関東中学受験データasmon.ai/kanto — 265校・出所つき保存した学校

洗足学園中学校の過去問分析

女子私立神奈川県川崎市高津区

重要結論

  1. 洗足学園は「大問の並びと分量が動かない学校」です。同じ問題が出るのではなく、同じ種類の問題が毎年同じ場所に出ます。
  2. 4 科目とも大問数・小問数・分野の並び順がほとんど動きません。算数は 3 年とも小問ちょうど 16 問、理科は 4 大問・29〜31 問で物理→化学寄り→生物→地学、社会は 3 大問・29〜31 問で地理→歴史→公民、国語は大問 2 題・16〜17 問で論説+小説です。
  3. 一方で中身は毎年作り直されています。精読した 3 年で同じ問題や数値まで同じ問題は見つかりませんでした。単元も年ごとに入れ替わります。

今週やること

  1. 2026 年度の算数 大問 1 と大問 2 の 6 問を、時間を計って 12〜15 分で抜けられるか試します。
  2. 算数の大問 1(四則計算と□にあてはまる数の逆算)を「3 分・全問正解」で固定します。この位置は 2014 年から 13 年変わっていません。
  3. 社会と理科の合計 60 分をどう割るかを、過去問演習で 3 回以上試して決めます。社会 29〜31 問+理科 29〜31 問で合計 60 問前後、1 問あたり 1 分です。

分析年度: 2009〜2026 年度
資料の範囲: 掲載されている 1 冊分・最大 18 年分
原本確認範囲(精読した年): 算数 3 年・理科 3 年・社会 3 年・国語 3 年
制約: 2009〜2023 年度については転写データの単元分類を数えただけで、設問の細部は保証しません(→ 13 節)。

詳しい根拠を見る
  1. 大問数の変化点
  2. 1. この学校の基本情報
  3. 2. このページでわかること
  4. 3. まず結論だけ(10 行)
  5. 4. 資料の状況
  6. 5. 一番大きな結論
  7. 6. この学校らしさが出る場所(過去問でしか掴めない題材の色)
  8. 7. 今からやるなら(4 科目統合の優先順)
  9. 8. 科目別の詳細
  10. 9. しばらく出ていない単元(復活の警戒)
  11. 10. 形式面の注意
  12. 11. 学年別ロードマップ
  13. 12. この学校と出題構造が近い学校
  14. 13. 資料の限界

大問数の変化点

  • 国語: 2 題(2009 年度から、大問数を数えられた資料 13 冊すべて・数えられなかった年が 5 年。最新の資料は 2026 年度)。前回の変化: なし(2009〜2026 年度の、数えられた資料 13 冊で変化なし)。変化の履歴: 0 回
  • 社会: 3 題(2009 年度から、大問数を数えられた資料 12 冊すべて・数えられなかった年 2014・2018・2021・2022。最新の資料は 2024 年度(2025 年度・2026 年度は読み取りの確度が低く数えていない。読み取りでは 2025 年度 3 題・2026 年度 3 題))。前回の変化: なし(2009〜2024 年度の、数えられた資料 12 冊で変化なし)。変化の履歴: 0 回
  • 算数: 6 題(2026 年度の、大問数を数えられた資料 1 冊のみ。最新の資料は 2026 年度)。前回の変化: 2025 → 2026 の間に 5 題 → 6 題。変化の履歴: 2 回: 2015・2026(間隔 11)。前回の変化のときの分野の並び: 計算|数の性質・規則性|速さ|立体図形|平面図形 → 計算|数の性質・規則性|速さ|場合の数・論理|数の性質・規則性|平面図形

変化の間隔は過去の事実で、次の変化の時期を示すものではありません。全校の一覧は 出題の型の変化点。

更新 2026-08-20。


1. この学校の基本情報

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項目 内容
所在地 神奈川県川崎市高津区
男女 女子校
入試回と日程・科目 第 1 回 2 月 1 日・第 2 回 2 月 2 日。どちらも 4 科(国語・算数・社会・理科)
試験時間・配点 国語 50 分 100 点/算数 50 分 100 点/社会・理科は合計 60 分の中で実施し、社会 75 点・理科 75 点。2 回とも同じ時間・同じ配点です
当日の流れ 集合 8:30。合格発表は当日 21:00
旧称 洗足学園女子高等学校(1948 年)、洗足学園第二高等学校・同第二中学校(1953 年)、洗足学園大学附属高等学校・同附属中学校(1976 年)

上の表は 2027 年度の募集要項による内容です。社会と理科は合計 60 分の中で実施するので、理科だけで 60 分ではありません。合格発表が当日 21:00 である点は、翌日以降の出願・受験の予定に直結します。

いまの小 6 は 2027 年 2 月、小 5 は 2028 年、小 4 は 2029 年の入試を受けます。


2. このページでわかること

このページは、どんな問題が出るか・家で何をやるかだけを扱います。難易度・偏差値・合格可能性・入試結果は扱いません(偏差値 / 募集要項・入試結果)。

過去問そのものの回し方は 過去問の使い方、受験用語は 用語集 にまとめてあります。

以下、大問(問題の大きなかたまり)・小問(その中の一問)・一行問題(数行で終わる短い文章題)・短答(語句や数値を短く答える形式)という言い方をします。


3. まず結論だけ(10 行)

「3. まず結論だけ(10 行)」を開く(上の要約と同じ内容です)

結論

  1. 洗足学園は「大問の並びと分量が動かない学校」です。同じ問題が出るのではなく、同じ種類の問題が毎年同じ場所に出ます。
  2. 4 科目とも大問数・小問数・分野の並び順がほとんど動きません。算数は 3 年とも小問ちょうど 16 問、理科は 4 大問・29〜31 問で物理→化学寄り→生物→地学、社会は 3 大問・29〜31 問で地理→歴史→公民、国語は大問 2 題・16〜17 問で論説+小説です。
  3. 一方で中身は毎年作り直されています。精読した 3 年で同じ問題や数値まで同じ問題は見つかりませんでした。単元も年ごとに入れ替わります。

家でやること 3 つ

  1. 算数の大問 1(四則計算と□にあてはまる数の逆算)を「3 分・全問正解」で固定します。この位置は 2014 年から 13 年変わっていません。
  2. 社会と理科の合計 60 分をどう割るかを、過去問演習で 3 回以上試して決めます。社会 29〜31 問+理科 29〜31 問で合計 60 問前後、1 問あたり 1 分です。
  3. 国語の行数指定の記述(二行以内・三行以内・四行以内)を三サイズで書き分ける練習をします。

今週やる 1 つ

  1. 2026 年度の算数 大問 1 と大問 2 の 6 問を、時間を計って 12〜15 分で抜けられるか試します。

注意

  1. 2009〜2023 年度については転写データの単元分類を数えただけで、設問の細部は保証しません(→ 13 節)。

4. 資料の状況

どの年をどこまで見たかを、3 つに分けて書きます。精読した年(設問文まで読んだ年)/構成だけ数えた年(大問ごとの主要単元を数えただけの年)/資料のある年(転写が存在する年)。転写=過去問の紙面を文字データに起こしたもの、です。

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科目 精読した年 構成だけ数えた年 資料のある年 判読の確度・備考
算数 3 年(2024〜2026) 2009〜2023 17 年(2009〜2026 の範囲) 全問が答えのみの短答。図のある小問が 31%。転写の読み取り確度が低めの年が 17 年中 6 年(2024 を含む)
理科 3 年(2024〜2026) 2009〜2023 18 年(2009〜2026 の範囲) 小問が多く(年 27〜35)、表・グラフが多い。転写の読み取り確度は全年で低めに評価されており、細部は市販の過去問で確かめてほしい
社会 3 年(2024〜2026) 2009〜2023 17 年(2009〜2026 の範囲) 小問 25〜31。資料(地図・統計表・史料)が多い。転写の読み取り確度が低めの年が 17 年中 5 年(2025・2026 を含む)
国語 3 年(2024〜2026) 2009〜2023 14 年(2009〜2026 の範囲。2017・2019・2020・2022 の転写が無い) 本文・設問とも判読できる。出典が転写に残っている年と残っていない年がある
  • 収録冊子の校名は全校・全冊で照合済みです(別校の冊子が混じっていた場合はこの節に明記しています)。
  • 入試回について: この学校は 2 月 1 日の第 1 回、2 月 2 日の第 2 回、および 1 月の帰国生入試を実施しています(2027 年度募集要項・四谷大塚の掲載データで確認できた範囲)。一方、過去問の転写データは校 × 年 × 科目につき 1 冊しか掲載がなく、どの回のものかの区別ができません。以下は「掲載されている 1 冊分」の分析で、第 1 回相当と考えられますが断定はしません。第 2 回・帰国生入試の傾向がこれと同じである保証はありません。
  • 試験時間・配点(2027 年度募集要項・第 1 回/第 2 回とも同じ): 国語 50 分 100 点、算数 50 分 100 点、社会・理科は合計 60 分で 150 点(社会 75 点・理科 75 点。募集要項に 2 科の内訳時間の記載は無い)。4 科受験です。
  • 「毎年」「〜年連続」は、原本で 3 年以上の反復を確認したものに限って書きました。年度×大問の題材表は 4 科目とも 2024〜2026 の 3 年分を設問文で読み直して起こしています。それ以前の年(2009〜2023)については、転写データの単元分類(大問ごとの主要単元)を数えたものだけを「転写の分類では」と断って使いました。
  • 満点・設問別の配点は問題冊子の転写には印刷されていません。

5. 一番大きな結論

洗足学園は「大問の並びと分量が動かない学校」です。同じ問題が出るのではなく、同じ種類の問題が毎年同じ場所に出ます。

4 科目とも、大問数・小問数・分野の並び順が驚くほど動きません。

  • 算数は 3 年とも小問ちょうど 16 問です。大問 1 は「(1) 四則計算・(2) □にあてはまる数(逆算)」の 2 問で、この位置に計算が置かれるのは転写のある年で 2014 年から 2026 年まで 13 年続いています。大問 2 は「次の問いに答えなさい」の一行問題 4 問。残りが 2〜3 問ずつの大きな大問です。
  • 理科は 3 年とも 4 大問・29〜31 問で、並び順は大問 1 物理 → 大問 2 化学寄り → 大問 3 生物 → 大問 4 地学です。転写のある年で数えると、大問 1 が物理は 2009〜2026 の 18 年、大問 3 が生物は 18 年、大問 4 が地学は 2010〜2026 の 17 年にわたって同じ位置にあります。
  • 社会は 3 年とも 3 大問・29〜31 問で、大問 1 地理 → 大問 2 歴史(1 本の文章を読む通史)→ 大問 3 公民・国際です。記述は 3 年とも 3 問ちょうど、各大問に 1 問ずつあります。
  • 国語は 3 年とも大問 2 題・16〜17 問で、大問 1 が論説、大問 2 が小説です。漢字の書き取り 5 問は大問 1 の終盤、慣用句などの語句知識 1 問は大問 2、そして両大問の最後の問いはどちらも「本文の内容に合うものをア〜エから一つ選び記号で」。これが 3 年連続で同じです。

一方で、中身は毎年作り直されています。読み直した 3 年で、同じ問題や数値まで同じ問題は見つかりませんでした(算数で「7200m」という距離が 2025・2026 に続けて使われたのが目についた程度で、設定は別物です)。単元も年ごとに入れ替わります。

したがって過去問の使い方は「出る問題を覚える」ではなく、①どの位置に何が来るかを体に入れて時間配分を設計する、②その位置に来る種類の問題を単元ごとに仕上げる、の二つに近くなります。とくに社会と理科が合計 60 分で 60 問前後という設計なので、時間配分の練習は他校より優先度が高くなります。


6. この学校らしさが出る場所(過去問でしか掴めない題材の色)

  • 理科の主人公は「園子さん」です。園子さんがモービルのつりあいに興味を持って実験し(2024 大問 1)、コップの液面が盛り上がるのを見て 1 滴の体積を調べ(2024 大問 2)、お姉さんと呼吸の話をし(2024 大問 3)、お父さんと六甲山へ旅行して腕時計で方角を知る方法を試し(2024 大問 4)、電気ケトルの仕組みを考え(2025 大問 1)、お父さんと天気予報を見(2025 大問 2)、漂着したクジラのニュースから海の生態系を調べ(2025 大問 3)、冬の澄んだ空気に気づき(2025 大問 4)、交通系 IC カードがなぜ触れるだけで通信できるか調べ(2026 大問 1)、熱中症と塩分の話から生理食塩水としょう油の塩分を測り(2026 大問 2)、河川の蛇行をお父さんと話します(2026 大問 4)。3 年とも全部の大問が園子さんの日常の疑問から始まります。知識を直接聞くのではなく、身の回りの出来事を実験と表に翻訳して計算させる形が徹底されています。
  • 理科の題材は「その年に話題になったこと」に触れます。2026 大問 3 は「2024 年 8 月、スーパーなどの店頭から米が消え」から始まってイネの花・玄米と白米・水田で育てる利点・蒸散の測定へ進み、2025 年 6 月の備蓄米の炊き方まで扱います。2025 大問 3 は漂着したクジラと藻場・ブルーカーボン。ただし問われているのは話題そのものではなく、そこから引かれる植物の構造や食物連鎖の基本です。
  • 社会は「1 つのテーマで縄文から戦後まで縦断する」形です。富士山(2024 大問 2)は縄文の生活 → 平安の信仰 → 宝永噴火時の将軍の政策 → 関所 → 冨嶽三十六景 → 戦後の紙幣、と 1 つの山だけで通史を歩きます。2026 大問 2 は文化庁の「日本遺産」のストーリーで、サヌカイトと縄文の石器 → 四天王寺と百舌鳥古墳群 → 律令の荷札 → 鯖街道と太良荘 → 利根川東遷 → 伊能忠敬 → 小樽と幌内鉄道へ。2025 大問 2 は史跡を見学した教員の報告文です。教科書の章立てではなく、場所や物に沿って時代を行き来する読み方が求められているように見えます。
  • 社会の大問 3 は新聞記事や生徒の見学記が入口です。毎日小学生新聞(2024)、日本経済新聞(2026)、中学 1 年生の国会議事堂・裁判所見学記(2025)。記事の内容を知らなくても解けますが、そこから引かれるのは国連・内閣・税・地方自治・人権といった制度です。
  • 算数は「見えない範囲」を出します。2025 大問 5 は点光源と長方形の板が作る影の四角形の面積、2026 大問 6 は 2 台の防犯カメラから「見えない地表の面積」「A からも B からも見えない部分の体積」。相似で長さを出す骨格は同じで、題材だけが影からカメラへ移りました。最後の大問にこの種類が 2 年続いています。
  • 国語は「うそ・正直」が続きました。2025 大問 2 は「うそを見破れないけれども、うそがばれたこともない」と始まる私と相沢さんの話、2026 大問 1 は嘘をつかない「ガラス張りの生き方」と内面性を論じる哲学の文章(池田喬『嘘をつく』)です。2024 大問 1 も「信じる」ことを主題にした哲学者の講演記録で、信じる・偽るという主題の文章が 3 年続いているように見えます。小説は 3 年とも人と人の距離をめぐる現代の作品です(2026 は柴崎友香『遠くまで歩く』)。
  • 社会の解答記号は A〜D のアルファベットです。「次の A〜D の中からひとつ選んでアルファベットで答えなさい」という言い回しが繰り返し使われ、他科目のア〜エと混在します。答案上の事故になりやすい、この学校固有の作法です。

7. 今からやるなら(4 科目統合の優先順)

想定している学年: 受験学年(小 6)の、過去問演習に入っている段階を前提に優先順を付けています。小 5 以前なら、この節は「最終的にここへ向かう」地図として読み、日々の学習は基礎(計算の正確さ・図形・読解・短い記述・漢字語彙)を先に。過去問を使った時間配分の練習は小 6 の夏以降が目安です。学年別の道筋は 11 節にまとめました。

各項目の根拠(年度と大問の中身)は 8 節(科目別の詳細)を参照してください。先頭の [ ] は家での回し方の目安、末尾の(確認: 〜◯年度)は、その内容を原本で確認できている最後の年度です。

  1. [毎日 10 分] 算数・大問 1 の計算 2 問を「3 分・全問正解」で固定する — 2024・2025・2026 の 3 年とも「(1) 分数と小数が混ざった四則計算」「(2) □にあてはまる数の逆算」です。この位置は 2014 年から 13 年変わっていません。毎日の計算練習に、洗足の形(4〜5 段の混合計算と逆算)をそのまま入れてください。(確認: 〜2026 年度)
    • [週末 60 分] 大きな大問の後半に乗る練習: 2026 大問 5(5 桁の整数の総数 → 3 の倍数 → 12 の倍数)、2026 大問 6(A から見えない面積 → A と B から見えない面積 → 見えない体積)のように、同じ設定に条件を積み増していきます。(1) を丁寧に処理すると (2)(3) が続く作りなので、(1) で雑にならないことです。
    • [週末 60 分] 影・相似を 2 年分(2025 大問 5・2026 大問 6)。「光源/カメラから見えない範囲」を平面図で描き、相似比から長さを出す手順を固めます。
    • [週 1 回] 数の性質(2026 大問 5・2025 大問 2(1)・2026 大問 2(1))。桁ごとの場合分けと倍数判定(3 の倍数・12 の倍数)を書き出す練習を。
    • [週 1 回] 小問集合 4 問(大問 2)の単元は年ごとに変わるので、一行問題を広く速く。過不足算(多い少ないの差から個数を求める計算)・つるかめ算(個数を合計から逆算)・相当算(もとにする量を割合から逆に求める計算)・売買損益・流水算(川の流れと船の速さの計算)・円とおうぎ形が 3 年で登場しました(いずれも受験用教材の単元)。
    • 途中式を書かせる 2 問に備え、答えだけでなく式と一言の説明を書く練習を過去問演習の中でしておきます。
  2. [週末 60 分] 社会・理科の 60 分をどう割るかを決める — 社会 29〜31 問+理科 29〜31 問で合計 60 問前後。1 問あたり 1 分です。どちらから解くか、資料を読む順序、飛ばす基準を、過去問演習で必ず 3 回以上試して決めてください。ここを決めていないと知識があっても届きません。(確認: 〜2026 年度)
  3. [週 1 回] 理科・桁指定つきの計算 — 「小数第 2 位以下がある場合は、四捨五入して小数第 1 位まで答えなさい」の形が 3 年とも各大問に複数問あります。2026 大問 2 だけで小数第 1 位・小数第 4 位・小数第 3 位の指定が混在しました。指定を線で囲んでから計算する習慣に。(確認: 〜2026 年度)
    • [週 1 回] 表の空欄(あ)(い)(う)を埋める形式を 3 年分: 2024 大問 1・大問 2、2025 大問 2、2026 大問 1・大問 2 に出ました。実験の意味を読んでから数値を入れる順序を練習します。
    • [週 1 回] 濃度・割合の計算 3 年分を年度を変えて(2024 大問 2・2025 大問 2・2026 大問 2)。食塩水の作り方、微小量からの逆算、試薬で量を測る手順を。
    • 大問 1 の物理は「実験の条件を 1 つずつ変えて表にする」形です。てこ・電流・熱膨張の 3 年分を解いたら、光・ふりこ・浮力も 1 年分ずつ触れておきます(長く空いています)。
    • 大問 4 の地学は気象・太陽と星・地層が回ります。天球と方位(2024)、湿度と季節風(2025)、地層の新旧と化石(2026)を一巡します。
    • 記述 2 問は「理由を、指定語を使って」の形です。書き慣れておけば取りやすい枠です。
  4. [週 1 回] 社会・統計資料から都道府県を当てる — 2024(茨城・島根・鹿児島の人口、岐阜と青森の米、諏訪湖と琵琶湖、群馬と広島の工業出荷額、スキー場とゴルフ場)、2025(神戸・徳島・潮岬の雨温図、果実と畜産の農業産出額)、2026(敦賀・彦根・津の雨温図、人口と化学工業出荷額、水力火力原子力の割合)。3 年とも大問 1 に 3〜5 問あります。人口・農業・工業・発電・気候の 5 種類を白地図と結び付けてください。(確認: 〜2026 年度)
  5. [週 1 回] 国語・行数指定の記述を三サイズで書く — 二行以内(2025 大問 1(5))、三行以内(2025 大問 2(5)、2026 大問 1 問一〜問三)、四行以内(2026 大問 1 問四)。字数指定ではないので、解答用紙の 1 行の幅を市販の過去問で測り、「1 行=何字」を体で覚えます。線部の言い換え+理由(+いきさつ)の順で組み立ててください。(確認: 〜2026 年度)
  6. [週 1 回] 算数・速さ 3 年分を年度を変えて解く — 2024 大問 5(上り坂・平ら・下り坂を 2 人が進み、帰りは道を変える)、2025 大問 3[I](7200m 離れた 2 町を往復)、2026 大問 3(家から 7200m の公園へ、途中 2 回の休憩、姉が反対から来る)。「往復」「休憩を挟む」「別の人が反対から来る」の 3 要素が繰り返されます。(確認: 〜2026 年度)
  7. [週 1 回] 社会・「誤っているものをひとつ」と「正誤の組み合わせ」 — 「次の A〜D の中からひとつ選んでアルファベットで答えなさい」の誤文選びが繰り返し出ます。2025・2026 は「文①〜⑥の正しいものの組み合わせ」「文①・②の正誤の組み合わせ」も多く出ました。選択肢 1 文ごとに丸バツを付けてから答える手順を固めてください。(確認: 〜2026 年度)
    • 大問 2 のテーマ通史を 3 年分。1 つの題材(富士山・街道・文化財)から各時代へ飛ぶ読み方に慣れます。江戸時代は 3 年とも出ました。
    • 記述 3 問(各大問 1 問)を年度を変えて解く。資料の数値や地図の位置を根拠として 1 つ挙げてから理由を書く形を作ります。
    • 用語は漢字で書けるところまで。字数・文字種の指定が多く出ます。
    • 大問 3 は新聞記事が入口になる年があります。ニュースの語句そのものより、そこから引かれる制度(国連・内閣・税・地方自治・人権)を教科書で押さえます。
  8. [週 1 回] 国語・各大問末の「本文の内容に合うもの」 — 3 年とも両大問の最後にある 4 択です。ここだけを 3 年分(計 6 問)年度を変えて続けて解いて、言い過ぎ・言い足りない選択肢の見分け方を作ります。(確認: 〜2026 年度)
    • [毎日 10 分] 漢字はカタカナ→漢字の書き取り 5 問に絞って毎日。大問 1 の終盤にあるので、時間切れで落とさない順序(先に漢字を片付ける)も決めておきます。
    • 慣用句・ことわざ・四字熟語を大問 2 の 1 問分だけ確実に。「言葉を濁す」(2024)のような、意味から言葉を答えさせる形です。
    • 論説は哲学寄りの抽象的な文章(2024 の講演記録、2026 の「正直」論)に慣れます。2025 大問 2 と 2026 大問 1 は「うそ・正直」という主題が 2 年続きました。

8. 科目別の詳細

8-0. 科目横断の要点

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科目 形式の固定度 中身の性格 過去問で取り組む練習
算数 非常に高い。50 分・小問 16 問・全問が答えのみ(3 年)。大問 1 は計算 2 問で 13 年同じ位置 前半 6 問が計算と一行問題、後半が 2〜3 問ずつの大きな大問。速さ・数の性質が 3 年連続、影と相似・円とおうぎ形が 2 年連続 前半 6 問を 12〜15 分で確実に取る練習と、大きな大問の (1)→(2)→(3) と条件が積み増される流れに乗る練習
理科 非常に高い。4 大問・29〜31 問・物理化学生物地学の順(3 年、位置は 17〜18 年) 身の回りの出来事から入り、実験の表を計算で埋め、得られた関係を別の条件に当てはめる。記述は 3 年とも 2 問 桁指定つきの計算(「小数第 2 位以下は四捨五入して小数第 1 位まで」)と、表の空欄を埋める形式
社会 非常に高い。3 大問・29〜31 問・地理歴史公民の順(3 年)。記述は各大問 1 問で計 3 問(3 年) 大問 1 は統計資料から都道府県を当てる、大問 2 は 1 テーマで縄文から戦後まで縦断、大問 3 は新聞記事や見学記から公民へ 統計資料の判別と、A〜D の誤文選び・正誤の組み合わせを 1 文ずつ判定する手順
国語 非常に高い。大問 2 題・16〜17 問・論説+小説(3 年)。設問の枠も位置ごとに固定 記述 6〜7 問(全体の 35〜41%)が本体。分量指定は字数ではなく行数(二行以内・三行以内・四行以内) 行数指定の記述を三サイズで書き分ける練習と、各大問末の「本文の内容に合うもの」

科目ごとに競技が違います。算数は「速く正確に」、理科は「読んで計算する」、社会は「資料を判別する」、国語は「行数で書く」です。そして 4 科目に共通するのは時間との勝負であることです。

なお「今からやるなら」は 7 節、「しばらく出ていない単元」は 9 節、「形式面の注意」は 10 節に科目をまたいでまとめてあります。


8-1. 算数(50 分・100 点・大問 5〜6・小問 16・答えのみ)

年度×大問の題材表(2024〜2026・原本で確認)

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年度 大問 1 大問 2 大問 3 大問 4 大問 5 大問 6
2026(6 題・16 問) 計算 2 問(四則計算/□にあてはまる数) 小問集合 4 問(約束記号「整数 A の一の位を [A] とする」/正三角形の各辺の中点を結ぶ規則性
つるかめ算・入場券 大人 2000 円 子ども 1200 円/おうぎ形 半径 6cm の色のついた部分の面積)
速さとグラフ(家から 7200m の公園へジョギング・途中 2 回の休憩・2 回目は 1 回目より 6 分長い/姉が公園から毎分 270m)2 問 集合(50 人が 4 問のテスト・正解者 45 人 38 人 40 人 □人から「両方正解」の人数の範囲・全問正解者が最低 1 人いる条件)2 問 数の性質・場合の数(21212・90909 のように異なる 2 数字を交互に並べた 5 桁の整数。総数/3 の倍数/12 の倍数)3 問 影・光源と相似(防犯カメラ 2 台と立方体の箱・「A から見えない地表の面積」「A からも B からも見えない部分の体積」)3 問
2025(5 題・16 問) 計算 2 問(四則計算/□にあてはまる数) 小問集合 4 問(回文数 121・2332・3003 の個数/過不足算・90 円のボールペン
流水算・15km 離れた A 地点 B 地点の往復/円とおうぎ形・直径 12cm の円周を 12 等分)
[I]速さ(7200m 離れた P 町と Q 町・分速 50m・往復)2 問+[II]規則性(403+404+…+407=2025・連続する整数の和)2 問 水量とグラフ(1 辺 30cm の正方形が底面・高さ 12cm の容器にブロックを順に入れる)3 問 影・光源と相似(点光源 P と長方形の板 ABCD と壁・影の四角形 EFGH の面積/(3) は 6 面で囲まれた立体の体積)3 問 —
2024(5 題・16 問) 計算 2 問(四則計算/□にあてはまる数) 小問集合 4 問(相当算・所持金の 1/2 より 200 円/1〜7 のカード 4 枚で 2 桁の数
水量とグラフ・底面積の異なる容器 A と B/長方形 ABCD の面積比)
小問集合 4 問(売買損益・原価 50 円の消しゴム 1500 個を 4 割の利益/立体の切断・立方体 ABCDEFGH の辺上の点 P
速さ・3 人が 7km で折り返す/貯水池に一定量の水が流れ込むニュートン算)
仕事算(A・B・C が文化祭のしおりを作る・途中で 1 人が抜ける)3 問 速さ(A→B 上り坂・B→C 平ら・C→D 下り坂を花子さんとよし子さんが進む・帰りは道を変える)3 問 —

読み直した 3 年の共通点です。

  • 大問 1 は 3 年とも「(1) 四則計算・(2) □にあてはまる数(逆算)」の 2 問です。分数と小数が混ざった 4〜5 段の式で、(2) は必ず逆算。同じ場所に同じ種類の問題が置かれているという意味であって、同じ問題が出るわけではありません(3 年で数値も式の形も別でした)。この並びは転写のある年で 2014 年まで遡って同じ位置に計算が置かれています。
  • 大問 2 は 3 年とも「次の問いに答えなさい」の小問集合 4 問です。2024 だけは大問 3 も同じ形の小問集合 4 問で、この年は小問集合が計 8 問ありました。
  • 小問数は 3 年とも 16 問ちょうどです。大問数は 5→5→6 と動きますが、これは 2025 に[I][II]として 1 つの大問にまとめられていた 2 題が 2026 では大問 3・大問 4 に分かれたためで、中身の量は変わっていません。
  • 解答形式は 3 年とも全 16 問が答えのみの短答です。記号選択はゼロ、字数指定の記述もゼロでした。

頻出単元と周期

読み直した 3 年(2024〜2026)で確認できたものです。

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単元 出た場所 状況
四則計算・逆算 2024 大問 1、2025 大問 1、2026 大問 1 3 年連続で大問 1 の 2 問。冒頭 5 分の得点源
速さ(往復・休憩・グラフ) 2024 大問 5・大問 3(3)、2025 大問 3[I]、2026 大問 3 3 年連続。しかも 2025 の「7200m 離れた P 町と Q 町」と 2026 の「家から 7200m 離れた公園」は距離の数値まで同じ(設定は別物)
数の性質 2024 大問 2(2)、2025 大問 2(1)、2026 大問 2(1)・大問 5 3 年連続。2026 は大問 5 でも本格的に問われた
影・光源と相似 2025 大問 5、2026 大問 6 2 年連続で最後の大問。点光源→防犯カメラと題材は変わるが「光の届かない範囲を相似で出す」骨格は同じ
円とおうぎ形 2025 大問 2(4)、2026 大問 2(4) 2 年連続で小問集合の 4 問目(同じ位置)
水量とグラフ 2024 大問 2(3)、2025 大問 4 2024 は小問、2025 は大問 1 本
仕事算・ニュートン算(いずれも受験用教材の単元) 2024 大問 3(4)・大問 4 2024 に集中。2025・2026 では大問にならず
規則性・数列 2025 大問 3[II]、2026 大問 2(2) 2 年連続
立体図形(切断・体積) 2024 大問 3(2)、2025 大問 5(3) 大問 1 本にはならず、他の大問の最後の 1 問として入る
集合・場合の数 2026 大問 4・大問 5(1) 2026 に登場。3 年では 1 回

問い方の作り

  • 大問の作りは「大問 1 で計算 2 問 → 大問 2(年により大問 3 まで)で一行問題 → 残りが 2〜3 問ずつの大きな大問」です。前半 6〜10 問を短時間で確実に取り、後半の大きな大問に時間を残すという配分がそのまま設計されています。
  • 大きな大問は (1) が設定の確認、(2)(3) で条件を 1 つ増やす形です。2026 大問 5 の「総数 → 3 の倍数 → 12 の倍数」、2026 大問 6 の「A から見えない面積 → A からも B からも見えない面積 → 見えない部分の体積」のように、同じ設定を面積 → 体積、1 台 → 2 台と積み増していきます。
  • 一部の設問に「なお、この問題は解答(答え)までの考え方を表す式や文章・図なども解答欄に書きなさい」という但し書きがつきます(2024 大問 4(2)・大問 5(2)、2026 大問 3(1)・大問 5(2))。2025 の転写にはこの指示が現れなかったので、3 年連続とは書けません。答えだけでなく途中を書かせる欄が年に 2 問前後あると考えて準備したいところです。
  • 2026 大問 3(1) は「毎分何 m の速さで走りましたか。また、1 回目の休い時間は何分間ですか」のように 1 問で 2 つ答えさせる形です。答案の書き落としに注意してください。

8-2. 理科(社会と合わせて 60 分・75 点・大問 4・小問 29〜31)

年度×大問の題材表(2024〜2026・原本で確認)

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年度 大問 1(物理) 大問 2(化学寄り) 大問 3(生物) 大問 4(地学)
2026(29 問) 電流と電磁石(交通系 IC カードはなぜ触れるだけで通信できるか。コイル 2 個・検流計の向き・巻き数と距離 z のグラフ)6 問 濃度(熱中症と生理食塩水 0.9%・しょう油の塩化ナトリウム量を試薬で測る)7 問 植物のつくりとはたらき(2024 年 8 月の米不足からイネの花・玄米と白米・水田で育てる利点・蒸散量の測定)8 問 地層・岩石・化石(河川の蛇行・断層で厚さが変わる理由・示相化石と示準化石の条件)8 問
2025(31 問) 熱と状態変化+電流(電気ケトル。金属の熱膨張・バイメタル・家庭のコンセントの電流と同時使用)7 問 気圧と気体(天気予報から対流圏・水銀柱・空間 A に酸素を入れたときの高さ h と温度)6 問 生態系・食物連鎖(漂着したクジラ・藻場と海草海藻・ブルーカーボン・食物連鎖の図)10 問 気象と光(冬の澄んだ空気・光の散乱・PM2.5 と黄砂の体積比・季節風)8 問
2024(29 問) てこ・つり合い(モービルのつりあい。おもりと支点の水平距離・角度 30 度と 60 度での重さ)7 問 水溶液と濃度(コップの液面が盛り上がる・洗剤と油・1 滴の体積・1g の食塩で 10% に最も近い食塩水)6 問 人体(呼吸。気体の通る順・心臓の断面・ペットボトルとゴム風船の模型・ベルクマンの法則)8 問 太陽と星(春分の日の六甲山。腕時計で方角を知る方法とその誤差・夜に方位を調べる・春分の真夜中の星座)8 問

読み直した 3 年の共通点です。

  • 大問 4 題・小問 29〜31 問が 3 年とも同じです。大問ごとの小問数は 6〜10 問で、これも大きくは動きません。
  • 並び順が 3 年とも「大問 1 物理 → 大問 2 化学寄り → 大問 3 生物 → 大問 4 地学」です。転写のある年で数えると、大問 1 が物理は 2009〜2026 の 18 年、大問 3 が生物は 18 年、大問 4 が地学は 2010〜2026 の 17 年にわたって同じ位置に置かれています。同じ種類の問題が同じ場所に出るという意味であって、同じ問題が出るわけではありません。
  • 記述は 3 年とも 2 問ちょうどです(2024 大問 1(3)・大問 4(4)、2025 大問 3(5)・大問 4(6)、2026 大問 3(3)②・大問 4(3))。字数指定は無く、「〜という語を用いて説明しなさい」のように使う語を指定する形が混じります。
  • 導入文に「園子さん」が 3 年とも登場します。園子さんがモービルを作り(2024)、お父さんと天気予報を見(2025)、交通系 IC カードの仕組みを調べる(2026)という会話・観察から大問が始まります。

頻出単元と周期

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位置 単元 2024 2025 2026 転写のある年での並び
大問 1 物理 てこ・つり合い 熱と状態変化・電流 電流と電磁石 光・ふりこ・浮力・音・電磁石が順に回る。てこは 2024 に登場
大問 2 化学(一部気象) 水溶液・濃度 気圧と気体 濃度 濃度は 2019・2020・2026、水溶液の性質は 2016・2017・2022・2024、溶解度は 2011・2014・2023
大問 3 生物 人体 生態系・食物連鎖 植物のつくりとはたらき 人体(2011・2013・2015・2021・2024)と植物(2017・2019・2022・2026)と生態系(2014・2023・2025)が交代で回る
大問 4 地学 太陽・星 気象 地層・岩石・化石 気象が最も多い(2011〜2025 に断続的に)。地層は 2019・2023・2026、月は 2017・2020

読み直した 3 年に限れば、濃度・割合の計算は 3 年とも化学の大問に入っています(2024 の食塩水 10%、2025 は気体の量、2026 の生理食塩水としょう油)。

問い方の作り

  • 「小数第 2 位以下がある場合は、四捨五入して小数第 1 位まで答えなさい」という桁指定つきの計算が 3 年とも複数問あります。指定される桁は問題ごとに違い(2026 大問 2 だけで小数第 1 位・小数第 4 位・小数第 3 位が混在)、読み落とすと正解でも点になりません。
  • 選択肢は「次より 1 つ選び」が基本ですが、「すべて選び」(2026 大問 1(2)・大問 3(2)①・大問 4(6)①)、「取り込まれた気体が通る順に並べたとき」(2024 大問 3(3))、「a〜c の正誤を正しく表しているものを 1 つ」(2026 大問 4(4))のように、条件のきつい選択が混じります。
  • 大問は「身の回りの出来事 → 実験と表 → 表の空欄を計算で埋める → 得られた関係を別の条件に当てはめる」の順です。表 1・表 2 の(あ)(い)(う)を埋める形が 3 年とも出ます(2024 大問 1・大問 2、2025 大問 2、2026 大問 1・大問 2)。
  • グラフの形を選ばせる設問があります(2026 大問 1(5)①②「z と電流の関係」「巻き数と z の関係」、2026 大問 2(4)「加えた試薬 A の量と残っている濃度の関係」)。作図はさせず、選択肢のグラフから選ばせます。

8-3. 社会(理科と合わせて 60 分・75 点・大問 3・小問 29〜31)

年度×大問の題材表(2024〜2026・原本で確認)

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年度 大問 1(地理) 大問 2(歴史・通史) 大問 3(公民・国際)
2026(29 問) 交通と地形(2024 年 3 月の北陸新幹線敦賀延伸。地図から盆地・山脈・湖沼の条約登録
敦賀彦根津の雨温図・人口と化学工業出荷額・発電方式の割合・敦賀港と明治政府)9 問
日本遺産の「ストーリー」でつなぐ文化財(サヌカイトと縄文の石器・四天王寺と百舌鳥古墳群・律令の荷札
鯖街道と太良荘・利根川東遷・伊能忠敬・小樽と幌内鉄道)10 問
日本経済新聞(2024 年 12 月 11 日)の記事から。内閣提出法案・憲法第 66 条 2 項・水俣病と公害・一般会計歳入の推移
被爆者への国家賠償請求権・国連総会・平和記念都市建設法 10 問
2025(31 問) 万国博覧会(2025 年の大阪・関西万博。地図から国を同定・沖縄海洋博・科学万博・愛地球博
神戸徳島潮岬の雨温図・果実と畜産の農業産出額・千里ニュータウン)11 問
仙北市と「ある都市」の史跡を見学した教員の報告文(角館・近世の城下町・書物を漢字 4 字で・幕末の地名と氏族・戦後の人物)9 問 中学 1 年生の国会議事堂・裁判所見学記。公平な税の考え方・鉄道運賃の認可・一票の格差・天皇の国事行為
選挙運動の規制・行政機関・裁判・法定受託事務 11 問
2024(29 問) 日本の地溝帯と断層線(フォッサマグナと中央構造線の地図。茨城島根鹿児島の人口統計・岐阜と青森の米の生産額・諏訪湖と琵琶湖の比較
群馬と広島の工業出荷額・スキー場とゴルフ場の分布・糸魚川市の大規模火災)9 問
富士山(縄文の生活・平安の信仰・宝永噴火時の将軍の政策・関所・冨嶽三十六景・戦後の紙幣に描かれた富士山)9 問 毎日小学生新聞(2023 年 1 月 25 日)の「世界の…」の記事から。国連憲章・中国の国家主席・発展途上国・社会保障
ワークライフバランス・過疎地の地方自治・情報の読み取り 11 問

読み直した 3 年の共通点です。

  • 大問 3 題・小問 29〜31 問が 3 年とも同じです。
  • 並び順が 3 年とも「大問 1 地理 → 大問 2 歴史(1 本の文章を読む通史)→ 大問 3 公民・国際」です。転写のある年(2009〜2026)で数えても大問数は 3 で動かず、この 3 分野の並びが続いています。同じ場所に同じ分野が来るという意味であって、同じ問題が出るわけではありません。
  • 記述は 3 年とも 3 問ちょうど、しかも各大問に 1 問ずつです(2024 大問 1 問 4(2)・大問 2 問 4・大問 3 問 11、2025 大問 1(2)・大問 2 の 7・大問 3 の 2(2)、2026 大問 1 問 7(1)・大問 2 問 9(2)・大問 3 問 9)。いずれも資料(地図・グラフ・年表)を読んで理由や仕組みを説明させる形です。
  • 記号選択が全体の 66〜77% を占めます。選択肢の記号が A〜D(一部 A〜F)のアルファベットで、「次の A〜D の中からひとつ選んでアルファベットで答えなさい」という言い回しが 3 年とも繰り返し出ます。

頻出単元と周期

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位置 中身 3 年の状況
大問 1 地図 1 枚を起点にした地理 2024 断層線、2025 万博開催地、2026 北陸新幹線。統計資料から都道府県を当てさせる選択が毎回 3〜5 問
大問 1 雨温図・気候 2025(神戸・徳島・潮岬)、2026(敦賀・彦根・津)の 2 年連続。2024 も気候が記述の材料
大問 1 工業・産業の統計 2024 群馬と広島の工業出荷額、2025 大阪府、2026 人口と化学工業出荷額・発電方式。3 年連続
大問 2 1 つのテーマで縄文から戦後までを縦断 2024 富士山、2025 史跡見学、2026 日本遺産。3 年連続。江戸時代の設問が 3 年とも入る(2024 宝永噴火と将軍、2025 書物と城下町、2026 利根川東遷・伊能忠敬)
大問 3 公民(三権・財政・地方自治・人権)と国際 3 年連続。転写のある年でも三権分立と国際社会が交互に主軸
大問 3 新聞記事を引用して出題 2024(毎日小学生新聞)・2026(日本経済新聞)。2025 は生徒の見学記

問い方の作り

  • 「下線部(〇)について述べた文として誤っているものを、次の A〜D の中からひとつ選んでアルファベットで答えなさい」という一択の誤文選びが繰り返し使われます。設問文の言い回しがほぼ同じで、記号が A〜D のアルファベットである点も 3 年とも共通です。
  • 正誤の組み合わせを選ばせる形が近年多く出ます。「文①〜⑥について、内容の正しいものの組み合わせを」(2025 大問 2 の 3・9)、「文①・②の内容の正誤の組み合わせとして正しいもの」(2025 大問 3 の 6、2026 大問 3 問 7・問 8)、「a〜c の正誤」。1 つでも判断を誤ると落ちるので、消去法が使いにくい形です。
  • 短答は文字種の指定つきです。「氏名ともに漢字 3 字で」(2024)、「漢字 4 字で」(2025)、「漢字 2 字で」(2025)、「氏名ともに漢字で」「カタカナで」(2026)。
  • 大問 1 は「資料 A〜D はいずれかの県のもの。正しい組み合わせを選べ」という統計判別が中心です。人口・農業産出額・工業出荷額・発電方式・施設数・雨温図と、材料が毎年替わります。
  • 大問 2 は長い文章に下線部(ア)〜(サ)が並び、下線部ごとに時代が飛びます。通史を年代順ではなくテーマ順に問われるので、時代を行き来する頭の切り替えが要ります。

8-4. 国語(50 分・100 点・大問 2・小問 16〜17・記述 6〜7 問)

年度×大問の題材表(2024〜2026・原本で確認。出典は転写に残っていた年のみ)

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年度 大問 1(論説・評論) 出典 大問 2(小説) 出典
2026(17 問) 「正直」とは何か。嘘をつかない「ガラス張りの生き方」と内面性、「自分自身を見捨てる」ことを論じる哲学の文章(9 問) 池田喬『嘘をつく』(哲学から考える) コロナ禍にオンライン講座を頼まれた作家・森木ヤマネと七坂たちの会話。ロケ地探し・「お雇い外国人」グリフィスの手紙・海岸線の写真(8 問) 柴崎友香『遠くまで歩く』
2025(17 問) 神話が「世界のあり方」を表示して人間を社会的に位置づける作用と、近代における「私」の神話、新しい思考の枠組み(9 問) (転写に残っていない) うそを見破れない「私」と「相沢さん」の付き合い。「一日で作れますんで、今度差し上げますよ」と提案してしまう(8 問) (転写に残っていない)
2024(16 問) フランスの 10〜15 歳の子どもに向けた哲学者の講演記録。宗教への回帰・合理化と「信じる気持ち」・「本当に信じられるのは計算できないことだけ」(8 問) ベルナール・スティグレール『向上心について——人間の大きくなりたいという欲望』メルランベルジェ眞紀 訳 人の心が読める大学生・梨木匠と香山。走ること、他人の心が読める能力の告白(8 問) (転写に残っていない)

読み直した 3 年の共通点です。大問 2 題・小問 16〜17 問・大問 1 が論説(評論)で大問 2 が小説という並びが 3 年とも同じでした。小問数は大問 1 が 8〜9 問、大問 2 が 8 問で固定に近い形です。

頻出単元と周期

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設問の種類 出た年 状況
各大問の最終問「本文の内容に合うものをア〜エから一つ選び記号で」 2024 大問 1 問八・大問 2 問八、2025 大問 1 問九・大問 2 問八、2026 大問 1 問八・大問 2 問八 3 年連続で両大問の最後の問い。選択肢は 4 つで、本文全体の趣旨と細部を突き合わせる
漢字の書き取り「ア〜オのカタカナを漢字に直しなさい」5 問 2024 大問 1 問七、2025 大問 1 問八、2026 大問 1 問九 3 年連続。大問 1 の終盤に 5 問まとめて。大問 2 側には漢字は無い
空欄補充 A〜D(接続語・語句を選択) 2024 大問 1・大問 2(A・B)、2025 大問 1 問七、2026 大問 1 問七・大問 2 問七 大問 1 は 3 年連続。2026 大問 2 は選択肢がア〜タの 16 択
慣用句・ことわざ・四字熟語の知識問題 1 問 2024 大問 2 問七(「言葉を濁す」)、2025 大問 2 問六、2026 大問 2 問五 3 年連続で大問 2 に 1 問。漢字が大問 1、語句知識が大問 2 という住み分け
行数指定の記述 2024 大問 1(2)(3)(5)・大問 2(1)(3)(5)、2025 6 問、2026 7 問 3 年とも記述 6〜7 問。全設問の 35〜41%
抜き出し 2025 大問 1(4) 3 年で 1 問のみ。抜き出し中心の学校ではない

問い方の作り

  • 記述の分量指定は字数ではなく「二行以内」「三行以内」「四行以内」の行数です(2025 大問 1(5)「二行以内で説明しなさい」、2025 大問 2(5)「三行以内」、2026 大問 1 問四「四行以内」)。解答用紙の罫線が分量の指示になるので、市販の過去問で 1 行の幅を確認しておきたいところです。
  • 記述の問い方は「——①『…』とありますが、これはどういうことですか/なぜですか」の 2 系統です。2025 大問 2(5) の「結局、『私』は何をすることにしましたか。そのいきさつや理由も含めて三行以内で」のように、いきさつ・理由まで束ねさせる形が混じります。
  • 小説(大問 2)には「これまでの主なあらすじ」という前書きが付く年があります(2024・2026)。長編の途中を切り出すため、あらすじを読み飛ばすと人物関係が取れません。
  • 2025 大問 2 問七は「次の《 》《 》の表現は本文中のものです。本文に入る最もふさわしい箇所を《あ》〜《お》の中から選び」という文の挿入位置を問う設問でした。同じ位置(問七)に 2024・2026 は空欄補充や語句知識が入っており、この枠は年ごとに中身が入れ替わります。

9. しばらく出ていない単元(復活の警戒)

転写の単元分類(2009〜2026)で、大問の主要単元として数えたものです。精読していない年の細部は保証しません。最終確認年度は、その単元が大問(または大問の軸)として出たことを確認できている最後の年度です。

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科目 単元 大問で出た年(転写の分類) 最終確認年度 状況
算数 食塩水(濃度) 2014・2018・2019・2020・2023 2023 2023 まで頻出だったのに 2024〜2026 の 3 年連続で不在。戻る候補の筆頭
算数 平面図形の求積・面積比 2012・2015 2015 大問としては長く空いている(2024 は大問 2 の小問)
算数 論理・推理 2011・2016・2018・2022 2022 4〜6 年周期。2022 以来 4 年
算数 流水算(受験用教材の単元) 2016・2017・2022 2022 2025 は小問集合に降りた。大問としては 4 年
算数 時計算(受験用教材の単元) 2019 2019 7 年なし
理科 光 2010・2014・2017・2019・2022 2022 物理の大問として 2022 が最後。3〜4 年周期なので警戒枠。2022 を最後に 4 年
理科 ふりこ・物体の運動 2011・2016・2021・2023 2023 2023 以来 3 年
理科 音 2009・2020 2020 6 年なし
理科 浮力・密度 2012・2015 2015 長く空いている
理科 月 2017・2020 2020 地学の大問として 6 年なし
理科 星・星座 2015 2015 大問としては 11 年なし(2024 は大問 4 の後半に組み込まれた)
理科 中和・燃焼・質量保存 中和 2009・2013、燃焼 2018、質量保存 2010・2021 2021 化学の大問は近年 濃度・水溶液・溶解度に寄っている
社会 日本国憲法を大問の軸に 2011・2012・2019 2019 2019 を最後に 7 年。2026 は第 66 条 2 項の空欄として小問で復帰
社会 貿易・資源・エネルギー を大問 1 の軸に 2010・2022 2022 2026 は発電方式の小問として登場
社会 都道府県の同定を大問 1 の軸に据える形 2012・2017・2018・2021・2025 2025 周期的に戻る形。2026 も大問 1 に統計判別の小問がある
社会 鎌倉・室町を大問 2 の軸に 2009 2009 長く空いている(下線部の 1 問としては 3 年とも出る)
社会 平安時代を大問 2 の軸に 2019 2019 軸にした年が長く空いている
社会 近代の戦争を大問 2 の軸に 2018・2020・2021 2021 2022 以降は下線部の 1 問に降りている
国語 抜き出しを主軸にした大問 2009 2009 直近 3 年では 2025 に 1 問のみ
国語 詩・短歌・俳句、古文、文法(品詞・敬語) — — 転写のある年で大問の柱になったことは無い。知識は「漢字 5 問+語句 1 問」の枠に収まる形が続く。この枠が広がるとしたら大問 2 の語句 1 問の位置

10. 形式面の注意

  • 算数: 50 分・100 点・大問 5〜6・小問 16。3 年とも全問が答えのみの短答で、記号選択・作図・字数指定の記述はありません。1 問あたり 3 分強で、大問 1 と大問 2 の 6 問を 12〜15 分で抜けられるかが分岐点です。ただし一部の設問に「なお、この問題は解答(答え)までの考え方を表す式や文章・図なども解答欄に書きなさい」の但し書きが付きます(2024 大問 4(2)・大問 5(2)、2026 大問 3(1)・大問 5(2)。2025 の転写には現れませんでした)。この但し書きは読み飛ばさないでください。2026 大問 3(1) のように 1 問で 2 つ答えさせる設問があるので書き落としに注意します。単位(cm・m・cm²・m³・何時間何分)の書き分けが多く要求されます。円周率の但し書きは読み直した 3 年の設問文には現れませんでした(2025 大問 2(4)・2026 大問 2(4) のおうぎ形はいずれも「色のついた部分の面積」で、指定は解答用紙側にある可能性があります)。
  • 理科: 社会と合わせて 60 分・75 点・4 大問・29〜31 問。桁指定つきの計算が各大問に複数あります(「小数第 2 位以下がある場合は、四捨五入して小数第 1 位まで」など、指定桁は問題ごとに違います)。記述は 3 年とも 2 問で字数指定なし、「『断層』という語を用いて」のように使う語を指定する形があります。作図は 3 年とも無し。グラフは描かせずに選択肢から選ばせます(2026 大問 1(5)・大問 2(4))。「すべて選び」「取り込まれた気体が通る順に並べたとき」「a〜c の正誤」といった条件のきつい選択が混じります。導入文が長く(会話文・実験説明・表 2〜3 枚)、図のある小問がおよそ半分あるので、時間配分の設計がそのまま得点を左右します。単位(cm・g・%・倍・℃・A)と桁指定を必ず確認してください。
  • 社会: 理科と合わせて 60 分・75 点・3 大問・29〜31 問。選択肢の記号が A〜D(一部 A〜F)のアルファベットで、解答も「アルファベットで答えなさい」です。ア〜エと書かないこと。答案を書くときの事故につながります。短答は文字種指定が多く出ます(「氏名ともに漢字 3 字で」「漢字 4 字で」「漢字 2 字で」「カタカナで」)。記述は 3 年とも 3 問(各大問 1 問)で、字数指定の有無は転写からは読み切れませんでした。市販の過去問で解答欄の大きさを確認しておきたいところです。資料(地図・統計表・グラフ・史料)が小問のおよそ 4 割に付きます。読む量が多いので、資料を見る順序を決めておきたいところです。
  • 国語: 50 分・100 点・大問 2・小問 16〜17。記述 6〜7 問の分量指定は字数ではなく行数(二行以内・三行以内・四行以内)です。字数(○字以内)の指定は 3 年の設問文に現れず、すべて行数指定でした。解答用紙の罫線が分量の指示になるので、1 行の幅を市販の過去問で確認しておきたいところです。本文 2 本+16〜17 問に記述 6〜7 問を含むので、読む速さより「書く時間を残す配分」が要ります。記号選択は 7〜8 問(全体の 44〜47%)で多くが 4 択、空欄補充だけ選択肢が多く出ます(2026 大問 2 問七はア〜タの 16 択)。漢字はカタカナ→漢字の書き取り 5 問のみで、読み・部首・熟語の構成は 3 年に現れませんでした。小説には「これまでの主なあらすじ」が付く年があります(2024・2026)。

11. 学年別ロードマップ

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段 何をするか この学校での重み
小 4(土台) 計算の正確さ(分数と小数の混合、逆算)、図形(相似と影の入口として「光源から見えない範囲」を実物で見る)、読解(線部の言い換えを口で言う)、短い記述(理由を 1 文で)、漢字語彙の 5 本。洗足で最終的に効く単元の入口は「分数小数の混合計算と□の逆算」「速さの 3 公式」「割合と濃度」「白地図と都道府県」 差はほぼ無い。時間計測はまだしない。ただし計算の正確さだけは、この学校では最後まで直接得点になる
小 5(幅) 全分野をひととおり学び終える段。算数は後掲 8-1 の題材表を「小 5 で一巡する単元リスト」として使う(速さ・数の性質・割合と濃度・つるかめ算と過不足算・円とおうぎ形・相似と影・水量とグラフ・場合の数)。理科は 4 分野を均等に一巡し、「表を見て比例か反比例かを言う」習慣と割合計算。社会は都道府県の統計(人口・農業産出額・工業出荷額・発電方式・雨温図)を表と地図で見る癖をつけ、通史を一巡。国語は論説と小説を交互に読み、記述を「言い換え+理由」の 2 部で書いて直してもらう 単元は毎年入れ替わるので、ここで幅を作る。ただし出る場所は決まっているため、小 5 のうちから「大問 1 は計算」「大問 2 は一行問題」といった構造を意識して問題集を解くと、小 6 の過去問演習が速い
小 6(仕上げ) 7 節の 8 項目。夏以降は必ず時間を計って年度通しで解く。とくに社会・理科の 60 分を通しで(別々に 30 分ずつ解く練習だけでは足りない)。算数は前半 6 問を 12〜15 分で抜ける訓練を単独で回数を積む。国語は記述だけ 3 年分を年度を変えて解く 時間配分の練習にここで集中して時間をかける。位置が固定されているので「大問 1 は何分」「大問 2 は何分」という個人の配分表を作れるのが、この学校の過去問演習の最大の利点

小 5 の週の器は「平日 15 分×5 + 週末 60 分」を基本形にします。平日 15 分は国語の漢字・語彙と、社会の都道府県の統計(人口・農業産出額・工業出荷額・発電方式・雨温図)を表と地図で見る時間に充てます。週末 60 分は算数の単元一巡(速さ → 数の性質 → 割合と濃度 → つるかめ算と過不足算 → 円とおうぎ形 → 相似と影 → 水量とグラフ → 場合の数 の順)と理科の 4 分野の一巡に充て、国語の記述は週末に 1 本書いて直してもらいます。つるかめ算・過不足算・流水算・仕事算・ニュートン算・時計算のような特殊算は、教科書ではなく受験用教材で扱う単元です。

この学校は小 4 から始めるとどこで差がつくか: 小 5 での全分野の一巡と、小 6 の時間配分の作り込みです。出題の位置が動かないため、過去問を「毎年違うテストを解く」のではなく「同じフォームの模擬試験を年度違いで解く」ように使えます。この利点を活かせるかどうかが分かれ目で、大問ごとの目標時間と目標得点を自分の数字として持てている子と、その都度解いている子とで小 6 秋以降の伸び方が変わります。もう一つは計算の正確さで、算数の 16 問中 2 問が計算、理科でも桁指定の計算が各大問にあるため、計算ミスの影響が他校より直接的です。小 4 から計算を「速く」より先に「正確に」で積み上げておきたいところです。


12. この学校と出題構造が近い学校

観点は「同じ形式・同じ頻出単元・同じ問い方なら過去問演習が重なるか」だけです。難易度・偏差値帯・入試日程の重なり・通学圏は見ていません。数字は科目ごとの出題構造の近さ(0〜100・100 が最も近い)で、自動集計によるものです。同じ問題が出るという意味ではありません。

  • 帝京大学中学校(東京都・共学・近さ 79): 算数(83)と理科(82)が近く、社会は 72 です。国語は比較できません。
  • 香蘭女学校中等科(東京都・女子校・近さ 78): 国語(90)と理科(87)が非常に近く、洗足の国語(論説+小説の 2 題・行数指定の記述)に最も近い学校です。記述の練習を相互に回せます。社会(59)は構造が離れているので、社会の過去問演習の代わりにはなりにくいところです。
  • 浦和明の星女子中学校(埼玉県・女子校・近さ 77): 算数(87)が最も近く、洗足の算数(16 問・答えのみ・前半に計算と一行問題)と時間配分の練習を共有できます。理科(80)も近く、社会は 70 です。

8 校の一覧・記述量・注意は 出題構造が近い学校のページ へ。


13. 資料の限界

  • 入試回が特定できません。この学校は 2 月 1 日の第 1 回、2 月 2 日の第 2 回、および 1 月の帰国生入試を実施していますが、過去問の転写データは校 × 年 × 科目につき 1 冊しか掲載がなく、どの回のものかの区別ができません。第 1 回相当と考えられますが断定はしていません。第 2 回・帰国生入試の傾向は本レポートの範囲外で、同じとは限りません。第 2 回を受ける予定なら、市販の過去問で第 2 回の冊子を必ず別に確認してください。
  • 1 節の基本情報の表は、学校の公表資料の 2027 年度の第 1 回・第 2 回の記載だけで作りました。本文(4 節・この節)が触れている 1 月の帰国生入試は、この表には含まれていません。帰国生入試の日程・科目は募集要項で確認してください。
  • 題材表は 2024〜2026 の 3 年分だけを原本の設問文で読み直したものです。それ以前の年(2009〜2023)は転写データの単元分類を数えただけで、設問の細部・問い方・形式は確認していません。9 節の「しばらく出ていない単元」と、8 節の「転写のある年での並び」はこの分類に基づくので、実際の大問の中身とずれている可能性があります。
  • 国語は 2017・2019・2020・2022 の転写がありません(14 年分)。出典が転写に残っていない年もあり、2025 の 2 題と 2024 の小説の出典は空欄のままにしました(推測で埋めていません)。
  • 理科は転写の読み取り確度が全年で低めに評価されています。表・グラフ・図が多く、数値や図の細部が転写しきれていない可能性が高いところです。理科の記述・計算の細部は市販の過去問で確認してください。
  • 解答用紙の実物は見ていません。記述の解答欄の大きさ(国語の 1 行の幅、社会の記述欄)、設問別の配点、円周率の指定は、問題冊子の転写からは読み取れませんでした。時間配分と分量の設計には解答用紙の実寸が要るので、市販の過去問(原寸大の解答用紙が付いているもの)を用意してください。
  • 転写の読み落としの可能性があります。設問文が長い年(社会の資料、理科の実験説明)は一部が省略されている可能性があります。「3 年連続」「〜年続いている」といった記述は、読み直した範囲で確認できたものに限っています。「〜のように見える」と書いた箇所は題材からの推測で、出題意図を裏づける資料はありません。
  • 難易度・偏差値・合格可能性・お子さんとの相性、学校の理念や教育方針、入試結果(倍率・合格最低点)は、このレポートでは扱っていません。

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数字はすべて出所つきで、換算や評価語は足していません(→ 方法論)。合格可能性・お子さんとの相性は扱いません。ページ生成日: 2026-10-14。

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