新島学園中学校 の過去問分析
新島学園中学校の過去問を年度ごとに数えて、何が固定で何が毎年変わるか・よく出る単元・過去問の使い方をまとめたページです。
新島学園中学校 過去問分析(2010〜2025 年度・国語と算数の 2 科目・算数 12 年分/国語 5 年分)
更新 2026-08-20。
1. この学校の基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在地 | 群馬県安中市 |
| 男女 | 共学 |
| 学力試験の科目 | 国語・算数の 2 科目(理科・社会を使う回はありません) |
| 募集定員 | 男女合計 170 名(3 回合計。回ごとの内訳は公表されていません) |
| 回 | 日程 | 内容 | 試験時間 | 配点 |
|---|---|---|---|---|
| 総合型選抜入試 | 2026 年 12 月 5 日 | 書類審査+面接(10 分程度)による総合判定。学力試験はありません | — | 不明 |
| 第 1 回入試 | 2027 年 1 月 16 日午前 | 国語・算数の学力試験+面接による総合判定(総合型選抜の受験者は面接免除) | 国語 50 分(10:00〜10:50)・算数 50 分(11:05〜11:55)、面接 12:45〜 | 不明 |
| 第 2 回入試 | 2027 年 2 月 13 日午前 | 国語・算数の学力試験+面接による総合判定 | 国語 50 分(10:00〜10:50)・算数 50 分(11:05〜11:55)、面接 12:45〜 | 不明 |
いずれの回も満点・配点は募集要項にも問題冊子にも印刷されていません。入試日は関東の一般的な 2 月 1 日前後より早く、総合型選抜は 12 月、第 1 回は 1 月、第 2 回は 2 月の日程です。旧称は新島学園中学校(旧制、1947 年)→新島学園高等学校高等学部・中学部(1951 年改称)→新島学園高等学校・新島学園中学校(1971 年改称)。
いまの小 6 は 2027 年 2 月、小 5 は 2028 年、小 4 は 2029 年の入試を受けます。
2. このページでわかること
このページでは、新島学園中学校の過去問からどんな問題が出るか・家で何をやるかだけを扱います。難易度・偏差値・合格可能性・入試結果は扱いません(偏差値 / 募集要項・入試結果)。用語は用語集へ。
学力試験は国語・算数の 2 科目のみで、理科・社会はありません。すべての回に面接があり、学力試験の点数だけでなく総合判定です。
3. まず結論だけ(10 行)
結論 1. 算数は「大問 5 つ・小問 22〜24 問」の枠が動かず、大問 1 の 10 小問がまるごと固定席です(読んだ 4 年〈2022〜2025〉すべてで大問 1 が 10 小問)。 2. もうひとつの固定席は大問 5 の規則性・数列で、2023〜2025 の 3 年連続で大問 5 に来ています。大問 2〜4 は毎年作り直されています。 3. 国語は「物語文→説明文→200 字作文」の 3 大問構成が読んだ 3 年(2012・2016・2017)すべて同じで、作文の注意書き 4 項目も同文です。
家でやること(3 つ) 1. 算数の大問 1 を年度縦断で解く(資料のある 12 年ぶん、1 セット 10 問・目標 12〜15 分)。 2. 規則性・数列を「周期の長さを特定→何周期めか→余り」の三段で解く手順にする。 3. 国語の 200 字作文を週 1 本、体験 1 つに絞って書く。
今週やる 1 つ - まず算数の大問 1 を直近 1 年分(2025 年度)だけ、時間を計って 10 問通しで解いてみる。
注意 - 理科・社会は使わず、配点は 3 回とも公表されていません。国語は 2018 年度以降の資料が無いため、直近の形式は確認できていません。
4. 資料の状況
収録冊子の校名は全校・全冊で照合済みです(別校の冊子が混じっていた場合はこの節に明記しています)。
| 科目 | 資料のある年 | 構成だけ数えた年 | 精読した年(設問文まで読んだ年) | 判読の確度 |
|---|---|---|---|---|
| 算数 | 2010〜2012、2016、2017、2019〜2025 の 12 年 | 2010〜2012、2016、2017、2019〜2021 の 8 年 | 2022・2023・2024・2025 の 4 年 | 高。数式の転写に細かな揺れはあるが、大問構成・題材・小問数の読み取りに支障はない |
| 国語 | 2010〜2012、2016、2017 の 5 年 | 2010・2011 の 2 年 | 2012・2016・2017 の 3 年 | 高。ただし 2018 年度以降の問題文が資料に無い(著作権処理の関係で掲載されない年が多い) |
| 理科・社会 | 冊子が 1 冊も無い | — | — | この学校の学力試験は国語と算数の 2 科目で、募集要項でも学力試験は国語・算数と書かれている。理科・社会が「欠けている」のではなく、そもそも出題科目ではないと読める |
- 入試回は特定できない。 転写(過去問の紙面を文字データに起こしたもの)に「第 1 回」「第 2 回」といった回の表記が無く、1 校 1 年につき 1 冊しか収録されていない。募集要項(2027 年度)では 1 月に第 1 回、2 月に第 2 回があり、どちらも国語・算数・面接という同じ組み合わせなので、この資料はそのどちらか一方(第 1 回に相当する可能性が高い)と考えて読んでほしい。回ごとの違いはこの資料からは分からない。
- 12 月に、学力試験を課さず書類審査と面接だけで判定する回も別にある。そちらは過去問という概念が無いので本稿の対象外。
- 国語の出典(著者・作品名)については、読んだ 3 年ぶんの転写に本文末尾の出典表記が入っていなかった。手元の出典一覧には書名が並んでいるが、原本と突き合わせて確認できないため、このレポートでは著者名・作品名を書かない(→13 節)。
5. 一番大きな結論
この学校の算数は「大問 5 つ・小問 22〜24 問」という枠が動かず、そのうち大問 1 の 10 小問がまるごと固定席になっている。 読んだ 4 年(2022〜2025)すべてで、大問 1 は 10 小問。しかも中身の並び方まで揃っていて、前半の 5〜6 問が計算と逆算、後半の 4〜5 問が単元ばらばらの一行問題という作りが 4 年連続で同じだった。導入文も 2022・2023・2024 は「次の□にあてはまる数または式を答えなさい。」で完全に同じ(2025 だけ「数または式」が「数」に変わる)。
つまり算数 22〜24 問のうち 10 問、およそ 4 割強が「大問 1」という決まった座席で先に決まっている。ここは「同じ問題が出る」のではなく「同じ種類の問題が同じ場所に出る」。年度をまたいで大問 1 だけを縦に 10 年ぶん解く、という練習が、この学校ではいちばん素直に効く。
もうひとつの固定席が大問 5 の規則性・数列。2023・2024・2025 の 3 年連続で大問 5 が規則性だった(2022 は大問 5 が図形の移動で、代わりに大問 4 が規則性)。読んだ 4 年すべてで、規則性・数列の大問が最低 1 つ、2023 と 2024 は 2 つある。 規則性はこの学校の算数の背骨と言っていい。
逆に大問 2・3・4 は毎年作り直している。 4 年で出た題材は、データの活用(度数分布・平均値と最頻値/棒グラフの作図)、食塩水の混合、ニュートン算、うそつき当ての推理、約束記号、図形の移動、速さとグラフ、小問集合と、ほとんど重ならない。ここは幅を持って準備するしかない。
国語は 3 大問(物語文 → 説明文 → 200 字作文)が読んだ 3 年(2012・2016・2017)すべてで同じ。 とくに最後の大問 3 が「〇〇という題で作文しなさい・二百字以内」という一語のお題の作文で、注意書き 4 項目(一行目から書きはじめる/二百字以内/知っている漢字はなるべく使う/原稿用紙の正しい使い方にしたがう)が 3 年とも同文だった。お題は 2012「手紙」、2016「種」、2017「親友」。
過去問の使い方としては、「同じ場所に来る問題を縦に解く」と「単元の幅を網羅する」の中間。算数の大問 1 と大問 5、国語の 3 大問構成と作文は座席で押さえ、算数の大問 2〜4 は単元網羅で備える、という二本立てになる。
この 2 科目しか無い、というのがいちばんの特徴。 理科・社会に配分するはずの時間を、算数の計算精度と国語の作文にそのまま回せる。逆に言えば、2 科目それぞれの中での取りこぼしが直接効いてくる。
6. この学校らしさが出る場所
- 身のまわりの手順や行事を、そのまま規則性の問題にする。 2024 の大問 5 はクロワッサンの作り方(バターを包む → のばす → 三つ折り → …)を 8 コマの図で示し、三つ折りを何回繰り返すと 700 層以上になるかを聞く。2023 の大問 4 はオリンピックが 4 年に一度・雪の少ない年が 3 年に一度という設定で、両方が重なる年を数えさせる。教科書の数列そのものではなく、日常の作業や周期を数列に翻訳させるのが、この学校の規則性の作り方に見える。
- 校内の場面を題材にする。 2023 の大問 3 は「礼拝堂の収容人数は 300 人とします」で始まるニュートン算。人が 1 分ごとに入り、別の速さで出ていく設定を、実際の建物に置いて出している。
- 時事や社会のできごとをデータで扱う。 2024 の大問 2 は「A 市の 8 月の熱中症による救急搬送の状況」の表から棒グラフを描き、最高気温の折れ線グラフと比べて読み取れることを書かせ、そのまま熱中症対策のドリンク(食塩水の濃度)につなぐ。1 つの大問の中で、資料の読み取り → 記述 → 濃度の計算と分野をまたぐ作りになっている。2022 の大問 2 もオリンピックの柔道選手 6 人の体重を度数分布表にまとめさせる形。
- 論理パズルを 1 問だけ、記述で聞く年がある。 2024 の大問 3 は「3 人のうち裏切り者は 1 人だけで、裏切り者だけがうそをついている」という設定で、大問まるごとが記述 1 問。誰かを当てるだけでなく理由を書かせる。
- 国語の説明文は、生き物と自然が繰り返し出る。 2012 はタンポポの色とアブ・菜の花、2016 はアライグマと外来生物・トウキョウサンショウウオ。物語文のほうは、友だちとの関係(けんかと仲直り、親友と呼べるか)が読んだ 3 年に共通して出ている。
- 作文のお題は抽象名詞 1 語。 「手紙」(2012)「種」(2016)「親友」(2017)。説明も条件も付かず、200 字で書かせる。題から自分で場面を立ち上げる力を見ているように見える。
7. 今からやるなら(2 科目統合の優先順)
想定学年: 受験学年(小 6)・過去問演習期。 小 5 以前の方は 11 節の学年別ロードマップから読んでほしい。
- [週末 60 分] 算数・大問 1 を年度縦断で解く。 資料のある 12 年ぶんを「大問 1 だけ」で 12 セット作る。1 セット 10 問・目標 12〜15 分。ここが取れないと後半に時間が残らない。(確認: 〜2025 年度)
- [毎日 10 分] 計算・逆算を毎日 6 問。 読んだ 4 年の大問 1 は、前半が小数と分数の混じった四則計算 3〜5 問+逆算 1〜2 問。2023 の (5) のように大かっこ・中かっこ・小かっこが三重に入る逆算が出る年があるので、かっこの外し方の手順を固定しておく。(確認: 〜2025 年度)
- [週末 60 分] 規則性・数列を「周期の長さを特定 → 何周期めか → 余り」の三段で解く。 2022 は 1,2,2,3,3,3,1,1,1,1… という繰り返し、2024 は 1,0,6,6,1,0,1,1,0,6,6,1… の周期と「2024 番目」、2025 は奇数を三角形に並べて「6 段目の左から 5 番目」。周期のあとに「1 番目から 2024 番目までの和」(2024)、「ある段に並んでいる数の和が 369 のとき何段目か」(2025)のように、個数だけでなく位置・個数・和まで出す練習を必ずセットにする。(確認: 〜2025 年度)
- [週末 60 分] データの活用(資料の読み取り)。 2022 は度数分布表・平均値・最頻値、2024 は棒グラフを自分で描き、2 つのグラフを比べて読み取れることを文で書く。どちらの年も、この大問だけに記述が入っている。 度数分布表・平均値・最頻値・中央値と、棒グラフ・折れ線グラフを自分で描く練習をセットにする。(確認: 〜2024 年度)
- [週末 60 分] 食塩水の濃度と図形の移動。 食塩水は 2022 が 3 つの容器の混合+水の蒸発で大問まるごと、2024 も大問 2 の後半 2 問。混合・蒸発・加水を面積図か表で一貫して処理できるようにする。図形の移動は 2022(大問 5)・2025(大問 2)とも「円が転がって通る部分」。外側・内側の両方で、通った部分の面積と中心の移動距離を分けて出す練習もする。(確認: 〜2025 年度)
- [週 1 回] 国語の 200 字作文を週 1 本。 お題は「手紙」「種」「親友」のような抽象名詞 1 語(道・音・約束のような語でも練習になる)。200 字は短いので、体験 1 つに絞って書く組み立て(出来事 → 気持ちの変化 → 今の考え)を体に入れる。注意書き 4 項目(一行目から書きはじめる/二百字以内/知っている漢字はなるべく使う/原稿用紙の正しい使い方にしたがう)が 3 年とも同じなので、句読点・かぎかっこの扱いも含めて原稿用紙の使い方の減点はゼロにできる。(確認: 〜2017 年度)
- [毎日 10 分] 漢字と抜き出しの字数指定。 漢字は 1 日 10 問、読みと書きの両方向(2016・2017 は「漢字はひらがなに、カタカナは漢字に」と読みと書きが混在)。読んだ 3 年すべてに「六字で」「二十二字でさがし最初の五字を」「二十四字でさがし最初の五字を」といった、探す字数と書く字数が違う抜き出しの指定がある。字数を先に数えてから本文を探す手順を徹底する。(確認: 〜2017 年度)
- [週 1 回] 慣用句・内容合致・接続語。 2016 は「手に負えない・目も当てられない・寝耳に水・鼻が高い・肩を持つ」の 5 問セット、2017 は「首をかしげる・首をつっこむ・首を長くする・首が飛ぶ・首が回らない」の 5 問セット。体の一部を使った慣用句が固まりで出た年があるので、体の部位別(首・手・目・鼻・肩・耳…)に整理しておくと当たりやすい。あわせて、2016・2017 の説明文最終問のように ア〜オの 5 つを「筆者の考えと同じなら〇、そうでなければ×」で5 つ全部を判定する練習と、接続語の空欄補充を前後の論理関係(順接・逆接・言い換え・添加)で分類して覚える練習もセットにする。(確認: 〜2017 年度)
8. 科目別の詳細
8-1. 算数(50 分・大問 5・小問 22〜24・答えのみが基本)
年度×大問の題材表(原本を読んだ 4 年)
| 年度 | 小問数 | 大問 1 | 大問 2 | 大問 3 | 大問 4 | 大問 5 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2022 | 23 | 計算・逆算 6 + 一行問題 4(速さ/約束記号/展開図/割合) | データの活用(柔道選手 6 人の体重・度数分布表・平均値と最頻値・代表値を選ぶ理由記述) | 食塩水(3 つの容器の混合と水の蒸発) | 規則性(1,2,2,3,3,3,1,1,1,1… の並び・n 回目の個数) | 図形の移動(正方形のまわりを転がる円・長方形を直線上で転がす) |
| 2023 | 22 | 計算・逆算 5 + 一行問題 5(反比例/時計の針/正六角形の角度/紙を折る厚さ/速さ) | 小問集合 3 問(立方体の分割/たて・よこ・ななめの和が等しい表/売買損益) | ニュートン算(礼拝堂・収容 300 人) | 規則性(オリンピックの 4 年周期と雪の少ない 3 年周期・開催地の順番) | 規則性(1・2・3 のブロックを積み上げる・数の性質・場合の数) |
| 2024 | 22 | 計算・逆算 5 + 一行問題 5(時間の単位換算/おうぎ形の半径/売買損益/比例/分母 30 の分数) | データの活用(熱中症の救急搬送・棒グラフの作図・2 つのグラフの比較記述・食塩水の濃度 2 問) | 推理(3 人のうち 1 人だけがうそ・理由つき記述 1 問だけ) | 規則性(1,0,6,6,1,0… の繰り返し・2024 番目・和・個数) | 規則性(クロワッサンの三つ折りと層の数・700 層以上にするには) |
| 2025 | 24 | 計算・逆算 5 + 一行問題 5(割合/歯車の回転数/正方形に切り分ける/角度/植木算) | 図形の移動(長方形の内側を転がる円が通る部分・細長い長方形での比較) | 約束記号(□と■の 2 種類の規則・逆算・条件から数を決める) | 速さとグラフ(家から図書館・忘れ物で引き返す・妹と出会う時刻) | 規則性(奇数を三角形に並べる・6 段目の左から 5 番目・和が 369 の段・考え方を書く) |
大問 1 の 10 枠(原本を読んだ 4 年)
前半 5〜6 問が計算・逆算、後半 4〜5 問が単元ばらばらの一行問題、という並びが 4 年連続で同じ。導入文は 2022・2023・2024 が「次の□にあてはまる数または式を答えなさい。」で同文、2025 のみ「次の□にあてはまる数を答えなさい。」。
| 年度 | 計算・逆算 | 一行問題に出た単元 |
|---|---|---|
| 2022 | (1)〜(6)(うち (6) が逆算) | 速さ/約束記号/立体の展開図/割合 |
| 2023 | (1)〜(5)(うち (4)(5) が逆算) | 比例と反比例/時計の短針が 1 時間に動く角/正六角形の角度/紙を 5 回折る厚さ/速さ |
| 2024 | (1)〜(5)(うち (3) が逆算) | 時間の単位換算/おうぎ形の半径/売買損益/比例/分母 30 で約分できない分数 |
| 2025 | (1)〜(5)(うち (5) が逆算) | 割合/かみ合う歯車/正方形に切り分ける/角度/植木算 |
一行問題の単元は年ごとに入れ替わるが、角度・割合・速さ・数の性質・規則性は 4 年のうち複数年で顔を出している。枠の数(10)と前半後半の分かれ方が変わらないので、ここは「10 問を 12〜15 分で」という時間の練習ができる。
頻出単元と周期(原本を読んだ 4 年)
- 規則性・数列 — 4 年連続で大問にある(2022 大問 4/2023 大問 4・5/2024 大問 4・5/2025 大問 5)。2023・2024 は 1 年に 2 大問。この学校の算数でいちばん厚い単元。
- 図形の移動 — 2 年(2022 大問 5・2025 大問 2)。どちらも「円が転がって通る部分」。
- データの活用(資料の読み取り)— 2 年(2022 大問 2・2024 大問 2)。どちらもこの大問だけに記述が入る。
- 食塩水の濃度 — 2 年(2022 大問 3 でまるごと・2024 大問 2 の後半 2 問)。
- 売買損益 — 2 年(2023 大問 2(3)・2024 大問 1(8))。どちらも小問 1 問。
- 角度 — 2 年(2023 大問 1(8) 正六角形・2025 大問 1(9) 三角形)。いずれも大問 1 の一行問題として。
よく出る問い方
- 「□にあてはまる数を答えなさい」 — 大問 1 の全 10 問がこの形。等式の空欄を埋める形なので、逆算の処理が直接そのまま得点になる。
- 周期を特定させてから、位置・個数・和の 3 通りで聞く。 2024 は「1 まとまりの個数 → 2024 番目の数 → 2024 番目までの和 → 2024〜2075 番目に 1 は何個」と 4 問で階段を作る。2025 も「6 段目の個数 → 6 段目の左から 5 番目 → 149 は何段目の何番目 → 和が 369 なら何段目」と同じ階段。最初の 1 問で周期を掴めば残りが連鎖して取れる作り。
- 同じ設定で条件を変えて 3 問並べる。 2023 のニュートン算は「入るだけ」「出るだけ」「入りと出が交互」の 3 段階、2025 の図形の移動は長方形の縦を 10 cm → 2 cm に変えて円が通れなくなる状況まで持っていく。設定文を丁寧に読み直す習慣が要る。
- 理由・考え方を書かせるのは 1 か所だけ。 記述が入る年でも、それが入るのは 1 つの大問に限られている。
今からやるなら・しばらく出ていない単元・形式面の注意(算数)
根拠はそれぞれ 7 節(今からやるなら)・9 節(しばらく出ていない単元)・10 節(形式面の注意)を参照してください。
8-2. 国語(50 分・大問 3・小問 19〜24。2012・2016・2017 の 3 年のみ)
国語は 2018 年度以降の問題文が資料に無い(著作権処理の関係で掲載されない年が多い)。ここに書いたのは 2012〜2017 年度に限った話で、直近の形式は市販の過去問集で確認してほしい。
年度×大問の題材表(原本を読んだ 3 年)
| 年度 | 小問数 | 大問 1(物語文) | 大問 2(説明文) | 大問 3 |
|---|---|---|---|---|
| 2012 | 19 | 教室で目立たない「ぼく」が、クラスメイトに誘われて空き地の野球に出ていく話(7 問) | 春の花の色・タンポポとアブ・菜の花畑と俳句(11 問) | 作文「手紙」・200 字以内 |
| 2016 | 24 | 「わたし」と「まさこ」のけんかと、まさこの母の一言(9 問) | アライグマと外来生物・トウキョウサンショウウオに起きたこと(14 問) | 作文「種」・200 字以内 |
| 2017 | 23 | 小 6 のあかりと「悪友」由香・桃子、あこがれの大森先生(13 問) | 質問することの意味・老紳士との出会い(9 問) | 作文「親友」・200 字以内 |
3 年とも「物語文 → 説明文 → 200 字作文」の 3 大問。 長文 2 本の小問数の配分だけが年で入れ替わる(2012 は 7+11、2016 は 9+14、2017 は 13+9)。
頻出と周期(原本を読んだ 3 年)
- 漢字 — 各長文の最初の設問に A〜E の 5 問。合計 10 問が 3 年とも同じ。 2012 はカタカナを漢字に直す形のみ、2016・2017 は「漢字はひらがなに、カタカナは漢字に」と読みと書きの混在。
- 抜き出し — 3 年すべてに複数問。 字数指定つきが基本で、「二十二字でさがし、最初の五字を書きなさい」のように探す長さと書く長さが違う形も出る。
- 空欄補充(接続語)— 3 年すべて。 ア〜オから選ぶ形。
- 慣用句 — 2016・2017 の 2 年連続で 5 問セット。 2016 は「手に負えない」の意味を示したうえで①〜⑤(目も当てられない/寝耳に水/鼻が高い/肩を持つ ほか)の意味を選ばせ、2017 は「首をかしげる」を示して①〜⑤(首をつっこむ/首を長くする/首が飛ぶ/首が回らない ほか)。1 つ例を示してから同じ仲間を並べるという作り方が 2 年同じ。
- 本文全体の内容合致を〇×で — 2016・2017 の 2 年連続。 どちらも説明文の最終問で、ア〜オの 5 つに〇か×をつける。
- 記述 — 2012 は 2 問、2016 は 4 問、2017 は 3 問(いずれも 200 字作文を含む)。本文中の言葉を使って書く形が中心で、字数は「二十字以内」程度が多い。
よく出る問い方
- 「本文中の言葉を使って書きなさい」 — 記述の指示がこの形。自分の言葉で言い換えるのではなく、本文の語をつないで作ることが求められている。
- 「……に続くように」「……という要求 につながるように」 — 文末の形を指定して書かせる。答えの終わり方を先に決めてから書く練習が要る。
- 語句の意味・用法 — 2012 は「相当に頭がいい」の「相当」と同じ意味のものをすべて選ぶ形(1 つ選ぶのではない点に注意)。
- 一語のお題で 200 字作文 — 3 年とも大問 3。注意書き 4 項目が同文。
今からやるなら・しばらく出ていない単元・形式面の注意(国語)
根拠はそれぞれ 7 節(今からやるなら)・9 節(しばらく出ていない単元)・10 節(形式面の注意)を参照してください。
9. しばらく出ていない単元(復活の警戒)
読んだのは算数 4 年・国語 3 年なので、それより長い周期は確認できていない。 以下は「読んだ範囲でしばらく顔を出していない」ものに限る。
算数
| 単元 | 最終確認年度 | 状況 |
|---|---|---|
| 食塩水の混合 | 2024 | 2022 に大問まるごと(3 容器の混合+蒸発)、2024 は大問 2 の後半 2 問。2025 では大問にも一行問題にも出ていない。 この学校で長く続いてきた題材のひとつなので、出ない年が続いても切らない。 |
| ニュートン算 | 2023 | 2023 に大問 3 でまるごと出て、2024・2025 では見当たらない。一度出た以上、対策の棚には残しておく。 |
| 立体図形(体積・表面積・展開図) | 2023 | 2022 は大問 1(9) の展開図、2023 は大問 2(1) の立方体の分割。2024・2025 では 2 年続けて見当たらない。 |
| 速さ(大問として) | 2025 | 2022・2023 は大問 1 の一行問題、2025 は大問 4 でグラフつきの大問。大問としての速さは間隔が空いているので、ダイヤグラムの読み取りは維持する。 |
| 平面図形の求積(円とおうぎ形) | 2024 | 2024 の大問 1(7) に中心角 120 度のおうぎ形が出た程度で、読んだ 4 年で大問としての求積は無い。 ただし図形の移動(2022 大問 5・2025 大問 2)では円が転がった跡の面積を出すので、円周と円の面積の計算は必ず要る。 |
| 場合の数 | 2023 | 2023 の大問 5(3) にあるだけ。単独の大問としては読んだ範囲に無い。 |
国語
| 単元 | 最終確認年度 | 状況 |
|---|---|---|
| 慣用句のまとまった出題 | 2017 | 2016・2017 に 5 問セットで連続。2012 には無い。年による波があると見ておく。 |
| 短歌・俳句 | 2016 | 2012 に「菜の花や月は東に日は西に」がいつの眺めかを問う設問、2016 に六字を考えて書かせる設問。扱いは軽いが、ゼロではない。 |
| 接続語の空欄補充 | 2017 | 読んだ 3 年すべてにある。警戒枠というより常設。 |
10. 形式面の注意
算数
- 答えのみが基本。記号選択は読んだ 4 年(2022〜2025)で 1 問も無い(短答が 86〜100%)。選択肢から選ぶ練習より、答えを自分で書き切る練習を。
- 記述は 0〜2 問。 2023 は 0 問、2022 は 1 問(代表値として平均値と中央値のどちらが適切かを理由つきで)、2024 は 2 問(2 つのグラフを比べて読み取れることを書く/うそをついているのは誰かを理由とともに)、2025 は 1 問(何段目かを「考え方を書いて」答える)。理由や考え方を言葉で書く欄が、年に 1〜2 か所あると思っておく。
- 作図は読んだ 4 年で 1 問だけ(2024 の棒グラフを解答欄の方眼に書き込む)。定規・コンパスを使う本格的な作図ではなく、解答用紙の枠に書き込む形。ただし出題があった以上、グラフを手で描く練習は要る。
- 図のある小問は 5〜10 問程度。角度・図形の移動・規則性の図が中心で、図を正しく読むことが前提の設問が毎年ある。
- 小問番号は (1)(2)(3)… の通し。2025 のように (1)① (1)② と枝分かれする年もある。
- 円周率の指定は転写では確認できなかった。 2024 の大問 1(5) に 3.14×1.41 という計算そのものが小問として出ている(3.14 の掛け算に慣れているかを見る作りに見える)。
- 単位の書き方に注意。2024 の大問 1(6) は「2 時間 45 分 − 55 分 + 1 時間 30 分 = □ 時間」で、答えを「時間」の単位に直させる。単位換算そのものが一行問題になる年がある。
国語
- 記号選択が主軸だが、比率は年によって振れる(2012 は選択 58%、2016 は 46%、2017 は 39%)。短答(抜き出し・漢字)が 32〜48%、記述が 11〜17%。
- 字数指定は毎年ある。 「六字でぬき出して」「二十二字でさがし最初の五字を」「二十字以内で書きなさい」など、読んだ 3 年すべてに複数。指定の字数を数えてから探す手順で臨む。
- 作文は 200 字以内。 注意書き 4 項目(一行目から書きはじめる/二百字以内/知っている漢字はなるべく使う/原稿用紙の正しい使い方にしたがう)が 2012・2016・2017 の 3 年とも同文で、原稿用紙の使い方が明示的に採点対象になっていると読める。
- 図・グラフはほとんど無い。 読んだ 3 年で本文中の図表を使う設問は見当たらなかった。
- 出典(著者・作品名)は転写に表記が無かったため、このレポートでは書かない(→13 節)。
共通
- 面接が別にある回がある。 学力試験だけで完結しない形なので、試験当日の拘束時間が長い。
11. 学年別ロードマップ
小 4(土台)
- 計算の正確さ。 小数と分数が混じった四則計算を、途中式を書いて合わせる。この学校の大問 1 は前半 5〜6 問がここなので、投資が最後まで無駄にならない。
- 図を描く習慣。 角度・図形の移動・立体の展開図は、読んだ 4 年のいずれかの年で大問 1 の一行問題に出ている。図をフリーハンドで写す練習を早めに。
- 並べて数える遊び。 数を規則に沿って並べ、「何番目は何か」を数える。カレンダーでも階段でも構わない。ここがのちの大問 5 に直結する。
- 読書と 100〜200 字の作文。 週 1 本、出来事を 1 つ選んで 200 字で書く。この学校は最後の大問がずっと 200 字作文なので、小 4 から始めれば 3 年ぶんの蓄積になる。
- 漢字は読みと書きの両方向。 時間はまだ計らない。
小 5(幅)
- 単元プールの網羅。 8 節の年度×大問の題材表を「小 5 で一巡する単元リスト」として使う。読んだ 4 年に出た題材だけでも、割合・食塩水・速さ・平均・度数分布・場合の数・約束記号・推理・図形の移動・展開図・ニュートン算と広い。大問 2〜4 は毎年作り直されるので、ここでの網羅がそのまま得点幅になる。
- 規則性は「周期を見つける → 商と余り」まで。 小 5 のうちに周期算・植木算・数列を一通り。2025 の大問 1(10)(30 m の間に 2 m おきにツツジ)のような植木算は一行問題でも出る。
- データの活用を早めに。 表・棒グラフ・折れ線・平均値・最頻値・中央値。学校の算数の教科書の範囲だが、この学校は大問まるごとで聞いてくる年がある。
- 国語は説明文の「言い換え」を追う。 説明文が毎年 1 本あり、抜き出しと内容説明が中心。段落ごとに要旨を一言でメモする習慣を。
- 記述は 2〜3 文で理由を書く習慣。 記述の総量は多くない(読んだ 3 年で 2〜4 問)が、必ずある。
小 6(仕上げ)
- 7 節の 8 項目をそのまま実行する。
- 9 月〜11 月は「座席の縦断」。 算数は大問 1 だけを 12 年ぶん、大問 5(規則性)だけを 3〜4 年ぶん。国語は作文だけを 5 年ぶん。
- 12 月〜1 月は「年度通しで 50 分」。 算数 22〜24 問を 50 分は、1 問あたり 2 分強。大問 1 を 15 分で抜けて残り 35 分で大問 2〜5、という配分をリハーサルしておく。12 月以降に 3〜4 回。
- 面接が別に課される回があるので、学力試験の練習だけで終わらせない。
この学校は小 4 から始めるとどこで差がつくか
差がつくのは小 5 の「幅」よりも、小 4 からの計算精度と 200 字作文の蓄積のほう。 算数は大問 1 の 10 問が毎年ほぼ確実に来るので、計算が速く正確なだけで安定して 4 割強を確保できる。作文も、毎年必ず 200 字が出ると分かっている以上、書く量が物を言う。一方で大問 2〜4 の単元は毎年入れ替わるので、そこに小 4 から先回りしても効率は上がらない。早く始めた分は「毎年出ると分かっているところ」に置くのが、この学校では合理的。
12. この学校と併願するなら
観点は 勉強が転用できるか だけ。同じ形式・同じ頻出単元・同じ問い方なら、過去問演習が二重に効くという意味。難易度・偏差値帯・入試日程の重なり・通学圏は扱わない。
- 捜真女学校中学部(神奈川県・女子校): 算数の近さが 8 校中いちばん高く、算数の演習が最も転用しやすい。
- 八雲学園中学校(東京都・共学): 算数・国語とどちらも高く、2 科目とも均等に効く。
- 実践学園中学校(東京都・共学): 国語の近さが 8 校中最も高く、読解・記述の練習が転用しやすい。
8 校の一覧・記述量・注意は併願候補ページへ。
この「近さ」は、科目ごとの大問数・小問数・記述と選択の比率・図表の比率・同じ位置に来る単元の一致・設問文の言い回しの重なりから測った出題構造の近さで、同じ問題が出るという意味ではない。新島学園は 2 科目入試なので、4 科目校と比べる際は理科・社会が計算に入っていないことに注意してほしい。
13. 資料の限界
- 入試回が特定できない。 転写に回の表記が無く、1 校 1 年につき 1 冊しか収録されていない。第 1 回に相当する可能性が高いが断定はできず、回ごとの違いはこの資料からは分からない。
- 原本の設問文まで読んだのは算数 4 年(2022〜2025)・国語 3 年(2012・2016・2017)。 それより古い年は大問構成の集計しか見ていないので、本稿の「◯年連続」はすべてこの読んだ範囲での話。より長い周期の繰り返しや復活は確認できていない。
- 国語は 2018 年度以降の問題文が資料に無い(著作権処理の関係で掲載されない年が多い)。直近 8 年の国語の形式はこのレポートでは分からない。 市販の過去問集で確認してほしい。
- 国語の出典を書いていない。 手元の出典一覧には著者名・書名が載っているが、原本の転写に本文末尾の出典表記が無く突き合わせられなかった。一覧側に書名の誤記とみられるものもあったため、確認できないものは書かないという方針を取った。
- 配点が分からない。 満点も設問別配点も、募集要項にも問題冊子にも印刷されていない。したがって「どの大問が重いか」は扱えない。
- 集計側に誤りがあった箇所。 国語について「字数指定のある年は無い」という集計が出ていたが、原本では読んだ 3 年すべてに複数の字数指定があった。算数について「記述は 0%」という集計も、原本では 2022・2024・2025 に記述があった。本稿はいずれも原本の記述を採っている。
- 大問の切れ目の読み取りに揺れがある。 2023 の大問 2 は 3 つの独立した小問(立体・数の表・売買損益)を並べた小問集合だが、集計上は先頭の「立体図形」で代表されていた。題材表は原本の導入文と設問番号で切り直している。
- 転写の読み落としの可能性は残る。 図の細部や、解答用紙側にしか印刷されていない情報(円周率の指定など)はこの資料では確認できない。
新島学園中学校のページ: 学校トップ / 偏差値 / 併願候補 / 募集要項・入試結果 / 用語集 / 過去問の使い方
数字はすべて出所つきで、換算や評価語は足していません(→ 方法論)。合格可能性・お子さんとの相性は扱いません。更新 2026-08-17。
新島学園中学校 のページ: 学校トップ / 偏差値(4 出所併記) / 過去問分析 / 併願候補 / 募集要項・入試結果 / 校風・理念
索引: 出題スタイル別 / 単元別 / 問い方別 / 同じ場所に同じ種類の問題 / 入試結果の公表状況 / 国語の出典 / 校風キーワード / 旧称 / 入試日程 ・ 共通: 過去問の使い方 / 用語集 / 資料の限界 / 方法論 / トップ