横浜翠陵中学校 の過去問分析

横浜翠陵中学校の過去問を年度ごとに数えて、何が固定で何が毎年変わるか・よく出る単元・過去問の使い方をまとめたページです。

横浜翠陵中学校 過去問分析(2011〜2023 年度・4 科の一般入試 1 回分・11 年分)

更新 2026-08-20。


1. この学校の基本情報

項目 内容
所在地 神奈川県横浜市緑区三保町 1
男女 共学
旧称 横浜国際女学院翠陵中学校・高等学校(〜2011 年 3 月)
入試回 全 10 回(第 1 回〜第 5 回/適性検査型入試/英語資格型入試①②/帰国生徒入試①②)

回ごとの日程・科目・試験時間・配点は次のとおりです(2027 年度の募集要項による内容です)。

日程 科目 試験時間 配点 集合・時間割
第 1 回 2 月 1 日 午前 2 科(国語・算数)または 4 科(国語・算数・理科・社会) 国語 50 分・算数 50 分・理科社会(合わせて)50 分 国語 100・算数 100・理科 50・社会 50 集合 8:45。2 科受験 9:00〜11:00、4 科受験 9:00〜12:15
第 2 回 2 月 1 日 午後 2 科または 4 科 同上 同上 集合 14:45。2 科受験 15:00〜17:00、4 科受験 15:00〜18:15
第 3 回 2 月 2 日 午前 2 科または 4 科 同上 同上 集合 8:45。2 科受験 9:00〜11:00、4 科受験 9:00〜12:15
第 4 回 2 月 3 日 午後 国語または算数から 1 科目選択 国語または算数 50 分 国語または算数 100 集合 14:45、15:00 開始〜15:55 終了
第 5 回 2 月 4 日 午後 得意 2 科(国算/国理/国社/算理/算社から選択) 得意 2 科(合わせて)60 分 得意 2 科(各科目)50 集合 14:45、15:00 開始〜16:05 終了
適性検査型入試 2 月 1 日 午後 適性検査(総合問題) 50 分 100 集合 14:45、開始 15:00、終了 15:55
英語資格型入試① 2 月 1 日 午前 国語または算数から 1 科目選択+英語資格(英検)換算点 国語または算数 50 分 国語または算数 100・英語資格(英検換算:準 2 級以上 70 点・3 級 60 点・4 級 50 点) 集合 8:45、開始 9:00、終了 9:55
英語資格型入試② 2 月 2 日 午前 同上 同上 同上 集合 8:45、開始 9:00、終了 9:55
帰国生徒入試① 2 月 1 日 午前 A 方式(国語・算数+面接)または B 方式(英語+国語・算数+面接) 国語(A 方式)50 分・算数(A 方式)50 分・英語(B 方式)50 分・国語社会算数(B 方式・合わせて)50 分・面接 15 分 国語(A 方式)100・算数(A 方式)100・英語(B 方式)100・国語(B 方式)50・算数(B 方式)50 集合 8:45、筆記試験 9:00、面接試験 11:00(本人のみ 15 分)
帰国生徒入試② 2 月 2 日 午前 同上 同上 同上 集合 8:45、筆記試験 9:00、面接試験 11:00

いまの小 6 は 2027 年 2 月、小 5 は 2028 年、小 4 は 2029 年の入試を受けます。


2. このページでわかること

このページは、どんな問題が出るか・家で何をやるかだけを扱います。難易度・偏差値・合格可能性・入試結果は扱いません(偏差値募集要項・入試結果)。

過去問そのものの回し方は 過去問の使い方、受験用語は 用語集 にまとめてあります。

以下、大問(問題の大きなかたまり)・小問(その中の一問)・短答(語句や数値を短く答える形式)という言い方をします。


3. まず結論だけ(10 行)

結論

  1. この学校の入試は、何番に何の分野が来るかが科目ごとにきれいに決まっていて、その場所に入る単元のほうが毎年入れ替わります。算数は 11 年すべてが大問 6・小問 20、理科は大問 4(物理→化学→生物→地学)、社会は大問 3(歴史→地理→公民)です。
  2. 算数の大問 1 の 5 問は式の形まで揃っていて、数字だけを入れ替えた同じ作りの問題が同じ番号に並びます。
  3. 2017 年度を境に、算数・理科・社会の 3 科目がそろって記述を増やしました。それ以降の 6 冊で一度も戻っていません。

家でやること 3 つ

  1. 算数の大問 1 の 5 枠を、枠ごとに 11 年分まとめて解きます。
  2. 理科の 15〜30 字の説明記述を、4 分野ぶん書きためます。
  3. 社会の公民と地理の用語を「説明できる」状態にします。

今週やる 1 つ

  1. 算数の大問 1 (4)(分配法則でくくる計算)だけを 11 年分並べて解き、共通の数をくくり出す手つきを作ります。

注意

  1. 資料は 2023 年度で止まっていて、2024〜2026 年度は 1 冊もありません。本文の「◯年連続」はすべて 2023 年度までの話です(→13 節)。

4. 資料の状況

どの年をどこまで見たかを 3 つに分けて書きます。精読した年(設問文まで読んだ年)/構成だけ数えた年(大問ごとの主要単元を数えただけの年)/資料のある年(転写が存在する年)。転写=過去問の紙面を文字データに起こしたもの、です。この学校は構成だけ数えた年がなく、資料のある年はすべて精読しました。

科目 精読した年 構成だけ数えた年 資料のある年 資料の無い年度 判読の確度
算数 2011〜2015、2017〜2020、2022、2023 の 11 年 なし 精読した年と同じ 11 年 2016、2021、2024〜2026 は問題冊子が資料に無い 高。11 冊すべてに大問 6・小問 20 が揃っている。2011・2013・2019 は転写の確度が一段低い(数値の細部に揺れがある)が、大問構成と題材の読み取りには支障がない
理科 2012〜2015、2017〜2020、2022、2023 の 10 年 なし 精読した年と同じ 10 年 2011、2016、2021、2024〜2026 高。2017・2019・2022 は転写の確度が一段低い
社会 2011〜2015、2017〜2020、2022、2023 の 11 年 なし 精読した年と同じ 11 年 2016、2021、2024〜2026 高。2020 は転写の確度が一段低い
国語 2012、2013、2014、2015 の 4 年のみ なし 精読した年と同じ 4 年 2016 年度以降は問題文が資料に無い(著作権処理の関係で掲載されない年が多い) 4 年分に限れば高。ここに書いた国語の話は 2012〜2015 年度に限った話で、直近の形式は市販の過去問集で確認してほしい

5. 一番大きな結論

この学校の入試は、「何番に何の分野が来るか」が科目ごとにきれいに決まっています。一方で、その場所に入る単元は毎年入れ替わります。

過去問の使い方は「同じ座席(問題の置き場所)の問題を年度をまたいで縦に並べる」がいちばん効きます。算数の大問 1 だけを 11 年分、理科の大問 4(地学)だけを 10 年分、社会の大問 3(公民・時事)だけを 11 年分、という縦の解き方です。ただし算数の大問 1 を除けば「出る問題を覚える」ことはできません。中身は毎年作り直されているので、「その場所の問い方に慣れる」+「その分野の単元を薄く広く回す」の 2 本立てになります。

もう 1 つ、2017 年度を境に 3 科目同時に起きた変化があります。記述が増えました。

科目 2011〜2015 2017〜2023
算数 「1 行程度の文章で答えなさい」は 5 冊とも 0 問 毎年 2〜4 問(2017: 2、2018: 4、2019: 3、2020: 4、2022: 3、2023: 4)
理科 説明記述 0〜1 問。字数指定なし 毎年 2〜6 問。2019・2020・2022・2023 は 4 つの大問それぞれに「15〜30 字以内で説明しなさい」が 1 問ずつ
社会 説明記述 0〜1 問 毎年 3〜5 問

2016 年度の冊子が資料に無いので「2016 年か 2017 年か」までは特定できませんが、3 科目が同じ時期にそろって記述を増やしたことは 3 科目の原本で確認しました。それ以降の 6 冊で一度も戻っていません。この学校の準備で最後に効くのは、短い日本語を正確に書く力です。

なお資料は 2023 年度で止まっています。2024〜2026 年度の 3 年分はどの科目も精読していないので、上の並びが直近まで続いているかどうかは分かりません。過去問集で 3 年分を自分で確かめてください。


6. この学校らしさが出る場所


7. 今からやるなら(4 科目統合の優先順)

想定している学年: 受験学年(小 6)の、過去問演習に入っている段階を前提にしています。小 5 以前の方は、この節は「最終的にここへ向かう」地図として読み、日々の学習は基礎(計算の正確さ・図形・読解・短い記述・漢字語彙)を先に置いてください。同じ座席の問題を縦に解く演習は小 6 の夏以降が目安です。学年別の道筋は 11 節にまとめました。

各項目の根拠(年度と大問の中身)は 8 節(科目別の詳細)を参照してください。先頭の [ ] は家での回し方の目安、末尾の(確認: 〜◯年度)は、その内容を原本で確認できている最後の年度です。

  1. [毎日 10 分] 算数・大問 1 の 5 枠を枠ごとに 11 年分 — (1) 整数の四則、(2) 帯分数、(3) 小数、(4) 分配法則でくくる計算、(5) 逆算(□にあてはまる数を求める計算)。式の形が 11 年同じなので、11 年分を 1 枚に並べて解くと 10 分もかかりません。ここで 5 問全取り・所要 5 分を作れると、後半の記述に時間が回ります。(確認: 〜2023 年度)
  2. とくに (4) は共通の小数をくくり出すだけで終わります。ここを筆算で押し切ると、後半の記述に回す時間が消えます。11 年間同じ作りなので、練習しておけば確実に時間を作れる場所です。
  3. [週末 60 分] 算数・大問 3 の速さと大問 5 の規則性を 6 年分ずつ(2017〜2023) — 速さは出会い(2020・2023)、追いつき(2014・2017・2019・2023)、往復(2013・2015)、辺上を動く点(2022)。問 1 は平易で、問 3 に「1 行程度の文章で」が付きます。規則性は周期を見つけて「◯番目は何か」「◯◯番目までに何回出るか」を答える形で、2020 は 2020 番目、2022 は 2022cm、2023 は 2023 組目と、その年の西暦を番号に使う作りが 3 年続いています。出会い算・追いつき算(いずれも受験用教材の単元)はここで固めます。(確認: 〜2023 年度)
  4. 大問 2 問 5 の「規則を言葉で答える」記述も 5 年分(2018・2019・2020・2022・2023)。約束記号(2020・2023)と数列(2018・2019・2022)の 2 通りで、書き方は「A と B を足した数に、A と B の差をかける」のように、手順を主語つきの 1 文にします。
  5. 円とおうぎ形の複合求積も同じ枠で。円周率 3.14 での計算に慣れておきます。半円の組み合わせ(2020 小問集合)、正方形と半円(2022 小問集合)、おうぎ形の弧の 3 等分(2023 大問 4)。
  6. [週末 60 分] 算数・大問 6 の長文を通しで — バーコード(2018)、コピー機の倍率(2019)、番号の判定(2020)、ロボットの命令(2022)、袋の詰め合わせ(2023)。規則は本文に全部書いてあるので、知識ではなく読解速度で決まります。会話文に慣れておきます。(確認: 〜2023 年度)
  7. [週 1 回] 理科・15〜30 字の説明記述を 4 分野ぶん書きためる — 2019・2020・2022・2023 の 4 冊は、4 大問それぞれに 1 問ずつ入っています。この 16 問をそのまま練習素材にできます。理由(「〜だから。」)と方法(「〜する。」)の 2 通りを書き分けます。(確認: 〜2023 年度)
  8. 指定語句つき(2022「振動数」、2023「力」「地軸」)にも慣れます。語を必ず入れて 25〜30 字に収める練習です。
  9. [週 1 回] 理科・社会を合わせて 50 分で通し、理科の 4 分野を均等に回す — 2 科目で 45 問前後・記述が合わせて 6〜10 問あります。記述 1 問 1 分で切り上げる段取りを、通し演習で身体に入れます。理科はどれか 1 分野を捨てると、確実に 5〜6 問を失う作りです。(確認: 〜2023 年度)
  10. 物理は力のつり合い(ばね・かっ車・てこ)を厚めに。ばね(2015)・かっ車(2017)・てこ(2020)・摩擦(2023)で 4 回出ています。電気回路は 2018 の 1 回だけですが、空きが長い分だけ戻る余地があります。
  11. 化学は水溶液の性質と計算。中和(2018)、食塩水(2023)、液体の判別(2015)、金属と水溶液(2019)。どちらも表やグラフから比例を読む作業が共通です。
  12. 生物は分類表。植物の分類表は 2012・2018 に大問として出ており、同じ設計図が使い回されています。種子植物とほう子植物、裸子植物と被子植物、単子葉類と双子葉類の 3 段の分かれ方を、表の形で書けるようにしておきます。
  13. 地学は「観測地が横浜」で考える練習。北緯 35°、春分・夏至・冬至の太陽の通り道(2023)、季節と星座の見え方(2020)。緯度を自分で使える状態にしておきます。
  14. [毎日 10 分] 社会・公民と地理の用語を「説明できる」状態に — 地方自治・二院制・衆議院の優越・特別国会・非核三原則/赤潮・客土・リアス(式)海岸・養殖漁業と栽培漁業の違い。定義をそのまま書かせる記述が 2017 年度以降ずっと出ています。(確認: 〜2023 年度)
  15. 理由記述は 1 分で 1 文にまとめます。「◯◯だから。」の形で、資料に書かれている根拠を 1 つだけ拾います。
  16. [週末 60 分] 社会・その年の大河ドラマの時代と、前年 1 年間のニュース — 2018〜2023 の精読した 5 冊すべてで、大問 1(歴史)の入口が「今年の NHK 大河ドラマは『◯◯』です」でした。人物と時代、その前後の出来事を教科書の章ごと通しておきます。精読した 11 年のうち 4 年(2012・2014・2017・2022)は大問 3 が丸ごと前年の出来事でした。(確認: 〜2023 年度)
  17. 都道府県を文章から特定する練習(2011・2023)。県庁所在地・港・世界遺産・特産物といった手がかりから絞ります。
  18. 統計表と白地図の読み取り(2018 農作物の生産割合、2020 漁かく量、2022 五輪の開催都道府県)。
  19. [毎日 10 分] 国語・漢字 10 問と慣用句・ことわざ — 精読した 4 年とも同じ場所・同じ問い方・同じ問数(漢字読み 5・書き 5・意味 5・空欄 2・語の知識 3)です。7 択を 5 問で共用する形なので消去法が効きます。(確認: 〜2015 年度)
  20. 漢字は読み 5・書き 5 を毎日。学年配当漢字の範囲で、送り仮名を含むもの(「逆らう」「省く」「唱える」「養う」「編む」「織る」「射る」)が必ず混ざります。
  21. 慣用句・ことわざ・四字熟語は意味とセットで。「たかをくくる」「けりをつける」「木に竹を接ぐ」「腹を探る」「足を洗う」「手を焼く」「後の祭り」「太鼓判を押す」「さばを読む」「焼け石に水」「渡りに船」「青菜に塩」/「付和雷同」「当意即妙」「海千山千」「意気投合」「晴耕雨読」「単刀直入」。
  22. ことわざの空欄と、類義語・打消しの接頭語。「泣き面に□」「知らぬが□」「船頭多くして船□に上る」「井の中の蛙□を知らず」/偉業=功績、無視=黙殺、熱中=没頭/不・未・非・無・否の使い分け。
  23. 抜き出しを字数から逆算する練習(「十字以内でぬき出す」「はじめの五字」)。本文に印を付けながら読む習慣を先に作ります。
  24. 20〜30 字の言い換え。「本文中のことばを用いて」という条件があるので、本文の表現を残しつつ指定字数に削る作業になります。
  25. 物語文は「言い方・態度・表情」を心情に翻訳します。2015 の設問は「彼のその言い方」「額をくっつけるようにして」「卑怯者、という言葉が今にも口を衝いて出そうになる」と、行動描写から心情を読ませるものが並びます。
  26. ただし 2016 年度以降は資料が無く、直近の形式は確認できていません(→13 節)。

8. 科目別の詳細

8-0. 科目横断の要点

科目 形式の固定度 中身の性格 最優先で時間をかける価値があること
算数 大問 6・小問 20 が 11 年間 1 問も動かない。記号選択はほぼ無く、数値の短答が約 8 割、説明記述が 2〜4 問。円周率は 11 年とも 3.14 大問 1 の計算 5 問は式の形まで同じ。大問 3(速さ)・大問 5(規則性)・大問 6(長文)は場所が決まっているが題材は毎年新作 大問 1 の 5 枠を 11 年分縦に。次に大問 3 の速さと大問 5 の規則性を 6 年分
理科 大問 4・小問 17〜25。物理→化学→生物→地学の順が 9 冊不動。記号選択と短答が半々、説明記述が 2〜6 問 分野の場所は固定、分野の中の単元は毎年入れ替わる。2012 と 2018 で同じ設計図の大問(植物の分類表)が戻った 4 分野を均等に。加えて 15〜30 字の説明記述を分野ごとに書きためる
社会 大問 3・小問 18〜25。歴史→地理→公民の順が 11 年不動。記号選択が最も多く、記述が 3〜5 問。字数指定は 11 年間ゼロ 歴史はその年の大河ドラマの時代から入る年が 7 回。公民は用語の定義を書かせる。地理は国土・都道府県・統計表の 3 通りを回す 大河ドラマの時代の通し復習と、公民・地理の用語を「説明できる」状態にすること
国語 精読した 4 年(2012〜2015)で知識・語彙 20 問+文学的文章+説明的文章。記号選択と抜き出しが主軸、記述は最長 30 字 知識・語彙のブロックは 4 年とも同文・同数・同順。読解の設問は心情・理由・指示語 漢字 10 問と慣用句・ことわざの 10 問。ただし 2016 年度以降は未確認

理科と社会は合わせて 50 分です(募集要項の側の数字)。2 科目で 45 問前後、うち記述が合わせて 6〜10 問あります。科目ごとの知識より、時間内に記述を書き切る段取りのほうが差になりやすい配分です。


8-1. 算数

年度×大問の題材表

11 年すべてが大問 6・小問 20 で、1 問の増減もありません。 大問 1(計算 5 問)と大問 2(小問集合 5 問)は 11 年間 1 番・2 番から動きません。大問 3 以降は 2017 年度を境に並びが変わっています。

年度 大問 1 大問 2 大問 3 大問 4 大問 5 大問 6
2011 計算 5 問 小問集合 5 問 資料の読み取り(クラスの身長) 図形の移動(直角三角形の周りを回る) 規則性(1cm の正方形を並べる) 速さ(1 周 540m の池)
2012 計算 5 問 小問集合 5 問 規則性(マッチ棒の正三角形) 資料の読み取り(45 人の国語と算数) 図形の移動(縄でつながれた犬) 速さ(池の周りを 2 人が走る)
2013 計算 5 問 小問集合 5 問 規則性(数の並び) 図形の移動(直角三角形の周りを転がる円) 資料の読み取り(通学時間) 速さ(家から店まで往復)
2014 計算 5 問 小問集合 5 問 規則性(長方形を直線で分ける) 資料の読み取り(通学時間) 速さ(自転車で 3500m) 図形の移動(回転させた三角形)
2015 計算 5 問 小問集合 5 問 資料の読み取り(算数のテスト) 規則性(文化祭のパンフレット) 水量とグラフ(密閉容器 624cm³) 速さ(山のバス 2 路線)
2017 計算 5 問 小問集合 5 問 速さ(弟と兄の通学路) 立体の展開図(立方体) 規則性(数字の並び) 会話文(プレゼント代の相談)
2018 計算 5 問 小問集合 5 問 速さ(高速道路 A→C) 円とおうぎ形(半径 20cm の円の内部) 規則性(白と黒のおはじき) 会話文(バーコードの仕組み)
2019 計算 5 問 小問集合 5 問 速さ(時速 60km の急行列車) 図形の移動(正三角形 6cm) 規則性(白と黒のご石) 会話文(コピー機の倍率)
2020 計算 5 問 小問集合 5 問 速さ(学校と図書館・郵便局に寄る) 水量とグラフ(おもりを沈める) 規則性(△☆□○ の並び) 会話文(インターネットでの買い物の番号判定)
2022 計算 5 問 小問集合 5 問 速さ(正方形の辺上を動く点 P・Q) 立体(円柱にかけたひもの長さ) 規則性(正方形を 3 つずつ足す) ロボットのプログラム(1〜16 のマス)
2023 計算 5 問 小問集合 5 問 速さ(1 周 3600m のマラソン 3 人) 円とおうぎ形(中心角 90°・半径 6cm) 規則性(数列①と数列②) 会話文(ドーナツの袋の組み合わせ)

同じ場所に同じ種類の問題が出る(座席の固定)

この学校の算数でいちばん大きな特徴は、大問 1 の 5 問が「式の形」まで揃っていることです。同じ問題が出るのではなく、数字だけを入れ替えた同じ作りの問題が、同じ番号に並びます。

位置 何が出るか 確認できた年
大問 1 (1) 整数の四則計算 11/11 年。うち 2017〜2023 の 6 冊は「◯◯ − (◯×◯ + ◯) ÷ ◯」の形(2020: 202 −(8×13+76)÷15、2023: 19×5 −(27×9−13)÷23)
大問 1 (2) 帯分数のかけ算・わり算 11/11 年。2017〜2023 の 6 冊は「(帯分数 ÷ 帯分数 + 分数) ÷ 帯分数」の形
大問 1 (3) 小数の四則計算 11/11 年。2017〜2023 の 6 冊は「(小数×小数 + 小数) ÷ 小数」の形(2022: (3.2×2.5+18.5)÷5.3、2023: (4.2×3.1+3.08)÷2.3)
大問 1 (4) 分配法則でくくる計算 11/11 年。2011〜2014 は「3.25×17 + 3.25×72 − 3.25×29」の形、2017〜2023 は「56×3.12 − 29×3.12 + 13×3.12」の形。共通の小数をくくり出せば暗算で終わる
大問 1 (5) 逆算(□にあてはまる数を求める計算) 11/11 年。2017〜2023 の 6 冊は「(◯ + □×◯) ÷ ◯ = ◯」の形、2011〜2014 は「(◯×□ − ◯) ÷ ◯ = ◯」の形
大問 2 小問集合 5 問(導入文は 11 年とも「次の各問いに答えなさい。」) 11/11 年
大問 3 速さ 2017・2018・2019・2020・2022・2023 の 6 冊連続。それ以前(2011〜2015)は速さが大問 5〜6 に置かれていた
大問 5 規則性・数列 2017・2018・2019・2020・2022・2023 の 6 冊連続
大問 6 身のまわりの仕組みを算数で読み解く長文(うち会話文が 5 冊) 2017〜2023 の 6 冊連続。会話文は 2017・2018・2019・2020・2023

大問 2 の小問集合の中身は年ごとに入れ替わりますが、問 5 だけは「『ある規則』を 1 行程度の文章で答えなさい」という記述問題が 2018・2019・2020・2022・2023 の 5 冊連続で置かれています。約束記号の規則を言葉にする形(2020「[8,3]=11×5=55, [10,6]=16×4=64」、2023「[6,4]=10÷2=5, [8,6]=14÷2=7」)と、数列の規則を言葉にする形(2018・2019・2022)の 2 通りです。

頻出単元と周期

問い方の特徴


8-2. 理科

年度×大問の題材表

精読した 10 年すべてが大問 4 で、小問は 17〜25(中央値 21)です。 そして大問 1 = 物理 → 大問 2 = 化学 → 大問 3 = 生物 → 大問 4 = 地学 の順が、2013〜2023 の精読した 9 冊で 1 度も崩れていません(2012 だけ大問 2 が「もののうきしずみ」で、水と物の重さの比べ方を扱います)。

年度 大問 1(物理) 大問 2(化学) 大問 3(生物) 大問 4(地学)
2012 熱の伝わり方(実験 1〜3) もののうきしずみ(たまごと食塩水) 植物の分類表 月の満ち欠け
2013 ふりこ A〜E の 1 往復 ものが燃えるときの変化 光合成をたしかめる実験 気象の観測
2014 モノコード(弦と音の高さ) 金属の性質 ヒトの呼吸器官とそのしくみを再現した装置 3 日間の気温変化のグラフ
2015 ばね A・B(長さの違う 2 種類) 無色とう明な液体の判別 セキツイ動物の分類表 月のようす
2017 定かっ車・動かっ車 燃焼(ろうそくと集気びん) 校内のタンポポ 太陽高度と気温・地表面の温度
2018 豆電球 P・Q の回路 塩酸と水酸化ナトリウム水溶液(中和) 植物の分類表 火山と地震(活火山 111)
2019 モノコード(音の高さ) 一円玉と金属 校内のサクラ・イチョウ たい積岩と地層
2020 てこのつり合い 燃焼と二酸化炭素・地球環境 顕微鏡で池の生き物 地球の公転と星座
2022 音(音さと水しぶき・モノコード) 地球温暖化とノーベル物理学賞 ヒトの消化器官とひだ 湯と氷の対流(風のふき方)
2023 ものさしと本の間の摩擦 食塩水 植物の呼吸を調べる装置 横浜市(北緯 35°)の太陽の通り道

同じ場所に同じ種類の問題が出る(座席の固定)

6 年隔てて戻ってきた大問

2012 年度の大問 3 と 2018 年度の大問 3 は、同じ作りの問題です。 導入文は 2012「下の表は,私たちがよく知る植物を分類したものです。後の問いに答えなさい。」、2018「下の表は私たちがよく知る植物を分類したものです。後の問いに答えなさい。」で、読点の有無しか違いません。設問の並びも 3 問とも対応しています。

2012 大問 3 2018 大問 3
問 1 分類表の空欄 a〜c に語句を書く 分類表の空欄 A・B に語句を書く
問 2 イチョウ・アオサ・アサガオが表の①〜⑥のどこか イチョウ・スギゴケが表の①〜④のどこか
問 3 単子葉類と双子葉類の葉脈・根・茎の断面の共通性(語句で答える) 双子葉類・単子葉類の子葉・葉脈・くきの断面・根(図をア〜カから選ぶ)

分類表そのものと選択肢は作り直されているので「同じ問題が出た」わけではありませんが、同じ設計図をそのまま使い回していることは両年の原本で確認できました。植物の分類表は、大問 3 の題材として最も戻ってきやすいものです。


8-3. 社会

年度×大問の題材表

精読した 11 年すべてが大問 3 で、小問は 18〜25 です。 そして大問 1 = 歴史 → 大問 2 = 地理 → 大問 3 = 公民・前年の出来事 の順が 11 年間 1 度も崩れていません。

年度 大問 1(歴史) 大問 2(地理) 大問 3(公民・時事)
2011 鎌倉時代までの文化(弥生の稲作から) 都道府県(文章からの当てもの) 普天間飛行場の移設と内閣
2012 大河ドラマ『平清盛』・平安末期 日本の位置と環太平洋造山帯 2011 年の出来事(ギリシャ債務・ユーロ)
2013 TPP 交渉参加(先生と生徒の会話) 関東平野・利根川 国会(立法機関)
2014 伊勢神宮の式年遷宮(会話) 日本の国土・約 7000 の島 昨年 1 年間の出来事(TPP 交渉)
2015 大河ドラマ『花燃ゆ』・吉田松陰 千葉県(3 人の会話) 首相の記者会見(2014 年)
2017 神奈川県立博物館「さがみの古代に生きた人びと」 日本の国土・面積 2016 年の出来事(伊勢志摩サミット)
2018 大河ドラマ『西郷どん』・西郷隆盛 農作物の都道府県別生産割合の表 天皇の退位特例法(2017 年 12 月)
2019 大河ドラマ『いだてん』・3 つのオリンピック 海に囲まれた国と水産業 国会・二院制
2020 大河ドラマ『麒麟がくる』・室町後半 漁かく量の減少 地方自治
2022 大河ドラマ『鎌倉殿の 13 人』・北条義時 東京オリンピックの開催都道府県(白地図) 2021 年の出来事(アメリカ大統領就任)
2023 大河ドラマ『どうする家康』・徳川家康 都道府県(神戸・世界遺産などの文章) 地方自治体の選挙・統一地方選挙

同じ場所に同じ種類の問題が出る(座席の固定)


8-4. 国語

国語は 2012・2013・2014・2015 の 4 年分しか資料がありません(2016 年度以降は著作権処理の関係で掲載されない年が多いためです)。ここに書いたのは 2012〜2015 年度に限った話で、直近の形式は市販の過去問集で確認してください。算数・理科・社会は 2017 年度を境に記述が増えるという変化が見えていますが、国語についてはその前後を比べる資料がありません。

年度×大問の題材表

年度 知識・語彙 文学的文章 説明的文章
2012 大問 1(漢字)+大問 2(語彙) 大問 3 — 川端裕人『今ここにいるぼくらは』(集英社)/クラスになじめない「博士」と教室の水そう 大問 4 — 高槻成紀・南正人『野生動物への 2 つの視点』(筑摩書房)/トキ・コウノトリの復帰
2013 大問 1(漢字)+大問 2(語彙) 大問 3 — 出典の表記が資料に無い/中学 2 年の「ぼく」といとこ達の夏休み(海辺) 大問 4 — 金田一秀穂『15 歳の日本語上達法』(講談社)/コーヒーゼリーから始まる日本語の話
2014 大問 1(漢字)+大問 2(語彙) 大問 3 — さなともこ『ポーラをさがして』(童話館出版)/塾でだけ親友になれるカナちゃんとわたし 大問 4 — 南野忠晴『正しいパンツのたたみ方』(岩波書店)/「あなたは将来働きますか?」
2015 大問 1(漢字と語彙を 1 つにまとめた) 大問 2 — 出典の表記が資料に無い/瀬戸内海の島「冴島」に暮らす 4 人 大問 3 — 出典の表記が資料に無い/目を細めて「抽象的に捉える」話

出典は 4 年分とも本文末尾の表記を原本で確認しました。2013 大問 3 と 2015 の 2 題は、転写された範囲に出典の表記が入っていなかったので書いていません。

同じ場所に同じ種類の問題が出る(座席の固定)

知識・語彙のブロックは 4 年とも中身も並びも同じです。 2015 年度だけ大問の数が 4 から 3 に減っていますが、これは漢字と語彙を 1 つの大問にまとめただけで、設問の中身は 4 年とも変わっていません(2015 は大問 1 の中に問一・問二・問三として入っています)。

出るもの 問数 4 年の中身
1 漢字の読み 5 問 「次の (1)〜(5) の――線部の漢字の読みをひらがなで書きなさい」— 4 年とも同文
2 漢字の書き取り 5 問 「次の (1)〜(5) の――線部のカタカナを漢字に直しなさい」— 4 年とも同文
3 慣用句・ことわざ・四字熟語の意味 5 問 「次の (1)〜(5) のことばの意味としてふさわしいものをそれぞれ後のア〜キの中から選び、記号で答えなさい」— 4 年とも同文。選択肢はア〜キの 7 つを 5 問で共用する(2 つは余る)
4 ことわざ・慣用句の空欄 2 問 「次の (1)・(2) のことわざの□にあてはまることばをそれぞれ後のア〜オの中から選び」— 4 年とも同じ形。2015 だけ「慣用句の□に当てはまる漢字」
5 語の知識 3 問 ここだけ年で入れ替わる。呼応の副詞(2012)、類義語(2013・2014)、打消しの接頭語(2015: 不・未・非・無・否)
6 文学的文章 7〜10 問 小学生〜中学生が主人公で、友だち関係・家族・島や海が舞台
7 説明的文章 7〜9 問 自然や環境(2012)、ことばと日本語(2013)、働くこと(2014)、ものの見方(2015)

知識・語彙の 15 問(漢字 10・語彙 5)+ことわざ 2+語の知識 3 の計 20 問が、精読した 4 年すべてで同じ場所に同じ形で出ています。小問全体の 4〜5 割がこのブロックなので、ここを固めることの費用対効果は非常に高いところです。


9. しばらく出ていない単元(復活の警戒)

最終確認年度は、その単元が出たことを確認できている最後の年度です。精読していない年(2016・2021・2024〜2026)のことは分かりません。

科目 単元 出た年 最終確認年度 状況
算数 資料の読み取り(表・グラフから読む大問) 2011・2012・2013・2014・2015 の 5 年連続 2015 2017〜2023 の 6 冊では大問として出ていない。作りが大きく変わった箇所なので、戻る可能性は低いと見つつ、平均・度数分布の読み取りは小問集合に入りうる
算数 図形の移動(転がる円・回る図形) 2011・2012・2013・2014・2019 2019 2019 年を最後に 4 年空いている。かつては毎年あった
算数 水量とグラフ 2015・2020 2020 5 年周期。2020 を最後に空き
算数 立体の切断・展開図 2017 2017 大問としては 1 度だけ
算数 場合の数 2014・2015・2019(小問集合)・2023(大問 6) 2023 単独の大問にはなりにくいが、大問 6 の題材として使われ始めている
理科 電気回路 2018 2018 精読した 10 年で 1 回だけ。物理の中で最も出ていない
理科 ふりこ 2013 2013 10 年で 1 回。周期の実験は出しやすい題材
理科 熱の伝わり方 2012 2012 10 年で 1 回
理科 中和の計算 2018 2018 10 年で 1 回。計算を伴うので差がつきやすい
理科 溶解度・再結晶 2023(食塩水) 2023 2 年に 1 度は水溶液の計算が入る
理科 こん虫・動物の分類 2015 2015 2015 を最後に 8 年空き。植物に比べて動物の出題が少ない
理科 ヒトのからだ 2014(呼吸)・2022(消化) 2022 8 年周期で戻った実績がある
理科 月の満ち欠け 2012・2015 2015 3 年周期で来ていたが 2015 を最後に空き。太陽・星に置き換わっている
理科 地層・岩石 2019 2019 10 年で 1 回
社会 原始・古代(弥生・古墳・飛鳥) 2011・2013・2017 2017 2017 を最後に 6 年空き。大河ドラマ起点だと中世以降に寄る
社会 文化史(土器・仏像・桃山文化) 2011・2013・2020 2020 単独の大問にはならず、大問 1 の中の設問として出る
社会 関東平野・河川 2013 2013 11 年で 1 回。自校が横浜にあることを考えると戻りうる
社会 農業・農作物の統計表 2018 2018 11 年で 1 回
社会 水産業・漁かく量 2019・2020 2020 2 年連続で出た後 3 年空き
社会 財政・税 2023(財源確保の記述 1 問) 2023 大問としては精読した 11 年で出ていない。防衛費の話から入る形が 2023 に出た
社会 国際社会・国連 2012・2017・2022(国際的な人権問題) 2022 前年の出来事の中に混ざる形が中心
社会 憲法の条文そのもの 精読した 11 年では条文の穴埋めという形が見当たらなかった。制度の仕組みを問う作りが中心

10. 形式面の注意


11. 学年別ロードマップ(小 4 スタートを前提に)

小 4 から始めるとして、この学校の出題に無駄なく向かう順序を書きます。合格可能性や偏差値には触れません。

何をするか この学校での重み
小 4(土台) 他校と大きくは変わらない。計算の正確さ・図形・読解・短い記述・漢字語彙の 5 本 この学校に向けて先取りの意味があるのは 2 つだけ。1 つは分配法則でくくる計算(算数の大問 1 (4) が 11 年連続)。もう 1 つは答えを 1 文で書く習慣で、「なぜそうなるの?」に 1 文で答える練習を算数でも理科でも日常にしておくと後で効く。時間計測はまだしない
小 5(幅) ここがこの学校の本体。理科は物理・化学・生物・地学の 4 分野、社会は歴史・地理・公民の 3 分野、算数は速さ・規則性・平面図形・立体図形・割合と比・場合の数を、穴なく全分野ひととおり学び終える この学校は「どの場所に何の分野が来るか」は決まっているが「その分野の中のどの単元か」は毎年変わる。理科の物理を例にとると、精読した 10 年で音・ばね・かっ車・てこ・電気・熱・ふりこ・摩擦と 8 通りが回っている。1 つ落とすとその年は大問 1 が丸ごと苦しくなる
小 6(仕上げ) 7 節の 8 項目がそのまま小 6 の作業になる。夏以降は 2 通りの解き方を併用する。(a) 同じ座席を縦に(算数の大問 1 だけを 11 年分、理科の大問 4 だけを 10 年分、社会の大問 3 だけを 11 年分)。(b) 理科・社会を合わせて 50 分で通す (b) は必ず 2 科目まとめて計る。片方ずつ 25 分で練習しても、本番の配分の練習にはならない

小 5 の週の器は「平日 15 分×5 + 週末 60 分」を基本形にします。平日 15 分は社会の用語を「意味を言えるか」まで確認する時間と、国語の漢字・語彙に充てます。週末 60 分は、理科の 4 分野(物理 → 化学 → 生物 → 地学 の順)と社会の 3 分野(歴史 → 地理 → 公民 の順)を一巡させ、算数は速さ → 規則性 → 平面図形 → 立体図形 → 割合と比 → 場合の数 の順で一巡させます。あわせて、理由や方法を 15〜30 字で書く練習をここから始めます。特殊算(出会い算・追いつき算など、教科書ではなく受験用教材で扱う単元)は、この学校では速さの大問の中身になるので、小 5 では基本の解き方までで十分です。ただし国語は 2016 年度以降の資料が無いので、上の割り付けのうち国語の部分だけは 2015 年度までの形にもとづく話です(→13 節)。理科・社会・算数についても、2024 年度以降の資料はありません。

この学校は小 4 から始めるとどこで差がつくか: 差がつくのは、小 5 のうちに全分野をひととおり学び終えているかどうかです。この学校は「どの大問にどの分野が出るか」が 11 年間動いておらず、計算も図形も、物理・化学・生物・地学も、毎年決まった大問で必ず出ます。出ないかもしれない分野が無いので、捨て分野を作れません。そのうえで小 6 では「短い日本語を書く」ことに時間を割きます。2017 年度以降、算数・理科・社会の 3 科目そろって記述が増えており、4 科目合計で 10 問前後が説明記述です。逆に、大問の数や並びを覚え直す作業はほとんど要りません。11 年間同じなので、一度覚えれば済みます。


12. この学校と併願するなら(勉強が転用できるか、だけを見る)

観点は過去問演習が二重に効くか、だけです。男女別学・共学の区別、入試日程の重なり、難易度や偏差値帯、通学圏は扱いません(校名のあとの男女・日程の注記は元の表からそのまま写しました)。近さは、科目ごとの大問数・小問数・記述と選択の比率・図表の比率・同じ位置に来る単元の一致・設問文の使い回しの距離と、単元分布の似方を合わせて出したものです。同じ問題が出るという意味ではありません。

8 校の一覧・記述量・注意は 併願候補ページ へ。 なお国語はこの学校の資料が 2015 年度までしか無いため、どの校とも比較できていません。


13. 資料の限界

この分析で確認できていないことを、そのまま書いておきます。


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数字はすべて出所つきで、換算や評価語は足していません(→ 方法論)。合格可能性・お子さんとの相性は扱いません。更新 2026-08-17。

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