞/本願寺/座禅、プーチン/ネタニヤフ/李在明/トランプ 中南米から選ばれたカトリックの最高位聖職者、自民党との連立を離脱した政党 新紙幣と北里柴三郎・伝染研究所をめぐる会話(7 問)

同じ位置に同じ種類の問題が出る(出題位置の固定)

社会は 4 科目のなかで出題位置の固定が最も強い科目です。3 年とも大問 6 題・小問 26〜28 で、6 つの枠の役割が完全に一致しています。記録のある 2010〜2026 年の 15 年分をたどっても、大問数が 6 でなかった年はありません。

  • 大問 1(7 問)は毎年「①〜⑤の短文を読んで、それぞれ何時代か答える」から始まります。問 1 の設問文と選択肢は 3 年とも同一で、「ア.旧石器時代 イ.縄文時代 ウ.弥生時代 エ.古墳・飛鳥時代 オ.奈良時代 カ.平安時代(院政期を除く) キ.院政期・鎌倉時代 ク.室町時代(南北朝時代を含む)…」という並びまで変わりません。この選択肢は 2013〜2026 年の資料でも同じ形で確認できます。以降の問 2〜問 6 が①〜⑤それぞれの時代の知識を問い、問 7 が「なぜ変化したのか」を考えて書く記述で締める、という 7 問の流れも 3 年とも同じです。
  • 大問 4(2 問)は「一つだけ性格の異なるものを選び、残りの共通点を説明する」形です。導入文は「以下の言葉の中に、ある見方でみると一つだけ性格の異なるものがあります。それはどれですか。記号で答えなさい。また、それ以外の言葉に見られる共通点は何ですか。説明しなさい」で 3 年ともほぼ同文です。歴史 1 問・地理または国際 1 問の組み合わせも 3 年とも同じです。
  • 大問 5(2 問)は前年のニュースを短答で 2 問。3 年とも問題数まで一致します。
  • 大問 6(6〜7 問)は会話文を読ませる長文の総合問題で、最後に「あなたはどう考えるか」を書かせる意見記述が入ります。
  • 大問 2 は地理・環境、大問 3 は公民(憲法・人権・三権分立)という分担も 3 年とも同じです。

したがって社会は「6 つの枠が何をする枠かは完全に固定、入る題材だけが毎年変わる」学校です。同じ番号の問題を年度を変えて解く使い方が最も効率がよいところです。

頻出単元と周期

  • 大問 1 の時代判定は 3 年連続です。取り上げられる時代は毎年ばらけますが、江戸(2024・2025・2026)、幕末・明治(2024・2025・2026)、近代の戦争(2024・2025・2026)は 3 年ともどこかに入ります。
  • 公民は憲法の条文が繰り返し出ます(2025 は 13 条・14 条を本文に印刷したうえで「なぜ憲法違反といえるか」、2026 は 14 条の空欄「法の下に( ① )」)。人権・多様性・共生の単元が 3 年連続です。
  • 地理は環境・防災が強いところです(2024 湿原、2026 火山とハザードマップ)。気候・雨温図(2024・2025)、農業(2024・2025)。
  • 国際は 3 年とも入ります(2024 ガザ、2025 先進国と発展途上国・レアメタル、2026 各国首脳の名前)。

問い方のくせ

  • 記述が 3 割超です。2024 は 10/26(38%)、2025 は 9/27(33%)、2026 は 9/28(32%)。字数指定は 3 年とも一つもなく、解答らんの大きさが分量の指示になります。
  • 記述の中身は 4 種類に分かれます。①理由の説明(2024「懲罰を行う権限を内閣でなく両議院に与えている理由」、2025「なぜ幕府は東海道の使用を制限しようとしたのか」)、②資料の読み取り(2024「釧路の夏が涼しく霧が多い原因をグラフ・地図を参考に」)、③共通点の言語化(大問 4 の 2 問)、④自分の意見を根拠つきで述べる(2024「神宮外苑の再開発に賛成か反対か、解答らんの賛成・反対のいずれかに丸をつけ、根拠を 2 つ以上挙げて」、2026「A〜C の 3 つから 1 つ選び、その事例となるニュースを 1 つあげて説明」)。
  • ④の意見記述には正解が一つに決まりません。賛成でも反対でも、根拠が本文と結びついていれば通る書き方が求められます。
  • 「具体的な例を挙げ、説明しなさい」(2025 大問 6 問 3)、「具体例は障がい者に対する問題以外のものをあげること」(2025 大問 6 問 6)のように、条件を後出しでつけます。条件を落とすと中身が正しくても評価されません。
  • 選択肢は「誤っている文はどれですか」「明らかに誤っている文は」の消去法が毎年入ります(2024 大問 3 問 1、2026 大問 1 問 4・大問 3 問 4)。
  • 用語を枠に整理させる形もあります(2026 大問 6 問 4: 森村・青山・福沢・東京帝国大学・慶應義塾・文部省・民間・国 という語を、対立の構図に沿って解答らんに割り振る)。
  • 前年のニュースは、大問 5 では短答で直接聞き、大問 2・3・6 では「制度の話に翻訳して」聞きます(2026 の新燃岳→ハザードマップの読図、2025 の旧優生保護法判決→憲法 13・14 条)。

8-4. 国語(50 分・100 点・大問 3・小問 32〜38。2014〜2016 年度の 3 年のみ)

国語は 2017 年度以降の問題文が資料に無い(著作権処理の関係で掲載されない年が多い)ため、ここに書いたのは 2014〜2016 年度に限った話です。直近の形式は市販の過去問集で確認してください。2010 年度の冊子もあり、そちらも大問 3 題の構成でした。

年度×大問の題材表(原本を読んだ 2014〜2016 年度)

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年度 大問 1(説明文・随筆) 大問 2(物語) 大問 3(漢字) 小問数
2014 映画の「モンタージュ」手法から、複雑さと力の関係へ(斎藤孝の文章/11 問) 水泳部のたか子と祖母・みき(『水しぶきを浴びて』本校国語教員による書き下ろし/10 問) 書き取り 8・読み 4 の 12 問 33
2015 「内側の味方」を見つける(松浦弥太郎『ほんとうの味方のつくりかた』/13 問) 炭鉱町の少年・周作と及川(山本有三『生きとし生けるもの』/13 問) 書き取り 8・読み 4 の 12 問 38
2016 「黙すこと」と挨拶・しゃべることの価値(嶋田武夫の文章/10 問) 携帯電話を湖に投げる「人生」とつぼみ(原田マハ『生きるぼくら』/10 問) 書き取り 8・読み 4 の 12 問 32

同じ位置に同じ種類の問題が出る(出題位置の固定)

  • 大問 3 が漢字で、「①〜⑧のカタカナを漢字になおし、⑨〜⑫の漢字の読み方をひらがなで書きなさい」という設問文まで 3 年ともほぼ同文です。書き取り 8 問・読み 4 問の 12 問という配分も 3 年連続で変わりません。
  • 大問 1 が説明文または随筆、大問 2 が物語という並びも 3 年連続です。小問数は大問 1 が 10〜13、大問 2 が 10〜13 で釣り合っています。
  • ただし大問 1・2 の中の問い方は年ごとに配合が変わります。記述の数は 2014 が 6 問、2015 が 5 問、2016 が 3 問と減っており、記号選択の比率が 45%→53%→44% と揺れます。3 年しか精読していないので、これが傾向なのか年ごとの揺れなのかは判断できません。

問い方のくせ

  • 記述にはすべて字数指定があります。 読んだ 3 年の記述 14 問はいずれも「三十字以上四十字以内」「十五字以上二十五字以内」「六十字以上七十字以内」のように下限と上限の両方が指定されています。社会・理科に字数指定がないのと対照的で、国語だけは字数感覚の訓練が要ります。
  • 書き出しや形式を指定する記述があります。2014「『本当は……のに……点』という形で」、2015「『及川のような相手に対して○○ではなく、○○する態度』という形式にまとめ」。あらかじめ枠を与えられ、そこに内容を埋める作りです。
  • 変わった問い方が毎年 1〜2 問混ざります。2015 大問 2 問六は「あなたが『周作』になったつもりで、心の中のつぶやきを適当なせりふにして答えなさい」。2015 大問 1 問九は「この表現には不自然なところがありますが、これと同じような不自然な表現をふくむ文を選べ」という誤りの指摘。2014 大問 1 問十は「この文章はある本から引用したものです。その本の題名として最も適当なものを選べ」。2016 大問 2 ⑩は「内容や表現に関して適当でないものを二つ選べ」。
  • 空欄補充(接続語・擬態語)が 3 年とも 1 問ずつあります(2015 は接続語 3 空欄と擬態語 2 空欄)。語句の意味を選ばせる設問(「画期的」「面食らう」「かけ合う」「歯がゆい」)も 3 年とも入ります。
  • 抜き出しは 1〜3 問で、字数指定つきです(「八字でぬき出しなさい」「二十字以内の部分」)。
  • かかり受け(2014 大問 2 問五「『ふと』はどの言葉にかかっていますか」)や表現技法(2016 大問 1 ⑨)といった、文法・表現の設問も少数だが出ます。

9. しばらく出ていない単元(復活の警戒)

精読した 3 年(国語は 2014〜2016)に出ていないが、それ以前に大問の中心になっていたものです。枠の役割が固定されている学校なので、これらは「同じ枠に入る別の題材」として戻ってくる候補になります。最終確認年度は、その単元が出たことを確認できている最後の年度です。

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科目 単元・題材 出題が記録されている年 最終確認年度 状況
算数 場合の数を大問の中心に 2010・2011・2013・2016・2021 2021 2024〜2026 は大問 2 の小問にも出ていない
算数 売買損益(受験用教材の単元) 2020・2022・2023 2023 2023 を最後に 3 年空き
算数 立体図形(切断・組み立て) 2021 2021 2026 の回転体を除けば長く空いている(2021 は大問 3)
算数 流水算・つるかめ算(いずれも受験用教材の単元) 2019・2014 2019 大問 2 の 5 枠に戻る候補
理科 地層・岩石・地震・火山 2012・2014・2021 2021 地学の枠に入る候補。2026 社会で火山が扱われたのとは別問題
理科 光(鏡・レンズ) 2013・2015・2017・2023 2023 2023 を最後に 3 年空き
理科 燃焼・中和 2012・2017・2022 2022 2026 は中和が 1 小問だけ。大問に戻る候補
理科 こん虫・動物の分類 2014・2017・2019 2019 生物の枠に入る候補
理科 ふりこ・ばね 2018 2018 物理の枠で長く空いている
理科 流水のはたらき 2016・2017 2017 地学の枠に入る候補
社会 地形図の読図 2020 2020 大問 2 に入る候補。2026 はハザードマップの読図で近い形が出た
社会 財政・税 2013・2016・2023 2023 大問 3 に入る候補
社会 選挙制度を正面から 2014・2016・2019・2020・2022 2022 2024・2026 は小問 1 問のみ
社会 世界地理 2013・2015・2019 2019 大問 2 に入る候補
社会 都道府県の同定 2014・2015・2020・2022・2023 2023 大問 2 に入る候補
国語 — — — 資料が 2016 年で止まっているため、周期を語れない

理科は毎年組み替えるので、4 分野それぞれで「今年出なかった単元」が翌年の候補になります。算数は狭いプールを毎年組み替える作りなので、上の 4 つはいつ戻ってきてもおかしくありません。社会は枠の役割が固定である以上、上の 5 つは大問 2 か大問 3 の題材として戻ってくる候補になります。


10. 形式面の注意

  • 記述の字数指定は国語だけです。国語の記述は読んだ 3 年の 14 問すべてに「三十字以上四十字以内」のような下限と上限があります。一方、社会の記述 28 問と理科の記述 12 問には字数指定が一つもありません。解答らんの大きさが分量の指示になるので、実寸の解答用紙(市販の過去問集に付属)で書く練習が要ります。
  • 記号選択が無いのは算数だけです。算数は精読した 3 年の 20 問すべてが答えのみの短答(語句や数値を短く答える形式)で、記述も途中式の要求もゼロ。理科は記号選択 41〜53%、社会は 43〜48%。
  • 作図は理科だけです。しかも年で大きく変わります(2025 は 5 問、2024 は 1 問、2026 は 0 問)。2025 は「電気用図記号を使って回路図をかく」「解答用紙の『●』を線でつないで回路を作る」「日かげになる範囲を塗りつぶす」の 3 種類。描けないと丸ごと落とすので、回路図は手を動かして練習しておきます。
  • 円周率は 3.14 です(算数 2026 大問 3 で確認)。答えを「ア × 3.14 cm²」の形にして ア だけを答えさせる出し方があります。
  • 条件が後から付きます。社会の「具体例は障がい者に対する問題以外のものをあげること」(2025)、理科の「『太陽の光』『地面』という言葉を用いて」(2026)、算数の「答が整数にならない場合は、小数、分数のどちらで答えても構いません」(2025)。設問の末尾まで読む癖が要ります。
  • 一つの設問で二つ答えさせる形が算数・理科・社会にあります(算数 2026 大問 6 (1) は「もっとも小さい数」と「88 のカードはどの箱に入るか」、社会の大問 4 は「記号」と「共通点の説明」の 2 つ)。
  • 「すべて選びなさい」「誤っているものを」「正しい順番に並べなさい」が理科・社会に毎年混ざります。1 つ選ぶつもりで読むと落とします。
  • 「解答らんに合わせて答えなさい」という指示が社会に複数あります(2025 大問 6 問 2、2026 大問 1 問 5)。解答らんの前後に語句が印刷されているので、文をそこに接続する形で書きます。
  • 4 科目受験の場合、社会と理科は 11:00〜12:35 に続けて実施されます(2027 年度募集要項)。40 分+40 分を通しで解く体力配分も、演習で一度は試しておきたいところです。
  • 算数の時間配分: 50 分で 20 問なので 1 問あたり 2 分半。計算 3 問と小問集合 5 問を 15 分で終え、後半 4 題に 35 分を残す配分が現実的です。図のある小問はおよそ 3 分の 1 で、水そうの断面図、グラフ、方眼上の図形、転がすおうぎ形など、図と本文を往復して読む設問に集中しています。
  • 理科の時間配分: 40 分で 34 問、1 問 1 分強で、しかも導入文が長いところです。読む速さがそのまま得点差になります。記号選択が 41〜53%、短答 29〜38%、記述 9〜15%、年により作図が 0〜15%。計算の桁指定が本文の冒頭にまとめて書かれることがあります(2025 大問 1「割り切れない場合は、小数第 2 位を四捨五入し、小数第 1 位まで求めなさい」)ので、大問の頭の但し書きを読み飛ばさないようにします。図・表・グラフのある小問が半分強で、グラフの読み取り(2026 の気温グラフ、2025 の溶解度)と装置図の理解が前提です。
  • 社会の時間配分: 40 分で 27 問前後、うち記述が 9〜10 問。時間配分の設計が結果を分ける構成で、知識問題を先に片づけて記述に 20 分以上を残す練習が要ります。選択 43〜48%・記述 32〜38%・短答 19〜31%。作図は精読した 3 年ではなし。図表は毎年入ります(ハザードマップ、雨温図、産出量の表、賃金グラフ、道路図)。
  • 国語の時間配分: 50 分で 32〜38 問。記号選択 44〜53%、短答(漢字と抜き出し)34〜47%、記述 9〜18%。記述は 3〜6 問、1 問 15〜70 字で、字数指定を守ることが前提です。大問 1 の本文は説明文・随筆・対談の記録など幅があり、2014 は映画論、2015 は仕事論、2016 は挨拶と沈黙をめぐる随筆で、抽象度が高いところです。

11. 学年別ロードマップ

小 4(土台)

計算の正確さ・図形・読解・短い記述・漢字語彙の 5 本を、いつもどおりに積みます。この学校に向けて特別なことをする必要はありませんが、最終的に効く「入口」だけ意識しておくと後が楽になります。

  • 算数: 四則計算を毎日。とくに小数と分数を行き来する計算(0.625=5/8、0.375=3/8)を早いうちに手になじませます。大問 1 の (2) は毎年ここを突いてきます。
  • 社会: 時代の名前を順番に言えるようにします。大問 1 の時代判定は「その出来事はいつか」を毎年 5 問聞く設問なので、時代の順序感覚は早いほどよいところです。
  • 国語: 漢字の書きと読みを配当学年どおりに。読みは熟字訓(師走・遠浅・行楽日和)が出るので、教科書の欄外も読みます。ただし 2017 年度以降は資料が無いため、直近の出題が同じかは確認できません(→13 節)。
  • 理科: 身のまわりの道具を「なぜそうなっているのか」で見る癖。てんびん、傘、ハンガー、保冷剤。時間計測はまだしません。

小 5(幅)

全分野をひととおり学び終える学年です。この学校は単元プールが狭い代わりに、そのプールの中を毎年組み替えるので、小 5 で単元の穴をなくしておくと小 6 の負担が大きく減ります。

週の器は「平日 15 分×5 + 週末 60 分」を基本形にします。平日 15 分は社会の理由を 2〜3 文で書く練習と、国語の漢字・字数を決めた記述に充てます。週末 60 分は算数の単元一巡と理科の 4 分野に充てます。

  • 算数: 規則性・数列 → 水量とグラフ → 速さとグラフ → 時計算 → 仕事算 → 食塩水 → 平面図形の面積比 → 回転体・図形の移動、の順で一巡します(時計算・仕事算は受験用教材の単元)。精読した 3 年の大問 3〜6 の 12 枠は、ほぼこの範囲に収まっています。1 単元ずつ「基本のとき方を言葉で説明できる」ところまで。
  • 社会: 歴史を通しで一巡(時代判定のため)、地理は気候・農業・環境と防災、公民は憲法の条文(13 条・14 条・25 条)。あわせて理由を 2〜3 文で書く習慣をこの学年から始めます。社会の記述が 3 割を超える学校なので、小 6 から始めると間に合いにくいところです。
  • 理科: 4 分野をまんべんなく。とくにてこ・つり合い、電気回路、人体(消化・呼吸)、太陽と月とかげ、気象。
  • 国語: 説明文と物語を半々で。記述は「30 字で書く」「40 字で書く」と字数を決めて書く練習をこの学年から。ただし 2017 年度以降は資料が無いので、直近の字数指定の有無は市販の過去問集で確かめてください(→13 節)。

小 6(仕上げ)

上の「今からやるなら」8 項目がそのまま小 6 の計画になります。時期でいうと次の順です。

  1. 夏まで: 単元の穴を埋めます。算数は大問 2 の 5 枠、理科は 4 分野、社会は歴史の通しと憲法。
  2. 夏〜秋: 社会と算数を出題位置ごとに年度を変えて続けて解きます。社会の大問 1・4・5 と、算数の大問 1・2 を 5 年分ずつ。
  3. 秋〜冬: 理科と国語を年度通しで時間を計ります。理科は 40 分で 34 問、国語は 50 分で 32〜38 問。
  4. 冬: 社会の意見記述と理科の記述を、書いて添削してもらう往復に集中します。ここは自分では採点しにくいところです。

この学校は小 4 から始めるとどこで差がつくか

差がつくのは小 5 の社会です。この学校の社会は記述が 3 割を超え、しかも「共通点を説明する」「賛成か反対か根拠を 2 つ挙げる」といった、知識を覚えただけでは書けない問いが毎年入ります。書く力は短期間では伸びにくいので、小 5 のうちから「理由を 2〜3 文で書く」ことを日常にできた子は、小 6 の秋以降に大きく楽になります。算数は出題位置が決まっているぶん小 6 からの上積みが効きやすく、理科は読解速度が本体なので国語の読書量がそのまま効きます。逆に言えば、小 4 の段階でこの学校のために特別な対策をする必要はありません。


12. この学校と出題構造が近い学校

観点は出題構造が近いかだけです(同じ形式・同じ頻出単元・同じ問い方なら、過去問演習が重なります)。合格可能性・難易度・偏差値帯・通学圏は扱いません。出題構造の近さを 0〜100 で表した数字は、大問数・小問数・記述と選択の比率・図表の比率・同じ位置に来る単元の一致・設問文の使い回しの近さと、単元分布の似かたを合成した自動集計によるもので、同じ問題が出るという意味ではありません。

  • 江戸川学園取手中学校(茨城県・共学): 算数・理科・社会の 3 科目とも近く、算数の演習がそのまま重なります。
  • 共立女子中学校(東京都・女子校): 算数の大問構成が近いところです。2027 年度は 2 月 1 日・2 月 2 日の同じ時間帯に入試が重なる回があります。
  • 跡見学園中学校(東京都・女子校): 算数と理科が近く、社会は問い方が離れます。

8 校の一覧・記述量・注意は 出題構造が近い学校のページ へ。

  • 国語はどの学校とも比較できません。森村学園の国語の資料が 2016 年度で止まっているためで、出題構造が近い学校のページの表でも国語の欄は空になっています。
  • 社会だけは使いにくいと考えたほうがよいところです。8 校の社会の近さは 57〜75 で、算数(81〜90)に比べて明らかに低くなっています。森村学園の社会は記述が 3 割を超え、意見記述と「共通点の説明」という独特の問いを毎年置くので、他校の社会の演習では代わりになりません。社会の対策はこの学校の過去問そのもので行うのが確実です。
  • 逆に算数は 8 校すべてで 81 以上と近く、併願校の算数の演習がそのままこの学校の準備になります。理科も田園調布学園中等部・江戸川学園取手・獨協が 80 台で、長めの導入文を読む訓練を共有できます。

13. 資料の限界

  • 入試回が特定できません。この資料は 1 校 1 年 1 科目につき 1 冊しか収められておらず、表紙に回の表記が残っていません。2027 年度の募集要項では第 1 回(2 月 1 日)・第 2 回(2 月 2 日)・第 3 回(2 月 4 日)・帰国生入試がありますが、本文は「第 1 回相当」と考えて書きました。第 2 回・第 3 回で大問構成が同じかどうかは分かりません。
  • 設問文まで精読したのは科目ごとに 3 年分だけです(算数・理科・社会は 2024〜2026、国語は 2014〜2016)。それ以前の年については大問数・小問数と単元の並びしか確認していないので、「2013 年度以降も同じ選択肢」のような記述は、選択肢の文字列が一致していることまでは確認しましたが、設問全体を読み比べたわけではありません。
  • 国語は 2016 年度で止まっています。2017 年度以降の問題文が資料に無い(著作権処理の関係で掲載されない年が多い)ためで、8-4 に書いたことは 10 年前までの話です。直近の形式・記述量・字数指定の有無は市販の過去問集で確認してください。出典(著者・作品名)も同じ制約を受けます。
  • 2010 年度の社会の解答資料には別の学校(三輪田学園中学校)のものが混じっていました。その年の社会は分析に使っていません。
  • 転写データは画像からの読み取りなので、式・数値・人名・図の細部に読み落としがあり得ます。2024・2025 年度の理科と 2025・2026 年度の社会は、転写に一部あいまいな箇所があります。本文の年度・回数はすべて設問文で確認したものに限りましたが、選択肢の中だけに出る語は文脈が短いところです。
  • 配点は科目ごとの満点しか分かりません(国語 100・算数 100・社会 75・理科 75)。設問別の配点は公表されていないので、比重は設問数でしか語れません。
  • 「3 年連続」「3 年とも」は実際に 3 年の設問文を読んで確認したものだけに使いました。「〜のように見える」と書いた箇所は題材からの推測で、出題の意図を裏づける資料はありません。
  • 1 節の基本情報は 2027 年度の募集要項によるものです。本文の分析(2024〜2026 年度の出題)と要項の年度は一致しないので、試験時間・配点・回の構成が分析対象の年と同じだったかは確認していません。

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数字はすべて出所つきで、換算や評価語は足していません(→ 方法論)。合格可能性・お子さんとの相性は扱いません。ページ生成日: 2026-10-14。

この学校が載っているまとめ