逗子開成中学校 の過去問分析

逗子開成中学校の過去問を年度ごとに数えて、何が固定で何が毎年変わるか・よく出る単元・過去問の使い方をまとめたページです。

逗子開成中学校 過去問分析(2009〜2026 年度・1 次相当・算数 16 年 / 理科・社会 18 年 / 国語 8 年)

更新 2026-08-20。


1. この学校の基本情報

項目 内容
所在地 神奈川県逗子市
男女 男子校
旧称 第二開成中学校(1903 年)
入試回と日程・科目 1 次(2 月 1 日)・2 次(2 月 3 日)・3 次(2 月 5 日)の 3 回。いずれも 4 科(国語・算数・社会・理科)
試験時間・配点 国語 50 分 150 点/算数 50 分 150 点/社会 40 分 100 点/理科 40 分 100 点・500 点満点。3 回とも同じ時間・配点です

上の表は 2026 年度の募集要項による内容です。旧称の「第二開成中学校」は 1903 年の創立時の名称で、東京都荒川区にある開成中学校とは別の学校です(本文の題材表・題材の記述を確認しましたが、東京の開成中学校の内容が混じっている箇所は見当たりませんでした)。

いまの小 6 は 2027 年 2 月、小 5 は 2028 年、小 4 は 2029 年の入試を受けます。


2. このページでわかること

このページは、どんな問題が出るか・家で何をやるかだけを扱います。難易度・偏差値・合格可能性・入試結果は扱いません(偏差値募集要項・入試結果)。

過去問そのものの回し方は 過去問の使い方、受験用語は 用語集 にまとめてあります。

以下、大問(問題の大きなかたまり)・小問(その中の一問)という言い方をします。


3. まず結論だけ(10 行)

結論

  1. 逗子開成は「出題の器が徹底して固定されている学校」です。中身(題材)は毎年新しく作りますが、置き場所はほとんど動きません。算数は大問 5・小問 18 が 2014 年から 2026 年まで 13 年間動いていません。
  2. 理科は大問 4 本に 4 分野が 1 本ずつ入り、大問 4 は 4 年連続で物理です。社会は 2024 年から大問 3 本・小問 38〜40 になり、3 年とも「1 つのテーマで 40 問を貫く」作りです(2024 災害・2025 ごみ・2026 お金)。
  3. つまり「同じ種類の問題が同じ場所に出る」学校であって、「同じ問題が出る」学校ではありません。読み直した年に、数値まで同じ問題の再登場は見つかりませんでした。

家でやること 3 つ

  1. 算数の大問 1 の計算 3 問と大問 2 の一行問題 6 問を、毎日・週末で速く正確に抜ける練習をします(13 年間場所が動いていません)。
  2. 社会は 40 分で 40 問を処理する時間配分を年度通しで作り、記述 4〜5 問に使う時間を先に確保します。
  3. 理科は大問 4(物理)の実験データから比例を読んで計算する手つきを、電流・運動・音・熱のどの題材でも同じようにできるようにします。

今週やる 1 つ

  1. 2026 年度の算数・大問 5(3) の記述(答えだけでなく考え方も書く 1 問)を、式と言葉を混ぜて 5 分で書き切ってみます。

注意

  1. このレポートの中身は 1 次相当のもの(転写データが 1 年 1 冊で回を区別できないため)です。国語は 2019 年度以降の問題文が資料に無く、書いたことは 2009〜2018 年度に限った話です(→13 節)。

4. 資料の状況

どの年をどこまで見たかを、3 つに分けて書きます。精読した年(設問文まで読んだ年)/構成だけ数えた年(大問ごとの主要単元を数えただけの年)/資料のある年(転写が存在する年)。転写=過去問の紙面を文字データに起こしたもの、です。

科目 精読した年 構成だけ数えた年 資料のある年 判読の確度
算数 4 年(2023〜2026) 12 年(2009〜2022、2012・2013 を除く) 16 年(2009〜2026、2012・2013 を除く) 図のある小問が 41% で、図そのものは転写できないため図の説明文からの推定を含みます。転写の読み取り確度が低めの年が 16 年中 9 年
理科 4 年(2023〜2026) 14 年(2009〜2022) 18 年(2009〜2026・欠けなし) 表・グラフが多い(図のある小問 63%)。転写の読み取り確度が低めの年が多いため、細部は市販の過去問集で確かめてほしいところです
社会 3 年(2024〜2026) 15 年(2009〜2023) 18 年(2009〜2026・欠けなし) 小問が多く(年 30〜56)、選択肢の文言まで読めます
国語 3 年(2015・2016・2018) 5 年(2009・2010・2011・2012・2014) 8 年(2009〜2018、2013・2017 を除く)。加えて 2019 年度以降(著作権処理の関係で問題文が掲載されない年が多い)は資料そのものがありません 本文・設問とも読めます。出典が転写に残っている年と残っていない年があります

収録冊子の校名は全校・全冊で照合済みです(別校の冊子が混じっていた場合はこの節に明記しています)。


5. 一番大きな結論

逗子開成は「出題の器が徹底して固定されている学校」です。 中身(題材)は毎年新しく作りますが、置き場所は動きません。

つまり「同じ種類の問題が同じ場所に出る」学校であって、「同じ問題が出る」学校ではありません。読み直した年に、数値まで同じ問題の再登場は見つかりませんでした。

したがって過去問の使い方は、①各大問に何分かけるかを先に決めて、その配分どおりに解く練習(時間の使い方を身につける)と、②大問ごとに要求される作業(計算・一行問題・誘導を読む・実験データを計算する・資料から記述する)を単元の型として仕上げる練習の二つに近くなります。「出る問題を覚える」使い方は効きにくいところです。


6. この学校らしさが出る場所(過去問でしか掴めない題材の色)


7. 今からやるなら(4 科目統合の優先順)

想定している学年: 受験学年(小 6)の、過去問演習に入っている段階を前提に優先順を付けています。小 5 以前なら、この節は「最終的にここへ向かう」地図として読み、日々の学習は基礎(計算の正確さ・図形・読解・短い記述・漢字語彙)を先に。時間を計った通し演習は小 6 の夏以降が目安です。学年別の道筋は 11 節にまとめました。

各項目の根拠(年度と大問の中身)は 8 節(科目別の詳細)を参照してください。先頭の [ ] は家での回し方の目安、末尾の(確認: 〜20XX 年度)は、その内容を原本で確認できている最後の年度です。

  1. [毎日 10 分] 算数・大問 1 の計算 3 問を固定する — 小数と分数の混合(2026 は 0.1−0.02+0.003 と帯分数の割り算)、逆算(□ にあてはまる数を求める計算。2024 は 9999 −{(260−□)÷8}×111 −102×5/9 −7600 = 2024 のように項が多い)。この 3 問は 13 年間場所が動いていません。5 分以内で確実に抜けるようにします。(確認: 〜2026 年度)
  2. [週末 60 分] 算数・大問 2 の一行問題 6 問を単元別に — 食塩水・売買損益・分割払い・仕事算・単位換算・立体の体積・数の性質・場合の数・規則性・つるかめ算(つるかめの数と足の数の合計から内訳を逆算する、受験用教材の単元)が回っています。1 問 2 分で切り上げる訓練をします。(確認: 〜2026 年度)
  3. [週末 60 分] 算数・大問 3〜5 の「ルールを読んで書き出す」練習 — 畳のしきつめ(2026)、3 色のランプと点灯ボタン(2025)、モンスターの能力値(2024)。導入文 800 字前後を読み、(1) の例で仕組みを確認し、小さい場合から書き出して規則を見つける、という 3 手順は共通です。記述は大問 5(3) の 1 問だけと分かっているので、式と言葉を混ぜて 5 分で書き切る型をあらかじめ用意し、その時間を配分に見込んでおきます。(確認: 〜2026 年度)
  4. [週 1 回] 理科・人体と物理の実験計算、グラフ作図、理由の記述 — 人体(血液循環・心臓・肺・じん臓)は 3 年連続で大問枠になり、図の記号で血管や器官を答えさせるので、教科書の図を自分で描けるところまで仕上げます。大問 4 は 4 年連続で物理の計算です(電流と発熱 2026、坂と木片 2025、すっとびボール 2024、音の速さ 2023)。表から比を作り、条件を変えた値を出す手順を固め、「小数第 1 位を四捨五入して整数で」のような桁指定は毎年入るので、答えを出したあとに指定を見直す習慣をつけます。グラフは、実験の条件を 1 つ変えたらどう動くかを軸の意味から考えて描く練習をします(2025 大問 4(4)、2026 大問 1(6))。記述は指定語つき・書き出し指定つきが年 2〜3 問なので、原因と結果を 1〜2 文でつなぐ形を練習します。(確認: 〜2026 年度)
  5. [週末 60 分] 社会・40 分で 40 問の処理 — 読む文章量が 4 科目で最も多く(設問文の総量が 7000 字前後)、まず年度通しで時間を計り、記述 4〜5 問に使う時間を先に確保する配分を作ります。大問 1 の歴史 → 大問 2 の制度 → 大問 3 の現代、という流れを体で覚えます。(確認: 〜2026 年度)
  6. [週 1 回] 社会・記号選択の 3 つの形と、統計表から都道府県を当てる練習 — X・Y の正誤の組み合わせ、できごとの並べかえ、「すべて選び」。この 3 つで毎年 5〜8 問です。歴史は年号の暗記より、できごとの前後関係を因果でつなげます。あわせて、人口増減率・高齢化率・農業産出額・発電の電源構成・雨温図から都道府県を当てる練習を毎年どこかに入れます。(確認: 〜2026 年度)
  7. [週 1 回] 社会・資料を使う記述と、最後の「あなたならどうするか」 — 『宋書』と『隋書』の資料を比べる(2026)、指定語句に下線を引いて書く(2025)、降水量の表から理由を説明する(2026)のように、知識だけで書かず、示された資料の語を引用して組み立てる練習をします。3 年連続で最終問題が「あなたならどうするか」を書かせる形なので、そこに 5 分を残します。日ごろから身の回りの問題(ごみ・災害・キャッシュレス)を家庭で話題にしておくと書きやすくなります。(確認: 〜2026 年度)
  8. [毎日 10 分] 国語・漢字 15 問と語彙、文を完成させる記述 — 精読した 3 年とも大問 1 の冒頭が漢字 15 問で、小問全体の 4 割が知識問題です(書き取りと読みの両方)。語彙・慣用句・ことわざ・擬態語・品詞も一巡しておきます(大問 1 の後半は年ごとに顔ぶれが変わるため)。記述は「与えられた文型に言葉をはめる」形が多いので、字数の下限と上限の間に収める練習をし、書いてから削る作業を習慣にします。論説と随筆の 2 本立てで読む練習もあわせて行います。(確認: 〜2018 年度・直近の形式は市販の過去問集で確認してください)

8. 科目別の詳細

8-0. 科目横断の要点

科目 形式の固定度 中身の性格 最優先で時間をかける価値があること
算数 非常に高い。大問 5・小問 18・50 分が 13 年(2014〜2026)変わらず、大問ごとの小問数も 3・6・3・3・3 大問 1〜2 で計算と一行問題 9 問、大問 3〜5 で長い導入文のルールを読む問題 3 本。規則性・場合の数・速さが大問枠を回します 大問 1 の計算 3 問と大問 2 の 6 問を速く正確に抜けること。その先の 3 本に時間を残します
理科 高い。4 大問・小問 23〜30・40 分。分野の並び順は年ごとに違いますが、4 分野 1 本ずつは変わりません 実験の設定を導入文で読ませ、表・グラフの数値で計算させます。人体(3 年連続)と物理の大問 4(4 年連続)が柱です 表・グラフから比例を読んで計算する手つきと、桁指定を守ること。作図(グラフを描く)が毎年 1 問あります
社会 中程度。2024 年に大問 1 本から 3 本へ変わり、以後 3 年は 3 本・小問 38〜40 で安定 その年のテーマ(災害・ごみ・お金)を歴史・地理・公民・時事で貫きます。記号選択が主軸で、正誤の組み合わせ・並べかえ・全選択が毎年出ます 40 分で 40 問を処理する速さと、資料や統計表の言葉を使って書く記述 4〜5 問
国語 高い(資料のある 8 年に限れば)。大問 3・小問 37〜40・50 分 大問 1 が知識 20〜25 問(うち漢字 15 問)、大問 2 が論説、大問 3 が随筆・体験記。記述は年 3〜4 問で字数の幅指定つき 漢字 15 問と語彙・慣用句を落とさないこと。記述は「与えられた文型に言葉をはめる」形の練習です

4 科目に共通するのは「時間内に決まった量を処理する」設計であることです。算数 18 問/理科 25〜30 問/社会 38〜40 問/国語 37〜40 問と、各科目の問題数がほぼ一定なので、1 問あたりの持ち時間を最初から計算して臨めます。


8-1. 算数(50 分・150 点)

年度×大問の題材表(2024〜2026 は全大問、2023 は大問 1 と大問 5 を設問文で読み直しました)

年度 大問数/小問数 大問 1 大問 2 大問 3 大問 4 大問 5
2026 5/18 計算 3 問(四則 2・逆算 1) 小問集合 6 問(円と円の転がり/食塩水/円柱の積み木/分割払い/サイコロの場合の数/1〜31 の積の末尾の 0) 平均算(体育祭のクラス対抗リレー・50 m 走の平均タイムとバトンパス) 場合の数(畳のしきつめ方) 速さとグラフ(台形の上を動く正方形の重なり面積)
2025 5/18 計算 3 問(四則 2・逆算 1) 小問集合 6 問(小麦粉の分け方/直方体の辺の比/つるかめ算/カード 5 枚の場合の数/正方形を並べる規則性/円柱の水量とグラフ) 規則性(3 色のランプ 152 個と点灯ボタン) 速さ(PQ 間を往復する 2 人の出会い) 平面図形(直角三角形に正方形を詰める操作の繰り返しと周の長さの和)
2024 5/18 計算 3 問(四則 2・逆算 1) 小問集合 6 問(365 日を分に換算/仕事算/お風呂の体積/長方形と正方形の面積/11 で割った余り/白玉と赤玉の割合) 規則性(長方形を折ったミゾをのりしろで貼り合わせる全長) 約束記号(モンスターの 3 つの能力値から「強さのポイント」を計算) 規則性(3 けたの数の列と総和)
2023 5/18 計算 3 問(四則 2・逆算 1) 小問集合 6 問 通過算(転写の分類) 場合の数(転写の分類) 約束記号(≪M≫ の定義を読む)

同じ場所に同じ種類の問題が来る(この学校で一番はっきりしている特徴)

「同じ問題が出る」のではなく「同じ種類の問題が同じ場所に出る」型です。読み直した 4 年で、数値まで同じ問題の再登場は見つかりませんでした。

頻出単元と周期

転写のある 16 年(2009〜2026)で大問の主要単元を数えると、計算 20%・数の性質と規則性 19%・割合と文章題 16%・速さ 13%・立体図形 11% です。大問 3〜5 の 3 枠を、規則性/速さ/場合の数/平面図形が回しています。

問い方の型


8-2. 理科(40 分・100 点)

年度×大問の題材表(2023〜2026 を設問文で読み直しました)

年度 大問数/小問数 大問 1 大問 2 大問 3 大問 4
2026 4/25 人体(動物の体温調節・消化液・肺胞・心臓・ラットの体温グラフ) 電流と発熱(電熱線で水を温める・電流と発熱量の比例) 惑星(ガリレオが観察した木星の 4 衛星・公転周期の比) 熱と状態変化(シャルルの実験・絶対零度・空気の密度)
2025 4/29 人体(心臓と血液循環・じん臓・心拍数と拍出量・脈拍) 気体と量的関係(塩酸と炭酸カルシウム・発生量の計算) 気象(台風の発生・うず・進路と風向・降水量の計算) 物体の運動(坂で球を転がして木片を動かす実験)
2024 4/30 流水のはたらき(扇状地・川の断面図・砂防ダム) 人体(血液循環・薬が届く経路・胎児の卵円孔) 水溶液の判別と中和(4 種の粉末 A〜D を実験で特定・塩酸と水酸化ナトリウム) 物体の運動(「すっとびボール」を積み重ねる)
2023 4/23 地層(地層の接し方・化石と時代・見えない部分を描く) 植物と二酸化炭素の循環(光合成と呼吸・濃度のグラフ) 溶解度・再結晶(溶解度曲線・濃度の計算) 音(音の速さ・反射・風の影響)

同じ場所に同じ種類の問題が来る

頻出単元と周期

問い方の型


8-3. 社会(40 分・100 点)

年度×大問の題材表(2024〜2026 を設問文で読み直しました)

年度 大問数/小問数 その年の通しテーマ 大問 1 大問 2 大問 3
2026 3/40 お金 日本のお金の歴史(富本銭から現代まで)を軸に、歴史・地理・産業を 32 問 財政・税・社会保障・選挙(お金の流れを人体の血液にたとえた文章) キャッシュレス決済(記述 2 問)
2025 3/38 ごみ 貝塚から現代まで、ごみの歴史で通史を辿る 17 問 高度経済成長期のごみ処理・公害・環境政策 10 問 中学 1 年生 2 人が集めたごみの新聞記事から、地理・統計・記述 11 問
2024 3/38 災害 日本の地形と自然災害 14 問 白鳳地震から現代までの災害年表で通史 16 問 災害対策基本法・国会・地方自治・避難所(記述 2 問)

この学校で一番はっきりしている特徴: 1 つのテーマで 40 問を貫く

頻出単元と問い方の型

記述の形(この学校の社会で一番差がつく場所)

年 4〜5 問(2024 年 4、2025 年 5、2026 年 4 = 全体の 10〜13%)。字数指定ではなく条件指定で縛るのが特徴です。

問い方の型


8-4. 国語(50 分・150 点)

先にお断り: 国語は 2019 年度以降の問題文が資料に無く(著作権処理の関係で掲載されない年が多い)、以下は 2009〜2018 年度(うち 2013・2017 を除く 8 年分)に限った話です。直近の形式は市販の過去問集で確認してください。年度×大問の題材表は 2015・2016・2018 の 3 年を設問文で読み直したものです。

年度×大問の題材表(2015・2016・2018)

年度 大問数/小問数 大問 1 大問 2 大問 3
2018 3/37 知識 21 問(漢字 15・対義語・慣用句の使用例・ことわざ) 論説(日本人が「やっぱり」を多用する風土的背景) 随筆・旅(エチオピアの食堂で見たスリ族の作法と「誇り」)
2016 3/38 知識 25 問(漢字 15・擬音語擬態語の穴埋め 5・慣用表現に入る漢字 1 字 5) 論説(マラリアと文化人類学・病気のとらえ方) 随筆(東日本大震災の被災地での心のケア/鎌田實『人間らしくヘンテコでいい』)
2015 3/39 知識 24 問(漢字 15・品詞の識別 3・三字熟語 3・ことわざ 3) 論説(「知ってるつもり」と知性・情報化社会) 随筆・旅(自転車で世界一周する 7 年半の旅の終わり/石田ゆうすけ『行かずに死ねるか! 世界 9 万 5000 km 自転車ひとり旅』)

同じ場所に同じ種類の問題が来る(資料のある 8 年・精読した 3 年)

問い方の型

題材の色

精読した年に限れば、大問 3 の随筆枠に「遠くへ行った人の体験記」が繰り返し来ています。自転車で世界一周した旅の終わり(2015)、被災地での医療支援(2016)、エチオピアで異なる民族の作法に触れる(2018)、ゾウに乗る辺境の旅(2011・高野秀行)。論説枠は言語・文化・医療・情報社会など「ものの見方が文化によって変わる」話が多いところです(2010 ヒトとアリの資源管理、2012 池上嘉彦『ふしぎなことば ことばのふしぎ』、2016 病気のとらえ方、2018 「やっぱり」の風土的背景)。異文化・異なる価値観に触れて自分の当たり前が揺らぐ題材が並んでいるように見えます。


9. しばらく出ていない単元(復活の警戒)

転写の単元分類(算数 2009〜2026 の 16 年、理科・社会 18 年)で、大問の主要単元として数えたものです。読み直していない年の細部は保証しません。最終確認年度は、その単元が大問として出たことを確認できている最後の年度です(小問での再登場は別枠として本文に注記しています)。

科目 単元 大問で出た年(転写の分類) 最終確認年度 状況
算数 水量とグラフ 2014・2015・2017・2018 2018 大問枠では 2018 以来 8 年なし。2025 は大問 2(6) の小問で復帰しており、大問に戻る候補です
算数 ニュートン算(水が流れ込みながら排水する量を扱う、受験用教材の単元) 2019・2021・2022 2022 3 回出たあと 2023〜2026 の 4 年なし
算数 立体図形(切断・体積) 2011・2016・2021 2021 5 年周期で大問になっています。2021 以来 5 年なく、近年は大問 2 の小問(2024・2026)に降りています
算数 円とおうぎ形 2010・2026 2026 16 年空いて 2026 に大問 2(1) で復帰しました
算数 図形の移動・回転 2009・2014・2020 2020 6 年周期です。2020 以来 6 年なし
算数 食塩水・濃度 2019 2019 大問枠は 2019 のみ。2026 は大問 2(2) の小問です
理科 電気回路 2010・2015・2017・2020・2022 2022 2〜5 年周期で出続けてきましたが 2022 以来 4 年なし。2026 は電熱線の発熱で電流のはたらきが戻りました
理科 太陽・月 太陽 2014・2019・2022/月 2010・2017 太陽 2022/月 2017 太陽は 2022 以来 4 年、月は 2017 以来 9 年なし。2026 は木星の衛星で天体が戻りました
理科 生態系・食物連鎖 2015・2019・2021・2022 2022 2022 以来 4 年なし。生物枠は 2024〜2026 が人体で埋まっています
理科 こん虫・動物 2012・2018 2018 8 年なし
理科 浮力・密度 2015・2016・2021 2021 2021 以来 5 年なし。2026 大問 4(4) に気体の密度として小問で登場しました
理科 てこ・つり合い・ばね てこ 2013/ばね 2011 てこ 2013/ばね 2011 力のつり合いの大問は長く空いています。物理枠は運動・音・熱が回しています
理科 地震・火山 2012・2020 2020 8 年周期です。2020 以来 6 年なし
社会 世界地理を柱にする 2018・2020・2021 2021 3 年続いたあと 2022 以来 4 年、柱としては出ていません。2026 は中国についての選択肢 1 問のみです
社会 国際社会・国際協力 2015(2025 は小問) 2015 柱としては 2015 以来 11 年なし
社会 三権分立・国会・裁判所を柱にする 2011・2024 2024 2024 大問 3 で 13 年ぶりに柱に戻りました。2025・2026 も公民の大問が続いています
社会 水産業・海流 2013(2026 は小問) 2013 柱としては 2013 以来 13 年なし
社会 日本国憲法・人権 小問のみ 2024・2026 大問としては確認なし 憲法の条文そのものを問う柱は長く空いています
国語 物語(小説) 確認なし 精読した 3 年(2015・2016・2018)は論説+随筆で、物語は出ていません。ただし 2019 年度以降の資料が無いため、現在どうかは分かりません

10. 形式面の注意


11. 学年別ロードマップ

何をするか この学校での重み
小 4(土台) 計算の正確さ(小数と分数の混合・逆算)、図形(立体の見取図・面積)、読解(傍線部の言い換えを口で言う)、短い記述(理由を 1 文で)、漢字語彙の 5 本。この学校で最終的に効く入口は「小数と分数が混ざった計算を最後まで合わせる」「表を見て比例かどうかを言う」「漢字を書きと読みの両方で覚える」ことです 差はほぼありません。時間計測はまだしません。ただし算数の大問 1 と国語の漢字 15 問は 10 年以上場所が動いていない部分なので、早くから毎日の型にしてよいところです
小 5(幅) 全分野をひととおり学び終える段。算数は 8-1 節の題材表を「小 5 で一巡する単元リスト」として使います(規則性・場合の数・速さ・平面図形・立体・食塩水・仕事算・つるかめ算・数の性質)。理科は 4 分野の計算単元(電流・運動・音・熱・溶解度・中和・血液循環)と「表から比を作る」習慣。社会は通史を一巡し、統計表(人口・農業産出額・発電の電源構成・雨温図)に触れておきます。国語は漢字と語彙を積み上げ、論説と随筆を読みます 大問の枠が固定なので、どの単元がどの枠に来るかを知っていること自体が武器になります。小 5 で「大問 2 に来る一行問題」の単元を一通り仕上げておくと、小 6 で大問 3〜5 に時間を割けます
小 6(仕上げ) 7 節の 8 項目。夏以降は年度通しで時間を計るのが最も効きます(大問数と小問数が動かないので、配分の練習がそのまま本番で使えます)。算数は大問 1・2 だけを年度をまたいで縦に解いて速さを作り、大問 3〜5 は 1 本ずつじっくり。社会は記述だけを縦に、理科は大問 4(物理)だけを縦に解きます 器が動かない学校なので、時間配分の練習の効きが大きいところです。「大問 1 と 2 で 15 分、大問 3〜5 で 30 分、見直し 5 分」のような自分の配分表を作り、それを守れるかを毎回測ります

小 5 の週の器は「平日 15 分×5 + 週末 60 分」を基本形にします。平日 15 分は算数の大問 1 の計算 3 問と国語の漢字・語彙に充て、週末 60 分は算数の大問 2 の一行問題の単元一巡と、理科の計算単元(電流・運動・音・熱・溶解度・中和・血液循環)に充てます。社会の通史一巡と国語の記述は週末に組み込みます。国語は 2019 年度以降の資料が無いため(→13 節)、小 5 の段階では 2009〜2018 年度の形式(大問 1 の漢字 15 問、大問 2 論説、大問 3 随筆)を基準に進め、直近の形式は市販の過去問集であわせて確認します。

この学校は小 4 から始めるとどこで差がつくか: 小 5 での単元の網羅と、小 6 での配分の作り込みです。出題の場所が動かないぶん、「どこで詰まったか」が毎回同じ形で見えるので、演習の記録を残すと改善点がはっきりします。逆に、同じ問題が出るわけではないので、答えを覚える勉強はほとんど効きません。理科の実験計算と社会の資料記述は一人では直しにくいので、書いたものを見てもらう回数を確保したいところです。


12. この学校と併願するなら(勉強が転用できるか、だけを見る)

観点は「同じ形式・同じ頻出単元・同じ問い方なら過去問演習が二重に効くか」だけです。難易度・偏差値帯・入試日程の重なり・通学圏は見ていません。数字は科目ごとの出題構造の近さ(0〜100・100 が最も近い)で、自動集計によるものです。同じ問題が出るという意味ではありません。

8 校の一覧・記述量・注意は 併願候補ページ へ。


13. 資料の限界


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数字はすべて出所つきで、換算や評価語は足していません(→ 方法論)。合格可能性・お子さんとの相性は扱いません。更新 2026-08-17。

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