横須賀学院中学校 の過去問分析
横須賀学院中学校の過去問を年度ごとに数えて、何が固定で何が毎年変わるか・よく出る単元・過去問の使い方をまとめたページです。
横須賀学院中学校 過去問分析(2010〜2025 年度・1 次 A 相当・9 年分)
更新 2026-08-20。
1. この学校の基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在地 | 神奈川県横須賀市 |
| 男女 | 共学 |
| 旧称 | 学校法人青山学院横須賀分校(1947 年設立) |
入試回・日程・科目・配点(2026 年度)
| 回 | 日程 | 科目 | 試験時間 | 配点 | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 次 A | 2 月 1 日午前 | 2 科・4 科選択 | 国語 50 分・算数 50 分・社会 40 分・理科 40 分 | 国語 100・算数 100・社会 75・理科 75 | 集合 8:20。優遇措置あり |
| 1 次 B | 2 月 1 日午後 | 2 科 | 国語 50 分・算数 50 分 | 国語 100・算数 100 | 集合 15:30。優遇措置あり |
| 2 次 | 2 月 2 日午後 | 2 科 | 国語 50 分・算数 50 分 | 国語 100・算数 100 | 集合 15:30。優遇措置あり |
| 3 次 | 2 月 3 日午後 | 2 科 | 国語 50 分・算数 50 分 | 国語 100・算数 100 | 集合 15:30。優遇措置あり |
| 適性検査型 | 2 月 1 日午前 | 適性検査Ⅰ・Ⅱ | 適性検査Ⅰ 50 分・適性検査Ⅱ 50 分 | 適性検査Ⅰ 100・適性検査Ⅱ 100 | 集合 8:20。適性検査Ⅰは主に国語・社会科的思考力、適性検査Ⅱは算数・理科的思考力を問う |
| 英語資格利用 | 2 月 2 日午後 | 国語・算数(各 30 分)+保護者同伴面接 | 国語 30 分・算数 30 分 | 国語 50・算数 50 | 募集若干名。集合 15:30。出願条件は英検 3 級以上取得。優遇措置なし |
上の表は 2026 年度の募集要項による内容です。社会・理科は各 75 点で、国語・算数(各 100 点)より配点が低い点に注意してください。理科・社会を使うのは 1 次 A の 4 科選択だけで、ほかの一般回(1 次 B・2 次・3 次)は国語・算数の 2 科です。英語資格利用だけ国語・算数が各 30 分・各 50 点と、時間も配点もほかの回より小さく、保護者同伴面接があります(出願条件は英検 3 級以上、優遇措置なし)。
いまの小 6 は 2027 年 2 月、小 5 は 2028 年、小 4 は 2029 年の入試を受けます。
このレポートが分析したのは、社会・理科がそろっていることから 4 科目で実施される 1 次 A に相当すると考えられる冊子だけです。ほかの回(1 次 B・2 次・3 次・適性検査型・英語資格利用)の傾向はこの資料からは分かりません(→ 4 節・13 節)。
2. このページでわかること
このページは、どんな問題が出るか・家で何をやるかだけを扱います。難易度・偏差値・合格可能性・学校の理念・入試結果は扱いません(偏差値 / 募集要項・入試結果)。
過去問そのものの回し方は 過去問の使い方、受験用語は 用語集 にまとめてあります。
以下、大問(問題の大きなかたまり)・小問(その中の一問)という言い方をします。
3. まず結論だけ(10 行)
結論
- 算数は「同じ種類の問題が同じ場所に出る」学校です。2022・2024・2025 の 3 年とも大問 6 題・小問 23 問前後で、大問 1 が計算 8 問、大問 2 が一行問題(数行で終わる短い文章題)7 問、大問 3〜5 が規則性・場合の数・速さ の 3 題、大問 6 が円がらみの求積という並びが崩れていません。
- 理科は大問数こそ 4〜5 題と動きますが、物理 → 化学 → 生物 → 地学 の分野の並びが 3 年連続で固定されています。最後の大問は 3 年とも地学です。
- 社会は大問数が 3 題(2022)から 5 題(2024・2025)まで動き、小問数も 21 → 32 → 39 と大きく変わりますが、地理・歴史・公民が必ず入り、公民の三権分立は 3 年連続で出題。2024 と 2025 は「二院制の理由を書かせる記述」「人物カード+年表の時期区分」という同じ問い方が 2 年続けて出ています。国語は 1 年分しか読めていないため、断定できることがありません。
家でやること 3 つ
- 算数の計算 8 問を 8 分・一行問題 7 問を毎日。分配法則でくくる計算と部分分数分解でつぶす分数の和は 3 年とも大問 1 の後半に、食塩水は 3 年連続で大問 2 に入っています。
- 理科は 4 分野を穴なく学び終え、電気用図記号(2022・2025 の 2 回、同じ作り)と重さの比の計算(銅の酸化・密度・蒸散量、毎年 1〜3 問)を仕上げます。
- 社会の公民(三権分立・国会・憲法、3 年連続、2025 は大問まるごと)と、前年 1 年間のニュース(3 年連続で入る)を押さえます。
今週やる 1 つ
- 算数の大問 1(計算)と大問 2(一行問題)だけを、直近 3 年分続けて解きます。大問 1・2 で全 23 問の約 65% を占めるので、ここを速く正確に取れるかが得点の骨格になります。
注意
- 国語は 2011 年度以降の問題文が資料にありません(著作権処理の関係で掲載されない年が多いためです)。ここに書いた国語の話は 2010 年度 1 年分に限った話です(→ 13 節)。この資料は 4 科目がそろう 1 次 A 相当の冊子に基づくもので、2 科の回(1 次 B・2 次・3 次)・適性検査型・英語資格利用の回の傾向はこの資料からは分かりません(→ 4 節・13 節)。
4. 資料の状況
どの年をどこまで見たかを、3 つに分けて書きます。精読した年(設問文まで読んだ年)/構成だけ数えた年(資料はあるが精読していない年)/資料のある年(転写が存在する年)。転写=過去問の紙面を文字データに起こしたもの、です。
| 科目 | 精読した年 | 構成だけ数えた年 | 資料のある年 | 判読の確度 |
|---|---|---|---|---|
| 算数 | 3 年(2022・2024・2025。原本の設問文を全問確認) | 6 年 | 9 年(2010〜2025 年度のうち。2023 年度は資料なし) | 特記事項なし |
| 理科 | 3 年(2022・2024・2025。原本の設問文を全問確認) | 6 年 | 9 年(2010〜2025 年度のうち。2023 年度は資料なし) | 2022 年度は大問ごとに小問番号の付き方が揃っておらず、小問数(23 問)は目安として読んでください(→ 13 節) |
| 社会 | 3 年(2022・2024・2025。原本の設問文を全問確認) | 6 年 | 9 年(2010〜2025 年度のうち。2023 年度は資料なし) | 特記事項なし |
| 国語 | 1 年(2010 年度のみ。原本の設問文を全問確認) | 0 年 | 1 年(2010 年度のみ) | 2011 年度以降の問題文が資料に無い(著作権処理の関係で掲載されない年が多い) |
- 手元にある問題冊子は合計 28 冊(2010〜2025 年度)。科目別の年数は 算数 9 年・理科 9 年・社会 9 年・国語 1 年(2010 年度のみ)です。
- 2023 年度はどの科目も資料がありません。そのため「直近 3 年」は 2022・2024・2025 年度として読みました。
- 収録冊子の校名は全校・全冊で照合済みです(別校の冊子が混じっていた場合はこの節に明記しています)。
- 入試回は 1 年につき 1 冊のみで、回の表記が冊子に無いため区別できません。社会・理科が揃っていることから、4 科目で実施される 1 次 A に相当する冊子と考えて読みました。2 科の回(1 次 B・2 次・3 次)、適性検査Ⅰ・Ⅱの回、英語資格を使う回の問題は、この資料には含まれていません。
- 試験時間・配点は 1 節にまとめました。理科・社会を使うのは 1 次 A の 4 科選択だけで、ほかの一般回は 2 科という点は、対策の組み立てに直接効きます。
- 「毎年」「〜年連続」は原本で 3 年以上の反復を確認したものに限って書きました。
5. 一番大きな結論
算数は「同じ種類の問題が同じ場所に出る」学校、社会と理科は「分野の並びは決まっているが中身は毎年作り直す」学校です。
- 算数は、2022・2024・2025 の 3 年とも 大問 6 題・小問 23 問前後で、大問 1 が計算 8 問、大問 2 が一行問題 7 問、大問 3〜5 が規則性・場合の数・速さ の 3 題、大問 6 が円がらみの求積、という並びが崩れていません。大問の位置ごとに何が来るかが分かっているので、過去問は「同じ座席(問題の置き場所)を縦に」解く使い方がそのまま効きます。
- 理科は大問数こそ 4〜5 題と動きますが、物理 → 化学 → 生物 → 地学 の分野の並びが 3 年連続で固定。最後の大問は 3 年とも地学です。中身は毎年作り直されるので、単元を穴なく学び終えることが本体になります。
- 社会は大問数が 3 題(2022)から 5 題(2024・2025)まで動き、小問数も 21 → 32 → 39 と大きく変わります。ただし 地理・歴史・公民が必ず入り、公民の三権分立は 3 年連続で出題。さらに 2024 と 2025 は「二院制の理由を書かせる記述」「人物カード + 年表の時期区分」という同じ問い方が 2 年続けて出ています。
- 国語は 1 年分しか読めていないため、断定できることがありません。
過去問の使い方としては、算数は「出る場所を覚える」、理科と社会は「単元の穴をつぶす + 直近のニュースを押さえる」、という二本立てになります。
6. この学校らしさが出る場所
- 算数の最後は必ず「色のついた部分」。2022・2024・2025 の 3 年とも、大問 6 は色をつけた部分の面積か周の長さを求める問題でした。2025 は「半径 4cm の円と、半径を半分にした円を次々に作り、すべてが 1 点 A で接する」という図で、円が入れ子になった美しい形になっています。図を見て「どこを足してどこを引くか」を見抜く設計が好きな学校のように見えます。
- 理科の生物は親子の会話文。2024 は父タカシと息子アオイ、2025 は父ヒロシと息子アオイ。2 年続けて「アオイ」という同じ名前の子どもが登場します。映画の話、水族館の話といった日常の会話から生物の内容に入っていく作りで、長い会話文を読ませる負荷が毎年かかります。
- 社会は「今そこにある話題」から入る。2022 のステルス値上げ(みかんジュースの内容量が 1000ml から 800ml に減った話)、2025 の米不足(「1 家族様 2 点まで」の貼り紙)と観光公害。新聞を読んでいる子が有利になる作りに見えます。
- 社会の記述は「あなたはどうするか」を聞く年がある。2022 の「あなたの住む町はブルーベリーの生産量が日本一。六次産業化の取り組みを考えなさい」は、知識ではなく発想を書かせる問いでした。
- 国語(2010 年度)の最後は短歌の鑑賞作文。「解説文のような形でも、その短歌から浮かんだ物語を書いてもかまいません」と、書き方の自由度が非常に高い設問です。
7. 今からやるなら(優先順)
想定している学年: 受験学年(小 6)の、過去問演習期を前提に優先順を付けています。小 5 以前の方は、この 8 項目のうち「単元名」だけを拾って、その単元を先に一巡させるという読み方をしてください。学年別の道筋は 11 節にまとめました。
各項目の根拠(年度と実例)は 8 節(科目別の詳細)を参照してください。先頭の [ ] は家での回し方の目安、末尾の(確認: 〜◯年度)は、その内容を原本で確認できている最後の年度です。
- [毎日 10 分] 算数の計算 8 問を 8 分以内で通す — 分配法則でくくる計算と、部分分数分解でつぶす分数の和は、3 年とも大問 1 の後半に入っています。(確認: 〜2025 年度)
- [毎日 10 分] 算数の一行問題 7 問を毎日回す — 食塩水は 3 年連続(2022・2024・2025)で必ず入っています。つるかめ算(2 種類のものの個数を合計から求める・受験用教材の単元)・平均算(平均から個々の値を求める・受験用教材の単元)・売買損益・時計算(時計の長針と短針の位置や角度を求める・受験用教材の単元)・年齢算(受験用教材の単元)・仕事算(受験用教材の単元)などは 9 年分では年替わりで顔を出しており、大問 2 は「一行問題なら何が来てもよい」枠なので単元を絞らず一通り触れておくのが安全です。(確認: 〜2025 年度)
- [週末 60 分] 算数の規則性・場合の数・速さ を大問 1 題ずつ解く — この 3 分野は 3 年とも大問 3〜5 のどこかに必ず来ます。(確認: 〜2025 年度)
- [週末 60 分] 算数の最後は円とおうぎ形の求積に絞って練習する — 3 年とも大問 6 は「色のついた部分の面積(または周の長さ)」です。(確認: 〜2025 年度)
- [毎日 10 分] 理科は 4 分野を穴なく学び終える — 物理・化学・生物・地学が毎年 1 題ずつ入るので、1 分野の空白がそのまま失点になります。電気用図記号(2022 と 2025 の 2 回、同じ作りで出題)と、重さの比の計算(銅の酸化、密度、蒸散量。毎年 1〜3 問)を優先します。(確認: 〜2025 年度)
- [週 1 回] 社会の公民(三権分立・国会・憲法)を仕上げる — 3 年連続、2025 は大問まるごとここでした。「二院制の理由」を 2〜3 文で書く練習もあわせて(2024・2025 の 2 年連続で出題)。(確認: 〜2025 年度)
- [週 1 回] 社会の前年 1 年間のニュースを月ごとにさらう — 3 年連続で入っています(2022 はコロナ下のオンライン授業とステルス値上げ、2024 は少子化対策と LGBT 理解増進法、2025 は米不足と円安と観光公害)。(確認: 〜2025 年度)
- [週 1 回] 国語(2010 年度に限る)は知識の 1 題・条件つき抜き出し・結びを固定した記述・200 字程度の作文を練習する — 資料が 2010 年度 1 年分のみのため、直近の形式(2 科の回を含む)は市販の過去問集で必ず確認してください。(確認: 2010 年度)
8. 科目別の詳細
| 科目 | 出題形式の固定度 | 中身の性格 | 最初に時間をかける価値があること |
|---|---|---|---|
| 算数(50 分 100 点) | 高い。大問 6 題・小問 23 問前後・大問の順番まで 3 年連続で同じ | 設問文の使い回しは無いが、作り方は固定。計算の工夫を毎年仕込む | 計算 8 問と一行問題 7 問(全体の 65%)を速く正確に |
| 理科(40 分 75 点) | 中。大問 4〜5 題で動くが、物理→化学→生物→地学 の並びは 3 年連続で同じ | 毎年作り直す。図・表・グラフの読み取りと計算が必ず入る | 4 分野を穴なく。力学と電気、月・星座、重さの比の計算 |
| 社会(40 分 75 点) | 低い。大問 3〜5 題、小問 21〜39 問で大きく動く | 記号選択が主軸だが記述の数は年で激変(5 問→2 問→1 問)。前年のニュースが 3 年連続で入る | 公民の三権分立、雨温図、前年 1 年間の時事 |
| 国語(50 分 100 点) | 不明(2010 年度 1 年分のみ) | 2010 年度は 知識 1 題 + 説明文 + 物語文 + 200 字作文 | 知識の 1 題、条件つき抜き出し、200 字の作文 |
4 科に共通するのは、算数だけが位置まで固定され、理科・社会は分野の並びだけが固定されて中身は毎年作り直される、という違いです。
8-1. 算数(50 分・100 点)
読んだ年: 2022・2024・2025 年度(原本の設問文を全問確認)。2023 年度は資料が無い。
年度×大問の題材表
| 大問 | 2022 | 2024 | 2025 |
|---|---|---|---|
| 1 | 計算 8 問 | 計算 8 問 | 計算 8 問 |
| 2 | 一行問題 7 問(逆算・倍数・速さ・つるかめ算・食塩水・規則性・図形の周) | 一行問題 7 問(逆算・食塩水・速さ・平均・割合と比・小数の循環・四角柱の体積) | 一行問題 7 問(逆算・約分・時計算・年齢算・食塩水・売買損益・正十角形の角度) |
| 3 | 規則性(「+3, −2」をくり返す数列) | 場合の数(5 つの区画を 5 色でぬり分け) | 規則性(偶数を三角形に並べる) |
| 4 | 速さ(登校時刻と分速) | 流水算(川の流れを考えた速さの計算・受験用教材の単元。A 町 B 町を往復する船) | 場合の数(サイコロの目で東西に歩く) |
| 5 | 場合の数(1〜9 の玉を引くビンゴ) | 規則性(分数の和が並ぶ式) | 速さ(スウェーデンリレーの走順) |
| 6 | 色のついた部分の面積(おうぎ形と三角形) | 色のついた部分の面積(2 問) | 円が 1 点で接する図の周の長さと面積 |
同じ種類の問題が同じ場所に出る
この学校の算数は、大問の並びが 3 年連続で同じ(2022・2024・2025 の 3 冊を原本で確認)。
- 大問 1 = 計算 8 問。3 年とも小問数まで 8 問で一致。
- 大問 2 = 一行問題 7 問。3 年とも 7 問。(1) は 3 年とも「□にあてはまる数」を求める逆算(□にあてはまる数を求める計算)。
- 大問 3〜5 = 文章題 3 題。規則性・場合の数・速さ の 3 分野が、順番だけ入れ替わって 3 年とも必ず 1 題ずつ入る(2022 は 規則性→速さ→場合の数、2024 は 場合の数→流水算→規則性、2025 は 規則性→場合の数→速さ)。
- 大問 6 = 平面図形の求積。3 年とも最後は「色のついた部分の面積(または周の長さ)」で、円・おうぎ形が絡む。小問は 2 問(2022 のみ 2 問構成で内容は同じ)。
つまり 「大問 6 題・小問 23 問前後・最後は円がらみの求積」という並びが動かない。ここでいう固定は「同じ問題が出る」ことではなく、同じ種類の問題が毎年同じ場所に出るという意味。
頻出単元と回数
- 四則計算 8 問 = 3 年連続(2022・2024・2025)。しかも 8 問の並べ方まで似ている。前半 3〜4 問が整数・小数の単純計算、中盤が工夫して解く計算(2024 の
37×43−46×9+18×37−28×61、2025 の122×2.5+12.2×5+0.61×400のような分配法則の見抜き)、最後の (8) が 部分分数分解でつぶす分数の和(2022 は1/(1×3×5)のような形の差、2025 は1/(2×4)+1/(4×6)+…)。 - 食塩水の濃度 = 3 年連続(2022 大問 2(5)、2024 大問 2(2)、2025 大問 2(5))。いずれも大問 2 の中の一行問題として出る。
- 規則性・数列 = 3 年連続(2022 大問 3、2024 大問 5、2025 大問 3)。数列を段や表に並べ替えて「◯番目」「◯段目の合計」を問う作り。
- 場合の数 = 3 年連続(2022 大問 5、2024 大問 3、2025 大問 4)。
- 速さ = 3 年連続(2022 大問 4、2024 大問 4 の流水算、2025 大問 5)。
- 円とおうぎ形 = 3 年連続(2022 大問 6(1)、2024 大問 6(2)、2025 大問 6)。9 年分の集計でも算数の単元上位は 計算 31% / 割合・文章題 16% / 数の性質・規則性 15% / 平面図形 12% / 速さ 12% で、この 6 本にほぼ収まる。
問い方の特徴
- 答えだけを書かせる短答(語句や数値を短く答える形式)。読んだ 3 年 72 問すべてが短答で、記号選択も、途中式・考え方を書かせる設問も 1 問も無かった。
- 大問 1・2 で 15 問(全 23 問の約 65%)。前半 15 問をどれだけ速く正確に取れるかが、そのまま得点の骨格になる。
- 大問 3〜6 は小問 2〜3 問で、(1) が易しい入口、(2) がその一般化という作り。(1) を落とすと (2) も落ちる連鎖になりやすい。
- 計算問題に「工夫」を仕込む癖が強い。2022 の
1.2×3.3+3.3×3.3+3.3×4.5、2024 の3×4×8×25×37×125、2025 の122×2.5+12.2×5+0.61×400は、まともに計算すると時間を持っていかれる。 - 設問文が同じ問題の使い回しは見つからなかった。ただし「同じ作りの問題」は多い。たとえば 2022 大問 1(4)
120÷20+120÷40と 2025 大問 1(2)100÷20+100÷80は、数値が違うだけの同じ作り。2022 大問 1(1)2022−2.01と 2025 大問 1(1)25−2.01も同様。使い回しではなく、作り方が固定されていると読むのが正確。
8-2. 理科(40 分・75 点)
読んだ年: 2022・2024・2025 年度(原本の設問文を全問確認)。2023 年度は資料が無い。
年度×大問の題材表
| 大問 | 2022(4 題・23 問) | 2024(4 題・27 問) | 2025(5 題・30 問) |
|---|---|---|---|
| 1 | 物理: 手回し発電機と電気用図記号 | 物理: ふりこ(くぎに引っかける) | 物理: 定滑車・動滑車 |
| 2 | 化学: 水よう液の判別と pH | 化学: 金属の性質・膨張・密度 | 物理: かん電池の直列/並列と電気用図記号 |
| 3 | 生物: 蒸散と気こう(水の量を計算) | 生物: 遺伝子・進化(親子の会話文) | 化学: 銅の酸化(重さの比) |
| 4 | 地学: 月の満ち欠けと月食 | 地学: 月の動きと見え方 | 生物: ラッコとコンブと食物連鎖(親子の会話文) |
| 5 | — | — | 地学: 星と星座(3 枚のスケッチ) |
同じ種類の問題が同じ場所に出る
大問の数は 4 題→4 題→5 題と動くが、分野の並びは 3 年連続で「物理 → 化学 → 生物 → 地学」で固定(2022・2024・2025 を原本で確認)。2025 は物理が 2 題に増えて 5 題になっただけで、順番そのものは崩れていない。最後の大問は 3 年とも地学(2022 月、2024 月、2025 星と星座)で、地学が最後に来るという並びは動いていない。
- 物理の 1 題目は 3 年とも「力・電気」から。電気は 2022(手回し発電機)・2025(かん電池の回路)の 2 回。
- 地学は 月が 2 年連続(2022・2024)、2025 で星座に替わった。
- 生物は 2024・2025 の 2 年連続で 親子の会話文を読ませる形(2024 はタカシさんとアオイさん、2025 はヒロシとアオイ)。同じ登場人物名(アオイ)が 2 年続けて出てくる。
同じ作りの問題が数年おきに戻ってくる
電気用図記号を選ばせる設問が、2022 大問 1 問 1(1) と 2025 大問 2 問 4 の 2 回、原本で確認できた。どちらも「①〜◯の電気用図記号はそれぞれ何を表すか、ア〜ク から選びなさい」という同じ聞き方で、選択肢もどちらも 8 個(ア〜ク)。ただし記号の個数(2022 は 6 個、2025 は 4 個)も選択肢の中身も違うので、設問文をそのまま使い回したのではなく、同じ作りの問題を作り直していると読むのが正確。電気用図記号(電池・電流計・電圧計・豆電球・抵抗・スイッチ・モーター・コイル)は覚えておいて損がない。
頻出単元と回数
読んだ 3 年 72 問中、記号選択・短答・記述の 3 つが混ざる。内訳は、2022 が 短答 12・選択 10・記述 1、2024 が 選択 16・短答 8・記述 3、2025 が 短答 17・選択 9・記述 3・グラフ作成 1。記述は毎年 1〜3 問(3 年連続で 0 ではない)。計算を伴う設問が毎年入る(2022 の蒸散量、2024 の密度、2025 の銅と酸素の重さの比)。図・表・グラフを読ませる設問が多い(9 年分の集計でも図のある小問は 54%)。
問い方の特徴
- 記述はどれも 1〜2 文の短いもの。2024「レールとレールの間にすき間が空いている理由」、2025「銅粉をうすく広げて反応させるのはどうしてか」、2025「H の星の位置は時間とともにどう変化するか」など、実験操作の意味や現象の理由を一言で言わせる問い方。
- 2025 大問 4 問 6 は 書き出しと使う語句を指定する記述(「『ラッコがいなくなってしまったので』という文章から始めて、ウニ、コンブという言葉を必ず使い説明しなさい」)。条件つきの記述はここが唯一だったので、条件の読み落としに注意。
- 計算を伴う設問は、2022 の蒸散量(水面・くき・葉の表の各 mL を差で出す)、2024 の密度(四捨五入の指定つき)、2025 の銅と酸素の重さの比(未反応の銅を逆算)。理科の中の「算数」を落とすと大きい。
8-3. 社会(40 分・75 点)
読んだ年: 2022・2024・2025 年度(原本の設問文を全問確認)。2023 年度は資料が無い。
年度×大問の題材表
| 大問 | 2022(3 題・21 問) | 2024(5 題・32 問) | 2025(5 題・39 問) |
|---|---|---|---|
| 1 | 歴史: 宗教の歴史年表(十七条憲法〜島原の乱) | 地理: 世界自然遺産と白神山地・マングローブ | 地理: 加工貿易と輸出品 |
| 2 | 地理: 海流・雨温図・漁業・六次産業化 | 地理: 世界の発電量とエネルギー資源 | 地理: 九州の活火山・シラス台地と茶 |
| 3 | 公民: オリンピック憲章・憲法条文・三権の仕事 | 歴史: 縄文〜平成の年表と人物カード | 歴史: 縄文〜現代の年表と人物カード |
| 4 | — | 公民: 直接税と間接税・歳出 | 公民: 三権分立と国会 |
| 5 | — | 総合: 温暖化・少子化・LGBT 理解増進法・雨温図 | 総合: 2024 年の米不足・円安・観光公害 |
何が固定で何が動くか
- 大問の数は動く。読んだ 3 年で 3 題(2022)→ 5 題(2024)→ 5 題(2025)。小問数も 21 → 32 → 39 と増えている。9 年分でも 3 題の年と 5〜7 題の年が混ざる。「大問がいくつ来るか」を当てにする過去問の使い方は、この科目では合わない。
- 分野の顔ぶれは固定。3 年とも 地理・歴史・公民 が必ず 1 題以上ずつ入る。公民(三権分立・国会・憲法)は 3 年連続で必ず 1 題(2022 大問 3、2024 大問 4、2025 大問 4)。
- 2024 と 2025 は並びまで同じ: 地理 → 地理 → 歴史(年表)→ 公民 → 時事をからめた総合、の 5 題。2 年分しか確認できていないので「毎年」とは書けないが、直近 2 年は完全に同じ並び。
- 歴史はどちらの年も「年表 + 時期区分の記号」。2024 は弥生〜平成を A〜M、2025 は縄文〜現代を A〜N に区切り、出来事や人物を記号で当てはめさせる。2022 も年表(宗教史)だったので、年表を使う出題は 3 年連続。
同じ問い方が続けて出ている(原本で確認)
読んだ 3 年を突き合わせて、次の 2 つは 2024 と 2025 で同じ問い方が繰り返されていることを両年の設問文で確認した。
- 「二院制の理由を説明しなさい」。2024 大問 5 問 8「二院制がとられている理由を説明しなさい」、2025 大問 4 問 2「二院制を採用している理由を説明しなさい」。文言はわずかに違うが、聞いていることは同じ。2 年連続なので、この 1 問は準備しておく価値が高い。
- 「人物カード + 年表の時期区分」。2024 大問 3 問 2「次の I〜V のカードで説明されている人物名をそれぞれ答えなさい。また、その人物が活躍した時代を年表中の A〜M の時代区分から…」、2025 大問 3 問 2「次の人物 I〜III はだれか、発言を参考に名前を答えなさい。また、その人物が活躍した時代を年表中の A〜N の時代区分から…」。人数と記号の範囲が違うだけで、作りは同じ。歴史上の人物を「名前 + どの時代か」の 2 点セットで答えさせる練習が直接効く。
このほか、2024 大問 3 問 4 と 2025 大問 3 問 4 は、どちらも「下線部②について、この頃の出来事を説明したものとして正しいものを選び、記号で答えなさい」という同じ文言だった(中身の選択肢は別)。設問文をそのまま使い回すのではなく、同じ聞き方の枠を毎年使っていると読める。
頻出単元と回数
- 三権分立・国会・内閣・裁判所 = 3 年連続(2022 大問 3 問 3、2024 大問 5 問 8、2025 大問 4 の 6 問すべて)。2025 は大問まるごとここ。
- 雨温図 = 3 年連続(2022 大問 2 問 2 の高松、2024 大問 5 問 10 の東京、2025 大問 2 問 7(1) の鹿児島)。雨温図は必ず 1 問出ると考えてよい。
- 農業・畜産 = 3 年連続(2022 の食料自給率と六次産業化、2024 は林業・森林、2025 大問 5 の米)。
- 貿易・資源・エネルギー = 3 年連続(2022 のバイオ燃料、2024 大問 2 まるごと、2025 大問 1 と大問 5)。
- 歴史は 9 年分で 古代〜中世 15% / 近現代 10%。読んだ 3 年でも飛鳥・奈良〜鎌倉・室町の出題が厚く、近現代(戦後・現代)は 2025 でようやく 2 問という配分。
時事が毎年入る
- 2024: 「異次元の少子化対策」(2023 年 6 月)、LGBT 理解増進法、こども未来戦略方針、世界保健機関。
- 2025: 2024 年夏の米不足、円安、観光公害(オーバーツーリズム)、2024 年 2 月時点の 11 か国の貿易協定。
- 2022: コロナ下のオンライン授業、ステルス値上げ(シュリンクフレーション)、オリンピック憲章。
入試の前年 1 年間のニュースが、必ず社会の中に混ざる(3 年連続で確認)。ニュース教材は最後まで手を抜けない。
問い方の特徴
- 記号選択が主軸。読んだ 3 年の内訳は 2022 が 選択 9・短答 6・記述 5、2024 が 選択 17・短答 13・記述 2、2025 が 選択 24・短答 13・記述 1。記述の数は年で大きく動く(5 問 → 2 問 → 1 問)ので、「記述が少ない学校」と決めつけない方がよい。
- 記述は資料を読ませてから書かせる。2022 大問 1 問 3 は延喜 2 年の阿波国戸籍の年齢別人数表を見て「女性と長寿者の割合が高い理由」を考えさせる。2022 大問 2 問 6 は「あなたの住む町はブルーベリーの生産量が日本一。六次産業化の取り組みを考えなさい」という提案を書かせる問い。知識だけでは書けない、資料と自分の考えをつなぐ記述が入る年がある。
- 「誤っているもの/間違っているものを選べ」という否定の選択が多い(2022 問 4、2024 大問 3 問 4、2025 大問 1 問 3・大問 5 問 3・問 5・大問 3 問 11)。設問文の「間違っている」を読み飛ばす事故が起きやすい。
- 空欄補充の短答が多い。漢字で正確に書けることが前提(減反政策、産業の空洞化、シラス台地、治安維持法 など)。
8-4. 国語(50 分・100 点)
読んだ年: 2010 年度のみ(原本の設問文を全問確認)。
国語は 2011 年度以降の問題文が資料に無い(著作権処理の関係で掲載されない年が多い)。ここに書いたのは 2010 年度 1 年分に限った話で、直近の形式は市販の過去問集で確認してほしい。1 年分では「毎年」と言える反復が作れないので、この節だけは他の 3 科目より確度が低い。
2010 年度の構成(大問 4 題・小問 22 問)
| 大問 | 内容 |
|---|---|
| 1 | 知識 4 問(同じ読みの熟語 / 対義語の漢字書き取り / 四字熟語とその意味 / 慣用句の言いかえ) |
| 2 | 説明文 9 問(斎藤孝「子どもに伝えたい〈三つの力〉」・サモアのバスと「心をアジアにする」) |
| 3 | 物語文 8 問(小川未明「小川未明童話集」・古い時計を手放せない男の話) |
| 4 | 短歌を 1 つ選んで 200 字程度で説明する作文 1 問 |
2010 年度から読み取れること
- 知識 → 説明文 → 物語文 → 作文 の順。知識が独立した大問として頭に来る作りで、四字熟語・対義語・慣用句・同音異義が 1 題にまとめて出ている。
- 説明文・物語文とも、記号選択が主軸(22 問中 14 問が記号選択、64%)。抜き出しが 6 問。
- 抜き出しに字数と形の指定がある。「『こと』に続く形で五十字以内」「最初の五字を書きなさい(句読点や記号も一字に数えること)」といった条件つき。
- 記述は 2 問。大問 3 問七は 「〜だということに気付いたから」に続くように四十字以内という、書き出しではなく結びを固定する形。
- 大問 4 は 短歌を選んで 200 字程度で情景や気持ちを書く自由度の高い作文。「解説文のような形でも、その短歌から浮かんだ物語を書いてもかまいません」と書き方まで開かれている。200 字を短時間で組み立てる訓練は、この学校を受けるなら外せない(2010 年度に限った観察)。
- 大問 2 問九は「内容と合っているものを 二つ選び」という複数選択。選択肢の吟味を最後まで詰める必要がある。
9. しばらく出ていない単元(復活の警戒)
読んだ 3 年(算数・理科・社会は 2022・2024・2025 年度)に入っていないのに、9 年分(2010〜2025)には入っている単元です。最終確認年度は、その単元を資料の中で最後に確認できた年度を指します。
| 科目 | 単元 | 最終確認年度 | 状況 |
|---|---|---|---|
| 算数 | 立体図形(大問として) | 2020 年度 | 2024 は一行問題で四角柱の体積のみ。大問としては 2020 年度まで遡らないと出てこないが、一行問題で出る可能性は残る |
| 算数 | 通過算・仕事算・論理・集合 | 2021 年度以前 | — |
| 理科 | 気象(天気図・雲・前線) | 2021 年度 | — |
| 理科 | てこ・つりあい | 2019 年度 | — |
| 理科 | こん虫と動物の分類(大問として) | 2021 年度 | — |
| 理科 | 浮力・密度 | 2024 年度 | 2020・2024 の一部で出現(大問としてではなく一部の設問として) |
| 理科 | 人体 | 2025 年度 | 2020・2025 の一部で出現 |
| 理科 | 地層・岩石・化石 | 2024 年度 | 2018・2024 の一部で出現 |
| 社会 | 地形図の読図 | 2019 年度 | 2017・2019 に出現 |
| 社会 | 選挙制度 | 2017 年度 | — |
| 社会 | 都道府県の同定(大問として) | 2020 年度 | 2010・2017・2019・2020 に大問として出現。2025 年度は九州の県の同定として部分的に復活している |
| 社会 | 世界地理 | 2024 年度 | 2017・2024 で部分的に出現 |
| 社会 | 人口・都市問題 | 2024 年度 | 2020・2024 に出現 |
算数の大問 2(一行問題 7 問)は 「一行問題なら何が来てもよい」枠です。9 年分(2010〜2025)では、つるかめ算・平均算・売買損益・時計算・年齢算・割合と比 が年替わりで顔を出しており、読んだ 3 年のうち 1 回しか出ていないもの(つるかめ算 2022、平均算 2024、時計算・年齢算・売買損益 2025)は、翌年に別のものが差し替わる枠と見てよいので、単元を絞らず一通り触れておくのが安全です。
10. 形式面の注意
算数
- 3 年とも全問が短答(答えだけを書く)。記号選択も、途中式を書かせる設問も、作図の指示もありませんでした。図は問題冊子に印刷されたものを読み取る形です。
- 字数指定・単位の書かせ方について特記なし。答えの単位(cm、cm²、通り、分速◯m)は設問文の中で指定されます。
- 2025 大問 5(1) は「もっとも合計タイムが速くなる走順を答えなさい」で、数値ではなく並び順を答えさせる形でした。答え方に迷わないよう、過去問で一度は形式を見ておきたいところです。
- 円周率の指定については、読んだ 3 年の算数の設問文に明記がありませんでした。市販の過去問集で表紙の注意書きを確認してください。
理科
- 記号選択・短答・記述が混在し、記述は 3 年とも 1〜3 問。
- グラフを完成させる設問が 2025 大問 3 問 5 に 1 問(表の値を解答用紙のグラフに写して線を引く)。2022・2024 には無かったので、毎年出るとは言えません。定規は使えるものとして練習しておきたいところです。
- 文字種の指定がある設問が 1 問(2024 大問 3 問 8「漢字 2 文字で答えなさい」)。字数ではなく文字種の指定なので、記述の字数制限とは別物です。
- 書き出しと使用語句の指定は 1 回(2025「『ラッコがいなくなってしまったので』から始めて、ウニ、コンブという言葉を必ず使い」)。
- 星の名前・星座名・方角を 書かせる設問が 2025 に集中しています(大問 5 問 2 で 1 等星 3 つの星名と星座名)。記号で選ぶのではなく名前を書くので、カタカナ表記まで正確に。
社会
- 記述の数が年で大きく動きます(2022 は 5 問、2024 は 2 問、2025 は 1 問)。読んだ 3 年の社会の記述に 字数指定はありませんでした。解答欄の大きさから書く量を判断する形です。書き出しの指定・使用語句の指定も社会では見つかりませんでした。
- 写真・グラフ・地図・年表・雨温図・統計表と、資料の種類が多い作りです。資料 1 つにつき小問 1〜3 問という作りになっています。
- 作図の指示は 3 年とも無し。
国語(2010 年度)
- 字数指定があります(「五十字以内」「四十字以内」「二〇〇字程度」「最初の五字」)。句読点や記号も一字に数える、という注記つきです。
11. 学年別ロードマップ
| 段 | この学校でやること |
|---|---|
| 小 4(土台) | 計算の正確さ(四則混合・分数と小数の混在)、平面図形の面積の基本、説明文と物語文の読み、漢字と四字熟語。理科は身のまわりの観察を面白がる段階でよく、時間を計る必要はまだありません。この学校の算数は最後まで「計算 8 問」が全体の 3 分の 1 を占めるので、小 4 の計算練習がそのまま得点になるという点だけは意識しておく価値があります。 |
| 小 5(幅) | 週の器は「平日 15 分×5 + 週末 60 分」を基本形にします。平日 15 分は算数の計算・一行問題の型と、社会の地理・歴史の暗記に。週末 60 分でその週の単元を一巡させます — 算数は 規則性・場合の数・速さ・割合(食塩水)・円とおうぎ形 の 5 本を確実に。社会は地理と歴史を一通り終え、年表を自分で書けるようにする(この学校の歴史は年表と時期区分の記号で出ます)。理科は物理・化学・生物・地学の 4 分野をどれも捨てないこと。国語は 200 字程度で自分の考えをまとめる練習を月 1 回。ただし国語は 2011 年度以降の資料が無いため(→ 13 節)、直近の形式は市販の過去問集で確認してください。 |
| 小 6(仕上げ) | 7 節の 8 項目。過去問は 算数だけ「同じ座席を縦に」(各年の大問 1 だけを 3 年分、次に大問 2 だけを 3 年分…)という解き方が効きます。理科と社会は年度通しで時間を計り、40 分の配分を体に入れる。社会は資料が多いので、読む資料と読み飛ばす資料を分ける判断を演習で作っておきます。 |
この学校は小 4 から始めるとどこで差がつくか: 差が出るのは小 5 での全分野の一巡です。算数の大問 3〜5 に来る 3 分野(規則性・場合の数・速さ)と、理科の 4 分野、社会の地理・歴史・公民は、どれも「出るか出ないか」ではなく「毎年出る」枠なので、小 5 で一巡できているかどうかが小 6 の演習密度をそのまま決めます。逆に、算数の計算と一行問題は小 4 からの積み重ねが直接効く場所で、ここを小 6 で慌てて詰めるのは効率が悪くなります。
12. この学校と併願するなら
観点は 勉強が転用できるか だけです(同じ形式・同じ頻出単元・同じ問い方なら、過去問演習が二重に効きます)。難易度・偏差値帯・通学圏・入試日程の重なりは扱いません。国語は資料が 1 年分しか無いため、下の比較は算数・理科・社会の 3 科目で計算されたものです。
- 青山学院横浜英和中学校(神奈川県)— 理科・社会の作りが特に近い。理科の分野配分と社会の資料量が似ています。
- 駒込中学校(東京都)— 社会が近い。記号選択が主軸で資料の点数が多い作り。
- かえつ有明中学校(東京都)— 算数が近い。計算+一行問題+文章題という並び。
8 校の一覧・記述量・注意は 併願候補ページ へ。
この学校は 1 次 A が 2 科・4 科の選択制、1 次 B・2 次・3 次は国語・算数の 2 科です。2 科で受けるつもりでも、併願先が 4 科目校の場合、理科と社会はこれらの回の準備とは別に立てる必要があります。
近い = 同じ問題が出るという意味ではありません。大問数・小問数・記述と記号選択の比率・図表の多さ・単元の分布が似ている、という意味です。算数の過去問演習をこの学校でしてから上の学校に移ると、時間配分の感覚がそのまま使える、という程度に受け取ってください。
13. 資料の限界
- 入試回が 1 冊しか無い。この分析は 4 科目が揃う冊子(1 次 A に相当すると考えられるもの)に基づいています。2 科の回(1 次 B・2 次・3 次)、適性検査Ⅰ・Ⅱの回、英語資格を使う回の国語・算数が同じ作りかどうかは、この資料では確認できません。2 科の回は算数も 50 分 100 点ですが、大問構成が同じとは限りません。市販の過去問集で必ず確認してください。
- 2023 年度がどの科目も資料にありません。そのため「3 年連続」と書いたものは、すべて 2022・2024・2025 の 3 冊で確認したものです。2023 年度に変化があった可能性は否定できません。
- 国語は 2010 年度 1 年分のみ(2011 年度以降は著作権処理の関係で問題文が掲載されない年が多い)。国語について「毎年」と言えることは何もありません。
- 転写データの読み落としの可能性。2022 年度の理科は、大問 1 の小問番号が「問 1(1)〜問 1(6)」、大問 2 が「2(1)〜2(3)」と、大問ごとに番号の付き方が揃っていませんでした。設問の切れ目が原本と 1 対 1 で対応していない可能性があるため、2022 年度理科の小問数(23 問)は目安として読んでください。分野の並びと題材については原本の設問文で確認しています。
- 自動集計との食い違い。この学校について自動集計された資料には、次の 3 点の誤りがありました。本文はすべて原本の設問文で確認し直した内容です。
- 算数の大問 2 が「逆算」の 1 単元として集計されていましたが、実際は 7 問の一行問題を集めた枠で、逆算はその (1) だけです(3 年とも同じ作り)。
- 国語の「字数指定のある冊 0%」は誤りで、2010 年度には「五十字以内」「四十字以内」「二〇〇字程度」の指定があります。
- 国語の出典一覧では 2010 年度大問 2 の出典が『アジアの誘惑』(講談社文庫)とされていましたが、原本の本文末尾の表記は「斎藤孝著『子どもに伝えたい〈三つの力〉』より」です。『アジアの誘惑』は本文中で引用されていた別の本の書名でした。大問 3 の「小川未明著『小川未明童話集』より」は原本と一致しています。
- 難易度・偏差値・合格可能性・学校の理念・入試結果には触れていません(別のページの領分です)。
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数字はすべて出所つきで、換算や評価語は足していません(→ 方法論)。合格可能性・お子さんとの相性は扱いません。更新 2026-08-17。
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